JP2004332150A - ツインワイヤ式抄合せフォ−マ - Google Patents
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Abstract
【課題】フォーマ部が短い1台の抄紙機で、多品種の紙を重ね合わせた多層紙を抄造することができるツインワイヤ式の抄合せフォ−マを提供する。
【解決手段】裏層を形成するための裏層用フォーマA2、中層を形成するための中層用フォーマB2及び表層を形成するための表層用フォーマC2でそれぞれ抄造された多品種紙を重ね合わせた多層紙を抄紙する抄合せフォーマである。
裏層用フォーマA2の上部に、中層用フォーマB2と表層用フォーマC2が、それぞれが形成する湿紙の進行方向を互いに逆にして対向して配設されている。
重ね合わせる紙を抄造する各層用フォーマA2、B2及びC2は、ロールシュータイプのツインワイヤフォーマとして構成して脱水能力が向上されているので、高速運転性が確保され、各層の湿紙を形成するためのフォ−ミング部の長さL4が短くなり、フォーマ全体の長さL1を小さくすることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】裏層を形成するための裏層用フォーマA2、中層を形成するための中層用フォーマB2及び表層を形成するための表層用フォーマC2でそれぞれ抄造された多品種紙を重ね合わせた多層紙を抄紙する抄合せフォーマである。
裏層用フォーマA2の上部に、中層用フォーマB2と表層用フォーマC2が、それぞれが形成する湿紙の進行方向を互いに逆にして対向して配設されている。
重ね合わせる紙を抄造する各層用フォーマA2、B2及びC2は、ロールシュータイプのツインワイヤフォーマとして構成して脱水能力が向上されているので、高速運転性が確保され、各層の湿紙を形成するためのフォ−ミング部の長さL4が短くなり、フォーマ全体の長さL1を小さくすることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のフォ−マでそれぞれ抄造された多品種の紙を重ね合わせた多層紙を1台の抄紙機で抄造するツインワイヤ式の抄合せフォ−マに関する。
【0002】
【従来の技術】
多品種の紙を重ね合わせた多層紙を1台の抄紙機で抄造するようにしたフォ−マは種々の型式のものが提供されている。
その例として、実開平04−131698号公報には、ミニフォードリニア上の湿紙とボトムワイヤパート上の湿紙との抄合せを行なう抄合せ抄紙機において、抄合せを行なう部位におけるボトムワイヤパート上への押し込み量の調整機構が開示されている。
【0003】
また、特開平05−033282号公報には、ボトムワイヤ上に紙料噴出方向が互いに逆のボトムプライフォーミング用フォードリニアと、トッププライフォーミング用フォードリニアを設置することによって、ワイヤマークのない、平滑度に優れ、かつ微細繊維に富むミニフォードリニアの上面側であるフリーサイドを、板紙の表裏面に出し、表裏両外表面が印刷適性に優れた高級板紙を抄造する抄紙機が開示されている。
【0004】
また、米国特許4830709号には、そのFIG.2に示されているように、2組のツインワイヤで紙層を形成する多層紙フォーマが開示され、上部脱水装置や、湿紙をボトムワイヤに移送するカーブドサクションボックスを用いることが開示されている。
【0005】
更にまた、特開平07−258991号公報には、多層の紙ウェブを形成する製紙機械として、2組のツインワイヤで紙層を形成する多層紙フォーマにおいて、上部脱水装置に対向させた下側の脱水バーを弾性的に押圧可能に配置した構成のものが開示されている。
【0006】
一方、米国特許3565757号には、そのFIG.2に見られるように、ツインワイヤがフォーミングロール上で収束する部分に紙料を供給して、ツインワイヤの初期脱水をそのフォーミングロール上で行なった後にサクションボックスからなる下部脱水装置で単層の紙を形成するフォーマが開示されている。
【0007】
図3には、長網式フォーマの上部に長網式のミニフォ−ドリニアを乗せた構造をもつ従来の抄合せ板紙用のフォ−マの例を示してある。図3に示した抄合せ板紙用のフォ−マの概要を説明すると、この抄合せ板紙用のフォ−マは、裏層用フォーマA1、中層用フォーマB1、表層用フォーマC1及びプレス部D1から構成されている。
【0008】
図3の抄合せ板紙用のフォ−マにおいて、裏層用フォーマA1の第1ヘッドボックス1から供給された原料液は、裏層用フォ−ミングワイヤW1のル−プ内に設けられた裏層用フォ−ミングボ−ド16上に乗せられ、裏層用フォイルボックス4及び裏層用ウェットボックス7により湿紙が形成され、裏層用サクションボックス10により水分が調整されて、裏層の湿紙形成部の上部で形成された湿紙と重ね合わせるのに都合のよい水分レベルに保たれる。
【0009】
中層の湿紙は中層用フォーマB1で形成される。中層用フォーマB1では、第2ヘッドボックス2から原料液が供給され、中層用フォ−ミングワイヤW2のル−プ内に設けられた中層用フォ−ミングボ−ド17上に乗せられ、中層用フォイルボックス5及び中層用ウェットボックス8により形成された湿紙は中層用サクションボックス11により所要の水分調整が行なわれて、重ね合わせに都合のよい水分レベルに保たれる。
【0010】
表層の湿紙は表層用フォーマC1において同様にして形成されるが、表層の湿紙は前記した裏層及び中層の湿紙形成とは逆向きに進行して形成される。
すなわち、表層用フォーマC1において第3ヘッドボックス3から供給された原料液は、表層用フォ−ミングワイヤW3のル−プ内に設けられたフォ−ミングボ−ド18上に乗せられ、表層用フォイルボックス6及び表層用ウェットボックス9で形成された湿紙は表層用サクションボックス12で所要の水分調整が行なわれて、重ね合わせに都合のよい水分レベルに保たれた表層用フォ−ミングワイヤW3上の湿紙は、ク−チロ−ル43により進行方向を変えて斜め下方に向かい、オ−プンロ−ル19上の中層湿紙と重ね合わされる。
【0011】
その後、中層の湿紙はトランスファボックス13のバキュ−ムにより中層用フォ−ミングワイヤW2から剥離され、中層の湿紙と表層の湿紙が重ね合わさったものがオ−プンロ−ル20により裏層用フォ−ミングワイヤW1上の裏層湿紙と重ね合わせられて3層構造となり、トランスファボックス14のバキュ−ムにより湿紙は表層用フォ−ミングワイヤW3から離れて行く。
【0012】
こうして形成された3層構造の湿紙はサクションボックス15により所要の脱水が行なわれ、更にサクションク−チロ−ル39により濃度を上げられて次工程のプレス部D1へと進む。ワイヤサポ−トフォイル42が、トランスファボックス14とサクションボックス15の間のワイヤの垂れ下がりを抑制するために適宜設けられる。
【0013】
この方式のフォ−マでは各層の湿紙を形成するためのフォ−ミング部が長く、生産性を上げるため抄速を上げようとすると、各フォ−マ部は更に長くなり、かつ、高速では繊維分散の良い湿紙形成がむつかしくなる欠点があるため、1000m/minを超えた運転は困難であった。これは各層の湿紙を形成するフォ−マがシングルワイヤで構成された長網式であることが根本原因である。
【0014】
【特許文献1】
実開平04−131698号公報
【特許文献2】
特開平05−033282号公報
【特許文献3】
米国特許第3565757号明細書(FIG.2)
【特許文献4】
米国特許第4830709号明細書(FIG.2)
【特許文献5】
特開平07−258991号公報(図1〜図3)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の抄合せフォ−マが前記した問題点を有していた点に鑑み、フォーマ部が短い1台の抄紙機で多品種の紙を重ね合わせた多層紙を抄造することができるツインワイヤ式の抄合せフォ−マを提供することを課題としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
抄合せではない単層の紙の製造においては、ツインワイヤにより繊維分散を良くして運転速度を上げたツインワイヤフォ−マが昨今目覚ましく発達している。特にツインワイヤの収束部に原料液を供給して初期脱水をロ−ルラップ上で行なうロ−ルフォ−マ方式により両ワイヤ側に薄い繊維マットを形成した後、シュ−ブレ−ドを使って繊維分散を良くするシュ−フォ−マ方式の、いわゆるロ−ルシュ−タイプのツインワイヤフォ−マは、ロ−ルラップによって脱水能力を向上させて、脱水性が良くない故紙等の原料液においても、ツインワイヤフォ−マの高速運転性を確保しており、また、カンタ−シュ−を含めたシュ−を用いたフォ−ミングにより繊維分散性が優れ、また、ワンパスリテンションが高い等多くの利点がある。
【0017】
従ってこの形式のフォ−ミングメカニズムを抄合せフォ−マに取り入れ、図3に例示したような従来の抄合せ板紙用フォ−マにおける前述の欠点を回避して、繊維分散が良く、高速運転に適応可能なフォ−マを実現しようというのが本発明の着眼である。
【0018】
本発明は、前記した着眼点に基づいて前記課題を解決するため、複数のフォーマでそれぞれ抄造された多品種紙を重ね合わせた多層紙を抄紙する抄合せフォーマにおいて、重ね合わせる紙を抄造する各フォーマをロールシュータイプのツインワイヤフォーマとしたツインワイヤ式抄合せフォ−マを提供する。
【0019】
本発明のツインワイヤ式抄合せフォ−マは、前記したようにロールシュータイプのツインワイヤフォーマでそれぞれ抄造した紙を重ね合わせる構成としているので、脱水能力が向上されて高速運転性が確保され、各層の湿紙を形成するためのフォ−ミング部の長さが短くなり、フォーマ全体の長さを小さくすることができる。
また、本発明によるツインワイヤ式抄合せフォ−マでは、複数のフォーマを基本的に同じ仕様とすることができるので、製造、運転、保守が容易である。
【0020】
本発明によるツインワイヤ式抄合せフォ−マは、多層紙を裏層、中層及び表層の3層から構成し、裏層を形成するための裏層用フォーマの上部に中層用フォーマと表層用フォーマを、それぞれが形成する湿紙の進行方向を互いに逆にして対向して配設した構成とすることができる。
【0021】
また、本発明のツインワイヤ式抄合せフォ−マにおいて、各紙層用フォーマを、トップワイヤとボトムワイヤの収束部に原料液が供給され、両ワイヤのラップ部でボトムワイヤ内に設置のフォーミングロールで下方に脱水され、その後トップワイヤ内に設置の脱水装置で上方に脱水された後、カーブドサクションボックスで湿紙がボトムワイヤ上の移されるようにした構成として、更に脱水性能を向上させることができる。
【0022】
また、本発明のツインワイヤ式抄合せフォ−マにおいて、中層用フォーマと表層用フォーマは、それぞれ湿紙を斜め下方に向けて進めて互いに重ねるようy字形に配置された構成にして、フォーミング部の長さを更に短縮されたものにすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるツインワイヤ式抄合せフォ−マを図示した実施の形態に基づいて具体的に説明する。
【0024】
(第1実施形態)
まず、図1に示した第1実施形態によるツインワイヤ式抄合せフォ−マについて説明する。図1において、A2は裏層用フォーマで、裏層用フォーマA2においては、裏層用ボトムフォ−ミングワイヤW11のル−プ内に設けられた第1フォ−マ用フォ−ミングロ−ル24に対し、裏層用のトップフォ−ミングワイヤW10が抱き角をもって巻き付くことにより発生する両フォ−ミングワイヤW10、W11の収束部に、第1フォ−マ用ヘッドボックス21から噴出された板状の原料液ジェットが供給され、第1フォ−マ用フォ−ミングロ−ル24上の両ワイヤラップ部でロ−ルフォ−マ方式の初期脱水が行なわれる。
第1フォ−マ用フォ−ミングロ−ル24のロ−ルの構造をオ−プンロ−ルあるいはサクションロ−ルとしておけば、この部分で行なわれる初期脱水は両面脱水となる。
【0025】
裏層用のトップフォ−ミングワイヤW10及びボトムフォ−ミングワイヤW11の間に挟まれた原料液はバキュ−ムを働かせることも可能なフォ−ミングシュ−ユニット27により繊維分散が行なわれながら更に脱水が行なわれてシュ−フォ−マ方式での繊維マットの形成が行なわれる。
【0026】
このようにして形成された裏層の湿紙は、カ−ブドサクションボックス30上において裏層用トップフォ−ミングワイヤW10から剥離し、裏層用のボトムフォ−ミングワイヤW11上に乗ったまま進行し、サクションボックス33により水分が調整されて、中層(あるいは表層)の湿紙と重ね合わせるのに都合の良い水分レベルに保たれる。ボトムフォ−ミングワイヤW11の垂れ下がりを抑制するためのワイヤサポ−トフォイル42がカ−ブドサクションボックス30とサクションボックス33の間に適宜設けられる。
【0027】
B2は中層用フォ−マで、中層用フォ−マB2においても同様にして、中層用のトップフォ−ミングワイヤW12及びボトムフォ−ミングワイヤW13が第2フォ−マ用フォ−ミングロ−ル25上で収束する部分に、第2フォ−マ用ヘッドボックス22から板状の原料液ジェット供給され,供給された板状の原料液ジェットは、第2フォ−マ用フォ−ミングロ−ル25上の両ワイヤW12、W13のラップ部でロ−ルフォ−マ方式の初期脱水が行なわれ、更にバキュ−ムを働かせることも可能なフォ−ミングシュ−ユニット28により繊維分散が行なわれながら更に脱水が行なわれて、シュ−フォ−マ方式での繊維マットの形成が行なわれる。
【0028】
中層用フォ−マB2においても、裏層用のフォ−マにおける場合と同様に、第2フォ−マ用フォ−ミングロ−ル25の構造をオ−プンロ−ルあるいはサクションロ−ルとして、初期脱水を両面脱水とすることもできる。
【0029】
このようにして形成された中層の湿紙から、中層用のトップフォ−ミングワイヤW12がカ−ブドサクションボックス31上で離れ、サクションボックス34によって湿紙水分の調整が行なわれて表層の湿紙と重ね合わせるのに都合のよい水分レベルに保たれる。
【0030】
C2は表層用フォ−マで、表層用フォ−マC2についても裏層用フォ−マA2あるいは中層用フォ−マB2と同様にして、第3フォ−マ用ヘッドボックス23、表層用トップフォ−ミングワイヤW14及びボトムフォ−ミングワイヤW15、第3フォ−マ用フォ−ミングロ−ル26、フォ−ミングシュ−ユニット29等により、ロ−ルフォ−マ方式とシュ−フォ−マ方式にて湿紙が形成され、カ−ブドサクションボックス32上で表層用トップフォ−ミングワイヤW14が離れ、湿紙は、サクションボックス35により重ね合わせに都合のよい水分レベルに保たれる。
なお、表層用フォ−マC2は、図1に見られるように裏層用フォ−マA2及び中層用フォ−マB2とは進行方向が逆向きとなっている。
【0031】
こうして形成された表、中、裏の3層の湿紙は従来と同様の工程により重ね合わされる。即ち、表層用フォ−マC2におけるボトムフォ−ミングワイヤW15上の湿紙はク−チロ−ル43により進行方向を変えて斜め下方に向かい、オ−プンロ−ル40上の中層湿紙と重ね合わされ、トランスファボックス36のバキュ−ムにより湿紙は中層用ボトムフォ−ミングワイヤW13から離れ、更に中層と表層の湿紙が重ね合わさったものが、オ−プンロ−ル41により裏層用ボトムフォ−ミングワイヤW11上の裏層湿紙と重ね合わされて3層の構造となり、トランスファボックス37のバキュ−ムにより湿紙は表層用ボトムフォ−ミングワイヤW15から離れて行く。
【0032】
このようにして重ね合わされた3層構造の湿紙は、サクションボックス38により所要の脱水が行なわれ、更にサクションク−チロ−ル39により濃度を上げられて次工程のプレス部D2へと進む。トランスファボックス37と、サクションボックス38の間にもボトムフォ−ミングワイヤW11の垂れ下がりを抑制するためワイヤサポ−トフォイル42が適宜設けられる。
【0033】
(第2実施形態)
次に、図2に示した第2実施形態について説明する。図2に示した第2実施形態の場合は、図1に示した第1実施形態によるツインワイヤ式抄合せフォーマにおける表層用フォ−マC2のク−チロ−ル43を省き、中層用フォ−マB3と表層用フォ−マC3を、アルファベットのyの字形に合わせて表層の湿紙の上に中層の湿紙を抄合せし、その後、これを裏層の湿紙の上に重ね合わせるようにしたものである。
このような配置とすることにより、図2に示した第2実施形態における全フォ−マ部ボトムワイヤロ−ル中心間の距離L2は、図1に示した第1実施形態における全フォ−マ部ボトムワイヤロ−ル中心間の距離L1に比べて短くすることができる。
【0034】
ただし、この第2実施形態のものでは、第2及び第3フォ−マ用ヘッドボックス22及び23の位置が高くなり、フォ−マ全体としての高さは高くなる。
図1あるいは図2いずれの配置であっても、トップフォ−ミングワイヤW10とW20、W12とW22、W14とW24は表・中・裏層共に同一寸法とすることが可能である。特に図1に示す如く中層用フォ−マB2と表層用フォ−マC2を水平対向形に配置した場合は、表層用フォ−マC2のみ勝手違いではあるが、各層用の各フォ−マは基本的に同じ仕様にすることができるため、製造・運転及び保守上の利便性がある。
【0035】
図2に示すような中層用フォ−マB3と表層用フォ−マC3をy字形に配置した場合は、中層用フォ−マB3と表層用フォ−マC3について同様のことが言える。
初期脱水部において、ロ−ルラップで脱水を行うロ−ルフォ−マ方式を取り入れることにより、脱水能力を高めているため、濾水性の良くない故紙原料にも対応でき、更に引続いて、シュ−フォ−マ方式を取り入れていることにより、繊維分散性に優れたフォ−ミングが行なわれる。
【0036】
このように良好な繊維分散の紙匹を高速で形成できるロ−ルシュ−フォ−マを各層のフォ−ミングに組み合わせ使用することにより、最高運転速度は1、000m/minを超えて2、000m/min程度の運転にも十分対応することができる。また、フォ−マ部の長さに関しては、図3に示す長網式での各層用フォ−マ部ロ−ル中心間距離L5に対応するものとして、図1あるいは図2に示すフォ−マトップ中心間距離L4で見ると約半分で済む。
【0037】
従って、3層を形成するフォーマを重ね合わせたフォ−マ全体の抄紙機進行方向長さは、従来方式の長網式の長さL3に比べてL1、L2と短くて済み、コンパクトとなっている。また、中層及び表層用のツインワイヤフォ−マ部を、図示しない吊上装置により持ち上げて、第1フォ−マ用ヘッドボックス21とそのフォ−マのみを使用することにより、単層の印刷用紙、情報用紙、新聞用紙等の抄造にも対応できる。
【0038】
中層のツインワイヤフォ−マ部のみを図示しない吊上げ装置にて持ち上げて、第1及び第3フォ−マ用ヘッドボックス21及び23とそれらのフォ−マのみで運転することも可能である。従って、抄造可能な坪量としては第1フォ−マ用ヘッドボックス21とそのフォ−マのみを使用した場合40g/m2前後から80g/m2前後まで、第1及び第3ヘッドボックス21及び23とそれらのフォ−マを使用した場合80g/m2前後から160g/m2前後まで、第1〜第3フォ−マ用ヘッドボックス21〜23とそれらのフォ−マを使用した場合140g/m2前後から280g/m2前後まで抄造可能である。
このように薄用紙から抄合せ板紙までの巾広い坪量の紙種にも対応できる多品種抄造可能形フォ−マである。
【0039】
また、3層抄合せ紙の場合、両表面共にオモテ面となっている表裏差のない湿紙を形成する配置のフォ−マとなっている。即ち、紙表面のワイヤ−マ−クの点から言えば、ツインワイヤフォ−マで形成された紙層は両表面共にワイヤ面即ち裏面であり、いわゆるオモテ面がないとも言われる。しかしながら、紙匹を構成する両面の組成を比べてみると、多くのシュ−ブレ−ドが配置された側の表面の方が、微細繊維分が少なく、粗い組成になっており、その反対側の表面はフォ−ミングワイヤによるワイヤマ−クはあるものの、組成としては緻密な組成なっていることが一般に知られている。
【0040】
この知見をもとに図1あるいは図2に示されている本発明の実施形態によるフォ−マをみると、第1フォ−マ用ヘッドボックス21からの原料により形成される第1層即ち裏層は、フォ−ミングシュ−ユニット27が進行方向上側に配置されているため、進行方向下側の面に緻密な組成となっている繊維マットが形成されている。
【0041】
第2、第3フォ−マ用ヘッドボックス22及び23からの原料により形成される第2、第3層即ち中層及び表層についても同じ原理によりボトムフォ−ミングワイヤ側の面、即ち進行方向下側の面に緻密な組成の繊維マットが形成されているが、第3層、即ち表層の第3フォ−マ用ヘッドボックス23とそのフォ−マは第1、第2層とは逆向きに配置されている。
このことにより、第1層の繊維マットの上に第2、第3層の繊維マットが重ね合せられた状態では、次工程のプレス部へ向かう湿紙の進行方向上面は、第3層即ち表層用フォ−マC2、C3のフォ−ミングシュ−ユニット29が設けられている面と反対側の面であるため、緻密な組成となっている。
【0042】
従って図1あるいは図2に示されている本発明の実施形態による抄合せフォ−マでは、最終層のヘッドボックス及びそのフォ−マが第1層のものとは逆向きとなっているため、次工程へ向かう湿紙の進行方向上面及び下面は、シュ−ブレ−ドが多数配置されなかった面であり、同じような性質を持つ、共に緻密な組成となっている。従って、後工程により、ワイヤマ−クを消すような平滑化が計られれば両面共にオモテ面となり得る湿紙を形成するものである。
【0043】
この点に関しては、図3に例示する従来の長網タイプの抄合せフォ−マでは両面共に組成的に粗い裏面の湿紙が次工程のプレス部に進むことになっている。
【0044】
以上、本発明を図示した実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明がこれらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更を加えてもよいことはいうまでもない。
【0045】
例えば、図示した実施形態では、裏層、中層及び表層の3層を重ね合わせた多品紙を抄紙する場合を示したが、本発明は2層の多品紙を抄合せする場合や4層の以上の多品紙を抄合せする場合に適用してもよい。
【0046】
また、図示した実施形態では、各フォーマのトップワイヤ内に設置する脱水装置としてフォーミングシューユニットを用いているが、脱水装置としては、これに限らず適宜のものであってよい。また、図示した実施形態では、中層用フォーマと表層用フォーマにサクションボックス34、35を設置しているが、これは不可欠ではない。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、複数のフォーマでそれぞれ抄造された多品種紙を重ね合わせた多層紙を抄紙する抄合せフォーマにおいて、重ね合わせる紙を抄造する各フォーマをロールシュータイプのツインワイヤフォーマとしたツインワイヤ式抄合せフォ−マを提供するもので、このツインワイヤ式抄合せフォ−マでは、重ね合わせる複数の紙を、それぞれ複数のロールシュータイプのツインワイヤフォーマで抄造する構成としているので、各フォーマにおける脱水能力が向上されて高速運転性が確保され、各層の湿紙を形成するためのフォ−ミング部の長さを短くすることができる。
また、本発明によるツインワイヤ式抄合せフォ−マでは、複数のフォーマを基本的に同じ仕様とすることができ、製造、運転、保守が容易である。
【0048】
また、本発明のツインワイヤ式抄合せフォ−マにおいて、各紙層用フォーマを、トップワイヤとボトムワイヤの収束部に原料液が供給され、両ワイヤのラップ部でボトムワイヤ内に設置のフォーミングロールで下方に脱水され、その後トップワイヤ内に設置の脱水装置で上方に脱水された後、カーブドサクションボックスで湿紙がボトムワイヤ上の移されるようにした構成としたものでは、脱水性能が更に向上される。
【0049】
また、本発明のツインワイヤ式抄合せフォ−マにおいて、中層用フォーマと表層用フォーマを、それぞれ湿紙を斜め下方に向けて進めて互いに重ねるようy字形に配置された構成にしたものでは、フォーミング部の長さを更に短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるロ−ルシュ−タイプのツインワイヤフォ−マを組合せた多品種紙抄造用ツインワイヤ式抄合せフォ−マの構造を示す縦断面図。
【図2】本発明の第2実施形態によるロ−ルシュ−タイプのツインワイヤフォ−マを組合せた多品種紙抄造用ツインワイヤ式抄合せフォ−マの構造を示す縦断面図。
【図3】従来の長網式フォ−マの上部に同形式のミニフォ−ドリニアを乗せた抄合せ板紙用のフォ−マの構造例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 第1ヘッドボックス
2 第2ヘッドボックス
3 第3ヘッドボックス
4 裏層用フォイルボックス
5 中層用フォイルボックス
6 表層用フォイルボックス
7 裏層用ウェットボックス
8 中層用ウェットボックス
9 表層用ウェットボックス
10 裏層用サクションボックス
11 中層用サクションボックス
12 表層用サクションボックス
13 トランスファボックス
14 トランスファボックス
15 サクションボックス
16 裏層用フォ−ミングボ−ド
17 中層用フォ−ミングボ−ド
18 表層用フォ−ミングボ−ド
19 オ−プンロ−ル
20 オ−プンロ−ル
21 第1フォ−マ用ヘッドボックス
22 第2フォ−マ用ヘッドボックス
23 第3フォ−マ用ヘッドボックス
24 第1フォ−マ用フォ−ミングロ−ル
25 第2フォ−マ用フォ−ミングロ−ル
26 第3フォ−マ用フォ−ミングロ−ル
27 フォ−ミングシュ−ユニット
28 フォ−ミングシュ−ユニット
29 フォ−ミングシュ−ユニット
30 カ−ブドサクションボックス
31 カ−ブドサクションボックス
32 カ−ブドサクションボックス
33 サクションボックス
34 サクションボックス
35 サクションボックス
36 トランスファボックス
37 トランスファボックス
38 サクションボックス
39 サクションク−チロ−ル
40 オ−プンロ−ル
41 オ−プンロ−ル
42 ワイヤサポ−トフォイル
43 ク−チロ−ル
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のフォ−マでそれぞれ抄造された多品種の紙を重ね合わせた多層紙を1台の抄紙機で抄造するツインワイヤ式の抄合せフォ−マに関する。
【0002】
【従来の技術】
多品種の紙を重ね合わせた多層紙を1台の抄紙機で抄造するようにしたフォ−マは種々の型式のものが提供されている。
その例として、実開平04−131698号公報には、ミニフォードリニア上の湿紙とボトムワイヤパート上の湿紙との抄合せを行なう抄合せ抄紙機において、抄合せを行なう部位におけるボトムワイヤパート上への押し込み量の調整機構が開示されている。
【0003】
また、特開平05−033282号公報には、ボトムワイヤ上に紙料噴出方向が互いに逆のボトムプライフォーミング用フォードリニアと、トッププライフォーミング用フォードリニアを設置することによって、ワイヤマークのない、平滑度に優れ、かつ微細繊維に富むミニフォードリニアの上面側であるフリーサイドを、板紙の表裏面に出し、表裏両外表面が印刷適性に優れた高級板紙を抄造する抄紙機が開示されている。
【0004】
また、米国特許4830709号には、そのFIG.2に示されているように、2組のツインワイヤで紙層を形成する多層紙フォーマが開示され、上部脱水装置や、湿紙をボトムワイヤに移送するカーブドサクションボックスを用いることが開示されている。
【0005】
更にまた、特開平07−258991号公報には、多層の紙ウェブを形成する製紙機械として、2組のツインワイヤで紙層を形成する多層紙フォーマにおいて、上部脱水装置に対向させた下側の脱水バーを弾性的に押圧可能に配置した構成のものが開示されている。
【0006】
一方、米国特許3565757号には、そのFIG.2に見られるように、ツインワイヤがフォーミングロール上で収束する部分に紙料を供給して、ツインワイヤの初期脱水をそのフォーミングロール上で行なった後にサクションボックスからなる下部脱水装置で単層の紙を形成するフォーマが開示されている。
【0007】
図3には、長網式フォーマの上部に長網式のミニフォ−ドリニアを乗せた構造をもつ従来の抄合せ板紙用のフォ−マの例を示してある。図3に示した抄合せ板紙用のフォ−マの概要を説明すると、この抄合せ板紙用のフォ−マは、裏層用フォーマA1、中層用フォーマB1、表層用フォーマC1及びプレス部D1から構成されている。
【0008】
図3の抄合せ板紙用のフォ−マにおいて、裏層用フォーマA1の第1ヘッドボックス1から供給された原料液は、裏層用フォ−ミングワイヤW1のル−プ内に設けられた裏層用フォ−ミングボ−ド16上に乗せられ、裏層用フォイルボックス4及び裏層用ウェットボックス7により湿紙が形成され、裏層用サクションボックス10により水分が調整されて、裏層の湿紙形成部の上部で形成された湿紙と重ね合わせるのに都合のよい水分レベルに保たれる。
【0009】
中層の湿紙は中層用フォーマB1で形成される。中層用フォーマB1では、第2ヘッドボックス2から原料液が供給され、中層用フォ−ミングワイヤW2のル−プ内に設けられた中層用フォ−ミングボ−ド17上に乗せられ、中層用フォイルボックス5及び中層用ウェットボックス8により形成された湿紙は中層用サクションボックス11により所要の水分調整が行なわれて、重ね合わせに都合のよい水分レベルに保たれる。
【0010】
表層の湿紙は表層用フォーマC1において同様にして形成されるが、表層の湿紙は前記した裏層及び中層の湿紙形成とは逆向きに進行して形成される。
すなわち、表層用フォーマC1において第3ヘッドボックス3から供給された原料液は、表層用フォ−ミングワイヤW3のル−プ内に設けられたフォ−ミングボ−ド18上に乗せられ、表層用フォイルボックス6及び表層用ウェットボックス9で形成された湿紙は表層用サクションボックス12で所要の水分調整が行なわれて、重ね合わせに都合のよい水分レベルに保たれた表層用フォ−ミングワイヤW3上の湿紙は、ク−チロ−ル43により進行方向を変えて斜め下方に向かい、オ−プンロ−ル19上の中層湿紙と重ね合わされる。
【0011】
その後、中層の湿紙はトランスファボックス13のバキュ−ムにより中層用フォ−ミングワイヤW2から剥離され、中層の湿紙と表層の湿紙が重ね合わさったものがオ−プンロ−ル20により裏層用フォ−ミングワイヤW1上の裏層湿紙と重ね合わせられて3層構造となり、トランスファボックス14のバキュ−ムにより湿紙は表層用フォ−ミングワイヤW3から離れて行く。
【0012】
こうして形成された3層構造の湿紙はサクションボックス15により所要の脱水が行なわれ、更にサクションク−チロ−ル39により濃度を上げられて次工程のプレス部D1へと進む。ワイヤサポ−トフォイル42が、トランスファボックス14とサクションボックス15の間のワイヤの垂れ下がりを抑制するために適宜設けられる。
【0013】
この方式のフォ−マでは各層の湿紙を形成するためのフォ−ミング部が長く、生産性を上げるため抄速を上げようとすると、各フォ−マ部は更に長くなり、かつ、高速では繊維分散の良い湿紙形成がむつかしくなる欠点があるため、1000m/minを超えた運転は困難であった。これは各層の湿紙を形成するフォ−マがシングルワイヤで構成された長網式であることが根本原因である。
【0014】
【特許文献1】
実開平04−131698号公報
【特許文献2】
特開平05−033282号公報
【特許文献3】
米国特許第3565757号明細書(FIG.2)
【特許文献4】
米国特許第4830709号明細書(FIG.2)
【特許文献5】
特開平07−258991号公報(図1〜図3)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の抄合せフォ−マが前記した問題点を有していた点に鑑み、フォーマ部が短い1台の抄紙機で多品種の紙を重ね合わせた多層紙を抄造することができるツインワイヤ式の抄合せフォ−マを提供することを課題としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
抄合せではない単層の紙の製造においては、ツインワイヤにより繊維分散を良くして運転速度を上げたツインワイヤフォ−マが昨今目覚ましく発達している。特にツインワイヤの収束部に原料液を供給して初期脱水をロ−ルラップ上で行なうロ−ルフォ−マ方式により両ワイヤ側に薄い繊維マットを形成した後、シュ−ブレ−ドを使って繊維分散を良くするシュ−フォ−マ方式の、いわゆるロ−ルシュ−タイプのツインワイヤフォ−マは、ロ−ルラップによって脱水能力を向上させて、脱水性が良くない故紙等の原料液においても、ツインワイヤフォ−マの高速運転性を確保しており、また、カンタ−シュ−を含めたシュ−を用いたフォ−ミングにより繊維分散性が優れ、また、ワンパスリテンションが高い等多くの利点がある。
【0017】
従ってこの形式のフォ−ミングメカニズムを抄合せフォ−マに取り入れ、図3に例示したような従来の抄合せ板紙用フォ−マにおける前述の欠点を回避して、繊維分散が良く、高速運転に適応可能なフォ−マを実現しようというのが本発明の着眼である。
【0018】
本発明は、前記した着眼点に基づいて前記課題を解決するため、複数のフォーマでそれぞれ抄造された多品種紙を重ね合わせた多層紙を抄紙する抄合せフォーマにおいて、重ね合わせる紙を抄造する各フォーマをロールシュータイプのツインワイヤフォーマとしたツインワイヤ式抄合せフォ−マを提供する。
【0019】
本発明のツインワイヤ式抄合せフォ−マは、前記したようにロールシュータイプのツインワイヤフォーマでそれぞれ抄造した紙を重ね合わせる構成としているので、脱水能力が向上されて高速運転性が確保され、各層の湿紙を形成するためのフォ−ミング部の長さが短くなり、フォーマ全体の長さを小さくすることができる。
また、本発明によるツインワイヤ式抄合せフォ−マでは、複数のフォーマを基本的に同じ仕様とすることができるので、製造、運転、保守が容易である。
【0020】
本発明によるツインワイヤ式抄合せフォ−マは、多層紙を裏層、中層及び表層の3層から構成し、裏層を形成するための裏層用フォーマの上部に中層用フォーマと表層用フォーマを、それぞれが形成する湿紙の進行方向を互いに逆にして対向して配設した構成とすることができる。
【0021】
また、本発明のツインワイヤ式抄合せフォ−マにおいて、各紙層用フォーマを、トップワイヤとボトムワイヤの収束部に原料液が供給され、両ワイヤのラップ部でボトムワイヤ内に設置のフォーミングロールで下方に脱水され、その後トップワイヤ内に設置の脱水装置で上方に脱水された後、カーブドサクションボックスで湿紙がボトムワイヤ上の移されるようにした構成として、更に脱水性能を向上させることができる。
【0022】
また、本発明のツインワイヤ式抄合せフォ−マにおいて、中層用フォーマと表層用フォーマは、それぞれ湿紙を斜め下方に向けて進めて互いに重ねるようy字形に配置された構成にして、フォーミング部の長さを更に短縮されたものにすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるツインワイヤ式抄合せフォ−マを図示した実施の形態に基づいて具体的に説明する。
【0024】
(第1実施形態)
まず、図1に示した第1実施形態によるツインワイヤ式抄合せフォ−マについて説明する。図1において、A2は裏層用フォーマで、裏層用フォーマA2においては、裏層用ボトムフォ−ミングワイヤW11のル−プ内に設けられた第1フォ−マ用フォ−ミングロ−ル24に対し、裏層用のトップフォ−ミングワイヤW10が抱き角をもって巻き付くことにより発生する両フォ−ミングワイヤW10、W11の収束部に、第1フォ−マ用ヘッドボックス21から噴出された板状の原料液ジェットが供給され、第1フォ−マ用フォ−ミングロ−ル24上の両ワイヤラップ部でロ−ルフォ−マ方式の初期脱水が行なわれる。
第1フォ−マ用フォ−ミングロ−ル24のロ−ルの構造をオ−プンロ−ルあるいはサクションロ−ルとしておけば、この部分で行なわれる初期脱水は両面脱水となる。
【0025】
裏層用のトップフォ−ミングワイヤW10及びボトムフォ−ミングワイヤW11の間に挟まれた原料液はバキュ−ムを働かせることも可能なフォ−ミングシュ−ユニット27により繊維分散が行なわれながら更に脱水が行なわれてシュ−フォ−マ方式での繊維マットの形成が行なわれる。
【0026】
このようにして形成された裏層の湿紙は、カ−ブドサクションボックス30上において裏層用トップフォ−ミングワイヤW10から剥離し、裏層用のボトムフォ−ミングワイヤW11上に乗ったまま進行し、サクションボックス33により水分が調整されて、中層(あるいは表層)の湿紙と重ね合わせるのに都合の良い水分レベルに保たれる。ボトムフォ−ミングワイヤW11の垂れ下がりを抑制するためのワイヤサポ−トフォイル42がカ−ブドサクションボックス30とサクションボックス33の間に適宜設けられる。
【0027】
B2は中層用フォ−マで、中層用フォ−マB2においても同様にして、中層用のトップフォ−ミングワイヤW12及びボトムフォ−ミングワイヤW13が第2フォ−マ用フォ−ミングロ−ル25上で収束する部分に、第2フォ−マ用ヘッドボックス22から板状の原料液ジェット供給され,供給された板状の原料液ジェットは、第2フォ−マ用フォ−ミングロ−ル25上の両ワイヤW12、W13のラップ部でロ−ルフォ−マ方式の初期脱水が行なわれ、更にバキュ−ムを働かせることも可能なフォ−ミングシュ−ユニット28により繊維分散が行なわれながら更に脱水が行なわれて、シュ−フォ−マ方式での繊維マットの形成が行なわれる。
【0028】
中層用フォ−マB2においても、裏層用のフォ−マにおける場合と同様に、第2フォ−マ用フォ−ミングロ−ル25の構造をオ−プンロ−ルあるいはサクションロ−ルとして、初期脱水を両面脱水とすることもできる。
【0029】
このようにして形成された中層の湿紙から、中層用のトップフォ−ミングワイヤW12がカ−ブドサクションボックス31上で離れ、サクションボックス34によって湿紙水分の調整が行なわれて表層の湿紙と重ね合わせるのに都合のよい水分レベルに保たれる。
【0030】
C2は表層用フォ−マで、表層用フォ−マC2についても裏層用フォ−マA2あるいは中層用フォ−マB2と同様にして、第3フォ−マ用ヘッドボックス23、表層用トップフォ−ミングワイヤW14及びボトムフォ−ミングワイヤW15、第3フォ−マ用フォ−ミングロ−ル26、フォ−ミングシュ−ユニット29等により、ロ−ルフォ−マ方式とシュ−フォ−マ方式にて湿紙が形成され、カ−ブドサクションボックス32上で表層用トップフォ−ミングワイヤW14が離れ、湿紙は、サクションボックス35により重ね合わせに都合のよい水分レベルに保たれる。
なお、表層用フォ−マC2は、図1に見られるように裏層用フォ−マA2及び中層用フォ−マB2とは進行方向が逆向きとなっている。
【0031】
こうして形成された表、中、裏の3層の湿紙は従来と同様の工程により重ね合わされる。即ち、表層用フォ−マC2におけるボトムフォ−ミングワイヤW15上の湿紙はク−チロ−ル43により進行方向を変えて斜め下方に向かい、オ−プンロ−ル40上の中層湿紙と重ね合わされ、トランスファボックス36のバキュ−ムにより湿紙は中層用ボトムフォ−ミングワイヤW13から離れ、更に中層と表層の湿紙が重ね合わさったものが、オ−プンロ−ル41により裏層用ボトムフォ−ミングワイヤW11上の裏層湿紙と重ね合わされて3層の構造となり、トランスファボックス37のバキュ−ムにより湿紙は表層用ボトムフォ−ミングワイヤW15から離れて行く。
【0032】
このようにして重ね合わされた3層構造の湿紙は、サクションボックス38により所要の脱水が行なわれ、更にサクションク−チロ−ル39により濃度を上げられて次工程のプレス部D2へと進む。トランスファボックス37と、サクションボックス38の間にもボトムフォ−ミングワイヤW11の垂れ下がりを抑制するためワイヤサポ−トフォイル42が適宜設けられる。
【0033】
(第2実施形態)
次に、図2に示した第2実施形態について説明する。図2に示した第2実施形態の場合は、図1に示した第1実施形態によるツインワイヤ式抄合せフォーマにおける表層用フォ−マC2のク−チロ−ル43を省き、中層用フォ−マB3と表層用フォ−マC3を、アルファベットのyの字形に合わせて表層の湿紙の上に中層の湿紙を抄合せし、その後、これを裏層の湿紙の上に重ね合わせるようにしたものである。
このような配置とすることにより、図2に示した第2実施形態における全フォ−マ部ボトムワイヤロ−ル中心間の距離L2は、図1に示した第1実施形態における全フォ−マ部ボトムワイヤロ−ル中心間の距離L1に比べて短くすることができる。
【0034】
ただし、この第2実施形態のものでは、第2及び第3フォ−マ用ヘッドボックス22及び23の位置が高くなり、フォ−マ全体としての高さは高くなる。
図1あるいは図2いずれの配置であっても、トップフォ−ミングワイヤW10とW20、W12とW22、W14とW24は表・中・裏層共に同一寸法とすることが可能である。特に図1に示す如く中層用フォ−マB2と表層用フォ−マC2を水平対向形に配置した場合は、表層用フォ−マC2のみ勝手違いではあるが、各層用の各フォ−マは基本的に同じ仕様にすることができるため、製造・運転及び保守上の利便性がある。
【0035】
図2に示すような中層用フォ−マB3と表層用フォ−マC3をy字形に配置した場合は、中層用フォ−マB3と表層用フォ−マC3について同様のことが言える。
初期脱水部において、ロ−ルラップで脱水を行うロ−ルフォ−マ方式を取り入れることにより、脱水能力を高めているため、濾水性の良くない故紙原料にも対応でき、更に引続いて、シュ−フォ−マ方式を取り入れていることにより、繊維分散性に優れたフォ−ミングが行なわれる。
【0036】
このように良好な繊維分散の紙匹を高速で形成できるロ−ルシュ−フォ−マを各層のフォ−ミングに組み合わせ使用することにより、最高運転速度は1、000m/minを超えて2、000m/min程度の運転にも十分対応することができる。また、フォ−マ部の長さに関しては、図3に示す長網式での各層用フォ−マ部ロ−ル中心間距離L5に対応するものとして、図1あるいは図2に示すフォ−マトップ中心間距離L4で見ると約半分で済む。
【0037】
従って、3層を形成するフォーマを重ね合わせたフォ−マ全体の抄紙機進行方向長さは、従来方式の長網式の長さL3に比べてL1、L2と短くて済み、コンパクトとなっている。また、中層及び表層用のツインワイヤフォ−マ部を、図示しない吊上装置により持ち上げて、第1フォ−マ用ヘッドボックス21とそのフォ−マのみを使用することにより、単層の印刷用紙、情報用紙、新聞用紙等の抄造にも対応できる。
【0038】
中層のツインワイヤフォ−マ部のみを図示しない吊上げ装置にて持ち上げて、第1及び第3フォ−マ用ヘッドボックス21及び23とそれらのフォ−マのみで運転することも可能である。従って、抄造可能な坪量としては第1フォ−マ用ヘッドボックス21とそのフォ−マのみを使用した場合40g/m2前後から80g/m2前後まで、第1及び第3ヘッドボックス21及び23とそれらのフォ−マを使用した場合80g/m2前後から160g/m2前後まで、第1〜第3フォ−マ用ヘッドボックス21〜23とそれらのフォ−マを使用した場合140g/m2前後から280g/m2前後まで抄造可能である。
このように薄用紙から抄合せ板紙までの巾広い坪量の紙種にも対応できる多品種抄造可能形フォ−マである。
【0039】
また、3層抄合せ紙の場合、両表面共にオモテ面となっている表裏差のない湿紙を形成する配置のフォ−マとなっている。即ち、紙表面のワイヤ−マ−クの点から言えば、ツインワイヤフォ−マで形成された紙層は両表面共にワイヤ面即ち裏面であり、いわゆるオモテ面がないとも言われる。しかしながら、紙匹を構成する両面の組成を比べてみると、多くのシュ−ブレ−ドが配置された側の表面の方が、微細繊維分が少なく、粗い組成になっており、その反対側の表面はフォ−ミングワイヤによるワイヤマ−クはあるものの、組成としては緻密な組成なっていることが一般に知られている。
【0040】
この知見をもとに図1あるいは図2に示されている本発明の実施形態によるフォ−マをみると、第1フォ−マ用ヘッドボックス21からの原料により形成される第1層即ち裏層は、フォ−ミングシュ−ユニット27が進行方向上側に配置されているため、進行方向下側の面に緻密な組成となっている繊維マットが形成されている。
【0041】
第2、第3フォ−マ用ヘッドボックス22及び23からの原料により形成される第2、第3層即ち中層及び表層についても同じ原理によりボトムフォ−ミングワイヤ側の面、即ち進行方向下側の面に緻密な組成の繊維マットが形成されているが、第3層、即ち表層の第3フォ−マ用ヘッドボックス23とそのフォ−マは第1、第2層とは逆向きに配置されている。
このことにより、第1層の繊維マットの上に第2、第3層の繊維マットが重ね合せられた状態では、次工程のプレス部へ向かう湿紙の進行方向上面は、第3層即ち表層用フォ−マC2、C3のフォ−ミングシュ−ユニット29が設けられている面と反対側の面であるため、緻密な組成となっている。
【0042】
従って図1あるいは図2に示されている本発明の実施形態による抄合せフォ−マでは、最終層のヘッドボックス及びそのフォ−マが第1層のものとは逆向きとなっているため、次工程へ向かう湿紙の進行方向上面及び下面は、シュ−ブレ−ドが多数配置されなかった面であり、同じような性質を持つ、共に緻密な組成となっている。従って、後工程により、ワイヤマ−クを消すような平滑化が計られれば両面共にオモテ面となり得る湿紙を形成するものである。
【0043】
この点に関しては、図3に例示する従来の長網タイプの抄合せフォ−マでは両面共に組成的に粗い裏面の湿紙が次工程のプレス部に進むことになっている。
【0044】
以上、本発明を図示した実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明がこれらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更を加えてもよいことはいうまでもない。
【0045】
例えば、図示した実施形態では、裏層、中層及び表層の3層を重ね合わせた多品紙を抄紙する場合を示したが、本発明は2層の多品紙を抄合せする場合や4層の以上の多品紙を抄合せする場合に適用してもよい。
【0046】
また、図示した実施形態では、各フォーマのトップワイヤ内に設置する脱水装置としてフォーミングシューユニットを用いているが、脱水装置としては、これに限らず適宜のものであってよい。また、図示した実施形態では、中層用フォーマと表層用フォーマにサクションボックス34、35を設置しているが、これは不可欠ではない。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、複数のフォーマでそれぞれ抄造された多品種紙を重ね合わせた多層紙を抄紙する抄合せフォーマにおいて、重ね合わせる紙を抄造する各フォーマをロールシュータイプのツインワイヤフォーマとしたツインワイヤ式抄合せフォ−マを提供するもので、このツインワイヤ式抄合せフォ−マでは、重ね合わせる複数の紙を、それぞれ複数のロールシュータイプのツインワイヤフォーマで抄造する構成としているので、各フォーマにおける脱水能力が向上されて高速運転性が確保され、各層の湿紙を形成するためのフォ−ミング部の長さを短くすることができる。
また、本発明によるツインワイヤ式抄合せフォ−マでは、複数のフォーマを基本的に同じ仕様とすることができ、製造、運転、保守が容易である。
【0048】
また、本発明のツインワイヤ式抄合せフォ−マにおいて、各紙層用フォーマを、トップワイヤとボトムワイヤの収束部に原料液が供給され、両ワイヤのラップ部でボトムワイヤ内に設置のフォーミングロールで下方に脱水され、その後トップワイヤ内に設置の脱水装置で上方に脱水された後、カーブドサクションボックスで湿紙がボトムワイヤ上の移されるようにした構成としたものでは、脱水性能が更に向上される。
【0049】
また、本発明のツインワイヤ式抄合せフォ−マにおいて、中層用フォーマと表層用フォーマを、それぞれ湿紙を斜め下方に向けて進めて互いに重ねるようy字形に配置された構成にしたものでは、フォーミング部の長さを更に短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるロ−ルシュ−タイプのツインワイヤフォ−マを組合せた多品種紙抄造用ツインワイヤ式抄合せフォ−マの構造を示す縦断面図。
【図2】本発明の第2実施形態によるロ−ルシュ−タイプのツインワイヤフォ−マを組合せた多品種紙抄造用ツインワイヤ式抄合せフォ−マの構造を示す縦断面図。
【図3】従来の長網式フォ−マの上部に同形式のミニフォ−ドリニアを乗せた抄合せ板紙用のフォ−マの構造例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 第1ヘッドボックス
2 第2ヘッドボックス
3 第3ヘッドボックス
4 裏層用フォイルボックス
5 中層用フォイルボックス
6 表層用フォイルボックス
7 裏層用ウェットボックス
8 中層用ウェットボックス
9 表層用ウェットボックス
10 裏層用サクションボックス
11 中層用サクションボックス
12 表層用サクションボックス
13 トランスファボックス
14 トランスファボックス
15 サクションボックス
16 裏層用フォ−ミングボ−ド
17 中層用フォ−ミングボ−ド
18 表層用フォ−ミングボ−ド
19 オ−プンロ−ル
20 オ−プンロ−ル
21 第1フォ−マ用ヘッドボックス
22 第2フォ−マ用ヘッドボックス
23 第3フォ−マ用ヘッドボックス
24 第1フォ−マ用フォ−ミングロ−ル
25 第2フォ−マ用フォ−ミングロ−ル
26 第3フォ−マ用フォ−ミングロ−ル
27 フォ−ミングシュ−ユニット
28 フォ−ミングシュ−ユニット
29 フォ−ミングシュ−ユニット
30 カ−ブドサクションボックス
31 カ−ブドサクションボックス
32 カ−ブドサクションボックス
33 サクションボックス
34 サクションボックス
35 サクションボックス
36 トランスファボックス
37 トランスファボックス
38 サクションボックス
39 サクションク−チロ−ル
40 オ−プンロ−ル
41 オ−プンロ−ル
42 ワイヤサポ−トフォイル
43 ク−チロ−ル
Claims (4)
- 複数のフォ−マでそれぞれ抄造された多品種紙を重ね合わせた多層紙を抄紙する抄合せフォーマにおいて、前記重ね合わせる紙を抄造する各フォーマをロールシュータイプのツインワイヤフォーマとしたことを特徴とするツインワイヤ式抄合せフォ−マ。
- 前記多層紙が裏層、中層及び表層の3層から構成され、前記裏層を形成するための裏層用フォーマの上部に、前記中層を形成するための中層用フォーマと前記表層を形成するための表層用フォーマが、それぞれ形成する湿紙の進行方向を互いに逆にして対向して配設されていることを特徴とする請求項1に記載のツインワイヤ式抄合せフォ−マ。
- 前記各フォーマは、トップワイヤとボトムワイヤの収束部に原料液が供給され、両ワイヤのラップ部で前記ボトムワイヤ内に設置のフォーミングロールで下方に脱水され、その後前記トップワイヤ内に設置の脱水装置で上方に脱水された後、カーブドサクションボックスで湿紙が前記ボトムワイヤ上に移されるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のツインワイヤ式抄合せフォ−マ。
- 前記中層用フォーマと前記表層用フォーマは、それぞれ湿紙を斜め下方に向けて進めて互いに重ねるようy字形に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のツインワイヤ式抄合せフォ−マ。
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