JP2004343415A - 符号化条件決定方法及び符号化方法及び符号化条件決定装置及び符号化システム - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者が同一のサービスを利用する際に、利用する端末の変更や、利用状態の変化が生じる場合、同一程度の満足度を得られるよう自動的に符号化条件を決定する。
【解決手段】本発明は、設定情報から満足度とサービス利用者の利用状態と利用端末や利用端末に応じた映像解像度が決定された場合、設定情報から満足度と映像解像度と符号化方式と符号化速度に応じた最適符号化条件を決定する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明は、設定情報から満足度とサービス利用者の利用状態と利用端末や利用端末に応じた映像解像度が決定された場合、設定情報から満足度と映像解像度と符号化方式と符号化速度に応じた最適符号化条件を決定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、符号化条件決定方法及び符号化方法及び符号化条件決定装置及び符号化システムに係り、特に、ソースファイルから符号化ファイルを生成する際に、サービス利用者の端末や利用状況に基づいて、最適な映像解像度、符号化方式や符号化速度などを決定、あるいは、決定に基づいて符号化を行うための符号化条件決定方法及び符号化方法及び符号化条件決定装置及び符号化システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
符号化装置に映像解像度、符号化方式や符号化速度を設定してソースファイルを入力すると、符号化されたファイルが出力される。従来、この設定を行う方法として、符号化されたファイルが一定のサイズに収まるように自動的に符号化条件を決定し、符号化を行うものや(例えば、特許文献1参照)、ネットワークの空き帯域で実時間伝送できるよう自動的に符号化条件を決定し、符号化を行う機能が実装され、製品化されている(例えば、非特許文献1)。このように条件に適合した符号化条件を自動的に決定する、あるいは、決定した符号化条件に基づいて符号化ファイルを生成する技術が存在している。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−284715号公報
【0004】
【非特許文献1】
電子情報通信学会2002年総合大会講演論文集(B−11−10)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
サービス利用者の満足度は、映像解像度、符号化速度、端末や利用状態(決まった場所でのみ利用可能/移動しながら利用可能など)に応じて、変化することが知られている。しかしながら、上記従来の符号化条件決定方法は、生成する符号化されたファイルの大きさやネットワークの空き帯域に合わせて決定されている。そのため、利用者の端末や利用状態を考慮していないため、端末や利用状態が変化した場合、利用者の満足度を一定に保つことが困難である。
【0006】
そのため、利用者は同一のサービスを利用する際に、利用する端末の変更や、利用状態の変化が生じると、同一の満足度を得ることが困難である。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、利用者が同一のサービスを利用する際に、利用する端末の変更や、利用状態の変化が生じる場合、同一程度の満足を得られるよう、自動的に符号化条件を決定することが可能な符号化条件決定方法及び符号化方法及び符号化条件決定装置及び符号化システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
図1は、本発明の原理を説明するための図である。
【0009】
本発明は、サービス利用者の端末の利用状態に基づいて符号化方法を決定する符号化条件決定方法において、
満足度が一定となる、満足度と利用状態、映像解像度、符号化方式、符号化速度の関係を設定条件として記憶手段に保持しておき(ステップ1)、
サービス利用者から入力された端末の利用状態(ステップ2)に基づいて、設定情報を参照して、最適符号化条件を決定し、出力する(ステップ3)。
【0010】
本発明は、サービス利用者の端末や利用状態に基づいて符号化方法を決定し、ファイルのデータを符号化し、提供する符号化方法において、
符号化条件決定装置において、
満足度が一定となる、満足度と利用状態、映像解像度、符号化方式、符号化速度の関係を設定条件として記憶手段に保持しておき、
サービス利用者から入力された少なくとも端末の利用状態に基づいて、設定情報を参照して、最適符号化条件を決定して、出力し、
符号化装置において、符号化条件決定装置で決定された最適符号化条件に基づいてファイルのデータを符号化する。
【0011】
図2は、本発明の原理構成図である。
【0012】
本発明は、サービス利用者の端末の利用状態に基づいて符号化方法を決定する符号化条件決定装置であって、
満足度が一定となる、満足度と利用状態、映像解像度、符号化方式、符号化速度の関係を設定条件として記憶する記憶手段120と、
サービス利用者からの入力を受け付ける入力手段130と、
入力手段130から入力された少なくとも端末の利用状態に基づいて設定情報を参照して、最適符号化条件を決定し、出力する条件決定手段110と、を有する。
【0013】
本発明は、サービス利用者の端末や利用状態に基づいて符号化方法を決定し、ファイルのデータを符号化し、提供する符号化システムであって、
満足度が一定となる、満足度と利用状態、映像解像度、符号化方式、符号化速度の関係を設定条件として保持する記憶手段と、
サービス利用者からの入力を受け付ける入力手段と、
入力手段から入力された少なくとも端末の利用状態に基づいて設定情報を参照して最適符号化条件を決定し、出力する条件決定手段と、を有する符号化条件決定装置と、
符号化条件決定装置で決定された最適符号化条件に基づいてファイルのデータを符号化する符号化装置と、を有する。
【0014】
上記のように、本発明は、満足度と利用状態、映像解像度、符号化方式、符号化速度の関係を設定情報として与え、満足度とサービス利用者の利用状態と利用端末に応じた映像解像度が決定された場合に、設定情報から満足度と映像解像度と符号化方式と符号化速度に応じた最適符号化条件を決定するものである。これにより、設定情報から満足度とサービス利用者の利用状態と利用端末や利用端末に応じた映像解像度が決定された場合、設定情報から満足度と映像解像度と符号化方式と符号化速度に応じた最適符号化条件を決定することが可能となるため、サービス利用者の端末や利用状態が変化しても、サービス利用者の満足度を一定以上に保つことが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明の実施の形態を説明する。
【0016】
図3は、本発明の一実施の形態における符号化システムの構成を示す。
【0017】
同図に示す符号化システムは、符号化条件決定装置200と符号化装置200から構成される。
【0018】
符号化条件決定装置100は、符号化条件決定部110と設定情報を格納する設定情報記憶部120とを有し、満足度情報10、利用者状態情報20、映像解像度情報30のいずれか、または、すべてが入力されると、符号化条件決定部110は、設定情報記憶部120に予め格納されている設定情報に基づいて、最適符号化条件40を決定して出力する。
【0019】
符号化装置200は、最適符号化条件40とソースファイル50が入力されると、符号化条件決定装置100から出力された最適符号化条件40に基づいてソースファイル50のデータを符号化し、符号化ファイル60を出力する。
【0020】
図4は、本発明の一実施の形態における符号化条件決定装置に入力される満足度情報、利用者状態情報、映像解像度情報を示す。同図に示す満足度情報10は、5:「非常に満足」から:「非常に不満」における満足の程度を表す数値である。利用者状態情報20は、利用状態として、固定:「決まった場所でのみ利用」、移動:「移動しながら利用」を表す。映像解像度情報30は、端末に表示される映像の解像度を横x、縦(dpi)で表す。
【0021】
図5は、本発明の一実施の形態における符号化条件決定装置の設定情報の例を示す。本発明において、設定情報120を用いるためには、まず、主観品質評価実験により、満足度、利用者状態と映像解像度、符号化方式、符号化速度の関係を決める必要がある。これは、次のようにして実施した。
【0022】
利用者状態と映像解像度と符号化方式が一定の条件のもとで、主観品質評価実験により符号化速度をパラメータとして複数の映像の満足度を求めた。同様にして、異なる条件の符号化速度の場合について主観品質評価実験を行い、それぞれの満足度を求めた。その後、満足度と利用者状態別にこれらの結果を整理し、設定情報120を作成する。
【0023】
図6は、本発明の一実施の形態における符号化条件決定装置から出力される最適符号化条件の例を示す。
【0024】
現在、サービス利用者が、満足度3.5,利用状態:固定、映像解像度:640x480で利用しているとする。この利用者が、「端末」と「利用状態」を変更し、満足度3.5,利用状態:移動、映像解像度240x160で利用する場合、これらの情報が符号化条件決定部110に入力されると、符号化条件決定部110は、図5に示す設定情報120を参照して最適符号化条件として、映像解像度:240x160、符号化方式:コーデックA、符号化速度:750bpsと決定する。
【0025】
また、満足度3.5、利用状態:移動、映像解像度160x120で利用しているサービス利用者が、「端末」と「利用状態」を変更し、満足度3.5,利用状態:移動、映像解像度640x480で利用する場合、これらの情報が最適条件決定部110に入力されると、最適条件決定部110は、図5の設定情報120を参照して最適符号化条件として、映像解像度640x480,符号化方式:コーデックA,符号化速度:4000Kbpsと決定する。
【0026】
このようにして決定された最適符号化条件と、ソースファイル50が符号化装置200に入力されると、符号化装置200は、ソースファイル50を読み込み、当該ソースファイル50のデータを当該最適符号化条件で符号化し、符号化ファイル60を出力する。
【0027】
これにより、利用者が端末と利用状態を変更する場合でも、常に満足度が一定となるように最適符号化条件を決定することができる。
【0028】
なお、上記の符号化条件決定装置100の符号化条件決定部110の動作や符号化装置200の動作をプログラムとして構築し、符号化条件決定装置、符号化装置として利用されるコンピュータにインストールし、CPU等の制御手段により実行する、または、ネットワークを介して流通させることも可能である。
【0029】
また、構築されたプログラムを符号化条件決定装置、符号化装置として利用されるコンピュータに接続されるハードディスク装置や、フレキシブルディスク、CD−ROM等の可搬記憶媒体に格納しておき、符号化を行う際に、コンピュータにインストールして実行させることも可能である。
【0030】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
【0031】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、満足度と利用状態と映像解像度が決定された場合、符号化条件決定装置において、予め決められた設定情報によって符号化方式と符号化速度を自動的に決定することができ、サービス利用者の利用端末や利用状態が変化しても、サービス利用者の満足度を一定以上に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための図である。
【図2】本発明の原理構成図である。
【図3】本発明の一実施の形態における符号化システム構成図である。
【図4】本発明の一実施の形態における符号化条件決定装置に入力される満足度情報・利用者状態情報・映像解像度情報の例である。
【図5】本発明の一実施の形態における設定情報の例である。
【図6】本発明の一実施の形態における符号化条件決定装置から出力される最適符号化条件の例である。
【符号の説明】
10 満足度情報
20 利用者状態情報
30 映像解像度情報
40 最適符号化条件
50 ソースファイル
60 符号化ファイル
100 符号化条件決定装置
110 条件決定手段、符号化条件決定部
120 記憶手段、設定情報記憶部、設定情報
130 入力手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、符号化条件決定方法及び符号化方法及び符号化条件決定装置及び符号化システムに係り、特に、ソースファイルから符号化ファイルを生成する際に、サービス利用者の端末や利用状況に基づいて、最適な映像解像度、符号化方式や符号化速度などを決定、あるいは、決定に基づいて符号化を行うための符号化条件決定方法及び符号化方法及び符号化条件決定装置及び符号化システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
符号化装置に映像解像度、符号化方式や符号化速度を設定してソースファイルを入力すると、符号化されたファイルが出力される。従来、この設定を行う方法として、符号化されたファイルが一定のサイズに収まるように自動的に符号化条件を決定し、符号化を行うものや(例えば、特許文献1参照)、ネットワークの空き帯域で実時間伝送できるよう自動的に符号化条件を決定し、符号化を行う機能が実装され、製品化されている(例えば、非特許文献1)。このように条件に適合した符号化条件を自動的に決定する、あるいは、決定した符号化条件に基づいて符号化ファイルを生成する技術が存在している。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−284715号公報
【0004】
【非特許文献1】
電子情報通信学会2002年総合大会講演論文集(B−11−10)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
サービス利用者の満足度は、映像解像度、符号化速度、端末や利用状態(決まった場所でのみ利用可能/移動しながら利用可能など)に応じて、変化することが知られている。しかしながら、上記従来の符号化条件決定方法は、生成する符号化されたファイルの大きさやネットワークの空き帯域に合わせて決定されている。そのため、利用者の端末や利用状態を考慮していないため、端末や利用状態が変化した場合、利用者の満足度を一定に保つことが困難である。
【0006】
そのため、利用者は同一のサービスを利用する際に、利用する端末の変更や、利用状態の変化が生じると、同一の満足度を得ることが困難である。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、利用者が同一のサービスを利用する際に、利用する端末の変更や、利用状態の変化が生じる場合、同一程度の満足を得られるよう、自動的に符号化条件を決定することが可能な符号化条件決定方法及び符号化方法及び符号化条件決定装置及び符号化システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
図1は、本発明の原理を説明するための図である。
【0009】
本発明は、サービス利用者の端末の利用状態に基づいて符号化方法を決定する符号化条件決定方法において、
満足度が一定となる、満足度と利用状態、映像解像度、符号化方式、符号化速度の関係を設定条件として記憶手段に保持しておき(ステップ1)、
サービス利用者から入力された端末の利用状態(ステップ2)に基づいて、設定情報を参照して、最適符号化条件を決定し、出力する(ステップ3)。
【0010】
本発明は、サービス利用者の端末や利用状態に基づいて符号化方法を決定し、ファイルのデータを符号化し、提供する符号化方法において、
符号化条件決定装置において、
満足度が一定となる、満足度と利用状態、映像解像度、符号化方式、符号化速度の関係を設定条件として記憶手段に保持しておき、
サービス利用者から入力された少なくとも端末の利用状態に基づいて、設定情報を参照して、最適符号化条件を決定して、出力し、
符号化装置において、符号化条件決定装置で決定された最適符号化条件に基づいてファイルのデータを符号化する。
【0011】
図2は、本発明の原理構成図である。
【0012】
本発明は、サービス利用者の端末の利用状態に基づいて符号化方法を決定する符号化条件決定装置であって、
満足度が一定となる、満足度と利用状態、映像解像度、符号化方式、符号化速度の関係を設定条件として記憶する記憶手段120と、
サービス利用者からの入力を受け付ける入力手段130と、
入力手段130から入力された少なくとも端末の利用状態に基づいて設定情報を参照して、最適符号化条件を決定し、出力する条件決定手段110と、を有する。
【0013】
本発明は、サービス利用者の端末や利用状態に基づいて符号化方法を決定し、ファイルのデータを符号化し、提供する符号化システムであって、
満足度が一定となる、満足度と利用状態、映像解像度、符号化方式、符号化速度の関係を設定条件として保持する記憶手段と、
サービス利用者からの入力を受け付ける入力手段と、
入力手段から入力された少なくとも端末の利用状態に基づいて設定情報を参照して最適符号化条件を決定し、出力する条件決定手段と、を有する符号化条件決定装置と、
符号化条件決定装置で決定された最適符号化条件に基づいてファイルのデータを符号化する符号化装置と、を有する。
【0014】
上記のように、本発明は、満足度と利用状態、映像解像度、符号化方式、符号化速度の関係を設定情報として与え、満足度とサービス利用者の利用状態と利用端末に応じた映像解像度が決定された場合に、設定情報から満足度と映像解像度と符号化方式と符号化速度に応じた最適符号化条件を決定するものである。これにより、設定情報から満足度とサービス利用者の利用状態と利用端末や利用端末に応じた映像解像度が決定された場合、設定情報から満足度と映像解像度と符号化方式と符号化速度に応じた最適符号化条件を決定することが可能となるため、サービス利用者の端末や利用状態が変化しても、サービス利用者の満足度を一定以上に保つことが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明の実施の形態を説明する。
【0016】
図3は、本発明の一実施の形態における符号化システムの構成を示す。
【0017】
同図に示す符号化システムは、符号化条件決定装置200と符号化装置200から構成される。
【0018】
符号化条件決定装置100は、符号化条件決定部110と設定情報を格納する設定情報記憶部120とを有し、満足度情報10、利用者状態情報20、映像解像度情報30のいずれか、または、すべてが入力されると、符号化条件決定部110は、設定情報記憶部120に予め格納されている設定情報に基づいて、最適符号化条件40を決定して出力する。
【0019】
符号化装置200は、最適符号化条件40とソースファイル50が入力されると、符号化条件決定装置100から出力された最適符号化条件40に基づいてソースファイル50のデータを符号化し、符号化ファイル60を出力する。
【0020】
図4は、本発明の一実施の形態における符号化条件決定装置に入力される満足度情報、利用者状態情報、映像解像度情報を示す。同図に示す満足度情報10は、5:「非常に満足」から:「非常に不満」における満足の程度を表す数値である。利用者状態情報20は、利用状態として、固定:「決まった場所でのみ利用」、移動:「移動しながら利用」を表す。映像解像度情報30は、端末に表示される映像の解像度を横x、縦(dpi)で表す。
【0021】
図5は、本発明の一実施の形態における符号化条件決定装置の設定情報の例を示す。本発明において、設定情報120を用いるためには、まず、主観品質評価実験により、満足度、利用者状態と映像解像度、符号化方式、符号化速度の関係を決める必要がある。これは、次のようにして実施した。
【0022】
利用者状態と映像解像度と符号化方式が一定の条件のもとで、主観品質評価実験により符号化速度をパラメータとして複数の映像の満足度を求めた。同様にして、異なる条件の符号化速度の場合について主観品質評価実験を行い、それぞれの満足度を求めた。その後、満足度と利用者状態別にこれらの結果を整理し、設定情報120を作成する。
【0023】
図6は、本発明の一実施の形態における符号化条件決定装置から出力される最適符号化条件の例を示す。
【0024】
現在、サービス利用者が、満足度3.5,利用状態:固定、映像解像度:640x480で利用しているとする。この利用者が、「端末」と「利用状態」を変更し、満足度3.5,利用状態:移動、映像解像度240x160で利用する場合、これらの情報が符号化条件決定部110に入力されると、符号化条件決定部110は、図5に示す設定情報120を参照して最適符号化条件として、映像解像度:240x160、符号化方式:コーデックA、符号化速度:750bpsと決定する。
【0025】
また、満足度3.5、利用状態:移動、映像解像度160x120で利用しているサービス利用者が、「端末」と「利用状態」を変更し、満足度3.5,利用状態:移動、映像解像度640x480で利用する場合、これらの情報が最適条件決定部110に入力されると、最適条件決定部110は、図5の設定情報120を参照して最適符号化条件として、映像解像度640x480,符号化方式:コーデックA,符号化速度:4000Kbpsと決定する。
【0026】
このようにして決定された最適符号化条件と、ソースファイル50が符号化装置200に入力されると、符号化装置200は、ソースファイル50を読み込み、当該ソースファイル50のデータを当該最適符号化条件で符号化し、符号化ファイル60を出力する。
【0027】
これにより、利用者が端末と利用状態を変更する場合でも、常に満足度が一定となるように最適符号化条件を決定することができる。
【0028】
なお、上記の符号化条件決定装置100の符号化条件決定部110の動作や符号化装置200の動作をプログラムとして構築し、符号化条件決定装置、符号化装置として利用されるコンピュータにインストールし、CPU等の制御手段により実行する、または、ネットワークを介して流通させることも可能である。
【0029】
また、構築されたプログラムを符号化条件決定装置、符号化装置として利用されるコンピュータに接続されるハードディスク装置や、フレキシブルディスク、CD−ROM等の可搬記憶媒体に格納しておき、符号化を行う際に、コンピュータにインストールして実行させることも可能である。
【0030】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
【0031】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、満足度と利用状態と映像解像度が決定された場合、符号化条件決定装置において、予め決められた設定情報によって符号化方式と符号化速度を自動的に決定することができ、サービス利用者の利用端末や利用状態が変化しても、サービス利用者の満足度を一定以上に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための図である。
【図2】本発明の原理構成図である。
【図3】本発明の一実施の形態における符号化システム構成図である。
【図4】本発明の一実施の形態における符号化条件決定装置に入力される満足度情報・利用者状態情報・映像解像度情報の例である。
【図5】本発明の一実施の形態における設定情報の例である。
【図6】本発明の一実施の形態における符号化条件決定装置から出力される最適符号化条件の例である。
【符号の説明】
10 満足度情報
20 利用者状態情報
30 映像解像度情報
40 最適符号化条件
50 ソースファイル
60 符号化ファイル
100 符号化条件決定装置
110 条件決定手段、符号化条件決定部
120 記憶手段、設定情報記憶部、設定情報
130 入力手段
Claims (4)
- サービス利用者の端末の利用状態に基づいて符号化方法を決定する符号化条件決定方法において、
満足度が一定となる、満足度と利用状態、映像解像度、符号化方式、符号化速度の関係を状態、映像解像度、符号化方式、符号化速度の関係を設定条件として記憶手段に保持しておき、
サービス利用者から入力された端末の利用状態に基づいて前記設定情報を参照し、最適符号化条件を決定し、出力することを特徴とする符号化条件決定方法。 - サービス利用者の端末や利用状態に基づいて符号化方法を決定し、ファイルのデータを符号化し、提供する符号化方法において、
符号化条件決定装置において、
満足度が一定となる、満足度と利用状態、映像解像度、符号化方式、符号化速度の関係を設定条件として記憶手段に保持しておき、
サービス利用者から入力された端末の利用状態に基づいて前記設定情報を参照し、最適符号化条件を決定して、出力し、
符号化装置において、
前記符号化条件決定装置で決定された前記最適符号化条件に基づいてファイルのデータを符号化することを特徴とする符号化方法。 - サービス利用者の端末の利用状態に基づいて符号化方法を決定する符号化条件決定装置であって、
満足度が一定となる、満足度と利用状態、映像解像度、符号化方式、符号化速度の関係を設定条件として記憶する記憶手段と、
サービス利用者からの入力を受け付ける入力手段と、
前記入力手段から入力された少なくとも端末の利用状態に基づいて、前記設定情報を参照して、最適符号化条件を決定し、出力する条件決定手段と、を有することを特徴とする符号化条件決定装置。 - サービス利用者の端末や利用状態に基づいて符号化方法を決定し、ファイルのデータを符号化し、提供する符号化システムであって、
満足度が一定となる、満足度と利用状態、映像解像度、符号化方式、符号化速度の関係を設定条件として保持する記憶手段と、
サービス利用者からの入力を受け付ける入力手段と、
前記入力手段から入力された少なくとも端末の利用状態に基づいて、前記設定情報を参照して、最適符号化条件を決定し、出力する条件決定手段と、を有する符号化条件決定装置と、
前記符号化条件決定装置で決定された前記最適符号化条件に基づいてファイルのデータを符号化する符号化装置と、を有することを特徴とする符号化システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003137422A JP2004343415A (ja) | 2003-05-15 | 2003-05-15 | 符号化条件決定方法及び符号化方法及び符号化条件決定装置及び符号化システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004343415A true JP2004343415A (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=33527088
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003137422A Pending JP2004343415A (ja) | 2003-05-15 | 2003-05-15 | 符号化条件決定方法及び符号化方法及び符号化条件決定装置及び符号化システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004343415A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2007129422A1 (ja) * | 2006-05-09 | 2009-09-17 | 日本電信電話株式会社 | 映像品質推定装置、方法、およびプログラム |
JP2010288277A (ja) * | 2009-06-12 | 2010-12-24 | Ntt Docomo Inc | ユーザ体感品質の測定に基づく符号化方法、端末およびシステム |
JP2011109244A (ja) * | 2009-11-13 | 2011-06-02 | Ntt Communications Kk | エンコードパラメータ設定支援装置、エンコードパラメータ設定方法およびプログラム、エンコードパラメータ設定支援システム |
US7965203B2 (en) | 2006-05-09 | 2011-06-21 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | Video quality estimation apparatus, method, and program |
-
2003
- 2003-05-15 JP JP2003137422A patent/JP2004343415A/ja active Pending
Cited By (6)
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