JP2004334657A - 情報提供装置、情報提供方法、その方法を実現するためのプログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】通信端末が要求する位置に関する情報を提供する。
【解決手段】情報提供方法は、通信端末から情報を受信するステップ(S1002)と、位置データを取得するステップ(S1004)と、情報提供の依頼を取得するステップ(S1008)と、過去に同一の依頼がない場合には(S1010にてNO)、端末を検索するステップ(S1200)と、条件を満足する端末に依頼を送信するステップ(S1018)と、提供情報を受信するステップ(S1020)と、提供情報を送信するステップ(S1022)と、ポイント情報を更新するステップ(S1024)と、ポイント情報を送信するステップ(S1026)と、情報要求記録テーブルを更新するステップ(S1028)とを含む。
【選択図】 図9
【解決手段】情報提供方法は、通信端末から情報を受信するステップ(S1002)と、位置データを取得するステップ(S1004)と、情報提供の依頼を取得するステップ(S1008)と、過去に同一の依頼がない場合には(S1010にてNO)、端末を検索するステップ(S1200)と、条件を満足する端末に依頼を送信するステップ(S1018)と、提供情報を受信するステップ(S1020)と、提供情報を送信するステップ(S1022)と、ポイント情報を更新するステップ(S1024)と、ポイント情報を送信するステップ(S1026)と、情報要求記録テーブルを更新するステップ(S1028)とを含む。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信回線を介して情報を提供する技術に関し、特に、通信端末による情報の提供依頼に基づいて、その情報を有する他の通信端末を検索して、検索された通信端末を介して情報を提供する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、WWW(World Wide Web)による情報提供システムが、特定の地域や施設の情報を提供する技術として使用されている。このようなシステムには、たとえば、遊園地の情報提供に関し、遊園地の運営者が現在の入場制限の有無や駐車場の混雑度をWWWサーバ上に提供し、情報の提供を希望するユーザ(たとえば来園予定者)が、携帯電話その他の通信端末からWWWサーバにアクセスすることにより所望の情報を得る、というものがある。
【0003】
しかし、ユーザが要求する情報はさまざまであり、情報提供者(たとえば遊園地)が必ずしもWWWサーバ等による情報提供を行っているとは限らない。そのため、ユーザが求める情報が提供されない場合もあった。また、ユーザは、たとえば情報提供者の感想のように主観的な情報を容易に得ることができないことも多く、結果として、ユーザが希望する情報と情報提供者が提供する情報とは、必ずしも合致していないという問題があった。
【0004】
このような問題を解決するために、たとえば特開2002−334102号公報(特許文献1)は、ユーザが求める情報に合致した情報を提供する情報提供方法を開示する。この情報提供方法は、ユーザ情報とアドレス情報とを予め準備するステップと、情報提供要求を受信するとユーザ情報の中からその要求に関連する情報を有するユーザを抽出するステップと、抽出されたユーザに情報提供要求を配信するステップと、情報提供要求に対する返信情報を抽出されたユーザに送信するステップとを含む。
【0005】
特許文献1に開示された情報提供方法によると、情報提供要求を受信するとその要求に関連する情報を有するユーザが抽出され、そのユーザに情報提供の要求が送信される。また、ユーザが該当する情報を提供すると、その情報の提供に対する情報が返信される。このようにすると、ユーザが求める情報に合致した情報が提供され、情報の提供に対する評価が蓄積されるため、有用かつ客観的な情報を提供することができる。
【0006】
また、特開2002−183326号公報(特許文献2)は、遠隔地その他の任意の場所に関する情報を利用者に提供することができるサーバ装置を開示する。このサーバ装置は、各通信端末から要求対象に関する位置情報を含む情報送信要求を受信する回路と、情報送信要求に含まれる位置情報に対応する端末に情報送信要求が送信されるように情報送信要求の送信先を選択する回路と、情報送信要求を送信先に送信する回路とを含む。
【0007】
特許文献2に開示されたサーバ装置によると、利用者が端末から情報送信要求を送信すると、その情報送信要求は、その要求に含まれる位置情報に対応する端末に送信される。その結果、利用者は、必要とする情報を有する端末と通信することにより、遠隔地その他の任意の場所に関する情報を取得することができる。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−334102号公報
【0009】
【特許文献2】
特開2002−183326号公報
【0010】
【発明が解決しようとしている課題】
しかしながら、特許文献1に開示された情報提供方法によると、予め住所等の詳しい個人情報の登録が必要であり、会員が登録情報の更新を忘れた場合には、適当な会員への情報要求がなされなくなるという問題があった。また、情報の提供は登録された固定情報に基づいて要求されるため、最新の情報(たとえば会員が最近訪れた場所に関する情報)が提供されない場合もあった。
【0011】
また、特許文献2に開示されたサーバ装置によると、たとえば、情報が求められる対象の施設の利用者が少ないと、情報要求を送信できる相手の数は限られ、また、得られる情報も少なくなるという問題があった。また、ユーザが特定の場所についての情報を、たとえば夜間に要求した場合には、端末はそのような時間帯に存在しないことが多いため、情報を常に提供することができないといった時間的な制限もあった。
【0012】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、使用者についての情報の登録を必要とすることなく、また情報提供の制約を抑制しつつ、最適な情報を提供することができる情報提供装置、情報提供方法、その方法を実現するためのプログラムおよび記録媒体を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る情報提供装置は、通信回線に接続された第1の通信端末に対する情報提供を仲介する。情報提供は、通信回線に接続された1つ以上の第2の通信端末により行なわれる。この情報提供装置は、第1の通信端末から情報を受信するための第1の受信手段と、受信された情報から、第1の通信端末が要求する位置に関する第1の情報を取得するための第1の取得手段と、第1の情報を記憶するための第1の記憶手段と、1つ以上の第2の通信端末から情報を受信するための第2の受信手段と、受信された情報から、第2の通信端末の位置に関する第2の情報を取得するための第2の取得手段と、第2の情報を記憶するための第2の記憶手段と、第1の情報および第2の情報に基づいて、1つ以上の第2の通信端末の中から、第1の端末が情報を要求する位置を含むエリアの情報を有する通信端末を、第3の通信端末として検索するための検索手段と、第1の通信端末による情報提供を第3の通信端末に要求するための要求手段とを含む。
【0014】
第1の発明によると、第1の受信手段が、第1の通信端末から情報を受信すると、第1の取得手段は、その端末が要求する位置に関する情報(第1の情報)を取得する。位置に関する情報とは、観光地その他の特定の場所における混雑度、サービス度、感想その他の情報をいう。第1の記憶手段は、その第1の情報を記憶する。第2の受信手段が、1つ以上の第2の通信端末から情報を受信すると、第2の取得手段は、その通信端末の位置に関する情報(第2の情報)を取得する。第2の記憶手段は、その情報を記憶する。検索手段は、第1の情報および第2の情報に基づいて、1つ以上の第2の通信端末の中から、第3の通信端末を検索する。この第3の通信端末は、第1の通信端末が情報提供を希望する位置を含むエリアについての情報を有する端末である。ここで、エリアとは、位置よりも広い範囲をいう。要求手段は、その第3の通信端末に、その位置に関する情報提供を要求する。この要求は、たとえば、情報提供の求める電文と第1の通信端末に固有な情報および位置データを含む情報とを、第3の通信端末に送信することにより行なわれる。このようにすると、予め通信端末の情報を登録することなく、位置に関する情報は、第3の通信端末から第1の通信端末に提供される。これにより、使用者についての情報を登録することなく、その使用者が希望する情報を提供することができる情報提供装置を提供することができる。
【0015】
第2の発明に係る情報提供装置は、第1の発明の構成に加えて、第2の情報は、第2の通信端末がエリアに移動する予定を表わす情報を含むものである。検索手段は、予定を表わす情報に基づいて、1つ以上の第2の通信端末の中から、エリアに移動する予定を有する通信端末を、第3の通信端末として検索するための端末検索手段を含む。
【0016】
第2の発明によると、第1の通信端末が情報を要求する位置を含むエリアに移動する予定のある通信端末が、第3の通信端末として検索される。したがって、予め、第1の通信端末による情報提供を第3の通信端末に依頼することにより、将来、第3の通信端末がその位置に滞在したときに、第1の通信端末は、その位置に関する情報を取得することができる。
【0017】
第3の発明に係る情報提供装置は、第1の発明の構成に加えて、第2の情報は、第2の通信端末がエリアに新たに移動したことを表わす移動情報を含むものである。検索手段は、移動情報に基づいて、1つ以上の第2の通信端末の中から、エリアに新たに移動した通信端末を、第3の通信端末として検索するための端末検索手段を含む。
【0018】
第3の発明によると、第1の通信端末が情報を要求する位置を含むエリアに新たに移動した通信端末が、第3の通信端末として検索される。したがって、現時点で、第1の通信端末による情報提供をその第3の通信端末に依頼することにより、第1の通信端末は、その位置に関する情報を速やかに取得することができる。
【0019】
第4の発明に係る情報提供装置は、第1の発明の構成に加えて、第2の情報は、第2の通信端末がエリアに存在した履歴を表わす履歴情報を含むものである。検索手段は、履歴情報に基づいて、1つ以上の第2の通信端末の中から、エリアに存在した通信端末を、第3の通信端末として検索するための端末検索手段を含む。
【0020】
第4の発明によると、第1の通信端末が情報を要求する位置を含むエリアに存在した履歴を有する通信端末が、第3の通信端末として検索される。これにより、第1の通信端末は、過去にその位置に滞在した通信端末から情報の提供を受けることができる。
【0021】
第5の発明に係る情報提供装置は、第4の発明の構成に加えて、履歴情報は、エリアにおける滞在時間を含むものである。端末検索手段は、1つ以上の第2の通信端末の中から、滞在時間が予め定められた基準時間を上回る通信端末を、第3の通信端末として検索するための手段を含む。
【0022】
第5の発明によると、滞在時間が予め定められた基準時間を上回る通信端末が、第3の通信端末として検索される。ここで、滞在時間とは、第2の通信端末が、第1の通信端末が情報を要求する位置を含むエリアに滞在した時間をいう。このようにすると、エリアを単に通過した通信端末のように、短時間しかそのエリアに滞在しなかった通信端末による情報は提供されないので、不十分な情報の提供を防止することができる。
【0023】
第6の発明に係る情報提供装置は、第5の発明の構成に加えて、第3の通信端末の検索結果および第2の通信端末から情報を取得した結果のいずれかに基づいて、基準時間を変更するための基準時間変更手段をさらに含む。
【0024】
第6の発明によると、第3の通信端末の検索結果および第2の通信端末から情報を取得した結果のいずれかに基づいて、基準時間を変更することができるため、適切な情報提供の依頼を行なうことができる。
【0025】
第7の発明に係る情報提供装置は、第2または第3の発明の構成に加えて、第2の情報を取得した結果に基づいて、第3の通信端末の検索範囲を変更するための変更手段をさらに含む。端末検索手段は、1つ以上の第2の通信端末の中から、第3の通信端末を検索するための手段を含む。
【0026】
第7の発明によると、第2の通信端末の位置に関する情報を取得した結果に基づいて、通信端末を検索するエリアを変更することができるため、1つ以上の第2の通信端末の中から、第3の通信端末をより検索しやすくすることができる。
【0027】
第8の発明に係る情報提供装置は、第2〜4のいずれかの発明の構成に加えて、第3の通信端末の検索結果に基づいて、第3の通信端末の検索範囲を変更するための変更手段をさらに含む。端末検索手段は、変更された検索範囲に基づいて、1つ以上の第2の通信端末の中から、第3の通信端末を検索するための手段を含む。
【0028】
第8の発明によると、第3の通信端末の検索結果に基づいて、検索のためのエリアが変更されるため、第3の通信端末は、1つ以上の第2の通信端末の中から効率よく検索される。
【0029】
第9の発明に係る情報提供装置は、第1〜8のいずれかの発明の構成に加えて、第3の通信端末から提供された情報を第1の通信端末に送信するための送信手段をさらに含む。
【0030】
第9の発明によると、第3の通信端末から提供された情報を第1の通信端末に送信することができるため、情報は確実に第1の通信端末に提供される。
【0031】
第10の発明に係る情報提供装置は、第9の発明の構成に加えて、予め定められた時刻に、提供された情報を第1の通信端末に送信するように、送信手段を制御するための制御手段をさらに含む。
【0032】
第10の発明によると、第3の通信端末から提供された情報は、予め定められた時刻に、第1の通信端末に送信されるため、第1の通信端末の使用者は、その位置に関する最新の情報を取得することができる。
【0033】
第11の発明に係る情報提供方法は、通信回線に接続された第1の通信端末に対する情報提供を仲介する方法である。情報提供は、通信回線に接続された1つ以上の第2の通信端末により行なわれる。この情報提供方法は、第1の通信端末から情報を受信するステップと、第1の通信端末から受信した情報から、第1の通信端末が要求する位置に関する第1の情報を取得するステップと、第1の情報を記憶するステップと、1つ以上の第2の通信端末から情報を受信するステップと、1つ以上の第2の通信端末から受信した情報から、第2の通信端末の位置に関する第2の情報を取得するステップと、第2の情報を記憶するステップと、第1の情報および第2の情報に基づいて、1つ以上の第2の通信端末の中から、第1の端末が情報を要求する位置を含むエリアの情報を有する通信端末を、第3の通信端末として検索するステップと、第1の通信端末による情報提供を第3の通信端末に要求するステップとを含む。
【0034】
第11の発明によると、第1の通信端末からの情報が受信されると、その端末が要求する位置に関する情報(第1の情報)が取得され、記憶される。位置に関する情報は、たとえば、観光地その他の特定の場所における混雑度、サービス度、感想その他の情報である。1つ以上の第2の通信端末からの情報が受信されると、その通信端末の位置に関する情報(第2の情報)が取得され、記憶される。第1の情報および第2の情報に基づいて、1つ以上の第2の通信端末の中から、第3の通信端末が検索される。この第3の通信端末は、第1の通信端末が情報提供を希望する位置を含むエリアについての情報を有する端末である。ここで、エリアとは、位置よりも広い範囲をいう。その位置に関する情報提供は、その第3の通信端末に要求される。この依頼は、たとえば、情報提供を求める電文と、第1の通信端末に固有な情報および位置データを含む情報とを、第3の通信端末に送信することにより行なわれる。このようにすると、予め通信端末の情報を登録することなく、位置に関する情報は、第3の通信端末から第1の通信端末に提供される。これにより、使用者についての情報を登録することなく、その使用者が希望する情報を提供することができる情報提供方法を提供することができる。
【0035】
第12の発明に係るプログラムは、第11の発明に係る情報提供方法をコンピュータに実現させる。
【0036】
第12の発明によると、使用者についての情報を登録することなく、その使用者が希望する情報を提供することができる情報提供方法をコンピュータに実現させることができる。
【0037】
第13の発明に係る記録媒体は、第12の発明に係るプログラムを記録した記録媒体である。
【0038】
第13の発明によると、使用者についての情報を登録することなく、その使用者が希望する情報を提供することができる情報提供方法をコンピュータに実現させるプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0040】
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る情報提供システムについて説明する。図1は、本実施の形態に係る情報提供サーバ2000と複数の通信端末とがネットワーク130に接続された状態を表わす図である。
【0041】
ネットワーク130には、情報提供サーバ2000と、固定端末150,180と、複数の無線基地局106とが接続される。各無線基地局には、移動端末160,170が接続される。課金サーバ500は、情報提供サーバ2000に接続される。
【0042】
固定端末150は、たとえばLAN(Local Area Network)を介してネットワーク130に接続されるコンピュータである。移動端末160は、たとえばPDA(PersonalDigitalAssistant)その他の情報処理端末あるいは携帯電話など、通信機能および情報の入出力機能を備えた端末である。
【0043】
移動端末170は、たとえばPDA(Personal Digital Assistant)その他の情報処理端末あるいは携帯電話などであり、情報を提供することができる端末であるが、これに限られない。固定端末180は、たとえば高速道路を常時撮影しているカメラに接続された端末である(以下、移動端末170あるいは固定端末180をまとめて情報提供端末400と表わす)。
【0044】
このようにして構成された情報提供システムにおいて、固定端末150あるいは移動端末160(以下、これらの端末をまとめて情報要求端末300と表わす。)は、情報指定データ、地域指定データ、および端末固有データを情報提供サーバ2000に送信する。情報指定データは、情報内容(たとえば、観光地における人ごみ、訪問者の感想等)を指定するためのデータである。地域指定データは、情報内容を得たい地域を特定するデータ(たとえば、緯度、経度、特定の地図における位置を表わす記号等)である。端末固有データは、メールアドレス、電話番号その他の各端末を特定するデータである。また、固定端末150あるいは移動端末160は、情報提供サーバ2000から受信した情報を各端末が有する表示装置に表示する。これらの処理を実行するためのプログラムの制御構造は、後述する。
【0045】
なお、本実施の形態に係る情報提供システムの構成においては、情報提供サーバ2000および課金サーバ500はネットワーク130に接続された構成となっているが、これに限られるものではない。たとえば、電話網における通信交換機、あるいはIP(Internet Protocol)網におけるルータに相当する機能を有するシステム構成であってもよい。
【0046】
図2を参照して、本実施の形態に係る情報提供サーバ2000の構成について説明する。図2は、情報提供サーバ2000の制御ブロック図である。
【0047】
この情報提供サーバ2000は、制御回路201と、情報要求取得回路202と、提供情報受信回路203と、端末情報取得回路204と、情報提供回路205と、情報提供依頼回路206と、情報提供端末検索回路207と、端末情報テーブルアクセス回路208と、情報要求内容検索回路211と、情報要求内容記録回路213と、課金情報送信回路214と、通信IF(Interface)220と、固定ディスク230,240,250と、RAM(Random Access Memory)260と、モニタ270と、ディスク駆動装置280と、キーボード290とを含む。ディスク駆動装置280には、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory)282その他の記録媒体が装着される。
【0048】
制御回路201は、固定ディスク250のプログラム記憶領域からRAM260に読み出されたプログラムに基づいて、各回路における処理を制御する。このプログラムの制御構造は、後述する。
【0049】
情報要求取得回路202は、固定端末150、あるいは移動端末160による情報の提供要求を取得する。この情報要求には、地域指定データ、情報指定データ等が含まれる。ここで、地域指定データとは、予め定められた地図上の地域を指定するための記号等をいう。このデータには、たとえば情報提供サーバ2000に記憶される電子地図の範囲記号(「A1」、「B2」等)が含まれる。情報指定データとは、情報の種類(内容、時間その他の属性)を特定するためのデータをいう。このデータには、たとえば、観光地情報、病院情報、天気予報等のデータ、あるいは、混雑度、アクセス、サービスの程度等のデータが含まれる。
【0050】
提供情報受信回路203は、情報提供端末400から送信された提供情報を取得する。この提供情報は、情報要求端末300による情報の提供依頼に基づいてメモリなどから読み出された情報、あるいは情報提供端末400のユーザにより入力される情報である。
【0051】
端末情報取得回路204は、情報要求端末300からメールアドレスその他の端末固有データ、情報提供端末400から送信された位置データその他の端末に固有なデータを取得する。
【0052】
情報提供回路205は、提供情報受信回路203によって取得された、情報提供端末400により提供された情報を、情報要求端末300に送信する。
【0053】
情報提供依頼回路206は、情報要求取得回路202によって取得された情報要求内容に基づいて、情報提供の依頼を、特定の通信端末に送信する。この特定の通信端末は、後述する情報提供端末検索回路207により検索される情報提供端末400である。送信される依頼には、情報要求端末300に固有な情報(たとえばメールアドレス、電話番号その他のデータ)と、具体的な情報(たとえば、特定の場所についての最新情報、サービスの程度等)が含まれる。
【0054】
なお、情報要求端末300に固有な情報には、ユーザの個人情報が含まれる場合もある。したがって、個人情報の保護という観点から、情報提供の依頼に含めるデータを制限するようにしてもよい。たとえば、情報提供サーバ2000と情報要求端末300との間で通信されるデータの選択を変更することにより、このような制限を設けることができる。
【0055】
情報提供端末検索回路207は、固定ディスク230に生成された端末情報テーブル210に登録されている端末データの中から、取得した地域指定データに基づいて、情報提供端末400を検索する。
【0056】
端末情報テーブルアクセス回路208は、各情報提供端末400の位置データに変更があった場合に、端末情報取得回路204により取得された情報を端末情報テーブル210上にて更新する。
【0057】
情報要求内容検索回路211は、情報要求テーブル212に格納されている情報から、指定された条件に該当する情報を検索する。この条件とは、たとえば情報の提供を希望する位置、時間、キーワードその他の情報を含むことである。
【0058】
情報要求内容記録回路213は、情報要求端末300から要求されている情報の内容および情報提供端末400から提供された情報を、固定ディスク240の情報要求テーブル212に記憶する。
【0059】
課金情報送信回路214は、端末情報テーブルアクセス回路208により取得された端末情報を、通信IF220を介して課金サーバ500に送信する。この端末情報は、情報の仲介に対する課金額を算出する処理等に使用される。
【0060】
上述した各回路における処理は、その処理を実行するソフトウェアをCPU(Central Processing Unit)200により実行させることによっても、実現することができる。このようなソフトウェアは、予めハードウェアに記憶されている場合もあれば、CD−ROM282その他の記録媒体に格納されて流通し、ディスク駆動装置280によりその記録媒体から読み取られて、プログラムを格納する固定ディスク250に一旦格納される場合もある。そのソフトウェアは、固定ディスク250からRAM260に読み出されて、CPU200により実行される。図2に示した情報提供サーバ2000のハードウェア構成は、コンピュータの構成として一般的なものである。したがって、本発明の最も本質的な部分は、固定ディスク250、CD−ROM282その他の記録媒体に記録されたソフトウェアであるともいえる。
【0061】
なお、情報提供サーバ2000を構成するコンピュータ自体の動作は周知である。したがって、その説明はここでは繰り返さない。
【0062】
図3を参照して、本実施の形態に係る情報提供サーバ2000に情報提供を依頼する情報要求端末300の構成について説明する。図3は、情報要求端末300の制御ブロック図である。
【0063】
この情報要求端末300は、制御回路301と、固定ディスク302と、メモリ303と、キーボード304と、データ受信回路305と、データ送信回路306と、モニタ307と、通信IF308と、メモリカードドライブ310とを含む。メモリカードドライブ310には、メモリカード320が装着される。
【0064】
制御回路301は、固定ディスク302に格納されたプログラムに基づいて、データの通信、モニタ307へのデータの出力、キーボード304から入力されたデータのメモリ303への書込、その他の処理を制御する。このプログラムの制御構造は、後述する。
【0065】
固定ディスク302は、情報要求端末300に固有なデータ(たとえば、メールアドレス、電話番号など)を記憶する。
【0066】
メモリ303は、データ受信回路305が受信したデータあるいは提供情報を一時的に記憶する。
【0067】
キーボード304は、この端末の使用者が情報を入力するために使用されるが、これに限られない。この構成に代えて、たとえば、入力ペンなどを設けてもよい。
【0068】
データ受信回路305は、通信IF308から受信したデータを制御回路301に出力する。データ送信回路306は、制御回路301により処理されたデータを、通信IF308を介してネットワーク130に送信する。このとき送信されるデータには、端末固有データと、情報指定データと、地域指定データとが含まれる。
【0069】
メモリカードドライブ310は、装着されたメモリカード320との間で、データを読み取ったり、データを書き込んだりする。なお、メモリカードドライブ310およびメモリカード320に代えて、ディスクドライブおよびCD−ROMその他の記録媒体を有してもよい。
【0070】
このような構成を有する情報要求端末300において、制御回路301が制御する各処理は、その処理をコンピュータにおいて実現するためのプログラムをCPUに実行させることによっても、実現することができる。したがって、そのソフトウェアを実行可能なコンピュータにより、情報要求端末300を構成してもよい。なお、コンピュータ自体の動作は周知であるので、その説明はここでは繰り返さない。
【0071】
図4を参照して、図1に示した情報提供端末400の構成について説明する。図4は、情報提供端末400の制御ブロック図である。
【0072】
この情報提供端末400は、後述する処理を制御する制御回路401と、データを記憶する固定ディスク402と、データを一時的に保持するメモリ403と、ユーザが情報を入力するための入力ボタン404と、位置データ取得回路405と、撮像素子を有するカメラ406と、データ受信回路407と、データ送信回路408と、モニタ409と、通信IF420とを含む。
【0073】
制御回路401は、位置データ取得回路405によって取得された、情報提供端末400の位置データを情報提供サーバ2000に送信するように、データ送信回路408を制御する。これにより、情報提供端末400は、情報提供サーバ2000に記憶される位置データを所望の機会に送信することができる。
【0074】
位置データ取得回路405は、たとえばGPS(Global Positioning System、いわゆる全地球測位装置)機能を有する回路である。位置データ取得回路405は、GPS衛星から通信IF420を介して受信する情報の中から、情報提供端末400の位置データを取得する。
【0075】
カメラ406は、静止画像あるいは動画を撮影することができるものであればよい。
【0076】
データ受信回路407は、通信IF420を介して受信したデータを制御回路401に出力する。データ送信回路408は、制御回路408から入力されたデータを、通信IF420を介して通信回線(図示しない)に送信する。
【0077】
モニタ409は、情報提供端末400が取得した情報を表示する。この情報には、情報要求端末300が提供を希望する情報が含まれる。情報提供端末400のユーザは、このモニタ409に表示された情報に対して、自身の感想等を入力することができる。
【0078】
なお、制御回路401が実現する機能は、一般のコンピュータに搭載されるCPUが実行するプログラムにより実現することもできる。したがって、コンピュータに位置データ取得回路405、カメラ406などを加えたコンピュータシステムを情報提供端末400として構成してもよい。なお、コンピュータ自体の動作は周知であるので、その説明はここでは繰り返さない。
【0079】
図5を参照して、本実施の形態に係る情報提供サーバ200に接続される課金サーバ500について説明する。図5は、課金サーバ500の制御ブロック図である。この課金サーバ500は、情報提供サーバ2000が出力する情報に基づいて、情報の利用に対する課金データ(たとえば、請求金額、支払期限等)を算出する。
【0080】
この課金サーバ500は、制御回路501と、端末情報取得回路502と、データを記憶する固定ディスク503と、課金データ算出回路504と、情報を一時的に保持するためのメモリ505と、通信IF506とを含む。
【0081】
制御回路501は、メモリ505に格納されたプログラムに基づいて、端末情報取得回路502、課金データ算出回路504その他の各部の処理を制御する。
【0082】
端末情報取得回路502は、情報提供サーバ2000から受信する情報から、課金対象となる通信端末のID(Identification)、通信された情報量、ポイント情報その他の課金処理に必要な情報を取得する。
【0083】
固定ディスク503は、課金情報テーブルを含む。情報量の単価、割引率その他の情報提供サービスに対する課金処理に必要な情報が、課金情報テーブルに格納される。
【0084】
課金データ算出回路504は、情報提供端末400その他の通信端末が有するポイントに基づいて、各通信端末のユーザに対する課金額を算出する。課金データ算出回路504は、さらに、固定ディスク503に含まれる課金情報テーブルから取得した通信端末ごとの口座番号やクレジットカード番号等に基づいて課金処理を行なう。
【0085】
なお、制御回路501、端末情報取得回路502あるいは課金データ算出回路504が実現する機能は、一般のコンピュータに搭載されるCPUが実行するプログラムにより実現することもできる。したがって、各回路に代えて、CPUおよびそのプログラムを有するコンピュータにより、課金サーバ500を構成することもできる。なお、コンピュータ自体の動作は周知であるので、その説明はここでは繰り返さない。
【0086】
図6を参照して、本実施の形態に係る情報提供サーバ2000に記憶されるデータについて説明する。図6は、固定ディスク230の端末情報テーブル210に記憶されるデータ構造を表わす図である。このデータは、各情報提供端末400から受信する滞在履歴に関するものである。
【0087】
各情報提供端末400の端末IDは、フィールド602に格納される。各情報提供端末400のメールアドレスは、フィールド604に格納される。各情報提供端末400が保有するポイントは、フィールド606に格納される。このポイントは、情報の提供あるいは入手によって増減される。たとえば各情報提供端末400が情報を提供した場合には、そのポイントは加算され、情報を提供された場合には、減算される。
【0088】
各情報提供端末400の位置を表わすデータは、フィールド608に格納される。この位置は、たとえば情報提供サーバ2000に記憶された電子地図上にて定められた範囲である。なお、このような範囲の代わりに、緯度および経度等の位置を特定することができるデータを格納してもよい。
【0089】
各情報提供端末400が特定の位置に進入した時刻は、フィールド610に格納される。この時刻のデータは、情報提供サーバ2000が保持するクロック(図示しない)により取得される。
【0090】
各情報提供端末400の滞在時間は、フィールド612に格納される。この時間は、制御回路201により算出される。
【0091】
図6において、たとえば端末ID1を有する通信端末は、端末固有情報としてメールアドレス「aaa@xxx.co.jp」を有し、5ポイントを有する。この端末は、11月1日18時50分に、位置「C1」に進入し、3分滞在している。さらに、この通信端末は、同日19時35分に、位置「A2」に進入し、現在滞在している。
【0092】
なお、データを格納するための構造は、図6に示したように1つのテーブル構造に限られず、たとえばRDB(Relational Data Base)の態様により、分散させてもよい。
【0093】
図7を参照して、各通信端末の地図上における移動の履歴について説明する。図7は、情報提供サーバ2000に予め記憶された地図上に、図6のデータを有する通信端末702,704,706を表わした図である。
【0094】
端末ID1を有する通信端末702は、図7の地図外から位置「C1」に進入し、位置「C2」→位置「B2」→位置「A2」へと移動し、位置「A2」に現在滞在している。
【0095】
端末ID2を有する通信端末704は、位置「B4」から位置「B3」に進入し、再び位置「B4」に移動し、現在も滞在している。
【0096】
端末ID3を有する通信端末706は、図7の地図の外部から位置「C1」に進入し、さらに位置「C2」→位置「C3」→位置「C4」へと移動し、位置「C4」に現在も滞在している。
【0097】
図8を参照して、図2に示した情報提供サーバ2000の固定ディスク230に記憶されるデータについて説明する。図8は、固定ディスク230の地域管理テーブル230に記憶される地域情報のデータ構造を表わす図である。
【0098】
場所を表わすデータは、フィールド702に格納される。このデータは、場所の名称、地名などである。位置を表わすデータは、フィールド704に格納される。このデータは、予め準備された地図(たとえば図7)において、その場所が含まれる位置を表わし、フィールド608に格納されるデータと対応するものである。
【0099】
なお、場所と位置を表わすデータとは、必ずしも一対一である必要はなく、複数の場所を表わすデータが、同一の位置に含まれてもよい。この場合、各場所を識別するための番号を生成して、地域管理テーブル230にフィールドを追加して、そのフィールドにその番号を格納してもよい。このようにすると、より詳細な情報を提供することが可能になる。
【0100】
図9を参照して、本実施の形態に係る情報提供サーバ2000が実行するプログラムの制御構造について説明する。以下の説明では、上述した各回路(図2)が実現する機能は、CPU200が実行するプログラムにより実現されるものとして説明する。このプログラムは、情報提供サーバ2000が起動している間、実行される。
【0101】
ステップ(以下、ステップをSと表わす。)1002にて、情報提供サーバ2000のCPU200は、通信IF220を介して情報提供端末400から情報を受信する。この受信は、リアルタイムベースあるいは予め設定された間隔ごとに行なわれる。この情報提供端末400は、情報の提供について事前に承諾した通信端末でもよいし、そのような承諾をすることなく、リアルタイムに情報を提供するような通信端末であってもよい。
【0102】
S1004にて、CPU200は、S1002にて受信した情報の中から、情報提供端末400の位置データを取得する。この位置データには、緯度情報、経度情報、あるいは「情報提供端末400はXX駅の1番自動改札を通過した。」というような情報が含まれる。
【0103】
S1100にて、CPU200は、後述する位置データ更新処理を実行する。この処理が実行されることにより、情報提供端末400の位置データ(エリア、滞在時間など)が固定ディスク230の端末情報テーブル210に書き込まれる。
【0104】
S1008にて、CPU200は、情報要求端末300から情報提供の要求を取得する。この要求は、たとえば、情報要求端末300から受信した情報に、情報提供の要求を表わすコードが含まれている場合に取得される。
【0105】
S1010にて、CPU200は、S1008にて取得した要求と同一の情報要求が過去にあったか否かを判断する。この判断は、たとえば、固定ディスク240の情報要求テーブル212に格納されている情報提供の履歴を参照することにより行なわれる。過去に同一の情報要求があったと判断した場合には(S1010にてYES)、処理はS1014に移される。もしそうでないと(S1010にてNO)は、処理はS1200に移される。
【0106】
S1014にて、CPU200は、固定ディスク240の情報要求テーブル212から提供情報を取得する。この提供情報は、今回取得した情報の要求と同一の要求に対して、過去に提供された情報である。
【0107】
S1200にて、CPU200は、後述する端末検索処理を実行する。この処理が実行されることにより、情報提供サーバ2000に登録されているすべての端末の中から条件に該当する端末が検索される。ここで、「条件に該当する」とは、求められている情報を提供することができることをいう。たとえば、特定の場所についての情報が求められている場合において、その場所にいる端末のことをいう。
【0108】
S1018にて、CPU200は、条件を満たす情報提供端末400に情報提供の依頼を送信する。この依頼には、情報要求端末300の端末ID、提供が求められる情報(場所、その場所に対する詳細情報、訪問者の感想など)その他の情報提供に必要な情報が含まれる。
【0109】
S1020にて、CPU200は、条件を満たす情報提供端末400から提供情報を受信する。この提供情報には、情報要求端末300の求める情報そのものが含まれる。なお、これに代えて、その情報の詳細を取得することができる他の情報源を表わす情報(たとえばURL(Uniform Resource Locators))が含まれる場合もある。このようにすると、通信回線の負荷が低減されるため、通信時間を短くすることができる。
【0110】
S1022にて、CPU200は、提供情報を情報要求端末300に送信する。このとき、提供情報をそのまま送信してもよいし、情報提供サーバ2000が有する独自の情報を付加して送信してもよい。この独自の情報には、たとえば過去に同様の情報を要求した他の情報要求端末300のメールアドレス、電話番号などである。これにより、各情報要求端末300の間で、詳細な情報をやり取りすることができる。また、情報量が多い場合には、情報を分割して送信したり、情報を圧縮して送信してもよい。なお、情報の分割あるいは圧縮の態様は、特に限られない。
【0111】
S1024にて、CPU200は、情報提供端末400および情報要求端末300のポイント情報を更新する。この更新では、たとえば情報提供端末400のポイントは加算され、また情報要求端末300のポイントは減算される。
【0112】
S1026にて、CPU200は、更新したポイント情報を情報要求端末300および情報提供端末400に送信する。なお、ポイント情報の送信に加えて、その他の情報(たとえば今回提供された情報に関連する情報、広告等)を送信してもよい。
【0113】
S1028にて、CPU200は、固定ディスク240の情報要求テーブル212に対して、今回要求された情報および提供された情報の内容を書き込む。この内容には、情報要求端末300の端末ID、情報提供端末400の端末ID、情報量などが含まれる。その後、処理は終了する。
【0114】
図10を参照して、本実施の形態に係る情報提供サーバ2000が実行する位置データ更新処理プログラムの制御構造について説明する。このプログラムは、図9に示したプログラムの実行時において、情報提供端末400の位置を表わすデータを取得した後に実行される。
【0115】
S1102にて、CPU200は、情報提供端末400から受信したデータに基づいて現在位置データを受信したか否かを判断する。現在位置データとは、情報提供端末400が情報を送信したときに滞在している位置を表わすデータである。現在位置データを受信したと判断した場合には(S1102にてYES)、処理はS1104に移される。もしそうでないと(S1102にてNO)、処理は終了し、メイン処理に戻される。
【0116】
S1104にて、CPU200は、受信した現在位置データを位置を表わすデータに変換する。位置を表わすデータは、たとえば図7に示した地図に対して割り当てられる番号(「A1」、「B1」、「C1」、…)等である。このデータの変換は、たとえば予め記憶された地図データに基づいて行なわれる。
【0117】
S1106にて、CPU200は、情報提供端末400が前回の位置と同一の位置に滞在しているか否かを判断する。情報提供端末400が前回の位置と同一の位置に滞在していると判断した場合には(S1106にてYES)、処理は終了する。もしそうでないと(S1106にてNO)、処理はS1108に移される。
【0118】
S1108にて、CPU200は、現在の位置を表わすデータを固定ディスク230の端末情報テーブル210に追加する。
【0119】
S1110にて、CPU200は、情報提供端末400の現在の位置における滞在時間(すなわち、その位置に進入した時間から退出するまでの時間)を算出する。
【0120】
S1112にて、CPU200は、算出した滞在時間を端末情報テーブル210に記憶する。これにより、情報提供端末400の履歴が、新たなレコードとして端末情報テーブル210に追加される。その後、処理はメイン処理に戻される。
【0121】
図11を参照して、情報提供サーバ2000が実行する端末検索処理プログラムの制御構造について説明する。このプログラムは、メインプログラム(図9)の実行中において、情報要求端末300から求められた情報が情報提供サーバ2000に記憶されていない場合に、その情報を提供することができる情報提供端末400を新たに検索するために実行される。
【0122】
S1201にて、CPU200は、固定ディスク230の地域管理テーブル209に格納されている地域指定データを読み出す。
【0123】
S1202にて、CPU200は、読み出した地域指定データに基づいて、検索エリアを設定する。この検索エリアは、地域指定データが示す場所を含む位置である。たとえば、「X駅」についての情報が要求された場合、「X駅」を含む位置を表わすデータ「C2」が検索エリアとして設定される。
【0124】
S1203にて、CPU200は、最初の端末を検索する。なお、複数の端末を検索する場合の順序は特に限られない。端末IDごとに検索してもよいし、各データの更新日時が新しい端末から検索してもよい。このようにすると、新しい情報を有する端末を効率よく検索することができる。
【0125】
S1204にて、CPU200は、すべての端末の検索が終了したか否かを判断する。すべての端末の検索が終了したと判断した場合には(S1204にてYES)、処理はS1212に移される。もしそうでないと(S1204にてNO)、処理はS1206に移される。
【0126】
S1206にて、CPU200は、次の検索の対象となる端末を設定する。
S1208にて、CPU200は、対象となる端末が検索エリア内に滞在した履歴があるか否かを判断する。この判断は、たとえば端末の滞在時間と予め定められた基準時間とに基づいて行なわれる。この基準時間は、任意に設定するようにしてもよい。これにより、滞在時間の短い端末あるいはその位置を単に通過しただけの端末を検索の対象から除外することができる。対象となる端末が検索エリア内に滞在した履歴があると判断した場合には(S1208にてYES)、処理はS1210に移される。もしそうでないと(S1208にてNO)、処理はS1212に移される。
【0127】
S1210にて、CPU200は、対象となる端末を情報提供依頼の送信先に選択する。これにより、選択された端末の端末IDは、端末情報テーブル210に確保されたフィールドに格納される。
【0128】
S1212にて、CPU200は、情報提供依頼の送信先に選択された端末の数が下限のしきい値を下回っているか否かを判断する。この判断は、S1210にてフィールドに格納された端末IDの数とその下限のしきい値とを比較することにより行なわれる。情報提供依頼の送信先に選択された端末の数が下限のしきい値を下回っていると判断した場合には(S1212にてYES)、処理はS1214に移される。もしそうでないと(S1212にてNO)、処理はS1216に移される。
【0129】
S1214にて、CPU200は、検索エリアを拡大する。これにより、通信端末を検索する対象となる地図上の範囲が拡張される。
【0130】
S1216にて、CPU200は、情報提供依頼の送信先の端末の数が上限のしきい値を上回っているか否かを判断する。この判断は、S1210にて格納された端末IDの数とその上限のしきい値とを比較することにより行なわれる。情報提供依頼の送信先の端末の数が上限のしきい値を上回っていると判断した場合には(S1216にてYES)、処理はS1218に移される。もしそうでないと(S1216にてNO)、処理はメイン処理に戻される。
【0131】
図12を参照して、本実施の形態に係る情報提供端末400が実行するプログラムの制御構造について説明する。このプログラムは、情報提供端末400のユーザが所定のデータ(ユーザID、パスワード等)を入力して実行ボタンを押下した場合に、あるいは、予め設定された時刻になった場合に、制御回路401により実行される。
【0132】
S1302にて、情報提供端末400の制御回路401は、位置データを情報提供サーバ2000に送信する。この位置データは、情報提供端末400の位置データ取得回路405により取得されるデータである。このデータは、GPS衛星から送信された情報に含まれる。
【0133】
S1304にて、制御回路401は、情報提供サーバ2000から情報提供の依頼を受信する。この依頼には、情報提供を希望する情報要求端末300の端末ID、情報の内容(位置、詳細情報、時期等)が含まれる。
【0134】
S1306にて、制御回路401は、受信した情報提供の依頼をモニタ409に表示する。これにより、情報提供端末400のユーザが提供の依頼に係る情報を認識することができる。
【0135】
S1308にて、制御回路401は、提供情報を作成する。提供情報は、予め定められたフォーマットになるように、固定ディスク402に記憶されている情報、あるいは情報提供端末400のユーザが入力した情報に基づいて生成される。なお、固定ディスク402に記憶されている情報について、フラグを予め設定しておくことにより、提供情報として使用される情報と使用されない情報とを分けるようにしてもよい。これにより、たとえば情報提供端末400のユーザの個人情報の送信を防止することができる。
【0136】
S1310にて、制御回路401は、S1308にて作成した提供情報を情報提供サーバ2000に送信する。この情報は、情報提供の依頼に対する回答として、情報提供サーバ2000から情報要求端末300に提供される。
【0137】
S1312にて、制御回路401は、情報提供サーバ2000からポイント情報を受信する。
【0138】
S1314にて、制御回路401は、受信したポイント情報をモニタ409に表示する。その後、処理は終了する。
【0139】
図13を参照して、本実施の形態に係る情報要求端末300の制御回路301により実行されるプログラムの制御構造について説明する。このプログラムは、情報要求端末300のユーザが所定のデータ(ユーザID、パスワード、希望情報、情報の内容等)を入力して実行ボタンを押下した場合に、あるいは、予め設定された時刻になった場合に、制御回路301により実行される。
【0140】
S1402にて、情報要求端末300の制御回路301は、地域指定データを取得する。地域指定データには、ユーザが情報提供を希望する場所を表わすデータ(たとえば、「X駅」等)が含まれる。
【0141】
S1404にて、制御回路301は、情報指定データを取得する。この情報指定データには、ユーザが希望する情報の内容を特定するデータ(たとえば、「おすすめの歯科」)が含まれる。
【0142】
S1406にて、制御回路301は、情報提供の依頼を情報提供サーバ2000に送信する。この依頼には、S1402にて取得した地域指定データ、S1404にて取得した情報指定データ、ユーザが入力したデータ、あるいは予め依頼に含まれるように設定された端末固有情報等が含まれる。
【0143】
S1408にて、制御回路301は、データ受信回路305が情報提供サーバ2000から受信した情報の中から、情報提供端末400が提供した提供情報を取得する。
【0144】
S1410にて、制御回路301は、取得した提供情報をモニタ307に表示させる。なお、情報の表示は、これに限られない。たとえば、提供情報を1つの文書データに集約した上で、電子メール形式にて受信できる態様にすることにより、そのメールの着信を通知するようにしてもよい。
【0145】
S1411にて、制御回路301は、データ受信回路305が情報提供サーバ2000から受信した情報の中から、ポイント情報を取得する。
【0146】
S1412にて、制御回路301は、ポイント情報をモニタ307に表示させる。その後、処理は終了する。
【0147】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る情報提供サーバ2000、情報要求端末300、および情報提供端末400の動作について、図14を参照しつつ説明する。図14は、情報要求端末300のモニタ307および情報提供端末400のモニタ409における画面の推移を表わす図である。
【0148】
情報提供端末400のユーザが位置データを情報提供サーバ2000に送信すると(S1302)、情報提供サーバ2000はその位置データを受信し、受信データに基づいて位置データ更新処理(S1100)を実行し、端末情報テーブル210を更新する。
【0149】
情報要求端末300のユーザが、地域指定データ(X駅)、情報指定データ(歯科)および情報提供依頼期間(過去3日間)を入力して(図14における画面1502)、情報提供の依頼を送信すると(S1406)、情報提供サーバ2000がその依頼を受信する(S1008)。過去に同一の情報についての提供の依頼がないと判断された場合には(S1010にてNO)、端末検索処理が実行され(S1200)、情報提供の依頼先である情報提供端末400が検索される。その後、情報提供の依頼が情報提供端末400に送信される(S1018)。
【0150】
各情報提供端末400が情報提供の依頼を受信すると(S1304)、その依頼がモニタ409に表示され(画面1504)、提供情報がユーザによって作成される(画面1508)。情報提供端末400のユーザが提供情報を情報提供サーバ2000に送信すると(S1310)、情報提供サーバ2000はその情報を情報要求端末300に送信する(S1022)。この情報は、情報要求端末300のモニタ307に表示される(画面1506)。
【0151】
情報提供サーバ2000にてポイント情報が更新され(S1024)、その情報が情報要求端末300および情報提供端末400に送信されると(S1026)、各端末のモニタ307,409にそのポイント情報が表示される(画面1510,画面1512)。
【0152】
以上のようにして、本実施の形態に係る情報提供サーバ2000によると、情報要求端末300から受信した情報提供の依頼に基づいて、条件に該当する情報提供端末400が検索される。その依頼に関する情報が情報提供端末400から送信されると、情報提供サーバ2000は、その情報を情報要求端末300に送信する。
【0153】
このようにすると、提供を希望された場所の情報が情報提供サーバ2000に記憶されている場合には、その情報が情報要求端末300に提供される。その結果、情報の提供に対する制約(たとえば提供される時間の制限、提供される情報の種類の制限など)を少なくすることができる。
【0154】
また、その情報が情報提供サーバ2000に記憶されていない場合には、情報提供端末400がその場所に滞在しているとき、その端末が要求された情報を情報提供サーバ2000に送信する。これにより、情報要求端末300を予め情報提供サーバ2000に登録することなく、情報要求端末300のユーザが希望する情報を提供することができる。その結果、使用者についての情報を登録することなく、また情報提供の制約を抑制しつつ、通信端末のユーザにとって最適な情報を提供することができる情報提供システムを提供することができる。
【0155】
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る情報提供サーバ2000、情報要求端末300、および情報提供端末400のハードウェア構成は前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰り返さない。
【0156】
図15を参照して、情報提供サーバ2000の固定ディスク240に格納されるデータの構造について説明する。このデータは、情報要求端末300からの受信情報に基づいて取得されるデータ、および情報提供端末400からの受信情報に含まれるデータである。
【0157】
情報要求時刻を表わすデータは、フィールド802に格納される。このデータは、情報要求端末300から情報提供の要求を受信した時刻である。
【0158】
情報要求期間を表わすデータは、フィールド804に格納される。このデータは、情報要求端末300が情報を必要とする期間である。
【0159】
地域指定データは、フィールド806に格納される。このデータは、情報要求端末300のユーザが入力した、あるいは選択した場所を表わすデータである。
【0160】
情報指定データは、フィールド808に格納される。このデータは、使用者が求める情報の種類を表わす。
【0161】
情報提供依頼先を表わすデータは、フィールド810に格納される。情報提供端末を検索する処理が実行される前は、データはフィールド810に格納されていない。その処理の実行により情報提供端末400が検索されると、その端末の端末IDがこのフィールド810に格納される。
【0162】
情報提供端末IDは、フィールド812に格納される。情報提供端末400が情報を提供する前は、データはフィールド812に格納されない。情報が情報提供端末400により提供されると、その端末の端末IDがこのフィールド812に格納される。このデータは、情報の提供履歴の把握に使用されるとともに、ポイント情報の更新処理において、情報の提供実績として使用される。
【0163】
提供情報は、フィールド814に格納される。この情報は、情報提供端末400が提供した情報である。この情報は、たとえば具体的な内容を表わす情報であってもよいし、画像情報の場合にはその画像ファイルの保管場所を表わすアドレス情報であってもよい。
【0164】
なお、固定ディスク240に格納されるデータの構造は、この図15に示したものに限られず、情報提供サーバ2000が提供するサービスに基づいて、フィールドの数あるいは容量を変更できるようにしてもよい。
【0165】
図16を参照して、情報提供サーバ2000の固定ディスク240に格納されるデータの構造についてさらに説明する。図16は、図15に示した構造を有するフィールドに対して、情報提供の依頼の送信先、情報提供端末IDおよび提供情報が更新された状態を表わす図である。
【0166】
すなわち、後述する端末の検索処理が実行されて、情報提供を依頼することができる情報提供端末400が検索されると、その端末の端末IDがフィールド810に格納される(図16における、「10」、「20」など)。
【0167】
情報が情報提供端末400から実際に提供されると、その端末の端末IDがフィールド812に格納される(図16における「10」、「30」および「70」)。
【0168】
そのときに提供された情報の内容は、フィールド814に格納される(図16における「10:4/2 21:00 今日訪れました。桜は・・・」など)。
【0169】
なお、図16に示したように、これらの情報を1つのレコードとして格納する方法に代えて、前述したようにRDB形式にて格納してもよい。このようにすると、たとえばフィールド814に格納される提供情報のデータサイズが大きい場合、あるいは同一の情報が複数の情報要求端末300に提供された場合などにおいて、データ容量の増加を抑制することができる。
【0170】
図17を参照して、情報提供サーバ2000が実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、以下の説明では、前述の第1の実施の形態と同様に、各回路が実現する機能は、CPU200がこのプログラムを実行することにより実現されるものとして説明する。
【0171】
S1701にて、情報提供サーバ2000のCPU200は、情報要求端末300から情報提供の依頼を受信する。
【0172】
S1702にて、CPU200は、受信した依頼から、位置データ、情報内容などのデータを取得する。
【0173】
S1703にて、CPU200は、取得したデータを固定ディスク230に記憶する。
【0174】
S1704にて、CPU200は、検索位置エリアを設定する。ここで、検索位置エリアとは、情報提供端末400を検索する対象とするエリアをいう。この設定は、取得したデータに含まれる位置を表わすデータ(情報要求端末300にて指定された位置)に基づいて、あるいは予め定められた位置データ(情報提供サーバ2000自身が有する設定値)に基づいて行なわれる。
【0175】
S1706にて、CPU200は、検索位置エリアの変更時期を設定する。この時期は、たとえば情報提供を依頼する期間の中間日、1日おき、あるいは情報要求端末300から受信したデータに含まれる時期などを設定することができる。
【0176】
S1708にて、CPU200は、情報提供の依頼の期間が終了しているか否かを判断する。この判断は、情報提供サーバ2000が有する時計(図示しない)から取得した時刻データと、固定ディスク230に格納された情報提供の依頼の期間とを比較することにより行なわれる。情報提供の依頼の期間が終了していると判断した場合には(S1708にてYES)、処理は終了する。もしそうでないと(S1708にてNO)、処理はS1709に移される。
【0177】
S1709にて、CPU200は、情報提供端末400の候補となる通信端末から情報を受信する。
【0178】
S1710にて、CPU200は、受信した情報の中から、端末の位置データを取得する。
【0179】
S1711にて、CPU200は、S1710にて取得した位置データを有する通信端末を情報提供の依頼の送信先(情報提供端末400)とすべきであるか否かを判断する。この位置データを有する通信端末を情報提供の依頼の送信先とすべきであると判断した場合には(S1711にてYES)、処理はS1712に移される。もしそうでないと(S1711にてNO)、処理はS1714に移される。
【0180】
S1712にて、CPU200は、情報提供の依頼の送信先とされた情報提供端末400にその依頼を送信する。
【0181】
S1714にて、CPU200は、情報提供端末400から提供された情報を受信する。
【0182】
S1716にて、CPU200は、受信した提供情報を編集する。この編集には、たとえば情報要求端末300が求めている情報に関連する情報の付加、あるいは、情報要求端末300のユーザの属性等に関連する情報などの付加が含まれる。
【0183】
S1718にて、CPU200は、編集した提供情報を情報要求端末300に送信する。このとき、情報量が多く送信データのサイズが大きい場合には、データ圧縮により、あるいはデータの分割により、送信データのサイズを小さくしてもよい。このときの圧縮あるいは分割の方法は、特に限られない。
【0184】
S1800にて、CPU200は、後述する検索位置エリア変更処理を実行する。この処理が実行されると、検索された情報提供端末400の数に応じて、検索の対象となるエリアが拡大されたり、縮小されたりする。
【0185】
図18を参照して、本実施の形態に係る情報提供サーバ2000が実行する検索エリア変更処理プログラムの制御構造について説明する。このプログラムは、情報提供端末400を検索するエリアを最適にするために実行される。
【0186】
S1802にて、CPU200は、検索エリアの変更時期であるか否かを判断する。この判断は、S1706にて設定された検索位置エリアの変更時期と情報提供サーバ2000の時刻データとの比較に基づいて行なわれる。検索エリアの変更時期であると判断した場合には(S1802にてYES)、処理はS1804に移される。もしそうでないと(S1802にてNO)、処理はメイン処理に戻される。
【0187】
S1804にて、CPU200は、情報提供端末400の数が下限のしきい値を下回っているか否かを判断する。情報提供端末400の数が下限のしきい値を下回っていると判断した場合には(S1804にてYES)、処理はS1806に移される。もしそうでないと(S1804にてNO)、処理はS1808に移される。
【0188】
S1806にて、CPU200は、検索エリアを拡大する。これにより、情報提供サーバ2000に記憶された地図上における検索エリアが拡大される。たとえば、特定の位置が検索の対象として指定されていた場合には、その位置に加えて、その位置の周辺の位置も検索の対象に設定される。
【0189】
S1808にて、CPU200は、情報提供端末400の数が上限のしきい値を上回っているか否かを判断する。情報提供端末400の数が上限のしきい値を上回っていると判断した場合には(S1808にてYES)、処理はS1810に移される。もしそうでないと(S1808にてNO)、処理は終了して、メイン処理に戻される。
【0190】
S1810にて、CPU200は、検索エリアを縮小する。これにより、情報提供サーバ2000に記憶された地図上における検索エリアが縮小される。その後、処理は終了する。
【0191】
以上の構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る情報提供サーバ2000、情報要求端末300、および情報提供端末400の動作について、図19および図20を参照しつつ説明する。
【0192】
ここで、図19は、各情報提供端末400a,400b,400cの移動の履歴を地図上に表わした図である。端末ID10を有する情報提供端末400aは、4月2日の11時に位置「B6」に進入した後、位置「B7」に移動している。端末ID30を有する情報提供端末400bは、4月6日の15時に位置「B6」に進入している。端末ID70を有する情報提供端末400cは、4月10日の14時に位置「A6」に進入し、Y寺を右方向に眺めながら通過している。
【0193】
また、図20は、情報要求端末300のモニタ307および情報提供端末400のモニタ409における画面の推移を表わす図である。
【0194】
図20を参照して、情報要求端末300のユーザが求める情報(場所「Y寺」、「混雑度が知りたい」、「感想が知りたい」、「静止画像」、「情報提供依頼期間14日」)をモニタ307に入力して(画面1902)、情報提供の依頼を送信する(S1406)。その依頼は、情報提供サーバ2000を介して、情報提供の依頼の送信先として選定された情報提供端末400に送信される(S1712)。
【0195】
その依頼が情報提供端末400のモニタ409に表示され(画面1904)、情報提供端末400のユーザが該当する情報を入力する(画面1908)。そのユーザがその情報を情報提供サーバ2000に送信すると(S1310)、その情報は、情報提供サーバ2000において編集された後、情報要求端末300に送信される。その情報は、情報要求端末300のモニタ307に表示される(画面1906)。
【0196】
その後、情報提供サーバ2000にて、情報の要求および情報の提供に関するポイント情報が更新されると(S1024)、更新された情報が情報要求端末300および情報提供端末400に送信され、情報要求端末300のモニタ307および情報提供端末400のモニタ409にそれぞれ表示される(画面1910、画面1912)。
【0197】
以上のようにして本実施の形態に係る情報提供サーバ2000によると、情報要求端末300に提供される情報は、その都度、情報提供端末400から提供されるため、情報提供サーバ2000の固定ディスクの容量の増加を制限することができる。
【0198】
また、情報要求端末300による情報提供の依頼に基づいて検索された情報提供端末400の数が少ない場合には、検索の対象となる範囲を広くすることにより、情報提供の候補となる情報提供端末400を多くすることができる。一方、検索された情報提供端末400の数が多い場合には、検索の対象となる範囲を狭くすることにより、情報提供の候補となる情報提供端末400を少なくすることができる。このようにすると、情報要求端末300の依頼に対して、情報源を最適にすることができる。
【0199】
なお、本発明の実施の形態においては、情報要求端末が希望する情報を提供することができる情報提供端末は存在している場合について説明したが、これに限られるものではない。たとえば条件を満足する情報提供端末が検索されなかった場合、あるいはそのような端末を検索する時間が予め定められた時間を超過した場合には、提供情報に代えて該当する端末が存在しない旨を通知する情報を、情報要求端末に送信するようにしてもよい。これにより、情報要求端末のユーザを必要以上に待機させることを防止することができる。
【0200】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報提供装置を含むシステムの構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る情報提供装置の制御ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る情報要求端末の制御ブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る情報提供端末の制御ブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る課金サーバの制御ブロック図である。
【図6】図2に示した情報提供サーバに記憶されるデータ構造を表わす図(その1)である。
【図7】本発明の実施の形態に係る情報提供端末の移動の履歴を説明するための図である。
【図8】図2に示した情報提供サーバに記憶されるデータ構造を表わす図(その2)である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る情報提供サーバが実行するプログラムの制御構造を表わすフローチャート(その1)である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る情報提供サーバが実行するプログラムの制御構造を表わすフローチャート(その2)である。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係る情報提供サーバが実行するプログラムの制御構造を表わすフローチャート(その3)である。
【図12】本発明の実施の形態に係る情報提供端末が実行するプログラムの制御構造を表わすフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態に係る情報要求端末が実行するプログラムの制御構造を表わすフローチャートである。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係る情報提供端末および情報要求端末における画面の推移を説明するための図である。
【図15】図2に示した情報提供サーバに記憶されるデータ構造を表わす図(その3)である。
【図16】図2に示した情報提供サーバに記憶されるデータ構造を表わす図(その4)である。
【図17】本発明の第2の実施の形態に係る情報提供サーバが実行するプログラムの制御構造を表わすフローチャート(その1)である。
【図18】本発明の第2の実施の形態に係る情報提供サーバが実行するプログラムの制御構造を表わすフローチャート(その2)である。
【図19】本発明の実施の形態に係る情報提供端末の移動の履歴を説明するための図である。
【図20】本発明の第2の実施の形態に係る情報提供端末および情報要求端末における画面の推移を説明するための図である。
【符号の説明】
106 無線基地局、130 ネットワーク、150,180 固定端末、160,170 移動端末、200 CPU、201,301,401,501 制御回路、202 情報要求取得回路、203 提供情報受信回路、204 端末情報取得回路、205 情報提供回路、206 情報提供依頼回路、207 情報提供端末検索回路、208 端末情報テーブルアクセス回路、209 地域管理テーブル、210 端末情報テーブル、212 情報要求テーブル、220,308,420,506 通信IF、230,240,250,302,402,503 固定ディスク、260 RAM、270,307,409 モニタ、280 ディスク駆動装置、282 CD−ROM、290,304 キーボード、300 情報要求端末、303,403,505 メモリ、305,407 データ受信回路、306,408 データ送信回路、310 メモリカードドライブ、320 メモリカード、400,400a,400b,400c 702,704,706 情報提供端末、404 入力ボタン、405 位置データ取得回路、406 カメラ、500 課金サーバ、502 端末情報取得回路、504 課金データ算出回路。
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信回線を介して情報を提供する技術に関し、特に、通信端末による情報の提供依頼に基づいて、その情報を有する他の通信端末を検索して、検索された通信端末を介して情報を提供する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、WWW(World Wide Web)による情報提供システムが、特定の地域や施設の情報を提供する技術として使用されている。このようなシステムには、たとえば、遊園地の情報提供に関し、遊園地の運営者が現在の入場制限の有無や駐車場の混雑度をWWWサーバ上に提供し、情報の提供を希望するユーザ(たとえば来園予定者)が、携帯電話その他の通信端末からWWWサーバにアクセスすることにより所望の情報を得る、というものがある。
【0003】
しかし、ユーザが要求する情報はさまざまであり、情報提供者(たとえば遊園地)が必ずしもWWWサーバ等による情報提供を行っているとは限らない。そのため、ユーザが求める情報が提供されない場合もあった。また、ユーザは、たとえば情報提供者の感想のように主観的な情報を容易に得ることができないことも多く、結果として、ユーザが希望する情報と情報提供者が提供する情報とは、必ずしも合致していないという問題があった。
【0004】
このような問題を解決するために、たとえば特開2002−334102号公報(特許文献1)は、ユーザが求める情報に合致した情報を提供する情報提供方法を開示する。この情報提供方法は、ユーザ情報とアドレス情報とを予め準備するステップと、情報提供要求を受信するとユーザ情報の中からその要求に関連する情報を有するユーザを抽出するステップと、抽出されたユーザに情報提供要求を配信するステップと、情報提供要求に対する返信情報を抽出されたユーザに送信するステップとを含む。
【0005】
特許文献1に開示された情報提供方法によると、情報提供要求を受信するとその要求に関連する情報を有するユーザが抽出され、そのユーザに情報提供の要求が送信される。また、ユーザが該当する情報を提供すると、その情報の提供に対する情報が返信される。このようにすると、ユーザが求める情報に合致した情報が提供され、情報の提供に対する評価が蓄積されるため、有用かつ客観的な情報を提供することができる。
【0006】
また、特開2002−183326号公報(特許文献2)は、遠隔地その他の任意の場所に関する情報を利用者に提供することができるサーバ装置を開示する。このサーバ装置は、各通信端末から要求対象に関する位置情報を含む情報送信要求を受信する回路と、情報送信要求に含まれる位置情報に対応する端末に情報送信要求が送信されるように情報送信要求の送信先を選択する回路と、情報送信要求を送信先に送信する回路とを含む。
【0007】
特許文献2に開示されたサーバ装置によると、利用者が端末から情報送信要求を送信すると、その情報送信要求は、その要求に含まれる位置情報に対応する端末に送信される。その結果、利用者は、必要とする情報を有する端末と通信することにより、遠隔地その他の任意の場所に関する情報を取得することができる。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−334102号公報
【0009】
【特許文献2】
特開2002−183326号公報
【0010】
【発明が解決しようとしている課題】
しかしながら、特許文献1に開示された情報提供方法によると、予め住所等の詳しい個人情報の登録が必要であり、会員が登録情報の更新を忘れた場合には、適当な会員への情報要求がなされなくなるという問題があった。また、情報の提供は登録された固定情報に基づいて要求されるため、最新の情報(たとえば会員が最近訪れた場所に関する情報)が提供されない場合もあった。
【0011】
また、特許文献2に開示されたサーバ装置によると、たとえば、情報が求められる対象の施設の利用者が少ないと、情報要求を送信できる相手の数は限られ、また、得られる情報も少なくなるという問題があった。また、ユーザが特定の場所についての情報を、たとえば夜間に要求した場合には、端末はそのような時間帯に存在しないことが多いため、情報を常に提供することができないといった時間的な制限もあった。
【0012】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、使用者についての情報の登録を必要とすることなく、また情報提供の制約を抑制しつつ、最適な情報を提供することができる情報提供装置、情報提供方法、その方法を実現するためのプログラムおよび記録媒体を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る情報提供装置は、通信回線に接続された第1の通信端末に対する情報提供を仲介する。情報提供は、通信回線に接続された1つ以上の第2の通信端末により行なわれる。この情報提供装置は、第1の通信端末から情報を受信するための第1の受信手段と、受信された情報から、第1の通信端末が要求する位置に関する第1の情報を取得するための第1の取得手段と、第1の情報を記憶するための第1の記憶手段と、1つ以上の第2の通信端末から情報を受信するための第2の受信手段と、受信された情報から、第2の通信端末の位置に関する第2の情報を取得するための第2の取得手段と、第2の情報を記憶するための第2の記憶手段と、第1の情報および第2の情報に基づいて、1つ以上の第2の通信端末の中から、第1の端末が情報を要求する位置を含むエリアの情報を有する通信端末を、第3の通信端末として検索するための検索手段と、第1の通信端末による情報提供を第3の通信端末に要求するための要求手段とを含む。
【0014】
第1の発明によると、第1の受信手段が、第1の通信端末から情報を受信すると、第1の取得手段は、その端末が要求する位置に関する情報(第1の情報)を取得する。位置に関する情報とは、観光地その他の特定の場所における混雑度、サービス度、感想その他の情報をいう。第1の記憶手段は、その第1の情報を記憶する。第2の受信手段が、1つ以上の第2の通信端末から情報を受信すると、第2の取得手段は、その通信端末の位置に関する情報(第2の情報)を取得する。第2の記憶手段は、その情報を記憶する。検索手段は、第1の情報および第2の情報に基づいて、1つ以上の第2の通信端末の中から、第3の通信端末を検索する。この第3の通信端末は、第1の通信端末が情報提供を希望する位置を含むエリアについての情報を有する端末である。ここで、エリアとは、位置よりも広い範囲をいう。要求手段は、その第3の通信端末に、その位置に関する情報提供を要求する。この要求は、たとえば、情報提供の求める電文と第1の通信端末に固有な情報および位置データを含む情報とを、第3の通信端末に送信することにより行なわれる。このようにすると、予め通信端末の情報を登録することなく、位置に関する情報は、第3の通信端末から第1の通信端末に提供される。これにより、使用者についての情報を登録することなく、その使用者が希望する情報を提供することができる情報提供装置を提供することができる。
【0015】
第2の発明に係る情報提供装置は、第1の発明の構成に加えて、第2の情報は、第2の通信端末がエリアに移動する予定を表わす情報を含むものである。検索手段は、予定を表わす情報に基づいて、1つ以上の第2の通信端末の中から、エリアに移動する予定を有する通信端末を、第3の通信端末として検索するための端末検索手段を含む。
【0016】
第2の発明によると、第1の通信端末が情報を要求する位置を含むエリアに移動する予定のある通信端末が、第3の通信端末として検索される。したがって、予め、第1の通信端末による情報提供を第3の通信端末に依頼することにより、将来、第3の通信端末がその位置に滞在したときに、第1の通信端末は、その位置に関する情報を取得することができる。
【0017】
第3の発明に係る情報提供装置は、第1の発明の構成に加えて、第2の情報は、第2の通信端末がエリアに新たに移動したことを表わす移動情報を含むものである。検索手段は、移動情報に基づいて、1つ以上の第2の通信端末の中から、エリアに新たに移動した通信端末を、第3の通信端末として検索するための端末検索手段を含む。
【0018】
第3の発明によると、第1の通信端末が情報を要求する位置を含むエリアに新たに移動した通信端末が、第3の通信端末として検索される。したがって、現時点で、第1の通信端末による情報提供をその第3の通信端末に依頼することにより、第1の通信端末は、その位置に関する情報を速やかに取得することができる。
【0019】
第4の発明に係る情報提供装置は、第1の発明の構成に加えて、第2の情報は、第2の通信端末がエリアに存在した履歴を表わす履歴情報を含むものである。検索手段は、履歴情報に基づいて、1つ以上の第2の通信端末の中から、エリアに存在した通信端末を、第3の通信端末として検索するための端末検索手段を含む。
【0020】
第4の発明によると、第1の通信端末が情報を要求する位置を含むエリアに存在した履歴を有する通信端末が、第3の通信端末として検索される。これにより、第1の通信端末は、過去にその位置に滞在した通信端末から情報の提供を受けることができる。
【0021】
第5の発明に係る情報提供装置は、第4の発明の構成に加えて、履歴情報は、エリアにおける滞在時間を含むものである。端末検索手段は、1つ以上の第2の通信端末の中から、滞在時間が予め定められた基準時間を上回る通信端末を、第3の通信端末として検索するための手段を含む。
【0022】
第5の発明によると、滞在時間が予め定められた基準時間を上回る通信端末が、第3の通信端末として検索される。ここで、滞在時間とは、第2の通信端末が、第1の通信端末が情報を要求する位置を含むエリアに滞在した時間をいう。このようにすると、エリアを単に通過した通信端末のように、短時間しかそのエリアに滞在しなかった通信端末による情報は提供されないので、不十分な情報の提供を防止することができる。
【0023】
第6の発明に係る情報提供装置は、第5の発明の構成に加えて、第3の通信端末の検索結果および第2の通信端末から情報を取得した結果のいずれかに基づいて、基準時間を変更するための基準時間変更手段をさらに含む。
【0024】
第6の発明によると、第3の通信端末の検索結果および第2の通信端末から情報を取得した結果のいずれかに基づいて、基準時間を変更することができるため、適切な情報提供の依頼を行なうことができる。
【0025】
第7の発明に係る情報提供装置は、第2または第3の発明の構成に加えて、第2の情報を取得した結果に基づいて、第3の通信端末の検索範囲を変更するための変更手段をさらに含む。端末検索手段は、1つ以上の第2の通信端末の中から、第3の通信端末を検索するための手段を含む。
【0026】
第7の発明によると、第2の通信端末の位置に関する情報を取得した結果に基づいて、通信端末を検索するエリアを変更することができるため、1つ以上の第2の通信端末の中から、第3の通信端末をより検索しやすくすることができる。
【0027】
第8の発明に係る情報提供装置は、第2〜4のいずれかの発明の構成に加えて、第3の通信端末の検索結果に基づいて、第3の通信端末の検索範囲を変更するための変更手段をさらに含む。端末検索手段は、変更された検索範囲に基づいて、1つ以上の第2の通信端末の中から、第3の通信端末を検索するための手段を含む。
【0028】
第8の発明によると、第3の通信端末の検索結果に基づいて、検索のためのエリアが変更されるため、第3の通信端末は、1つ以上の第2の通信端末の中から効率よく検索される。
【0029】
第9の発明に係る情報提供装置は、第1〜8のいずれかの発明の構成に加えて、第3の通信端末から提供された情報を第1の通信端末に送信するための送信手段をさらに含む。
【0030】
第9の発明によると、第3の通信端末から提供された情報を第1の通信端末に送信することができるため、情報は確実に第1の通信端末に提供される。
【0031】
第10の発明に係る情報提供装置は、第9の発明の構成に加えて、予め定められた時刻に、提供された情報を第1の通信端末に送信するように、送信手段を制御するための制御手段をさらに含む。
【0032】
第10の発明によると、第3の通信端末から提供された情報は、予め定められた時刻に、第1の通信端末に送信されるため、第1の通信端末の使用者は、その位置に関する最新の情報を取得することができる。
【0033】
第11の発明に係る情報提供方法は、通信回線に接続された第1の通信端末に対する情報提供を仲介する方法である。情報提供は、通信回線に接続された1つ以上の第2の通信端末により行なわれる。この情報提供方法は、第1の通信端末から情報を受信するステップと、第1の通信端末から受信した情報から、第1の通信端末が要求する位置に関する第1の情報を取得するステップと、第1の情報を記憶するステップと、1つ以上の第2の通信端末から情報を受信するステップと、1つ以上の第2の通信端末から受信した情報から、第2の通信端末の位置に関する第2の情報を取得するステップと、第2の情報を記憶するステップと、第1の情報および第2の情報に基づいて、1つ以上の第2の通信端末の中から、第1の端末が情報を要求する位置を含むエリアの情報を有する通信端末を、第3の通信端末として検索するステップと、第1の通信端末による情報提供を第3の通信端末に要求するステップとを含む。
【0034】
第11の発明によると、第1の通信端末からの情報が受信されると、その端末が要求する位置に関する情報(第1の情報)が取得され、記憶される。位置に関する情報は、たとえば、観光地その他の特定の場所における混雑度、サービス度、感想その他の情報である。1つ以上の第2の通信端末からの情報が受信されると、その通信端末の位置に関する情報(第2の情報)が取得され、記憶される。第1の情報および第2の情報に基づいて、1つ以上の第2の通信端末の中から、第3の通信端末が検索される。この第3の通信端末は、第1の通信端末が情報提供を希望する位置を含むエリアについての情報を有する端末である。ここで、エリアとは、位置よりも広い範囲をいう。その位置に関する情報提供は、その第3の通信端末に要求される。この依頼は、たとえば、情報提供を求める電文と、第1の通信端末に固有な情報および位置データを含む情報とを、第3の通信端末に送信することにより行なわれる。このようにすると、予め通信端末の情報を登録することなく、位置に関する情報は、第3の通信端末から第1の通信端末に提供される。これにより、使用者についての情報を登録することなく、その使用者が希望する情報を提供することができる情報提供方法を提供することができる。
【0035】
第12の発明に係るプログラムは、第11の発明に係る情報提供方法をコンピュータに実現させる。
【0036】
第12の発明によると、使用者についての情報を登録することなく、その使用者が希望する情報を提供することができる情報提供方法をコンピュータに実現させることができる。
【0037】
第13の発明に係る記録媒体は、第12の発明に係るプログラムを記録した記録媒体である。
【0038】
第13の発明によると、使用者についての情報を登録することなく、その使用者が希望する情報を提供することができる情報提供方法をコンピュータに実現させるプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0040】
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る情報提供システムについて説明する。図1は、本実施の形態に係る情報提供サーバ2000と複数の通信端末とがネットワーク130に接続された状態を表わす図である。
【0041】
ネットワーク130には、情報提供サーバ2000と、固定端末150,180と、複数の無線基地局106とが接続される。各無線基地局には、移動端末160,170が接続される。課金サーバ500は、情報提供サーバ2000に接続される。
【0042】
固定端末150は、たとえばLAN(Local Area Network)を介してネットワーク130に接続されるコンピュータである。移動端末160は、たとえばPDA(PersonalDigitalAssistant)その他の情報処理端末あるいは携帯電話など、通信機能および情報の入出力機能を備えた端末である。
【0043】
移動端末170は、たとえばPDA(Personal Digital Assistant)その他の情報処理端末あるいは携帯電話などであり、情報を提供することができる端末であるが、これに限られない。固定端末180は、たとえば高速道路を常時撮影しているカメラに接続された端末である(以下、移動端末170あるいは固定端末180をまとめて情報提供端末400と表わす)。
【0044】
このようにして構成された情報提供システムにおいて、固定端末150あるいは移動端末160(以下、これらの端末をまとめて情報要求端末300と表わす。)は、情報指定データ、地域指定データ、および端末固有データを情報提供サーバ2000に送信する。情報指定データは、情報内容(たとえば、観光地における人ごみ、訪問者の感想等)を指定するためのデータである。地域指定データは、情報内容を得たい地域を特定するデータ(たとえば、緯度、経度、特定の地図における位置を表わす記号等)である。端末固有データは、メールアドレス、電話番号その他の各端末を特定するデータである。また、固定端末150あるいは移動端末160は、情報提供サーバ2000から受信した情報を各端末が有する表示装置に表示する。これらの処理を実行するためのプログラムの制御構造は、後述する。
【0045】
なお、本実施の形態に係る情報提供システムの構成においては、情報提供サーバ2000および課金サーバ500はネットワーク130に接続された構成となっているが、これに限られるものではない。たとえば、電話網における通信交換機、あるいはIP(Internet Protocol)網におけるルータに相当する機能を有するシステム構成であってもよい。
【0046】
図2を参照して、本実施の形態に係る情報提供サーバ2000の構成について説明する。図2は、情報提供サーバ2000の制御ブロック図である。
【0047】
この情報提供サーバ2000は、制御回路201と、情報要求取得回路202と、提供情報受信回路203と、端末情報取得回路204と、情報提供回路205と、情報提供依頼回路206と、情報提供端末検索回路207と、端末情報テーブルアクセス回路208と、情報要求内容検索回路211と、情報要求内容記録回路213と、課金情報送信回路214と、通信IF(Interface)220と、固定ディスク230,240,250と、RAM(Random Access Memory)260と、モニタ270と、ディスク駆動装置280と、キーボード290とを含む。ディスク駆動装置280には、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory)282その他の記録媒体が装着される。
【0048】
制御回路201は、固定ディスク250のプログラム記憶領域からRAM260に読み出されたプログラムに基づいて、各回路における処理を制御する。このプログラムの制御構造は、後述する。
【0049】
情報要求取得回路202は、固定端末150、あるいは移動端末160による情報の提供要求を取得する。この情報要求には、地域指定データ、情報指定データ等が含まれる。ここで、地域指定データとは、予め定められた地図上の地域を指定するための記号等をいう。このデータには、たとえば情報提供サーバ2000に記憶される電子地図の範囲記号(「A1」、「B2」等)が含まれる。情報指定データとは、情報の種類(内容、時間その他の属性)を特定するためのデータをいう。このデータには、たとえば、観光地情報、病院情報、天気予報等のデータ、あるいは、混雑度、アクセス、サービスの程度等のデータが含まれる。
【0050】
提供情報受信回路203は、情報提供端末400から送信された提供情報を取得する。この提供情報は、情報要求端末300による情報の提供依頼に基づいてメモリなどから読み出された情報、あるいは情報提供端末400のユーザにより入力される情報である。
【0051】
端末情報取得回路204は、情報要求端末300からメールアドレスその他の端末固有データ、情報提供端末400から送信された位置データその他の端末に固有なデータを取得する。
【0052】
情報提供回路205は、提供情報受信回路203によって取得された、情報提供端末400により提供された情報を、情報要求端末300に送信する。
【0053】
情報提供依頼回路206は、情報要求取得回路202によって取得された情報要求内容に基づいて、情報提供の依頼を、特定の通信端末に送信する。この特定の通信端末は、後述する情報提供端末検索回路207により検索される情報提供端末400である。送信される依頼には、情報要求端末300に固有な情報(たとえばメールアドレス、電話番号その他のデータ)と、具体的な情報(たとえば、特定の場所についての最新情報、サービスの程度等)が含まれる。
【0054】
なお、情報要求端末300に固有な情報には、ユーザの個人情報が含まれる場合もある。したがって、個人情報の保護という観点から、情報提供の依頼に含めるデータを制限するようにしてもよい。たとえば、情報提供サーバ2000と情報要求端末300との間で通信されるデータの選択を変更することにより、このような制限を設けることができる。
【0055】
情報提供端末検索回路207は、固定ディスク230に生成された端末情報テーブル210に登録されている端末データの中から、取得した地域指定データに基づいて、情報提供端末400を検索する。
【0056】
端末情報テーブルアクセス回路208は、各情報提供端末400の位置データに変更があった場合に、端末情報取得回路204により取得された情報を端末情報テーブル210上にて更新する。
【0057】
情報要求内容検索回路211は、情報要求テーブル212に格納されている情報から、指定された条件に該当する情報を検索する。この条件とは、たとえば情報の提供を希望する位置、時間、キーワードその他の情報を含むことである。
【0058】
情報要求内容記録回路213は、情報要求端末300から要求されている情報の内容および情報提供端末400から提供された情報を、固定ディスク240の情報要求テーブル212に記憶する。
【0059】
課金情報送信回路214は、端末情報テーブルアクセス回路208により取得された端末情報を、通信IF220を介して課金サーバ500に送信する。この端末情報は、情報の仲介に対する課金額を算出する処理等に使用される。
【0060】
上述した各回路における処理は、その処理を実行するソフトウェアをCPU(Central Processing Unit)200により実行させることによっても、実現することができる。このようなソフトウェアは、予めハードウェアに記憶されている場合もあれば、CD−ROM282その他の記録媒体に格納されて流通し、ディスク駆動装置280によりその記録媒体から読み取られて、プログラムを格納する固定ディスク250に一旦格納される場合もある。そのソフトウェアは、固定ディスク250からRAM260に読み出されて、CPU200により実行される。図2に示した情報提供サーバ2000のハードウェア構成は、コンピュータの構成として一般的なものである。したがって、本発明の最も本質的な部分は、固定ディスク250、CD−ROM282その他の記録媒体に記録されたソフトウェアであるともいえる。
【0061】
なお、情報提供サーバ2000を構成するコンピュータ自体の動作は周知である。したがって、その説明はここでは繰り返さない。
【0062】
図3を参照して、本実施の形態に係る情報提供サーバ2000に情報提供を依頼する情報要求端末300の構成について説明する。図3は、情報要求端末300の制御ブロック図である。
【0063】
この情報要求端末300は、制御回路301と、固定ディスク302と、メモリ303と、キーボード304と、データ受信回路305と、データ送信回路306と、モニタ307と、通信IF308と、メモリカードドライブ310とを含む。メモリカードドライブ310には、メモリカード320が装着される。
【0064】
制御回路301は、固定ディスク302に格納されたプログラムに基づいて、データの通信、モニタ307へのデータの出力、キーボード304から入力されたデータのメモリ303への書込、その他の処理を制御する。このプログラムの制御構造は、後述する。
【0065】
固定ディスク302は、情報要求端末300に固有なデータ(たとえば、メールアドレス、電話番号など)を記憶する。
【0066】
メモリ303は、データ受信回路305が受信したデータあるいは提供情報を一時的に記憶する。
【0067】
キーボード304は、この端末の使用者が情報を入力するために使用されるが、これに限られない。この構成に代えて、たとえば、入力ペンなどを設けてもよい。
【0068】
データ受信回路305は、通信IF308から受信したデータを制御回路301に出力する。データ送信回路306は、制御回路301により処理されたデータを、通信IF308を介してネットワーク130に送信する。このとき送信されるデータには、端末固有データと、情報指定データと、地域指定データとが含まれる。
【0069】
メモリカードドライブ310は、装着されたメモリカード320との間で、データを読み取ったり、データを書き込んだりする。なお、メモリカードドライブ310およびメモリカード320に代えて、ディスクドライブおよびCD−ROMその他の記録媒体を有してもよい。
【0070】
このような構成を有する情報要求端末300において、制御回路301が制御する各処理は、その処理をコンピュータにおいて実現するためのプログラムをCPUに実行させることによっても、実現することができる。したがって、そのソフトウェアを実行可能なコンピュータにより、情報要求端末300を構成してもよい。なお、コンピュータ自体の動作は周知であるので、その説明はここでは繰り返さない。
【0071】
図4を参照して、図1に示した情報提供端末400の構成について説明する。図4は、情報提供端末400の制御ブロック図である。
【0072】
この情報提供端末400は、後述する処理を制御する制御回路401と、データを記憶する固定ディスク402と、データを一時的に保持するメモリ403と、ユーザが情報を入力するための入力ボタン404と、位置データ取得回路405と、撮像素子を有するカメラ406と、データ受信回路407と、データ送信回路408と、モニタ409と、通信IF420とを含む。
【0073】
制御回路401は、位置データ取得回路405によって取得された、情報提供端末400の位置データを情報提供サーバ2000に送信するように、データ送信回路408を制御する。これにより、情報提供端末400は、情報提供サーバ2000に記憶される位置データを所望の機会に送信することができる。
【0074】
位置データ取得回路405は、たとえばGPS(Global Positioning System、いわゆる全地球測位装置)機能を有する回路である。位置データ取得回路405は、GPS衛星から通信IF420を介して受信する情報の中から、情報提供端末400の位置データを取得する。
【0075】
カメラ406は、静止画像あるいは動画を撮影することができるものであればよい。
【0076】
データ受信回路407は、通信IF420を介して受信したデータを制御回路401に出力する。データ送信回路408は、制御回路408から入力されたデータを、通信IF420を介して通信回線(図示しない)に送信する。
【0077】
モニタ409は、情報提供端末400が取得した情報を表示する。この情報には、情報要求端末300が提供を希望する情報が含まれる。情報提供端末400のユーザは、このモニタ409に表示された情報に対して、自身の感想等を入力することができる。
【0078】
なお、制御回路401が実現する機能は、一般のコンピュータに搭載されるCPUが実行するプログラムにより実現することもできる。したがって、コンピュータに位置データ取得回路405、カメラ406などを加えたコンピュータシステムを情報提供端末400として構成してもよい。なお、コンピュータ自体の動作は周知であるので、その説明はここでは繰り返さない。
【0079】
図5を参照して、本実施の形態に係る情報提供サーバ200に接続される課金サーバ500について説明する。図5は、課金サーバ500の制御ブロック図である。この課金サーバ500は、情報提供サーバ2000が出力する情報に基づいて、情報の利用に対する課金データ(たとえば、請求金額、支払期限等)を算出する。
【0080】
この課金サーバ500は、制御回路501と、端末情報取得回路502と、データを記憶する固定ディスク503と、課金データ算出回路504と、情報を一時的に保持するためのメモリ505と、通信IF506とを含む。
【0081】
制御回路501は、メモリ505に格納されたプログラムに基づいて、端末情報取得回路502、課金データ算出回路504その他の各部の処理を制御する。
【0082】
端末情報取得回路502は、情報提供サーバ2000から受信する情報から、課金対象となる通信端末のID(Identification)、通信された情報量、ポイント情報その他の課金処理に必要な情報を取得する。
【0083】
固定ディスク503は、課金情報テーブルを含む。情報量の単価、割引率その他の情報提供サービスに対する課金処理に必要な情報が、課金情報テーブルに格納される。
【0084】
課金データ算出回路504は、情報提供端末400その他の通信端末が有するポイントに基づいて、各通信端末のユーザに対する課金額を算出する。課金データ算出回路504は、さらに、固定ディスク503に含まれる課金情報テーブルから取得した通信端末ごとの口座番号やクレジットカード番号等に基づいて課金処理を行なう。
【0085】
なお、制御回路501、端末情報取得回路502あるいは課金データ算出回路504が実現する機能は、一般のコンピュータに搭載されるCPUが実行するプログラムにより実現することもできる。したがって、各回路に代えて、CPUおよびそのプログラムを有するコンピュータにより、課金サーバ500を構成することもできる。なお、コンピュータ自体の動作は周知であるので、その説明はここでは繰り返さない。
【0086】
図6を参照して、本実施の形態に係る情報提供サーバ2000に記憶されるデータについて説明する。図6は、固定ディスク230の端末情報テーブル210に記憶されるデータ構造を表わす図である。このデータは、各情報提供端末400から受信する滞在履歴に関するものである。
【0087】
各情報提供端末400の端末IDは、フィールド602に格納される。各情報提供端末400のメールアドレスは、フィールド604に格納される。各情報提供端末400が保有するポイントは、フィールド606に格納される。このポイントは、情報の提供あるいは入手によって増減される。たとえば各情報提供端末400が情報を提供した場合には、そのポイントは加算され、情報を提供された場合には、減算される。
【0088】
各情報提供端末400の位置を表わすデータは、フィールド608に格納される。この位置は、たとえば情報提供サーバ2000に記憶された電子地図上にて定められた範囲である。なお、このような範囲の代わりに、緯度および経度等の位置を特定することができるデータを格納してもよい。
【0089】
各情報提供端末400が特定の位置に進入した時刻は、フィールド610に格納される。この時刻のデータは、情報提供サーバ2000が保持するクロック(図示しない)により取得される。
【0090】
各情報提供端末400の滞在時間は、フィールド612に格納される。この時間は、制御回路201により算出される。
【0091】
図6において、たとえば端末ID1を有する通信端末は、端末固有情報としてメールアドレス「aaa@xxx.co.jp」を有し、5ポイントを有する。この端末は、11月1日18時50分に、位置「C1」に進入し、3分滞在している。さらに、この通信端末は、同日19時35分に、位置「A2」に進入し、現在滞在している。
【0092】
なお、データを格納するための構造は、図6に示したように1つのテーブル構造に限られず、たとえばRDB(Relational Data Base)の態様により、分散させてもよい。
【0093】
図7を参照して、各通信端末の地図上における移動の履歴について説明する。図7は、情報提供サーバ2000に予め記憶された地図上に、図6のデータを有する通信端末702,704,706を表わした図である。
【0094】
端末ID1を有する通信端末702は、図7の地図外から位置「C1」に進入し、位置「C2」→位置「B2」→位置「A2」へと移動し、位置「A2」に現在滞在している。
【0095】
端末ID2を有する通信端末704は、位置「B4」から位置「B3」に進入し、再び位置「B4」に移動し、現在も滞在している。
【0096】
端末ID3を有する通信端末706は、図7の地図の外部から位置「C1」に進入し、さらに位置「C2」→位置「C3」→位置「C4」へと移動し、位置「C4」に現在も滞在している。
【0097】
図8を参照して、図2に示した情報提供サーバ2000の固定ディスク230に記憶されるデータについて説明する。図8は、固定ディスク230の地域管理テーブル230に記憶される地域情報のデータ構造を表わす図である。
【0098】
場所を表わすデータは、フィールド702に格納される。このデータは、場所の名称、地名などである。位置を表わすデータは、フィールド704に格納される。このデータは、予め準備された地図(たとえば図7)において、その場所が含まれる位置を表わし、フィールド608に格納されるデータと対応するものである。
【0099】
なお、場所と位置を表わすデータとは、必ずしも一対一である必要はなく、複数の場所を表わすデータが、同一の位置に含まれてもよい。この場合、各場所を識別するための番号を生成して、地域管理テーブル230にフィールドを追加して、そのフィールドにその番号を格納してもよい。このようにすると、より詳細な情報を提供することが可能になる。
【0100】
図9を参照して、本実施の形態に係る情報提供サーバ2000が実行するプログラムの制御構造について説明する。以下の説明では、上述した各回路(図2)が実現する機能は、CPU200が実行するプログラムにより実現されるものとして説明する。このプログラムは、情報提供サーバ2000が起動している間、実行される。
【0101】
ステップ(以下、ステップをSと表わす。)1002にて、情報提供サーバ2000のCPU200は、通信IF220を介して情報提供端末400から情報を受信する。この受信は、リアルタイムベースあるいは予め設定された間隔ごとに行なわれる。この情報提供端末400は、情報の提供について事前に承諾した通信端末でもよいし、そのような承諾をすることなく、リアルタイムに情報を提供するような通信端末であってもよい。
【0102】
S1004にて、CPU200は、S1002にて受信した情報の中から、情報提供端末400の位置データを取得する。この位置データには、緯度情報、経度情報、あるいは「情報提供端末400はXX駅の1番自動改札を通過した。」というような情報が含まれる。
【0103】
S1100にて、CPU200は、後述する位置データ更新処理を実行する。この処理が実行されることにより、情報提供端末400の位置データ(エリア、滞在時間など)が固定ディスク230の端末情報テーブル210に書き込まれる。
【0104】
S1008にて、CPU200は、情報要求端末300から情報提供の要求を取得する。この要求は、たとえば、情報要求端末300から受信した情報に、情報提供の要求を表わすコードが含まれている場合に取得される。
【0105】
S1010にて、CPU200は、S1008にて取得した要求と同一の情報要求が過去にあったか否かを判断する。この判断は、たとえば、固定ディスク240の情報要求テーブル212に格納されている情報提供の履歴を参照することにより行なわれる。過去に同一の情報要求があったと判断した場合には(S1010にてYES)、処理はS1014に移される。もしそうでないと(S1010にてNO)は、処理はS1200に移される。
【0106】
S1014にて、CPU200は、固定ディスク240の情報要求テーブル212から提供情報を取得する。この提供情報は、今回取得した情報の要求と同一の要求に対して、過去に提供された情報である。
【0107】
S1200にて、CPU200は、後述する端末検索処理を実行する。この処理が実行されることにより、情報提供サーバ2000に登録されているすべての端末の中から条件に該当する端末が検索される。ここで、「条件に該当する」とは、求められている情報を提供することができることをいう。たとえば、特定の場所についての情報が求められている場合において、その場所にいる端末のことをいう。
【0108】
S1018にて、CPU200は、条件を満たす情報提供端末400に情報提供の依頼を送信する。この依頼には、情報要求端末300の端末ID、提供が求められる情報(場所、その場所に対する詳細情報、訪問者の感想など)その他の情報提供に必要な情報が含まれる。
【0109】
S1020にて、CPU200は、条件を満たす情報提供端末400から提供情報を受信する。この提供情報には、情報要求端末300の求める情報そのものが含まれる。なお、これに代えて、その情報の詳細を取得することができる他の情報源を表わす情報(たとえばURL(Uniform Resource Locators))が含まれる場合もある。このようにすると、通信回線の負荷が低減されるため、通信時間を短くすることができる。
【0110】
S1022にて、CPU200は、提供情報を情報要求端末300に送信する。このとき、提供情報をそのまま送信してもよいし、情報提供サーバ2000が有する独自の情報を付加して送信してもよい。この独自の情報には、たとえば過去に同様の情報を要求した他の情報要求端末300のメールアドレス、電話番号などである。これにより、各情報要求端末300の間で、詳細な情報をやり取りすることができる。また、情報量が多い場合には、情報を分割して送信したり、情報を圧縮して送信してもよい。なお、情報の分割あるいは圧縮の態様は、特に限られない。
【0111】
S1024にて、CPU200は、情報提供端末400および情報要求端末300のポイント情報を更新する。この更新では、たとえば情報提供端末400のポイントは加算され、また情報要求端末300のポイントは減算される。
【0112】
S1026にて、CPU200は、更新したポイント情報を情報要求端末300および情報提供端末400に送信する。なお、ポイント情報の送信に加えて、その他の情報(たとえば今回提供された情報に関連する情報、広告等)を送信してもよい。
【0113】
S1028にて、CPU200は、固定ディスク240の情報要求テーブル212に対して、今回要求された情報および提供された情報の内容を書き込む。この内容には、情報要求端末300の端末ID、情報提供端末400の端末ID、情報量などが含まれる。その後、処理は終了する。
【0114】
図10を参照して、本実施の形態に係る情報提供サーバ2000が実行する位置データ更新処理プログラムの制御構造について説明する。このプログラムは、図9に示したプログラムの実行時において、情報提供端末400の位置を表わすデータを取得した後に実行される。
【0115】
S1102にて、CPU200は、情報提供端末400から受信したデータに基づいて現在位置データを受信したか否かを判断する。現在位置データとは、情報提供端末400が情報を送信したときに滞在している位置を表わすデータである。現在位置データを受信したと判断した場合には(S1102にてYES)、処理はS1104に移される。もしそうでないと(S1102にてNO)、処理は終了し、メイン処理に戻される。
【0116】
S1104にて、CPU200は、受信した現在位置データを位置を表わすデータに変換する。位置を表わすデータは、たとえば図7に示した地図に対して割り当てられる番号(「A1」、「B1」、「C1」、…)等である。このデータの変換は、たとえば予め記憶された地図データに基づいて行なわれる。
【0117】
S1106にて、CPU200は、情報提供端末400が前回の位置と同一の位置に滞在しているか否かを判断する。情報提供端末400が前回の位置と同一の位置に滞在していると判断した場合には(S1106にてYES)、処理は終了する。もしそうでないと(S1106にてNO)、処理はS1108に移される。
【0118】
S1108にて、CPU200は、現在の位置を表わすデータを固定ディスク230の端末情報テーブル210に追加する。
【0119】
S1110にて、CPU200は、情報提供端末400の現在の位置における滞在時間(すなわち、その位置に進入した時間から退出するまでの時間)を算出する。
【0120】
S1112にて、CPU200は、算出した滞在時間を端末情報テーブル210に記憶する。これにより、情報提供端末400の履歴が、新たなレコードとして端末情報テーブル210に追加される。その後、処理はメイン処理に戻される。
【0121】
図11を参照して、情報提供サーバ2000が実行する端末検索処理プログラムの制御構造について説明する。このプログラムは、メインプログラム(図9)の実行中において、情報要求端末300から求められた情報が情報提供サーバ2000に記憶されていない場合に、その情報を提供することができる情報提供端末400を新たに検索するために実行される。
【0122】
S1201にて、CPU200は、固定ディスク230の地域管理テーブル209に格納されている地域指定データを読み出す。
【0123】
S1202にて、CPU200は、読み出した地域指定データに基づいて、検索エリアを設定する。この検索エリアは、地域指定データが示す場所を含む位置である。たとえば、「X駅」についての情報が要求された場合、「X駅」を含む位置を表わすデータ「C2」が検索エリアとして設定される。
【0124】
S1203にて、CPU200は、最初の端末を検索する。なお、複数の端末を検索する場合の順序は特に限られない。端末IDごとに検索してもよいし、各データの更新日時が新しい端末から検索してもよい。このようにすると、新しい情報を有する端末を効率よく検索することができる。
【0125】
S1204にて、CPU200は、すべての端末の検索が終了したか否かを判断する。すべての端末の検索が終了したと判断した場合には(S1204にてYES)、処理はS1212に移される。もしそうでないと(S1204にてNO)、処理はS1206に移される。
【0126】
S1206にて、CPU200は、次の検索の対象となる端末を設定する。
S1208にて、CPU200は、対象となる端末が検索エリア内に滞在した履歴があるか否かを判断する。この判断は、たとえば端末の滞在時間と予め定められた基準時間とに基づいて行なわれる。この基準時間は、任意に設定するようにしてもよい。これにより、滞在時間の短い端末あるいはその位置を単に通過しただけの端末を検索の対象から除外することができる。対象となる端末が検索エリア内に滞在した履歴があると判断した場合には(S1208にてYES)、処理はS1210に移される。もしそうでないと(S1208にてNO)、処理はS1212に移される。
【0127】
S1210にて、CPU200は、対象となる端末を情報提供依頼の送信先に選択する。これにより、選択された端末の端末IDは、端末情報テーブル210に確保されたフィールドに格納される。
【0128】
S1212にて、CPU200は、情報提供依頼の送信先に選択された端末の数が下限のしきい値を下回っているか否かを判断する。この判断は、S1210にてフィールドに格納された端末IDの数とその下限のしきい値とを比較することにより行なわれる。情報提供依頼の送信先に選択された端末の数が下限のしきい値を下回っていると判断した場合には(S1212にてYES)、処理はS1214に移される。もしそうでないと(S1212にてNO)、処理はS1216に移される。
【0129】
S1214にて、CPU200は、検索エリアを拡大する。これにより、通信端末を検索する対象となる地図上の範囲が拡張される。
【0130】
S1216にて、CPU200は、情報提供依頼の送信先の端末の数が上限のしきい値を上回っているか否かを判断する。この判断は、S1210にて格納された端末IDの数とその上限のしきい値とを比較することにより行なわれる。情報提供依頼の送信先の端末の数が上限のしきい値を上回っていると判断した場合には(S1216にてYES)、処理はS1218に移される。もしそうでないと(S1216にてNO)、処理はメイン処理に戻される。
【0131】
図12を参照して、本実施の形態に係る情報提供端末400が実行するプログラムの制御構造について説明する。このプログラムは、情報提供端末400のユーザが所定のデータ(ユーザID、パスワード等)を入力して実行ボタンを押下した場合に、あるいは、予め設定された時刻になった場合に、制御回路401により実行される。
【0132】
S1302にて、情報提供端末400の制御回路401は、位置データを情報提供サーバ2000に送信する。この位置データは、情報提供端末400の位置データ取得回路405により取得されるデータである。このデータは、GPS衛星から送信された情報に含まれる。
【0133】
S1304にて、制御回路401は、情報提供サーバ2000から情報提供の依頼を受信する。この依頼には、情報提供を希望する情報要求端末300の端末ID、情報の内容(位置、詳細情報、時期等)が含まれる。
【0134】
S1306にて、制御回路401は、受信した情報提供の依頼をモニタ409に表示する。これにより、情報提供端末400のユーザが提供の依頼に係る情報を認識することができる。
【0135】
S1308にて、制御回路401は、提供情報を作成する。提供情報は、予め定められたフォーマットになるように、固定ディスク402に記憶されている情報、あるいは情報提供端末400のユーザが入力した情報に基づいて生成される。なお、固定ディスク402に記憶されている情報について、フラグを予め設定しておくことにより、提供情報として使用される情報と使用されない情報とを分けるようにしてもよい。これにより、たとえば情報提供端末400のユーザの個人情報の送信を防止することができる。
【0136】
S1310にて、制御回路401は、S1308にて作成した提供情報を情報提供サーバ2000に送信する。この情報は、情報提供の依頼に対する回答として、情報提供サーバ2000から情報要求端末300に提供される。
【0137】
S1312にて、制御回路401は、情報提供サーバ2000からポイント情報を受信する。
【0138】
S1314にて、制御回路401は、受信したポイント情報をモニタ409に表示する。その後、処理は終了する。
【0139】
図13を参照して、本実施の形態に係る情報要求端末300の制御回路301により実行されるプログラムの制御構造について説明する。このプログラムは、情報要求端末300のユーザが所定のデータ(ユーザID、パスワード、希望情報、情報の内容等)を入力して実行ボタンを押下した場合に、あるいは、予め設定された時刻になった場合に、制御回路301により実行される。
【0140】
S1402にて、情報要求端末300の制御回路301は、地域指定データを取得する。地域指定データには、ユーザが情報提供を希望する場所を表わすデータ(たとえば、「X駅」等)が含まれる。
【0141】
S1404にて、制御回路301は、情報指定データを取得する。この情報指定データには、ユーザが希望する情報の内容を特定するデータ(たとえば、「おすすめの歯科」)が含まれる。
【0142】
S1406にて、制御回路301は、情報提供の依頼を情報提供サーバ2000に送信する。この依頼には、S1402にて取得した地域指定データ、S1404にて取得した情報指定データ、ユーザが入力したデータ、あるいは予め依頼に含まれるように設定された端末固有情報等が含まれる。
【0143】
S1408にて、制御回路301は、データ受信回路305が情報提供サーバ2000から受信した情報の中から、情報提供端末400が提供した提供情報を取得する。
【0144】
S1410にて、制御回路301は、取得した提供情報をモニタ307に表示させる。なお、情報の表示は、これに限られない。たとえば、提供情報を1つの文書データに集約した上で、電子メール形式にて受信できる態様にすることにより、そのメールの着信を通知するようにしてもよい。
【0145】
S1411にて、制御回路301は、データ受信回路305が情報提供サーバ2000から受信した情報の中から、ポイント情報を取得する。
【0146】
S1412にて、制御回路301は、ポイント情報をモニタ307に表示させる。その後、処理は終了する。
【0147】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る情報提供サーバ2000、情報要求端末300、および情報提供端末400の動作について、図14を参照しつつ説明する。図14は、情報要求端末300のモニタ307および情報提供端末400のモニタ409における画面の推移を表わす図である。
【0148】
情報提供端末400のユーザが位置データを情報提供サーバ2000に送信すると(S1302)、情報提供サーバ2000はその位置データを受信し、受信データに基づいて位置データ更新処理(S1100)を実行し、端末情報テーブル210を更新する。
【0149】
情報要求端末300のユーザが、地域指定データ(X駅)、情報指定データ(歯科)および情報提供依頼期間(過去3日間)を入力して(図14における画面1502)、情報提供の依頼を送信すると(S1406)、情報提供サーバ2000がその依頼を受信する(S1008)。過去に同一の情報についての提供の依頼がないと判断された場合には(S1010にてNO)、端末検索処理が実行され(S1200)、情報提供の依頼先である情報提供端末400が検索される。その後、情報提供の依頼が情報提供端末400に送信される(S1018)。
【0150】
各情報提供端末400が情報提供の依頼を受信すると(S1304)、その依頼がモニタ409に表示され(画面1504)、提供情報がユーザによって作成される(画面1508)。情報提供端末400のユーザが提供情報を情報提供サーバ2000に送信すると(S1310)、情報提供サーバ2000はその情報を情報要求端末300に送信する(S1022)。この情報は、情報要求端末300のモニタ307に表示される(画面1506)。
【0151】
情報提供サーバ2000にてポイント情報が更新され(S1024)、その情報が情報要求端末300および情報提供端末400に送信されると(S1026)、各端末のモニタ307,409にそのポイント情報が表示される(画面1510,画面1512)。
【0152】
以上のようにして、本実施の形態に係る情報提供サーバ2000によると、情報要求端末300から受信した情報提供の依頼に基づいて、条件に該当する情報提供端末400が検索される。その依頼に関する情報が情報提供端末400から送信されると、情報提供サーバ2000は、その情報を情報要求端末300に送信する。
【0153】
このようにすると、提供を希望された場所の情報が情報提供サーバ2000に記憶されている場合には、その情報が情報要求端末300に提供される。その結果、情報の提供に対する制約(たとえば提供される時間の制限、提供される情報の種類の制限など)を少なくすることができる。
【0154】
また、その情報が情報提供サーバ2000に記憶されていない場合には、情報提供端末400がその場所に滞在しているとき、その端末が要求された情報を情報提供サーバ2000に送信する。これにより、情報要求端末300を予め情報提供サーバ2000に登録することなく、情報要求端末300のユーザが希望する情報を提供することができる。その結果、使用者についての情報を登録することなく、また情報提供の制約を抑制しつつ、通信端末のユーザにとって最適な情報を提供することができる情報提供システムを提供することができる。
【0155】
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る情報提供サーバ2000、情報要求端末300、および情報提供端末400のハードウェア構成は前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰り返さない。
【0156】
図15を参照して、情報提供サーバ2000の固定ディスク240に格納されるデータの構造について説明する。このデータは、情報要求端末300からの受信情報に基づいて取得されるデータ、および情報提供端末400からの受信情報に含まれるデータである。
【0157】
情報要求時刻を表わすデータは、フィールド802に格納される。このデータは、情報要求端末300から情報提供の要求を受信した時刻である。
【0158】
情報要求期間を表わすデータは、フィールド804に格納される。このデータは、情報要求端末300が情報を必要とする期間である。
【0159】
地域指定データは、フィールド806に格納される。このデータは、情報要求端末300のユーザが入力した、あるいは選択した場所を表わすデータである。
【0160】
情報指定データは、フィールド808に格納される。このデータは、使用者が求める情報の種類を表わす。
【0161】
情報提供依頼先を表わすデータは、フィールド810に格納される。情報提供端末を検索する処理が実行される前は、データはフィールド810に格納されていない。その処理の実行により情報提供端末400が検索されると、その端末の端末IDがこのフィールド810に格納される。
【0162】
情報提供端末IDは、フィールド812に格納される。情報提供端末400が情報を提供する前は、データはフィールド812に格納されない。情報が情報提供端末400により提供されると、その端末の端末IDがこのフィールド812に格納される。このデータは、情報の提供履歴の把握に使用されるとともに、ポイント情報の更新処理において、情報の提供実績として使用される。
【0163】
提供情報は、フィールド814に格納される。この情報は、情報提供端末400が提供した情報である。この情報は、たとえば具体的な内容を表わす情報であってもよいし、画像情報の場合にはその画像ファイルの保管場所を表わすアドレス情報であってもよい。
【0164】
なお、固定ディスク240に格納されるデータの構造は、この図15に示したものに限られず、情報提供サーバ2000が提供するサービスに基づいて、フィールドの数あるいは容量を変更できるようにしてもよい。
【0165】
図16を参照して、情報提供サーバ2000の固定ディスク240に格納されるデータの構造についてさらに説明する。図16は、図15に示した構造を有するフィールドに対して、情報提供の依頼の送信先、情報提供端末IDおよび提供情報が更新された状態を表わす図である。
【0166】
すなわち、後述する端末の検索処理が実行されて、情報提供を依頼することができる情報提供端末400が検索されると、その端末の端末IDがフィールド810に格納される(図16における、「10」、「20」など)。
【0167】
情報が情報提供端末400から実際に提供されると、その端末の端末IDがフィールド812に格納される(図16における「10」、「30」および「70」)。
【0168】
そのときに提供された情報の内容は、フィールド814に格納される(図16における「10:4/2 21:00 今日訪れました。桜は・・・」など)。
【0169】
なお、図16に示したように、これらの情報を1つのレコードとして格納する方法に代えて、前述したようにRDB形式にて格納してもよい。このようにすると、たとえばフィールド814に格納される提供情報のデータサイズが大きい場合、あるいは同一の情報が複数の情報要求端末300に提供された場合などにおいて、データ容量の増加を抑制することができる。
【0170】
図17を参照して、情報提供サーバ2000が実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、以下の説明では、前述の第1の実施の形態と同様に、各回路が実現する機能は、CPU200がこのプログラムを実行することにより実現されるものとして説明する。
【0171】
S1701にて、情報提供サーバ2000のCPU200は、情報要求端末300から情報提供の依頼を受信する。
【0172】
S1702にて、CPU200は、受信した依頼から、位置データ、情報内容などのデータを取得する。
【0173】
S1703にて、CPU200は、取得したデータを固定ディスク230に記憶する。
【0174】
S1704にて、CPU200は、検索位置エリアを設定する。ここで、検索位置エリアとは、情報提供端末400を検索する対象とするエリアをいう。この設定は、取得したデータに含まれる位置を表わすデータ(情報要求端末300にて指定された位置)に基づいて、あるいは予め定められた位置データ(情報提供サーバ2000自身が有する設定値)に基づいて行なわれる。
【0175】
S1706にて、CPU200は、検索位置エリアの変更時期を設定する。この時期は、たとえば情報提供を依頼する期間の中間日、1日おき、あるいは情報要求端末300から受信したデータに含まれる時期などを設定することができる。
【0176】
S1708にて、CPU200は、情報提供の依頼の期間が終了しているか否かを判断する。この判断は、情報提供サーバ2000が有する時計(図示しない)から取得した時刻データと、固定ディスク230に格納された情報提供の依頼の期間とを比較することにより行なわれる。情報提供の依頼の期間が終了していると判断した場合には(S1708にてYES)、処理は終了する。もしそうでないと(S1708にてNO)、処理はS1709に移される。
【0177】
S1709にて、CPU200は、情報提供端末400の候補となる通信端末から情報を受信する。
【0178】
S1710にて、CPU200は、受信した情報の中から、端末の位置データを取得する。
【0179】
S1711にて、CPU200は、S1710にて取得した位置データを有する通信端末を情報提供の依頼の送信先(情報提供端末400)とすべきであるか否かを判断する。この位置データを有する通信端末を情報提供の依頼の送信先とすべきであると判断した場合には(S1711にてYES)、処理はS1712に移される。もしそうでないと(S1711にてNO)、処理はS1714に移される。
【0180】
S1712にて、CPU200は、情報提供の依頼の送信先とされた情報提供端末400にその依頼を送信する。
【0181】
S1714にて、CPU200は、情報提供端末400から提供された情報を受信する。
【0182】
S1716にて、CPU200は、受信した提供情報を編集する。この編集には、たとえば情報要求端末300が求めている情報に関連する情報の付加、あるいは、情報要求端末300のユーザの属性等に関連する情報などの付加が含まれる。
【0183】
S1718にて、CPU200は、編集した提供情報を情報要求端末300に送信する。このとき、情報量が多く送信データのサイズが大きい場合には、データ圧縮により、あるいはデータの分割により、送信データのサイズを小さくしてもよい。このときの圧縮あるいは分割の方法は、特に限られない。
【0184】
S1800にて、CPU200は、後述する検索位置エリア変更処理を実行する。この処理が実行されると、検索された情報提供端末400の数に応じて、検索の対象となるエリアが拡大されたり、縮小されたりする。
【0185】
図18を参照して、本実施の形態に係る情報提供サーバ2000が実行する検索エリア変更処理プログラムの制御構造について説明する。このプログラムは、情報提供端末400を検索するエリアを最適にするために実行される。
【0186】
S1802にて、CPU200は、検索エリアの変更時期であるか否かを判断する。この判断は、S1706にて設定された検索位置エリアの変更時期と情報提供サーバ2000の時刻データとの比較に基づいて行なわれる。検索エリアの変更時期であると判断した場合には(S1802にてYES)、処理はS1804に移される。もしそうでないと(S1802にてNO)、処理はメイン処理に戻される。
【0187】
S1804にて、CPU200は、情報提供端末400の数が下限のしきい値を下回っているか否かを判断する。情報提供端末400の数が下限のしきい値を下回っていると判断した場合には(S1804にてYES)、処理はS1806に移される。もしそうでないと(S1804にてNO)、処理はS1808に移される。
【0188】
S1806にて、CPU200は、検索エリアを拡大する。これにより、情報提供サーバ2000に記憶された地図上における検索エリアが拡大される。たとえば、特定の位置が検索の対象として指定されていた場合には、その位置に加えて、その位置の周辺の位置も検索の対象に設定される。
【0189】
S1808にて、CPU200は、情報提供端末400の数が上限のしきい値を上回っているか否かを判断する。情報提供端末400の数が上限のしきい値を上回っていると判断した場合には(S1808にてYES)、処理はS1810に移される。もしそうでないと(S1808にてNO)、処理は終了して、メイン処理に戻される。
【0190】
S1810にて、CPU200は、検索エリアを縮小する。これにより、情報提供サーバ2000に記憶された地図上における検索エリアが縮小される。その後、処理は終了する。
【0191】
以上の構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る情報提供サーバ2000、情報要求端末300、および情報提供端末400の動作について、図19および図20を参照しつつ説明する。
【0192】
ここで、図19は、各情報提供端末400a,400b,400cの移動の履歴を地図上に表わした図である。端末ID10を有する情報提供端末400aは、4月2日の11時に位置「B6」に進入した後、位置「B7」に移動している。端末ID30を有する情報提供端末400bは、4月6日の15時に位置「B6」に進入している。端末ID70を有する情報提供端末400cは、4月10日の14時に位置「A6」に進入し、Y寺を右方向に眺めながら通過している。
【0193】
また、図20は、情報要求端末300のモニタ307および情報提供端末400のモニタ409における画面の推移を表わす図である。
【0194】
図20を参照して、情報要求端末300のユーザが求める情報(場所「Y寺」、「混雑度が知りたい」、「感想が知りたい」、「静止画像」、「情報提供依頼期間14日」)をモニタ307に入力して(画面1902)、情報提供の依頼を送信する(S1406)。その依頼は、情報提供サーバ2000を介して、情報提供の依頼の送信先として選定された情報提供端末400に送信される(S1712)。
【0195】
その依頼が情報提供端末400のモニタ409に表示され(画面1904)、情報提供端末400のユーザが該当する情報を入力する(画面1908)。そのユーザがその情報を情報提供サーバ2000に送信すると(S1310)、その情報は、情報提供サーバ2000において編集された後、情報要求端末300に送信される。その情報は、情報要求端末300のモニタ307に表示される(画面1906)。
【0196】
その後、情報提供サーバ2000にて、情報の要求および情報の提供に関するポイント情報が更新されると(S1024)、更新された情報が情報要求端末300および情報提供端末400に送信され、情報要求端末300のモニタ307および情報提供端末400のモニタ409にそれぞれ表示される(画面1910、画面1912)。
【0197】
以上のようにして本実施の形態に係る情報提供サーバ2000によると、情報要求端末300に提供される情報は、その都度、情報提供端末400から提供されるため、情報提供サーバ2000の固定ディスクの容量の増加を制限することができる。
【0198】
また、情報要求端末300による情報提供の依頼に基づいて検索された情報提供端末400の数が少ない場合には、検索の対象となる範囲を広くすることにより、情報提供の候補となる情報提供端末400を多くすることができる。一方、検索された情報提供端末400の数が多い場合には、検索の対象となる範囲を狭くすることにより、情報提供の候補となる情報提供端末400を少なくすることができる。このようにすると、情報要求端末300の依頼に対して、情報源を最適にすることができる。
【0199】
なお、本発明の実施の形態においては、情報要求端末が希望する情報を提供することができる情報提供端末は存在している場合について説明したが、これに限られるものではない。たとえば条件を満足する情報提供端末が検索されなかった場合、あるいはそのような端末を検索する時間が予め定められた時間を超過した場合には、提供情報に代えて該当する端末が存在しない旨を通知する情報を、情報要求端末に送信するようにしてもよい。これにより、情報要求端末のユーザを必要以上に待機させることを防止することができる。
【0200】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報提供装置を含むシステムの構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る情報提供装置の制御ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る情報要求端末の制御ブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る情報提供端末の制御ブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る課金サーバの制御ブロック図である。
【図6】図2に示した情報提供サーバに記憶されるデータ構造を表わす図(その1)である。
【図7】本発明の実施の形態に係る情報提供端末の移動の履歴を説明するための図である。
【図8】図2に示した情報提供サーバに記憶されるデータ構造を表わす図(その2)である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る情報提供サーバが実行するプログラムの制御構造を表わすフローチャート(その1)である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る情報提供サーバが実行するプログラムの制御構造を表わすフローチャート(その2)である。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係る情報提供サーバが実行するプログラムの制御構造を表わすフローチャート(その3)である。
【図12】本発明の実施の形態に係る情報提供端末が実行するプログラムの制御構造を表わすフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態に係る情報要求端末が実行するプログラムの制御構造を表わすフローチャートである。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係る情報提供端末および情報要求端末における画面の推移を説明するための図である。
【図15】図2に示した情報提供サーバに記憶されるデータ構造を表わす図(その3)である。
【図16】図2に示した情報提供サーバに記憶されるデータ構造を表わす図(その4)である。
【図17】本発明の第2の実施の形態に係る情報提供サーバが実行するプログラムの制御構造を表わすフローチャート(その1)である。
【図18】本発明の第2の実施の形態に係る情報提供サーバが実行するプログラムの制御構造を表わすフローチャート(その2)である。
【図19】本発明の実施の形態に係る情報提供端末の移動の履歴を説明するための図である。
【図20】本発明の第2の実施の形態に係る情報提供端末および情報要求端末における画面の推移を説明するための図である。
【符号の説明】
106 無線基地局、130 ネットワーク、150,180 固定端末、160,170 移動端末、200 CPU、201,301,401,501 制御回路、202 情報要求取得回路、203 提供情報受信回路、204 端末情報取得回路、205 情報提供回路、206 情報提供依頼回路、207 情報提供端末検索回路、208 端末情報テーブルアクセス回路、209 地域管理テーブル、210 端末情報テーブル、212 情報要求テーブル、220,308,420,506 通信IF、230,240,250,302,402,503 固定ディスク、260 RAM、270,307,409 モニタ、280 ディスク駆動装置、282 CD−ROM、290,304 キーボード、300 情報要求端末、303,403,505 メモリ、305,407 データ受信回路、306,408 データ送信回路、310 メモリカードドライブ、320 メモリカード、400,400a,400b,400c 702,704,706 情報提供端末、404 入力ボタン、405 位置データ取得回路、406 カメラ、500 課金サーバ、502 端末情報取得回路、504 課金データ算出回路。
Claims (13)
- 通信回線に接続された第1の通信端末に対する情報提供を仲介するための情報提供装置であって、前記情報提供は、前記通信回線に接続された1つ以上の第2の通信端末により行なわれ、前記情報提供装置は、
前記通信回線に接続され、前記第1の通信端末から情報を受信するための第1の受信手段と、
前記第1の受信手段に接続され、前記受信された情報から、前記第1の通信端末が要求する位置に関する第1の情報を取得するための第1の取得手段と、
前記第1の取得手段に接続され、前記第1の情報を記憶するための第1の記憶手段と、
前記通信回線に接続され、前記1つ以上の第2の通信端末から情報を受信するための第2の受信手段と、
前記第2の受信手段に接続され、前記受信された情報から、前記第2の通信端末の位置に関する第2の情報を取得するための第2の取得手段と、
前記第2の取得手段に接続され、前記第2の情報を記憶するための第2の記憶手段と、
前記第1の記憶手段および前記第2の記憶手段に接続され、前記第1の情報および前記第2の情報に基づいて、前記1つ以上の第2の通信端末の中から、前記第1の端末が情報を要求する位置を含むエリアの情報を有する通信端末を、第3の通信端末として検索するための検索手段と、
前記検索手段に接続され、前記第1の通信端末による情報提供を前記第3の通信端末に要求するための要求手段とを含む、情報提供装置。 - 前記第2の情報は、前記第2の通信端末が前記エリアに移動する予定を表わす情報を含み、
前記検索手段は、前記予定を表わす情報に基づいて、前記1つ以上の第2の通信端末の中から、前記エリアに移動する予定を有する通信端末を、前記第3の通信端末として検索するための端末検索手段を含む、請求項1に記載の情報提供装置。 - 前記第2の情報は、前記第2の通信端末が前記エリアに新たに移動したことを表わす移動情報を含み、
前記検索手段は、前記移動情報に基づいて、前記1つ以上の第2の通信端末の中から、前記エリアに新たに移動した通信端末を、前記第3の通信端末として検索するための端末検索手段を含む、請求項1に記載の情報提供装置。 - 前記第2の情報は、前記第2の通信端末が前記エリアに存在した履歴を表わす履歴情報を含み、
前記検索手段は、前記履歴情報に基づいて、前記1つ以上の第2の通信端末の中から、前記エリアに存在した通信端末を、前記第3の通信端末として検索するための端末検索手段を含む、請求項1に記載の情報提供装置。 - 前記履歴情報は、前記エリアにおける滞在時間を含み、
前記端末検索手段は、前記1つ以上の第2の通信端末の中から、前記滞在時間が予め定められた基準時間を上回る通信端末を、前記第3の通信端末として検索するための手段を含む、請求項4に記載の情報提供装置。 - 前記情報提供装置は、前記端末検索手段に接続され、前記第3の通信端末の検索結果および前記第2の通信端末から情報を取得した結果のいずれかに基づいて、前記基準時間を変更するための基準時間変更手段をさらに含む、請求項5に記載の情報提供装置。
- 前記情報提供装置は、前記第2の取得手段に接続され、前記第2の情報を取得した結果に基づいて、前記第3の通信端末の検索範囲を変更するための変更手段をさらに含み、
前記端末検索手段は、前記変更された検索範囲に基づいて、前記1つ以上の第2の通信端末の中から、前記第3の通信端末を検索するための手段を含む、請求項2または3に記載の情報提供装置。 - 前記情報提供装置は、前記端末検索手段に接続され、前記第3の通信端末の検索結果に基づいて、前記第3の通信端末の検索範囲を変更するための変更手段をさらに含み、
前記端末検索手段は、前記変更された検索範囲に基づいて、前記1つ以上の第2の通信端末の中から、前記第3の通信端末を検索するための手段を含む、請求項2〜4のいずれかに記載の情報提供装置。 - 前記情報提供装置は、前記第2の受信手段に接続され、前記第3の通信端末から提供された情報を前記第1の通信端末に送信するための送信手段をさらに含む、請求項1〜8のいずれかに記載の情報提供装置。
- 前記情報提供装置は、前記送信手段に接続され、予め定められた時刻に、前記提供された情報を前記第1の通信端末に送信するように、前記送信手段を制御するための制御手段をさらに含む、請求項9に記載の情報提供装置。
- 通信回線に接続された第1の通信端末に対する情報提供を仲介する情報提供方法であって、前記情報提供は、前記通信回線に接続された1つ以上の第2の通信端末により行なわれ、前記情報提供方法は、
前記第1の通信端末から情報を受信するステップと、
前記第1の通信端末から受信した情報から、前記第1の通信端末が要求する位置に関する第1の情報を取得するステップと、
前記第1の情報を記憶するステップと、
前記1つ以上の第2の通信端末から情報を受信するステップと、
前記1つ以上の第2の通信端末から受信した情報から、前記第2の通信端末の位置に関する第2の情報を取得するステップと、
前記第2の情報を記憶するステップと、
前記第1の情報および前記第2の情報に基づいて、前記1つ以上の第2の通信端末の中から、前記第1の端末が情報を要求する位置を含むエリアの情報を有する通信端末を、第3の通信端末として検索するステップと、
前記第1の通信端末による情報提供を前記第3の通信端末に要求するステップとを含む、情報提供方法。 - 請求項11に記載の情報提供方法をコンピュータに実現させるプログラム。
- 請求項12に記載のプログラムを記録した、記録媒体。
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