JP2004330447A - 固体粒子搬送用ホース - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量でかつ配管の自由度が確保され、作業性に優れ、しかもこれまでのゴムホースに比し大幅に耐摩耗性に優れた固体粒子搬送用ホースを提供する。
【解決手段】固体粒子を気体または液体の媒体と一緒に搬送する固体粒子搬送用ホース1である。有機エラストマー材料よりなる内管2の外周に、金属ワイヤーを巻回するかまたは編組みすることにより形成された少なくとも1層の補強層3を具備する。補強層3は好適には金属ワイヤーを編組みすることにより形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】固体粒子を気体または液体の媒体と一緒に搬送する固体粒子搬送用ホース1である。有機エラストマー材料よりなる内管2の外周に、金属ワイヤーを巻回するかまたは編組みすることにより形成された少なくとも1層の補強層3を具備する。補強層3は好適には金属ワイヤーを編組みすることにより形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体粒子搬送用ホースに関し、詳しくは、金属、砂、ガラス、セラミック、樹脂等の固体粒子を空気または水等の媒体と一緒に搬送する配管を有する粉搬送装置またはブラスト装置等に、該配管として好適に使用することができる固体粒子搬送用ホース、特にはブラスト用ホースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、金属、砂、ガラス、セラミック、樹脂等の固体粒子を空気または水等の媒体と一緒に搬送する配管は、その内部を通過する際に発生するこれら粒子による配管摩耗を防止するため、一般に金属製とされてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる配管が金属製の場合、その形状が固定され、配管の自由な動きが取れず、また重量が重いことから、取扱いに際し問題があった。また、金属製配管の場合、屈曲させることができないため、用途が制限されていた。
【0004】
一方、適用に際し屈曲させることが求められ、金属配管を使用することができない箇所では、耐摩耗性に優れたゴム製のホースを使用することも行われていた。しかし、ゴム製ホースでは、たとえ耐摩耗性に優れたゴム配合物を使用しても、粒子による摩耗が激しいため、ゴムホースの肉厚を厚くするしかホースの寿命を延命する手段はなかった。ところが、肉厚を厚くするとホースの屈曲性に欠け、金属製配管と同様にホースの配置に制限が生じたり、ブラストの作業性に悪影響が出ていた。また、ホースの肉厚を厚くしても、所詮はゴムであることから最終的には粒子によりホース内壁が削られ、破損してしまっていた。
【0005】
そこで本発明の目的は、軽量でかつ配管の自由度が確保され、作業性に優れ、しかもこれまでのゴムホースに比し大幅に耐摩耗性に優れた固体粒子搬送用ホースを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、固体粒子搬送用ホースを以下の構成とすることにより上記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
即ち、本発明の固体粒子搬送用ホースは、固体粒子を気体または液体の媒体と一緒に搬送する固体粒子搬送用ホースにおいて、有機エラストマー材料よりなる内管の外周に、金属ワイヤーを巻回するかまたは編組みすることにより形成された少なくとも1層の補強層を具備することを特徴とするものである。これにより、金属製配管に比べ軽量でかつ配管の自由な動きをとることができ、しかもこれまでのゴムホースに比し大幅に耐摩耗性に優れた効果を奏する。
【0008】
本発明の固体粒子搬送用ホースにおいては、前記補強層が金属ワイヤーを編組みすることにより形成されてなることが好ましく、また、ホースの最小破壊圧力が5.0MPa以上であることが好ましく、さらに、最小曲げ半径が20〜500mmであることが好ましい。
【0009】
また、本発明の固体粒子搬送用ホースにおいては、前記補強層の外周に有機エラストマー材料よりなる外管を好適に形成することができる。さらに、ホース端部に接続用口金を加絞加工することができ、この接続用口金に金属製の配管を備えることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき具体的に説明する。
本発明の固体粒子搬送用ホースの好適例としては、例えば、図1に示す構造のものが挙げられる。この固体粒子搬送用ホース1は、有機エラストマー材料よりなる内管2が、補強層3及び外管4で被覆されたものである。
【0011】
内管2を形成する有機エラストマー材料は特に制限されないが、本発明の固体粒子搬送用ホースの有する柔軟性を損なわなず、かつ耐摩耗性および耐油性に優れたものが好適である。好ましくは、ニトリルゴム(NBR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、天然ゴム(NR)およびクロロプレンゴム(CR)等の単体又はこれらの組合せ等を挙げることができる。内管2のゴム厚は、本発明の所期の目的を達成するためには、好ましくは2〜15mmである。
【0012】
補強層3は、内管2の外周に設けられるもので、内管2内を搬送される金属、砂、ガラス、セラミック、樹脂等の固体粒子と空気または水等の媒体により発生する圧力に強度的に耐え得るもので構成される。補強層3に使用される優れた耐圧性能を有する材料としては、スチールワイヤー、銅ワイヤー、アルミワイヤー等の各種金属ワイヤーが挙げられ、特に好ましくはスチールワイヤーである。なお、使用する金属ワイヤーの材質と搬送する固体粒子の材質との関係では、固体粒子の硬度が金属ワイヤーの硬度よりも低いことが好ましく、例えば、金属ワイヤーとしてスチールワイヤーを用いた場合には、搬送する固体粒子としては、ナイロン、アクリル、ポリカーボネート、メラミン、ユリア等の樹脂や、亜鉛、銅、アルミ等の低硬度金属、重曹等の無機化合物などが好適に挙げられる。
【0013】
これらを内管2の外周に必要な厚みにスパイラル状、ブレード状等所望の形状に巻回するか編組して補強層3を形成することができるが、金属ワイヤーにてブレード状に編組することが、所期の目的を達成する上で特に好ましい。
【0014】
外管4は、補強層3のばらけを防止し、また耐候性や耐熱性等、ホースの設置場所により必要とされる耐環境性を高める目的で、補強層3の外側に、必要に応じ設けられる。外管4を構成する材料としては、かかる目的に合致し、ホース全体の柔軟性を損なわないものが好ましく、例えばスチレン−プロピレンゴム等の樹脂・ゴムや熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
【0015】
図1に示す本発明の好適例の固体粒子搬送用ホースは、例えば、マンドレル(心棒)の周りに内管ゴム2を押し出した後、金属ワイヤー等を内管2の外周にブレード状に編み上げて補強層3を形成し、更にこの補強層3の外周にゴム組成物を押出し、被覆して外管4を形成する。次いで、得られたチューブ状一体物をホース形状に整えた後、常法に従い加硫することで容易に製造することができる。
【0016】
本発明の固体粒子搬送用ホースの他の好適例としては、図2に示す構造のものが挙げられる。この固体粒子搬送用ホース11は、有機エラストマー材料よりなる内管12が内側から、補強層13a、中間層15、補強層13b及び外管14の順で被覆されたものである。
【0017】
図2に示す好適例では、耐圧性能を向上させる目的で補強層を多層(2層)で構成しており、この場合、補強層13aおよび補強層13bとの間に、両層間での摩耗を防止する等のために接着剤や樹脂等からなる中間層15を設けることが好ましい。
【0018】
本発明の固体粒子搬送用ホースでは、図1および図2に示す好適例の場合に限らず、補強層をホースの最小破壊圧力が5.0MPa以上となるように形成することが好ましい。これにより、金属、砂、ガラス、セラミック、樹脂等の固体粒子を空気または水等の媒体と一緒に搬送する配管を有する粉搬送装置またはブラスト装置の当該配管として好適に使用することができる。
【0019】
また、補強層を最小曲げ半径が20〜500mmとなるように形成することが好ましい。より好ましくは50〜150mmである。この最小曲げ半径が20mm未満であると固体粒子の搬送に障害を来たし、一方、500mmを超えるとホースの配置が制限されることになる。
【0020】
本発明の固体粒子搬送用ホースは、ホース端部に既知の接続用口金を加絞加工することができ、この接続用口金に金属製の配管を備えることができる。これにより、粉搬送装置またはブラスト装置等の配管として好適に使用することができる。
【0021】
【実施例】
以下、本発明を実施例および従来例により具体的に説明する。
【0022】
[実施例]
図2に示す構造の固体粒子搬送用ホースを作製した。具体的には、クロロプレン(CR)系の耐摩耗性ゴム(ブリヂストン(株)製)の内管12の外周に、ステンレススチールワイヤーの編組を2層にて被覆して補強層13aおよび13bを設けた。補強層13aおよび補強層13bとの間には、内管12と同様のゴムからなる中間層15を設けた。このようにして形成された補強層の最外周に、さらに内管12および中間層15と同様のゴムからなる外管14を設けて、本発明の固体粒子搬送用ホースを得た。
【0023】
このホースの厚さは4.8mmであり、最小曲げ半径は120mmであった。このホースに対し、下記の条件で固体粒子の連続噴射試験を行った。
【0024】
固体粒子:メラミン樹脂系研創材
装置:直圧式ブラスト装置
ホース使用部位:ブラスト室内用ブラストホース(内径:19mm)
噴射圧:0.45MPa
噴射状態:連続噴射
【0025】
上記連続噴射試験の結果、ホースが破損するまでの時間は2000時間以上であった。
【0026】
[従来例]
従来のサンドブラスト用ホース(オーサカゴム(株)製、商品名:10ME)に対し、実施例と同様の連続噴射試験を行った。
【0027】
このホースの厚さは10.0mmであり、最小曲げ半径は300mmであった。また、このホースに対し行った連続噴射試験結果、ホースが破損するまでの時間は150時間であった。
【0028】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の固体粒子搬送用ホースは、軽量でかつ配管の自由度が確保され、作業性に優れている。また、従来のゴムホースに比し耐摩耗性が向上し、大幅にホース寿命が延びるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一好適例の固体粒子搬送用ホースの斜視図である。
【図2】本発明の他の好適例の固体粒子搬送用ホースの斜視図である。
【符号の説明】
1,11 固体粒子搬送用ホース
2,12 内管
3,13a,13b 補強層
4,14 外管
15 中間層
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体粒子搬送用ホースに関し、詳しくは、金属、砂、ガラス、セラミック、樹脂等の固体粒子を空気または水等の媒体と一緒に搬送する配管を有する粉搬送装置またはブラスト装置等に、該配管として好適に使用することができる固体粒子搬送用ホース、特にはブラスト用ホースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、金属、砂、ガラス、セラミック、樹脂等の固体粒子を空気または水等の媒体と一緒に搬送する配管は、その内部を通過する際に発生するこれら粒子による配管摩耗を防止するため、一般に金属製とされてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる配管が金属製の場合、その形状が固定され、配管の自由な動きが取れず、また重量が重いことから、取扱いに際し問題があった。また、金属製配管の場合、屈曲させることができないため、用途が制限されていた。
【0004】
一方、適用に際し屈曲させることが求められ、金属配管を使用することができない箇所では、耐摩耗性に優れたゴム製のホースを使用することも行われていた。しかし、ゴム製ホースでは、たとえ耐摩耗性に優れたゴム配合物を使用しても、粒子による摩耗が激しいため、ゴムホースの肉厚を厚くするしかホースの寿命を延命する手段はなかった。ところが、肉厚を厚くするとホースの屈曲性に欠け、金属製配管と同様にホースの配置に制限が生じたり、ブラストの作業性に悪影響が出ていた。また、ホースの肉厚を厚くしても、所詮はゴムであることから最終的には粒子によりホース内壁が削られ、破損してしまっていた。
【0005】
そこで本発明の目的は、軽量でかつ配管の自由度が確保され、作業性に優れ、しかもこれまでのゴムホースに比し大幅に耐摩耗性に優れた固体粒子搬送用ホースを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、固体粒子搬送用ホースを以下の構成とすることにより上記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
即ち、本発明の固体粒子搬送用ホースは、固体粒子を気体または液体の媒体と一緒に搬送する固体粒子搬送用ホースにおいて、有機エラストマー材料よりなる内管の外周に、金属ワイヤーを巻回するかまたは編組みすることにより形成された少なくとも1層の補強層を具備することを特徴とするものである。これにより、金属製配管に比べ軽量でかつ配管の自由な動きをとることができ、しかもこれまでのゴムホースに比し大幅に耐摩耗性に優れた効果を奏する。
【0008】
本発明の固体粒子搬送用ホースにおいては、前記補強層が金属ワイヤーを編組みすることにより形成されてなることが好ましく、また、ホースの最小破壊圧力が5.0MPa以上であることが好ましく、さらに、最小曲げ半径が20〜500mmであることが好ましい。
【0009】
また、本発明の固体粒子搬送用ホースにおいては、前記補強層の外周に有機エラストマー材料よりなる外管を好適に形成することができる。さらに、ホース端部に接続用口金を加絞加工することができ、この接続用口金に金属製の配管を備えることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき具体的に説明する。
本発明の固体粒子搬送用ホースの好適例としては、例えば、図1に示す構造のものが挙げられる。この固体粒子搬送用ホース1は、有機エラストマー材料よりなる内管2が、補強層3及び外管4で被覆されたものである。
【0011】
内管2を形成する有機エラストマー材料は特に制限されないが、本発明の固体粒子搬送用ホースの有する柔軟性を損なわなず、かつ耐摩耗性および耐油性に優れたものが好適である。好ましくは、ニトリルゴム(NBR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、天然ゴム(NR)およびクロロプレンゴム(CR)等の単体又はこれらの組合せ等を挙げることができる。内管2のゴム厚は、本発明の所期の目的を達成するためには、好ましくは2〜15mmである。
【0012】
補強層3は、内管2の外周に設けられるもので、内管2内を搬送される金属、砂、ガラス、セラミック、樹脂等の固体粒子と空気または水等の媒体により発生する圧力に強度的に耐え得るもので構成される。補強層3に使用される優れた耐圧性能を有する材料としては、スチールワイヤー、銅ワイヤー、アルミワイヤー等の各種金属ワイヤーが挙げられ、特に好ましくはスチールワイヤーである。なお、使用する金属ワイヤーの材質と搬送する固体粒子の材質との関係では、固体粒子の硬度が金属ワイヤーの硬度よりも低いことが好ましく、例えば、金属ワイヤーとしてスチールワイヤーを用いた場合には、搬送する固体粒子としては、ナイロン、アクリル、ポリカーボネート、メラミン、ユリア等の樹脂や、亜鉛、銅、アルミ等の低硬度金属、重曹等の無機化合物などが好適に挙げられる。
【0013】
これらを内管2の外周に必要な厚みにスパイラル状、ブレード状等所望の形状に巻回するか編組して補強層3を形成することができるが、金属ワイヤーにてブレード状に編組することが、所期の目的を達成する上で特に好ましい。
【0014】
外管4は、補強層3のばらけを防止し、また耐候性や耐熱性等、ホースの設置場所により必要とされる耐環境性を高める目的で、補強層3の外側に、必要に応じ設けられる。外管4を構成する材料としては、かかる目的に合致し、ホース全体の柔軟性を損なわないものが好ましく、例えばスチレン−プロピレンゴム等の樹脂・ゴムや熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
【0015】
図1に示す本発明の好適例の固体粒子搬送用ホースは、例えば、マンドレル(心棒)の周りに内管ゴム2を押し出した後、金属ワイヤー等を内管2の外周にブレード状に編み上げて補強層3を形成し、更にこの補強層3の外周にゴム組成物を押出し、被覆して外管4を形成する。次いで、得られたチューブ状一体物をホース形状に整えた後、常法に従い加硫することで容易に製造することができる。
【0016】
本発明の固体粒子搬送用ホースの他の好適例としては、図2に示す構造のものが挙げられる。この固体粒子搬送用ホース11は、有機エラストマー材料よりなる内管12が内側から、補強層13a、中間層15、補強層13b及び外管14の順で被覆されたものである。
【0017】
図2に示す好適例では、耐圧性能を向上させる目的で補強層を多層(2層)で構成しており、この場合、補強層13aおよび補強層13bとの間に、両層間での摩耗を防止する等のために接着剤や樹脂等からなる中間層15を設けることが好ましい。
【0018】
本発明の固体粒子搬送用ホースでは、図1および図2に示す好適例の場合に限らず、補強層をホースの最小破壊圧力が5.0MPa以上となるように形成することが好ましい。これにより、金属、砂、ガラス、セラミック、樹脂等の固体粒子を空気または水等の媒体と一緒に搬送する配管を有する粉搬送装置またはブラスト装置の当該配管として好適に使用することができる。
【0019】
また、補強層を最小曲げ半径が20〜500mmとなるように形成することが好ましい。より好ましくは50〜150mmである。この最小曲げ半径が20mm未満であると固体粒子の搬送に障害を来たし、一方、500mmを超えるとホースの配置が制限されることになる。
【0020】
本発明の固体粒子搬送用ホースは、ホース端部に既知の接続用口金を加絞加工することができ、この接続用口金に金属製の配管を備えることができる。これにより、粉搬送装置またはブラスト装置等の配管として好適に使用することができる。
【0021】
【実施例】
以下、本発明を実施例および従来例により具体的に説明する。
【0022】
[実施例]
図2に示す構造の固体粒子搬送用ホースを作製した。具体的には、クロロプレン(CR)系の耐摩耗性ゴム(ブリヂストン(株)製)の内管12の外周に、ステンレススチールワイヤーの編組を2層にて被覆して補強層13aおよび13bを設けた。補強層13aおよび補強層13bとの間には、内管12と同様のゴムからなる中間層15を設けた。このようにして形成された補強層の最外周に、さらに内管12および中間層15と同様のゴムからなる外管14を設けて、本発明の固体粒子搬送用ホースを得た。
【0023】
このホースの厚さは4.8mmであり、最小曲げ半径は120mmであった。このホースに対し、下記の条件で固体粒子の連続噴射試験を行った。
【0024】
固体粒子:メラミン樹脂系研創材
装置:直圧式ブラスト装置
ホース使用部位:ブラスト室内用ブラストホース(内径:19mm)
噴射圧:0.45MPa
噴射状態:連続噴射
【0025】
上記連続噴射試験の結果、ホースが破損するまでの時間は2000時間以上であった。
【0026】
[従来例]
従来のサンドブラスト用ホース(オーサカゴム(株)製、商品名:10ME)に対し、実施例と同様の連続噴射試験を行った。
【0027】
このホースの厚さは10.0mmであり、最小曲げ半径は300mmであった。また、このホースに対し行った連続噴射試験結果、ホースが破損するまでの時間は150時間であった。
【0028】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の固体粒子搬送用ホースは、軽量でかつ配管の自由度が確保され、作業性に優れている。また、従来のゴムホースに比し耐摩耗性が向上し、大幅にホース寿命が延びるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一好適例の固体粒子搬送用ホースの斜視図である。
【図2】本発明の他の好適例の固体粒子搬送用ホースの斜視図である。
【符号の説明】
1,11 固体粒子搬送用ホース
2,12 内管
3,13a,13b 補強層
4,14 外管
15 中間層
Claims (7)
- 固体粒子を気体または液体の媒体と一緒に搬送する固体粒子搬送用ホースにおいて、有機エラストマー材料よりなる内管の外周に、金属ワイヤーを巻回するかまたは編組みすることにより形成された少なくとも1層の補強層を具備することを特徴とする固体粒子搬送用ホース。
- 前記補強層が金属ワイヤーを編組みすることにより形成されてなる請求項1記載の固体粒子搬送用ホース。
- ホースの最小破壊圧力が5.0MPa以上である請求項1または2記載の固体粒子搬送用ホース。
- 最小曲げ半径が20〜500mmである請求項1〜3のうちいずれか一項記載の固体粒子搬送用ホース。
- 前記補強層の外周に有機エラストマー材料よりなる外管が形成されている請求項1〜4のうちいずれか一項記載の固体粒子搬送用ホース。
- ホース端部に接続用口金が加絞加工により固定されてなる請求項1〜5のうちいずれか一項記載の固体粒子搬送用ホース。
- 前記接続用口金に金属製の配管を備える請求項6記載の固体粒子搬送用ホース。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003125590A JP2004330447A (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | 固体粒子搬送用ホース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003125590A JP2004330447A (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | 固体粒子搬送用ホース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004330447A true JP2004330447A (ja) | 2004-11-25 |
Family
ID=33502811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003125590A Pending JP2004330447A (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | 固体粒子搬送用ホース |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004330447A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012179696A (ja) * | 2011-03-02 | 2012-09-20 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | ブラスト装置用ノズルおよび表面処理方法 |
CN103313819A (zh) * | 2011-01-18 | 2013-09-18 | 莱尼卡贝郝尔丁股份有限公司 | 用于将连接元件自动给送到处理单元的装置以及用于这些连接元件的给送软管 |
JP2021105409A (ja) * | 2019-12-26 | 2021-07-26 | タイガースポリマー株式会社 | 樹脂製ホースおよび帯電抑制方法 |
-
2003
- 2003-04-30 JP JP2003125590A patent/JP2004330447A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103313819A (zh) * | 2011-01-18 | 2013-09-18 | 莱尼卡贝郝尔丁股份有限公司 | 用于将连接元件自动给送到处理单元的装置以及用于这些连接元件的给送软管 |
US9238556B2 (en) | 2011-01-18 | 2016-01-19 | Leoni-Kabel Holding Gmbh | Apparatus for the automated feed of connecting elements to a processing unit and feed hose for the connecting elements |
US10059534B2 (en) | 2011-01-18 | 2018-08-28 | Leoni Kabel Holding Gmbh | Feed hose for feeding connecting elements to a processing unit |
JP2012179696A (ja) * | 2011-03-02 | 2012-09-20 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | ブラスト装置用ノズルおよび表面処理方法 |
JP2021105409A (ja) * | 2019-12-26 | 2021-07-26 | タイガースポリマー株式会社 | 樹脂製ホースおよび帯電抑制方法 |
JP7330094B2 (ja) | 2019-12-26 | 2023-08-21 | タイガースポリマー株式会社 | 帯電抑制方法 |
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