JP2004341011A - 光ファイバ - Google Patents
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Abstract
【課題】光通信システムにおける光の分離/多重化を省スペースで簡便に実現することができる光ファイバおよびこれを用いた光ファイバの接続構造を提供する。
【解決手段】本発明の光ファイバ100は、コア20およびコア20の周囲を覆うクラッド30を含む光導波部と、屈折率変化領域が周期的に配列された2次元フォトニック結晶構造を有し、光を分波または合波するための光合分波部10と、を含み、前記光導波部は、一方または双方の端部に少なくとも前記コア20の端面を露出するように形成された切欠き部40を有し、前記光合分波部10は、前記切欠き部40上に配置される。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の光ファイバ100は、コア20およびコア20の周囲を覆うクラッド30を含む光導波部と、屈折率変化領域が周期的に配列された2次元フォトニック結晶構造を有し、光を分波または合波するための光合分波部10と、を含み、前記光導波部は、一方または双方の端部に少なくとも前記コア20の端面を露出するように形成された切欠き部40を有し、前記光合分波部10は、前記切欠き部40上に配置される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に多重化された光信号を用いた光通信技術に適用される光ファイバに関する。
【0002】
【背景技術】
近年のネットワーク技術の発展に伴い、光ファイバを用いて通信を行う技術が注目されている。かかる光通信において、光を分離あるいは多重化するための技術はネットワークの円滑運用のために重要な技術である。しかし、従来、光の分離/多重化を行うためには、光通信システム内において、かかる分離/多重化機能を有する専用の素子や装置などを用いて行う必要があり、近年の情報伝送量の増大に伴い、光通信システムの小型化が要請されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、光通信システムにおける光の分離/多重化を省スペースで簡便に実現することができる光ファイバおよびこれを用いた光ファイバの接続構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の光ファイバは、コアおよびコアの周囲を覆うクラッドを含む光導波部と、屈折率変化領域が周期的に配列された2次元フォトニック結晶構造を有し、光を分波または合波するための光合分波部と、を含み、前記光導波部は、一方または双方の端部に少なくとも前記コアの端面を露出するように形成された切欠き部を有し、前記光合分波部は、前記切欠き部上に配置される。
【0005】
まず、2次元フォトニック結晶構造は、屈折率の変化した領域が光の波長程度の微細パターンによって形成されることにより、フォトニックバンドを制御することができる光学的結晶構造であり、光ファイバの径に比べて同程度あるいはそれよりも小さなスペースでかかる結晶構造を作製することができる。このため、本発明によれば、2次元フォトニック結晶構造を有する光合分波部をコアとクラッドからなる光導波部の端部に形成された切欠き部上に配置することで、光導波部のコアを通過してきた光は、コアの端面から出射されると光合分波部により分波されて光ファイバの外部に出射させることができ、また外部から入射する複数の光を光合波部によって合波して光導波部のコアの端面に入射させることができる。すなわち、本発明によれば、一本の光ファイバを用いて、入射光や出射光の合波または分波を自在に行うことができるので、光通信システム内において省スペースで簡便に光信号の分離/多重化機能を実現することができる。
【0006】
また、本発明の光ファイバは、以下の態様を採り得る。
【0007】
(A)前記切欠き部の上に、少なくとも前記光号分波部と前記コアの端面との間を被覆し、前記光ファイバのコアと屈折率が同じ材料からなる光透過膜が設けられていてもよい。かかる態様によれば、コアの端面から光合分波部へ光が出射される場合や、光合分波部からコアの端面へ光が出射された場合に、コアの端面においてフレネル反射によって光が損失するのを防止することができる。
【0008】
(B)前記切欠き部上の前記光導波部のコアの端面と前記光合分波部との間に半導体光増幅器からなる光増幅部が配置されたものであってもよい。かかる態様によれば、コアの端面から出射される光や光合分波部から出射される光を増幅して安定した光強度で光伝送を行うことができる。
【0009】
(C)前記切欠き部上のコアの端面に対して前記光合分波部を介在させた位置に半導体光増幅器からなる光増幅部が配置されたものであってもよい。かかる態様においても、光合分波部から外部に出射される光や外部から光合分波部に入射される光を増幅して安定した光強度で光伝送を行うことができる。
【0010】
(D)前記半導体光増幅器を光変調器として用いることも可能である。半導体光増幅器は、電気信号の制御により光のON/OFFを実現することができるため、光増幅部において光信号を変調したり、スイッチングすることができる。
【0011】
(E)前記2次元フォトニック結晶構造は、有機材料を用いて形成されていてもよい。かかる態様によれば、2次元フォトニック結晶構造を有機材料を用いて形成しているため、無機材料を用いて形成する場合と比較して厚膜で形成することができる。これは、一般に有機材料は無機材料よりも屈折率が低いため、低次の伝搬モードを透過させるためのフォトニック結晶層の厚さが、無機材料と比較して厚くなるためである。このため、かかる態様では、2次元フォトニック結晶構造をコアの径よりも厚く形成することができ、これによりコアとの結合効率を良好なものなるため、低損失で光信号の伝送を行うことができる。
【0012】
(F)前記2次元フォトニック結晶構造の上には、前記有機材料より屈折率の高い材料で形成された高屈折率膜が設けられていてもよい。かかる態様によれば、高屈折率膜を2次元フォトニック結晶構造の上に形成することによって、2次元フォトニック結晶構造の形成された面と交差する方向に対して光を効果的に閉じ込めることができ、より低損失で光の伝送を行うことができる。
【0013】
(G)前記高屈折率膜の上あるいは前記2次元フォトニック結晶構造と前記高屈折率膜との間に光学的非線形性を有する材料で形成された膜が設けられていてもよい。かかる態様によれば、光非線形効果を利用して、例えば、光波長変換機能や光変調機能などを光合分波部に付加することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態に係る光ファイバ100を模式的に示す図である。
【0016】
光ファイバ100は、図1(A)に示すように、コア20とコアの周囲を覆うように形成されたクラッド30からなる光導波部を有する。光導波部におけるコア20およびクラッド30の材質は、公知の光ファイバに用いられている材料を用いることができる。
【0017】
また、光ファイバ100は、その端部にコア20の端面が露出するように形成された切欠き部40を有する。切欠き部40は、一方の端部のみならず、双方の端部に形成されていてもよい。この切欠き部40は、例えば、フォトリソグラフィー技術を用いたエッチングや、レーザー加工技術、イオンビーム加工技術などにより形成することができる。
【0018】
そして、切欠き部40の上には、2次元フォトニック結晶構造を有する光合分波部10が設けられている。この光合分波部10は、光ファイバ100のコア20からの光を入射可能な位置に設けられる。なお、2次元フォトニック結晶構造は、屈折率の変化した領域を光の波長程度の微細パターンで周期的に配列することにより、フォトニックバンドを制御することができる光学結晶である。この光合分波部10によれば、図1(B)に示すように、コア20の端面から出射された光を受けて、複数の光に分波して外部に出射することができ、また、図1(C)に示すように、外部から入射する複数の光を受けて、これらを合波してコア20に向けて出射することができる。この光合分波部10を構成する2次元フォトニック結晶構造は、例えば、Si、GaAsなどの無機材料を用いて形成してもよいし、例えば、熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂などの有機材料を用いて形成してもよいが、有機材料を用いることが好ましい。一般に有機材料は無機材料よりも屈折率が低いため、低次の伝搬モードを透過させるための2次元フォトニック結晶構造の厚みを、無機材料で形成した場合と比較して厚くすることができる。逆に、無機材料で形成した場合には、高次の伝搬モードが発生することを防ぐために、2次元フォトニック結晶構造の厚みを薄くしなければならない。このため、無機材料で2次元フォトニック結晶構造を形成すると、光ファイバ100のコア20の径(例えば、10μm〜50μm)に対して、非常に薄型(例えば、1μm以下)のスラブ(薄板)により形成されることになる。このようなスラブにより形成された2次元フォトニック結晶構造では、コア20から出射される光を十分に受けることができずに、光の損失が大きくなることが想定される。しかし、2次元フォトニック結晶構造を有機材料を用いて形成すれば、コア20の径と同程度あるいは、それよりも大きな厚みで光合分波部20を構成することができ、コア20との結合効率を良好なものとすることができる。
【0019】
このような、有機材料を用いた場合の光合分波部10の構成の一例を図2に示す。
【0020】
光合分波部10は、図2(A)に示すように、基板11と、基板11の上に形成された2次元フォトニック結晶構造12とを含んで構成される。
【0021】
基板11は、例えば、ガラス、樹脂、半導体など公知の材料を用いた各種基板を用いることができる。なお、光合分波部10において、基板11は、必要に応じて設ければよく、必須の構成要素ではない。
【0022】
2次元フォトニック結晶構造12では、例えば、図1(B)に示すように、主面上に周期的に配列された複数の凹部13において屈折率変化領域を構成している。凹部13の配列は、例えば、三角格子状や正方格子状とすることができる。また、凹部13に代えてかかる部分を柱状の凸部からなる屈折率変化領域として設けることもできる。
【0023】
また、光合分波部10においては、図2(A)に示されるように、2次元フォトニック結晶構造12の上に、2次元フォトニック結晶構造12を構成する材料より屈折率の高い材料で形成された高屈折率膜14を設けることが好ましい。高屈折率膜14の材料としては、例えば、TiO2、TaO5などが挙げられる。また、高屈折率膜14は、少なくとも2次元フォトニック結晶構造12の凹部13内が高屈折率膜14の材料で満たされるように形成することができる。これにより、2次元フォトニック結晶構造12においては、光の偏波面の依存性が低くなり、高い伝搬効率を得ることができる場合がある。また、かかる高屈折率膜14を2次元フォトニック結晶構造12の上に形成しておけば、2次元フォトニック結晶層12の面と交差する方向に対して光を確実に閉じ込めておくことができる。
【0024】
また、光合分波部10においては、上記の構成に加えて、高屈折率膜14の上あるいは2次元フォトニック結晶構造12と高屈折率膜14との間に非線形光学材料を用いた層(図示省略)を設けることもできる。このような非線形光学材料としては、例えば、二硫化炭素を含む有機材料や無機材料、SiO2ゲル、TiO2ゲル、ポリチオフェン、ポリフェニルビニレン、ポリアセチレン、アルミナゲル、水酸化アルミニウム、Alq3、DCM色素等を用いることができる。これらの非線形光学材料を用いることによって、フォトニックバンドを用途に応じて制御することが可能になり、ポッケルス効果やカー効果などの非線形光学効果を2次元フォトニック結晶構造12を通過する光に対して与えることができる。これにより、2次元フォトニック結晶構造12を通過する光に対して、例えば、群速度の変化を与えることによって光の波長の変換を行う光波長変換機能や、位相速度の変化を与えることによって光信号を変調する光変調機能などを実現することもできる。
【0025】
ここで、2次元フォトニック結晶構造を用いた光合分波部10による光の合分波を実現するための態様としては、例えば、図3(A)、図3(B)、及び図4に示すものが挙げられる。
【0026】
まず、図3(A)に示す態様では、光合分波部10は、一つの入射端面15に対して、複数の出射端面16a〜16dを有する。この構成は、2次元フォトニック結晶構造において、入出射端面が平行なときは、入射光に対して出射光が平行光となるが、出射端面を入射端面と非平行に設けることにより結晶中を通過する光について入射端面と出射端面とが形成する角度によって大きな偏向角が得られることを利用したものである。より具体的には、入射端面15に対して所与の角度を有する非平行出射端面16a〜16dを形成することにより実現することができる。
【0027】
また、図3(B)に示す態様では、光合分波部10を、入射端面51に対して出射端面58が曲面となるように形成することによって実現している。かかる態様においては、θiを例えば、30°とした場合に、出射角θoを例えば、−50°〜50°とすることができる。
【0028】
なお、2次元フォトニック結晶構造においては、図3(A)や図3(B)に示す態様のように、出射端面を加工しなくても光合分波部10への光の入射角度θiを調整することにより、光を分波あるいは合波して取り出すことができる。ただし、図3(A)及び図3(B)に示すように、入射端面と出射端面との角度や曲率を変更することにより、大きな回折角を得ることができるため分波/合波機能を向上させることができる。
【0029】
また、図4に示す態様では、2次元フォトニック結晶構造中に屈折率変化領域13の一部に線状の欠陥17を設けることにより、欠陥17を導波路として機能させ、これを複数に分岐した形状に形成することにより、光の分波を可能としたものである。
【0030】
上記において、例示した図3(A)、図3(B)、および図4の態様では、いずれも光を分波する場合について示されているが、入射端面と出射端面を逆に用いれば、光の合波が可能である。
【0031】
このように、本実施の形態に係る光ファイバ100では、光ファイバ100の径に比べて同程度あるいはそれよりも十分に小さなスペースでかかる結晶構造を作製することができる2次元フォトニック結晶構造を有する光合分波部10をコア20とクラッド30からなる光導波部の端部に形成された切欠き部40上に配置することで、光導波部のコア20を通過してきた光は、コア20の端面から出射されると光合分波部10により分波されて光ファイバ100の外部に出射させることができ、また外部から入射する複数の光を光合波部10によって合波して光導波部のコア20の端面に入射させることができる。すなわち、光ファイバ100によれば、一本の光ファイバを用いて、入射光や出射光の合波または分波を自在に行うことができるので、光通信システム内において省スペースで簡便に光信号の分離/多重化機能を実現することができる。
【0032】
また、本実施の形態に係る光ファイバ100は、以下の変形例によっても実施することができる。
【0033】
(変形例1)
図5は、本実施の形態の変形例1に係る光ファイバ101を模式的に示す図である。
【0034】
本変形例に係る光ファイバ101においては、図5(A)に示すように、切欠き部40の上に光合分波部10とコア20の端面を被覆するように、光透過膜50が設けられている。この光透過膜50は、光ファイバ101のコア20と屈折率が同じ材料を用いて形成されている。
【0035】
本変形例によれば、図5(B)に示すように、コア20の端面から光合分波部10へ光が出射される場合や、図示を省略するが光合分波部10からコア20の端面へ光が出射される場合に、コア20の端面においてフレネル反射によって光が損失するのを防止することができる。なお、光透過膜50は、少なくとも光号分波部10とコア20の端面との間を被覆していればよい。
【0036】
(変形例2)
図6は、本実施の形態の変形例2に係る光ファイバ102を模式的に示す図である。
【0037】
本変形例に係る光ファイバ102においては、図6(A)に示すように、コア20の端面と光合分波部10との間に半導体光増幅器からなる光増幅部60が設けられている。この光増幅部60は、図6(B)に示すように、n型電極61、n型クラッド層62、活性層63、p型クラッド層64、p型電極65が順次積層された半導体レーザーと同様の構成を有しており、端面に共振を防ぐための反射防止膜66、67が形成されている。なお、n型クラッド層62、活性層63、p型クラッド層64は、半導体レーザーに用いられる公知の化合物半導体材料を用いて形成することができる。この光増幅部60では、p型電極65およびn型電極61から与えられる電流により、活性層63から発生する自然放出光を用いて、入射されたレーザー光を増幅して外部に出射することができる。なお、p型電極65およびn型電極61から電流を与えない場合は、活性層63は入射された光を吸収することができるため、この光増幅部60の構成によれば、光のスイッチングあるいは変調を行うことができる。本変形例に係る光ファイバ102によれば、コア20の端面から出射される光や光合分波部10から出射される光を増幅して安定した光強度で光伝送を行うことができる。
【0038】
また、本変形例においては、図示を省略するが、切欠き部40上のコア20の端面に対して光合分波部10を介在させた位置に光増幅部60が配置することもできる。かかる場合においては、光合分波部10の複数の入出射口に対して、それぞれ光増幅部60が設けられる構成とするのが望ましい。また、本変形例においては、光合分波部10とコア20の端面との間の位置、およびコア20の端面に対して光合分波部10を介在させた位置の双方に光増幅部60を設けることもできる。かかる場合においては、一方の光増幅部60を光の増幅に用いて、他方の光増幅部60を光の変調やスイッチングに用いることもできるようになる。
【0039】
(変形例3)
図7(A)及び図7(B)は、本実施の形態の変形例3に係る光ファイバ103を模式的に示す図である。
【0040】
本変形例に係る光ファイバ103では、切欠き部40上に、第1の光合分波部10a、第1の光増幅部71、第2の光増幅部72、第3の光増幅部73、第4の光増幅部74、および第2の光合分波部10bが設けられている。
【0041】
第1の光合分波部10aは、光導波部のコア20から出射された光を分波し、あるいは光導波部のコア20へ合波した光を出射するものである。
【0042】
第1〜第4の光増幅部71〜74は、第1の光合分波部10aから出射された光を増幅し、あるいは外部から入射された光を増幅して第1の光合分波部10aへ入射するために設けられる。各光増幅部71〜74は、例えば、フォトダイオードからなる受光素子部81〜84と例えば、半導体レーザーからなる発光素子部91〜94とから構成される。なお、発光素子部91〜94における半導体レーザーの発光型は端面発光型および面発光型のいずれのものであってもよいが、端面発光型であれば出射光のスポット径が小さいため光の漏洩による損失を低減することができる。また、面発光型であれば、フォトダイオードからなる受光素子部81〜84とともにアレイ化して形成して切欠き部40の上に配置することができる。
【0043】
そして、第1の光増幅部71及び第2の光増幅部72は、第1の光合分波部10aの光の分岐側端部に設けられ、この第1の光合分波部10aとのインターフェースとなる。また、第3の光増幅部73及び第4の光増幅部74は、後述する第2の光合分波部10bとのインターフェースとなる。また、光増幅部71〜74においては、光合分波部10aにおいて合分波される光との関係で、第1の光増幅部71と第3の光増幅部とが対となって用いられ、第2の光増幅部72と第4の光増幅部74とが対となって用いられる。
【0044】
第2の光合分波部10bは、第1〜第4の光増幅部71〜74を通じて増幅された光を受けてこれらを合波し、再び分波することにより所望の方向に向けて分波光を出射可能に設けられている。また、第2の光合分波部10bは、外部から入射された複数の光を第3の光増幅部73と第4の光増幅部74とに出射可能に設けられている。なお、外部から第2の光合分波部10bへ光が入射される場合に関しては、入射光を合波してこれを再び分波する機能は必要とされないため、単一方向の伝送にのみ用いる場合は、第2の光合分波部10bを省略した構成とすることも可能である。
【0045】
続いて、本変形例に係る光ファイバ103の作用を図7(A)及び図7(B)を参照しながら説明する。
【0046】
図7(A)は、光導波部のコア20を通過してきた光を分波して外部に出射させる場合の光ファイバ103の動作を示す図である。
【0047】
かかる場合において、光導波部のコア20の端面から出射された光は、その光路上に配置された光合分波部10aに入射される。光合分波部10aでは、2次元フォトニック結晶構造に起因するフォトニックバンドの制御によって光が分波されて分波光が第1の光増幅部71及び第2の光増幅部72に向けて出射される。
【0048】
第1の光増幅部71では、受光素子部81によって光合分波部10aで分波された一方の光を受けて、受光素子部81と電気的に接続された第3の光増幅部73の発光素子部93へ制御回路(図示省略)を介して電気信号が送信される。また、第2の光増幅部72では、受光素子部82によって光合分波部10aで分波された他方の光を受けて、受光素子部82と電気的に接続された第4の光増幅部の発光素子部94へ制御回路(図示省略)を介して電気信号が送信される。
【0049】
そして、第1の光増幅部71から送信された電気信号を受信した第3の光増幅部73では、発光素子部93により増幅された光が第2の光合分波部10bに向けて出射される。また、第2の光増幅部72から送信された電気信号を受信した第4の光増幅部74では、発光素子部94により増幅された光が第2の光合分波部10bに向けて出射される。
【0050】
最終的には、第3及び第4の光増幅部73、74から出射された光が第2の光合分波部10bにおいて、再び合波されるとともに、所望の方向に向けて分波されて外部に出射される。
【0051】
図7(B)は、外部から入射した光を光導波部のコア20に入射させる場合の光ファイバ103の動作を示す図である。
【0052】
かかる場合において、外部から入射した光は、まず第2の光合分波部10bに入射され、第3の光増幅部73及び第4の光増幅部74に向けて分波されて出射される。すると、第3の光増幅部73では、第2の光合分波部10bからの一方の分波光を受光素子部83で受けて、制御回路(図示省略)を介して第1の光増幅部71に電気信号を送信する。また、第4の光増幅部74では、第2の光合分波部10bからの他方の分波光を受光素子部84で受けて、制御回路(図示省略)を介して第2の光増幅部72に電気信号を送信する。
【0053】
そして、第3の光増幅部73から送信された電気信号を受信した第1の光増幅部71では、発光素子部91により増幅された光が第1の光合分波部10aに向けて出射される。また、第4の光増幅部74から送信された電気信号を受信した第2の光増幅部72では、発光素子部92により増幅された光が第1の光合分波部10aに向けて出射される。
【0054】
最終的には、第1及び第2の光増幅部71、72から出射された光が第1の光合分波部10aにおいて、合波されて光導波部のコア20に向けて出射される。
【0055】
以上に述べたように、本変形例に係る光ファイバ103は、第1及び第2の光合分波部10a、10bを用いて光信号を波長帯ごとに分割して増幅することができるため、波長分割多重(WDM)伝送を行う場合に好適である。なお、光ファイバ103を用いて時分割多重(TDM)伝送を行う場合には、第2の光合分波部10bを省略した構成を採用することが可能である。この場合は、第3及び第4の光増幅部73、74が外部とのインターフェースとなるため、これらを外部に対する光路の方向と適合するように配置することが望ましい。
【0056】
(変形例4)
図8(A)及び図8(B)は、本実施の形態の変形例4に係る光ファイバ104を模式的に示す図である。
【0057】
本変形例に係る光ファイバ104では、変形例3の場合と異なり、一つの光合分波部10に対してその側部に第1〜第4の光増幅部71〜74を設けて同様の機能を付加したものである。具体的な動作については、変形例3の光ファイバ103と同様であるため、詳細な説明については省略する。
【0058】
本変形例の光ファイバ104では、第1〜第4の光増幅部71〜74を光合分波部10の側部に設けることにより、切欠き部40の占有面積の縮小化を図っている。すなわち、本変形例の光ファイバ104では、光合分波部10と第1〜第4の光増幅部71〜74によって変形例3の光ファイバ103と同様の機能を実現しつつ、切欠き部40の所要領域をコア20の軸方向において小型化することが可能となる。
【0059】
以下では、本実施の形態に係る光ファイバを用いた光ファイバの接続構造への応用例について説明する。
【0060】
(応用例1)
図9は、本実施の形態の応用例1に係る光ファイバの接続構造を模式的に示す図である。
【0061】
本応用例に示す光ファイバの接続構造では、図9(A)に示すように、所与の基体200上に本実施の形態に係る光ファイバ110、120、130、140、150が配置された一対多の双方向光伝送を行うことができる。例えば、光ファイバ110において分波された光を光ファイバ120〜150に入射させることができ、また例えば、光ファイバ120〜150から出射された複数の光を光ファイバ110において合波することができる。
【0062】
この光ファイバ110〜150を基体200に固定する方法の一例を図10に示す。図10によれば、基体200に光ファイバ110〜150を設置するための溝210が設けられており、この溝210中に硬化性樹脂材料を充填しておき、光ファイバ110〜150を圧入した後、樹脂を硬化させることにより光ファイバ110〜150を固定させることができる。
また、本応用例の光ファイバの接続構造においては、基体200上に複数の光ファイバ110〜150の切欠き部を被覆する高屈折率膜300が形成されていることが好ましい。この高屈折率膜300によって光ファイバ110と光ファイバ120〜150との間において基体200の面と交差する方向に確実に光を閉じ込めて光が外部へ漏れていくことを防止することができる。また、この高屈折率膜300は、光ファイバ110〜150のコアに適合した屈折率の材料を用いることが望ましい。これにより、光ファイバ110〜150のコアの端面においてフレネル反射などにより光が損失することを防止することができる。また、本応用例においては、高屈折率膜300を基体200の全面に設ける代わりに、光ファイバ110と光ファイバ120〜150との間に例えば、インクジェット法などを用いて導波路を形成しておくことも可能である。
【0063】
(応用例2)
図11は、本実施の形態の応用例2に係る光ファイバの接続構造を模式的に示す図である。
【0064】
本応用例に示す光ファイバの接続構造では、図11(A)に示すように、所与の基体200上に本実施の形態に係る光ファイバ110a、120a、130a、140a、110b、120b、130b、140bが配置された多対多の双方向光伝送を行うことができる。例えば、光ファイバ110aにおいて分波された光を光ファイバ110b、120bに入射させることができ、また例えば、光ファイバ120a、130a、140aから出射された複数の光を光ファイバ130bにおいて合波することができる。これらの光ファイバ110a〜140a、110b〜140bは、応用例1の場合と同様の手法を用いて基体200上に固定することができる。
また、本応用例の光ファイバの接続構造においても、基体200上に複数の光ファイバ110a〜140a、110b〜140bの切欠き部を被覆する高屈折率膜300が形成されていることが好ましい。これにより、応用例1の場合と同様に基体200の面と交差する方向に確実に光を閉じ込めて光が外部へ漏れていくことを防止することができる。また、この高屈折率膜300は、光ファイバ110a〜140a、110b〜140bのコアに適合した屈折率の材料を用いることが望ましい。これにより、各光ファイバのコアの端面においてフレネル反射などにより光が損失することを防止することができる。また、本応用例においても、高屈折率膜300を基体200の全面に設ける代わりに、光ファイバ間に例えば、インクジェット法などを用いて導波路を形成しておくことも可能である。
【0065】
以上に、本発明に好適な実施の形態について述べたが、本発明は上述したものに限られず、発明の要旨の範囲内で種々の変形態様により実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る光ファイバを模式的に示す図。
【図2】本発明の実施形態に係る光合分波部を模式的に示す図。
【図3】本発明の実施形態に係る光合分波部を模式的に示す図。
【図4】本発明の実施形態に係る光合分波部を模式的に示す図。
【図5】本発明の実施形態の変形例1に係る光ファイバを模式的に示す図。
【図6】本発明の実施形態の変形例2に係る光ファイバを模式的に示す図。
【図7】本発明の実施形態の変形例3に係る光ファイバを模式的に示す図。
【図8】本発明の実施形態の変形例4に係る光ファイバを模式的に示す図。
【図9】本発明の実施形態の応用例1に係る光ファイバの接続構造を模式的に示す図。
【図10】本発明の実施形態の応用例1に係る光ファイバの固定方法の一例を示す図。
【図11】本発明の実施形態の応用例2に係る光ファイバの接続構造を模式的に示す図。
【符号の説明】
10 光合分波部、20 コア、30 クラッド、40 切欠き部、100 光ファイバ
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に多重化された光信号を用いた光通信技術に適用される光ファイバに関する。
【0002】
【背景技術】
近年のネットワーク技術の発展に伴い、光ファイバを用いて通信を行う技術が注目されている。かかる光通信において、光を分離あるいは多重化するための技術はネットワークの円滑運用のために重要な技術である。しかし、従来、光の分離/多重化を行うためには、光通信システム内において、かかる分離/多重化機能を有する専用の素子や装置などを用いて行う必要があり、近年の情報伝送量の増大に伴い、光通信システムの小型化が要請されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、光通信システムにおける光の分離/多重化を省スペースで簡便に実現することができる光ファイバおよびこれを用いた光ファイバの接続構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の光ファイバは、コアおよびコアの周囲を覆うクラッドを含む光導波部と、屈折率変化領域が周期的に配列された2次元フォトニック結晶構造を有し、光を分波または合波するための光合分波部と、を含み、前記光導波部は、一方または双方の端部に少なくとも前記コアの端面を露出するように形成された切欠き部を有し、前記光合分波部は、前記切欠き部上に配置される。
【0005】
まず、2次元フォトニック結晶構造は、屈折率の変化した領域が光の波長程度の微細パターンによって形成されることにより、フォトニックバンドを制御することができる光学的結晶構造であり、光ファイバの径に比べて同程度あるいはそれよりも小さなスペースでかかる結晶構造を作製することができる。このため、本発明によれば、2次元フォトニック結晶構造を有する光合分波部をコアとクラッドからなる光導波部の端部に形成された切欠き部上に配置することで、光導波部のコアを通過してきた光は、コアの端面から出射されると光合分波部により分波されて光ファイバの外部に出射させることができ、また外部から入射する複数の光を光合波部によって合波して光導波部のコアの端面に入射させることができる。すなわち、本発明によれば、一本の光ファイバを用いて、入射光や出射光の合波または分波を自在に行うことができるので、光通信システム内において省スペースで簡便に光信号の分離/多重化機能を実現することができる。
【0006】
また、本発明の光ファイバは、以下の態様を採り得る。
【0007】
(A)前記切欠き部の上に、少なくとも前記光号分波部と前記コアの端面との間を被覆し、前記光ファイバのコアと屈折率が同じ材料からなる光透過膜が設けられていてもよい。かかる態様によれば、コアの端面から光合分波部へ光が出射される場合や、光合分波部からコアの端面へ光が出射された場合に、コアの端面においてフレネル反射によって光が損失するのを防止することができる。
【0008】
(B)前記切欠き部上の前記光導波部のコアの端面と前記光合分波部との間に半導体光増幅器からなる光増幅部が配置されたものであってもよい。かかる態様によれば、コアの端面から出射される光や光合分波部から出射される光を増幅して安定した光強度で光伝送を行うことができる。
【0009】
(C)前記切欠き部上のコアの端面に対して前記光合分波部を介在させた位置に半導体光増幅器からなる光増幅部が配置されたものであってもよい。かかる態様においても、光合分波部から外部に出射される光や外部から光合分波部に入射される光を増幅して安定した光強度で光伝送を行うことができる。
【0010】
(D)前記半導体光増幅器を光変調器として用いることも可能である。半導体光増幅器は、電気信号の制御により光のON/OFFを実現することができるため、光増幅部において光信号を変調したり、スイッチングすることができる。
【0011】
(E)前記2次元フォトニック結晶構造は、有機材料を用いて形成されていてもよい。かかる態様によれば、2次元フォトニック結晶構造を有機材料を用いて形成しているため、無機材料を用いて形成する場合と比較して厚膜で形成することができる。これは、一般に有機材料は無機材料よりも屈折率が低いため、低次の伝搬モードを透過させるためのフォトニック結晶層の厚さが、無機材料と比較して厚くなるためである。このため、かかる態様では、2次元フォトニック結晶構造をコアの径よりも厚く形成することができ、これによりコアとの結合効率を良好なものなるため、低損失で光信号の伝送を行うことができる。
【0012】
(F)前記2次元フォトニック結晶構造の上には、前記有機材料より屈折率の高い材料で形成された高屈折率膜が設けられていてもよい。かかる態様によれば、高屈折率膜を2次元フォトニック結晶構造の上に形成することによって、2次元フォトニック結晶構造の形成された面と交差する方向に対して光を効果的に閉じ込めることができ、より低損失で光の伝送を行うことができる。
【0013】
(G)前記高屈折率膜の上あるいは前記2次元フォトニック結晶構造と前記高屈折率膜との間に光学的非線形性を有する材料で形成された膜が設けられていてもよい。かかる態様によれば、光非線形効果を利用して、例えば、光波長変換機能や光変調機能などを光合分波部に付加することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態に係る光ファイバ100を模式的に示す図である。
【0016】
光ファイバ100は、図1(A)に示すように、コア20とコアの周囲を覆うように形成されたクラッド30からなる光導波部を有する。光導波部におけるコア20およびクラッド30の材質は、公知の光ファイバに用いられている材料を用いることができる。
【0017】
また、光ファイバ100は、その端部にコア20の端面が露出するように形成された切欠き部40を有する。切欠き部40は、一方の端部のみならず、双方の端部に形成されていてもよい。この切欠き部40は、例えば、フォトリソグラフィー技術を用いたエッチングや、レーザー加工技術、イオンビーム加工技術などにより形成することができる。
【0018】
そして、切欠き部40の上には、2次元フォトニック結晶構造を有する光合分波部10が設けられている。この光合分波部10は、光ファイバ100のコア20からの光を入射可能な位置に設けられる。なお、2次元フォトニック結晶構造は、屈折率の変化した領域を光の波長程度の微細パターンで周期的に配列することにより、フォトニックバンドを制御することができる光学結晶である。この光合分波部10によれば、図1(B)に示すように、コア20の端面から出射された光を受けて、複数の光に分波して外部に出射することができ、また、図1(C)に示すように、外部から入射する複数の光を受けて、これらを合波してコア20に向けて出射することができる。この光合分波部10を構成する2次元フォトニック結晶構造は、例えば、Si、GaAsなどの無機材料を用いて形成してもよいし、例えば、熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂などの有機材料を用いて形成してもよいが、有機材料を用いることが好ましい。一般に有機材料は無機材料よりも屈折率が低いため、低次の伝搬モードを透過させるための2次元フォトニック結晶構造の厚みを、無機材料で形成した場合と比較して厚くすることができる。逆に、無機材料で形成した場合には、高次の伝搬モードが発生することを防ぐために、2次元フォトニック結晶構造の厚みを薄くしなければならない。このため、無機材料で2次元フォトニック結晶構造を形成すると、光ファイバ100のコア20の径(例えば、10μm〜50μm)に対して、非常に薄型(例えば、1μm以下)のスラブ(薄板)により形成されることになる。このようなスラブにより形成された2次元フォトニック結晶構造では、コア20から出射される光を十分に受けることができずに、光の損失が大きくなることが想定される。しかし、2次元フォトニック結晶構造を有機材料を用いて形成すれば、コア20の径と同程度あるいは、それよりも大きな厚みで光合分波部20を構成することができ、コア20との結合効率を良好なものとすることができる。
【0019】
このような、有機材料を用いた場合の光合分波部10の構成の一例を図2に示す。
【0020】
光合分波部10は、図2(A)に示すように、基板11と、基板11の上に形成された2次元フォトニック結晶構造12とを含んで構成される。
【0021】
基板11は、例えば、ガラス、樹脂、半導体など公知の材料を用いた各種基板を用いることができる。なお、光合分波部10において、基板11は、必要に応じて設ければよく、必須の構成要素ではない。
【0022】
2次元フォトニック結晶構造12では、例えば、図1(B)に示すように、主面上に周期的に配列された複数の凹部13において屈折率変化領域を構成している。凹部13の配列は、例えば、三角格子状や正方格子状とすることができる。また、凹部13に代えてかかる部分を柱状の凸部からなる屈折率変化領域として設けることもできる。
【0023】
また、光合分波部10においては、図2(A)に示されるように、2次元フォトニック結晶構造12の上に、2次元フォトニック結晶構造12を構成する材料より屈折率の高い材料で形成された高屈折率膜14を設けることが好ましい。高屈折率膜14の材料としては、例えば、TiO2、TaO5などが挙げられる。また、高屈折率膜14は、少なくとも2次元フォトニック結晶構造12の凹部13内が高屈折率膜14の材料で満たされるように形成することができる。これにより、2次元フォトニック結晶構造12においては、光の偏波面の依存性が低くなり、高い伝搬効率を得ることができる場合がある。また、かかる高屈折率膜14を2次元フォトニック結晶構造12の上に形成しておけば、2次元フォトニック結晶層12の面と交差する方向に対して光を確実に閉じ込めておくことができる。
【0024】
また、光合分波部10においては、上記の構成に加えて、高屈折率膜14の上あるいは2次元フォトニック結晶構造12と高屈折率膜14との間に非線形光学材料を用いた層(図示省略)を設けることもできる。このような非線形光学材料としては、例えば、二硫化炭素を含む有機材料や無機材料、SiO2ゲル、TiO2ゲル、ポリチオフェン、ポリフェニルビニレン、ポリアセチレン、アルミナゲル、水酸化アルミニウム、Alq3、DCM色素等を用いることができる。これらの非線形光学材料を用いることによって、フォトニックバンドを用途に応じて制御することが可能になり、ポッケルス効果やカー効果などの非線形光学効果を2次元フォトニック結晶構造12を通過する光に対して与えることができる。これにより、2次元フォトニック結晶構造12を通過する光に対して、例えば、群速度の変化を与えることによって光の波長の変換を行う光波長変換機能や、位相速度の変化を与えることによって光信号を変調する光変調機能などを実現することもできる。
【0025】
ここで、2次元フォトニック結晶構造を用いた光合分波部10による光の合分波を実現するための態様としては、例えば、図3(A)、図3(B)、及び図4に示すものが挙げられる。
【0026】
まず、図3(A)に示す態様では、光合分波部10は、一つの入射端面15に対して、複数の出射端面16a〜16dを有する。この構成は、2次元フォトニック結晶構造において、入出射端面が平行なときは、入射光に対して出射光が平行光となるが、出射端面を入射端面と非平行に設けることにより結晶中を通過する光について入射端面と出射端面とが形成する角度によって大きな偏向角が得られることを利用したものである。より具体的には、入射端面15に対して所与の角度を有する非平行出射端面16a〜16dを形成することにより実現することができる。
【0027】
また、図3(B)に示す態様では、光合分波部10を、入射端面51に対して出射端面58が曲面となるように形成することによって実現している。かかる態様においては、θiを例えば、30°とした場合に、出射角θoを例えば、−50°〜50°とすることができる。
【0028】
なお、2次元フォトニック結晶構造においては、図3(A)や図3(B)に示す態様のように、出射端面を加工しなくても光合分波部10への光の入射角度θiを調整することにより、光を分波あるいは合波して取り出すことができる。ただし、図3(A)及び図3(B)に示すように、入射端面と出射端面との角度や曲率を変更することにより、大きな回折角を得ることができるため分波/合波機能を向上させることができる。
【0029】
また、図4に示す態様では、2次元フォトニック結晶構造中に屈折率変化領域13の一部に線状の欠陥17を設けることにより、欠陥17を導波路として機能させ、これを複数に分岐した形状に形成することにより、光の分波を可能としたものである。
【0030】
上記において、例示した図3(A)、図3(B)、および図4の態様では、いずれも光を分波する場合について示されているが、入射端面と出射端面を逆に用いれば、光の合波が可能である。
【0031】
このように、本実施の形態に係る光ファイバ100では、光ファイバ100の径に比べて同程度あるいはそれよりも十分に小さなスペースでかかる結晶構造を作製することができる2次元フォトニック結晶構造を有する光合分波部10をコア20とクラッド30からなる光導波部の端部に形成された切欠き部40上に配置することで、光導波部のコア20を通過してきた光は、コア20の端面から出射されると光合分波部10により分波されて光ファイバ100の外部に出射させることができ、また外部から入射する複数の光を光合波部10によって合波して光導波部のコア20の端面に入射させることができる。すなわち、光ファイバ100によれば、一本の光ファイバを用いて、入射光や出射光の合波または分波を自在に行うことができるので、光通信システム内において省スペースで簡便に光信号の分離/多重化機能を実現することができる。
【0032】
また、本実施の形態に係る光ファイバ100は、以下の変形例によっても実施することができる。
【0033】
(変形例1)
図5は、本実施の形態の変形例1に係る光ファイバ101を模式的に示す図である。
【0034】
本変形例に係る光ファイバ101においては、図5(A)に示すように、切欠き部40の上に光合分波部10とコア20の端面を被覆するように、光透過膜50が設けられている。この光透過膜50は、光ファイバ101のコア20と屈折率が同じ材料を用いて形成されている。
【0035】
本変形例によれば、図5(B)に示すように、コア20の端面から光合分波部10へ光が出射される場合や、図示を省略するが光合分波部10からコア20の端面へ光が出射される場合に、コア20の端面においてフレネル反射によって光が損失するのを防止することができる。なお、光透過膜50は、少なくとも光号分波部10とコア20の端面との間を被覆していればよい。
【0036】
(変形例2)
図6は、本実施の形態の変形例2に係る光ファイバ102を模式的に示す図である。
【0037】
本変形例に係る光ファイバ102においては、図6(A)に示すように、コア20の端面と光合分波部10との間に半導体光増幅器からなる光増幅部60が設けられている。この光増幅部60は、図6(B)に示すように、n型電極61、n型クラッド層62、活性層63、p型クラッド層64、p型電極65が順次積層された半導体レーザーと同様の構成を有しており、端面に共振を防ぐための反射防止膜66、67が形成されている。なお、n型クラッド層62、活性層63、p型クラッド層64は、半導体レーザーに用いられる公知の化合物半導体材料を用いて形成することができる。この光増幅部60では、p型電極65およびn型電極61から与えられる電流により、活性層63から発生する自然放出光を用いて、入射されたレーザー光を増幅して外部に出射することができる。なお、p型電極65およびn型電極61から電流を与えない場合は、活性層63は入射された光を吸収することができるため、この光増幅部60の構成によれば、光のスイッチングあるいは変調を行うことができる。本変形例に係る光ファイバ102によれば、コア20の端面から出射される光や光合分波部10から出射される光を増幅して安定した光強度で光伝送を行うことができる。
【0038】
また、本変形例においては、図示を省略するが、切欠き部40上のコア20の端面に対して光合分波部10を介在させた位置に光増幅部60が配置することもできる。かかる場合においては、光合分波部10の複数の入出射口に対して、それぞれ光増幅部60が設けられる構成とするのが望ましい。また、本変形例においては、光合分波部10とコア20の端面との間の位置、およびコア20の端面に対して光合分波部10を介在させた位置の双方に光増幅部60を設けることもできる。かかる場合においては、一方の光増幅部60を光の増幅に用いて、他方の光増幅部60を光の変調やスイッチングに用いることもできるようになる。
【0039】
(変形例3)
図7(A)及び図7(B)は、本実施の形態の変形例3に係る光ファイバ103を模式的に示す図である。
【0040】
本変形例に係る光ファイバ103では、切欠き部40上に、第1の光合分波部10a、第1の光増幅部71、第2の光増幅部72、第3の光増幅部73、第4の光増幅部74、および第2の光合分波部10bが設けられている。
【0041】
第1の光合分波部10aは、光導波部のコア20から出射された光を分波し、あるいは光導波部のコア20へ合波した光を出射するものである。
【0042】
第1〜第4の光増幅部71〜74は、第1の光合分波部10aから出射された光を増幅し、あるいは外部から入射された光を増幅して第1の光合分波部10aへ入射するために設けられる。各光増幅部71〜74は、例えば、フォトダイオードからなる受光素子部81〜84と例えば、半導体レーザーからなる発光素子部91〜94とから構成される。なお、発光素子部91〜94における半導体レーザーの発光型は端面発光型および面発光型のいずれのものであってもよいが、端面発光型であれば出射光のスポット径が小さいため光の漏洩による損失を低減することができる。また、面発光型であれば、フォトダイオードからなる受光素子部81〜84とともにアレイ化して形成して切欠き部40の上に配置することができる。
【0043】
そして、第1の光増幅部71及び第2の光増幅部72は、第1の光合分波部10aの光の分岐側端部に設けられ、この第1の光合分波部10aとのインターフェースとなる。また、第3の光増幅部73及び第4の光増幅部74は、後述する第2の光合分波部10bとのインターフェースとなる。また、光増幅部71〜74においては、光合分波部10aにおいて合分波される光との関係で、第1の光増幅部71と第3の光増幅部とが対となって用いられ、第2の光増幅部72と第4の光増幅部74とが対となって用いられる。
【0044】
第2の光合分波部10bは、第1〜第4の光増幅部71〜74を通じて増幅された光を受けてこれらを合波し、再び分波することにより所望の方向に向けて分波光を出射可能に設けられている。また、第2の光合分波部10bは、外部から入射された複数の光を第3の光増幅部73と第4の光増幅部74とに出射可能に設けられている。なお、外部から第2の光合分波部10bへ光が入射される場合に関しては、入射光を合波してこれを再び分波する機能は必要とされないため、単一方向の伝送にのみ用いる場合は、第2の光合分波部10bを省略した構成とすることも可能である。
【0045】
続いて、本変形例に係る光ファイバ103の作用を図7(A)及び図7(B)を参照しながら説明する。
【0046】
図7(A)は、光導波部のコア20を通過してきた光を分波して外部に出射させる場合の光ファイバ103の動作を示す図である。
【0047】
かかる場合において、光導波部のコア20の端面から出射された光は、その光路上に配置された光合分波部10aに入射される。光合分波部10aでは、2次元フォトニック結晶構造に起因するフォトニックバンドの制御によって光が分波されて分波光が第1の光増幅部71及び第2の光増幅部72に向けて出射される。
【0048】
第1の光増幅部71では、受光素子部81によって光合分波部10aで分波された一方の光を受けて、受光素子部81と電気的に接続された第3の光増幅部73の発光素子部93へ制御回路(図示省略)を介して電気信号が送信される。また、第2の光増幅部72では、受光素子部82によって光合分波部10aで分波された他方の光を受けて、受光素子部82と電気的に接続された第4の光増幅部の発光素子部94へ制御回路(図示省略)を介して電気信号が送信される。
【0049】
そして、第1の光増幅部71から送信された電気信号を受信した第3の光増幅部73では、発光素子部93により増幅された光が第2の光合分波部10bに向けて出射される。また、第2の光増幅部72から送信された電気信号を受信した第4の光増幅部74では、発光素子部94により増幅された光が第2の光合分波部10bに向けて出射される。
【0050】
最終的には、第3及び第4の光増幅部73、74から出射された光が第2の光合分波部10bにおいて、再び合波されるとともに、所望の方向に向けて分波されて外部に出射される。
【0051】
図7(B)は、外部から入射した光を光導波部のコア20に入射させる場合の光ファイバ103の動作を示す図である。
【0052】
かかる場合において、外部から入射した光は、まず第2の光合分波部10bに入射され、第3の光増幅部73及び第4の光増幅部74に向けて分波されて出射される。すると、第3の光増幅部73では、第2の光合分波部10bからの一方の分波光を受光素子部83で受けて、制御回路(図示省略)を介して第1の光増幅部71に電気信号を送信する。また、第4の光増幅部74では、第2の光合分波部10bからの他方の分波光を受光素子部84で受けて、制御回路(図示省略)を介して第2の光増幅部72に電気信号を送信する。
【0053】
そして、第3の光増幅部73から送信された電気信号を受信した第1の光増幅部71では、発光素子部91により増幅された光が第1の光合分波部10aに向けて出射される。また、第4の光増幅部74から送信された電気信号を受信した第2の光増幅部72では、発光素子部92により増幅された光が第1の光合分波部10aに向けて出射される。
【0054】
最終的には、第1及び第2の光増幅部71、72から出射された光が第1の光合分波部10aにおいて、合波されて光導波部のコア20に向けて出射される。
【0055】
以上に述べたように、本変形例に係る光ファイバ103は、第1及び第2の光合分波部10a、10bを用いて光信号を波長帯ごとに分割して増幅することができるため、波長分割多重(WDM)伝送を行う場合に好適である。なお、光ファイバ103を用いて時分割多重(TDM)伝送を行う場合には、第2の光合分波部10bを省略した構成を採用することが可能である。この場合は、第3及び第4の光増幅部73、74が外部とのインターフェースとなるため、これらを外部に対する光路の方向と適合するように配置することが望ましい。
【0056】
(変形例4)
図8(A)及び図8(B)は、本実施の形態の変形例4に係る光ファイバ104を模式的に示す図である。
【0057】
本変形例に係る光ファイバ104では、変形例3の場合と異なり、一つの光合分波部10に対してその側部に第1〜第4の光増幅部71〜74を設けて同様の機能を付加したものである。具体的な動作については、変形例3の光ファイバ103と同様であるため、詳細な説明については省略する。
【0058】
本変形例の光ファイバ104では、第1〜第4の光増幅部71〜74を光合分波部10の側部に設けることにより、切欠き部40の占有面積の縮小化を図っている。すなわち、本変形例の光ファイバ104では、光合分波部10と第1〜第4の光増幅部71〜74によって変形例3の光ファイバ103と同様の機能を実現しつつ、切欠き部40の所要領域をコア20の軸方向において小型化することが可能となる。
【0059】
以下では、本実施の形態に係る光ファイバを用いた光ファイバの接続構造への応用例について説明する。
【0060】
(応用例1)
図9は、本実施の形態の応用例1に係る光ファイバの接続構造を模式的に示す図である。
【0061】
本応用例に示す光ファイバの接続構造では、図9(A)に示すように、所与の基体200上に本実施の形態に係る光ファイバ110、120、130、140、150が配置された一対多の双方向光伝送を行うことができる。例えば、光ファイバ110において分波された光を光ファイバ120〜150に入射させることができ、また例えば、光ファイバ120〜150から出射された複数の光を光ファイバ110において合波することができる。
【0062】
この光ファイバ110〜150を基体200に固定する方法の一例を図10に示す。図10によれば、基体200に光ファイバ110〜150を設置するための溝210が設けられており、この溝210中に硬化性樹脂材料を充填しておき、光ファイバ110〜150を圧入した後、樹脂を硬化させることにより光ファイバ110〜150を固定させることができる。
また、本応用例の光ファイバの接続構造においては、基体200上に複数の光ファイバ110〜150の切欠き部を被覆する高屈折率膜300が形成されていることが好ましい。この高屈折率膜300によって光ファイバ110と光ファイバ120〜150との間において基体200の面と交差する方向に確実に光を閉じ込めて光が外部へ漏れていくことを防止することができる。また、この高屈折率膜300は、光ファイバ110〜150のコアに適合した屈折率の材料を用いることが望ましい。これにより、光ファイバ110〜150のコアの端面においてフレネル反射などにより光が損失することを防止することができる。また、本応用例においては、高屈折率膜300を基体200の全面に設ける代わりに、光ファイバ110と光ファイバ120〜150との間に例えば、インクジェット法などを用いて導波路を形成しておくことも可能である。
【0063】
(応用例2)
図11は、本実施の形態の応用例2に係る光ファイバの接続構造を模式的に示す図である。
【0064】
本応用例に示す光ファイバの接続構造では、図11(A)に示すように、所与の基体200上に本実施の形態に係る光ファイバ110a、120a、130a、140a、110b、120b、130b、140bが配置された多対多の双方向光伝送を行うことができる。例えば、光ファイバ110aにおいて分波された光を光ファイバ110b、120bに入射させることができ、また例えば、光ファイバ120a、130a、140aから出射された複数の光を光ファイバ130bにおいて合波することができる。これらの光ファイバ110a〜140a、110b〜140bは、応用例1の場合と同様の手法を用いて基体200上に固定することができる。
また、本応用例の光ファイバの接続構造においても、基体200上に複数の光ファイバ110a〜140a、110b〜140bの切欠き部を被覆する高屈折率膜300が形成されていることが好ましい。これにより、応用例1の場合と同様に基体200の面と交差する方向に確実に光を閉じ込めて光が外部へ漏れていくことを防止することができる。また、この高屈折率膜300は、光ファイバ110a〜140a、110b〜140bのコアに適合した屈折率の材料を用いることが望ましい。これにより、各光ファイバのコアの端面においてフレネル反射などにより光が損失することを防止することができる。また、本応用例においても、高屈折率膜300を基体200の全面に設ける代わりに、光ファイバ間に例えば、インクジェット法などを用いて導波路を形成しておくことも可能である。
【0065】
以上に、本発明に好適な実施の形態について述べたが、本発明は上述したものに限られず、発明の要旨の範囲内で種々の変形態様により実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る光ファイバを模式的に示す図。
【図2】本発明の実施形態に係る光合分波部を模式的に示す図。
【図3】本発明の実施形態に係る光合分波部を模式的に示す図。
【図4】本発明の実施形態に係る光合分波部を模式的に示す図。
【図5】本発明の実施形態の変形例1に係る光ファイバを模式的に示す図。
【図6】本発明の実施形態の変形例2に係る光ファイバを模式的に示す図。
【図7】本発明の実施形態の変形例3に係る光ファイバを模式的に示す図。
【図8】本発明の実施形態の変形例4に係る光ファイバを模式的に示す図。
【図9】本発明の実施形態の応用例1に係る光ファイバの接続構造を模式的に示す図。
【図10】本発明の実施形態の応用例1に係る光ファイバの固定方法の一例を示す図。
【図11】本発明の実施形態の応用例2に係る光ファイバの接続構造を模式的に示す図。
【符号の説明】
10 光合分波部、20 コア、30 クラッド、40 切欠き部、100 光ファイバ
Claims (9)
- コアおよびコアの周囲を覆うクラッドを含む光導波部と、
屈折率変化領域が周期的に配列された2次元フォトニック結晶構造を有し、光を分波または合波するための光合分波部と、
を含み、
前記光導波部は、一方または双方の端部に少なくとも前記コアの端面を露出するように形成された切欠き部を有し、
前記光合分波部は、前記切欠き部上に配置される、光ファイバ。 - 請求項1において、
前記切欠き部の上に、少なくとも前記光号分波部と前記コアの端面との間を被覆し、前記光ファイバのコアと屈折率が同じ材料からなる光透過膜が設けられている、光ファイバ。 - 請求項1または2において、
前記切欠き部上の前記光導波部のコアの端面と前記光合分波部との間に半導体光増幅器からなる光増幅部が配置された、光ファイバ。 - 請求項1〜3のいずれかにおいて、
前記切欠き部上のコアの端面に対して前記光合分波部を介在させた位置に半導体光増幅器からなる光増幅部が配置された、光ファイバ。 - 請求項3または4において、
前記半導体光増幅器を光変調器として用いる、光ファイバ。 - 請求項1〜5のいずれかにおいて、
前記2次元フォトニック結晶構造は、有機材料を用いて形成されている、光ファイバ。 - 請求項6において、
前記2次元フォトニック結晶構造の上には、前記有機材料より屈折率の高い材料で形成された高屈折率膜が設けられている、光ファイバ。 - 請求項7において、
前記高屈折率膜の上あるいは前記2次元フォトニック結晶構造と前記高屈折率膜との間に光学的非線形性を有する材料で形成された膜が設けられている、光ファイバ。 - 請求項6〜8のいずれかにおいて、
前記フォトニック結晶構造は、少なくとも前記コアより厚い膜厚で形成される、光ファイバ。
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JP2003134181A JP2004341011A (ja) | 2003-05-13 | 2003-05-13 | 光ファイバ |
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JP2009104213A (ja) * | 2006-02-14 | 2009-05-14 | Coveytech Llc | すべて光学的なandゲート及びすべて光学的なnandゲート |
-
2003
- 2003-05-13 JP JP2003134181A patent/JP2004341011A/ja not_active Withdrawn
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