JP2004346456A - タフティング機用基布乗せ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】タフティング機において基布交換の際、基布あがりでタフティング機を停止し、次の基布と乗せ替え、今までタフティングされてきた基布端と次の基布の基布端とをつなぎ合せてからタフティング機を稼働している。この間タフティング機は停止させなければならず、生産効率向上のためタフティング機を停止しないで基布をつなぎ合わせる技術が望まれていた。
【解決手段】タフティング機において基布交換の際、基布交換の時期が近づいたら、タフティング機を稼働したままの状態で、タフティング機のスピードの数倍のスピードで基布を巻き上げ一旦基布をプールし、その後、プールした基布が無くなるまでの間に、次の新しい基布とつなぎ合わし、タフティング機を停止することなく基布交換を完了するものである。
【選択図】 図1
【解決手段】タフティング機において基布交換の際、基布交換の時期が近づいたら、タフティング機を稼働したままの状態で、タフティング機のスピードの数倍のスピードで基布を巻き上げ一旦基布をプールし、その後、プールした基布が無くなるまでの間に、次の新しい基布とつなぎ合わし、タフティング機を停止することなく基布交換を完了するものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、タフティング機において、基布継ぎによるタフティング機停止時間をゼロにし、生産効率を向上することができるタフティング技術に関するものである。なお本発明におけるタフティング機用基布乗せ装置とは、タフティング機の基布乗せ台からタフティング機の基布送りローラーに、基布が送り込まれるところまでをいう。
【0002】
【従来の技術】
タフティング機においてタフテッドカーペットを生産する工程において、従来は基布交換の際、基布を使い切った状態でタフティング機を停止し、ある一定量に巻かれた次の基布と、基布乗せ台上で乗せ替え、今までタフティングされてきた基布端と次の基布の基布端とをつなぎ合せてからタフティング機を稼働していた。この間タフティング機は停止させなければならず、生産効率向上のためタフティング機を停止しないで基布をつなぎ合わせる技術が望まれていた。また、タフティング機停止に伴いストップマークが発生し、品質不良の原因にもなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
タフティング機においてタフテッドカーペットを生産する工程において、基布交換の際に、タフティング機を停止することなく、稼働した状態で基布交換を実現し、生産効率を向上することと、タフティング機の停止に伴う品質不良の削減を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、このような課題を解決するために鋭意検討の結果、基布交換の時期が近づいたら、タフティング機を稼働したままの状態で、タフティング機のスピードの数倍のスピードで基布を巻き上げて一旦基布をプールし、その後、プールした基布が無くなるまでの間に次の新しい基布端と、巻き上げた基布の基布端とをつなぎ合わし、タフティング機を停止することなく基布交換を完了するものである。
【0005】
すなわち本発明の第1の発明は、 タフティング機の基布乗せ装置において、基布交換時前に、タフティング機を稼働した状態で、タフティング機より速いスピードで一旦基布の巻き終わりまで基布を巻き上げる装置と、巻き上げた基布を蓄える装置とを有したタフティング機用基布乗せ装置である。基布交換に要する時間とタフティング機のスピードによって、基布を巻き上げる基布の量(蓄える基布の量)を設定しなければならない。基布交換に要する時間を5分とし、タフティングスピードが5m/分とすると25m以上は必要となる。巻き上げるスピードは、タフティングスピードの数倍で充分である。また、巻き上げた基布の量が少ない場合には、タフティング機のスピードを減速し蓄えた基布が無くなるまでの時間を調整してもよいが効率は下がることになる。
【0006】
第2の発明は、前記タフティング機用基布乗せ装置に基布蛇行防止装置を装着した請求項1記載のタフティング機用基布乗せ装置である。基布を巻き上げたとき、基布が左右に蛇行しやすいため基布蛇行防止装置を装着する。基布蛇行防止装置は基布の左右の動きを感知する装置と、基布の動きに合わせて基布を左右に動かし、基布蛇行を調整する装置からなっている。
【0007】
第3の発明は、前記タフティング機用基布乗せ装置に基布テンション調整装置を装着した請求項1または請求項2記載のタフティング機用基布乗せ装置である。基布を巻き上げたとき、基布のテンションが変化しやすく、皺になったり、ステッチ斑等が発生し品質上問題となる事もあるので、基布のテンションを一定に保つことが望まれる。基布テンション調整装置はダンサーローラのように一定の重さのローラーを介して基布をタフティング機に送りながらテンションを一定に保つようなものとか、基布テンションを感知し基布送りローラーのトルクを調整する方法等を挙げることができる。
【0008】
第4の発明は、 請求項1乃至3のうちのいずれか1項記載のタフティング機用基布乗せ装置で、2本以上の基布を設置することが出来るタフティング機用基布乗せ装置である。2本以上の基布を設置することが出来るタフティング機用基布乗せ装置であれば、タフト機の稼働中に次ぎの基布を基布乗せ装置に設置できる。本発明においては、次ぎの基布を基布乗せ装置にのせてから、小さくなった稼働中の基布を巻き上げて一旦基布をプールし、その後、プールした基布が無くなるまでの間に次の基布端と、巻き上げた基布の基布端とをつなぎ合わし、タフティング機を停止することなく基布交換を完了するものである。
【0009】
第5の発明は、請求項1乃至4のうちのいずれか1項記載のタフティング機用基布乗せ装置を装着したタフティング機である。本発明のタフティング機用基布乗せ装置を装着したタフティング機は高い生産効率を達成し、品質上もストップマークの少ないカーペットを生産できる。
【0010】
第6の発明は、請求項5記載のタフティング機用基布乗せ装置を装着したタフティング機によって、基布交換時前に、タフティング機を稼働した状態で、タフティング機より速いスピードで一旦基布の巻き終わりまで基布を巻き上げ、蓄えてから次ぎの基布とつなぎあわせることにより、基布継ぎによるタフティング機の停止時間をゼロとするタフティング方法である。本発明のタフティング機用基布乗せ装置をタフティング機に装着し、タフティング機が稼働している間に、タフティング機のスピードの数倍のスピードで基布を巻き上げ、一旦基布をプールし、その後、次の新しい基布を、プールした基布が無くなるまでの間につなぎ合わし、タフティング機を停止することなく基布交換を完了すれば、基布継ぎによって機械が停止する時間はゼロとなり、高い生産効率を得ることが出来、しかも品質上でもストップマークのない良好なタフティング方法を開示するものである。本発明によるタフティング機は、ループパイル機でもカットパイル機でもハイローやカット&ループの柄機でもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
タフティング機には通常図3に示すような基布乗せ台12が装着されており、タフティング機1と基布乗せ台12が一体になっているものが多い。基布を使い切ってからタフティング機を停止し、基布乗せ台に残る基布あがりの基布紙管を取り除き、次の基布を基布乗せ台に乗せ、今までタフティングされてきた基布端と次の基布の基布端とをハンドミシン等を使ってつなぎ合せてからタフティング機を稼働していた。この間、5分から10分間タフティング機を必ず停止しなければならず、稼働率向上の余地を残してきた時間である。また、品質上においても、タフティング機停止に伴いストップマークが発生し、品質不良の発生原因にもなっていた。
【0012】
本発明は、この様な状況を鑑み、基布交換の際にタフティング機を停止しないで、稼働させたまま基布を交換する技術を開示するもので実施例として図1と図2、比較例として図3をもとに基布乗せ装置を説明する。なお、本発明におけるタフティング機用基布乗せ装置とは、タフティング機の基布乗せ台からタフティング機の基布送りローラーに、基布が送り込まれるところまでをいう。
【0013】
【実施例】
図2は通常稼働時のタフティング機1とタフティング機用基布乗せ装置2の基布進行方向における概略図で基布乗せ台には一本の基布13が仕掛かっている。
図2においてタフティング機用基布乗せ装置2は、タフティング機1より人の通る通路の巾だけずれた位置に設置される。基布4は連続して基布送りローラー11、12によって一定速度で送られる。通常稼働時の基布はJボックス3内にプールされることなく、Jボックス上を真っ直ぐ撓みなく送られ、テンション調整装置10と基布蛇行防止装置8によって好適に制御されている。
【0014】
図1は基布上がり前30mから50m位で基布巻取りローラ5を稼働し、タフティング機のスピードの数倍のスピードで基布を巻き上げ、一旦基布をJボックス3内にプールした状態を示す図である。次ぎに、予め基布乗せ装置の基布乗せ台14に乗っている次ぎの基布13の基布端を引出し、それぞれの基布端をミシン等でつなぎ合わせる。
【0015】
この時、一旦Jボックス3内にプールされた基布はテンションがかからない状態になるため、テンション調整装置10の設置が好適である。テンション調整装置10が無い場合、タフティング機の基布送りローラ11、12の回転スピードに影響しステッチ斑等の原因となることがある。
【0016】
また、一旦Jボックス3内にプールされた基布15はテンションがかからない状態になるため、自然に左右に動き基布蛇行の原因となりやすい。この基布蛇行を防止するために、基布蛇行防止装置8の設置が好適である。基布蛇行防止装置8は、基布の左右の動きを捉えるセンサー部と、この基布の動きに合わせて基布を左右に動かす駆動部17とからなっている。
【0017】
【比較例】
図3はタフティング機と従来のタフティング機用基布乗せ台の基布進行方向における概略図である。基布を基布上がり前に一旦プールすることが出来ない構造であるため、基布上がり時には、タフティング機1を停止し、続いて、次ぎの基布を基布乗せ台12に乗せ、それぞれの基布端をミシン等でつなぎ合わせる作業をし、再びタフティング機を稼働する。この間約5分から10分タフティング機が停止し、生産効率を下げている。また、タフティング機が停止するためストップマークが製品に発生し品質不良の原因となっている。
【0018】
【発明の効果】
以上のように、タフティング機を停止することなく基布交換を完了するもことが可能となり、生産効率の向上と、基布交換時に発生していたストップマークを防止することができ品質向上をはかることができる。
【0019】
基布蛇行防止装置を装着したタフティング機用基布乗せ装置であるので、基布を巻き上げたとき、基布が左右に蛇行しやすいのが防止され、基布はタフティング機に対し真っ直ぐに投入される。
【0020】
更に、タフティング機用基布乗せ装置に基布テンション調整装置を装着した場合には、安定した基布送りとなり、基布交換時のステッチ斑等の品質上の問題を防止することができる。
【0021】
また、基布乗せ台には2本以上の基布を設置することが出来るので、タフティング機の稼働中に次ぎの基布を設置することが出来きる。
【0022】
また、本発明のタフティング機用基布乗せ装置を装着したタフティング機であれば、高い生産効率を達成し、品質上もストップマークの少ないカーペットを生産できる。
【0023】
また、本発明のタフティング方法のように、タフティング機が稼働している間に、タフティング機のスピードの数倍のスピードで基布を巻き上げ、一旦基布をプールし、その後次の新しい基布を、プールした基布が無くなるまでの間につなぎ合わすことによって、タフティング機を停止することなく基布交換が可能となり、基布継ぎによるタフティング機の停止時間をゼロとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の基布上がり前におけるタフティング機とタフティング機用基布乗せ装置の概略図である。
【図2】図2は本発明の通常稼働時におけるタフティング機とタフティング機用基布乗せ装置の概略図である。
【図3】図3はタフティング機と従来のタフティング機用基布乗せ台の概略図である。
【符号の説明】
1 タフティング機
2 タフティング機用基布乗せ装置
3 Jボックス
4 基布
5 基布巻取りローラ
6 基布テンション調整ローラ
7 基布押えローラ
8 蛇行防止用センサー
9 ガイドローラ
10 基布テンション調整用ダンサーローラ
11 基布送りローラ(前)
12 基布送りローラ(後)
13 次ぎの基布
14 基布乗せ台
15 プールされた基布(基布上がり前)
16 通常運転時の基布の位置
【発明が属する技術分野】
本発明は、タフティング機において、基布継ぎによるタフティング機停止時間をゼロにし、生産効率を向上することができるタフティング技術に関するものである。なお本発明におけるタフティング機用基布乗せ装置とは、タフティング機の基布乗せ台からタフティング機の基布送りローラーに、基布が送り込まれるところまでをいう。
【0002】
【従来の技術】
タフティング機においてタフテッドカーペットを生産する工程において、従来は基布交換の際、基布を使い切った状態でタフティング機を停止し、ある一定量に巻かれた次の基布と、基布乗せ台上で乗せ替え、今までタフティングされてきた基布端と次の基布の基布端とをつなぎ合せてからタフティング機を稼働していた。この間タフティング機は停止させなければならず、生産効率向上のためタフティング機を停止しないで基布をつなぎ合わせる技術が望まれていた。また、タフティング機停止に伴いストップマークが発生し、品質不良の原因にもなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
タフティング機においてタフテッドカーペットを生産する工程において、基布交換の際に、タフティング機を停止することなく、稼働した状態で基布交換を実現し、生産効率を向上することと、タフティング機の停止に伴う品質不良の削減を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、このような課題を解決するために鋭意検討の結果、基布交換の時期が近づいたら、タフティング機を稼働したままの状態で、タフティング機のスピードの数倍のスピードで基布を巻き上げて一旦基布をプールし、その後、プールした基布が無くなるまでの間に次の新しい基布端と、巻き上げた基布の基布端とをつなぎ合わし、タフティング機を停止することなく基布交換を完了するものである。
【0005】
すなわち本発明の第1の発明は、 タフティング機の基布乗せ装置において、基布交換時前に、タフティング機を稼働した状態で、タフティング機より速いスピードで一旦基布の巻き終わりまで基布を巻き上げる装置と、巻き上げた基布を蓄える装置とを有したタフティング機用基布乗せ装置である。基布交換に要する時間とタフティング機のスピードによって、基布を巻き上げる基布の量(蓄える基布の量)を設定しなければならない。基布交換に要する時間を5分とし、タフティングスピードが5m/分とすると25m以上は必要となる。巻き上げるスピードは、タフティングスピードの数倍で充分である。また、巻き上げた基布の量が少ない場合には、タフティング機のスピードを減速し蓄えた基布が無くなるまでの時間を調整してもよいが効率は下がることになる。
【0006】
第2の発明は、前記タフティング機用基布乗せ装置に基布蛇行防止装置を装着した請求項1記載のタフティング機用基布乗せ装置である。基布を巻き上げたとき、基布が左右に蛇行しやすいため基布蛇行防止装置を装着する。基布蛇行防止装置は基布の左右の動きを感知する装置と、基布の動きに合わせて基布を左右に動かし、基布蛇行を調整する装置からなっている。
【0007】
第3の発明は、前記タフティング機用基布乗せ装置に基布テンション調整装置を装着した請求項1または請求項2記載のタフティング機用基布乗せ装置である。基布を巻き上げたとき、基布のテンションが変化しやすく、皺になったり、ステッチ斑等が発生し品質上問題となる事もあるので、基布のテンションを一定に保つことが望まれる。基布テンション調整装置はダンサーローラのように一定の重さのローラーを介して基布をタフティング機に送りながらテンションを一定に保つようなものとか、基布テンションを感知し基布送りローラーのトルクを調整する方法等を挙げることができる。
【0008】
第4の発明は、 請求項1乃至3のうちのいずれか1項記載のタフティング機用基布乗せ装置で、2本以上の基布を設置することが出来るタフティング機用基布乗せ装置である。2本以上の基布を設置することが出来るタフティング機用基布乗せ装置であれば、タフト機の稼働中に次ぎの基布を基布乗せ装置に設置できる。本発明においては、次ぎの基布を基布乗せ装置にのせてから、小さくなった稼働中の基布を巻き上げて一旦基布をプールし、その後、プールした基布が無くなるまでの間に次の基布端と、巻き上げた基布の基布端とをつなぎ合わし、タフティング機を停止することなく基布交換を完了するものである。
【0009】
第5の発明は、請求項1乃至4のうちのいずれか1項記載のタフティング機用基布乗せ装置を装着したタフティング機である。本発明のタフティング機用基布乗せ装置を装着したタフティング機は高い生産効率を達成し、品質上もストップマークの少ないカーペットを生産できる。
【0010】
第6の発明は、請求項5記載のタフティング機用基布乗せ装置を装着したタフティング機によって、基布交換時前に、タフティング機を稼働した状態で、タフティング機より速いスピードで一旦基布の巻き終わりまで基布を巻き上げ、蓄えてから次ぎの基布とつなぎあわせることにより、基布継ぎによるタフティング機の停止時間をゼロとするタフティング方法である。本発明のタフティング機用基布乗せ装置をタフティング機に装着し、タフティング機が稼働している間に、タフティング機のスピードの数倍のスピードで基布を巻き上げ、一旦基布をプールし、その後、次の新しい基布を、プールした基布が無くなるまでの間につなぎ合わし、タフティング機を停止することなく基布交換を完了すれば、基布継ぎによって機械が停止する時間はゼロとなり、高い生産効率を得ることが出来、しかも品質上でもストップマークのない良好なタフティング方法を開示するものである。本発明によるタフティング機は、ループパイル機でもカットパイル機でもハイローやカット&ループの柄機でもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
タフティング機には通常図3に示すような基布乗せ台12が装着されており、タフティング機1と基布乗せ台12が一体になっているものが多い。基布を使い切ってからタフティング機を停止し、基布乗せ台に残る基布あがりの基布紙管を取り除き、次の基布を基布乗せ台に乗せ、今までタフティングされてきた基布端と次の基布の基布端とをハンドミシン等を使ってつなぎ合せてからタフティング機を稼働していた。この間、5分から10分間タフティング機を必ず停止しなければならず、稼働率向上の余地を残してきた時間である。また、品質上においても、タフティング機停止に伴いストップマークが発生し、品質不良の発生原因にもなっていた。
【0012】
本発明は、この様な状況を鑑み、基布交換の際にタフティング機を停止しないで、稼働させたまま基布を交換する技術を開示するもので実施例として図1と図2、比較例として図3をもとに基布乗せ装置を説明する。なお、本発明におけるタフティング機用基布乗せ装置とは、タフティング機の基布乗せ台からタフティング機の基布送りローラーに、基布が送り込まれるところまでをいう。
【0013】
【実施例】
図2は通常稼働時のタフティング機1とタフティング機用基布乗せ装置2の基布進行方向における概略図で基布乗せ台には一本の基布13が仕掛かっている。
図2においてタフティング機用基布乗せ装置2は、タフティング機1より人の通る通路の巾だけずれた位置に設置される。基布4は連続して基布送りローラー11、12によって一定速度で送られる。通常稼働時の基布はJボックス3内にプールされることなく、Jボックス上を真っ直ぐ撓みなく送られ、テンション調整装置10と基布蛇行防止装置8によって好適に制御されている。
【0014】
図1は基布上がり前30mから50m位で基布巻取りローラ5を稼働し、タフティング機のスピードの数倍のスピードで基布を巻き上げ、一旦基布をJボックス3内にプールした状態を示す図である。次ぎに、予め基布乗せ装置の基布乗せ台14に乗っている次ぎの基布13の基布端を引出し、それぞれの基布端をミシン等でつなぎ合わせる。
【0015】
この時、一旦Jボックス3内にプールされた基布はテンションがかからない状態になるため、テンション調整装置10の設置が好適である。テンション調整装置10が無い場合、タフティング機の基布送りローラ11、12の回転スピードに影響しステッチ斑等の原因となることがある。
【0016】
また、一旦Jボックス3内にプールされた基布15はテンションがかからない状態になるため、自然に左右に動き基布蛇行の原因となりやすい。この基布蛇行を防止するために、基布蛇行防止装置8の設置が好適である。基布蛇行防止装置8は、基布の左右の動きを捉えるセンサー部と、この基布の動きに合わせて基布を左右に動かす駆動部17とからなっている。
【0017】
【比較例】
図3はタフティング機と従来のタフティング機用基布乗せ台の基布進行方向における概略図である。基布を基布上がり前に一旦プールすることが出来ない構造であるため、基布上がり時には、タフティング機1を停止し、続いて、次ぎの基布を基布乗せ台12に乗せ、それぞれの基布端をミシン等でつなぎ合わせる作業をし、再びタフティング機を稼働する。この間約5分から10分タフティング機が停止し、生産効率を下げている。また、タフティング機が停止するためストップマークが製品に発生し品質不良の原因となっている。
【0018】
【発明の効果】
以上のように、タフティング機を停止することなく基布交換を完了するもことが可能となり、生産効率の向上と、基布交換時に発生していたストップマークを防止することができ品質向上をはかることができる。
【0019】
基布蛇行防止装置を装着したタフティング機用基布乗せ装置であるので、基布を巻き上げたとき、基布が左右に蛇行しやすいのが防止され、基布はタフティング機に対し真っ直ぐに投入される。
【0020】
更に、タフティング機用基布乗せ装置に基布テンション調整装置を装着した場合には、安定した基布送りとなり、基布交換時のステッチ斑等の品質上の問題を防止することができる。
【0021】
また、基布乗せ台には2本以上の基布を設置することが出来るので、タフティング機の稼働中に次ぎの基布を設置することが出来きる。
【0022】
また、本発明のタフティング機用基布乗せ装置を装着したタフティング機であれば、高い生産効率を達成し、品質上もストップマークの少ないカーペットを生産できる。
【0023】
また、本発明のタフティング方法のように、タフティング機が稼働している間に、タフティング機のスピードの数倍のスピードで基布を巻き上げ、一旦基布をプールし、その後次の新しい基布を、プールした基布が無くなるまでの間につなぎ合わすことによって、タフティング機を停止することなく基布交換が可能となり、基布継ぎによるタフティング機の停止時間をゼロとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の基布上がり前におけるタフティング機とタフティング機用基布乗せ装置の概略図である。
【図2】図2は本発明の通常稼働時におけるタフティング機とタフティング機用基布乗せ装置の概略図である。
【図3】図3はタフティング機と従来のタフティング機用基布乗せ台の概略図である。
【符号の説明】
1 タフティング機
2 タフティング機用基布乗せ装置
3 Jボックス
4 基布
5 基布巻取りローラ
6 基布テンション調整ローラ
7 基布押えローラ
8 蛇行防止用センサー
9 ガイドローラ
10 基布テンション調整用ダンサーローラ
11 基布送りローラ(前)
12 基布送りローラ(後)
13 次ぎの基布
14 基布乗せ台
15 プールされた基布(基布上がり前)
16 通常運転時の基布の位置
Claims (6)
- タフティング機の基布乗せ装置において、基布交換時前に、タフティング機を稼働した状態で、タフティング機より速いスピードで一旦基布の巻き終わりまで基布を巻き上げる装置と、巻き上げた基布を蓄える装置とを有したタフティング機用基布乗せ装置。
- 前記タフティング機用基布乗せ装置に基布蛇行防止装置を装着した請求項1記載のタフティング機用基布乗せ装置。
- 前記タフティング機用基布乗せ装置に基布テンション調整装置を装着した請求項1または請求項2記載のタフティング機用基布乗せ装置。
- 請求項1乃至3のうちのいずれか1項記載のタフティング機用基布乗せ装置で、2本以上の基布を設置することが出来るタフティング機用基布乗せ装置。
- 請求項1乃至4のうちのいずれか1項記載のタフティング機用基布乗せ装置を装着したタフティング機。
- 請求項5記載のタフティング機用基布乗せ装置を装着したタフティング機によって、基布交換時前に、タフティング機を稼働した状態で、タフティング機より速いスピードで一旦基布の巻き終わりまで基布を巻き上げ、蓄えてから次ぎの基布とつなぎあわせることにより、基布継ぎによるタフティング機の停止時間をゼロとするタフティング方法
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003145130A JP2004346456A (ja) | 2003-05-22 | 2003-05-22 | タフティング機用基布乗せ装置 |
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JP2003145130A JP2004346456A (ja) | 2003-05-22 | 2003-05-22 | タフティング機用基布乗せ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004346456A true JP2004346456A (ja) | 2004-12-09 |
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ID=33532388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003145130A Pending JP2004346456A (ja) | 2003-05-22 | 2003-05-22 | タフティング機用基布乗せ装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2004346456A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007090516A1 (de) * | 2006-02-06 | 2007-08-16 | Protechna Herbst Gmbh & Co. Kg | Vorrichtung und verfahren zum steuern einer tuftinganlage sowie entsprechende tuftinganlage |
CN110844666A (zh) * | 2019-10-30 | 2020-02-28 | 广东溢达纺织有限公司 | 织物出布跑偏自动堆布控制系统、方法及装置 |
-
2003
- 2003-05-22 JP JP2003145130A patent/JP2004346456A/ja active Pending
Cited By (3)
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