JP2004330707A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンスユニットに紫外線が照射されることを防止する。
【解決手段】紫外線が照射されることで硬化するインクを記録媒体に吐出する記録ヘッド6,6・・と、記録媒体上に吐出された前記インクに対して紫外線を照射する光源8,8と、前記記録ヘッド6,6・・のメンテナンス動作を行うメンテナンスユニット10と、を備え、メンテナンス動作の際にも、メンテナンスユニット10に紫外線が照射されないように、メンテナンス領域Bに遮光ユニット17を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置に係り、特に、光源からの紫外線からメンテナンスユニットを保護することができるインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から簡易かつ安価に画像を記録できる画像記録手段として、インクジェット方式を用いた画像記録装置(以下、「インクジェット記録装置」と言う。)が知られている。このインクジェット記録装置は、紫外線硬化型インクを記録媒体に小滴として吐出する記録ヘッドと、記録媒体上に吐出されたインクを硬化させるための光源とが備えられており、前期記録ヘッドと前記光源を搭載したキャリッジが記録媒体上を移動することにより記録媒体に画像記録を行うようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかし、このようなインクジェット記録装置は、連続して画像記録を行った場合に、記録ヘッドのインクの吐出口から吐出され霧状になったインクが記録ヘッドの吐出口及び吐出口付近に付着、堆積して吐出口が詰まるという目詰まりを起こすことがあり、このような状態で画像記録を続行した場合には、インクが吐出されないなど画像記録に不具合が生じるおそれがある。
【0004】
そのため、近年のインクジェット記録装置には、記録ヘッドの目詰まりを回復させ正常な画像記録を行うために記録ヘッドの吐出口及び吐出口付近に付着したインクの除去を行うメンテナンスユニットが設置されている。
このメンテナンスユニットは、吐出口に詰まったインクを吸引除去するキャップ部材とインクの吐出面を拭き取り清掃するワイプ部材で構成されている。
前述のキャップ部材とワイプ部材で行うメンテナンス動作は、前記キャリッジをメンテナンスユニットの配置されているメンテナンス領域に移動させて行うようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開昭60−132767号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、キャリッジをメンテナンス領域へ移動させた後にメンテナンス動作を行うため、キャリッジに搭載された光源よりメンテナンスユニットを構成するキャップ部材及びワイプ部材に直接紫外線が照射されてしまう。キャップ部材及びワイプ部材には、紫外線により劣化してしまう部品が用いられているため、各々の部材が劣化してしまうと良好なメンテナンス動作を行うことができないという問題点がある。
【0007】
そのため、良好なメンテナンス動作を行うためには、メンテナンスユニットに紫外線が照射されないようにすることが望まれる。
【0008】
この点、メンテナンス動作に移行する以前から光源を消灯させるインクジェット記録装置が知られているが、光源を消灯させ再度点灯させることとすると紫外線が一定の光量になるまでに時間を有し、メンテナンス動作終了後、すぐに記録作業を行うことが困難である。また点灯と消灯を頻繁に繰り返すことは、光源の寿命を縮める原因となる。
【0009】
またキャリッジに紫外線遮光シャッターを搭載し、光源をシャッター等で覆うことによりメンテナンスユニットに紫外線が照射されないようにしたメンテナンス動作を行うインクジェット記録装置も知られているが、キャリッジにシャッター等を搭載することで、キャリッジの機構が複雑で高コストとなることや、キャリッジの重量が増加することにより、キャリッジやキャリッジ駆動機構等の耐久性が低下し、画像品質が低下するという問題が生じてしまう。
【0010】
本発明は、前述の問題点に鑑みなされたものであり、メンテナンスユニットに紫外線が照射されることを防ぐことができるインクジェット記録装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、請求項1に記載のインクジェット記録装置は、紫外線を照射することによって硬化するインクを記録媒体に吐出する吐出口を有する記録ヘッドと、前記記録媒体上に吐出された前記インクに対して紫外線を照射する光源と、前記記録ヘッドのメンテナンス動作を行うメンテナンスユニットと、を備えるインクジェット記録装置において、前記光源からの紫外線がメンテナンスユニットに入射することを防止するため移動遮光部材と、固定遮光部材と、を備え、前記固定遮光部材は、前記メンテナンスユニットの側面側に設けられ、前記移動遮光部材は、前記メンテナンスユニットの前記記録ヘッドと対向する面側に設けられるとともに、メンテナンス時に前記記録ヘッドと前記メンテナンスユニットとの間から退避し、非メンテナンス時に前記記録ヘッドと前記メンテナンスユニットの間に配置可能であることを特徴としている。
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、移動遮光部材と固定遮光部材を設けることでメンテナンスユニットに紫外線が照射されることを防ぐことができる。これにより、紫外線照射によるメンテナンスユニットの各部材が劣化すること及びメンテナンスユニットに付着したインクが硬化することを防止することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドと前記光源とを保持し搬送されるキャリッジと、前記記録ヘッドと前記メンテナンスユニットとを前記吐出口に対して垂直方向に沿って相対的に接離させる駆動機構と、を備え、前記記録ヘッドと前記光源との間にメンテナンスユニット側に開口し固定遮光部材の先端部を受け入れ可能な開口部材を備えたことを特徴としている。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、固定遮光部材の先端部が開口部材に受け入れられた状態は、固定遮光部材のみでメンテナンスユニットに紫外線が照射されることを防ぐことできる。
これにより、紫外線照射によるメンテナンスユニットの各部材が劣化すること及びメンテナンスユニットに付着したインクが硬化することを防止することができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のインクジェット記録装置において、前記メンテナンスユニットは、前記吐出口からインクを吸引する吸引部材と、前記吐出口及び吐出口付近のインクを拭き取るワイプ部材と、を備え、前記メンテナンスユニットは、前記駆動機構により、前記インクの吸引と前記拭き取りを前記吐出口の垂直方向に対し異なる距離で行うことを特徴としている。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、メンテナンス時に紫外線が吸引部材及びワイプ部材に照射されない状態で、インクの吸引と拭き取りを行うことができる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、前記光源が高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、熱陰極管、冷陰極管のうちいずれか1つであることを特徴としている。
【0018】
請求項4に記載の発明によれば、本発明の光源として高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、熱陰極管又は冷陰極管を用いることができる。
【0019】
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、前記インクがカチオン硬化性インクであることを特徴としている。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、ラジカル重合系インクよりも紫外線に対する感度が高いカチオン重合系インクを用いるので、ラジカル重合系インクよりも紫外線量が弱くとも充分に硬化する。そのため光源の照射線量が小さいものを用いることができ、光源を従来よりも小型にすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1から図10を参照しながら説明する。
【0022】
図1は本発明の実施形態を表した全体斜視図である。本実施形態のインクジェット記録装置1は、紫外線硬化型インクを用いたシリアル型インクジェット記録装置である。
【0023】
このインクジェット記録装置1には、棒状のガイドレール2が設けられており、このガイドレール2には、キャリッジ3が支持されており、このキャリッジ3は、キャリッジ駆動機構4によってガイドレール2に沿って往復移動させられるようになっている。このキャリッジの移動方向を主走査方向Xとし、インクジェット記録装置1には、記録媒体を主走査方向Xと直交する副走査方向Yに送るための記録媒体搬送機構5が設けられている。
【0024】
キャリッジ3には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)のいずれか1色のインクを吐出する吐出口が設けられた記録ヘッド6,6・・が搭載されており、記録ヘッド6,6・・はキャリッジの主走査方向Xに沿って4個一組で副走査方向Yにずれた位置に二組搭載されている。
【0025】
一群として設けられた記録ヘッド6,6・・の主走査方向Xにおける両側部には、記録媒体に吐出されたインクに対して紫外線を照射する紫外線照射装置7が設けられている。この紫外線照射装置7は、記録媒体側に向かって開口する箱型に形成されており、記録媒体の記録面に対してほぼ平行に形成された紫外線照射装置7の箱型内の面には、記録媒体上に着弾した紫外線硬化インクを硬化、定着させる紫外線を照射する光源8,8が設けられている。
【0026】
なお、光源8としては、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、熱陰極管、冷陰極管、LEDのうち、少なくともいずれか一つが適用される。
【0027】
この光源8,8からの紫外線が記録媒体等に反射し記録ヘッド6,6・・側に入射してくることを防ぐため、紫外線を捕捉するための光トラップ9、9が設けられている。
【0028】
この光トラップ9、9は、記録媒体側に向かって開口する断面形状コ字型に形成されており、主走査方向Xにおける両端部に配置された記録ヘッド6と、前記光源8,8との間に設けられている。
【0029】
主走査方向Xに沿ったキャリッジ3の移動可能範囲の中央部分は、記録媒体に記録を行う記録領域Aとされており、記録領域Aには、記録媒体を非記録面から支持するプラテンPが設けられている。
【0030】
キャリッジ3の移動可能範囲であって記録領域Aの外側一端は、記録ヘッド6,6・・の吐出口のメンテナンス動作を行うメンテナンス領域Bとされており、メンテナンス領域Bには、前記メンテナンス動作を行うためにメンテナンスユニット10が設けられている。
【0031】
このメンテナンスユニット10には、吐出口に詰まったインク及び吐出口内に発生した気泡をインクと共に吸引除去するキャップ部材11が設けられている。このキャップ部材には、キャリッジ3がメンテナンス領域Bに移動した際に、記録ヘッド6,6・・に対向する位置に、記録ヘッド6,6・・の吐出口を覆うキャップ部材11としての吸引キャップ12,12・・が記録ヘッド6,6・・と対応する数だけ設けられている。この吸引キャップ12,12の内部には、図示しない吸収体が、吸引キャップ12,12・・で吐出口を覆うと、吸引キャップ12,12・・内部の上端面が吐出口に接触する位置に設けられている。吸収体は、例えば、ベルイータ(鐘紡社製商品名)等の親水処理を施した多孔質の樹脂で形成されている。
【0032】
吸引キャップ12,12・・の底面には、吸引キャップ12,12・・の内部に連通するインク連通管13が設けられている。この連通管13の途中には、吸引装置である吸引ポンプ14が設けられており、インク連通管13の下端には、吸引したインクを受けるインクタンク15が設けられている。
【0033】
またメンテナンスユニット10には、吐出口及び吐出口付近に付着するインクを拭き取るワイプ部材16が、吸引キャップ12,12・・の近傍で吸引キャップ12,12・・より副走査方向Yの一端側に、記録ヘッド4と対応する数だけ設けられている。ワイプ部材によるインクの拭き取りは、ワイプ部材16と記録ヘッドの吐出口を摺接させて行うため、図示していないメンテナンスユニット駆動機構によって、メンテナンスユニット10は副走査方向Yに往復動作させられるようになっている。
【0034】
メンテナンスユット10に紫外線が照射されないようにするため遮光ユニット17がメンテナンス領域Bに設けられている。この遮光ユニット17には、メンテナンスユニット10が紫外線に照射されないようにメンテナンスユニット10の側面側に固定遮光部材である一対の側面遮光板18,18と、ガイドレール2と直交する方向に沿って移動可能であって側面遮光板18,18に対して垂直な移動遮光部材である照射面遮光板19が設けられている。この側面遮光板18,18は、メンテナンス動作時において、光トラップ9,9に挿入できるように光トラップ9,9の長手方向と平行で、かつガイドレール2と垂直に設けられている。
【0035】
側面遮光板18,18には、照射面遮光板19を図示していない照射面遮光板駆動機構により移動させるため、移動方向に沿った案内溝20,20が側面遮光板18,18のメンテナンスユニット10側に設けられている。
【0036】
本実施の形態において、インクジェット記録装置1には、図10に示すように、キャリッジ駆動機構4、記録媒体搬送機構5、記録ヘッド6,6・・及びメンテナンスユニット10を制御する制御部21が設けられている。
【0037】
制御部21は、キャリッジ3を主走査方向Xに往復運動させるとともに、キャリッジ3の動作にあわせて記録媒体の搬送と停止を繰り返し、記録媒体を副走査方向Yに搬送させるように、キャリッジ駆動機構4及び記録媒体搬送機構5の動作を制御するようになっている。
【0038】
また制御部21はメンテナンス動作時にメンテナンスユニット10によるメンテナンス動作を制御するようになっている。
【0039】
制御部21には、画像記録条件等を入力する入力部22及び記録ヘッド6,6・・が接続されており、制御部21は入力部22から入力された所定の信号に基づいて記録ヘッド6,6・・の圧電素子(図示せず)に対して所定の電圧をかけ、記録媒体上に所定の画像を形成するように、記録ヘッド6,6・・を制御するようになっている。
【0040】
本実施形態に用いられる記録ヘッド6,6・・から吐出されるインクとしては、特に、「光硬化技術−樹脂・開始剤の選定と配合条件及び硬化度の測定・評価−(技術協会情報)」に記載の「光硬化システム(第4章)」の「光酸・塩基発生剤を利用する硬化システム(第1節)」、「光誘導型交互共重合(第2節)」等に適合するインクが適用可能であり、通常のラジカル重合により硬化するものであってもよい。
【0041】
具体的には、本実施形態に用いられるインクは、光としての紫外線の被照射により硬化する性質を具備する光硬化型インクであり、主成分として、重合性化合物(公知の重合性化合物を含む。)と、光開始剤と、色材とを少なくとも含むものである。ただし、本実施形態に用いるインクとして、上記「光誘導型交互共重合(第2節)」に適合するインクを用いる場合には、光開始剤は除外されてもよい。上記光硬化型インクは、重合性化合物として、ラジカル重合性化合物を含むラジカル重合系インクとカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクとに大別されるが、その両系のインクが本実施形態に用いられるインクとしてそれぞれ適用可能であり、ラジカル重合系インクとカチオン重合系インクとを複合させたハイブリッド型インクを本実施形態に用いられるインクとして適用してもよい。しかしながら、酸素による重合反応の阻害作用が少ない又は無いカチオン重合系インクのほうが機能性・汎用性に優れるため、本実施形態では、特に、カチオン重合系インクを用いている。なお、本実施形態に用いられるカチオン重合系インクは、具体的には、オキセタン化合物,エポキシ化合物,ビニルエーテル化合物等のカチオン重合性化合物と、光カチオン開始剤と、色材とを少なくとも含む混合物であり、当然、紫外線の被照射により硬化する性質を具備するものである。
【0042】
ここで本実施形態で用いられる記録媒体として、所謂軟包装に用いられる透明又は不透明な非吸収性の樹脂製フィルムが適用できる。樹脂製フィルムの具体的な樹脂の種類として、ポリエチレンテレフタレート,ポリエステル,ポリオレフィン,ポリアミド,ポリエステルアミド,ポリエーテル,ポリイミド,ポリアミドイミド,ポリスチレン,ポリカーボネート,ポリ−ρ−フェニレンスルフィド,ポリエーテルエステル,ポリ塩化ビニル,ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等が適用可能であり、さらには、これら樹脂の共重合体、これら樹脂の混合物、これら樹脂を架橋したもの等も適用可能である。中でも、樹脂製フィルムの樹脂の種類として、延伸したポリエチレンテレフタレート,ポリスチレン,ポリプロピレン,ナイロンのいずれかを選択するのが、樹脂製フィルムの透明性・寸法安定性・剛性・環境負荷・コスト等の面で好ましく、2〜100μm(好ましくは6〜50μm)の厚みを有する樹脂製フィルムを用いるのが好ましい。また、樹脂製フィルムの支持体の表面にコロナ放電処理、易接着処理等の表面処理を施してもよい。さらに、本実施形態に用いられる記録媒体として、樹脂により表面を被覆した各種紙,顔料を含むフィルム,発泡フィルム等の不透明な公知の記録媒体も適用可能である。
【0043】
次に、本実施形態においてメンテナンス動作について図2から図9を参照して説明する。
【0044】
記録領域Aに位置するキャリッジ3が図2、図3に示すように、記録ヘッド6,6・・とメンテナンスユニット10の吸引キャップ12,12・・と対向する状態までガイドレール2に沿って移動する(以下この状態を「メンテナンス初期状態」と言う)。
【0045】
前記メンテナンス初期状態から、図4、図5に示すようにキャリッジ3が図示していない垂直駆動機構によって、記録ヘッド6,6・・と吸引キャップ12,12・・との距離が短縮されるように移動させられ、側面遮光板18,18が光トラップ9,9に挿入される。この状態は、照射面遮光板19の存在にかかわらず、側面遮光板18,18によってメンテナンスユニット10に紫外線が直接照射されることがない(以下この状態を「メンテナンス待機状態」と言う)。
【0046】
前記メンテナンス待機状態において、図示していない照射面遮光板駆動機構により、照射面遮光板19を、側面遮光板18,18に設けた案内溝20,20に沿ってメンテナンスユニット10とキャリッジ3との間の領域の外に配置させる。
【0047】
照射面遮光板19を前記位置に配置させた後に、図6,図7に示すように、キャリッジ3が移動し、側面遮光板18,18がメンテナンス待機状態よりも更に光トラップ9,9の奥へ挿入され、吐出口と吸引キャップ12が密着する状態となる(以下この状態を「インク吸引状態」と言う)。
【0048】
このインク吸引状態おいて、吐出口に詰まったインク及び吐出口内に発生した気泡をインクと共に吸引除去するメンテナンス動作が行われる。
【0049】
次に、照射面遮光板19をメンテナンスユニット10とキャリッジ3との間の領域の外に退避した状態を維持しておき、キャリッジ3を前述の図示していない垂直駆動機構によって、記録ヘッド6,6・・と吸引キャップ12,12・・を離隔させる。
【0050】
さらに、図8,図9に示すようにワイプ部材16と記録ヘッド6,6・・の吐出面を摺接させるように、図示していないメンテナンスユニット駆動機構によって、メンテナンスユニット10を副走査方向Yに往復動作させ、吐出口及び吐出口付近に付着したゴミ等を除去するための拭き取り清掃を行うメンテナンス動作が行われる(以下この状態を「拭き取り状態」と言う)。
【0051】
そしてメンテナンス動作終了後に、図示していない照射面遮光板駆動機構より照射面遮光板19を、側面遮光板18,18に設けた案内溝20,20に沿ってメンテナンスユニット10とキャリッジ3との間の領域に配置させ、その後にキャリッジ3が移動し側面遮光板18,18を光トラップ9,9から離脱させる。
【0052】
キャリッジ3をメンテナンス初期状態の位置に配置させた後、キャリッジ3は、ガイドレール2に沿って記録領域Aに移動していく。
【0053】
本実施形態によれば、光源8、8を搭載したキャリッジ3が、記録領域Aあるいはメンテナンス領域Bに配置されていても、遮光ユニット17をメンテナンス領域Bに設けているため、メンテナンスユニット10に紫外線が照射されることを防ぎ、メンテナンスユニット10の部材劣化と、メンテナンスユニット10に付着したインクの硬化を防ぐことができる。
【0054】
またメンテナンス領域Bに遮光ユニット17を設けることで、キャリッジ3の重量に変化が無いため、キャリッジ3やキャリッジ駆動機構4等の耐久性が低下し、画像品質が低下することもない。
【0055】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、移動遮光部材と固定遮光部材を設けることでメンテナンスユニットに紫外線が照射されることを防ぐことができ、紫外線照射によるメンテナンスユニットの各部材が劣化すること及びメンテナンスユニットに付着したインクが硬化することを防止することができる。そのため良好なメンテナンス動作が可能になるという効果がある。
【0056】
請求項2に記載の発明によれば、固定遮光部材の先端部が開口部材に受け入れられた状態では、固定遮光部材のみでメンテナンスユニットに紫外線が照射されることを防ぐことでき、紫外線照射によるメンテナンスユニットの各部材が劣化すること及びメンテナンスユニットに付着したインクが硬化することを防止することができる。そのため良好なメンテナンス動作が可能になるという効果がある。
【0057】
請求項3に記載の発明によれば、メンテナンス時に紫外線が吸引部材及びワイプ部材に照射されない状態で、インクの吸引と拭き取りを行うことができるという効果がある。
【0058】
請求項4に記載の発明によれば、光源として高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、熱陰極管又は冷陰極管を用いることができ、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明と同様の効果がある。
【0059】
請求項5に記載の発明によれば、ラジカル重合系インクよりも紫外線に対する感度が高いカチオン重合系インクを用いるので、ラジカル重合系インクよりも紫外線量が弱くとも充分に硬化する。これにより、光源として照射線量の小さいものを用いることができ、光源を従来よりも小型にすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るインクジェット記録装置を示す斜視図である。
【図2】本実施の形態に係るインクジェット記録装置のメンテナンス初期状態を示す断面模式図である。
【図3】本実施の形態に係るインクジェット記録装置のメンテナンス初期状態を示す断面模式図である。
【図4】本実施の形態に係るインクジェット記録装置のメンテナンス待機状態を示す断面模式図である。
【図5】本実施の形態に係るインクジェット記録装置のメンテナンス待機状態を示す側面模式図である。
【図6】本実施の形態に係るインクジェット記録装置のインク吸引状態を示す断面模式図である。
【図7】本実施の形態に係るインクジェット記録装置のインク吸引状態を示す側面模式図である。
【図8】本実施の形態に係るインクジェット記録装置の拭き取り状態を示す断面模式図である。
【図9】本実施の形態に係るインクジェット記録装置の拭き取り状態を示す側面模式図である。
【図10】本実施の形態に係る制御装置の概略を示した要部ブロック図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置
2 ガイドレール
3 キャリッジ
4 キャリッジ駆動機構
5 記録媒体搬送機構
6 記録ヘッド
7 紫外線照射装置
8 光源
9 光トラップ
10 メンテナンスユニット
11 キャップ部材
12 吸引キャップ
13 インク連通管
14 吸引ポンプ
15 インクタンク
16 ワイプ部材
17 遮光ユニット
18 側面遮光板
19 照射面遮光板
20 案内溝
21 制御部
22 入力部

Claims (5)

  1. 紫外線を照射することによって硬化するインクを記録媒体に吐出する吐出口を有する記録ヘッドと、前記記録媒体上に吐出された前記インクに対して紫外線を照射する光源と、前記記録ヘッドのメンテナンス動作を行うメンテナンスユニットと、を備えるインクジェット記録装置において、
    前記光源からの紫外線がメンテナンスユニットに入射することを防止するため移動遮光部材と、固定遮光部材と、を備え、
    前記固定遮光部材は、前記メンテナンスユニットの側面側に設けられ、
    前記移動遮光部材は、前記メンテナンスユニットの前記記録ヘッドと対向する面側に設けられるとともに、メンテナンス時に前記記録ヘッドと前記メンテナンスユニットとの間から退避し、非メンテナンス時に前記記録ヘッドと前記メンテナンスユニットの間に配置可能であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記記録ヘッドと前記光源とを保持し搬送されるキャリッジと、前記記録ヘッドと前記メンテナンスユニットとを前記吐出口に対して垂直方向に沿って相対的に接離させる駆動機構と、を備え、
    前記記録ヘッドと前記光源との間にメンテナンスユニット側に開口し固定遮光部材の先端部を受け入れ可能な開口部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記メンテナンスユニットは、前記吐出口からインクを吸引する吸引部材と、前記吐出口及び吐出口付近のインクを拭き取るワイプ部材と、を備え、
    前記メンテナンスユニットは、前記駆動機構により、前記インクの吸引と前記拭き取りを前記吐出口の垂直方向に対し異なる距離で行うことを特徴とした請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記光源が高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、熱陰極管、冷陰極管のうち、いずれか1つであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記インクがカチオン硬化性インクであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
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JP2008087274A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Fujifilm Corp インクジェット記録装置
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