JP2004334320A - 半導体製品の受注システム - Google Patents

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弘貴 吉岡
Takayuki Konaka
隆之 小中
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Abstract

【課題】インターネット等を利用して半導体製品の受注をおこなうこと。
【解決手段】メーカは、顧客の認証に必要な情報、半導体製品の仕様等の情報、顧客の過去の発注実績、担当者のスケジュール情報、開発ツール、開発、製造の進捗状況および価格情報などを蓄積したデータベースを、公開サーバ2に設ける。公開サーバ2は、ネットワーク5に常時、接続される。マスタサーバ1には、企業内ネットワーク4を介して、事業所ごとに下位サーバ3a,3b,3cを接続し、下位サーバから提供されるデータにより、各データベースの蓄積情報を随時更新する。顧客は、インターネット5にユーザ端末7a,7b,7cを接続し、公開サーバ2の各種データベースにアクセスすることで、メーカに対し、半導体製品の問合せや発注をおこなったり、メーカの担当者との打ち合わせ日時の予約をおこなう。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製品のメーカとそのユーザ(顧客)との間に構築されたネットワーク、たとえばインターネットを介して、顧客がメーカにカスタマイズ可能な半導体製品を発注し、一方、メーカは、そのネットワークを介して、顧客からの半導体製品の受注をおこない、製品の開発、製造をおこなう半導体製品の受注システムに関する。
【0002】
近時、インターネットの普及とインターネットでの通信速度の高速化により、インターネットを利用した商取り引きが活発化している。また、インターネットを利用して、資材等の調達をおこなう企業もある。このように、インターネットを利用した電子商取り引きは、一般的な商取り引きの一形態となりつつある。
【0003】
【従来の技術】
従来より、インターネットなどのネットワークを利用した電子商取り引きのシステムや、その方法などが公知である(特許文献1参照。)。特許文献1に記載された電子商取り引きのシステムでは、複数の販売者用端末と複数の購入者用端末とサーバシステムとを、インターネットを介して接続し、電子商取り引きのオープン化を図っている。
【0004】
ところで、LSI(大規模集積回路)等の半導体製品の作製には、専門知識が必要である。そのため、従来、顧客がメーカにカスタマイズ可能な半導体製品の作製を発注する際には、まず顧客はメーカの担当者(以下、単に担当者とする)と会い、所望の仕様などを担当者に伝える。担当者は、顧客の要求に基づいて、最適な製品を決める。その際、顧客と担当者は、マニュアル等の紙に書かれた製品資料を一緒に見ながら、商談をおこなうことになる。
【0005】
このような半導体製品の受注形態では、顧客は担当者との打ち合わせの日程を調整するために、まず担当者に電話をかける。しかし、担当者が常時在席しているわけではないため、実際に打ち合わせの日程が決まるまでに、ある程度の時間がかかってしまう。また、製品が決まった後も、顧客に開発ツールを手渡したり、顧客から設計データを受け取るために、何度か両者が会う必要がある。あるいは、開発ツールや設計データの授受を、郵送等でおこなう場合もあるが、いずれにしても顧客が開発ツールを入手するまで、また担当者が設計データを入手するまでに、それぞれある程度の時間がかかってしまう。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−243357号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の半導体製品の受注形態では、顧客がメーカに対して半導体製品の発注をしようとしてから、実際にメーカが半導体製品の開発、製造を始めるまでに、ある程度の日数がかかってしまう。また、半導体製品の開発、製造段階で、メーカが顧客の判断を仰ぐ必要がある場合や、顧客がメーカに半導体製品の開発、製造の進捗を問い合わせる場合や、開発、製造中の製品の開発、製造を中断したり、その中断した製品の開発、製造を再開する場合にも、顧客と担当者の間で連絡が取れるまでにある程度の時間がかかってしまう。
【0008】
しかし、近時の製品サイクルの短期化などにともなって、半導体製品自体の開発期間が短くなってきており、今まで以上に半導体製品の開発を簡略化し、納期を短くする必要がある。そのためには、顧客が、いつでも、またどこからでも、メーカに対して半導体製品についての問い合わせをしたり、所望の仕様の半導体製品を発注することができる電子商取り引きのシステムが必要である。
【0009】
また、担当者が最適な製品を決めるにあたっては、担当者の熟練度や製品に対する精通度の影響が大きい。つまり、担当者の経験が浅く、製品知識が不十分な場合には、顧客の要求に対して最適な製品、すなわち必要かつ十分な仕様の製品ではなく、十分過ぎる仕様の製品を選択しがちである。十分過ぎる仕様の製品が選択された場合には、顧客は、料金増という不利益を被ることになる。したがって、半導体製品の受注システムにおいて、担当者の熟練度等によらずに、最適な製品を選択することができるシステムが必要である。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、インターネット等の公開されたネットワークを利用して半導体製品の受注をおこなう半半導体製品の受注システム、半導体製品の受注方法および半導体製品の受注プログラムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、以下の特徴を有する。すなわち、半導体製品のメーカは、顧客の認証に必要な情報、半導体製品の仕様等の情報、顧客の過去の発注実績、担当者のスケジュール情報、半導体製品の開発ツール、半導体製品の開発、製造の進捗状況および価格情報などをデータベース化し、それぞれ顧客データベース、製品データベース、受注データベース、予約データベース、開発ツールデータベース、進捗データベースおよび価格データベースとして、メーカのサーバシステムに設ける。
【0012】
このサーバシステムは、インターネット等の公開されたネットワークに常時、接続される。顧客は、インターネット等にユーザ端末を接続する(通信可能な状態にする)ことにより、メーカのサーバシステムにアクセスし、メーカに対して、半導体製品の問い合わせや発注をおこなう。
【0013】
メーカのサーバシステムには、上位サーバとしてマスタサーバを設けるとともに、半導体製品の開発、製造を分担する各事業所ごとやプロセスごとなどに下位サーバ(工程サーバ)を設ける。これら上位サーバおよび下位サーバは、イントラネットなどの企業内ネットワークを介して相互に接続される。
【0014】
この半導体製品の受注システムにおいて、顧客がメーカのサーバシステムにアクセスすると、顧客データベースに蓄積されたデータに基づいて、顧客の認証がおこなわれる。顧客の認証が済むと、製品データベースから、その顧客が過去に発注した製品の改版情報や新製品の情報が抽出され、その改版情報や新製品との比較情報が、顧客の端末に表示される。
【0015】
また、顧客が発注しようとする半導体製品の仕様等を入力すると、製品データベースから顧客の要求仕様に合致した製品が抽出され、その製品の情報が顧客の端末に表示される。そして、開発ツールデータベースから該当するツールが抽出され、そのツールのデータ量等に応じて、オンラインでのダウンロードか、あるいは郵送などにより、開発ツールが顧客に提供される。
【0016】
予約データベースには、あらかじめ担当者のスケジュールのデータが蓄積される。そして、顧客が担当者に会って打ち合わせする必要がある場合、予約データベースにアクセスすることによって、顧客は担当者のスケジュールを確認して、打ち合わせの日時を予約することができる。
【0017】
また、進捗データベースには、各下位サーバから報告される事業所などの稼働状況のデータが蓄積される。このデータベースに蓄積された各事業所などの稼働状況に応じて、顧客が発注しようとしている製品の製造が完了するまでの時間が割り出される。そして、価格データベースに蓄積された価格データに基づいて、顧客が発注しようとしている製品の価格が求められ、納期および価格の情報が、顧客の端末に表示される。
【0018】
また、顧客から半導体製品の開発、製造を受注すると、その情報が受注データベースに登録される。マスタサーバからは、各下位サーバに作製依頼が発せられる。受注データベースに登録された受注製品(顧客の発注製品)については、その開発、製造の進捗が随時監視される。そして、その進捗状況に応じて、各事業所等の下位サーバに指示が出され、納期の遅れが生じるのを回避する。
【0019】
また、顧客の要求に応じて、マスタサーバから各事業所等の下位サーバに、開発、製造途中の製品に対する中断や再開の指示が出される。そして、価格データベースに蓄積された価格データに基づいて、中断や再開にともなう割り増し料金等が算出され、顧客の端末に表示される。
【0020】
この発明によれば、インターネット等を利用することにより、時間や場所の制約なしに、半導体製品の問い合わせや発注、製造、開発の中断および再開、納期や価格の確認などをおこなうことができる。また、インターネット等を利用して担当者との打ち合わせ日時の予約もおこなうことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態にかかる半導体製品の受注システム、半導体製品の受注方法および半導体製品の受注プログラムについて図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明にかかる受注システムの全体構成の一例を示す概念図である。図1に示すように、半導体製品を開発、製造するメーカのサーバシステムは、マスタサーバ1、公開サーバ2、工程Aサーバ3a、工程Bサーバ3bおよび工程Cサーバ3cにより構築されている。
【0022】
マスタサーバ1は、工程Aサーバ3a、工程Bサーバ3bおよび工程Cサーバ3cに、イントラネット等の企業内ネットワーク4を介して常時、接続されている。公開サーバ2は、インターネット等の公開されたネットワーク5に常時、接続されている。マスタサーバ1と公開サーバ2は、ファイヤウォール6を介して常時、接続されている。このファイヤウォール6により、イントラネット等の外側からインターネット等を介してマスタサーバ1や各工程サーバ3a,3b,3cへのアクセスを防ぎ、社内の情報漏洩を防いでいる。
【0023】
工程Aサーバ3a、工程Bサーバ3bおよび工程Cサーバ3cは、半導体製品の開発、製造を分担する事業所ごとに下位サーバとして設けられる。たとえば、工程Aサーバ3a、工程Bサーバ3bおよび工程Cサーバ3cは、それぞれ工程A、工程Bおよび工程Cをおこなう事業所に設けられる。あるいは、主要なプロセスごとにサーバが設けられていてもよい。
【0024】
顧客は、ユーザ端末7a、ユーザ端末7bまたはユーザ端末7c(まとめてユーザ端末7とする)をインターネット等に接続することによって、公開サーバ2にアクセスすることができる。公開サーバ2には、顧客がアクセス可能な各種データベースが設けられている。たとえば、公開サーバ2には、顧客の認証に必要な情報を蓄積した顧客データベース21、半導体製品の仕様等の情報を蓄積した製品データベース22、顧客の現在および過去の発注実績を蓄積した受注データベース23、担当者のスケジュール情報を蓄積した予約データベース24、開発ツールを蓄積した開発ツールデータベース25、開発、製造における各工程の進捗状況を蓄積した進捗データベース26、および価格情報を蓄積した価格データベース27が設けられる。
【0025】
顧客は、公開サーバ2にアクセスし、メーカに対して半導体製品の発注をおこなったり、発注した製品の開発、製造の進捗を確認する。また、顧客は、公開サーバ2にアクセスすることにより、あるいはメーカのサーバシステムから発信された電子メールにより、発注した製品の開発、製造の進捗や出荷状況を確認する。マスタサーバ1は、工程Aサーバ3a、工程Bサーバ3bおよび工程Cサーバ3cから、半導体製品の開発、製造の進捗状況を受け取ったり、工程Aサーバ3a、工程Bサーバ3bおよび工程Cサーバ3cに対して、受注した半導体製品の作製の指示などをおこなう。
【0026】
図2は、マスタサーバ1、公開サーバ2、工程Aサーバ3a、工程Bサーバ3bおよび工程Cサーバ3cの各サーバ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、サーバ装置は、たとえばCPU(中央処理装置)101、ROM(リードオンリメモリ)102、RAM(ランダムアクセスメモリ)103、HDD(ハードディスクドライブ)104、FDD(フレキシブルディスクドライブ)106、ディスプレイ108、通信インターフェイス(I/F)109、キーボード111、マウス等(種々のポインティング・デバイスを含む)112、スキャナ113、プリンタ114およびCD−ROMドライブ等(書き込み可能なタイプや、DVDドライブを含む)116が、バス100を介して相互に接続された構成となっている。
【0027】
CPU101は、サーバ装置全体の制御をおこなう。ROM102は、ブートプログラム等を記億している。RAM103は、CPU101のワークエリアとして使用される。HDD104は、CPU101の制御にしたがってHD(ハードディスク)105に対するデータの書き込みおよび読み出しを制御する。公開サーバ2では、上述した各種データベースは、HD105に格納される。FDD106は、CPU101の制御にしたがって、着脱可能な記録媒体であるFD(フレキシブルディスク)107に対するデータの書き込みおよび読み出しを制御する。
【0028】
ディスプレイ108は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報等のデータに関するウインドウ(ブラウザ)を表示する。通信インターフェイス109は、有線または無線の通信回線110を介してネットワーク150に接続され、ネットワーク150と内部とのインターフェイスを司る。ここで、ネットワーク150は、マスタサーバ1、工程Aサーバ3a、工程Bサーバ3bおよび工程Cサーバ3cでは企業内ネットワーク4であり、公開サーバ2では公開されたネットワーク5である。
【0029】
キーボード111は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備える。マウス等112は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウインドウの移動やサイズの変更、アイコンの選択、移動等をおこなうのに使用される。
【0030】
スキャナ113は画像を光学的に読み取るための装置であり、必要に応じて設けられる。プリンタ114は、ウインドウに表示された内容等を印刷する。CD−ROMドライブ等116は、着脱可能な記録媒体であるCD−ROM等(書き込み可能なタイプや、DVD(デジタルバーサティルディスク)を含む)115に対するデータの読み出しを制御する。特に図示しないが、ユーザ端末7の構成も同様である。
【0031】
つぎに、上述した各種データベースの構成について説明する。顧客データベース21は、たとえば図3に示すように、ユーザID、パスワード、顧客会社名、顧客部署、顧客名、顧客優先度(+1、+2、・・・、−1、−2、・・・など)、連絡事項および最終ログイン日などのデータを、顧客ごとに蓄積している。製品データベース22は、たとえば図4に示すように、製品名、型格、版数、用途、特性(高速、低速など)、開発期間、単価、納期、最小ロット数、製造単位、優先度(+1、+2、・・・、−1、−2、・・・など)、当該製品情報の公開範囲を制限する公開範囲、関連製品、開発ツール番号、データ型および各種パラメータなどのデータを、製品ごとに蓄積している。
【0032】
受注データベース23は、たとえば図5に示すように、顧客会社名、製品名、型格、ロット番号、依頼日、納期、ロット数、現工程(レチクル、ウェハなど)、優先度(+1、+2、・・・、−1、−2、・・・など)、現在の状態(中断、作製中など)、各工程の処理時間、データ型、データサイズ、各種パラメータおよび連絡事項などのデータを、顧客ごとに製品別に蓄積している。予約データベース24は、たとえば図6に示すように、予約済みの日付、時間、顧客会社名、顧客担当者名、打ち合わせ場所、製品名、打ち合わせに使用する言語、およびコメント(打ち合わせ内容など)などのデータを、メーカの担当者ごとに蓄積している。
【0033】
進捗データベース26は、たとえば図7に示すように、工程名、優先度ごとの待ち時間、現在の状態(稼働中、停止中など)、現品の完了予想時間、現在のロット番号、待ち状態のロット番号および標準処理時間などのデータを、工程ごとに蓄積している。ある工程の待ち時間は、優先度(+1、+2、・・・、−1、−2、・・・など)に応じて変わる。たとえば工程Aでの待ち時間は、優先度が−n(nは0、1、2、・・・)であれば10時間30分であり、優先度が−n+1であれば5時間15分であり、優先度がnであればゼロである。
【0034】
価格データベース27は、たとえば図8に示すように、項目名および割増/割引価格などのデータを、項目ごとに蓄積している。たとえば優先度が−nであればppp円の割り引きであり、優先度が±0であればqqq円の割り増しであり、優先度が+nであればrrr円の割り増しである。また、工程Aで再開する場合にはsss円の割り増しであり、工程Bで再開する場合にはttt円の割り増しであり、工程Zで再開する場合にはuuu円の割り増しである。また、工程Aで中止する場合には総額でvvv円の割り引きであり、工程Bで中止する場合にはwww円の割り引きである。
【0035】
つぎに、本実施の形態の受注システムを利用して半導体製品の受注をおこなう手順について説明する。図9および図10は、本実施の形態の受注システムを利用した半導体製品の受注の流れをサーバシステム各部と関連付けて示す概略図である。
【0036】
まず、顧客は、ユーザ端末7を操作して、公開されたネットワーク5に接続し、受注システムにログインする(図9、ステップS1)。受注システムの公開サーバ2は、顧客データベース21を参照し、顧客の認証をおこなう。そして、受注データベース23から、その顧客の現在または過去の受注に関する情報を取得するとともに、製品データベース22から新製品の情報などを取得し、それらの情報をユーザ端末7の画面に表示する(図9、ステップS2)。本実施の形態では、ユーザ端末7と公開サーバ2との間のデータの送受信は、公知の暗号化手段36により暗号化されておこなわれる。
【0037】
ここで、製品データベース22に蓄積されている製品情報は、メーカの設計開発者31により、マスタサーバ1を介して、随時、更新される。また、受注データベース23に蓄積されている過去の製品別の受注実績は、マスタサーバ1により集計される。その集計結果は、メーカの設計開発者31や生産管理部門32の端末の画面に表示される。図17に、年別に表した製品別受注実績の集計結果の画面表示例を示す。
【0038】
ついで、顧客が、ユーザ端末7を操作して、発注しようとしている製品に関する情報を入力すると、公開サーバ2は、製品データベース22から、顧客が入力した情報に合致する製品(以下、候補製品とする)を検索し、候補製品の情報を取得する。そして、その候補製品に関する情報をユーザ端末7の画面に表示する(図9、ステップS3)。
【0039】
顧客が、候補製品について、メーカの担当者の意見や説明を聞きたいときには、ユーザ端末7と公開サーバ2をオンラインで接続した状態のまま、ユーザ端末7を操作して、コールセンターに接続し、オペレータ33と質疑応答をおこなう。その際、すでに顧客が製品を選択していれば、その製品の担当者につながる(図9、ステップS4)。この場合、使用しているネットワークのプロトコルを利用した電話、たとえばインターネット・プロトコルを利用した、いわゆるIP電話や、ウェブカメラが利用される。
【0040】
また、顧客とメーカの営業担当者34が直接会って打ち合わせをおこなう必要がある場合、顧客は、ユーザ端末7を操作し、予約データベース24にアクセスして、営業担当者34の空き時間を検索する。そして、ユーザ端末7を公開サーバ2に接続したオンライン状態のまま、営業担当者34の空き時間の中から打ち合わせ日時を選択して、予約する(図9、ステップS4)。
【0041】
打ち合わせ日時が予約されると、公開サーバ2は、たとえば電子メール等により、予約日時を営業担当者34に通知する。あるいは、営業担当者34が、マスタサーバ1を介して、予約データベース24にアクセスし、打ち合わせ日時の予約状況を確認してもよい。また、営業担当者34は、マスタサーバ1を介して、随時、予約データベース24にアクセスし、空き時間の更新をおこなう。
【0042】
発注する製品が決定すると、公開サーバ2は、開発ツールデータベース25を検索し、その製品の開発ツールを、たとえば公開サーバ2とユーザ端末7とが接続したオンライン状態のまま、顧客のダウンロード操作によって、顧客に提供する。また、開発ツールの提供を、郵送等によっておこなうこともできる。その場合には、顧客は、ユーザ端末7から、開発ツールの送り先を入力する(図9、ステップS5)。すでに顧客が該当する開発ツールを所有しているが、その版数が古い場合には、最新の版数の開発ツールとの差分を提供すればよい。
【0043】
顧客は、ユーザ端末7と公開サーバ2との接続を一旦切断し、オフライン状態で、提供された開発ツールを使用する。顧客がユーザ端末7を操作して再び受注システムにログインし、開発ツールから出力されたデータやパラメータのうち必要なものを入力すると、公開サーバ2は、その入力情報に基づいて、その製品を作製する際の優先順位を決定する(図9、ステップS6)。このとき、公開サーバ2は、顧客が選択した製品の作製に必要なデータやパラメータの種類を、製品データベース22から取得する。
【0044】
つづいて、公開サーバ2は、受注データベース23に蓄積されている過去の受注実績に基づいて、製造工程ごとに平均処理時間を求めるとともに、進捗データベース26から、あらかじめ設定されている各製造工程の標準処理時間を取得する。そして、それらの時間に基づいて、各工程の予想処理時間を求める(図9、ステップS7)。
【0045】
工程A、工程Bおよび工程Cをおこなう事業所からは、工程Aサーバ3a、工程Bサーバ3bおよび工程Cサーバ3cを介して、マスタサーバ1に各事業所の稼働状況が随時、報告される。また、完成した製品を出荷する出荷部門35からも、随時、マスタサーバ1に出荷状況が報告される。これら、各事業所の稼働状況および出荷状況は、進捗データベース26に各工程の待ち時間として蓄積される。各工程の待ち時間は、優先度が高ければ短くなり、優先度が低ければ長くなる。
【0046】
つづいて、公開サーバ2は、各工程の待ち時間および予想処理時間に基づいて、工程ごとに処理完了時間を予測し、全工程の処理完了時間の総和を、顧客が製品を受け取る予定日とする(図9、ステップS8)。各工程の待ち時間には、優先度が考慮されている。
【0047】
つづいて、公開サーバ2は、進捗データベース26に蓄積されている優先度別の各工程の待ち時間を参照する。そして、顧客が製品を受け取る予定日が、顧客の希望納期に間に合うように、優先度を調整して各工程の待ち時間を調整する(図10、ステップS9)。進捗データベース26に蓄積されている優先度別の各工程の待ち時間は、各事業所および出荷部門35から報告される稼働状況および出荷状況に基づいて、マスタサーバ1により、定期的に更新される。
【0048】
また、公開サーバ2は、価格データベース27から、調整した優先度に見合う割り増し料金を試算する。そして、その割り増し料金をユーザ端末7の画面に表示して請求する(図10、ステップS9)。顧客が、割り増し料金等に納得して発注すると、受注データベース23に発注内容が書き込まれ、受注が成立する。
【0049】
受注が成立すると、公開サーバ2は、受注した製品の作製に必要な工程を選別し、各工程の処理計画をたてる。そして、最初に処理がおこなわれる工程に対して、マスタサーバ1を介して、作製処理の依頼を発行する。また、各工程の処理開始および処理終了の日時を監視し、優先順位を調整することによって、各工程の処理計画から遅延が生じるのを回避する(図10、ステップS10)。
【0050】
受注後、顧客から処理の中止または中断の指示があったら、公開サーバ2は、受注データベース23を参照して、該当する製品の現処理状況および工程を確認し、中止または中断が可能であるか否かを判断する。受注データベース23では、工程Aサーバ3a、工程Bサーバ3bおよび工程Cサーバ3cから報告される稼働状況に基づいて、受注している各製品の現処理状況および工程が、随時、更新される。
【0051】
直ちに処理の中止または中断が可能である場合には現工程で、また不可能な場合には現工程が終了して次工程に移行する前に、公開サーバ2は、受注データベース23の該当する製品の現在の状態フィールドに中断を書き込む。そして、公開サーバ2は、処理を中断する工程に対して、マスタサーバ1を介して、処理中断を指示する。また、公開サーバ2は、価格データベース27から中断する工程に応じたキャンセル料金を取得してユーザ端末7の画面に表示する(図10、ステップS11)。
【0052】
処理を中断した後、顧客から処理再開の指示があったら、公開サーバ2は、受注データベース23を参照して、該当する製品の処理を再開する工程を確認する。そして、価格データベース27を参照して、再開する工程に応じた割り増し料金を求める。また、顧客が製品を受け取る新たな予定日を求める。それら料金および納期の情報をユーザ端末7の画面に表示する。そして、公開サーバ2は、受注データベース23に処理再開を書き込み、処理を再開する工程に対して、マスタサーバ1を介して、処理再開を指示する(図10、ステップS11)。
【0053】
顧客は、処理の中止等や再開の指示を、ユーザ端末7を公開サーバ2にオンラインで接続した状態で、ユーザ端末7を操作することにより、おこなうことができる。また、処理の中止等や再開の指示を電話等でおこなうこともできる。なお、処理中断後、一定時間だけ処理の再開が可能な状態、すなわち処理の中断を猶予する状態にしておいてもよい。その場合には、この猶予期間に再開の指示があれば、再開時の作製条件を加味して再開する工程を決め、その工程から処理を再開すればよい。
【0054】
また、製品を作製している途中で、異常等の発見により顧客に問い合わせる必要が生じた場合には、処理の中断が可能な工程で処理を中断し、顧客の指示(たとえば中断または再開)を仰ぐ。その際、公開サーバ2は、顧客に対する問い合わせの内容を、たとえば電子メールにより問い合わせる。あるいは、ウェブに、顧客に対する問い合わせの内容を掲載してもよい。顧客の目視確認が必要である場合には、公開サーバ2は、ユーザ端末7に電子メールで画像データを送信するようにしてもよいし、ウェブに画像を掲載するようにしてもよい。また、予定よりも遅延が生じる場合も、電子メールやウェブにより、顧客に通知する(図10、ステップS12)。
【0055】
つぎに、上述した受注処理の流れのうち、ステップS1からステップS5までの処理(問い合わせ処理)について詳細に説明する。図11および図12は、問い合わせ処理の手順を示すフローチャートである。
【0056】
まず、顧客は、ユーザ端末7を操作して、公開されたネットワーク5に接続する。そして、ユーザID(ログインID)およびログイン・パスワードを入力して、受注システムにログインする(図11、ステップS21)。受注システムの公開サーバ2は、顧客データベース21を参照し、顧客データベース21にユーザIDが登録されていることを確認する。ユーザIDが登録されていれば、ログイン・パスワードが合致しているか否かを判断する(図11、ステップS22)。
【0057】
ユーザIDおよびログイン・パスワードを確認して顧客の認証が済んだら、公開サーバ2は、受注データベース23から、現在、当該顧客から受注している製品の進捗状況、当該顧客から過去に受注した製品とその改版情報、および連絡事項を取得する。また、製品データベース22から、当該顧客から過去に受注した製品と同じカテゴリの新製品とその性能比較情報を取得する(図11、ステップS23)。
【0058】
ついで、公開サーバ2は、ユーザ端末7の画面に、障害情報や通知事項(上記ステップS23の連絡事項を含む)などの顧客に対して通知する内容を表示する(図11、ステップS24)。また、ユーザ端末7の画面に、進捗状況の表示、改版情報および新製品との性能差異の表示、顧客が発注しようとする製品の検索、のいずれの機能をおこなうかを顧客に選択させるメニューを表示する。
【0059】
顧客が進捗状況の表示機能を選択すると(図11、ステップS25:進捗)、公開サーバ2は、ユーザ端末7の画面に、現在、当該顧客から受注している製品ごとに、現在処理中の工程、完成までに必要な工程、全体の進捗割合、完成までの残り日時、および受け渡し予定日(予定納期)などを表示する(図11、ステップS26)。図18に、現在、受注している製品の進捗状況を製品別に表した画面表示例を示す。
【0060】
また、顧客が改版情報の表示機能を選択した場合には(図11、ステップS25:改版情報)、公開サーバ2は、ユーザ端末7の画面に、現在および過去を含めて当該顧客から受注した製品の改版情報を表示する。また、新製品との性能差を比較し、その差異などを表示する(図11、ステップS27)。図19に、製品の改版情報の画面表示例を示す。図20に、新製品との性能比較情報の画面表示例を示す。
【0061】
一方、顧客が製品検索機能を選択した場合には(図11、ステップS25:製品検索)、公開サーバ2は、ユーザ端末7の画面に、顧客に製品の作製条件の入力を促すような表示をおこなう。図21に、製品作製条件の入力画面表示例を示す。図21に示す画面を見ながら、顧客はユーザ端末7を操作して、用途(携帯電話、DVDなど)、特性(周波数など)、性能、標準開発期間、価格(単価)、納期および最小ロットなどを、適宜選択または入力する(図11、ステップS28)。
【0062】
なお、性能および標準開発期間については、図21に示す画面表示例には示されていないが、たとえばユーザ端末7を操作して表示画面をスクロールさせ、最小ロットよりも下側を表示させれば、現われるようになっている。あるいは、図21に示す画面表示例は製品作製条件の入力画面の1ページ目であり、2ページ目を表示させると、性能および標準開発期間を入力する画面が表示されるようになっている。
【0063】
製品作製条件が入力されると、公開サーバ2は、製品データベース22を検索し、その作製条件に合う候補製品を抽出する。同時に、上述した作製条件のうち、ある条件を緩和した場合(たとえば、納期を延長したり、最小ロット数を増やすなど)に、その緩和した条件を除く他の作製条件をすべて満たす製品がいくつあるかを、作製条件ごとにカウントする(図11、ステップS29)。
【0064】
ついで、公開サーバ2は、ユーザ端末7の画面に、顧客が指定した作製条件に合う製品の情報とマニュアル、関連製品、および作製条件を緩和した場合に候補となり得る製品の数などを表示する(図11、ステップS30)。図22に、製品検索結果の画面表示例を示す。表示する製品情報としては、たとえば製品名、用途、特性、納期、価格(単価)および最小ロットなどである。
【0065】
また、図22に示す表示例では、同一画面内にマニュアルの内容が表示されているわけではない。この表示画面内には、マニュアルの識別名(または番号)等が表示されており、その識別名(または番号)等を選択すると、マニュアルの内容が表示されるようにリンクが張られている。また、図22に示す表示例では、納期を延長した場合に、さらに10件の製品が候補となり得ることが表示されている。
【0066】
顧客がメーカの担当者の意見や説明を聞くことを選択すると、公開サーバ2は、ユーザ端末7の画面に、担当者と会話するための手段と、使用する言語を選択する表示をおこなう。図23に、問い合わせ選択画面の表示例を示す。たとえば図23に示すように、会話手段として、電話、IP電話、ウェブカメラまたは打ち合わせを選択することができる。また、言語として、たとえば日本語、英語、中国語、ドイツ語などを選択することができる。また、担当者への問い合わせ内容なども選択することができる。
【0067】
顧客がIP電話やウェブカメラを選択すると、ユーザ端末7と公開サーバ2をオンラインで接続した状態で、直ちにコールセンターに接続し、オペレータ33や担当者との会話が開始される(図11、ステップS30)。図24は、ウェブカメラにより問い合わせをおこなっているときのユーザ端末7の画面表示例である。
【0068】
顧客が打ち合わせを選択すると、公開サーバ2は、予約データベース24を参照し、ユーザ端末7の画面に、営業担当者34のスケジュールを表示する。顧客は、このスケジュールを見ながら、ユーザ端末7を操作して、営業担当者34の空き時間の中から希望する日時と、打ち合わせ場所を選択する。図25は、打ち合わせの予約をおこなう画面の表示例である。
【0069】
顧客が、打ち合わせの日時、場所および要望事項等を選択または入力し、確定させると、公開サーバ2は、その予約を予約データベース24に登録するとともに、営業担当者34に予約内容をたとえば電子メールにより通知する。また、たとえばユーザ端末7の画面に、図26に示すように、営業担当者34の写真およびプロフィールを表示する(図11、ステップS31)。
【0070】
ここまでの処理で顧客が製品を決定しない場合には(図11、ステップS32:No)、製品検索を最初からやり直す。顧客が製品を決定したときには(図11、ステップS32:Yes)、公開サーバ2は、製品データベース22を参照して、その顧客により選択された製品に開発ツールが必要であるか否かを判断する。開発ツールが必要である場合、公開サーバ2は、顧客に開発ツールの提供が必要であるか否かを問い合わせる(図12、ステップS33)。
【0071】
開発ツールの提供が必要である場合には(図12、ステップS34:Yes)、公開サーバ2は、公開サーバ2とユーザ端末7との間のデータ転送速度を調べ、開発ツールのダウンロードに要する時間を調べる。同時に、すでに該当する開発ツールが顧客側に存在するか否かを調べ、存在する場合には、その版数を取得する(図12、ステップS35)。
【0072】
開発ツールが必要であり、かつ顧客が未だ所有していない場合には、開発ツールの新規インストールが必要である。あるいは、顧客が所有している開発ツールの版数が古い場合には、開発ツールの改版が必要である。開発ツールの改版が必要である場合(図12、ステップS36:Yes)、公開サーバ2は、新しい版数と顧客が有する古い版数との差分を送付するように設定する(図12、ステップS37)。新規インストールが必要である場合には(図12、ステップS36:Yes)、該当する開発ツール全体を送付するように設定する(図12、ステップS37)。
【0073】
開発ツールの送付を設定し、送付するデータ(開発ツールの差分または全体)の転送時間が、あらかじめ設定された時間以下であれば(図12、ステップS38:Yes)、公開サーバ2は、ユーザ端末7の画面に、たとえば図27に示すように、開発ツールをダウンロードで入手するか、または郵送で入手するかを顧客に選択させる表示をおこなう。
【0074】
顧客がダウンロードを選択した場合には、公開サーバ2は、ユーザ端末7に開発ツールのデータを転送する(図12、ステップS39)。また、顧客が郵送を選択した場合には、公開サーバ2は、ユーザ端末7の画面に、郵送先の入力を促す表示をおこない、顧客に郵送先を入力させる。郵送先が入力されたら、公開サーバ2は、あらかじめ決められた手順で郵送手続きをおこなう(図12、ステップS39)。
【0075】
図27は、開発ツールをダウンロードしているときのユーザ端末7の画面表示例である。なお、図27では、ダウンロードの進捗状況を示すために、転送済みのデータ量にともなって伸びるバー状の表示とともに、便宜上、郵送を選択したときの郵送先が示されている。
【0076】
一方、開発ツールの差分または全体のデータ転送時間が、あらかじめ設定された時間よりも長くなる場合には(図12、ステップS38:No)、公開サーバ2は、顧客に郵送先を入力させ、郵送手続きをおこなう(図12、ステップS40)。開発ツールのダウンロードまたは郵送手続きが終了したら、公開サーバ2は、ユーザ端末7の画面に、顧客が作成した半導体データやパラメータを入力するための項目を設けた表示をおこない、発注を促す。その後、受注システムの初期画面の表示に戻る(図12、ステップS41)。
【0077】
また、開発ツールの提供が不要である場合や(図12、ステップS34:No)、開発ツールの改版もしくは新規インストールが不要である場合も(図12、ステップS36:No)、ユーザ端末7の画面に、半導体データやパラメータの入力項目を表示し、発注を促した後、受注システムの初期画面の表示に戻る(図12、ステップS41)。図28に、顧客が作成した半導体データやパラメータを入力するための項目を表示した発注画面の表示例を示す。
【0078】
つぎに、上述した受注処理の流れのうち、ステップS6からステップS9までの処理(発注処理)について詳細に説明する。図13および図14は、発注処理の手順を示すフローチャートである。
【0079】
まず、顧客は、ユーザ端末7を操作して、公開されたネットワーク5に接続する。そして、ユーザID(ログインID)およびログイン・パスワードを入力して、受注システムにログインする(図13、ステップS51)。受注システムの公開サーバ2は、顧客データベース21を参照し、顧客データベース21にユーザIDが登録されていることを確認する。ユーザIDが登録されていれば、ログイン・パスワードが合致しているか否かを判断する(図13、ステップS52)。
【0080】
ユーザIDおよびログイン・パスワードを確認して顧客の認証が済んだら、公開サーバ2は、受注データベース23から、現在、当該顧客から受注している製品の進捗状況、当該顧客から過去に受注した製品とその改版情報、および連絡事項を取得する。また、製品データベース22から、当該顧客から過去に受注した製品と同じカテゴリの新製品とその性能比較情報を取得する(図13、ステップS53)。
【0081】
ついで、公開サーバ2は、ユーザ端末7の画面に、障害情報や通知事項(上記ステップS23の連絡事項を含む)などの顧客に対して通知する内容を表示する(図13、ステップS54)。また、ユーザ端末7の画面に、発注処理、中断または再開の処理、のいずれをおこなうかを顧客に選択させるメニューを表示する。
【0082】
顧客が中断または再開の処理を選択したら(図13、ステップS55:中断/再開)、後述する中断または再開の処理をおこなう。顧客が発注処理を選択した場合には(図13、ステップS55:発注)、公開サーバ2は、製品データベース22を参照し、顧客が選択した製品を作製するのに必要な半導体データやパラメータの情報を取得する。そして、公開サーバ2は、それら必要な半導体データやパラメータを顧客に入力または選択させるために、図28に示すような画面を作成し、それをユーザ端末7の画面に表示する(図13、ステップS56)。
【0083】
顧客は、図28に示す画面を見ながら、ユーザ端末7を操作して、必要な半導体データやパラメータを選択または入力する。公開サーバ2は、入力された半導体データやパラメータが規格内に納まっているか否かを判断する。規格内であればつぎのステップへ進み、規格外であれば規格内に納まるように、顧客に半導体データやパラメータの再入力を促す(図13、ステップS57)。
【0084】
規格内に納まる半導体データやパラメータが入力されたら、公開サーバ2は、その製品の優先順位を設定する(図13、ステップS58)。優先順位を設定する際には、製品のカテゴリ(たとえば短手番品など)、顧客データベース21から取得した顧客の優先度、利用回数およびロット数などを考慮する。
【0085】
優先順位が決まったら、公開サーバ2は、製品のカテゴリ、データ形式、データサイズ、作製条件およびロット数などを取得し、受注データベース23を検索して、過去に処理された同一条件の製品に対する製造工程ごとの平均処理時間を求める。また、公開サーバ2は、進捗データベース26から、作製条件ごとにあらかじめ設定されている各製造工程の標準処理時間を取得する。そして、製造工程ごとに、平均処理時間を標準処理時間と比較し、処理時間が短い方(または長い方)をその工程の予想処理時間とする(図14、ステップS59)。
【0086】
ついで、公開サーバ2は、各工程の予想処理時間とその工程の待ち時間に基づいて、各工程の処理完了時間を予測する。たとえば、最初の工程Aについて、当該製品の優先順位に対応する待ち時間をat1を求め、このat1と、工程Aでの予想処理時間at2とを加算することにより、工程Aでの処理完了時間at3(=at1+at2)を予測する。
【0087】
つぎの工程Bおよびその後の工程Cについても同様であり、それぞれ工程Bおよび工程Cでの処理完了時間bt3およびct3を予測する。そして、全工程の処理完了時間の総和(at3+bt3+ct3)を、顧客が製品を受け取る予定日とする(図14、ステップS60)。
【0088】
ついで、公開サーバ2は、顧客が製品を受け取る予定日と顧客の希望納期とを比較し、顧客が希望する納期内で製品を作製することができるか否かを判断する(図14、ステップS61)。作製することできない場合には(図14、ステップS61:No)、優先度を1ランク上げて(図14、ステップS62)、再び工程ごとに予想処理時間および待ち時間を求め、処理完了時間を予測し、顧客が製品を受け取る予定日を求める(図14、ステップS59〜S60)。このループ処理を、顧客の希望納期内で製品を作製することができるようになるまで繰り返す。
【0089】
顧客の希望納期内で製品を作製することができるようになったら(図14、ステップS61:Yes)、ステップS62で当該製品の優先度を上げていれば、公開サーバ2は、その影響が他の製品の作製に影響を及ぼすか否か判断する(図14、ステップS63)。他の製品に納期遅れなどの影響が及ぶ場合には(図14、ステップS63:Yes)、公開サーバ2は、顧客に希望納期を再入力させる(図14、ステップS66)。
【0090】
他の製品への影響がない場合には(図14、ステップS63:No)、公開サーバ2は、価格データベース27から優先度に見合う割り増し料金を取得し、それをユーザ端末7の画面に表示し、顧客に発注するか否かを確認させる(図14、ステップS64)。図29に、割り増し料金の確認画面の表示例を示す。顧客が発注を確認すると、公開サーバ2は、受注データベース23に発注内容を書き込み、発注業務を完了する(図14、ステップS65)。
【0091】
つぎに、上述した受注処理の流れのうち、ステップS11の処理(中断または再開の処理)について詳細に説明する。図15は、中断または再開の処理の手順を示すフローチャートである。
【0092】
前記ステップS55で、顧客が中断または再開の処理を選択すると、公開サーバ2は、ユーザ端末7の画面に、中断処理または再開処理のいずれをおこなうかを顧客に選択させるメニューを表示する。顧客が中断処理を選択したら(図15、ステップS71:中断)、公開サーバ2は、受注データベース23を検索し、現在、当該顧客から発注されている製品のうち、未出荷のものを取得し、その一覧をユーザ端末7の画面に表示する(図15、ステップS72)。図30に、処理を中断する製品の選択画面の表示例を示す。
【0093】
顧客が処理中断対象の製品を選択すると、公開サーバ2は、受注データベース23を参照し、選択された製品の中断可能な工程を確認する。そして、価格データベース27から、中断工程に応じたキャンセル料金を取得し、それをユーザ端末7の画面に表示して、顧客に処理を中断するか否かを確認させる(図15、ステップS73)。図31に、処理中断の確認画面の表示例を示す。顧客が処理中断を確認すると、公開サーバ2は、受注データベース23に処理中断を書き込む(図15、ステップS74)。
【0094】
一方、顧客が再開処理を選択したら(図15、ステップS71:再開)、公開サーバ2は、受注データベース23を検索し、現在、当該顧客から発注されている製品のうち、中断状態にあるものを取得し、その一覧をユーザ端末7の画面に表示する(図15、ステップS75)。図32に、処理を再開する製品の選択画面の表示例を示す。
【0095】
顧客が処理再開対象の製品を選択すると、公開サーバ2は、受注データベース23を参照し、選択された製品の再開可能な工程を確認する。そして、価格データベース27から、再開工程に応じた割り増し料金を取得し、それをユーザ端末7の画面に表示して、顧客に処理を再開するか否かを確認させる(図15、ステップS76)。図33に、処理再開の確認画面の表示例を示す。顧客が処理再開を確認すると、公開サーバ2は、受注データベース23に処理再開を書き込む(図15、ステップS77)。
【0096】
つぎに、上述した受注処理の流れのうち、ステップS10の処理(作製依頼および遅延の回避処理)とステップS12の処理(顧客への問い合わせ処理)、並びに出荷処理から出荷後のクレーム処理について詳細に説明する。図16は、これらの処理の手順を示すフローチャートである。
【0097】
前記ステップS65で、顧客の発注に基づいて、受注データベース23に新たに発注内容が書き込まれると、公開サーバ2は、その発注情報を読み取り、工程情報を取得する(図16、ステップS81)。そして、公開サーバ2は、新たには受注した製品の最初に実行する工程に対して、処理を依頼する。その後、公開サーバ2は、現在、受注している製品の各工程の処理が完了するのを待つ(図16、ステップS82)。
【0098】
処理の実行中に、障害の発生などにより、現在、受注している一部または全部の製品に関して、あらかじめ設定した各工程の処理完了予定日時に遅れが発生する場合(図16、ステップS83:Yes)、公開サーバ2は、納期が逼迫している製品ごとに並べ替え、全製品の納期が間に合うように優先度を変更する(図16、ステップS84)。優先度を変更することができないため、遅延が生じる製品や、優先度を変更しても遅延を回避することができない製品がある場合には、公開サーバ2は、当該製品の予定納期を再計算して求める。
【0099】
そして、公開サーバ2は、再計算して求めた予定納期を新たな納期として設定する。公開サーバ2は、電子メールやウェブにより、顧客に新たな納期を通知し(図16、ステップS85)、ステップS83に戻り、再び各工程の処理完了予定日時に遅れが発生しないか、監視する。
【0100】
一方、各工程の処理完了予定日時に遅れが発生せずに処理が進行しているときに(図16、ステップS83:No)、発注中止かデータに異常が発生すると(図16、ステップS86:Yes)、公開サーバ2は、マスタサーバ1を介して、当該製品の現工程に対して処理の中止を指示する(図16、ステップS87)。そして、工程ごとに処理の中断が可能であるか否かを判断し(図16、ステップS88)、可能であれば(図16、ステップS88:可能)、現工程の処理を中断する(図16、ステップS89)。たとえば現工程がウェハに対する処理であれば、現工程で処理を中断することができる。
【0101】
現工程での中断が不可能であれば(図16、ステップS88:不可能)、次工程の処理を中断する(図16、ステップS90)。たとえば現工程がレチクルに対する処理であれば、現工程で処理を中断することはできない。その後、受注データベース23に、処理を中断した製品に対して中断した工程を書き込み、一定期間、処理再開の指示を待つ。また、電子メールやウェブにより、顧客に処理を中断したことを通知し(図16、ステップS91)、再びステップS83に戻り、各工程の処理完了予定日時に遅れが発生しないか、あるいは発注中止やデータ異常が発生していないか、監視する。
【0102】
一方、発注中止やデータに異常が発生せずに処理が進行しているときに(図16、ステップS86:No)、最終工程、すなわち出荷手続きが完了した製品があれば(図16、ステップS92:Yes)、公開サーバ2は、受注データベース23に当該製品の出荷完了を書き込む。そして、電子メールやウェブにより、顧客に製品を出荷したことを通知し(図16、ステップS93)、再びステップS83に戻り、各工程の処理完了予定日時に遅れが発生しないか、発注中止やデータ異常が発生していないか、あるいは出荷手続きが完了していないか、監視する。
【0103】
一方、出荷手続きが完了していなければ(図16、ステップS92:No)、すでに出荷が完了した製品に対してクレームが発生しているか否かを確認する(図16、ステップS94)。クレームが発生していれば(図16、ステップS94:Yes)、公開サーバ2は、受注データベース23を検索し、クレームが発生している製品の出荷が完了した顧客を取得する。そして、その顧客に対して、電子メールやウェブにより、クレームの発生とその対応策を通知する(図16、ステップS95)。
【0104】
その後、再びステップS83に戻り、各工程の処理完了予定日時に遅れが発生しないか、発注中止やデータ異常が発生していないか、出荷手続きが完了していないか、あるいは出荷完了後にクレームが発生していないか、監視する。出荷完了後の製品に対してクレームが発生していない場合も(図16、ステップS94:No)、同様にステップS83に戻り、上述した監視をおこなう。
【0105】
上述した実施の形態によれば、インターネット等の公開されたネットワークを利用して、時間や場所の制約なしに、顧客が半導体製品のメーカに対して、半導体製品の問い合わせや発注、製造、開発の中断および再開、進捗状況や納期や価格の確認などを効率よく簡単におこなうことが可能な受注システムが構築される。この受注システムを利用することにより、より低コストで、かつより短納期で半導体製品を作製することができる。
【0106】
また、実施の形態によれば、半導体製品のメーカには、過去に受注した半導体製品から顧客の需要を予測し、顧客に新製品の情報を提供することができるという利点がある。一方、顧客にとっては、旧製品と新製品との比較情報により、新製品の利点等を理解しやすいという利点がある。
【0107】
また、実施の形態によれば、顧客が用途、特性、価格、希望納期およびロット数などを指定することにより、それらの条件に合う最適な製品を容易に絞り込むことができる。したがって、専門知識がなくても容易に製品の選別をおこなうことが可能となる。
【0108】
また、実施の形態によれば、メーカの担当者の人数を減らすことができ、必要最小限の人数でもって、従来同様、あるいはそれ以上に優れたサービスを顧客に提供することができる。
【0109】
以上において本発明は、上述した実施の形態に限らず、種々変更可能である。
【0110】
(付記1)複数のユーザ端末と、
前記ユーザ端末に、公開されたネットワークを介して接続されるサーバシステムと、
現在、顧客が発注している半導体製品に関する情報、過去に顧客が発注した半導体製品に関する情報、および新製品に関する情報を蓄積したデータベースと、
を具備し、
前記サーバシステムは、前記データベースから、過去に顧客が発注した半導体製品に関する情報を取得するとともに、過去に顧客が発注した半導体製品の改版情報または過去に顧客が発注した半導体製品に対応する新製品情報を抽出し、それら抽出された改版情報または新製品情報を前記ネットワークを介して前記ユーザ端末の画面に表示することを特徴とする半導体製品の受注システム。
【0111】
(付記2)複数のユーザ端末と、
前記ユーザ端末に、公開されたネットワークを介して接続されるサーバシステムと、
メーカが顧客に提供可能な半導体製品に関する情報を蓄積したデータベースと、
を具備し、
前記サーバシステムは、前記データベースから、前記ネットワークを介して前記ユーザ端末から提供された複数の作製条件に合致する半導体製品を抽出し、抽出された半導体製品に関する情報を前記ネットワークを介して前記ユーザ端末の画面に表示することを特徴とする半導体製品の受注システム。
【0112】
(付記3)前記データベースは、メーカの担当者のスケジュールに関する情報を蓄積しており、
前記サーバシステムは、前記データベースから、メーカの担当者のスケジュール情報を抽出し、抽出されたスケジュール情報を前記ネットワークを介して前記ユーザ端末の画面に表示するとともに、前記ネットワークを介して前記ユーザ端末から提供された打ち合わせの予約情報に基づいて、前記データベースに蓄積された当該担当者のスケジュールに打ち合わせの予約を入れることを特徴とする付記2に記載の半導体製品の受注システム。
【0113】
(付記4)複数のユーザ端末と、
前記ユーザ端末に、公開されたネットワークを介して接続されるサーバシステムと、
半導体製品の設計に必要なソフトウェアを蓄積したデータベースと、
を具備し、
前記サーバシステムは、前記データベースから、前記ネットワークを介して前記ユーザ端末により指定された製品に対応するソフトウェアを抽出し、抽出されたソフトウェアの一部または全部を前記ネットワークを介して前記ユーザ端末に提供することを特徴とする半導体製品の受注システム。
【0114】
(付記5)複数のユーザ端末と、
前記ユーザ端末に、公開されたネットワークを介して接続されるサーバシステムと、
顧客の優先度を蓄積したデータベースと、
を具備し、
前記サーバシステムは、前記ネットワークを介して前記ユーザ端末から半導体製品の製造に必要な設計データを受け取るとともに、前記データベースから取得した顧客優先度、および前記ネットワークを介して前記ユーザ端末から提供された作製条件に基づいて、顧客が希望する半導体製品を作製する際の優先順位を決定することを特徴とする半導体製品の受注システム。
【0115】
(付記6)前記データベースは、半導体製品の製造に必要な各工程の優先順位別の待ち時間に関する情報を蓄積しており、
前記サーバシステムは、前記データベースから、顧客が希望する半導体製品を作製する際の優先順位での各工程の待ち時間を抽出し、抽出された各工程の待ち時間と、半導体製品の製造に必要な各工程の予想処理時間とに基づいて、顧客が完成品を受け取り得る予定日を求めることを特徴とする付記5に記載の半導体製品の受注システム。
【0116】
(付記7)前記データベースは、優先順位の変更にともなって発生する料金に関する情報を蓄積しており、
前記サーバシステムは、前記ネットワークを介して前記ユーザ端末により指定された希望納期に基づいて、前記優先順位を変更して前記予定日を調整するとともに、前記データベースから優先順位の変更にともなって発生する料金を抽出し、抽出された料金を前記ネットワークを介して前記ユーザ端末の画面に表示することを特徴とする付記6に記載の半導体製品の受注システム。
【0117】
(付記8)前記サーバシステムは、前記優先順位に基づいて各工程の処理計画をたてるとともに、各工程の処理の開始および処理を監視し、各工程の実際の処理状況に応じて前記優先順位を調整することを特徴とする付記6に記載の半導体製品の受注システム。
【0118】
(付記9)複数のユーザ端末と、
前記ユーザ端末に、公開されたネットワークを介して接続されるサーバシステムと、
現在、顧客から受注している製品の進捗状況に関する情報を蓄積したデータベースと、
を具備し、
前記サーバシステムは、1または2以上の製造工程ごとに各工程を管理する下位サーバを有し、前記下位サーバから提供される情報に基づいて前記データベースの進捗状況に関する情報を更新するとともに、現在、顧客から受注している製品の進捗状況を前記ネットワークを介して前記ユーザ端末の画面に表示することを特徴とする半導体製品の受注システム。
【0119】
(付記10)複数のユーザ端末と、
前記ユーザ端末に、公開されたネットワークを介して接続されるサーバシステムと、
現在、顧客から受注している製品の進捗状況に関する情報を蓄積したデータベースと、
を具備し、
前記サーバシステムは、1または2以上の製造工程ごとに各工程を管理する下位サーバを有し、前記ネットワークを介して前記ユーザ端末から処理中断の指示を受け取ると、前記データベースから処理の中断が可能な工程を取得し、中断可能な工程を管理する前記下位サーバに処理の中断を指示し、また前記ネットワークを介して前記ユーザ端末から処理再開の指示を受け取ると、前記データベースから処理の再開が可能な工程を取得し、再開可能な工程を管理する前記下位サーバに処理の再開を指示することを特徴とする半導体製品の受注システム。
【0120】
(付記11)前記サーバシステムは、過去に顧客が発注した半導体製品と、当該半導体製品に対応する新製品との差異に関する情報を、前記ネットワークを介して前記ユーザ端末の画面に表示することを特徴とする付記1に記載の半導体製品の受注システム。
【0121】
(付記12)前記サーバシステムは、前記データベースから、前記ユーザ端末から提供された複数の作製条件の一部を緩和した条件に合致する半導体製品を抽出し、抽出された半導体製品に関する情報を前記ネットワークを介して前記ユーザ端末の画面に表示することを特徴とする付記2に記載の半導体製品の受注システム。
【0122】
(付記13)さらに、前記ネットワークを介して前記ユーザ端末により指定された言語でもって、前記ユーザ端末および前記サーバシステムを介して顧客とメーカの担当者が会話をおこなうための通信手段を具備することを特徴とする付記1または2に記載の半導体製品の受注システム。
【0123】
(付記14)前記サーバシステムは、新たに入った打ち合わせの予約を、当該予約に係わる顧客および担当者に前記ネットワークを介して通知することを特徴とする付記3に記載の半導体製品の受注システム。
【0124】
(付記15)前記データベースは、半導体製品の製造に必要な各工程の標準的な処理時間に関する情報、および過去に受注した半導体製品の工程ごとの処理時間に関する情報を蓄積しており、
前記サーバシステムは、前記データベースから、顧客が希望する半導体製品の製造に必要な各工程の標準的な処理時間を抽出するとともに、前記データベースから、顧客が希望する半導体製品と同じ条件で過去に作製された半導体製品の各工程の処理時間を抽出して平均値を求め、前記標準的な処理時間と処理時間の前記平均値とに基づいて、工程ごとに前記予想処理時間を求めることを特徴とする付記6または7に記載の半導体製品の受注システム。
【0125】
(付記16)複数のユーザ端末と、
前記ユーザ端末に、公開されたネットワークを介して接続されるサーバシステムと、
を具備し、
前記サーバシステムは、顧客から受注した半導体製品の製造処理中に、顧客の目視確認が必要になると、確認対象の画像のデータを前記ネットワークを介して前記ユーザ端末に送信することを特徴とする半導体製品の受注システム。
【0126】
(付記17)前記データベースは、顧客から受注した半導体製品の予想納期を蓄積しており、
前記サーバシステムは、前記データベースに蓄積された予想納期から遅れが生じる場合に、新しい予想納期を求め、求めた新しい予想納期を前記ネットワークを介して前記ユーザ端末に通知することを特徴とする付記8に記載の半導体製品の受注システム。
【0127】
(付記18)複数のユーザ端末と、
前記ユーザ端末に、公開されたネットワークを介して接続されるサーバシステムと、
過去に顧客が発注した半導体製品に関する情報を蓄積したデータベースと、
を具備し、
前記サーバシステムは、前記データベースから、過去に顧客が発注した半導体製品に関する情報を取得し、前記ネットワークを介して前記ユーザ端末に不具合情報を通知することを特徴とする半導体製品の受注システム。
【0128】
(付記19)上記付記1〜18のいずれか2以上に記載された半導体製品の受注システム。
【0129】
【発明の効果】
本発明によれば、インターネット等を利用して、時間や場所の制約なしに、半導体製品の問い合わせや発注、製造、開発の中断および再開、納期や価格の確認などをおこなうことが可能な半導体製品の受注システムが構築されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる受注システムの全体構成の一例を示す概念図である。
【図2】本発明にかかる受注システムを構成する各サーバ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明にかかる受注システムを構成する顧客データベースの構成の一例を示す模式図である。
【図4】本発明にかかる受注システムを構成する製品データベースの構成の一例を示す模式図である。
【図5】本発明にかかる受注システムを構成する受注データベースの構成の一例を示す模式図である。
【図6】本発明にかかる受注システムを構成する予約データベースの構成の一例を示す模式図である。
【図7】本発明にかかる受注システムを構成する進捗データベースの構成の一例を示す模式図である。
【図8】本発明にかかる受注システムを構成する価格データベースの構成の一例を示す模式図である。
【図9】本実施の形態の受注システムを利用した半導体製品の受注の流れをサーバシステムの各部と関連付けて示す概略図である。
【図10】本実施の形態の受注システムを利用した半導体製品の受注の流れをサーバシステムの各部と関連付けて示す概略図である。
【図11】本実施の形態の受注システムを利用した半導体製品の受注処理の一部を示すフローチャートである。
【図12】本実施の形態の受注システムを利用した半導体製品の受注処理の一部を示すフローチャートである。
【図13】本実施の形態の受注システムを利用した半導体製品の受注処理の一部を示すフローチャートである。
【図14】本実施の形態の受注システムを利用した半導体製品の受注処理の一部を示すフローチャートである。
【図15】本実施の形態の受注システムを利用した半導体製品の受注処理の一部を示すフローチャートである。
【図16】本実施の形態の受注システムを利用した半導体製品の受注処理の一部を示すフローチャートである。
【図17】製品別受注実績の集計結果を示す画面表示例を示す図である。
【図18】現在、受注している製品の進捗状況を示す画面表示例を示す図である。
【図19】製品の改版情報を示す画面表示例を示す図である。
【図20】新製品との性能比較情報を示す画面表示例を示す図である。
【図21】製品作製条件の入力画面の表示例を示す図である。
【図22】製品の検索結果を示す画面表示例を示す図である。
【図23】問い合わせ選択画面の表示例を示す図である。
【図24】ウェブカメラにより問い合わせをおこなっているときの画面表示例を示す図である。
【図25】打ち合わせ予約画面の表示例を示す図である。
【図26】打ち合わせ予約が確定したときの画面表示例を示す図である。
【図27】開発ツールをダウンロードしているときの画面表示例を示す図である。
【図28】発注画面の表示例を示す図である。
【図29】割り増し料金確認画面の表示例を示す図である。
【図30】処理を中断する製品の選択画面の表示例を示す図である。
【図31】処理中断の確認画面の表示例を示す図である。
【図32】処理を再開する製品の選択画面の表示例を示す図である。
【図33】処理再開の確認画面の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 マスタサーバ
2 公開サーバ
3a,3b,3c 下位サーバ
5 公開されたネットワーク
7a,7b,7c ユーザ端末
21 顧客データベース
22 製品データベース
23 受注データベース
24 予約データベース
25 開発ツールデータベース
26 進捗データベース
27 価格データベース

Claims (6)

  1. 複数のユーザ端末と、
    前記ユーザ端末に、公開されたネットワークを介して接続されるサーバシステムと、
    現在、顧客が発注している半導体製品に関する情報、過去に顧客が発注した半導体製品に関する情報、および新製品に関する情報を蓄積したデータベースと、
    を具備し、
    前記サーバシステムは、前記データベースから、過去に顧客が発注した半導体製品に関する情報を取得するとともに、過去に顧客が発注した半導体製品の改版情報または過去に顧客が発注した半導体製品に対応する新製品情報を抽出し、それら抽出された改版情報または新製品情報を前記ネットワークを介して前記ユーザ端末の画面に表示することを特徴とする半導体製品の受注システム。
  2. 複数のユーザ端末と、
    前記ユーザ端末に、公開されたネットワークを介して接続されるサーバシステムと、
    メーカが顧客に提供可能な半導体製品に関する情報を蓄積したデータベースと、
    を具備し、
    前記サーバシステムは、前記データベースから、前記ネットワークを介して前記ユーザ端末から提供された複数の作製条件に合致する半導体製品を抽出し、抽出された半導体製品に関する情報を前記ネットワークを介して前記ユーザ端末の画面に表示することを特徴とする半導体製品の受注システム。
  3. 複数のユーザ端末と、
    前記ユーザ端末に、公開されたネットワークを介して接続されるサーバシステムと、
    半導体製品の設計に必要なソフトウェアを蓄積したデータベースと、
    を具備し、
    前記サーバシステムは、前記データベースから、前記ネットワークを介して前記ユーザ端末により指定された製品に対応するソフトウェアを抽出し、抽出されたソフトウェアの一部または全部を前記ネットワークを介して前記ユーザ端末に提供することを特徴とする半導体製品の受注システム。
  4. 複数のユーザ端末と、
    前記ユーザ端末に、公開されたネットワークを介して接続されるサーバシステムと、
    顧客の優先度を蓄積したデータベースと、
    を具備し、
    前記サーバシステムは、前記ネットワークを介して前記ユーザ端末から半導体製品の製造に必要な設計データを受け取るとともに、前記データベースから取得した顧客優先度、および前記ネットワークを介して前記ユーザ端末から提供された作製条件に基づいて、顧客が希望する半導体製品を作製する際の優先順位を決定することを特徴とする半導体製品の受注システム。
  5. 複数のユーザ端末と、
    前記ユーザ端末に、公開されたネットワークを介して接続されるサーバシステムと、
    現在、顧客から受注している製品の進捗状況に関する情報を蓄積したデータベースと、
    を具備し、
    前記サーバシステムは、1または2以上の製造工程ごとに各工程を管理する下位サーバを有し、前記下位サーバから提供される情報に基づいて前記データベースの進捗状況に関する情報を更新するとともに、現在、顧客から受注している製品の進捗状況を前記ネットワークを介して前記ユーザ端末の画面に表示することを特徴とする半導体製品の受注システム。
  6. 複数のユーザ端末と、
    前記ユーザ端末に、公開されたネットワークを介して接続されるサーバシステムと、
    現在、顧客から受注している製品の進捗状況に関する情報を蓄積したデータベースと、
    を具備し、
    前記サーバシステムは、1または2以上の製造工程ごとに各工程を管理する下位サーバを有し、前記ネットワークを介して前記ユーザ端末から処理中断の指示を受け取ると、前記データベースから処理の中断が可能な工程を取得し、中断可能な工程を管理する前記下位サーバに処理の中断を指示し、また前記ネットワークを介して前記ユーザ端末から処理再開の指示を受け取ると、前記データベースから処理の再開が可能な工程を取得し、再開可能な工程を管理する前記下位サーバに処理の再開を指示することを特徴とする半導体製品の受注システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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