JP2004327459A - 冷陰極放電ランプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発光管1の内部で筒状電極5と接続される導入線4aを、筒状電極5を形成する材料と同一の材料にて形成する。
【選択図】図1
Description
(実施の形態1)
図1と図2は、本実施の形態1を示す。
図1に示すように構成された冷陰極放電ランプにおいて、ガラス管2はコバールガラス等の硬質ガラス材にて形成され、その内面には、蛍光体3として三波長域発光蛍光体が20μm程度の膜厚で被着されている。発光管1には水銀及び希ガス(図示せず)が封入されている。
なお、上記説明では、内部導入線4aがタングステンにて形成され、筒状電極5がこのタングステンよりも仕事関数値の高いニッケルにて形成された例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、内部導入線4aがタングステンにて形成され、筒状電極5がアルミニウム、モリブデンなどの種々の金属材料にて形成される場合にも同様の構成とすることができる。
図3は、本実施の形態2を示す。
この実施の形態2では、内部導入線4aの少なくとも一部の表面を筒状電極5の内面を形成する材料の仕事関数値よりも高い仕事関数値の材料にて形成した点で上記の実施の形態1とは異なる。
図3に示すように、図1と同様に構成された冷陰極放電ランプにおいて、ここではガラス管2がホウケイ酸ガラス等の硬質ガラス材にて形成され、内部導入線4aがこのガラス管2を形成する硬質ガラス材の膨張係数と近似した材料であるタングステン等にて形成されている。
なお、上記説明では、膜7a、7bとして銀蒸着によるものを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、その他、内部導入線4aと筒状電極5の構成材料よりも仕事関数の高い材料であればよく、例えば、CrやCuなども使用できる。
図4は、本実施の形態3を示す。
図3と同様に構成された冷陰極放電ランプにおいて、この実施の形態3では、内部導入線4aの外面と筒状電極5の外面を仕事関数値の大きい材料にて覆う代わりに、内部導入線4aの少なくとも一部の表面を絶縁被膜8aで覆った点で上記の実施の形態2とは異なる。
上記のように構成された冷陰極放電ランプは、内部導入線4aと筒状電極5の外周面が絶縁材料や酸化膜などにより絶縁されているため、導電性を有する筒状電極5の内面側でのみ負グロー放電が進行し、筒状電極5の外面と内部導入線4aでの余分のスパッタリングによる水銀消耗を低減できる。
まず、第1の実験として、図1に示す冷陰極放電ランプを、以下の手順にて作成した。
コバールガラスよりなる外径が2.4mm、内径が2.0mm、長さが300mのガラス管2の内面に、色温度5000Kの三波長域発光蛍光体3を膜厚が約20μmとなるように被着して発光管1を形成し、発光管1の端部にはFeとNiとCoとの合金からなる外径1.2mm、内径1.0mm、長さ5mmの有底の筒状電極5を設けた。
そして、発光管1に、従来の約500μgの3倍に相当する約1500μgの水銀を封入し、緩衝ガスとしてアルゴン−ネオンの混合ガスを8kPa封入して冷陰極放電ランプを作成し、これを試作ランプBとした。
試作ランプC、Dともに、スパッタリングによるバルブ内壁の黒化は電極部全体に薄く広がっており、負グロー放電は筒状電極5の内外面と内部導入線4aの全体に広がって負グロー放電の内部導入線への集中的な放電移行が抑制されていることが確認された。また、図5に示すように、試作ランプCは水銀消耗量が300〜400μg、試作ランプDは水銀消耗量が350〜450μgと水銀消耗量を低減でき、試作ランプBと同様に水銀封入量を増やすことなく冷陰極放電ランプの寿命の改善効果が得られた。この試作ランプCと試作ランプDは、材料の違いにより水銀消耗量に多少の差が生じたが、基本的に同様の効果が得られた。さらに加えて、電極部の構成上、試作ランプBの場合よりも筒状電極5を形成する材料の選択範囲が広がり、幅広い応用が可能となった。
図3に示すように構成された冷陰極放電ランプにおいて、ホウケイ酸ガラスよりなるガラス管2を用い、内部導入線4aはタングステンにて形成した。筒状電極5は、内部導入線4aよりも仕事関数値の高いニッケルにて形成した。そして、内部導入線4aの外周面と筒状電極5の外周面に、内部導入線4aを形成するタングステンおよび筒状電極5を形成するニッケルの仕事関数値よりも高い仕事関数値を有する銀をスパッタ蒸着して、膜厚2μmの膜7a、7bを形成した。そしてそれ以外は試作ランプCと同様にして、試作ランプEを作成した。
また、この試作ランプE、Fと比較するために、試作ランプGを作成した。この試作ランプGは、試作ランプEにおいてスパッタ蒸着材料に仕事関数値の低いアルミニウムを使用して膜7a、7bを形成したものである。
試作ランプE、Fともに、スパッタリングによるバルブ内壁の黒化は電極の先端部に集中しており、負グロー放電は筒状電極5の内面に集中して内部導入線4aの側には殆ど広がっておらず、負グロー放電の内部導入線への集中的な放電移行が抑制されていることが確認された。そのため、試作ランプEは水銀消耗量が200〜300μg、試作ランプFは水銀消耗量が150〜250μgと上記の試作ランプB、C、Dよりもさらに水銀消耗量を低減できた。
図4に示す冷陰極放電ランプにおいて、ホウケイ酸ガラスよりなるガラス管2を用い、内部導入線4aをタングステンにて形成した。内部導入線4aとガラス管2との当接部には、ガラスと酸化膜のアロイ層を形成することで気密性を維持できる材料であるステンレスの426合金により酸化膜9を形成した。筒状電極5は鉄にて形成した。そして、筒状電極5と内部導入線4aはレーザ溶接により接続し、その後、鉄にて形成された筒状電極5の外周面にディッピングにより膜厚1μmのアルミナの絶縁層8bを形成した。そしてそれ以外は試作ランプEと同様にして、試作ランプHを作成した。
試作ランプHは、内部導入線4aと筒状電極5の外周面が絶縁材料8a、8bで被着または酸化等により絶縁されていたため、負グロー放電は筒状電極5の内面にのみ集中して筒状電極5の外周面と内部導入線4aには広がらず、スパッタリングによるバルブ内壁の黒化は電極先端部にのみ集中していた。その結果、筒状電極5の外面と内部導入線4aでの余分のスパッタリングによる水銀消耗を150〜200μgと低減でき、冷陰極放電ランプの寿命改善効果を増すことができた。
2 ガラス管
3 蛍光体
4a 内部導入線
4b 外部導入線
5 筒状電極
6 膜
7a、7b 膜
8a、8b 絶縁膜
9 酸化膜
Claims (4)
- 内面に蛍光体が塗布された発光管の端部に外部電源と接続される導入線を設け、前記導入線の一端を筒状電極と接続して放電によって前記発光管の内部で発生した紫外線で前記蛍光体を励起して可視光を得る冷陰極放電ランプであって、発光管の内部における前記導入線を、前記筒状電極を形成する材料と同一の材料にて形成したことを特徴とする冷陰極放電ランプ。
- 発光管の内部における導入線の外面を筒状電極を形成する材料と同一の材料で覆ったことを特徴とする請求項1記載の冷陰極放電ランプ。
- 内面に蛍光体が塗布された発光管の端部に外部電源と接続される導入線を設け、前記導入線の一端を筒状電極と接続して放電によって前記発光管の内部で発生した紫外線で前記蛍光体を励起して可視光を得る冷陰極放電ランプであって、発光管の内部における前記導入線の少なくとも一部の表面を、前記筒状電極の内面を形成する材料の仕事関数値よりも仕事関数値の高い材料にて形成したことを特徴とする冷陰極放電ランプ。
- 内面に蛍光体が塗布された発光管の端部に外部電源と接続される導入線を設け、前記導入線の一端を筒状電極と接続して放電によって前記発光管の内部で発生した紫外線で前記蛍光体を励起して可視光を得る冷陰極放電ランプであって、発光管の内部における前記導入線の少なくとも一部の表面を絶縁被膜で覆ったことを特徴とする冷陰極放電ランプ。
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KR101092234B1 (ko) * | 2009-07-23 | 2011-12-12 | 금호전기주식회사 | 냉음극 형광램프용 전극체와 이를 구비한 냉음극 형광램프 |
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2004
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KR101092234B1 (ko) * | 2009-07-23 | 2011-12-12 | 금호전기주식회사 | 냉음극 형광램프용 전극체와 이를 구비한 냉음극 형광램프 |
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