JP2004332481A - 施錠確認支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】様々な形状と寸法のキーを保持すると共に、キー出し入れセンサを操作できるキー保持機構を備えた施錠確認支援装置を提供すること。
【解決手段】施錠確認支援装置は、カム状押え部材2によってキー本体をキー収納室1bの壁面に押圧してキーKを保持するキーケース1を有する。カム状押え部材2は、キー収納室1bの壁面の方向に押えバネ4によって付勢されるようにして、キー収納室1bの出入口近くに回転可能に配置されている。キーKがキー収納室1bに収納されると、検出スイッチ型キー出し入れセンサ5はオフ信号を発生する。キーKがキー収納室1bから取り出されると、カム状押え部材2のスイッチ操作端5aは検出スイッチ型キー出し入れセンサ5の可動接点5bと係合してその固定接点5aと接触させオン信号を発生する。
【選択図】 図1
【解決手段】施錠確認支援装置は、カム状押え部材2によってキー本体をキー収納室1bの壁面に押圧してキーKを保持するキーケース1を有する。カム状押え部材2は、キー収納室1bの壁面の方向に押えバネ4によって付勢されるようにして、キー収納室1bの出入口近くに回転可能に配置されている。キーKがキー収納室1bに収納されると、検出スイッチ型キー出し入れセンサ5はオフ信号を発生する。キーKがキー収納室1bから取り出されると、カム状押え部材2のスイッチ操作端5aは検出スイッチ型キー出し入れセンサ5の可動接点5bと係合してその固定接点5aと接触させオン信号を発生する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キーによる施錠が完了した時刻を記憶し表示して、利用者の施錠の確認を支援する施錠確認支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
外出した際に、施錠したか否か不安感に襲われることは誰もが体験することであろう。外出直後であれば引き返して施錠を再確認する人も少なくない。中には近所や親類に電話で依頼し安全を再確認して貰う心配性の人もいる。特に独り暮らしのお年寄りの多くが、しばしばこのような行為をしているようである。また、ガス、電気、戸締まり等の家庭内の安全点検確認にまつわる不安感についても、同様である。
【0003】
そこで、このような不安を解消する施錠確認支援装置が特許第3312900号公報(特許文献1)に開示されている。即ち、押え部材によってキー本体をキー収納室の壁面に押圧してキーを保持するキーケースと、前記キーケースからキーが取り出されたこと又は前記キーケースにキーが戻されたことを検出するキー出し入れセンサと、前記キー出し入れセンサの出力信号が発生した時刻を確認時刻として記憶し表示する電子時計とから構成された施錠確認支援装置が開示されている。そして、前記電子時計は計時部と制御部と記憶部と表示部とを備えたものであり、前記押え部材は前記キー出し入れセンサを構成している金属製板バネである。
【0004】
利用者がキーケースからキーを取り出すと、前記キー出し入れセンサはキー取り出し信号を発生する。すると、前記制御部は前記表示部に防災・防犯メッセージやマークを表示し、利用者に火の始末・戸締まりの確認を促す。施錠後に利用者がキーをキーケースに戻すと、前記キー出し入れセンサはキー戻し信号を発生する。すると、前記制御部は前記計時部が計時している現在時刻を施錠時刻として前記記憶部に記憶し前記表示部に表示させる。この施錠時刻の表示を見て、利用者は施錠したことと防災・防犯の確認をしたことを、自分の脳裏に明瞭に記憶することができる。前記記憶部に記憶されている施錠時刻は、確認ボタンを操作すると前記表示部に再表示される。これによって、利用者は施錠したことと防災・防犯の確認をしたことを再確認することができる。
【0005】
上述の従来の施錠確認支援装置においては、その図8の断面図に示す如く、キーはキー本体を金属製板バネによって収納室の壁に押し付けられてキーケース内に保持されている。前記金属製板バネはキー出し入れセンサの接点バネ構成部材であるから、キー保持機構は構造が簡単であるという特長を有する。しかしながら、キー本体の中央付近を金属製板バネで挟持するキー保持機構では、様々な形状と寸法のキーを保持することが出来ないという問題がある。
【0006】
【特許文献1】特許第3312900号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする課題は、様々な形状と寸法のキーを保持すると共に、キー出し入れセンサを操作できるキー保持機構を備えた施錠確認支援装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、押え部材によってキー本体をキー収納室の壁面に押圧してキーを保持するキーケースと、前記キーケースからキーが取り出されたこと又は前記キーケースにキーが戻されたことを検出するキー出し入れセンサと、前記キー出し入れセンサの出力信号が発生した時刻を施錠時刻として記憶し表示する電子時計とから構成された施錠確認支援装置において、前記押え部材をカム状部材とした。そして、このカム状押え部材を前記壁面の方向にバネによって付勢されるようにして前記キー収納室の出入口近くに回転可能に配置した。
【0009】
前記キー出し入れセンサは前記キーケース内に配置されて前記押え部材で操作される検出スイッチである。
【0010】
また、前記カム状押え部材は、回転軸に対して直角に形成された凹部とその左右に形成された一対の翼状押え部とを有する合成樹脂製カム状押え部材である。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る施錠確認支援装置、即ちキー出し入れセンサと前記キー出し入れセンサの出力信号が発生した時刻を施錠時刻として記憶し表示する電子時計とから構成された施錠確認支援装置の第1実施形態は、図1の断面図に示す如く、隔壁1aによって区画されたキー収納部1bと電子部品等収納部1cとが形成されたキーケース1を備えるものである。キーケース1にはキー出入口1dと透明窓1eが形成されている。
【0012】
キーケース1のキー収納部1bには、キーKが収納されている。また、キーケース1の電子部品等収納部1cには、カム状押え部材2、押えバネ4、キー出し入れセンサ5、印刷配線板6、電子回路部7、液晶表示部8、操作スイッチ9、電池10が収納されている。
【0013】
即ち、カム状押え部材2は、キー収納室1bのキー出入口1dの近くに枢軸回転可能に配置されている。カム状押え部材2の回転軸3はキーケース1に固定されている。押えバネ4は、カム状押え部材2を図の反時計方向に付勢するようにしてケース1に固定されている。このように、カム状おさえ部材2の逃げ空間の厚みと電子部品等収納部1cの収納空間の厚みとを共用するケース構造としたことによって、施錠確認支援装置の薄型化を実現した。
【0014】
キー出し入れセンサ5は固定接点5aと可動接点5bとで構成された検出スイッチ型キー出し入れセンサである。検出スイッチ型キー出し入れセンサ5の固定接点5aは印刷回路板6に固着されている。また、その固定端を印刷回路板6に固着された可動接点5bは、その自由端をカム状押え部材2の操作端部2aと係合可能な位置まで延伸して配置されている。検出スイッチ型キー出し入れセンサ5は、リモコンや電卓の押しボタンスイッチ等で用いられているメンブレンスイッチにして同一基板上に作成することも可能である。
【0015】
電子時計を構成する制御部やクロックやメモリ等の電子回路部7、操作スイッチ9及び電池10は印刷回路板6に取付けられている。液晶表示部8は透明窓1eが設けられているキーケース1の壁面に取付けられている。
【0016】
上述の第1実施形態の施錠確認支援装置において、カム状押え部材2がどのように機能するかを図2〜図4を参照して以下に説明する。キーKがキーケース1から取り出された状態では、図2に示す如く、カム状押え部材2は押えバネ4の力によって反時計方向の限界位置まで回動させられている。この反時計方向の限界位置は、カム状押え部材2の先端部分がキーケース1のキー収納室1bの壁面に接する位置、又は検出スイッチ型キー出し入れセンサ5の可動接点5bを固定接点5aに接触させるようにカム状押え部材2のスイッチ操作端部2aが回動させられた位置である。従って、キーKがキーケース1から取り出された状態では、カム状押え部材2のスイッチ操作端部2aは可動接点5bの端部と係合しており、可動接点5bは固定接点5aと接触状態にある。可動接点5bが固定接点5aと接触した瞬間に、検出スイッチ型キー出し入れセンサ5はオン信号を発生する。
【0017】
キーKがキーケース1に収納された状態では、図3又は図4に示す如く、カム状押え部材2は押えバネ4の力に抗して時計方向に回動させられ、カム状押え部材2のスイッチ操作端部2aはキー出し入れセンサ5の可動接点5bの端部を操作して、その固定接点5aとの接触を解く。可動接点5bが固定接点5aから離れた瞬間に、検出スイッチ型キー出し入れセンサ5はオフ信号を発生する。
【0018】
図3は、薄いキーKがキーケースに収納された状態におけるカム状押え部材2と検出スイッチ型キー出し入れセンサ5の相対的な位置関係を示す。また、図4は、厚いキーKがキーケースに収納された状態におけるカム状押え部材2と検出スイッチ型キー出し入れセンサ5の相対的な位置関係を示している。
【0019】
図1、図3及び図4に示すキーKの収納状態から理解される通り、キーケース1のキー収納室1bの寸法は、対象となるキーのキー本体の最大厚さと最大長さに対応できるように選ばれている。また、カム状押え部材2のスイッチ操作端部2aと検出スイッチ型キー出し入れセンサ5の可動接点5bの端部は、最も薄いキー本体のキーKが収納されたときに係合するように、カム状押え部材2と検出スイッチ型キー出し入れセンサ5の可動接点5bとの相対的な位置関係が設定されている。
【0020】
次に、本発明に係る施錠確認支援装置の第2実施形態は、図5の部分断面図(A)と部分底面図(B)で示す如くである。図5において、1はキーケース、1bはキー収納室、2はカム状押え部材、4は押えバネ、5bはキー出し入れセンサの可動接点、6は印刷回路板である。なお、図5(A)において、カム状押え部材2はキーがキー収納室1bに収納されていないときの回転位置と、キーがキー収納室1bに収納されているときの回転位置とが示されている。
【0021】
第2実施形態の施錠確認支援装置に採用されているカム状押え部材と押えバネは、図6の拡大平面図(A)と側面図(B)に示す如くである。即ち、第2実施形態の施錠確認支援装置において、カム状押え部材2は、回転軸2cに対して直角に形成された凹部2aとその左右に形成された一対の翼状押え部2bとを有する合成樹脂製カム状押え部材である。カム状押え部材2を合成樹脂製とすることで、キーのキーの収納と取り出しが、従来の金属製押え部材に比べて極めて円滑に行えるようになった。
【0022】
回転軸2cに対して直角に形成された凹部2aの裏面は、キーがキーケース1から取り出されたときにはキー出し入れセンサの可動接点5bと係合してキー出し入れセンサのスイッチをオフにし、キーがキーケース1に収納されたときにはキー出し入れセンサの可動接点5bとの係合を解いてキー出し入れセンサのスイッチをオフにする。従って、回転軸2cに対して直角に形成された凹部2aの裏面は、カム状押え部材2のスイッチ操作端部として機能するものである。また、回転軸2cに対して直角に形成された凹部2aの表面は、キー本体に長手方向の突条が形成されたキーの収納を円滑に行う作用を有する。回転軸2cは、回転軸3と別体の第1実施形態におけるカム状押え部材と異なり、カム状押え部材と一体に形成されている。
【0023】
押えバネ4は、弾性を有する金属線を折り曲げて、垂直な固定部4aと水平な一対のバネ部4bとを形成したものである。なお、バネ部4bの寸法は、凹部2aとその左右に形成された一対の翼状押え部2bを有するカム状押え部材2と係合するように選定されている。
【0024】
上述の如く構成された本発明に係る施錠確認支援装置は、市販の殆どのキーに適用できるものである。これは、キー収納室の出入口近くに回転可能に配置されてその壁面の方向に押さえバネ4によって付勢されたカム状部材2をキーケース1に備えたからである。因みに、市販されている扉錠のキーの代表的なものは、キー本体の長さが3cm、幅が8mm、厚さが2mmのもの、キー本体の長さが40mm、幅が10mm、厚さが4mmのもの、キー本体の長さが28mm、幅が7mm、厚さが2mmのものである。また、ロッカー錠や机の引出し錠のキーは、例えば、キー本体の長さが25mm、幅が10mm、厚さが1.2mmのものや、キー本体の長さが20mm、幅が7mm、厚さが1.5mmのものがある。
【0025】
本発明に係る施錠確認支援装置は、ブロック回路図で示せば図6の如くである。即ち、本発明に係る施錠確認支援装置は、電子時計20とキー出し入れセンサ30とで構成されている。電子時計20は、制御回路21とクロック23とから構成された制御部、メモリ22で構成された記憶部、表示回路24と表示素子25で構成された表示部、操作ボタン26及び電源27を具備している。前記表示部、操作ボタン26及び電源27は、図1の第1実施形態における液晶表示部8、操作スイッチ9及び電池10に夫々対応する。また、キー出し入れセンサ30は、固定接点5aと可動接点5bとで構成された検出スイッチ型キー出し入れセンサ5に対応する。
【0026】
本発明に係る施錠確認支援装置において、利用者がキーケース1からキーKを取り出すと、キー出し入れセンサ30はキー取り出し信号を発生する。すると、制御回路21はメモリ22に記憶されている防災・防犯メッセージやマークを読み出し、表示回路24を制御して液晶表示素子25に表示し、利用者に火の始末・戸締まりの確認を促す。
【0027】
施錠後に利用者がキーKをキーケース1に戻すと、キー出し入れセンサ30はキー戻し信号を発生する。すると、制御回路31はクロック23が計時している現在時刻を施錠時刻としてメモリ22に記憶し且つ表示回路24を制御して液晶表示素子25に前記施錠時刻を表示させる。この施錠時刻の表示を見て、利用者は施錠したことと防災・防犯の確認をしたことを、自分の脳裏に明瞭に記憶することができる。メモリ22に記憶されている施錠時刻は、電子装置20に設けられている操作ボタン26を操作すると液晶表示素子25に再表示される。これによって、利用者は施錠したことと防災・防犯の確認をしたことを再確認することができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明により、様々な形状と寸法のキーを保持すると共に、キー出し入れセンサを操作できるキー保持機構を備えた施錠確認支援装置を提供することができた。 また、カム状おさえ部材の逃げ空間の厚みと電子部品等収納室の厚みを共用出来るため、施錠確認支援装置の薄型化が可能になった。更に、本発明に係る施錠確認支援装置では、検出型キー出し入れセンサをリモコンや電卓の押しボタンスイッチ等で用いられているメンブレンスイッチで構成し、同一基板上に作成することが容易であり、コスト低減および信頼性向上が図れるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】キーKがキーケースに収納された状態の本発明に係る施錠確認支援装置の第1実施形態の断面図である。
【図2】キーKがキーケースから取り出された状態で示した第1実施形態の施錠確認装置の動作説明図である。
【図3】薄いキーKがキーケースに収納された状態で示した第1実施形態の施錠確認装置の動作説明図である。
【図4】厚いキーKがキーケースに収納された状態で示した第1実施形態の施錠確認装置の動作説明図である。
【図5】本発明に係る施錠確認支援装置の第2実施形態の部分断面図(A)と部分底面図(B)である。
【図6】第2実施形態に採用されているカム状押え部材と押えバネの一実施例を拡大した平面図(A)と側面図(B)である。
【図7】本発明に係る施錠確認支援装置の回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 キーケース
1a 隔壁
1b キー収納室
1c 電子部品等収納室
1d キー出入口
1e 透明窓
2 カム状押え部材
3 回転軸
4 押えバネ
5 キー出し入れセンサ
5a 固定接点
5b 可動接点
6 印刷回路板
7 電子回路部
8 液晶表示部
9 操作スイッチ
10 電池
20 電子時計
21 制御回路
22 メモリ
23 クロック
24 表示回路
25 表示素子
26 操作ボタン
27 電源
30 キー出し入れセンサ
K キー
【発明の属する技術分野】
本発明は、キーによる施錠が完了した時刻を記憶し表示して、利用者の施錠の確認を支援する施錠確認支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
外出した際に、施錠したか否か不安感に襲われることは誰もが体験することであろう。外出直後であれば引き返して施錠を再確認する人も少なくない。中には近所や親類に電話で依頼し安全を再確認して貰う心配性の人もいる。特に独り暮らしのお年寄りの多くが、しばしばこのような行為をしているようである。また、ガス、電気、戸締まり等の家庭内の安全点検確認にまつわる不安感についても、同様である。
【0003】
そこで、このような不安を解消する施錠確認支援装置が特許第3312900号公報(特許文献1)に開示されている。即ち、押え部材によってキー本体をキー収納室の壁面に押圧してキーを保持するキーケースと、前記キーケースからキーが取り出されたこと又は前記キーケースにキーが戻されたことを検出するキー出し入れセンサと、前記キー出し入れセンサの出力信号が発生した時刻を確認時刻として記憶し表示する電子時計とから構成された施錠確認支援装置が開示されている。そして、前記電子時計は計時部と制御部と記憶部と表示部とを備えたものであり、前記押え部材は前記キー出し入れセンサを構成している金属製板バネである。
【0004】
利用者がキーケースからキーを取り出すと、前記キー出し入れセンサはキー取り出し信号を発生する。すると、前記制御部は前記表示部に防災・防犯メッセージやマークを表示し、利用者に火の始末・戸締まりの確認を促す。施錠後に利用者がキーをキーケースに戻すと、前記キー出し入れセンサはキー戻し信号を発生する。すると、前記制御部は前記計時部が計時している現在時刻を施錠時刻として前記記憶部に記憶し前記表示部に表示させる。この施錠時刻の表示を見て、利用者は施錠したことと防災・防犯の確認をしたことを、自分の脳裏に明瞭に記憶することができる。前記記憶部に記憶されている施錠時刻は、確認ボタンを操作すると前記表示部に再表示される。これによって、利用者は施錠したことと防災・防犯の確認をしたことを再確認することができる。
【0005】
上述の従来の施錠確認支援装置においては、その図8の断面図に示す如く、キーはキー本体を金属製板バネによって収納室の壁に押し付けられてキーケース内に保持されている。前記金属製板バネはキー出し入れセンサの接点バネ構成部材であるから、キー保持機構は構造が簡単であるという特長を有する。しかしながら、キー本体の中央付近を金属製板バネで挟持するキー保持機構では、様々な形状と寸法のキーを保持することが出来ないという問題がある。
【0006】
【特許文献1】特許第3312900号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする課題は、様々な形状と寸法のキーを保持すると共に、キー出し入れセンサを操作できるキー保持機構を備えた施錠確認支援装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、押え部材によってキー本体をキー収納室の壁面に押圧してキーを保持するキーケースと、前記キーケースからキーが取り出されたこと又は前記キーケースにキーが戻されたことを検出するキー出し入れセンサと、前記キー出し入れセンサの出力信号が発生した時刻を施錠時刻として記憶し表示する電子時計とから構成された施錠確認支援装置において、前記押え部材をカム状部材とした。そして、このカム状押え部材を前記壁面の方向にバネによって付勢されるようにして前記キー収納室の出入口近くに回転可能に配置した。
【0009】
前記キー出し入れセンサは前記キーケース内に配置されて前記押え部材で操作される検出スイッチである。
【0010】
また、前記カム状押え部材は、回転軸に対して直角に形成された凹部とその左右に形成された一対の翼状押え部とを有する合成樹脂製カム状押え部材である。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る施錠確認支援装置、即ちキー出し入れセンサと前記キー出し入れセンサの出力信号が発生した時刻を施錠時刻として記憶し表示する電子時計とから構成された施錠確認支援装置の第1実施形態は、図1の断面図に示す如く、隔壁1aによって区画されたキー収納部1bと電子部品等収納部1cとが形成されたキーケース1を備えるものである。キーケース1にはキー出入口1dと透明窓1eが形成されている。
【0012】
キーケース1のキー収納部1bには、キーKが収納されている。また、キーケース1の電子部品等収納部1cには、カム状押え部材2、押えバネ4、キー出し入れセンサ5、印刷配線板6、電子回路部7、液晶表示部8、操作スイッチ9、電池10が収納されている。
【0013】
即ち、カム状押え部材2は、キー収納室1bのキー出入口1dの近くに枢軸回転可能に配置されている。カム状押え部材2の回転軸3はキーケース1に固定されている。押えバネ4は、カム状押え部材2を図の反時計方向に付勢するようにしてケース1に固定されている。このように、カム状おさえ部材2の逃げ空間の厚みと電子部品等収納部1cの収納空間の厚みとを共用するケース構造としたことによって、施錠確認支援装置の薄型化を実現した。
【0014】
キー出し入れセンサ5は固定接点5aと可動接点5bとで構成された検出スイッチ型キー出し入れセンサである。検出スイッチ型キー出し入れセンサ5の固定接点5aは印刷回路板6に固着されている。また、その固定端を印刷回路板6に固着された可動接点5bは、その自由端をカム状押え部材2の操作端部2aと係合可能な位置まで延伸して配置されている。検出スイッチ型キー出し入れセンサ5は、リモコンや電卓の押しボタンスイッチ等で用いられているメンブレンスイッチにして同一基板上に作成することも可能である。
【0015】
電子時計を構成する制御部やクロックやメモリ等の電子回路部7、操作スイッチ9及び電池10は印刷回路板6に取付けられている。液晶表示部8は透明窓1eが設けられているキーケース1の壁面に取付けられている。
【0016】
上述の第1実施形態の施錠確認支援装置において、カム状押え部材2がどのように機能するかを図2〜図4を参照して以下に説明する。キーKがキーケース1から取り出された状態では、図2に示す如く、カム状押え部材2は押えバネ4の力によって反時計方向の限界位置まで回動させられている。この反時計方向の限界位置は、カム状押え部材2の先端部分がキーケース1のキー収納室1bの壁面に接する位置、又は検出スイッチ型キー出し入れセンサ5の可動接点5bを固定接点5aに接触させるようにカム状押え部材2のスイッチ操作端部2aが回動させられた位置である。従って、キーKがキーケース1から取り出された状態では、カム状押え部材2のスイッチ操作端部2aは可動接点5bの端部と係合しており、可動接点5bは固定接点5aと接触状態にある。可動接点5bが固定接点5aと接触した瞬間に、検出スイッチ型キー出し入れセンサ5はオン信号を発生する。
【0017】
キーKがキーケース1に収納された状態では、図3又は図4に示す如く、カム状押え部材2は押えバネ4の力に抗して時計方向に回動させられ、カム状押え部材2のスイッチ操作端部2aはキー出し入れセンサ5の可動接点5bの端部を操作して、その固定接点5aとの接触を解く。可動接点5bが固定接点5aから離れた瞬間に、検出スイッチ型キー出し入れセンサ5はオフ信号を発生する。
【0018】
図3は、薄いキーKがキーケースに収納された状態におけるカム状押え部材2と検出スイッチ型キー出し入れセンサ5の相対的な位置関係を示す。また、図4は、厚いキーKがキーケースに収納された状態におけるカム状押え部材2と検出スイッチ型キー出し入れセンサ5の相対的な位置関係を示している。
【0019】
図1、図3及び図4に示すキーKの収納状態から理解される通り、キーケース1のキー収納室1bの寸法は、対象となるキーのキー本体の最大厚さと最大長さに対応できるように選ばれている。また、カム状押え部材2のスイッチ操作端部2aと検出スイッチ型キー出し入れセンサ5の可動接点5bの端部は、最も薄いキー本体のキーKが収納されたときに係合するように、カム状押え部材2と検出スイッチ型キー出し入れセンサ5の可動接点5bとの相対的な位置関係が設定されている。
【0020】
次に、本発明に係る施錠確認支援装置の第2実施形態は、図5の部分断面図(A)と部分底面図(B)で示す如くである。図5において、1はキーケース、1bはキー収納室、2はカム状押え部材、4は押えバネ、5bはキー出し入れセンサの可動接点、6は印刷回路板である。なお、図5(A)において、カム状押え部材2はキーがキー収納室1bに収納されていないときの回転位置と、キーがキー収納室1bに収納されているときの回転位置とが示されている。
【0021】
第2実施形態の施錠確認支援装置に採用されているカム状押え部材と押えバネは、図6の拡大平面図(A)と側面図(B)に示す如くである。即ち、第2実施形態の施錠確認支援装置において、カム状押え部材2は、回転軸2cに対して直角に形成された凹部2aとその左右に形成された一対の翼状押え部2bとを有する合成樹脂製カム状押え部材である。カム状押え部材2を合成樹脂製とすることで、キーのキーの収納と取り出しが、従来の金属製押え部材に比べて極めて円滑に行えるようになった。
【0022】
回転軸2cに対して直角に形成された凹部2aの裏面は、キーがキーケース1から取り出されたときにはキー出し入れセンサの可動接点5bと係合してキー出し入れセンサのスイッチをオフにし、キーがキーケース1に収納されたときにはキー出し入れセンサの可動接点5bとの係合を解いてキー出し入れセンサのスイッチをオフにする。従って、回転軸2cに対して直角に形成された凹部2aの裏面は、カム状押え部材2のスイッチ操作端部として機能するものである。また、回転軸2cに対して直角に形成された凹部2aの表面は、キー本体に長手方向の突条が形成されたキーの収納を円滑に行う作用を有する。回転軸2cは、回転軸3と別体の第1実施形態におけるカム状押え部材と異なり、カム状押え部材と一体に形成されている。
【0023】
押えバネ4は、弾性を有する金属線を折り曲げて、垂直な固定部4aと水平な一対のバネ部4bとを形成したものである。なお、バネ部4bの寸法は、凹部2aとその左右に形成された一対の翼状押え部2bを有するカム状押え部材2と係合するように選定されている。
【0024】
上述の如く構成された本発明に係る施錠確認支援装置は、市販の殆どのキーに適用できるものである。これは、キー収納室の出入口近くに回転可能に配置されてその壁面の方向に押さえバネ4によって付勢されたカム状部材2をキーケース1に備えたからである。因みに、市販されている扉錠のキーの代表的なものは、キー本体の長さが3cm、幅が8mm、厚さが2mmのもの、キー本体の長さが40mm、幅が10mm、厚さが4mmのもの、キー本体の長さが28mm、幅が7mm、厚さが2mmのものである。また、ロッカー錠や机の引出し錠のキーは、例えば、キー本体の長さが25mm、幅が10mm、厚さが1.2mmのものや、キー本体の長さが20mm、幅が7mm、厚さが1.5mmのものがある。
【0025】
本発明に係る施錠確認支援装置は、ブロック回路図で示せば図6の如くである。即ち、本発明に係る施錠確認支援装置は、電子時計20とキー出し入れセンサ30とで構成されている。電子時計20は、制御回路21とクロック23とから構成された制御部、メモリ22で構成された記憶部、表示回路24と表示素子25で構成された表示部、操作ボタン26及び電源27を具備している。前記表示部、操作ボタン26及び電源27は、図1の第1実施形態における液晶表示部8、操作スイッチ9及び電池10に夫々対応する。また、キー出し入れセンサ30は、固定接点5aと可動接点5bとで構成された検出スイッチ型キー出し入れセンサ5に対応する。
【0026】
本発明に係る施錠確認支援装置において、利用者がキーケース1からキーKを取り出すと、キー出し入れセンサ30はキー取り出し信号を発生する。すると、制御回路21はメモリ22に記憶されている防災・防犯メッセージやマークを読み出し、表示回路24を制御して液晶表示素子25に表示し、利用者に火の始末・戸締まりの確認を促す。
【0027】
施錠後に利用者がキーKをキーケース1に戻すと、キー出し入れセンサ30はキー戻し信号を発生する。すると、制御回路31はクロック23が計時している現在時刻を施錠時刻としてメモリ22に記憶し且つ表示回路24を制御して液晶表示素子25に前記施錠時刻を表示させる。この施錠時刻の表示を見て、利用者は施錠したことと防災・防犯の確認をしたことを、自分の脳裏に明瞭に記憶することができる。メモリ22に記憶されている施錠時刻は、電子装置20に設けられている操作ボタン26を操作すると液晶表示素子25に再表示される。これによって、利用者は施錠したことと防災・防犯の確認をしたことを再確認することができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明により、様々な形状と寸法のキーを保持すると共に、キー出し入れセンサを操作できるキー保持機構を備えた施錠確認支援装置を提供することができた。 また、カム状おさえ部材の逃げ空間の厚みと電子部品等収納室の厚みを共用出来るため、施錠確認支援装置の薄型化が可能になった。更に、本発明に係る施錠確認支援装置では、検出型キー出し入れセンサをリモコンや電卓の押しボタンスイッチ等で用いられているメンブレンスイッチで構成し、同一基板上に作成することが容易であり、コスト低減および信頼性向上が図れるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】キーKがキーケースに収納された状態の本発明に係る施錠確認支援装置の第1実施形態の断面図である。
【図2】キーKがキーケースから取り出された状態で示した第1実施形態の施錠確認装置の動作説明図である。
【図3】薄いキーKがキーケースに収納された状態で示した第1実施形態の施錠確認装置の動作説明図である。
【図4】厚いキーKがキーケースに収納された状態で示した第1実施形態の施錠確認装置の動作説明図である。
【図5】本発明に係る施錠確認支援装置の第2実施形態の部分断面図(A)と部分底面図(B)である。
【図6】第2実施形態に採用されているカム状押え部材と押えバネの一実施例を拡大した平面図(A)と側面図(B)である。
【図7】本発明に係る施錠確認支援装置の回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 キーケース
1a 隔壁
1b キー収納室
1c 電子部品等収納室
1d キー出入口
1e 透明窓
2 カム状押え部材
3 回転軸
4 押えバネ
5 キー出し入れセンサ
5a 固定接点
5b 可動接点
6 印刷回路板
7 電子回路部
8 液晶表示部
9 操作スイッチ
10 電池
20 電子時計
21 制御回路
22 メモリ
23 クロック
24 表示回路
25 表示素子
26 操作ボタン
27 電源
30 キー出し入れセンサ
K キー
Claims (3)
- 押え部材によってキー本体をキー収納室の壁面に押圧してキーを保持するキーケースと、前記キーケースからキーが取り出されたこと又は前記キーケースにキーが戻されたことを検出するキー出し入れセンサと、前記キー出し入れセンサの出力信号が発生した時刻を施錠時刻として記憶し表示する電子時計とから構成された施錠確認支援装置において、前記押え部材は前記キー収納室の出入口近くに回転可能に配置されてその壁面の方向に押さえバネによって付勢されたカム状部材であることを特徴とする施錠確認支援装置。
- 前記キー出し入れセンサは、前記キーケース内に配置されて前記押え部材で操作される検出スイッチであることを特徴とする請求項1の施錠確認支援装置。
- 前記カム状押え部材は、回転軸に対して直角に形成された凹部とその左右に形成された一対の翼状押え部とを有する合成樹脂製カム状押え部材であることを特徴とする請求項1の施錠確認支援装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003132788A JP2004332481A (ja) | 2003-05-12 | 2003-05-12 | 施錠確認支援装置 |
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JP2003132788A JP2004332481A (ja) | 2003-05-12 | 2003-05-12 | 施錠確認支援装置 |
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JP2004332481A true JP2004332481A (ja) | 2004-11-25 |
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ID=33507527
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JP2003132788A Pending JP2004332481A (ja) | 2003-05-12 | 2003-05-12 | 施錠確認支援装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007085028A (ja) * | 2005-09-20 | 2007-04-05 | Tokai Rika Co Ltd | 携帯電話におけるケース構造体 |
CN102322177A (zh) * | 2011-05-23 | 2012-01-18 | 镇江泰丰电工设备制造有限公司 | 电磁锁专用解锁钥匙 |
-
2003
- 2003-05-12 JP JP2003132788A patent/JP2004332481A/ja active Pending
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