JP2004334633A - 売掛債権流動化スキームに関する決済システム - Google Patents
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Abstract
【課題】流動化対象となる貸出債権の選択処理を行なわずに、貸出債権を流動化する。
【解決手段】本発明は、売掛債権を譲渡されたSPCと、売掛債権を担保に貸出を行なう銀行との間において、銀行のホストコンピュータ13aがSPCに対して、詳細データ13cに基づいて、貸出金の振込を行ない、また、SPCのホストコンピュータ12aが銀行に対して、詳細データ12cに基づいて、貸出金に対する返済金の振込を行なう。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明は、売掛債権を譲渡されたSPCと、売掛債権を担保に貸出を行なう銀行との間において、銀行のホストコンピュータ13aがSPCに対して、詳細データ13cに基づいて、貸出金の振込を行ない、また、SPCのホストコンピュータ12aが銀行に対して、詳細データ12cに基づいて、貸出金に対する返済金の振込を行なう。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、売掛債権の流動化スキームの決済システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
メーカなどの商品納入業者は、商品を取引先に納入した場合に発生する売掛債権を保持し、取引先から納品した商品に対する対価の支払いを受けた場合に、当該売掛債権は消滅する。
【0003】
売掛債権を保持する業者が金銭的に余裕があり、売掛債権の支払期日までに運転資金に困らないような場合には問題はないが、業者によっては、売掛債権の支払期日までに資金的に余裕がない場合がある。このような場合において、売掛債権を保持する業者は、当該売掛債権を担保として、或は譲渡して、銀行或は特定特別目的会社から運転資金を調達することも可能である。
【0004】
【非特許文献】
2002年12月20付け日本経済新聞
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、業者が売掛債権を担保に借入し或は譲渡し資金調達を行ない、期日に当該業者から資金の返済或は回収金の引渡しを受けることのできる可能性を保証する、或は返済請求権又は回収金引渡請求権を購入する取引を行なう場合、多数の業者に係る当該取引を一元的に管理することは難しいという問題があった。
【0006】
また、銀行において、売掛債権を原始的に保持する業者に対する貸出債権の証券化を考えた場合、貸出債権には種々の種類があるため、流動化可能な貸出債権を選択するのに必要な処理が膨大であるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、売掛債権を原始的に保持する業者に対する売掛債権を担保にした貸出取引或は売掛債権譲渡取引を特定目的会社が行なうことにより金融機関からの貸し出し手続を一元化することができる決済システムを提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、流動化対象となる貸出債権の選択処理を行なわずに、貸出債権を流動化することができる決済システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
したがって、まず、上記目的を達成するために、本発明の第1の発明は、売掛債権の譲受人である特定目的会社の第1のコンピュータと、前記第1のコンピュータと、ネットワークを介して接続され、前記特定目的会社の第1のコンピュータとの間で資金のやり取りを行なう金融機関の第2のコンピュータとを具備し、前記第2のコンピュータは、前記売掛債権の債務者に関する第1の情報と、前記売掛債権の譲渡人に関する第2の情報と、前記特定目的会社に対して貸出金を振り込む又は引き落とすための第3の情報と、前記特定目的会社へ振り込む貸出金の額を示す第4の情報と、前記特定目的会社へ振り込んだ貸出金の引落の期日を示す第5の情報とを格納するデータベースと、前記第3の情報及び第4の情報を使用して、前記特定目的会社へ貸出金を振り込む手段とを具備し、前記第1のコンピュータは、前記売掛債権の譲渡人に対して売掛債権の購入代金及び回収金を振り込む又は引き落とすための第6の情報と、前記売掛債権の譲渡人の口座に振り込んだ購入代金の額を示す第7の情報とを格納するデータベースと、前記第2のコンピュータから振り込まれた貸出金に基づいて、前記第6の情報を使用して、前記売掛債権の譲渡人の口座に売掛債権の購入代金を振り込む手段と、前記第7の情報に基づいて決定される前記売掛債権の回収金を、前記売掛債権の譲渡人から受け取る手段とを具備し、前記第2のコンピュータは、さらに、前記第5の情報によって示される貸出金の引落の期日に、前記第4の情報によって示される貸出金の額に基づいて決定される返済金を、前記第3の情報を使用して、前記第1のコンピュータから引き落とす手段を具備することを特徴とする決済システム、である。
【0010】
また、本発明の第2の発明は、売掛債権の譲受人である特定目的会社の第1のコンピュータと、前記第1のコンピュータと、ネットワークを介して接続され、前記特定目的会社の第1のコンピュータとの間で資金のやり取りを行なう金融機関の第2のコンピュータとを具備し、前記第2のコンピュータは、前記売掛債権の債務者に関する第1の情報と、前記売掛債権の譲渡人に関する第2の情報と、前記特定目的会社に対して貸出金を振り込む又は引き落とすための第3の情報と、前記特定目的会社へ振り込む貸出金の額を示す第4の情報と、前記特定目的会社へ振り込んだ貸出金の引落の期日を示す第5の情報とを格納するデータベースを具備し、前記第1のコンピュータは、前記売掛債権の譲渡人に対して売掛債権の購入代金及び回収金を振り込む又は引き落とすための第6の情報と、前記売掛債権の譲渡人の口座に振り込んだ購入代金の額を示す第7の情報とを格納するデータベースを具備する決済システムにおける決済方法において、前記第2のコンピュータが、前記第3の情報及び第4の情報を使用して、前記特定目的会社へ貸出金を振り込み、前記第1のコンピュータが、前記第2のコンピュータから振り込まれた貸出金に基づいて、前記第6の情報を使用して、前記売掛債権の譲渡人の口座に売掛債権の購入代金を振り込み、前記第1のコンピュータが、前記第7の情報に基づいて決定される前記売掛債権の回収金を、前記売掛債権の譲渡人から受け取り、前記第2のコンピュータが、前記第5の情報によって示される貸出金の引落の期日に、前記第4の情報によって示される貸出金の額に基づいて決定される返済金を、前記第3の情報を使用して、前記第1のコンピュータから引き落とすことを特徴とする決済方法、である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る売掛債権の決済システムについて説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態に係る売掛債権決済システムのスキームを説明するための図である。
【0013】
同図において、業者2が納入先1に商品を納品すると(a1)、業者2は、納入先1に対する売掛債権を得る(a2)。業者2は、この売掛債権を、特定目的会社(Special Purpose Company)3に譲渡し(a3)、この売掛債権に対する購入代金を得る(a4)。
【0014】
一方、SPC3は、この売掛債権を基に、銀行4から貸出金を得て、購入代金に充当する。そして、売掛債権の期日が到来すると、納入先1から、業者2に対して、売掛債権に対する支払いが行なわれる(a6)。
【0015】
そして、この資金は、債務者2からSPC3に対して、転送され(a7)、SPC3は、この資金を使用して、銀行4からの貸出金に対する返済を行なう(a8)。
【0016】
銀行4においては、SPC3に対する貸出債権を基に、第2SPC5、公的機関7、銀行8及び投資家などから資金を調達する。この際、銀行4から見た債務者(業者2、納入先1)に関する情報を、これら第2SPC5、公的機関7及び銀行8に対して通知することにより、資金調達を可能にする。なお、第2SPC5は、さらに、投資家6などから資金調達を行なう。
【0017】
図2は、本発明の実施の形態に係る決済システムの全体図を示す図である。
【0018】
同図に示すように、本発明の実施の形態に係る決済システムは、公衆回線網(Public Switched Telephone Network)11にSPC3のホストコンピュータ12a、銀行4のホストコンピュータ13a、業者2(債務者)のホストコンピュータ14、銀行8のホストコンピュータ15、第2SPCのホストコンピュータ16及び公的機関9のホストコンピュータ17が接続されている。
【0019】
なお、本実施の形態においては、公衆回線網(Public Switched Telephone Network)11に、ホストコンピュータが接続される場合について示したが、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットに接続されていてもよく、その接続態様は問わない。
【0020】
上記SPC3のホストコンピュータ12aは、外部ストレージ12bを有している。この外部ストレージ12bには、債務者(業者2、納入先1)に関する情報である詳細データ12c、及び本発明の実施の形態に係る決済処理を行ない、図6に示す処理を実行するための決済プログラム12dが格納されている。SPC3のホストコンピュータ12aは、決済プログラム12dを、詳細データ12cを使用して実行し、業者2(債務者)のホストコンピュータ14及び銀行4のホストコンピュータ13aとの間で、本発明の実施の形態に係る決済処理を実現する。
【0021】
上記銀行4のホストコンピュータ13aは、外部ストレージ13bを有している。この外部ストレージ13bには、債務者(業者2、納入先1)に関する情報である詳細データ13c、及び本発明の実施の形態に係る決済処理を行ない、図6に示す処理を実行するための決済プログラム13dが格納されている。銀行4のホストコンピュータ13aは、決済プログラム13dを、詳細データ13cを使用して実行し、SPC3のホストコンピュータ12a及び、銀行8のホストコンピュータ15、第2SPCのホストコンピュータ16及び公的機関9のホストコンピュータ17との間で、本発明の実施の形態に係る決済処理を実現する。
【0022】
本発明の実施の形態においては、詳細データ12c、13cは共通であることを前提としているが、これに限られるものではない。また、本発明の実施の形態においては、詳細データ12c、13cは、予め、各外部ストレージ12b,13bに格納されているものとする。
【0023】
図3は、詳細データ12c,13cを示す図である。
【0024】
同図に示すように、詳細データは、売掛債権の譲渡人(業者2、債務者)毎に債務者(納入先1、第三債務者)に関する情報を管理している。また、詳細データには、銀行4に関する情報(預金種目、口座番号など)、及びSPC3に関する情報(預金種目、口座番号など)も含まれる。
【0025】
図4は、譲渡人に関する情報の詳細を示す図である。
【0026】
同図に示すように、譲渡人に関する情報には、譲渡人名、債権譲渡日、譲渡債権金額、債権期日、割引率、内調達金利、内スプレッド、譲渡代金、割引料、譲渡人行内格付、譲渡人評点、譲渡人業種、振込日、振込手数料、振込依頼人コード、振込依頼人名、仕向銀行名、銀行コード、支店コード、預金種目、口座番号、受取人名、振込金額、郵便番号、所在(登記所上の住所)、商号(登記上の商号)、商号(フリガナ)、登記原因年月日、存続期間満了日、債権総額、識別コード、登記種別コード、登記原因コードがある。
【0027】
図5は、債務者に関する情報の詳細を示す図である。
【0028】
同図に示すように、債務者に関する情報には、債務者の名、債務者の行内格付、債務者の評点、債務者の業種、債務者の債権額、債務者の回収額、債務者の回収日、債務者の遅延有無、債務者の償却有無、債務者の郵便番号、債務者の所在、債務者の商号、債務者のフリガナ、債務者の債権発生年月日(始期)、債務者の債権発生年月日(終期)、債務者の発生時金額、債務者の譲渡時金額、債務者の識別コード、債務者の債権発生原因、債務者の債権の種類コードがある。
【0029】
図6は、本発明の実施の形態に係る決済システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【0030】
同図に示すように、まず、銀行4のホストコンピュータ13aからSPC3に対して貸出金の振込が行なわれる(S1)。この振込処理は、譲渡人に関する情報のうち、「振込日」によって示される期日に、「譲渡債権金額」によって示される額の貸出金を、「SPC3に関する情報」によって示される預金種目及び口座番号に振り込むことにより行なわれる。
【0031】
なお、譲渡人に関する情報のうち、上記以外の情報、例えば、「割引料」、「内スプレッド」などの情報は、貸出を決定するために使用される情報であり、譲渡人に関する情報には、振込処理に関する情報以外の情報も含まれる。
【0032】
次に、SPC3のホストコンピュータ12aは、銀行4のホストコンピュータ13aから振り込まれた貸出金に基づいて、売掛債権の譲渡人の口座に売掛債権に対する購入代金を振り込む(S2)。
【0033】
具体的には、SPC3のホストコンピュータ12aは、譲渡人に関する情報のうち、「振込日」によって示される期日に、「譲渡代金」によって示される額の代金を、「預金種目」及び「口座番号」によって示される預金種目及び口座番号に振り込むことにより行なわれる。
【0034】
そして、SPC3のホストコンピュータ12aは、債権期日に業者2(債務者)のホストコンピュータ14から売掛債権の回収金を受け取る(S3)。これら売掛債権の回収金は、譲渡人に関する情報の「預金種目」、「口座番号」によって示される預金種目及び口座番号からSPC3に振り込まれる。
【0035】
銀行4のホストコンピュータ13aにおいては、当該回収金のSPC3への振込みが、譲渡人に関する情報のうち、「債権期日」によって示される売掛債権の回収があるか否かの判断を債権期日に行ない(S4)、期日回収であると判断された場合には、貸出金に対する返済金をコンピュータ13aがSPC3の口座から引き落とす(S5)。
【0036】
具体的には、譲渡人に関する情報のうち、「債権期日」によって示される貸出金の引落の期日に、「譲渡債権金額」によって示される返済金を、「SPC3に関する情報」によって示される預金種目及び口座番号から引き落とす処理が行なわれる。
【0037】
その後、全ての譲渡人に関する情報の「債権期日」における回収の有無のチェックが終了したか否かの判断が行なわれ(S6)、終了していないと判断された場合には、S4の処理に戻る。一方、終了したと判断された場合には、銀行4のホストコンピュータ13aから債務者に関する情報を銀行8のホストコンピュータ15、第2SPCのホストコンピュータ16及び公的機関9のホストコンピュータ17に通知する。
【0038】
これにより、これら投資家は、銀行4の貸出債権の優劣に関する判断を行なうことができ、銀行4の貸出金に対する保証を行ない易くなる。
【0039】
なお、本実施の形態においては、債務者に関する情報の通知を、S6における処理後に行なう場合について説明したが、これに限られるものではなく、いずれのタイミングにおいても、S7の処理を実行してもよい。
【0040】
また、本発明の実施の形態においては、SPC3及び銀行4のホストコンピュータが、それぞれ共通の詳細データを有する外部ストレージ12b,13bを用いる場合について説明したが、SPC3及び銀行4のホストコンピュータが共通の詳細データを有する1つの外部ストレージを共有してもよい。
【0041】
したがって、本発明の実施の決済システムによれば、銀行4は、SPC3に対する貸出債権については、債権流動化についての選別処理を行なう必要がないため、債権流動化を行なう場合に、その決済手続を簡略化することができる。
【0042】
また、売掛債権の譲渡者にとっては、銀行ではなく、SPCに対して売掛債権を譲渡することにより、不要な風評が発生するのを防止することができる。
【0043】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上詳記したように、本発明によれば、売掛債権を原始的に保持する業者に対する売掛債権を担保にした貸出取引或は売掛債権譲渡取引を特定目的会社が行なうことにより金融機関からの貸し出し手続を一元化することができる。また、流動化対象となる貸出債権の選択処理を行なわずに、或は選択処理が簡便となり、貸出債権を流動化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る売掛債権決済システムのスキームを説明するための図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る決済システムの全体図を示す図である。
【図3】詳細データを示す図である。
【図4】譲渡人に関する情報の詳細を示す図である。
【図5】債務者に関する情報の詳細を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る決済システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…納入先、2…業者、3…SPC(Special Purpose Company)、4…銀行、5…第2SPC、6…投資家、7…公的機関、8…銀行、11…公衆回線網(Public Switched Telephone Network)、12a…SPC3のホストコンピュータ、12b…外部ストレージ、12c…詳細データ、12d…決済プログラム、13a…銀行4のホストコンピュータ、13b…外部ストレージ、13c…詳細データ、13d…決済プログラム、14…業者2のホストコンピュータ、15…銀行8のホストコンピュータ、16…第2SPCのホストコンピュータ、17…公的機関9のホストコンピュータ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、売掛債権の流動化スキームの決済システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
メーカなどの商品納入業者は、商品を取引先に納入した場合に発生する売掛債権を保持し、取引先から納品した商品に対する対価の支払いを受けた場合に、当該売掛債権は消滅する。
【0003】
売掛債権を保持する業者が金銭的に余裕があり、売掛債権の支払期日までに運転資金に困らないような場合には問題はないが、業者によっては、売掛債権の支払期日までに資金的に余裕がない場合がある。このような場合において、売掛債権を保持する業者は、当該売掛債権を担保として、或は譲渡して、銀行或は特定特別目的会社から運転資金を調達することも可能である。
【0004】
【非特許文献】
2002年12月20付け日本経済新聞
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、業者が売掛債権を担保に借入し或は譲渡し資金調達を行ない、期日に当該業者から資金の返済或は回収金の引渡しを受けることのできる可能性を保証する、或は返済請求権又は回収金引渡請求権を購入する取引を行なう場合、多数の業者に係る当該取引を一元的に管理することは難しいという問題があった。
【0006】
また、銀行において、売掛債権を原始的に保持する業者に対する貸出債権の証券化を考えた場合、貸出債権には種々の種類があるため、流動化可能な貸出債権を選択するのに必要な処理が膨大であるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、売掛債権を原始的に保持する業者に対する売掛債権を担保にした貸出取引或は売掛債権譲渡取引を特定目的会社が行なうことにより金融機関からの貸し出し手続を一元化することができる決済システムを提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、流動化対象となる貸出債権の選択処理を行なわずに、貸出債権を流動化することができる決済システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
したがって、まず、上記目的を達成するために、本発明の第1の発明は、売掛債権の譲受人である特定目的会社の第1のコンピュータと、前記第1のコンピュータと、ネットワークを介して接続され、前記特定目的会社の第1のコンピュータとの間で資金のやり取りを行なう金融機関の第2のコンピュータとを具備し、前記第2のコンピュータは、前記売掛債権の債務者に関する第1の情報と、前記売掛債権の譲渡人に関する第2の情報と、前記特定目的会社に対して貸出金を振り込む又は引き落とすための第3の情報と、前記特定目的会社へ振り込む貸出金の額を示す第4の情報と、前記特定目的会社へ振り込んだ貸出金の引落の期日を示す第5の情報とを格納するデータベースと、前記第3の情報及び第4の情報を使用して、前記特定目的会社へ貸出金を振り込む手段とを具備し、前記第1のコンピュータは、前記売掛債権の譲渡人に対して売掛債権の購入代金及び回収金を振り込む又は引き落とすための第6の情報と、前記売掛債権の譲渡人の口座に振り込んだ購入代金の額を示す第7の情報とを格納するデータベースと、前記第2のコンピュータから振り込まれた貸出金に基づいて、前記第6の情報を使用して、前記売掛債権の譲渡人の口座に売掛債権の購入代金を振り込む手段と、前記第7の情報に基づいて決定される前記売掛債権の回収金を、前記売掛債権の譲渡人から受け取る手段とを具備し、前記第2のコンピュータは、さらに、前記第5の情報によって示される貸出金の引落の期日に、前記第4の情報によって示される貸出金の額に基づいて決定される返済金を、前記第3の情報を使用して、前記第1のコンピュータから引き落とす手段を具備することを特徴とする決済システム、である。
【0010】
また、本発明の第2の発明は、売掛債権の譲受人である特定目的会社の第1のコンピュータと、前記第1のコンピュータと、ネットワークを介して接続され、前記特定目的会社の第1のコンピュータとの間で資金のやり取りを行なう金融機関の第2のコンピュータとを具備し、前記第2のコンピュータは、前記売掛債権の債務者に関する第1の情報と、前記売掛債権の譲渡人に関する第2の情報と、前記特定目的会社に対して貸出金を振り込む又は引き落とすための第3の情報と、前記特定目的会社へ振り込む貸出金の額を示す第4の情報と、前記特定目的会社へ振り込んだ貸出金の引落の期日を示す第5の情報とを格納するデータベースを具備し、前記第1のコンピュータは、前記売掛債権の譲渡人に対して売掛債権の購入代金及び回収金を振り込む又は引き落とすための第6の情報と、前記売掛債権の譲渡人の口座に振り込んだ購入代金の額を示す第7の情報とを格納するデータベースを具備する決済システムにおける決済方法において、前記第2のコンピュータが、前記第3の情報及び第4の情報を使用して、前記特定目的会社へ貸出金を振り込み、前記第1のコンピュータが、前記第2のコンピュータから振り込まれた貸出金に基づいて、前記第6の情報を使用して、前記売掛債権の譲渡人の口座に売掛債権の購入代金を振り込み、前記第1のコンピュータが、前記第7の情報に基づいて決定される前記売掛債権の回収金を、前記売掛債権の譲渡人から受け取り、前記第2のコンピュータが、前記第5の情報によって示される貸出金の引落の期日に、前記第4の情報によって示される貸出金の額に基づいて決定される返済金を、前記第3の情報を使用して、前記第1のコンピュータから引き落とすことを特徴とする決済方法、である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る売掛債権の決済システムについて説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態に係る売掛債権決済システムのスキームを説明するための図である。
【0013】
同図において、業者2が納入先1に商品を納品すると(a1)、業者2は、納入先1に対する売掛債権を得る(a2)。業者2は、この売掛債権を、特定目的会社(Special Purpose Company)3に譲渡し(a3)、この売掛債権に対する購入代金を得る(a4)。
【0014】
一方、SPC3は、この売掛債権を基に、銀行4から貸出金を得て、購入代金に充当する。そして、売掛債権の期日が到来すると、納入先1から、業者2に対して、売掛債権に対する支払いが行なわれる(a6)。
【0015】
そして、この資金は、債務者2からSPC3に対して、転送され(a7)、SPC3は、この資金を使用して、銀行4からの貸出金に対する返済を行なう(a8)。
【0016】
銀行4においては、SPC3に対する貸出債権を基に、第2SPC5、公的機関7、銀行8及び投資家などから資金を調達する。この際、銀行4から見た債務者(業者2、納入先1)に関する情報を、これら第2SPC5、公的機関7及び銀行8に対して通知することにより、資金調達を可能にする。なお、第2SPC5は、さらに、投資家6などから資金調達を行なう。
【0017】
図2は、本発明の実施の形態に係る決済システムの全体図を示す図である。
【0018】
同図に示すように、本発明の実施の形態に係る決済システムは、公衆回線網(Public Switched Telephone Network)11にSPC3のホストコンピュータ12a、銀行4のホストコンピュータ13a、業者2(債務者)のホストコンピュータ14、銀行8のホストコンピュータ15、第2SPCのホストコンピュータ16及び公的機関9のホストコンピュータ17が接続されている。
【0019】
なお、本実施の形態においては、公衆回線網(Public Switched Telephone Network)11に、ホストコンピュータが接続される場合について示したが、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットに接続されていてもよく、その接続態様は問わない。
【0020】
上記SPC3のホストコンピュータ12aは、外部ストレージ12bを有している。この外部ストレージ12bには、債務者(業者2、納入先1)に関する情報である詳細データ12c、及び本発明の実施の形態に係る決済処理を行ない、図6に示す処理を実行するための決済プログラム12dが格納されている。SPC3のホストコンピュータ12aは、決済プログラム12dを、詳細データ12cを使用して実行し、業者2(債務者)のホストコンピュータ14及び銀行4のホストコンピュータ13aとの間で、本発明の実施の形態に係る決済処理を実現する。
【0021】
上記銀行4のホストコンピュータ13aは、外部ストレージ13bを有している。この外部ストレージ13bには、債務者(業者2、納入先1)に関する情報である詳細データ13c、及び本発明の実施の形態に係る決済処理を行ない、図6に示す処理を実行するための決済プログラム13dが格納されている。銀行4のホストコンピュータ13aは、決済プログラム13dを、詳細データ13cを使用して実行し、SPC3のホストコンピュータ12a及び、銀行8のホストコンピュータ15、第2SPCのホストコンピュータ16及び公的機関9のホストコンピュータ17との間で、本発明の実施の形態に係る決済処理を実現する。
【0022】
本発明の実施の形態においては、詳細データ12c、13cは共通であることを前提としているが、これに限られるものではない。また、本発明の実施の形態においては、詳細データ12c、13cは、予め、各外部ストレージ12b,13bに格納されているものとする。
【0023】
図3は、詳細データ12c,13cを示す図である。
【0024】
同図に示すように、詳細データは、売掛債権の譲渡人(業者2、債務者)毎に債務者(納入先1、第三債務者)に関する情報を管理している。また、詳細データには、銀行4に関する情報(預金種目、口座番号など)、及びSPC3に関する情報(預金種目、口座番号など)も含まれる。
【0025】
図4は、譲渡人に関する情報の詳細を示す図である。
【0026】
同図に示すように、譲渡人に関する情報には、譲渡人名、債権譲渡日、譲渡債権金額、債権期日、割引率、内調達金利、内スプレッド、譲渡代金、割引料、譲渡人行内格付、譲渡人評点、譲渡人業種、振込日、振込手数料、振込依頼人コード、振込依頼人名、仕向銀行名、銀行コード、支店コード、預金種目、口座番号、受取人名、振込金額、郵便番号、所在(登記所上の住所)、商号(登記上の商号)、商号(フリガナ)、登記原因年月日、存続期間満了日、債権総額、識別コード、登記種別コード、登記原因コードがある。
【0027】
図5は、債務者に関する情報の詳細を示す図である。
【0028】
同図に示すように、債務者に関する情報には、債務者の名、債務者の行内格付、債務者の評点、債務者の業種、債務者の債権額、債務者の回収額、債務者の回収日、債務者の遅延有無、債務者の償却有無、債務者の郵便番号、債務者の所在、債務者の商号、債務者のフリガナ、債務者の債権発生年月日(始期)、債務者の債権発生年月日(終期)、債務者の発生時金額、債務者の譲渡時金額、債務者の識別コード、債務者の債権発生原因、債務者の債権の種類コードがある。
【0029】
図6は、本発明の実施の形態に係る決済システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【0030】
同図に示すように、まず、銀行4のホストコンピュータ13aからSPC3に対して貸出金の振込が行なわれる(S1)。この振込処理は、譲渡人に関する情報のうち、「振込日」によって示される期日に、「譲渡債権金額」によって示される額の貸出金を、「SPC3に関する情報」によって示される預金種目及び口座番号に振り込むことにより行なわれる。
【0031】
なお、譲渡人に関する情報のうち、上記以外の情報、例えば、「割引料」、「内スプレッド」などの情報は、貸出を決定するために使用される情報であり、譲渡人に関する情報には、振込処理に関する情報以外の情報も含まれる。
【0032】
次に、SPC3のホストコンピュータ12aは、銀行4のホストコンピュータ13aから振り込まれた貸出金に基づいて、売掛債権の譲渡人の口座に売掛債権に対する購入代金を振り込む(S2)。
【0033】
具体的には、SPC3のホストコンピュータ12aは、譲渡人に関する情報のうち、「振込日」によって示される期日に、「譲渡代金」によって示される額の代金を、「預金種目」及び「口座番号」によって示される預金種目及び口座番号に振り込むことにより行なわれる。
【0034】
そして、SPC3のホストコンピュータ12aは、債権期日に業者2(債務者)のホストコンピュータ14から売掛債権の回収金を受け取る(S3)。これら売掛債権の回収金は、譲渡人に関する情報の「預金種目」、「口座番号」によって示される預金種目及び口座番号からSPC3に振り込まれる。
【0035】
銀行4のホストコンピュータ13aにおいては、当該回収金のSPC3への振込みが、譲渡人に関する情報のうち、「債権期日」によって示される売掛債権の回収があるか否かの判断を債権期日に行ない(S4)、期日回収であると判断された場合には、貸出金に対する返済金をコンピュータ13aがSPC3の口座から引き落とす(S5)。
【0036】
具体的には、譲渡人に関する情報のうち、「債権期日」によって示される貸出金の引落の期日に、「譲渡債権金額」によって示される返済金を、「SPC3に関する情報」によって示される預金種目及び口座番号から引き落とす処理が行なわれる。
【0037】
その後、全ての譲渡人に関する情報の「債権期日」における回収の有無のチェックが終了したか否かの判断が行なわれ(S6)、終了していないと判断された場合には、S4の処理に戻る。一方、終了したと判断された場合には、銀行4のホストコンピュータ13aから債務者に関する情報を銀行8のホストコンピュータ15、第2SPCのホストコンピュータ16及び公的機関9のホストコンピュータ17に通知する。
【0038】
これにより、これら投資家は、銀行4の貸出債権の優劣に関する判断を行なうことができ、銀行4の貸出金に対する保証を行ない易くなる。
【0039】
なお、本実施の形態においては、債務者に関する情報の通知を、S6における処理後に行なう場合について説明したが、これに限られるものではなく、いずれのタイミングにおいても、S7の処理を実行してもよい。
【0040】
また、本発明の実施の形態においては、SPC3及び銀行4のホストコンピュータが、それぞれ共通の詳細データを有する外部ストレージ12b,13bを用いる場合について説明したが、SPC3及び銀行4のホストコンピュータが共通の詳細データを有する1つの外部ストレージを共有してもよい。
【0041】
したがって、本発明の実施の決済システムによれば、銀行4は、SPC3に対する貸出債権については、債権流動化についての選別処理を行なう必要がないため、債権流動化を行なう場合に、その決済手続を簡略化することができる。
【0042】
また、売掛債権の譲渡者にとっては、銀行ではなく、SPCに対して売掛債権を譲渡することにより、不要な風評が発生するのを防止することができる。
【0043】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上詳記したように、本発明によれば、売掛債権を原始的に保持する業者に対する売掛債権を担保にした貸出取引或は売掛債権譲渡取引を特定目的会社が行なうことにより金融機関からの貸し出し手続を一元化することができる。また、流動化対象となる貸出債権の選択処理を行なわずに、或は選択処理が簡便となり、貸出債権を流動化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る売掛債権決済システムのスキームを説明するための図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る決済システムの全体図を示す図である。
【図3】詳細データを示す図である。
【図4】譲渡人に関する情報の詳細を示す図である。
【図5】債務者に関する情報の詳細を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る決済システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…納入先、2…業者、3…SPC(Special Purpose Company)、4…銀行、5…第2SPC、6…投資家、7…公的機関、8…銀行、11…公衆回線網(Public Switched Telephone Network)、12a…SPC3のホストコンピュータ、12b…外部ストレージ、12c…詳細データ、12d…決済プログラム、13a…銀行4のホストコンピュータ、13b…外部ストレージ、13c…詳細データ、13d…決済プログラム、14…業者2のホストコンピュータ、15…銀行8のホストコンピュータ、16…第2SPCのホストコンピュータ、17…公的機関9のホストコンピュータ。
Claims (10)
- 売掛債権の譲受人である特定目的会社の第1のコンピュータと、
前記第1のコンピュータと、ネットワークを介して接続され、前記特定目的会社の第1のコンピュータとの間で資金のやり取りを行なう金融機関の第2のコンピュータと
を具備し、
前記第2のコンピュータは、
前記売掛債権の債務者に関する第1の情報と、前記売掛債権の譲渡人に関する第2の情報と、前記特定目的会社に対して貸出金を振り込む又は引き落とすための第3の情報と、前記特定目的会社へ振り込む貸出金の額を示す第4の情報と、前記特定目的会社へ振り込んだ貸出金の引落の期日を示す第5の情報とを格納するデータベースと、
前記第3の情報及び第4の情報を使用して、前記特定目的会社へ貸出金を振り込む手段とを具備し、
前記第1のコンピュータは、
前記売掛債権の譲渡人に対して売掛債権の購入代金及び回収金を振り込む又は引き落とすための第6の情報と、前記売掛債権の譲渡人の口座に振り込んだ購入代金の額を示す第7の情報とを格納するデータベースと、
前記第2のコンピュータから振り込まれた貸出金に基づいて、前記第6の情報を使用して、前記売掛債権の譲渡人の口座に売掛債権の購入代金を振り込む手段と、
前記第7の情報に基づいて決定される前記売掛債権の回収金を、前記売掛債権の譲渡人から受け取る手段とを具備し、
前記第2のコンピュータは、さらに、
前記第5の情報によって示される貸出金の引落の期日に、前記第4の情報によって示される貸出金の額に基づいて決定される返済金を、前記第3の情報を使用して、前記第1のコンピュータから引き落とす手段を具備することを特徴とする決済システム。 - 前記第2のコンピュータは、前記第1の情報及び前記第2の情報を、前記貸出金に対する貸出債権の保証のために、第三者に通知する手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の決済システム。
- 前記第3の情報は、前記特定目的会社の口座番号及び預金種目を示す情報を含むことを特徴とする請求項1記載の決済システム。
- 前記第6の情報は、前記売掛債権の譲渡人の口座番号及び預金種目を示す情報を含むことを特徴とする請求項1記載の決済システム。
- 前記第2のコンピュータのデータベースは、前記第2の情報毎に、前記第1の情報を管理することを特徴とする請求項1記載の決済システム。
- 売掛債権の譲受人である特定目的会社の第1のコンピュータと、
前記第1のコンピュータと、ネットワークを介して接続され、前記特定目的会社の第1のコンピュータとの間で資金のやり取りを行なう金融機関の第2のコンピュータと、
を具備し、
前記第2のコンピュータは、
前記売掛債権の債務者に関する第1の情報と、前記売掛債権の譲渡人に関する第2の情報と、前記特定目的会社に対して貸出金を振り込む又は引き落とすための第3の情報と、前記特定目的会社へ振り込む貸出金の額を示す第4の情報と、前記特定目的会社へ振り込んだ貸出金の引落の期日を示す第5の情報とを格納するデータベースを具備し、
前記第1のコンピュータは、
前記売掛債権の譲渡人に対して売掛債権の購入代金及び回収金を振り込む又は引き落とすための第6の情報と、前記売掛債権の譲渡人の口座に振り込んだ購入代金の額を示す第7の情報とを格納するデータベースを具備する決済システムにおける決済方法において、
前記第2のコンピュータが、前記第3の情報及び第4の情報を使用して、前記特定目的会社へ貸出金を振り込み、
前記第1のコンピュータが、前記第2のコンピュータから振り込まれた貸出金に基づいて、前記第6の情報を使用して、前記売掛債権の譲渡人の口座に売掛債権の購入代金を振り込み、
前記第1のコンピュータが、前記第7の情報に基づいて決定される前記売掛債権の回収金を、前記売掛債権の譲渡人から受け取り、
前記第2のコンピュータが、前記第5の情報によって示される貸出金の引落の期日に、前記第4の情報によって示される貸出金の額に基づいて決定される返済金を、前記第3の情報を使用して、前記第1のコンピュータから引き落とすことを特徴とする決済方法。 - 前記第2のコンピュータは、前記第1の情報及び前記第2の情報を、前記貸出金に対する貸出債権の保証のために、第三者に通知することを特徴とする請求項6記載の決済方法。
- 前記第3の情報は、前記特定目的会社の口座番号及び預金種目を示す情報を含むことを特徴とする請求項6記載の決済方法。
- 前記第6の情報は、前記売掛債権の譲渡人の口座番号及び預金種目を示す情報を含むことを特徴とする請求項6記載の決済方法。
- 前記第2のコンピュータのデータベースは、前記第2の情報毎に、前記第1の情報を管理することを特徴とする請求項6記載の決済方法。
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JP2003131200A JP2004334633A (ja) | 2003-05-09 | 2003-05-09 | 売掛債権流動化スキームに関する決済システム |
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JP2003131200A JP2004334633A (ja) | 2003-05-09 | 2003-05-09 | 売掛債権流動化スキームに関する決済システム |
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JP2003131200A Withdrawn JP2004334633A (ja) | 2003-05-09 | 2003-05-09 | 売掛債権流動化スキームに関する決済システム |
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JP (1) | JP2004334633A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010224949A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Mizuho Information & Research Institute Inc | 流動化管理システム、流動化管理方法及び流動化管理プログラム |
-
2003
- 2003-05-09 JP JP2003131200A patent/JP2004334633A/ja not_active Withdrawn
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