JP2004326233A - カードスロット付インタフェースカード - Google Patents
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Abstract
【課題】搭載されるモジュールの種類/数を変更可能にすることで高い機能拡張性を獲得し、かつサイズを小さく維持するインタフェースカードを提供する。
【解決手段】カードスロット付インタフェースカード(10)は従来のインタフェースカードと共通の物理/電気的仕様に従う。前端部にはホストへの接続用コネクタ部(11)を含み、後端部(12)には複数のカードスロット(13/14)を含む。それぞれのカードスロット(13/14)には従来のインタフェースカード(100/200)が増設可能である。カードスロット付インタフェースカード(10)はホストとは独立に増設インタフェースカード(100/200)を初期化/認識し、それらのモジュールを自己(10)の機能部としてホストに登録する。その他に、カードスロット(13/14)をホストとの間のバス(11A)へ直接接続し、ホストに、自己(10)とは独立なインタフェースカードとして初期化/認識させても良い。
【選択図】 図1
【解決手段】カードスロット付インタフェースカード(10)は従来のインタフェースカードと共通の物理/電気的仕様に従う。前端部にはホストへの接続用コネクタ部(11)を含み、後端部(12)には複数のカードスロット(13/14)を含む。それぞれのカードスロット(13/14)には従来のインタフェースカード(100/200)が増設可能である。カードスロット付インタフェースカード(10)はホストとは独立に増設インタフェースカード(100/200)を初期化/認識し、それらのモジュールを自己(10)の機能部としてホストに登録する。その他に、カードスロット(13/14)をホストとの間のバス(11A)へ直接接続し、ホストに、自己(10)とは独立なインタフェースカードとして初期化/認識させても良い。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部の電子機器(例えば、携帯電話、PHS、ノートパソコン、及び携帯情報端末(PDA)等のモバイル機器、ディジタルカメラ、テレビ、及びビデオレコーダ等のAV機器、パソコン等の情報処理機器、並びに情報家電)をホストとし、そのホストに対し、データストレージ機能又は他の電子機器との間のインタフェース機能を提供するためのインタフェースカードに関する。特に、一枚のカードに複数の機能を実装する複合インタフェースカードに関する。
【0002】
【従来の技術】
情報技術の飛躍的進歩及び爆発的普及により、多種多様な情報処理機器が相互に接続され、様々なデータを交換できる。それらのデータ通信を担うインタフェースには、下位互換性を含め、多種多様な情報処理機器についての汎用性が要求される。その上、情報処理機器全体に対する小型軽量化の要請に伴い、インタフェース自体に対しても小型軽量化が求められる。
【0003】
従来のインタフェースの中では特にカード型のもの(以下、インタフェースカードという)が多用される。インタフェースカードの小型化は著しく進み、そのサイズは近年では数cm角程度である。インタフェースカードはホストに設けられた専用スロット(以下、カードスロットという)に差し込まれ、ホストへ接続される。カードスロットを様々な情報処理機器へ組み込むことでインタフェースカードは多種多様な情報処理機器に対する汎用性を獲得する。
【0004】
インタフェースカードの種類にはメモリカードとI/Oカードとがある(例えば、非特許文献1及び2参照)。
メモリカードは例えばフラッシュメモリ等の半導体メモリを内部に含み、ホストに対し外部記録媒体(データストレージ)としての機能を提供する。例えば、一枚のメモリカードが複数のホストにより共用されることで、それらのホスト間のデータ交換を実現する。
【0005】
I/Oカードはホストに対し、他の情報処理装置又はネットワークとの間のインタフェースとしての機能を提供する。I/Oカード内でそのようなインタフェースとして機能する部分を機能部と呼ぶ(ファンクションともいう)。機能部の種類には例えば、メモリ、短距離無線通信、携帯電話、PHS、無線LAN、GPS、又はディジタルカメラが含まれる。ホストのカードスロットに差し込まれるI/Oカードを、異なる機能部を持つI/Oカードに差し替える。こうして、様々なI/Oカードの差し替えにより、ホストは機能を多種多様に拡張できる。
【0006】
図6は、従来のメモリカード100及びI/Oカード200の電気的構成を示すブロック図である。
メモリカード100は、コマンド線CMD、データ線DAT、クロック線CLK、電源線VDD、及びグラウンド線VSSを含むバス103で、ホストHの第一のカードスロットSL1へ接続される。
メモリカード100は電源線VDDとグラウンド線VSSとを通し、ホストHから電力を供給される。
【0007】
ホストインタフェース101はコマンド線CMDを通しホストHからコマンドを受信し解読する。更に、解読されたコマンドの内容及びメモリ部102の状態に応じレスポンスを設定し、ホストHへコマンド線CMDを通し返信する。その上で、コマンドの内容とメモリ部102の状態とに応じ、データの読み出し、書き込み、又は消去を、メモリ部102に対し指示する。
【0008】
コマンドが例えばメモリカードからの読み出し命令であるとき、ホストインタフェース101はメモリ部102に対し、その内部のフラッシュメモリからデータを読み出すように指示する。更に、メモリ部102により読み出されたデータを、ホストHへデータ線DATを通し転送する。
【0009】
コマンドが例えばメモリカードへの書き込み命令であるとき、ホストインタフェース101はデータ線DATを通し書き込み対象データをホストHから受信し、メモリ部102へ転送する。メモリ部102はそのデータを内部のフラッシュメモリへ書き込む。
【0010】
ホストHとホストインタフェース101との間のコマンド/レスポンス/データ転送は、同期通信で行われる。すなわち、クロック線CLKを通しホストHから送出されるクロックと同期する。それらの転送は更に、メモリカード全般で共通のプロトコルに従う。
【0011】
I/Oカード200は、上記のメモリカード100に対するバス103と同様なバス203でホストHの第二のカードスロットSL2へ接続される。すなわち、バス203は、コマンド線CMD、データ線DAT、クロック線CLK、電源線VDD、及びグラウンド線VSSを含む。
I/Oカード200はメモリカード100と同様、電源線VDDとグラウンド線VSSとを通し、ホストHから電力を供給される。
【0012】
I/Oカード200は機能部として例えば無線通信部202を含む(例えば、特許文献1参照)。無線通信部202はホストインタフェース201を、例えば外部のLANへ無線で接続し、データ通信を行う。
【0013】
ホストインタフェース201はコマンド線CMDを通しホストHからコマンドを受信して解読する。更に、解読されたコマンドの内容及び無線通信部202の状態に応じレスポンスを設定し、ホストHへコマンド線CMDを通し返信する。その上で、コマンドの内容及び無線通信部202の状態に応じ、データの転送又は送信を無線通信部202に対し指示する。
【0014】
コマンドが例えば無線通信部202に対するデータ転送命令であるとき、ホストインタフェース201は無線通信部202からデータを読み出し、データ線DATを通しホストHへ転送する。
コマンドが例えば無線通信部202に対するデータ送信命令であるとき、ホストインタフェース201はデータ線DATを通し送信対象データをホストHから受信し、無線通信部202へ転送する。それにより、送信対象データが外部へ無線で送信される。
【0015】
ホストHとホストインタフェース201との間のコマンド/レスポンス/データ転送は、同期通信で行われる。すなわち、クロック線CLKを通しホストHから送出されるクロックと同期する。それらの転送は更に、I/Oカード全般で共通のプロトコルに従う。
【0016】
ホストHは二つのカードスロットSL1とSL2とのそれぞれへ挿入されたメモリカード100とI/Oカード200とを、カードスロット別に初期化し認識する。特に、それぞれのカードに対し異なるカードアドレスCA1とCA2とを割り当てる。メモリカード100のホストインタフェース101とI/Oカード200のホストインタフェース201とは、ホストHによりそれぞれに割り当てられたカードアドレスCA1とCA2とをそれぞれのレジスタ101Aと201Aとに格納する。
【0017】
ホストHはカードアドレスの割り当て完了後、コマンドの宛先アドレスに、制御対象のインタフェースカードのカードアドレスを設定する。それにより、そのコマンドの対象であるインタフェースカードを特定する。更に、メモリカード100のホストインタフェース101とI/Oカード200のホストインタフェース201とはそれぞれ、ホストHからのコマンドの受信時、そのコマンドの宛先アドレスとして設定されたカードアドレスを、それぞれのレジスタ101Aと201Aとに記憶されるカードアドレスCA1とCA2と比較する。それにより、受信されるコマンドの宛先が自己の属するカードか否かを判断する。
【0018】
二つのバス103と203とは、メモリカード100とI/Oカード200とに対する初期化/認識処理中ではそれぞれ独立のバスとしてホストHへ接続される。メモリカード100とI/Oカード200との両方がホストHにより認識され、特にカードアドレスを割り当てられた後、それぞれのカードはホストHにより、割り当てられたカードアドレスで特定される。従って、メモリカード100とI/Oカード200とのホストHによる認識処理の完了後、二つのバス103と203とがホストH内で互いにバス接続されても良い。
【0019】
I/Oカードは一枚当たり複数の機能部を実装できる(このようなI/Oカードを特にマルチファンクションカードともいう)。更に、メモリカードとI/Oカードとそれぞれの電気的仕様に沿う構成を、両カードと共通の外形サイズを持つ一枚のカード内に収めることもできる(このようなインタフェースカードを複合カードという(コンボカードともいう))。複合カードはホストに対し、メモリカードとI/Oカードとの両機能を同時に提供できる。例えばモバイル機器のように小型化の制約上単一のカードスロットしか実装できないホストでも、マルチファンクションカード及び複合カードにより、複数の拡張機能を同時に獲得できる。
【0020】
図7は、従来の複合カード300の電気的構成の一例を示すブロック図である。
複合カード300はホストHのカードスロットSLを通し、ホストHと接続される。複合カード300はホストHとの間のバス仕様について、図6に示されるメモリカード100及びI/Oカード200と共通する。すなわち、バス303は、コマンド線CMD、データ線DAT、クロック線CLK、電源線VDD、及びグラウンド線VSSを含む。
複合カード300は電源線VDDとグラウンド線VSSとを通し、ホストHから電力を供給される。
【0021】
複合カード300は、ホストインタフェース301、並びに、メモリ部312、無線通信部322A、及び撮像部322Aの三つのモジュールを有する。
メモリ部312は、ホストインタフェース301との間のデータ交換に関する電気的仕様について、従来のメモリカード100のメモリ部102と共通する。特に、メモリカード用コマンドでホストHにより制御される。
無線通信部322Aと撮像部322Aとの二つは、ホストインタフェース301との間のデータ交換に関する電気的仕様について、従来のI/Oカード200の機能部202と共通する。特に、I/Oカード用コマンドでホストHにより制御される。無線通信部322AはホストHを例えば外部のLANへ無線で接続し、データ通信を行う。撮像部322Bは例えば電荷結像素子(CCD)等の撮像素子を含み、外部から取り入れた光学像を画像信号へ変換し、ホストHへ提供する。
【0022】
ホストインタフェース301は、コマンド線CMDを通しホストHからコマンドを受信し、その内容と宛先とを解読する。ここで、ホストインタフェース301はメモリカード用コマンドとI/Oカード用コマンドとの両方を解読できる。
ホストインタフェース301は更に、解読されたコマンドの内容と宛先モジュール(メモリ部312、無線通信部322A、又は撮像部322B)の状態とに応じてレスポンスを設定し、ホストHへコマンド線CMDを通し返信する。その上で、コマンドの内容と宛先モジュールの状態とに応じ、ホストHとモジュールとの間で交換されるデータを中継する。例えば、ホストHからデータ線DATを通し受信されるデータを宛先モジュールへ転送し、又はモジュールから読み出したデータをホストHへデータ線DATを通し送出する。
【0023】
ホストHとホストインタフェース301との間のコマンド/レスポンス/データ転送は、同期通信で行われる。すなわち、クロック線CLKを通しホストHから送出されるクロックと同期する。更に、それらの転送はメモリカード及びI/Oカードと共通のプロトコルに従う。
【0024】
ホストHは複合カード300に対する初期化/認識処理を、メモリカード100及びI/Oカード200に対する初期化/認識処理と同様に実行する。特に、複合カード300に対し固有のカードアドレスCAを割り当てる。ホストインタフェース301は割り当てられたカードアドレスCAをレジスタ301Aに格納する。
ホストHはカードアドレスの割り当て完了後、コマンドの宛先アドレスに、制御対象のインタフェースカードのカードアドレスを設定する。それにより、そのコマンドの対象であるインタフェースカードを特定する。ホストインタフェース301は更に、ホストHからのコマンドの受信時、そのコマンドの宛先アドレスとして設定されたカードアドレスを、レジスタ301Aに記憶されるカードアドレスCAと比較する。それにより、受信されるコマンドの宛先が複合カード300か否かを判断する。
【0025】
複合カード300の初期化処理では、それぞれのモジュールが例えば、無線通信部322A、撮像部322B、メモリ部312の順に初期化される。ここで、無線通信部322Aと撮像部322BとはI/Oカードの機能部と同様な仕様で初期化され、メモリ部312はメモリカードのメモリ部と同様な仕様で初期化される。
【0026】
初期化完了時、メモリ部312には複合カード300内の機能部、すなわち無線通信部322Aと撮像部322Bとの二つに関する情報(以下、機能部情報という)が格納される。その機能部情報は特に、機能部それぞれに割り当てられた固有の識別番号(以下、機能部番号という)のリストを含む。ここで、機能部情報はI/Oカードの機能部に対するものと共通のフォーマットで定義される。
ホストHは複合カード300に対する初期化/認識処理の中で、複合カード300の機能部情報を複合カード300から読み出す。ホストHは、複合カード300の機能部322A又は322Bに対しコマンドを発行するとき、宛先機能部の機能部番号をI/Oカード用コマンドの引数として設定する。それにより、そのコマンドの宛先機能部を特定する。
【0027】
ホストインタフェース301はホストHから複合カード300宛のコマンドを受信するとき、受信されるコマンドがメモリカード用か、又はI/Oカード用かを識別する。
受信されるコマンドがメモリカード用であるとき、ホストインタフェース301はそのコマンドの内容に応じ、メモリ部312へ指示を出す。
受信されるコマンドがI/Oカード用であるとき、ホストインタフェース301はそのコマンドの引数から機能部番号を抽出し、その機能部番号に基づきそのコマンドの宛先機能部を特定する。更に、そのコマンドの内容と宛先機能部の状態とに応じ、宛先機能部へ指示を出す。
こうして、ホストHによる複合カード300内のモジュールの制御が実現される。
【0028】
【非特許文献1】
岡田浩人、横山智弘、「第8章 マルチメディアカード&SDカードの概要」、インターフェース増刊 TECHIシリーズ Vol.14 PCカード/メモリカードの徹底研究、CQ出版株式会社、2002年10月1日、p.216−230
【非特許文献2】
足立達也、他4名、「SDIOカード」、Matsushita Technical Journal、株式会社オーム社、2002年4月、第48巻、第2号、p.20−23
【特許文献1】
特開2002−171303号公報
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
近年の電子機器、特にモバイル機器に対しては、小型軽量化の更なる向上が強く望まれる。従って、ホストの多くは単一のカードスロットしか持たない。そのようなホストには上記のようなマルチファンクションカード及び複合カードが、一枚で複数の機能を同時に提供できる点で有利である。
しかし、その場合、ユーザは既に保有するインタフェースカードの機能、及び別のインタフェースカードの機能を同時には利用できない。
【0030】
単一のカードスロットしか持たないホストでの利用という観点からは、マルチファンクションカード一枚当たりに搭載可能な機能部の種類/数、及び、複合カード一枚当たりに搭載可能なモジュールの種類/数はいずれも多いことが望ましい。しかし、それらの過剰な増加はカード全体のサイズを過剰に拡大させ、既存のカードスロットに適したサイズを大きく超えさせる。インタフェースカードがカードスロットから大きくはみ出すことは、例えばホストの使い勝手の向上を妨げるので好ましくない。
【0031】
従来のマルチファンクションカード及び複合カード(以下、複合カード等と略す)では、実装されるメモリ部及び機能部(以下、モジュールという)の種類/数が固定される。それにより、カード全体のサイズが許容範囲内に収められる。しかし、従来の複合カード等はモジュールの種類/数を固定されることにより、例えば次のような点で不利である。
【0032】
従来の複合カード等は、その機能の一つだけを持つカード(単機能カード)より一般にサイズが大きい。従って、一機能だけの選択的な利用について、従来の複合カード等は単機能カードより使い勝手の点で不利である。
例えば、図7に示される複合カード300は通常のメモリカードより、無線通信部322Aのアンテナ部分、及び撮像部322Bの光学素子部分だけサイズが大きい。従って、複合カード300内のメモリ部312だけの利用は通常のメモリカードの利用より不利である。
【0033】
従来の複合カード等の仕様には、新たなモジュールを追加することも、既存のモジュールを別のモジュールへ変更することも想定されていない。すなわち、従来の複合カード等はいずれもそれ自体の機能について拡張性に乏しい。
従って、ユーザは、例えば図7に示される複合カード300にメモリ部312とは別のメモリ部を追加できないので、複合カード300のメモリ容量を増やすことができない。
【0034】
ユーザは更に、例えば複合カード300の無線通信部322AをPHS機能部へ変更する場合、複合カード300を別の複合カード(メモリ部312と撮像部322Bとのそれぞれと同等なモジュール、及びPHS機能部を持つ複合カード)に差し替えるしかない。もしその別の複合カードが製品として流通していなければ、ユーザはそのような機能の変更を実現できない。
【0035】
本発明は、搭載されるモジュールの種類/数を変更可能にすることで高い機能拡張性を獲得し、かつカード全体のサイズを小さく維持するインタフェースカードの提供を目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】
本発明によるカードスロット付インタフェースカードは、
(A) データストレージとして機能し、又は、他の情報処理装置若しくは外部のネットワークに対するインタフェースとして機能するためのモジュール;及び、
(B) ホストからのコマンドを解読し、その解読された内容に従いモジュールを制御し、ホストとモジュールとの間で交換されるデータを中継するためのホストインタフェース;を有するインタフェースカードであり、
(C) 他のインタフェースカード(以下、増設インタフェースカードという)を挿入するためのカードスロットを含み、インタフェースカードのモジュールの一つとして制御され、上記の増設インタフェースカードとホストとの間で交換されるデータを中継するためのカードスロット部;を更に有する。
ここで、インタフェースカードは、メモリカードとI/Oカードとの総称である。モジュールは、メモリカードのメモリ部とI/Oカードの機能部との総称である。
【0037】
本発明によるカードスロット付インタフェースカードは、従来のインタフェースカード(特にI/Oカード)と共通の物理仕様に従う。従って、そのサイズは従来のインタフェースカードと同程度に小さい。
更に、特にホストとの接続について、従来のインタフェースカード(特にI/Oカード)と共通の電気的仕様に従う。その上、インタフェースカードとしてモジュール(メモリ部又は機能部)を一般に複数有する。そのモジュール(特に機能部)の中にはカードスロット部が含まれる。ホストはそのカードスロット部を初め、カードスロット付インタフェースカードのモジュールを、従来のインタフェースカードのモジュールと同様に制御できる。
【0038】
上記のカードスロット部に含まれるカードスロット(以下、増設カードスロットという)は、好ましくは、従来のインタフェースカード用スロットと共通の電気的仕様に従う。ホストは増設カードスロットを通し、カードスロット付インタフェースカードとは別のインタフェースカードを制御できる。こうして、カードスロット付インタフェースカードは増設インタフェースカードとの組合せで、従来のマルチファンクションカード/複合カード(以下、複合カード等と略す)と同様に、複数の機能を同時にホストへ提供できる。
【0039】
ユーザは用途に応じ、増設カードスロットに挿入される増設インタフェースカードを差し替える。それにより、ホストはカードスロット付インタフェースカード自体の機能に加え、他の様々なインタフェースカードの機能を同時に利用できる。こうして、カードスロット付インタフェースカードは従来のインタフェースカードより、機能拡張性に優れる。
【0040】
ユーザは更に、カードスロット付インタフェースカード内のモジュールだけを利用するとき、その増設カードスロットから増設インタフェースカードを引き抜く。それにより、カード全体のサイズを低減できる。従って、カードスロット付インタフェースカードは従来の複合カード等より、使い勝手の点で優れる。
【0041】
増設カードスロットの物理仕様(例えば、外形の形状/サイズに関する仕様)は従来のカードスロットの物理仕様と共通であっても良い。そのとき、増設カードスロットに従来のインタフェースカードを挿入できる。こうして、カードスロット付インタフェースカードは増設カードスロットについて、従来のインタフェースカードに対する下位互換性を維持する。ユーザは例えば、既に保有するインタフェースカードを、カードスロット付インタフェースカードと同時に利用できる。
【0042】
増設カードスロットの外形サイズは従来のカードスロットの外形サイズより小さくても良い。そのとき、増設カードスロットには、従来のインタフェースカードより小型のインタフェースカードしか挿入されない。しかし、カードスロットへの接続に関する電気的仕様は従来のインタフェースカードのものと共通で良いので、そのようなインタフェースカードの小型化は実現可能である。こうして、カードスロット付インタフェースカードはそれら小型のインタフェースカードとの組合せにより、従来の複合カード等と同程度に小さいサイズを維持できる。
【0043】
上記の本発明によるカードスロット付インタフェースカードでは、
(A) ホストインタフェース又はカードスロット部が増設インタフェースカードをホストとは独立に初期化/認識し、かつその増設インタフェースカード内のモジュールをカードスロット付インタフェースカード内のモジュールとして登録し;
(B) ホストが増設インタフェースカード内のモジュールをカードスロット付インタフェースカード内のモジュールとして制御しても良い。
【0044】
増設カードスロットへ増設インタフェースカードが挿入されるとき、カードスロット部がその挿入を検出する。そのとき、ホストインタフェース又はカードスロット部は、挿入される増設インタフェースカードに対し初期化/認識処理を行う。ここで、その初期化/認識処理はホストインタフェース又はカードスロット部がホストとは独立に実行する。従って、増設インタフェースカードの挿入は、ホストにより実行される別の処理を妨げない。こうして、ホストの負担が軽減される。
【0045】
ホストインタフェース又はカードスロット部は更に、増設インタフェースカード内のモジュールをカードスロット付インタフェースカード内のモジュール(特に機能部)として登録する。
ホストはカードスロット付インタフェースカードからそのモジュールについての情報を読み出し、その情報に基づきそれぞれのモジュールを制御する。それにより、増設インタフェースカード内のモジュールが、カードスロット付インタフェースカード内のモジュール、特に機能部としてホストにより制御される。
【0046】
カードスロット部はホストと増設インタフェースカードとの間で交換されるコマンド/レスポンス/データに対し、次のようなプロトコル(フォーマットを含む)の変換を行う。
ホストは、増設インタフェースカード内のモジュールに対するコマンド/データを、カードスロット付インタフェースカードの機能部に対するプロトコルで送出する。ここで、そのプロトコルは好ましくは、従来のI/Oカードの機能部に対するプロトコルである。カードスロット部はホストからのコマンド/データから増設インタフェースカード内のモジュールに対するコマンド/データを解読し又は抽出する。更に、そのコマンド/データを増設インタフェースカードのモジュールに対するプロトコルで、増設インタフェースカードへ送出する。
【0047】
増設インタフェースカードはレスポンス/データを従来のプロトコルで送出する。カードスロット部は増設インタフェースカードからのレスポンス/データを従来のI/Oカードの機能部に対するプロトコルでホストインタフェースへ転送する。それにより、ホストは増設インタフェースカードからのレスポンス/データを、カードスロット付インタフェースカードの機能部からのレスポンス/データとして受信する。
【0048】
以上のようなプロトコル変換により、ホストは増設インタフェースカードのモジュールを従来のI/Oカードの機能部として制御できる。更に、増設インタフェースカードはホストにより従来同様に制御され得る。こうして、カードスロット付インタフェースカードは増設インタフェースカードに対するホストの制御について、従来のインタフェースカードに対する下位互換性を良好に維持できる。
【0049】
上記の本発明によるカードスロット付インタフェースカードでは、カードスロット部がホストとホストインタフェースとの間のバスへ増設カードスロットを直接接続し、ホストが増設インタフェースカードをカードスロット付インタフェースカードとは別のインタフェースカードとして制御しても良い。
ホストはまずカードスロット付インタフェースカードを、従来のインタフェースカードと同様に初期化/認識する。それにより、カードスロット付インタフェースカードには固有のカードアドレスが割り当てられる。
ホストは続いてカードスロット部をカードスロット付インタフェースカード内の機能部の一つとして制御する。その制御により、増設カードスロットをホストとホストインタフェースとの間のバスへ直接接続させる。その後、増設インタフェースカードを、カードスロット付インタフェースカードとは別のインタフェースカードとして、従来のインタフェースカードと同様に初期化/認識する。それにより、増設インタフェースカードにはカードスロット付インタフェースカードのカードアドレスとは異なるカードアドレスが割り当てられる。
【0050】
ここで、カードスロット付インタフェースカードのホストインタフェースは、ホストによる増設インタフェースカードに対する初期化/認識処理中、ホストからのコマンドを受け付けないように指示される。その指示は、例えばホストからのコマンド又はカードスロット部からの信号により、ホストインタフェースへ通知される。
【0051】
カードスロット部は、増設インタフェースカードに対する初期化/認識処理の完了後、増設カードスロットとホスト−ホストインタフェース間のバスとの接続を維持する。それにより、カードスロット付インタフェースカードと増設インタフェースカードとはホストへ共通のバスでパラレルに接続される。
ホストは、カードスロット付インタフェースカードと増設インタフェースカードとをそれぞれのカードアドレスで特定する。一方、カードスロット付インタフェースカードと増設インタフェースカードとのそれぞれのホストインタフェースは、ホストからのコマンドの宛先アドレスとそれぞれのカードアドレスとを比較し、そのコマンドの宛先が自己の属するカードか否かを判断する。
【0052】
こうして、ホストはカードスロット付インタフェースカードと増設インタフェースカードとを互いに独立なインタフェースカードとして制御できる。それにより、単一のカードスロットを通し、二枚のインタフェースカードにアクセスできる。特に、ホストと増設インタフェースカードとの間のコマンド/レスポンス/データ交換は従来のプロトコルと同様なプロトコルで実行される。従って、このカードスロット付インタフェースカードは増設インタフェースカードに対するホストの制御について、従来のインタフェースカードに対する下位互換性を良好に維持できる。
【0053】
このカードスロット付インタフェースカードでは更に、カードスロット部が複数の増設カードスロットを含んでも良い。
ホストは、カードスロット付インタフェースカードに対する初期化/認識処理の完了後、カードスロット部を制御し、複数の増設カードスロットを一つずつ順番に機能させる。それにより、複数の増設インタフェースカードを一つずつ順番に初期化/認識する。特に、それぞれの増設インタフェースカードに対し異なるカードアドレスを割り当てる。
ホストは、全ての増設インタフェースカードに対する初期化/認識処理の完了後、カードスロット部を制御し、それぞれの増設カードスロットとホスト−ホストインタフェース間のバスとの接続を維持させる。それにより、カードスロット付インタフェースカードと複数の増設インタフェースカードとはホストへ共通のバスでパラレルに接続される。
【0054】
こうして、ホストはカードスロット付インタフェースカードと複数の増設インタフェースカードとを互いに独立なインタフェースカードとして制御できる。それにより、単一のカードスロットを通し複数のインタフェースカードにアクセスできる。
【0055】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の最適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
《実施形態1》
本発明によるカードスロット付インタフェースカードは、従来のインタフェースカード用スロットを複数含んで良い。
図1は、本発明の実施形態1によるカードスロット付インタフェースカード10の外観を示す斜視図である。このカードスロット付インタフェースカード10は前端部11にコネクタ部を有し、後端部12に第一のカードスロット13と第二のカードスロット14とを有する。
【0056】
コネクタ部11は、従来のインタフェースカードのコネクタ部と共通の物理仕様に従い、特に共通の外形とサイズとを有する。それ故、ホストに既存のカードスロットへ挿入され、複数のピン11Aでホストと電気的に接続され得る。ここで、ピン11Aはそれぞれ電極であり、独立した信号線に割り当てられる。
【0057】
第一のカードスロット13と第二のカードスロット14とのそれぞれは、従来のインタフェースカード用スロットと共通の物理仕様及び電気的仕様に従う。カードスロット13と14とのそれぞれには増設インタフェースカード100と200とが挿入され、それぞれのピンPによりそれぞれのカードスロットへ電気的に接続される。ここで、例えば、一方の増設インタフェースカード100は従来のメモリカード(例えば、図6のメモリカード100参照)であり、他方の増設インタフェースカード200は従来のI/Oカード(例えば、図6のI/Oカード200参照)であっても良い。更に、マルチファンクションカード又は複合カード(例えば、図7の複合カード300参照)であっても良い。
【0058】
《実施形態2》
本発明によるカードスロット付インタフェースカードは、従来のインタフェースカード用スロットより小型のカードスロットを含んで良い。
図2は、本発明の実施形態2によるカードスロット付インタフェースカード10の外観を示す斜視図である。このカードスロット付インタフェースカード10は前端部11にコネクタ部(図1に示されるものと同様な構成を持つ)を有し、ピン11Aを含む表面とは反対側の表面15に小型カードスロット13を一つ有する。
【0059】
小型カードスロット13は従来のインタフェースカードより小型のインタフェースカードの為のカードスロットであり、特に従来のカードスロットよりサイズが小さい。一方、カードスロットとの接続に関する小型インタフェースカードの電気的仕様は従来のインタフェースカードと共通であるので、小型カードスロット13の電気的仕様は従来のインタフェースカード用スロットと共通である。
小型カードスロット13へは小型の増設インタフェースカード400が挿入され、前端部のピンPにより小型カードスロット13へ電気的に接続される。ここで、小型の増設インタフェースカード400の電気的仕様は、従来のメモリカード(例えば、図6のメモリカード100参照)又は従来のI/Oカード(例えば、図6のI/Oカード200参照)と共通であっても良い。更に、マルチファンクションカード又は複合カード(例えば、図7の複合カード300参照)と共通であっても良い。
【0060】
《実施形態3》
本発明によるカードスロット付インタフェースカードは、上記の小型カードスロットを複数含んで良い。
図3は、本発明の実施形態3によるカードスロット付インタフェースカード10の外観を示す斜視図である。このカードスロット付インタフェースカード10は、前端部11にコネクタ部(図1に示されるものと同様な構成を持つ)を有する。更に、ピン11Aを含む表面に第一の小型カードスロット13を有し、後端部12に第二の小型カードスロット14を有する。
【0061】
第一の小型カードスロット13と第二の小型カードスロット14とはいずれも小型インタフェースカード用スロットであり、特に従来のインタフェースカード用スロットよりサイズが小さい。一方、それらの小型カードスロット13と14との電気的仕様は従来のインタフェースカード用スロットと共通である。
小型カードスロット13と14とへはそれぞれ、小型の増設インタフェースカード400と500とが挿入され、それぞれの前端部のピンPによりそれぞれの小型カードスロット13と14とへ電気的に接続される。ここで、小型の増設インタフェースカード400と500との電気的仕様はそれぞれ、従来のメモリカード(例えば、図6のメモリカード100参照)又はI/Oカード(例えば、図6のI/Oカード200参照)と共通であっても良い。更に、マルチファンクションカード又は複合カード(例えば、図7の複合カード300参照)と共通であっても良い。
【0062】
本発明によるカードスロット付インタフェースカードの外形は上記の実施形態1〜3によるものの他、例えば、図1に示されるカードスロット13と14とのいずれか又はその両方を小型カードスロットに置き換えたものであっても良い。そのとき、カードスロット付インタフェースカード10の後端部12は、図1に示されるものよりサイズを低減できる。
【0063】
その他に、実施形態3によるカードスロット付インタフェースカードが、その後端部に設けられる第二の小型カードスロット14(図3参照)に代え、実施形態1によるカードスロット付インタフェースカードの後端部12と同様な複数のカードスロット(図1参照)を搭載しても良い。特に、その複数のカードスロットのそれぞれは、従来のカードスロット又は小型カードスロットのいずれであっても良い。
【0064】
上記のカードスロット付インタフェースカード10はそれ自身インタフェースカードであり、特にI/Oカードとして機能部を含んでも良い。そのとき、例えば無線通信部用アンテナ又は撮像部用光学素子(レンズ等)等の付加部分が後端部に実装されても良い。
【0065】
《実施形態4》
本発明によるカードスロット付インタフェースカードはそれ自身インタフェースカード(特に、マルチファンクションカード又は複合カード)であり、内蔵モジュール(メモリ部又は機能部)の機能をホストへ提供する。それと同時に、そのカードスロットに挿入される増設インタフェースカードの機能をホストへ提供する。ここで、本発明によるカードスロット付インタフェースカードは増設インタフェースカードとホストとの接続を、好ましくは以下に述べる実施形態4又は5のいずれかで実現する。
【0066】
図4は、本発明の実施形態4によるカードスロット付インタフェースカード10について、その電気的構成を示すブロック図である。
カードスロット付インタフェースカード10は、従来の複合カードと共通の電気的仕様に従うインタフェースカードであり、ホストインタフェース1、メモリ部21、及び複数の機能部22、3、4を有する。特に第一のカードスロット部3と第二のカードスロット部4とをそれぞれ、PHS部22と同様に独立した機能部として含む。
【0067】
カードスロット付インタフェースカード10はバス5を通し、ホストHのカードスロットSLと接続される。ここで、カードスロット付インタフェースカード10はホストHとの間のバス仕様について、従来のインタフェースカードと共通する(例えば、図6及び図7参照)。すなわち、バス5はコマンド線CMD、データ線DAT、クロック線CLK、電源線VDD、及びグラウンド線VSSを含む。これらの信号線はそれぞれコネクタ部11のピン11A(図4参照)に対応する。
カードスロット付インタフェースカード10はホストHから、電源線VDDとグラウンド線VSSとを通し電力を供給される。
【0068】
ホストインタフェース1は、ホストHとモジュール(例えば、メモリ部21、PHS部22、第一のカードスロット部3、又は第二のカードスロット部4)との間で交換されるコマンド、レスポンス、及びデータを次のように中継する。ここで、そのコマンド/レスポンス/データの交換は、従来の複合カードに対するプロトコルに従う。
【0069】
ホストHからインタフェースカードへ送出されるコマンドはその引数として、宛先インタフェースカードのカードアドレスを含む。ここで、カードアドレスはホストHにより、インタフェースカードに対する初期化/認識処理時に割り当てられる。例えば、カードスロット付インタフェースカード10にはカードアドレスCAがホストHにより割り当てられる。ホストインタフェース1はそのカードアドレスCAを内部のレジスタ1Aに格納する。
【0070】
ホストインタフェース1はコマンド線CMDを通しホストHからコマンドを受信する。そのとき、ホストインタフェース1はそのコマンドから宛先アドレスを抽出し、レジスタ1Aに記憶されたカードアドレスCAと比較する。それら両方のカードアドレスが一致するとき、受信されたコマンドの宛先がカードスロット付インタフェースカード10であると、ホストインタフェース1は判断する。
【0071】
ホストHからのコマンドにはメモリカード用コマンドとI/Oカード用コマンドとの二種類がある。ホストインタフェース1は受信されたコマンドについて、宛先アドレスの抽出に続き、そのコマンドの種類を識別する。
受信されたコマンドがメモリカード用であるとき、そのコマンドの宛先モジュールがメモリ部21であると、ホストインタフェース1は判断する。
受信されたコマンドがI/Oカード用であるとき、そのコマンドは一般にその宛先を示す引数として、I/Oカード内の機能部を示す識別番号、すなわち機能部番号を含む。ホストインタフェース1はコマンドの引数として設定された機能部番号を読み取り、その機能部番号に基づきそのコマンドの宛先機能部を特定する。
【0072】
ここで、ホストHはカードスロット付インタフェースカード10内の機能部に関する情報(例えば、PHS部22、第一のカードスロット部3、及び第二のカードスロット部4、それぞれの機能の種類、及び機能部番号のリストを含む。以下、機能部情報という)を次のように取得する。
カードスロット付インタフェースカード10ではその初期化時、その機能部情報がホストインタフェース1により作成される。ホストHはカードスロット付インタフェースカード10に対する初期化/認識処理の完了時、カードスロット付インタフェースカード10からその機能部情報を読み出す。
ホストHはカードスロット付インタフェースカード10の機能部のいずれかにアクセスするとき、その機能部情報に基づき、コマンドの引数に宛先機能部の機能部番号を設定する。
【0073】
ホストインタフェース1は、受信されたコマンドの宛先モジュール(例えば、メモリ部21、PHS部22、第一のカードスロット部3、又は第二のカードスロット部4)の特定後、そのコマンドの内容とその宛先モジュールの状態とに応じ、レスポンスを設定する。更に、そのレスポンスをホストHへコマンド線CMDを通し返信する。ここで、ホストインタフェース1はそのレスポンスの引数として、レジスタ1Aに記憶されたカードアドレスCAと、そのレスポンスの内容に関連する機能部番号とを設定する。それにより、ホストHはレスポンスの送出元のカード及びその関連する機能部を特定する。
【0074】
ホストインタフェース1は受信されたコマンドに対するレスポンスの送出後、そのコマンドの内容と宛先モジュールの状態とに応じ、ホストHとモジュールとの間で交換されるデータを中継する。例えば、ホストHからデータ線DATを通し受信されるデータを宛先モジュールへ転送し、又はモジュールから読み出したデータをホストHへデータ線DATを通し送出する。
【0075】
ホストHとホストインタフェース1との間のコマンド/レスポンス/データ転送は同期通信で行われる。すなわち、クロック線CLKを通しホストHから送出されるクロックと同期する。
【0076】
メモリ部21は内部に半導体メモリ、好ましくはフラッシュメモリを含み、そのデータ入出力を管理する。メモリ部21はホストインタフェース1との間のデータ交換に関する電気的仕様について、従来のメモリカードのメモリ部と共通する。特に、メモリカード用コマンドでホストHにより制御される。
メモリ部21は、ホストHから送出されるデータ、PHS部22等他のモジュールから送出されるデータ、カードスロット付インタフェースカード10内のモジュールに関する情報(メモリ部21に関する情報と機能部情報)、及びファームウェアを記憶する。
【0077】
PHS部22はPHS端末としての機能をホストHへ提供する。すなわち、ホストHを外部のPHS網へ接続し、ホストHとPHS網との間のデータ交換を中継する。PHS部22はホストインタフェース1との間のデータ交換に関する電気的仕様について、従来のI/Oカードの機能部と共通する。特に、I/Oカード用コマンドでホストHにより制御される。
【0078】
第一のカードスロット部3は第一のカードスロット13(例えば、図1〜3参照)を含む。第二のカードスロット部4は第二のカードスロット14(例えば、図1、3参照)を含む。第一/第二のカードスロット13/14には従来のインタフェースカード又は小型インタフェースカード(例えば、図4に示されるメモリカード100とI/Oカード200、又は、マルチファンクションカード若しくは複合カード(図7参照))が挿入される。以下、第一のカードスロット13に挿入されるインタフェースカードを第一の増設インタフェースカードといい、第二のカードスロット14に挿入されるインタフェースカードを第二の増設インタフェースカードという。
【0079】
第一のカードスロット13は第一の外部バス15を通し、第一の増設インタフェースカードへ接続される。第二のカードスロット14は第二の外部バス16を通し、第二の増設インタフェースカードへ接続される。ここで、第一/第二の外部バス15/16の仕様はいずれも、従来のインタフェースカード用スロットとインタフェースカードとの間のバス仕様と共通である。すなわち、第一/第二の外部バス15/16はそれぞれ、ホストHとの間のバス5と同様、コマンド線CMD、データ線DAT、クロック線CLK、電源線VDD、及びグラウンド線VSSを含む。第一/第二のカードスロット13/14はそれぞれ、電源線VDDとグラウンド線VSSとを通し、第一/第二の増設インタフェースカードへ電力を供給する。更に、コマンド線CMDを通しコマンド/レスポンスを交換し、データ線DATを通しデータを交換する。それらの通信は、第一/第二のカードスロット部3/4からクロック線CLKを通し、第一/第二の増設インタフェースカードへそれぞれ送出されるクロックと同期する。
【0080】
第一/第二のカードスロット部3/4はそれぞれ、ホストインタフェース1との間のデータ交換に関する電気的仕様について、従来のI/Oカードの機能部と共通する。特に、I/Oカード用コマンドでホストHにより制御される。
第一/第二のカードスロット部3/4は以下の機能について共通する。記載の明瞭化のため、以下の説明は第一のカードスロット部3を主な対象とする。但し、以下の説明は第二のカードスロット部4についても同様に当てはまる。
【0081】
第一のカードスロット部3は第一のカードスロット13の状態を監視し、特に第一の増設インタフェースカードの挿抜を検知する。
第一のカードスロット部3は、第一のカードスロット13への第一の増設インタフェースカードの挿入を検知するとき、第一の増設インタフェースカードに対し初期化/認識処理を実行する。その初期化/認識処理は従来のインタフェースカードに対する初期化/認識処理と共通である。しかし、ホストHとは独立に実行される。特に、第一の増設インタフェースカードに割り当てられるカードアドレスはホストHへは登録されない。
従って、第一の増設インタフェースカードの挿入は、ホストHにより実行される別の処理を妨げない。こうして、ホストHの負担が軽減される。
ここで、ホストインタフェース1が第一/第二の増設インタフェースカードに対し初期化/認識処理を実行しても良い。
【0082】
第一のカードスロット部3は第一の増設インタフェースカードに対する初期化/認識処理の完了時、第一の増設インタフェースカード内のモジュールに関する情報に基づき、それらのモジュールをカードスロット付インタフェースカード10の新たな機能部として、次のようにホストHへ登録する。
【0083】
第一のカードスロット部3は第一の増設インタフェースカード、第一の増設インタフェースカードからその内蔵モジュールに関する情報を読み出し、メモリ部21に記憶される機能部情報に追記する。ここで、第一の増設インタフェースカードのモジュールに対しては、カードスロット付インタフェースカード10固有の機能部22、3、4のそれぞれの機能部番号とは別の機能部番号が割り当てられる。特に、第一の増設インタフェースカードがI/Oカード200であるとき、その機能部に割り当てられる機能部番号は元の機能部番号とは一般に異なる。
【0084】
第一のカードスロット部3は次に、第一のカードスロット13への第一の増設インタフェースカードの挿入をホストHへ通知する。それにより、ホストHはカードスロット付インタフェースカード10から機能部情報を再び読み出し、既に記憶された機能部情報に上書きする。こうして、第一の増設インタフェースカードのモジュールがカードスロット付インタフェースカード10の機能部として、ホストHへ登録される。
【0085】
ホストHは登録された機能部情報に基づき、カードスロット付インタフェースカード10の機能部として、第一の増設インタフェースカードのモジュールにアクセスする。特に、それらのモジュールへのコマンド/データを、カードスロット付インタフェースカード10の機能部に対するプロトコルで送出する。ここで、そのプロトコルは従来のI/Oカードの機能部に対する仕様に従う。
【0086】
ホストインタフェース1は、ホストHからI/Oカード用コマンドを受信するとき、そのコマンドからその内容とその宛先を示す機能部番号とを抽出する。抽出された機能部番号が第一の増設インタフェースカードのモジュールを示すとき、ホストインタフェース1はそのコマンドから抽出された内容と機能部番号とを第一のカードスロット部3へ渡す。
第一のカードスロット部3は、ホストインタフェース1から受け取ったコマンドの内容と機能部番号とを、第一の増設インタフェースカードに対するプロトコルで第一の増設インタフェースカードへ送出する。例えば、第一の増設インタフェースカードがメモリカード100であるとき、第一のカードスロット部3によるコマンド/データの送出はメモリカード用コマンドプロトコルに従う。第一の増設インタフェースカードがI/Oカード200であるとき、第一のカードスロット部3によるコマンド/データの送出はI/Oカード用コマンドプロトコルに従う。
【0087】
第一のカードスロット部3は更に、第一の増設インタフェースカードから受け取ったレスポンス/データに対し、次のようなプロトコル(フォーマットを含む)変換を行う。
第一の増設インタフェースカードはレスポンス/データを従来のプロトコルで送出する。第一のカードスロット部3は受け取ったレスポンス/データを、送出元モジュールの識別情報(例えば、機能部番号)と共にホストインタフェース1へ渡す。ホストインタフェース1は送出元モジュールの識別情報に基づき、その送出元モジュールに対し割り当てられるカードスロット付インタフェースカード10の機能部としての機能部番号を求める。更に、レスポンス/データとその機能部番号とを、従来のI/Oカード用コマンドプロトコルでホストHへ送出する。それにより、ホストHは第一の増設インタフェースカードからのレスポンス/データを、カードスロット付インタフェースカード10内の機能部からのレスポンス/データとして受信する。
【0088】
第一/第二のカードスロット部3/4により、ホストHは第一/第二の増設インタフェースカード内のモジュールをカードスロット付インタフェースカード10内の機能部として、従来のI/Oカード内の機能部と同様に制御できる。
こうして、実施形態1によるカードスロット付インタフェースカード10はそのカードスロット13/14に挿入された増設インタフェースカードに対するホストHの制御について、従来のインタフェースカード(特にその電気的仕様)に対する互換性を良好に維持できる。
【0089】
《実施形態5》
図5は、本発明の実施形態5によるカードスロット付インタフェースカード10について、その電気的構成を示すブロック図である。図5では、図4に示される構成要素と同様な構成要素に対し、図4に示される符号と同じ符号が付される。更に、それら同様な構成要素の説明については、実施形態4での説明を援用する。
【0090】
カードスロット付インタフェースカード10はカードスロット部6を機能部として含む。すなわち、カードスロット部6はホストインタフェース1との間のデータ交換に関する電気的仕様について、従来のI/Oカードの機能部と共通する。特に、I/Oカード用コマンドでホストHにより制御される。
【0091】
実施形態5によるカードスロット部は実施形態4による第一/第二のカードスロット部3/4(図4参照)とは異なり、一般に複数のカードスロットを含む。例えば、図5に示されるカードスロット部6は第一のカードスロット13と第二のカードスロット14との二つを含む。
【0092】
カードスロット部6は第一/第二のカードスロット13/14の状態を監視し、特に増設インタフェースカードの挿抜を検知する。例えば第一のカードスロット13への第一の増設インタフェースカードの挿入を検知するとき、カードスロット部6はホストHへ割り込みをかける。ここで、その割り込みに関する電気的仕様及びプロトコルは従来のI/Oカードと共通である。カードスロット部6は第二のカードスロット14への第二の増設インタフェースカードの挿入を検知するときも、同様な割り込みを発生させる。
【0093】
カードスロット部6は、第一の増設インタフェースカードの挿入をホストHへ通知するための割り込みを送出し終えた時点から、第一のカードスロット13を第一の内部バス17で、ホストHとホストインタフェース1との間のバス5へ直接接続する。第二の増設インタフェースカードが挿入されたときは、第二のカードスロット14を第二の内部バス18でバス5へ直接接続する。
【0094】
第一と第二との増設インタフェースカードがほとんど同時に挿入されるとき、いずれか一方のカードスロット(例えば、第一のカードスロット13とする)だけを先に接続する。ホストHによる第一の増設インタフェースカードに対する初期化/認識処理(後述)の完了後、カードスロット部6は第一のカードスロット13をバス5から切断し、第二のカードスロット14だけをバス5へ直接接続する。
ここで、第一/第二の内部バス17/18の仕様はバス5の仕様と共通である(但し、電源系統に関するものを除く)。すなわち、第一/第二の内部バス17/18はそれぞれ、コマンド線CMD、データ線DAT、及びクロック線CLKを含む。それぞれの信号線はバス5の対応する信号線へ接続される。
【0095】
ホストHは上記の割り込みにより、第一/第二の増設インタフェースカードに対し初期化/認識処理を開始する。一方、ホストインタフェース1はその割り込みの送出後、待機状態に移行し、ホストHによる第一/第二の増設インタフェースカードに対する初期化/認識処理の完了まで、ホストHからのコマンドを受け付けない。
【0096】
ホストHによる第一/第二の増設インタフェースカードに対する初期化/認識処理は従来のインタフェースカードに対する初期化/認識処理と共通である。特に、第一/第二の増設インタフェースカードに対し、カードスロット付インタフェースカード10のカードアドレスCAとは異なるカードアドレスがそれぞれ割り当てられる。
例えば、図5では、第一のカードスロット13へメモリカード100が挿入され、第一のカードアドレスCA1がホストHにより割り当てられる。第一のカードアドレスCA1はメモリカード100のホストインタフェース101内のレジスタ101Aに格納される。一方、第二のカードスロット14へI/Oカード200が挿入され、第二のカードアドレスCA2がホストHにより割り当てられる。第二のカードアドレスCA2はI/Oカード200のホストインタフェース201内のレジスタ201Aに格納される。第一/第二のカードアドレスCA1/CA2は互いに異なり、更にカードスロット付インタフェースカード10のカードアドレスCAとも異なる。
【0097】
カードスロット部6は第一/第二の増設インタフェースカードに対する初期化/認識処理の完了時、第一/第二のカードスロット13/14を第一/第二の内部バス17/18で、バス5へ再び接続する。それにより、カードスロット付インタフェースカード10、及び第一/第二の増設インタフェースカードが共通のバス5へパラレルに接続される。以後、ホストHはコマンドの宛先及びレスポンスの送出元を、それぞれの引数に設定されたカードアドレスで特定する。
【0098】
こうして、実施形態5によるカードスロット付インタフェースカード10は、第一/第二のカードスロット13/14に挿入されたインタフェースカードに対するホストHの制御について、従来のインタフェースカードに対する下位互換性を良好に維持できる。
実施形態5は実施形態4より、特にデータ転送時でのコマンド/レスポンスのオーバーヘッドを低減できる点で有利である。
【0099】
【発明の効果】
本発明によるカードスロット付インタフェースカードは、従来のインタフェースカード(特にI/Oカード)と共通の物理仕様に従う。従って、そのサイズは従来のインタフェースカードと同程度に小さい。
更に、特にホストとの接続について、従来のインタフェースカード(特にI/Oカード)と共通の電気的仕様に従う。その上、インタフェースカードとしてモジュール(メモリ部又は機能部)を一般に複数有する。そのモジュール(特に機能部)の中にはカードスロット部が含まれる。ホストはそのカードスロット部を初め、カードスロット付インタフェースカードのモジュールを、従来のインタフェースカードのモジュールと同様に制御できる。
【0100】
上記のカードスロット部に含まれる増設カードスロットは、好ましくは、従来のインタフェースカード用スロットと共通の電気的仕様に従う。ホストは増設カードスロットを通し、カードスロット付インタフェースカードとは別のインタフェースカードを制御できる。こうして、本発明によるカードスロット付インタフェースカードは増設インタフェースカードとの組合せで、従来のマルチファンクションカード/複合カードと同様に、複数の機能を同時にホストへ提供できる。
【0101】
ユーザは用途に応じ、増設カードスロットに挿入される増設インタフェースカードを差し替える。それにより、ホストはカードスロット付インタフェースカード自体の機能に加え、他の様々なインタフェースカードの機能を同時に利用できる。こうして、本発明によるカードスロット付インタフェースカードは従来のインタフェースカードより、機能拡張性に優れる。
【0102】
増設カードスロットへ挿入される増設インタフェースカードは好ましくは、従来のインタフェースカードより小型のインタフェースカードである。そのとき、増設カードスロットの外形サイズは従来のカードスロットの外形サイズより小さい。従って、本発明によるカードスロット付インタフェースカードはそれら小型のインタフェースカードとの組合せにより、従来の複合カード等と同程度に小さいサイズを維持できる。
【0103】
本発明によるカードスロット付インタフェースカードでは、ホストインタフェース又はカードスロット部が増設インタフェースカードに対し初期化/認識処理を、ホストとは独立に実行しても良い。それにより、増設インタフェースカードの挿入は、ホストにより実行される別の処理を妨げないので、ホストの負担を軽減する。
【0104】
ホストインタフェース又はカードスロット部は更に、増設インタフェースカード内のモジュールをカードスロット付インタフェースカード内のモジュール(特に機能部)として登録しても良い。それにより、増設インタフェースカード内のモジュールが、カードスロット付インタフェースカード内のモジュール(特に機能部)としてホストにより制御される。従って、本発明によるカードスロット付インタフェースカードは増設インタフェースカードに対するホストの制御について、従来のインタフェースカードに対する下位互換性を良好に維持できる。
【0105】
本発明によるカードスロット付インタフェースカードでは、カードスロット部がホストとホストインタフェースとの間のバスへ増設カードスロットを直接接続し、ホストが増設インタフェースカードをカードスロット付インタフェースカードとは別のインタフェースカードとして制御しても良い。すなわち、ホストはカードスロット付インタフェースカードと増設インタフェースカードとを互いに独立なインタフェースカードとして制御する。それにより、ホストは単一のカードスロットを通し、二枚のインタフェースカードにアクセスできる。特に、ホストと増設インタフェースカードとの間のコマンド/レスポンス/データ交換は従来のプロトコルと同様なプロトコルで実行される。従って、本発明によるカードスロット付インタフェースカードは増設インタフェースカードに対するホストの制御について、従来のインタフェースカードに対する下位互換性を良好に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1によるカードスロット付インタフェースカード10の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態2によるカードスロット付インタフェースカード10の外観を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態3によるカードスロット付インタフェースカード10の外観を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態4によるカードスロット付インタフェースカード10の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施形態5によるカードスロット付インタフェースカード10の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】従来のメモリカード100及びI/Oカード200の電気的構成を示すブロック図である。
【図7】従来の複合カード300の電気的構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 カードスロット付インタフェースカード
11 コネクタ部
11A ピン
12 後端部
13 第一のカードスロット
14 第二のカードスロット
100 メモリカード
200 I/Oカード
P ピン
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部の電子機器(例えば、携帯電話、PHS、ノートパソコン、及び携帯情報端末(PDA)等のモバイル機器、ディジタルカメラ、テレビ、及びビデオレコーダ等のAV機器、パソコン等の情報処理機器、並びに情報家電)をホストとし、そのホストに対し、データストレージ機能又は他の電子機器との間のインタフェース機能を提供するためのインタフェースカードに関する。特に、一枚のカードに複数の機能を実装する複合インタフェースカードに関する。
【0002】
【従来の技術】
情報技術の飛躍的進歩及び爆発的普及により、多種多様な情報処理機器が相互に接続され、様々なデータを交換できる。それらのデータ通信を担うインタフェースには、下位互換性を含め、多種多様な情報処理機器についての汎用性が要求される。その上、情報処理機器全体に対する小型軽量化の要請に伴い、インタフェース自体に対しても小型軽量化が求められる。
【0003】
従来のインタフェースの中では特にカード型のもの(以下、インタフェースカードという)が多用される。インタフェースカードの小型化は著しく進み、そのサイズは近年では数cm角程度である。インタフェースカードはホストに設けられた専用スロット(以下、カードスロットという)に差し込まれ、ホストへ接続される。カードスロットを様々な情報処理機器へ組み込むことでインタフェースカードは多種多様な情報処理機器に対する汎用性を獲得する。
【0004】
インタフェースカードの種類にはメモリカードとI/Oカードとがある(例えば、非特許文献1及び2参照)。
メモリカードは例えばフラッシュメモリ等の半導体メモリを内部に含み、ホストに対し外部記録媒体(データストレージ)としての機能を提供する。例えば、一枚のメモリカードが複数のホストにより共用されることで、それらのホスト間のデータ交換を実現する。
【0005】
I/Oカードはホストに対し、他の情報処理装置又はネットワークとの間のインタフェースとしての機能を提供する。I/Oカード内でそのようなインタフェースとして機能する部分を機能部と呼ぶ(ファンクションともいう)。機能部の種類には例えば、メモリ、短距離無線通信、携帯電話、PHS、無線LAN、GPS、又はディジタルカメラが含まれる。ホストのカードスロットに差し込まれるI/Oカードを、異なる機能部を持つI/Oカードに差し替える。こうして、様々なI/Oカードの差し替えにより、ホストは機能を多種多様に拡張できる。
【0006】
図6は、従来のメモリカード100及びI/Oカード200の電気的構成を示すブロック図である。
メモリカード100は、コマンド線CMD、データ線DAT、クロック線CLK、電源線VDD、及びグラウンド線VSSを含むバス103で、ホストHの第一のカードスロットSL1へ接続される。
メモリカード100は電源線VDDとグラウンド線VSSとを通し、ホストHから電力を供給される。
【0007】
ホストインタフェース101はコマンド線CMDを通しホストHからコマンドを受信し解読する。更に、解読されたコマンドの内容及びメモリ部102の状態に応じレスポンスを設定し、ホストHへコマンド線CMDを通し返信する。その上で、コマンドの内容とメモリ部102の状態とに応じ、データの読み出し、書き込み、又は消去を、メモリ部102に対し指示する。
【0008】
コマンドが例えばメモリカードからの読み出し命令であるとき、ホストインタフェース101はメモリ部102に対し、その内部のフラッシュメモリからデータを読み出すように指示する。更に、メモリ部102により読み出されたデータを、ホストHへデータ線DATを通し転送する。
【0009】
コマンドが例えばメモリカードへの書き込み命令であるとき、ホストインタフェース101はデータ線DATを通し書き込み対象データをホストHから受信し、メモリ部102へ転送する。メモリ部102はそのデータを内部のフラッシュメモリへ書き込む。
【0010】
ホストHとホストインタフェース101との間のコマンド/レスポンス/データ転送は、同期通信で行われる。すなわち、クロック線CLKを通しホストHから送出されるクロックと同期する。それらの転送は更に、メモリカード全般で共通のプロトコルに従う。
【0011】
I/Oカード200は、上記のメモリカード100に対するバス103と同様なバス203でホストHの第二のカードスロットSL2へ接続される。すなわち、バス203は、コマンド線CMD、データ線DAT、クロック線CLK、電源線VDD、及びグラウンド線VSSを含む。
I/Oカード200はメモリカード100と同様、電源線VDDとグラウンド線VSSとを通し、ホストHから電力を供給される。
【0012】
I/Oカード200は機能部として例えば無線通信部202を含む(例えば、特許文献1参照)。無線通信部202はホストインタフェース201を、例えば外部のLANへ無線で接続し、データ通信を行う。
【0013】
ホストインタフェース201はコマンド線CMDを通しホストHからコマンドを受信して解読する。更に、解読されたコマンドの内容及び無線通信部202の状態に応じレスポンスを設定し、ホストHへコマンド線CMDを通し返信する。その上で、コマンドの内容及び無線通信部202の状態に応じ、データの転送又は送信を無線通信部202に対し指示する。
【0014】
コマンドが例えば無線通信部202に対するデータ転送命令であるとき、ホストインタフェース201は無線通信部202からデータを読み出し、データ線DATを通しホストHへ転送する。
コマンドが例えば無線通信部202に対するデータ送信命令であるとき、ホストインタフェース201はデータ線DATを通し送信対象データをホストHから受信し、無線通信部202へ転送する。それにより、送信対象データが外部へ無線で送信される。
【0015】
ホストHとホストインタフェース201との間のコマンド/レスポンス/データ転送は、同期通信で行われる。すなわち、クロック線CLKを通しホストHから送出されるクロックと同期する。それらの転送は更に、I/Oカード全般で共通のプロトコルに従う。
【0016】
ホストHは二つのカードスロットSL1とSL2とのそれぞれへ挿入されたメモリカード100とI/Oカード200とを、カードスロット別に初期化し認識する。特に、それぞれのカードに対し異なるカードアドレスCA1とCA2とを割り当てる。メモリカード100のホストインタフェース101とI/Oカード200のホストインタフェース201とは、ホストHによりそれぞれに割り当てられたカードアドレスCA1とCA2とをそれぞれのレジスタ101Aと201Aとに格納する。
【0017】
ホストHはカードアドレスの割り当て完了後、コマンドの宛先アドレスに、制御対象のインタフェースカードのカードアドレスを設定する。それにより、そのコマンドの対象であるインタフェースカードを特定する。更に、メモリカード100のホストインタフェース101とI/Oカード200のホストインタフェース201とはそれぞれ、ホストHからのコマンドの受信時、そのコマンドの宛先アドレスとして設定されたカードアドレスを、それぞれのレジスタ101Aと201Aとに記憶されるカードアドレスCA1とCA2と比較する。それにより、受信されるコマンドの宛先が自己の属するカードか否かを判断する。
【0018】
二つのバス103と203とは、メモリカード100とI/Oカード200とに対する初期化/認識処理中ではそれぞれ独立のバスとしてホストHへ接続される。メモリカード100とI/Oカード200との両方がホストHにより認識され、特にカードアドレスを割り当てられた後、それぞれのカードはホストHにより、割り当てられたカードアドレスで特定される。従って、メモリカード100とI/Oカード200とのホストHによる認識処理の完了後、二つのバス103と203とがホストH内で互いにバス接続されても良い。
【0019】
I/Oカードは一枚当たり複数の機能部を実装できる(このようなI/Oカードを特にマルチファンクションカードともいう)。更に、メモリカードとI/Oカードとそれぞれの電気的仕様に沿う構成を、両カードと共通の外形サイズを持つ一枚のカード内に収めることもできる(このようなインタフェースカードを複合カードという(コンボカードともいう))。複合カードはホストに対し、メモリカードとI/Oカードとの両機能を同時に提供できる。例えばモバイル機器のように小型化の制約上単一のカードスロットしか実装できないホストでも、マルチファンクションカード及び複合カードにより、複数の拡張機能を同時に獲得できる。
【0020】
図7は、従来の複合カード300の電気的構成の一例を示すブロック図である。
複合カード300はホストHのカードスロットSLを通し、ホストHと接続される。複合カード300はホストHとの間のバス仕様について、図6に示されるメモリカード100及びI/Oカード200と共通する。すなわち、バス303は、コマンド線CMD、データ線DAT、クロック線CLK、電源線VDD、及びグラウンド線VSSを含む。
複合カード300は電源線VDDとグラウンド線VSSとを通し、ホストHから電力を供給される。
【0021】
複合カード300は、ホストインタフェース301、並びに、メモリ部312、無線通信部322A、及び撮像部322Aの三つのモジュールを有する。
メモリ部312は、ホストインタフェース301との間のデータ交換に関する電気的仕様について、従来のメモリカード100のメモリ部102と共通する。特に、メモリカード用コマンドでホストHにより制御される。
無線通信部322Aと撮像部322Aとの二つは、ホストインタフェース301との間のデータ交換に関する電気的仕様について、従来のI/Oカード200の機能部202と共通する。特に、I/Oカード用コマンドでホストHにより制御される。無線通信部322AはホストHを例えば外部のLANへ無線で接続し、データ通信を行う。撮像部322Bは例えば電荷結像素子(CCD)等の撮像素子を含み、外部から取り入れた光学像を画像信号へ変換し、ホストHへ提供する。
【0022】
ホストインタフェース301は、コマンド線CMDを通しホストHからコマンドを受信し、その内容と宛先とを解読する。ここで、ホストインタフェース301はメモリカード用コマンドとI/Oカード用コマンドとの両方を解読できる。
ホストインタフェース301は更に、解読されたコマンドの内容と宛先モジュール(メモリ部312、無線通信部322A、又は撮像部322B)の状態とに応じてレスポンスを設定し、ホストHへコマンド線CMDを通し返信する。その上で、コマンドの内容と宛先モジュールの状態とに応じ、ホストHとモジュールとの間で交換されるデータを中継する。例えば、ホストHからデータ線DATを通し受信されるデータを宛先モジュールへ転送し、又はモジュールから読み出したデータをホストHへデータ線DATを通し送出する。
【0023】
ホストHとホストインタフェース301との間のコマンド/レスポンス/データ転送は、同期通信で行われる。すなわち、クロック線CLKを通しホストHから送出されるクロックと同期する。更に、それらの転送はメモリカード及びI/Oカードと共通のプロトコルに従う。
【0024】
ホストHは複合カード300に対する初期化/認識処理を、メモリカード100及びI/Oカード200に対する初期化/認識処理と同様に実行する。特に、複合カード300に対し固有のカードアドレスCAを割り当てる。ホストインタフェース301は割り当てられたカードアドレスCAをレジスタ301Aに格納する。
ホストHはカードアドレスの割り当て完了後、コマンドの宛先アドレスに、制御対象のインタフェースカードのカードアドレスを設定する。それにより、そのコマンドの対象であるインタフェースカードを特定する。ホストインタフェース301は更に、ホストHからのコマンドの受信時、そのコマンドの宛先アドレスとして設定されたカードアドレスを、レジスタ301Aに記憶されるカードアドレスCAと比較する。それにより、受信されるコマンドの宛先が複合カード300か否かを判断する。
【0025】
複合カード300の初期化処理では、それぞれのモジュールが例えば、無線通信部322A、撮像部322B、メモリ部312の順に初期化される。ここで、無線通信部322Aと撮像部322BとはI/Oカードの機能部と同様な仕様で初期化され、メモリ部312はメモリカードのメモリ部と同様な仕様で初期化される。
【0026】
初期化完了時、メモリ部312には複合カード300内の機能部、すなわち無線通信部322Aと撮像部322Bとの二つに関する情報(以下、機能部情報という)が格納される。その機能部情報は特に、機能部それぞれに割り当てられた固有の識別番号(以下、機能部番号という)のリストを含む。ここで、機能部情報はI/Oカードの機能部に対するものと共通のフォーマットで定義される。
ホストHは複合カード300に対する初期化/認識処理の中で、複合カード300の機能部情報を複合カード300から読み出す。ホストHは、複合カード300の機能部322A又は322Bに対しコマンドを発行するとき、宛先機能部の機能部番号をI/Oカード用コマンドの引数として設定する。それにより、そのコマンドの宛先機能部を特定する。
【0027】
ホストインタフェース301はホストHから複合カード300宛のコマンドを受信するとき、受信されるコマンドがメモリカード用か、又はI/Oカード用かを識別する。
受信されるコマンドがメモリカード用であるとき、ホストインタフェース301はそのコマンドの内容に応じ、メモリ部312へ指示を出す。
受信されるコマンドがI/Oカード用であるとき、ホストインタフェース301はそのコマンドの引数から機能部番号を抽出し、その機能部番号に基づきそのコマンドの宛先機能部を特定する。更に、そのコマンドの内容と宛先機能部の状態とに応じ、宛先機能部へ指示を出す。
こうして、ホストHによる複合カード300内のモジュールの制御が実現される。
【0028】
【非特許文献1】
岡田浩人、横山智弘、「第8章 マルチメディアカード&SDカードの概要」、インターフェース増刊 TECHIシリーズ Vol.14 PCカード/メモリカードの徹底研究、CQ出版株式会社、2002年10月1日、p.216−230
【非特許文献2】
足立達也、他4名、「SDIOカード」、Matsushita Technical Journal、株式会社オーム社、2002年4月、第48巻、第2号、p.20−23
【特許文献1】
特開2002−171303号公報
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
近年の電子機器、特にモバイル機器に対しては、小型軽量化の更なる向上が強く望まれる。従って、ホストの多くは単一のカードスロットしか持たない。そのようなホストには上記のようなマルチファンクションカード及び複合カードが、一枚で複数の機能を同時に提供できる点で有利である。
しかし、その場合、ユーザは既に保有するインタフェースカードの機能、及び別のインタフェースカードの機能を同時には利用できない。
【0030】
単一のカードスロットしか持たないホストでの利用という観点からは、マルチファンクションカード一枚当たりに搭載可能な機能部の種類/数、及び、複合カード一枚当たりに搭載可能なモジュールの種類/数はいずれも多いことが望ましい。しかし、それらの過剰な増加はカード全体のサイズを過剰に拡大させ、既存のカードスロットに適したサイズを大きく超えさせる。インタフェースカードがカードスロットから大きくはみ出すことは、例えばホストの使い勝手の向上を妨げるので好ましくない。
【0031】
従来のマルチファンクションカード及び複合カード(以下、複合カード等と略す)では、実装されるメモリ部及び機能部(以下、モジュールという)の種類/数が固定される。それにより、カード全体のサイズが許容範囲内に収められる。しかし、従来の複合カード等はモジュールの種類/数を固定されることにより、例えば次のような点で不利である。
【0032】
従来の複合カード等は、その機能の一つだけを持つカード(単機能カード)より一般にサイズが大きい。従って、一機能だけの選択的な利用について、従来の複合カード等は単機能カードより使い勝手の点で不利である。
例えば、図7に示される複合カード300は通常のメモリカードより、無線通信部322Aのアンテナ部分、及び撮像部322Bの光学素子部分だけサイズが大きい。従って、複合カード300内のメモリ部312だけの利用は通常のメモリカードの利用より不利である。
【0033】
従来の複合カード等の仕様には、新たなモジュールを追加することも、既存のモジュールを別のモジュールへ変更することも想定されていない。すなわち、従来の複合カード等はいずれもそれ自体の機能について拡張性に乏しい。
従って、ユーザは、例えば図7に示される複合カード300にメモリ部312とは別のメモリ部を追加できないので、複合カード300のメモリ容量を増やすことができない。
【0034】
ユーザは更に、例えば複合カード300の無線通信部322AをPHS機能部へ変更する場合、複合カード300を別の複合カード(メモリ部312と撮像部322Bとのそれぞれと同等なモジュール、及びPHS機能部を持つ複合カード)に差し替えるしかない。もしその別の複合カードが製品として流通していなければ、ユーザはそのような機能の変更を実現できない。
【0035】
本発明は、搭載されるモジュールの種類/数を変更可能にすることで高い機能拡張性を獲得し、かつカード全体のサイズを小さく維持するインタフェースカードの提供を目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】
本発明によるカードスロット付インタフェースカードは、
(A) データストレージとして機能し、又は、他の情報処理装置若しくは外部のネットワークに対するインタフェースとして機能するためのモジュール;及び、
(B) ホストからのコマンドを解読し、その解読された内容に従いモジュールを制御し、ホストとモジュールとの間で交換されるデータを中継するためのホストインタフェース;を有するインタフェースカードであり、
(C) 他のインタフェースカード(以下、増設インタフェースカードという)を挿入するためのカードスロットを含み、インタフェースカードのモジュールの一つとして制御され、上記の増設インタフェースカードとホストとの間で交換されるデータを中継するためのカードスロット部;を更に有する。
ここで、インタフェースカードは、メモリカードとI/Oカードとの総称である。モジュールは、メモリカードのメモリ部とI/Oカードの機能部との総称である。
【0037】
本発明によるカードスロット付インタフェースカードは、従来のインタフェースカード(特にI/Oカード)と共通の物理仕様に従う。従って、そのサイズは従来のインタフェースカードと同程度に小さい。
更に、特にホストとの接続について、従来のインタフェースカード(特にI/Oカード)と共通の電気的仕様に従う。その上、インタフェースカードとしてモジュール(メモリ部又は機能部)を一般に複数有する。そのモジュール(特に機能部)の中にはカードスロット部が含まれる。ホストはそのカードスロット部を初め、カードスロット付インタフェースカードのモジュールを、従来のインタフェースカードのモジュールと同様に制御できる。
【0038】
上記のカードスロット部に含まれるカードスロット(以下、増設カードスロットという)は、好ましくは、従来のインタフェースカード用スロットと共通の電気的仕様に従う。ホストは増設カードスロットを通し、カードスロット付インタフェースカードとは別のインタフェースカードを制御できる。こうして、カードスロット付インタフェースカードは増設インタフェースカードとの組合せで、従来のマルチファンクションカード/複合カード(以下、複合カード等と略す)と同様に、複数の機能を同時にホストへ提供できる。
【0039】
ユーザは用途に応じ、増設カードスロットに挿入される増設インタフェースカードを差し替える。それにより、ホストはカードスロット付インタフェースカード自体の機能に加え、他の様々なインタフェースカードの機能を同時に利用できる。こうして、カードスロット付インタフェースカードは従来のインタフェースカードより、機能拡張性に優れる。
【0040】
ユーザは更に、カードスロット付インタフェースカード内のモジュールだけを利用するとき、その増設カードスロットから増設インタフェースカードを引き抜く。それにより、カード全体のサイズを低減できる。従って、カードスロット付インタフェースカードは従来の複合カード等より、使い勝手の点で優れる。
【0041】
増設カードスロットの物理仕様(例えば、外形の形状/サイズに関する仕様)は従来のカードスロットの物理仕様と共通であっても良い。そのとき、増設カードスロットに従来のインタフェースカードを挿入できる。こうして、カードスロット付インタフェースカードは増設カードスロットについて、従来のインタフェースカードに対する下位互換性を維持する。ユーザは例えば、既に保有するインタフェースカードを、カードスロット付インタフェースカードと同時に利用できる。
【0042】
増設カードスロットの外形サイズは従来のカードスロットの外形サイズより小さくても良い。そのとき、増設カードスロットには、従来のインタフェースカードより小型のインタフェースカードしか挿入されない。しかし、カードスロットへの接続に関する電気的仕様は従来のインタフェースカードのものと共通で良いので、そのようなインタフェースカードの小型化は実現可能である。こうして、カードスロット付インタフェースカードはそれら小型のインタフェースカードとの組合せにより、従来の複合カード等と同程度に小さいサイズを維持できる。
【0043】
上記の本発明によるカードスロット付インタフェースカードでは、
(A) ホストインタフェース又はカードスロット部が増設インタフェースカードをホストとは独立に初期化/認識し、かつその増設インタフェースカード内のモジュールをカードスロット付インタフェースカード内のモジュールとして登録し;
(B) ホストが増設インタフェースカード内のモジュールをカードスロット付インタフェースカード内のモジュールとして制御しても良い。
【0044】
増設カードスロットへ増設インタフェースカードが挿入されるとき、カードスロット部がその挿入を検出する。そのとき、ホストインタフェース又はカードスロット部は、挿入される増設インタフェースカードに対し初期化/認識処理を行う。ここで、その初期化/認識処理はホストインタフェース又はカードスロット部がホストとは独立に実行する。従って、増設インタフェースカードの挿入は、ホストにより実行される別の処理を妨げない。こうして、ホストの負担が軽減される。
【0045】
ホストインタフェース又はカードスロット部は更に、増設インタフェースカード内のモジュールをカードスロット付インタフェースカード内のモジュール(特に機能部)として登録する。
ホストはカードスロット付インタフェースカードからそのモジュールについての情報を読み出し、その情報に基づきそれぞれのモジュールを制御する。それにより、増設インタフェースカード内のモジュールが、カードスロット付インタフェースカード内のモジュール、特に機能部としてホストにより制御される。
【0046】
カードスロット部はホストと増設インタフェースカードとの間で交換されるコマンド/レスポンス/データに対し、次のようなプロトコル(フォーマットを含む)の変換を行う。
ホストは、増設インタフェースカード内のモジュールに対するコマンド/データを、カードスロット付インタフェースカードの機能部に対するプロトコルで送出する。ここで、そのプロトコルは好ましくは、従来のI/Oカードの機能部に対するプロトコルである。カードスロット部はホストからのコマンド/データから増設インタフェースカード内のモジュールに対するコマンド/データを解読し又は抽出する。更に、そのコマンド/データを増設インタフェースカードのモジュールに対するプロトコルで、増設インタフェースカードへ送出する。
【0047】
増設インタフェースカードはレスポンス/データを従来のプロトコルで送出する。カードスロット部は増設インタフェースカードからのレスポンス/データを従来のI/Oカードの機能部に対するプロトコルでホストインタフェースへ転送する。それにより、ホストは増設インタフェースカードからのレスポンス/データを、カードスロット付インタフェースカードの機能部からのレスポンス/データとして受信する。
【0048】
以上のようなプロトコル変換により、ホストは増設インタフェースカードのモジュールを従来のI/Oカードの機能部として制御できる。更に、増設インタフェースカードはホストにより従来同様に制御され得る。こうして、カードスロット付インタフェースカードは増設インタフェースカードに対するホストの制御について、従来のインタフェースカードに対する下位互換性を良好に維持できる。
【0049】
上記の本発明によるカードスロット付インタフェースカードでは、カードスロット部がホストとホストインタフェースとの間のバスへ増設カードスロットを直接接続し、ホストが増設インタフェースカードをカードスロット付インタフェースカードとは別のインタフェースカードとして制御しても良い。
ホストはまずカードスロット付インタフェースカードを、従来のインタフェースカードと同様に初期化/認識する。それにより、カードスロット付インタフェースカードには固有のカードアドレスが割り当てられる。
ホストは続いてカードスロット部をカードスロット付インタフェースカード内の機能部の一つとして制御する。その制御により、増設カードスロットをホストとホストインタフェースとの間のバスへ直接接続させる。その後、増設インタフェースカードを、カードスロット付インタフェースカードとは別のインタフェースカードとして、従来のインタフェースカードと同様に初期化/認識する。それにより、増設インタフェースカードにはカードスロット付インタフェースカードのカードアドレスとは異なるカードアドレスが割り当てられる。
【0050】
ここで、カードスロット付インタフェースカードのホストインタフェースは、ホストによる増設インタフェースカードに対する初期化/認識処理中、ホストからのコマンドを受け付けないように指示される。その指示は、例えばホストからのコマンド又はカードスロット部からの信号により、ホストインタフェースへ通知される。
【0051】
カードスロット部は、増設インタフェースカードに対する初期化/認識処理の完了後、増設カードスロットとホスト−ホストインタフェース間のバスとの接続を維持する。それにより、カードスロット付インタフェースカードと増設インタフェースカードとはホストへ共通のバスでパラレルに接続される。
ホストは、カードスロット付インタフェースカードと増設インタフェースカードとをそれぞれのカードアドレスで特定する。一方、カードスロット付インタフェースカードと増設インタフェースカードとのそれぞれのホストインタフェースは、ホストからのコマンドの宛先アドレスとそれぞれのカードアドレスとを比較し、そのコマンドの宛先が自己の属するカードか否かを判断する。
【0052】
こうして、ホストはカードスロット付インタフェースカードと増設インタフェースカードとを互いに独立なインタフェースカードとして制御できる。それにより、単一のカードスロットを通し、二枚のインタフェースカードにアクセスできる。特に、ホストと増設インタフェースカードとの間のコマンド/レスポンス/データ交換は従来のプロトコルと同様なプロトコルで実行される。従って、このカードスロット付インタフェースカードは増設インタフェースカードに対するホストの制御について、従来のインタフェースカードに対する下位互換性を良好に維持できる。
【0053】
このカードスロット付インタフェースカードでは更に、カードスロット部が複数の増設カードスロットを含んでも良い。
ホストは、カードスロット付インタフェースカードに対する初期化/認識処理の完了後、カードスロット部を制御し、複数の増設カードスロットを一つずつ順番に機能させる。それにより、複数の増設インタフェースカードを一つずつ順番に初期化/認識する。特に、それぞれの増設インタフェースカードに対し異なるカードアドレスを割り当てる。
ホストは、全ての増設インタフェースカードに対する初期化/認識処理の完了後、カードスロット部を制御し、それぞれの増設カードスロットとホスト−ホストインタフェース間のバスとの接続を維持させる。それにより、カードスロット付インタフェースカードと複数の増設インタフェースカードとはホストへ共通のバスでパラレルに接続される。
【0054】
こうして、ホストはカードスロット付インタフェースカードと複数の増設インタフェースカードとを互いに独立なインタフェースカードとして制御できる。それにより、単一のカードスロットを通し複数のインタフェースカードにアクセスできる。
【0055】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の最適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
《実施形態1》
本発明によるカードスロット付インタフェースカードは、従来のインタフェースカード用スロットを複数含んで良い。
図1は、本発明の実施形態1によるカードスロット付インタフェースカード10の外観を示す斜視図である。このカードスロット付インタフェースカード10は前端部11にコネクタ部を有し、後端部12に第一のカードスロット13と第二のカードスロット14とを有する。
【0056】
コネクタ部11は、従来のインタフェースカードのコネクタ部と共通の物理仕様に従い、特に共通の外形とサイズとを有する。それ故、ホストに既存のカードスロットへ挿入され、複数のピン11Aでホストと電気的に接続され得る。ここで、ピン11Aはそれぞれ電極であり、独立した信号線に割り当てられる。
【0057】
第一のカードスロット13と第二のカードスロット14とのそれぞれは、従来のインタフェースカード用スロットと共通の物理仕様及び電気的仕様に従う。カードスロット13と14とのそれぞれには増設インタフェースカード100と200とが挿入され、それぞれのピンPによりそれぞれのカードスロットへ電気的に接続される。ここで、例えば、一方の増設インタフェースカード100は従来のメモリカード(例えば、図6のメモリカード100参照)であり、他方の増設インタフェースカード200は従来のI/Oカード(例えば、図6のI/Oカード200参照)であっても良い。更に、マルチファンクションカード又は複合カード(例えば、図7の複合カード300参照)であっても良い。
【0058】
《実施形態2》
本発明によるカードスロット付インタフェースカードは、従来のインタフェースカード用スロットより小型のカードスロットを含んで良い。
図2は、本発明の実施形態2によるカードスロット付インタフェースカード10の外観を示す斜視図である。このカードスロット付インタフェースカード10は前端部11にコネクタ部(図1に示されるものと同様な構成を持つ)を有し、ピン11Aを含む表面とは反対側の表面15に小型カードスロット13を一つ有する。
【0059】
小型カードスロット13は従来のインタフェースカードより小型のインタフェースカードの為のカードスロットであり、特に従来のカードスロットよりサイズが小さい。一方、カードスロットとの接続に関する小型インタフェースカードの電気的仕様は従来のインタフェースカードと共通であるので、小型カードスロット13の電気的仕様は従来のインタフェースカード用スロットと共通である。
小型カードスロット13へは小型の増設インタフェースカード400が挿入され、前端部のピンPにより小型カードスロット13へ電気的に接続される。ここで、小型の増設インタフェースカード400の電気的仕様は、従来のメモリカード(例えば、図6のメモリカード100参照)又は従来のI/Oカード(例えば、図6のI/Oカード200参照)と共通であっても良い。更に、マルチファンクションカード又は複合カード(例えば、図7の複合カード300参照)と共通であっても良い。
【0060】
《実施形態3》
本発明によるカードスロット付インタフェースカードは、上記の小型カードスロットを複数含んで良い。
図3は、本発明の実施形態3によるカードスロット付インタフェースカード10の外観を示す斜視図である。このカードスロット付インタフェースカード10は、前端部11にコネクタ部(図1に示されるものと同様な構成を持つ)を有する。更に、ピン11Aを含む表面に第一の小型カードスロット13を有し、後端部12に第二の小型カードスロット14を有する。
【0061】
第一の小型カードスロット13と第二の小型カードスロット14とはいずれも小型インタフェースカード用スロットであり、特に従来のインタフェースカード用スロットよりサイズが小さい。一方、それらの小型カードスロット13と14との電気的仕様は従来のインタフェースカード用スロットと共通である。
小型カードスロット13と14とへはそれぞれ、小型の増設インタフェースカード400と500とが挿入され、それぞれの前端部のピンPによりそれぞれの小型カードスロット13と14とへ電気的に接続される。ここで、小型の増設インタフェースカード400と500との電気的仕様はそれぞれ、従来のメモリカード(例えば、図6のメモリカード100参照)又はI/Oカード(例えば、図6のI/Oカード200参照)と共通であっても良い。更に、マルチファンクションカード又は複合カード(例えば、図7の複合カード300参照)と共通であっても良い。
【0062】
本発明によるカードスロット付インタフェースカードの外形は上記の実施形態1〜3によるものの他、例えば、図1に示されるカードスロット13と14とのいずれか又はその両方を小型カードスロットに置き換えたものであっても良い。そのとき、カードスロット付インタフェースカード10の後端部12は、図1に示されるものよりサイズを低減できる。
【0063】
その他に、実施形態3によるカードスロット付インタフェースカードが、その後端部に設けられる第二の小型カードスロット14(図3参照)に代え、実施形態1によるカードスロット付インタフェースカードの後端部12と同様な複数のカードスロット(図1参照)を搭載しても良い。特に、その複数のカードスロットのそれぞれは、従来のカードスロット又は小型カードスロットのいずれであっても良い。
【0064】
上記のカードスロット付インタフェースカード10はそれ自身インタフェースカードであり、特にI/Oカードとして機能部を含んでも良い。そのとき、例えば無線通信部用アンテナ又は撮像部用光学素子(レンズ等)等の付加部分が後端部に実装されても良い。
【0065】
《実施形態4》
本発明によるカードスロット付インタフェースカードはそれ自身インタフェースカード(特に、マルチファンクションカード又は複合カード)であり、内蔵モジュール(メモリ部又は機能部)の機能をホストへ提供する。それと同時に、そのカードスロットに挿入される増設インタフェースカードの機能をホストへ提供する。ここで、本発明によるカードスロット付インタフェースカードは増設インタフェースカードとホストとの接続を、好ましくは以下に述べる実施形態4又は5のいずれかで実現する。
【0066】
図4は、本発明の実施形態4によるカードスロット付インタフェースカード10について、その電気的構成を示すブロック図である。
カードスロット付インタフェースカード10は、従来の複合カードと共通の電気的仕様に従うインタフェースカードであり、ホストインタフェース1、メモリ部21、及び複数の機能部22、3、4を有する。特に第一のカードスロット部3と第二のカードスロット部4とをそれぞれ、PHS部22と同様に独立した機能部として含む。
【0067】
カードスロット付インタフェースカード10はバス5を通し、ホストHのカードスロットSLと接続される。ここで、カードスロット付インタフェースカード10はホストHとの間のバス仕様について、従来のインタフェースカードと共通する(例えば、図6及び図7参照)。すなわち、バス5はコマンド線CMD、データ線DAT、クロック線CLK、電源線VDD、及びグラウンド線VSSを含む。これらの信号線はそれぞれコネクタ部11のピン11A(図4参照)に対応する。
カードスロット付インタフェースカード10はホストHから、電源線VDDとグラウンド線VSSとを通し電力を供給される。
【0068】
ホストインタフェース1は、ホストHとモジュール(例えば、メモリ部21、PHS部22、第一のカードスロット部3、又は第二のカードスロット部4)との間で交換されるコマンド、レスポンス、及びデータを次のように中継する。ここで、そのコマンド/レスポンス/データの交換は、従来の複合カードに対するプロトコルに従う。
【0069】
ホストHからインタフェースカードへ送出されるコマンドはその引数として、宛先インタフェースカードのカードアドレスを含む。ここで、カードアドレスはホストHにより、インタフェースカードに対する初期化/認識処理時に割り当てられる。例えば、カードスロット付インタフェースカード10にはカードアドレスCAがホストHにより割り当てられる。ホストインタフェース1はそのカードアドレスCAを内部のレジスタ1Aに格納する。
【0070】
ホストインタフェース1はコマンド線CMDを通しホストHからコマンドを受信する。そのとき、ホストインタフェース1はそのコマンドから宛先アドレスを抽出し、レジスタ1Aに記憶されたカードアドレスCAと比較する。それら両方のカードアドレスが一致するとき、受信されたコマンドの宛先がカードスロット付インタフェースカード10であると、ホストインタフェース1は判断する。
【0071】
ホストHからのコマンドにはメモリカード用コマンドとI/Oカード用コマンドとの二種類がある。ホストインタフェース1は受信されたコマンドについて、宛先アドレスの抽出に続き、そのコマンドの種類を識別する。
受信されたコマンドがメモリカード用であるとき、そのコマンドの宛先モジュールがメモリ部21であると、ホストインタフェース1は判断する。
受信されたコマンドがI/Oカード用であるとき、そのコマンドは一般にその宛先を示す引数として、I/Oカード内の機能部を示す識別番号、すなわち機能部番号を含む。ホストインタフェース1はコマンドの引数として設定された機能部番号を読み取り、その機能部番号に基づきそのコマンドの宛先機能部を特定する。
【0072】
ここで、ホストHはカードスロット付インタフェースカード10内の機能部に関する情報(例えば、PHS部22、第一のカードスロット部3、及び第二のカードスロット部4、それぞれの機能の種類、及び機能部番号のリストを含む。以下、機能部情報という)を次のように取得する。
カードスロット付インタフェースカード10ではその初期化時、その機能部情報がホストインタフェース1により作成される。ホストHはカードスロット付インタフェースカード10に対する初期化/認識処理の完了時、カードスロット付インタフェースカード10からその機能部情報を読み出す。
ホストHはカードスロット付インタフェースカード10の機能部のいずれかにアクセスするとき、その機能部情報に基づき、コマンドの引数に宛先機能部の機能部番号を設定する。
【0073】
ホストインタフェース1は、受信されたコマンドの宛先モジュール(例えば、メモリ部21、PHS部22、第一のカードスロット部3、又は第二のカードスロット部4)の特定後、そのコマンドの内容とその宛先モジュールの状態とに応じ、レスポンスを設定する。更に、そのレスポンスをホストHへコマンド線CMDを通し返信する。ここで、ホストインタフェース1はそのレスポンスの引数として、レジスタ1Aに記憶されたカードアドレスCAと、そのレスポンスの内容に関連する機能部番号とを設定する。それにより、ホストHはレスポンスの送出元のカード及びその関連する機能部を特定する。
【0074】
ホストインタフェース1は受信されたコマンドに対するレスポンスの送出後、そのコマンドの内容と宛先モジュールの状態とに応じ、ホストHとモジュールとの間で交換されるデータを中継する。例えば、ホストHからデータ線DATを通し受信されるデータを宛先モジュールへ転送し、又はモジュールから読み出したデータをホストHへデータ線DATを通し送出する。
【0075】
ホストHとホストインタフェース1との間のコマンド/レスポンス/データ転送は同期通信で行われる。すなわち、クロック線CLKを通しホストHから送出されるクロックと同期する。
【0076】
メモリ部21は内部に半導体メモリ、好ましくはフラッシュメモリを含み、そのデータ入出力を管理する。メモリ部21はホストインタフェース1との間のデータ交換に関する電気的仕様について、従来のメモリカードのメモリ部と共通する。特に、メモリカード用コマンドでホストHにより制御される。
メモリ部21は、ホストHから送出されるデータ、PHS部22等他のモジュールから送出されるデータ、カードスロット付インタフェースカード10内のモジュールに関する情報(メモリ部21に関する情報と機能部情報)、及びファームウェアを記憶する。
【0077】
PHS部22はPHS端末としての機能をホストHへ提供する。すなわち、ホストHを外部のPHS網へ接続し、ホストHとPHS網との間のデータ交換を中継する。PHS部22はホストインタフェース1との間のデータ交換に関する電気的仕様について、従来のI/Oカードの機能部と共通する。特に、I/Oカード用コマンドでホストHにより制御される。
【0078】
第一のカードスロット部3は第一のカードスロット13(例えば、図1〜3参照)を含む。第二のカードスロット部4は第二のカードスロット14(例えば、図1、3参照)を含む。第一/第二のカードスロット13/14には従来のインタフェースカード又は小型インタフェースカード(例えば、図4に示されるメモリカード100とI/Oカード200、又は、マルチファンクションカード若しくは複合カード(図7参照))が挿入される。以下、第一のカードスロット13に挿入されるインタフェースカードを第一の増設インタフェースカードといい、第二のカードスロット14に挿入されるインタフェースカードを第二の増設インタフェースカードという。
【0079】
第一のカードスロット13は第一の外部バス15を通し、第一の増設インタフェースカードへ接続される。第二のカードスロット14は第二の外部バス16を通し、第二の増設インタフェースカードへ接続される。ここで、第一/第二の外部バス15/16の仕様はいずれも、従来のインタフェースカード用スロットとインタフェースカードとの間のバス仕様と共通である。すなわち、第一/第二の外部バス15/16はそれぞれ、ホストHとの間のバス5と同様、コマンド線CMD、データ線DAT、クロック線CLK、電源線VDD、及びグラウンド線VSSを含む。第一/第二のカードスロット13/14はそれぞれ、電源線VDDとグラウンド線VSSとを通し、第一/第二の増設インタフェースカードへ電力を供給する。更に、コマンド線CMDを通しコマンド/レスポンスを交換し、データ線DATを通しデータを交換する。それらの通信は、第一/第二のカードスロット部3/4からクロック線CLKを通し、第一/第二の増設インタフェースカードへそれぞれ送出されるクロックと同期する。
【0080】
第一/第二のカードスロット部3/4はそれぞれ、ホストインタフェース1との間のデータ交換に関する電気的仕様について、従来のI/Oカードの機能部と共通する。特に、I/Oカード用コマンドでホストHにより制御される。
第一/第二のカードスロット部3/4は以下の機能について共通する。記載の明瞭化のため、以下の説明は第一のカードスロット部3を主な対象とする。但し、以下の説明は第二のカードスロット部4についても同様に当てはまる。
【0081】
第一のカードスロット部3は第一のカードスロット13の状態を監視し、特に第一の増設インタフェースカードの挿抜を検知する。
第一のカードスロット部3は、第一のカードスロット13への第一の増設インタフェースカードの挿入を検知するとき、第一の増設インタフェースカードに対し初期化/認識処理を実行する。その初期化/認識処理は従来のインタフェースカードに対する初期化/認識処理と共通である。しかし、ホストHとは独立に実行される。特に、第一の増設インタフェースカードに割り当てられるカードアドレスはホストHへは登録されない。
従って、第一の増設インタフェースカードの挿入は、ホストHにより実行される別の処理を妨げない。こうして、ホストHの負担が軽減される。
ここで、ホストインタフェース1が第一/第二の増設インタフェースカードに対し初期化/認識処理を実行しても良い。
【0082】
第一のカードスロット部3は第一の増設インタフェースカードに対する初期化/認識処理の完了時、第一の増設インタフェースカード内のモジュールに関する情報に基づき、それらのモジュールをカードスロット付インタフェースカード10の新たな機能部として、次のようにホストHへ登録する。
【0083】
第一のカードスロット部3は第一の増設インタフェースカード、第一の増設インタフェースカードからその内蔵モジュールに関する情報を読み出し、メモリ部21に記憶される機能部情報に追記する。ここで、第一の増設インタフェースカードのモジュールに対しては、カードスロット付インタフェースカード10固有の機能部22、3、4のそれぞれの機能部番号とは別の機能部番号が割り当てられる。特に、第一の増設インタフェースカードがI/Oカード200であるとき、その機能部に割り当てられる機能部番号は元の機能部番号とは一般に異なる。
【0084】
第一のカードスロット部3は次に、第一のカードスロット13への第一の増設インタフェースカードの挿入をホストHへ通知する。それにより、ホストHはカードスロット付インタフェースカード10から機能部情報を再び読み出し、既に記憶された機能部情報に上書きする。こうして、第一の増設インタフェースカードのモジュールがカードスロット付インタフェースカード10の機能部として、ホストHへ登録される。
【0085】
ホストHは登録された機能部情報に基づき、カードスロット付インタフェースカード10の機能部として、第一の増設インタフェースカードのモジュールにアクセスする。特に、それらのモジュールへのコマンド/データを、カードスロット付インタフェースカード10の機能部に対するプロトコルで送出する。ここで、そのプロトコルは従来のI/Oカードの機能部に対する仕様に従う。
【0086】
ホストインタフェース1は、ホストHからI/Oカード用コマンドを受信するとき、そのコマンドからその内容とその宛先を示す機能部番号とを抽出する。抽出された機能部番号が第一の増設インタフェースカードのモジュールを示すとき、ホストインタフェース1はそのコマンドから抽出された内容と機能部番号とを第一のカードスロット部3へ渡す。
第一のカードスロット部3は、ホストインタフェース1から受け取ったコマンドの内容と機能部番号とを、第一の増設インタフェースカードに対するプロトコルで第一の増設インタフェースカードへ送出する。例えば、第一の増設インタフェースカードがメモリカード100であるとき、第一のカードスロット部3によるコマンド/データの送出はメモリカード用コマンドプロトコルに従う。第一の増設インタフェースカードがI/Oカード200であるとき、第一のカードスロット部3によるコマンド/データの送出はI/Oカード用コマンドプロトコルに従う。
【0087】
第一のカードスロット部3は更に、第一の増設インタフェースカードから受け取ったレスポンス/データに対し、次のようなプロトコル(フォーマットを含む)変換を行う。
第一の増設インタフェースカードはレスポンス/データを従来のプロトコルで送出する。第一のカードスロット部3は受け取ったレスポンス/データを、送出元モジュールの識別情報(例えば、機能部番号)と共にホストインタフェース1へ渡す。ホストインタフェース1は送出元モジュールの識別情報に基づき、その送出元モジュールに対し割り当てられるカードスロット付インタフェースカード10の機能部としての機能部番号を求める。更に、レスポンス/データとその機能部番号とを、従来のI/Oカード用コマンドプロトコルでホストHへ送出する。それにより、ホストHは第一の増設インタフェースカードからのレスポンス/データを、カードスロット付インタフェースカード10内の機能部からのレスポンス/データとして受信する。
【0088】
第一/第二のカードスロット部3/4により、ホストHは第一/第二の増設インタフェースカード内のモジュールをカードスロット付インタフェースカード10内の機能部として、従来のI/Oカード内の機能部と同様に制御できる。
こうして、実施形態1によるカードスロット付インタフェースカード10はそのカードスロット13/14に挿入された増設インタフェースカードに対するホストHの制御について、従来のインタフェースカード(特にその電気的仕様)に対する互換性を良好に維持できる。
【0089】
《実施形態5》
図5は、本発明の実施形態5によるカードスロット付インタフェースカード10について、その電気的構成を示すブロック図である。図5では、図4に示される構成要素と同様な構成要素に対し、図4に示される符号と同じ符号が付される。更に、それら同様な構成要素の説明については、実施形態4での説明を援用する。
【0090】
カードスロット付インタフェースカード10はカードスロット部6を機能部として含む。すなわち、カードスロット部6はホストインタフェース1との間のデータ交換に関する電気的仕様について、従来のI/Oカードの機能部と共通する。特に、I/Oカード用コマンドでホストHにより制御される。
【0091】
実施形態5によるカードスロット部は実施形態4による第一/第二のカードスロット部3/4(図4参照)とは異なり、一般に複数のカードスロットを含む。例えば、図5に示されるカードスロット部6は第一のカードスロット13と第二のカードスロット14との二つを含む。
【0092】
カードスロット部6は第一/第二のカードスロット13/14の状態を監視し、特に増設インタフェースカードの挿抜を検知する。例えば第一のカードスロット13への第一の増設インタフェースカードの挿入を検知するとき、カードスロット部6はホストHへ割り込みをかける。ここで、その割り込みに関する電気的仕様及びプロトコルは従来のI/Oカードと共通である。カードスロット部6は第二のカードスロット14への第二の増設インタフェースカードの挿入を検知するときも、同様な割り込みを発生させる。
【0093】
カードスロット部6は、第一の増設インタフェースカードの挿入をホストHへ通知するための割り込みを送出し終えた時点から、第一のカードスロット13を第一の内部バス17で、ホストHとホストインタフェース1との間のバス5へ直接接続する。第二の増設インタフェースカードが挿入されたときは、第二のカードスロット14を第二の内部バス18でバス5へ直接接続する。
【0094】
第一と第二との増設インタフェースカードがほとんど同時に挿入されるとき、いずれか一方のカードスロット(例えば、第一のカードスロット13とする)だけを先に接続する。ホストHによる第一の増設インタフェースカードに対する初期化/認識処理(後述)の完了後、カードスロット部6は第一のカードスロット13をバス5から切断し、第二のカードスロット14だけをバス5へ直接接続する。
ここで、第一/第二の内部バス17/18の仕様はバス5の仕様と共通である(但し、電源系統に関するものを除く)。すなわち、第一/第二の内部バス17/18はそれぞれ、コマンド線CMD、データ線DAT、及びクロック線CLKを含む。それぞれの信号線はバス5の対応する信号線へ接続される。
【0095】
ホストHは上記の割り込みにより、第一/第二の増設インタフェースカードに対し初期化/認識処理を開始する。一方、ホストインタフェース1はその割り込みの送出後、待機状態に移行し、ホストHによる第一/第二の増設インタフェースカードに対する初期化/認識処理の完了まで、ホストHからのコマンドを受け付けない。
【0096】
ホストHによる第一/第二の増設インタフェースカードに対する初期化/認識処理は従来のインタフェースカードに対する初期化/認識処理と共通である。特に、第一/第二の増設インタフェースカードに対し、カードスロット付インタフェースカード10のカードアドレスCAとは異なるカードアドレスがそれぞれ割り当てられる。
例えば、図5では、第一のカードスロット13へメモリカード100が挿入され、第一のカードアドレスCA1がホストHにより割り当てられる。第一のカードアドレスCA1はメモリカード100のホストインタフェース101内のレジスタ101Aに格納される。一方、第二のカードスロット14へI/Oカード200が挿入され、第二のカードアドレスCA2がホストHにより割り当てられる。第二のカードアドレスCA2はI/Oカード200のホストインタフェース201内のレジスタ201Aに格納される。第一/第二のカードアドレスCA1/CA2は互いに異なり、更にカードスロット付インタフェースカード10のカードアドレスCAとも異なる。
【0097】
カードスロット部6は第一/第二の増設インタフェースカードに対する初期化/認識処理の完了時、第一/第二のカードスロット13/14を第一/第二の内部バス17/18で、バス5へ再び接続する。それにより、カードスロット付インタフェースカード10、及び第一/第二の増設インタフェースカードが共通のバス5へパラレルに接続される。以後、ホストHはコマンドの宛先及びレスポンスの送出元を、それぞれの引数に設定されたカードアドレスで特定する。
【0098】
こうして、実施形態5によるカードスロット付インタフェースカード10は、第一/第二のカードスロット13/14に挿入されたインタフェースカードに対するホストHの制御について、従来のインタフェースカードに対する下位互換性を良好に維持できる。
実施形態5は実施形態4より、特にデータ転送時でのコマンド/レスポンスのオーバーヘッドを低減できる点で有利である。
【0099】
【発明の効果】
本発明によるカードスロット付インタフェースカードは、従来のインタフェースカード(特にI/Oカード)と共通の物理仕様に従う。従って、そのサイズは従来のインタフェースカードと同程度に小さい。
更に、特にホストとの接続について、従来のインタフェースカード(特にI/Oカード)と共通の電気的仕様に従う。その上、インタフェースカードとしてモジュール(メモリ部又は機能部)を一般に複数有する。そのモジュール(特に機能部)の中にはカードスロット部が含まれる。ホストはそのカードスロット部を初め、カードスロット付インタフェースカードのモジュールを、従来のインタフェースカードのモジュールと同様に制御できる。
【0100】
上記のカードスロット部に含まれる増設カードスロットは、好ましくは、従来のインタフェースカード用スロットと共通の電気的仕様に従う。ホストは増設カードスロットを通し、カードスロット付インタフェースカードとは別のインタフェースカードを制御できる。こうして、本発明によるカードスロット付インタフェースカードは増設インタフェースカードとの組合せで、従来のマルチファンクションカード/複合カードと同様に、複数の機能を同時にホストへ提供できる。
【0101】
ユーザは用途に応じ、増設カードスロットに挿入される増設インタフェースカードを差し替える。それにより、ホストはカードスロット付インタフェースカード自体の機能に加え、他の様々なインタフェースカードの機能を同時に利用できる。こうして、本発明によるカードスロット付インタフェースカードは従来のインタフェースカードより、機能拡張性に優れる。
【0102】
増設カードスロットへ挿入される増設インタフェースカードは好ましくは、従来のインタフェースカードより小型のインタフェースカードである。そのとき、増設カードスロットの外形サイズは従来のカードスロットの外形サイズより小さい。従って、本発明によるカードスロット付インタフェースカードはそれら小型のインタフェースカードとの組合せにより、従来の複合カード等と同程度に小さいサイズを維持できる。
【0103】
本発明によるカードスロット付インタフェースカードでは、ホストインタフェース又はカードスロット部が増設インタフェースカードに対し初期化/認識処理を、ホストとは独立に実行しても良い。それにより、増設インタフェースカードの挿入は、ホストにより実行される別の処理を妨げないので、ホストの負担を軽減する。
【0104】
ホストインタフェース又はカードスロット部は更に、増設インタフェースカード内のモジュールをカードスロット付インタフェースカード内のモジュール(特に機能部)として登録しても良い。それにより、増設インタフェースカード内のモジュールが、カードスロット付インタフェースカード内のモジュール(特に機能部)としてホストにより制御される。従って、本発明によるカードスロット付インタフェースカードは増設インタフェースカードに対するホストの制御について、従来のインタフェースカードに対する下位互換性を良好に維持できる。
【0105】
本発明によるカードスロット付インタフェースカードでは、カードスロット部がホストとホストインタフェースとの間のバスへ増設カードスロットを直接接続し、ホストが増設インタフェースカードをカードスロット付インタフェースカードとは別のインタフェースカードとして制御しても良い。すなわち、ホストはカードスロット付インタフェースカードと増設インタフェースカードとを互いに独立なインタフェースカードとして制御する。それにより、ホストは単一のカードスロットを通し、二枚のインタフェースカードにアクセスできる。特に、ホストと増設インタフェースカードとの間のコマンド/レスポンス/データ交換は従来のプロトコルと同様なプロトコルで実行される。従って、本発明によるカードスロット付インタフェースカードは増設インタフェースカードに対するホストの制御について、従来のインタフェースカードに対する下位互換性を良好に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1によるカードスロット付インタフェースカード10の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態2によるカードスロット付インタフェースカード10の外観を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態3によるカードスロット付インタフェースカード10の外観を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態4によるカードスロット付インタフェースカード10の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施形態5によるカードスロット付インタフェースカード10の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】従来のメモリカード100及びI/Oカード200の電気的構成を示すブロック図である。
【図7】従来の複合カード300の電気的構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 カードスロット付インタフェースカード
11 コネクタ部
11A ピン
12 後端部
13 第一のカードスロット
14 第二のカードスロット
100 メモリカード
200 I/Oカード
P ピン
Claims (3)
- (A) データストレージとして機能し、又は、他の情報処理装置若しくは外部のネットワークに対するインタフェースとして機能するためのモジュール;及び、
(B) ホストからコマンドを受信して解読し、解読されたそのコマンドの内容に従い前記モジュールを制御し、前記ホストと前記モジュールとの間で交換されるデータを中継するためのホストインタフェース;
を有するインタフェースカードであり、
(C) 他の前記インタフェースカード(以下、増設インタフェースカードという)を挿入するためのカードスロットを含み、前記モジュールの一つとして制御され、前記増設インタフェースカードと前記ホストとの間で交換されるデータを中継するためのカードスロット部;
を更に有するカードスロット付インタフェースカード。 - (A) 前記ホストインタフェース又は前記カードスロット部が前記増設インタフェースカードを前記ホストとは独立に初期化/認識し、かつ前記増設インタフェースカード内の前記モジュールを前記カードスロット付インタフェースカード内の前記モジュールとして登録し;
(B) 前記ホストが前記増設インタフェースカード内の前記モジュールを前記カードスロット付インタフェースカード内の前記モジュールとして制御する;
請求項1記載のカードスロット付インタフェースカード。 - (A) 前記カードスロット部が前記ホストと前記ホストインタフェースとの間のバスへ前記カードスロットを直接接続し;
(B) 前記ホストが前記増設インタフェースカードを前記カードスロット付インタフェースカードとは別のインタフェースカードとして制御する;
請求項1記載のカードスロット付インタフェースカード。
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