JP2004332834A - 動力伝達部品及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両の不等トルク配分用センターディファレンシャル装置の遊星歯車機構のための動力伝達部品はキャリア2を含んで構成され、第1部分となっているキャリア本体2Aは、第2部分となっているベース部材に、連結部となっているキャリア2のアーム部2Bで連結される。アーム部2Bの形状は、アーム部2Bの円周方向中央部Bから円周方向両側へ延びるにしたがい内径側へ移行して回転中心部Aに近づく湾曲形状である。このため、アーム部2Bの極断面係数は大きく、前後輪への不等配分トルクのため動力伝達部品が受ける大きなねじりトルクに対し、アーム部2Bは大きな強度を備える。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、動力を伝達するために動力伝達経路中に配置される部品に係り、例えば、四輪駆動車両の前後輪トルク不等配分用センターディファレンシャル装置に適用できるものである。
【0002】
【背景技術】
四輪駆動車両の前後輪にトルクを不等配分するためのセンターディファレンシャル装置は、下記の特許文献1に示されている。
【0003】
図9は、このような不等トルク配分用センターディファレンシャル装置が用いられている動力伝達経路を示す。エンジン71で生じた動力は、トルクコンバーター72を経て変速機構73の変速出力軸74から出力され、この変速出力軸74からの動力は、センターディファレンシャル装置75を介して前輪側出力軸76と後輪側出力軸77とに出力される。センターディファレンシャル装置75は、複合遊星歯車機構78と差動制限用摩擦クラッチ79との組み合わせからなる。
【0004】
複合遊星歯車機構78は、前輪側出力軸76の歯車80と噛合する歯車81がキャリア本体82Aに取り付けられたキャリア82と、このキャリア82の軸方向への長さを有するアーム部82Bの先端が結合され、かつ上記クラッチ79のドラム部材79Aと結合一体化されているベース部材83と、キャリア本体82Aとベース部材83とに架設されたピニオン軸84と、このピニオン軸84に回転自在に嵌合され、第1ピニオン部85Aと第2ピニオン部85Bを有するピニオン85とで構成されている。第1ピニオン部85Aは変速出力軸74の太陽歯車86と噛合し、第2ピニオン部85Bは後輪側出力軸77の太陽歯車87と噛合する。
【0005】
変速出力軸74からの動力が複合遊星歯車機構78に入力すると、この動力は、変速出力軸74を中心とするキャリア82の回転とピニオン85の公転や自転とによって前輪側出力軸76と後輪側出力軸77とに伝達される。また、前輪と後輪にスリップ等による大きな回転数差が生じたときなどには、これを検出したセンサからの信号が入力する制御装置で制御される油圧装置により、クラッチ79の図示しないピストンが軸方向に移動し、クラッチ79の摩擦力により、前後輪の大きな回転数差の発生が防止等される。
【0006】
また、変速出力軸74から複合遊星歯車機構78を経てなされる前輪と後輪へのトルクの配分は、第1ピニオン部85Aと第2ピニオン部85Bと太陽歯車86と太陽歯車87とについての歯数の関係から、等配分されず、例えば、前輪が45%、後輪が55%に不等配分される。
【0007】
図10は、図9におけるキャリア82とベース部材83とドラム部材79Aの部分の具体的構造を示す側断面図であり、図11は、図10のS11−S11線断面図である。変速出力軸74を中心に回転自在となっているキャリア本体82Aには、図11から分かるように、キャリア本体82Aの回転中心部を中心とする円周方向に等間隔で3個のアーム部82Bが設けられ、それぞれのアーム部82Bの先端は、図10で示すように、後輪側出力軸77を中心に回転自在となっているベース部材83に溶接で接合され、このベース部材83はクラッチ79のドラム部材79Aと結合されている。
【0008】
そして、キャリア本体82Aとベース部材83とにピニオン軸84を挿入する孔88,89が形成され、ピニオン軸84にピニオン85が回転自在に配置される。
【0009】
前述したように変速出力軸74から伝達されるトルクが複合遊星歯車機構78で前後輪へ不等配分されるとき、前輪側へのトルク出力位置と後輪側へのトルク出力位置とが軸方向にずれていることから、ベース部材83を含めたキャリア82が、すなわち、複合遊星歯車機構78のための動力伝達部品が、不等トルクの差に応じたねじりトルクを受けることになる。
【0010】
また、例えば、車両停止時に、ブレーキペダルの踏み込みで前後輪がロックされた状態にて、アクセルペダルの急激な踏み込みでトルクコンバータ72による増幅トルク(ストールトルク)が生じたときにも、ベース部材83を含めたキャリア82には、この増幅トルクに基づくねじりトルクが作用することになる。
【0011】
このようなねじりトルクは、上記動力伝達部品の第1部分であるキャリア本体82Aと、このキャリア本体82Aから軸方向に離れ、上記動力伝達部品の第2部分であるベース部材83とを連結するための連結部となっているアーム部82Bの強度で支持される。
【0012】
従来において、それぞれのアーム部82Bは、図11で示されているように、円周方向に延びる板状となっているとともに、キャリア本体82Aやベース部材83の回転中心部を中心とする円弧状となっていた。
【0013】
【特許文献1】
特開平3−61122(第1図、第2図、第3図)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
近年、エンジン出力の向上や車両走行性能の改善が図られている。このため、ベース部材を含めたキャリアのねじりトルクに対する強度、言い換えると、動力伝達部品のねじりトルクに対する強度を一層大きくし、大きなねじりトルクが生ずる動力伝達経路中でも用いることができるようになる動力伝達部品が求められている。
【0015】
本発明の目的は、ねじりトルクに対する強度を一層大きくできるようになる動力伝達部品及びその製造方法を提供するところにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る動力伝達部品は、軸方向に離れかつ回転する第1部分及び第2部分と、これらの第1部分と第2部分の回転中心部を中心とする円周方向に複数個設けられ、前記第1部分と前記第2部分を連結する連結部とを有し、かつ動力伝達経路中に配置されてねじりトルクを受ける動力伝達部品において、前記連結部の形状が、前記円周方向へ延びるにしたがい前記回転中心部からの距離が変化する形状となっていることを特徴とするものである。
【0017】
この動力伝達部品によると、第1部分と第2部分を連結する連結部の形状は、円周方向へ延びるにしたがい第1部分、第2部分の回転中心部からの距離が変化する形状になっているため、第1部分、第2部分の回転中心部を中心とする円弧状となっていた従来よりも、ねじりトルクに対して有効に働く極断面係数が大きくなる。これにより、ねじりトルクに対する連結部の強度を従来よりも大きくでき、大きなねじりトルクを受けることができるようになる。
【0018】
第1部分と第2部分を連結する連結部の形状を、円周方向へ延びるにしたがい第1部分、第2部分の回転中心部からの距離が変化する形状とすることは、各種の形態によって実現できる。以下はそのうちの4つの形態です。
【0019】
第1番目の形態は、連結部を板状とするとともに、この連結部を、前記回転中心部の半径方向に湾曲した湾曲形状とすることである。この形態において、湾曲形状は、内径側が窪んだ形状でもよく、外径側が窪んだ形状でもよい。
【0020】
第2番目の形態は、連結部の外径側の面を前記回転中心部を中心とする円弧面にするとともに、内径側の面を円周方向に延びるにしたがい内径側へ移行する面とすることである。
【0021】
第3番目の形態は、連結部の内径側の面を前記回転中心部を中心とする円弧面にするとともに、外径側の面を円周方向に延びるにしたがい外径側へ移行する面とすることである。
【0022】
第4番目の形態は、連結部の外径側の面を円周方向に延びるにしたがい外径方向へ移行する面にするとともに、内径側の面を円周方向に延びるにしたがい内径側へ移行する面とすることである。
【0023】
本発明に係る動力伝達部品は、板金のプレス成形品、鋳造品、鍛造品、燒結金属製品等の任意な製品として製造することができる。そして、連結部を第1番目の形態とする場合には、動力伝達部品を板金のプレス成形品とすることが好ましい。
【0024】
また、動力伝達部品は、第1部分と第2部分と連結部とが一体形成された1つの部材として製造してもよく、あるいは、第1部分と第2部分と連結部とのうちの1つ又は2つが一体形成された部材と、残りが形成された1つ又は2つの部材とを結合することにより、動力伝達部品を製造してもよい。
【0025】
これらのうち、動力伝達部品の一部を板金のプレス成形品とする場合には、第1部分と連結部とを板金のプレス成形品として一体形成されたものとし、第2部分をこのプレス成形品とは別の成形品で形成し、この別の成形品に連結部の先端を結合することにより、動力伝達部品を製造できる。
【0026】
本発明に係る動力伝達部品は、車両、船舶、航空機等の任意な運搬手段や作業機械、工作機械等における動力伝達経路を構成するために適用できる。
【0027】
本発明に係る動力伝達部品を、車両の走行動力を伝達するための動力伝達経路中に配置される部品とする場合には、第1部分と連結部を、車両の走行動力を伝達する動力伝達経路中に配置される遊星歯車機構のためのキャリアを形成する部分とすることができる。
【0028】
この場合において、遊星歯車機構は、四輪駆動車両のセンターディファレンシャル装置を構成するものでもよく、前輪ディファレンシャル装置を構成するものでもよく、後輪ディファレンシャル装置を構成するものでもよい。また、遊星歯車機構は、前輪駆動車両の前輪ディファレンシャル装置を構成するものでもよく、後輪駆動車両の後輪ディファレンシャル装置を構成するものでもよい。さらに、遊星歯車機構は、オートマチックトランスミッションのための遊星歯車機構でもよい。
【0029】
本発明に係る動力伝達部品の製造方法は、軸方向に離れかつ回転する第1部分及び第2部分と、これらの第1部分と第2部分の回転中心部を中心とする円周方向に複数個設けられ、前記第1部分と前記第2部分を連結する連結部とを有し、かつ動力伝達経路中に配置されてねじりトルクを受ける動力伝達部品を製造するための方法であって、板金の打ち抜き加工により、前記第1部分となるべき部分とこの部分の外側の外側部分とを有し、かつ前記連結部となるべき部分も有している打ち抜き品を得るための第1工程と、この打ち抜き品の前記第1部分となるべき部分に対し、前記外側部分と、前記連結部となるべき部分とを折り曲げ、前記連結部となるべき部分のこの折り曲げによってこの連結部となるべき部分を前記連結部とするとともに、この連結部を前記円周方向へ延びるにしたがい前記回転中心部からの距離が変化する形状に形成するための第2工程と、前記外側部分を切除するための第3工程と、前記連結部の先端を、予め製造されていて前記第2部分を有している第2部分用部材に結合するための第4工程と、を含んでいることを特徴とするものである。
【0030】
この動力伝達部品の製造方法によると、第1部分と連結部とを板金の打ち抜き加工や折り曲げ加工、絞り加工等のプレス加工によって容易に形成でき、したがって低コストで大量生産できる。また、この打ち抜き加工や折り曲げ加工等の一連のプレス成形作業を行うときに、連結部を円周方向へ延びるにしたがい前記回転中心部からの距離が変化する形状に形成するための作業を、このプレス成形作業の一部として同時に行える。
【0031】
また、この動力伝達部品の製造方法によると、第1部分となるべき部分に対し、連結部となるべき部分を折り曲げる際、第1部分の外側に設けた外側部分も折り曲げ、後工程においてこの外側部分を切除するため、第1部分と連結部との接続箇所の付近に、動力伝達時に集中応力が生じやすい凹部等が形成されず、これにより、伝達できるトルクを大きくできる。
【0032】
なお、この動力伝達部品の製造方法において、動力伝達部品がピニオンを備える遊星歯車機構のための部品である場合には、第3工程で外側部分を切除する作業を、第1部分となるべき部分と接続されている外側部分の基礎部を残して行う作業とし、第4工程の作業を行う前にこの基礎部をプレス加工し、このプレス加工によって第1部分にピニオンと正確に対面するピニオン座面を形成するようにしてもよい。
【0033】
また、この動力伝達部品の製造方法において、前記第2工程にて、連結部を円周方向へ延びるにしたがい前記回転中心部からの距離が変化する形状に形成する作業は、この連結部を、前記回転中心部の半径方向に湾曲しているとともに内径側が窪んだ湾曲形状に形成する作業でもよく、外径側が窪んだ形状に形成する作業でもよい。
【0034】
しかし、第2工程にて、連結部を円周方向へ延びるにしたがい前記回転中心部からの距離が変化する形状に形成する作業を、連結部を、前記回転中心部の半径方向に湾曲しているとともに内径側が窪んだ湾曲形状に形成する作業とした場合には、第1部分となるべき部分に対し、前記外側部分と、連結部となるべき部分とを折り曲げ、連結部となるべき部分のこの折り曲げによってこの部分を連結部とする作業を行う際に、連結部となるべき部分を内径方向へ湾曲変形させるという、プレス成形加工の上で好ましい形態により、連結部を上記形状に容易かつ確実に形成できる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る動力伝達部品1の側断面図であり、図2は、図1のS2−S2線断面図である。この動力伝達部品1は、図10及び図11で説明した従来例の動力伝達部品と同じく、図9で示した四輪駆動車両の前後輪にトルクを不等配分するためのセンターディファレンシャル装置75を構成するものである。
【0036】
動力伝達部品1は、キャリア2とベース部材3とドラム4部材とを含んで形成されている。キャリア2とベース部材3は、図9のセンターディファレンシャル装置75の複合遊星歯車機構78のための部材であり、ドラム部材4は、差動制限用摩擦クラッチ79のための部材である。
【0037】
キャリア2は板金のプレス成形品であり、ベース部材3及びドラム部材4も板金のプレス成形品であるが、これらのベース部材3及びドラム部材4は、鋳造品や鍛造品等でもよい。
【0038】
図1で示されているとおり、キャリア2は、キャリア本体2Aと、キャリア本体2Aの外周部から軸方向に延びるアーム部2Bとからなり、このアーム部2Bは、図2で示されているように、キャリア本体2Aの回転中心部Aを中心とする円周方向に等間隔で複数個、本実施形態では4個設けられている。キャリア本体2Aには、図9で示した変速出力軸74が挿通される孔5が開口し、回転中心部Aが含まれているこの孔5の外周側に、図1で示されているピニオン軸84が挿入される孔6が形成されている。孔6は、図2で示すように、2個のアーム部2Bの中間部のそれぞれに合計4個あり、図1で示されているピニオン85がキャリア2に合計4個配置されるようになっている。
【0039】
キャリア2は板金のプレス成形によって製造されているため、それぞれのアーム部2Bは板状となっている。また、図2から分かるように、それぞれのアーム部2Bはキャリア本体2Aの内径側に湾曲した湾曲形状となっているが、円弧状となっているこの湾曲形状の中心部はキャリア本体2Aの回転中心部Aではなく、それぞれのアーム部2Bは、アーム部2Bの円周方向中央部Bから円周方向両側へ延びるにしたがい次第に内径側へ移行して回転中心部Aに近づく形状となっている。言い換えると、内径側が窪んだ円弧形状となっているそれぞれのアーム部2Bの円弧中心部Cは、キャリア本体2Aの回転中心部Aよりも外径側の位置にある。
【0040】
以上のように、アーム部2Bの形状を回転中心部Aの半径方向に湾曲した形状にするとともに、円周方向に延びるにしたがいキャリア本体2Aの回転中心部Aからの距離が変化する形状にすると、その距離が変化しない形状になっている場合と比べ、回転中心部Aについての極断面係数が大きくなる。
【0041】
図3には、以上説明したキャリア2の全体形状の斜視図が示されている。
【0042】
図1で示されているとおり、前記ベース部材3の中心部には、図9で示した後輪側出力軸77が挿通される孔7が形成され、この孔7の外周側に、ピニオン軸84が挿入される孔8が円周方向に等間隔で4個形成されている。また、2個の孔8の中間部よりも少し外径側の位置には、円周方向に円弧状となった長孔9が形成され、この長孔9も円周方向に等間隔で4個設けられている。
【0043】
キャリア本体2Aの孔6とベース部材3の孔8とに、ピニオン85が外周に回転自在に嵌合されたピニオン軸84の両端部を挿入し、この後、ベース部材3の長孔9にそれぞれのアーム部2Bの先端を挿入し、これらの先端とベース部材3とを溶接することにより、キャリア2とベース部材3は結合一体化される。
【0044】
このようにキャリア2とベース部材3を結合した後、前記ドラム部材4をベース部材3に溶接で結合してもよく、キャリア2に結合される前のベース部材3にドラム部材4を結合してもよい。
【0045】
以上のように構成された動力伝達部品1を、図9の動力伝達経路中にセンターディファレンシャル装置75のための部品として組み込む。変速出力軸74からの動力がセンターディファレンシャル装置75に入力し、さらに、この動力が前輪側出力軸76と後輪側出力軸77に不等配分トルクとして伝達されると、前述したように、動力伝達部品1は、円周方向へのねじりトルクを受けることになる。また、トルクコンバータ72による増幅トルクが生じたときにも、動力伝達部品1は、この増幅トルクに基づくねじりトルクを受ける。
【0046】
これらのねじりトルクは、動力伝達部品1の第1部分であるキャリア2のキャリア本体2Aと、動力伝達部品1の第2部分であるベース部材3とを連結する連結部となっているアーム部2Bに作用するが、前述したように、アーム部2Bの極断面係数は大きくなっている。この極断面係数はねじりトルクに対抗できるキャリア2の形状上の特性を表し、極断面係数が大きくなっていることにより、本実施形態に係る動力伝達部品1は、従来よりもねじりトルクに対する大きな強度を備え、大きなねじりトルクが生ずる動力伝達経路に配置できることになる。
【0047】
また、この動力伝達部品1のキャリア2は、板厚の大きな板金を材料とすることによってアーム部2Bの極断面係数を大きくしているのではないため、キャリア2は従来と比較して重量がそれ程重くならず、軽量化されたキャリア2となるため、燃費の向上のために車両に求められる車体重量の軽量化に貢献できる。
【0048】
また、アーム部2Bは、円周方向の長さを長くして極断面係数を大きくしたものではないため、2個のアーム部2Bの間に、ピニオン85を配置できるスペースを確保できる。
【0049】
また、それぞれのアーム部2Bは、内径側が窪んだ湾曲形状となっているため、外径側が窪んだ湾曲形状となっている場合と比べ、キャリア2の直径方向の寸法を小さくでき、キャリア2をコンパクト化することができて、動力伝達経路中の限られたスペースにキャリア2を有効に配置できる。
【0050】
次に、キャリア2を板金のプレス成形で製造する作業を説明する。図4〜図7は、その製造作業をその順序にしたがって示した図であり、これらの図のうち、折り曲げ後を示している図5〜図7は、折り曲げ前を示している図4におけるD−D線に沿った側断面図である。
【0051】
まず、図4に示す打ち抜き品20を板金の打ち抜き加工によって生産する。この打ち抜き品20は、キャリア本体2Aとなるべき部分21と、この部分21の外側の外側部分22と、アーム部2Bとなるべき部分23とからなる。外側部分22は、4個のアーム部2Bとなるべき部分23の間にこれらの部分23と接続されて合計4個ある。次に、キャリア本体2Aとなる部分21に対し、外側部分22と、アーム部2Bとなるべき部分23とを折り曲げる加工、言い換えると、キャリア本体2Aとなる部分21に対し、外側部分22と、アーム部2Bとなるべき部分23とを絞る加工を行うことにより、図5で示した折り曲げ品25を生産し、アーム部2Bとなるべき部分23をアーム部2Bとする。
【0052】
この折り曲げ品25を生産する際、アーム部2Bとなるべき部分23を、内径側に湾曲した形状であって、前記回転中心部Aよりも外径側にある中心部Cを中心とする円弧形状に湾曲形成する。この加工作業は、折り曲げ品25の内外に配置されるプレス型の形状による絞り加工によって行える。
【0053】
この後、図6で示すように、外側部分22を切除する作業を行う。この作業は、外側部分22を、キャリア本体2Aとなるべき部分21と外側部分22との接続部26(図4を参照)から切除するのではなく、キャリア本体2Aとなるべき部分21と接続されている外側部分22の基礎部22A(図5を参照)を残して行う。これにより、図6で示した加工品30を生産する。このように、基礎部22Aを残して外側部分22を切除する作業は、折り曲げ品25の内部にカム駆動式の打ち抜き型を配置し、この打ち抜き型による打ち抜き加工によって行える。
【0054】
次いで、加工品30のキャリア本体2Aとなるべき部分21を、外側部分22の基礎部22Aを含めてプレス加工し、このプレス加工によって図7の加工品35を生産する。この加工品35では、キャリア本体2Aとなるべき部分21がキャリア本体2Aとなっているとともに、基礎部22Aがプレス加工されることにより、このキャリア本体2Aに前記ピニオン85と対面するピニオン座面27(図2及び図3も参照)が正確に形成される。
【0055】
次いで、キャリア本体2Aに前記孔5,6等を形成するための打ち抜き加工やその他の加工等の所定の作業を行う。なお、この所定の作業は、板金を打ち抜き加工して図4の打ち抜き品20を得る前の作業として実施してもよく、図4〜図7の加工を行うときに同時に実施してもよい。
【0056】
以上の作業工程によってキャリア2が得られ、このキャリア2のアーム部2Bの先端を、動力伝達部品1の第2部分用部材である図1で示されたベース部材3に前述したように溶接で結合する。
【0057】
以上のキャリア製造方法によると、キャリア2を板金のプレス成形より安価に大量に生産できるとともに、円周方向に延びるにしたがい前記回転中心部Aからの距離が次第に変化する湾曲形状のアーム部2Bを形成する作業を、打ち抜き加工や折り曲げ加工等からなる一連のプレス成形作業における一部の作業として同時に行えるため、その作業コストを安価にできる。
【0058】
また、アーム部2Bは内径側が窪んだ湾曲形状となっているため、この湾曲形状を得る加工作業は、キャリア本体2Aとなるべき部分21に対し、外側部分22と、アーム部2Bとなるべき部分23とを折り曲げる作業を行う際に、アーム部2Bとなるべき部分を内径方向へ湾曲変形させるという、プレス成形加工の上で好ましい形態により実施でき、上記の所定形状となったアーム部2Bを容易かつ確実に形成できる。
【0059】
特に、このキャリア製造方法では、打ち抜き品20を生産する際に、キャリア本体2Aとなるべき部分21の外側の部分22が含まれた打ち抜き品20を生産し、キャリア本体2Aとなるべき部分21に対し、アーム部2Bとなるべき部分23を折り曲げる際には、外側部分22も折り曲げており、この外側部分22は後作業工程において切除している。一般的には、図11で示したアーム部82Bをキャリア本体82Aに対して折り曲げる際に、この折り曲げを容易にするためにアーム部82Bとキャリア本体82Aとの接続箇所の付近に凹部90を形成することになるが、この本実施形態に係るキャリア製造方法によると、動力伝達時に応力集中が生じやすいこのような凹部90が設けられていないキャリア2を生産でき、この点でも、本実施形態に係る動力伝達部品1は、大きなねじりトルクが生ずる動力伝達経路中で使用できるものとなる。
【0060】
また、このキャリア製造方法では、外側部分22を切除する作業を行う際、キャリア本体2Aとなるべき部分21と外側部分22との接続部26から外側部分22を切除するのではなく、キャリア本体2Aとなるべき部分21と接続されている外側部分22の基礎部22Aを残して外側部分22の切除を行い、後作業工程においてこの基礎部22Aをプレス加工するため、キャリア本体2Aに、ピニオン85と正確な間隔で対面する平坦面となったピニオン座面27を形成できる。
【0061】
以上説明した動力伝達部品1のキャリア2は、第1ピニオン部85Aと第2ピニオン部85Bとを有するピニオン85が用いられる複合遊星歯車機構78のためのキャリアであったが、図8で示した別実施形態に係る動力伝達部品のキャリア52は、単純遊星歯車機構48のためのキャリアとなっている。
【0062】
図8で示されているキャリア入力式の単純遊星歯車機構48によるセンターディファレンシャル装置は、前輪側出力軸50の太陽歯車51と、この太陽歯車51に噛合するピニオン53と、ピニオン53に噛合し、後輪側出力軸54に接続されているリング歯車55と、ピニオン53が回転自在に嵌合されているピニオン軸56の一方の端部をキャリア本体52Aで支持しているキャリア52と、キャリア52のアーム部52Bの先端が結合され、ピニオン軸56の他方の端部を支持している回転部材57とで構成され、回転部材57は後輪側出力軸54に回転自在に支持されている。動力はキャリア52から単純遊星歯車機構48に入力し、この動力は、リング歯車55から後輪側出力軸54に伝達されるとともに、太陽歯車51を介して前輪側出力軸50に伝達される。
【0063】
この実施形態において、キャリア本体52Aが動力伝達部品の第1部分に、回転部材57が動力伝達部品の第2部分に、キャリア52のアーム部52Bがこれらの第1部分と第2部分を連結する連結部にそれぞれなっている。
【0064】
前後輪への動力伝達時において、ピニオン53とリング歯車55の噛合位置と、トルク入力位置であるキャリア本体52Aの配置位置との軸方向のオフセット量にしたがったねじりトルクが、キャリア52と回転部材57で構成される動力伝達部品に作用する。このねじりトルクが大きくても、アーム部52Bの形状を、アーム部52Bが円周方向に延びるにしたがいキャリア52及び回転部材56の回転中心部からの距離が変化する形状、例えば、図2で示したアーム部2Bと同じ形状にすることにより、大きなねじりトルクに対抗できる強度をアーム部52Bが備えることになる。
【0065】
【発明の効果】
本発明によると、動力伝達部品のねじりトルクに対する強度を一層大きくできるという効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る動力伝達部品を示す側断面図である。
【図2】図1のS2−S2線断面図である。
【図3】キャリアの全体を示す斜視図である。
【図4】板金のプレス成形品であるキャリアを製造する作業のうちの最初の作業である板金の打ち抜き加工で得られた打ち抜き品を示す平面図である。
【図5】図4の打ち抜き品を折り曲げ加工して得られた折り曲げ品を示す図4のD−D線に沿った側断面図である。
【図6】図5の折り曲げ品の一部を切除して得られた加工品を示す図4のD−D線に沿った側断面図である。
【図7】図6の加工品をプレスして得られた加工品を示す図4のD−D線に沿った側断面図である。
【図8】動力伝達部品が単純遊星歯車機構のための部品となっている実施形態を示すスケルトン図である。
【図9】四輪駆動車両の前後輪にトルクを不等配分するためのセンターディファレンシャル装置が配置されている動力伝達経路を示すスケルトン図である。
【図10】従来例を示す図であって、図9における動力伝達部品を構成するキャリアとベース部材とドラム部材の部分の具体的構造を示す側断面図である。
【図11】図10のS11−S11線断面図である。
【符号の説明】
1 動力伝達部品
2,52 キャリア
2A,52A 動力伝達部品の第1部分であるキャリア本体
2B,52B 連結部であるアーム部
3 動力伝達部品の第2部分であるベース部材
4 ドラム部材
20 打ち抜き品
21 キャリア本体となるべき部分
22 外側部分
22A 基礎部
23 アーム部となるべき部分
25 折り曲げ品
27 ピニオン座面
48 単純遊星歯車機構
53,85 ピニオン
57 動力伝達部品の第2部分である回転部材
75 四輪駆動車両の不等トルク配分用センターディファレンシャル装置
78 複合遊星歯車機構
79 差動制限用摩擦クラッチ
A 回転中心部
C 円弧形状となっているアーム部の円弧中心部
Claims (9)
- 軸方向に離れかつ回転する第1部分及び第2部分と、これらの第1部分と第2部分の回転中心部を中心とする円周方向に複数個設けられ、前記第1部分と前記第2部分を連結する連結部とを有し、かつ動力伝達経路中に配置されてねじりトルクを受ける動力伝達部品において、前記連結部の形状が、前記円周方向へ延びるにしたがい前記回転中心部からの距離が変化する形状となっていることを特徴とする動力伝達部品。
- 請求項1に記載の動力伝達部品において、前記連結部は板状であって、この連結部は、前記回転中心部の半径方向に湾曲した湾曲形状となっていることを特徴とする動力伝達部品。
- 請求項2に記載の動力伝達部品において、前記湾曲形状は、内径側が窪んだ形状であることを特徴とする動力伝達部品
- 請求項1〜3のいずれかに記載の動力伝達部品において、前記第1部分と前記連結部は板金のプレス成形品として一体形成されたものとなっており、前記第2部分はこのプレス成形品とは別の成形品で形成され、この別の成形品に前記連結部の先端が結合されていることを特徴とする動力伝達部品。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の動力伝達部品において、前記第1部分と前記連結部は、車両の走行動力を伝達する動力伝達経路中に配置される遊星歯車機構のためのキャリアを形成する部分となっていることを特徴とする動力伝達部品。
- 請求項5に記載の動力伝達部品において、前記遊星歯車機構は、四輪駆動車両におけるセンターディファレンシャル装置を構成するものであることを特徴とする動力伝達部品。
- 軸方向に離れかつ回転する第1部分及び第2部分と、これらの第1部分と第2部分の回転中心部を中心とする円周方向に複数個設けられ、前記第1部分と前記第2部分を連結する連結部とを有し、かつ動力伝達経路中に配置されてねじりトルクを受ける動力伝達部品を製造するための方法であって、
板金の打ち抜き加工により、前記第1部分となるべき部分とこの部分の外側の外側部分とを有し、かつ前記連結部となるべき部分も有している打ち抜き品を得るための第1工程と、
この打ち抜き品の前記第1部分となるべき部分に対し、前記外側部分と、前記連結部となるべき部分とを折り曲げ、前記連結部となるべき部分のこの折り曲げによってこの連結部となるべき部分を前記連結部とするとともに、この連結部を、前記円周方向へ延びるにしたがい前記回転中心部からの距離が変化する形状に形成するための第2工程と、
前記外側部分を切除するための第3工程と、
前記連結部の先端を、予め製造されていて前記第2部分を有している第2部分用部材に結合するための第4工程と、
を含んでいることを特徴とする動力伝達部品の製造方法。 - 請求項7に記載の動力伝達部品の製造方法において、前記動力伝達部品は、ピニオンを備える遊星歯車機構のための部品であり、前記第3工程で前記外側部分を切除する作業は、前記第1部分となるべき部分と接続されている前記外側部分の基礎部を残して行われ、前記第4工程の作業を行う前にこの基礎部をプレス加工し、このプレス加工によって前記第1部分に前記ピニオンと対面するピニオン座面を形成することを特徴する動力伝達部品の製造方法。
- 請求項7又は8に記載の動力伝達部品の製造方法において、前記第2工程にて、前記連結部を前記円周方向へ延びるにしたがい前記回転中心部からの距離が変化する形状に形成する作業は、この連結部を、前記回転中心部の半径方向に湾曲しているとともに内径側が窪んだ湾曲形状に形成する作業であることを特徴とする動力伝達部品の製造方法。
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