JP2004333741A - ヘッドアップディスプレイ用シャッター - Google Patents
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Abstract
【課題】表示像の歪を目立たないようにできるヘッドアップディスプレイ用シャッターを提供すること。
【解決手段】装置内部から装置の開口を通して車のフロントウィンドウ2に像を投影するLCD11及びミラー12を装置内部に設け、装置を使用しない際には装置開口を塞いで内部を保護し、装置を使用する際には、起立して開口部分を露出するとともに装置内部を直視できないように遮るシャッター15を設けたヘッドアップディスプレイ用シャッターにおいて、車のフロントウィンドウ2の湾曲により歪みを生じる表示像21に合わせて、シャッター15の上辺部151を湾曲する形状にした。
【選択図】 図5
【解決手段】装置内部から装置の開口を通して車のフロントウィンドウ2に像を投影するLCD11及びミラー12を装置内部に設け、装置を使用しない際には装置開口を塞いで内部を保護し、装置を使用する際には、起立して開口部分を露出するとともに装置内部を直視できないように遮るシャッター15を設けたヘッドアップディスプレイ用シャッターにおいて、車のフロントウィンドウ2の湾曲により歪みを生じる表示像21に合わせて、シャッター15の上辺部151を湾曲する形状にした。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘッドアップディスプレイの装置を使用する際には、画像を投影する装置内部を直視しないようにし、装置を使用しない際には、投影用の開口を塞ぐようにして保護するヘッドアップディスプレイ用シャッターの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来のヘッドアップディスプレイ用開口部カバーユニットでは、開閉する蓋部材の開状態においてアイポイントからユニット開口部を通しダッシュボード内部が見えない構造にしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−331855号公報(第4−7頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ヘッドアップディスプレイにおいて、表示被投影先のフロントウィンドウは非対称な湾曲形状をとるため虚像の表示歪は重要な課題の1つである。
【0005】
従来のヘッドアップディスプレイ用シャッターにあっては、虚像表示部と蓋部材端面が非常に近い距離にあるため、蓋端面が直線である場合、表示虚像の歪と比較対照物となり、歪が顕著になるという不具合を生じていた。
【0006】
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、表示像の歪を目立たないようにできるヘッドアップディスプレイ用シャッターを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、装置内部から装置の開口を通して車のフロントウィンドウに像を投影する表示像投影手段を装置内部に設け、装置を使用しない際には装置開口を塞いで内部を保護し、装置を使用する際には、起立して開口部分を露出するとともに装置内部を直視できないように遮るシャッターを設けたヘッドアップディスプレイ用シャッターにおいて、車のフロントウィンドウの湾曲により歪みを生じる表示像に合わせて、シャッターの上辺部を湾曲する形状にしたことを特徴とする手段とした。
【0008】
請求項2記載の発明では、閉じた状態のシャッターが、奥側の辺部分が手前側下方の装置内部に移動することにより、起立する状態になることを特徴とする手段とした。
【0009】
【発明の作用と効果】
請求項1記載の発明では、ヘッドアップディスプレイ装置を使用する際に、起立させたシャッターの上辺部を表示の歪みに合わせて湾曲させる。よって、フロントウィンドウの歪によって歪んだ画像となる表示像との近い位置となるシャッター上辺部が比較対照として運転者が見てしまっても、表示像の歪が際立つことがなく、運転者が気持ちよく使用できる。
【0010】
請求項2記載の発明では、閉じた状態のシャッターが、奥側の辺部分が手前側下方の装置内部に移動することにより、起立するため、省スペースで起立する動きを行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のヘッドアップディスプレイ用シャッターを実現する実施の形態を、請求項1,2に係る発明に対応する実施例に基づいて説明する。
【0012】
(実施例)
【0013】
まず、構成を説明する。
図1は実施例のヘッドアップディスプレイ用シャッターを用いたヘッドアップディスプレイを示す斜視図である。図2は実施例のヘッドアップディスプレイのシャッターの開閉動作を示す説明図である。図3〜図5は実施例のヘッドアップディスプレイ用シャッターを用いたヘッドアップディスプレイと表示像の関係を示す説明図である。図1〜5における主要符号を説明すると、1はヘッドアップディスプレイ装置、11はLCD、12はミラー(11と12で表示像投影手段を構成する)、13はケース、131は溝、14は駆動部、15はシャッター、151はシャッターの上辺部、152はシャッターの係合突部、16はアーム、2はフロントウィンドウ、21はフロントウィンドウへ表示される表示像、211は表示像の下端部分、3はアイポイントである。
【0014】
本実施例では、図3に示すようにフロントウィンドウ2に近いインストルメントパネルの上部にヘッドアップディスプレイ装置1を設ける。このヘッドアップディスプレイ装置1は図1〜5に示すように内部に空間を有する箱状のケース13を設け、ケース13のドライバー側となる後部に像を投影するLCD11を設ける。次に、このLCD11からの投影像をフロントウィンドウ2に向かって拡大反射するミラー12をケース13内部の前部の斜めに傾斜した下面部分に設ける。
次に、ケース13の上面には、後側の一部を残して開口する形状にし、側面には、図1,2に示すように後方に行くに従って徐々に下方に向かう湾曲した溝131を設ける。また、ケース13の側面部の一方には制御されたモータで回転駆動を行う駆動部14を設ける。
【0015】
このケース13の上面の開口には、その開口を塞ぐ形状、大きさのシャッター15を設ける。このシャッター15は、両側の側面の中央付近に側方の外側に突出する係合突部152を設け、係合突部152をケース13の溝131にスライド自在に係合させるようにする。
また、シャッター15の後端は、後端を斜め上方となるように傾斜させた際に、上辺部となる部分を中央が高くなり、両側が低くなるように湾曲した形状にする。
次に、図2に示すように、途中で屈曲した形状のアーム16をケース13内部の側方のそれぞれに設け、アーム16の下端をケース13の側部に回転自在に取り付けるようにし、一方のアーム16の下端を駆動部14で回転させるようにする。アーム16の上端は、シャッター15の側部の後部にそれぞれ回転自在に取り付けるようにする。
【0016】
次に、作用を説明する。
【0017】
[省スペースで表示を行う作用]
本実施例のヘッドアップディスプレイ装置1において、フロントウィンドウ2に像を虚像で表示してドライバーに情報を伝達するには、まず、ヘッドアップディスプレイ装置1のシャッター15を開くようにする。
シャッター15を開くには、まず、駆動部14を作動させてアーム16を図2に示すように回転させる。
シャッター15が閉じた状態では、シャッター15の側部に設けた係合突部152は、ケース13の溝131の前部に係合している(図2(a)参照)。
この状態から、アーム16を回転させると、シャッター15全体が後方に引っ張られるとともに、シャッター15の後端が上方に引き上げられる。この際にシャッター15の側部の係合突部152は溝131の湾曲に従って、徐々に下方に移動する。
よって、シャッター15は後端が上部となるよう傾斜した状態となる(図2(b)参照)。
【0018】
さらに、アーム16が回転するとシャッター15がさらに後方に移動するとともに後端がさらに上方に立ち上がるようにして、略45°の角度に立ち上がる(図2(c)参照)。
このように閉じた状態のシャッター15の前端がケース13内部の下方に移動するようにして立ち上げるように開くことは、省スペースで開閉することになり、省スペースなヘッドアップディスプレイ装置1となる。
【0019】
このようにしてシャッター15を開いた状態にしたならば、LCD11から像をミラー12に投影し、ミラー12で像をフロントウィンドウ2に拡大反射し、図3,4に示すように表示像21を虚像で表示する。
この際には図3,4,5に示すように、ドライバーのアイポントからケース13内部が見えないように斜めに起立させたシャッター15で視界を遮るようにして、ミラー12や、ミラー12を通してLCD11がドライバーから見えないようにする。これにより、ドライバーが運転から気をそらすようなことがないようにする。
【0020】
ヘッドアップディスプレイ装置1の使用を終えた際には、駆動部14によりアーム16を逆に回転させて、シャッター15を前方に移動させる。それと同時にアーム16の先端が下方に下がることによりシャッター15上端(後端)の位置を下げ、シャッター15側部の係合突部152が溝131の湾曲に沿って徐々に上方に移動することによりシャッター15を倒した状態でケース13の開口を閉じる状態にする。このように使用しない状態でシャッター15を閉じておくことは、ケース13内部への埃やゴミ等の侵入を防ぎ、故障等の不具合を未然に防止することとなる。
【0021】
[表示像の歪みを目立たせなくする作用]
本実施例で、表示する表示像21は、図3,4に示すようにフロントウィンドウ2の湾曲によって、像に歪みを生じることになる。
この表示像21は図5に示すように、ドライバーから見るとヘッドアップディスプレイ装置1のシャッター15の上方に見えることとなる。表示像21をドライバーが見る際には、表示像の下端部分211に対してシャッター15上辺部分が比較対象となってしまう。この場合、従来のようにシャッター15の上辺の形状が直線的になっていると、図6に示すようにシャッター15上辺の直線に対して、表示像21に下辺が湾曲しているので、その差が際立つようになってしまい、表示像21の歪みが目立つこととなる。
【0022】
本実施例のシャッター15の上辺部151は、表示像21の歪みに対応するよう中央が高く、両側が低くなるよう湾曲させているので、表示像の下端部分211の湾曲と同等となり、図5に示すように表示像の下端部分211とシャッター15の上辺部151を比較するようにドライバーが見てしまっても、表示像の下端部分211の湾曲が際立つことがないため、表示像21の歪みを目立たなくする。
【0023】
次に、効果を説明する。
【0024】
実施例のヘッドアップディスプレイ用シャッター15にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0025】
(1)装置内部から装置の開口を通して車のフロントウィンドウ2に像を投影するLCD11及びミラー12を装置内部に設け、装置を使用しない際には装置開口を塞いで内部を保護し、装置を使用する際には、起立して開口部分を露出するとともに装置内部を直視できないように遮るシャッター15を設けたヘッドアップディスプレイ用シャッター15において、車のフロントウィンドウ2の湾曲により歪みを生じる表示像21に合わせて、シャッター15の上辺部151を湾曲する形状にしたため、表示像21の歪が際立つことがなく、運転者が気持ちよく使用できる。
【0026】
(2)閉じた状態のシャッター15が、奥側の辺部分が手前側下方の装置内部に移動することにより、起立する状態になるため、省スペースで起立する動きを行うことができる。
【0027】
以上、本発明のヘッドアップディスプレイ用シャッターを実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0028】
例えば実施例では、表示投影手段としてLCD11とミラー12を示したが、LCD11のみや、他の表示手段であってもよい。
また、実施例では、シャッター15の上辺部151を中央が高く、両側が低い湾曲形状にしているが、表示像21の歪みの状態に合わせて他の形状にしてもよい。
また、実施例では、シャッター15の奥側部分を装置内部下方に移動させるように起立させているが、他の動きによるものでもよく、ドライバーの視界を遮るようなことなく、アイポイントから表示像21への視界を遮ることなく省スペースなものが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のヘッドアップディスプレイ用シャッターを用いたヘッドアップディスプレイ装置を示す斜視図である。
【図2】実施例のヘッドアップディスプレイのシャッターの開閉動作を示す説明図である。
【図3】実施例のヘッドアップディスプレイ用シャッターを用いたヘッドアップディスプレイ装置と表示像の関係を示す説明図である。
【図4】実施例のヘッドアップディスプレイ用シャッターを用いたヘッドアップディスプレイ装置と表示像の関係を示す説明図である。
【図5】実施例のヘッドアップディスプレイ用シャッターを用いたヘッドアップディスプレイ装置と表示像の関係を示す説明図である。
【図6】従来のヘッドアップディスプレイ用シャッターと表示像の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ヘッドアップディスプレイ装置
11 LCD
12 ミラー
13 ケース
131 溝
14 駆動部
15 シャッター
151 シャッターの上辺部
152 シャッターの係合突部
16 アーム
2 フロントウィンドウ
21 フロントウィンドウへ表示される表示像
211 表示像の下端部分
3 アイポイント
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘッドアップディスプレイの装置を使用する際には、画像を投影する装置内部を直視しないようにし、装置を使用しない際には、投影用の開口を塞ぐようにして保護するヘッドアップディスプレイ用シャッターの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来のヘッドアップディスプレイ用開口部カバーユニットでは、開閉する蓋部材の開状態においてアイポイントからユニット開口部を通しダッシュボード内部が見えない構造にしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−331855号公報(第4−7頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ヘッドアップディスプレイにおいて、表示被投影先のフロントウィンドウは非対称な湾曲形状をとるため虚像の表示歪は重要な課題の1つである。
【0005】
従来のヘッドアップディスプレイ用シャッターにあっては、虚像表示部と蓋部材端面が非常に近い距離にあるため、蓋端面が直線である場合、表示虚像の歪と比較対照物となり、歪が顕著になるという不具合を生じていた。
【0006】
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、表示像の歪を目立たないようにできるヘッドアップディスプレイ用シャッターを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、装置内部から装置の開口を通して車のフロントウィンドウに像を投影する表示像投影手段を装置内部に設け、装置を使用しない際には装置開口を塞いで内部を保護し、装置を使用する際には、起立して開口部分を露出するとともに装置内部を直視できないように遮るシャッターを設けたヘッドアップディスプレイ用シャッターにおいて、車のフロントウィンドウの湾曲により歪みを生じる表示像に合わせて、シャッターの上辺部を湾曲する形状にしたことを特徴とする手段とした。
【0008】
請求項2記載の発明では、閉じた状態のシャッターが、奥側の辺部分が手前側下方の装置内部に移動することにより、起立する状態になることを特徴とする手段とした。
【0009】
【発明の作用と効果】
請求項1記載の発明では、ヘッドアップディスプレイ装置を使用する際に、起立させたシャッターの上辺部を表示の歪みに合わせて湾曲させる。よって、フロントウィンドウの歪によって歪んだ画像となる表示像との近い位置となるシャッター上辺部が比較対照として運転者が見てしまっても、表示像の歪が際立つことがなく、運転者が気持ちよく使用できる。
【0010】
請求項2記載の発明では、閉じた状態のシャッターが、奥側の辺部分が手前側下方の装置内部に移動することにより、起立するため、省スペースで起立する動きを行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のヘッドアップディスプレイ用シャッターを実現する実施の形態を、請求項1,2に係る発明に対応する実施例に基づいて説明する。
【0012】
(実施例)
【0013】
まず、構成を説明する。
図1は実施例のヘッドアップディスプレイ用シャッターを用いたヘッドアップディスプレイを示す斜視図である。図2は実施例のヘッドアップディスプレイのシャッターの開閉動作を示す説明図である。図3〜図5は実施例のヘッドアップディスプレイ用シャッターを用いたヘッドアップディスプレイと表示像の関係を示す説明図である。図1〜5における主要符号を説明すると、1はヘッドアップディスプレイ装置、11はLCD、12はミラー(11と12で表示像投影手段を構成する)、13はケース、131は溝、14は駆動部、15はシャッター、151はシャッターの上辺部、152はシャッターの係合突部、16はアーム、2はフロントウィンドウ、21はフロントウィンドウへ表示される表示像、211は表示像の下端部分、3はアイポイントである。
【0014】
本実施例では、図3に示すようにフロントウィンドウ2に近いインストルメントパネルの上部にヘッドアップディスプレイ装置1を設ける。このヘッドアップディスプレイ装置1は図1〜5に示すように内部に空間を有する箱状のケース13を設け、ケース13のドライバー側となる後部に像を投影するLCD11を設ける。次に、このLCD11からの投影像をフロントウィンドウ2に向かって拡大反射するミラー12をケース13内部の前部の斜めに傾斜した下面部分に設ける。
次に、ケース13の上面には、後側の一部を残して開口する形状にし、側面には、図1,2に示すように後方に行くに従って徐々に下方に向かう湾曲した溝131を設ける。また、ケース13の側面部の一方には制御されたモータで回転駆動を行う駆動部14を設ける。
【0015】
このケース13の上面の開口には、その開口を塞ぐ形状、大きさのシャッター15を設ける。このシャッター15は、両側の側面の中央付近に側方の外側に突出する係合突部152を設け、係合突部152をケース13の溝131にスライド自在に係合させるようにする。
また、シャッター15の後端は、後端を斜め上方となるように傾斜させた際に、上辺部となる部分を中央が高くなり、両側が低くなるように湾曲した形状にする。
次に、図2に示すように、途中で屈曲した形状のアーム16をケース13内部の側方のそれぞれに設け、アーム16の下端をケース13の側部に回転自在に取り付けるようにし、一方のアーム16の下端を駆動部14で回転させるようにする。アーム16の上端は、シャッター15の側部の後部にそれぞれ回転自在に取り付けるようにする。
【0016】
次に、作用を説明する。
【0017】
[省スペースで表示を行う作用]
本実施例のヘッドアップディスプレイ装置1において、フロントウィンドウ2に像を虚像で表示してドライバーに情報を伝達するには、まず、ヘッドアップディスプレイ装置1のシャッター15を開くようにする。
シャッター15を開くには、まず、駆動部14を作動させてアーム16を図2に示すように回転させる。
シャッター15が閉じた状態では、シャッター15の側部に設けた係合突部152は、ケース13の溝131の前部に係合している(図2(a)参照)。
この状態から、アーム16を回転させると、シャッター15全体が後方に引っ張られるとともに、シャッター15の後端が上方に引き上げられる。この際にシャッター15の側部の係合突部152は溝131の湾曲に従って、徐々に下方に移動する。
よって、シャッター15は後端が上部となるよう傾斜した状態となる(図2(b)参照)。
【0018】
さらに、アーム16が回転するとシャッター15がさらに後方に移動するとともに後端がさらに上方に立ち上がるようにして、略45°の角度に立ち上がる(図2(c)参照)。
このように閉じた状態のシャッター15の前端がケース13内部の下方に移動するようにして立ち上げるように開くことは、省スペースで開閉することになり、省スペースなヘッドアップディスプレイ装置1となる。
【0019】
このようにしてシャッター15を開いた状態にしたならば、LCD11から像をミラー12に投影し、ミラー12で像をフロントウィンドウ2に拡大反射し、図3,4に示すように表示像21を虚像で表示する。
この際には図3,4,5に示すように、ドライバーのアイポントからケース13内部が見えないように斜めに起立させたシャッター15で視界を遮るようにして、ミラー12や、ミラー12を通してLCD11がドライバーから見えないようにする。これにより、ドライバーが運転から気をそらすようなことがないようにする。
【0020】
ヘッドアップディスプレイ装置1の使用を終えた際には、駆動部14によりアーム16を逆に回転させて、シャッター15を前方に移動させる。それと同時にアーム16の先端が下方に下がることによりシャッター15上端(後端)の位置を下げ、シャッター15側部の係合突部152が溝131の湾曲に沿って徐々に上方に移動することによりシャッター15を倒した状態でケース13の開口を閉じる状態にする。このように使用しない状態でシャッター15を閉じておくことは、ケース13内部への埃やゴミ等の侵入を防ぎ、故障等の不具合を未然に防止することとなる。
【0021】
[表示像の歪みを目立たせなくする作用]
本実施例で、表示する表示像21は、図3,4に示すようにフロントウィンドウ2の湾曲によって、像に歪みを生じることになる。
この表示像21は図5に示すように、ドライバーから見るとヘッドアップディスプレイ装置1のシャッター15の上方に見えることとなる。表示像21をドライバーが見る際には、表示像の下端部分211に対してシャッター15上辺部分が比較対象となってしまう。この場合、従来のようにシャッター15の上辺の形状が直線的になっていると、図6に示すようにシャッター15上辺の直線に対して、表示像21に下辺が湾曲しているので、その差が際立つようになってしまい、表示像21の歪みが目立つこととなる。
【0022】
本実施例のシャッター15の上辺部151は、表示像21の歪みに対応するよう中央が高く、両側が低くなるよう湾曲させているので、表示像の下端部分211の湾曲と同等となり、図5に示すように表示像の下端部分211とシャッター15の上辺部151を比較するようにドライバーが見てしまっても、表示像の下端部分211の湾曲が際立つことがないため、表示像21の歪みを目立たなくする。
【0023】
次に、効果を説明する。
【0024】
実施例のヘッドアップディスプレイ用シャッター15にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0025】
(1)装置内部から装置の開口を通して車のフロントウィンドウ2に像を投影するLCD11及びミラー12を装置内部に設け、装置を使用しない際には装置開口を塞いで内部を保護し、装置を使用する際には、起立して開口部分を露出するとともに装置内部を直視できないように遮るシャッター15を設けたヘッドアップディスプレイ用シャッター15において、車のフロントウィンドウ2の湾曲により歪みを生じる表示像21に合わせて、シャッター15の上辺部151を湾曲する形状にしたため、表示像21の歪が際立つことがなく、運転者が気持ちよく使用できる。
【0026】
(2)閉じた状態のシャッター15が、奥側の辺部分が手前側下方の装置内部に移動することにより、起立する状態になるため、省スペースで起立する動きを行うことができる。
【0027】
以上、本発明のヘッドアップディスプレイ用シャッターを実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0028】
例えば実施例では、表示投影手段としてLCD11とミラー12を示したが、LCD11のみや、他の表示手段であってもよい。
また、実施例では、シャッター15の上辺部151を中央が高く、両側が低い湾曲形状にしているが、表示像21の歪みの状態に合わせて他の形状にしてもよい。
また、実施例では、シャッター15の奥側部分を装置内部下方に移動させるように起立させているが、他の動きによるものでもよく、ドライバーの視界を遮るようなことなく、アイポイントから表示像21への視界を遮ることなく省スペースなものが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のヘッドアップディスプレイ用シャッターを用いたヘッドアップディスプレイ装置を示す斜視図である。
【図2】実施例のヘッドアップディスプレイのシャッターの開閉動作を示す説明図である。
【図3】実施例のヘッドアップディスプレイ用シャッターを用いたヘッドアップディスプレイ装置と表示像の関係を示す説明図である。
【図4】実施例のヘッドアップディスプレイ用シャッターを用いたヘッドアップディスプレイ装置と表示像の関係を示す説明図である。
【図5】実施例のヘッドアップディスプレイ用シャッターを用いたヘッドアップディスプレイ装置と表示像の関係を示す説明図である。
【図6】従来のヘッドアップディスプレイ用シャッターと表示像の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ヘッドアップディスプレイ装置
11 LCD
12 ミラー
13 ケース
131 溝
14 駆動部
15 シャッター
151 シャッターの上辺部
152 シャッターの係合突部
16 アーム
2 フロントウィンドウ
21 フロントウィンドウへ表示される表示像
211 表示像の下端部分
3 アイポイント
Claims (2)
- 装置内部から装置の開口を通して車のフロントウィンドウに像を投影する表示像投影手段を装置内部に設け、装置を使用しない際には装置開口を塞いで内部を保護し、装置を使用する際には、起立して開口部分を露出するとともに装置内部を直視できないように遮るシャッターを設けたヘッドアップディスプレイ用シャッターにおいて、
車のフロントウィンドウの湾曲により歪みを生じる表示像に合わせて、前記シャッターの上辺部を湾曲する形状にしたことを特徴とするヘッドアップディスプレイ用シャッター。 - 請求項1に記載されたヘッドアップディスプレイ用シャッターにおいて、
閉じた状態のシャッターが、奥側の辺部分が手前側下方の装置内部に移動することにより、起立する状態になることを特徴とするヘッドアップディスプレイ用シャッター。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003127935A JP2004333741A (ja) | 2003-05-06 | 2003-05-06 | ヘッドアップディスプレイ用シャッター |
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JP2003127935A JP2004333741A (ja) | 2003-05-06 | 2003-05-06 | ヘッドアップディスプレイ用シャッター |
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JP2003127935A Pending JP2004333741A (ja) | 2003-05-06 | 2003-05-06 | ヘッドアップディスプレイ用シャッター |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2004333741A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106054382A (zh) * | 2015-04-09 | 2016-10-26 | 光宝电子(广州)有限公司 | 抬头显示装置 |
CN108008536A (zh) * | 2017-11-30 | 2018-05-08 | 深圳市中科智诚科技有限公司 | 一种具有自动调焦和保护眼睛功能的vr眼镜 |
-
2003
- 2003-05-06 JP JP2003127935A patent/JP2004333741A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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