JP2004346034A5 - 果面保護用散布剤 - Google Patents
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【特許請求の範囲】
【請求項1】 水溶性の有機酸カルシウムと
リグニンスルホン酸塩と
を必須成分とすることを特徴とする果面保護用散布剤。
【請求項2】 前記リグニンスルホン酸塩はリグニンスルホン酸カルシウムである
ことを特徴とする請求項1に記載の果面保護用散布剤。
【請求項3】 前記有機酸カルシウムはギ酸カルシウムである
ことを特徴とする請求項1又は2記載の果面保護用散布剤。
【請求項4】 請求項1、2又は3記載の果面保護用散布剤を水で希釈して、
前記リグニンスルホン酸塩の濃度を0.01%〜0.1%の範囲に調製した
ことを特徴とする果面保護用散布剤。
【請求項1】 水溶性の有機酸カルシウムと
リグニンスルホン酸塩と
を必須成分とすることを特徴とする果面保護用散布剤。
【請求項2】 前記リグニンスルホン酸塩はリグニンスルホン酸カルシウムである
ことを特徴とする請求項1に記載の果面保護用散布剤。
【請求項3】 前記有機酸カルシウムはギ酸カルシウムである
ことを特徴とする請求項1又は2記載の果面保護用散布剤。
【請求項4】 請求項1、2又は3記載の果面保護用散布剤を水で希釈して、
前記リグニンスルホン酸塩の濃度を0.01%〜0.1%の範囲に調製した
ことを特徴とする果面保護用散布剤。
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、植物に施用される果面保護用散布剤の技術分野に属する。
【発明の属する技術分野】
本発明は、植物に施用される果面保護用散布剤の技術分野に属する。
【0007】
【課題を解決するための手段、発明の実施の形態及び発明の効果】
請求項1記載の果面保護用散布剤は、 水溶性の有機酸カルシウムとリグニンスルホン酸塩とを必須成分とすることを特徴とする。
水溶性の有機酸カルシウムとしてはギ酸カルシウム、酢酸カルシウム、プロピオン酸カルシウムなどが例示され、特に限定無く使用できる。ただし、pH値(多くの植物にとっては弱酸性が好ましい。)と臭気等を考慮すると請求項3記載のギ酸カルシウムが優れている。
【課題を解決するための手段、発明の実施の形態及び発明の効果】
請求項1記載の果面保護用散布剤は、 水溶性の有機酸カルシウムとリグニンスルホン酸塩とを必須成分とすることを特徴とする。
水溶性の有機酸カルシウムとしてはギ酸カルシウム、酢酸カルシウム、プロピオン酸カルシウムなどが例示され、特に限定無く使用できる。ただし、pH値(多くの植物にとっては弱酸性が好ましい。)と臭気等を考慮すると請求項3記載のギ酸カルシウムが優れている。
なお、単にカルシウム肥料としてのみ使用するなら、水溶性の有機酸カルシウムに代えて水溶性のカルシウム無機塩、例えば塩化カルシウム、硝酸カルシウム、炭酸カルシウムなどを使用することもできるが、これらは植物の表面、特に果面に残留した場合の見た目が悪いので、本発明には好ましくない。
本発明では、リグニンスルホン酸塩の濡れ性、拡展性、付着性と乾燥速度が速い点を利用する。
すなわち、 水溶性の有機酸カルシウムとリグニンスルホン酸塩とを必須成分とする果面保護用散布剤を、散布対象の植物(果樹)の種類や時期(例えば幼果か否か)等に応じて、適宜濃度の溶液として果実表面に散布する。植物の種類や散布時期、有機酸カルシウムとリグニンスルホン酸塩との配合比率等により一律ではないが、散布する溶液は、請求項4記載のようにリグニンスルホン酸塩の濃度を0.01%〜0.1%の範囲に調製するのが好ましい。
すなわち、 水溶性の有機酸カルシウムとリグニンスルホン酸塩とを必須成分とする果面保護用散布剤を、散布対象の植物(果樹)の種類や時期(例えば幼果か否か)等に応じて、適宜濃度の溶液として果実表面に散布する。植物の種類や散布時期、有機酸カルシウムとリグニンスルホン酸塩との配合比率等により一律ではないが、散布する溶液は、請求項4記載のようにリグニンスルホン酸塩の濃度を0.01%〜0.1%の範囲に調製するのが好ましい。
この果面保護用散布剤は、リグニスルホン酸塩の働きにより植物表面への付着性が良く、また高い分散効果を有する。
これもリグニスルホン酸塩を配合した効果であるが、散布された薬液の乾燥速度が速いので、例えば葉面や果面から滴下する薬液を少なくでき、散布効率が高まる。
これもリグニスルホン酸塩を配合した効果であるが、散布された薬液の乾燥速度が速いので、例えば葉面や果面から滴下する薬液を少なくでき、散布効率が高まる。
幼果のときに(例えば落花直後に)果面保護用散布剤を散布しておけば、葉等との接触に起因する傷が果面に残ったりサビ病が発生して果実の商品価値が低下する(或いは失われる)のを防止できる。そして、幼果期の後も適宜のタイミングで果面保護用散布剤を散布すれば、この効果は一層良好、確実になる。
例えば有機酸カルシウム80重量部、リグニスルホン酸塩20重量部の配合になる果面保護用散布剤を水で2000倍に希釈すればリグニンスルホン酸塩の濃度は0.01%、有機酸カルシウム50重量部、リグニスルホン酸塩50重量部の配合になる果面保護用散布剤を水で500倍に希釈すればリグニンスルホン酸塩の濃度は0.1%となる。
【0019】
【実施例1】
ともに粉末のギ酸カルシウム80重量部とリグニスルホン酸カルシウム20重量部とを混合して果面保護用散布剤を調製した。
これを水で500倍に希釈して落花直後のリンゴ樹に全体的に散布した。また、第1回目の散布から10日後に第2回目、その10日後に第3回目を散布した。
【実施例1】
ともに粉末のギ酸カルシウム80重量部とリグニスルホン酸カルシウム20重量部とを混合して果面保護用散布剤を調製した。
これを水で500倍に希釈して落花直後のリンゴ樹に全体的に散布した。また、第1回目の散布から10日後に第2回目、その10日後に第3回目を散布した。
収穫時に、果面保護用散布剤の散布区及び不散布区からそれぞれ100果をサンプリングして、果面の傷及びサビ病の有無を比較したところ、散布区の方が傷、サビ病ともに少なく、両区には有意な差が認められた。
【0021】
【実施例2】
ともに粉末のギ酸カルシウム50重量部とリグニスルホン酸カルシウム50重量部とを混合して果面保護用散布剤を調製した。
これを水で1000倍に希釈して落花直後のリンゴ樹に全体的に散布した。また、第1回目の散布から10日後に第2回目、その10日後に第3回目を散布した。
【実施例2】
ともに粉末のギ酸カルシウム50重量部とリグニスルホン酸カルシウム50重量部とを混合して果面保護用散布剤を調製した。
これを水で1000倍に希釈して落花直後のリンゴ樹に全体的に散布した。また、第1回目の散布から10日後に第2回目、その10日後に第3回目を散布した。
収穫時に、果面保護用散布剤の散布区及び不散布区からそれぞれ100果をサンプリングして、果面の傷及びサビ病の有無を比較したところ、散布区の方が傷、サビ病ともに少なく、両区には有意な差が認められた。
実施例1、2の比較結果から、本発明の果面保護用散布剤は良好な果面保護効果を発揮することが確認できる。
実施例1、2の比較結果から、本発明の果面保護用散布剤は良好な果面保護効果を発揮することが確認できる。
また、散布区では、不散布区と比較して収穫前の落果が少なく、果面保護用散布剤の散布によってリンゴ樹に吸収されたカルシウムによる効果と考えられる。
なお、実施例は対象植物がリンゴであるが、例えばナシ、モモ、ブドウ等の果樹についても同様の効果を得られる。
なお、実施例は対象植物がリンゴであるが、例えばナシ、モモ、ブドウ等の果樹についても同様の効果を得られる。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003146477A JP3833188B2 (ja) | 2003-05-23 | 2003-05-23 | 果面保護用散布剤及び果面保護方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003146477A JP3833188B2 (ja) | 2003-05-23 | 2003-05-23 | 果面保護用散布剤及び果面保護方法 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005365232A Division JP3833239B2 (ja) | 2005-12-19 | 2005-12-19 | 含カルシウム散布剤 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004346034A JP2004346034A (ja) | 2004-12-09 |
JP2004346034A5 true JP2004346034A5 (ja) | 2006-02-09 |
JP3833188B2 JP3833188B2 (ja) | 2006-10-11 |
Family
ID=33533322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003146477A Expired - Lifetime JP3833188B2 (ja) | 2003-05-23 | 2003-05-23 | 果面保護用散布剤及び果面保護方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3833188B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5166294B2 (ja) * | 2008-06-27 | 2013-03-21 | 晃栄化学工業株式会社 | 果実の日焼け防止剤及び果実の日焼け防止方法 |
-
2003
- 2003-05-23 JP JP2003146477A patent/JP3833188B2/ja not_active Expired - Lifetime
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