JP2004341818A - 個人情報管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】異なる装置の異なるアプリケーションに分散する個人情報の整合性を保ち、個人情報を共有化する。
【解決手段】個人情報を扱うアプリケーションが動作する個人情報管理システムであって、前記アプリケーションと、要求を含むデータのやり取りをおこなうアプリケーションインターフェース手段と、実行手段と、他の個人情報管理システムの実行手段と、要求を含むデータのやり取りを行なうデータ送受信手段とを備え、前記実行手段は、前記アプリケーションまたは外部の実行手段から要求を受け付けると、あらかじめ要求対応に定められた規則にしたがって、前記アプリケーションあるいは他の個人情報管理システムの実行手段に対して処理要求を行なうことを特徴とする個人情報管理システムを提供する。
【選択図】 図2
【解決手段】個人情報を扱うアプリケーションが動作する個人情報管理システムであって、前記アプリケーションと、要求を含むデータのやり取りをおこなうアプリケーションインターフェース手段と、実行手段と、他の個人情報管理システムの実行手段と、要求を含むデータのやり取りを行なうデータ送受信手段とを備え、前記実行手段は、前記アプリケーションまたは外部の実行手段から要求を受け付けると、あらかじめ要求対応に定められた規則にしたがって、前記アプリケーションあるいは他の個人情報管理システムの実行手段に対して処理要求を行なうことを特徴とする個人情報管理システムを提供する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、異なる装置の異なるアプリケーションに分散する個人情報の整合性を保ち、個人情報を共有化するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータ等の情報処理装置を用いて個人情報の管理を行なうことが盛んに行なわれるようになっている。個人情報は、情報処理装置への依存度が高まるにつれて肥大化/多様化する一方であるが、通常、個人情報は、情報の種類等毎に異なるアプリケーションを用いて管理されるため、個人情報が分散して管理されることになる。このため、個人情報の整合性をとることが難しくなるという問題が生じていた。
【0003】
個人情報の整合性をとるために個人情報を一元的に管理することが考えられるが、このための技術として、特許文献1において個人情報管理装置が提案されている。これは、利用者の個人情報を電子的に管理する個人情報管理装置において、同一の利用者が持つ、異なる立場に対する個人情報を、立場毎にそれぞれ格納した複数の個人情報データベースを備えた個人情報格納手段から、所定のルールに基づいた個人情報データベースを選択する個人情報データベース選択手段と、個人情報データベース選択手段によって選択された個人情報データベースに対して、個人情報の読み書きを許可するように処理する処理手段とを備えたものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−366550号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、コンピュータネットワークが普及し、装置間での情報のやり取りが頻繁に行なわれるようになった今日、個人情報の分散による整合性の問題は、その個人が使用する情報処理装置内にとどまらず、コンピュータネットワーク上に存在する情報処理装置間においても起こり得る問題である。このため、個人情報はなるべく共有化できることが望ましい。しかしながら、特定の情報処理装置に個人情報を一元的に管理させるようにすると、負荷の集中を招き好ましくない。
【0006】
本発明は、異なる装置の異なるアプリケーションに分散する個人情報の整合性を保ち、個人情報を共有化するための技術を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明によれば、
個人情報を扱うアプリケーションが動作する個人情報管理システムであって、前記アプリケーションと、要求を含むデータのやり取りをおこなうアプリケーションインターフェース手段と、
実行手段と、
他の個人情報管理システムの実行手段と、要求を含むデータのやり取りを行なうデータ送受信手段とを備え、
前記実行手段は、前記アプリケーションまたは外部の実行手段から要求を受け付けると、あらかじめ要求対応に定められた規則にしたがって、前記アプリケーションあるいは他の個人情報管理システムの実行手段に対して処理要求を行なうことを特徴とする個人情報管理システムが提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。以下では、本発明をオフィス機器のメンテナンスサービスを提供する会社の保守員のパーソナル情報管理に適用した場合を例に説明する。
【0009】
図1は、本発明のシステム構成の概略を示す図である。オフィス機器のメンテナンスサービスを提供する会社である保守サービス会社Aは、従業する保守員のクライアント企業への訪問スケジュール等を管理するための保守員訪問管理システム310を運用している。保守サービス会社Aの従業員である保守員Xおよび保守員Yは、それぞれ携帯端末340、350を所持している。
【0010】
また、保守サービス会社Aのクライアントである会社Cでは、自社への訪問者の受付を管理する訪問者受付システム330を運用している。訪問者受付システム330の管理担当者である担当者Zは、デスクトップ端末360を用いて訪問者受付システム330の管理を行なっている。
【0011】
保守員訪問管理システム310、保守員Xの携帯端末340、保守員Yの携帯端末350、訪問者受付システム330のそれぞれは、インターネット300に接続されており、HTTP、FTP等のプロトコルを用いて互いにデータの授受ができるようになっている。
【0012】
また、インターネット300には、情報サービスプロバイダが管理する位置情報サービスシステム320が接続され、端末に位置情報を提供している。
【0013】
本実施例において、保守員訪問管理システム310、保守員Xの携帯端末340、保守員Yの携帯端末350、訪問者受付システム330、デスクトップ端末360では、それぞれの端末が担う機能を実現するためのアプリケーション101(図2参照)、および、HTTP、FTP等のプロトコルを用いてインターネット300を介した通信を行なうためのデータ通信プロトコル処理部180(図2参照)が動作している。
【0014】
また、各端末には、アプリケーション101が管理している個人データを各端末間で同期させるためのシンクロマネージャ100が動作している。
【0015】
図2は、シンクロマネージャ100の機能構成の概略を示すブロック図である。本図の例では、端末上に、3つのアプリケーション101a〜101cが動作しているものとする。
【0016】
本図において、アプリケーションデータ変換部111a〜111cは、シンクロマネージャ100と各アプリケーション101a〜101cとの間のインターフェース処理を行なう。アプリケーションデータ変換部111a〜111cは、例えば、アプリケーション101a〜101c対応に設けられ、対応するアプリケーション101の固有のインターフェースにより、アプリケーション101とデータのやり取りを行なう。そして、あらかじめ定められた規則にしたがって、対応するアプリケーション101が採用するデータ形式と、シンクロマネージャ100が採用する共通のデータ形式とを相互に変換する。
【0017】
アプリケーションデータ制御部110は、アプリケーション101が出力したデータをシンクロマネージャ100に要求として通知したり、シンクロマネージャ100からアプリケーション101への処理を適切なアプリケーション101に振り分けたりする等の、シンクロマネージャ100とアプリケーション101との間のデータのやり取りを制御する。
【0018】
シンクロポリシー実行部120は、シンクロポリシーDB部130を参照して、自端末装置が管理する個人データと他の端末装置が管理する個人データとを同期させるための処理を実行する。この処理を定めるルールをシンクロポリシーと称する。シンクロポリシー実行部120の詳細な処理内容については、後述する。
【0019】
アプリケーションデータ送受信部140は、他の端末のシンクロマネージャ100との間でデータ(要求)をやり取りする。
【0020】
位置情報取得部150は、位置情報サービスシステム320と連携して端末の位置情報を取得する。
【0021】
シンクロポリシー設定部160は、例えば、GUIを通じて、ユーザからシンクロポリシーの設定を受け付け、シンクロポリシーDB部130に登録する。
【0022】
シンクロポリシー交換部170は、設定されたシンクロポリシーを指定された端末のシンクロマネージャ100に通知し、相手方がこのシンクロポリシーを受け入れた場合には、シンクロポリシーDB部130に登録する。また、他のシンクロマネージャ100からシンクロポリシーを通知されると、ユーザに登録の可否を問い、登録の許可を受け付けるとシンクロポリシーDB部130に登録する。
【0023】
各端末は、パーソナルコンピュータ、携帯型情報装置等の一般的な情報処理装置を用いることができる。図3は、一般的な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。ただし、各端末として用いるハードウェアはこれに限定されない。例えば、情報処理機能を備えた携帯電話等を用いるようにしてもよい。
【0024】
図3において、情報処理装置は、プログラムにしたがって処理を行なうCPU201と、プログラムを格納するメモリ202と、入出力インターフェース203とを備え、さらに、入出力インターフェース203を介して、内部あるいは外部に、ディスプレイ等の表示装置204、キーボード、マウス等の入力装置205、補助記憶装置206、インターネット300に接続するための処理を行なうネットワーク装置207が接続される。シンクロマネージャ100、各種アプリケーション101は、メモリ202に格納された専用プログラムをCPU201が実行すること等により、端末上で動作する。
【0025】
シンクロマネージャ100のシンクロポリシーDB部130には、その端末装置の用途等に応じたシンクロポリシーが登録される。
【0026】
図4に示すように、シンクロポリシーは、ポリシーテーブル510と、条件テーブル520と、アクションテーブル530とから構成される。
【0027】
ポリシーテーブル510は、ポリシID毎に1つ以上の条件IDと1つ以上のアクションIDとを対応させたテーブルである。
【0028】
条件テーブル520は、条件ID毎に、要求元、要求種類、要求データ条件が定められる。これらは、シンクロポリシー実行部120に対する要求がどこから送られてきたか、どのような種類の要求か、具体的な要求の内容の条件をそれぞれ示すものである。
【0029】
アクションテーブル530は、シンクロマネージャ100が行なうべき処理を規定するテーブルで、アクションID毎に、宛先、呼出アドレス/モジュール、呼出パラメータが定められる。すなわち、宛先および呼出アドレス/モジュールで特定される相手先に、呼出パラメータで定められる情報が送信される。
【0030】
なお、図4は、保守員Xが所持する携帯端末340で動作するシンクロマネージャ100のシンクロポリシーDB部130に設定されているシンクロポリシーの例を示している。
【0031】
本図の例では、ポリシーID:P001で特定されるポリシーにおいて、条件ID:C001とアクションID:A001とが対応付けられている。この場合、ある要求に対するポリシーID:P001で特定されるポリシーの評価は以下のように行なわれる。
【0032】
すなわち、条件ID:C001で特定される条件データを条件テーブル520から抽出する。そして、ある要求が、要求元、要求種類、要求データ条件のすべてを満たすかどうかを判断する。この場合、ある要求の要求元が自端末で動作しているスケジュールアプリケーションであり、要求種類がスケジュール問い合わせであり、問い合わせユーザ名がC社担当保守員グループに含まれ、かつ、問い合わせデータ名がC社訪問スケジュールである場合に、条件ID:C001が満たされることになる。条件ID:C001が満たされている場合には、ポリシーID:P001で特定されるポリシーで条件IDに対応付けられたアクションIDに対応するアクションデータをアクションテーブル530から抽出して、そのアクションを実行する。なお、C社担当保守員グループに含まれるユーザ名等の条件判断に必要な情報は、あらかじめアプリケーションデータ変換部111に設定しておくことができる。
【0033】
以上の評価を、ポリシーテーブル510に登録されたすべてのポリシーについて行なうことになる。
【0034】
また、図5は、保守サービス会社Aの保守員訪問管理システム310上で動作するシンクロマネージャ100のシンクロポリシーDB部130に設定シンクロポリシーの例であり、図6は、保守員Yが所持する携帯端末350で動作するシンクロマネージャ100のシンクロポリシーDB部130に設定されているシンクロポリシーの例を示している。そして、図7は、クライアントである会社Cの訪問者受付システム330上で動作するシンクロマネージャ100のシンクロポリシーDB部130に設定シンクロポリシーの例である。このように、シンクロポリシーは、各端末毎に、その端末の使用目的等に応じた設定を行なうことができる。
【0035】
つぎに、シンクロポリシー実行部120の処理について図8のフロー図を参照して説明する。
【0036】
シンクロポリシー実行部120は、要求を受け付けて、その要求に対応した処理を行なう。この要求は、自端末のアプリケーション101から送られる場合と、他の端末のシンクロマネージャ100から送られる場合とがある。また、要求に対応した処理は、自端末のアプリケーション101に対して処理の内容を示したデータを送る場合と、他の端末のシンクロマネージャ100に対して処理の内容を示したデータを送る場合とがあり、これは、実行するアクションテーブル530の宛先により定められる。
【0037】
自端末のアプリケーション101から要求が送られる場合は、アプリケーションデータ制御部110を介して要求を受け付ける。また、他の端末のシンクロマネージャ100から要求が送られる場合は、アプリケーションデータ送受信部140を介して要求を受け付ける。
【0038】
自端末のアプリケーション101に対して処理の内容を示したデータを送る場合は、アプリケーションデータ制御部110を介してデータを送信する。また、他の端末のシンクロマネージャ100に対して処理の内容を示したデータを送る場合は、アプリケーションデータ送受信部140を介してデータを送信する。この場合、他の端末のシンクロマネージャ100にとっては、要求が送られることになる。
【0039】
本処理は、シンクロポリシー実行部120が、要求を受け付けることにより開始される(S101)。
【0040】
シンクロポリシー実行部120は、シンクロポリシーDB部130のポリシーテーブル510に設定されているポリシーデータを順番に選択する(S102)。そして、要求の内容が、選択されたポリシーデータの条件IDで特定される条件データの要求元、要求種類、要求データ条件のすべてを満たすかどうかを判断する(S103)。このとき、条件判断に位置情報が必要である場合には、位置情報取得部150に問い合わせて自端末の位置情報を取得して条件判断を行なう。
【0041】
要求の内容が、ポリシーデータの条件IDで特定される条件データを満たさない場合には(S103:N)、ポリシーテーブル510に、つぎのポリシーデータがあるかどうかを調べ(S107)、ある場合には、そのポリシーデータを選択して(S102)、同様の処理を行なう。一方、つぎのポリシーデータがない場合には、本処理を終了する。
【0042】
要求の内容が、ポリシーデータの条件IDで特定される条件データのすべてを満たす場合には(S103:Y)、対応するアクションIDで特定されるアクションデータをアクションテーブル530から抽出する(S104)。アクションIDが複数設定されている場合には、すべてのアクションデータを抽出する。
【0043】
そして、抽出されたアクションデータにしたがった処理を行なう(S105)。具体的には、宛先で示された相手先(例えば、自端末のアプリケーション、他の端末のシンクロマネージャ)の呼出アドレス/モジュールに対して、呼出パラメータで示された情報を送信する。このとき、処理に位置情報が必要である場合には、位置情報取得部150に問い合わせて自端末の位置情報を取得して処理を行なう。
【0044】
送信した情報を相手先が受領した場合には(S106:Y)、上述のように、つぎのポリシーデータがあるかどうかの判断を行なう(S107)。送信した情報を相手先が受領できなかった場合には(S106:N)、所定時間経過後に再度送信するようにする。
【0045】
上記シンクロマネージャ100を備えた端末間の具体的な処理の例を図9に示したシーケンス図を参照して説明する。
【0046】
保守員Xの携帯端末340上と保守員Yの携帯端末350上には、アプリケーション101として、訪問スケジュール管理アプリケーションがそれぞれ動作しているものとする。
【0047】
本処理では、保守員Xが、クライアント会社Cを担当している保守員の最新の訪問スケジュールを取得して、訪問スケジュールを変更した場合を例とする。
【0048】
まず、保守員Xが、訪問スケジュール管理アプリケーション上で、クライアント会社Cを担当している保守員の訪問スケジュールを問い合わせる。
【0049】
すると、携帯端末340の訪問スケジュール管理アプリケーションは、シンクロマネージャ100に対して、クライアント会社Cを担当している保守員の訪問スケジュールを問い合わせ要求を行なう(410a)。
【0050】
携帯端末340のシンクロマネージャ100のアプリケーションデータ制御部110は、アプリケーションデータ変換部111を介して、この要求を取得し、シンクロポリシー実行部120に通知する。
【0051】
この要求は、図4に示した条件ID:C001に規定された条件を満たすため、シンクロポリシー実行部120は、ポリシーID:P001のポリシーデータにしたがい、アクションID:A001に規定された処理を行なう。すなわち、保守員訪問管理システム310のシンクロマネージャ100に対して、呼出アドレス/モジュールとしてsyncsrv.abc.co.jp/operation_centerを指定し、呼出パラメータを{オペレーション名=query}&{ユーザ名=アプリ指定}&{暗号化フラグ=ON}として要求を行なう(410b)。
【0052】
保守員訪問管理システム310のシンクロマネージャ100は、この要求が、図5に示した条件ID:C001に規定された条件を満たすと判断し、シンクロポリシー実行部120が、ポリシーID:P001のポリシーデータにしたがい、アクションID:A001に規定された処理を行なう。すなわち、自端末で動作するアプリケーションのschedulerモジュールに対してスケジュールを問い合わせ(410c)、クライアント会社Cを担当している保守員の訪問スケジュールを取得する(410d)。
【0053】
そして、保守員訪問管理システム310のシンクロマネージャ100は、この応答に対応するシンクロポリシーにしたがって保守員Xの携帯端末340のシンクロマネージャ100に対してクライアント会社Cを担当している保守員の訪問スケジュールを送信する(410e)。
【0054】
携帯端末340のシンクロマネージャ100は、受信した要求に対応するシンクロポリシーにしたがって、自端末で動作する訪問スケジュール管理アプリケーションに、受信したクライアント会社Cを担当している保守員の訪問スケジュールを送る(410f)。
【0055】
これにより、携帯端末340を使用する保守員Xは、クライアント会社Cを担当している保守員の最新の訪問スケジュールを訪問スケジュール管理アプリケーション上で確認することができる。
【0056】
つぎに、携帯端末340を使用する保守員Xが、訪問スケジュール管理アプリケーション上で訪問スケジュールの変更をすると、訪問スケジュール管理アプリケーションは、携帯端末340のシンクロマネージャ100に要求を送る(420a)。その後は、上述と同様にして、携帯端末340のシンクロマネージャ100および保守員訪問管理システム310のシンクロマネージャ100がそれぞれのシンクロポリシーにしたがって処理を行なうことで、保守員訪問管理システム310が管理するクライアント会社Cを担当している保守員の訪問スケジュールが更新される(420b〜420f)。
【0057】
また、保守員訪問管理システム310のシンクロマネージャ100は、保守員Xの携帯端末340のシンクロマネージャ100からのスケジュール変更要求に対応して、保守員Xの携帯端末350のシンクロマネージャ100に対してスケジュール変更要求を送る(430a)。保守員Xの携帯端末350のシンクロマネージャ100は、この要求に対応して、携帯端末350上で動作する訪問スケジュール管理アプリケーションのスケジュールを変更する(430b〜430d)。
【0058】
さらに、保守員Xの携帯端末350のシンクロマネージャ100は、保守員訪問管理システム310のシンクロマネージャ100からのスケジュール変更要求に対応して、クライアント会社Cの訪問者受付システム330のシンクロマネージャ100に対してスケジュール変更要求を送る(440a)。この要求に対応して、シンクロマネージャ100は、訪問者受付システム330が管理する訪問者受付スケジュールを変更する(440b〜440d)。
【0059】
図10は、上記処理で用いられるデータ内容の一例を示している。図10(a)は、訪問スケジュール管理アプリケーションが保持しているスケジュール変更前のデータの例で、図10(b)が変更後のデータの例である。そして、図10(c)は、シンクロマネージャ100間で渡されるスケジュール変更要求の例である。本例では、スケジュール変更要求は、XML(Extensible Markup Language)で記述されているが、これに限られるものではない。
【0060】
このように、本発明によると保守員の急なスケジュール変更を他の保守員や訪問先のスケジュールに反映することができ、各装置のアプリケーションがそれぞれ管理する個人データの整合性を保つことができるようになる。
【0061】
また、他の具体的な処理の例を、図11のシーケンス図を参照して説明する。
【0062】
本処理では、コンタクト情報の同期を行なう場合を例にする。本例では、保守員Yの携帯端末350上でコンタクト情報管理アプリケーションが動作しているものとする。
【0063】
保守員Yが、訪問先に到着後、携帯端末350を用いてクライアント会社Cの訪問者受付システム330に接続すると、訪問者受付アプリケーションが処理を開始する。
【0064】
クライアント会社Cの訪問者受付システム330の訪問者受付アプリケーションが、シンクロマネージャ100に、保守員Yのコンタクト情報の同期を要求すると(450a)、シンクロマネージャ100は、保守員Yの携帯端末350のシンクロマネージャ100に要求を転送する(450b)。これは、例えば、以下のようなポリシーを実行することにより実現することができる。
【0065】
条件:要求元=受付アプリ、要求種類=コンタクト情報取得、要求データ条件=保守員YがC社対応保守員グループに属す。アクション1:宛先=保守員Yのコンタクト管理アプリ、呼出アドレス=syncsrv.abc.co.jp/list/Client−C、呼出パラメータ={オペ名=query}&{ユーザ名=取得ユーザID}。アクション2:宛先=C社担当者Zのコンタクト情報管理アプリ、呼出アドレス=synsrv.C−Company.co.jp/Admin、呼出パラメータ={オペ名=notify}&{ユーザ名=取得ユーザID}。なお、アクション2はアクション1が完了した後に実行する。
【0066】
保守員Yの携帯端末350のシンクロマネージャ100は、コンタクト情報管理アプリケーションからコンタクト情報を取得し(450c〜450d)、取得したコンタクト情報を訪問者受付システム330に送信する(450e〜450f)。これは、例えば、以下のようなポリシーを実行することにより実現することができる。
【0067】
条件:要求元=受付アプリ、要求種類=コンタクト情報取得、要求データ条件=取得ユーザがC社対応保守員グループに属す。アクション:宛先=自端末のコンタクト情報管理アプリ、呼出モジュール=ContactApp、呼出パラメータ={オペ名=query}&{ユーザ名=取得ユーザID}。
【0068】
図12は、このときのコンタクト情報の一例を示す図である。本例では、コンタクト情報は、XML(Extensible Markup Language)で記述されているが、これに限られるものではない。
【0069】
さらに、訪問者受付システム330のシンクロマネージャ100は、担当者Zのデスクトップ端末360のシンクロマネージャ100にコンタクト情報を伝え(460a)、このシンクロマネージャ100が担当者Zのデスクトップ端末360で動作するコンタクト情報管理アプリケーションに保守員Yからのコンタクト情報を設定する(460b〜460d)。これは、例えば、以下のようなポリシーを実行することにより実現することができる。
【0070】
条件:要求元=受付アプリ、要求種類=コンタクト情報通知、要求データ条件=通知ユーザがC社対応保守員グループに属す。アクション:宛先=自端末のコンタクト情報管理アプリ、呼出モジュール=AddressManager、呼出パラメータ={オペ名=notify}&{ユーザ名=取得ユーザID}。
【0071】
このように、本発明によると変更された保守員のコンタクト情報を訪問先のシステムおよび担当者に伝えることができ、各装置のアプリケーションがそれぞれ管理する個人データの整合性を保つことができるようになる。
【0072】
つぎに、端末におけるシンクロポリシーの設定および端末間でのシンクロポリシーの交換について説明する。
【0073】
端末のユーザは、シンクロマネージャ100のシンクロポリシー設定部160が提供するGUI(Graphical User Interface)を利用して、シンクロポリシーを設定することができる。
【0074】
図13に、シンクロポリシー設定部160が提供するGUIの一例を示す。本図において、シンクロポリシー設定画面900は、新規ポリシーを登録する「新規」ボタン970、登録済みポリシーを変更する「変更」ボタン971、登録済みポリシーを直ちに実行に移す「実行」ボタン972を備え、ユーザからの指示を受け付ける。
【0075】
そして、「新規」または「変更」の内容を設定するためのシンクアプリケーション領域とシンクロ先端末/サーバ領域とを備えている。シンクアプリケーション領域は、主として条件データを定義するための領域で、シンクロ先端末/サーバ領域は、アクションデータを定義するための領域である。
【0076】
シンクロアプリケーション領域では、アプリケーション指定欄910で、端末上で動作可能なアプリケーションのうちから、データ同期の対象となるアプリケーションを選択できる。ここで指定されたアプリケーションが条件データの要求元として規定される。データ同期条件入力欄911で、対象アプリケーションのどの範囲のデータについて同期するかを指定することができる。例えば、データ項目が特定の文字列に一致する、一致しない、一部を含む、一部を含まない等を指定することができ、複数の条件に対しては、AND条件とOR条件で結合することができる。ここで指定された条件が条件データの要求データ条件として規定される。さらに、アクセス条件指定欄912で、データに対する作成、参照、変更、削除等のうちの対象とする組合せを指定することができる。ここで指定された内容が条件データの要求種類として規定される。また、暗号化指定欄913ではデータを送信する際に暗号化および復号化処理を行うか否かを指定することができる。
【0077】
シンクロ先端末/サーバ領域は、同期する相手を指定する欄920と、端末/サーバにアクセスするエンドポイント情報を指定するアドレス情報欄921とを備えている。これらの欄に指定した内容がアクションデータの宛先と呼び出しアドレス/モジュールに規定される。位置情報入力欄922には、オプション条件として、端末/サーバの位置情報を指定することができる。位置情報は、緯度・経度情報のほか、地図上の目印となる目標物名称(交通機関、公共施設等)、物理的な位置と対応付けられた論理的な場所を表す名称(本社、支社等)を記述してもよい。さらに、認証情報指定欄950には、オプションとして、相手端末/サーバにアクセスする際に必要となる情報(ID・パスワード、電子証明書等)を指定するすることができる。
【0078】
シンクロポリシー設定画面900で、「登録」ボタン960のクリックを受け付けると、シンクロポリシー設定部160は、シンクロポリシーの登録と交換処理を行なう。
【0079】
シンクロポリシーの登録と交換処理について、図14のフロー図を参照して説明する。
【0080】
シンクロポリシー設定画面900で、「登録」ボタン960のクリックを受け付けると(S201)、シンクロポリシー設定部160は、設定された内容に基づいて、条件データとアクションデータとを生成し、ポリシーデータで両者を関連付けてシンクロポリシーDB部130に登録する(S202)。
【0081】
つぎに、シンクロポリシー交換部170がシンクロ先として指定された端末/サーバにポリシーの受け入れ要求を送る(S203)。
【0082】
相手方がポリシーを受け入れると応答した場合には処理を終了する。このとき、相手方は受け入れたポリシーに応じたシンクロポリシーを生成して、シンクロポリシーDB部130に登録する。一方、相手方が受け入れないとの応答した場合には、対応するシンクロポリシーの宛先から相手先の端末/サーバを削除する(S204)。なお、すべての相手方が受け入れないと応答した場合には、処理(S202)で登録したシンクロポリシー自体をシンクロポリシーDB部130から削除する。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、異なる装置の異なるアプリケーションに分散する個人情報の整合性を保ち、個人情報を共有化するための技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成の概略を示す図である。
【図2】シンクロマネージャ100の機能構成の概略を示すブロック図である。
【図3】一般的な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】シンクロポリシーの構成および保守員Xが所持する携帯端末340で設定されているシンクロポリシーの例を示す図である。
【図5】保守員訪問管理システム310で設定されているシンクロポリシーの例を示す図である。
【図6】保守員Yが所持する携帯端末350で設定されているシンクロポリシーの例を示す図である。
【図7】会社Cの訪問者受付システム330で設定されているシンクロポリシーの例を示す図である。
【図8】シンクロポリシー実行部120の処理について説明するためのフロー図である。
【図9】シンクロマネージャ100を備えた端末間の具体的な処理の例を説明するためのシーケンス図である。
【図10】端末間の処理で用いられるデータ内容の一例を示す図である。
【図11】シンクロマネージャ100を備えた端末間の具体的な処理の他例を説明するためのシーケンス図である。
【図12】コンタクト情報の一例を示す図である。
【図13】シンクロポリシー設定部160が提供するGUIの一例を示す図である。
【図14】シンクロポリシーの登録と交換処理について説明するためのフロー図である。
【符号の説明】
100…シンクロマネージャ、101…アプリケーション、110…アプリケーションデータ制御部、111…アプリケーションデータ変換部、120…シンクロポリシー実行部、130…シンクロポリシーDB部、140…アプリケーションデータ送受信部、150…位置情報取得部、160…シンクロポリシー設定部、170…シンクロポリシー交換部、180…データ通信プロトコル処理部、201…CPU、202…メモリ、203…入出力インターフェース、204…表示装置、205…入力装置、206…補助記憶装置、207…ネットワーク装置、300…インターネット、310…保守員訪問管理システム、320…位置情報サービスシステム、320…位置情報サービスシステム、330…訪問者受付システム、340…携帯端末、350…携帯端末
【発明の属する技術分野】
本発明は、異なる装置の異なるアプリケーションに分散する個人情報の整合性を保ち、個人情報を共有化するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータ等の情報処理装置を用いて個人情報の管理を行なうことが盛んに行なわれるようになっている。個人情報は、情報処理装置への依存度が高まるにつれて肥大化/多様化する一方であるが、通常、個人情報は、情報の種類等毎に異なるアプリケーションを用いて管理されるため、個人情報が分散して管理されることになる。このため、個人情報の整合性をとることが難しくなるという問題が生じていた。
【0003】
個人情報の整合性をとるために個人情報を一元的に管理することが考えられるが、このための技術として、特許文献1において個人情報管理装置が提案されている。これは、利用者の個人情報を電子的に管理する個人情報管理装置において、同一の利用者が持つ、異なる立場に対する個人情報を、立場毎にそれぞれ格納した複数の個人情報データベースを備えた個人情報格納手段から、所定のルールに基づいた個人情報データベースを選択する個人情報データベース選択手段と、個人情報データベース選択手段によって選択された個人情報データベースに対して、個人情報の読み書きを許可するように処理する処理手段とを備えたものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−366550号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、コンピュータネットワークが普及し、装置間での情報のやり取りが頻繁に行なわれるようになった今日、個人情報の分散による整合性の問題は、その個人が使用する情報処理装置内にとどまらず、コンピュータネットワーク上に存在する情報処理装置間においても起こり得る問題である。このため、個人情報はなるべく共有化できることが望ましい。しかしながら、特定の情報処理装置に個人情報を一元的に管理させるようにすると、負荷の集中を招き好ましくない。
【0006】
本発明は、異なる装置の異なるアプリケーションに分散する個人情報の整合性を保ち、個人情報を共有化するための技術を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明によれば、
個人情報を扱うアプリケーションが動作する個人情報管理システムであって、前記アプリケーションと、要求を含むデータのやり取りをおこなうアプリケーションインターフェース手段と、
実行手段と、
他の個人情報管理システムの実行手段と、要求を含むデータのやり取りを行なうデータ送受信手段とを備え、
前記実行手段は、前記アプリケーションまたは外部の実行手段から要求を受け付けると、あらかじめ要求対応に定められた規則にしたがって、前記アプリケーションあるいは他の個人情報管理システムの実行手段に対して処理要求を行なうことを特徴とする個人情報管理システムが提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。以下では、本発明をオフィス機器のメンテナンスサービスを提供する会社の保守員のパーソナル情報管理に適用した場合を例に説明する。
【0009】
図1は、本発明のシステム構成の概略を示す図である。オフィス機器のメンテナンスサービスを提供する会社である保守サービス会社Aは、従業する保守員のクライアント企業への訪問スケジュール等を管理するための保守員訪問管理システム310を運用している。保守サービス会社Aの従業員である保守員Xおよび保守員Yは、それぞれ携帯端末340、350を所持している。
【0010】
また、保守サービス会社Aのクライアントである会社Cでは、自社への訪問者の受付を管理する訪問者受付システム330を運用している。訪問者受付システム330の管理担当者である担当者Zは、デスクトップ端末360を用いて訪問者受付システム330の管理を行なっている。
【0011】
保守員訪問管理システム310、保守員Xの携帯端末340、保守員Yの携帯端末350、訪問者受付システム330のそれぞれは、インターネット300に接続されており、HTTP、FTP等のプロトコルを用いて互いにデータの授受ができるようになっている。
【0012】
また、インターネット300には、情報サービスプロバイダが管理する位置情報サービスシステム320が接続され、端末に位置情報を提供している。
【0013】
本実施例において、保守員訪問管理システム310、保守員Xの携帯端末340、保守員Yの携帯端末350、訪問者受付システム330、デスクトップ端末360では、それぞれの端末が担う機能を実現するためのアプリケーション101(図2参照)、および、HTTP、FTP等のプロトコルを用いてインターネット300を介した通信を行なうためのデータ通信プロトコル処理部180(図2参照)が動作している。
【0014】
また、各端末には、アプリケーション101が管理している個人データを各端末間で同期させるためのシンクロマネージャ100が動作している。
【0015】
図2は、シンクロマネージャ100の機能構成の概略を示すブロック図である。本図の例では、端末上に、3つのアプリケーション101a〜101cが動作しているものとする。
【0016】
本図において、アプリケーションデータ変換部111a〜111cは、シンクロマネージャ100と各アプリケーション101a〜101cとの間のインターフェース処理を行なう。アプリケーションデータ変換部111a〜111cは、例えば、アプリケーション101a〜101c対応に設けられ、対応するアプリケーション101の固有のインターフェースにより、アプリケーション101とデータのやり取りを行なう。そして、あらかじめ定められた規則にしたがって、対応するアプリケーション101が採用するデータ形式と、シンクロマネージャ100が採用する共通のデータ形式とを相互に変換する。
【0017】
アプリケーションデータ制御部110は、アプリケーション101が出力したデータをシンクロマネージャ100に要求として通知したり、シンクロマネージャ100からアプリケーション101への処理を適切なアプリケーション101に振り分けたりする等の、シンクロマネージャ100とアプリケーション101との間のデータのやり取りを制御する。
【0018】
シンクロポリシー実行部120は、シンクロポリシーDB部130を参照して、自端末装置が管理する個人データと他の端末装置が管理する個人データとを同期させるための処理を実行する。この処理を定めるルールをシンクロポリシーと称する。シンクロポリシー実行部120の詳細な処理内容については、後述する。
【0019】
アプリケーションデータ送受信部140は、他の端末のシンクロマネージャ100との間でデータ(要求)をやり取りする。
【0020】
位置情報取得部150は、位置情報サービスシステム320と連携して端末の位置情報を取得する。
【0021】
シンクロポリシー設定部160は、例えば、GUIを通じて、ユーザからシンクロポリシーの設定を受け付け、シンクロポリシーDB部130に登録する。
【0022】
シンクロポリシー交換部170は、設定されたシンクロポリシーを指定された端末のシンクロマネージャ100に通知し、相手方がこのシンクロポリシーを受け入れた場合には、シンクロポリシーDB部130に登録する。また、他のシンクロマネージャ100からシンクロポリシーを通知されると、ユーザに登録の可否を問い、登録の許可を受け付けるとシンクロポリシーDB部130に登録する。
【0023】
各端末は、パーソナルコンピュータ、携帯型情報装置等の一般的な情報処理装置を用いることができる。図3は、一般的な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。ただし、各端末として用いるハードウェアはこれに限定されない。例えば、情報処理機能を備えた携帯電話等を用いるようにしてもよい。
【0024】
図3において、情報処理装置は、プログラムにしたがって処理を行なうCPU201と、プログラムを格納するメモリ202と、入出力インターフェース203とを備え、さらに、入出力インターフェース203を介して、内部あるいは外部に、ディスプレイ等の表示装置204、キーボード、マウス等の入力装置205、補助記憶装置206、インターネット300に接続するための処理を行なうネットワーク装置207が接続される。シンクロマネージャ100、各種アプリケーション101は、メモリ202に格納された専用プログラムをCPU201が実行すること等により、端末上で動作する。
【0025】
シンクロマネージャ100のシンクロポリシーDB部130には、その端末装置の用途等に応じたシンクロポリシーが登録される。
【0026】
図4に示すように、シンクロポリシーは、ポリシーテーブル510と、条件テーブル520と、アクションテーブル530とから構成される。
【0027】
ポリシーテーブル510は、ポリシID毎に1つ以上の条件IDと1つ以上のアクションIDとを対応させたテーブルである。
【0028】
条件テーブル520は、条件ID毎に、要求元、要求種類、要求データ条件が定められる。これらは、シンクロポリシー実行部120に対する要求がどこから送られてきたか、どのような種類の要求か、具体的な要求の内容の条件をそれぞれ示すものである。
【0029】
アクションテーブル530は、シンクロマネージャ100が行なうべき処理を規定するテーブルで、アクションID毎に、宛先、呼出アドレス/モジュール、呼出パラメータが定められる。すなわち、宛先および呼出アドレス/モジュールで特定される相手先に、呼出パラメータで定められる情報が送信される。
【0030】
なお、図4は、保守員Xが所持する携帯端末340で動作するシンクロマネージャ100のシンクロポリシーDB部130に設定されているシンクロポリシーの例を示している。
【0031】
本図の例では、ポリシーID:P001で特定されるポリシーにおいて、条件ID:C001とアクションID:A001とが対応付けられている。この場合、ある要求に対するポリシーID:P001で特定されるポリシーの評価は以下のように行なわれる。
【0032】
すなわち、条件ID:C001で特定される条件データを条件テーブル520から抽出する。そして、ある要求が、要求元、要求種類、要求データ条件のすべてを満たすかどうかを判断する。この場合、ある要求の要求元が自端末で動作しているスケジュールアプリケーションであり、要求種類がスケジュール問い合わせであり、問い合わせユーザ名がC社担当保守員グループに含まれ、かつ、問い合わせデータ名がC社訪問スケジュールである場合に、条件ID:C001が満たされることになる。条件ID:C001が満たされている場合には、ポリシーID:P001で特定されるポリシーで条件IDに対応付けられたアクションIDに対応するアクションデータをアクションテーブル530から抽出して、そのアクションを実行する。なお、C社担当保守員グループに含まれるユーザ名等の条件判断に必要な情報は、あらかじめアプリケーションデータ変換部111に設定しておくことができる。
【0033】
以上の評価を、ポリシーテーブル510に登録されたすべてのポリシーについて行なうことになる。
【0034】
また、図5は、保守サービス会社Aの保守員訪問管理システム310上で動作するシンクロマネージャ100のシンクロポリシーDB部130に設定シンクロポリシーの例であり、図6は、保守員Yが所持する携帯端末350で動作するシンクロマネージャ100のシンクロポリシーDB部130に設定されているシンクロポリシーの例を示している。そして、図7は、クライアントである会社Cの訪問者受付システム330上で動作するシンクロマネージャ100のシンクロポリシーDB部130に設定シンクロポリシーの例である。このように、シンクロポリシーは、各端末毎に、その端末の使用目的等に応じた設定を行なうことができる。
【0035】
つぎに、シンクロポリシー実行部120の処理について図8のフロー図を参照して説明する。
【0036】
シンクロポリシー実行部120は、要求を受け付けて、その要求に対応した処理を行なう。この要求は、自端末のアプリケーション101から送られる場合と、他の端末のシンクロマネージャ100から送られる場合とがある。また、要求に対応した処理は、自端末のアプリケーション101に対して処理の内容を示したデータを送る場合と、他の端末のシンクロマネージャ100に対して処理の内容を示したデータを送る場合とがあり、これは、実行するアクションテーブル530の宛先により定められる。
【0037】
自端末のアプリケーション101から要求が送られる場合は、アプリケーションデータ制御部110を介して要求を受け付ける。また、他の端末のシンクロマネージャ100から要求が送られる場合は、アプリケーションデータ送受信部140を介して要求を受け付ける。
【0038】
自端末のアプリケーション101に対して処理の内容を示したデータを送る場合は、アプリケーションデータ制御部110を介してデータを送信する。また、他の端末のシンクロマネージャ100に対して処理の内容を示したデータを送る場合は、アプリケーションデータ送受信部140を介してデータを送信する。この場合、他の端末のシンクロマネージャ100にとっては、要求が送られることになる。
【0039】
本処理は、シンクロポリシー実行部120が、要求を受け付けることにより開始される(S101)。
【0040】
シンクロポリシー実行部120は、シンクロポリシーDB部130のポリシーテーブル510に設定されているポリシーデータを順番に選択する(S102)。そして、要求の内容が、選択されたポリシーデータの条件IDで特定される条件データの要求元、要求種類、要求データ条件のすべてを満たすかどうかを判断する(S103)。このとき、条件判断に位置情報が必要である場合には、位置情報取得部150に問い合わせて自端末の位置情報を取得して条件判断を行なう。
【0041】
要求の内容が、ポリシーデータの条件IDで特定される条件データを満たさない場合には(S103:N)、ポリシーテーブル510に、つぎのポリシーデータがあるかどうかを調べ(S107)、ある場合には、そのポリシーデータを選択して(S102)、同様の処理を行なう。一方、つぎのポリシーデータがない場合には、本処理を終了する。
【0042】
要求の内容が、ポリシーデータの条件IDで特定される条件データのすべてを満たす場合には(S103:Y)、対応するアクションIDで特定されるアクションデータをアクションテーブル530から抽出する(S104)。アクションIDが複数設定されている場合には、すべてのアクションデータを抽出する。
【0043】
そして、抽出されたアクションデータにしたがった処理を行なう(S105)。具体的には、宛先で示された相手先(例えば、自端末のアプリケーション、他の端末のシンクロマネージャ)の呼出アドレス/モジュールに対して、呼出パラメータで示された情報を送信する。このとき、処理に位置情報が必要である場合には、位置情報取得部150に問い合わせて自端末の位置情報を取得して処理を行なう。
【0044】
送信した情報を相手先が受領した場合には(S106:Y)、上述のように、つぎのポリシーデータがあるかどうかの判断を行なう(S107)。送信した情報を相手先が受領できなかった場合には(S106:N)、所定時間経過後に再度送信するようにする。
【0045】
上記シンクロマネージャ100を備えた端末間の具体的な処理の例を図9に示したシーケンス図を参照して説明する。
【0046】
保守員Xの携帯端末340上と保守員Yの携帯端末350上には、アプリケーション101として、訪問スケジュール管理アプリケーションがそれぞれ動作しているものとする。
【0047】
本処理では、保守員Xが、クライアント会社Cを担当している保守員の最新の訪問スケジュールを取得して、訪問スケジュールを変更した場合を例とする。
【0048】
まず、保守員Xが、訪問スケジュール管理アプリケーション上で、クライアント会社Cを担当している保守員の訪問スケジュールを問い合わせる。
【0049】
すると、携帯端末340の訪問スケジュール管理アプリケーションは、シンクロマネージャ100に対して、クライアント会社Cを担当している保守員の訪問スケジュールを問い合わせ要求を行なう(410a)。
【0050】
携帯端末340のシンクロマネージャ100のアプリケーションデータ制御部110は、アプリケーションデータ変換部111を介して、この要求を取得し、シンクロポリシー実行部120に通知する。
【0051】
この要求は、図4に示した条件ID:C001に規定された条件を満たすため、シンクロポリシー実行部120は、ポリシーID:P001のポリシーデータにしたがい、アクションID:A001に規定された処理を行なう。すなわち、保守員訪問管理システム310のシンクロマネージャ100に対して、呼出アドレス/モジュールとしてsyncsrv.abc.co.jp/operation_centerを指定し、呼出パラメータを{オペレーション名=query}&{ユーザ名=アプリ指定}&{暗号化フラグ=ON}として要求を行なう(410b)。
【0052】
保守員訪問管理システム310のシンクロマネージャ100は、この要求が、図5に示した条件ID:C001に規定された条件を満たすと判断し、シンクロポリシー実行部120が、ポリシーID:P001のポリシーデータにしたがい、アクションID:A001に規定された処理を行なう。すなわち、自端末で動作するアプリケーションのschedulerモジュールに対してスケジュールを問い合わせ(410c)、クライアント会社Cを担当している保守員の訪問スケジュールを取得する(410d)。
【0053】
そして、保守員訪問管理システム310のシンクロマネージャ100は、この応答に対応するシンクロポリシーにしたがって保守員Xの携帯端末340のシンクロマネージャ100に対してクライアント会社Cを担当している保守員の訪問スケジュールを送信する(410e)。
【0054】
携帯端末340のシンクロマネージャ100は、受信した要求に対応するシンクロポリシーにしたがって、自端末で動作する訪問スケジュール管理アプリケーションに、受信したクライアント会社Cを担当している保守員の訪問スケジュールを送る(410f)。
【0055】
これにより、携帯端末340を使用する保守員Xは、クライアント会社Cを担当している保守員の最新の訪問スケジュールを訪問スケジュール管理アプリケーション上で確認することができる。
【0056】
つぎに、携帯端末340を使用する保守員Xが、訪問スケジュール管理アプリケーション上で訪問スケジュールの変更をすると、訪問スケジュール管理アプリケーションは、携帯端末340のシンクロマネージャ100に要求を送る(420a)。その後は、上述と同様にして、携帯端末340のシンクロマネージャ100および保守員訪問管理システム310のシンクロマネージャ100がそれぞれのシンクロポリシーにしたがって処理を行なうことで、保守員訪問管理システム310が管理するクライアント会社Cを担当している保守員の訪問スケジュールが更新される(420b〜420f)。
【0057】
また、保守員訪問管理システム310のシンクロマネージャ100は、保守員Xの携帯端末340のシンクロマネージャ100からのスケジュール変更要求に対応して、保守員Xの携帯端末350のシンクロマネージャ100に対してスケジュール変更要求を送る(430a)。保守員Xの携帯端末350のシンクロマネージャ100は、この要求に対応して、携帯端末350上で動作する訪問スケジュール管理アプリケーションのスケジュールを変更する(430b〜430d)。
【0058】
さらに、保守員Xの携帯端末350のシンクロマネージャ100は、保守員訪問管理システム310のシンクロマネージャ100からのスケジュール変更要求に対応して、クライアント会社Cの訪問者受付システム330のシンクロマネージャ100に対してスケジュール変更要求を送る(440a)。この要求に対応して、シンクロマネージャ100は、訪問者受付システム330が管理する訪問者受付スケジュールを変更する(440b〜440d)。
【0059】
図10は、上記処理で用いられるデータ内容の一例を示している。図10(a)は、訪問スケジュール管理アプリケーションが保持しているスケジュール変更前のデータの例で、図10(b)が変更後のデータの例である。そして、図10(c)は、シンクロマネージャ100間で渡されるスケジュール変更要求の例である。本例では、スケジュール変更要求は、XML(Extensible Markup Language)で記述されているが、これに限られるものではない。
【0060】
このように、本発明によると保守員の急なスケジュール変更を他の保守員や訪問先のスケジュールに反映することができ、各装置のアプリケーションがそれぞれ管理する個人データの整合性を保つことができるようになる。
【0061】
また、他の具体的な処理の例を、図11のシーケンス図を参照して説明する。
【0062】
本処理では、コンタクト情報の同期を行なう場合を例にする。本例では、保守員Yの携帯端末350上でコンタクト情報管理アプリケーションが動作しているものとする。
【0063】
保守員Yが、訪問先に到着後、携帯端末350を用いてクライアント会社Cの訪問者受付システム330に接続すると、訪問者受付アプリケーションが処理を開始する。
【0064】
クライアント会社Cの訪問者受付システム330の訪問者受付アプリケーションが、シンクロマネージャ100に、保守員Yのコンタクト情報の同期を要求すると(450a)、シンクロマネージャ100は、保守員Yの携帯端末350のシンクロマネージャ100に要求を転送する(450b)。これは、例えば、以下のようなポリシーを実行することにより実現することができる。
【0065】
条件:要求元=受付アプリ、要求種類=コンタクト情報取得、要求データ条件=保守員YがC社対応保守員グループに属す。アクション1:宛先=保守員Yのコンタクト管理アプリ、呼出アドレス=syncsrv.abc.co.jp/list/Client−C、呼出パラメータ={オペ名=query}&{ユーザ名=取得ユーザID}。アクション2:宛先=C社担当者Zのコンタクト情報管理アプリ、呼出アドレス=synsrv.C−Company.co.jp/Admin、呼出パラメータ={オペ名=notify}&{ユーザ名=取得ユーザID}。なお、アクション2はアクション1が完了した後に実行する。
【0066】
保守員Yの携帯端末350のシンクロマネージャ100は、コンタクト情報管理アプリケーションからコンタクト情報を取得し(450c〜450d)、取得したコンタクト情報を訪問者受付システム330に送信する(450e〜450f)。これは、例えば、以下のようなポリシーを実行することにより実現することができる。
【0067】
条件:要求元=受付アプリ、要求種類=コンタクト情報取得、要求データ条件=取得ユーザがC社対応保守員グループに属す。アクション:宛先=自端末のコンタクト情報管理アプリ、呼出モジュール=ContactApp、呼出パラメータ={オペ名=query}&{ユーザ名=取得ユーザID}。
【0068】
図12は、このときのコンタクト情報の一例を示す図である。本例では、コンタクト情報は、XML(Extensible Markup Language)で記述されているが、これに限られるものではない。
【0069】
さらに、訪問者受付システム330のシンクロマネージャ100は、担当者Zのデスクトップ端末360のシンクロマネージャ100にコンタクト情報を伝え(460a)、このシンクロマネージャ100が担当者Zのデスクトップ端末360で動作するコンタクト情報管理アプリケーションに保守員Yからのコンタクト情報を設定する(460b〜460d)。これは、例えば、以下のようなポリシーを実行することにより実現することができる。
【0070】
条件:要求元=受付アプリ、要求種類=コンタクト情報通知、要求データ条件=通知ユーザがC社対応保守員グループに属す。アクション:宛先=自端末のコンタクト情報管理アプリ、呼出モジュール=AddressManager、呼出パラメータ={オペ名=notify}&{ユーザ名=取得ユーザID}。
【0071】
このように、本発明によると変更された保守員のコンタクト情報を訪問先のシステムおよび担当者に伝えることができ、各装置のアプリケーションがそれぞれ管理する個人データの整合性を保つことができるようになる。
【0072】
つぎに、端末におけるシンクロポリシーの設定および端末間でのシンクロポリシーの交換について説明する。
【0073】
端末のユーザは、シンクロマネージャ100のシンクロポリシー設定部160が提供するGUI(Graphical User Interface)を利用して、シンクロポリシーを設定することができる。
【0074】
図13に、シンクロポリシー設定部160が提供するGUIの一例を示す。本図において、シンクロポリシー設定画面900は、新規ポリシーを登録する「新規」ボタン970、登録済みポリシーを変更する「変更」ボタン971、登録済みポリシーを直ちに実行に移す「実行」ボタン972を備え、ユーザからの指示を受け付ける。
【0075】
そして、「新規」または「変更」の内容を設定するためのシンクアプリケーション領域とシンクロ先端末/サーバ領域とを備えている。シンクアプリケーション領域は、主として条件データを定義するための領域で、シンクロ先端末/サーバ領域は、アクションデータを定義するための領域である。
【0076】
シンクロアプリケーション領域では、アプリケーション指定欄910で、端末上で動作可能なアプリケーションのうちから、データ同期の対象となるアプリケーションを選択できる。ここで指定されたアプリケーションが条件データの要求元として規定される。データ同期条件入力欄911で、対象アプリケーションのどの範囲のデータについて同期するかを指定することができる。例えば、データ項目が特定の文字列に一致する、一致しない、一部を含む、一部を含まない等を指定することができ、複数の条件に対しては、AND条件とOR条件で結合することができる。ここで指定された条件が条件データの要求データ条件として規定される。さらに、アクセス条件指定欄912で、データに対する作成、参照、変更、削除等のうちの対象とする組合せを指定することができる。ここで指定された内容が条件データの要求種類として規定される。また、暗号化指定欄913ではデータを送信する際に暗号化および復号化処理を行うか否かを指定することができる。
【0077】
シンクロ先端末/サーバ領域は、同期する相手を指定する欄920と、端末/サーバにアクセスするエンドポイント情報を指定するアドレス情報欄921とを備えている。これらの欄に指定した内容がアクションデータの宛先と呼び出しアドレス/モジュールに規定される。位置情報入力欄922には、オプション条件として、端末/サーバの位置情報を指定することができる。位置情報は、緯度・経度情報のほか、地図上の目印となる目標物名称(交通機関、公共施設等)、物理的な位置と対応付けられた論理的な場所を表す名称(本社、支社等)を記述してもよい。さらに、認証情報指定欄950には、オプションとして、相手端末/サーバにアクセスする際に必要となる情報(ID・パスワード、電子証明書等)を指定するすることができる。
【0078】
シンクロポリシー設定画面900で、「登録」ボタン960のクリックを受け付けると、シンクロポリシー設定部160は、シンクロポリシーの登録と交換処理を行なう。
【0079】
シンクロポリシーの登録と交換処理について、図14のフロー図を参照して説明する。
【0080】
シンクロポリシー設定画面900で、「登録」ボタン960のクリックを受け付けると(S201)、シンクロポリシー設定部160は、設定された内容に基づいて、条件データとアクションデータとを生成し、ポリシーデータで両者を関連付けてシンクロポリシーDB部130に登録する(S202)。
【0081】
つぎに、シンクロポリシー交換部170がシンクロ先として指定された端末/サーバにポリシーの受け入れ要求を送る(S203)。
【0082】
相手方がポリシーを受け入れると応答した場合には処理を終了する。このとき、相手方は受け入れたポリシーに応じたシンクロポリシーを生成して、シンクロポリシーDB部130に登録する。一方、相手方が受け入れないとの応答した場合には、対応するシンクロポリシーの宛先から相手先の端末/サーバを削除する(S204)。なお、すべての相手方が受け入れないと応答した場合には、処理(S202)で登録したシンクロポリシー自体をシンクロポリシーDB部130から削除する。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、異なる装置の異なるアプリケーションに分散する個人情報の整合性を保ち、個人情報を共有化するための技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成の概略を示す図である。
【図2】シンクロマネージャ100の機能構成の概略を示すブロック図である。
【図3】一般的な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】シンクロポリシーの構成および保守員Xが所持する携帯端末340で設定されているシンクロポリシーの例を示す図である。
【図5】保守員訪問管理システム310で設定されているシンクロポリシーの例を示す図である。
【図6】保守員Yが所持する携帯端末350で設定されているシンクロポリシーの例を示す図である。
【図7】会社Cの訪問者受付システム330で設定されているシンクロポリシーの例を示す図である。
【図8】シンクロポリシー実行部120の処理について説明するためのフロー図である。
【図9】シンクロマネージャ100を備えた端末間の具体的な処理の例を説明するためのシーケンス図である。
【図10】端末間の処理で用いられるデータ内容の一例を示す図である。
【図11】シンクロマネージャ100を備えた端末間の具体的な処理の他例を説明するためのシーケンス図である。
【図12】コンタクト情報の一例を示す図である。
【図13】シンクロポリシー設定部160が提供するGUIの一例を示す図である。
【図14】シンクロポリシーの登録と交換処理について説明するためのフロー図である。
【符号の説明】
100…シンクロマネージャ、101…アプリケーション、110…アプリケーションデータ制御部、111…アプリケーションデータ変換部、120…シンクロポリシー実行部、130…シンクロポリシーDB部、140…アプリケーションデータ送受信部、150…位置情報取得部、160…シンクロポリシー設定部、170…シンクロポリシー交換部、180…データ通信プロトコル処理部、201…CPU、202…メモリ、203…入出力インターフェース、204…表示装置、205…入力装置、206…補助記憶装置、207…ネットワーク装置、300…インターネット、310…保守員訪問管理システム、320…位置情報サービスシステム、320…位置情報サービスシステム、330…訪問者受付システム、340…携帯端末、350…携帯端末
Claims (8)
- 個人情報を扱うアプリケーションが動作する個人情報管理システムであって、前記アプリケーションと、要求を含むデータのやり取りをおこなうアプリケーションインターフェース手段と、
実行手段と、
他の個人情報管理システムの実行手段と、要求を含むデータのやり取りを行なうデータ送受信手段とを備え、
前記実行手段は、前記アプリケーションまたは外部の実行手段から要求を受け付けると、あらかじめ要求対応に定められた規則にしたがって、前記アプリケーションあるいは他の個人情報管理システムの実行手段に対して処理要求を行なうことを特徴とする個人情報管理システム。 - 請求項1に記載の個人情報管理システムにおいて、
前記あらかじめ要求対応に定められた規則を格納する格納手段をさらに備え、前記格納手段は、要求に関する条件と実行手段が行なうべき処理要求とを関連付けて記憶することを特徴とする個人情報管理システム。 - 請求項2に記載の個人情報管理システムにおいて、
前記格納手段は、要求に関する条件を複数格納しており、前記実行手段は、受け付けた要求が満たす要求に関する条件と関連付けられた実行手段が行なうべき処理要求を行なうことを特徴とする個人情報管理システム - 請求項2に記載の個人情報管理システムにおいて、
前記要求に関する条件には、要求の発信元、要求の種類が含まれ、
前記実行手段が行なうべき処理要求には、要求の宛先が含まれることを特徴とする個人情報管理システム。 - 請求項2に記載の個人情報管理システムにおいて、
前記格納手段に格納する規則の設定を受け付ける受付手段と、
受け付けた規則の設定について、要求の宛先に通知する通知手段とをさらに備えることを特徴とする個人情報管理システム。 - 請求項5に記載の個人情報管理システムにおいて、
前記受付手段は、前記通知手段が要求の宛先に通知した結果、相手側が受け入れた場合に、前記受け付けた規則の設定を前記格納手段に格納することを特徴とする個人情報管理システム。 - 請求項2に記載の個人情報管理システムにおいて、
位置情報を取得する位置情報取得手段をさらに備え、
前記格納手段が格納する前記要求に関する条件、あるいは、実行手段が行なうべき処理要求には、位置に関する情報が含まれることを特徴とする個人情報管理システム。 - 請求項1に記載の個人情報管理システムにおいて、
他の個人情報管理システムとはインターネットを介して情報のやり取りを行なうことを特徴とする個人情報管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003137507A JP2004341818A (ja) | 2003-05-15 | 2003-05-15 | 個人情報管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003137507A JP2004341818A (ja) | 2003-05-15 | 2003-05-15 | 個人情報管理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004341818A true JP2004341818A (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=33527148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003137507A Pending JP2004341818A (ja) | 2003-05-15 | 2003-05-15 | 個人情報管理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004341818A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010165264A (ja) * | 2009-01-16 | 2010-07-29 | Yahoo Japan Corp | 携帯端末同期システムおよび方法 |
-
2003
- 2003-05-15 JP JP2003137507A patent/JP2004341818A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010165264A (ja) * | 2009-01-16 | 2010-07-29 | Yahoo Japan Corp | 携帯端末同期システムおよび方法 |
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