JP2004344440A - 床用回転ポリシャー - Google Patents

Abstract

【課題】家庭用カセットガスボンベから供給されるガスを燃料として駆動するエンジンにより作動するように形成された、電源が要らない新規の床用回転ポリシャーを提供することを目的とする。
【解決手段】パッドが下面に装着されたパッド台は、家庭用カセットガスボンベから供給されるガスを燃料として駆動するエンジンにより回転するように形成され、エンジンの回転は変速機及び遠心クラッチを介してパッド台に伝達されるように形成され、エンジンの排気は触媒マフラーを介して排出されるように形成され、エンジン、排気装置の一方若しくは両方から出る放熱は、床面に放水する洗浄液または研磨液若しくは剥離液を加熱するように形成されたものである。
【選択図】 図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下面にパットが装着されたパット台を回転することで床面若しくはカーペットを洗浄する床洗浄機、または石、木、タイル、化学床材等製の床面を研磨する床研磨機、若しくは床材保護ケミカル層を剥離する床剥離機（本文中、これら床洗浄機、床研磨機、床剥離機をトータルに考えて床用回転ポリシャーという。）に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来知られているこの種の床用回転ポリシャーは、電気をエネルギー源としたモータ駆動によってパット台を回転するように構成されたものであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術において述べた床用回転ポリシャーは、▲１▼電源コンセントが必要であるために、使用できる作業現場が建物内、室内等の電源がある場所に限られていたという問題、▲２▼電源コンセントから供給できる電力量に法的規制があるために高出力化に限界があったという問題、▲３▼高出力化されていない洗浄効率が悪いものであったために比較的長い作業時間が必要であったという問題、▲４▼電源コンセントに接続された電気コードが作業者の邪魔になっていたという問題、▲５▼電源コンセントから遠く離れていて電気コードが長くなるような広い作業現場の場合、段取りが悪くなって作業効率の低下を招いていたという問題、▲６▼５０サイクル地域用、６０サイクル地域用、１００ボルト地域用、２００ボルト地域（外国）用、屋外用、屋内用ごとに仕様を変えて提供しなければならなかったという問題等を有していた。
【０００４】
本発明は、上記諸問題点を一挙に解決する工夫及びその他の工夫を施した新規の床用回転ポリシャーを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項１に係る床用回転ポリシャーは、パッドが下面に装着されたパッド台を回転させることによって床を洗浄または研磨若しくは剥離するポリッシャ−であって、パッド台が家庭用カセットガスボンベから供給されるガスを燃料として駆動するエンジンにより回転しうるように形成されたものである。
【０００６】
請求項２に係る床用回転ポリシャーは、変速機を介してパッド台を回転するように形成されているものである。
【０００７】
請求項３に係る床用回転ポリシャーは、遠心クラッチ、ガバナ等接続器を介してパッド台を回転しうるように形成されているものである。
【０００８】
請求項４に係る床用回転ポリシャーは、エンジンの排気装置に触媒マフラーを設けたものである。
【０００９】
請求項５に係る床用回転ポリシャーは、エンジン、排気装置の一方若しくは両方の放熱を利用することで、洗浄液または研磨液若しくは剥離液を加熱してから床面に放液するように形成されているものである。
【００１０】
請求項６に係る床用回転ポリシャーは、洗浄液または研磨液若しくは剥離液の供給タンクが搭載されているものである。
【００１１】
【発明の実施の形態】
図１に示す実施例は、下面に床洗浄用パッド１が装着されたパッド台２を回転させることにより床を洗浄する床用回転ポリシャー３であって、上記パッド台２が家庭用カセットガスボンベ４から供給されるガスを燃料として駆動するエンジン５により回転しうるように形成されたものである。
【００１２】
上記家庭用カセットガスボンベ４は、スロットルレバー６が上端部に備えられているハンドル７に装備されたカセットボンベホルダー８に交換自在として格納されている。なお、上記カセットボンベホルダー８は、ハンドル７以外の個所にに装備することができる。また、予備のカセットボンベのホルダーを設けることができる。
【００１３】
上記エンジン５は、遠心クラッチ９および変速機１０を介してパッド台２を回転するように形成されている。
【００１４】
なお、図中符号１２は、エンジン５の背面に蛇行状態で設けられた温水変換用管であって、ハンドル７に固定されたシャンピングタンク１３から供給される洗浄液を温めてから床面に撒布するように形成されている。また符号１４は、触媒マフラーであって、エンジン５の音を消すように形成されている。なお、触媒無しのマフラーでもよい。さらに符号１５はガス管であって、家庭用カセットガスボンベ４からエンジン５にガスを送るように形成されている。上記家庭用カセットガスボンベ４は、プロパンガス入りでも液化天然ガス入りでも液化ブタンガス入りでもよい。これらボンベ４は比較的安く入手できるので経済的に有利である上に、携帯が可能であるので電力事情の悪い場所には最適である。
【００１５】
本発明は、上記遠心クラッチ９をガバナ、その他の接続器に替えることで実施したり省いて実施したりするが可能である。また上記マフラー１４から出る熱で洗浄液を温めうる構成にしても実施することができる。勿論、洗浄液を温める機構を省いた、温めない構成にすることも可能である。
【００１６】
【作用】
上記の実施例は、温められた洗浄液を床面に撒きながら当該床面を回転する床洗浄用パッド１で洗浄するように形成されたものである。
【００１７】
【発明の効果】
請求項１に係る床用回転ポリシャーは、パッド台が家庭用カセットガスボンベから供給されるガスを燃料として駆動するエンジンにより回転するように形成されたものであるので、電源コンセントからの電力供給を受ける必要がないものであり、上記▲１▼〜▲６▼で述べた全ての諸問題点を一挙に解決することができるのみならず、手軽に且つ安価に確保することができる家庭用カセットガスボンベを採用しているので、便利であり且つ経済的にも有利である。しかもガソリンを燃料としているような危険性がなく安全である。
【００１８】
請求項２に係る床用回転ポリシャーは、変速機を介してパッド台を回転するように形成されているので、パッドを適正な回転にすることができる。
【００１９】
請求項３に係る床用回転ポリシャーは、遠心クラッチ、ガバナ等接続器を介してパッド台を回転するように形成されているので、洗浄時または研磨時若しくは剥離時の場合にのみパッドを回転させることができる。
【００２０】
請求項４に係る床用回転ポリシャーは、エンジンの排気装置に触媒マフラーを設けたので、騒音のない若しくは少ない運転ができる。
【００２１】
請求項５に係る床用回転ポリシャーは、エンジン、排気装置の一方若しくは両方の放熱を利用することで洗浄液または研磨液若しくは剥離液を加熱してから床面に放液するように形成されているので、汚れ等の落ちが頗るよく洗浄等の作業時間を短縮できる。
【００２２】
請求項６に係る床用回転ポリシャーは、洗浄液または研磨液若しくは剥離液の供給タンクが搭載されているので、作業時の機動性がよく使い勝手がよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
１ 床洗浄用パッド
２ パッド台
３ 床用回転ポリシャー
４ 家庭用カセットガスボンベ
５ エンジン
６ スロットルレバー
７ ハンドル
８ カセットボンベホルダー
９ 遠心クラッチ
１０ 変速機
１２ 温水変換用管
１３ シャンピングタンク
１４ 触媒マフラー
１５ ガス管

Claims (6)

1. パッドが下面に装着されたパッド台を回転させることによって床を洗浄または研磨若しくは剥離する床用回転ポリシャーであって、パッド台が家庭用カセットガスボンベから供給されるガスを燃料として駆動するエンジンにより回転するように形成されたことを特徴とする床用回転ポリシャー。
2. 変速機を介してパッド台を回転するように形成されていることを特徴とする請求項１記載の床用回転ポリシャー。
3. 遠心クラッチ、ガバナ等接続器を介してパッド台を回転するように形成されていることを特徴とする請求項１または２記載の床用回転ポリシャー。
4. エンジンの排気装置に触媒マフラーを設けたことを特徴とする請求項１〜３から選択された一つの請求項記載の床用回転ポリシャー。
5. エンジン、排気装置の一方若しくは両方の放熱を利用することで、洗浄液または研磨液若しくは剥離液を加熱してから床面に放液するように形成されていることを特徴とする請求項１〜４から選択された一つの請求項記載の床用回転ポリシャー。
6. 洗浄液または研磨液若しくは剥離液の供給タンクが搭載されていることを特徴とする請求項１〜５から選択された一つの請求項記載の床用回転ポリシャー。

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