JP2004341031A - カラーフィルタアレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】カラー単色表示時の色相を損ねることなく、合成色の色相のみを自由に調整する。
【解決手段】カラーフィルタアレイ1には、赤色カラーフィルタ1Aと、緑色カラーフィルタ1Bと、青色カラーフィルタ1Cとが配列されている。それぞれのカラーフィルタ1A,1B,1Cは、色素と無色透明材料とを含む。赤色カラーフィルタ1Aの無色透明材料は、青色カラーフィルタ1Cの無色透明材料よりも透過率が低く、かつ緑色カラーフィルタ1Bの無色透明材料よりも透過率が高くなるように、調整されている。
【選択図】 図1
【解決手段】カラーフィルタアレイ1には、赤色カラーフィルタ1Aと、緑色カラーフィルタ1Bと、青色カラーフィルタ1Cとが配列されている。それぞれのカラーフィルタ1A,1B,1Cは、色素と無色透明材料とを含む。赤色カラーフィルタ1Aの無色透明材料は、青色カラーフィルタ1Cの無色透明材料よりも透過率が低く、かつ緑色カラーフィルタ1Bの無色透明材料よりも透過率が高くなるように、調整されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラーフィルタアレイに関する。本発明のカラーフィルタアレイは、カラー液晶表示装置などの表示装置に用いることができる。
【0002】
【従来の技術】
近年のIT技術の革新的な発展と共に、情報端末等で使用される情報が格段に増加、多様化している。これに伴い、ディスプレイに対するユーザの要望も多様化している。ディスプレイの表示色についても、色数が加速度的に増加するのと共に、色味についての要望も多様化し、各ユーザの要望する色味を実現することが必要不可欠である。
【0003】
観測者によって色味の視認性が異なるので、各ユーザの要望する色味は、ほぼすべて異なるのが現状である。この色味については、用いるカラーフィルタにその多くが支配される。しかし、通常は、表示装置に用いられるカラーフィルタが赤(R),緑(G),青(B)の3色、あるいはシアン,マゼンダ,イエロの3色であり、人間の目に最も認識される白については、これら3色のカラーフィルタによる合成光で必然的に決定される。したがって、カラーフィルタの色相を変更することで、白の色相を調整せざるを得ない。
【0004】
特許文献1には、R,G,Bの各カラーフィルタの膜厚がB<R<Gとなるように形成された液晶表示素子が開示されている。この液晶表示素子によれば、各色のカラーフィルタに対応する箇所の各液晶層の波長依存性と位相差板の波長依存性とを同程度に近づけることができる。これにより、各フィルタに対応する箇所の波長依存性に伴う干渉色による着色を抑えて、色相の向上を図ることができる。したがって、合成色としての白の色相を調整することが可能となる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−14333号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、各色のカラーフィルタの膜厚が設定値からずれるので、各色のカラーフィルタによる単色の色相が設定値からずれる。例えば、R,G,Bの3色の光によって合成される白色光の色相を調整するために、カラー表示時の色相そのものを変更せざるを得ない。したがって、カラーバランスが崩れることを避けることができない。
【0007】
本発明は、カラー単色表示時の色相を損ねることなく、合成色の色相のみを自由に調整することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の局面によるカラーフィルタアレイは、有彩色の第1色素を含む第1カラーフィルタと、前記第1色素と異なる色相を有する有彩色の第2色素を含む第2カラーフィルタとが少なくとも配列されたカラーフィルタアレイであって、前記第1色素を除いた前記第1カラーフィルタの透過率は、前記第2色素を除いた前記第2カラーフィルタの透過率と異なる。ここで、「色素を除いたカラーフィルタの透過率」とは、カラーフィルタを構成する材料のうち色素以外の材料により形成された層の透過率をいう。
【0009】
前記第1および第2カラーフィルタのうち少なくとも一方のカラーフィルタは、無彩色の色素をさらに含んでいても良い。
【0010】
また、前記第1および第2色素と異なる色相を有する有彩色の第3色素を含む第3カラーフィルタがさらに配列され、前記第3色素を除いた前記第3カラーフィルタの透過率は、前記第1色素を除いた前記第1カラーフィルタの透過率および/または前記第2色素を除いた前記第2カラーフィルタの透過率と異なっていても良い。
【0011】
本発明の第2の局面によるカラーフィルタアレイは、有彩色の第1顔料および前記第1顔料を分散させる第1無色バインダを含む第1カラーフィルタと、前記第1顔料と異なる色相を有する有彩色の第2顔料および前記第2顔料を分散させる第2無色バインダを含む第2カラーフィルタとが少なくとも配列されたカラーフィルタアレイであって、前記第1無色バインダの透過率は、前記第2無色バインダの透過率と異なる。
【0012】
前記第1および第2カラーフィルタのうち少なくとも一方のカラーフィルタは、無彩色の顔料をさらに含んでいても良い。
【0013】
前記第1および第2顔料と異なる色相を有する有彩色の第3顔料および前記第3顔料を分散させる第3無色バインダを含む第3カラーフィルタがさらに配列され、前記第3無色バインダの透過率は、前記第1無色バインダの透過率および/または前記第2無色バインダの透過率と異なっていても良い。
【0014】
本発明のカラーフィルタアレイは、様々な表示装置に適用することができる。例えば、透過型、反射型または反射透過両用型のカラー液晶表示装置に適用することができる。
【0015】
本発明のカラーフィルタアレイの作用について説明する。カラーフィルタを透過する光の色は、XYZ表色系の赤の刺激値(X)、緑の刺激値(Y)および青の刺激値(Z)の三刺激値として、式1のように表すことができる。
【0016】
【式1】
X=KΣS(λ)x(λ)R(λ)
Y=KΣS(λ)y(λ)R(λ)
Z=KΣS(λ)z(λ)R(λ)
(但し、S(λ)は光源の光、x(λ),y(λ),z(λ)は、それぞれ赤,緑,青に関する等色関数、R(λ)はカラーフィルタの透過率、K=100/(ΣS(λ)y(λ))である。)
【0017】
カラーフィルタの透過率を変更した場合、式1から、カラーフィルタの赤,緑,青の各刺激値は、比例的に変化することが分かる。例えば、カラーフィルタの透過率を元の透過率の80%に変更した場合、赤,緑,青の各刺激値も、変更する前の元の値の80%となる。
【0018】
一方、カラーフィルタを透過する光の色相(色度)x,yは、上記の各刺激値を用いて、式2のように表すことができる。
【0019】
【式2】
x=X/(X+Y+Z)
y=Y/(X+Y+Z)
【0020】
カラーフィルタの透過率を変更させた場合、カラーフィルタの赤,緑,青の各刺激値は、比例的に変化するので、式2からわかるように、色相xyは変更する前の元の値と変わらない。
【0021】
次に、2以上の色相のカラーフィルタを透過して合成された合成光について考える。例えば、第1カラーフィルタの赤,緑,青の各刺激値をX1,Y1,Z1、第2カラーフィルタの赤,緑,青の各刺激値をX2,Y2,Z2とすると、これらカラーフィルタによる合成光の赤,緑,青の各刺激値は、(X1+X2)/2,(Y1+Y2)/2,(Z1+Z2)/2で表される。式2から、合成光の色相xyは、x=(X1+X2)/(X1+X2+Y1+Y2+Z1+Z2)、y=(Y1+Y2)/(X1+X2+Y1+Y2+Z1+Z2)で表される。
【0022】
同様に、第3カラーフィルタがさらに配列されたカラーフィルタアレイでは、第3カラーフィルタの赤,緑,青の各刺激値をX3,Y3,Z3とすると、合成光の赤,緑,青の各刺激値は、(X1+X2+X3)/3,(Y1+Y2+Y3)/3,(Z1+Z2+Z3)/3で表される。式2から、合成光の色相xyは、x=(X1+X2+X3)/(X1+X2+X3+Y1+Y2+Y3+Z1+Z2+Z3)、y=(Y1+Y2+Y3)/(X1+X2+X3+Y1+Y2+Y3+Z1+Z2+Z3)で表される。
【0023】
ここで、第1カラーフィルタの透過率を変更すると、第1カラーフィルタの色相xyは変化しないが、第1カラーフィルタの赤,緑,青の各刺激値(X1,Y1,Z1)が変化するので、合成光の色相xyは変化する。
【0024】
従来のカラーフィルタアレイでは、色素を除いたカラーフィルタの透過率またはカラーフィルタ中の無色バインダの透過率が、いずれの色相のカラーフィルタにおいても略同じである。本発明の第1の局面によるカラーフィルタアレイは、第1色素を除いた第1カラーフィルタの透過率と、第2色素を除いた第2カラーフィルタの透過率とが異なる。また、本発明の第2の局面によるカラーフィルタアレイは、第1カラーフィルタ中の第1無色バインダの透過率と、第2カラーフィルタ中の第2無色バインダの透過率とが異なる。言い換えれば、本発明の第1および第2の局面によるカラーフィルタアレイは、2以上の色相のカラーフィルタのうち少なくとも1の色相のカラーフィルタの透過率が、同一色相の従来のカラーフィルタの透過率と比べて変化する。また、色素を除いたカラーフィルタの透過率またはカラーフィルタ中の無色バインダの透過率を変化させるので、各色相のカラーフィルタの色相は変化しない。したがって、カラー単色表示時の色相を損ねることなく、合成光の色相、例えば白の色相のみを自由に調整することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
【0026】
(実施形態1)
図1は、本実施形態のカラーフィルタアレイを模式的に示す断面図である。本実施形態のカラーフィルタアレイでは、赤色の色素を含む赤色カラーフィルタ1Aと、緑色の色素を含む緑色カラーフィルタ1Bと、青色の色素を含む青色カラーフィルタ1Cとが配列されている。カラーフィルタ1A,1B,1Cは、ストライプ配列、デルタ配列、正方配列、ハニカム配列などにより配列される。
【0027】
各色相のカラーフィルタは、色素(染料や顔料)と無色透明材料とを少なくとも含む。本実施形態におけるカラーフィルタの製造方法としては、染色法、電着法、印刷法、インクジェット法などが挙げられる。染色法では、無色透明材料としてカゼイン、ゼラチン、アクリル系樹脂などを用いて、無色透明パターンを形成した後、染色槽にてパターンを染色する。
【0028】
電着法は、表面が無色透明材料で覆われた顔料を用いて、電気めっきによりカラーフィルタのパターンを形成する方法である。無色透明材料としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂が用いられる。印刷法は、顔料を含んだインクを基材に転写してカラーフィルタのパターンを形成する方法である。インクジェット法は、顔料を含んだインクを基材上に噴出し、固定することにより、カラーフィルタのパターンを形成する方法である。
【0029】
本実施形態のカラーフィルタアレイは、色素を除いたカラーフィルタの透過率が、各色相のカラーフィルタで異なる。言い換えれば、カラーフィルタを構成する材料のうち色素以外の材料(以下では、便宜上、無色透明材料ともいう。)により形成された無色透明フィルタの透過率が各色相で異なる。例えば、赤色カラーフィルタ1Aの無色透明材料が、青色カラーフィルタ1Cの無色透明材料よりも透過率が低く、かつ緑色カラーフィルタ1Bの無色透明材料よりも透過率が高くなるように、調整されている。透過率の調整は、複数種の無色透明材料の中から1つを選択して、あるいは2つ以上を組み合わせることにより行うことができる。無色透明材料は、カラー単色表示時の色相x,yに影響を与えないものであればよい。
【0030】
また、各色相のカラーフィルタに用いられる無色透明材料として、透過率の同じものを用いて、無彩色の色素により透過率を調整することもできる。無彩色の色素を無色透明材料に混ぜても、カラーフィルタ中の有彩色の色素による透過光の色相に影響を与えず、透過率のみを調整することができる。なお、無彩色とは、白、灰、黒のように、色味を持たない色をいう。
【0031】
本実施形態のカラーフィルタアレイによれば、赤色カラーフィルタ1A、緑色カラーフィルタ1Bおよび青色カラーフィルタ1Cのそれぞれは、無色透明材料の透過率が異なるので、合成光の色相、例えば白表示時の色相を所望の値に調整することができる。また、各カラーフィルタ1A,1B,1Cをそれぞれ透過する光は、従来のカラーフィルタアレイを用いた場合と色相が異ならず、R,G,Bのカラーバランスを崩さない。
【0032】
本実施形態では、無色透明材料の透過率が3色のカラーフィルタの間でそれぞれ異なる。しかし、3色のカラーフィルタのうち1色のカラーフィルタの無色透明材料だけが他の2色のカラーフィルタの無色透明材料と透過率が異なっていても良い。
【0033】
(実施形態2)
本実施形態のカラーフィルタアレイは、赤色の顔料およびこの顔料を分散させる第1無色バインダを含む赤色カラーフィルタと、緑色の顔料およびこの顔料を分散させる第2無色バインダを含む緑色カラーフィルタと、青色の顔料およびこの顔料を分散させる第3無色バインダを含む青色カラーフィルタとが配列されている。
【0034】
本実施形態おける各カラーフィルタは、顔料分散法により製造することができる。顔料分散法としては、フォトリソグラフィ法、エッチング法などがある。フォトリソグラフィ法では、無色バインダとして感光性樹脂を用いる。顔料を無色の感光性樹脂中に分散させた顔料分散溶液を基板上に塗布した後、露光および現像を行って、カラーフィルタのパターンを形成する。感光性樹脂としては、アクリル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂などが用いられる。
【0035】
エッチング法は、非感光性の無色バインダに顔料を分散させた着色材料を形成し、フォトレジストを用いて、この着色材料をフォトエッチングする方法である。非感光性の無色バインダとしては、ポリイミド樹脂などが用いられる。
【0036】
本実施形態のカラーフィルタアレイは、無色バインダの透過率が、各色相のカラーフィルタで異なる。例えば、赤色カラーフィルタ1Aの第1無色バインダが、緑色カラーフィルタの第2無色バインダよりも透過率が高く、かつ青色カラーフィルタの第3無色バインダよりも透過率が低くなるように、調整されている。
【0037】
また、各色相のカラーフィルタに用いられる無色バインダとして、透過率の同じものを用いて、無彩色の顔料により透過率を調整することもできる。無彩色の顔料を無色バインダに混ぜても、カラーフィルタ中の有彩色の顔料による透過光の色相に影響を与えず、透過率のみを調整することができる。
【0038】
本実施形態のカラーフィルタアレイによれば、赤色カラーフィルタ、緑色カラーフィルタおよび青色カラーフィルタのそれぞれは、無色バインダの透過率が異なる。したがって、表示装置において、合成光の色相、例えば白表示時の色相を所望の値に調整することができる。また、各カラーフィルタをそれぞれ透過する光は、従来のカラーフィルタアレイを用いた場合と色相が異ならず、RGBのカラーバランスを崩さない。すなわち、無色バインダの透過率を変えることで、カラー単色表示時の色相を損ねることなく、合成色の色相調整を可能にする。
【0039】
本実施形態では、無色バインダの透過率が3色のカラーフィルタの間でそれぞれ異なる。しかし、3色のカラーフィルタのうち1色のカラーフィルタの無色バインダだけが他の2色のカラーフィルタの無色バインダと透過率が異なっていても良い。
【0040】
R,G,Bそれぞれまたはそのうちの少なくとも1つの色相のカラーフィルタについて、カラーフィルタに用いられている無色透明材料や無色バインダとして、他の色相のものと異なったものを使う。あるいは、R,G,Bのうち特定の色相のカラーフィルタにのみ、無彩色の色素や顔料を混ぜる。これにより、カラーフィルタ単色の透過率が変更するので、合成光である白色光を表示する際に、色相を好みに合わせて自由に変更することができる。このとき、R,G,B個々の色相は維持される。例えば、赤と緑の各カラーフィルタについて、青のカラーフィルタのバインダとは異なるバインダを用いて透過率を下げた場合には、R,G,Bの各色相を維持したまま、白色の色相x,yを下げることができる。
【0041】
(実施形態3)
本実施形態では、本発明のカラーフィルタアレイを用いた表示装置として、液晶表示装置を例にして説明する。図2は、本実施形態の液晶表示装置を模式的に示す断面図である。
【0042】
本実施形態の液晶表示装置は、カラーフィルタ基板10と、カラーフィルタ基板10に対向する対向基板20と、両基板10,20の間に介在する液晶層2とを有する。カラーフィルタ基板10は、ガラス基板3上に、カラーフィルタアレイ1、透明電極4およびラビング処理された配向膜(不図示)が順次積層された構造を有する。カラーフィルタアレイ1は、赤色カラーフィルタ1A、緑色カラーフィルタ1Bおよび青色カラーフィルタ1Cがストライプ状に配列されたパターンを有する。
【0043】
一方、対向基板20は、ガラス基板5上に、透明電極6およびラビング処理された配向膜(不図示)が順次積層された構造を有する。本実施形態の液晶表示装置は、液晶層2がパッシブ駆動されるので、透明電極4はストライプ状に設けられた列電極となり、透明電極6は列電極と直交するように設けられた行電極となる。両基板3,5の外側面には、所定の位相差をもった位相差板(不図示)や所定の光軸をもった偏光板7,8がそれぞれ貼り合わされている。また、カラーフィルタ基板10側に、光源(不図示)が設けられている。
【0044】
本実施形態の液晶表示装置を製造する工程について説明する。ガラス基板3上にカラーフィルタアレイ1を形成し、さらにオーバーコート処理を施す。オーバーコート膜(不図示)の上に、ITO(インジウム錫酸化物) などの透明導電膜をスパッタした後、フォトリソグラフィ法によって透明電極4にパターン加工する。その上にロールコーター法により配向膜を形成してラビング処理を行うことにより、カラーフィルタ基板10が作成される。カラーフィルタ基板10と同様にして、ガラス基板5上に透明電極6および配向膜7を形成した後、ラビング処理を行って、対向基板20を作成する。
【0045】
両基板10,20を互いに対向させて貼り合わせ、両基板10,20の間に液晶材料を注入して液晶層2を形成する。両基板10,20の外側面に位相差板(不図示)や偏光板7,8をそれぞれ貼り合わせ、さらに光源(不図示)を配置することによって、本実施形態の液晶表示装置が作成される。
【0046】
本実施形態の液晶表示装置によれば、カラー単色表示時の色相を損ねることなく、合成色の色相を調整して表示することができる。具体的には、R,G,Bの各色相を損ねることなく、白の色相を調整して表示することができる。
【0047】
本実施形態では、透過型の液晶表示装置について説明したが、本発明の表示装置は、反射型または反射透過両用型の液晶表示装置であっても良い。
【0048】
本実施形態では、カラーフィルタアレイ1は、各色相のカラーフィルタ1A,1B,1Cがストライプ状に配列されているが、カラーフィルタの配列はこれに限定されず、デルタ配列、正方配列などでも良い。
【0049】
本実施形態では、R,G,Bの原色フィルタから構成されるカラーフィルタアレイを用いた場合について説明したが、シアン,マゼンダ,イエロの補色フィルタから構成されるカラーフィルタアレイを用いても良い。また、カラーフィルタの色相数は、4色以上であっても良い。例えば、シアン,マゼンダ,イエロ,緑の4色の補色フィルタを用いても良い。
【0050】
【実施例】
本発明の実施例を説明するに先立って、従来のカラーフィルタアレイの色相について説明する。なお、色相の測定には、C光源を用いる。表1に、C光源によるホワイト・ポイント(w.p.)の色相を示す。色相は、色差計(東京電色製、TC1800M)によって測定することができる。光源としてハロゲンランプを用い、光源を透過位置に配置する。光源の入射角度は0゜とする。
【0051】
【表1】
【0052】
(従来例)
本従来例のカラーフィルタアレイは、顔料分散法(フォトリソグラフィ法)により製造されたR,G,Bの各カラーフィルタを有する。顔料を分散させる無色バインダとして、アクリル系樹脂を用いる。
【0053】
表2に、本従来例のカラーフィルタアレイによる透過光の色相および明度(Y)を示す。また、図3に、本従来例のカラーフィルタアレイによる透過光の色相図を示す。R,G,Bの各カラーフィルタを透過したそれぞれの光は、合成されて白色光となる。したがって、白色光の色相は、各カラーフィルタの色相に依存して、必然的に決定される。
【0054】
【表2】
【0055】
図3に示すように、合成光としての白色光は、ホワイト・ポイント(w.p.)に対して黄色味を帯びていることが分かる。したがって、ユーザの要望等により、R,G,Bの各色相を重視する場合には、白の色相を変更できない。以下、従来のカラーフィルタアレイによる透過光の色相を基本形として、実施例や比較例と対比する。
【0056】
(実施例1)
本実施例のカラーフィルタアレイでは、赤色カラーフィルタおよび緑色カラーフィルタそれぞれの無色バインダとして、従来例のものよりも透過率の低いバインダを用いる。具体的には、赤色カラーフィルタの無色バインダとして、従来例のものよりも透過率が10%低いバインダを用い、緑色カラーフィルタの無色バインダとして、従来例のものよりも透過率が約16%低いバインダを用いる。表3に、本実施例のカラーフィルタアレイによる透過光の色相および明度(Y)を示す。また、図4に、本実施例のカラーフィルタアレイによる透過光の色相図を示す。
【0057】
【表3】
【0058】
本実施例によれば、R,G,Bの各色相のカラーフィルタによる単色光の各色相は変化がない。すなわち、R,G,Bのカラーバランスを崩すことがない。一方、合成光としての白色光は、従来例の場合よりも色相がホワイト・ポイント(w.p.)に近づいている。言い換えれば、黄色味を帯びている従来例の白色光の色相を改善することができる。このことから、本発明のカラーフィルタアレイによれば、従来のものと透過率が異なる無色バインダを用いるカラーフィルタをR,G,Bの色相から適宜選択し、透過率を設定することによって、白の色相のみを自由に変更することが可能となる。
【0059】
(実施例2)
本実施例のカラーフィルタアレイでは、無色バインダの透過率を従来例のものと変更せずに、赤色カラーフィルタおよび緑色カラーフィルタのそれぞれに黒色顔料を配合する。黒色顔料を配合することによって、赤色カラーフィルタは、従来例のものよりも透過率が約11%低下し、緑色カラーフィルタは、従来例のものよりも透過率が約15%低下する。表4に、本実施例のカラーフィルタアレイによる透過光の色相および明度(Y)を示す。また、図5に、本実施例のカラーフィルタアレイによる透過光の色相図を示す。
【0060】
【表4】
【0061】
本実施例によれば、実施例1と同様に、R,G,Bの各色相のカラーフィルタによる単色光の各色相は変化がない。また、合成光としての白色光は、従来例の場合よりも色相がホワイト・ポイント(w.p.)に近づいている。このことから、本発明のカラーフィルタアレイによれば、無彩色の顔料を用いるカラーフィルタをR,G,Bの色相から適宜選択し、透過率を設定することによって、白の色相のみを自由に変更することが可能となる。
【0062】
(比較例)
本比較例のカラーフィルタアレイでは、赤色カラーフィルタおよび緑色カラーフィルタそれぞれの色相を青味寄りに変更する。表5に、本比較例のカラーフィルタアレイによる透過光の色相および明度(Y)を示す。また、図6に、本比較例のカラーフィルタアレイによる透過光の色相図を示す。
【0063】
【表5】
【0064】
本比較例によれば、合成光としての白色光は、従来例の場合よりも色相がホワイト・ポイント(w.p.)に近づいている。しかし、赤色カラーフィルタおよび緑色カラーフィルタそれぞれの色相を青味寄りに変更しているので、R,G,Bのカラーバランスが崩れている。このように、カラーフィルタの色相を変更することによって、白の色相を自由に変更することが可能となるので、白表示だけに注目すれば、効果的である。しかし、カラーフィルタの色相を変更するので、カラーバランスが崩れることを避けることができない。
【0065】
本発明のカラーフィルタアレイによれば、カラー単色表示時の色相を損ねることなく、白の色相のみを自由に調整することができる。白表示は、表示装置において最も表示頻度が高く、表示面積が大きいので、人間の目に最も認識されやすい。白表示は、R,G,Bの各カラーフィルタを出射する光の合成であるので、必然的に決定されてしまう。この白色の色相を好みに合わせて調整できることは非常に有益である。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、カラー単色表示時の色相を損ねることなく、合成色の色相のみを自由に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のカラーフィルタアレイを模式的に示す断面図である。
【図2】実施形態3の液晶表示装置を模式的に示す断面図である。
【図3】従来例のカラーフィルタアレイによる透過光の色相図である。
【図4】実施例1のカラーフィルタアレイによる透過光の色相図である。
【図5】実施例2のカラーフィルタアレイによる透過光の色相図である。
【図6】比較例のカラーフィルタアレイによる透過光の色相図である。
【符号の説明】
1 カラーフィルタアレイ
1A 赤色カラーフィルタ
1B 緑色カラーフィルタ
1C 青色カラーフィルタ
2 液晶層
3,5 ガラス基板
4,6 透明電極
7,8 偏光板
10 カラーフィルタ基板
20 対向基板
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラーフィルタアレイに関する。本発明のカラーフィルタアレイは、カラー液晶表示装置などの表示装置に用いることができる。
【0002】
【従来の技術】
近年のIT技術の革新的な発展と共に、情報端末等で使用される情報が格段に増加、多様化している。これに伴い、ディスプレイに対するユーザの要望も多様化している。ディスプレイの表示色についても、色数が加速度的に増加するのと共に、色味についての要望も多様化し、各ユーザの要望する色味を実現することが必要不可欠である。
【0003】
観測者によって色味の視認性が異なるので、各ユーザの要望する色味は、ほぼすべて異なるのが現状である。この色味については、用いるカラーフィルタにその多くが支配される。しかし、通常は、表示装置に用いられるカラーフィルタが赤(R),緑(G),青(B)の3色、あるいはシアン,マゼンダ,イエロの3色であり、人間の目に最も認識される白については、これら3色のカラーフィルタによる合成光で必然的に決定される。したがって、カラーフィルタの色相を変更することで、白の色相を調整せざるを得ない。
【0004】
特許文献1には、R,G,Bの各カラーフィルタの膜厚がB<R<Gとなるように形成された液晶表示素子が開示されている。この液晶表示素子によれば、各色のカラーフィルタに対応する箇所の各液晶層の波長依存性と位相差板の波長依存性とを同程度に近づけることができる。これにより、各フィルタに対応する箇所の波長依存性に伴う干渉色による着色を抑えて、色相の向上を図ることができる。したがって、合成色としての白の色相を調整することが可能となる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−14333号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、各色のカラーフィルタの膜厚が設定値からずれるので、各色のカラーフィルタによる単色の色相が設定値からずれる。例えば、R,G,Bの3色の光によって合成される白色光の色相を調整するために、カラー表示時の色相そのものを変更せざるを得ない。したがって、カラーバランスが崩れることを避けることができない。
【0007】
本発明は、カラー単色表示時の色相を損ねることなく、合成色の色相のみを自由に調整することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の局面によるカラーフィルタアレイは、有彩色の第1色素を含む第1カラーフィルタと、前記第1色素と異なる色相を有する有彩色の第2色素を含む第2カラーフィルタとが少なくとも配列されたカラーフィルタアレイであって、前記第1色素を除いた前記第1カラーフィルタの透過率は、前記第2色素を除いた前記第2カラーフィルタの透過率と異なる。ここで、「色素を除いたカラーフィルタの透過率」とは、カラーフィルタを構成する材料のうち色素以外の材料により形成された層の透過率をいう。
【0009】
前記第1および第2カラーフィルタのうち少なくとも一方のカラーフィルタは、無彩色の色素をさらに含んでいても良い。
【0010】
また、前記第1および第2色素と異なる色相を有する有彩色の第3色素を含む第3カラーフィルタがさらに配列され、前記第3色素を除いた前記第3カラーフィルタの透過率は、前記第1色素を除いた前記第1カラーフィルタの透過率および/または前記第2色素を除いた前記第2カラーフィルタの透過率と異なっていても良い。
【0011】
本発明の第2の局面によるカラーフィルタアレイは、有彩色の第1顔料および前記第1顔料を分散させる第1無色バインダを含む第1カラーフィルタと、前記第1顔料と異なる色相を有する有彩色の第2顔料および前記第2顔料を分散させる第2無色バインダを含む第2カラーフィルタとが少なくとも配列されたカラーフィルタアレイであって、前記第1無色バインダの透過率は、前記第2無色バインダの透過率と異なる。
【0012】
前記第1および第2カラーフィルタのうち少なくとも一方のカラーフィルタは、無彩色の顔料をさらに含んでいても良い。
【0013】
前記第1および第2顔料と異なる色相を有する有彩色の第3顔料および前記第3顔料を分散させる第3無色バインダを含む第3カラーフィルタがさらに配列され、前記第3無色バインダの透過率は、前記第1無色バインダの透過率および/または前記第2無色バインダの透過率と異なっていても良い。
【0014】
本発明のカラーフィルタアレイは、様々な表示装置に適用することができる。例えば、透過型、反射型または反射透過両用型のカラー液晶表示装置に適用することができる。
【0015】
本発明のカラーフィルタアレイの作用について説明する。カラーフィルタを透過する光の色は、XYZ表色系の赤の刺激値(X)、緑の刺激値(Y)および青の刺激値(Z)の三刺激値として、式1のように表すことができる。
【0016】
【式1】
X=KΣS(λ)x(λ)R(λ)
Y=KΣS(λ)y(λ)R(λ)
Z=KΣS(λ)z(λ)R(λ)
(但し、S(λ)は光源の光、x(λ),y(λ),z(λ)は、それぞれ赤,緑,青に関する等色関数、R(λ)はカラーフィルタの透過率、K=100/(ΣS(λ)y(λ))である。)
【0017】
カラーフィルタの透過率を変更した場合、式1から、カラーフィルタの赤,緑,青の各刺激値は、比例的に変化することが分かる。例えば、カラーフィルタの透過率を元の透過率の80%に変更した場合、赤,緑,青の各刺激値も、変更する前の元の値の80%となる。
【0018】
一方、カラーフィルタを透過する光の色相(色度)x,yは、上記の各刺激値を用いて、式2のように表すことができる。
【0019】
【式2】
x=X/(X+Y+Z)
y=Y/(X+Y+Z)
【0020】
カラーフィルタの透過率を変更させた場合、カラーフィルタの赤,緑,青の各刺激値は、比例的に変化するので、式2からわかるように、色相xyは変更する前の元の値と変わらない。
【0021】
次に、2以上の色相のカラーフィルタを透過して合成された合成光について考える。例えば、第1カラーフィルタの赤,緑,青の各刺激値をX1,Y1,Z1、第2カラーフィルタの赤,緑,青の各刺激値をX2,Y2,Z2とすると、これらカラーフィルタによる合成光の赤,緑,青の各刺激値は、(X1+X2)/2,(Y1+Y2)/2,(Z1+Z2)/2で表される。式2から、合成光の色相xyは、x=(X1+X2)/(X1+X2+Y1+Y2+Z1+Z2)、y=(Y1+Y2)/(X1+X2+Y1+Y2+Z1+Z2)で表される。
【0022】
同様に、第3カラーフィルタがさらに配列されたカラーフィルタアレイでは、第3カラーフィルタの赤,緑,青の各刺激値をX3,Y3,Z3とすると、合成光の赤,緑,青の各刺激値は、(X1+X2+X3)/3,(Y1+Y2+Y3)/3,(Z1+Z2+Z3)/3で表される。式2から、合成光の色相xyは、x=(X1+X2+X3)/(X1+X2+X3+Y1+Y2+Y3+Z1+Z2+Z3)、y=(Y1+Y2+Y3)/(X1+X2+X3+Y1+Y2+Y3+Z1+Z2+Z3)で表される。
【0023】
ここで、第1カラーフィルタの透過率を変更すると、第1カラーフィルタの色相xyは変化しないが、第1カラーフィルタの赤,緑,青の各刺激値(X1,Y1,Z1)が変化するので、合成光の色相xyは変化する。
【0024】
従来のカラーフィルタアレイでは、色素を除いたカラーフィルタの透過率またはカラーフィルタ中の無色バインダの透過率が、いずれの色相のカラーフィルタにおいても略同じである。本発明の第1の局面によるカラーフィルタアレイは、第1色素を除いた第1カラーフィルタの透過率と、第2色素を除いた第2カラーフィルタの透過率とが異なる。また、本発明の第2の局面によるカラーフィルタアレイは、第1カラーフィルタ中の第1無色バインダの透過率と、第2カラーフィルタ中の第2無色バインダの透過率とが異なる。言い換えれば、本発明の第1および第2の局面によるカラーフィルタアレイは、2以上の色相のカラーフィルタのうち少なくとも1の色相のカラーフィルタの透過率が、同一色相の従来のカラーフィルタの透過率と比べて変化する。また、色素を除いたカラーフィルタの透過率またはカラーフィルタ中の無色バインダの透過率を変化させるので、各色相のカラーフィルタの色相は変化しない。したがって、カラー単色表示時の色相を損ねることなく、合成光の色相、例えば白の色相のみを自由に調整することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
【0026】
(実施形態1)
図1は、本実施形態のカラーフィルタアレイを模式的に示す断面図である。本実施形態のカラーフィルタアレイでは、赤色の色素を含む赤色カラーフィルタ1Aと、緑色の色素を含む緑色カラーフィルタ1Bと、青色の色素を含む青色カラーフィルタ1Cとが配列されている。カラーフィルタ1A,1B,1Cは、ストライプ配列、デルタ配列、正方配列、ハニカム配列などにより配列される。
【0027】
各色相のカラーフィルタは、色素(染料や顔料)と無色透明材料とを少なくとも含む。本実施形態におけるカラーフィルタの製造方法としては、染色法、電着法、印刷法、インクジェット法などが挙げられる。染色法では、無色透明材料としてカゼイン、ゼラチン、アクリル系樹脂などを用いて、無色透明パターンを形成した後、染色槽にてパターンを染色する。
【0028】
電着法は、表面が無色透明材料で覆われた顔料を用いて、電気めっきによりカラーフィルタのパターンを形成する方法である。無色透明材料としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂が用いられる。印刷法は、顔料を含んだインクを基材に転写してカラーフィルタのパターンを形成する方法である。インクジェット法は、顔料を含んだインクを基材上に噴出し、固定することにより、カラーフィルタのパターンを形成する方法である。
【0029】
本実施形態のカラーフィルタアレイは、色素を除いたカラーフィルタの透過率が、各色相のカラーフィルタで異なる。言い換えれば、カラーフィルタを構成する材料のうち色素以外の材料(以下では、便宜上、無色透明材料ともいう。)により形成された無色透明フィルタの透過率が各色相で異なる。例えば、赤色カラーフィルタ1Aの無色透明材料が、青色カラーフィルタ1Cの無色透明材料よりも透過率が低く、かつ緑色カラーフィルタ1Bの無色透明材料よりも透過率が高くなるように、調整されている。透過率の調整は、複数種の無色透明材料の中から1つを選択して、あるいは2つ以上を組み合わせることにより行うことができる。無色透明材料は、カラー単色表示時の色相x,yに影響を与えないものであればよい。
【0030】
また、各色相のカラーフィルタに用いられる無色透明材料として、透過率の同じものを用いて、無彩色の色素により透過率を調整することもできる。無彩色の色素を無色透明材料に混ぜても、カラーフィルタ中の有彩色の色素による透過光の色相に影響を与えず、透過率のみを調整することができる。なお、無彩色とは、白、灰、黒のように、色味を持たない色をいう。
【0031】
本実施形態のカラーフィルタアレイによれば、赤色カラーフィルタ1A、緑色カラーフィルタ1Bおよび青色カラーフィルタ1Cのそれぞれは、無色透明材料の透過率が異なるので、合成光の色相、例えば白表示時の色相を所望の値に調整することができる。また、各カラーフィルタ1A,1B,1Cをそれぞれ透過する光は、従来のカラーフィルタアレイを用いた場合と色相が異ならず、R,G,Bのカラーバランスを崩さない。
【0032】
本実施形態では、無色透明材料の透過率が3色のカラーフィルタの間でそれぞれ異なる。しかし、3色のカラーフィルタのうち1色のカラーフィルタの無色透明材料だけが他の2色のカラーフィルタの無色透明材料と透過率が異なっていても良い。
【0033】
(実施形態2)
本実施形態のカラーフィルタアレイは、赤色の顔料およびこの顔料を分散させる第1無色バインダを含む赤色カラーフィルタと、緑色の顔料およびこの顔料を分散させる第2無色バインダを含む緑色カラーフィルタと、青色の顔料およびこの顔料を分散させる第3無色バインダを含む青色カラーフィルタとが配列されている。
【0034】
本実施形態おける各カラーフィルタは、顔料分散法により製造することができる。顔料分散法としては、フォトリソグラフィ法、エッチング法などがある。フォトリソグラフィ法では、無色バインダとして感光性樹脂を用いる。顔料を無色の感光性樹脂中に分散させた顔料分散溶液を基板上に塗布した後、露光および現像を行って、カラーフィルタのパターンを形成する。感光性樹脂としては、アクリル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂などが用いられる。
【0035】
エッチング法は、非感光性の無色バインダに顔料を分散させた着色材料を形成し、フォトレジストを用いて、この着色材料をフォトエッチングする方法である。非感光性の無色バインダとしては、ポリイミド樹脂などが用いられる。
【0036】
本実施形態のカラーフィルタアレイは、無色バインダの透過率が、各色相のカラーフィルタで異なる。例えば、赤色カラーフィルタ1Aの第1無色バインダが、緑色カラーフィルタの第2無色バインダよりも透過率が高く、かつ青色カラーフィルタの第3無色バインダよりも透過率が低くなるように、調整されている。
【0037】
また、各色相のカラーフィルタに用いられる無色バインダとして、透過率の同じものを用いて、無彩色の顔料により透過率を調整することもできる。無彩色の顔料を無色バインダに混ぜても、カラーフィルタ中の有彩色の顔料による透過光の色相に影響を与えず、透過率のみを調整することができる。
【0038】
本実施形態のカラーフィルタアレイによれば、赤色カラーフィルタ、緑色カラーフィルタおよび青色カラーフィルタのそれぞれは、無色バインダの透過率が異なる。したがって、表示装置において、合成光の色相、例えば白表示時の色相を所望の値に調整することができる。また、各カラーフィルタをそれぞれ透過する光は、従来のカラーフィルタアレイを用いた場合と色相が異ならず、RGBのカラーバランスを崩さない。すなわち、無色バインダの透過率を変えることで、カラー単色表示時の色相を損ねることなく、合成色の色相調整を可能にする。
【0039】
本実施形態では、無色バインダの透過率が3色のカラーフィルタの間でそれぞれ異なる。しかし、3色のカラーフィルタのうち1色のカラーフィルタの無色バインダだけが他の2色のカラーフィルタの無色バインダと透過率が異なっていても良い。
【0040】
R,G,Bそれぞれまたはそのうちの少なくとも1つの色相のカラーフィルタについて、カラーフィルタに用いられている無色透明材料や無色バインダとして、他の色相のものと異なったものを使う。あるいは、R,G,Bのうち特定の色相のカラーフィルタにのみ、無彩色の色素や顔料を混ぜる。これにより、カラーフィルタ単色の透過率が変更するので、合成光である白色光を表示する際に、色相を好みに合わせて自由に変更することができる。このとき、R,G,B個々の色相は維持される。例えば、赤と緑の各カラーフィルタについて、青のカラーフィルタのバインダとは異なるバインダを用いて透過率を下げた場合には、R,G,Bの各色相を維持したまま、白色の色相x,yを下げることができる。
【0041】
(実施形態3)
本実施形態では、本発明のカラーフィルタアレイを用いた表示装置として、液晶表示装置を例にして説明する。図2は、本実施形態の液晶表示装置を模式的に示す断面図である。
【0042】
本実施形態の液晶表示装置は、カラーフィルタ基板10と、カラーフィルタ基板10に対向する対向基板20と、両基板10,20の間に介在する液晶層2とを有する。カラーフィルタ基板10は、ガラス基板3上に、カラーフィルタアレイ1、透明電極4およびラビング処理された配向膜(不図示)が順次積層された構造を有する。カラーフィルタアレイ1は、赤色カラーフィルタ1A、緑色カラーフィルタ1Bおよび青色カラーフィルタ1Cがストライプ状に配列されたパターンを有する。
【0043】
一方、対向基板20は、ガラス基板5上に、透明電極6およびラビング処理された配向膜(不図示)が順次積層された構造を有する。本実施形態の液晶表示装置は、液晶層2がパッシブ駆動されるので、透明電極4はストライプ状に設けられた列電極となり、透明電極6は列電極と直交するように設けられた行電極となる。両基板3,5の外側面には、所定の位相差をもった位相差板(不図示)や所定の光軸をもった偏光板7,8がそれぞれ貼り合わされている。また、カラーフィルタ基板10側に、光源(不図示)が設けられている。
【0044】
本実施形態の液晶表示装置を製造する工程について説明する。ガラス基板3上にカラーフィルタアレイ1を形成し、さらにオーバーコート処理を施す。オーバーコート膜(不図示)の上に、ITO(インジウム錫酸化物) などの透明導電膜をスパッタした後、フォトリソグラフィ法によって透明電極4にパターン加工する。その上にロールコーター法により配向膜を形成してラビング処理を行うことにより、カラーフィルタ基板10が作成される。カラーフィルタ基板10と同様にして、ガラス基板5上に透明電極6および配向膜7を形成した後、ラビング処理を行って、対向基板20を作成する。
【0045】
両基板10,20を互いに対向させて貼り合わせ、両基板10,20の間に液晶材料を注入して液晶層2を形成する。両基板10,20の外側面に位相差板(不図示)や偏光板7,8をそれぞれ貼り合わせ、さらに光源(不図示)を配置することによって、本実施形態の液晶表示装置が作成される。
【0046】
本実施形態の液晶表示装置によれば、カラー単色表示時の色相を損ねることなく、合成色の色相を調整して表示することができる。具体的には、R,G,Bの各色相を損ねることなく、白の色相を調整して表示することができる。
【0047】
本実施形態では、透過型の液晶表示装置について説明したが、本発明の表示装置は、反射型または反射透過両用型の液晶表示装置であっても良い。
【0048】
本実施形態では、カラーフィルタアレイ1は、各色相のカラーフィルタ1A,1B,1Cがストライプ状に配列されているが、カラーフィルタの配列はこれに限定されず、デルタ配列、正方配列などでも良い。
【0049】
本実施形態では、R,G,Bの原色フィルタから構成されるカラーフィルタアレイを用いた場合について説明したが、シアン,マゼンダ,イエロの補色フィルタから構成されるカラーフィルタアレイを用いても良い。また、カラーフィルタの色相数は、4色以上であっても良い。例えば、シアン,マゼンダ,イエロ,緑の4色の補色フィルタを用いても良い。
【0050】
【実施例】
本発明の実施例を説明するに先立って、従来のカラーフィルタアレイの色相について説明する。なお、色相の測定には、C光源を用いる。表1に、C光源によるホワイト・ポイント(w.p.)の色相を示す。色相は、色差計(東京電色製、TC1800M)によって測定することができる。光源としてハロゲンランプを用い、光源を透過位置に配置する。光源の入射角度は0゜とする。
【0051】
【表1】
【0052】
(従来例)
本従来例のカラーフィルタアレイは、顔料分散法(フォトリソグラフィ法)により製造されたR,G,Bの各カラーフィルタを有する。顔料を分散させる無色バインダとして、アクリル系樹脂を用いる。
【0053】
表2に、本従来例のカラーフィルタアレイによる透過光の色相および明度(Y)を示す。また、図3に、本従来例のカラーフィルタアレイによる透過光の色相図を示す。R,G,Bの各カラーフィルタを透過したそれぞれの光は、合成されて白色光となる。したがって、白色光の色相は、各カラーフィルタの色相に依存して、必然的に決定される。
【0054】
【表2】
【0055】
図3に示すように、合成光としての白色光は、ホワイト・ポイント(w.p.)に対して黄色味を帯びていることが分かる。したがって、ユーザの要望等により、R,G,Bの各色相を重視する場合には、白の色相を変更できない。以下、従来のカラーフィルタアレイによる透過光の色相を基本形として、実施例や比較例と対比する。
【0056】
(実施例1)
本実施例のカラーフィルタアレイでは、赤色カラーフィルタおよび緑色カラーフィルタそれぞれの無色バインダとして、従来例のものよりも透過率の低いバインダを用いる。具体的には、赤色カラーフィルタの無色バインダとして、従来例のものよりも透過率が10%低いバインダを用い、緑色カラーフィルタの無色バインダとして、従来例のものよりも透過率が約16%低いバインダを用いる。表3に、本実施例のカラーフィルタアレイによる透過光の色相および明度(Y)を示す。また、図4に、本実施例のカラーフィルタアレイによる透過光の色相図を示す。
【0057】
【表3】
【0058】
本実施例によれば、R,G,Bの各色相のカラーフィルタによる単色光の各色相は変化がない。すなわち、R,G,Bのカラーバランスを崩すことがない。一方、合成光としての白色光は、従来例の場合よりも色相がホワイト・ポイント(w.p.)に近づいている。言い換えれば、黄色味を帯びている従来例の白色光の色相を改善することができる。このことから、本発明のカラーフィルタアレイによれば、従来のものと透過率が異なる無色バインダを用いるカラーフィルタをR,G,Bの色相から適宜選択し、透過率を設定することによって、白の色相のみを自由に変更することが可能となる。
【0059】
(実施例2)
本実施例のカラーフィルタアレイでは、無色バインダの透過率を従来例のものと変更せずに、赤色カラーフィルタおよび緑色カラーフィルタのそれぞれに黒色顔料を配合する。黒色顔料を配合することによって、赤色カラーフィルタは、従来例のものよりも透過率が約11%低下し、緑色カラーフィルタは、従来例のものよりも透過率が約15%低下する。表4に、本実施例のカラーフィルタアレイによる透過光の色相および明度(Y)を示す。また、図5に、本実施例のカラーフィルタアレイによる透過光の色相図を示す。
【0060】
【表4】
【0061】
本実施例によれば、実施例1と同様に、R,G,Bの各色相のカラーフィルタによる単色光の各色相は変化がない。また、合成光としての白色光は、従来例の場合よりも色相がホワイト・ポイント(w.p.)に近づいている。このことから、本発明のカラーフィルタアレイによれば、無彩色の顔料を用いるカラーフィルタをR,G,Bの色相から適宜選択し、透過率を設定することによって、白の色相のみを自由に変更することが可能となる。
【0062】
(比較例)
本比較例のカラーフィルタアレイでは、赤色カラーフィルタおよび緑色カラーフィルタそれぞれの色相を青味寄りに変更する。表5に、本比較例のカラーフィルタアレイによる透過光の色相および明度(Y)を示す。また、図6に、本比較例のカラーフィルタアレイによる透過光の色相図を示す。
【0063】
【表5】
【0064】
本比較例によれば、合成光としての白色光は、従来例の場合よりも色相がホワイト・ポイント(w.p.)に近づいている。しかし、赤色カラーフィルタおよび緑色カラーフィルタそれぞれの色相を青味寄りに変更しているので、R,G,Bのカラーバランスが崩れている。このように、カラーフィルタの色相を変更することによって、白の色相を自由に変更することが可能となるので、白表示だけに注目すれば、効果的である。しかし、カラーフィルタの色相を変更するので、カラーバランスが崩れることを避けることができない。
【0065】
本発明のカラーフィルタアレイによれば、カラー単色表示時の色相を損ねることなく、白の色相のみを自由に調整することができる。白表示は、表示装置において最も表示頻度が高く、表示面積が大きいので、人間の目に最も認識されやすい。白表示は、R,G,Bの各カラーフィルタを出射する光の合成であるので、必然的に決定されてしまう。この白色の色相を好みに合わせて調整できることは非常に有益である。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、カラー単色表示時の色相を損ねることなく、合成色の色相のみを自由に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のカラーフィルタアレイを模式的に示す断面図である。
【図2】実施形態3の液晶表示装置を模式的に示す断面図である。
【図3】従来例のカラーフィルタアレイによる透過光の色相図である。
【図4】実施例1のカラーフィルタアレイによる透過光の色相図である。
【図5】実施例2のカラーフィルタアレイによる透過光の色相図である。
【図6】比較例のカラーフィルタアレイによる透過光の色相図である。
【符号の説明】
1 カラーフィルタアレイ
1A 赤色カラーフィルタ
1B 緑色カラーフィルタ
1C 青色カラーフィルタ
2 液晶層
3,5 ガラス基板
4,6 透明電極
7,8 偏光板
10 カラーフィルタ基板
20 対向基板
Claims (7)
- 有彩色の第1色素を含む第1カラーフィルタと、前記第1色素と異なる色相を有する有彩色の第2色素を含む第2カラーフィルタとが少なくとも配列されたカラーフィルタアレイであって、
前記第1色素を除いた前記第1カラーフィルタの透過率は、前記第2色素を除いた前記第2カラーフィルタの透過率と異なるカラーフィルタアレイ。 - 前記第1および第2カラーフィルタのうち少なくとも一方のカラーフィルタは、無彩色の色素をさらに含む請求項1に記載のカラーフィルタアレイ。
- 前記第1および第2色素と異なる色相を有する有彩色の第3色素を含む第3カラーフィルタがさらに配列され、
前記第3色素を除いた前記第3カラーフィルタの透過率は、前記第1色素を除いた前記第1カラーフィルタの透過率および/または前記第2色素を除いた前記第2カラーフィルタの透過率と異なる請求項1または2に記載のカラーフィルタアレイ。 - 有彩色の第1顔料および前記第1顔料を分散させる第1無色バインダを含む第1カラーフィルタと、前記第1顔料と異なる色相を有する有彩色の第2顔料および前記第2顔料を分散させる第2無色バインダを含む第2カラーフィルタとが少なくとも配列されたカラーフィルタアレイであって、
前記第1無色バインダの透過率は、前記第2無色バインダの透過率と異なるカラーフィルタアレイ。 - 前記第1および第2カラーフィルタのうち少なくとも一方のカラーフィルタは、無彩色の顔料をさらに含む請求項4に記載のカラーフィルタアレイ。
- 前記第1および第2顔料と異なる色相を有する有彩色の第3顔料および前記第3顔料を分散させる第3無色バインダを含む第3カラーフィルタがさらに配列され、
前記第3無色バインダの透過率は、前記第1無色バインダの透過率および/または前記第2無色バインダの透過率と異なる請求項4または5に記載のカラーフィルタアレイ。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載のカラーフィルタアレイを有する表示装置。
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2003
- 2003-05-13 JP JP2003134437A patent/JP2004341031A/ja active Pending
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