JP4387593B2 - 補強パイルを有する製紙ベルト - Google Patents
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Description
【技術分野】
本発明は、製紙ベルト、特に、ベルトの平面に垂直な圧縮に対し増加した抵抗を、およびベルトの平面内の軽減スリージィネス(Mitigated Sleaziness)を有するベルトに関する。
【0002】
【発明の背景】
通気空気乾燥は製紙技術において周知である。通気空気乾燥は、有孔要素と樹脂組織との2つの構成部分を有するベルトを使用し、商用上成功裡に有利に行われている。このようなベルトは、ここに文献として組み入れる下記の米国特許に開示されている:ジョンソン他(Johnson et al)に1985年4月30日に発行された米国特許第4,514,345号明細書;トロカーン(Trokhan)に1985年7月9日に発行された米国特許第4,528,239号明細書;スムルコスキー他(Smurkoski et al)に1992年3月24日に発行された米国特許第5,098,522号明細書;1993年11月9日に発行された米国特許第5,260,171号明細書;トロカーン(Trokhan)に1994年1月4日に発行された米国特許第5,275,700号明細書;ラスヒ他(Rasch et al)に1994年7月12日に発行された米国特許第5,328,565号明細書;トロカーン他(Trokhan et al)に1994年8月2日に発行された米国特許第5,334,289号明細書;ラスヒ他(Rasch et al)に1995年7月11日に発行された米国特許第5,431,786号明細書;ステルイエス他(Stelljes et al)に1996年3月5日に発行された米国特許第5,496,624号明細書;トロカーン他(Trokhan et al)に1996年3月19日に発行された米国特許第5,500,277号明細書;トロカーン他(Trokhan et al)に1996年5月7日に発行された米国特許第5,514,523号明細書;トロカーン他(Trokhan et al)に1996年9月10日に発行された米国特許第5,554,467号明細書;トロカーン他(Trokhan et al)に1996年10月22日に発行された米国特許第5,566,724号明細書;トロカーン他(Trokhan et al)に1997年4月29日に発行された米国特許第5,624,790号明細書;アイヤー他(Ayers et al)に1997年5月13日に発行された米国特許第5,628,876号明細書;およびラスヒ他(Rasch et al)に1997年10月21日に発行された米国特許第5,679,222号明細書。
【0003】
2枚のベルトを使用する製紙も周知である。各ベルトは有孔要素とパターン化組織とを有する。一方のベルトは紙層形成ワイヤに使用され、他方のベルトは乾燥ベルトに使用される。この技術は、また、特に紙層形成ワイヤのための、組織の隔離パターン要素を教示する。適当な例は、ここに文献として組み入れる下記の米国特許に見られる;トロカーン他(Trokhan et al)に1996年4月2日に発行された米国特許第5,503,715号明細書;およびパーン他(Phan et al)に1997年3月25日に発行された米国特許第5,614,061号明細書。
【0004】
これら特許の各々に共通する特長の1つは、有孔要素の平面のまたはその上のパターン化組織の存在である。有孔要素は樹脂組織の補強構造体として役立つ。パターン化組織は製紙処理中初期ウエブ用偏向用導管を提供し、それにより形成された紙に高密度パターンを圧痕形成する。偏向用導管は、隔離、半連続または連続している。
【0005】
最近、偏向用導管を提供し、または紙を圧痕形成するのに樹脂組織に依存しない通気空気乾燥ベルトを設計する試みがなされている。たとえば、チウ他(Chiu et al)名で1995年10月19日に公開されたPCT国際公開WO第95/27821号公報、およびベント他(Wendt et al)名で1995年10月18日に公告された欧州特許出願第0677612A2号明細書は、かなり増大した幅方向伸長性を生じた製品に付与すると言われると同時に、高い嵩をもたらすとも言われる通気乾燥ファブリックを開示する。このようなファブリックは、長い縦糸・ナックルにより支配されるトップ層を有し、トップ表面横糸・ナックルを有しない。これら長い縦糸・ナックルの多くは、製紙中、特に圧痕形成中に生ずる耐圧縮性に対する支持横糸を下部に有しない。ベント(Wendt)およびチウ(Chiu)の特許出願は、ジャカード状織パターンを有する製紙ファブリックをどのように作成するかを示す限定目的のため、ここに文献として組み入れる。ドビー織機または多ハーネス織機で織られる製紙ファブリックもまた、本発明で使用に適する。同様に、より典型的な織機により織られる織物もまた、本発明で使用に適する。
【0006】
この提案、または非支持長スパンの縦糸(または横糸)を有する提案に本来生ずる問題の1つは、製紙処理中の縦糸(または横糸)の片寄りである。このような片寄りはファブリックが紙を完全に圧痕形成しないようにする。織物の崩壊により、初期ウエブに有害な影響を与えて、その嵩を減少してしまう。圧痕形成は繊維間結合を増大し、ヤンキー乾燥ドラムと共同して行われるが、他の適当なロール/ニップの組み合わせ、または他の剛性表面でも行われる。たとえば、イクステンディド・ニップ・プレスまたはシュー・プレスが圧痕形成に使用される。圧痕形成は、ティシューの柔軟さ/強さ関係を改善する上で商用的に成功している。このような商的成功は、圧痕形成と偏向用導管との組み合わせによりつくられた複数区域ティシュー・ペーパーの消費者による受け入れによる。
【0007】
ベント(Wendt)他は、紙を圧痕形成しないことによって、長いスパンの片寄りに関わる問題を回避すると主張している。このようにするため、ベント(Wendt)他は、ヤンキー乾燥ドラムとクレープ加工の操作を控えている。しかし、この提案は、乾燥処理を完成するためヤンキー乾燥ドラムに依存する多数の既存製紙プラントにとっては実行不可能である。さらに、また、紙をクレープ加工しないと、適切な縦方向伸張力を最終品に付与しがたい。その上、圧痕形成(高密度)域の不在により、劣悪な柔軟さ/強さ関係のティシューを生ずることがよくある。
【0008】
ベント(Wendt)他は、非クレープ加工通気空気乾燥微収縮シートを作成することにより、クレーピング加工の不在に関わる問題を解決すると主張している。微収縮は、ここに文献として組み入れる特許、すなわちウエルズ他(Wells et al)に1984年4月3日に発行された米国特許第4,440,597号明細書から周知である。微収縮は、紙が、紙層形成ワイヤ等速く移動する第1ファブリックから、通気乾燥ファブリックまたはトランスファ・ファブリック等より低速で移動する第2ファブリックに移送されるときに生ずる。しかし、微収縮は、本質的に、低速で移動するファブリックの限定速度まで製紙工程をスロー・ダウンする。製紙工程をスロー・ダウンすると製造費用を高め、機械の紙生産量を限定する。紙の微収縮はまた、柔軟さと引張り強さを劣化しやすい。
【0009】
周知であり、通気空気乾燥ベルトに関わる異なる問題はスリージィネス(Sleaziness)である。スリージィネスはベルトの平面内の縦糸と横糸の相互に対する相対的移動を言う。スリージィネスは、高ひ口数のファブリックに最も頻繁に生ずる。この問題は、前述のベント(Wendt)他の出願に例示されるように、長い浮糸を有するファブリックにおいて悪化させる。さらにまた、低密度(高投影開口区域または高空隙容積)織りを有するファブリックもまたスリージィネス問題をおこしやすい。
【0010】
スリージィネスは、また、多層ファブリックにも生ずる。多層ファブリックは二層ファブリックと三層ファブリックとを包含する。二層ファブリックは横糸により一体に結ばれた積み重ね縦糸を有するまたはその逆も存在する。三層ファブリックは、対面関係に近接配置され、連結糸により所定位置に保持される独立した第1および第2層を有する。多層ファブリックにおいて、スリージィネスは、あるファブリック層の他のファブリック層に対する相対的移動について、および(または)縦糸および横糸の同一層内の他の縦糸および横糸にたいする移動について生ずる。
【0011】
周知であり、製紙ベルトに関わるさらに他の問題は継目強さである。従来の織機により作成されたファブリックは、製紙における使用に適する無端ベルトを得るのに継目がつく。張力下における継目の縦方向破断にたいする抵抗は継目強さとして知られている。継目強さは、高ひ口数、低密度または長い浮糸を有する前述ファブリックにおいて、特に重要である。
【0012】
従って、この発明は、紙の圧痕形成のため適切に支持されるナックルを有する製紙ベルトを提供する。さらに、また、この発明は、適切に支持される、長い縦糸ナックル、長い横糸ナックル、または双方のいずれもを有する製紙ベルトを提供する。さらに、この発明は、ヤンキー乾燥ドラムまたはティシューを圧痕形成する他の手段と共に使用されるベルトを提供する。一局面において、この発明は、特別の織物にたいする軽減スリージィネスを有する単一層と多層の両層製紙ベルトを提供する。
【0013】
【発明の概要】
本発明は製紙ベルトよりなる。製紙ベルトはトップ表面平面とそれに背中合わせの裏面とを備える。ベルトは複数の織成された糸を有するファブリックを備える。ベルトはさらに複数のパイルを備え、各パイルは基部端から末端にかけて延在する。基部端はベルトの裏面に近接配置されるか、またはベルトの裏面の上方の所定の高さに近接配置される。末端はベルトの裏面とトップ表面平面との中間にある。パイルは、糸を途中で取り押さえることにより、ベルトの平面に対して垂直方向におよび/またはベルトの平面内で片寄らないように糸を支持する。
【0014】
製紙ベルトは多層製紙ベルトでもよい。多層ベルトでは、複数の第1糸が第1層を形成し、複数の第2糸が第2層を形成する。パイルは、ベルトの裏面に近接配置される基部端から末端にかけて延在する。パイルの末端は、第1層の糸、第2層の糸、他の適当な高さに、またはそれらを組み合わせた位置に近接配置される。同様に、パイルの基部端は、ベルトの裏面、第1層の糸または第2層の糸、他の適当な高さに、またはそれらを組み合わせた位置に近接配置される。
【0015】
図1を参照すると、本発明は、ファブリック22と補強パイル40とを有する製紙ベルト20からなる。ファブリック22は織成された糸30を有す。糸30は、主としてそれぞれ縦方向と幅方向に配向される、縦糸32と横糸34を含む。
【0016】
本発明によれば、製紙ベルト20は、紙層形成ワイヤ、ツイン・ワイヤ・フォーマーの支持ワイヤ、トランスファ・ファブリック、プレス・フェルトのベース、または通気乾燥ファブリックである。製紙ベルト20は、他の実施も本発明にとって実行可能であると認められるが、通気乾燥ファブリックとして以下に述べる。
【0017】
本発明によるベルト20は巨視的に単一面である。ベルト20の平面はXY方向を画定する。XY方向とベルト20の平面に垂直なのはベルトのZ方向である。同様に、本発明によるベルト20上につくられる紙は巨視的に単一面と考えられXY平面に横たわっている。XY方向と紙の平面に垂直なのは紙のZ方向である。
【0018】
図1と図2の製紙ベルト20はナックル36を有し、好ましくは、前述の圧痕を付与する長いナックル36を有する。“ナックル”とはトップ表面平面24における紙接触糸を言う。“長いナックル”とは、それぞれ2本以上の横糸34または縦糸32を横切るのに十分な長さを有する縦糸32または横糸34のナックルを言う。ベルト20の“トップ表面平面24”とはベルト20の紙接触面を言う。逆に、ベルト20の“裏面”はベルト20の機械接触面である。
【0019】
本発明によりベルト20上につくられる紙は、平方メートルにつき10から70グラムの坪量、および6.45平方センチ(平方インチ)につき3−300好ましくは10から150のナックル圧痕、さらに好ましくは6.45平方センチ(平方インチ)につき10から50のナックル圧痕を有する。各圧痕は、本発明の製紙ベルト20におけるナックル36好ましくは長いナックル36により得られる位置とパターンに相当する。
【0020】
縦糸32と横糸34は共同的に、クリスマス・トリー、魚、蝶、花等かなり複雑な印で紙に圧痕を形成するパターンで設けられる。より複雑な印は、ジャカードまたはドビー織機でファブリック22を織ることによりつくられる。複雑な印はまた、高ハーネス・カウント織機または周知の1つ以上のヘドル・フレームを有する織機で織られる。たとえば、24ハーネス織機が適している。
【0021】
種々のファブリック22が、本発明によるベルト20に使用される。ここに文献として組み入れる、アイヤー(Ayers)に1995年9月16日に発行された米国特許第3,905,863号明細書およびトロカーン(Trokhan)に1980年12月16日に発行された米国特許第4,239,065号明細書に見られる。
【0022】
他の適当なファブリック22は、図2と図4に示すように、二層および三層ファブリック22と呼ばれる、多層ファブリック22を包含する。図4を参照すると、一形式の多層ファブリック22は、独立の第1層および第2層52,54を形成するため一体に織られた糸30を有する。これらの層52,54は対面関係に一体に連結される。複数の第1糸30は織られて第1層52を形成する。ファブリック22の第1層52は、ベルト20のトップ表面平面24に近接配置され好ましくは平面24を画定する。複数の第2糸30は織られてファブリック22の第2層54を形成する。ファブリック22の第2層54は、ベルト20の裏面26に近接配置され好ましくは裏面26を画定する。ファブリック22の第1層52と第2層54は、周知のように、連結糸30を用いて対面関係に一体に結合される。こうして、トップ表面平面24と裏面26は、多層ファブリック22のそれぞれ第1層および第2層52,54の外方配向面により画定される。2層52,54を結合するのに一体連結糸30または付加連結糸30のいずれかが使用される。
【0023】
図1と図2を参照すると、他の形式の多層ファブリック22は、独立の第1層および第2層52,54なしで一体に織られた糸を有する。このようなファブリックにおいて、ベルトのトップ表面平面24に最も近くに配設される複数の第1糸30は、配設された紙を支持する見掛け第1層52として働く。複数の第2糸30ファブリック22の裏面26に最も近くに配設される。複数の第2糸は見掛け第2層54として働き、機械接触面が得られ、その上に配設された糸30を支持する。
【0024】
他の実施例において、パイル40は連結糸30を増大するだけでなくかつ代替する。キュアリングにより、パイル40は、連結糸30に依存しないで対面関係で多層ファブリック22の第1層および第2層52,54を保持する。
【0025】
適当な多層ファブリック22は、ここに文献として組み入れる、トロカーン他(Trokhan et al)に1996年10月22日に発行された米国特許第5,664,724号明細書;トロカーン他(Trokhan et al)に1996年3月19日に発行された米国特許第5,500,277号明細書;ステルイエス、Jr.他(Stelljes, Jr. et al)に1996年3月5日に発行された米国特許第5,496,624号明細書に開示されている。
【0026】
なお、また、図2を参照すると、補強パイル40は、上記のファブリック22に、または他の適当なファブリック22に適用される。各パイル40は、ベルト20の裏面26に近接配置または、丁度一致する基部端42から末端44まで延在する。パイル40の末端44は、ファブリック22のナックル36の1つを途中で取り押える。以下で述べるように、パイル40の末端44は、ファブリック22のトップ平面24の外または上には延在しない。言い換えれば、パイル40の末端44は、ファブリック22のトップ表面平面24と裏面26との中間に存在する。“中間”とはパイル40の末端44が、裏面26とトップ表面平面24の間に配設されることを意味する。
【0027】
パイル40は、前記米国特許第4,637,859号明細書に例示される本質的に連続するパターン、前記米国特許第5,628,876号明細書に例示される半連続パターン、または好ましくは、前記米国特許第4,514,345号明細書および前記米国特許第5,245,025号明細書に例示される隔離パターンを有する組織からなる。隔離パターンが補強パイル40用に好ましいのは、隔離パターンが、ナックル36の一定量の支持に対して、ベルト20を介する空気の流れの妨げが最小になるからである。さらにまた、隔離パイル40は、複数のナックル36を支持する位置、複数のナックル36の中間の位置、またはそれらを組み合わせた位置に配設される。
【0028】
従来のベルトでは、組織はファブリック22の表面平面に、またはその表面平面上部に延在する。そのような配列は本発明の範囲外である。
【0029】
長い不支持縦糸32(または横糸34)のナックル36はパイル40により支持されるのが好ましい。“不支持”とは、横糸34または縦糸32が、ナックル36に接触またはその圧縮に抵抗しないでナックル36の下で交叉する場合には表面平面下の交差が存在することは認められるけれども、いかなる構造要素も、ベルト20の平面に垂直な方向にナックル36の圧縮に抵抗するためファブリック22のナックル36と残りの部分との間に存在しないことを意味する。本発明によれば、パイル40は、ナックル36の底部とベルト20の裏面26間にある。パイル40はナックル36を支持する。このようなパイル40からの支持により、ベルト20の平面に垂直に加えられる圧縮負荷の下でのナックル36の片寄りを最小にする。
【0030】
好ましくは、本発明によれば、ナックル36、特に長いナックル36を支持するために、パイル40はファブリック22のトップ表面平面24の上部に延在しない。このような配列において、パイル40はファブリック22の裏面26から、末端44がベルト20のトップ表面平面の下またはそれに一致する高さまで延在するだけでよい。パイル40は任意の糸30の任意の部分、特にファブリック22のトップ表面平面の部分を形成するような糸30の部分を支持するために使用されることが認められる。しかし、パイル40は、ファブリック22のナックル36、特に長いナックル36を支持するのに最も有用であると信じられている。
【0031】
さらに好ましくは、パイル40がベルト20の圧痕形成パターンの部分を形成しないようにするため、パイル40は、ベルト20の裏面26から、ナックル36を形成する縦糸32または横糸34の中平面60と一致する高さまで延在する。中平面60は、ナックル36を含む糸30の(断面形状に関係なく)中心を通る平面である。この配列は、ベルト20のトップ表面平面24のナックル36を抱持する一方、ナックル36の片寄りに抵抗する支柱を付与する。パイル40は、ファブリック22の裏面26に対し、そして究極的にファブリック22を支持する製紙機に対しナックル36を圧縮支持する支柱として働く。
【0032】
本発明によれば、通気乾燥ファブリック22の織物はナックル36を、従って、もしあれば、紙上に圧痕パターンを形成する。加えて、もう1つの圧痕形成パターンが、パターン化組織をトップ表面平面24のナックル36の高さと一致させることにより得られることが認められる。このような付加的パターン化組織は、周知である、前記米国特許第4,637,859号;第5、628、876号明細書および(または)米国特許第5,143,345号明細書により作成される。
【0033】
パイル40は1つ以上のいくつかの方法で設けられベルト20に設置される。パイル40は樹脂からなる。樹脂は、化学放射により硬化され、熱的に硬化されまたは他の任意の適正手段により硬化される。
【0034】
第1の方法では、液体樹脂、ファブリック22、および、透明および不透明域を有するマスクは、前記米国特許第4,514,345号;第4、528、239号、第5,098,522号、第5,275、700号、および第5,334,289号明細書に開示されるように、設けられる。マスクは、パイル40の所望位置に一致する透明域、および望ましくはパイル40を持たない不透明域を有する。ファブリック22は液体樹脂に漬けられる。それで、樹脂は、所望の糸30を支持するのに十分であるがファブリック22のトップ表面平面24の上部に延在しない深さに設けられる。ついで樹脂は、前記米国特許第4,514,345号;第4、528、239号、第5,098,522号、第5,275、700号、および第5,334,289号明細書に開示されるようにパイル40へ硬化されて所望の位置と高さでパイル40を生ずる。パイル40の基部端42に、周知のように、裏面テクスチャーを備える。
【0035】
パイル40のX−Y位置はマスクの透明域により決定される。パイルのZ方向高さはキュアリング前の樹脂の深さにより決定される。樹脂は、化学放射をマスクの透明域を通過させ、その下の液体樹脂を固体パイル40へ硬化することによりパイルへ硬化される。
【0036】
マスクの透明域は、可視的に、またはモアレ干渉パターンをつくるかにより長いナックル36と一致される。このようなモアレ干渉パターンをつくるために、マスクは、長いナックル36のサイズ、ピッチおよび全幾何学的配置に一致する透明域に予めプリントされる。ついで透明域は、ナックル36で干渉パターンを最小にする位置でこのようなナックル36に一致される。
【0037】
パイル40を特定のXY方向位置で配設したい場合、長いナックル36、または糸30の任意の部分は化学放射に対し透明とすべきであると理解される。このような透明性により感光性樹脂を十分に硬化させる。
【0038】
多層ファブリック22が、周知のように、本発明に使用されれば、第2層54は複数本の不透明な糸30を有する。不透明な糸はその下の感光性樹脂の硬化を防止する。さらに他の実施例において、ファブリック22の第1層52は、同じ目的で複数本の不透明な糸30を備える。もちろん、当業者は、多層ファブリック22のいずれかの層52,54の糸30,または単層ファブリック22の糸30は、所望により、不透明であると認める。
【0039】
熱的に硬化可能な樹脂が使用されれば、ナックル36は熱を伝達する一方、ファブリック22の他の領域は樹脂を熱から絶縁し、硬化されないようにする。
【0040】
化学放射または熱により、不硬化のままの樹脂はついで、シャワーにより洗い去られ、ファブリック22の貫通流区域を得る。製紙ベルト20は、効率的な乾燥が得られるように十分な空気流を可能にすることが重要である。
【0041】
他の実施例では、未硬化樹脂は、硬化前にファブリック22から選択的に吸引するまたは正圧でエア・ナイフで除去することができる。特に、樹脂は、パイル40が所望されない領域から選択的に吸引されてもよい。前兆的に、このような処理はX−Y平面の糸間の大きい空隙から樹脂を除去するが、樹脂を、Z方向に分離される糸30間に挟まれたままにすることも可能である。
【0042】
他の実施例では、パイル40に硬化可能な樹脂を使用する必要がない。パイル40は、ナックル36を支持する外部導入手段により得られる。外部導入パイル40の例は、ベルト20の裏面26から施与され、ナックル36に一致するベルトの高さに押圧される熱可塑材を含む。エポキシ、成形可能なクレーまたはパッディも同様に施与され外部導入される。
【0043】
他の実施例では、二成分二融点糸30がファブリック22を織るのに使用される。このような糸30は、外部さやと内部コアとを有する。コアはさやより高い融点を有する。本発明のベルト20を作成するため、まず、ファブリック20は二成分糸30から織られる。ファブリック22はついで、裏面26を下方に配向して平坦な剛性水平支持面に配設される。熱が局部的にファブリック22に加えられるが、ナックル36に近接配置される領域に限定される。熱は、ナックル36に一致するXY位置または他の所望の位置で、糸30のさやを溶融する。溶融さや材は水平支持面に流下する。水平支持面はヒート・シンクとして働く。そこで、さや材は凝固し、ナックル36の底部とベルト20の裏面26間にパイル40を形成する。
【0044】
図3,図4および図5を参照すると、本発明による製紙ベルト20のいくつかの変更が考慮されることは当業者にとって明らかである。たとえば、多層ファブリック22が製紙ベルト20に使用されれば、パイル40は、ファブリック22の第1層52を含む糸30とファブリック22の第2層54を含む糸30間で延在するだけでよい。
【0045】
このようなベルト20は、まず、適当な多層ファブリック22を設けることにより作成される。ファブリック22はついで、除去可能な材料で所望高さに裏込めされる。このような除去可能な材料は所望高さ以下の樹脂の硬化を防止する。ここに使用される、“高さ”とは、ベルト20の裏面26からベルト20のトップ平面24の方へのZ−方向距離を言う。この裏込めは、ここに文献として組み入れる、トロカーン他(Trokhan et al)に1997年5月13日に発行された米国特許第5,629,052号明細書;およびマックファランド他(McFarland et al)に1997年10月7日に発行された米国特許第5,674,663号明細書に開示されている。
【0046】
ついでパイル40が形成される樹脂は製紙ファブリック22の第1層52に所望の高さに設けられる。樹脂は硬化され、その後、裏込め材が除去される。
【0047】
上記説明から、ファブリック22の第2層54を有する糸30は中平面60を有する。図5を参照すると、特定の実施例において、裏込め材は、第2層54の糸30の中平面60を横切る高さに設けられる。同様に、樹脂は、第2層54の糸30の中平面60から生じこれを横切る深さに設けられる。もちろん、樹脂は、パイル40の末端44がファブリック22の第1層52の中平面60を横切る高さに設けられることが可能である。
【0048】
このような配列は、製紙ベルト20の局部的支柱支持体となる、ナックルを生じる。このような支持体は、ベルト20の第1層52とベルト20の第2層54により画定されそれら間のベルト20の部分に限定される。ベルト20の平面に垂直に加えられる圧縮負荷は、パイル40を介し第1層52から第2層54に、最後にベルト20の裏面26に接する製紙機に転移される。このような実施例は、ナックル36を第2層54に対し補強する一方、第1層52における柔軟性の利点を有する。
【0049】
図4を参照すると、複数の第1パイル40の基部端42は、ファブリック22の裏面26に近接配置される。特に、裏面26に一致する基部端42を有するパイル40もある。複数の第2パイル40の基部端42は、ファブリック22の第2層54に近接配置される。パイル40の末端44は(図示のように)共通高さを有し、または異なる高さに配設される。たとえば、複数の第1パイル40の末端44は、ベルト20のトップ表面平面24に一致し、またはナックル36を形成する糸30の中平面60に一致し、または他の高さに配設される。複数の他ののパイル40の末端44の高さは、複数の第1パイル40の末端44とは異なる高さに配設される。
【0050】
基部端42と末端44が異なる高さにあるパイル40を有する、図4に示す配列はつぎのようにして得られる。まず、ベルトの裏面26に一致する基部端42を有するパイル40へ硬化される樹脂は、所望深さまで設けられて、硬化される。不硬化樹脂は、洗い去られて、ファブリック22の裏面26に一致する基部端42と所望高さの末端44とを有するパイル40を作成する。ついで裏込め材が上記のように添加される。液体樹脂は再び所望深さに装入され、(第2層54の中平面60等)ファブリック22の比較的高い高さに配設される基部端42を有するパイル40へ硬化される。
【0051】
他の実施例において、処理は逆になる。裏込め材が添加され、比較的高い高さに配設される基部端42を有するパイル40がまず装入される。ついで不硬化樹脂と裏込め材とが洗い去られる。ついで樹脂が、ファブリック22の裏面26に一致して添加され、図示のように裏面26に一致する基部端42を有するパイル40へ硬化され、または他の適当な高さに配設される。樹脂の予硬化深さは再びパイル40の末端44の高さを決定する。
【0052】
この処理により、基部端42をベルト20の裏面26に近接配置しただけでなく、かつ基部端42をベルト20のファブリック22の第2層54に近接配置した、パイル40を有するベルト20を生ずる。このハイブリッド配列は、印加圧縮にたいする異なる第1抵抗および第2抵抗の領域を有するベルト20の効果を生ずる。ベルト20の裏面26に一致する基部端42を有するパイル40に一致する領域は、ファブリック22の他の糸30により支持される基部端42を持つパイル40を有するベルト20の領域よりも大きい圧縮にたいする抵抗を有する。
【0053】
このようなハイブリッド・ベルト20は異なる第1圧痕形成密度および第2圧痕形成密度を有する。第1の大きい圧痕形成密度は、ベルト20の裏面26に近接配置される基部端42を有するパイル40により得られる。第2の小さい圧痕形成密度は、ファブリック22の糸30により、特にファブリック22の第2層54の糸30により近接配置される基部端を有するパイル40により得られる。紙への実際の圧痕形成はベルト20のナックル36により得られることが認められている。しかし、ナックル36の圧痕形成密度は、一部、ナックル36に一致するパイル40の基部端42の高さにより決定される。
【0054】
ハイブリッド・パイル40の配列を有するベルト20の効果は、ベルトの裏面26に一致する基部端42を有する第1パイル40がヤンキー乾燥ドラム、または他の堅い表面に押し付けてしっかりした圧痕を形成させることにある。ベルト20の裏面26より上の高さに配設される基部端42を有する第2パイル40はしっかりした圧痕を形成させないで、なお複数密度紙の低密度域での紙の曲げに寄与する。ハイブリッド・ベルト20は紙に2つの異なる圧痕形成密度を与える。
【0055】
2つの異なる圧痕形成密度は、美的充足パターンを与えるように配列される。たとえば、第1の大きい圧痕形成密度は、ハート、花、蝶、休日装飾物等装飾パターンで得られる。第2の小さい圧痕形成密度は、紙にキルティングされた外観を与える格子細工または母型で得られる。格子細工または母型はセル配置を形成する。装飾実施例の1つは各セルに配設される。他の実施例によると、複数個であるが全部より少ないセルには装飾的圧痕形成がある。たとえば、セルの1/2乃至1/3には装飾的圧痕形成がある。
【0056】
図3を参照すると、さらに他の実施例において、パイル40はファブリック22の第1層52に一致する基部端42から延在する。パイル40の末端44はナックル36、好ましくはナックル36の中平面60を横切る。パイル40が、同様に他の適当な高さで基部端42と末端44を備えてもよいことは明かである。
【0057】
さらに他の実施例(図示せず)において、パイル40の基部端42はファブリック22の底平面を越えて外方に延在する。このような実施例では、ベルト20の裏面26はなお、パイル40の基部端42により画定される。しかし、ファブリック22は、製紙ベルトの裏面26の上部に高められる。このような実施例では、ファブリック22は、確かに、本発明によりベルト20上に紙を生産するのに使用される製紙機には殆ど接触しない。
【0058】
パイル40を用いて、X−Y平面でのベルト20の変形を阻むことによって、スリージィネスを軽減する。たとえば、パイル40は最大のスリージィネスとなるようベルト20の区域に近接配置される。特に、パイル40は、近くに糸30がないベルト20の領域に近接配置される。このような配列により、単層ベルト20または多層ベルト20のいずれかの平面内のスリージィネスを軽減および(または)減少するパイル40を有するベルト20を得る。
【0059】
パイル40はまた、ベルト20の継ぎ目強さを向上する。パイル40は縦方向に糸30に隣接して一体に接合され、このような糸30がバラバラになってたり、継ぎ目で離れたりしないようにしている。
【0060】
上記のように、パイル40の末端44の高さは適当な設定高さに配設される。たとえば、パイル40の末端44は連結糸30を途中で取り押さえる。他の実施例において、パイル40の基部端42は連結糸30を途中で取り押さえる。この配列は、一体連結糸30、付加連結糸30、または双方を有する多層ファブリック22に使用される。
【0061】
もちろん、パイル40の末端44は種々のXY面幾何図形的配列を有すると認められる。たとえば、一部のパイル40の末端44は、ナックル36の縦方向長さ全体の支えとなる大きさにする。他の実施例において、単パイル40の末端44は、2つ以上のナックル36の支えとなる大きさにする。すべてのこれら変型は本発明の範囲内にあると意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明によるベルトの平面図である。
【図2】 図2は図1の2−2線で破断した縦断面図で、ベルトの裏面と一致する基部端を有するパイルと、ファブリックの第2層の中平面と一致する基部端を有するパイルとを有する。裏面と一致する基部端を有するパイルの末端は、ナックルに近接配置される。第2層の中平面と一致する基部端を有するパイルの末端は、トップ表面下部の第1層糸に近接配置される。しかし、図2に示す構成が逆になってもよいと認識される。
【図3】 図3はジャカード織機で織成できるファブリックを示し、ナックルの下のファブリックの第1層と一致するパイルの基部端を有する本発明による他の実施例の縦断面図である。
【図4】 図4は2つの層のファブリックの中平面に近接配置される基部端と末端を有する第1パイルと、ベルトの裏面に近接配置される基部端を有する第2パイルとを有し、付加連結糸を有する多層ファブリックを示す本発明による他の実施例の縦断面図である。
【図5】 図5は図3の5−5線で破断した縦断面図である。
Claims (12)
- トップ表面平面とそれに背中合わせの裏面とを有する製紙ベルトにおいて、前記ベルトが、
複数の織成された糸を有するファブリックと、
複数のパイルとからなり、前記パイルの各々が、基部端から末端にかけて延在しており、前記末端が、前記裏面と前記トップ表面平面との中間にあり、前記パイルが、前記織成された糸を途中で取り押さえることにより、前記パイルが、前記織成された糸を片寄らないように支持するベルト。 - 前記パイルの各々が、前記織成された糸を途中で取り押さえており、前記パイルが、前記ベルトの前記トップ表面平面内で片寄らぬようにまたは前記ベルトの前記トップ表面平面に対して垂直方向に片寄らぬように前記織成された糸を支持する、請求項1記載のベルト。
- 前記パイルの各々が、隔離されている、請求項1および2のいずれか1項に記載のベルト。
- 前記ファブリックが、長いナックルを与える、所定のパターンで織られた縦糸と横糸とを有し、前記長いナックルが、縦糸または横糸からなり、かつ、それぞれ2本の縦糸または2本の横糸を横切って延びるのに十分な長さを有する、請求項1、2および3のいずれか1項に記載のベルト。
- 前記パイルが、前記長いナックルと重なり合っている、請求項4に記載のベルト。
- 前記基部端が、前記ベルトの前記裏面と近接配置される、請求項2、3、4および5のいずれか1項に記載のベルト。
- トップ表面平面とそれに背中合わせの裏面とを有する多層製紙ベルトにおいて、前記ベルトが、
前記トップ表面平面を画定する第1層を形成するように織られた複数の第1糸と;
前記裏面を画定する第2層を形成するように織られた複数の第2糸と、前記第1層と前記第2層が、互いの面が対面するように接合されており;
複数のパイルと、前記パイルが、基部端から末端にかけて延在しており、前記末端が、前記裏面と前記トップ表面平面との中間にあることにより、前記パイルが、前記第1層の糸を支持し;
を有するベルト。 - 前記パイルの前記基部端が、前記第2層の前記糸を途中で取り押さえる、請求項7記載のベルト。
- 前記パイルの前記基部端が、前記ベルトの前記裏面と近接配置される、請求項7記載のベルト。
- 前記複数のパイルが、複数の第1パイルと複数の第2パイルとからなり、前記複数の第1パイルの前記末端が、前記ベルトの前記裏面の上方の第1高さに配置され、前記複数の第2パイルが、前記ベルトの前記裏面の上方の第2高さで配置される末端を有し、前記第2高さが、前記第1高さと異なる、請求項7、8および9のいずれか1項に記載のベルト。
- トップ表面平面とそれに背中合わせの裏面とを有する製紙ベルトにおいて、前記ベルトが、
多層ファブリックと、前記多層ファブリックが、第1層に複数の第1糸及び第2層に複数の第2糸を有し;
前記トップ表面平面を越えて外方に延在しない複数のパイルと、前記パイルが、前記複数の第1糸の一部をこれらと重なり合った前記複数の第2糸の一部に連結し;
を有するベルト。 - 前記ベルトが、第1圧痕形成密度および第2圧痕形成密度からなる2つの異なる圧痕形成密度を用いて紙の表面に圧痕を形成しており、ここで、前記第1圧痕形成密度が、前記第2圧痕形成密度よりも大きい、請求項11に記載のベルト。
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