JP2004326473A - カメラ及びコンピュータ装置を用いた携帯端末へのデータ登録方式 - Google Patents

Abstract

【課題】従来の携帯端末へのデータ登録方式において、登録する文言の入力作業の負担は大きい。また、従来の情報転送方式では一度に全ての情報を転送するため、所要時間と、情報量が増加する。
【解決手段】カメラ付き携帯端末にて広告などを撮影し、その画像に対して文字認識を行い、この結果をキーワードとしてコンピュータ装置に接続されるデータベースから検索することで目的の情報を取り出し、得られた情報を携帯端末へ転送し、携帯端末の情報の登録を行う。
【効果】本発明によれば、カメラ付き携帯端末にて登録したい情報のキーワードが入った広告などを撮影するだけで、その情報の登録が可能となり、容易な操作性を実現できる効果がある。また、必要な情報のみを取り出すことができるため、情報の転送時間と情報量を低減できる効果がある。
【選択図】 図２

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ装置と携帯端末における携帯端末用データ登録方式に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の携帯端末へのデータ登録方式では、一度すべての情報を携帯端末へ転送し、携帯端末上にて必要な情報の取捨選択をするという操作を行っていた。
【０００３】
また、携帯端末を使用した検索機器として、ペン型リーダ付き電子辞書があり、これはペン先で紙などに書かれた文字をなぞり、なぞった文字の意味等を検索して、ディスプレイ装置に表示するものである。
【０００４】
その他、携帯端末のカメラ機能を使用したシステムとして、特許文献１に示す特開２００２−３６６４６３号公報「携帯端末及び広告システム」が開示されている。本方式では、カメラ付き携帯端末に文字認識機能を持ち、撮影された画像からＵＲＬを抽出し、このＵＲＬで指定されるＷｅｂページを携帯端末で閲覧するものである。本開示情報では、カメラ機能付き携帯端末で文字認識を行う点については開示されているが、ＵＲＬを認識することに限定されており、指定された画像の中に存在する文字を全て認識する点、また、データベースより検索を行いその結果を登録することについては記載されていない。
【０００５】
【特許文献１】
特開２００２−３６６４６３号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来上記のような従来の方式による登録方式では、すべてのデータを転送することとなり、必要のないデータも転送することとなるため、データの転送にかかる時間が長くなり、データの容量も大きくなるという課題がある。
【０００７】
また、ペン型リーダはその形状から、ペン先で指定した領域しか読み取ることができず、広い範囲を認識することができない。
【０００８】
また、情報を人の手で入力した場合、情報の入力作業が必要であり、その作業量は大きい。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、有線、または無線方式によりコンピュータ装置とカメラ機能付き携帯端末を接続するシステムにおいて、コンピュータ装置に文字認識機能を持ち、携帯端末にてポスターや広告等を撮影した画像に対してコンピュータ装置にて文字認識を行い、認識した結果をキーワードとしてデータベースから類似する情報、スケジュールを検索し、その結果を携帯端末へ転送し、携帯端末にて転送された情報や、スケジュールを登録するシステムとする。
【００１０】
本方式では、文字認識結果を検索用の条件とすることにより、スケジュールなどの登録におけるユーザの入力作業が省かれる。また、必要なデータのみを転送することができるため、データの転送時間と情報量を低減することが可能となる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【００１２】
図１は、本機能を実施するコンピュータ装置本体（１００）の一例である。本端末では、本体の一部に携帯用端末とのデータの送受信を行う携帯端末接続部（１０１）を保持する。また、文字認識を実施する認識処理部（１０２）とこれに使用される文字認識辞書（１０３）、知識辞書（１０４）を保持する。また、本装置の主制御装置（１０５）とユーザとのインタフェースを提供する表示装置（１０６）、入力装置（１０７）を保持する。また、データベース（１１０）から検索を行う検索処理部（１０６）とそれに使用されるあいまい辞書（１０９）を保持する。携帯端末（１２０）には、主制御部（１２１）、表示装置（１２２）、データ管理機能（１２３）、カメラ機能（１２４）、コンピュータ装置とのデータ転送手段であるコンピュータ装置接続部（１２５）を保持している。
【００１３】
図２は、携帯電話およびコンピュータ装置にて行われる処理内容の一例である。携帯電話のカメラ機能にて、携帯電話に登録したい情報をもつ被写体を撮影し（Ｓ２０１）、携帯電話が保持する検索ボタンを押下した時（Ｓ２０２）に、携帯電話はコンピュータ装置にカメラで撮影した画像を転送する（Ｓ２０３）。これを受けて、コンピュータ装置は、携帯電話から受信した画像全体に対して文字認識を実施（Ｓ２０４）し、得られた結果の中から検索用キーワードになりうる単語を１個、ないし複数個抽出を行う。抽出したキーワードを用いてデータベースから検索（Ｓ２０５）を行い、候補がデータベースの中に存在すれば（Ｓ２０６）結果をディスプレイ装置に表示 （Ｓ２０７）し、候補がなければそのまま処理を終了する（Ｓ２０２）。ユーザはコンピュータ装置のディスプレイ装置に表示された検索結果から必要なデータの選択を行う（Ｓ２０８）。欲しいデータが在れば、その情報を選択することで、コンピュータ端末が携帯電話に向けて情報を転送する（Ｓ２０９）。携帯電話は、コンピュータ装置から転送された情報を受信し（Ｓ２１０）、受信したデータをスケジュール帳などのデータ管理ソフトにて登録を行い（Ｓ２１１）、処理を終了する（Ｓ２１３）。
【００１４】
図３は、本発明システムの運用例である。この例では駅名標（３０２）をカメラ付き携帯端末（３０１）にて撮影し、撮影された画像（３０３）に対して文字認識を行うと、「尾張旭」「三郷」「旭前」という文字列を得ることができる（３０４）。これらの文字列に対してその文字の大きさからキーワードとすべき文字を抽出すると「尾張旭」というキーワードを得ることができる（３０５）。このキーワードを用いてデータベースから検索を行うと、コンピュータ装置のディスプレイにはその検索結果が表示される。この例では指定された駅名の周辺施設の情報を検索した結果を示す（３０６）。ユーザはこの画面にて駅周辺施設の情報を得ることができ、必要であれば登録ボタン（３０７）を押すことで、カメラ付き携帯端末にそのデータを登録することができるシステムである。
【００１５】
図４はコンピュータ装置における検索処理の例である。文字認識にて取得された結果（４０２）と同じ意味の言葉をキーワードとしてデータベース（１１０）に対して検索を行う。このため、ユーザの文字認識結果と多少文面が異なっていても、目的の情報を検索することが可能となる（４０３）。
【００１６】
【発明の効果】
本発明によれば、カメラ付き携帯端末にスケジュール等のデータを登録する場合、携帯端末のカメラで登録したい情報を撮影するだけで登録が可能となり、容易な操作性を実現できる効果がある。また、必要な情報だけを転送するため、転送時間と情報量を低減させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】コンピュータ装置と携帯用機器の構成例。
【図２】携帯電話とコンピュータ装置間の処理の流れを示す図。
【図３】本発明システムの運用例を示す図。
【図４】あいまい検索を示す図。
【符号の説明】
１００…コンピュータ装置、１０１…携帯端末用接続部、１０２…認識処理部、１０３…文字認識用辞書、１０４…知識辞書、１０５…主制御部、１０６…表示装置、１０７…入力装置、１０８…検索部、１０９…あいまい検索辞書、１１０…データベース、１２０…携帯端末、１２１…主制御部、１２２…表示装置、１２３…入力装置、１２４…カメラ装置、１２５…データ管理機能、３０１…カメラ付き携帯端末、３０２…駅名標、３０３…撮影領域、３０４…文字認識結果、３０５…キーワード抽出結果、３０６…検索結果表示画面、３０７…登録ボタン、４０１…文字認識結果、４０２…あいまい辞書、４０３…検索結果。

Claims (2)

1. 無線、もしくは有線方式により、文字認識機能を搭載したコンピュータ装置とカメラ機能を搭載する携帯端末を接続するシステムにおいて、コンピュータ装置に表示される広告、議事録、スケジュール帳の画面、または、ポスターなどを携帯端末のカメラで撮影し、撮影された画像をコンピュータ装置に転送し、コンピュータ装置にて、転送された撮影画像に対して文字認識処理を行い、その結果の中からキーワードとなりうる語句を選択して、その語句をキーワードとしてコンピュータ装置に接続される議事録、メール、スケジュール等を登録したデータベースから検索を実施し、検索されたデータのみをコンピュータ装置から携帯端末へ転送し、携帯端末において転送されたデータを登録することを特徴とする携帯端末用データ登録方式。
2. 請求項１に示す携帯端末用データ登録方式において、カメラ付き携帯端末に文字認識機能を有し、携帯端末にて文字認識を行い、文字認識結果をコンピュータ装置に転送することを特徴とする携帯端末用データ登録方式。

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