JP2004321789A - 芳香剤およびこれを用いた芳香装置 - Google Patents
芳香剤およびこれを用いた芳香装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004321789A JP2004321789A JP2004115258A JP2004115258A JP2004321789A JP 2004321789 A JP2004321789 A JP 2004321789A JP 2004115258 A JP2004115258 A JP 2004115258A JP 2004115258 A JP2004115258 A JP 2004115258A JP 2004321789 A JP2004321789 A JP 2004321789A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fragrance
- heater
- temperature
- aromatic
- natural
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
Abstract
【課題】 天然香料からなる芳香液を用いて、任意に設定した温度で定量的に芳香液の芳香成分を蒸散させることができる芳香剤と、これを用いた芳香装置を提供する。
【解決手段】 天然香料からなる芳香液を粒塊状に形成した吸着担体に吸着させてなる芳香剤であって、芳香液は、天然香料を所定温度において揮発可能にすべく、天然香料と、揮発温度を調節する有機溶剤とを混合して調製したものであることを特徴とする芳香剤12である。また、芳香剤12を加熱する筒状に形成されたヒータ16と、ヒータ16に電源を供給する電源装置20と、ヒータ16の外周面を覆うように配設された断熱材18とにより構成されていることを特徴とする芳香装置10である。
【選択図】 図1
【解決手段】 天然香料からなる芳香液を粒塊状に形成した吸着担体に吸着させてなる芳香剤であって、芳香液は、天然香料を所定温度において揮発可能にすべく、天然香料と、揮発温度を調節する有機溶剤とを混合して調製したものであることを特徴とする芳香剤12である。また、芳香剤12を加熱する筒状に形成されたヒータ16と、ヒータ16に電源を供給する電源装置20と、ヒータ16の外周面を覆うように配設された断熱材18とにより構成されていることを特徴とする芳香装置10である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、エッセンシャルオイル等の天然香料を用いた芳香剤およびこれを用いた芳香装置に関し、より詳細には、天然香料を定量的に蒸散させることが可能な芳香剤およびこれを用いた芳香装置に関する。
従来より、常温において揮発性を有する人工香料を設置したり、人工香料をそのまま又は水等で希釈した後に加熱して香り成分を蒸発させる等によって、香りを楽しむことが行われている。
特に近年においては、健康志向の高まりと共に、人工香料の使用よりも動物や植物から抽出された天然オイルが好まれるようになり、エッセンシャルオイルが広く用いられるようになってきている。
ところで、エッセンシャルオイル等の天然香料を芳香剤として使用する方法として、天然オイルを水や油と共に加熱して、天然オイルの芳香成分を蒸発させる方式の芳香装置として特許文献1に記載されているようなものが提案されている。
特開2002−153550号公報
特に近年においては、健康志向の高まりと共に、人工香料の使用よりも動物や植物から抽出された天然オイルが好まれるようになり、エッセンシャルオイルが広く用いられるようになってきている。
ところで、エッセンシャルオイル等の天然香料を芳香剤として使用する方法として、天然オイルを水や油と共に加熱して、天然オイルの芳香成分を蒸発させる方式の芳香装置として特許文献1に記載されているようなものが提案されている。
特許文献1に記載されている芳香装置によれば、簡単にエッセンシャルオイルから成る芳香液を蒸散させることが可能になり、エッセンシャルオイルを芳香剤として好適に用いることができる。しかしながら、特許文献1に記載されている方法による場合は、香り成分を芳香液、つまりは、液体のものを利用しなければならず、取り扱いが不便であるという課題がある。
また、特許文献1の芳香装置に用いられているエッセンシャルオイルは、ヒノキ油のみを対象にしているため、他のエッセンシャルオイルによっては、さらに高温で加熱しなければならなかったり、加熱部が高温になりすぎてしまい、好適な蒸散ができなくなるそれがある。また、高温で加熱しなければならないエッセンシャルオイルを用いる場合には、火災や火傷のおそれがあることは否めない。
また、特許文献1の芳香装置に用いられているエッセンシャルオイルは、ヒノキ油のみを対象にしているため、他のエッセンシャルオイルによっては、さらに高温で加熱しなければならなかったり、加熱部が高温になりすぎてしまい、好適な蒸散ができなくなるそれがある。また、高温で加熱しなければならないエッセンシャルオイルを用いる場合には、火災や火傷のおそれがあることは否めない。
さらには、気分に応じてエッセンシャルオイルを使い分けすることや、複数種類のエッセンシャルオイルを混合してオリジナルの香りを楽しもうとする場合は、芳香液どうしを調合することになるため、調合した香りが気に入らない場合には、エッセンシャルオイルが無駄になるおそれがある。また、芳香成分の揮発温度の相違により好適に香りが混合されないため、様々な香りを楽しむことができないといった課題もある。
本発明は、以上に述べた課題を解決するためになされたものであり、ヒノキ油以外のエッセンシャルオイルでも好適に使用することができると共に、気分に応じたエッセンシャルオイルの使い分けや、簡単にオリジナルの香りを楽しむと共に、エッセンシャルオイルの無駄使いを無くすことが可能な芳香剤およびこれを用いた芳香装置を提供することを目的としている。
以上の課題を解決し、目的を達成するために、本発明者は以下に示す構成を有している。
すなわち、天然香料からなる芳香液を粒塊状に形成した吸着担体に吸着させてなる芳香剤であって、前記芳香液は、前記天然香料を所定温度において揮発可能にすべく、前記天然香料と揮発温度を調節する有機溶剤とを混合して調製したものであることを特徴とする芳香剤である。
これにより、ヒータの温度を一定温度にすることができると共に、使用する天然香料の種類に拘わらず、所望の温度において定量的に蒸散させることが可能になる。
すなわち、天然香料からなる芳香液を粒塊状に形成した吸着担体に吸着させてなる芳香剤であって、前記芳香液は、前記天然香料を所定温度において揮発可能にすべく、前記天然香料と揮発温度を調節する有機溶剤とを混合して調製したものであることを特徴とする芳香剤である。
これにより、ヒータの温度を一定温度にすることができると共に、使用する天然香料の種類に拘わらず、所望の温度において定量的に蒸散させることが可能になる。
また、前記有機溶剤は、ジ・プロピレングリコールおよび/またはアルコールであることが好ましい。
これにより、例えば揮発温度が高いエッセンシャルオイルや揮発温度が低いエッセンシャルオイルであっても、任意の揮発温度に設定することができるため、ヒータの温度を所定の温度に保つことができると共に、複数種類のエッセンシャルオイル(天然香料)を同時に好適に蒸散させることが可能になる。
これにより、例えば揮発温度が高いエッセンシャルオイルや揮発温度が低いエッセンシャルオイルであっても、任意の揮発温度に設定することができるため、ヒータの温度を所定の温度に保つことができると共に、複数種類のエッセンシャルオイル(天然香料)を同時に好適に蒸散させることが可能になる。
また、前記吸着担体は、珪酸カルシウムであることが好ましい。
これにより、エッセンシャルオイルを固体として用いることができるので、取り扱いが容易になる。
さらに、前記吸着担体には、当該吸着担体における吸着容量の半分程度の量の芳香液を吸着させていることが好ましい。
これにより、エッセンシャルオイルが吸着担体の表面にあらわれないようにすることができるので、刺激の強いエッセンシャルオイルを吸着させた芳香剤であっても、素手で取り扱うことができる。
これにより、エッセンシャルオイルを固体として用いることができるので、取り扱いが容易になる。
さらに、前記吸着担体には、当該吸着担体における吸着容量の半分程度の量の芳香液を吸着させていることが好ましい。
これにより、エッセンシャルオイルが吸着担体の表面にあらわれないようにすることができるので、刺激の強いエッセンシャルオイルを吸着させた芳香剤であっても、素手で取り扱うことができる。
また、他の発明は、上記のいずれかに記載されている芳香剤を加熱する筒状に形成されたヒータと、前記ヒータに電源を供給する電源装置と、前記ヒータの外周面を覆うように配設された断熱材とにより構成されていることを特徴とする芳香装置である。
これにより、天然香料であるエッセンシャルオイルでありながら、所定の温度で定量的に蒸散させることができるため、様々な香りを安全にしかも容易に楽しむことができる。
これにより、天然香料であるエッセンシャルオイルでありながら、所定の温度で定量的に蒸散させることができるため、様々な香りを安全にしかも容易に楽しむことができる。
さらに、前記ヒータは、面状発熱体であることが好ましい。
これにより、専用の温度調整手段を用いることなく、ヒータの温度調整を一定温度に維持することができるとともに、使用電力量を節約することができる。
これにより、専用の温度調整手段を用いることなく、ヒータの温度調整を一定温度に維持することができるとともに、使用電力量を節約することができる。
また、前記ヒータの内部空間に着脱自在に配設され、前記芳香剤を収容する筒状の収容部を備えていることが好ましい。
これにより、芳香剤の出し入れが容易に行えると共に、オリジナルの香りを作る際において、使用する芳香剤の組み合わせを容易に変更することできる。
これにより、芳香剤の出し入れが容易に行えると共に、オリジナルの香りを作る際において、使用する芳香剤の組み合わせを容易に変更することできる。
さらに他の発明は、前記芳香剤を電球からの発熱を利用して加熱する加熱皿と、該加熱皿を前記電球に支持させるための支持部材とにより構成されていることを特徴とする芳香装置である。
これにより、専用の電源装置を必要としない芳香装置を提供することができる。
これにより、専用の電源装置を必要としない芳香装置を提供することができる。
また、前記加熱皿には上面と下面を貫通する通気孔が形成されていることが好ましい。
これにより、電球からの熱を吸収し易くなるため、低電力の電球であっても好適に芳香剤を加熱することが可能になる。
これにより、電球からの熱を吸収し易くなるため、低電力の電球であっても好適に芳香剤を加熱することが可能になる。
本発明によれば、吸着担体に吸着させるエッセンシャルオイル等の天然香料と、揮発温度を調節する有機溶剤とを混合することにより、揮発温度を調整しているので、ヒータの温度を一定温度にすることができると共に、使用するエッセンシャルオイル等の天然香料の種類に拘わらず、所望の温度において好適に蒸散させることが可能になる。
また、使用する有機溶剤によって、天然香料の揮発温度を高くしたり低くしたりすることが自在にできるので、揮発温度が高い天然香料や揮発温度が低い天然香料であっても、任意の揮発温度に近づけることができ、ヒータの温度を所定の温度に保つことができると共に、複数種類のエッセンシャルオイル等の天然香料を同時に好適に蒸散させることが可能になる。
また、使用する有機溶剤によって、天然香料の揮発温度を高くしたり低くしたりすることが自在にできるので、揮発温度が高い天然香料や揮発温度が低い天然香料であっても、任意の揮発温度に近づけることができ、ヒータの温度を所定の温度に保つことができると共に、複数種類のエッセンシャルオイル等の天然香料を同時に好適に蒸散させることが可能になる。
さらに、吸着担体に珪酸カルシウムを用いていることにより、エッセンシャルオイル等の天然香料を固体として用いることができるので、取り扱いが容易になる。
さらにまた、吸着担体における吸着容量の半分程度の量の芳香液を吸着させていることにより、エッセンシャルオイル等の天然香料が吸着担体の表面にあらわれないようにすることができると共に、刺激の強いエッセンシャルオイルであっても、素手で取り扱うことができる。
さらにまた、吸着担体における吸着容量の半分程度の量の芳香液を吸着させていることにより、エッセンシャルオイル等の天然香料が吸着担体の表面にあらわれないようにすることができると共に、刺激の強いエッセンシャルオイルであっても、素手で取り扱うことができる。
また、以上に示した芳香剤を用いた芳香装置としたことにより、天然香料であるエッセンシャルオイルでありながら、様々な香りを安全にしかも容易に楽しむことができる。
さらに、ヒータに面状発熱体を用いたことにより、専用の温度調整手段を用いることなく、ヒータの温度調整を一定温度に維持することができるとともに、使用電力量を節約することができる。
さらにまた、ヒータの内部空間に着脱自在に配設されると共に、芳香剤を収容する収容部を備えていることにより、芳香剤の出し入れが容易に行えると共に、オリジナルの香りを作る際において、使用する芳香剤の組み合わせを容易に変更することできる。
さらに、ヒータに面状発熱体を用いたことにより、専用の温度調整手段を用いることなく、ヒータの温度調整を一定温度に維持することができるとともに、使用電力量を節約することができる。
さらにまた、ヒータの内部空間に着脱自在に配設されると共に、芳香剤を収容する収容部を備えていることにより、芳香剤の出し入れが容易に行えると共に、オリジナルの香りを作る際において、使用する芳香剤の組み合わせを容易に変更することできる。
さらには、芳香装置を前記芳香剤を電球からの発熱を利用して加熱する加熱皿と、該加熱皿を前記電球に支持させるための支持部とにより構成したことにより、専用の電源装置を必要としない芳香装置を提供することができる。
また、加熱皿の下面側は黒色に塗装されていることにより、電球からの熱(赤外線)を吸収し易くなるため、低電力の電球であっても好適に芳香剤を加熱することが可能になる等といった著効を奏する。
また、加熱皿の下面側は黒色に塗装されていることにより、電球からの熱(赤外線)を吸収し易くなるため、低電力の電球であっても好適に芳香剤を加熱することが可能になる等といった著効を奏する。
(芳香剤についての実施の形態)
以下に、本願発明に係る芳香剤について、好適な実施の形態に基づいて詳細に説明する。
本願発明に係る芳香剤は、エッセンシャルオイルを吸着担体に含浸させることにより製造される。なお、エッセンシャルオイルの揮発温度は原材料により異なっているため、所定の温度において芳香成分が揮発するように、無臭の有機溶剤を加えることによってによって、予め揮発温度が調節されている。
以下に、本願発明に係る芳香剤について、好適な実施の形態に基づいて詳細に説明する。
本願発明に係る芳香剤は、エッセンシャルオイルを吸着担体に含浸させることにより製造される。なお、エッセンシャルオイルの揮発温度は原材料により異なっているため、所定の温度において芳香成分が揮発するように、無臭の有機溶剤を加えることによってによって、予め揮発温度が調節されている。
具体的には、レモンやローズマリー等の揮発温度の低い(引火点温度が40℃程度)エッセンシャルオイルを用いる場合には、揮発温度を高くするために、揮発性の低い無色の有機溶剤として、例えばジ・プロピレングリコール(引火点温度138℃)にエッセンシャルオイルを所定の割合で混合する。これにより、揮発性が高いエッセンシャルオイルであっても、有機溶剤により揮発を抑制させることができる。なお、エッセンシャルオイルの揮発温度を高く設定したい場合には、エッセンシャルオイルに対するジ・プロピレングリコールの混合割合を多くすれば良い。このようにエッセンシャルオイルに対するジ・プロピレングリコールの混合割合を変えることにより、揮発温度を任意の揮発温度に設定することができる。
これとは反対に、ゼラニウムやレモングラス等の揮発温度が高い(引火点温度が82〜89℃程度)エッセンシャルオイルを用いる場合には、揮発温度を低くするために、揮発性の高い無色の有機溶剤として、例えばアルコール(引火点温度20℃程度)とエッセンシャルオイルを所定の割合で混合させる。これにより、揮発性が低かったエッセンシャルオイルであっても、有機溶剤が揮発することにより、芳香成分が誘引されて揮発性を向上させることができる。なお、エッセンシャルオイルの揮発温度を低く設定したい場合においては、エッセンシャルオイルに対するアルコールの混合割合を多くすれば良いのは言うまでも無い。
これとは反対に、ゼラニウムやレモングラス等の揮発温度が高い(引火点温度が82〜89℃程度)エッセンシャルオイルを用いる場合には、揮発温度を低くするために、揮発性の高い無色の有機溶剤として、例えばアルコール(引火点温度20℃程度)とエッセンシャルオイルを所定の割合で混合させる。これにより、揮発性が低かったエッセンシャルオイルであっても、有機溶剤が揮発することにより、芳香成分が誘引されて揮発性を向上させることができる。なお、エッセンシャルオイルの揮発温度を低く設定したい場合においては、エッセンシャルオイルに対するアルコールの混合割合を多くすれば良いのは言うまでも無い。
エッセンシャルオイルは自然香料であるので、ロット毎に引火点等の値にばらつきが生じるので、アルコールとエッセンシャルオイルの混合比を適宜変更することにより、任意の揮発温度に設定することができる。
本実施の形態においては、揮発温度が約60℃になるように、エッセンシャルオイルと有機溶剤とを所定の割合で調合して芳香液を調製している。現在、広く用いられているエッセンシャルオイルは、揮発温度が低いもの(例えばレモン)と、揮発温度が高いもの(例えばレモングラス)とで約42℃〜89℃の幅があることや、ヒータによる火傷の事故を防止する観点から芳香液を揮発させる温度を約60℃に設定した。
本実施の形態においては、揮発温度が約60℃になるように、エッセンシャルオイルと有機溶剤とを所定の割合で調合して芳香液を調製している。現在、広く用いられているエッセンシャルオイルは、揮発温度が低いもの(例えばレモン)と、揮発温度が高いもの(例えばレモングラス)とで約42℃〜89℃の幅があることや、ヒータによる火傷の事故を防止する観点から芳香液を揮発させる温度を約60℃に設定した。
以上のようにして調製した芳香液を吸着担体に含浸させて、芳香剤を製造する。芳香剤の吸着担体には多孔質体材料を用いることが可能であるが、本実施の形態では、吸着担体として珪酸カルシウムを用いている。珪酸カルシウムは花弁状結晶構造の物質であり、粒塊状に形成することにより、単位体積あたりの吸着容量が高く、液体保持力が良好であるため、吸着担体として好適である。本実施の形態においては、吸着担体の取り扱いを容易にするために、外径を約6〜9mmとした珪酸カルシウムの球状体を吸着担体として用いている。
まず、芳香液の中に粒塊状に形成された珪酸カルシウムを浸漬して、芳香液を珪酸カルシウムに含浸させる。ここで、粒塊状に形成された珪酸カルシウムが有している吸着容量に対して、半分程度の量まで芳香液を含浸させた後、芳香液の中から珪酸カルシウムを取り出す。取り出した珪酸カルシウムを2〜3日間放置しておくことにより、表面部分に含浸されていた芳香液が珪酸カルシウムの内部に染み込んでいき、珪酸カルシウムの表面が乾いた状態の芳香剤が出来上がる。
このようにして製造された芳香剤は、表乾状態で提供されるので、刺激が強いエッセンシャルオイルからなる芳香液を含浸させた芳香剤であっても、素手で持つことができるため、取り扱いが容易になり好適である。
複数種類のエッセンシャルオイルについて、それぞれのエッセンシャルオイルと、適切な有機溶剤とを調合して、所定温度にて定量的に揮発させることができるように調整した芳香液を作る。揮発温度が調整されたそれぞれの芳香液に、粒塊状に形成した珪酸カルシウムをそれぞれ浸漬して、芳香液を所定量含浸させた後、表乾状態にすれば複数種類の芳香剤を製造することができる。
複数種類のエッセンシャルオイルについて、それぞれのエッセンシャルオイルと、適切な有機溶剤とを調合して、所定温度にて定量的に揮発させることができるように調整した芳香液を作る。揮発温度が調整されたそれぞれの芳香液に、粒塊状に形成した珪酸カルシウムをそれぞれ浸漬して、芳香液を所定量含浸させた後、表乾状態にすれば複数種類の芳香剤を製造することができる。
(芳香装置の実施の形態)
第1の実施の形態においては、エッセンシャルオイルから成る芳香液を含浸させた芳香剤について説明してきたが、本実施の形態においては、第1の実施の形態における芳香剤を用いた芳香装置について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る芳香装置の正面断面図である。
第1の実施の形態においては、エッセンシャルオイルから成る芳香液を含浸させた芳香剤について説明してきたが、本実施の形態においては、第1の実施の形態における芳香剤を用いた芳香装置について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る芳香装置の正面断面図である。
本発明に係る芳香装置10は、第1の実施の形態における製造方法により、所定の温度でエッセンシャルオイルの芳香成分が蒸散するように製造された芳香剤12を収容する収容部14と、芳香剤12を加熱するためのヒータ16と、ヒータ16の外周を覆う外側ケース18と、ヒータ16に電源を供給する電源装置20とによって構成されている。
図2は、収容部14の斜視図である。
収容部14は、後述するヒータ16の内面に設けられ、有底の筒状に形成されている。収容部14には芳香剤12が縦方向に積み重ねられて収容され、外面側からヒータ16により加熱されるため、空気が流入しやすいように、側面14aおよび底面14bには通気孔14cが設けられている。
さらに、収容部14の上部には、収容部14を上下方向に出し入れするための取手14dが配設されている。このように芳香剤12を収容する収容部14が芳香装置10から出し入れ自在に設けられているので、芳香剤12の出し入れを簡単に行うことができる。
これにより、好みに応じて芳香剤12の個数を変えて香りの強さを調整したり、複数種類の芳香剤12を組み合わせて、オリジナルの香りを楽しむことができる。
収容部14は、後述するヒータ16の内面に設けられ、有底の筒状に形成されている。収容部14には芳香剤12が縦方向に積み重ねられて収容され、外面側からヒータ16により加熱されるため、空気が流入しやすいように、側面14aおよび底面14bには通気孔14cが設けられている。
さらに、収容部14の上部には、収容部14を上下方向に出し入れするための取手14dが配設されている。このように芳香剤12を収容する収容部14が芳香装置10から出し入れ自在に設けられているので、芳香剤12の出し入れを簡単に行うことができる。
これにより、好みに応じて芳香剤12の個数を変えて香りの強さを調整したり、複数種類の芳香剤12を組み合わせて、オリジナルの香りを楽しむことができる。
図3は、図1におけるA部分の拡大説明図である。
ヒータ16は、収容部14の外周面を覆うように筒状に形成された筒状ケース24と、筒状ケース24の内周面に巻きつけられた面状発熱体22と、面状発熱体22の内側面に貼着された保護用のアルミニウム等の金属薄膜26とにより構成されている。
また、収容部14とヒータ16の間は密着させているので、ヒータ16の熱が飛散することなく、芳香剤12に効率良く伝えることができる。これにより、芳香剤12に含浸させた香り成分が蒸散し易くなるため好適である。
また、図3に示すように、筒状ケース24の内周面には所定間隔で凸部24aが設けられていて、凸部24aの先端部分に面状発熱体22が配設されているので、面状発熱体22と凸部24aとにより、流動しない空気層が形成されるため、面状発熱体22が発する熱がヒータ外部へ逃げにくい構造にすることが可能になる。さらには、筒状ケース24にアルミ蒸着加工をすることにより、筒状ケース24の内面側からの赤外線を反射させることによって、熱の飛散を防止することができる。
ヒータ16は、収容部14の外周面を覆うように筒状に形成された筒状ケース24と、筒状ケース24の内周面に巻きつけられた面状発熱体22と、面状発熱体22の内側面に貼着された保護用のアルミニウム等の金属薄膜26とにより構成されている。
また、収容部14とヒータ16の間は密着させているので、ヒータ16の熱が飛散することなく、芳香剤12に効率良く伝えることができる。これにより、芳香剤12に含浸させた香り成分が蒸散し易くなるため好適である。
また、図3に示すように、筒状ケース24の内周面には所定間隔で凸部24aが設けられていて、凸部24aの先端部分に面状発熱体22が配設されているので、面状発熱体22と凸部24aとにより、流動しない空気層が形成されるため、面状発熱体22が発する熱がヒータ外部へ逃げにくい構造にすることが可能になる。さらには、筒状ケース24にアルミ蒸着加工をすることにより、筒状ケース24の内面側からの赤外線を反射させることによって、熱の飛散を防止することができる。
このようにして縦型に形成されたヒータ16で、芳香剤12を加熱することにより、熱が逃げにくい状態にすることができる。すなわち、多孔質体である芳香剤12の加熱時間を大幅に短縮することができ、スイッチ投入後に短時間で香りを楽しむことができる。また、芳香成分が蒸散した際に奪われる気化熱による温度低下があっても素早く温度を回復させることができる。さらには、芳香装置10を縦型にしたことにより、省スペースにすることができるため、車内空間等の限られたスペースにおいても好適に使用することができる。
本実施の形態においては、ヒータ16に面状発熱体22を採用している。面状発熱体22は、電源を印加すると直ちに暖まり、発熱のムラがないため、芳香剤12を素早く、しかも均一に加熱することができるため好適である。また、面状発熱体22は、任意の形状に切断したり、折り曲げても断線せず、薄い部材であるため、任意の形状に形成することができるので、安全上、加工上非常に好ましい材料である。
さらに、面状発熱体22は、発熱物質とバインダの混合比を調節することにより、任意のPTC特性を具備させることができるので、温度制御手段を用いなくても、所定の温度を維持することができる。本実施の形態においては、芳香剤12が約60℃に加熱されるように、面状発熱体22の温度を設定している。
さらに、面状発熱体22は、発熱物質とバインダの混合比を調節することにより、任意のPTC特性を具備させることができるので、温度制御手段を用いなくても、所定の温度を維持することができる。本実施の形態においては、芳香剤12が約60℃に加熱されるように、面状発熱体22の温度を設定している。
ヒータ16の外側には、プラスチック等の合成樹脂により円筒状に形成された外側ケース18が設けられている。外側ケース18は2分割された外側ケース片18a、18bを互いに対向させて組み合わせることにより筒状に形成されている。外側ケース18とヒータ16との間に隙間を設けておくことにより、隙間部分に空気が介在して断熱材として作用するから、ヒータ16からの熱を絶縁することができる。外側ケース18の上面と下面はそれぞれ開口しており、外部からの空気を流入可能にしておくことで、常に新鮮な空気が流入するため、暖められた空気が流出し、さらに断熱効果を高めることができる。
外側ケース18の内側面には、電源装置20を保持するための係止溝18cが形成されている。電源装置20は、外側ケース18を組立する際に、係止溝18cに電源装置20の端部を挟持させておくことにより、外側ケース18と一体に形成することができる。
外側ケース18の内側面には、電源装置20を保持するための係止溝18cが形成されている。電源装置20は、外側ケース18を組立する際に、係止溝18cに電源装置20の端部を挟持させておくことにより、外側ケース18と一体に形成することができる。
電源装置20は、図示しない電源コードにより供給された家庭用の交流電流を直流電流に変換してヒータ16に電源を供給するためのものである。
なお、外側ケース18の内部空間には、LED30を配設しても良い。LED30もヒータ16と同様に電源装置20に電気的に接続されている。芳香装置10に電源を投入すると、ヒータ16が加熱されると共に、LED30が発光し、嗅覚のみならず視覚的にも癒しの効果を享受することができる。また、スイッチが投入されていることを確認するにも好適である。本実施の形態のように芳香装置10にLED30を配設する場合においては、LED30が配設された部分の外側ケース18は透明または半透明な材料により形成しておくことが好ましい。
なお、外側ケース18の内部空間には、LED30を配設しても良い。LED30もヒータ16と同様に電源装置20に電気的に接続されている。芳香装置10に電源を投入すると、ヒータ16が加熱されると共に、LED30が発光し、嗅覚のみならず視覚的にも癒しの効果を享受することができる。また、スイッチが投入されていることを確認するにも好適である。本実施の形態のように芳香装置10にLED30を配設する場合においては、LED30が配設された部分の外側ケース18は透明または半透明な材料により形成しておくことが好ましい。
(芳香装置における他の実施の形態)
先の芳香装置の実施の形態においては、電源コードにより家庭用電源を供給するものであったが、家庭用電源がない場所等において使用することができないという課題があった。そこで、本実施の形態においては、電源に電池を用いた形態について図4を参照しながら説明する。図4は、第3の実施の形態に係る芳香装置の正面断面図である。
なお、本実施の形態において、第2の実施の形態と同様の構成部材については、第2の実施の形態と同符号を付すことにより、詳細な説明は省略する。
先の芳香装置の実施の形態においては、電源コードにより家庭用電源を供給するものであったが、家庭用電源がない場所等において使用することができないという課題があった。そこで、本実施の形態においては、電源に電池を用いた形態について図4を参照しながら説明する。図4は、第3の実施の形態に係る芳香装置の正面断面図である。
なお、本実施の形態において、第2の実施の形態と同様の構成部材については、第2の実施の形態と同符号を付すことにより、詳細な説明は省略する。
本実施の形態における芳香装置10は、扁平な円柱状に形成されている。第2の実施の形態における電源装置20の代わりに、電池40を直列接続するための通電金具42が配設されている。ヒータ16に採用した面状発熱体22は発熱効率が高いので、電源が電池40であっても十分に温度を上昇させることができる。
本実施の形態においては、外側ケース18とヒータ16との間の隙間部分に、単2型の乾電池40を4本が収容可能に設けられている。また、4本の電池40が直列接続になるようにそれぞれの電池40の端子が通電金具42により電気的に接続されている。
このように、本実施の形態による芳香装置10によれば、コードレスであるため、どこにでも持ち運びすることができ、場所を選ばずに芳香剤の香りを楽しんだり、虫除け等に用いることができるため非常に好適である。
本実施の形態においては、外側ケース18とヒータ16との間の隙間部分に、単2型の乾電池40を4本が収容可能に設けられている。また、4本の電池40が直列接続になるようにそれぞれの電池40の端子が通電金具42により電気的に接続されている。
このように、本実施の形態による芳香装置10によれば、コードレスであるため、どこにでも持ち運びすることができ、場所を選ばずに芳香剤の香りを楽しんだり、虫除け等に用いることができるため非常に好適である。
なお、他の電源を用いた形態として、パソコンのUSB端子(図示せず)から電源を供給する形態とすることももちろん可能である。また、パソコンのUSB端子から電源を供給する場合には、パソコンのUSB端子のハブ部分にヒータ16を埋め込んで配設し、ハブ部分に配設したヒータ16に芳香剤12を加熱させたUSBハブ一体型の芳香装置10を埋め込む形態が考えられる。
また、図3に示した電池用芳香装置から電池部分を取り除いて創出したスペースに、ヒータ16とハブを配設し、パソコンのUSB端子から電源を供給する形態とすることも可能である。
また、図3に示した電池用芳香装置から電池部分を取り除いて創出したスペースに、ヒータ16とハブを配設し、パソコンのUSB端子から電源を供給する形態とすることも可能である。
芳香装置10をパソコンに接続して用いる場合においては、パソコンの記憶手段に芳香装置10の動作を制御する制御プログラムを記憶させておくことが好適である。
制御プログラムの一例として、パソコンの記憶手段に記憶されているメールソフトのメール受信部を監視するメール受信監視手段により、メール受信部にメールの受信が確認された際に、メール受信通知手段によりパソコンの制御手段にメール受信信号が送信され、パソコンの制御手段により芳香装置10のヒータ16の電源装置20が印加される制御を可能とする命令系統が組み込まれたプログラムが考えられる。なお、メール受信監視手段とメール受信通知手段は、パソコンの制御手段に一括処理させる形態であっても良いのはもちろんである。
制御プログラムの一例として、パソコンの記憶手段に記憶されているメールソフトのメール受信部を監視するメール受信監視手段により、メール受信部にメールの受信が確認された際に、メール受信通知手段によりパソコンの制御手段にメール受信信号が送信され、パソコンの制御手段により芳香装置10のヒータ16の電源装置20が印加される制御を可能とする命令系統が組み込まれたプログラムが考えられる。なお、メール受信監視手段とメール受信通知手段は、パソコンの制御手段に一括処理させる形態であっても良いのはもちろんである。
また、芳香装置10の外表面部分にLED(図示せず)を配設し、パソコンの制御手段がメールソフトのメール受信部に新着メールを受信したことを認識した際に、制御プログラムにより芳香装置10のヒータ16の電源装置20と共にLEDのオンオフが制御されれば、芳香と光により、新着メールの受信をユーザに通知することができるためさらに好適である。
また、自動車内のアクセサリ電源から電源を供給する形態とすることも可能である。図5は、車内用芳香装置の実施の形態を示す参考壇面図である。この場合においては、電源の供給手段として、一般的に用いられているシガライタ用電源装置を用いれば良いのは言うまでもない。
芳香装置10を自動車内で用いる場合においては、道路の凹凸等による、振動により、芳香装置10内の芳香剤12が飛び出してしまうおそれがある。そこで、図5に示すように収容部14の上端面に蓋50等の芳香剤12の飛び出しを押さえる部材を配設しておくことが好ましい。蓋50の内部面には、スプリング等の付勢部材を配設すれば、芳香剤12が収容部14から飛び出しをより好適に抑えることができる。
また、シガライタ用電源装置の差込部分52が長く形成されているので、シガライタが奥まったところに配設されている車においても使用することが可能である。
芳香装置10を自動車内で用いる場合においては、道路の凹凸等による、振動により、芳香装置10内の芳香剤12が飛び出してしまうおそれがある。そこで、図5に示すように収容部14の上端面に蓋50等の芳香剤12の飛び出しを押さえる部材を配設しておくことが好ましい。蓋50の内部面には、スプリング等の付勢部材を配設すれば、芳香剤12が収容部14から飛び出しをより好適に抑えることができる。
また、シガライタ用電源装置の差込部分52が長く形成されているので、シガライタが奥まったところに配設されている車においても使用することが可能である。
以上に説明した本発明に係る芳香剤12を利用する芳香装置10は、揮発温度調整をしたアロマオイル等の天然香料からなる芳香液を含浸させた芳香剤12を加熱することにより、居住空間内に芳香成分を蒸散させるものであるが、香りの強さを調整する際には、芳香装置10に収容する芳香剤12の数を調整するだけでよい。
また、複数種類の芳香剤12を同時に収容部14に入れて芳香剤12を組み合わせて用いるだけで、簡単にオリジナルの香りを楽しむことができる。これにより、オリジナルの香りを試してみた結果、香りが気に入らない場合には、収容部14から芳香剤12を取り出せばよいだけなので、液体の芳香剤のように異なる芳香剤を調合して新しい芳香剤を作る場合と異なり、芳香剤を無駄にすることがないため経済的でもある。
このように、取り扱いが非常に簡単であり、安全であるため、子供でも老人でも安心して使用することができる。
また、複数種類の芳香剤12を同時に収容部14に入れて芳香剤12を組み合わせて用いるだけで、簡単にオリジナルの香りを楽しむことができる。これにより、オリジナルの香りを試してみた結果、香りが気に入らない場合には、収容部14から芳香剤12を取り出せばよいだけなので、液体の芳香剤のように異なる芳香剤を調合して新しい芳香剤を作る場合と異なり、芳香剤を無駄にすることがないため経済的でもある。
このように、取り扱いが非常に簡単であり、安全であるため、子供でも老人でも安心して使用することができる。
他の形態としては、部屋の中にある電球の熱源の利用が考えられる。特に、電球の周囲がカバー等で囲まれている電気スタンドは、電球の熱が逃げにくいので、本発明に係る芳香剤であっても好適に香り成分を放出させることが可能になる。
本発明の芳香剤は固体であるので、万が一地震等により芳香装置が転倒しても電球部分が漏電するおそれがないので安心して使用することができる。
本発明の芳香剤は固体であるので、万が一地震等により芳香装置が転倒しても電球部分が漏電するおそれがないので安心して使用することができる。
電球用の芳香装置10は図6に示すように、電球70の上部に配設された加熱皿60と、加熱皿60を電球70に支持させる支持部材62とにより構成されている。
加熱皿60の上面周縁部には、載置した芳香剤12が落下しないような壁部60aが立設されている。加熱皿60の下面部には、低電力の電球70であっても好適に芳香剤12を加熱させることができるように図7に示すように球面状等の曲面からなる凹部60bが形成されている。また、加熱皿60は、小電力の電球70であっても好適に芳香剤12を加熱させることができるように、加熱皿60の上下面を貫通する通気孔60cが形成されているのが好ましい。
加熱皿60の上面周縁部には、載置した芳香剤12が落下しないような壁部60aが立設されている。加熱皿60の下面部には、低電力の電球70であっても好適に芳香剤12を加熱させることができるように図7に示すように球面状等の曲面からなる凹部60bが形成されている。また、加熱皿60は、小電力の電球70であっても好適に芳香剤12を加熱させることができるように、加熱皿60の上下面を貫通する通気孔60cが形成されているのが好ましい。
加熱皿60は支持部材62によって電球70に支持されている。電球70に当接する支持部材62の先端部62aには、シリコンゴム等の耐熱性を有するスベリ止め部材を配設しておけば安定した加熱皿60の支持が可能になり好適である。
支持部材62には様々な形状が考えられるが、図6、図7に示すように電球の上部に立脚させる形態や、図8に示すように、電球70のソケット部分を挟持することにより加熱皿60を支持する支持部材62とした形態も考えられる。
支持部材62には様々な形状が考えられるが、図6、図7に示すように電球の上部に立脚させる形態や、図8に示すように、電球70のソケット部分を挟持することにより加熱皿60を支持する支持部材62とした形態も考えられる。
図8に示した電球用の芳香装置10は、加熱皿60の構造は図6、図7に示した加熱皿60の構造と同様であるが、支持部材62の構造が異なっている。図8に示す芳香装置10においては、支持部材62を締付部64により図示しない電球のソケット部分を締め付けることにより固定する形態としている。締付部64には中空構造の立設部65が一体に形成されていて、立設部65の中空部には第2の立設部66が引き出し可能に配設されている。第2の立設部66には、目盛を兼用したストッパ67を所定間隔に設けておけば、電球(70)と加熱皿60の離間距離が一目で確認することができるためより好適である。
この他の形態としては、電球70の側面を挟持する形態も可能であり、いずれの形態を用いても良いのはもちろんである。
この他の形態としては、電球70の側面を挟持する形態も可能であり、いずれの形態を用いても良いのはもちろんである。
以上に説明した実施の形態においては、芳香剤12の香り成分の揮発温度を約60℃に設定したが、これに限定されるものではない。例えば、自動車用の芳香装置10においては、夏場の車内温度が約70℃になることもあるので、揮発温度を約80℃程度に設定しても良いのはもちろんである。
また、本実施の形態においては、芳香剤の吸着担体に珪酸カルシウムを用いているが、珪酸カルシウムの他にアルミナ等のセラミックスや、シリカ系材料による多孔質体を用いることも可能ではある。
また、本実施の形態においては、芳香剤の吸着担体に珪酸カルシウムを用いているが、珪酸カルシウムの他にアルミナ等のセラミックスや、シリカ系材料による多孔質体を用いることも可能ではある。
10 芳香装置
12 芳香剤
14 収容部
16 ヒータ
18 外側ケース
20 電源装置
22 面状発熱体
30 LED
40 電池
50 蓋
60 加熱皿
62 支持部材
70 電球
12 芳香剤
14 収容部
16 ヒータ
18 外側ケース
20 電源装置
22 面状発熱体
30 LED
40 電池
50 蓋
60 加熱皿
62 支持部材
70 電球
Claims (10)
- 天然香料からなる芳香液を粒塊状に形成した吸着担体に吸着させてなる芳香剤であって、
前記芳香液は、前記天然香料を所定温度において揮発可能にすべく、
前記天然香料と、揮発温度を調節する有機溶剤とを混合して調製したものであることを特徴とする芳香剤。 - 前記有機溶剤は、ジ・プロピレングリコールおよび/またはアルコールであることを特徴とする請求項1に記載の芳香剤。
- 前記吸着担体は、珪酸カルシウムであることを特徴とする請求項1または2に記載の芳香剤。
- 前記吸着担体には、当該吸着担体における吸着容量の半分程度の量の芳香液を吸着させていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の芳香剤。
- 請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の芳香剤を加熱する筒状に形成されたヒータと、
前記ヒータに電源を供給する電源装置と、
前記ヒータの外周面を覆うように配設された断熱材とにより構成されていることを特徴とする芳香装置。 - 前記ヒータは、面状発熱体であることを特徴とする請求項5に記載の芳香装置。
- 前記ヒータの内部空間に着脱自在に配設され、前記芳香剤を収容する筒状の収容部を備えていることを特徴とする請求項5または6に記載の芳香装置。
- 請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の芳香剤を電球からの発熱を利用して加熱する加熱皿と、
該加熱皿を前記電球に支持させるための支持部材とにより構成されていることを特徴とする芳香装置。 - 前記加熱皿は、上面側に前記芳香剤を載置する載置部が形成され、下面側には曲面からなる凹部が形成されていることを特徴とする請求項8に記載の芳香装置。
- 前記加熱皿には上面から下面に貫通する通気孔が形成されていることを特徴とする請求項8または9に記載の芳香装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004115258A JP2004321789A (ja) | 2003-04-10 | 2004-04-09 | 芳香剤およびこれを用いた芳香装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003106522 | 2003-04-10 | ||
JP2004115258A JP2004321789A (ja) | 2003-04-10 | 2004-04-09 | 芳香剤およびこれを用いた芳香装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004321789A true JP2004321789A (ja) | 2004-11-18 |
Family
ID=33513042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004115258A Pending JP2004321789A (ja) | 2003-04-10 | 2004-04-09 | 芳香剤およびこれを用いた芳香装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004321789A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009156823A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Shimadzu Corp | においメモリチップ |
CN105148311A (zh) * | 2015-08-18 | 2015-12-16 | 吴青平 | 一种便携式挥发器 |
CN109999210A (zh) * | 2019-04-20 | 2019-07-12 | 阮榛 | 设备内置的散热燃香系统 |
KR20190122396A (ko) * | 2018-04-20 | 2019-10-30 | 김경태 | 가열 증발식 전기발향기 일체형 무드등 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS579112U (ja) * | 1980-06-17 | 1982-01-18 | ||
JPS61145537U (ja) * | 1985-02-28 | 1986-09-08 | ||
JPS62192167A (ja) * | 1986-02-17 | 1987-08-22 | ライオン株式会社 | 芳香剤組成物 |
JPS6316041U (ja) * | 1986-07-17 | 1988-02-02 | ||
JP2000051340A (ja) * | 1998-08-12 | 2000-02-22 | Daiichi Shoji Kk | 芳香剤 |
JP2000111662A (ja) * | 1998-09-30 | 2000-04-21 | Rhythm Watch Co Ltd | 芳香器 |
JP2003102820A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-08 | Seric Ltd | 二酸化塩素式殺菌消臭装置 |
-
2004
- 2004-04-09 JP JP2004115258A patent/JP2004321789A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS579112U (ja) * | 1980-06-17 | 1982-01-18 | ||
JPS61145537U (ja) * | 1985-02-28 | 1986-09-08 | ||
JPS62192167A (ja) * | 1986-02-17 | 1987-08-22 | ライオン株式会社 | 芳香剤組成物 |
JPS6316041U (ja) * | 1986-07-17 | 1988-02-02 | ||
JP2000051340A (ja) * | 1998-08-12 | 2000-02-22 | Daiichi Shoji Kk | 芳香剤 |
JP2000111662A (ja) * | 1998-09-30 | 2000-04-21 | Rhythm Watch Co Ltd | 芳香器 |
JP2003102820A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-08 | Seric Ltd | 二酸化塩素式殺菌消臭装置 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009156823A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Shimadzu Corp | においメモリチップ |
CN105148311A (zh) * | 2015-08-18 | 2015-12-16 | 吴青平 | 一种便携式挥发器 |
KR20190122396A (ko) * | 2018-04-20 | 2019-10-30 | 김경태 | 가열 증발식 전기발향기 일체형 무드등 |
KR102040262B1 (ko) * | 2018-04-20 | 2019-11-04 | 김경태 | 가열 증발식 전기발향기 일체형 무드등 |
CN109999210A (zh) * | 2019-04-20 | 2019-07-12 | 阮榛 | 设备内置的散热燃香系统 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2640287C (en) | Fragrance emanation system | |
US8412029B2 (en) | Fragrance producing lighting device | |
CA2747033C (en) | Fragrance producing lighting device | |
CA2707893C (en) | Electric fragrance diffuser | |
JP2006522617A (ja) | 改善された香り物質送達のための方法、装置、組成物、及びシステム | |
US20140334801A1 (en) | Fragrance producing lighting device | |
US6249645B1 (en) | Potpourri kettle that is adapted for use in a vehicle | |
US20180140735A1 (en) | Encapsulated Air Freshener for Home AC | |
JP2004321789A (ja) | 芳香剤およびこれを用いた芳香装置 | |
US20140268651A1 (en) | Fragrance warmer and light string assembly having the same | |
JP2016166046A (ja) | 乗物用芳香器具 | |
JPS6315956A (ja) | 蒸散器 | |
JP2003190268A (ja) | 芳香器 | |
KR200252056Y1 (ko) | 양초의 불꽃열을 이용한 방향제 훈증기 | |
KR200294509Y1 (ko) | 거치가 용이한 향 발현장치 | |
KR200453039Y1 (ko) | 양초의 불꽃 열을 이용한 암염 방향제 훈증기 | |
KR100365445B1 (ko) | 향 발산장치 | |
JP5100058B2 (ja) | 薬剤蒸散装置 | |
JPS6219177Y2 (ja) | ||
US20170014541A1 (en) | Autonomously powered vapour release device | |
JP2005058734A (ja) | 電気マット蒸散式アロマエッセンシャルオイル、電気マット蒸散式お香、電気マット蒸散式芳香成分と電気マット芳香成分蒸散器。 | |
WO2016143720A1 (ja) | 乗物用芳香器具 | |
KR200358672Y1 (ko) | 램프에 착탈이 가능한 방향 카트리지 | |
JPH0780054A (ja) | 蒸散器及びこれを備えた線香器 | |
EP1407789A1 (en) | Evaporator device of volatile substances |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070409 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080820 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100511 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101026 |