JP2004346119A - アスファルト組成物、道路舗装用シート、道路構造体および道路舗装方法 - Google Patents

アスファルト組成物、道路舗装用シート、道路構造体および道路舗装方法 Download PDF

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Yuji Matsui
裕次 松井
Masakatsu Inaida
正克 稲井田
Hiroaki Tomimoto
裕昭 冨本
Yoshitaka Hoya
良隆 保谷
Hitoshi Katsuyama
仁之 勝山
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Abstract

【課題】床版と防水シートとの接着あるいは塗膜系防水層とアスファルト舗装材との接着を十分に強化し得るアスファルト組成物を提供する。
【解決手段】(a)アスファルト35〜90質量%、(b)共重合体からなるアスファルト改質剤2〜50質量%、(c)石油樹脂2〜30質量%、(d)ポリオレフィン系樹脂2〜30質量%を含有するアスファルト組成物を接着剤として用いる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アスファルト組成物、道路舗装用シート、道路構造体および道路舗装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車道路の施工において、防水シートを用いた床版防水工法および補強シートを用いた道路補強工法は、例えば次のようにして行われていた。床版上に、改質アスファルトを溶剤に溶解したプライマーを塗付、乾燥後、このプライマー表面に、約240℃で溶融した改質アスファルトを流し延べる。同時に、この改質アスファルトを介してシートを貼り合せ、次いで、このシートの表面にアスファルト舗装材を敷設し転圧する。
【0003】
特開平9−177014号公報(特許文献1)には、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂またはポリ塩化ビニル系樹脂を用いた繊維強化熱可塑性樹脂シートを複数枚積層した積層体の片面または両面にアスファルト層を積層してなる道路補強用シート、およびこのシートを用い、接着剤を用いずにアスファルト舗装表層を設ける道路の強化法が開示されている。
【0004】
一方、防水シートに代えて樹脂の塗工により防水層を形成する塗膜系床版防水工法が種々提案されている。例えば、床版に硬化型樹脂からなるプライマーを塗布し、その硬化・乾燥後、ウレタン又はウレアからなる防水材を塗工し、この面にウレタンプライマーさらにエポキシ樹脂を塗布し、次いでこの表面に合材を舗設し、転圧する工法がある。また、床版面に防水性能を有するホットメルト接着剤を塗工し、次いでこの表面に合材を舗設し、転圧する工法がある。
【0005】
その他、道路施工に係る技術としては、例えば特開平7−70544号公報(特許文献2)に、道路表層と高分子重合体からなる舗装用シートとを接着する接着剤として、アスファルト35〜95質量%、塩化ビニル系樹脂2.5〜50質量%、オレフィン系樹脂2.5〜50質量%を主成分とする接着剤組成物、およびこれを用いた道路施工方法が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−177014号公報
【特許文献2】
特開平7−70544号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
コンクリート製の道路橋や高架道路は、雨天時に走行する自動車の安全確保の観点から透水性舗装への転換が進められている。これに伴い、腐食性物質を含む水がコンクリート床版へ浸入しやすくなり、床版と浸入水との接触を確実に遮断する技術が求められている。さらに、建設や改修にかかる費用削減の社会的要求から30年の耐久性を有する道路の施工が計画され、より高性能な床版防水システムの開発が求められ、併せて、短時間に工事を終了できる床版防水工法が求められている。
【0008】
そこで本発明者らは、床版防水工法の課題として、走行車輌による30年間の床版の振動・伸縮、四季や昼夜の温度変動、および薬品負荷にもかかわらず、床版から最上層のアスファルト舗装材まで良好に接着力と防水機能を維持し得る材料の開発、および床版防水工法を構築することを掲げ、鋭意検討を行った。
【0009】
特に、コンクリート床版に強く接着可能な材料とシート状防水材とを十分に接着し得る接着剤、シート状防水材に代えて用いられる塗膜系防水層とアスファルト舗装材とを十分に接着し得る接着剤、及びこれらを用いた道路舗装工法、並びに高温のアスファルト舗装材と十分に接合し得る特性を兼ね備えた強靭なシート状防水材の開発を課題とした。
【0010】
例えば、吸水状態のコンクリート床版に強く接着し得る材料として、エポキシ系、ウレタン系、アクリル系の硬化型樹脂からなるプライマーを使うことができる。しかし、従来のアスファルト接着剤では、このプライマーとの接着性が不十分であるため、その接着力を強める接着剤および工法が求められていた。
【0011】
また、床版防水工法には、シート状防水材に代えて、ウレタン樹脂等の合成樹脂の塗布または吹き付けによって防水層を形成する塗膜系工法がある。しかし、従来の塗膜系工法では、この防水層とアスファルト舗装材との接着性が不十分であるため、その接着力を強める接着剤および工法が求められていた。
【0012】
本発明者らは、かかる課題を解決するために、鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。
【0013】
すなわち本発明の目的は、床版と防水シートとの接着あるいは塗膜系防水層とアスファルト舗装材との接着を十分に強化し得るアスファルト組成物、並びにこの組成物を用いた舗装用シート、道路構造体および道路舗装方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)アスファルト35〜90質量%、
(b)共重合体からなるアスファルト改質剤2〜50質量%、
(c)石油樹脂2〜30質量%、
(d)ポリオレフィン系樹脂2〜30質量%を含有するアスファルト組成物に関する。
【0015】
また本発明は、成分(b)のアスファルト改質剤として、スチレンブタジエン共重合体、スチレンイソプレン共重合体、スチレンオレフィン共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体およびエチレンエチルアクリレート共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種の共重合体を含有する上記のアスファルト組成物に関する。
【0016】
また本発明は、さらにポリエステル系樹脂を含有する上記のアスファルト組成物に関する。
【0017】
また本発明は、前記石油樹脂が水酸基を有する上記のアスファルト組成物に関する。
【0018】
また本発明は、シート状部材の片面または両面に、上記のアスファルト組成物を積層してなる道路舗装用シートに関する。
【0019】
また本発明は、床版の上に、ウレタン系、エポキシ系又はアクリル系の硬化型樹脂からなるプライマーを塗工する工程と、上記のアスファルト組成物を塗工する工程と、このアスファルト組成物を介して道路舗装用シートを敷設する工程を有する道路舗装方法に関する。
【0020】
また本発明は、前記道路舗装用シートとして、上記の道路舗装用シートを用いる上記の道路舗装方法に関する。
【0021】
また本発明は、床版の上に樹脂を塗工して防水層を形成する工程と、この防水層を形成した後に、上記のアスファルト組成物を塗工する工程を有する道路舗装方法に関する。
【0022】
また本発明は、前記防水層上に、ウレタン系、エポキシ系又はアクリル系の硬化型樹脂からなるプライマーを塗工した後に、前記アスファルト組成物を塗工する上記の道路舗装方法に関する。
【0023】
また本発明は、床版と、この床版上に塗工されたプライマー層と、このプライマー層上に塗工された上記のアスファルト組成物からなる接着剤層と、この接着剤層上に敷設された舗装用シートと、アスファルト舗装材層とを有する道路構造体に関する。
【0024】
また本発明は、床版と、樹脂からなる防水層と、この防水層上に塗工されたプライマー層と、このプライマー層上に塗工された上記のアスファルト組成物からなる接着剤層と、この接着剤層上に敷設されたアスファルト舗装材層とを有する道路構造体に関する。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0026】
本発明のアスファルト組成物は、(a)アスファルト、(b)共重合体からなるアスファルト改質剤、(c)石油樹脂、(d)ポリオレフィン系樹脂を含有するものであり、必要により、(e)ポリエステル系樹脂もしくは(f)スチレン系樹脂、またはこれらの両方を含有するものである。
【0027】
成分(a)のアスファルトとしては、各種のアスファルトが使用でき、例えば、ストレートアスファルト、ブローンアスファルト、キャットブローンアスファルト、トリニダットアスファルト、レーキアスファルト等が挙げられ、1種又は2種以上のアスファルトを混合して使用してもよい。例えば、針入度40〜200あるいは40〜120のストレートアスファルトを好適に用いることができる。
【0028】
成分(b)の共重合体としては、感温性等のアスファルト改質効果の点から、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンブタジエンブロック共重合体(SBS)等のスチレンブタジエン共重合体;スチレンイソプレンブロック共重合体(SIS)等のスチレンイソプレン共重合体;スチレンエチレンブチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレンエチレンプロピレンブロック共重合体(SEPS)等のスチレンオレフィン共重合体;エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA);エチレンエチルアクリレート共重合体(EEA)が好ましい。これらを1種又は2種以上を混合して使用してもよい。これらの共重合体は2種以上のアスファルト成分の相溶性を向上させることができる。これらの共重合体の中でも、アスファルト改質効果の点から、スチレン共役ジエン共重合体およびエチレン酢酸ビニル共重合体が好ましく、スチレン共役ジエン共重合体がより好ましく、特にスチレンブタジエン共重合体が好ましい。
【0029】
成分(c)の石油樹脂は、ナフサを分解した際の分解油留分に含まれる不飽和化合物成分を重合したものを用いることができ、C留分を原料とする脂肪族系石油樹脂、C留分を原料とする芳香族系石油樹脂、C留分とC留分の両方を原料とするC共重合石油樹脂を挙げることができる。これらの石油樹脂は、1種又は2種以上を混合して使用してもよい。
【0030】
脂肪族系石油樹脂としては、イソプレン、ピペリレン、2−メチルブテン等の共重合成分を有するものを用いることができ、共役ジオレフィン成分は環化構造を有していてもよい。軟化点は70〜110℃程度、分子量は800〜2000程度のものを用いることができる。一方、芳香族系石油樹脂としては、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、インデン等の共重合成分を有するものを用いることができる。軟化点は80〜150℃程度、分子量は600〜3500程度のものを用いることができる。また、C共重合石油樹脂としては、軟化点60〜150℃程度、分子量600〜3500程度のものを用いることができる。
【0031】
また、特にプライマーとの接着性向上の点から、分子中に水酸基を有する石油樹脂を好適に用いることができる。この水酸基は、石油樹脂の製造、例えば重合の際にフェノール等の水酸基を有する化合物を添加することによって分子中に導入することができる。この石油樹脂中の水酸基の含有量は、水酸基価(KOHmg/g)10以上が好ましく、20以上がより好ましく、50以上がさらに好ましく、一方、100以下が好ましく、90以下がより好ましい。水酸基価が低すぎると、所望の接着性向上効果が得られず、逆に高すぎると製造コストが高くなる。
【0032】
成分(d)のポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンプロピレン共重合体が挙げられる。また、これらを酸変性あるいはモノマー変性等の改質処理を行って極性基を導入したものを使用してもよい。これらを1種又は2種以上を混合して使用してもよい。耐熱性や、高温下での流動性の観点から、このポリオレフィン系樹脂の軟化点は100〜170℃であることが好ましく、130〜160℃がより好ましい。
【0033】
成分(e)のポリエステル系樹脂としては、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタリンジカルボン酸などのジカルボン酸あるいはそのエステルと、エチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオールなどのジオールを原料とする共重合体が挙げられる。これらを1種又は2種以上を混合して使用してもよい。
【0034】
成分(f)のスチレン系樹脂としては、スチレン系モノマーの単独重合体、α−メチルスチレンの単独重合体、スチレン系モノマーとα−メチルスチレンの共重合体、スチレン系モノマーとα−メチルスチレンのいずれかあるいは両方と脂肪族系モノマーあるいは芳香族系モノマー(スチレン系モノマーとα−メチルスチレンを除く)との共重合体が挙げられる。これらを1種又は2種以上を混合して使用してもよい。
【0035】
本発明のアスファルト組成物の各成分の配合割合は、(a)アスファルト35〜90質量%、(b)共重合体2〜50質量%、(c)石油樹脂2〜30質量%、(d)ポリオレフィン系樹脂2〜30質量%である。必要に応じて配合される(e)ポリエステル系樹脂および(d)スチレン系樹脂の配合割合はそれぞれ30質量%以下であることが好ましい。
【0036】
成分(a)のアスファルトの配合割合が35質量%未満では、アスファルト組成物の加熱溶融時の粘度が高くなりすぎるため、施工時に均一に塗布しにくくなり、作業性が低下する。一方、その配合割合が90質量%を超えると、使用環境温度が高い場合、アスファルト組成物が流動しやすくなるため、交通量が多く荷重が繰り返し作用する場所では、シートとの接着不良が発生しやすくなり長期的な耐久性が低下する。
【0037】
成分(b)の共重合体の配合割合が50質量%を超えると、アスファルト組成物の加熱溶融時の粘度が高くなりすぎるため、施工時に均一に塗布しにくくなり、作業性が低下する。一方、その配合割合が2質量%未満では、アスファルトの感温性、すなわち低温で脆く、高温で流動性が大きい特性を改善する効果が不十分となるため、温度変化の影響を受けやすく、耐久性が低下する。
【0038】
成分(c)の石油樹脂の配合割合が2質量%未満では、接着性、特にプライマーとの接着力が低くなり、一方、30質量%を超えると、脆くなりやすい。また、石油樹脂に水酸基を導入することにより、コンクリート用、特に湿潤コンクリート用のプライマーとして好適に用いられる、ウレタン系、エポキシ系、アクリル系等の硬化型樹脂との接着力を向上させることができる。
【0039】
成分(d)のポリオレフィン系樹脂の配合割合が2質量%未満では、アスファルト舗装材の敷設時の温度におけるアスファルト組成物の強度が低下するため、アスファルト舗装材敷設時の重機の負荷によってアスファルト組成物層(接着剤層)やシートが変形しやすくなり、防水機能が低下するおそれがある。一方、その配合割合が30質量%を超えると、溶融粘度が高くなり施工時の作業性が低下する。
【0040】
成分(e)のポリエステル系樹脂は、所望の特性に応じて配合するものであるが、これを配合することによって、アスファルト舗装材敷設時の温度におけるアスファルト組成物の強度を大きくすることができ、アスファルト舗装材敷設時の重機の負荷によるアスファルト組成物層(接着剤層)やシートの変形を抑制することができる。所望の特性を十分に得る観点から、2質量%以上配合することが好ましい。一方、この配合割合が多すぎると、溶融粘度が高くなり施工時の作業性が低下するため、30質量%以下が好ましい。
【0041】
成分(f)のスチレン系樹脂は、所望の特性に応じて配合するものであるが、これを加えることにより、高温での接着強度とアスファルト組成物の強度を大きくすることができる。所望の特性を十分に得る観点から、2質量%以上配合することが好ましい。一方、この配合割合が多すぎると、アスファルト組成物が脆くなるので30質量%以下が好ましい。
【0042】
本発明のアスファルト組成物の製造は、上記の成分(a)〜(d)、必要により成分(e)および(f)の少なくとも一方を加熱溶融下でブレンドすることにより得ることができる。例えば、ステンレス鋼等の容器中で、各成分を加熱溶融し、ホモミキサー等によって170〜200℃の温度で撹拌、混合し、均一に相溶させることにより得られる。成分の熱変性による劣化を防止する点から、特に成分(b)の共重合体として熱酸化等による劣化を起こしやすいものを用いる場合は、加熱温度は200℃以下に保つのが望ましい。なお、本発明のアスファルト組成物は、その製造後に常温まで冷却された場合は、塗工に際して再度加熱溶融して用いることができる。
【0043】
本発明のアスファルト組成物を用いた道路の施工は、例えば次のようにして行うことができる。
【0044】
この例は、コンクリート等からなる床版の上面に塗布されたプライマーと道路舗装用シートとの間に、本発明のアスファルト組成物を接着剤として介在させるものである。図1に、施工された道路構造体の一例の模式的断面図を示す。符号1は道路床版、符号2はプライマー層、符号3はアスファルト組成物からなる接着剤層、符号4は道路舗装用シート、符号5は道路表層(アスファルト舗装材層)を示す。
【0045】
まず、コンクリート等からなる床版にプライマーを塗布し、このプライマーを乾燥する。床版の表面に塗装されるプライマーとしては、ウレタン系、エポキシ系、アクリル系等の硬化型樹脂からなるプライマーを用いることができる。中でも硬化型のウレタン樹脂プライマー、特に湿気硬化型一液ウレタン樹脂プライマーが好適である。本発明のアスファルト組成物は、これらのプライマー、特にウレタンプライマーとの組み合わせにより、接着強度のみならず耐久性にも優れた道路構造体を提供することができる。
【0046】
次に、ロール状に巻かれた舗装用シートを用意し、その位置決めを行い、一方で、アスファルト組成物(接着剤)を180〜260℃、好ましくは200〜240℃に加熱溶融したものを用意する。次いで、この溶融したアスファルト組成物を、シート幅でプライマー表面に流し延べ、ロールからシートを繰り出し、このシートを押さえながらアスファルト組成物を介して床版に貼り合わせる。他の施工方法として、自走式の加熱溶融釜とローラーを備えた接着剤塗布装置を使用して、アスファルト組成物を床版表面に塗布し、舗装用シートをローラーで転圧しながら接着する方法等がある。アスファルト組成物(接着剤)は冷却・固化されてコンクリート床版と舗装用シートとを接着し接合する。このアスファルト組成物の塗布量は0.3〜2.5kg/mが好ましく、0.5〜1.5kg/mがより好ましい。
【0047】
舗装用シートの施工完了後、アスファルト舗装材(合材)を、この舗装材に適した例えば140〜200℃の温度でシート表面にアスファルトフィニッシャーにより敷きならし、鉄輪ローラー、タイヤローラーで転圧する。その際、舗装用シート上に、必要によりプライマーを塗布した後、接着剤、好ましくは本発明のアスファルト組成物を塗工し、その上にアスファルト舗装材を敷設することができる。これにより、舗装用シートとその上に敷かれるアスファルト舗装材との接合をより強めることができる。
【0048】
舗装用シート上に接着剤としてアスファルト組成物を塗工した場合、および舗装用シートとして後述の本発明の舗装用シートを用いている場合は、上記のローラーによる転圧によって舗装材の熱が舗装用シートまで伝わり、このシート上の或いはシートを構成するアスファルト組成物が溶融して舗装材と接着し、強固に一体化される。この工法により床版から舗装材まで強固に接合された道路を提供することができる。
【0049】
本発明の道路舗装用シートは、道路の施工において防水用あるいは補強用のシートとして好適に用いることができる。図2に、道路舗装用シートの一例の模式的断面図を示す。符号11は芯材シート、符号12はアスファルト組成物からなる接着剤層、符号13は珪砂を示す。
【0050】
この道路舗装用シートは、芯材シートとして、熱可塑性樹脂等からなる織布や不織布シート、炭素繊維やガラス繊維等の強化繊維で強化された熱可塑性樹脂等からなる繊維強化樹脂シート、あるいはこれらの少なくとも一種を含む積層シート等を有し、この芯材シートの片面あるいは両面に積層された本発明のアスファルト組成物からなる層を有するものである。さらに、シート同士の付着や粘着を防止するため、すなわちシートの離型性を高めるために、このアスファルト組成物表面に珪砂等の鉱物質砂を積層した構成としてもよい。この鉱物質砂は、例えば4〜6号のものを500〜600g/m程度の量に積層することができる。
【0051】
芯材シートの片面にのみアスファルト組成物層を有する道路舗装用シートは、道路施工において、アスファルト組成物層を上面側(床版側とは反対側)にして敷設することができる。その場合、このアスファルト組成物層とその上に敷かれたアスファルト舗装材とがローラーによる熱転圧によって相互に融着して一体化できるため、強固な接合が可能になる。一方、道路舗装用シートの床版側の面は本発明のアスファルト組成物からなる層(接着剤層)上に設けられ接着されているため、床版から舗装材まで強固な接着が可能である。
【0052】
芯材シートの両面にアスファルト組成物層を有する道路舗装用シートは、その上面側が上記のように強固に接着できることに加えて、シート下面側(床版側)のアスファルト組成物層と、接着剤として塗工されたアスファルト組成物とが、シートの敷設時あるいはさらに熱転圧時に相互に融着して一体化できるため、床版から舗装材まで、より一層強固な接合が可能となる。
【0053】
本発明の道路舗装用シートは、その芯材シートに繊維強化樹脂シートを用いることにより、防水機能に加えて、補強機能を兼ね備えることができる。このような道路舗装用シートとしては、例えば、芯材シートとして、一方向にほぼ均一に整列した強化繊維を例えば30〜85容積%含む繊維強化樹脂シートを複数枚、シートの繊維方向が互いに交差するように、例えば隣接するシートの繊維方向が垂直に交差するように順次積層した積層シートを有し、この積層シートの片面または両面に積層された本発明のアスファルト組成物からなる層を有する構成を挙げることができる。
【0054】
芯材シートを構成する強化繊維としては、炭素長繊維、ガラス長繊維が挙げられる。所望の強度を有しながら、各種表面処理により樹脂との密着性の向上が容易である観点から、ガラス長繊維が好適である。
【0055】
芯材シートを構成する熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレンプロピレン共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等が挙げられる。所望の強度を有しながら、耐摩耗性や価格、再生の容易さの観点から、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂が好適である。
【0056】
本発明の道路舗装用シートは、例えば次のようにして製造することができる。
【0057】
まず、ガラス強化繊維を、γ−メタクリロキシ−プロピルトリメトキシシラン等のカップリング剤等の表面処理剤で処理した後、集束して撚りのないヤーンとし、このヤーン複数本を一定の張力で引張りながら一方向に整列させる。このヤーンに熱可塑性樹脂を絡ませてから熱ロールに導入し、絡ませた樹脂をこの熱ロールによりしごきながらヤーンに含浸させ、プリプレグを製造する。次いで、このプリプレグの複数枚を繊維方向が直交するように順次重ねて180℃の熱プレスで接着し、厚さ200〜300μmの繊維強化複合樹脂シート、すなわち芯材シートを製造する。次に、この芯材シートを、160℃〜200℃に加熱溶融された本発明のアスファルト組成物の浴内を通過させてシート表面にアスファルト組成物を塗付し、次いで熱ロールで塗膜の厚さを調整し、続いて塗膜表面に4〜6号硅砂をまぶして、厚さ約1.2〜4mmの製品(道路舗装用シート)とする。
【0058】
芯材シートの片面または両面の全面もしくは部分に織布または不織布を配してもよい。この織布または不織布としては、高分子繊維を素材としたものを用いることができ、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリエステル、これらの各種共重合体を用いることができる。このような織布または不織布を設けることにより、芯材シートとこの表面に積層させるアスファルト組成物層との接合力を増大させることができる。
【0059】
プリプレグの厚みは、最終的な製品の強度や柔軟性の観点から、例えば0.05〜1mmの範囲で適宜設定できる。また、プリプレグ中の繊維の含有率は30〜85容量%の範囲に設定することが好ましい。この繊維含有率が低すぎると強度が低下し、高すぎても繊維量に対する樹脂量の低下に伴い強度が低下する。このプリプレグを積層してなる芯材シートの厚みは、最終的な製品の強度や柔軟性の観点から、0.1〜2mmの範囲にすることが好ましい。この芯材シートの片面または両面に本発明のアスファルト組成物層が積層されてなる本発明の道路舗装用シートの厚みは、0.5〜5mmの範囲にあることが好ましい。この厚みが薄すぎると、アスファルト組成物量が少ないため接着力が低下し、逆に厚すぎると、アスファルト組成物量が多くなるためアスファルト成分のにじみ出しやひび割れの原因となる。
【0060】
本発明のアスファルト組成物を用いた道路の施工は、前述の道路舗装用シートを敷設するシート系工法の他、この舗装用シートに代えて、施工時に樹脂を塗工して防水層を形成する塗膜系工法により行うことができる。図3に、この工法により施工された道路構造体の一例の模式的断面図を示す。符号1は道路床版、符号2、7はそれぞれプライマー層、符号3はアスファルト組成物からなる接着剤層、符号6は塗膜系防水層、符号5は道路表層(アスファルト舗装材層)を示す。
【0061】
防水層を形成するための防水材としては、硬化型のウレタン系樹脂、ウレタンウレア樹脂、ウレア樹脂、メタクリル樹脂、メチルメタクリル樹脂が挙げられる。防水層は、床版上へのプライマーの塗工を介して、防水材の吹き付けあるいは塗布によって施工することができる。
【0062】
防水層上へ、好ましくはプライマーを塗工した後に、本発明のアスファルト組成物を溶融下塗工する。
【0063】
防水層や床版の表面に塗装されるプライマーとしては、ウレタン系、エポキシ系、アクリル系等の硬化型樹脂からなるプライマーを用いることができる。中でも硬化型のウレタン樹脂プライマー、特に湿気硬化型一液ウレタンポリマーが好適である。本発明のアスファルト組成物は、これらのプライマー、特にウレタンプライマーとの組み合わせにより、接着強度のみならず耐久性にも優れた道路構造体を提供することができる。
【0064】
本発明のアスファルト組成物の塗工方法は特に限定されないが、例えば、溶融状態のアスファルト組成物を柄杓で汲み取り、目的の面に排出し、金コテで流し延べる方法、ライン塗工機等の専用機械で溶融状態とし塗工する等の従来公知の方法で行うことができる。このアスファルト組成物の塗布量は0.3〜2.5kg/mが好ましく、0.5〜1.5kg/mがより好ましい。このアスファルト組成物は冷えると固化し歩行可能な状態となるが、特に夏季などの気温の高い環境ではアスファルト舗装材運搬車両等による損傷を防ぐため、4〜6号珪砂等を必要により散布する。
【0065】
本発明のアスファルト組成物を接着剤として塗工した後、アスファルト舗装材を、この舗装材に適した例えば140〜200℃の温度でアスファルトフィニッシャーにより敷きならし、鉄輪ローラー、タイヤローラーで転圧する。この熱転圧によって舗装材の熱が防水層まで伝わり、この防水層上のアスファルト組成物が溶融して、アスファルト舗装材と防水材とが接着され、強固に接合される。この工法により床版から舗装材まで強固に接合された道路を提供することができる。
【0066】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
【0067】
〔アスファルト組成物Aの調製〕
以下の成分を溶融下、撹拌混合してアスファルト組成物Aを得た。
【0068】
ストレートアスファルト(昭和シェル社製、針入度60−80):60質量%、
スチレンブタジエンブロック共重合体(SBS)(商品名:クレイトンD−1101、クレイトンポリマージャパン社製):10質量%、
石油樹脂(商品名:日石ネオポリマーE−100、日本石油化学社製、水酸基価:70 KOHmg/g):10質量%、
低分子ポリオレフィン(商品名:三井ハイワックスNP0555A、三井化学社製):10質量%、
ポリエステル系樹脂(商品名:GriltexD1655E、エムス昭和電工社製):10質量%。
【0069】
〔アスファルト組成物Bの調製〕
以下の成分を溶融下、撹拌混合してアスファルト組成物Bを得た。
【0070】
ストレートアスファルト(昭和シェル社製、針入度60−80):50質量%、
エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)(商品名:エバフレックスEV260、三井デュポンポリケミカル社製):25質量%、
石油樹脂(商品名:日石ネオポリマーE−100、日本石油化学社製、水酸基価:70 KOHmg/g):15質量%、
低分子ポリオレフィン(商品名:三井ハイワックスNP055、三井化学社製):10質量%。
【0071】
〔アスファルト組成物Cの調製〕
以下の成分を溶融下、撹拌混合してアスファルト組成物Cを調製した。
【0072】
ストレートアスファルト(昭和シェル社製、針入度60−80):60質量%、
スチレンブタジエンブロック共重合体(SBS)(商品名:クレイトンD−1101、クレイトンポリマージャパン社製):10質量%、
スチレンイソプレンブロック共重合体(SIS)(商品名:クレイトンD−1107、クレイトンポリマージャパン社製):10質量%、
石油樹脂(商品名:日石ネオポリマー150、日本石油化学社製、水酸基なし):10質量%、
石油樹脂(商品名:ハイレッツG−100X、三井化学社製、水酸基なし):5質量%、
低分子ポリオレフィン(商品名:三井ハイワックスNP055、三井化学社製):5質量%。
【0073】
〔アスファルト組成物Dの調製〕
ストレートアスファルト(昭和シェル社製、針入度60−80):60質量%、エチレン酢酸ビニル共重合体(商品名:メルセンH−6051、東ソー社製):40質量%を、溶融下、撹拌混合してアスファルト組成物Dを調製した。
【0074】
〔道路舗装用シートの調製〕
道路舗装用シートの芯材シートとしてガラス繊維強化シート(商品名:プレグロンLF15/R15、三井化学社製)を用い、この芯材シートを、前記アスファルト組成物Cを180℃に溶融させた浴内に通過させた。その後、ドクターナイフで、芯材シート上のアスファルト組成物の厚さを調整した。次いで、アスファルト組成物が硬化する前に5号珪砂を散布し、厚さ1.8mmのシートを得た。
【0075】
〔実施例1〕
コンクリート板(サイズ:60×300×300mm、JISマーク入り市販品、JIS5304A)を水中に24時間浸漬した。このコンクリート板を水中から取出し、表面の水膜をペーパータオルで除去し、直ちに湿気硬化型一液ウレタン樹脂プライマー(商品名:F−717、三井武田ケミカル社製)を刷毛で200g/m塗付した。
【0076】
上記プライマーを塗付してから60分後、300×300mmに裁断した前述の道路舗装用シートを、乾燥プライマー表面に載せて位置決めしてから巻戻し、230℃に加熱し溶融状態とした前記アスファルト組成物A(接着剤)を、乾燥プライマー面に流し延べ、同時に巻戻した前記シートを繰り出すとともに押さえながらコンクリート板のプライマー塗付面に貼り合わせ、側面にはみ出した接着剤を切除して複合構造体(試験体)を作製した。アスファルト組成物A(接着剤)の塗布量は0.7kg/mであった。
【0077】
作製した複数の複合構造体を約20℃の水中に24時間浸漬し、次いで60℃、湿度80%に調整した恒温恒湿庫内で24時間処理した。その後、構造体の1個は接着試験に供し、他の1個は、さらに、20℃の飽和水酸化カルシウム水中で18時間浸漬、−30℃の冷凍庫内で3時間、60℃湿度80%の恒温恒湿庫内で3時間を1サイクルとする条件で順次処理し、これを30サイクル行い、剥離、フクレ等の異常の有無を目視観察した。
【0078】
〔実施例2〕
アスファルト組成物Aの代わりにアスファルト組成物Bを用いた以外、実施例1と同様にして複合構造体を作製した。作製した複合構造体を実施例1と同じ条件で処理、試験に供した。
【0079】
〔比較例1〕
アスファルト組成物Aの代わりに防水工事用アスファルト3種コンパウンド(商品名:ポリアスコート、静岡瀝青工業社製)を用いた以外、実施例1と同様にして複合構造体を作製した。作製した複合構造体を実施例1と同じ条件で処理、試験に供した。
【0080】
〔比較例2〕
ウレタンプライマーの代わりに改質アスファルトプライマー(商品名:SRプライムG、静岡瀝青工業社製)を用いた以外、実施例1と同様にして複合構造体を作製した。作製した複合構造体を実施例1と同じ条件で処理、試験に供した。
【0081】
〔実施例3〕
コンクリート板(サイズ:60×300×300mm、JISマーク入り市販品、JIS5304A)を水中に24時間浸漬した。このコンクリート板を水中から取出し、表面の水膜をペーパータオルで除去し、直ちに湿気硬化型一液ウレタン樹脂プライマー(商品名:F−717、三井武田ケミカル社製)を刷毛で200g/m塗付した。
【0082】
上記プライマーを塗布してから60分後、温度60℃、吐出圧力10.5MPaで防水材(商品名:リムスプレーF−1000、三井武田ケミカル社製)を2.2kg/m、プロブラーガンで吹き付けた。この防水材の被膜は約20秒で指蝕乾燥状態となった。
【0083】
上記防水材をスプレーしてから30分後、この被膜表面に、湿気硬化型一液ウレタン樹脂プライマー(商品名:F−717、三井武田ケミカル社製)を刷毛で75g/m塗布した。
【0084】
上記プライマーを塗布してから60分後、あらかじめ230℃に加熱溶融しておいたアスファルト組成物Aを、固化したプライマーF−717の表面に流し落とし、金コテで約1mmの厚さに延ばした。塗布量は1.2kg/mであった。
【0085】
放冷後、180℃に調整された改質II型アスファルト(商品名:キャリメックスHD、昭和シェル石油(株)製)と骨材からなる標準アスファルト合材を敷設し、転圧試験機で厚さ約50mmに転圧して、道路構造体(試験体)を作製した。
【0086】
舗装試験法便覧(昭和63年11月発行、初版、539頁、社団法人日本道路協会編集・発行)に基づきホイールトラッキング試験を実施した。試験温度は60℃、載荷走行の時間は120分とした。この試験後の道路構造体を接着試験に供した。結果を表2に示す。ホイールトラッキング試験後でも大きな接着強度を有していることがわかる。
【0087】
〔比較例3〕
接着剤としてアスファルト組成物Aの代わりにアスファルト組成物Dを用いる以外は、実施例3と同様にして、道路構造体を作製し、試験に供した。
【0088】
【表1】
Figure 2004346119
【0089】
【表2】
Figure 2004346119
【0090】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば、床版と舗装用シートとの接合において、本発明のアスファルト組成物を接着剤として用いることによって、良好な接着強度を得ることができる。
【0091】
また、本発明のアスファルト組成物をシート部材に積層することによって、良好な接着強度と防水性能を有する舗装用シートを提供することができる。
【0092】
また、ウレタン等の合成樹脂からなる塗膜系防水層とアスファルト舗装材との接合において、本発明のアスファルト組成物を接着剤として用いることによって、良好な接着強度を得ることができる。
【0093】
本発明のアスファルト組成物を使用した道路舗装方法によれば、走行車両による振動、伸縮、圧力等の負荷、四季や昼夜の環境変化に伴う温度変動、薬品負荷に耐え、床版から最上層のアスファルト舗装材まで良好な接着強度と防水性能を維持し得る耐久性能に優れた道路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の道路構造体の一例を示す模式的断面図である。
【図2】本発明の道路舗装用シートの一例を示す模式的断面図である。
【図3】本発明の道路構造体の他の例を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 道路床版
2 プライマー層
3 アスファルト組成物からなる接着剤層
4 道路舗装用シート
5 道路表層(アスファルト舗装材層)
6 塗膜系防水層
7 プライマー層
11 芯材シート
12 アスファルト組成物からなる接着剤層
13 珪砂

Claims (11)

  1. (a)アスファルト35〜90質量%、
    (b)共重合体からなるアスファルト改質剤2〜50質量%、
    (c)石油樹脂2〜30質量%、
    (d)ポリオレフィン系樹脂2〜30質量%を含有するアスファルト組成物。
  2. 成分(b)のアスファルト改質剤として、スチレンブタジエン共重合体、スチレンイソプレン共重合体、スチレンオレフィン共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体およびエチレンエチルアクリレート共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種の共重合体を含有する請求項1記載のアスファルト組成物。
  3. さらにポリエステル系樹脂を含有する請求項2記載のアスファルト組成物。
  4. 前記石油樹脂が水酸基を有する請求項2又は3記載のアスファルト組成物。
  5. シート状部材の片面または両面に、請求項1〜4のいずれか1項に記載のアスファルト組成物を積層してなる道路舗装用シート。
  6. 床版の上に、ウレタン系、エポキシ系又はアクリル系の硬化型樹脂からなるプライマーを塗工する工程と、請求項1〜4のいずれか1項に記載のアスファルト組成物を塗工する工程と、このアスファルト組成物を介して道路舗装用シートを敷設する工程を有する道路舗装方法。
  7. 前記道路舗装用シートとして、請求項5記載の道路舗装用シートを用いる請求項6記載の道路舗装方法。
  8. 床版の上に樹脂を塗工して防水層を形成する工程と、この防水層を形成した後に、請求項1〜4のいずれか1項に記載のアスファルト組成物を塗工する工程を有する道路舗装方法。
  9. 前記防水層上に、ウレタン系、エポキシ系又はアクリル系の硬化型樹脂からなるプライマーを塗工した後に、前記アスファルト組成物を塗工する請求項8記載の道路舗装方法。
  10. 床版と、この床版上に塗工されたプライマー層と、このプライマー層上に塗工された請求項1〜4のいずれか1項に記載のアスファルト組成物からなる接着剤層と、この接着剤層上に敷設された舗装用シートと、アスファルト舗装材層とを有する道路構造体。
  11. 床版と、樹脂からなる防水層と、この防水層上に塗工されたプライマー層と、このプライマー層上に塗工された請求項1〜4のいずれか1項に記載のアスファルト組成物からなる接着剤層と、この接着剤層上に敷設されたアスファルト舗装材層とを有する道路構造体。
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