JP2004337583A - 飲料抽出機 - Google Patents

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明広 佐藤
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Abstract

【目的】 抽出シリンダと滓容器との間に吸気ダクトと排気ファンを設けることにより、発生する湯気の排出を効率よくできる飲料抽出機を提供する。
【構成】 抽出ユニット2と滓容器7との間に内部に排気ファン61が設けられた吸気ダクト60を配設し、吸気ダクト60の第1吸気口66を、そのY字型の形状で排出スロープ8の両側を挟みこむように配置するとともに、滓容器7内には粉砕部95を形成し、滓容器7に排出された抽出済みのコーヒー粉ケーキ72を細かく粉砕するように構成する。
【選択図】 図24

Description

本発明は、抽出物質を導入部材により抽出シリンダ内に導入し、圧縮手段によって圧縮して飲料を抽出する飲料抽出機に関し、特に、飲料抽出時に発生する湯気を吸引する吸気ダクトを抽出シリンダ及び又は滓容器の近傍に配置することにより、発生する湯気を効率的に機外に排出することが可能となる抽出飲料機に関するものである。
従来より、コーヒー粉等を抽出シリンダ内に投入して、これをピストン等により圧縮後、熱湯の加圧抽出によって飲料を抽出する飲料抽出機について種々提案されている。
ここで、コーヒー抽出時に使用する湯水により発生する湯気等を排出する湯気排出装置としては、特開2000−14552号公報に示すように、パネルの前面部におけるキャニスタとファンネルの配設位置の間に、複数本の縦向きの蒸気抜き孔が開口され、この蒸気抜き孔の裏面側に蒸気抜きファンが設けられている。一方、本体の天板における奥縁側には、排気孔が形成されている。従って、蒸気抜きファンが駆動されると、茶漉しの上方及び使用済みの茶葉が廃棄される茶捨て容器付近に立ち上った蒸気が蒸気抜き孔を通して引かれて、パネルの前面部とベース板の間の流通空間を上昇し、本体内の天井部に至った後、排気孔から機外に排出されるようになっている。
また、特開2003−10050号公報には、飲料抽出後の円筒状に圧縮されたコーヒー粉滓が、飲料抽出機に備えられた箱形状の滓容器に随時廃棄される飲料抽出機が記載されている。
特開2000−14552号公報(第3頁、図2、図3) 特開2003−10050号公報(第8頁〜第10頁、図13〜図20)
しかしながら、前記した特許文献1にかかる湯気排出装置では、蒸気の発生する茶漉し及び茶捨て容器と蒸気抜き孔とは一定の間隔を持って配置されており、茶漉しの上方及び茶捨て容器付近に立ち上った蒸気が蒸気抜き孔の裏面側に設けられた蒸気抜きファンの作動によって、蒸気抜き孔に向かう際に蒸気の一部がキャニスタ内部に入り込むことにより、中で茶葉粉末が固形化、堆積し、キャニスタ内部において詰まりが生じる虞があった。
更に、特許文献2にかかる飲料抽出機では、図27に示すように、滓容器120に廃棄された抽出済みのコーヒー粉滓121は、滓容器120内に積み重なった状態で放置される。しかし、固形形状に固められたコーヒー粉滓121は特に内部において乾燥し難く、且つ、積み重ねられた際にその間に隙間が生じるため、コーヒー粉滓121中に含まれる水分が蒸発する前に短時間で滓容器120がコーヒー粉滓121で一杯になっていた。そして、滓容器120に満たされたコーヒー粉滓121を処理するために滓容器120を運ぶ際には、コーヒー粉滓121内に含まれる水分量により重量が増し、処理作業の効率が悪くなっていた。
本発明は、前記従来の技術における問題点を解消するためになされたものであり、飲料抽出時に発生する湯気を吸引する吸気ダクトを抽出シリンダ及び又は滓容器の近傍に配置することにより、抽出シリンダ及び又は滓容器で発生する湯気を効率よく吸気ダクトに吸引し、機外に排出することができ、且つ、飲料抽出後の飲料抽出物質の滓を細かく砕くことにより、滓容器内に溜まった滓の処理作業の効率を向上させた飲料抽出機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に係る飲料抽出機は、抽出シリンダに対して飲料抽出物質を案内するシュータと、抽出シリンダに湯水を供給する湯水供給手段とを備え、抽出シリンダ内で飲料抽出物質と湯水とから飲料を抽出する飲料抽出機において、前記抽出シリンダにて飲料を抽出した後に残存する飲料抽出物質の滓が排出される滓容器と、前記抽出シリンダ及び又は滓容器から発生する湯気を吸引する吸気ダクトと、前記吸気ダクト内に吸引された湯気を飲料抽出機の機外へ排出する排気手段を備え、前記抽出シリンダ及び又は滓容器は、前記吸気ダクトの近傍に配置されることを特徴とする。
また、請求項2に係る飲料抽出機は、抽出シリンダに対して飲料抽出物質を案内するシュータと、抽出シリンダに湯水を供給する湯水供給手段とを備え、抽出シリンダ内で飲料抽出物質と湯水とから飲料を抽出する飲料抽出機において、前記抽出シリンダにて飲料を抽出した後に残存する飲料抽出物質の滓が排出される滓容器と、前記滓容器内に設けられ、滓容器に排出された滓が粉砕される粉砕部とを有することを特徴とする。
また、請求項3に係る飲料抽出機は、請求項2に記載の飲料抽出機において、前記滓容器に前記飲料抽出物質の滓を案内する排出スロープを有し、前記粉砕部は、前記排出スロープの下方に設けられていることを特徴とする。
また、請求項4に係る飲料抽出機は、請求項2又は請求項3に記載の飲料抽出機において、前記抽出シリンダ及び又は滓容器から発生する湯気を吸引する吸気ダクトを備え、前記粉砕部は前記滓容器を構成する壁部の一部が内側に傾斜されることにより形成されるとともに、傾斜された粉砕部の下方に前記吸気ダクトの駆動部が設けられていることを特徴とする。
また、請求項5に係る飲料抽出機は、抽出シリンダに対して飲料抽出物質を案内するシュータと、抽出シリンダに湯水を供給する湯水供給手段とを備え、抽出シリンダ内で飲料抽出物質と湯水とから飲料を抽出する飲料抽出機において、前記抽出シリンダにて飲料を抽出した後に残存する飲料抽出物質の滓が排出される滓容器と、前記抽出シリンダ及び又は滓容器から発生する湯気を吸引する吸気ダクトを備え、前記吸気ダクトは、駆動部と、駆動部の上方に設けられ、駆動部を水より保護する保護カバーとを有することを特徴とする。
また、請求項6に係る飲料抽出機は、請求項5に記載の飲料抽出機において、前記保護カバーは、傾斜して配置されるとともに、保護カバーの下端部が前記駆動部より前方へ突出されていることを特徴とする。
また、請求項7に係る飲料抽出機は、抽出シリンダに対して飲料抽出物質を案内するシュータと、抽出シリンダに湯水を供給する湯水供給手段とを備え、抽出シリンダ内で飲料抽出物質と湯水とから飲料を抽出する飲料抽出機において、前記抽出シリンダにて飲料を抽出した後に残存する飲料抽出物質の滓が排出される滓容器と、前記抽出シリンダと滓容器との間に配設された吸気ダクトと、前記抽出シリンダ及び滓容器から発生する湯気を吸気ダクト内に吸引するとともに、飲料抽出機の機外へ排出する排気手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項8に係る飲料抽出機は、請求項7に記載の飲料抽出機において、前記シュータは前記抽出シリンダの一側に配置され、前記吸気ダクトは前記シュータの反対側で抽出シリンダの他側に配置されていることを特徴とする。
請求項1に係る飲料抽出機では、吸気ダクトの近傍に配置された抽出シリンダ及び又は滓容器から発生する湯気を吸気ダクト内に吸引するとともに、飲料抽出機の機外へ排出する排気手段を備えることにより、特に抽出シリンダ、滓容器に排出された飲料抽出物質の滓から発生する湯気を、排気手段の作動によって確実にダクト内に吸引し、機外に排出することができる。従って、装置内で発生した湯気が装置内部、特に駆動系機器内で結露することにより引き起こされるトラブルの発生を未然に防止することができる。
また、請求項2に係る飲料抽出機では、滓容器内に、排出された飲料抽出物質の滓を粉砕する粉砕部を有するので、滓容器内において飲料抽出物質の滓を細かく粉砕することが可能である。それにより、滓中に含まれる水分を短時間で蒸発させることができ、滓容器内に排出された滓の重量を減少させることができる。また、滓を細かく粉砕して滓容器内に溜めるので、同じ大きさの滓容器においても、粉砕しない場合に比べ、より多くの滓を容器内に溜めておくことが可能である。従って、滓容器内に溜まった滓の廃棄処理作業において、作業の効率を向上させることができる。更に、滓容器内部の乾燥を容易にすることができるので、カビの発生等を抑え、衛生面についても向上させることができる。
また、請求項3に係る飲料抽出機では、滓容器に飲料抽出物質の滓を案内する排出スロープの下方に粉砕部が設けられているので、排出スロープから案内された滓を粉砕部にて確実に粉砕することができる。
また、請求項4に係る飲料抽出機では、粉砕部が滓容器を構成する壁部の一部を内側に傾斜することにより形成されるとともに、傾斜された粉砕部の下方に吸気ダクトの駆動部が設けられているので、滓容器の壁部を傾斜させることによって、その下方に生じたスペースに吸気ダクトの駆動部を配置することができる。従って、駆動部の為の別途配置スペースを必要とすることなく、装置の小型化が可能となる。
また、請求項5に係る飲料抽出機では、抽出シリンダ及び又は滓容器から発生する湯気を吸引する吸気ダクトの駆動部の上方に、駆動部を水より保護する保護カバーを設けたので、吸気ダクト内で発生若しくは吸気ダクト内に侵入した水を、駆動部内に侵入させることなく装置外に排出することが可能である。
また、請求項6に係る飲料抽出機では、傾斜して配置された保護カバーの下端部が駆動部より前方へ突出されているので、保護カバーの傾斜に沿って流れてきた水が下端部より落下する際に、落下した水が駆動部に接触し、駆動部内に侵入することを防止することができる。
また、請求項7に係る飲料抽出機では、抽出シリンダと滓容器との間に吸気ダクトを配設し、抽出シリンダ及び滓容器から発生する湯気を吸気ダクト内に吸引するとともに飲料抽出機の機外へ排出する排気手段を備えることにより、抽出シリンダ及び滓容器等から飲料抽出時及び飲料抽出後において発生する湯気を、排気手段の作動によって確実にダクト内に吸引し、機外に排出することができる。従って、装置内で発生した湯気が装置内部、特に駆動系機器内で結露することにより引き起こされるトラブルの発生を未然に防止することができる。
更に、請求項8に係る飲料抽出機では、吸気ダクトが抽出シリンダに対してシュータの反対側に配置されていることにより、排気手段の作動により抽出シリンダ及び滓容器で発生した湯気がシュータ方向へ流れずに吸気ダクト側へ流れ、吸引されるので、湯気がシュータ内部に入り込み結露することによって生じるシュータ内部表面の飲料抽出物質の付着を防止し、シュータ内部の詰まりを防止することができる。
以下、本発明に係る飲料抽出機をエスプレッソコーヒー抽出機について具体化した実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機内部の概略構成を示す斜視図である。図2はその側断面図である。
図1及び図2に示すように、エスプレッソコーヒー抽出機1には、エスプレッソコーヒーを抽出する抽出ユニット2と、この抽出ユニット2の上方に配置され、コーヒー豆を粉砕するコーヒーミル3と、コーヒーミル3と抽出ユニット2の間に配設され、コーヒーミル3によって挽かれたコーヒー粉を抽出ユニット2に案内する粉供給機構4と、抽出ユニット2の側部から装置下部にわたり配置され、飲料注出時に発生する湯気を装置外に排出する湯気排出機構5と、コーヒーミル3の上側に配置された豆入れホッパー(図示せず)から投入されるコーヒー豆が貯蔵される貯蔵部6が配置されている。
また、抽出ユニット2の左側には、抽出ユニット2から除去されたエスプレッソコーヒー抽出済みの円筒状に圧縮されたコーヒー粉ケーキが投入される滓容器7が配置されており、また、抽出ユニット2と滓容器7との間には、コーヒー粉ケーキを抽出ユニット2から滓容器7に案内する排出スロープ8が設けられている。かかる排出スロープ8は、抽出ユニット2を基準としてコーヒーミル3の反対側に配置されることとなる。尚、滓容器7は装置外部から取り出し可能となっている。
以下に本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機1について各部分ごとに分けて詳細に説明する。
まず、エスプレッソコーヒーを抽出する抽出ユニット2の概略構成を図3及び図4に基づいて説明する。図3は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の抽出ユニットの概略構成を示す斜視図、図4はその側面図である。ここで、抽出ユニット2は、ベース部材10にネジ止め等によって取り付けられるシリンダユニット11と、シリンダユニット11に対して上下移動可能に取り付けられる略枠体状のピストンユニット12と、シリンダユニット11の側面部に取り付けられる除去ユニット13とから構成されている。
また、シリンダユニット11は、ベース部材10の前側端縁部にネジ止め等によって立設される縦断面クランク形の前側シリンダ取付部材14と、前側シリンダ取付部材14に対向して後側にネジ止め等によって立設される縦断面クランク形の後側シリンダ取付部材15と、これら前側シリンダ取付部材14と後側シリンダ取付部材15とに載置されてネジ止め等によって固定されるシリンダ部材16とから構成されている。
このシリンダ部材16の前後方向(図3中、左右方向)の略中央部には、上下に貫通する貫通孔17が形成されて上下方向に軸を案内する案内軸受18が内部に取り付けられている。
また、この案内軸受18の前側には、所定深さ寸法の水平断面円形のシリンダ筒部19が形成されると共に、シリンダ筒部19の底面の中心部には、貫通孔20が穿設されている。また、この貫通孔20の上下方向の略中央部には、略直角外側方向に加圧された熱湯を注入するための注湯貫通孔21が穿設されている。また、このシリンダ筒部19には、上側開口部から水平円形で縦断面略T字形の押出部材22が挿入されて、シリンダ筒部19の底面部をほぼ覆うと共に、注湯貫通孔21から注入される熱湯をシリンダ筒部19内に供給するように構成されている。また、この押出部材22は、バネ23によって下側方向に付勢され、通常時はシリンダ筒部19の底面部に押圧されてシリンダ筒部19の底面部を密封するように構成されている。
また、案内軸受18の後側には、上下に貫通する貫通孔24が形成されている。そして、貫通孔24には、上側から中央部に雌ねじ部が貫通して形成されるネジ部材25が嵌挿されて、各ネジ26によって取り付けられている。尚、後側シリンダ取付部材15のネジ部材25の雌ねじ部に対向する位置には、所定径の貫通孔が穿設され、後述のリードスクリューネジ27が挿通可能な構成になっている。
また、ピストンユニット12は、シリンダ部材16の案内軸受18に嵌挿される所定長さのガイド軸28と、このガイド軸28の両端縁部が略中央部に固着されると共に、略平行に対向して設けられる所定厚さ寸法の上枠部材29及び下枠部材30と、各枠部材29、30の前側端面部に取り付けられて前側シリンダ取付部材14の前面部と対向する前枠部材31と、シリンダ部材16のネジ部材25に螺合すると共に、各枠部材29、30の後側端縁部に回転可能に軸支される所定長さのリードスクリューネジ27とによって、略枠体状に構成されている。
また、リードスクリューネジ27の上端部は、上枠部材29の上面より突き出して設けられ、上枠部材29の上面に取り付けられるギヤードモータ等によって構成されるピストン駆動モータ32のモータ軸にスリーブを介して連結されている。これにより、ピストン駆動モータ32を回転制御することによってピストンユニット12が、上下垂直方向に移動制御される。
また、シリンダ部材16のシリンダ筒部19に対向する上枠部材29の下端面には、シリンダ筒部19の内径とほぼ等しい外径に形成されるピストン33が各ネジ34によって固着されている。このピストン33の下端縁部にはOリング35が取り付けられ、シリンダ筒部19に進入した場合は、液密な構成になっている。また、このピストン33の中心軸に沿って縦断面略L字形の抽出孔36が穿設されて、抽出孔36の外周面側端部には管継手37が取り付けられ、装置外部に設けられるコーヒー注出ノズル(図示せず)に接続されている。
また、シリンダユニット11の側面部に取り付けられる除去ユニット13は、側面逆L字形のスクレイパー取付台38と、このスクレイパー取付台38に載置されてシリンダ部材16の上端面を左右方向(図4では、紙面に垂直方向)に摺動可能に取り付けられる断面横L字形のスクレイパー39と、スクレイパー39の前側側面の進行方向(図3では、左右方向)のほぼ全長に渡って取り付けられるラックギヤ40と、このラックギヤ40に歯合するピニオンギヤをベルトギヤ等を介して回転駆動させるスクレイパー駆動モータ41とから構成されている。これにより、スクレイパー駆動モータ41を回転制御することによってスクレイパー39が、シリンダ部材16のシリンダ筒部19の開口上を左右方向に摺動制御される。
次に、本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機1の粉供給機構4の概略構成を図5乃至図9に基づいて説明する。図5は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の粉供給機構における粉シュータの概略構成を示す斜視図である。図6はその側面図である。また、図7は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の粉供給機構における粉シュータの分割時の概略構成を示す斜視図である。図8はその側面図である。図9は粉シュータをエスプレッソコーヒー抽出機に取り付けた際の粉供給機構について示した模式図である。
粉シュータ45は、コーヒーミル3にて粉砕されたコーヒー粉が供給されるとともに上方に配置された粉受け部材46、及び、粉受け部材46に供給されたコーヒー粉をシリンダ筒部19に案内導入すべく下方に配置された導入部材47とから構成されている。
粉受け部材46は、平面視で略長方形状の開口46Aを有する粉受け部46B、及び、粉受け部46Bから下方に連続されるとともに漏斗状に形成された案内部46Cが一体に形成されてなる。
粉受け部46Aの側壁46D(コーヒーミル3側の側壁)には、2つの切欠部48が形成されており、各切欠部48には、貯蔵部6から延出されて粉砕されたコーヒー粉を粉受け部46Bに供給するミルパイプ49が配置される(図9参照)。
また、案内部46Cの側壁46E(図5中左側の側壁)には、略三角形状の平板50が一体に形成されており、かかる平板50には、ネジ孔51が穿設されている。更に、案内部46Cの下端には、鍔部52が一体に形成されており、この鍔部52の下面には、導入部材47の上面開口47Bの内周壁に沿って嵌合される嵌合突起53が形成されている(図8参照)。
尚、前記のように構成された粉受け部材46の上部は、図2等に示すように、コーヒーミル3に近接して配置されている。
導入部材47は、粉受け部材46における粉受け部46Bに供給され案内部46Cを介して下方に案内されたコーヒー粉を、その上面開口47Bからシリンダ筒部19に運ぶべく略直方体からなる筒状構造を有している。導入部材47の底部には、斜面部47Aが形成されており、また、斜面部47Aの下端部に対応して供給口47Cが形成されている。これより、粉受け部材46の案内部46Cから供給されたコーヒー粉は、導入部材47の上面開口47Bから導入部材47の筒状部を下方に案内されるとともに、傾斜面部47Aに沿って下方に流下し、供給口47Cからシリンダ筒部19内に供給される。
また、導入部材47の側壁47D(コーヒーミル3側の側壁)における上端部には係止部材54が一体に形成されており、かかる係止部材54には、下方が開放された係止溝54Aが設けられている。この係止溝54Aには、シュータブラケット55に形成された板状部55Aが挿嵌され(図2参照)、これにより導入部材47は、シュータブラケット55に対して着脱可能に係止されて取り付けられる(図9参照)。その取り付けの際、導入部材47はシュータブラケット55の板状部55Aに挿嵌することのみにより取り付けられるので、ネジ止め等は必要なく、更に、取り付け作業において工具等も必要としない。
前記のように構成された粉シュータ45をエスプレッソコーヒー抽出機1に取り付けるには、先ず、導入部材47における係止部54の係止溝54Aをシュータブラケット55の板状部55Aに挿嵌して、導入部材47をシュータブラケット55に取り付ける。このとき、係止部54の係止溝54Aをシュータブラケット55の板状部55Aに挿嵌するだけで導入部材47をシュータブラケット55に取り付けることができる。
続いて、粉受け部材46における鍔部52の下面に形成された嵌合突起53を、導入部材47の上面開口47Bの内周壁に沿って嵌合する。このとき、嵌合突起53及び導入部材47の上面開口47Bは、共に四角形状に形成されていることから、嵌合突起53を上面開口47Bの内周壁に沿って嵌合した状態で嵌合突起53と上面開口47Bの内周壁との間でずれが発生することはなく、これより粉受け部材46と導入部材47の相互を確実に位置決めすることが可能となる。
そして互いに位置決めされた後に、粉受け部材46に設けられた平板50をネジ孔51を介してエスプレッソコーヒー抽出機1本体に設けられたフレーム(図示せず)に化粧ネジにより固定することにより、粉受け部材46は適切に固定される。また、化粧ネジはドライバ等を使用することなくネジ締結及びリリースが可能であり、よって、別途工具等を必要とせずに粉受け部材46のみを導入部材47と切り離して、エスプレッソコーヒー抽出機1から取り付け取り外しすることが可能となる。
以上より、コーヒー抽出機1の清掃及びメンテナンスの際には、先ず粉受け部材46を固定する化粧ネジを外し、粉受け部材46を上に持ち上げることで粉受け部材46を取り外し、その後、導入部材47を上方へ持ち上げることで、シュータブラケット55の板状部55Aから係止部材54の係止溝54Aを外すことにより、導入部材47をシュータブラケット55から取り外すことができる。以上の作業により、粉シュータ45をコーヒー抽出機1から取り外すことができる。
前記したように、粉シュータ45を構成する導入部材47は、シュータブラケット55の板状部55Aに対して、係止部材54の係止溝54Aを挿嵌することにより着脱可能に取り付けられており、また、粉受け部材46は、その嵌合突起53を導入部材47における上面開口47Bの内周壁に沿って嵌合することにより、導入部材47に対して着脱可能に位置決め嵌合されているので、別途専用の工具等を必要とすることなく粉シュータ45をエスプレッソコーヒー抽出機1に対して容易に取り付けたり取り外したりすることができる。
また、粉シュータ45を粉受け部材46と導入部材47とに分割可能としたことで、粉シュータ45内部にコーヒー粉が残っていた場合において粉シュータ45を取り外す際に、先に上部の粉受け部材46を取り外すことで、取り外す際に内部のコーヒー粉が落下しても、下部に配置された導入部材47によって受け止められ、導入部材47を通ってシリンダ筒部19に運ばれるため、装置内部をコーヒー粉により汚す虞をなくすことができる。また、それぞれに分割することで容易に内部の清掃が容易に可能となる。
次に、本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機1の湯気排出機構5の概略構成を図10乃至図13に基づいて説明する。図10は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の湯気排出機構の概略構成を示す斜視図、図11は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の湯気排出機構の内部構成を示す斜視図、図12は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の湯気排出機構の内部構成を示す正面図である。図13は図12の線A−Aで湯気排出機構を切断した矢視断面図である。
湯気排出機構5は、基本的に、湯気の通り道となる吸気ダクト60、吸気ダクト60内の湯気を吸引する排気ファン61、及び吸引した湯気を機体外に排出する排気ダクト62からなる。更に、吸気ダクト60は駆動部となる排気ファン61が取り付けられた胴体部63と胴体部63前面を覆うように取り付けられた前面板64が組み合わされることにより形成されている。また、胴体部63と前面板64は化粧ネジ65により2箇所ネジ止めすることにより互いに固定されているため、容易に前面板64の取り外しが可能である。
胴体部63と前面板64とで構成された吸気ダクト60には、上部にY字型に形成され、湯気を吸気ダクト60内に取り入れるための第1吸気口66が形成され、第1吸気口66のすぐ下方にはフィルタ67が配置されている。また、胴体部63の下側中央部には排気ファン61が設けられている。更に、排気ファン61の上方には傾斜して取り付けられた保護カバー68が設けられている。保護カバー68の下端にあたる突出部69は胴体部63に対して突出して設けられており、その先端部69Aは排気ファン61より前方に位置するように配置されている。
そして、排気ファン61の下方には、一定角度で吸気ダクト60の幅方向に対して傾斜された排水とい78が設けられている。更に、吸気ダクト60には、排水とい78の傾斜方向端部に第2吸気口79が形成され、第2吸気口79は後述するドレンパン80(図15参照)へと接続されている。また、胴体部63には排気ファン61を通過した湯気を排気ダクト62へと排出する排気口81が設けられている。
次に、上記構成を有する湯気排出機構5の具体的な湯気排出方法について図13乃至図15に基づいて説明する。図14は湯気排出機構による具体的な湯気排出方法について説明したエスプレッソコーヒー抽出機の正面図、図15は湯気排出機構による具体的な湯気排出方法について説明したエスプレッソコーヒー抽出機の側面図である。
湯気排出機構5は、排気ファン61が回転することにより、ピストン33、シリンダ筒部19及び滓容器7等で発生した湯気が第1吸気口66に集められ、更に、吸気ダクト60を通って排気ファン61より、排気口81へと運ばれる(矢印83)。一方、飲料抽出時においては、装置内の排水を行うドレンパン80付近においても排水された湯より湯気が発生する。ドレンパン80付近に発生した湯気は、第2吸気口79から吸気ダクト60に流入する(矢印84)。そして、第1吸気口66からの湯気と同様に排気ファン61より、排気口81へと運ばれる(矢印85)。従って、第1吸気口66及び第2吸気口79から流入した湯気は、ともに排気口81より排気ダクト62へと運ばれ、装置外へと排出される(矢印86)。
また、本実施形態におけるエスプレッソコーヒー抽出機1においては、胴体部63はシリンダユニット11の前面に固定されており、抽出ユニット2と滓容器7との間に吸気ダクト60が配設される。更に、第1吸気口66は、そのY字型の形状で排出スロープ8の両側を挟みこむように配置されている。それにより、装置内部において湯気が発生するピストン33、シリンダ筒部19の近傍及び滓容器7の近傍から近接した位置に第1吸気口66が配置されることとなるので、コーヒー抽出の際及び抽出後においてピストン33、シリンダ筒部19で発生する湯気、更に滓容器7に排出された使用後のコーヒー粉ケーキから発生する湯気を効率よく吸気ダクト60内に取り込むことが可能となる。
さらに、第1吸気口66がピストン33及びシリンダ筒部19を基準として粉シュータ45と反対方向に設けることにより、ピストン33及びシリンダ筒部19で発生した湯気が粉シュータ45方向へ流れずに第1吸気口66側へ流入する。それにより、湯気が粉シュータ45の供給口47Cからシュータ内部に入り込むことによって生じるシュータ内部表面の結露によるコーヒー粉の付着を防止することができる。
また、滓容器7を装置から取り外した後に、吸気ダクト60における化粧ネジ65を外し、前面板64を胴体部65から取り外すことによって、工具等を必要とせず、また吸気ダクト60全体を装置から取り外すことなく、吸気ダクト60内に設けられたフィルタ67及び排気ファン61の清掃、取り替えを容易に行うことが可能である。
また、排気ファン61を水より保護する保護カバー68は傾斜して設けられているので、保護カバー68によって空気の流れが妨げられることなく効率よく排気することが可能である。
上記方法により、湯気が排出される際には、湯気の通過に伴って吸気ダクト60内で水が発生する。図16は本実施形態にかかるエスプレッソコーヒー抽出機の排水処理について説明した説明図である。
湯気の通過に伴って吸気ダクト60内で発生した水は、保護カバー68上を傾斜に沿って下方へと流れ、突出部69の先端部69Aより排水とい78上へと落下する。落下した水は排水とい78の傾斜に沿って第2吸気口79へと流れ、第2吸気口79からドレンパン80へと運ばれる(矢印87)。そして、ドレンパン80はそれらの水を装置外へ排出する。
その際に、突出部69の先端部69Aは排気ファン61よりも前方に位置するので、保護カバー68から落下した水が排気ファン61に取り込まれることなく、安全に使用可能となっている。
次に、本実施形態に係る滓容器7の詳細について図17及び図18に基づいて説明する。図17は本実施形態に係る滓容器を示す斜視図、図18は本実施形態に係る滓容器を示す断面図である。
滓容器7は、図17に示すように正面壁90、右側面壁91、左側面壁92、背面壁93、底面壁94から基本的に構成され、更に、背面壁93の中央やや上部において、一定角度で内側に傾斜した粉砕部95が形成されている。従って、滓容器7は上側開口部98から底部分に向けて徐々に狭くなるように構成されており、背面壁93は粉砕部95を挟んで第1背面壁96と第2背面壁97の2つの壁部からなる。
ここで、滓容器7をエスプレッソコーヒー抽出機1に配置した際には、排出スロープ8の下方に粉砕部95が位置するように構成されている(図2参照)。従って、後述するように、飲料抽出後において使用済みのコーヒー粉ケーキ72は、排出スロープ8から滓容器7内へと廃棄された際に粉砕部95上に落下する(図22参照)。そして、図18に示すように、粉砕部95上に落下したコーヒー粉ケーキ72は、粉砕部95との衝突の衝撃により細かく粉砕される。尚、粉砕されたコーヒー粉ケーキ72は、傾斜された粉砕部95に沿って下方に滑り落ち、滓容器7の底に堆積される。
従って、抽出後のコーヒー粉ケーキ72は、細かく粉砕された状態で滓容器7内に放置されるので、固形形状を有する場合に比べてコーヒー粉ケーキ72内に含まれていた水分を短時間で蒸発させることが可能である。また、固形形状を有したコーヒー粉ケーキ72が滓容器7内に廃棄されていくと、積み重なったコーヒー粉ケーキ72の間に隙間が生じ、短時間で滓容器7が一杯になってしまう虞があった。しかし、細かく粉砕して堆積させることにより、同じサイズの滓容器内により多くのコーヒー粉滓を廃棄することができる。従って、抽出後のコーヒー粉ケーキ72内に含まれる水分を蒸発させ、重量を軽減した状態で、且つ、より多くのコーヒー粉滓を一度に処理できるので、抽出済コーヒー粉滓の廃棄処理の効率を向上させることができる。
また、滓容器7の中を乾燥しやすくすることでカビの発生等を抑えることができるので、衛生面についても向上する。更に、滓容器の上側開口部98が底部分に比べて広くなるように構成されているので、コーヒー粉滓の廃棄が容易である。
更に、傾斜させて形成した粉砕部95の下方において、吸気ダクト60内に同角度で傾斜された保護カバー68を設け、更に、保護カバー68の下方に排気ファン61が設置されているので、粉砕部95を傾斜させることによって下方部に生じたスペースに排気ファン61を設置することが可能であり、排気ファンの為の設置スペースを別途必要とすることなく、装置の小型化が可能となる。
次に、上記のように構成されたエスプレッソコーヒー抽出機1のコーヒー粉導入時、コーヒー粉圧縮及びコーヒー抽出時、及び抽出済みコーヒー粉排出時の機構動作について図19乃至図24に基づいて説明する。図19は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機のコーヒー粉導入時の状態を示す概略断面図である。図20は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機のコーヒー粉圧縮及びコーヒー抽出時の状態を示す概略断面図である。図21は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の抽出済みコーヒー粉がシリンダ筒部の上端部に押し出された状態を示す概略断面図である。図22は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の抽出済みコーヒー粉排出時の状態を示す概略断面図である。図23は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の抽出済みコーヒー粉排出時のスクレイパーが原点位置に復帰した状態を示す概略断面図である。図24は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の新たなコーヒー粉導入時の状態を示す概略断面図である。
図19に示すように、起動時又は粉供給機構4からのコーヒー粉導入時には、ピストン駆動モータ32が回転駆動され、リードスクリューネジ27を介してピストンユニット12が上下方向の原点位置に移動される。また、排出手段を構成するスクレイパー39は、スクレイパー駆動モータ41及びラックギヤ40などを介して原点位置に移動されている。また、滓容器7は正面側からシリンダユニット11のシリンダ筒部19に対向する正面部に当接するように配設されている。
そして、コーヒー豆を豆入れホッパー(図示せず)に投入すると、コーヒーミル3から所定量のコーヒー粉が供給され、粉シュータ45内を粉受け部材46から導入部材47へ向けて下方向(矢印70方向)に案内される。続いて、供給されたコーヒー粉は、粉受け部材46の出口端縁部から導入部材47内を案内されて斜め下方向(矢印71方向)に放出されてシリンダ筒部19内に投入され、シリンダ筒部19内の押出部材22上に所定量のコーヒー粉72が堆積される。
続いて、図20に示すように、抽出ユニット2のシリンダ筒部19内のコーヒー粉72を圧縮後コーヒー抽出をする場合においては、先ず、ピストン駆動モータ32が回転駆動され、リードスクリューネジ27を介してピストンユニット12が、コーヒー粉72の供給量に対応する最下端位置(矢印73方向)に移動される。尚、このコーヒー粉72の各供給量に対応する最下端位置のデータは、予め制御回路部のROMに記憶されている。
よって、ピストンユニット12の上枠部材29に取り付けられるピストン33は、シリンダ筒部19内に下降して、シリンダ筒部19内のコーヒー粉72を所定体積の円柱形に圧縮成形する。
また、抽出ユニット2の右側には、電磁弁74及びエスプレッソコーヒー抽出水を所定圧力で圧送する加圧ポンプ(図示せず)が配置されている。これにより、押圧部材22に形成される注湯貫通孔75を介して、所定温度に加熱された湯水が供給パイプ76を通って所定圧力で圧縮成形されたコーヒー粉72内に供給され、ピストン33内の抽出孔35及び管継手37等を介してコーヒー注出ノズルに圧送される。これにより、エスプレッソコーヒーが抽出される。その際にシリンダ筒部19で発生する湯気は排気ファン61の作動により第1吸気口66から吸気ダクト60に吸引され、排気ダクト62から機外へと排出される。
続いて、図21に示すように、抽出ユニット2のシリンダ筒部19内の抽出済みコーヒー粉ケーキ72を排出する場合は、先ず、ピストン駆動モータ30が回転駆動され、リードスクリューネジ25を介してピストンユニット12が、予め設定される原点位置に(矢印77方向に)移動される。そして、ピストンユニット12の上枠部材29に取り付けられるピストン33は、ピストンユニット12の上昇と共に、シリンダ筒部19内から上昇して、スクレイパー39の上端部よりも上方に位置する。
一方、シリンダ筒部19の底部にバネ23によって押圧される押出部材22は、ピストンユニット12の下枠部材30の上昇により、バネ23に抗して上方に(矢印77方向に)持ち上げられて、押出部材22の上端面が、シリンダ部材16の上端面と同一平面上に位置する高さまで持ち上げられる。これにより、円筒状の抽出済みコーヒー粉ケーキ72は、シリンダ部材16の上端面と同一平面上に位置することとなる。
そして、図22に示すように、スクレイパー駆動モータ41を回転駆動して、スクレイパー39をシリンダ部材16の上端面に沿って、シリンダ部材16の正面側端縁部まで前側方向(図15中、左側方向)に摺動移動させて、押出部材22に載っていた抽出済みコーヒー粉ケーキ72を押し出す。これにより、抽出済みコーヒー粉ケーキ72は、シリンダ部材16の正面側端縁部から排出スロープ8上を滑って回収容器としての滓容器7内に落下する。その際に落下したコーヒー粉ケーキ72は、滓容器7に形成された粉砕部95に衝突するとともに細かく砕かれて滓容器7の底に堆積される。滓容器7内に堆積された抽出済みコーヒー粉から発生する湯気についても同様に排気ファン61の作動により第1吸気口66から吸気ダクト60に吸引され、排気ダクト62から機外へと排出される。また、排水された湯によってドレンパン80付近に発生した湯気においても、第2吸気口79により同様に吸引され、排出される。
その後、図23に示すように、スクレイパー駆動モータ41を再度、逆回転駆動して、スクレイパー39がシリンダ部材16上を摺動移動させられて原点位置まで戻る。
続いて、図24に示すように、再度、エスプレッソコーヒーを抽出する場合は、押出部材22は、ピストンユニット12の下枠部材30の下降により、バネ23に下側方向に押圧されてシリンダ筒部19の底部に当接される。
以上により、再びコーヒー粉を供給することでエスプレッソコーヒーを抽出可能な状態となる。尚、コーヒー抽出後のピストン33及びコーヒー粉排出後のシリンダ筒部19より発生する湯気についても同様に排気ファン61の作動により第1吸気口66から吸気ダクト60に吸引され、排気ダクト62から機外へと排出される。
以上詳細に説明した通り、本実施例に係るエスプレッソコーヒー抽出機1においては、排気ファン61が取り付けられた排気ダクト60の胴体部63がシリンダユニット11の前面に固定されて、抽出ユニット2と滓容器7との間に吸気ダクト60が配設されており、また、第1吸気口66は、そのY字型の形状で排出スロープ8の両側を挟みこむように配置されているので、装置内部において湯気が発生するピストン33、シリンダ筒部19の近傍及び滓容器7の近傍から近接する位置に湯気を吸引する第1吸気口66が配置されることとなり、コーヒー抽出の際及び抽出後においてピストン33、シリンダ筒部19で発生する湯気、更に滓容器7に排出された使用後のコーヒー粉ケーキ72から発生する湯気を排気ファン61を作動させることにより効率よく吸気ダクト60内に吸引することが可能となる。
また、第1吸気口66がピストン33及びシリンダ筒部19を基準として粉シュータ45と反対方向に設けることにより、ピストン33及びシリンダ筒部19で発生した湯気が粉シュータ45方向へ流れずに第1吸気口66側へ吸引される。それにより、湯気が粉シュータ45の供給口47Cからシュータ45内部に入り込むことによって生じるシュータ内部表面の結露によるコーヒー粉の付着を防止することができる。更に、滓容器7を装置から取り外した後に、吸気ダクト60における化粧ネジ65を外し、前面板64を胴体部65から取り外すことによって、工具等を必要とせず、また吸気ダクト60全体を装置から取り外すことなく、吸気ダクト60内に設けられたフィルタ67及び排気ファン61の清掃、取り替えを容易に行うことが可能である。
更に、コーヒーミル3により挽かれたコーヒー粉をシリンダ筒部19に供給する粉シュータ45に関して、導入部材47は、シュータブラケット55の板状部55Aに対して、係止部材54の係止溝54Aを挿嵌することにより着脱可能に取り付けられており、また、粉受け部材46は、その嵌合突起53を導入部材47における上面開口47Bの内周壁に沿って嵌合することにより、導入部材47に対して着脱可能に位置決め嵌合されているので、粉シュータ45を取り外した状態で装置の清掃作業及びメンテナンス作業を効率的に行うことが可能となり、また、別途専用の工具等を必要となることなく粉シュータ45をエスプレッソコーヒー抽出機1に対して容易に取り付けたり取り外したりすることができる。
また、粉シュータ45を挿入口部材46と導入部材47とに分割可能としたことで、粉シュータ45内部にコーヒー粉が残っていた場合において粉シュータ45を取り外す際に、先に上部の粉受け部材46を取り外すことで、その取り外しの際に内部のコーヒー粉が落下しても、下部に配置された導入部材47によって受け止められ、導入部材47を通ってシリンダ筒部19に運ばれるため、装置内部をコーヒー粉により汚す虞をなくすことができる。また、それぞれに分割することで容易に内部の清掃が容易に可能となる。
また、滓容器7内には抽出後のコーヒー粉ケーキ72を細かく粉砕する粉砕部95設けられているので、抽出後のコーヒー粉ケーキ72は細かく粉砕された状態で滓容器7内に放置される。それにより、固形形状を有する場合に比べてコーヒー粉ケーキ72内に含まれていた水分を短時間で蒸発させることが可能である。また、細かく粉砕して堆積させることにより、より多くのコーヒー粉滓を廃棄することができる。従って、抽出後のコーヒー粉ケーキ72内に含まれる水分を蒸発させ、重量を軽減した状態で、且つ、より多くのコーヒー粉滓を一度に処理できるので、抽出済コーヒー粉滓の廃棄処理の効率を向上させることができる。
また、滓容器7の中を乾燥しやすくすることでカビの発生等を抑えることができるので、衛生面についても向上する。更に、滓容器の上側開口部98が底部分に比べて広くなるように構成されているので、コーヒー粉滓の廃棄が容易である。
更に、吸気ダクト60内に配置された排気ファン61の上方に保護カバー68を設け、且つ、保護カバー68に形成された突出部69の先端部69Aが排気ファン61よりも前方に位置するので、湯気の通過に伴って吸気ダクト60内で発生した水は、保護カバー68上を傾斜に沿って下方へと流れ、突出部69の先端部69Aより排水とい78へと落下した際に、排気ファン61に侵入することなく、ドレンパン80より装置外へ排出することが可能である。ここで、突出部69の先端部69Aは排気ファン61よりも前方に位置するので、保護カバーから落下した水が排気ファン61に取り込まれることなく、安全に使用可能となっている。
尚、本発明は前記実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
以下に、他の実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機1について、図25及び図26に基づき説明する。ここに、図25は他の実施形態に係る吸気ダクトの胴体部を示す斜視図、図26は他の実施形態に係る吸気ダクトの胴体部を示す正面図である。
他の実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機1は、湯気排出機構5を構成する吸気ダクト60の胴体部100に、前記保護カバー68を別途取り付けることなく構成されている。そして、胴体部100の正面部101に設けられた排気ファンへの空気取り込み口102の周りを打ち出し加工することにより、円形状の防水壁103を形成している。
従って、他の実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機1においては、図26に示すように、装置内の湯気を吸気ダクト60を通して外部に排気する際に吸気ダクト60内で発生した水は、先ず、傾斜部104に沿って下方へと流れ(矢印108)、更に、正面部101を流れる際には防水壁103に沿って弧を描くようにして流れる(矢印109)。そして、排水とい105に落下した水は、その傾斜に沿って排水口106方向へと流れ、ドレンパン80より装置外へと排出される(矢印110)。
その際、防水壁103を設けたことにより、保護カバー68を別途取り付けることなく、正面部101を流れる水が排気ファンへの空気取り込み口102内に浸入することを防止することができる。従って、部品数を減少させるとともに省スペース化も可能となる。
本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の概略構成を示す斜視図である。 本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の概略構成を示す側面図である。 本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の抽出ユニットの概略構成を示す斜視図である。 本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の抽出ユニットの概略構成を示す側面図である。 本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の粉シュータの概略構成を示す斜視図である。 本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の粉シュータの概略構成を示す側面図である。 本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の粉シュータの分割時の概略構成を示す斜視図である。 本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の粉シュータの分割時の概略構成を示す側面図である。 本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の粉シュータをエスプレッソコーヒー抽出機に取り付けた際の粉供給機構について示した模式図である。 本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の湯気排出機構の概略構成を示す斜視図である。 本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の湯気排出機構の内部構成を示す斜視図である。 本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の湯気排出機構の内部構成を示す正面図である。 図12の線A−Aで湯気排出機構を切断した矢視断面図である。 本実施形態に係る湯気排出機構による具体的な湯気排出方法について説明したエスプレッソコーヒー抽出機の正面図である。 本実施形態に係る湯気排出機構による具体的な湯気排出方法について説明したエスプレッソコーヒー抽出機の側面図である。 本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の排水処理について説明した説明図である。 本実施形態に係る滓容器を示す斜視図である。 本実施形態に係る滓容器を示す断面図である。 本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機のコーヒー粉導入時の状態を示す概略断面図である。 本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機のコーヒー粉圧縮及びコーヒー抽出時の状態を示す概略断面図である。 本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の抽出済みコーヒー粉がシリンダ筒部の上端部に押し出された状態を示す概略断面図である。 本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の抽出済みコーヒー粉排出時の状態を示す概略断面図である。 本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の抽出済みコーヒー粉排出時のスクレイパーが原点位置に復帰した状態を示す概略断面図である。 本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の新たなコーヒー粉導入時の状態を示す概略断面図である。 他の実施形態に係る吸気ダクトの胴体部を示す斜視図である。 他の実施形態に係る吸気ダクトの胴体部を示す正面図である。 従来の滓容器を示す模式図である。
符号の説明
1………エスプレッソコーヒー抽出機 2………抽出ユニット
3………コーヒーミル 4………粉供給機構 5………湯気排出機構
7………滓容器 8………排出スロープ 11………シリンダユニット
12………ピストンユニット 13………除去ユニット
16………シリンダ部材 19………シリンダ筒部 33………ピストン
45………粉シュータ 60………吸気ダクト 61………排気ファン
62………排気ダクト 63………胴体部 64………前面板
66………第1吸気口 68………保護カバー 69………突出部
69A………先端部 75………注湯貫通孔 76………供給パイプ
79………第2吸気口 81………排気口 95………粉砕部

Claims (8)

  1. 抽出シリンダに対して飲料抽出物質を案内するシュータと、抽出シリンダに湯水を供給する湯水供給手段とを備え、抽出シリンダ内で飲料抽出物質と湯水とから飲料を抽出する飲料抽出機において、
    前記抽出シリンダにて飲料を抽出した後に残存する飲料抽出物質の滓が排出される滓容器と、
    前記抽出シリンダ及び又は滓容器から発生する湯気を吸引する吸気ダクトと、
    前記吸気ダクト内に吸引された湯気を飲料抽出機の機外へ排出する排気手段を備え、
    前記抽出シリンダ及び又は滓容器は、前記吸気ダクトの近傍に配置されることを特徴とする飲料抽出機。
  2. 抽出シリンダに対して飲料抽出物質を案内するシュータと、抽出シリンダに湯水を供給する湯水供給手段とを備え、抽出シリンダ内で飲料抽出物質と湯水とから飲料を抽出する飲料抽出機において、
    前記抽出シリンダにて飲料を抽出した後に残存する飲料抽出物質の滓が排出される滓容器と、
    前記滓容器内に設けられ、滓容器に排出された滓が粉砕される粉砕部とを有することを特徴とする飲料抽出機。
  3. 前記滓容器に前記飲料抽出物質の滓を案内する排出スロープを有し、
    前記粉砕部は、前記排出スロープの下方に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の飲料抽出機。
  4. 前記抽出シリンダ及び又は滓容器から発生する湯気を吸引する吸気ダクトを備え、
    前記粉砕部は前記滓容器を構成する壁部の一部が内側に傾斜されることにより形成されるとともに、傾斜された粉砕部の下方に前記吸気ダクトの駆動部が設けられていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の飲料抽出機。
  5. 抽出シリンダに対して飲料抽出物質を案内するシュータと、抽出シリンダに湯水を供給する湯水供給手段とを備え、抽出シリンダ内で飲料抽出物質と湯水とから飲料を抽出する飲料抽出機において、
    前記抽出シリンダにて飲料を抽出した後に残存する飲料抽出物質の滓が排出される滓容器と、
    前記抽出シリンダ及び又は滓容器から発生する湯気を吸引する吸気ダクトを備え、
    前記吸気ダクトは、駆動部と、駆動部の上方に設けられ、駆動部を水より保護する保護カバーとを有することを特徴とする飲料抽出機。
  6. 前記保護カバーは、傾斜して配置されるとともに、保護カバーの下端部が前記駆動部より前方へ突出されていることを特徴とする請求項5に記載の飲料抽出機。
  7. 抽出シリンダに対して飲料抽出物質を案内するシュータと、抽出シリンダに湯水を供給する湯水供給手段とを備え、抽出シリンダ内で飲料抽出物質と湯水とから飲料を抽出する飲料抽出機において、
    前記抽出シリンダにて飲料を抽出した後に残存する飲料抽出物質の滓が排出される滓容器と、
    前記抽出シリンダと滓容器との間に配設された吸気ダクトと、
    前記抽出シリンダ及び滓容器から発生する湯気を吸気ダクト内に吸引するとともに、飲料抽出機の機外へ排出する排気手段とを備えたことを特徴とする飲料抽出機。
  8. 前記シュータは前記抽出シリンダの一側に配置され、
    前記吸気ダクトは前記シュータの反対側で抽出シリンダの他側に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の飲料抽出機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101559836B1 (ko) * 2014-05-21 2015-10-13 주식회사 유일코리아 커피머신용 정제 환원료의 분쇄공급장치

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