JP2004336418A - 自動通報装置の筐体構造 - Google Patents

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Shoichi Hasebe
庄一 長谷部
Yoshihito Koshiba
美仁 小柴
Cho Nakano
超 中野
Tamotsu Shimamori
保 島森
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Abstract

【課題】既存の建屋等の設備に設置する場合でも、配線等が露出することがない自動通報装置の筐体構造を提供する。
【解決手段】電話回線等の通信手段により設備の異常等を遠隔地に通報する自動通報装置の筐体本体1を、下部筐体2と下部筐体2上に基板回路4を介在させて配置された上部筐体5とを有して構成し、かつ下部筐体2、基板回路4及び上部筐体5に、それぞれ、筐体本体1内に入力配線や電話回線7等の配線6を引き込む配線孔2e、4b、5aを開口したことから、下部筐体2の配線孔2e、4b、5aより入力配線や電話回線7等の配線6を筐体本体1内へ引き込むことで、既存の設備に自動通報装置を設置した場合でも、配線6が外部へ露出することがなく体裁が大変よい上、配線6や電話回線7が侵入者により切断されることがなく、自動通報装置が機能しなくなることもない。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電話回線等の通信手段を利用して設備の異常等を遠隔地に通報する自動通報装置の筐体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の通報装置としては、設備機器の異常を監視して、設備機器に異常が発生した場合、遠隔地にいる監視者にデータや音声で異常を通報するようにしたもの(例えば特許文献1)や、家庭や店舗等の設備に設置して設備への侵入者を監視し、侵入者を発見した場合、遠隔地にいる監視者に異常を通報するようにしたものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−253039号公報(段落0008,0009)
【0004】
前記従来の自動通報装置は、例えばビル等の設備に設置された各種設備機器からのデータを常時監視し、設備機器のデータに異常等が発生した場合、電話回線を使用して遠隔地の監視者へ異常を通報するようにしたもので、縦接続した複数の送信機より同一の電話回線を使用して異常を通報できるため、電話回線を増設することなく、監視すべきデータ点数の増加に容易に対応することができる効果を有している。
【0005】
また従来の自動通報装置は、筐体内に設備機器の異常を検知し、異常を通報する電子回路や、建屋等の設備に侵入した侵入者を検知する検知手段からの検知信号を検知し、侵入を通報する電子回路が組み込まれた回路基板と、複数の端子等が収容されており、端子には設備機器からの入力配線や、建屋の要所に設置された検知手段からの入力配線及び電話回線が接続されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の自動通報装置は、新築する家屋や店舗等の設備に設置する場合は、建屋の工事中に予め自動通報装置と設備機器や検知手段を接続する入力配線や電話回線を建屋の壁面等の内側へ設置しておくことにより、自動通報装置の設置後、配線が壁面の表面側に露出することがないため体裁がよいが、既存の設備に自動通報装置を設置する場合は、配線や電話回線を建屋の壁面の表面側に設置しなければならないため、体裁が大変悪い等の問題がある。
【0007】
特に設備への侵入者を監視して、異常を遠隔地の監視者に通報する自動通報装置の場合、壁面の表面に露出したり、自動通報装置に引き込まれている入力配線や電話回線等の配線を侵入者が故意に切断した場合、自動通報装置が機能しなくなる等の問題がある。
【0008】
本発明は前記従来の問題を改善するためになされたもので、既存の建屋等の設備に設置する場合でも、配線等が露出することがない自動通報装置の筐体構造を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明の自動通報装置の筐体構造は、電話回線等の通信手段により設備の異常等を遠隔地に通報する自動通報装置の筐体構造であって、自動通報装置の筐体本体を、下部筐体と下部筐体上に回路基板を介在させた状態で配置される上部筐体とを有して構成し、かつ下部筐体、回路基板及び上部筐体に、筐体本体内に入力配線や電話回線等の配線を引き込む配線孔を貫通開口したものである。
【0010】
前記構成により、下部筐体、回路基板及び上部筐体の配線孔より入力配線や電話回線等の配線を筐体本体内へ引き込むことにより、既存の設備に自動通報装置を設置した場合でも、配線が外部へ露出することがないため体裁が大変よいと共に、自動通報装置に引き込まれている入力配線や電話回線等の配線が侵入者により切断されることがないため、自動通報装置が機能しなくなる等の問題も解消することができる。
【0011】
前記目的を達成するため本発明の自動通報装置の筐体構造は、配線孔をそれぞれ下部筐体、基板回路及び上部筐体のほぼ中央部に貫通開口したものである。
【0012】
前記構成により、入力配線や電話回線等の配線を筐体本体内へ引き込む作業が容易に行えるようになる。
【0013】
前記目的を達成するため本発明の自動通報装置の筐体構造は、下部筐体に、壁面に埋め込まれた埋め込みボックスのスイッチ取り付け孔に合致する取り付け孔を形成したものである。
【0014】
前記構成により、予め壁面に埋め込まれた埋め込みボックスを何等加工せずに筐体本体が取り付けられるため、自動通報装置の設置作業が短時間で能率よく行えると共に、同一の設置場所において市販の埋め込みスイッチボックス(たとえばJISスイッチボックス)も利用できるため経済的である。
【0015】
前記目的を達成するため本発明の自動通報装置の筐体構造は、上部筐体の上面を覆うカバーの一部に、入力配線や電話回線等の配線を引き込む引き込み孔を開口したものである。
【0016】
前記構成により、カバーに形成された配線孔より入力配線や電話回線等の配線を筐体本体内へ引き込むことにより、埋め込みスイッチボックスが設置されていない場所にも自動通報装置を容易に設置することが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明を家屋や店舗等の設備に侵入する侵入者を監視し、通報する自動通報装置に実施した実施の形態を、図面を参照して詳述する。
【0018】
図1は自動通報装置の全体的な斜視図、図2は同分解斜視図、図3はカバーを取り外した状態の斜視図、図4は図1のA−A線に沿う断面図である。
【0019】
自動通報装置の筐体本体1は、図2に示すように下部筐体2と、下部筐体2の上面を覆うように取り付けられた回路基板4と、回路基板4の上面を覆うように配置された上部筐体5と、上部筐体5の上面を覆うように下部筐体2に後述するように着脱可能に装着されるカバー3とを有して構成している。
【0020】
下部筐体2の底板2aは、ほぼ正方形状をなす板体より形成されていて、上面の隅角部に中心部に挿通孔2bを有するボス2cが突設されている。
【0021】
底板2aのほぼ中央部には、周囲が枠状部2dにより囲まれた角形の配線孔2eが底板2aの上下面を貫通するように形成されており、この配線孔2eを挟んで対向する位置には、外側縁に沿ってスリット状の係止孔2fが形成されている。
【0022】
これら係止孔2fは、カバー3の開口縁より突設された一対の係止爪3aがそれぞれ係合することによってカバー3を着脱可能に装着するようになっており、配線孔2eと各係止孔2fの間には、一対の取り付け孔2gが穿設されている。
【0023】
これら取り付け孔2gは、建屋内に配線された屋内配線にスイッチ等を接続する目的で、建屋の壁面等に埋め込まれたJISスイッチボックスと称する埋め込みボックス(図示せず)に設けられたスイッチ取り付け孔の間隔と一致するよう、例えば83.5mmの間隔に設定されている。
【0024】
カバー3は下面が開口する箱体よりなり、周囲の各辺が下部筐体2の各辺とほぼ同一長さに形成されていて、底板2aの外周縁とカバー3の開口縁が合致するようになっている。
【0025】
カバー3の開口縁には、下部筐体2の底板2aに形成された係止孔2fと合致する位置に係止爪3aが突設されている。
【0026】
各係止爪3aは図2に示すようにフック状に形成されていて、底板2aの係止孔2fに上方より挿入すると、先端部が図4に示すように係止孔2fの開口縁に下方より係合して、下部筐体2に対してカバー3が固定できるようになっている。
【0027】
カバー3の一方の係止爪3aの両側には、自動通報装置を壁面に取り付けた場合、筐体本体1内に入力配線や屋内配線、電話回線7等の配線6を引き込むための引き込み孔3cが切り欠き形成されている。
【0028】
一方回路基板4は、下部筐体2の底板2aよりやや小さいプリント基板4aに、侵入者の検知を行う検知手段(図示せず)からの信号を検知し、遠隔地の監視者に通報する電子回路を構成する電子部品(図示せず)と、複数の端子9及び電源部品10等を実装した構成で、下部筐体2の底板2aに開口された配線孔2eと合致する位置に配線孔4bが形成されている。
【0029】
回路基板4を上方より覆う上部筐体5は、回路基板4の配線孔4bと合致する位置に配線孔5aが、端子9と合致する位置に切り欠き5bが、そして下部筐体2の底板2aに形成された係止孔2fと合致する位置に長孔5cがそれぞれ形成されていると共に、上部筐体5の上面には、回路基板4に実装されたLED群11と合致する位置に小孔5dが穿設されていて、回路基板4を上部筐体5で覆った際、LED群11がこの小孔5dより上部筐体5の上面に突出するようになっている。
【0030】
LED群11は、電源の入力時に点灯するLED11aと、外部から信号が入力したとき点灯するLED11b及び回路基板4の電子回路が通報を行っているとき点灯するLED11c等により構成されていて、各LED11a,11b,11cより発せられた光は、カバー3に穿設された発光孔3dよりカバー3の外側へ照射されていて、筐体本体1の外部からも容易に確認できるようになっている。
【0031】
また上部筐体5の上面には、配線孔5aの側方にバックアップ電池12を収容する収容部5eが凹設されており、側面には、配線孔5aより引き込まれた電源コード13を電源端子14と接続する円孔5fが設けられている。
【0032】
次に前記構成された自動通報装置の作用を説明する。
【0033】
新築建屋等の設備の場合は、予め自動通報装置を設置する壁面に埋め込みボックスを埋め込んでおけばよく、既存の建屋に設置する場合は、すでに設置されている埋め込みボックスを利用する。
【0034】
自動通報装置の設置に当っては、埋め込みスイッチボックス内に配線されている屋内配線や、検知手段からの入力配線、電話回線7等の配線6、回路基板4の電源部品10より延出された電源コード13を下部筐体2の底板2aに開口された配線孔2eに挿通した状態で、取り付け孔2gに挿入した取り付けねじを埋め込みボックスの取り付け孔(ともに図示せず)に螺挿して、埋め込みスイッチボックスに底板2aを固定する。
【0035】
次に底板2aに設けられたボス2cの貫通孔2b取付けねじ8を挿通し、更に、取付けねじ8を回路基板4の隅角部に設けた取り付け孔4cに挿通させて、上部筐体5の下面隅角部に設けた雌ねじボス5hに螺合することによって、下部筐体2に基盤回路4を介在させて上部筐体5を取り付けており、この状態で、基板回路4の配線孔4b及び上部筐体5の配線孔5aより引き出した電源コード13を電源端子14に、設備の要所に設置した侵入者検知手段からの入力配線や屋内配線等の配線6は端子9に、そして電話回線7はモジュラジャック15にそれぞれ接続する。
【0036】
配線が完了したら、カバー3の係止爪3aを下部筐体2の底板2aに形成された係止孔2fに係合することにより自動通報装置の設置を完了するもので、既存の建屋であっても、入力配線や屋内配線、電話回線7等の配線6が外部へ露出しないので体裁がよい上、侵入者により入力配線や電話回線7等の配線6が故意に切断されるのを未然に防止できるようになる。
【0037】
【発明の効果】
本発明は以上詳述したように、電話回線等の通信手段により設備の異常等を遠隔地に通報する自動通報装置の筐体本体を、下部筐体と下部筐体上に回路基板を介在させた状態で配置される上部筐体とを有して構成し、かつ下部筐体、回路基板及び上部筐体に、筐体本体内に入力配線や電話回線等の配線を引き込む配線孔を貫通開口したことから、下部筐体、基板回路及び法部筐体の各配線孔より入力配線や電話回線等の配線を筐体本体内へ引き込むことにより、既存の設備に自動通報装置を設置した場合でも、配線が外部へ露出することがないため体裁が大変よいと共に、自動通報装置に引き込まれている入力配線や電話回線等の配線が侵入者により切断されることがないため、自動通報装置が機能しなくなる等の問題も解消することができる。
【0038】
また配線孔を下部筐体、基板回路及び上部筐体のほぼ中央部にそれぞれ開口したことから、入力配線や電話回線等の配線を筐体本体内へ引き込む作業が容易に行えるようになると共に、下部筐体に、壁面に埋め込まれた埋め込みスイッチボックスのスイッチ取り付け孔に合致する取り付け孔を形成したことから、予め壁面に埋め込まれた埋め込みスイッチボックスを何等加工せずに筐体本体が取り付けられるため、自動通報装置の設置作業が短時間で能率よく行える上、同一の設置場所において市販の埋め込みスイッチボックス(たとえば、JISスイッチボックス)も利用できるため経済的である。
【0039】
さらに上部筐体の上面を覆うカバーの一部に、入力線や電話回線等の配線を引き込む引き込み孔を開口したことから、上部筐体に形成された配線孔より入力配線や電話回線等の配線を筐体本体内へ引き込むことにより、埋め込みスイッチボックスが設置されていない場所にも自動通報装置を容易に設置することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態になる自動通報装置の全体的な斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態になる自動通報装置の分解斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態になる自動通報装置の上部筐体を取り外した状態の斜視図である。
【図4】図1のA−A線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 筐体本体
2 下部筐体
2e 配線孔
3 カバー
3c 引き込み孔
4 回路基板
4b 配線孔
5 上部筐体
5a 配線孔
6 配線
7 電話回線

Claims (4)

  1. 電話回線等の通信手段により設備の異常等を遠隔地に通報する自動通報装置の筐体構造であって、前記自動通報装置の筐体本体を、下部筐体と該下部筐体上に回路基板を介在させた状態で配置される上部筐体とを有して構成し、かつ前記下部筐体、回路基板及び上部筐体に、前記筐体本体内に入力配線や電話回線等の配線を引き込む配線孔を貫通開口したことを特徴とする自動通報装置の筐体構造。
  2. 前記配線孔を、それぞれ前記下部筐体、回路基板及び上部筐体のほぼ中央部に貫通開口してなる請求項1に記載の自動通報装置の筐体構造。
  3. 前記下部筐体に、壁面に埋め込まれた埋め込みスイッチボックスのスイッチ取り付け孔に合致する取り付け孔を形成してなる請求項1または2に記載の自動通報装置の筐体構造。
  4. 前記上部筐体の上面を覆うカバーの一部に、入力配線や電話回線等の配線を引き込む引き込み孔を開口してなる請求項1ないし3の何れかに記載の自動通報装置の筐体構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018133542A (ja) * 2017-02-17 2018-08-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 筐体およびリモコン装置

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