JP2004338854A - 紙葉類押印装置 - Google Patents

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JP2004338854A JP2003136192A JP2003136192A JP2004338854A JP 2004338854 A JP2004338854 A JP 2004338854A JP 2003136192 A JP2003136192 A JP 2003136192A JP 2003136192 A JP2003136192 A JP 2003136192A JP 2004338854 A JP2004338854 A JP 2004338854A
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Shinichi Ito
進一 伊藤
Yoshihiko Naruoka
良彦 成岡
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Abstract

【課題】紙葉類の厚さによらず、印影が正常な大きさで押印可能な紙葉類押印装置を提供する。
【解決手段】紙葉類押印装置は、紙葉類1を挟持して搬送するための搬送ベルト2と、動力が伝達されることにより回転するピンチローラ5と、対向配置された搬送ローラ4と、前記紙葉類1の到達を検知するためのセンサ10と、このセンサの出力信号により前記搬送路を走行する前記紙葉類1に押印するために、下流に配置された円筒状押印ハブ3と、この円筒状押印ハブ3に対向配置されたバックアップローラ12からなる押印部とを有する。そして、前記ピンチローラ5及び対向配置した前記搬送ローラ4は、前記円筒状押印ハブ3による押印時にも前記紙葉類1を挟持しうる位置で、かつ前記ピンチローラ5は、前記搬送ベルト2との間に所定のギャップGを設けて配置し、紙葉類1の厚さが厚い場合、ピンチローラ5と搬送ローラ4により紙葉類1を搬送する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、郵便物に貼付された切手や官製はがきの郵便料金印刷部に自動的に消印を印刷処理する紙葉類押印装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の郵便物等の紙葉類押印装置は、搬送ベルトにより郵便物を挟持搬送し、クラッチブレーキを用いて押印ハブを所定速度で回転し、押印すべき郵便物をこの押印ハブと押印ハブの対向位置に設けたバックアップローラで挟持し、このバックアップローラ側からピンチ圧を与えながら回転搬送する。このようにすることによって、押印ハブに刻印されている印影を郵便物の押印すべき位置に押印していた。
【0003】
また、押印制御部は、押印ハブと同軸上に取り付けた円板の切り欠きをセンサで検知することによって、押印ハブの回転位置を検出し、押印開始及び停止の制御を行っていた。(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−286220号公報(第1頁、特許請求の範囲)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、厚みのある郵便物では、押印ハブとバックアップローラに挟まれるときに、衝撃で郵便物が減速してしまい、印影長が短くなってしまうという問題があった。即ち、押印ハブは所定の外周速度で回転するが、郵便物の搬送速度が減速し所定の距離だけ搬送されないため、搬送された短い距離に所定の押印を行うことになり、印影長が短くなる。
【0006】
このように、従来の紙葉類押印装置では郵便物(紙葉類)の厚さにより印影長が変わってしまうという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、紙葉類の厚さにかかわらず印影を正しい大きさで印刷することができる紙葉類押印装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の紙葉類押印装置は、紙葉類を狭持して搬送ベルトによって搬送する搬送路と、前記搬送路に設けられ駆動源からの動力により回転するピンチローラと、このピンチローラに対向して配置された搬送ローラとから構成されるピンチローラ部と、前記紙葉類の先端部を検知するセンサと、このセンサからの検知信号に基づき所定のタイミングで前記搬送路を走行する前記紙葉類の所定位置に印影を押印する押印ハブと、この押印ハブに対向して配置されたバックアップローラとから構成される押印部とを有し、
前記ピンチローラを前記搬送ベルトとの間で所定のギャップを設けて配置し、前記紙葉類の厚さが前記ギャップ幅未満である時、前記搬送ベルトによって当該紙葉類を前記押印部に搬送し、前記紙葉類の厚さが前記ギャップ幅以上である時、前記ピンチローラによって当該紙葉類を前記押印部に搬送することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る紙葉類押印装置の概略側断面図である。図1(A)は、その主要部分を示し、図1(B)は、その中のバックアップ部33を下から見た図を示している。
【0011】
本発明の紙葉類押印装置は、紙葉類1を搬送する搬送ベルト2を有する搬送路30と、この搬送路30に配置されたピンチローラ部31と、搬送される紙葉類1を検知するセンサ10と、このセンサ10の出力信号により紙葉類1に貼付された切手や官製はがきの郵便料金表示部に消印を押印する押印部32と、バックアップ部33と、装置全体を制御する押印制御部50とで構成され、搬送方向上流から下流に向かって、ピンチローラ部31、センサ10及び押印部32並びにバックアップ部33の順に配置されている。
【0012】
紙葉類1は、封筒、はがき等の郵便物で、搬送ベルト2に挟持されて図示矢印A方向に一定速度で搬送される。
【0013】
ピンチローラ部31は、搬送ローラ4と、ピンチアーム6の一方の搬送ローラ4と対向する位置にピンチローラ5が組み込まれ、ピンチアーム6の他方にピンチバネ7とピンチストッパ8が組み込まれて構成される。そして、搬送ベルト2の上面と、ピンチローラ5のローラ表面とのギャップ(間隙)Gが例えば2.5mmになる位置で、かつ、押印部32によって紙葉類1が押印されるとき、ピンチローラ部31が紙葉類1を挟持することができる位置に配置される。
【0014】
また、ピンチアーム6の他方側のピンチバネ7のバネ力によって、ピンチローラ5に搬送ローラ4に向かって所定の圧力が加えられる。なお、ピンチローラ5は、ピンチローラ駆動モータ9の駆動力によって回転し、ピンチローラ5の外周速度が搬送ベルト2の搬送速度と等速になるように回転駆動される。
【0015】
押印部32は、押印をするための印影が刻印されている円筒状押印ハブ3と、この押印ハブ3の押印面と接触し、回転時にインクを供給するインク供給ローラ11とで構成されており、搬送ベルト2の上部に配置されている。また、押印ハブ3は、図示しない駆動モータにより紙葉類1の搬送速度と等速で回転駆動される。
【0016】
バックアップ部33は、バックアップアーム13の搬送ベルト側にバックアップローラ12と、バックアップ駆動ローラ15を組み込み、反対側にバックアップバネ14とバックアップストッパ16とを組み込んで構成され、搬送ベルト2の下部に配置されている。そして、バックアップ駆動ローラ15は、バックアップバネ14のバネ力によって所定の押圧により搬送ベルト2に接触するように設置される。尚、図1(B)は、バックアップ部33を下から見た図である。
【0017】
このような構成において、押印時に紙葉類1と円筒状押印ハブ3の印影が刻印されている表面とが当接するように、バックアップローラ12で紙葉類1に対して下から押圧を与えている。なお、バックアップローラ12は、バックアップアーム13によって回動可能になっており、バックアップバネ14によって押圧が与えられる。
【0018】
バックアップローラ12は、同軸上に配置したバックアップ駆動ローラ15が搬送ベルト2からの駆動力を受け回転することにより、その外周速度が搬送ベルト2の速度である搬送速度となるように回転駆動している。
【0019】
また、初期時の位置だし動作時に、円筒状押印ハブ3がバックアップローラ12に接触しないように所定のギャップを設定するため、バックアップストッパ16によるギャップ調整機構を設けている。
【0020】
次に、このようにして構成された紙葉類押印装置において、紙葉類1が搬送ベルト2によって挟持され、搬送路30を図示矢印A方向に搬送された場合の動作を説明する。
【0021】
搬送された紙葉類1がセンサ10に検知されると、押印制御部50は、紙葉類1の押印開始位置を設定するためのタイミングをカウントし、駆動モータ(図示せず)により円筒状押印ハブ3を紙葉類1の搬送速度と等速になるように回転駆動して、紙葉類1の押印開始位置に円筒状押印ハブ3の押印開始位置を一致させ、同じく等速回転しているバックアップローラ12をバックアップバネ14によって下から押圧することにより紙葉類1の所定位置に押印を行う。
【0022】
このとき、円筒状押印ハブ3にはインクが染み込んでいるスポンジ状のインク供給ローラ11に接触しており、円筒状押印ハブ3に塗られたインクが紙葉類1に転写され印影が形成されることになる。
【0023】
非押印時には、押印制御部50は円筒状押印ハブ3表面の切り欠部分が搬送ベルト2に相対する位置になるように回動して停止し、押印を必要としない紙葉類1の通過時に紙葉類1が円筒状押印ハブ3に接触しないようにする。
【0024】
図2は、本発明の第1の実施の形態の紙葉類押印装置で印影を押印したはがきの例を示した図である。紙葉類1の左上部の所定部には、切手17が貼り付けられている。郵送処理上、その履歴として切手17の貼付部に消印18が押印される。消印18は切手17を再利用されないために、波線部分を切手17に重ね、円で囲まれた中に日付時刻が記録される。なお、官製はがきの場合には郵便料金が予め印刷されており、その郵便料金印刷部に同様の消印が押印される。
【0025】
本発明の第1の実施の形態によれば、搬送ベルト2の上面と、ピンチローラ部31のピンチローラ5のローラ表面とのギャップGを2.5mmにすることにより、紙葉類1の厚みが2.5mmを越える場合ではピンチローラ5により紙葉類1が挟持搬送される。このピンチローラ5の外周速度は、搬送ベルト2の搬送速度と等速になるようにピンチローラ駆動モータ9によって回転駆動されているので、搬送速度を一定に保つことができるようになる。
【0026】
また、紙葉類1の厚みが2.5mm以下では衝撃力が小さいので、ピンチローラ5で挟持搬送しなくとも搬送ベルト2により搬送速度は一定に保たれる。
【0027】
さらに、ピンチローラ5は、搬送ベルト2の搬送速度と等速で回転駆動しているので、紙葉類1が衝突したときの速度低下を最小限に抑えることができる。これにより、紙葉類1の押印時搬送速度と円筒状押印ハブ3の回転速度は同期がとれるようになり、紙葉類1の厚さによらず所望する印影を位置精度±2mm以内、印影サイズ精度±0.2mm(印影円の直径)以内で押印を行うことができる。作成することができる。
【0028】
本発明の最適な使用例として、搬送ベルト2の搬送速度を3.8m/Sとして動作させ、ピンチローラ5を押圧値29.4Nで直径40mmのゴムローラ(天然ゴム、JIS―A硬度60度)を用い、バックアップローラ12を押圧値49Nで直径50mmのゴムローラ(天然ゴム、JIS―A硬度60)を用いている。また、円筒状押印ハブ3の駆動モータには200WのACサーボモータを用いている。この条件で厚さ0.15〜6mm、重量2〜60g、サイズ85mm×135m〜180mm〜270mmの紙葉類1に対して、正常に押印を行うことができる。
【0029】
次に、本発明の動作を説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態の押印制御部50の制御フローチャートである。まず初めに、装置が動きだすと搬送ベルト2の搬送モータ、及びピンチローラ駆動モータ9を動作させ(S1、S2)、円筒状押印ハブ3の位置調整を行う(S3)。
【0030】
次に、センサ10のチェック動作に入り(S4)、紙葉類1がピンチローラ部31に到達したことを判定する。紙葉類1の先端を検出すると(S5のYes)、押印制御部50内のタイマカウントを始め(S6)、予め設定したタイミングで円筒状押印ハブ3を回転させる(押印実行)(S7)。紙葉類1がセンサ10に到達していない場合は到達するまでセンサ10のチェックを繰り返す(S5のNo)。
【0031】
円筒状押印ハブ3は1回転(360°)で1回の押印動作が行われるようになっているので、押印が終わると、次の押印を行うために初期位置で停止しているかどうか判定し(S8)、必要に応じて位置調整をおこなう(S9)。ここで、円筒状押印ハブ3の位置調整を行うとき、回転位置を検知するセンサ(図示せず)を設け、センサ信号に基づいて位置調整を行う。一連の動作は、紙葉類1がなくなり装置が停止(処理終了)するまで各紙葉類1に対する押印が繰り返し実行される(S10のNo)。
【0032】
図4は、第1の実施の形態の紙葉類厚に伴う速度変化の改善を説明する図で、本発明とピンチローラ5を設けない場合の、押印時の紙葉類1の速度変化が低減される様子を示している。図4の上段波形は、0.2mm厚の紙葉類1を用いた場合であり、下段波形は6mm厚の紙葉類1を用いた場合である。図4中の実線は本発明で測定データであり、波線データはピンチローラ5を設けない場合の測定データである。
【0033】
0.2mm厚の場合は、郵便物先端が押印部32の円筒状押印ハブ3とバックアップローラ12の挟持位置に到達したタイミングである押印部到達時t1で、わずかな速度低下が現れているが、両者に差異はなく押印実行区間tpでは想定速度3.8(m/s)どおりの速度になっている。
【0034】
6mm厚の場合は、ピンチローラ5を設けない場合では、紙葉類1の先端が円筒状押印ハブ3とバックアップローラ12の挟持位置に到達する押印部到達時t1で、3(m/s)程度まで急激に速度低下し、すぐには復帰することができない。
【0035】
本発明では、ピンチローラ5への到達時t0に若干の速度低下が現れるが押印部到達時t1の速度低下は最小限に抑えられ、押印実行区間では想定速度3.8(m/s)に復帰している。
【0036】
図5は、第1の実施の形態により印影が改善されるのを説明する図である。すなわち、6mm厚の紙葉類1に押印した印影を比較した図である。図5(A)は本発明の実施例であり、正常押印できている。図5(B)は、ピンチローラを設けない場合であり、ちぢんだ印影になっている。この場合は、速度低下率20%にほぼ等しい縮小印影になっている。
【0037】
以上のように、本発明ではピンチローラ5によって、6mm厚の郵便物でも、ちぢむことなく正常に印影を押印することができる。
【0038】
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る紙葉類押印装置の概略側断面図である。この第2の実施の形態の各部について、図1の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明を省略する。
【0039】
第2の実施の形態では、図1のピンチローラ部31の変わりに固定配置したピンチローラ部34を用いている。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0040】
ピンチローラ部34は、ピンチローラ19と、ピンチローラ駆動モータ9と搬送ローラ4とで構成されている。
【0041】
ピンチローラ19は、搬送ベルト2の上面と、ピンチローラ19のローラ表面とのギャップGが2.5mmとなる位置で、かつ、押印部32によって紙葉類1が押印されるとき、ピンチローラ部34が紙葉類1を挟持することができる位置に固定配置される。また、ピンチローラ駆動モータ9に直結した構成となっており、ピンチローラ駆動モータ9の駆動力によって回転し、ピンチローラ19の外周速度が搬送ベルト2の搬送速度と等速になるように回転駆動される。
【0042】
この第2の実施の形態によれば、更に、ピンチローラ部の部品点数が少なくなり、安価に押印装置を実現できる。このような構成にすることによって、2.5mm厚以上の紙葉類1をピンチローラ19により挟持して押印時の速度を一定に保つことができる。
【0043】
すなわち、ピンチローラ19は、この固定配置されたピンチローラ19自体の弾性によってピンチ圧を与えるように、紙葉類1が厚い場合には、このピンチローラ19自体が追従変形可能なように外周をゴムで形成し、内側を発泡弾性体であるスポンジで形成した多層構造としてある。
【0044】
図7は、本発明の第2の実施の形態のピンチローラ19の構成とその作用に付いて示した図である。ピンチローラ19は、外周ゴム20、スポンジ21及び芯金22で構成されており、大きな変形が可能なスポンジ21を内側に形成することで、厚い紙葉類1に対して追従変形するようになる。
【0045】
すなわち、外周ゴム20は、紙葉類1をグリップして搬送力を与える役割をもち、スポンジ21が紙葉類1の厚さの変化に対応させつつ、所定圧を与える役割をしている。よって、図7に示すようにギャップGよりも厚い紙葉類1に対してはピンチローラ19全体がつぶれて追従変形しながら搬送力を与える。
【0046】
例えば、ピンチローラ19の外周ゴム20をJIS―A硬度70度の天然ゴムで肉厚3mmとし、スポンジ21をアスカC硬度50度の天然ゴムスポンジで肉厚7mmとし、全体直径を40mm、ピンチローラ19の静的なピンチ圧を測定すると、3mm厚の紙葉類1に対し4.9N、4mm厚に対して9.8N、5mm厚に対して24.5N、6mm厚に対して39.8Nという値になる。この条件で第1の実施の形態と同様の紙葉類1に対し、位置精度±2mm以内、印影サイズ精度±0.2mm以内で押印可能である。
【0047】
(第3の実施の形態)
図8は、本発明の第3の実施の形態に係る紙葉類押印装置の概略側断面図である。この第3の実施の形態の各部について、図1の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明を省略する。
【0048】
第3の実施の形態では、図1のピンチローラ部31の変わりに固定配置したピンチローラ部35を用いている。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0049】
ピンチローラ部35は、図1に示すアーム加圧構造の変わりに、ギャップGを設けずに、かつ、押印部32によって紙葉類1が押印されるとき、ピンチローラ部35が紙葉類1を挟持することができる位置に固定配置されている。このような配置にすることによって、固定配置したピンチローラ23により紙葉類1に対して予圧が与えられる。また、紙葉類1が押印されるときにも、搬送ベルト2の搬送力によって紙葉類1の搬送力が付勢されるため、ピンチローラ駆動モータ9を削除した構成となっている。その他の構成は、第1の実施例と同様である。また、ピンチローラ23は、搬送ローラ4に当接しているのでこの搬送ローラ4と共に回転する構造になっており、第1及び第2の実施の形態よりもさらに安価に装置を実現できる。
【0050】
この第3の実施の形態では、紙葉類1の厚さによらず、ピンチローラ23で挟持して押印時の速度を一定に保つようにしたものである。そしてピンチローラ23は、搬送ローラ4に対し、1mm沈み込む位置に固定配置した。すなわち、紙葉類1の厚さによらず、ピンチローラ23自体の弾性によってピンチ圧を与えるようにしている。このように、本実施の形態では駆動モータを持たないため、搬送ローラ4の回転力によって紙葉類1を付勢し、速度低下を抑えることになる。
【0051】
したがって、ピンチローラ23は、第2の実施の形態と同様の多層構造とし、厚い紙葉類1に対してもローラ自体を追従変形させている。そこで、ピンチローラ23は、外周ゴム20、スポンジ21の材料を図7と同じとし、例えば、ピンチローラ23の全体直径を50mm、外周ゴムの肉厚を3mm、発泡弾性体であるスポンジの肉厚を13mmにすることにより達成可能である。
【0052】
また、例えば、ピンチローラ23の静的なピンチ圧は0.2mm厚の紙葉類1に対して4.9N、2mm厚に対して9.8N、4mm厚に対して34.3N、6mm厚に対して68.6Nが好適である。この条件では、第1、第2の実施の形態に比べ若干扱える紙葉類1の範囲が狭まり、厚さ0.15〜5mm、重量2〜50gの紙葉類1に対して、位置精度±2mm以内、印影サイズ精度±0.2mm以内の押印が可能である。
【0053】
紙葉類1のサイズの適用範囲は、第1及び第2の実施の形態と同様である。ただし、第1及び第2の実施の形態と同様の厚さ0.15mm〜6mm、重量2〜60gの範囲でも、位置精度±3mm以内、印影サイズ±0.3mm以内では押印を行うことができる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、紙葉類の厚さによらず、押印時の速度変化を抑えることができるため、印影長が安定する紙葉類押印装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る紙葉類押印装置の概略側断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の紙葉類押印装置で押印した例を示す図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の押印制御部の制御フローチャート。
【図4】第1の実施の形態の紙葉類厚に伴う速度変化の改善を説明する図。
【図5】第1の実施の形態により印影が改善されるのを説明する図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る紙葉類押印装置の概略側断面図。
【図7】本発明の第2の実施の形態のピンチローラ19の構成とその作用に付いて示した図。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る紙葉類押印装置の概略側断面図。
【符号の説明】
G ギャップ
1 紙葉類
2 搬送ベルト
3 円筒状押印ハブ
4 搬送ローラ
5 ピンチローラ
6 ピンチアーム
7 ピンチバネ
8 ピンチストッパ
9 ピンチローラ駆動モータ
10 センサ
11 インク供給ローラ
12 バックアップローラ
13 バックアップアーム
14 バックアップバネ
15 バックアップ駆動ローラ
16 バックアップストッパ
17 切手
18 消印
19 ピンチローラ
20 外周ゴム
21 スポンジ
22 芯金
23 ピンチローラ
30 搬送路
31 ピンチローラ部
32 押印部
33 バックアップ部
34 ピンチローラ部
35 ピンチローラ部

Claims (5)

  1. 紙葉類を狭持して搬送ベルトによって搬送する搬送路と、
    前記搬送路に設けられ駆動源からの動力により回転するピンチローラ、及び前記ピンチローラに対向して配置された搬送ローラから構成されるピンチローラ部と、
    前記紙葉類の先端部を検知するセンサと、
    このセンサからの検知信号に基づき前記搬送路を搬送される前記紙葉類の所定位置に所定のタイミングで印影を押印する押印ハブ、及びこの押印ハブに対向して配置されたバックアップローラから構成される押印部とを有し、
    前記ピンチローラ部は前記押印ハブの搬送方向上流側で、かつ、前記紙葉類の押印時にも挟持しうる位置に配置すると共に、前記ピンチローラを前記搬送ベルトとの間で所定のギャップを設けて配置し、前記紙葉類の厚さが前記ギャップ幅未満である時、前記搬送ベルトによって当該紙葉類を前記押印部に搬送し、前記紙葉類の厚さが前記ギャップ幅以上である時、前記ピンチローラによって当該紙葉類を前記押印部に搬送することを特徴とする紙葉類押印装置。
  2. 前記ピンチローラは、その外周速度が前記紙葉類の搬送速度と等速になるように前記駆動源によって回転駆動するようにしたことを特徴とする請求項1記載の紙葉類押印装置。
  3. 紙葉類を狭持して搬送ベルトによって搬送する搬送路と、
    前記搬送路に固定配置され駆動源からの動力により回転するピンチローラ、及び前記ピンチローラに対向して配置された搬送ローラから構成されるピンチローラ部と、
    前記紙葉類の先端部を検知するセンサと、
    このセンサからの検知信号に基づき前記搬送路を搬送される前記紙葉類の所定位置に所定のタイミングで印影を押印する押印ハブ、及びこの押印ハブに対向して配置されたバックアップローラからなる押印部とを有し、
    前記ピンチローラ部は前記押印ハブの搬送方向上流側で、かつ、前記紙葉類の押印時にも挟持しうる位置に配置すると共に、前記ピンチローラの外周をゴムで形成し、その内周を発泡弾性体で形成した多層構造として、前記搬送ベルトとの間で所定のギャップを設けて配置し、前記紙葉類の厚さが前記ギャップ幅未満である時、前記搬送ベルトによって当該紙葉類を前記押印部に搬送し、前記紙葉類の厚さが前記ギャップ幅以上である時、前記ピンチローラによって当該紙葉類を前記押印部に搬送することを特徴とする紙葉類押印装置。
  4. 前記ピンチローラを固定配置したことを特徴とする請求項3記載の紙葉類押印装置。
  5. 紙葉類を狭持して搬送ベルトによって搬送する搬送路と、
    前記搬送路に固定配置され駆動源からの動力により回転するピンチローラ、及び前記ピンチローラに対向して配置された搬送ローラから構成されるピンチローラ部と、
    前記紙葉類の先端部を検知するセンサと、
    このセンサからの検知信号に基づき前記搬送路を搬送される前記紙葉類の所定位置に所定のタイミングで印影を押印する押印ハブ、及びこの押印ハブに対向して配置されたバックアップローラから構成される押印部とを有し、
    前記ピンチローラ部は前記押印ハブの搬送方向上流側で、かつ、前記紙葉類の押印時にも挟持しうる位置に配置すると共に、前記ピンチローラの外周をゴムで形成し、その内周を発泡弾性体で形成した多層構造として、前記搬送ローラとの間に予圧を与えるように配置し、前記紙葉類を前記押印部に搬送することを特徴とする紙葉類押印装置。
JP2003136192A 2003-05-14 2003-05-14 紙葉類押印装置 Pending JP2004338854A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7293641B2 (en) 2005-08-24 2007-11-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Belt driving mechanism
CN102815106A (zh) * 2012-02-29 2012-12-12 苏州合亚信息技术有限公司 自动盖章方法
CN106671621A (zh) * 2016-12-23 2017-05-17 重庆立昌彩印包装有限公司 一种新型商标制作装置
CN109677143A (zh) * 2019-01-10 2019-04-26 李文杰 一种多功能证书自动钢印装置

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