JP2004338734A - プラスチック容器 - Google Patents

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Yushiro Miyamoto
祐司郎 宮本
Osamu Aizawa
修 相沢
Yoshiyasu Murata
善保 村田
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Abstract

【課題】使用後に簡単に折り畳んで廃棄することができるとともに、美粧性に優れ、容器としてのデザイン効果も高めることができる折り畳み可能なプラスチック容器を提供する。
【解決手段】胴部1と、胴部の上端に連なる肩部2と、肩部の先端中央部に形成された注出口部3と、胴部の下端に連なる容器底部4とを備えた折り畳み可能なプラスチック容器において、胴部1の正面壁1aと裏面壁1bに、胴部下端に位置して、平面形状略木の葉形をした大中小の3個一組からなる凹陥部15,16,17を、横幅の中央部を中心として左右の側壁1c,1dまで達するように左右対称にハの字状に形成するとともに、胴部1の左右の側壁1c,1dには、断面略台形状になるリブ18を側壁横幅の中央部に位置して上下方向に突設した。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用後、簡単に折り畳んで廃棄可能なプラスチップ容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プラスチック容器の廃棄や回収にあたり、容器を折り畳んで小さくすることにより、廃棄や回収の効率化を図ることが広く行われている。このような目的のため、従来より、例えば、容器の胴部まわりに折り誘導用の溝やリブを形成したもの(特許文献1〜5参照)、胴部を蛇腹状として折り畳むようにしたもの(特許文献6〜8参照)、胴部にダイヤカットなどを施して潰せるようにしたもの(特許文献9,10参照)など、種々の折り畳み可能なプラスチック容器が提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−2314号公報(全文、全図)
【特許文献2】
特開2002−347733号公報(全文、全図)
【特許文献3】
特開2002−326621号公報(全文、全図)
【特許文献4】
特開2001−219948号公報(全文、全図)
【特許文献5】
特開2001−72030号公報(全文、全図)
【特許文献6】
特開昭2002−326620号公報(全文、全図)
【特許文献7】
特開昭2002−535212号公報(全文、全図)
【特許文献8】
特開平10−194255号公報(全文、全図)
【特許文献9】
特開2002−308244号公報(全文、全図)
【特許文献10】
特開2002−193231号公報(全文、全図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の折り畳み可能なプラスチック容器は、折り畳み機能のみを念頭において開発されているため、製品として最も目立ちやすい容器の胴部まわりに、溝、リブ、蛇腹状のヒダ、ダイヤカット面などが形成され、容器のデザイン上からみた美粧性に欠けるというきらいがあった。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、使用後に簡単に折り畳んで廃棄できるとともに、美粧性に優れ、容器としてのデザイン効果も高めることができる折り畳み可能なプラスチック容器を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係るプラスチック容器は、胴部の正面壁と裏面壁に、胴部下端または上端あるいは上下両端に位置して、平面形状略卵形をした複数個の凹陥部を、横幅の中央部を中心として左右対称に水平に形成するとともに、胴部の左右の側壁には、胴部下端または上端あるいは上下両端に位置して、平面形状略曲玉(まがたま)形をした複数個の小凹陥部を、横幅の中央部を中心として左右対称にハの字状に形成したものである。
【0007】
また、請求項2に係るプラスチック容器は、胴部の正面壁と裏面壁に、胴部下端または上端あるいは上下両端に位置して、平面形状略木の葉形をした複数個の凹陥部を、横幅の中央部を中心として左右の側壁まで達するように左右対称にハの字状に形成したものである。
【0008】
また、請求項3に係るプラスチック容器は、前記請求項1または2記載のプラスチック容器において、胴部の左右の側壁に、側壁横幅の中央部に位置して、上下方向にリブを突設したものである。
【0009】
上記のような構成とした場合、凹陥部やリブに沿って容器を簡単に押し潰して折り畳むことができるとともに、凹陥部の形状を略卵形、略曲玉形、略木の葉形など、独特な形状としたので、従来の容器に比べて美粧性に優れたものとなり、容器としてのデザイン効果も格段に高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1〜図6に本発明に係るプラスチック容器の第1の実施の形態を示す。
この第1の実施の形態に係るプラスチック容器は、台所洗剤用詰替え容器に適用した場合の例を示すものであって、その全体をポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂で作られており、図1、図2に示すように、胴部1と、胴部1の上端に連なる円弧状の肩部2と、肩部2の先端中央部に形成された注出口部3と、胴部1の下端に連なる容器底部4とから構成されている。
【0011】
胴部1は、正面(図1)幅約68mm、側面(図2)幅約51mmからなる周面全体に丸みを付けられた断面略角筒体(図3参照)とされており、正面壁1aと裏面壁1bはその上下端部を緩やかな曲線で外方に向けて開かれ(図2参照)、側面幅56mmの肩部2と容器底部4にそれぞれ連接されている。なお、胴部1は、廃棄時に折り畳み可能とするために、その肉厚を約0.4mmとされている。
【0012】
胴部1の正面壁1aには、図1に示すように、胴部下端に位置して、平面形状が略卵形をした2個一対の凹陥部5が、正面壁1aの横幅の中央部を中心として左右対称に水平に形成されている。同じく、反対側の裏面壁1bにも、平面形状が略卵形をした2個一対の凹陥部5が、裏面壁1bの横幅の中央部を中心として左右対称に水平に形成されている(図3参照)。
【0013】
前記2個一対の凹陥部5,5は、容器の折り畳み時に左右の親指と左右の人差し指を表裏面からそれぞれ押し当て、該部から容器を押し潰していくための押し潰し案内用の凹陥部であり、図4(a)(b)に示すように、最大長さ約17mm、最大幅約11mmの略卵形とされており、その断面は最大深さ約2mmのV字形断面とされている。この2個一対の凹陥部5,5は、図1に示すように、容器底部4から上方約22mmの位置に、お互いの離間距離約4mmをおいて左右対称に水平に配置されている。
【0014】
一方、胴部1の右側壁1dには、図2に示すように、胴部下端に位置して、平面形状が略曲玉(まがたま)形をした2個一対の小凹陥部6,6が、右側壁1dの横幅の中央部を中心として左右対称にハの字状に形成されている。同じく、左側壁1cにも、平面形状が略曲玉形をした2個一対の小凹陥部6,6が、左側壁1cの横幅の中央部を中心として左右対称にハの字状に形成されている(図3参照)。
【0015】
前記小凹陥部6,6は、凹陥部5,5の位置から押し潰される容器の折り方向を容器側面に向かって誘導するとともに、折り位置を規制するための折り誘導用の凹陥部であり、図5(a)(b)に示すように、最大長さ約18mm、最大幅約4mmの略曲玉形とされており、その断面は最大深さ約2mmのV字形断面とされている。この2個一対の小凹陥部6,6は、図2に示すように、容器底部4から上方約16mmの位置に、お互いの離間距離約6mmをおいて左右対称にハの字状に配置されている。
【0016】
上記第1の実施の形態に係るプラスチック容器は、正面壁1aと裏面壁1bの下端部に、押し潰し位置案内用の略卵形をした2個一対の凹陥部5,5をそれぞれ形成するとともに、左右の側壁1c,1dの下端部には、折り誘導と折り位置規制するための2個一対の小凹陥部6,6をそれぞれ形成している。これらの凹陥部5,5と小凹陥部6,6は、それぞれその形状を略卵形と略曲玉形とされており、従来の折り畳み可能なプラスチック容器で採用されている溝やリブ、蛇腹状のヒダ、ダイヤカット面などと異なり、美的感覚に優れ、見た目がよく、美麗なデザイン模様として認識されるようになる。したがって、従来のプラスチック容器のように折り畳み機能一辺倒に偏ることなく優れたデザイン効果を発揮し、美粧性に優れた容器となる。
【0017】
一方、上記第1の実施の形態に係るプラスチック容器は、容器の廃棄あるいは回収に際し、次のようにして容器を簡単に押し潰し、小さく折り畳むことができる。すなわち、空のプラスチック容器を両手で持ち、正面壁1aの2つの凹陥部5,5に左右の親指の先を当てるとともに、裏面壁1bの2つの凹陥部5,5には左右の人差し指(または中指)をそれぞれ押し当てる。そして、この状態で指に力を入れていき、胴部1の下端を凹陥部5,5に沿って押し潰していく。表裏面の凹陥部5,5の付近が押し潰されていくと、その折りは左右の側壁1c,1dに向かって拡がって行くが、このとき左右の側壁に形成した小凹陥部6,6によって折りが誘導され、側面の折りは小凹陥部6,6に沿って進んでいく。
【0018】
折りが左右の側壁まで達したら、そのまま親指と人差し指で左右の側壁を押し潰しながら肩部2へ向かって容器側壁を押し潰していく。肩部下縁まで押し潰すと、容器は、図6に示すように、胴部全体が薄く扁平に押し潰された状態となる。したがって、この扁平に押し潰された容器の底部4を表側に持ち上げて上方へ折り返し、そのまま肩部2へ向けて回すように折り畳んでいけば、容器全体を小さく折り畳むことができる。このようにして折り畳まれた容器は、その容積が極めて小さなものとなり、廃棄や回収時の運搬効率を格段に向上することができる。
【0019】
なお、上記第1の実施の形態では、凹陥部5,5と小凹陥部6,6を胴部1の下端側に形成したが、下端側に代えて胴部1の上端側に形成してもよいし、下端側と上端側の両方に形成してもよいものである。上端側に形成する凹陥部5,5と小凹陥部6,6は、その向きを図1、図2とは上下逆向きとする。
【0020】
図7〜図13に本発明に係るプラスチック容器の第2の実施の形態を示す。
この第2の実施の形態に係るプラスチック容器は、前記第1の実施の形態と同じく台所洗剤用詰替え容器に適用した場合の例を示すものであって、その全体をポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂で作られており、図7、図8に示すように、筒状の胴部11と、胴部11の上端に連なる円弧状の肩部12と、肩部12の先端中央部に形成された注出口部13と、胴部11の下端に連なる容器底部14とから構成されている。
【0021】
胴部11は、正面(図7)幅約68mm、側面(図8)幅約52mmからなる周面全体に丸みを付けられた断面略角筒体(図9,図10参照)とされており、正面壁11aと裏面壁11bはその上下端部を緩やかな曲線で外方に向けて開かれ(図8参照)、側面幅約57mmの肩部12と容器底部14にそれぞれ連接されている。なお、胴部11は、廃棄時に折り畳み可能とするために、その肉厚を約0.4mmとされている。
【0022】
胴部11の正面壁11aには、胴部下端に位置して、平面形状が略木の葉形をした3個一組の凹陥部15,16,17が、正面壁11aの横幅の中央部を中心として左右の側壁11c,11dまで達するように、左右対称にハの字状に形成されている。同じく、反対側の裏面壁11bにも、平面形状が略木の葉形をした3個一組の凹陥部15,16,17が、裏面壁11bの横幅の中央部を中心として左右の側壁11c,11dまで達するように、左右対称にハの字状に形成されている(図9参照)。
【0023】
前記3個一組の凹陥部15,16,17のうち、面積の大きな大凹陥部15は、容器の折り畳み時に左右の親指と左右の人差し指を表裏面からそれぞれ押し当て、容器を押し潰していくための押し潰し案内用の凹陥部であり、図11に示すように、最大長さ約19mm、最大幅約10mmの略木の葉形とされており、その断面は、図12(a)に示すように、最大深さ約2mmのV字形断面とされている。
【0024】
中凹陥部16および小凹陥部17は、大凹陥部15の位置から押し潰される容器の折り方向を容器側面に向かって誘導するとともに、折り位置を規制するための折り誘導用の凹陥部である。中凹陥部16は、図11に示すように、最大長さ約9mm、最大幅約4mmの略木の葉形とされており、その断面は、図12(b)に示すように、最大深さ約2mmのV字形断面とされている。また、小凹陥部17は、図11に示すように、最大長さ約10mm、最大幅約3mmの略木の葉形とされており、その断面は、図12(c)に示すように、最大深さ約2mmのV字形断面とされている。
【0025】
前記3個一組の凹陥部15,16,17は、図7に示すように、容器底部14から上方約26mmの位置に、お互いの離間距離約16mmをおいて左右対称にハの字状に配置されている。
【0026】
一方、左右の側壁11c,11dは、図7に示すように、胴部11の上端付近から前記大中小の凹陥部15,16,17の下端付近まで、内側に緩やかに入り込む凹曲面状に形成されており、図8に示すように、この凹曲面状をした左右の側壁11c,11dの横幅中央部に位置して、断面略台形状になるリブ18が上下方向に形成されている(図10参照)。このリブ18は、容器側面の折り誘導用の突起であって、最大高さ3mm、頂部幅4mm、基部幅8mmの台形状とされている。
【0027】
上記第2の実施の形態に係るプラスチック容器は、3個一組の凹陥部15,16,17が、正面壁11a、裏面壁11bの横幅の中央部をそれぞれ中心として左右の側壁11c,11dまで達するように、左右対称にハの字状にそれぞれ形成されている。これらの3個一組の凹陥部15,16,17はその平面形状を大中小の木の葉形状とされ、しかも左右対称にハの字状に配置されているため、あたかも木の葉が左右に舞い落ちていくように見える。このため、従来の容器で採用されている溝やリブ、蛇腹状のヒダ、ダイヤカット面などと異なり、美的感覚に優れたものとなり、見た目がよく、美麗なデザイン模様として認識されるようになる。したがって、従来の容器のように折り畳み機能一辺倒に偏ることなく優れたデザイン効果を発揮し、美粧性に優れた容器となる。
【0028】
一方、上記第2の実施の形態に係るプラスチック容器は、容器の廃棄あるいは回収に際し、次のようにして容器を簡単に押し潰し、小さく折り畳むことができる。すなわち、空のプラスチック容器を両手で持ち、正面壁11aの2つの大凹陥部15,15に左右の手の親指の先を当てるとともに、裏面壁11bの2つの大凹陥部15,15には左右の人差し指(または中指)をそれぞれ押し当てる。そして、この状態で指に力を入れていき、胴部11の下端を凹陥部15,15に沿って押し潰していく。凹陥部15,15の付近が押し潰されていくと、その折りは左右の側壁11c,11dに向かって拡がって行くが、このとき左右の側壁にまたがるように形成した中小の凹陥部16,17によって折りが誘導され、側面の折りは中小の凹陥部16,17に沿って進んでいく。
【0029】
折りが左右の側壁まで達したら、そのまま親指と人差し指で左右の側壁を押し潰しながら肩部12に向かって容器側壁を押し潰していく。容器側壁を押し潰していくと、左右の側壁11c,11dに形成した断面台形状のリブ18によって折り位置と方向が誘導され、胴部1はリブ18に沿って肩部12の下縁まで折り畳まれていく。肩部下縁まで押し潰すと、図13に示すように、胴部全体が薄く扁平に押し潰された状態となる。したがって、この薄く押し潰された容器の底部14を表側に持ち上げて上方へ折り返し、そのまま肩部12へ向けて回すように折り畳んでいけば、容器全体を小さく折り畳むことができる。このようにして折り畳まれた容器は、その容積が極めて小さなものとなり、廃棄や回収時の運搬効率を格段に向上することができる。
【0030】
なお、上記第2の実施の形態では、3個1組の凹陥部15,16,17を胴部11の下端側に形成したが、下端側に代えて胴部11の上端側に形成してもよいし、下端側と上端側の両方に形成してもよいものである。上端側に形成する凹陥部15,16,17は、その向きを図7、図8とは上下逆向きとする。
【0031】
また、上記第2の実施の形態では、左右の側壁11c、11dにリブ18を形成したが、このリブ18は容器をより折り畳みやすくするための補助的役割を担うものであり、省略することも可能である。一方、前述した第1の実施の形態ではこのリブを形成していないが、左右の側壁1c、1dの横幅中央部に位置して、前記第2の実施の形態と同様なリブを上下方向に形成してもよいものである。胴部側壁にリブを形成すれば、さらに折り畳みやすくすることができる。
【0032】
【実施例】
本発明のプラスチック容器と従来の折り畳み可能なプラスチック容器について、容器壁の押し潰し性能比較実験を行った。実験に用いたプラスチック容器は、以下の4種類である。いずれも、容器の材質はポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂であり、胴部の肉厚は0.4mmとした。
【0033】
▲1▼本発明の第1の実施の形態(図1,図2)と同じ形状になるプラスチック容器(以下「実施例1」という)。なお、容器のサイズは、第1の実施の形態と同じく、胴部正面幅68mm、胴部側面幅51mm、肩部・容器底部の側面幅56mm、容器全高189mmである。
▲2▼本発明の第2の実施の形態(図7,図8)と同じ形状になるプラスチック容器(以下「実施例2」という)。なお、容器のサイズは、第2の実施の形態と同じく、胴部正面幅68mm、胴部側面幅52mm、肩部・容器底部の側面幅57mm、容器全高189mmである。
▲3▼図14に示すように、胴部21の周面に凹陥部やリブなどを何ら形成していない従来のプラスチック容器(以下「機能付加なし容器」という)。なお、容器の形状とサイズは前記▲1▼のものと同じであり、異なる点は胴部下端に凹陥部5,6が形成されていない点だけである。
▲4▼図15に示すように、胴部31の下端部に周面を一周するリブ32を形成した従来のプラスチック容器(以下「全周リブ容器」という)。なお、容器の形状とサイズは前記▲1▼のものと同じであり、異なる点は胴部下端に凹陥部5,6に代えてリブ32を形成した点だけである。
【0034】
上記4種類のプラスチック容器についての押し潰し性能の比較実験結果を図16に示す。なお、容器壁の押圧位置は、容器底部から上へ約30mm、正面横幅の中央部から左右へ7.5mm(離間幅15mm)離れた2個所を押圧試験機で同時に押圧し、その時の押し込み量(mm)に対する容器壁の反力(Kg・f)を測定した。
【0035】
上記実験結果から、次のような知見が得られた。
(1)基本的に、すべての容器で押し込み量に比例して反力が上昇する。
(2)機能付加なし容器では、押し込み量と反力との間に典型的な比例関係がある。
(3)全周リブ容器では、8mm押し込んだ時点から座屈が始まり、一時反力が低下した後、反力が再び比例的に上昇する。
(4)本発明の実施例1では、17mm押し込んだ時点から反力が低下し、その後再び比例的に上昇した。
(5)本発明の実施例2では、6mm押し込んだ時点で1度目、15mm押し込んだ時点で2度目の反力低下が見られた。
【0036】
上記実験結果より、本発明の実施例2の場合、押し込み量6mmの小さな位置で反力の低下、すなわち容器壁の圧潰が始まっており、従来例たる機能付加なし容器や全周リブ容器ほどの強い力を加えることなしに簡単に容器壁を押し潰せることが証明された。また、本発明の実施例1の場合、押し込み量17mmで容器壁の圧潰が始まっており、全周リブ容器ほどではないが、機能付加なし容器よりも小さな力で押し潰せることが証明された。このように、本発明によれば、美粧性に富んだ凹陥部を形成しながら、良好な押し潰し性能を実現できることが分かった。
【0037】
次に、上記4種類のプラスチック容器の圧縮強度実験を行った。各容器について注出口部を垂直上方から下方へ向けて押圧していった時の容器の圧縮方向への変形量(mm)と、その時の容器の圧縮抵抗反力(Kg・f)を測定した。その実験結果を図17に示す。
【0038】
図17から、本発明の実施例1の場合、機能付加なし容器と圧縮強度にほとんど差がないことが分かった。また、本発明の実施例2の場合、機能付加なし容器には及ばないが、全周リブ容器よりも圧縮強度が高いことが分かった。
【0039】
以上、本発明の実施の形態と実施例について説明したが、本発明はこれらに何ら限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形ならびに変更が可能であることは言うまでもない。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のプラスチック容器によれば、容器壁面に形成される容器折り畳みのための凹陥部の形状を略卵形、略曲玉形、略木の葉形など、独特な形状としたので、従来と同様に使用後に簡単に折り畳んで廃棄することができるとともに、美粧性にも優れたものとなり、容器としてのデザイン効果を格段に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るプラスチック容器の正面図である。
【図2】第1の実施の形態に係るプラスチック容器の側面図である。
【図3】図1中のA−A線断面図である。
【図4】第1の実施の形態における凹陥部の形状を示すもので、(a)は拡大正面図、(b)は(a)中のB−B線断面図である。
【図5】第1の実施の形態における小凹陥部の形状を示すもので、(a)は拡大正面図、(b)は(a)中のC−C線断面図である。
【図6】第1の実施の形態に係るプラスチック容器の折り畳み方法の説明図である。
【図7】第2の実施の形態に係るプラスチック容器の正面図である。
【図8】第2の実施の形態に係るプラスチック容器の側面図である。
【図9】図7中のD−D線断面図である。
【図10】図7中のE−E線断面図である。
【図11】第2の実施の形態における大中小の凹陥部の形状を示す拡大平面図である。
【図12】大中小の凹陥部の断面形状を示すもので、(a)は大凹陥部の最大幅部分における拡大断面図、(b)は中凹陥部の最大幅部分における拡大断面図、(c)は小凹陥部の最大幅部分における拡大断面図である。
【図13】第2の実施の形態に係るプラスチック容器の折り畳み方法の説明図である。
【図14】従来の機能付加なし容器の正面図である。
【図15】従来の全周リブ容器の正面図である。
【図16】本発明のプラスチック容器と従来の折り畳み可能なプラスチック容器における容器壁の押し潰し性能の比較実験結果を示すグラフである。
【図17】本発明のプラスチック容器と従来の折り畳み可能なプラスチック容器における圧縮強度の測定結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 胴部
1a 正面壁
1b 裏面壁
1c 左側壁
1d 右側壁
2 肩部
3 注出口部
4 容器底部
5 凹陥部
6 小凹陥部
11 胴部
11a 正面壁
11b 裏面壁
11c 左側壁
11d 右側壁
12 肩部
13 注出口部
14 容器底部
15 大凹陥部
16 中凹陥部
17 小凹陥部
18 リブ
21 胴部
31 胴部
32 周面を一周するリブ

Claims (3)

  1. 胴部と、胴部の上端に連なる肩部と、肩部の先端中央部に形成された注出口部と、胴部の下端に連なる容器底部とを備えた折り畳み可能なプラスチック容器であって、
    前記胴部の正面壁と裏面壁には、胴部下端または上端あるいは上下両端に位置して、平面形状略卵形をした複数個の凹陥部が横幅の中央部を中心として左右対称に水平に形成されているとともに、
    前記胴部の左右の側壁には、胴部下端または上端あるいは上下両端に位置して、平面形状略曲玉(まがたま)形をした複数個の小凹陥部が横幅の中央部を中心として左右対称にハの字状に形成されていることを特徴とするプラスチック容器。
  2. 胴部と、胴部の上端に連なる肩部と、肩部の先端中央部に形成された注出口部と、胴部の下端に連なる容器底部とを備えた折り畳み可能なプラスチック容器であって、
    前記胴部の正面壁と裏面壁には、胴部下端または上端あるいは上下両端に位置して、平面形状略木の葉形をした複数個の凹陥部が横幅の中央部を中心として左右の側壁まで達するように左右対称にハの字状に形成されていることを特徴とするプラスチック容器。
  3. 前記胴部の左右の側壁には、側壁横幅の中央部に位置して、上下方向にリブが突設されていることを特徴とする請求項1または2記載のプラスチック容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021104844A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 株式会社吉野工業所 合成樹脂製扁平容器
JP7504538B2 (ja) 2019-12-26 2024-06-24 株式会社吉野工業所 合成樹脂製扁平容器

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