JP2004326107A - 球面の屈折率分布型ボールレンズを備えた一つの中心を有する自動立体光学装置 - Google Patents

球面の屈折率分布型ボールレンズを備えた一つの中心を有する自動立体光学装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004326107A
JP2004326107A JP2004125908A JP2004125908A JP2004326107A JP 2004326107 A JP2004326107 A JP 2004326107A JP 2004125908 A JP2004125908 A JP 2004125908A JP 2004125908 A JP2004125908 A JP 2004125908A JP 2004326107 A JP2004326107 A JP 2004326107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
curved
ball lens
spherical
pupil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004125908A
Other languages
English (en)
Inventor
Rongguang Liang
リアン ロンガン
David Kessler
ケスラー デイヴィッド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eastman Kodak Co filed Critical Eastman Kodak Co
Publication of JP2004326107A publication Critical patent/JP2004326107A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B30/00Optical systems or apparatus for producing three-dimensional [3D] effects, e.g. stereoscopic images
    • G02B30/20Optical systems or apparatus for producing three-dimensional [3D] effects, e.g. stereoscopic images by providing first and second parallax images to an observer's left and right eyes
    • G02B30/26Optical systems or apparatus for producing three-dimensional [3D] effects, e.g. stereoscopic images by providing first and second parallax images to an observer's left and right eyes of the autostereoscopic type
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B30/00Optical systems or apparatus for producing three-dimensional [3D] effects, e.g. stereoscopic images
    • G02B30/20Optical systems or apparatus for producing three-dimensional [3D] effects, e.g. stereoscopic images by providing first and second parallax images to an observer's left and right eyes
    • G02B30/34Stereoscopes providing a stereoscopic pair of separated images corresponding to parallactically displaced views of the same object, e.g. 3D slide viewers
    • G02B30/35Stereoscopes providing a stereoscopic pair of separated images corresponding to parallactically displaced views of the same object, e.g. 3D slide viewers using reflective optical elements in the optical path between the images and the observer

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

【課題】 湾曲した面上に電子的に発生させられた及び投射された虚像を目視するための一つの中心を有する自動立体光学装置(10)を提供する。
【解決手段】 各々の左及び右の画像成分に対して、別個の光学系は、画像発生系(70l、70r)及び投射系(72)を含み、投射系は、広い視野を提供するために、球面の拡散面(40)及び球面の屈折率分布型ボールレンズ組み立て品(31)を含む。光学構成部品の一つの中心を有する配置は、目視する瞳(14)でボールレンズの瞳(48)を結像させ、投射構成部品に単一の曲率中心(C)を本質的に提供する。このような一つの中心を有する配置の使用、拡散面(40)、及びボールレンズ(30)は、例外的に、広い視野に、より大きい目視する瞳(14)を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般に、電子的に発生させられた画像を目視するための自動立体表示系に関し、より詳しくは、非常に広い視野及び大きい射出瞳を提供するための、光学構成部品の一つの中心を有する配置のための装置及び方法に関する。
自動立体表示系の潜在的な価値は、娯楽及びシミュレーションの分野で広く認識される。自動立体表示系は、非常に広い視野を有する3次元(3D)画像で観察者を視覚的に囲むことによって、観察者に現実的な目視する経験を提供することが意図された“実体験のように感じる”系を含む。それを含む立体表示のより大きい群から区別されたとすると、自動立体表示は、ゴーグル、ヘッドギア、又は特殊めがねのような任意のタイプの着用できる品目に対する任意の要求の欠如によって特徴付けられる。すなわち、自動立体表示は、観察者に“自然な”目視する条件を提供することを試みる。
非特許文献1の論文において、G.J.Kintzは、広い視野を備えた自動立体表示を提供するための一つのアプローチを開示する。Kintzのアプローチを使用すると、めがねもヘッドギアも要求されない。しかしながら、観察者の頭を、コリメートされた虚像を形成するために、一つの中心を有する鏡によって結像される、LED発光体の配列を有する急速に回転する球殻内に位置決めしなければならない。Kintzの設計が、広い視野を有する真の立体系に一つの解決策を提供する一方で、この設計は、相当な欠点を有する。Kintzの設計の不都合の間には、観察者の頭が、急速に回る面に極めて接近してあるという要求がある。このようなアプローチは、回る面上の構成部品との接触からの事故及び怪我の見込みを最小にするための尺度を要求する。防護遮蔽体を伴ってさえ、急速に動く面に対する近接は、少なくとも、観察者に幾分不安を引き起こし得るであろう。加えて、このような系の使用は、頭の動きに相当な束縛を強要する。
別の部類の自動立体系は、S.A.Benton,T.E.Slowe,A.B.Kropp,and S.L.Smithによって論文(非特許文献2)に概略が述べられた、観察者の目の上に一組みの投射器の射出瞳を結像させることによって動作する。上述の論文においてBentonによって概略が述べられたような、瞳の結像を、大きいレンズ又は鏡を使用して、実施することができる。その目が結像された瞳の図形と一致する観察者は、任意の種類のアイウェアを着用することなく、クロストーク無しに立体の場面を目視する。
瞳の結像を使用して自動立体表示系によって提供された目視する経験の価値及び現実的な質が、3D画像に広い視野及び大きい射出瞳を与えることによって高められることを容易に認識することができる。このような系は、それが、厳重な許容量内に頭の動きを束縛することなく、観察者にゴーグル又は他のデバイスを着用することを要求することなく、観察者を安心して着席させることを可能にするとすれば、実体験のように感じる目視する機能に対して最も有効である。十分に満足な3Dの目視に対して、このような系は、左及び右の目に別個の高分解能の画像を提供するべきである。また、このような系が、小さい現実の床の空間及び容積を可能であるのと同じく占有する一方で、視野の深度及び幅の錯覚を生成させるために、小型さに最も有望に設計されることを容易に認識することができる。ほとんどの現実的な目視する経験に対して、観察者に、大きい距離はなれて現れるために配置された虚像を与えるべきである。
また、“輻輳”及び“遠近調節”に関係付けられた深度の手掛かりの間における対立は、目視する経験に不利な影響を与え得ることも知られている。輻輳は、視野内の物体の別個の画像に止まるために、観察者の目を交差させなければならい程度に関連している。輻輳が減少して、次に、目視された物体がより遠くなると消失する。遠近調節は、観察者の目のレンズが、関心のある物体に対して網膜の焦点を維持するために、形状を変化させるという要求に関連している。観察者が、一周期の時間の間に輻輳及び遠近調節に対して不適当に組み合わせられた深度の手掛かりにさらされる一方で、観察者の深度の認知の一時的な低落があり得ることが知られている。また、遠近調節の手掛かりが遠い画像の位置に対応するとき、深度の認知におけるこの負の効果を軽減することができることも知られている。
従来の自動立体表示ユニットの一例は、着席した観察者が、各々の目に対して一つ、別個の投射器から発生させられた画像を使用して作成されると共に多くの鏡を含む結像系を使用して観察者へ方向付けられる見かけの3Dの視覚の効果を経験する、特許文献1に開示されている。
立体の結像に対する従来の解決策は、上記の挑戦のいくつかを扱ってきたが、改善の余地がある。例えば、いくつかの早期の立体系は、3Dの目視する経験を提供するために、球面のヘッドギア、ゴーグル、又は眼鏡を用いた。このような系のまさに一つの例として、特許文献2は、3D効果を生成させるために各々の目に適切な画像を選択的に方向付けるために、観察者が一組みの不動の偏光めがねを着用することを要求する投射表示系を開示する。
確かに、シミュレーションの用途を伴ったような、立体の目視に適切なある種のヘッドギアを考慮することができるいくつかの状況がある。このような用途に対して、特許文献3は、立体の目視に広い視野を提供する投射表示ヘッドギアを開示する。しかしながら、可能である場合には、観察者が、特許文献1のデバイスに開示されたように、任意のタイプのデバイスを着用することを要求されない、立体の目視を提供することに対して利点がある。また、頭の動きに対していくらかの自由度を許容することも好都合であろう。対照的に、特許文献4は、観察者のヘッドが、固定された位置に維持されるハンググライダ−に乗るシミュレーション系を開示する。このような解決策は、特許文献4に開示される限定されたシミュレーションの環境で許容可能であってもよく、装置の全体的な光学設計を単純化してもよい一方で、頭の動きの束縛は、実体験のように感じる系において不都合であろう。特に、特許文献4に開示された系は、視野を有効に限定する、狭い目視する装置を用いる。軸外の位置付けで配置された、複雑な従来の投射レンズは、所望の出力の瞳の大きさを得るために使用された拡大縮小で特許文献4に開示されたデバイスに用いられる。
特許文献5に開示されるように、ビームスプリッターを通じて、観察者からの二つの異なる距離における二つのスクリーンの組み合わせられた画像を観察者に与えることによって、立体効果を提供するために多くの系が開発されてきており、それによって立体の結像の錯覚を生成させてきた。しかしながら、このタイプのシステムは、小さい視角に限定され、従って、実体験のように感じる目視する経験を提供するために適切ではない。加えて、このような系を使用して表示された画像は、観察者に極めて近接して与えられた実像であり、このように、上記の輻輳/遠近調節の問題をおそらく導入する。
輻輳/遠近調節の効果を最小にするために、3Dの目視する系は、観察者からの相対的に大きい距離で、実在であろうと仮想であろうと、立体画像のそれの組みを表示するべきであることは、一般に認識される。実像に対しては、これは、好ましくは観察者から良好な距離に置かれた、大きい表示画面を、用いなければならないことを意味する。しかしながら、虚像に対して、相対的に小さい湾曲した鏡を、特許文献4に開示されるように、使用することができる。湾曲した鏡は、観察者から大きい距離で虚像を提供する、コリメーターとして作用する。立体の結像に対する別の系は、伸縮可能な膜の鏡を使用する、非特許文献3に開示されている。非特許文献3の論文に開示される装置は、従来の投射光学部品の使用により、及び膜の鏡の曲率を限定する寸法の束縛により、限定された視野を有する。
また、立体系において実像を提供するために、湾曲した鏡も使用されてきており、ここで湾曲した鏡は、コリメーターとして使用されない。このような系は、例えば、特許文献6及び特許文献7に開示されている。しかしながら、これらのような系は、一般に、小さい視野のみが必要とされる場合に、適切である。
特に、立体投射に対する既存の解決策は、画像を次に湾曲した面から反射する場合でさえ、画像を平坦なスクリーン上へ投射する。これは、視野を束縛すると共に全体的に画像の質を限定する、望まれない歪曲及び他の画像の収差に帰着し得る。
光学的な遠近法から、瞳の結像を使用する立体設計に対して利点であるであろうことを理解することができる。瞳の結像に対して設計された系は、相応して左及び右の瞳へ別個の画像を提供すると共にゴーグル又は特殊なヘッドギアに対するどんな要望も除去する最も自然な目視する条件を提供しなければならない。加えて、このような系が、動きのいくらかの自由度を許容するために観察者へ最も大きい可能な瞳を提供すること、及び極端に広い視野を提供することは、好都合であろう。これらの要求の各々が、それ自体によって、達成することが困難であり得ることは、光学技術において認識されている。理想的な自動立体結像系は、より十分に満足な及び現実的な目視する経験を提供するための両方の要求に対する挑戦を満たさなければならない。加えて、このような系は、高い輝度及びコントラストを伴った現実的な結像に対する十分な解決策を提供しなければならない。さらに、小さい設置面積を有するために系に対する要望によって与えられた物理的な束縛及び眼の間の分離に対する寸法の束縛を、各々の目に方向付けられた別個の画像を都合よく間隔を空けると共に目視するために正確に分離することができるように、考慮しなければならない。眼間距離の束縛が、投射レンズを単純に拡大縮小することによって与えられた極めて広い視野でより大きい瞳距離を達成する能力を限定することに注意することが示唆される。
単位倍率に対して設計された結像系において一致した曲率中心で配置された球面の鏡の配置を示唆する特許文献8に開示されるもののような、平坦な物体の高分解能の結像に対する顕著な利点を提供するために、一つの中心を有する結像系が示されてきた。特許文献8に開示される一つの中心を有する配置は、多くのタイプの画像の収差を最小にし、概念的に真っ直ぐであり、高分解能の反射光学の結像系に対して単純化された光学設計を許容する。また、特許文献9に開示されるような、広い視野を有する望遠鏡系に対する利点を提供するために、鏡及びレンズの一つの中心を有する配置も知られている。しかしながら、全体的な単純さに対する並びに歪曲及び光学収差を最小にするための一つの中心を有する設計の利点を、認識することができる一方で、このような設計の概念は、適度に小さい全体的な設置面積を備えた広い視野及び大きい射出瞳を要求する実体験のように感じる系において実施することが困難であり得る。さらに、十分に一つの中心を有する設計は、左及び右の瞳に対して別個の画像を要求する、十分な立体の結像に対する要求を満たさないであろう。
特許文献4に開示されるように、従来の広い視野の投射レンズを、瞳を結像する自動立体表示における投射レンズとして用いることができる。しかしながら、従来のアプローチとでは多くの欠点がある。有効な実体験のように感じる目視に対して必要とされるであろうような視野角が可能な広角レンズ系は、非常に複雑及び高価であろう。独国のJenaにおけるCarl−Zeiss−Stifungによって製造されたBiogon(R)レンズのような大判カメラ用の典型的な広角レンズは、例えば、75度の視野角が可能である。Biogon(R)レンズは、七つの構成部品のレンズからなり、10mmの瞳の大きさを提供するのみである一方で、直径が80mmを超える。より大きい瞳の大きさに対しては、レンズは、大きさにおいて拡大縮小されることを必要とする。しかしながら、このようなレンズ本体の大きい直径は、目視する位置における眼間距離に相対して、自動立体の実体験のように感じる系に対して顕著な設計の困難を与える。左及び右の目の集合を並んで配置させて、それによってヒトの眼の間の間隔と矛盾しない間隔を空けた一組みのレンズの瞳を達成することができるであろうように、レンズを高価に切断することは、困難な製造の問題を与える。眼間距離の限定は、各々の目に対する投射装置の空間的な位置決めを束縛し、レンズの単純な拡大縮小によって瞳の大きさの拡大縮小を除外する。さらに、有効な実体験のように感じる系は、最も都合よくは、非常に広い視野、好ましくは90度を超過して広範囲に、許容し、大きい、好ましくは20mmより大きい、射出瞳の直径を提供する。
大きい視野の用途に対する代替物として、ボールレンズが、特に結合デバイス内における小規模のボールレンズの好都合な使用を開示する特許文献10に開示されるもののようなファイバー光学部品の結合及び伝達の用途における使用のための縮小されたボールレンズが、特殊化された光学的な機能に対して用いられてきた。より大きい規模では、ボールレンズを、特許文献11に開示されるような天文学的な追跡デバイス内で利用することができる。特許文献11においては、ボールレンズが、それが、最小限の軸外の収差又は歪曲で60度よりも大きい広い視野を許容するので、用いられる。特に、唯一の光軸の欠如が、ボールレンズを通過するあらゆる主光線を、それ自体の光軸を定義するために、考慮することができるように、都合よく使用される。入射光の角度変化に相対するそれの低い照明の落ち込みのために、単一のボールレンズは、この用途において空間から複数の検知器へ光を方向付けるために、好都合に使用される。特に、ボールレンズの出力で光検知器は、湾曲した焦点面に沿って配置される。
また、特許文献12に開示されるような、宇宙船の態勢を決定するための装置において、広角の結像に対する球面又はボールレンズの利益も利用される。ここに、鏡の配列は、ボールレンズを通じて光線を方向付ける。このレンズの形状は、レンズを通過するビームが像面に対して垂直入射にあるので、好都合である。このように、光線は、広い視野を有する結像系に帰着する、レンズの中心に向かって屈折される。
ボールレンズの特質の別の特殊化された使用は、特許文献13に開示されている。操縦士用のヘッドギアに取り付けられたもののような、非線形の経路に沿った2次元(2D)画像の伝達に向けられた特許文献13の光学配置において、ボールレンズは、操縦士の視界用に光学的に無限へコリメートされた入力画像を方向付ける。ボールレンズの広角の目視する可能性に対する別の使用は、夜間の目視用の双眼鏡の光学部品において対物レンズの一部としてボールレンズの使用を示唆する、特許文献14に開示されている。
ボールレンズの使用を開示する上述の特許の各々で、支持光学部品と連結して広い視野の結像を提供するために、ボールレンズの全体的な可能性の提案がある。しかしながら、特に画像を投射するために電子的に処理する場合に、実体験のように感じる結像の用途に対してこのようなデバイスの使用を有効にするために克服しなければならない実質的な問題がある。空間光変調器のようなデバイスを使用する、従来の電子画像の発表技術は、平坦な表面上に画像を提供する。平坦な視野の結像とのボールレンズの性能は、極度に乏しいであろう。
また、広い視野を提供する任意のタイプの光学的な投射と共に扱わなければならない実体験のように感じる系に対する他の基本的な光学的な限定もある。ラグランジュ(LaGrannge)の不変量によって重要な限定が強要される。任意の結像系は、ラグランジュの不変量に一致し、それによって、瞳の大きさ及び半視野角の生成は、画像の大きさ及び開口数の生成に等しく、光学系に対する不変量である。これは、デバイスと関連付けられたラグランジュの値が小さいので、相対的に小さい開口数を超えて動作することができる相対的に小さい空間光変変調器又は類似のピクセルの配列を画像の発生器として使用するとき、限定であり得る。しかしながら、大きい視野に大きい瞳の大きさ(すなわち、大きい開口数)を提供する、一つの中心を有する結像系は、大きいラグランジュの値を固有に有する。このように、この一つの中心を有する結像系を、小さいラグランジュの値を有する空間光変調器と使用するとき、結像系の視野若しくは開口のいずれか又は両方は、ラグランジュの値のこのような不適当な組み合わせにより、余盛不足にされることになる。ラグランジュの不変量の詳細な記載については、非特許文献4が参照される。
自動立体結像に対する一つのアプローチは、特許文献15に開示されている。特許文献15のデバイスは、画像の歪曲における収差を最小にするが、しかしながら、改善の余地がある、ボールレンズを使用する解決策を提供する。例えば、従来のボールレンズは、射出瞳の大きさに限定を有し、補正されてない球面収差を含有してもよい。
このように、立体の結像に対する要求のいくつかを満たすいくつかの従来のアプローチがある一方で、電子的に発生させられた画像を目視するために、改善された自動立体結像の解決策に対する要望があることを理解することができ、ここで、その解決策が、構造的に単純な装置を提供し、収差及び画像の歪曲を最小にし、広い視野、大きい瞳の大きさ、及びヒトの眼間距離の限定に対して必要とする要求を満たす。
米国特許第5,671,992号 米国特許第6,034,717号 米国特許第5,572,229号 米国特許第5,908,300号 米国特許第5,255,028号 米国特許第4,623,223号 米国特許第4,799,763号 米国特許第3,748,015号 米国特許第4,331,390号 米国特許第5,940,564号 米国特許第5,206,499号 米国特許第5,319,968号 米国特許第4,854,688号 米国特許第4,124,798号 米国特許第6,416,181号 G.J.Kintz;"Autostereoscopic Properties of Spherical Panoramaic Virtual Displays,"SID 99 Digest,pages 1000−1003 S.A.Benton,T.E.Slowe,A.B.Kropp,and S.L.Smith;"Micropolarizer−Based Multiple−Viewer Autostereoscopic Display,"in Stereoscopic Displays and Virtual Reality Systems VI,SPIE,January,1999,pages 1−8 S.McKay,G.Mair,S.Mason,and K.Revie;"Membrane Mirror Based Autostereoscopic Display for Tele−Operation and Telepresence Applications," in Stereoscopic Displays and Virtual Reality Systems VII,Proceedings of SPIE,Volume 3957,pages 198−207 Warren J.Smith;Modern Optical Engineering,The Design of Optical System,McGraw−Hill,Inc.,pages42−45
本発明の目的は、立体の虚像を目視するための自動立体光学装置を提供することである。
本発明の一つの態様によれば、一つの中心を有する自動立体光学装置は、左の目視する瞳で観察者によって目視される左の画像及び右の目視する瞳で観察者によって目視される右の画像を含み、
その装置は、
(a)左の目視する瞳で目視される左の画像を形成するための左の光学系
を含み、
その系は、
(1)左の画像の発生器及び左の中間画像を形成するための左のリレーレンズを含む、場面の内容を提供するための左の画像の発生系、並びに
(2)左の中間画像を受け入れるための左の球面に湾曲した拡散面を含む左の投射系、を含み、
左の球面に湾曲した面は、左の球面の屈折率分布型ボールレンズと実質的に同心のそれの曲率中心を有し、左の球面の屈折率分布型ボールレンズは、左の湾曲した画像が形成されるように左の球面に湾曲した拡散面から間隔を空けられ、左の湾曲した画像は、実像であり、左の湾曲した画像の曲率中心は、左の球面の屈折率分布型ボールレンズの曲率中心と一致し、左の球面の屈折率分布型ボールレンズは、左の球面の屈折率分布型ボールレンズの瞳を有し、
その装置は、
(b)右の目視する瞳で目視される右の画像を形成するための右の光学系
を含み、
その系は、
(1)右の画像の発生器及び右の中間画像を形成するための右のリレーレンズを含む、場面の内容を提供するための右の画像の発生系、並びに
(2)右の中間画像を受け入れるための右の球面に湾曲した拡散面を含む右の投射系、
を含み、
右の球面に湾曲した面は、右の球面の屈折率分布型ボールレンズと実質的に同心のそれの曲率中心を有し、右の球面の屈折率分布型ボールレンズは、右の湾曲した画像が形成されるように右の球面に湾曲した拡散面から間隔を空けられ、右の湾曲した画像は、実像であり、右の湾曲した画像の曲率中心は、右の球面の屈折率分布型ボールレンズの曲率中心と一致し、右の球面の屈折率分布型ボールレンズは、右の球面の屈折率分布型ボールレンズの瞳を有し、
その装置は、
(c)湾曲した鏡
を含み、
湾曲した鏡は、左の球面の屈折率分布型ボールレンズ及び右の球面の屈折率分布型ボールレンズの間において実質的に光学的に中ほどに置かれたそれの曲率中心を有し、
並びに
その装置は、
(d)湾曲した鏡に向かって左及び右の湾曲した画像を反射させるために配置されたビームスプリッター
を含み、
湾曲した鏡は、左及び右の湾曲した画像の仮想の立体画像を形成するために配置され、
湾曲した鏡は、ビームスプリッターを通じて、左の目視する瞳で左の球面の屈折率分布型ボールレンズの瞳の実像及び右の目視する瞳で右の球面の屈折率分布型ボールレンズの瞳の実像を形成するために配置される。
本発明の特徴は、設計を単純化し、収差を最小にし、大きい射出瞳と共に広い視野を提供する光学構成部品の一つの中心を有する配置の使用である。
本発明の特徴は、小さい画像の発生器の低いラグランジュの不変量を投射系の大きいラグランジュの不変量に調和させるために、光学系内の中間拡散面の使用である。
本発明の代替の特徴は、放出する湾曲した面からの光の投射である。この配置は、自動立体光学装置の複雑さ及び必要な支持光学構成部品の数を最小にすることを援助する。
それが、小さい設置面積を有する表示系に詰められることが可能な光学構成部品の小型の配置を提供することは、本発明の利点である。
それが、非常に広い視野と共に、高い輝度及び高いコントラストで高分解能の立体電子結像を許容することは、本発明のさらなる利点である。
本発明は、光に有効であると共に投射のために相対的に低い水準の光を要求する系を提供する。
それが、従来の投射レンズ系の費用と比較したとき安価である広い視野の立体投射に対する解決策を提供することは、本発明の利点である。
それが、観察者がゴーグル又は他のデバイスを着用することを要求することなく立体の目視を提供することは、本発明のさらなる利点である。
それが、表示に関して観察者の重大でない整列のために十分な大きさの射出瞳を提供することは、本発明のいっそうさらなる利点である。
本発明のこれら及び他の目的、特徴、及び利点は、図面と併せて解釈したとき、以下の詳細な記載を読むことで、当業者に明らかになると思われ、ここで、本発明の実例となる実施形態を示すと共に記載する。
明細書が、本発明の主題を特に指摘すると共に明確に請求する請求項で結ぶ一方で、本発明が、添付する図面と併せて解釈したとき、以下の記載と共に良好に理解されることは、信じられる。
本記載は、特に、本発明による装置の一部を形成する、又はその装置とより直接に協同する、素子に向けられる。具体的に示しても記載してもいない素子が、当業者に周知の様々な形態をとってもよいことを理解することができる。
図1を参照して、自動立体結像系10の透視図を示す。観察者12は、典型的には、左及び右の目視する瞳14l及び14rから仮想の立体画像を目視するための位置に着席させられる。最適な目視する条件は、観察者12の左及び右の目の瞳(図1に符号を付けていない)68l及び68rが、左及び右の目視する瞳14l及び14rの位置と一致するとき、得られる。
右の光学系20rは、右のボールレンズ組み立て品30rを通じてビームスプリッター16へ画像を方向付ける。右の湾曲した画像80rは、右のボールレンズ30r及び湾曲した鏡の間に設置されるために、湾曲した鏡24の前側の焦点面22に形成される。
図1に示すように、観察者12によって見られる立体画像に対して二つの構成部品があることに注意しなければならない。立体画像は、左の湾曲した画像80l及び右の湾曲した画像80rを含む、湾曲した画像80である。左の湾曲した画像80l及び右の湾曲した画像80rは、立体の3D効果を生成するために、場面の内容において十分に異なる。観察者12によって見られる立体画像は、左の目視する瞳14lで見られる左の画像及び右の目視する瞳14rで目視される右の画像を含む。図1に表すように、左及び右の光路は、湾曲した鏡24による結像により、自動立体結像系10で交差する。
以下に続く記載は、主として、目視する瞳14l及び14rのいずれか一つへ光を方向付ける光学構成部品に焦点を合わせる。左及び右のボールレンズ組み立て品30l及び30rと相並んで及び左及び右のボールレンズ組み立て品30l及び30rを含んで、類似の光学構成部品を、左の光学系20l及び右の光学系20rに、すなわち、左及び右の光路の両方に用いることに注意するべきである。明確にするために、以下に続く記載は、右及び左の光学系20の構成部品の両方に当てはまる。右及び左の光路の間におけるどんな区別も、正確であることが必要なときのみ、なされる。(添付された左“l”又は右“r”の指定は、必要とされない限り、この記載から省略される。)
図1を再度参照して、観察者12によって見られる立体画像は、虚像として鏡24によって湾曲した画像80から形成される。すなわち、画像は、まるで湾曲した鏡24の面上へ投射されるかのように、観察者12には見えてこない。代わりに、画像は、湾曲した鏡24の後側に、湾曲した鏡24の後部及び無限距離の間に、あるように見える。
図1は、光学設計の見通しから、解決される鍵となる問題を図説し、本発明によって提供される解決策の概観を示す。最も生活の様な立体の目視を達成するための鍵となる設計の考慮を再検討することは、有益である。有効な実体験のように感じる経験を提供するために、先行技術を使用して利用可能な60度を超過する、広い視野は、重要である。観察者12によって快適に使用されるために、目視する瞳14l、14rは、十分に大きくなければならない。設計目標として、本発明の自動立体結像系10は、直径で20mmを超過する目視する瞳14の直径を備えた少なくとも90度の視野を提供することが意図される。
図2Aを参照して、自動立体結像系10における鍵となる光学構成部品の概略図を示す。図2Aにおいて単純にするために、左/右の光路のただ一つを表す。現実の実践においては、自動立体結像系10は、左及び右の光学系20l及び20rを含み、ここで例えば、左の光学系20lは、対応する従部品と共に左の画像発生系70l及び左の投射系72lを含む。
この二重の配置を留意して、光学系20は、画像発生系70を含む。画像発生系70は、次には、表示用の場面の内容を提供する、画像の発生器74を含む。好適な実施形態において、画像の発生器74は、ピクセルの配列として画像を提供する(示してない)結像回路によって制御される空間光変調器36を含む。結像技術における周知の様式で、空間光変調器36は、リレーレンズ組み立て品54への入力である画像を形成するために、光源34及び偏光ビームスプリッター38と協同する。
図2に示すように多くの構成部品のレンズからなり得るリレーレンズ組み立て品54は、画像の発生器74から受けた光を拡散素子32上へ方向付ける。左又は右の中間画像76l/76rは、拡散素子32の湾曲した拡散面40上に形成される。投射系72は、湾曲した拡散面40及びボールレンズ組み立て品30を含む。立体投射系82は、左の投射系72l及び右の投射系72rの両方を含む。左及び右の投射系72l/72rの両方に対して、ボールレンズ組み立て品30は、ビームスプリッター16を通じて湾曲した鏡24の前側の焦点面22へ左又は右の中間画像76l/76rを投射する。湾曲した鏡24は、観察者12に対して湾曲した鏡24の“後側に”あるように見える立体の虚像を形成する。
図1、2A、及び2Bに示す構成部品の配置が、投射レンズで広い視野を達成する挑戦に対して新規なアプローチを与えることを認識することができる。実例によって、図4は、立体投射レンズ設計に対する従来のアプローチが、どのように実施されるのかを示す。図4が示すように、従来のレンズ設計技術は、かなり複雑な左目及び右目のレンズ組み立て品18l、18rの製造を要求する。レンズ組み立て品18l及び18rが各々の目に対して適切に投射するためには、レンズ組み立て品18l及び18rは、適切な眼間距離28(すなわち、公称では60−70mmの範囲における、観察者12の右及び左の目の間の距離)内に、それらのそれぞれの光軸26l、26rを有さなければならない。これは、図4における破線A及びBによって示されるような、レンズ組み立て品18l及び18rの構成部品のいくらかの打ち切りを要求する。図4に示すようなもののような従来の解決策が、高価で設計する及び製造することが困難であり得ることは、光学技術の当業者によって認識され得る。本発明においては、図2A、2B、及び図5に最も良く示すように、レンズ組み立て品18l/18rは、比較すると少数の構成部品を含む、投射系72によって置き換えられる。
図4に部分的に図説されるような従来のアプローチと対照的に、図5は、本発明の左及び右の光学系20l、20rの別の概略図を示す。左及び右の光学系20l、20rは、必ずしも平行ではないがむしろ遠方の収束する点に向かって方向付けられる軸を備えた協同する投射系を提供する。図2A及び2Bに対して記載したように、リレーレンズ組み立て品54l及び54rは、それぞれ、湾曲した拡散面40l及び40r上に左及び右の中間画像76l及び76rを形成する。ヒトの眼間の分離の大きい範囲にわたって目視可能な立体画像を提供するために、ボールレンズ組み立て品30l、30rは、都合よくは、平均化された、経験的に決定された眼間距離28によって分離される。典型的な眼間距離は、55mmから75mmまでである。好適な実施形態は、60mmから70mmまでであり、65mmが最適である。
[ボールレンズ組み立て品30の動作]
ボールレンズ組み立て品30l/30rは、それの関連付けられた左又は右の光学系20l/20rに対して投射レンズとして機能する。図3を参照して、各々のボールレンズ組み立て品30に対して提供される同心の配置を示す。中央の球面レンズ46は、メニスカスレンズ42及び44の間に配置され、ここでメニスカスレンズ42及び44は、光学設計技術において周知であるような軸上の球面及び色収差を最小にすることを意図した屈折率及び他の特徴を有する。射出瞳48は、ボールレンズ組み立て品30内の入射瞳を限定する。射出瞳48は、物理的である必要はないが、内部全反射のような光学的な効果を使用して代わりに実施してもよい。光学部品の経路に関して、射出瞳48は、ボールレンズ組み立て品30に対する射出瞳を定義することに役立つ。
一つの実施形態において、メニスカスレンズ42及び44は、画像の収差を減少させるために、及び、湾曲した鏡24に向かって投射された画像に対して画像の質を最適化するために、選択される。ボールレンズ組み立て品30が、中央の球面レンズ46を囲む支持レンズの任意の数の配置を含むことかできるであろうことに注意しなければならない。これらの支持レンズの面は、多くを用いるけれども、中央の球面レンズ46と共通の曲率中心Cを共有するであろう。さらに、ボールレンズ組み立て品30のレンズの構成部品に使用される屈折材料を、本発明の範囲内で変動させることができるであろう。例えば、標準的なガラスレンズに加えて、中央の球面レンズ46は、プラスチック、油若しくは他の液体の物質、又は用途の要求に対して選ばれる任意の他の屈折材料を含むことができるであろう。メニスカスレンズ42及び44並びにボールレンズ組み立て品30における任意の他の追加の支持レンズを、ガラス、プラスチック、密閉された液体、又は他の適切な屈折材料で、全て本発明の範囲内で、作ることができるであろう。それの最も単純な実施形態においては、ボールレンズ組み立て品30は、追加の支持する屈折の構成部品無しに、単一の中央の球面レンズ46を含むことができるであろう。
再度図3を参照して、湾曲した拡散面40は、Cを中心としたボールレンズ組み立て品30と同心である。この同心の配置は、湾曲した拡散面40上に形成された左/右の中央の画像76l/76rの投射に対して視野の収差を最小にする。湾曲した拡散面40を、その光線をボールレンズ組み立て品30によって受ける、分散性の点源50の無数の組みとして考慮することができる。湾曲した拡散面40上に中間の画像を提供することによって、射出瞳の大きさ及び視野角についてのラグランジュの不変量の束縛は、有効に克服される。図1に示す構成部品に関して、湾曲した拡散面40は、画像発生系70の特徴である低いラグランジュの不変量を立体投射系82の高いラグランジュの不変量と調和させるために、界面として作用する。ラグランジュの不変量の束縛を克服することによって、湾曲した拡散面40の使用は、このように、ボールレンズ組み立て品30によって画像の広角の投射を許容する。
湾曲した拡散面40の機能は、ボールレンズ組み立て品30による広い画像の角度での投射のために、リレーレンズ組み立て品54から、しかしできるだけ多くの輝度を伴って、中継される光を拡散させることである。観察者12による投射された画像の結果として来るべき目視を許容するために、各々の分散性の点源50が、ボールレンズ組み立て品30の射出瞳48を有効に満たすことは、重要である。これが達成されるとすれば、観察者12は、目視する瞳14l/14rに位置決めされた目で、目視する瞳14l/14r内における任意の点からの全体の投射された画像を目視することができる。
拡散素子32は、湾曲した拡散面40を提供するために被覆されたレンズである。湾曲した拡散面40に対して適切な拡散被覆剤及び処理剤は、光学技術における当業者に周知である。代わりに、湾曲した拡散面40を、必要とされた拡散の特徴を提供するために、いくつかの他の方法で、研削する、食刻する、又は処理することができるであろう。湾曲した拡散面40の曲率は、視野の収差を有さないと共に最小の軸上の収差を有する投射のための画像を提供するために、ボールレンズ組み立て品30の曲率と同心である。
代わりの実施形態において、拡散面40を、Incom,Inc.,Charlton,Mass.によって製造されたもののような、図7に示すようにファイバー光学部品の面板56を使用して、実施することができるであろう。典型的には、フラットパネルディスプレイの用途に使用されるが、ファイバー光学部品の面板56は、一つの面から別のものまで画像を移送する。光学系20の一部として、ファイバー光学部品の面板56は、二重の凹形状を有するであろう。左又は右の中間画像76l/76rを、入力の凹面58上に集束させると共に湾曲した拡散面40を含む出力の凹面60へ移送されるであろう。出力の凹面60を、湾曲した拡散面40の性能を高めるための光学技術における当業者に熟知されている多くの技術を使用して、処理することができる。例えば、様々な研削、バフ研磨、食刻、若しくは拡散面に帰着する他の技術を使用して、又は例えば、ホログラフィック回折格子を使用して、表面処理を達成することができるであろう。代わりに、拡散性の被覆剤を、出力の凹面60へ塗布することができるであろう。
図15Aに示す球面の屈折率分布型ボールレンズは、図3に示す標準的なボールレンズを超える追加の利点を提供する。球面の屈折率分布型ボールレンズ組み立て品31は、球面の屈折率分布型ボールレンズ47及び従来のメニスカスレンズ42及び44で構成される。図15Aに示す球面の屈折率分布型ボールレンズ47は、屈折率分布
n(r)=f(r)
を有し、rは、ボールレンズの中心点からの距離である。それは、原点のまわりに球対称性を有する。例えば、
n(r)=n+nr+n+n+n
である。
図15Aに示す球面の屈折率分布型レンズは、一般化されたルネバーグ(Luneburg)レンズである。ルネバーグレンズは、1944年にR.K.Luneburgによって導入され、1958年にS.P.Morganによって拡張された(R.K.Luneburg,“Mathematical Theory of Optics”,Brown University,Providence,Rhode Island(1944)、S.P.Morgan,“General Solution of the Luneburg Lens Problem”,J.Appl.Phys.29,1358−1368(1958)、及びE.W.Marchand,“Gardient Index Optics”,Academic Press,New York(1978))。
球面の屈折率分布型ボールレンズは、結像及び非結像光学部品における潜在的な用途を有し、前者は、収差の無い画像を生成するためであり、後者は、同心について基本的な上限を実現するためである。球面の屈折率分布型ボールレンズを使用して、本発明は、収差の無い画像及び大きい射出瞳49、例えば、図15Aに示す、Φ45mmを得る。比較として、図3における従来のガラスのボールレンズの射出瞳は、たったの約Φ23mmである。図14及び図15Bは、それぞれ、従来のガラス及び球面の屈折率分布型ボールレンズに対する同じ単位での光線の扇のプロットである。光線の扇のプロットは、球面の屈折率分布型ボールレンズが、従来のガラスのボールレンズよりも大いに小さい球面収差を有することを明らかに示す。対応するRMSのスポットの大きさは、球面の屈折率分布型の設計に対して2.3μm、及び従来の設計に対して24μmである。
図15Aに示す18mmの半径をもつ球面の屈折率分布型ボールレンズ47の屈折率係数の一つの例は、図16の表Iに挙げられる。屈折率のプロファイルを、図17にプロットする。このように、この例で使用した球面の屈折率分布型ボールレンズ47に対して、異なる波長に対する材料の屈折率が、ボールレンズの中心からボールレンズの縁まで減少することが理解される。
[画像の経路の一つの中心を有する設計]
本発明は、図1に示すような一つの中心を有する軸M及びそれの光学的な等価物Mまわりの画像の経路の一つの中心を有する配置によって提供される固有の利点を利用する。図6を参照して、自動立体結像系10における光学部品の経路の垂直な断面を示す。空間光変調器36からの画像は、上述したような左又は右の中間画像76l/76rとして、湾曲した拡散面40l/40r上へ中継される。湾曲した拡散面40上の左/右の中間画像76l/76rは、ボールレンズ組み立て品30によって投射され、湾曲した鏡24の前側の焦点面22付近で左及び右の湾曲した画像80l及び80rを含む立体の中間の湾曲した画像80を形成するために、ビームスプリッター16によって反射される。立体の中間の湾曲した画像80は、それ自体実像で、観察者12に虚像を与えるために、湾曲した鏡24によって実質的にコリメートされる。ビームスプリッター16及び湾曲した鏡24によって、ボールレンズ組み立て品30の射出瞳は、目視する瞳14へ単位倍率で結像される。本発明の設計が、単位倍率に対して最適化されるが、しかしながら、単位倍率からのいくらかの変動は、本発明の範囲内で可能であることに注意しなければならない。
共通の曲率中心は、ボールレンズ組み立て品30の中心Cに提供される。この点は、それの構成部品のメニスカスレンズ42及び44を備えたボールレンズ組み立て品30に対する並びに湾曲した拡散面40に対する曲率中心として役立つ。それを目視する瞳14で結像させるので、中心Cは、後述するような湾曲した鏡24に対するおおよその曲率中心を提供する。
図5を参照して、左及び右のボールレンズ組み立て品30l/30rが、各々、それぞれC及びCのように注釈が付けられた中心を有し、これらの中心が、眼間距離28によって分離されることを理解することができる。Cmと注釈が付けられた鏡24の現実の曲率中心は、Cl及びCrの間の中程にある。このように、画像の経路の配置は、中心点を設置するためのいくつかの座標の必要な調節、すなわち平均と共に、軸Mまわりに実質的に一つの中心を有する。主として眼間の分離のために、幾何学的に完全な一つの中心を有することを達成することはできない。しかしながら、眼間距離28は、系の全体的な規模を考慮すると、相対的に小さく、真の中心点の各々の側に対する目視する瞳14l、14rの間隔を有効に許容する。
[湾曲した鏡24の配置]
再度、眼間距離28により、湾曲した鏡24の精確な形状を、精確な球面の形状から、ある程度変動させるために、調節することができる。非球面の形状を、例えば軸外の瞳の収差を最小にするために、湾曲した鏡24に使用することができるであろう。
湾曲した鏡24は、伝統的な形成、研削、及び研磨技術を使用して製作するために、かなり高価な構成部品であり得る。一つの大きい鏡24を組み立てるために互いに接合された二つ以上のより小さい鏡の部分から鏡24を製作することが、より実際的である場合もある。図9を参照して、ビームスプリッター16、光学系20l、20rを示し、ここで湾曲した鏡24は、二つ以上の部分64を使用して構築され、各々の部分64は、球面であり、各々の部分64は、継ぎ目62に沿って別の部分64を接合するために、切り取られる。この配置で、各々の部分64の曲率中心は、互いに重なり合うであろう。
さらに別の代替の実施形態として、湾曲した鏡24は、伸縮可能な膜の鏡(SMM)のような膜の鏡を含んでもよく。その曲率は、引き伸ばされた反射面の後部の気密室で発生させられた制御された真空によって決定される。伸縮可能な膜の鏡の使用は、上で参照したMcKayの論文に開示される。代わりに、湾曲した鏡24を、複製された鏡、フレネル(Fresnel)の鏡を使用して、又は一つ以上の若しくは後方反射面を使用して、具現することができる。
図8Aを参照して、左及び右の光学系20l及び20rが、図1、2、6、及び9に示したようにビームスプリッター16の使用無しに、湾曲した鏡24の中へ直接投射する、代替の実質的に一つの中心を有する配置を示す。
図8Aの配置は、各々の目視する瞳14l及び14rに対する画像の経路が、わずかに偏心してなければならないので、湾曲した鏡24が、許容可能な軸外の性能を有することを要求する。広角の結像用にボールレンズ組み立て品30を含む光学系20と併せて、
大きい又は非球面の鏡を用いることができるであろう。図8Aに示す配置が、球面の湾曲した鏡24を使用するとき、十分に機能するために、鏡24の焦点距離に対する軸外の距離の比は、小さくなければならない。経験則として、軸外の角度が、おおよそ六度を超えないという条件で、球面を有する湾曲した鏡24が、十分に機能するであろうことが決定されてきた。
六度を超過する軸外の角度に対して、非球面を有する湾曲した鏡24の使用は、図8Bに示すように、より適切であろう。曲率中心点CM’は、目視する瞳14l及び14rの間の中程にあるために、選ばれる。図5における曲率中心点Cは、ボールレンズ組み立て品30l/30rの中心点C及びCの間の中程にある。このような非球面の設計は、環状であり得るであろうし、点C及びCM’を通過する軸Eに関して一つの中心を有するであろう。断面において、この様式で製作された湾曲した鏡24は、楕円形であり、点C及びCM’は、楕円の焦点として役立つであろう。
図10を参照して、図8Bに示すものに類似するさらに別の代わりの配置を示す。図10において、湾曲した鏡24は、円筒形に湾曲した反射のフレネルの鏡66を使用して、実施される。図10に示す構成部品の配置は、図8Bに示したように、一つの中心を有する軸Mに関して一つの中心を有する。反射のフレネルの鏡66は、例えば、Fresnel Optics,Rochester,N.Y.によって製造されたフレネルの光学構成部品に類似する、可撓性の基板上に製作された平面の素子であり得る。図10に示すように、フレネルの鏡66は、概して、軸Eまわりに円筒形の形状に湾曲させられるであろう。フレネルの鏡66は、湾曲した鏡24に対する上述のものに類似の様式で、目視する瞳14l/14r上へボールレンズ組み立て品30l/30rの射出瞳を結像させるであろう。光学系20l/20rは、フレネルの鏡の性能の特徴を収容するために、最適化されるであろう。
さらに別の選択肢として、本質的に、ボールレンズ組み立て品30のものと一致した曲率中心を備えた球面の形状を有する面のような、後方反射面を使用して、湾曲した鏡24を置き換えることができるであろう。後方反射面は、湾曲した鏡の反射によって引き起こされた画像を交差させる効果を導入しないであろう。しかしながら、この代わりの配置が、好適な実施形態においては、自動立体結像系10によって形成された虚像ではなく、実像を提供するであろうことに注意しなければならない。
[画像の源の代替物]
好適な実施形態の空間光変調器36は、多くのタイプのデバイスの一つであり得る。模範的な空間光変調器36は、以下のタイプ
(a)電子的に発生させられた画像に対する投射装置において広く使用される、液晶デバイス(LCDは、表示される個々のピクセルを生成する個々の配列の素子を通じて、空間に関する様式で光源34(図1)からの入射する光学ビームの強度を選択的に変調する。LCDは、透過性又は反射性のいずれかであり得る。好適な実施形態は、反射性のLCDを使用する。)、
(b)Texas Instruments,Dallas,Texasからのディジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)(このタイプの反射性デバイスを、代わりに、光源34からの光学ビームを変調するために、用いることができるであろう。)、
(c)点源からの又は線形の配列からの連続的な走査を使用して2D画像を作成する走査デバイス(このような走査デバイスは、点源から画像を発生させる、走査レーザー又はCRTを含むことができるであろう。このような点源を、例えば、拡散面40上へ左又は右の中間画像76l/76rを書き込むために、使用することができるであろう。代わりに、走査デバイスは、Silicon Light Machines,Sunnyvale,Calif.によって製造されたもののような、回折格子の光弁(GLV)のような線形のデバイスを含むことができるであろう。)
を含むが、それらに限定されない。
上の列挙は、代表のみである。代わりに、他のタイプの空間光変調器36又は他の画像の源を、本発明の範囲内で源の画像を提供するために、用いることができるであろう。
リレーレンズ組み立て品54のテレセントリックな挙動が、歪曲の無い結像に重要であることに注意することは重要である。
明確にするために、図1、2、5、6、及び7において、各々の左及び右の光学系20l/20rに対して単一の空間光変調器36のみを表す。現実の自動立体結像系10において、各々の色の成分(典型的には、赤、緑、及び青、RGB)は、一つの空間光変調器36を要求し得るであろう。対応する光源34は、電子結像の技術において周知であるように、成分の光の色で提供されるであろう。異なる画像平面は、左及び右の湾曲した拡散面40l/40rにおける色で左及び右の中間画像76l/76rを提供するために、組み合わせられるであろう。好適な実施形態において、当業者に熟知されているように、一体の色フィルターの配列を有する一つの空間光変調器36を使用する。別の代替の実施形態において、R、G、及びB成分の色の連続的な配置を、一つの空間光変調器36から提供することができるであろう。幸いにも、ここで開示したように、瞳の結像を使用する自動立体結像系10に要求される光のレベルは、相対的に低く、長い間に光崩壊を受けやすい結像フィルターに典型的な周知の束縛を緩和する。
代替の実施形態において、湾曲した拡散面40において中間画像を提供する機能を、空間光変調器36及び関連付けられた支持光学部品を使用することなく、機能させることができるであろう。しかしながら、最適な立体の表現に対する限定は、湾曲した拡散面40の位置で形成された中間画像を湾曲させなければならず、この代わりの湾曲した拡散面40に対する曲率中心が、図6を参照して上述するように、ボールレンズ組み立て品30の中心Cと一致することである。
図12を参照して、放出する画像を形成する面88を、代わりに用いることができるであろう。例えば、eMagin Corporation,Hopewell Junction,N.Y.から入手可能な有機発光ダイオード(OLED)を、放出する画像を形成する面88として使用することができるであろう。同様に、重合体発光ダイオード(PLED)の技術を用いることができるであろう。この用途のために、OLED又はPLEDの配列の技術は、図12の断面図に示すように、ボールレンズ組み立て品30の中心Cと一致する球面の曲率を有するために成形することができるであろう可撓性の平坦なパネル上で利用可能な像面を許容する。ここで、放出する画像を形成する面88、湾曲した鏡24、及びボールレンズ組み立て品30を含むOLED又はPLEDの配列は、同じ対称軸に関して一つの中心を有するであろう。
図13を参照して、放出する画像を形成する面88を提供するために、陰極線管(CRT)90を用いることができるであろう。これは、陰極線管90に対して適切な形状を提供するために、標準的な在庫がありすぐに入手できるCRTの製造からの曲率の変化を要求するであろう。
さらに別の代替物として、平坦な画像を形成する放出する面84を、図11に示すようなファイバー光学部品の面板56と併せて、用いることができるであろう。ファイバー光学部品の面板56は、図7の代わりの実施形態でもまた使用したような、ボールレンズ30に面すると共に中心Cで同心の出力の凹面60と、このような放出する面に面する平坦な面86を要求するであろう。
本発明の好適な実施形態は、20mm付近の目視する瞳14の大きさと共に、90度の範囲を超過する立体鏡の結像に例外的に広い視野を提供する。さらに、ボールレンズ組み立て品30は、優れた軸外の性能を提供し、おそらく180度まで、広い視野を許容する。これは、ヘッドセット、ゴーグル、又は他のデバイスを着用することを要求することなく、観察者12に高められた目視する経験を提供する。
このように、提供されるものは、非常に広い視野及び大きい目視する瞳を提供する、自動立体表示用の一つの中心を有する光学装置である。
自動立体結像系における本発明の装置の使用を示す透視図である。 本発明の自動立体結像系の鍵となる構成部品を識別する概略図である。 本発明の自動立体結像系の鍵となる構成部品を識別する概略図である。 ボールレンズ及び従来のガラスレンズを備えた中間の像平面における拡散面の同一中心の配置を図説する破断図である。 右目及び左目の画像の投射に関する広角の投射レンズのための従来の用具を示す破断図である。 好適な実施形態における左目及び右目の投射系を示す概略のレイアウトである。 観察者の位置に相対した、湾曲した鏡及びビームスプリッターを備えた二つの投射系の一つの垂直な断面における概略のレイアウトを示す。 拡散面として二重の凹面のファイバーの面板を使用する、投射光学部品の組み立て品に関する代替の実施形態を示す。 投射系が、間に挟まれるビームスプリッター無しに、湾曲した鏡上へ光を方向付ける代替の実施形態を示す。 湾曲した鏡が非球面である代替の実施形態を示す。 分裂した、湾曲した鏡を示し、そのセグメントは、実質的に同じ曲率中心を共有する。 円筒形に湾曲した、湾曲した鏡の代用として反射のフレネルレンズを使用する代替の実施形態を示す。 ファイバーの面板を備えた平坦な放出する画像を形成する面を使用する、断面における別の代替の実施形態を示す。 球面に湾曲した放出する画像を形成する面を使用する、断面における代替の実施形態を示す。 湾曲した画像を形成する面を有する陰極線管(CRT)を使用する、代替の実施形態を示す。 図3に示すボールレンズの光線の扇である。 本発明による球面の屈折率分布型材料を備えたボールレンズの破断図である。 図15Aに示すボールレンズの光線の扇である。 図15Aに示す球面の屈折率分布型ボールレンズの係数の表である。並びに 図15Aに示す球面の屈折率分布型ボールレンズの屈折率のプロファイルである。
符号の説明
10 自動立体結像系
12 観察者
14 目視する瞳
14L 左の目視する瞳
14R 右の目視する瞳
16 ビームスプリッター
18L 左目のレンズ組み立て品
18R 右目のレンズ組み立て品
20 光学系
20L 左の光学系
20R 右の光学系
22 焦点面
24 湾曲した鏡
26L 左の光軸
26R 右の光軸
28 眼間距離
30 ボールレンズ組み立て品
30L 左のボールレンズ組み立て品
30R 右のボールレンズ組み立て品
31 球面の屈折率分布型ボールレンズ組み立て品
32 拡散素子
32L 左の拡散素子
32R 右の拡散素子
34 光源
36 空間光変調器
36L 左の空間光変調器
36R 右の空間光変調器
38 偏光ビームスプリッター
38L 左の偏光ビームスプリッター
38R 右の偏光ビームスプリッター
40 湾曲した拡散面
40L 左の湾曲した拡散面
40R 右の湾曲した拡散面
42、44 メニスカスレンズ
46 中央の球面レンズ
47 球面の屈折率分布型ボールレンズ
48、49 射出瞳
50 点源
54 リレーレンズ組み立て品
54L 左のリレーレンズ組み立て品
54R 右のリレーレンズ組み立て品
56 ファイバー光学部品の面板
58 入力の凹面
60 出力の凹面
62 継ぎ目
64 部分
66 フレネルの鏡
68L 左の目の瞳
68R 右の目の瞳
70 画像発生系
72 投射系
72L 左の投射系
72R 右の投射系
74 画像の発生器
74L 左の画像の発生器
74R 右の画像の発生器
76 中間画像
76L 左の中間画像
76R 右の中間画像
80 湾曲した画像
80L 左の湾曲した画像
80R 右の湾曲した画像
82 立体投射系
84 平坦な画像を形成する放出する面84
86 平坦な面
88 放出する画像を形成する面
90 陰極線管
A、B 破線
C 共通の曲率中心
左の曲率中心
、CM’ 曲率中心点
右の曲率中心
E 軸
M 一つの中心を有する軸M
M’ 一つの中心を有する軸の光学的な等価物

Claims (6)

  1. 左の目視する瞳で観察者によって目視される左の画像及び右の目視する瞳で観察者によって目視される右の画像を含む立体虚像を目視する一つの中心を有する自動立体光学装置であって、
    当該装置は、
    (a)前記左の目視する瞳で目視される前記左の画像を形成する左の光学系を含み、
    該系は、
    (1)左の画像の発生器及び左の中間画像を形成する左のリレーレンズを含む、場面の内容を提供する左の画像の発生系、並びに
    (2)前記左の中間画像を受け入れる左の球面に湾曲した拡散面を含む左の投射系を含み、
    前記左の球面に湾曲した面は、左の球面の屈折率分布型ボールレンズと実質的に同心の曲率中心を有し、
    前記左の球面の屈折率分布型ボールレンズは、左の湾曲した画像が形成されるように前記左の球面に湾曲した拡散面から間隔を空けられ、
    前記左の湾曲した画像は、実像であり、
    前記左の湾曲した画像の曲率中心は、前記左の球面の屈折率分布型ボールレンズの曲率中心と一致し、
    前記左の球面の屈折率分布型ボールレンズは、左の球面の屈折率分布型ボールレンズの瞳を有し、
    当該装置は、
    (b)前記右の目視する瞳で目視される前記右の画像を形成する右の光学系を含み、
    該系は、
    (1)右の画像の発生器及び右の中間画像を形成する右のリレーレンズを含む、場面の内容を提供する右の画像の発生系、並びに
    (2)前記右の中間画像を受け入れる右の球面に湾曲した拡散面を含む右の投射系を含み、
    前記右の球面に湾曲した面は、右の球面の屈折率分布型ボールレンズと実質的に同心の曲率中心を有し、
    前記右の球面の屈折率分布型ボールレンズは、右の湾曲した画像が形成されるように前記右の球面に湾曲した拡散面から間隔を空けられ、
    前記右の湾曲した画像は、実像であり、
    前記右の湾曲した画像の曲率中心は、前記右の球面の屈折率分布型ボールレンズの曲率中心と一致し、
    前記右の球面の屈折率分布型ボールレンズは、右の球面の屈折率分布型ボールレンズの瞳を有し、
    当該装置は、
    (c)湾曲した鏡を含み、
    前記湾曲した鏡は、前記左の球面の屈折率分布型ボールレンズ及び前記右の球面の屈折率分布型ボールレンズの間において光学的に中ほどに置かれたそれの曲率中心を有し、
    当該装置は、
    (d)前記湾曲した鏡に向かって前記左及び右の湾曲した画像を反射させるように配置されたビームスプリッターを含み、
    前記湾曲した鏡は、前記左及び右の湾曲した画像の仮想の立体画像を形成するように配置され、
    前記湾曲した鏡は、前記ビームスプリッターを通じて、前記左の目視する瞳で前記左の球面の屈折率分布型ボールレンズの瞳の実像及び前記右の目視する瞳で前記右の球面の屈折率分布型ボールレンズの瞳の実像を形成するように配置される、光学装置。
  2. 前記左の画像の発生器は、液晶デバイスを含む請求項1記載の光学装置。
  3. 前記左の画像の発生器は、ディジタル・マイクロミラー・デバイスを含む請求項1記載の光学装置。
  4. 前記左の画像の発生器は、レーザーを含む請求項1記載の光学装置。
  5. 前記左の画像の発生器は、陰極線管を含む請求項1記載の光学装置。
  6. 前記左の画像の発生器は、回折格子の光弁を含む請求項1記載の光学装置。
JP2004125908A 2003-04-22 2004-04-21 球面の屈折率分布型ボールレンズを備えた一つの中心を有する自動立体光学装置 Pending JP2004326107A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/420,379 US6940645B2 (en) 2003-04-22 2003-04-22 Monocentric autostereoscopic optical apparatus with a spherical gradient-index ball lens

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004326107A true JP2004326107A (ja) 2004-11-18

Family

ID=32962410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004125908A Pending JP2004326107A (ja) 2003-04-22 2004-04-21 球面の屈折率分布型ボールレンズを備えた一つの中心を有する自動立体光学装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6940645B2 (ja)
EP (1) EP1471375A1 (ja)
JP (1) JP2004326107A (ja)
CN (1) CN1540441A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008547047A (ja) * 2005-06-17 2008-12-25 イーストマン コダック カンパニー 立体視聴機器
JP2018501697A (ja) * 2014-11-17 2018-01-18 ヴィジョン エンジニアリング リミテッド 立体観察装置

Families Citing this family (40)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7190496B2 (en) * 2003-07-24 2007-03-13 Zebra Imaging, Inc. Enhanced environment visualization using holographic stereograms
ATE373248T1 (de) * 2003-08-29 2007-09-15 Bae Systems Plc Retroreflektive einrichtung mit gradientindex- linsen
US7525541B2 (en) * 2004-04-05 2009-04-28 Actuality Systems, Inc. Data processing for three-dimensional displays
FR2893720B1 (fr) * 2005-11-21 2008-04-18 Mehmed Yilmaz Dispositif de prise de vues a longue distance
US9182579B2 (en) 2005-11-21 2015-11-10 Syt Technologies Device for taking long-distance images
US9843790B2 (en) 2006-03-15 2017-12-12 Fovi 3D, Inc. Dynamic autostereoscopic displays
JP2009530661A (ja) * 2006-03-15 2009-08-27 ゼブラ・イメージング・インコーポレイテッド 動的裸眼立体視ディスプレイ
US20080144174A1 (en) * 2006-03-15 2008-06-19 Zebra Imaging, Inc. Dynamic autostereoscopic displays
KR100823995B1 (ko) 2006-06-29 2008-04-23 오윤식 입체영상 생성 시스템
BRPI0910156B1 (pt) * 2008-06-24 2019-12-24 Zeiss Carl Ag sistema de projeção
CN102301275B (zh) * 2008-12-01 2014-10-08 瑞尔D股份有限公司 用于在中间像面使用空间复用的立体投影系统和方法
US9432591B2 (en) 2009-01-05 2016-08-30 Duke University Multiscale optical system having dynamic camera settings
US9494771B2 (en) 2009-01-05 2016-11-15 Duke University Quasi-monocentric-lens-based multi-scale optical system
US8830377B2 (en) * 2010-01-04 2014-09-09 Duke University Monocentric lens-based multi-scale optical systems and methods of use
US9635253B2 (en) 2009-01-05 2017-04-25 Duke University Multiscale telescopic imaging system
US9395617B2 (en) * 2009-01-05 2016-07-19 Applied Quantum Technologies, Inc. Panoramic multi-scale imager and method therefor
US10725280B2 (en) 2009-01-05 2020-07-28 Duke University Multiscale telescopic imaging system
US8872910B1 (en) * 2009-06-04 2014-10-28 Masoud Vaziri Method and apparatus for a compact and high resolution eye-view recorder
CN102483520B (zh) 2009-06-29 2014-05-28 瑞尔D股份有限公司 在中间像面使用空间复用的立体投影系统
US8118438B2 (en) * 2009-07-24 2012-02-21 Optimet, Optical Metrology Ltd. Method and apparatus for real-time projection onto an object of data obtained from 3-D measurement
CN102043310B (zh) * 2009-10-13 2014-08-27 中强光电股份有限公司 投影系统、投影装置及成像模组
CN101975994B (zh) * 2010-08-27 2012-03-28 中国科学院自动化研究所 多级透镜的三维成像系统
WO2012061571A1 (en) * 2010-11-03 2012-05-10 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Camera systems and methods for gigapixel computational imaging
US8928988B1 (en) 2011-04-01 2015-01-06 The Regents Of The University Of California Monocentric imaging
WO2014074202A2 (en) * 2012-08-20 2014-05-15 The Regents Of The University Of California Monocentric lens designs and associated imaging systems having wide field of view and high resolution
CN103064171B (zh) * 2012-09-29 2014-11-19 北京空间机电研究所 一种高分辨率大视场光学成像系统
CN104570367B (zh) * 2015-01-28 2018-12-18 深圳市安华光电技术有限公司 一种立体显示装置
WO2017106791A1 (en) 2015-12-18 2017-06-22 The Regents Of The University Of California Total internal reflection aperture stop imaging
JP6638450B2 (ja) * 2016-02-15 2020-01-29 三菱電機株式会社 空中映像表示装置
US10571692B2 (en) 2016-03-02 2020-02-25 Facebook Technologies, Llc Field curvature corrected display
US20170336609A1 (en) * 2016-05-18 2017-11-23 Carl Zeiss Ag Catadioptric eyepiece system, eyepiece system and optical system
US10409080B2 (en) * 2017-02-01 2019-09-10 Facebook Technologies, Llc Spherical display using flexible substrates
US10303211B2 (en) * 2017-02-01 2019-05-28 Facebook Technologies, Llc Two part cone display using flexible substrates
CA3053004C (en) * 2017-03-07 2020-09-22 8259402 Canada Inc. Method to control a virtual image in a display
US10691198B1 (en) 2017-09-21 2020-06-23 Facebook Technologies, Llc Attenuation of Narcissus effect in pancake lens assembly
WO2019104350A1 (en) 2017-11-27 2019-05-31 ArmorBlox, Inc. User model-based data loss prevention
CN112352189B (zh) * 2018-06-29 2022-07-22 华为技术有限公司 用于显示三维图像的装置和方法
CN110888240B (zh) * 2019-11-06 2021-08-27 苏州大学 一种Offner型光谱成像光学系统的快速装调方法
US11329722B2 (en) 2020-03-27 2022-05-10 Relative Dynamics Incorporated Optical terminals
CN113867090B (zh) * 2021-09-30 2024-02-09 深圳市火乐科技发展有限公司 投影设备及其光源装置

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4124798A (en) * 1965-12-09 1978-11-07 Thompson Kenneth B Optical viewing apparatus
US3748015A (en) * 1971-06-21 1973-07-24 Perkin Elmer Corp Unit power imaging catoptric anastigmat
US4257672A (en) * 1978-12-28 1981-03-24 International Business Machines Corporation Optical coupler for connecting a light source to an optical transmission line
US4331390A (en) * 1979-10-09 1982-05-25 The Perkin-Elmer Corporation Monocentric optical systems
US4623223A (en) * 1982-12-27 1986-11-18 Kempf Paul S Stereo image display using a concave mirror and two contiguous reflecting mirrors
JPS6323118A (ja) 1986-03-25 1988-01-30 Canon Inc 屈折率分布型レンズ
US4799763A (en) * 1987-03-27 1989-01-24 Canaby Technologies Corporation Paraxial stereoscopic projection system
US4854688A (en) * 1988-04-14 1989-08-08 Honeywell Inc. Optical arrangement
US5206499A (en) * 1989-06-22 1993-04-27 Northrop Corporation Strapdown stellar sensor and holographic multiple field of view telescope therefor
US5502481A (en) * 1992-11-16 1996-03-26 Reveo, Inc. Desktop-based projection display system for stereoscopic viewing of displayed imagery over a wide field of view
CA2085735A1 (en) * 1991-04-22 1992-10-23 Ralph W. Fisher Head-mounted projection display system featuring beam splitter
US5255028A (en) * 1992-05-15 1993-10-19 Kevin Biles Apparatus and method for producing 3-dimensional images
US5319968A (en) * 1992-09-21 1994-06-14 Honeywell Inc. Apparatus for determining 3-axis space craft attitude
US5757544A (en) * 1993-03-09 1998-05-26 Olympus Optical Co., Ltd. Image display apparatus
JPH08511631A (ja) * 1993-05-04 1996-12-03 ゼノテック リサーチ プロプライエタリー リミテッド 立体映像表示ユニット
US5584696A (en) * 1994-07-28 1996-12-17 Evans & Sutherland Computer Corp. Hang gliding simulation system with a stereoscopic display and method of simulating hang gliding
US5838416A (en) * 1997-02-13 1998-11-17 Motorola, Inc. Device and method for enhancing the viewing angle of a display
US5940564A (en) * 1997-08-05 1999-08-17 Picolight, Inc. Device for coupling a light source or receiver to an optical waveguide
US6292305B1 (en) * 1997-08-25 2001-09-18 Ricoh Company, Ltd. Virtual screen display device
US6416181B1 (en) * 2000-12-15 2002-07-09 Eastman Kodak Company Monocentric autostereoscopic optical apparatus and method
US6522474B2 (en) * 2001-06-11 2003-02-18 Eastman Kodak Company Head-mounted optical apparatus for stereoscopic display
US6511182B1 (en) * 2001-11-13 2003-01-28 Eastman Kodak Company Autostereoscopic optical apparatus using a scanned linear image source
US6702442B2 (en) 2002-03-08 2004-03-09 Eastman Kodak Company Monocentric autostereoscopic optical apparatus using resonant fiber-optic image generation
US6550918B1 (en) * 2002-03-19 2003-04-22 Eastman Kodak Company Monocentric autostereoscopic viewing apparatus using resonant fiber-optic image generation

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008547047A (ja) * 2005-06-17 2008-12-25 イーストマン コダック カンパニー 立体視聴機器
JP2018501697A (ja) * 2014-11-17 2018-01-18 ヴィジョン エンジニアリング リミテッド 立体観察装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6940645B2 (en) 2005-09-06
US20040212882A1 (en) 2004-10-28
EP1471375A1 (en) 2004-10-27
CN1540441A (zh) 2004-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004326107A (ja) 球面の屈折率分布型ボールレンズを備えた一つの中心を有する自動立体光学装置
JP3776036B2 (ja) 同一中心の自動立体光学装置
CN106464861B (zh) 沉浸式紧凑显示眼镜
EP1267197B1 (en) Head-mounted optical apparatus for stereoscopic display
JP4233357B2 (ja) 自動立体光学装置
US5999147A (en) Virtual image display device
JP4263461B2 (ja) 自動立体光学装置
JP2023052119A (ja) ヘッドアップディスプレイ用の軸方向に非対称な画像ソース
JP4245965B2 (ja) 走査型線形電気機械変調器を用いた一中心自動立体光学装置
CN110088664A (zh) 用于近眼观察的可穿戴显示器
US20040150884A1 (en) Optical arrangements for head mounted displays
CN109557666A (zh) 近眼光学成像系统、近眼显示装置及头戴式显示装置
JP2003302602A (ja) 自動立体視光学装置
AU2003297061A1 (en) Optical arrangements for head mounted displays
US7226167B2 (en) Autostereoscopic display apparatus
US6871956B1 (en) Autostereoscopic optical apparatus
US7165842B2 (en) Autostereoscopic display apparatus having glare suppression
US6834961B1 (en) Autostereoscopic optical apparatus