JP2004330697A - Mold and method for resin seal - Google Patents
Mold and method for resin seal Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004330697A JP2004330697A JP2003131762A JP2003131762A JP2004330697A JP 2004330697 A JP2004330697 A JP 2004330697A JP 2003131762 A JP2003131762 A JP 2003131762A JP 2003131762 A JP2003131762 A JP 2003131762A JP 2004330697 A JP2004330697 A JP 2004330697A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- film
- resin
- substrate
- cavity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2224/00—Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
- H01L2224/01—Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/10—Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/15—Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
- H01L2224/16—Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
- H01L2224/161—Disposition
- H01L2224/16151—Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
- H01L2224/16221—Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
- H01L2224/16225—Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2224/00—Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
- H01L2224/93—Batch processes
- H01L2224/95—Batch processes at chip-level, i.e. with connecting carried out on a plurality of singulated devices, i.e. on diced chips
- H01L2224/97—Batch processes at chip-level, i.e. with connecting carried out on a plurality of singulated devices, i.e. on diced chips the devices being connected to a common substrate, e.g. interposer, said common substrate being separable into individual assemblies after connecting
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2924/00—Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
- H01L2924/15—Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
- H01L2924/181—Encapsulation
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルムを使用して、基板の主面において液状樹脂を硬化させ硬化樹脂を形成して電子部品を樹脂封止する際に使用される、樹脂封止用型及び樹脂封止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、リードフレームやプリント基板等(以下「基板」という。)に装着された半導体チップ等のチップ状の電子部品(以下「チップ」という。)を樹脂封止して、製品であるパッケージを含む成形体を製造するには、トランスファモールド法が広く使用されている。このトランスファモールド法による樹脂封止においては、相対向する樹脂封止用金型の間にフィルムを張設する場合がある。
【0003】
フィルムを使用する場合における従来の樹脂封止用金型を、図7を参照して説明する。図7は、フィルムを使用する場合における従来の樹脂封止用金型を示す部分断面図である。相対向する樹脂封止用金型、すなわち下型30と上型31とが設けられ、下型30の凹部32には、チップ(図示なし)が装着された基板33が載置される。ここで、金型が型締めした状態で、上型31に設けられた樹脂流路(図示なし)を経由してキャビティ34に溶融樹脂が注入され、その溶融樹脂が硬化する。これにより、基板33上に硬化樹脂35が形成されて、最終製品であるパッケージを含む成形品が完成する。下型30と上型31との間には、フィルム36が張設されている。フィルム36は、下型30と上型31とが型開きしている状態で、送出し側ロール37から供給されて、テンションローラ38,39を順次経由して巻取り側ロール40によって巻き取られるとともに、吸引手段(図示なし)によりキャビティ34における型面に吸着される。したがって、送り出されてキャビティ34において型面に吸着されたフィルム36を挟んで下型30と上型31とが型締めした状態で、樹脂封止が行われることになる。
【0004】
フィルム36は、次のような目的で使用される。第1に、フィルム36は、キャビティ34における型面と硬化樹脂35との間の離型性を確保する目的で、リリースフィルムとして使用される場合がある。この場合には、フィルム36は、例えば、ふっ素樹脂から構成される。第2に、フィルム36は、硬化樹脂35に所定のパターン(ロゴタイプや製品名等)を転写する目的で、転写用フィルムとして使用される場合がある。この場合には、図7におけるフィルム36の下側の面に予め形成されたパターンが、硬化樹脂35に転写される。第3に、フィルム36は、基板33を仮固定するとともに、特に基板33がリードフレームである場合に、その開口部(図示なし)を経由して基板33の下面に溶融樹脂(図示なし)が漏れ出さないようにする目的で、粘着フィルム及びシール部材として使用される場合がある。この場合には、フィルム36は、図7とは異なり、基板33と下型30との間に張設され、基板33の下面に対向する側の面に粘着層を有している。
【0005】
ところで、フィルム36はこれらの目的及び機能を有しているので、フィルム36にしわやたるみ等が発生すると、硬化樹脂35の表面に凹凸が生じることによる外観品位及び寸法精度の低下、転写されたパターンの不明瞭化による外観品位の低下、基板33の下面における樹脂ばりの発生等といった問題が発生する。そこで、連続的に供給され走行しているフィルム36におけるしわやたるみ等の発生を防止するために、フィルム36に加えられる張力を一定に保つ機構が提案されている(例えば、特許文献1参照)。これによれば、巻き出しロール・巻き取りロール間(上述した送出し側ロール37・巻取り側ロール40間に相当)において一定の張力を加えつつ、連続的に封止テープ(上述したフィルム36に相当)の巻き出しと巻き取りとを行うことが可能に構成されている。したがって、この場合には、巻き出しロール・巻き取りロール間で封止テープに一定の張力を加えながら連続的に封止テープを走行させる。また、巻き出しロール・巻き取りロール間に外方への引っ張り力を加えることにより、封止テープに適正な張力を与える構成もある(例えば、特許文献1参照)。更に、巻き出しロール・巻き取りロール間に中間ローラを設け、これに張力検出用のセンサ(例えば、ロードセル)を設置して、フィルムの張力を直接測定する構成も可能である。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−274194号公報(第1頁、第7頁、第10頁、
第9図、第17図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術によれば、次のような問題がある。第1に、フィルムが使用されるにつれて巻き出しロールの径が減少するとともに巻き取りロールの径が増加するので、巻き出しロールと巻き取りロールとの間においてフィルムに加えられる張力が変動する。これにより、連続的に供給され走行しているフィルムに一定の張力を加えようとしても、型締めする直前にフィルムが停止した状態において適正な張力を維持することが困難になる。したがって、フィルムが使用されるにつれて、フィルムが停止した状態でしわやたるみ等が発生するおそれがある。第2に、各ロール間に外方への引っ張り力を加える場合には、回転軸を移動させる必要があるので、機構が複雑になる。したがって、装置の大型化を招くおそれがあるとともに、コストの増大が避けられない。第3に、中間ローラと張力検出用のセンサとを使用する場合には、センサの設置場所が必要になるので装置の小型化が困難になるとともに、コストの増大が避けられない。
【0008】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、樹脂封止用のフィルムが停止している状態において、型締めする直前のフィルムにおけるしわやたるみ等の発生を防止し、仮にしわやたるみ等が発生してもこれらを解消する樹脂封止用型及び樹脂封止方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の技術的課題を解決するために、本発明に係る樹脂封止用型は、相対向する複数の型からなり、該複数の型の間に張設されたフィルム(10,21)を使用して基板(11,23)の主面において液状樹脂(17)を硬化させ硬化樹脂(18)を形成して電子部品(12)を樹脂封止する際に使用され、液状樹脂(17)によって充填されるべき空間からなるキャビティ(14)を有する樹脂封止用型であって、複数の型のうち少なくとも樹脂封止型が型締めした状態において基板(11,23)における主面の反対面に接触する基板側の型(1A,2B)と、複数の型のうちキャビティ(14)を構成する1又は複数のキャビティ側の型(1B,2A,3)と、基板側の型(1A,2B)とキャビティ側の型(1B,2A,3)とのうち少なくともいずれかの側に設けられ、樹脂封止用型の型締めが完了する前にキャビティ(14)を取り囲むようにしてフィルム(10,21)を挟むクランプ部(9)とを備えるとともに、基板側の型(1A,2B)とキャビティ側の型(1B,2A,3)とのうち少なくともいずれかの型が、樹脂封止用型が型締めされる過程において、かつ、クランプ部(9)によりフィルム(10,21)が挟まれた状態において、クランプ部(9)の内側におけるフィルム(10,21)を押動することを特徴とする。
【0010】
これによれば、樹脂封止用型が型締めされる過程において、かつ、クランプ部(9)によりキャビティ(14)を取り囲むようにしてフィルム(10,21)が挟まれた状態において、少なくともいずれかの型が、クランプ部(9)の内側におけるフィルム(10,21)を押動する。このことにより、フィルム(10,21)が押動されている部分において、外側へ向かう張力が加えられる。したがって、フィルム(10,21)において、型締めする直前のしわ(15)やたるみ(16)等の発生が防止され、仮にクランプ部の内側でしわ(15)やたるみ(16)等が発生した場合でも、フィルム(10,21)が押動されることによってそれらのしわ(15)やたるみ(16)等が解消される。
【0011】
また、本発明に係る樹脂封止用型は、上述した樹脂封止用型において、キャビティ側の型(2A,3)は、基板側の型(1A)に対向する一方の型(2A)と、開口(4)を有するようにして一方の型(2A)と基板側の型(1A)との間に設けられ開口(4)の少なくとも一部がキャビティ(14)を構成する他方の型(3)とを有するとともに、フィルム(10)は一方の型(2A)と他方の型(3)との間に張設され、クランプ部(9)は一方の型(2A)と他方の型(3)とのうち少なくともいずれかに設けられ、一方の型(2A)がフィルム(10)を押動し、かつ、一方の型(2A)におけるフィルム(10)を押動する部分の少なくとも一部がキャビティ(14)を構成することを特徴とする。
【0012】
これによれば、一方の型(2A)と他方の型(3)との間に張設され、かつ、クランプ部(9)によって挟まれたフィルム(10)が、型締めされる際に一方の型(2A)によって押動される。これにより、押動されたフィルム(10)がキャビティ(14)における一方の型(2A)の型面、すなわちキャビティ(14)の内底面に密着する。したがって、クランプ部(9)の内側においてフィルム(10)にしわ(15)やたるみ(16)等が発生した場合に、そのフィルム(10)が押動されることによってキャビティ(14)の内底面におけるしわ(15)やたるみ(16)等が解消される。
【0013】
また、本発明に係る樹脂封止用型は、上述した樹脂封止用型において、フィルム(21)は基板(11)と基板側の型(2B)との間に布設され、基板側の型(2B)がフィルム(21)を押動することを特徴とする。
【0014】
これによれば、基板(11)と基板側の型(2B)との間に布設され、かつ、クランプ部(9)によって挟まれたフィルム(21)が、型締めされる際に基板側の型(2B)によって押動される。これにより、基板(11)と基板側の型(2B)との間に布設されたフィルム(21)においてクランプ部(9)の内側でしわやたるみ等が発生した場合に、フィルムが押動されることによってそれらのしわやたるみ等が解消される。
【0015】
また、本発明に係る樹脂封止用型は、上述した樹脂封止用型において、クランプ部(9)はフィルム(10,21)を固定するとともに、固定されたフィルム(10,21)を押動しながら型締めすることにより、クランプ部(9)の内側においてフィルム(10,21)が伸長された状態で型締めが完了することを特徴とする。
【0016】
これによれば、クランプ部(9)によって固定されたフィルム(10,21)が、型締めされる際にそのクランプ部(9)の内側において押動されることによって伸長する。したがって、クランプ部(9)の内側でしわ(15)やたるみ(16)等が発生した場合に、それらのしわ(15)やたるみ(16)等が確実に解消される。
【0017】
また、本発明に係る樹脂封止方法は、相対向する複数の型からなり液状樹脂(17)によって充填されるべき空間からなるキャビティ(14)を有する樹脂封止用型を使用して電子部品(12)を樹脂封止する場合において、複数の型の間にフィルム(10,21)を張設する工程と、複数の型のうち一部の型に基板(11,23)を載置する工程と、樹脂封止用型を型締めする工程と、キャビティ(14)を液状樹脂(17)によって充填された状態にする工程と、基板(11,23)の主面において液状樹脂(17)を硬化させて硬化樹脂(18)を形成する工程と、樹脂封止用型を型開きする工程と、電子部品(12)と硬化樹脂(18)とを含む成形体(19)を取り出す工程とを有する樹脂封止方法であって、樹脂封止用型の型締めを完了させる前にキャビティ(14)を取り囲むようにしてフィルム(10,21)を挟む工程と、樹脂封止用型の型締めを行いながら挟まれているフィルム(10,21)を押動する工程とを備えたことを特徴とする。
【0018】
これによれば、複数の型の間に張設したフィルム(10,21)を、キャビティ(14)を取り囲むようにして挟み、その状態で型締めしながらフィルム(10,21)を押動する。このことによって、フィルム(10,21)が押動されている部分において、外側へ向かう張力を加える。したがって、フィルム(10,21)において、型締めする直前のしわ(15)やたるみ(16)等の発生を防止し、仮に挟まれた部分の内側でしわ(15)やたるみ(16)等が発生した場合においても、フィルム(10,21)を押動することによってそれらのしわ(15)やたるみ(16)等を解消することができる。
【0019】
また、本発明に係る樹脂封止方法は、上述した樹脂封止方法において、挟む工程では、挟むことによってフィルム(10,21)を固定し、押動する工程では、挟まれて固定された状態にあるフィルム(10,21)を伸長させることを特徴とする。
【0020】
これによれば、挟むことによって固定したフィルム(10,21)を、固定された状態で押動することにより伸長する。したがって、挟まれた部分の内側でしわ(15)やたるみ(16)等が発生した場合に、それらのしわ(15)やたるみ(16)等を確実に解消することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
本発明に係る樹脂成形型の第1の実施形態を、図1〜図3を参照しながら説明する。図1(A)は本実施形態に係る樹脂成形型が型締めする前の状態を、図1(B)はその樹脂成形型が型締めする途中においてフィルムを挟んだ状態を、それぞれ示す部分断面図である。図2(A)は図1の樹脂成形型が型締めする途中においてフィルムを押動する状態を、図2(B)はその樹脂成形型が型締めを完了した状態を、それぞれ示す部分断面図である。図3(A)は図1の樹脂成形型のキャビティに液状樹脂を充填した状態を、図3(B)は液状樹脂を硬化させた後にその樹脂成形型が型開きした状態を、それぞれ示す部分断面図である。
【0022】
図1〜図3に示されているように、下型1Aと上型2Aとは相対向して設けられており、相対的に図の上下方向に移動可能になっている。図1では、下型1Aが固定型、上型2Aが可動型である。中間型3は、平面視した際に円形又は四辺形である開口4を有するとともに、下型1Aと上型2Aとの間で昇降自在に構成されている。下型1Aと上型2Aと中間型3とは、併せて樹脂封止用型を構成しており、具体的には、いずれも工具鋼等の金属材料から構成されている樹脂封止用の金型である。上型2Aには、これらの金型が型締めした際に開口4の上側の一部に対して嵌合するようにして、凸部5が設けられている。また、上型2Aには、開口4を取り囲むようにして、外筒6とばね7と押圧部8とからなるクランプ部9が設けられている。押圧部8は、複数個の柱状部材でもよく、1個の枠状部材でもよい。このクランプ部9は、型締めが完了する前に、押圧部8と中間型3の上面とにより、上型2Aと中間型3との間に張設されたフィルム10を挟んで固定する。
【0023】
下型1Aの上における所定の位置には、平面視した際に円形又は四辺形である基板11が載置されている。基板11の主面(図では上面)には、単数又は複数のチップ12が装着されている。基板11とチップ12とは、相対向する電極同士が、例えば、半田からなるバンプ13を使用するフリップチップボンディングにより、接続されている。そして、図2(B)に示された型締めされた状態で、開口4のうち、中間型3における開口4の側面と、上型2Aの型面(下面)に密着しこれに沿って張設されたフィルム10とによって囲まれた部分が、液状樹脂(図示なし)によって充填されるべき空間、すなわちキャビティ14になる。したがって、クランプ部9は、キャビティ14を取り囲むようにして設けられていることになる。また、図示されていないが、中間型3には、加圧された液状樹脂がキャビティ14に向かって流動する樹脂流路と、必要に応じてキャビティ14内の気体を金型の外部に排出するエアベントとが、それぞれキャビティ14に連通して設けられている。
【0024】
ここで、フィルム10は、樹脂封止後に型開きする際に上型2Aの型面と硬化樹脂(図示なし)とをスムーズに引き離すための、例えば、ふっ素樹脂から構成されるリリースフィルムである。フィルム10は、送出し側ロールから巻取り側ロール(いずれも図示なし)にわたって、一定の張力で張設されている。ところが、フィルム10においては、型締めされた状態で加熱されるので変形等が発生し、これに起因して張力のバランスが崩れて、しわ15やたるみ16等が発生する場合がある。
【0025】
本発明に係る樹脂封止型の動作、すなわち樹脂封止方法を説明する。まず、図1(A)に示すように、上型2Aと中間型3との間において張設されたフィルム10を、上型2Aの型面(下面)とクランプ部9の押圧部8とに沿わせ、その状態で上型2Aを下降させる。
【0026】
次に、図1(B)に示すように、引き続いて上型2Aを下降させて、型締めが完了するよりも前に、押圧部8と中間型3の上面とにより、上型2Aと中間型3との間に張設されたフィルム10を挟む。この状態では、フィルム10は押圧部8によって押圧され挟まれただけであって、まだ固定されていない。
【0027】
次に、図2(A)に示すように、引き続いて上型2Aを下降させる。これにより、ばね7によって加圧された押圧部8がフィルム10を更に押圧する。また、上型2Aの凸部5がフィルム10を押動するので、押圧された状態でフィルム10がスリップしながら開口4に向かって引き込まれる。これにより、凸部5によって押動されている部分において、フィルム10に外側へ向かう張力が加えられるので、キャビティ14における上型2Aの型面に密着したフィルム10のしわ15やたるみ16等が防止される。
【0028】
ここで、ばね7を適切に選択することによって、型締めが完了する前のある時点で、押圧部8と中間型3との間に挟まれているフィルム10が完全に固定される。その後引き続いて上型2Aを下降させることにより、上型2Aの凸部5が、完全に固定されたフィルム10を更に押動する。このことにより、押圧部8の内側の部分において、上型2Aの型面に密着したフィルム10が、凸部5によって押動されている部分から押圧部8に向かって、フィルム厚を減ずるようにして伸長し始める。また、凸部5によって押動されている部分において、フィルム10に外側へ向かう張力が更に加えられる。したがって、キャビティ14における上型2Aの型面に密着したフィルム10においてしわ15やたるみ16等が防止される。また、仮にフィルム10にしわ15やたるみ16等が発生していた場合においても、それらが徐々に解消する。また、図2(A)において、ばね7の選択によっては、押圧部8がフィルム10に接触した直後に、押圧部8と中間型3との間に挟まれているフィルム10が完全に固定されるようにすることもできる。この場合も含めて、どの時点でフィルム10を完全に固定するかを予め定め、その時点で固定に必要な所定の圧力が得られるようにして、ばね7が定められている。
【0029】
次に、図2(B)に示すように、引き続いて上型2Aを下降させて、チップ12の背面にフィルム10を押圧して型締めを完了させる。これにより、上型2Aの凸部5が、完全に固定されたフィルム10を更に押動するので、フィルム10が更に伸長し、凸部5によって押動されている部分においてフィルム10に外側へ向かう張力が更に加えられる。したがって、図1(A)に示すようにフィルム10にしわ15やたるみ16等が発生していた場合でも、それらを解消させることができる。ここまでの工程により、フィルム10が一様に伸長された状態において、言い換えれば、フィルム10にしわ15やたるみ16等が存在しない状態において、チップ12の背面にフィルム10が押圧されて型締めが完了する。
【0030】
ところで、チップ12の厚さやバンプ13のサイズ等のばらつきに起因して、チップ12が傾いていたり、その背面の高さ方向の位置がばらついている場合がある。これらの場合であっても、チップ12の背面が樹脂製のフィルム10に食い込むので、チップ12の背面とフィルム10との間にすき間が生じることを防止することができる。また、この工程では、フィルム10が完全に固定された状態から型締めが完了するまでの上型2Aの下降距離を、適当に定めておくことが好ましい。これにより、フィルム厚を減ずるようにして伸長するフィルム10の破れを、防止することができる。また、金型に設けられた凹凸を嵌合させることによってフィルムを挟持する構成によれば、嵌合部でフィルムが破れるおそれがある。そして、破れた部分に起因して、その後にフィルムに加えられる張力のバランスが崩れてしわ等の原因になることがある。一方、本発明によれば、クランプ部9の押圧部8がフィルム10を押圧する際に押圧する面積を広く確保するとともに、上型2Aの凸部5がフィルム10を押動する際に押動する面積を広く確保することが可能になる。したがって、凹凸を嵌合させることによってフィルムを挟持する構成に比べて、フィルムの破れを防止することができる。
【0031】
次に、図3(A)に示すように、中間型3に設けられた樹脂流路(図示なし)を経由して、図2(B)のキャビティ14に、例えば、熱硬化樹脂からなる液状樹脂17を加圧して充填させる。ここで、図2(B)に示されたチップ12の背面とフィルム10との間にすき間が生じていないので、チップ12の背面に液状樹脂17が漏れ出すことが防止される。この工程において、必要に応じて、中間型3に設けられたエアベント(図示なし)を介して、金型の外部からキャビティ14を吸引してもよい。これにより、液状樹脂17における気泡を外部に排出して、硬化樹脂(後述)におけるボイドを防止することができる。
【0032】
次に、図3(B)に示すように、各金型に設けられたヒータ(図示なし)によって液状樹脂17を加熱して硬化させ、硬化樹脂18を形成する。これで、基板11と、チップ及びバンプ(いずれも図示なし)と、硬化樹脂18とからなる成形体19が、完成する。その後に、上型2Aと中間型3とを上昇させて型開きを開始する。ここで、フィルム10によって、硬化樹脂18と上型2Aとはスムーズに引き離される。その後に、中間型3の下方に搬送機構(図示なし)を進入させて、吸着等によって成形体19を取り出す。
【0033】
上述したように、本実施形態によれば、クランプ部9によって完全に固定されたフィルム10が、型締めされる際にそのクランプ部9の内側において、上型2Aの凸部5によって押動されることにより、フィルム厚を減ずるようにして伸長する。これにより、クランプ部9の内側の部分、すなわちキャビティ14を含む部分において、フィルム10におけるしわ15やたるみ16等が防止される。また、仮にしわ15やたるみ16等が発生した場合であっても、型締めする直前の状態ではそれらが確実に解消される。したがって、硬化樹脂18の表面に凹凸が生じることによる外観品位及び寸法精度の低下や、転写されたパターンの不明瞭化による外観品位の低下等といった問題を解決することができる。更に、チップ12の背面がフィルム10に食い込むので、チップ12の背面とフィルム10との間にすき間が生じることが防止される。したがって、成形体19において、チップ12の背面における硬化樹脂18の回り込み、すなわちばりを防止することができる。
【0034】
なお、下型1A、上型2A、又は中間型3を、それぞれ分割してもよい。例えば、上型2Aのうちフィルム10を介してチップ12の背面を押圧する部分、すなわちキャビティ14の内底面になる部分を、それ以外の部分から分割して独立した金型としてもよい。また、上型2Aの凸部5を、分割して独立した金型とすることもできる。これらの場合には、独立した金型の部分がばね等によって支持された構成にすることが好ましい。これにより、チップ12を最適な圧力で押圧することができる。
【0035】
また、型締め完了時に、上型2Aの下面がフィルム10を介してチップ12の背面を押圧する構成とした。これに限らず、型締め完了時に、上型2Aの下面に沿ったフィルム10とチップ12の背面との間に一定の間隔が設けられることとしてもよい。これにより、フリップチップボンディングに代えてワイヤボンディングによって配線されたチップに対して、本発明を適用することができる。
【0036】
(第2の実施形態)
本発明に係る樹脂成形型の第2の実施形態を、図4と図5とを参照しながら説明する。図4(A)は本実施形態に係る樹脂成形型が型締めする前の状態を、図4(B)はその樹脂成形型が型締めする途中においてフィルムを挟んだ状態を、それぞれ示す部分断面図である。図5(A)は図4の樹脂成形型が型締めする途中においてフィルムを押動する状態を、図5(B)はその樹脂成形型が型締めを完了した状態を、それぞれ示す部分断面図である。
【0037】
本実施形態においては、下型1Bと上型2Bとが設けられ、下型1Bには基板11が配置される凹部20が設けられている。フィルム21は、単数又は複数のチップ12が主面(図では下面)に装着された基板11を仮固定する目的で使用される、弱い粘着性を有する粘着フィルムであって、図では下面に粘着層が設けられている。また、フィルム21は、特に基板11がリードフレームである場合には、その開口部(図示なし)を経由して、基板11における主面の反対面に液状樹脂(図示なし)が漏れ出さないようにするシール部材として使用される。図4では、基板11とチップ12との電極同士がワイヤ22によって接続されているが、これに限らず、第1の実施形態と同様にフリップチップボンディングによる接続も可能である。
【0038】
本実施形態に係る樹脂封止型の動作、すなわち樹脂封止方法について、説明する。まず、図4(A)に示すように、下面に予め基板11が仮固定されたフィルム21を、下型1Bと上型2Bとの間に張設する。ここで、フィルム21には、型締めされた状態で加熱されるので変形等が発生し、このために張力のバランスが崩れてしわやたるみ等(いずれも図示なし)が発生することがある。この場合には、基板11が傾いた状態になり、型締めされた状態で基板11に過大な圧力が加えられ、基板11に傷や破損が発生するおそれがある。また、基板11がリードフレームである場合には、基板11とフィルム21との間にすき間が生じることがある。この場合には、リードフレームの開口部を経由して、基板11における主面の反対面に液状樹脂が漏れ出すおそれがある。
【0039】
次に、図4(A)に示すように、フィルム21を上型2Bの型面(下面)とクランプ部9の押圧部8とに沿わせ、その状態で上型2Bを下降させる。そして、図4(B)に示すように、引き続いて上型2Bを下降させて、型締めが完了するよりも前に、押圧部8と下型1Bの上面とによりフィルム21を挟む。この状態では、フィルム21は押圧部8によって押圧され挟まれただけであって、まだ固定されていない。
【0040】
次に、図5(A)に示すように、引き続いて上型2Bを下降させる。これにより、図2(A)の場合と同様に、押圧された状態でフィルム21がスリップして開口4に向かって引き込まれ、型締めが完了する前のある時点で、押圧部8と下型1Bの上面との間に挟まれているフィルム21が完全に固定される。その後引き続いて上型2Bを下降させることにより、上型2Bの凸部5が、完全に固定されたフィルム21を押動する。これにより、押圧部8の内側の部分において、上型2Bの型面に密着したフィルム21が、凸部5によって押動されている部分から押圧部8に向かって、フィルム厚を減ずるようにして伸長し始める。また、凸部5により押動されている部分において、フィルム21に外側へ向かう張力が加えられる。したがって、上型2Bの型面に密着したフィルム21において、しわやたるみ等が防止される。また、仮にフィルム21にしわやたるみ等が発生していた場合においても、それらが徐々に解消する。
【0041】
次に、図5(B)に示すように、引き続いて上型2Bを下降させて、基板11の主面を凹部20における下型1Bの型面に押圧して、型締めを完了させる。これにより、上型2Bの凸部5が、完全に固定されたフィルム21を更に押動するので、押圧部8の内側でフィルム21が更に伸長し、凸部5によって押動されている部分においてフィルム21に外側へ向かう張力が更に加えられる。したがって、フィルム21にしわやたるみ等が発生していた場合でも、それらを解消させることができる。
【0042】
以下、図3(A),(B)の場合と同様に、キャビティ14に液状樹脂を充填させてこれを硬化させる。ここで、フィルム21において、しわやたるみ等は解消されている。したがって、基板11が傾いて型締めされた状態で基板11に過大な圧力が加えられることによる傷や破損の発生を、防止することができる。また、基板11がリードフレームである場合における、主面の反対面に液状樹脂が漏れ出すことによるばりの発生を、防止することができる。
【0043】
なお、本実施形態でも、下型1B又は上型2Bを分割することができる。例えば、上型2Bのうち基板11が載置される部分、すなわち凸部5を、他の部分とは独立した金型としてもよい。この場合には、独立した金型の部分がばね等で支持された構成にすることが好ましい。これにより、基板11の厚さにばらつきがある場合においても、基板11が最適な圧力で挟持されるので、基板11の傷や破損をいっそう効果的に防止することができる。
【0044】
また、図4に示したように、弱い粘着性を有するフィルム21に基板11を貼付して、そのフィルム21を上型2Bの型面に沿って張設した。これに代えて、チップ12が主面に装着された基板11を、それらのチップ12がキャビティ14に収容されるようにして、予め下型1Bの凹部20に配置しておいてもよい。この場合には、粘着性を有するフィルム21に代えて、粘着性を有さないフィルムを使用することができる。
【0045】
また、第1及び第2の実施形態においては、図2(B),図3(A)に示すように、樹脂流路を経由してキャビティ14に液状樹脂17を注入するトランスファ成形について説明した。これに限らず、ノズル等を使用してキャビティ14に液状樹脂17を予め供給しておいてもよい。更に、粉状、顆粒状、又はシート状の固形の樹脂材料をキャビティ14に供給し、これを加熱溶融させて液状樹脂17を形成してもよい。これらの場合には、キャビティ14が液状樹脂17によって充填された状態で、チップ12を液状樹脂17に浸漬し、型締めしてその液状樹脂17を硬化させることになる。また、キャビティ14から液状樹脂17が溢れた場合を想定して、溢れた液状樹脂17を貯留する樹脂溜まりを設けておいてもよい。
【0046】
(第3の実施形態)
本発明に係る樹脂成形型の第3の実施形態を、図6を参照して説明する。本実施形態は、いわゆるウエーハ・レベルCSP(Chip Size Package)に対して、本発明を適用するものである。図6(A)は本実施形態に係る樹脂成形型が型締めする前の状態を、図6(B)はその樹脂成形型が型締めを完了してキャビティに液状樹脂が充填された状態を、それぞれ示す部分断面図である。
【0047】
図6(A)に示されているように、基板として、主面における複数の領域のそれぞれに半導体素子が形成されたシリコン基板等のウエーハ23を使用する。この領域のそれぞれが、完成品のパッケージに相当する部分である。メタルポスト24は、ウエーハ23の主面において半導体素子の電極(図示なし)に接続するように形成された、柱状電極である。樹脂シート25は、例えば、熱硬化樹脂からなる薄板状の樹脂材料である。
【0048】
本実施形態に係る樹脂封止型の動作、すなわち樹脂封止方法について、説明する。まず、図6(A)に示すように、メタルポスト24の上に樹脂シート25を配置する。そして、上型2Aと中間型3との間に張設されたフィルム10を、上型2Aの型面(下面)とクランプ部9の押圧部8とに沿わせ、その状態で上型2Aを下降させる。
【0049】
次に、図1(B)に示したのと同様に、引き続いて上型2Aを下降させて、型締めが完了するよりも前に、押圧部8と中間型3の上面とによってフィルム10を挟む。この状態では、フィルム10は押圧部8によって押圧され挟まれただけであって、まだ固定されていない。
【0050】
次に、図2(A)に示したのと同様に、引き続いて上型2Aを下降させる。これにより、型締めが完了する前のある時点で押圧部8と中間型3との間に挟まれているフィルム10を、完全に固定する。そして、押圧部8の内側の部分において、引き続いて上型2Aの凸部5がそのフィルム10を押動して伸長させるとともに、外側へ向かう張力を加える。したがって、第1の実施形態と同様に、フィルム10におけるしわ15やたるみ16等を防止し、仮に発生していた場合でもそれらを解消させることができる。そして、本実施形態では、フィルム10を介して上型2Aの型面が樹脂シート25を押圧する。このことにより、型締めしながら、各金型に設けられたヒータ(図示なし)によって樹脂シート25を加熱溶融させて、液状樹脂(後述)を形成する。
【0051】
次に、図6(B)に示すように、引き続いて上型2Aを下降させて、型締めを完了させる。この状態で、キャビティ14が液状樹脂17によって充填されるとともに、メタルポスト24の先端がフィルム10にめり込む。引き続いて加熱して液状樹脂17を硬化させ、ウエーハ23の主面においてメタルポスト24の先端を突出させて硬化樹脂を形成して、その後に型開きして成形体を取り出す。そして、本実施形態では、成形体をダイシングして領域ごとに切り離して、製品である個別のパッケージを完成させる。
【0052】
ここまで説明したように、本実施形態によれば、ウエーハ・レベルCSPに対して、本発明を適用することができる。そして、クランプ部9の内側の部分、すなわちキャビティ14を含む部分において、フィルム10におけるしわ15やたるみ16等が防止され、仮に発生していた場合でも型締めする直前の状態ではそれらが解消される。したがって、硬化樹脂の表面に凹凸が生じることによる外観品位及び寸法精度の低下を、防止することができる。また、しわ15やたるみ16等がないフィルム10にメタルポスト24の先端がめり込んだ状態で、硬化樹脂が形成される。したがって、メタルポスト24の先端、すなわちパッケージにおいて電極になる部分を、ウエーハ23の全体にわたって、硬化樹脂から一定量だけ突出させることができる。
【0053】
なお、本実施形態においては、上型2Aの型面に沿って張設されたフィルム10と中間型3と下型1Aとによって囲まれた空間が、キャビティ14になる。また、ウエーハ23において、メタルポスト24が形成され個別のパッケージに相当する各領域が、樹脂封止されるべき電子部品になる。
【0054】
また、第1の実施形態と同様に、下型1A、上型2A、又は中間型3を、それぞれ分割してもよい。例えば、上型1Aのうちフィルム10と樹脂シート25とを介してウエーハ23を押圧する部分を、それ以外の部分から分割して独立した金型としてもよい。
【0055】
また、ノズル等を使用して、キャビティ14に液状樹脂17を予め供給してもよい。この場合には、キャビティ14が液状樹脂17によって充填された状態から型締めを開始して、型締めが完了した後にその液状樹脂17を硬化させることになる。更に、樹脂シート25に代えて、粉状又は顆粒状の固形の樹脂材料をキャビティ14に供給し加熱溶融させて、液状樹脂17を形成してもよい。
【0056】
なお、ここまでの各実施形態においては、上型2Aにクランプ部9を設けることとした。これに代えて、中間型3又は下型1Aのいずれかにクランプ部9を設けてもよい。更に、上型2Aと中間型3との双方に、又は上型2Aと下型1Aとの双方に、クランプ部9を設けてもよい。更に、樹脂封止用型のいずれかにクランプ部9を設けることに限らず、樹脂封止用型とは独立して、フィルムの固定に必要な所定の圧力によってフィルムを挟むクランプ部を設けることもできる。
【0057】
また、フィルム10,21に接触する上型2Aの型面において吸引口を設けてもよい。この場合には、クランプ部9による固定とともに、その吸引口を使用してフィルム10,21を吸着することによる固定という構成を併用することになる。
【0058】
また、樹脂封止用型の型締めが完了する前に、キャビティ14を取り囲むようにしてクランプ部9がフィルム10,21を完全に固定し、その状態でフィルム10,21を押動して伸長させることにより、しわ等を除去することとした。これに限らず、クランプ部9がフィルム10,21を挟む圧力を適当な値にして、フィルム10,21を押動して伸長させながら、クランプ部9においてフィルム10,21をスリップさせてもよい。更に、フィルム10,21を張設する際にしわ等がない状態を実現した後に、適当な圧力でフィルム10,21を挟んでこれに適当な張力を加えつつ、しわ等がない状態のままフィルム10,21を押動してもよい。この場合には、フィルム10,21を伸長させることなく、クランプ部9においてフィルム10,21をスリップさせ、押動されている部分においてフィルム10,21に外側へ向かう張力を加えながら型締めを完了させる。
【0059】
また、工具鋼等の金属材料からなる樹脂封止用金型について説明した。これに限らず、型を構成する材料として、セラミック等の非金属材料を使用することもできる。また、それぞれの型を、異なる種類の材料によって構成してもよい。
【0060】
また、下型1A,1Bと上型2A,2Bとについて、上下を逆にして入れ換えた構成にすることも可能である。この場合、第3の実施形態では、フィルム10の上に樹脂シート25が供給されることになる。
【0061】
また、本発明は、上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて、任意にかつ適宜に組み合わせ、変更し、又は選択して採用できるものである。例えば、図1において、リードフレームからなる基板11と下型1Aとの間に新たにフィルム10を布設し、下型1A又は中間型3の少なくとも一方に新たにクランプ部9を設けてもよい。これにより、チップ12の背面に密着したフィルム10と、基板11と下型1Aとの間に布設されたフィルム10とにおいて、しわやたるみ等を防止することができる。
【0062】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の型の間に張設されたフィルムにおいて、キャビティを取り囲むようにしてクランプ部によって挟まれた部分の内側が、少なくともいずれかの型によって押動される。したがって、フィルムにおいて、型締めする直前のしわやたるみ等の発生が防止され、仮にクランプ部の内側でしわやたるみ等が発生した場合においても、フィルムが押動されることによってそれらのしわやたるみ等が解消される。このことにより、本発明は、型締め時においてフィルムにしわやたるみ等が発生しないようにする樹脂封止用型及び樹脂封止方法を提供するという、優れた実用的な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の第1の実施形態に係る樹脂成形型が型締めする前の状態を、図1(B)はその樹脂成形型が型締めする途中においてフィルムを挟んだ状態を、それぞれ示す部分断面図である。
【図2】図2(A)は図1の樹脂成形型が型締めする途中においてフィルムを押動する状態を、図2(B)はその樹脂成形型が型締めを完了した状態を、それぞれ示す部分断面図である。
【図3】図3(A)は図1の樹脂成形型のキャビティに液状樹脂を充填した状態を、図3(B)は液状樹脂を硬化させた後にその樹脂成形型が型開きした状態を、それぞれ示す部分断面図である。
【図4】図4(A)は本発明の第2の実施形態に係る樹脂成形型が型締めする前の状態を、図4(B)はその樹脂成形型が型締めする途中においてフィルムを挟んだ状態を、それぞれ示す部分断面図である。
【図5】図5(A)は図4の樹脂成形型が型締めする途中においてフィルムを押動する状態を、図5(B)はその樹脂成形型が型締めを完了した状態を、それぞれ示す部分断面図である。
【図6】図6(A)は本発明の第3の実施形態に係る樹脂成形型が型締めする前の状態を、図6(B)はその樹脂成形型が型締めを完了してキャビティに液状樹脂が充填された状態を、それぞれ示す部分断面図である。
【図7】フィルムを使用する場合における従来の樹脂封止用金型を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1A 下型(基板側の型)
1B 下型(キャビティ側の型)
2A 上型(キャビティ側の型、一方の型)
2B 上型(基板側の型)
3 中間型(キャビティ側の型、他方の型)
4 開口
5 凸部
6 外筒
7 ばね
8 押圧部
9 クランプ部
10,21 フィルム
11 基板
12 チップ(電子部品)
13 バンプ
14 キャビティ
15 しわ
16 たるみ
17 液状樹脂
18 硬化樹脂
19 成形体
20 凹部
22 ワイヤ
23 ウエーハ(基板)
24 メタルポスト
25 樹脂シート[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a resin-sealing mold and a resin-sealing method used when a liquid resin is hardened on a main surface of a substrate by using a film to form a hardened resin to seal an electronic component with a resin. Things.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a chip-shaped electronic component (hereinafter, referred to as a “chip”) such as a semiconductor chip mounted on a lead frame, a printed board, or the like (hereinafter, referred to as a “substrate”) is resin-sealed to include a product package. In order to manufacture a molded article, a transfer molding method is widely used. In the resin molding by the transfer molding method, a film may be stretched between resin molding dies facing each other.
[0003]
A conventional resin sealing mold when a film is used will be described with reference to FIG. FIG. 7 is a partial cross-sectional view showing a conventional resin sealing mold when a film is used. Opposite molds for resin sealing, that is, a
[0004]
The
[0005]
By the way, since the
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-11-274194 (
(Figs. 9 and 17)
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, according to the above conventional technique, there are the following problems. First, as the film is used, the diameter of the unwind roll decreases and the diameter of the take-up roll increases, so that the tension applied to the film between the unwind roll and the take-up roll varies. This makes it difficult to maintain an appropriate tension in a state where the film is stopped immediately before the mold clamping even if a constant tension is applied to the continuously supplied and running film. Therefore, as the film is used, wrinkles and slack may be generated in a state where the film is stopped. Second, when an outward pulling force is applied between the rolls, it is necessary to move the rotation axis, which complicates the mechanism. Therefore, the size of the apparatus may be increased, and an increase in cost is inevitable. Third, when an intermediate roller and a sensor for detecting tension are used, a location for installing the sensor is required, which makes it difficult to reduce the size of the apparatus and inevitably increases the cost.
[0008]
The present invention has been made in order to solve the above-described problems, and in a state where the resin sealing film is stopped, to prevent the occurrence of wrinkles and sagging in the film immediately before clamping, It is an object of the present invention to provide a resin sealing mold and a resin sealing method for eliminating wrinkles and sagging even if they occur.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above technical problem, the resin sealing mold according to the present invention includes a plurality of opposed molds and uses a film (10, 21) stretched between the plurality of molds. The liquid resin (17) is hardened on the main surface of the substrate (11, 23) to form a cured resin (18) and is used when the electronic component (12) is sealed with a resin. A resin-sealing mold having a cavity (14) formed of a space to be filled, wherein at least the resin-sealing mold of the plurality of molds has a mold opposite to a main surface of the substrate (11, 23). A mold (1A, 2B) on the substrate side, a mold (1B, 2A, 3) on one or more cavities constituting the cavity (14) among the plurality of molds, 2B) and the mold (1B, 2A, 3) on the cavity side A clamping portion (9) provided on at least one of the sides and surrounding the film (10, 21) so as to surround the cavity (14) before the mold clamping of the resin sealing mold is completed; At least one of the mold (1A, 2B) on the side of the mold and the mold (1B, 2A, 3) on the cavity is in the process of clamping the mold for resin sealing, and the clamp part (9). In the state where the film (10, 21) is sandwiched between the clamp portions (9), the film (10, 21) is pushed.
[0010]
According to this, in the process of clamping the resin sealing mold, and at least in a state where the film (10, 21) is sandwiched so as to surround the cavity (14) by the clamp portion (9), The mold pushes the film (10, 21) inside the clamp (9). Thereby, outward tension is applied to the portion where the film (10, 21) is being pushed. Therefore, in the films (10, 21), generation of wrinkles (15) and sagging (16) immediately before clamping is prevented, and wrinkles (15) and sagging (16) and the like occur temporarily inside the clamp portion. Even in this case, the wrinkles (15) and the slack (16) are eliminated by pushing the film (10, 21).
[0011]
Further, the resin sealing mold according to the present invention is the same as the above-described resin sealing mold, wherein the mold (2A, 3) on the cavity side is different from the mold (2A) facing the mold (1A) on the substrate side. The mold (2A) having the opening (4) is provided between the mold (2A) and the mold (1A) on the substrate side, and at least a part of the opening (4) forms the cavity (14). 3), the film (10) is stretched between the one mold (2A) and the other mold (3), and the clamp portion (9) is provided with the one mold (2A) and the other mold (2). 3) and at least a part of a portion where one mold (2A) pushes the film (10) and the one mold (2A) pushes the film (10). Constitute a cavity (14).
[0012]
According to this, when the film (10) stretched between the one mold (2A) and the other mold (3) and sandwiched by the clamp part (9) is closed when the mold (10) is clamped. (2A). Thereby, the pushed film (10) comes into close contact with the mold surface of one mold (2A) in the cavity (14), that is, the inner bottom surface of the cavity (14). Therefore, when a wrinkle (15) or a slack (16) occurs in the film (10) inside the clamp part (9), the film (10) is pushed and moved to thereby cause the inner bottom surface of the cavity (14) to be moved. Wrinkles (15) and sagging (16) are eliminated.
[0013]
The resin sealing mold according to the present invention is the resin sealing mold described above, wherein the film (21) is laid between the substrate (11) and the substrate-side mold (2B). (2B) pushes the film (21).
[0014]
According to this, the film (21) laid between the substrate (11) and the mold (2B) on the substrate side and sandwiched by the clamp portion (9) is closed when the mold is clamped. It is pushed by the mold (2B). Thereby, when wrinkles or slacks occur inside the clamp portion (9) in the film (21) laid between the substrate (11) and the mold (2B) on the substrate side, the film is pushed. By doing so, such wrinkles and sagging are eliminated.
[0015]
Further, in the resin sealing mold according to the present invention, in the resin sealing mold described above, the clamp portion (9) fixes the films (10, 21) and presses the fixed films (10, 21). By clamping while moving, the clamping is completed in a state where the films (10, 21) are extended inside the clamp portion (9).
[0016]
According to this, the film (10, 21) fixed by the clamp (9) is stretched by being pushed inside the clamp (9) when the mold is clamped. Therefore, when wrinkles (15), slack (16), and the like occur inside the clamp portion (9), the wrinkles (15), slack (16), and the like are reliably eliminated.
[0017]
Further, the resin sealing method according to the present invention provides an electronic component using a resin sealing mold having a cavity (14) formed of a plurality of molds opposed to each other and having a space to be filled with a liquid resin (17). In the case where (12) is resin-sealed, a step of stretching a film (10, 21) between a plurality of dies, and placing the substrates (11, 23) on some of the dies. A step of clamping the resin mold, a step of filling the cavity (14) with the liquid resin (17), and a step of forming the liquid resin (17) on the main surface of the substrate (11, 23). Curing the resin to form a cured resin (18), opening the resin-sealing mold, and removing the molded body (19) containing the electronic component (12) and the cured resin (18). A resin sealing method comprising: Before completing the step, a step of sandwiching the film (10, 21) so as to surround the cavity (14), and pressing the sandwiched film (10, 21) while clamping the resin sealing mold. And a process.
[0018]
According to this, the film (10, 21) stretched between a plurality of molds is sandwiched so as to surround the cavity (14), and the film (10, 21) is pushed while the mold is clamped in that state. . Thus, outward tension is applied to the portion where the film (10, 21) is being pushed. Therefore, in the films (10, 21), the occurrence of wrinkles (15) and sagging (16) immediately before clamping is prevented, and wrinkles (15) and sagging (16) and the like are temporarily formed inside the sandwiched portion. Even in the case of occurrence, the wrinkles (15) and the slack (16) can be eliminated by pushing the film (10, 21).
[0019]
Further, in the resin sealing method according to the present invention, in the above-described resin sealing method, in the sandwiching step, the film (10, 21) is fixed by sandwiching, and in the step of pushing, the film is sandwiched and fixed. The film (10, 21) is stretched.
[0020]
According to this, the film (10, 21) fixed by pinching is extended by being pushed in a fixed state. Therefore, when wrinkles (15), slack (16), and the like occur inside the sandwiched portion, the wrinkles (15), slack (16), and the like can be reliably eliminated.
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
(1st Embodiment)
A first embodiment of a resin mold according to the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1A is a partial cross-sectional view illustrating a state before the resin mold according to the present embodiment is clamped, and FIG. 1B is a partial cross-sectional view illustrating a state where the resin mold is sandwiching a film in the middle of clamping. FIG. 2A is a partial cross-sectional view showing a state in which the resin molding die of FIG. 1 pushes the film in the middle of clamping, and FIG. 2B is a partial sectional view showing a state in which the resin molding die has completed the clamping. It is. FIG. 3A shows a state in which the cavity of the resin mold of FIG. 1 is filled with the liquid resin, and FIG. 3B shows a state in which the resin mold is opened after the liquid resin is cured. It is sectional drawing.
[0022]
As shown in FIGS. 1 to 3, the
[0023]
At a predetermined position on the lower mold 1A, a
[0024]
Here, the
[0025]
The operation of the resin sealing type according to the present invention, that is, the resin sealing method will be described. First, as shown in FIG. 1A, the
[0026]
Next, as shown in FIG. 1 (B), the upper mold 2A is successively lowered, and before the mold clamping is completed, the upper mold 2A and the upper mold 2A are interposed by the
[0027]
Next, as shown in FIG. 2A, the upper mold 2A is subsequently lowered. Thus, the
[0028]
Here, by appropriately selecting the
[0029]
Next, as shown in FIG. 2 (B), the upper mold 2A is subsequently lowered, and the
[0030]
By the way, due to variations in the thickness of the
[0031]
Next, as shown in FIG. 3A, a liquid made of, for example, a thermosetting resin is inserted into the
[0032]
Next, as shown in FIG. 3B, the
[0033]
As described above, according to the present embodiment, the
[0034]
The lower mold 1A, the upper mold 2A, or the
[0035]
In addition, when the mold clamping is completed, the lower surface of the upper mold 2A presses the back surface of the
[0036]
(Second embodiment)
A second embodiment of the resin mold according to the present invention will be described with reference to FIG. 4 and FIG. FIG. 4A is a partial cross-sectional view illustrating a state before the resin molding die according to the present embodiment is clamped, and FIG. 4B is a partial cross-sectional view illustrating a state where the resin molding die sandwiches a film during the clamping. FIG. FIG. 5A is a partial cross-sectional view showing a state in which the resin mold of FIG. 4 pushes the film in the middle of clamping, and FIG. 5B is a partial sectional view showing a state in which the resin mold has completed clamping. It is.
[0037]
In the present embodiment, a lower mold 1B and an upper mold 2B are provided, and the lower mold 1B is provided with a
[0038]
The operation of the resin sealing type according to the present embodiment, that is, the resin sealing method will be described. First, as shown in FIG. 4 (A), a
[0039]
Next, as shown in FIG. 4A, the
[0040]
Next, as shown in FIG. 5A, the upper mold 2B is subsequently lowered. As a result, as in the case of FIG. 2A, the
[0041]
Next, as shown in FIG. 5B, the upper mold 2B is successively lowered, and the main surface of the
[0042]
Thereafter, as in the case of FIGS. 3A and 3B, the
[0043]
In addition, also in this embodiment, the lower mold 1B or the upper mold 2B can be divided. For example, a portion of the upper die 2B on which the
[0044]
In addition, as shown in FIG. 4, the
[0045]
In the first and second embodiments, transfer molding in which the
[0046]
(Third embodiment)
A third embodiment of the resin mold according to the present invention will be described with reference to FIG. In the present embodiment, the present invention is applied to a so-called wafer level CSP (Chip Size Package). FIG. 6A shows a state before the resin molding die according to the present embodiment is clamped, and FIG. 6B shows a state where the resin molding die has completed the clamping and the cavity is filled with liquid resin. , Respectively.
[0047]
As shown in FIG. 6A, a
[0048]
The operation of the resin sealing type according to the present embodiment, that is, the resin sealing method will be described. First, as shown in FIG. 6A, a
[0049]
Next, in the same manner as shown in FIG. 1B, the upper mold 2A is successively lowered, and the
[0050]
Next, in the same manner as shown in FIG. 2A, the upper mold 2A is subsequently lowered. As a result, the
[0051]
Next, as shown in FIG. 6B, the upper mold 2A is continuously lowered to complete the mold clamping. In this state, the
[0052]
As described above, according to the present embodiment, the present invention can be applied to a wafer level CSP. Then,
[0053]
In the present embodiment, a cavity surrounded by the
[0054]
Further, similarly to the first embodiment, the lower mold 1A, the upper mold 2A, or the
[0055]
Alternatively, the
[0056]
In each of the embodiments described above, the
[0057]
Further, a suction port may be provided on the mold surface of the upper mold 2A that comes into contact with the
[0058]
Further, before the clamping of the resin sealing mold is completed, the
[0059]
Also, a resin sealing mold made of a metal material such as tool steel has been described. The invention is not limited to this, and a non-metallic material such as ceramic can be used as a material forming the mold. Also, each mold may be made of different types of materials.
[0060]
In addition, the lower dies 1A and 1B and the upper dies 2A and 2B may be configured to be reversed upside down. In this case, in the third embodiment, the
[0061]
In addition, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and may be arbitrarily and appropriately combined, changed, or selected as needed without departing from the spirit of the present invention. You can do it. For example, in FIG. 1, a
[0062]
【The invention's effect】
According to the present invention, in a film stretched between a plurality of dies, at least one of the dies presses the inside of a portion sandwiched by the clamp portions so as to surround the cavity. Therefore, in the film, the occurrence of wrinkles and sagging immediately before the mold clamping is prevented, and even if wrinkles and sagging occur inside the clamp portion, the wrinkles and sagging are caused by the film being pushed. Etc. are eliminated. Thus, the present invention has an excellent practical effect of providing a resin sealing mold and a resin sealing method for preventing a film from being wrinkled or sagged during mold clamping. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 (A) shows a state before a resin mold according to a first embodiment of the present invention is clamped, and FIG. 1 (B) shows a state in which a film is formed while the resin mold is clamping. FIG. 4 is a partial cross-sectional view showing a sandwiched state.
2 (A) shows a state in which the resin mold of FIG. 1 pushes a film in the middle of clamping, and FIG. 2 (B) shows a state in which the resin mold has completed clamping. FIG.
3 (A) shows a state in which the cavity of the resin mold of FIG. 1 is filled with liquid resin, and FIG. 3 (B) shows a state in which the resin mold is opened after the liquid resin is cured. , Respectively.
FIG. 4 (A) shows a state before a resin mold according to a second embodiment of the present invention is clamped, and FIG. 4 (B) shows a state in which a film is formed while the resin mold is clamping. FIG. 4 is a partial cross-sectional view showing a sandwiched state.
5 (A) shows a state in which the film is pressed while the resin mold of FIG. 4 is clamping, and FIG. 5 (B) shows a state in which the resin mold has completed clamping. FIG.
FIG. 6A is a view showing a state before a resin mold according to a third embodiment of the present invention is clamped, and FIG. 6B is a view showing a state in which the resin mold has completed mold clamp and a cavity; FIG. 4 is a partial cross-sectional view showing a state in which a liquid resin is filled in each of FIGS.
FIG. 7 is a partial sectional view showing a conventional resin-sealing mold when a film is used.
[Explanation of symbols]
1A Lower mold (board side mold)
1B Lower mold (cavity side mold)
2A Upper mold (cavity side mold, one mold)
2B Upper die (substrate side die)
3 Intermediate mold (cavity side mold, other mold)
4 opening
5 convex part
6 outer cylinder
7 Spring
8 Pressing part
9 Clamp section
10,21 film
11 Substrate
12 chips (electronic components)
13 Bump
14 cavities
15 Wrinkles
16 Sagging
17 Liquid resin
18 Cured resin
19 molded body
20 recess
22 wires
23 wafer (substrate)
24 Metal Post
25 resin sheet
Claims (6)
前記複数の型のうち、少なくとも前記樹脂封止型が型締めした状態において前記基板における前記主面の反対面に接触する基板側の型と、
前記複数の型のうち前記キャビティを構成する1又は複数のキャビティ側の型と、
前記基板側の型と前記キャビティ側の型とのうち少なくともいずれかの側に設けられ、前記樹脂封止用型の型締めが完了する前に前記キャビティを取り囲むようにして前記フィルムを挟むクランプ部とを備えるとともに、
前記基板側の型と前記キャビティ側の型とのうち少なくともいずれかの型が、前記樹脂封止用型が型締めされる過程において、かつ、前記クランプ部により前記フィルムが挟まれた状態において、前記クランプ部の内側における前記フィルムを押動することを特徴とする樹脂封止用型。When a plurality of molds are opposed to each other, when a liquid resin is cured on the main surface of the substrate using a film stretched between the plurality of molds, a cured resin is formed, and the electronic component is sealed with a resin. Used, a resin sealing mold having a cavity consisting of a space to be filled with the liquid resin,
Of the plurality of molds, a mold on the substrate side that contacts the opposite surface of the main surface of the substrate in a state where at least the resin sealing mold is clamped,
One or a plurality of cavity-side molds constituting the cavity among the plurality of molds,
A clamping portion provided on at least one of the substrate side mold and the cavity side mold, and sandwiching the film so as to surround the cavity before mold closing of the resin sealing mold is completed. And with
At least one of the mold on the substrate side and the mold on the cavity side, in the process of clamping the resin sealing mold, and in a state where the film is sandwiched by the clamp portion, A resin sealing mold, wherein the film is pushed inside the clamp portion.
前記キャビティ側の型は、前記基板側の型に対向する一方の型と、開口を有するようにして前記一方の型と前記基板側の型との間に設けられ前記開口の少なくとも一部が前記キャビティを構成する他方の型とを有するとともに、
前記フィルムは前記一方の型と前記他方の型との間に張設され、
前記クランプ部は前記一方の型と前記他方の型とのうち少なくともいずれかに設けられ、
前記一方の型が前記フィルムを押動し、かつ、前記一方の型における前記フィルムを押動する部分の少なくとも一部が前記キャビティを構成することを特徴とする樹脂封止用型。The resin sealing mold according to claim 1,
The cavity-side mold is provided between the one mold and the substrate-side mold so as to have an opening and one mold facing the substrate-side mold, and at least a part of the opening is provided. Having the other mold forming the cavity,
The film is stretched between the one mold and the other mold,
The clamp portion is provided on at least one of the one mold and the other mold,
A resin sealing mold, wherein the one mold pushes the film, and at least a part of the one mold pushing the film constitutes the cavity.
前記フィルムは前記基板と前記基板側の型との間に布設され、前記基板側の型が前記フィルムを押動することを特徴とする樹脂封止用型。The resin sealing mold according to claim 1,
A resin sealing mold, wherein the film is laid between the substrate and the substrate-side mold, and the substrate-side mold pushes the film.
前記クランプ部は前記フィルムを固定するとともに、
前記固定されたフィルムを押動しながら型締めすることにより、前記クランプ部の内側において前記フィルムが伸長された状態で型締めが完了することを特徴とする樹脂封止用型。The resin sealing mold according to any one of claims 1 to 3,
The clamp unit fixes the film,
A mold for resin sealing, wherein the mold is clamped while the film is stretched inside the clamp part by clamping the mold while pushing the fixed film.
前記樹脂封止用型の型締めを完了させる前に前記キャビティを取り囲むようにして前記フィルムを挟む工程と、
前記樹脂封止用型の型締めを行いながら前記挟まれているフィルムを押動する工程とを備えたことを特徴とする樹脂封止方法。In a case where the electronic component is resin-encapsulated using a resin-sealing mold having a cavity formed of a plurality of opposed molds and having a space to be filled with a liquid resin, a film is stretched between the plurality of molds. Setting, placing the substrate on some of the plurality of dies, clamping the resin sealing mold, and setting the cavity to be filled with the liquid resin. A step of curing the liquid resin on the main surface of the substrate to form a cured resin, a step of opening the mold for resin sealing, and a molded article including the electronic component and the cured resin. Removing the resin sealing method,
A step of sandwiching the film so as to surround the cavity before completing the mold clamping of the resin sealing mold,
A step of pushing the sandwiched film while clamping the resin sealing mold.
前記挟む工程では、挟むことによって前記フィルムを固定し、
前記押動する工程では、挟まれて固定された状態にある前記フィルムを伸長させることを特徴とする樹脂封止方法。In the resin sealing method according to claim 5,
In the sandwiching step, the film is fixed by sandwiching,
In the step of pushing, the film in a state of being sandwiched and fixed is elongated.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003131762A JP4731102B2 (en) | 2003-05-09 | 2003-05-09 | Resin sealing mold and resin sealing method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003131762A JP4731102B2 (en) | 2003-05-09 | 2003-05-09 | Resin sealing mold and resin sealing method |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004330697A true JP2004330697A (en) | 2004-11-25 |
JP4731102B2 JP4731102B2 (en) | 2011-07-20 |
Family
ID=33506856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003131762A Expired - Lifetime JP4731102B2 (en) | 2003-05-09 | 2003-05-09 | Resin sealing mold and resin sealing method |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4731102B2 (en) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009248481A (en) * | 2008-04-08 | 2009-10-29 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | Compression molding method |
US7985357B2 (en) | 2005-07-12 | 2011-07-26 | Towa Corporation | Method of resin-sealing and molding an optical device |
US8193558B2 (en) | 2004-04-26 | 2012-06-05 | Towa Corporation | Optical electronic component |
US8222059B2 (en) | 2004-10-07 | 2012-07-17 | Towa Corporation | Method transparent member, optical device using transparent member and method of manufacturing optical device |
CN101765490B (en) * | 2007-08-03 | 2013-04-17 | 住友重机械工业株式会社 | Anti-dropping mechanism for molded product |
CN113927810A (en) * | 2021-09-22 | 2022-01-14 | 大同机械科技(江苏)有限公司 | Atmospheric pressure type injection molding machine |
-
2003
- 2003-05-09 JP JP2003131762A patent/JP4731102B2/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8193558B2 (en) | 2004-04-26 | 2012-06-05 | Towa Corporation | Optical electronic component |
US8696951B2 (en) | 2004-04-26 | 2014-04-15 | Towa Corporation | Manufacturing method of optical electronic components and optical electronic components manufactured using the same |
US8222059B2 (en) | 2004-10-07 | 2012-07-17 | Towa Corporation | Method transparent member, optical device using transparent member and method of manufacturing optical device |
US7985357B2 (en) | 2005-07-12 | 2011-07-26 | Towa Corporation | Method of resin-sealing and molding an optical device |
US8771563B2 (en) | 2005-07-12 | 2014-07-08 | Towa Corporation | Manufacturing method of optical electronic components and optical electronic components manufactured using the same |
CN101765490B (en) * | 2007-08-03 | 2013-04-17 | 住友重机械工业株式会社 | Anti-dropping mechanism for molded product |
JP2009248481A (en) * | 2008-04-08 | 2009-10-29 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | Compression molding method |
CN113927810A (en) * | 2021-09-22 | 2022-01-14 | 大同机械科技(江苏)有限公司 | Atmospheric pressure type injection molding machine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4731102B2 (en) | 2011-07-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1396323B1 (en) | Resin encapsulation molding method of electronic part and resin encapsulation molding apparatus used therefor | |
JP3017470B2 (en) | Resin molding method and resin molding device | |
JP4326786B2 (en) | Resin sealing device | |
JP4077118B2 (en) | Semiconductor device manufacturing method and semiconductor device manufacturing mold | |
US7618573B2 (en) | Resin sealing method for electronic part and mold used for the method | |
JP2005305954A5 (en) | ||
US6630374B2 (en) | Resin sealing method and resin sealing apparatus | |
JP2005305954A (en) | Method for molding optical element with resin sealing | |
TWI747649B (en) | Resin molding method | |
JP2009503861A (en) | Plastic semiconductor package with improved dimensional control | |
US20020017738A1 (en) | Resin sealing method and resin sealing apparatus | |
TWI633001B (en) | Resin molding device and method thereof, film transport roller and film supply device for resin molding device | |
KR101718605B1 (en) | Method for providing resin sheet and method and device for encapsulating semiconductor | |
JP6742273B2 (en) | Molding die and resin molding method | |
JP2007237740A (en) | Photoelectron component, and method for manufacturing photoelectron component | |
JP4052939B2 (en) | Resin sealing molding method and apparatus for electronic parts | |
JP4731102B2 (en) | Resin sealing mold and resin sealing method | |
JP5786918B2 (en) | Resin sealing mold, resin sealing device using the same, and resin sealing method | |
KR101052324B1 (en) | Encapsulation material forming method | |
JP3017490B1 (en) | Resin mold device and mold used for it | |
JP3667249B2 (en) | Resin sealing device | |
JP3581816B2 (en) | Flip chip resin injection method | |
JP3832408B2 (en) | Manufacturing method of semiconductor device | |
JPH1092856A (en) | Method for resin-sealing chip size package and resin-sealing device | |
JP2001217269A (en) | Apparatus and method for resin sealing |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060419 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080304 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080404 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080603 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080620 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20080729 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20080829 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110419 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4731102 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |