JP2004327491A - 半導体製造装置 - Google Patents

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Masayuki Doi
雅之 土肥
Mikio Matsui
幹雄 松井
Masaaki Himeshima
政昭 姫嶋
Tadanori Okubo
忠宣 大久保
Atsushi Yoshimura
淳 芳村
Masaaki Kikuchi
正明 菊池
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Abstract

【課題】熱による位置設定手段の伸縮が生じても、部品の搭載位置ずれを最小限に抑える。
【解決手段】XYロボット22a、22bがスタート位置から基準ターゲット24の位置に移動したとき、認識カメラ20により、この位置基準ターゲット24像を撮像し、この画像情報に基づいて前記基準ターゲット24の位置を算出する標準位置検出手段と、前記XYロボットが前記スタート位置からスタートし、部品搭載ヘッド19により前記半導体部品をピックアップし、前記基準ターゲット24の位置に移動したとき、前記認識カメラ20により前記基準ターゲット24を撮像し、この画像情報に基づいて前記基準ターゲット24の位置を検出する部品搬送時位置検出手段と、この部品搬送時位置検出手段および前記基準位置検出手段によって得られる位置情報を比較して差を算出し、この差情報に基づいて、前記XYロボット22a、22bの目標位置までの移動量を制御する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、積層型半導体装置に関わる積層基板の製造であって、極薄半導体パッケージを基板に搭載する半導体製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
種々の半導体装置の1つに、極薄半導体パッケージ(以下、PTPと呼ぶ)が搭載された基板を、積み重ねて製造される積層型半導体装置がある。
【0003】
この積層型半導体装置の1層を製造する従来の積層型半導体製造装置は、図6に示すように、トレイ供給部51、仮置きステージ52、NCF(Non−Conductive Film:ノンコンダクティブフィルム)貼付部53、外形カット金型部54、反転アーム55、3インデックス56、反転ステージ57、部品搭載ヘッド59、XYロボット62a、62b、基板ステージ61、PTP認識カメラ58、基板認識カメラ60から構成される。
【0004】
図6に示す従来の積層型半導体装置の製造装置は、先ず、積層型半導体装置の製造部材となるPTP64が、予めトレイ供給部51に配列されて供給される。XYロボット62a、62bのボールネジ63a、63bが高速回転して、このボールネジに取り付けられている部品搭載ヘッド59がXY方向に移動する。この部品搭載ヘッド59に、PTPはトレイからピックアップされ、仮置きステージ52まで搬送されて、仮置きされる。
【0005】
その後、NCF貼付部53によるPTPチップの裏面にNCFを貼り付け、外形カット金型部54による補強枠からPTPの打ち抜き、反転アーム55による金型から打ち抜かれたPTPを反転させる各工程を、3インデックス56により順次搬送されながら、反転ステージ57に運ばれる。
【0006】
反転ステージ57の上に一時的に仮置きされたPTPは、再び部品搭載ヘッド59によりピックアップされる。このPTPは、XYロボット62a、62bのボールネジ63a、63bが再び高速回転して、PTP認識カメラ58の位置まで搬送される。この位置で、ピックアップしたPTPの種類、向きを確認するPTP認識を行なった後、部品搭載ヘッド59と共に一体となって移動する基板認識カメラ60が、基板ステージ51の上に置かれ、ピックアップしたPTPが搭載される積層基板の認識を行なう。基板認識カメラ60の認識により、基板の位置に精度良く合わせる位置調整が行なわれて、ピックアップされたPTPは、基板の所定の位置に熱圧着される。
【0007】
なお、部品搭載ヘッド59と共に移動する基板認識カメラ60の移動距離は、XYロボット62a、62bのボールネジ63a、63bに接続されるそれぞれのサーボモータの回転角及びそれぞれのボールネジピッチ長により決まり、それぞれ搬送距離、位置調整の距離となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上に述べた従来の積層型半導体の半導体製造装置は、装置の内外の雰囲気の温度変化や、XYロボット62a、62bの稼動によるボールネジ63a、63b自身の摩擦発熱等により、ボールネジ63a、63bが伸縮する。
【0009】
そのため、このボールネジ63a、63bに取り付けられ、その移動量が両ネジの回転数または回転角で制御されて移動する部品搭載ヘッド59及び基板認識カメラ60は、熱的に平衡状態になるまでそれぞれのネジのピッチ長が変化して、停止位置や移動距離が安定しない。
【0010】
例えば、カメラによる認識時に、所定の回転数・回転角で移動しても、ピッチ長が伸長して既定の停止位置から外れているにも関わらず、部材の位置がずれていると判断したり、目的の位置への移動に対するサーボモータへの算出した指令値が正しくないことがある。したがって、PTPを基板に搭載するときに、これらが誤差要因となり、オフセットずれが発生する問題があった。
【0011】
特に、取り扱い基板サイズが例えば340mm×255mm程度の大判であると、PTPのマウントエリアも大きくなり、必然的に搭載ヘッドの移動距離も長くなるので、ボールネジの伸縮による影響を受け易く、大きな問題点となっていた。
【0012】
この発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、雰囲気温度の変化や装置自体の発熱によるボールネジの伸縮が生じても、PTPの搭載おけるオフセットずれを最小限に抑え、位置ずれ不良を原因とする歩留り低下を防ぐことのできる半導体製造装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体製造装置は、スタート位置、目標位置およびこれらの位置の中間に配置された基準ターゲットが設けられた2次元のXYワークエリア内を走行するXYロボットと、このXYロボットにより案内され、半導体部品をピックアップし、これを前記目標位置において開放する部品搭載ヘッドと、この部品搭載ヘッドと共に前記XYロボットに案内され、前記基準ターゲット及び前記目標位置を撮像する認識カメラと、この認識カメラが捉えた画像を処理して、前記XYロボットの走行を制御する画像処理ロボット制御装置とから成り、前記画像処理ロボット制御装置は、前記XYロボットが前記スタート位置から前記基準ターゲットの位置に移動したとき、前記認識カメラにより、この位置基準ターゲット像を撮像し、この画像情報に基づいて前記基準ターゲットの位置を算出する標準位置検出手段と、前記XYロボットが前記スタート位置からスタートし、前記部品搭載ヘッドにより前記半導体部品をピックアップし、前記基準ターゲットの位置に移動したとき、前記認識カメラにより前記基準ターゲットを撮像し、この画像情報に基づいて前記基準ターゲットの位置を検出する部品搬送時位置検出手段と、この部品搬送時位置検出手段および前記基準位置検出手段によって得られる位置情報を比較して位置ずれ情報を算出し、この位置ずれ情報に基づいて、前記XYロボットの目標位置までの移動量を制御するものである。
【0014】
さらに、本発明の半導体製造装置は、前記画像処理ロボット制御装置は、前記部品搬送時位置検出手段により、前記部品搭載ヘッドが前記半導体部品をピックアップする毎に前記基準ターゲットの位置を検出するものである。
【0015】
さらに、本発明の半導体製造装置は、前記画像処理ロボット制御装置は、前記部品搬送時位置検出手段により、前記部品搭載ヘッドが前記半導体部品を複数回ピックアップする毎に前記基準ターゲットの位置を検出するものである。
【0016】
さらに、本発明の半導体製造装置は、前記画像処理ロボット制御装置は、前記算出した位置ずれ情報を予め設定した基準と比較し、前記位置ずれ情報がこの基準より大きい場合、前記部品搬送時位置検出手段により、前記部品搭載ヘッドが前記半導体部品をピックアップする毎に前記基準ターゲットの位置を検出し、前記位置ずれ情報が前記基準以下の場合に、前記部品搬送時位置検出手段により、予め設定する複数回ピックアップする毎に前記基準ターゲットの位置を検出するものである。
【0017】
さらに、本発明の半導体製造装置は、前記画像処理ロボット制御装置は、前記位置ずれ情報と比較する前記基準が、0<D1<D2<D3・・・<Dnの区分に分割され、前記複数回のピックアップする回数が、K1、K2、K3・・・Knに前記区分のそれぞれに対応し、K1>K2>K3>・・・>0の関係で設定されて、前記算出した位置ずれ情報をこの区分した基準と比較し、前記部品搬送時位置検出手段により、前記対応する複数回ピックアップする毎に前記基準ターゲットの位置を検出するものである。
【0018】
さらに、本発明の半導体製造装置は、前記画像処理ロボット制御装置は、前記算出した位置ずれ情報を予め設定した基準と比較し、前記位置ずれ情報がこの基準より大きい場合、前記部品搬送時位置検出手段により、前記部品搭載ヘッドが前記半導体部品をピックアップする毎に前記基準ターゲットの位置を検出し、前記位置ずれ情報が前記基準以下の場合に、前記基準ターゲットの位置を検出を行なわないものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面により詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の半導体製造装置の第1の実施形態を示す平面図である。
【0021】
この実施形態は、PTP25を供給するトレイ供給部11と、このトレイからピックアップされたPTPを一時仮置きする仮置きステージ12を備える。また、本実施形態は、PTPにNCF(ノンコンダクティブフィルム)を貼り付けるNCF貼付部13と、PTPを補強枠から打ち抜く打ち抜き金型部14と、金型から打ち抜かれたPTPを反転させる反転アーム15と、PTPをこのNCF貼付部13、打ち抜き金型部14、反転アーム15のそれぞれに搬送する3インデックス16を備え、打ち抜き反転させたPTPを一時仮置きする反転ステージ17も備える。
【0022】
さらに、本実施形態には、この反転ステージ17からPTPをピックアップし、基板に搬送して、熱圧着を行なう部品搭載ヘッド19と、PTPの熱圧着の前に基板を認識する基板位置認識カメラ20を備え、この部品搭載ヘッド19及び基板位置認識カメラ20を一体にして移動するボールネジ23a、23bを備えたXYロボット22a、22bも備える。
【0023】
さらに、本実施形態は、基板をセットする基板ステージ21と、PTPを搭載前に認識するPTP認識カメラ18と、XYロボット22a、22bの走行範囲で半導体製造装置10の基台または床に固定して設けた位置基準ターゲット24と、図示していないXYロボット制御手段、及び本発明の半導体製造装置10の全体の工程を管理する本体制御装置とから構成されている。
【0024】
上述の位置基準ターゲット24は、XYロボット22a、22bの移動する範囲の内側で、環境温度やボールネジの作動状態に影響されない場所に固定して設けられる。例えば、図1に図示するボールネジ23aの左端で、ボールネジ23bの下端にあたる位置を、XYロボット22a、22bの始点基準S(0、0)とし、XYロボット22a、22bのワークエリアのほぼ中央の距離座標(Xt、Yt)であるティーチング位置Tに、この位置基準ターゲット24は据付られる。
【0025】
また、XYロボット22a、22bのボールネジ23a、23bの熱膨張などの熱特性の安定な常温の始動時などに、ボールネジ23a、23bを始点基準から基準ピッチ(P0x,P0y)で回転して、基板位置認識カメラ20をこの位置基準ターゲット24の上方まで移動し、位置基準ターゲット24を撮影して、そのターゲット像を、例えば撮影画像の中央に位置させる所定の認識基準位置ターゲット像とする、ボールネジ23a、23bの回転角で表すターゲットティーチング位置(θTx、θTy)が予め設定される。
【0026】
このターゲットティーチング位置(θTx、θTy)は、常温におけるボールネジ23a、23bのネジ山間の距離である基準ピッチ(P0x,P0y)で、始点基準S(0、0)から位置基準ターゲット24の位置(Xt,Yt)までの距離に対応するそれぞれボールネジ23a、23bのティーチング回転角θTx=2πXt/P0x、及びθTy=2πYt/P0yの回転を行って、位置基準ターゲット24の上に基板位置認識カメラ20を移動した位置である。
【0027】
本実施形態によるPTPを所定の基板に搭載する動作及び作用は、先ず、図示していない本体制御装置により、対象のPTPが、これを供給するトレイ供給部11から、XYロボット22aのボールネジ23aに取り付けられた部品搭載ヘッド19によりピックアップされ、仮置きステージ12に一旦搬送されて、一時仮置きされる。
【0028】
次に、この仮置きされたPTPは、3インデックス16により次工程のNFC貼付部13へ搬送されて、このPTPのチップ裏面にNCFを貼り付ける。
【0029】
次に、NCFが貼着されたPTPは、再び3インデックス16により打ち抜き金型部14に搬送されて、補強枠からPTPを打ち抜く。打ち抜かれたPTPは、再びインデックス16により反転アーム15に搬送されて、ここで反転されて、反転ステージ17に仮置きされ、ここで基板に搭載できる状態になって待機する。
【0030】
すなわち、熱圧着するPTPをトレーから分離し、反転ステージ17に準備するここまでの手順は、従来の積層型半導体の半導体製造装置と同様に行われる。
【0031】
さらに、本実施形態により、反転ステージ17に仮置きされたPTPは、本体制御装置に組み込まれた画像処理ロボット制御装置に組み込まれた図2のフロー図に示す手順により処理される。
【0032】
本実施形態の図2に示す手順の概略は、先ず、反転ステージ17に仮置きされたPTPが、XYロボット22a、22bに取り付けられた部品搭載ヘッド19により再びピックアップされる。次いで、この部品搭載ヘッド19と一体に取り付けられた基板位置認識カメラ20により、位置基準ターゲット24の位置ずれ量を検出し、このずれ量を基に一連のボールネジ23a、23bの伸縮を補正する手順が行われる。
【0033】
次に、補正されたピッチから算出された移動量を指令されたXYロボット22a、22bが、基板位置認識カメラ20と共に取り付けられた部品搭載ヘッド19を、基板ステージ21に設定された対象の基板の位置まで移動して、当該PTPをこの基板の所定の配置位置に圧着する。これ等の動作は、本体制御装置の制御をもとに画像処理ロボット制御装置のXYロボット制御手段が制御する。
【0034】
本実施形態で行われるボールネジ23a、23bの伸縮を補正するピッチ補正、この補正により移動量を算出する手順を含むPTPの熱圧着の工程の詳細は、図2に示すように、先ず、ステップS21で反転ステージ17に仮置きされたPTPを、部品搭載ヘッド19がピックアップする。
【0035】
次に、ステップS22により、XYロボット22a、22bのボールネジ23a、23bを操作して、位置基準ターゲット24の上方に基板位置認識カメラ20を移動する。
【0036】
このステップS22における部品搭載ヘッド19及び基板位置認識カメラ20の移動は、図示していないXYロボット制御手段により行なわれて、予め設定した基準ピッチ(P0x,P0y)で位置基準ターゲット24の距離座標(Xt、Yt)であるティーチング位置Tに対応するターゲットティーチング位置(θTx、θTy)に基板位置認識カメラ20を移動する。
【0037】
このターゲットティーチング位置(θTx、θTy)における、ターゲット像の位置ずれ検知の詳細を、次に示す。
【0038】
図3は、本実施形態において基板位置認識カメラ20が位置基準ターゲット24の上方に移動した状態を示し、同図(a)は側方からの概念図を、同図(b)及び(c)は基板位置認識カメラ20の取り込み画像を模式的に示した図である。
【0039】
ステップ22において、移動した基板位置認識カメラ20が、位置基準ターゲット24を撮影する。この撮影されたターゲット像は、始動時の基準ピッチ(P0x,P0y)のターゲットティーチング位置(θTx、θTy)では、図3(b)に示すように、取り込み画像30の中央に位置する認識基準位置ターゲット像34の位置からずれた例えばターゲット像35として検知される。
【0040】
すなわち、この半導体製造装置が置かれる場所の周囲温度の変化や、ボールネジ23a、23bの走行摩擦熱などによる熱膨張が生じる。したがって、例えば、図3(a)に示すように、本半導体製造装置のXYロボットのX軸のボールネジ23aが、矢印31の方向に伸長し、Y軸のボールネジ23bが本図の奥方向に伸長した場合には、始点基準S(0、0)から位置基準ターゲット24が設けられているティーチング位置Tへ向かって、当初のティーチング回転角θTx、θTyの回転を行って移動したターゲットティーチング位置(θTx、θTy)では、ボールネジのピッチが大きくなっているため、基板位置認識カメラ20は位置基準ターゲット24上の位置20aを通り越した位置で撮影することになる。
【0041】
したがって、このときの取込み画像30は、同図(b)に示すような、中央からずれたターゲット像35となり、以前に中央に位置していた認識基準位置ターゲット像34の位置と比較すると位置ずれして検知される。
【0042】
始動時以降の本実施形態の手順においては、ステップS22で、基板位置認識カメラ20を当初の回転角によるターゲットティーチング位置(θTx、θTy)に位置させて、位置基準ターゲット24を撮影する。次に、図3(b)に示すように、ステップS23で、撮影結果の取込み画像30において、ターゲット像35が、当初の中央に位置した認識基準位置ターゲット像34に対し位置ずれしているか判定される。
【0043】
位置ずれを判定するステップS23で、ターゲット像35に位置ずれがあると判定されると、手順はステップS24に進む。このステップS24で、画像処理装置(図示せず)が取り込み画像上で、X方向のずれ距離A及びY方向のずれ距離Bを計測する。このそれぞれのずれ距離は、基準ピッチ(P0x,P0y)とステップS22で位置基準ターゲット24の上へ移動したときのピッチ(Px,Py)の伸縮分である。
【0044】
次に、ステップS25で、計測された距離A、Bにより、修正分ピッチpx=2πA/θTx、py=2πB/θTy、及び補正ピッチPx=P0x+px、Py=P0y+pyを算出する。この補正ピッチPx、Pyは、その後のXYロボットの操作のピッチそれぞれの値として、ピッチデータメモリに基準ピッチ(P0x,P0y)と共に記録されている前回に補正した補正ピッチデータを更新し、記憶される。
【0045】
一方、ステップS23の判定で、ターゲット像が中央に得られる場合は、ピッチの変化が無くて基準ピッチP0x,P0y(ティーチングピッチ)が維持されているので補正の処理を行なわずに、補正ピッチデータとして基準ピッチが記憶されて、ステップS26へ進む。
【0046】
次に、ステップS26において、補正ピッチデータによる回転角がそれぞれ算出されて、正しい指令値として出力されて、部品搭載ヘッド19にピックアップされたPTPを、PTP認識カメラ18の正面の位置へ移動する。
【0047】
ステップS27で、PTP認識カメラ18が、搭載ヘッドに対するPTPの位置ずれ量を画像認識する。
【0048】
さらに、ステップS28で、先のステップS25で補正、更新した補正ピッチデータを基に算出した正しい指令値により、それぞれの回転角θx、θyでXYロボットが制御されて、基板がセットされている基板ステージ21のPTPを搭載する所定の位置まで、部品搭載ヘッド19を正確に移動する。
【0049】
ステップS29で、部品搭載ヘッド19が該PTPをその熱圧着場所に熱圧着する。
【0050】
ステップS30で、同基板に搭載する他のPTPが残っている場合は、再びステップS21へ戻り、他のPTPを再びピックアップする手順を開始する。搭載するPTPがない場合は、この基板のPTPの搭載を終了して、次の基板へPTPを搭載する製造工程へ進む。
【0051】
本実施形態によれば、積層型半導体製造装置において、対象の基板にPTPを搬送して、熱圧着する部品搭載ヘッドを取り付けるXYロボットのボールネジが、環境の温度変化、及びボールネジ自体の摩擦熱などにの影響より伸縮を生じても、これ等の熱の影響を受けない位置に設けた位置基準ターゲットを、部品搭載ヘッドと一体にして設けたカメラで捉える。
【0052】
当初に基準のターゲットティーチング位置(θTx、θTy)で撮影した認識基準位置ターゲット像と、その後にこのターゲットティーチング位置(θTx、θTy)で撮影した位置基準ターゲットの像との位置ずれを、画像認識により画像上で計測し、これを基にピッチの補正を行い、結果を補正ピッチデータとして記憶する。XYロボットによる移動では、補正ピッチデータにより回転角を算出し、移動のための正しい回転角が指令される。
【0053】
したがって、本実施形態は、基板にPTPを搭載するに当って、搭載位置へPTPを搬送移動するXYロボットのピッチの変化を絶えず補正するので、正確な移動量が指令されて、オフセットずれを最小限にすることができ、PTP位置ずれ不良を原因とする歩留り低下を未然に防止することができる。
【0054】
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
【0055】
本発明の第2の実施形態は、図1に示す上述の第1の実施形態と同様の構成され、さらに、図示していない画像処理ロボット制御装置を含む本発明の半導体製造装置の全体の工程を管理する本体制御装置と、この本体制御装置の画像処理ロボット制御装置のカウンタデータ部にカウンタ手段と、このカウンタ手段にカウンタ設定値を設定する入力手段を備えて構成する。なお、このカウンタ手段のカウント値は、基準ターゲット像の位置ずれ検知及び補正ピッチデータ算出のピッチ補正手順を行なわず、以前に算出し記憶した補正ピッチデータを使用して移動量を算出し、PTPの熱圧着を行なう回数である。
【0056】
上述の構成の第2の実施形態によるPTPの搭載は、先ず、対象のPTPが、NCFの貼付、補強枠から打ち抜き、反転の工程を経て、反転ステージ21まで搬送される工程までが、前述の第1の実施形態と同様に行われる。
【0057】
さらに、本実施形態では、反転ステージ21のPTPのピックアップから熱圧着までの手順において、「位置ずれ」を検知し、ピッチの補正・記憶を行なう一連のピッチ補正の手順を経てPTPを熱圧着する手順と、一連のピッチ補正の手順を行なわず、それ以前に補正し記憶している補正ピッチデータによりPTPを熱圧着する手順が組み合わせて行われる。
【0058】
本実施形態の作用、動作を、図4に示すフロー図により、詳細に説明する。なお、図4において、前述の第1の実施形態と同様のステップには、同じステップ番号を付した。
【0059】
トレイ供給部11のトレイからピックアップされ、NCF貼付、打ち抜きなどの一連の処置が行われて、反転ステージ21に仮置きされたPTPは、図4に示すステップS21で、XYロボット22a、22bに取り付けられた部品搭載ヘッド19により再びピックアップされる。
【0060】
次のステップS35で、画像処理ロボット制御装置のカウンタデータ部に備えるカウンタ手段のカウンタの値が判定される。このカウンタには、基板位置認識カメラ20をターゲットティーチング位置(θTx、θTy)へ移動し、位置基準ターゲットの撮影するステップS22と、撮影した位置基準ターゲット像の位置ずれ量を計測するステップS24と、補正ピッチデータを算出し、これを更新、記憶するステップS25の一連のピッチ補正手順を省略し、それ以前に補正して記憶した補正ピッチデータにより回転角を指令して、PTP搬送し、熱圧着した回数が減算カウントされており、そのカウンタの値iがチェックされる。
【0061】
このカウンタ値が0より小さい負値の場合は、省略の回数が満了したことを示すので、次のステップS22へ進む。
【0062】
一方、0以上の正値の場合は、一連のピッチ補正の手順を実施せずにステップS37にジャンプする。このステップS37では、カウンタの値を1回デクリメントして、次のステップS26に進む。
【0063】
カウンタ値が0より小さい負値の場合に進むステップS22では、XYロボット22a、22bのボールネジ23a、23bをティーチング回転角θTx、θTyの回転操作を行い、位置基準ターゲット24の上方のターゲットティーチング位置へ基板位置認識カメラ20を移動する。
【0064】
さらに、ステップS23で、画像処理装置(図示せず)により、基板位置認識カメラ20で捉えたターゲット像の位置が、図3(b)または(c)に示す取り込み画像30の中央に位置していた認識基準位置ターゲット像34と比較される。捉えたターゲット像が中央に位置して、認識基準位置ターゲット像34と一致する場合は、位置ずれが無いので、補正ピッチデータは、基準ピッチと同じとなり、ステップS26へジャンプする。
【0065】
一方、基板位置認識カメラ20で捉えたターゲット像が、同図(b)に示す、ずれた位置にあるターゲット像35である場合は、ステップS36に進める。
【0066】
ステップS36は、本体制御装置の画像処理ロボット制御装置に設けたカウンタデータ部に設定されているカウンタ設定値を読み出して、カウンタ手段に回数初期値として設定する。
【0067】
次のステップS24では、画像処理装置(図示せず)により取り込み画像上で、X方向のずれ距離A及びY方向のずれ距離Bのそれぞれを計測する。
【0068】
ステップS25で、第1の実施形態のステップS25と同様に、ステップS24の計測結果により、XYロボット22a、22bのボールネジ23a、23bのピッチが算出、補正され、補正ピッチデータメモリに記録されている前回の補正ピッチデータを更新し、記憶される。
【0069】
ステップS26は、ステップS25の次に、または、ステップS23からのジャンプ、あるいはステップS37の次に処理される手順で、直前のステップS25で補正されて更新した補正ピッチデータPx、Py、またステップS23あるいはステップS37からの場合は、以前のステップS25で、補正されて更新した補正ピッチデータを使用し、正しい回転角でXYロボット22a、22bに指令され、部品搭載ヘッド19にピックアップされたPTPを、PTP認識カメラ18の正面の位置へ移動する。
【0070】
さらに、ステップS27で、PTP認識カメラ18が、搭載ヘッドに対するPTPの位置ずれ量を画像認識する。
【0071】
ステップS26以降の手順は、第1の実施形態の手順と同様に進められ、該PTPをその熱圧着場所に熱圧着して、同一の基板に圧着するPTPが無くなるまで繰り返す。無くなれば、図示していない基板の搬送システムにより基板ステージ21から対象の基板が搬出されて、当該基板のPTPの圧着を終了する。
【0072】
本実施形態によれば、ボールネジの伸縮で生じる位置ずれを検知し、一連のピッチ補正の手順の実施頻度を、本半導体製造装置の操作者が、経験的に把握している適切な頻度に、入力手段によりカウンタに設定値を入力して設定できる。
【0073】
したがって、本実施形態では、ボールネジの熱による伸縮で生じる位置ずれによるオフセットずれが許容できる範囲で、不要の位置ずれの検知を含む一連のピッチ補正の手順、すなわち、基板位置認識カメラ20をターゲットティーチング位置へ移動、ターゲット像の検知及びずれの計測の画像処理、補正ピッチの算出などに要する時間が製造工程時間から排除されるため、製造時間が短縮される。さらにオフセットずれは許容できる範囲に留まるので、これらの不良が無く、歩留まりの低下も生じない、半導体製造装置の稼動効率の向上を図ることができる効果がある。
【0074】
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。
【0075】
本発明の第3の実施形態は、図1に示す上述の第1の実施形態と同様の構成に、さらに、図示していない画像処理ロボット制御装置を含む本発明の半導体製造装置の全体の工程を管理する本体制御装置を設ける。この本体制御装置の画像処理ロボット制御装置のカウンタデータ部に、基準ターゲット像の位置ずれ距離とこの距離に対応して設定する一連のピッチ補正の手順を省略する回数の関係を示す対応リストと、この関係の対応リストを設定する図示していない入力手段と、この対応リストから抽出された回数がカウンタ設定値として設定されるカウンタ手段とを備えて構成する。
【0076】
上述の構成をした本実施形態によるPTPの搭載は、先ず、対象のPTPが、NCFの貼付、補強枠から打ち抜き、反転などの工程を経て、反転ステージ21まで搬送される工程までが、前述の第1の実施形態と同様に行われる。
【0077】
次に、本実施形態では、反転ステージ21に仮置きされたPTPをピックアップし、このPTPを当該の基板の熱圧着位置へ搬送し、熱圧着する手順において、ターゲットティーチング位置で基板位置認識カメラ20が捉えた基準ターゲットの像と、取り込み画像の中央に位置する認識基準位置ターゲット像との位置ずれ距離が、予め設定した距離の変化量Dと比較して小さい場合には、同じく予め設定した回数のPTPをピックアップ毎に、位置ずれ検知及び距離計測の手順を省略して、このPTPを当該の基板の熱圧着位置へ搬送し、熱圧着する。なお、位置ずれ検知及び距離計測を省略した場合は、それ以前に補正された補正ピッチデータにより、回転角が算出されて、部品搭載ヘッドなどの移動量が指令される。
【0078】
第3の実施形態の作用、動作を、図5に示す補正のフロー図により、詳細に説明する。なお、図5においても、前述の第1の実施形態と同様のステップには、同じステップ番号を付した。
【0079】
反転ステージ21に仮置きされたPTPは、図5に示すステップS21で、XYロボット22a、22bに取り付けられた部品搭載ヘッド19により再びピックアップされる。
【0080】
次に、ステップS41で、画像処理ロボット制御装置のカウンタデータ部に備えるカウンタ手段のカウンタの値が判定される。このカウンタには、基板位置認識カメラ20をターゲットティーチング位置(θTx、θTy)へ移動し、位置基準ターゲットの撮影するステップS22と、撮影した位置基準ターゲット像の位置ずれ量を計測するステップS24と、補正ピッチを算出し、これを更新、記憶するステップS25による一連のピッチ補正の手順を省略し、PTPを熱圧着した回数が減算カウントされて、そのカウンタの値iが正値、或いはゼロ以下が判定される。
【0081】
ステップS41で、この減算するカウンタのカウント値が正値の場合は、位置ずれの検知、計測などの手順(ステップS22、S42,S24、S43、及びS25)を省略してステップS45へ進む。このステップS45では、カウンタのカウント値を1回デクリメントして、次のステップS26に進む。
【0082】
一方、ステップS41で、カウンタの値がゼロ以下(ゼロを含む負値)の場合は、予め設定された、ピッチ補正の手順の省略の回数が満了しているので、ステップS22へ手順を進める。
【0083】
ステップS22では、ボールネジ23a、23bの伸縮を確認するために、部品搭載ヘッド19と一体に取り付けられた基板位置認識カメラ20を、ターゲットティーチング位置(θTx、θTy)へ移動する。
【0084】
さらに、ステップS22の次に行われるステップS42では、このターゲットティーチング位置(θTx、θTy)で捉えたターゲットの像が、中央に位置する認識基準位置ターゲット像34と比較される。ターゲットの像が、中央に位置する場合は、位置ずれが無いので、補正の手順の省略を減算カウントするカウンタの初期値Kを、対応リストを参照してセットするステップS44に進む。
【0085】
一方、ターゲットの像35が、同図(b)に示す、認識基準位置ターゲット像34からずれた位置にある場合は、ステップS24により、画像処理装置(図示せず)が取り込み画像上で、X方向のずれ距離A、Y方向のずれ距離B及び直線距離Cを計測する。
【0086】
次に、ステップS43において、計測したずれ距離A、B、Cを、本体制御装置の画像処理ロボット制御装置のカウンタデータ部に予め設定され、備えられる位置ずれ距離と検知・計測手順の省略回数の関係を示す対応リストの位置ずれの判定値Dと比較する。
【0087】
ところで、ボールネジ23a、23bの伸縮は、周囲温度及びボールネジの摩擦熱による温度上昇で熱膨張が生じて引き起こされるが、この温度上昇はXYロボット22a、22bの稼動状況に関連して時間の経過と共に熱平衡の状態となって安定な状態に至る場合が多くある。熱平衡と成ると、ボールネジの伸縮量の変化が小さくなる。したがって、この伸縮量が部品搭載ヘッド19の移動量に換算して許容される所定のずれ誤差範囲以下であれば、以前に算出した補正ピッチによる補正を行っても、XYロボット22a、22bの走行、移動位置は許容される範囲の誤差に留まる。
【0088】
例えば、設計により決定される限界値D0が位置ずれの判定値Dとして設定される。したがって、ステップS43で、位置ずれの距離が判定値Dより小さい場合は、ステップS44へ進み、関係を示す対応リストの予め設定された省略回数の設置値Kをカウンタ手段にセットする。
【0089】
一方、ステップS43の比較で、位置ずれ量が判定値D以上の場合には、ステップS25へ手順を進める。
【0090】
ステップS25は、ステップS24の計測結果によりボールネジ23a、23bのピッチの変化分が算出され、補正ピッチデータがピッチデータメモリに記録されているを前回に補正されたピッチデータを更新し、記憶される。
【0091】
なお、ステップS42、S24、及びS43では、図示していない画像処理手段により画像処理されて、これらが実施される。
【0092】
次に、ステップS45、S44、あるいはS25の各ステップから手順が進んでくるステップS26では、以前の、或いは更新された補正ピッチにより、正しい回転角が算出されて、XYロボット22a、22bの走行、移動が行なわれ、部品搭載ヘッド19がPTP認識カメラ18の位置へ正確に移動される。
【0093】
その後、第1あるいは第2の実施形態と同様に、ステップS27による搭載ヘッドに対するPTPの位置ずれ量の画像認識、ステップS28によるPTP圧着位置への部品搭載ヘッド19の移動、ステップS29によるPTPの圧着が、それぞれ、以前の、或いは更新された補正ピッチにより、正しい回転角が算出されて、XYロボット22a、22bの走行、移動が行なわれる。
【0094】
また、ステップS30も、第1あるいは第2の実施形態で説明したと同様に行なわれて、同一の基板に圧着するPTPが無くなるまで繰り返す。無くなれば、図示していない基板の搬送システムにより基板ステージ21から対象の基板が搬出されて、当該基板のPTPの圧着を終了する。
【0095】
なお、上述のステップS43における位置ずれ距離を判定し、位置ずれの検知、計測の工程の省略を行なうことについて、1つの判定値Dによる場合を説明したが、複数の判定(限界)値D0、D1、D2、・・・による複数の位置ずれ距離のレベル判定を行なって、位置ずれの距離の区分すなわち変化量を判定し、この区分毎にそれぞれ省略回数K0、K1、K2、・・・を設定し、これらの値には、D0<D1<D2<D3<・・・及びK0>K1>K2>K3>・・・の関係なる距離・回数対応リストとすることも同様に、本実施形態における位置ずれ距離と位置ずれ検知・計測手順の省略回数の対応関係を示すリストの設定で実施することができることは言うまでもない。
【0096】
本実施形態によれば、半導体製造装置において、部品搭載ヘッドを移動するXYロボットのボールネジの熱による伸縮で生じる位置ずれ補正を、検知した位置ずれの変化量により、以降の位置ずれ検知及びずれ距離計測の手順の実施頻度を変更するので、省略した手順の工程時間が製造時間から削減できて、製品製造時間を短縮できる。したがって、本実施形態は、位置ずれの検知状況に対応して、XYロボットのボールネジのピッチ変化を補正し、PTP位置ずれ不良を原因とする歩留り低下を未然に防止すると共に、積層型半導体の半導体製造装置の稼動効率の向上を図ることができる。
【0097】
さらに、位置ずれの判定を区分して行なえば、ボールネジの伸長が安定している位置ずれの距離が小さい場合には、省略回数を多く設定し、伸縮が大きく位置ずれが大きい場合には、省略回数を少なく設定して、より適切な位置ずれの検知の省略が行なわれて、歩留りを高く維持して稼動効率の向上を図ることができる。
【0098】
【発明の効果】
以上に説明した本発明による半導体製造装置は、部品搭載ヘッドが取付けられたXYロボットのボールネジのボールネジのピッチが変化しても、位置変化をしない基準ターゲットをカメラで認識して、取り込み画像の位置ずれを計測し、これからボールネジのピッチの伸縮を算出し、正しい回転角を指令することができる。これにより基板に搭載するPTPのオフセットずれを最小限に抑え、位置ずれ不良を原因とする歩留り低下を防ぐ半導体製品の製造を行なうことができる。
【0099】
さらに、本発明では、この補正のために行なう、位置基準ターゲットの確認、ずれ計測などの手順の実施頻度を、予め設定したり、位置ずれの状況により実施頻度の設定を変化させるので、製品製造の稼動効率を向上した半導体製造を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の構成を示す平面図。
【図2】本発明の第1の実施形態の補正の手順を示すフロー図。
【図3】本発明の実施形態におけるターゲット検知の概念とターゲット像のずれを示す模式図。
【図4】本発明の第2の実施形態のずれ位置検知および補正の手順を示すフロー図。
【図5】本発明の第3の実施形態のずれ位置の判定及び補正の手順を示すフロー図。
【図6】従来の積層半導体装置製造装置を示す平面図。
【符号の説明】
10・・・半導体製造装置、
11、51・・・トレイ供給部、
12、52・・・仮置きステージ、
13、53・・・NFC貼付部、
14、54・・・打ち抜き金型部、
15、55・・・反転アーム、
16、56・・・3インデックス、
17、57・・・反転ステージ、
18、58・・・PTP認識カメラ、
19、59・・・部品搭載ヘッド、
20、60・・・基板位置認識カメラ、
21、61・・・基板ステージ、
22a、22b、62a、62b・・・XYロボット、
23a、23b、63a、63b・・・ボールネジ、
24・・・位置基準ターゲット、
25、64・・・PTP、
30・・・取り込み画像、
31・・・ボールネジの伸びの方向、
32・・・ターゲット認識位置ズレの方向、
33、33a、33b・・・ずれの距離、
34・・・中央に位置するターゲット像、
35・・・ずれた位置にあるターゲット像、
35a・・・僅かにずれた位置にあるターゲット像。

Claims (6)

  1. スタート位置、目標位置およびこれらの位置の中間に配置された基準ターゲットが設けられた2次元のXYワークエリア内を走行するXYロボットと、
    このXYロボットにより案内され、半導体部品をピックアップし、これを前記目標位置において開放する部品搭載ヘッドと、
    この部品搭載ヘッドと共に前記XYロボットに案内され、前記基準ターゲット及び前記目標位置を撮像する認識カメラと、
    この認識カメラが捉えた画像を処理して、前記XYロボットの走行を制御する画像処理ロボット制御装置とから成り、
    前記画像処理ロボット制御装置は、前記XYロボットが前記スタート位置から前記基準ターゲットの位置に移動したとき、前記認識カメラにより、この位置基準ターゲット像を撮像し、この画像情報に基づいて前記基準ターゲットの位置を算出する標準位置検出手段と、前記XYロボットが前記スタート位置からスタートし、前記部品搭載ヘッドにより前記半導体部品をピックアップし、前記基準ターゲットの位置に移動したとき、前記認識カメラにより前記基準ターゲットを撮像し、この画像情報に基づいて前記基準ターゲットの位置を検出する部品搬送時位置検出手段と、この部品搬送時位置検出手段および前記基準位置検出手段によって得られる位置情報を比較して位置ずれ情報を算出し、この位置ずれ情報に基づいて、前記XYロボットの目標位置までの移動量を制御することを特徴とする半導体製造装置。
  2. 前記画像処理ロボット制御装置は、前記部品搬送時位置検出手段により、前記部品搭載ヘッドが前記半導体部品をピックアップする毎に前記基準ターゲットの位置を検出することを特徴とする請求項1記載の半導体製造装置。
  3. 前記画像処理ロボット制御装置は、前記部品搬送時位置検出手段により、前記部品搭載ヘッドが前記半導体部品を複数回ピックアップする毎に前記基準ターゲットの位置を検出することを特徴とする請求項1記載の半導体製造装置。
  4. 前記画像処理ロボット制御装置は、前記算出した位置ずれ情報を予め設定した基準と比較し、前記位置ずれ情報がこの基準より大きい場合、前記部品搬送時位置検出手段により、前記部品搭載ヘッドが前記半導体部品をピックアップする毎に前記基準ターゲットの位置を検出し、前記位置ずれ情報が前記基準以下の場合に、前記部品搬送時位置検出手段により、予め設定する複数回ピックアップする毎に前記基準ターゲットの位置を検出することを特徴とする請求項1記載の半導体製造装置。
  5. 前記画像処理ロボット制御装置は、前記位置ずれ情報と比較する前記基準が、0<D1<D2<D3・・・<Dnの区分に分割され、前記複数回のピックアップする回数が、K1、K2、K3・・・Knに前記区分のそれぞれに対応し、K1>K2>K3>・・・>0の関係で設定されて、前記算出した位置ずれ情報をこの区分した基準と比較し、前記部品搬送時位置検出手段により、前記対応する複数回ピックアップする毎に前記基準ターゲットの位置を検出することを特徴とする請求項4記載の半導体製造装置。
  6. 前記画像処理ロボット制御装置は、前記算出した位置ずれ情報を予め設定した基準と比較し、前記位置ずれ情報がこの基準より大きい場合、前記部品搬送時位置検出手段により、前記部品搭載ヘッドが前記半導体部品をピックアップする毎に前記基準ターゲットの位置を検出し、前記位置ずれ情報が前記基準以下の場合に、前記基準ターゲットの位置を検出を行なわないことを特徴とする請求項1記載の半導体製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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