JP2004342150A - 光ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光ディスクに付けた無線タグに記憶されている情報を利用して、この光ディスクに記録されているデータのセキュリティを高め、また光ディスクからのデータの読み取りや、光ディスクへのデータの記録にかかる動作をスムーズに行わせることができる光ディスク装置を提供する。
【解決手段】光ディスク装置1は、本体にセットされた光ディスク10に付されている無線タグ11との無線通信により、この光ディスク10に記録されているデータのコピー制限にかかるコピー制限情報を取得する。そして、ここで取得したコピー制限情報によりコピーが禁止されていると判定すると、この光ディスクから読み取ったデータにコピー不可を示すコードを含ませて出力する。
【選択図】図1
【解決手段】光ディスク装置1は、本体にセットされた光ディスク10に付されている無線タグ11との無線通信により、この光ディスク10に記録されているデータのコピー制限にかかるコピー制限情報を取得する。そして、ここで取得したコピー制限情報によりコピーが禁止されていると判定すると、この光ディスクから読み取ったデータにコピー不可を示すコードを含ませて出力する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、CDやDVD等の光ディスクに記録されているデータの読み取り、光ディスクへのデータの記録を行う光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CDやDVD等の光ディスクに記録されている記録内容を、ユーザが簡単に確認できるように、無線通信機能を有する無線タグを光ディスクに付ける(埋め込む)ことが特許文献1、2で提案されている。具体的には、光ディスクに付けた無線タグが有する不揮発性メモリに、この光ディスクの記録内容を記憶させておき、上記無線タグとの無線通信により光ディスクの記録内容を確認できるようにすることが提案されている。これにより、ユーザは光ディスクを再生することなく、光ディスクの記録内容を確認することができ、所望の光ディスク(再生したい光ディスク)を簡単に見つけることができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−163613号公報
【特許文献2】
特開2002ー288963号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、光ディスク装置が、本体にセットされた光ディスクに対するデータの読取処理や、データの記録処理に、この光ディスクに付けた無線タグに記憶している情報を利用することについては、これまで提案されていなかった。
【0005】
特に最近では、光ディスクに記録されているデータが不正にコピーされることが大きな問題となっており、データの不正コピー防止にかかる技術の開発が要望されている。
【0006】
この発明の目的は、光ディスクに付けた無線タグに記憶されている情報を利用して、この光ディスクに記録されているデータの読み取りにかかる動作や、記録にかかる動作を制御する光ディスク装置を提供することにある。
【0007】
また、この発明は、光ディスクに付けた無線タグに記憶されている情報を利用して、この光ディスクに記録されているデータの不正コピーを防止する光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0008】
さらに、この発明は、光ディスクに付けた無線タグに記憶されている情報を利用して、この光ディスクに記録されているデータの読み取りにかかる動作や、記録にかかる動作を制御することで、これらの動作をスムーズに行わせる光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の光ディスク装置は、上記目的を達成するために以下の構成を備えている。
【0010】
(1)本体にセットされた光ディスクに記録されているデータを読み取る読取手段を備えた光ディスク装置において、
本体にセットされた光ディスクに、この光ディスクに記録されているデータのコピー制限にかかるコピー制限情報を記憶した無線タグが付けられているとき、この無線タグとの無線通信により、この無線タグが記憶している上記コピー制限情報を取得する無線通信手段と、
上記無線通信手段により取得した上記コピー制限情報に基づいて、光ディスクに記録されているデータについてコピーの可否を判定するコピー可否判定手段と、
上記コピー可否判定手段がコピー不可と判定した場合、この光ディスクから読み取ったデータに、コピー不可を示すコードを含ませて出力する読取データ出力手段と、を備えている。
【0011】
この構成では、光ディスクに付けられた無線タグに、この光ディスクに記録されているデータのコピー制限にかかるコピー制限情報が記憶されている。コピー制限情報は、例えばコピー禁止、コピー許可、コピーが許可される期間(またはコピーが許可されない期間)を示す情報である。無線通信手段が、本体にセットされた光ディスクに付けられている無線タグとの無線通信により上記コピー制限情報を取得する。コピー可否判定手段が、無線タグから取得したコピー制限情報に基づいて、この光ディスクに記録されているデータについてコピーの可否を判定する。コピー可否判定手段がコピー不可と判定すると、読取データ出力手段が光ディスクから読み取ったデータに、コピー不可を示すコードを含ませて出力する。
【0012】
これにより、読取データ出力手段から出力されたデータが入力される機器に対して、このデータがコピー不可であることを通知することができ、このデータが別の光ディスク等にむやみやたらに記録される、不正コピーの防止が図れる。
【0013】
(2)本体にセットされた光ディスクにデータを記録する記録手段と、
本体にセットされている光ディスクに記録する記録データが入力されたとき、この記録データに上記コピー不可を示すコードが含まれているかどうかを判定し、含まれていれば上記記録手段による光ディスクへの記録を禁止する記録制御手段を備えている。
【0014】
この構成では、本体にセットされている光ディスクに記録する記録データが入力されたときに、この記録データに上記コピー不可を示すコードが含まれていると、記録手段による光ディスクへのデータの記録が禁止される。
【0015】
これにより、上記読取データ出力手段により出力されたデータを、一旦パーソナルコンピュータ等に保持しておき、光ディスク装置にセットされている光ディスクを交換し、その後保持しているデータを記録データとして入力しても、この記録データ、すなわちコピーが許可されていない光ディスクから読み取ったデータが別の光ディスクにコピー(記録)されるのを防止できる。
【0016】
(3)本体にセットされた光ディスクに記録されているデータを読み取る読取手段、および上記光ディスクにデータを記録する記録手段を備えた光ディスク装置において、
本体にセットされた光ディスクに、この光ディスクの種別を示す種別情報を記憶した無線タグが付けられているとき、この無線タグとの無線通信により、この無線タグが記憶している上記種別情報を取得する無線通信手段と、
上記無線通信手段により取得した上記種別情報に基づいて、上記読取手段によるデータの読み取りを制御する読取制御手段と、
上記無線通信手段により取得した上記種別情報に基づいて、上記記録手段によるデータの記録を制御する記録制御手段と、を備えている。
【0017】
この構成では、光ディスクに付けられている無線タグに、この光ディスクの種別を示す種別情報が記憶されている。種別情報は、例えば光ディスクの種類(CD、DVDV等)を示す情報、記録層の数(1層、2層)を示す情報、読取専用の光ディスクであるか追記型の光ディスクであるかを示す情報である。無線通信手段により無線タグから取得した種別情報に基づいて、読取制御手段が読取手段による光ディスクからのデータの読み取りを制御し、記録制御手段が記録手段による光ディスクへのデータの記録を制御する。
【0018】
これにより、本体にセットされた光ディスクの種別を確認するために、この光ディスクに記録されている種別情報を読み取る必要がないので、記録されているデータの読み取りや、データの記録にかかる動作がスムーズに行え、処理時間を短縮することができる。
【0019】
(4)本体にセットされた光ディスクをスピンドルモータで回転させる前に、上記無線通信手段により上記無線タグが記憶している情報を取得する無線通信制御手段を備えている。
【0020】
この構成では、無線通信制御手段が、本体にセットされた光ディスクをスピンドルモータで回転させる前に、無線通信手段によるタグとの無線通信を実行する。言い換えれば、光ディスクを回転させていない状態で無線タグとの無線通信を行う。したがって、無線通信手段と無線タグとの位置関係を変化させることなく無線通信が行われるので、この無線通信を安定させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態である光ディスク装置について説明する。
【0022】
図1は、この発明の実施形態である光ディスク装置の構成を示すブロック図である。この実施形態の光ディスク装置1は、本体の動作を制御する制御部2と、本体にセットされた光ディスク10に記録されているデータの読み取り、およびデータの記録を行う読取/記録部3と、外部機器からのデータの入力を受け付ける入力部4と、入力部4において受け付けたデータをエンコードするエンコーダ5と、読取/記録部3が光ディスク10から読み取ったデータをデコードするデコーダ6と、デコーダ6でデコードされたデータを外部機器へ出力する出力部75と、本体にセットされた光ディスク10に付けられている(埋め込まれている)無線タグとの無線通信を実行する無線通信部8と、を備えている。
【0023】
読取/記録部3は、本体にセットされたCD、DVD等の光ディスク10を保持して回転させるスピンドルモータや、この光ディスク10にレーザ光を照射するとともに、その反射光を検出するピックアップヘッド、ピックアップヘッドを光ディスク10の半径方向に移動させるモータ、光ディスク10に照射するレーザ光のパワーを制御するレーザドライバ等を有している。入力部4はパーソナルコンピュータ等から送られてきた光ディスク10に記録するデータの入力を受け付け、エンコーダ5は入力部4が受け付けたデータをMPEG2等の所定の形式にエンコードする。また、入力部4には光ディスク10に記録するデータだけでなく、データの記録開始、読取開始、一時停止等、本体の制御部2に対する制御信号も入力される。デコーダ6は、記録/読取部3が光ディスク10から読み取ったデータをデコードし、出力部7はデコーダ6がデコードしたデータをパーソナルコンピュータ等の外部機器へ出力する。
【0024】
また、無線通信部8は、光ディスク10に付けられている無線タグ11との無線通信を実行する。無線タグ11は、図2に示すように光ディスク10においてデータの記録層が形成されていないクランピングエリアに埋め込まれている。無線通信部8の通信エリアは、本体にセットされた光ディスク10のクランピングエリアが位置する領域を含み、且つこのクランピングエリアが位置する周辺のごく限られた範囲である。言い換えれば、無線通信部8が本体にセットされていない光ディスク10に付けられている無線タグ11と無線通信を行うことはない。
【0025】
また、光ディスク10の表面には、無線タグ11のアンテナ11aが形成されている。図3は、この無線タグの構成を示すブロック図である。無線タグ11は、本体の動作を制御する制御部12と、光ディスク10に記録されているデータのコピー制限にかかるコピー制限情報、およびこの光ディスク10の種別を示す種別情報を記憶した不揮発性メモリ13と、無線通信を実行する無線通信部14と、本体各部に動作電源を供給する電源部15と、を備えている。
【0026】
不揮発性メモリ13に記憶されているコピー制限情報は、コピー禁止、コピー許可、コピーが許可される期間(またはコピーが許可されない期間)等を示す情報である。また、種別情報は、光ディスクの種類(CD、DVDV等)を示す情報、記録層の数(1層、2層)を示す情報、読取専用の光ディスクであるか追記型の光ディスクであるかを示す情報である。電源部15は、アンテナ11aで受信している搬送波(光ディスク装置8の無線通信部8から出力される搬送波)から本体各部に供給する動作電源を得る。
【0027】
なお、上記不揮発性メモリ13は、ROMであってもよい。
【0028】
次に、この発明の実施形態である光ディスク装置1の動作について説明する。図4は、この発明の実施形態である光ディスク装置の動作を示すフローチャートである。光ディスク装置1は、本体に光ディスク10がセットされると(s1)、本体にセットされた光ディスク10に対して無線通信部8から無線タグ11に対するポーリングコマンドを送信する(s2)。このとき、光ディスク装置1は、本体にセットされた光ディスク10をスピンドルモータで回転させていない。また、光ディスク装置1の通信部8は、上記ポーリングコマンドの送信後も電磁波(搬送波)を放出している。
【0029】
光ディスク装置1は、所定時間(数秒)内にs2で無線タグ11に対して送信したポーリングコマンドに対する応答がなければ、無線タグ11が付いていない光ディスク11が本体にセットされたと判定する(s3、s4)。その後、通信部8における電磁波の放出を停止し、本体にセットされた光ディスク10を回転させて、この光ディスク10の種別(光ディスクの種類(CD、DVDV等)、記録層の数(1層、2層)、読取専用の光ディスクであるか追記型の光ディスクであるかを)を判定する(s5)。s5では、この光ディスクに記録されている種別情報を読み取ることで、その種別を判定する。
【0030】
一方、光ディスク装置1は、所定時間(数秒)内にs2で無線タグ11に対して送信したポーリングコマンドに対する応答があると、この無線タグ11に対して、不揮発性メモリ13に記憶しているコピー制限情報、および種別情報の送信を要求する(s6)。そして、光ディスク装置1は、s6で送信した要求に対して、無線タグ11からコピー制限情報、および種別情報が送信されてくるのを待つ(s7)。光ディスク装置1は、無線タグ11から送信されてきたコピー制限情報および種別情報を受信することにより、本体にセットされた光ディスク10に記録されているデータのコピーが許可されているかどうか、およびこの光ディスク10の種別を得る。言い換えれば、上記s5の処理を行うことなく、光ディスク10の種別を得ることができる。
【0031】
また、本体にセットされた光ディスクをスピンドルモータで回転させていない状態で、無線タグ11との無線通信を実行するようにしているので、無線通信部8と無線タグ11との位置関係が変化しない。したがって、この無線通信を安定させることができる。
【0032】
なお、光ディスク装置1は、s7で無線タグ11から送信されてきたコピー制限情報、および種別情報を受信すると、通信部8における電磁波の放出を停止する。また、上述したように、通信部8の無線通信エリアは、本体にセットされた光ディスク10のクランピングエリアが位置する限られた範囲であるので、本体にセットされていない光ディスク10に付けられている無線タグ11と通信することはない。
【0033】
光ディスク装置1は、上記s5、またはs7にかかる処理を完了すると、本体に対して動作指示が入力されるのを待つ(s8)。この動作指示は、本体にセットされた光ディスク10からのデータの読み取り、光ディスク10へのデータの記録、光ディスク10の取り出し等である。光ディスク装置1は、本体に対する今回の動作指示が光ディスク10からのデータの読み取りであれば読取処理を実行し(s9、s10)、光ディスク10へのデータの記録であれば記録処理を実行する(s11、s12)。
【0034】
なお、今回の動作指示が光ディスク10からのデータの読み取り、光ディスク10へのデータの記録のどちらでもない場合も、今回の動作指示に応じた処理(その他の処理)を実行する(s13)。
【0035】
ここで、s10にかかる読取処理について説明する。図5は、この読取処理を示すフローチャートである。光ディスク装置1は、記録/読取部3において本体にセットされている光ディスク10に記録されているデータの読み取りを開始する(s21)。s21では、s7でこの光ディスク10に付けられている無線タグ11から送信されてきた種別情報から判別した種別、またはs5で判別した種別、に基づいて、この光ディスク10に対するデータの読み取りを制御する。また、この光ディスク10に記録されているデータのコピーが許可されているかどうかを判定する(s22)。s22にかかる判定は、この光ディスク10に付けられている無線タグ11から送信されてきたコピー制限情報に基づいて行われる。
【0036】
光ディスク装置1は、s22でコピー可であると判定すると、記録/読取部3が光ディスク10から読み取ったデータをデコーダ6でデコードし、このデコードしたデータを読取データとして出力部7から出力する(s24)。一方、s22でコピー不可であると判定すると、記録/読取部3が光ディスク10から読み取ったデータをデコーダ6でデコードし、このデコードしたデータにコピー不可を示すコードを含ませて出力部7から出力する(s23)。光ディスク装置1は、光ディスク10からのデータの読み取りを完了すると(s25)、本処理を終了する。このとき、スピンドルモータによる光ディスク10の回転を停止させるとともに、光ディスク10に対するレーザ光の照射も停止する。
【0037】
このように、本体にセットされた光ディスク10に記録されているデータのコピーが許可されていない場合、コピー不可であることを示すコードを光ディスク10から読み取ったデータに含ませて出力するようにしたので、このデータが入力される機器に対して、このデータがコピー不可であることを通知することができる。これにより、コピーが許可されていないデータが、別の光ディスク等にむやみやたらに記録される、不正コピーの防止が図れる。また、光ディスク10の種別情報を無線通信により取得するので、本体にセットされた光ディスクの種別を確認するために、この光ディスクに記録されている種別情報を読み取る必要がなく、記録されているデータの読み取りにかかる調整がスムーズに行え、処理時間を短縮することができる。
【0038】
次に、s12にかかる記録処理について説明する。図6は、この記録処理を示すフローチャートである。光ディスク装置1は、本体にセットされている光ディスク10が追記型の光ディスクであるかどうかを判定する(s31)。s31では、s7でこの光ディスク10に付けられている無線タグ11から送信されてきた種別情報から判別した種別、またはs5で判別した種別、に基づいて判定する。光ディスク装置1は、s31で追記型の光ディスクでないと判定すると、s32でディスクの交換を促すメッセージを図示していない表示部に表示して本処理を終了する。
【0039】
一方、s31で追記型の光ディスクであると判定すると、入力部4において光ディスク10に記録するデータの入力を受け付ける(s33)。光ディスク装置1は、入力部4に入力されたデータにコピー不可を示すコードが含まれているかどうかを判定し(s24)、コピー不可を示すコードが含まれていれば、今回入力されたデータを光ディスク10に記録することなく本処理を終了する。
【0040】
一方、s34でコピー不可を示すコードが含まれていないと判定すると、今回入力されたデータの記録を開始する(s35)。s35では、s7でこの光ディスク10に付けられている無線タグ11から送信されてきた種別情報から判別した種別、またはs5で判別した種別、に基づいて、この光ディスク10に対するデータの記録を制御する。また、入力部4に入力されたデータは、エンコーダ5で所定の形式にエンコードされ、このエンコードされたデータが光ディスク10に記録される。光ディスク装置1は、光ディスク10へのデータの記録を完了すると(s36)、本処理を終了する。このとき、スピンドルモータによる光ディスク10の回転を停止させるとともに、光ディスク10に対するレーザ光の照射も停止する。
【0041】
このように、光ディスク装置1は、本体に入力された光ディスク10に記録するデータに、コピー不可を示すコードが含まれていると、このデータを光ディスク10に記録しない。言い換えれば、コピーが許可されていないデータを光ディスク10に記録することがなく、不正コピーの防止が図れる。また、光ディスク10の種別情報を無線通信により取得するので、本体にセットされた光ディスクの種別を確認するために、この光ディスクに記録されている種別情報を読み取る必要がなく、データの記録にかかる調整がスムーズに行え、処理時間を短縮することができる。
【0042】
なお、上記説明においては、コピーが許可されていないことを示すコードをデータにどのように含ませるかについての説明を、セキュリティの面から省略している。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、光ディスクに付されている無線タグとの無線通信により、この光ディスクに記録されているデータのコピー制限にかかるコピー制限情報や、光ディスクの種別を示す種別情報を取得することができるので、光ディスクに記録されているデータのセキュリティを高め、また光ディスクからのデータの読み取りや、光ディスクへのデータの記録にかかる動作をスムーズに行わせることができ、処理時間の短縮が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
【図2】タグが埋め込まれた光ディスクを示す図である。
【図3】タグの構成を示す図である。
【図4】この発明の実施形態である光ディスク装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】この発明の実施形態である光ディスク装置の読取処理を示すフローチャートである。
【図6】この発明の実施形態である光ディスク装置の記録処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1−光ディスク装置
2−制御部
3−記録/読取部
4−入力部
5−エンコーダ
6−デコーダ
7−出力部
8−無線通信部
10−光ディスク
11−無線タグ
13−不揮発性メモリ
【発明の属する技術分野】
この発明は、CDやDVD等の光ディスクに記録されているデータの読み取り、光ディスクへのデータの記録を行う光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CDやDVD等の光ディスクに記録されている記録内容を、ユーザが簡単に確認できるように、無線通信機能を有する無線タグを光ディスクに付ける(埋め込む)ことが特許文献1、2で提案されている。具体的には、光ディスクに付けた無線タグが有する不揮発性メモリに、この光ディスクの記録内容を記憶させておき、上記無線タグとの無線通信により光ディスクの記録内容を確認できるようにすることが提案されている。これにより、ユーザは光ディスクを再生することなく、光ディスクの記録内容を確認することができ、所望の光ディスク(再生したい光ディスク)を簡単に見つけることができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−163613号公報
【特許文献2】
特開2002ー288963号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、光ディスク装置が、本体にセットされた光ディスクに対するデータの読取処理や、データの記録処理に、この光ディスクに付けた無線タグに記憶している情報を利用することについては、これまで提案されていなかった。
【0005】
特に最近では、光ディスクに記録されているデータが不正にコピーされることが大きな問題となっており、データの不正コピー防止にかかる技術の開発が要望されている。
【0006】
この発明の目的は、光ディスクに付けた無線タグに記憶されている情報を利用して、この光ディスクに記録されているデータの読み取りにかかる動作や、記録にかかる動作を制御する光ディスク装置を提供することにある。
【0007】
また、この発明は、光ディスクに付けた無線タグに記憶されている情報を利用して、この光ディスクに記録されているデータの不正コピーを防止する光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0008】
さらに、この発明は、光ディスクに付けた無線タグに記憶されている情報を利用して、この光ディスクに記録されているデータの読み取りにかかる動作や、記録にかかる動作を制御することで、これらの動作をスムーズに行わせる光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の光ディスク装置は、上記目的を達成するために以下の構成を備えている。
【0010】
(1)本体にセットされた光ディスクに記録されているデータを読み取る読取手段を備えた光ディスク装置において、
本体にセットされた光ディスクに、この光ディスクに記録されているデータのコピー制限にかかるコピー制限情報を記憶した無線タグが付けられているとき、この無線タグとの無線通信により、この無線タグが記憶している上記コピー制限情報を取得する無線通信手段と、
上記無線通信手段により取得した上記コピー制限情報に基づいて、光ディスクに記録されているデータについてコピーの可否を判定するコピー可否判定手段と、
上記コピー可否判定手段がコピー不可と判定した場合、この光ディスクから読み取ったデータに、コピー不可を示すコードを含ませて出力する読取データ出力手段と、を備えている。
【0011】
この構成では、光ディスクに付けられた無線タグに、この光ディスクに記録されているデータのコピー制限にかかるコピー制限情報が記憶されている。コピー制限情報は、例えばコピー禁止、コピー許可、コピーが許可される期間(またはコピーが許可されない期間)を示す情報である。無線通信手段が、本体にセットされた光ディスクに付けられている無線タグとの無線通信により上記コピー制限情報を取得する。コピー可否判定手段が、無線タグから取得したコピー制限情報に基づいて、この光ディスクに記録されているデータについてコピーの可否を判定する。コピー可否判定手段がコピー不可と判定すると、読取データ出力手段が光ディスクから読み取ったデータに、コピー不可を示すコードを含ませて出力する。
【0012】
これにより、読取データ出力手段から出力されたデータが入力される機器に対して、このデータがコピー不可であることを通知することができ、このデータが別の光ディスク等にむやみやたらに記録される、不正コピーの防止が図れる。
【0013】
(2)本体にセットされた光ディスクにデータを記録する記録手段と、
本体にセットされている光ディスクに記録する記録データが入力されたとき、この記録データに上記コピー不可を示すコードが含まれているかどうかを判定し、含まれていれば上記記録手段による光ディスクへの記録を禁止する記録制御手段を備えている。
【0014】
この構成では、本体にセットされている光ディスクに記録する記録データが入力されたときに、この記録データに上記コピー不可を示すコードが含まれていると、記録手段による光ディスクへのデータの記録が禁止される。
【0015】
これにより、上記読取データ出力手段により出力されたデータを、一旦パーソナルコンピュータ等に保持しておき、光ディスク装置にセットされている光ディスクを交換し、その後保持しているデータを記録データとして入力しても、この記録データ、すなわちコピーが許可されていない光ディスクから読み取ったデータが別の光ディスクにコピー(記録)されるのを防止できる。
【0016】
(3)本体にセットされた光ディスクに記録されているデータを読み取る読取手段、および上記光ディスクにデータを記録する記録手段を備えた光ディスク装置において、
本体にセットされた光ディスクに、この光ディスクの種別を示す種別情報を記憶した無線タグが付けられているとき、この無線タグとの無線通信により、この無線タグが記憶している上記種別情報を取得する無線通信手段と、
上記無線通信手段により取得した上記種別情報に基づいて、上記読取手段によるデータの読み取りを制御する読取制御手段と、
上記無線通信手段により取得した上記種別情報に基づいて、上記記録手段によるデータの記録を制御する記録制御手段と、を備えている。
【0017】
この構成では、光ディスクに付けられている無線タグに、この光ディスクの種別を示す種別情報が記憶されている。種別情報は、例えば光ディスクの種類(CD、DVDV等)を示す情報、記録層の数(1層、2層)を示す情報、読取専用の光ディスクであるか追記型の光ディスクであるかを示す情報である。無線通信手段により無線タグから取得した種別情報に基づいて、読取制御手段が読取手段による光ディスクからのデータの読み取りを制御し、記録制御手段が記録手段による光ディスクへのデータの記録を制御する。
【0018】
これにより、本体にセットされた光ディスクの種別を確認するために、この光ディスクに記録されている種別情報を読み取る必要がないので、記録されているデータの読み取りや、データの記録にかかる動作がスムーズに行え、処理時間を短縮することができる。
【0019】
(4)本体にセットされた光ディスクをスピンドルモータで回転させる前に、上記無線通信手段により上記無線タグが記憶している情報を取得する無線通信制御手段を備えている。
【0020】
この構成では、無線通信制御手段が、本体にセットされた光ディスクをスピンドルモータで回転させる前に、無線通信手段によるタグとの無線通信を実行する。言い換えれば、光ディスクを回転させていない状態で無線タグとの無線通信を行う。したがって、無線通信手段と無線タグとの位置関係を変化させることなく無線通信が行われるので、この無線通信を安定させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態である光ディスク装置について説明する。
【0022】
図1は、この発明の実施形態である光ディスク装置の構成を示すブロック図である。この実施形態の光ディスク装置1は、本体の動作を制御する制御部2と、本体にセットされた光ディスク10に記録されているデータの読み取り、およびデータの記録を行う読取/記録部3と、外部機器からのデータの入力を受け付ける入力部4と、入力部4において受け付けたデータをエンコードするエンコーダ5と、読取/記録部3が光ディスク10から読み取ったデータをデコードするデコーダ6と、デコーダ6でデコードされたデータを外部機器へ出力する出力部75と、本体にセットされた光ディスク10に付けられている(埋め込まれている)無線タグとの無線通信を実行する無線通信部8と、を備えている。
【0023】
読取/記録部3は、本体にセットされたCD、DVD等の光ディスク10を保持して回転させるスピンドルモータや、この光ディスク10にレーザ光を照射するとともに、その反射光を検出するピックアップヘッド、ピックアップヘッドを光ディスク10の半径方向に移動させるモータ、光ディスク10に照射するレーザ光のパワーを制御するレーザドライバ等を有している。入力部4はパーソナルコンピュータ等から送られてきた光ディスク10に記録するデータの入力を受け付け、エンコーダ5は入力部4が受け付けたデータをMPEG2等の所定の形式にエンコードする。また、入力部4には光ディスク10に記録するデータだけでなく、データの記録開始、読取開始、一時停止等、本体の制御部2に対する制御信号も入力される。デコーダ6は、記録/読取部3が光ディスク10から読み取ったデータをデコードし、出力部7はデコーダ6がデコードしたデータをパーソナルコンピュータ等の外部機器へ出力する。
【0024】
また、無線通信部8は、光ディスク10に付けられている無線タグ11との無線通信を実行する。無線タグ11は、図2に示すように光ディスク10においてデータの記録層が形成されていないクランピングエリアに埋め込まれている。無線通信部8の通信エリアは、本体にセットされた光ディスク10のクランピングエリアが位置する領域を含み、且つこのクランピングエリアが位置する周辺のごく限られた範囲である。言い換えれば、無線通信部8が本体にセットされていない光ディスク10に付けられている無線タグ11と無線通信を行うことはない。
【0025】
また、光ディスク10の表面には、無線タグ11のアンテナ11aが形成されている。図3は、この無線タグの構成を示すブロック図である。無線タグ11は、本体の動作を制御する制御部12と、光ディスク10に記録されているデータのコピー制限にかかるコピー制限情報、およびこの光ディスク10の種別を示す種別情報を記憶した不揮発性メモリ13と、無線通信を実行する無線通信部14と、本体各部に動作電源を供給する電源部15と、を備えている。
【0026】
不揮発性メモリ13に記憶されているコピー制限情報は、コピー禁止、コピー許可、コピーが許可される期間(またはコピーが許可されない期間)等を示す情報である。また、種別情報は、光ディスクの種類(CD、DVDV等)を示す情報、記録層の数(1層、2層)を示す情報、読取専用の光ディスクであるか追記型の光ディスクであるかを示す情報である。電源部15は、アンテナ11aで受信している搬送波(光ディスク装置8の無線通信部8から出力される搬送波)から本体各部に供給する動作電源を得る。
【0027】
なお、上記不揮発性メモリ13は、ROMであってもよい。
【0028】
次に、この発明の実施形態である光ディスク装置1の動作について説明する。図4は、この発明の実施形態である光ディスク装置の動作を示すフローチャートである。光ディスク装置1は、本体に光ディスク10がセットされると(s1)、本体にセットされた光ディスク10に対して無線通信部8から無線タグ11に対するポーリングコマンドを送信する(s2)。このとき、光ディスク装置1は、本体にセットされた光ディスク10をスピンドルモータで回転させていない。また、光ディスク装置1の通信部8は、上記ポーリングコマンドの送信後も電磁波(搬送波)を放出している。
【0029】
光ディスク装置1は、所定時間(数秒)内にs2で無線タグ11に対して送信したポーリングコマンドに対する応答がなければ、無線タグ11が付いていない光ディスク11が本体にセットされたと判定する(s3、s4)。その後、通信部8における電磁波の放出を停止し、本体にセットされた光ディスク10を回転させて、この光ディスク10の種別(光ディスクの種類(CD、DVDV等)、記録層の数(1層、2層)、読取専用の光ディスクであるか追記型の光ディスクであるかを)を判定する(s5)。s5では、この光ディスクに記録されている種別情報を読み取ることで、その種別を判定する。
【0030】
一方、光ディスク装置1は、所定時間(数秒)内にs2で無線タグ11に対して送信したポーリングコマンドに対する応答があると、この無線タグ11に対して、不揮発性メモリ13に記憶しているコピー制限情報、および種別情報の送信を要求する(s6)。そして、光ディスク装置1は、s6で送信した要求に対して、無線タグ11からコピー制限情報、および種別情報が送信されてくるのを待つ(s7)。光ディスク装置1は、無線タグ11から送信されてきたコピー制限情報および種別情報を受信することにより、本体にセットされた光ディスク10に記録されているデータのコピーが許可されているかどうか、およびこの光ディスク10の種別を得る。言い換えれば、上記s5の処理を行うことなく、光ディスク10の種別を得ることができる。
【0031】
また、本体にセットされた光ディスクをスピンドルモータで回転させていない状態で、無線タグ11との無線通信を実行するようにしているので、無線通信部8と無線タグ11との位置関係が変化しない。したがって、この無線通信を安定させることができる。
【0032】
なお、光ディスク装置1は、s7で無線タグ11から送信されてきたコピー制限情報、および種別情報を受信すると、通信部8における電磁波の放出を停止する。また、上述したように、通信部8の無線通信エリアは、本体にセットされた光ディスク10のクランピングエリアが位置する限られた範囲であるので、本体にセットされていない光ディスク10に付けられている無線タグ11と通信することはない。
【0033】
光ディスク装置1は、上記s5、またはs7にかかる処理を完了すると、本体に対して動作指示が入力されるのを待つ(s8)。この動作指示は、本体にセットされた光ディスク10からのデータの読み取り、光ディスク10へのデータの記録、光ディスク10の取り出し等である。光ディスク装置1は、本体に対する今回の動作指示が光ディスク10からのデータの読み取りであれば読取処理を実行し(s9、s10)、光ディスク10へのデータの記録であれば記録処理を実行する(s11、s12)。
【0034】
なお、今回の動作指示が光ディスク10からのデータの読み取り、光ディスク10へのデータの記録のどちらでもない場合も、今回の動作指示に応じた処理(その他の処理)を実行する(s13)。
【0035】
ここで、s10にかかる読取処理について説明する。図5は、この読取処理を示すフローチャートである。光ディスク装置1は、記録/読取部3において本体にセットされている光ディスク10に記録されているデータの読み取りを開始する(s21)。s21では、s7でこの光ディスク10に付けられている無線タグ11から送信されてきた種別情報から判別した種別、またはs5で判別した種別、に基づいて、この光ディスク10に対するデータの読み取りを制御する。また、この光ディスク10に記録されているデータのコピーが許可されているかどうかを判定する(s22)。s22にかかる判定は、この光ディスク10に付けられている無線タグ11から送信されてきたコピー制限情報に基づいて行われる。
【0036】
光ディスク装置1は、s22でコピー可であると判定すると、記録/読取部3が光ディスク10から読み取ったデータをデコーダ6でデコードし、このデコードしたデータを読取データとして出力部7から出力する(s24)。一方、s22でコピー不可であると判定すると、記録/読取部3が光ディスク10から読み取ったデータをデコーダ6でデコードし、このデコードしたデータにコピー不可を示すコードを含ませて出力部7から出力する(s23)。光ディスク装置1は、光ディスク10からのデータの読み取りを完了すると(s25)、本処理を終了する。このとき、スピンドルモータによる光ディスク10の回転を停止させるとともに、光ディスク10に対するレーザ光の照射も停止する。
【0037】
このように、本体にセットされた光ディスク10に記録されているデータのコピーが許可されていない場合、コピー不可であることを示すコードを光ディスク10から読み取ったデータに含ませて出力するようにしたので、このデータが入力される機器に対して、このデータがコピー不可であることを通知することができる。これにより、コピーが許可されていないデータが、別の光ディスク等にむやみやたらに記録される、不正コピーの防止が図れる。また、光ディスク10の種別情報を無線通信により取得するので、本体にセットされた光ディスクの種別を確認するために、この光ディスクに記録されている種別情報を読み取る必要がなく、記録されているデータの読み取りにかかる調整がスムーズに行え、処理時間を短縮することができる。
【0038】
次に、s12にかかる記録処理について説明する。図6は、この記録処理を示すフローチャートである。光ディスク装置1は、本体にセットされている光ディスク10が追記型の光ディスクであるかどうかを判定する(s31)。s31では、s7でこの光ディスク10に付けられている無線タグ11から送信されてきた種別情報から判別した種別、またはs5で判別した種別、に基づいて判定する。光ディスク装置1は、s31で追記型の光ディスクでないと判定すると、s32でディスクの交換を促すメッセージを図示していない表示部に表示して本処理を終了する。
【0039】
一方、s31で追記型の光ディスクであると判定すると、入力部4において光ディスク10に記録するデータの入力を受け付ける(s33)。光ディスク装置1は、入力部4に入力されたデータにコピー不可を示すコードが含まれているかどうかを判定し(s24)、コピー不可を示すコードが含まれていれば、今回入力されたデータを光ディスク10に記録することなく本処理を終了する。
【0040】
一方、s34でコピー不可を示すコードが含まれていないと判定すると、今回入力されたデータの記録を開始する(s35)。s35では、s7でこの光ディスク10に付けられている無線タグ11から送信されてきた種別情報から判別した種別、またはs5で判別した種別、に基づいて、この光ディスク10に対するデータの記録を制御する。また、入力部4に入力されたデータは、エンコーダ5で所定の形式にエンコードされ、このエンコードされたデータが光ディスク10に記録される。光ディスク装置1は、光ディスク10へのデータの記録を完了すると(s36)、本処理を終了する。このとき、スピンドルモータによる光ディスク10の回転を停止させるとともに、光ディスク10に対するレーザ光の照射も停止する。
【0041】
このように、光ディスク装置1は、本体に入力された光ディスク10に記録するデータに、コピー不可を示すコードが含まれていると、このデータを光ディスク10に記録しない。言い換えれば、コピーが許可されていないデータを光ディスク10に記録することがなく、不正コピーの防止が図れる。また、光ディスク10の種別情報を無線通信により取得するので、本体にセットされた光ディスクの種別を確認するために、この光ディスクに記録されている種別情報を読み取る必要がなく、データの記録にかかる調整がスムーズに行え、処理時間を短縮することができる。
【0042】
なお、上記説明においては、コピーが許可されていないことを示すコードをデータにどのように含ませるかについての説明を、セキュリティの面から省略している。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、光ディスクに付されている無線タグとの無線通信により、この光ディスクに記録されているデータのコピー制限にかかるコピー制限情報や、光ディスクの種別を示す種別情報を取得することができるので、光ディスクに記録されているデータのセキュリティを高め、また光ディスクからのデータの読み取りや、光ディスクへのデータの記録にかかる動作をスムーズに行わせることができ、処理時間の短縮が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
【図2】タグが埋め込まれた光ディスクを示す図である。
【図3】タグの構成を示す図である。
【図4】この発明の実施形態である光ディスク装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】この発明の実施形態である光ディスク装置の読取処理を示すフローチャートである。
【図6】この発明の実施形態である光ディスク装置の記録処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1−光ディスク装置
2−制御部
3−記録/読取部
4−入力部
5−エンコーダ
6−デコーダ
7−出力部
8−無線通信部
10−光ディスク
11−無線タグ
13−不揮発性メモリ
Claims (5)
- 本体にセットされた光ディスクに記録されているデータを読み取る読取手段、および上記光ディスクにデータを記録する記録手段を備えた光ディスク装置において、
本体にセットされた光ディスクに、この光ディスクに記録されているデータのコピー制限にかかるコピー制限情報、およびこの光ディスクの種別を示す種別情報を記憶した無線タグが付けられているとき、この無線タグとの無線通信により、この無線タグが記憶している上記コピー制限情報、およびこ上記種別情報を取得する無線通信手段と、
上記無線通信手段により取得した上記コピー制限情報に基づいて、光ディスクに記録されているデータについてコピーの可否を判定するコピー可否判定手段と、
上記コピー可否判定手段がコピー不可と判定した場合、この光ディスクから読み取ったデータに、コピー不可を示すコードを含ませて出力する読取データ出力手段と、
上記無線通信手段により取得した上記種別情報に基づいて、上記読取手段によるデータの読み取りを制御する読取制御手段と、
本体にセットされている光ディスクに記録する記録データが入力されたとき、この記録データに上記コピー不可を示すコードが含まれているかどうかを判定し、含まれていれば上記記録手段による光ディスクへの記録を禁止するとともに、上記無線通信手段により取得した上記種別情報に基づいて、上記記録手段によるデータの記録を制御する記録制御手段と、
本体にセットされた光ディスクをスピンドルモータで回転させる前に、上記無線通信手段により上記無線タグが記憶している情報を取得する無線通信制御手段と、を備えた光ディスク装置。 - 本体にセットされた光ディスクに記録されているデータを読み取る読取手段を備えた光ディスク装置において、
本体にセットされた光ディスクに、この光ディスクに記録されているデータのコピー制限にかかるコピー制限情報を記憶した無線タグが付けられているとき、この無線タグとの無線通信により、この無線タグが記憶している上記コピー制限情報を取得する無線通信手段と、
上記無線通信手段により取得した上記コピー制限情報に基づいて、光ディスクに記録されているデータについてコピーの可否を判定するコピー可否判定手段と、
上記コピー可否判定手段がコピー不可と判定した場合、この光ディスクから読み取ったデータに、コピー不可を示すコードを含ませて出力する読取データ出力手段と、を備えた光ディスク装置。 - 本体にセットされた光ディスクにデータを記録する記録手段と、
本体にセットされている光ディスクに記録する記録データが入力されたとき、この記録データに上記コピー不可を示すコードが含まれているかどうかを判定し、含まれていれば上記記録手段による光ディスクへの記録を禁止する記録制御手段を備えた請求項2に記載の光ディスク装置。 - 本体にセットされた光ディスクに記録されているデータを読み取る読取手段、および上記光ディスクにデータを記録する記録手段を備えた光ディスク装置において、
本体にセットされた光ディスクに、この光ディスクの種別を示す種別情報を記憶した無線タグが付けられているとき、この無線タグとの無線通信により、この無線タグが記憶している上記種別情報を取得する無線通信手段と、
上記無線通信手段により取得した上記種別情報に基づいて、上記読取手段によるデータの読み取りを制御する読取制御手段と、
上記無線通信手段により取得した上記種別情報に基づいて、上記記録手段によるデータの記録を制御する記録制御手段と、を備えた光ディスク装置。 - 本体にセットされた光ディスクをスピンドルモータで回転させる前に、上記無線通信手段により上記無線タグが記憶している情報を取得する無線通信制御手段を備えた請求項2〜4のいずれかに記載の光ディスク装置。
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