JP2004337296A - 穿刺時疼痛軽減用の冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】穿刺時疼痛軽減用の冷却装置10は、ペルチェ素子21を含み皮膚50を冷却する冷却部20と、血管拡張作用を有する波長の光31を皮膚に向けて照射する光照射部30と、を有している。照射する光は、波長が400nm〜600nmの間にあるレーザー光、あるいは、400nm〜600nmの間の波長に吸収ピークを有する単色光である。冷却装置はまた、皮膚の温度を検知する温度検知部70と、冷却部の温度を制御する制御部60と、を有している。制御部は、検知した皮膚の温度に基づいて、冷却部の温度を制御している。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、穿刺時の疼痛を軽減するための冷却装置に係り、さらに詳しくは、薬物を注射する前あるいは採血する前に穿刺時の疼痛を緩和するために使用され、血管拡張作用を有する波長の光を照射する光照射部を備えている冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
静脈留置針、硬膜外麻酔や脊椎麻酔のための針、神経ブロックや血糖測定のためのランセット針あるいは小児の予防接種のための針などを穿刺するときにおいて、穿刺による疼痛を抑制することは、患者を苦痛から解放するのみならず、医師や看護師が医療行為を行い易くするうえで重要なことである。穿刺による疼痛を抑制する目的のため、現在、局所麻酔剤を使用する方法や、皮膚を局部的に冷却する方法が使用されている。
【0003】
前者の局所麻酔剤を使用する場合にあっては、局所麻酔剤を外用しても、局所麻酔剤の皮下浸透性が悪いために、すぐに効果が発現しないという問題がある。例えば、局所麻酔剤を高濃度含んだ(60重量%リドカイン)テープ剤を使用する場合でさえ、十分な効果を得るためには、穿刺前に2時間(非特許文献1を参照)、あるいは3時間(非特許文献2を参照)貼付しておく必要があるとされている。
【0004】
そのため、後者の皮膚を局部的に冷却する方法が注目されはじめている。例えば、皮膚の温度を10℃以下に冷却することにより、静脈穿刺による痛みが除去可能ということが報告されている(非特許文献3を参照)。これは、局所麻酔薬と同様に、神経の伝達が低温下で抑制されるという事実に基づいている。例えば、揮発性蒸気冷却剤(エチルクロライド、フルオロメタン)を3〜5秒間皮膚にスプレーすると、短時間で効果が発現し、また十分な鎮痛効果も得られるという。
【0005】
このように、皮膚を瞬時に冷却すれば、皮下の神経も瞬時に麻痺させることができる。その一方、急激なスプレーによって、ショックなどの好ましくない影響を受ける虞があり、患者の満足度が十分に得られていない。さらに、冷却に伴って皮膚血管が収縮するので、針を穿刺する本来の目的にとって不都合な事態が生じる虞がある。例えば、血管に針を穿刺するという目的があるにも拘らず針を刺しづらくなったり、採血するという目的があるにも拘らず血が出にくくなったりする、などの問題が生じる。
【0006】
血管収縮を予防する手段として、皮膚に少量のグリセロール三硝酸塩を適用することは知られている(非特許文献3を参照)。
【0007】
ところで、紫外領域の波長の光が血管平滑筋に影響を及ぼすことが知られている(非特許文献4ないし6を参照)。これらの非特許文献には、非常に弱い出力の紫外線照射(300nm〜350nm Ultraviolet Irradiation)が摘出血管を強く弛緩させること、および、波長が長波長側に移行すると効果が減弱すること、が報告されている
さらに、血管拡張効果は低温下で増大することも報告されている(非特許文献7を参照)。
【0008】
【非特許文献1】
日本臨床麻酔学会誌 vo1.15、S269 1995年
【非特許文献2】
「小児科臨床」 vo1.52、111−115、1999年
【非特許文献3】
ケネス・L.ナイト 「クライオセラピー」 ブックハウス・エイチディ 1997年
【非特許文献4】
Furchgott et.al(J. Gen. Physiol44:449−519 1961)
【非特許文献5】
Furchgott et.al(J. pharmacol. expe. Ther.259:1140−1146,1991)
【非特許文献6】
Matsuo et.al(Laser Med Sci 15:181−187 2000)
【非特許文献7】
J.Gen.Physiol 44:449−519 1961
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術にあっては、瞬時に皮膚を冷却するために揮発性蒸気冷却剤を使用し、血管収縮を予防するために薬物を使用しており、取り扱い上簡便なものでない。
【0010】
このため、穿刺による疼痛を抑制するために、揮発性蒸気冷却剤を用いることなく瞬時に皮膚を冷却することができ、かつ、冷却に伴って不都合な事態が生じる虞をなくすために、薬物を用いることなく皮膚血管の収縮を防止することができる簡便な技術の開発が要請されている。
【0011】
本願発明者らは、紫外領域の波長の光が血管平滑筋に影響を及ぼすことが知られている点に着目し、皮膚血管の収縮を防止する手段として、薬物に代えて、光に注目した。
【0012】
しかしながら、300nm〜350nmの紫外領域は、皮膚に対する有害な刺激作用があり、また組織深達性も低いことから、皮膚あるいは皮下組織への照射に適用するには不向きと考えられる。
【0013】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、揮発性蒸気冷却剤を用いることなく瞬時に皮膚を冷却すると同時に、光照射によって皮膚血管の収縮を効率的に予防したり血管を効率的に拡張したりし得る穿刺時疼痛軽減用の冷却装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
【0015】
(1)皮膚を冷却する冷却部と、
血管拡張作用を有する波長の光を皮膚に向けて照射する光照射部と、を有してなる穿刺時疼痛軽減用の冷却装置である。
【0016】
(2)前記光は、波長が400nm〜600nmの間にあるレーザー光、あるいは、400nm〜600nmの間の波長に吸収ピークを有する単色光であることを特徴とする上記(1)に記載の穿刺時疼痛軽減用の冷却装置である。
【0017】
(3)皮膚の温度を検知する温度検知部と、
前記冷却部の温度を制御する制御部と、をさらに有し、
前記制御部は、前記温度検知部により検知した皮膚の温度に基づいて、前記冷却部の温度を制御することを特徴とする上記(1)に記載の穿刺時疼痛軽減用の冷却装置である。
【0018】
(4)前記光照射部は、一つあるいは複数の光照射口を備えることを特徴とする上記(1)に記載の穿刺時疼痛軽減用の冷却装置である。
【0019】
(5)前記光照射口には、光を伝達する光ファイバーの先端面が組み込まれていることを特徴とする上記(4)に記載の穿刺時疼痛軽減用の冷却装置である。
【0020】
(6)穿刺される穿刺部材を含む穿刺器具が取り付けられていることを特徴とする上記(1)に記載の穿刺時疼痛軽減用の冷却装置である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0022】
まず、本発明に係る穿刺時疼痛軽減用の冷却装置について説明する前に、当該冷却装置で用いる波長の光を照射することによる血管拡張作用について説明する。
【0023】
前述したように、これまで、紫外線領域の波長の光が血管を強く拡張させることは知られていたが、可視領域(400nm〜600nm)の波長の光についての血管拡張作用はほとんど検討されていなかった。
【0024】
そこで、本願発明者らは、光照射による血管拡張作用について、可視領域の光として波長532nmのレーザー光と、これよりも長波長側の波長810nmのレーザー光とを用いて比較検討した。
【0025】
その結果、波長532nmのレーザー光でも十分な血管拡張作用を生じることがわかった。以下、光照射が循環血流に及ばす影響を検討するために行った実験の方法および結果を説明する。
【0026】
波長532nmのレーザー照射装置は、株式会社高知豊中技研製のKTGグリーンレーザー照射装置を使用した。
【0027】
一方、波長810nmのレーザー照射装置は、株式会社ユニタク製の歯科用の半導体レーザー装置を使用した。
【0028】
なお、レーザー照射強度は、フィールドマスターFM(Field Master FM(COHERENT:米国))を用いて照射直前に測定した。
【0029】
実験動物はラットを用い、ペントバルビタールで麻酔した後、ラットの耳介部の内側に血流測定装置(アドバンスレーザーフローメーター ALF21R 株式会社アドバンス)のプローブを密着させた。
【0030】
耳介部の外側から、レーザー照射装置の照射口が内側のプローブの真上に位置するよう、耳介をはさみ込んだ。
【0031】
耳介部の血流量はペンレコーダーで記録した。
【0032】
レーザーを1分および5分照射直後の血流量を照射直前の血流量に対する増加率(平均値±SD)で示した。結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
波長810nm、20mWのレーザー照射ではほとんど血流に影響を及ばさなかったが、波長532nm、20mWのレーザー照射では時間に依存して耳介血流を増大させた。
【0035】
照射中の温度変化も検討した。温度は血流測定装置のプローブの変わりに、温度測定プローブを耳介内側に密着させ、同様にレーザーを照射し、照射1分、5分、10分後の温度を記録した。結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】
表2の結果からわかるように、波長532nmと波長810nmで、温度変化による差が認められなかった。このことから、表1に示される、レーザー照射による血流増加作用は光そのものによる影響と考えられる。すなわち、波長532nmのレーザー光でも血管を十分に拡張させることがわかった。
【0038】
以上の実験結果、および、紫外線領域の波長の光が血管拡張作用を有するという事実から、可視領域(400nm〜600nm)の波長のレーザー光でも十分な血管拡張作用を有することがわかった。また、レーザー光に限らず、400nm〜600nmの間の波長に吸収ピークを有する単色光であっても同様に、十分な血管拡張作用を有することがわかった。
【0039】
したがって、血管拡張作用を有する波長のレーザー光を照射することにより、あるいは、血管拡張作用を有する波長に吸収ピークを有する単色光を照射することにより、穿刺時疼痛軽減のために皮膚を冷却した際の血管収縮を、薬物を使用することなく打ち消すことが可能となる。
【0040】
(第1の実施の形態)
図1(A)は、本発明の第1の実施の形態に係る穿刺時疼痛軽減用の冷却装置10を示す概略構成図、図1(B)は、図1(A)の矢印1Bに沿う矢視図である。
【0041】
第1の実施の形態に係る穿刺時疼痛軽減用の冷却装置10は、概説すれば、皮膚50を冷却する冷却部20と、血管拡張作用を有する波長の光31を皮膚50に向けて照射する光照射部30と、これら冷却部20および光照射部30を組み込むための本体部40と、を有している。
【0042】
前記本体部40は、冷却装置10の取り扱いを容易にするために、使用者が握るグリップ部41を含み、その先端部に、冷却部20および光照射部30が配置されている。本体部40には、冷却部20および光照射部30を作動させるための図示しないスイッチが設けられている。
【0043】
前記冷却部20は、ペルチェ素子21と、ペルチェ素子21に接続され皮膚50に接触される冷却板22と、ペルチェ素子21に接続される放熱板23と、を有している。
【0044】
ペルチェ素子21は、公知のように、p型半導体とn型半導体とを交互に複数個直列に電極を介して接続し、さらにそれらを一対の電気絶縁層の間に配置して構成されている。一方の電極は直流電源のマイナス極に接続され、他方の電極は直流電源のプラス極に接続されている。ペルチェ素子21は、ペルチェ素子用駆動回路61に接続されている。本発明の目的より、ペルチェ素子21は、冷却板22が低温側、放熱板23が高温側となるように直流電圧が印加されて駆動される。
【0045】
冷却板22は、熱伝導性の良好なアルミニウムや銅などの金属材料から形成されている。冷却板22は、中空の断面円錘台形状を有し、ペルチェ素子21に接続される環状の周囲壁24と、周囲壁24の一端(図1(A)においては下端)に連続する円盤状の接触壁25と、を含んでいる。図1(A)(B)に示すように、接触壁25の中心は、円形状の貫通孔26が形成され、開口している。この貫通孔26により、光照射部30における一つの光照射口33を構成している。
【0046】
放熱板23には、図示しないヒートパイプが組み込まれ、ペルチェ素子21の冷却効果を高めている。
【0047】
ペルチェ素子21および放熱板23には、後述する光源32を挿通するための通孔21a、23aが設けられている。
【0048】
なお、冷却部20として、ペルチェ素子21を備える代わりに、高圧気体が細孔を通って膨張するときに寒冷を発生するジュールトムソン効果を利用した冷却器など公知の冷却手段を用いても良い。
【0049】
前記光照射部30は、血管拡張作用を有する波長の光31を発する光源32と、前記貫通孔26からなる一つの光照射口33と、を有している。光源32が発する光31は、波長が400nm〜600nmの間にあるレーザー光、あるいは、400nm〜600nmの間の波長に吸収ピークを有する単色光である。光源32は、光源用駆動回路62に接続されている。給電用の電気ケーブル42は、本体部40の後端から外部に引き出され、図示しない外部電源に接続される。
【0050】
第1の実施の形態に係る穿刺時疼痛軽減用の冷却装置10にあっては、さらに、皮膚50の温度を検知する温度検知部70と、冷却部20の温度を制御する制御部60と、をさらに有している。そして、制御部60は、温度検知部70により検知した皮膚50の温度に基づいて、冷却部20の温度を制御する。
【0051】
前記温度検知部70は、皮膚50の温度を検知し得る限りにおいて、温度検知方式は特に限定されるものでないが、例えば、赤外線センサー71から構成することができる。赤外線センサー71は、光照射口33の上方位置に配置されている。赤外線センサー71には、サーモパイル素子やボロメータ素子を使用可能である。
【0052】
前記制御部60は、CPUやメモリを主体に構成され、ペルチェ素子用駆動回路61や、光源用駆動回路62が接続されている。また、制御部60には、温度検知部70から検知した皮膚温度に関する信号が入力される。制御部60は、検知した皮膚温度を予め設定されているしきい値と比較する。前記しきい値は、皮膚温度が冷えすぎて障害を発生させる虞のある温度に設定されている。そして、制御部60は、比較の結果に応じた制御信号を、ペルチェ素子用駆動回路61に出力する。例えば、検知した皮膚温度がしきい値に設定された温度以下になると、ペルチェ素子21への印加電圧を小さくしたり、単位時間当たりの通電時間を短くしたりするための制御信号を駆動回路61に出力する。これにより、冷却板22の接触壁25の温度が下がりすぎることが防止され、この結果、皮膚温度が冷えすぎることによる障害の発生が未然に防止される。メモリには、検知した皮膚温度に応じてペルチェ素子21を適切に駆動するためのプログラムなどが記憶されている。また、制御部60は、光源用駆動回路62に制御信号を出力し、照射される光31のエネルギーを調整することができる。
【0053】
また、制御部60は、検知した皮膚温度としきい値とを比較して、その温度以下になると、ランプまたはブザーにて測定者に認知させるアラーム手段を有しても良い。
【0054】
次に、作用を説明する。
【0055】
まず、光照射口33が針穿刺部位に臨むように、冷却板22の接触壁25を皮膚50に接触させる。スイッチをオンすると、冷却部20および光照射部30が作動を開始する。
【0056】
冷却部20においては、ペルチェ素子21が駆動され、冷却板22が急速に冷やされる。これに伴い、接触壁25が接触している皮膚50の周辺が急速に冷却される。したがって、ペルチェ素子21を用いて冷却効果を引き出すことによって、局所麻酔剤や揮発性蒸気冷却剤を使用することなく、瞬時に、針穿刺部位周辺の神経を麻痺させることが可能となる。これにより、穿刺時の疼痛が軽減される。
【0057】
また、制御部60は、温度検知部70により検知した皮膚50の温度に基づいて、冷却部20の温度を制御している。例えば、検知した皮膚温度がしきい値に設定された温度以下になると、ペルチェ素子21への印加電圧を小さくしたり、単位時間当たりの通電時間を短くしたりする制御信号をペルチェ素子用駆動回路61に出力する。これにより、接触壁25の温度が下がりすぎることが防止され、皮膚温度が冷えすぎることによる障害の発生が防止される。
【0058】
一方、光照射部30においては、血管拡張作用を有する波長の光31が皮膚50に向けて照射される。これに伴い、皮膚血管の収縮が予防され、あるいは、収縮した血管が拡張される。したがって、薬物を使用することなく、皮膚50を冷却した際の血管収縮を打ち消すことが可能となる。これにより、皮膚50の冷却に伴って不都合な事態を招くことなく、皮膚50の冷却に引き続いて行われる作業を円滑に進めることができる。例えば、静脈留置針や血糖測定時のランセット針の使用時において、針の挿入や採血を円滑に行うことができる。
【0059】
このように、第1の実施の形態によれば、揮発性蒸気冷却剤を使用することなく瞬時に皮膚50を冷却すると同時に、光照射によって皮膚血管の収縮を効率的に予防したり血管を効率的に拡張したりでき、穿刺による疼痛を抑制するとともに冷却に伴って不都合な事態が生じる虞をなくすことが可能となる。また、制御部60は、温度検知部70により検知した皮膚50の温度に基づいて、冷却部20の温度を制御するので、皮膚温度が冷えすぎることによる障害の発生を防止できる。
【0060】
(第2の実施の形態)
図2(A)は、本発明の第2の実施の形態に係る穿刺時疼痛軽減用の冷却装置10aを示す概略構成図、図2(B)は、図2(A)の矢印2Bに沿う矢視図である。なお、図1に示した部材と共通する部材には同一の番号を付し、その説明は一部省略する。
【0061】
第2の実施の形態は、光照射口34および温度検知部70の構成を改変した点で、第1の実施の形態と相違している。
【0062】
図2(A)(B)に示すように、第2の実施の形態にあっては、冷却板22の接触壁25は、複数の矩形形状の貫通孔27が形成され、開口している。これら複数の貫通孔27により、光照射部30における複数の光照射口34を構成している。接触壁25は、複数の貫通孔27が形成されることにより、第1の実施の形態の場合に比べて、針穿刺部位の周囲のみならず、針穿刺部位の全体にわたって接触することになる。
【0063】
また、温度検知部70として、バイメタル、熱電対などからなる温度センサー72を、接触壁25に取り付けてある。
【0064】
第2の実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様に、穿刺による疼痛を抑制するとともに冷却に伴って不都合な事態が生じる虞をなくすことが可能となる。また、皮膚温度が冷えすぎることによる障害の発生を防止できる。
【0065】
さらに、接触壁25に複数の貫通孔27を形成し、光照射部30が複数の光照射口34を備えるように構成したので、針穿刺部位の周囲のみならず針穿刺部位の全体を均一に冷却することができる一方、複数の光照射口34を通して針穿刺部位の全体に向けて血管拡張作用を有する波長の光31を効率よく照射することができる。
【0066】
(第3の実施の形態)
図3(A)は、本発明の第3の実施の形態に係る穿刺時疼痛軽減用の冷却装置10bを示す概略構成図、図3(B)は、図3(A)の矢印3Bに沿う矢視図である。なお、図1に示した部材と共通する部材には同一の番号を付し、その説明は一部省略する。
【0067】
第3の実施の形態は、光照射口35、光照射部30および温度検知部70の構成を改変した点で、第1の実施の形態と相違している。
【0068】
図3(A)(B)に示すように、第3の実施の形態にあっては、冷却板22の接触壁25は、複数(図示例では5個)の円形状の貫通孔28が形成され、開口している。これら複数の貫通孔28により、光照射部30における複数の光照射口35を構成している。接触壁25は、複数の貫通孔28が形成されることにより、第1の実施の形態の場合に比べて、針穿刺部位の周囲のみならず、針穿刺部位の全体にわたって接触することになる。
【0069】
図3(A)に示すように、光照射部30は、血管拡張作用を有する波長の光31を発する光源32と、前記貫通孔28からなる複数の光照射口35と、を有している。そして、光照射口35のそれぞれには、光源32からの光31を伝達する光ファイバー36の先端面36aつまり出射口が組み込まれている。光源32は、複数の光ファイバー36のそれぞれに光31を供給できる。
【0070】
また、温度検知部70として、第2の実施形態と同様に、バイメタル、熱電対などからなる温度センサー72を、接触壁25に取り付けてある。
【0071】
第3の実施の形態によっても、第1および第2の実施の形態と同様に、穿刺による疼痛を抑制するとともに冷却に伴って不都合な事態が生じる虞をなくすことが可能となる。また、皮膚温度が冷えすぎることによる障害の発生を防止できる。
【0072】
さらに、接触壁25に複数の貫通孔28を形成し、光照射部30が複数の光照射口35を備えるように構成したので、針穿刺部位の周囲のみならず針穿刺部位の全体を均一に冷却することができる一方、複数の光照射口35を通して針穿刺部位の全体に向けて血管拡張作用を有する波長の光31を効率よく照射することができる。しかも、光照射口35のそれぞれには光ファイバー36の先端面36aが組み込まれているので、光源32で発した光31のすべてが皮膚50に向けて照射される。これにより、光31のエネルギーを無駄なく使うことができる。
【0073】
(第4の実施の形態)
図4は、本発明の第4の実施の形態に係る穿刺時疼痛軽減用の冷却装置10cを示す概略構成図、図5は、図4の矢印5に沿う矢視図である。なお、図1に示した部材と共通する部材には同一の番号を付し、その説明は一部省略する。
【0074】
第4の実施の形態は、光照射部30の構成を改変し、さらに、穿刺器具100を取り付けることにより、皮膚50の冷却および光31の照射を実施しながら、同時に、穿刺操作を行い得るように構成してある。この点で、皮膚50の冷却および光31の照射を実施した後に、穿刺操作を別個に行うようにした第1〜第3の実施の形態と相違している。
【0075】
図4に示すように、第4の実施の形態にあっては、穿刺される穿刺針112(穿刺部材に相当する)を含む穿刺器具100が本体部40に着脱自在に取り付けられている。図4および図5に示すように、光照射部30は、血管拡張作用を有する波長の光31を発する複数個(図示例では4個)の光源32と、貫通孔26からなる一つの光照射口33と、を有している。複数個の光源32は、穿刺器具100の周囲に、周方向に等間隔に配置されている。ペルチェ素子21および放熱板23には、穿刺器具100および複数個の光源32を挿通するための通孔21a、23aが設けられている。
【0076】
前記穿刺器具100は、例えば、血液などの検査に際して、生体表面に穿刺針112を穿刺し、必要量の血液を採取するために用いられる。穿刺針112は、コイルバネの弾発力を利用することにより、所定深さだけ穿刺され、必要量の血液を採取した後に、元の位置に自動的に復帰する。この種の穿刺器具100は、本件出願人により出願された特開2000−245717号公報に詳細に記載されている。
【0077】
概説すれば、穿刺器具100は、穿刺針112を備えた穿刺針カートリッジ110と、当該穿刺針カートリッジ110が交換自在に装着される穿刺具本体120と、を有している。穿刺針カートリッジ110は、先端が開口されたケーシング111を備え、このケーシング111内に穿刺針112が移動自在に収納されている。穿刺具本体120は、穿刺針カートリッジ110が着脱自在に装着される長尺状のハウジング121と、ハウジング121内に長手方向に沿って移動自在に設けられたプランジャ122と、プランジャ122を先端方向(図中下方向)に向けて移動する弾発力を当該プランジャ122に付勢する第1コイルバネ(図示せず)と、プランジャ122を基端方向(図中上方向)に向けて移動する弾発力を当該プランジャ122に付勢する第2コイルバネ(図示せず)と、を有している。プランジャ122には、穿刺針112が着脱自在に接続される。また、穿刺具本体120には、第1コイルバネを圧縮して蓄えた弾発力を開放する際に操作される操作ボタン123が設けられている。第2コイルバネは、プランジャが先端方向に向けて移動する際に圧縮され、弾発力を蓄えるように構成されている。
【0078】
穿刺器具100を使用する前においては、穿刺針112の先端はケーシング111内に引き込められている。使用する際には、プランジャ122を基端方向に向けて移動し、第1コイルバネを圧縮して弾発力を蓄える。第1コイルバネを圧縮した状態は、ストッパ機構により保持される。ストッパ機構は、ハウジング121に開口した係合孔124と、プランジャ122に形成され前記係合孔124に係合する係合凸部125とから構成されている。そして、操作ボタン123を押下してストッパ機構を解除すると、第1コイルバネに蓄えられた弾発力が開放され、プランジャ122が先端方向に向けて移動する。これにより、穿刺針112は、その先端がケーシング111の外に押し出され、穿刺される。第2コイルバネは、プランジャ122の先端方向への移動に伴って圧縮され、弾発力を蓄えている。そして、穿刺針112が生体表面を穿刺した後は、第2コイルバネに蓄えられた弾発力が開放され、プランジャ122が基端方向に向けて移動する。これにより、穿刺針112は、ケーシング111内に引き込まれた元の位置に復帰する。
【0079】
第4の実施の形態によっても、第1〜第3の実施の形態と同様に、穿刺による疼痛を抑制するとともに冷却に伴って不都合な事態が生じる虞をなくすことが可能となる。また、皮膚温度が冷えすぎることによる障害の発生を防止できる。
【0080】
さらに、複数個の光源32を穿刺器具100の周囲に配置したので、血管拡張作用を有する波長の光31を、穿刺器具100に邪魔されることなく効率よく照射することができる。しかも、穿刺器具100を取り付けてあるので、皮膚50の冷却および光31の照射を実施しながら、同時に、穿刺操作を迅速に行うことができる。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1または請求項4に記載の発明によれば、揮発性蒸気冷却剤を使用することなく瞬時に皮膚を冷却すると同時に、光照射によって皮膚血管の収縮を効率的に予防したり血管を効率的に拡張したりでき、穿刺による疼痛を抑制するとともに冷却に伴って不都合な事態が生じる虞をなくすことが可能となる。
【0082】
請求項2に記載の発明によれば、紫外領域の光に比べて、皮膚に対する有害な刺激作用が少なく、組織深達性も高いことから、皮膚あるいは皮下組織への照射に適用するのに有利なものとなり、十分な血管拡張作用を得て、冷却に伴う皮膚血管の収縮を効率的に予防したり血管を効率的に拡張したりできる。
【0083】
請求項3に記載の発明によれば、皮膚温度が冷えすぎることによる障害の発生を防止することが可能となる。
【0084】
請求項5に記載の発明によれば、光のすべてを皮膚に向けて照射し、光のエネルギーを無駄なく使うことが可能となる。
【0085】
請求項6に記載の発明によれば、皮膚の冷却および光の照射を実施しながら、同時に、穿刺操作を迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、本発明の第1の実施の形態に係る穿刺時疼痛軽減用の冷却装置を示す概略構成図、図1(B)は、図1(A)の矢印1Bに沿う矢視図である。
【図2】図2(A)は、本発明の第2の実施の形態に係る穿刺時疼痛軽減用の冷却装置を示す概略構成図、図2(B)は、図2(A)の矢印2Bに沿う矢視図である。
【図3】図3(A)は、本発明の第3の実施の形態に係る穿刺時疼痛軽減用の冷却装置を示す概略構成図、図3(B)は、図3(A)の矢印3Bに沿う矢視図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る穿刺時疼痛軽減用の冷却装置を示す概略構成図である。
【図5】図4の矢印5に沿う矢視図である。
【符号の説明】
10、10a、10b、10c…穿刺時疼痛軽減用の冷却装置
20…冷却部
21…ペルチェ素子
22…冷却板
23…放熱板
25…接触壁
26、27、28…貫通孔
30…光照射部
31…血管拡張作用を有する波長の光
32…光源
33、34、35…光照射口
36…光ファイバー
36a…先端面
50…皮膚
60…制御部
70…温度検知部
71…赤外線センサー(温度検知部)
72…温度センサー(温度検知部)
100…穿刺器具
112…穿刺針(穿刺部材)
Claims (6)
- 皮膚を冷却する冷却部と、
血管拡張作用を有する波長の光を皮膚に向けて照射する光照射部と、を有してなる穿刺時疼痛軽減用の冷却装置。 - 前記光は、波長が400nm〜600nmの間にあるレーザー光、あるいは、400nm〜600nmの間の波長に吸収ピークを有する単色光であることを特徴とする請求項1に記載の穿刺時疼痛軽減用の冷却装置。
- 皮膚の温度を検知する温度検知部と、
前記冷却部の温度を制御する制御部と、をさらに有し、
前記制御部は、前記温度検知部により検知した皮膚の温度に基づいて、前記冷却部の温度を制御することを特徴とする請求項1に記載の穿刺時疼痛軽減用の冷却装置。 - 前記光照射部は、一つあるいは複数の光照射口を備えることを特徴とする請求項1に記載の穿刺時疼痛軽減用の冷却装置。
- 前記光照射口には、光を伝達する光ファイバーの先端面が組み込まれていることを特徴とする請求項4に記載の穿刺時疼痛軽減用の冷却装置。
- 穿刺される穿刺部材を含む穿刺器具が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の穿刺時疼痛軽減用の冷却装置。
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