JPH0780054A - 蒸散器及びこれを備えた線香器 - Google Patents
蒸散器及びこれを備えた線香器Info
- Publication number
- JPH0780054A JPH0780054A JP5229927A JP22992793A JPH0780054A JP H0780054 A JPH0780054 A JP H0780054A JP 5229927 A JP5229927 A JP 5229927A JP 22992793 A JP22992793 A JP 22992793A JP H0780054 A JPH0780054 A JP H0780054A
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- Japan
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- heating element
- conductive heating
- incense
- electric circuit
- evaporated
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- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小容量の電源で対応でき、長期に安定して所
望の香りを蒸散させるようにする。 【構成】 セラミックヒータ５に接触すると共に香料あ
るいは消臭剤を収容した容器６から突出した吸上芯７
と、セラミックヒータ５の発熱作用を制御する電気回路
と、これを開閉成するスイッチ10とからなることで、吸
上芯７をセラミックヒータ５にて伝導加熱して香り等を
蒸散させ、かつ疑似線香17と組み合せるとあたかもお線
香をたいているようになる。
望の香りを蒸散させるようにする。 【構成】 セラミックヒータ５に接触すると共に香料あ
るいは消臭剤を収容した容器６から突出した吸上芯７
と、セラミックヒータ５の発熱作用を制御する電気回路
と、これを開閉成するスイッチ10とからなることで、吸
上芯７をセラミックヒータ５にて伝導加熱して香り等を
蒸散させ、かつ疑似線香17と組み合せるとあたかもお線
香をたいているようになる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸散器に関し、詳細に
は、香料、消臭剤等を加熱して空中に蒸散させ、これに
よって所望の香りを部屋内に滞留させてその香りを楽し
み、あるいは、これと反対に好ましくない臭気を効果的
に排除消散させることを可能にした蒸散器及びこれを備
えた線香器に関する。
は、香料、消臭剤等を加熱して空中に蒸散させ、これに
よって所望の香りを部屋内に滞留させてその香りを楽し
み、あるいは、これと反対に好ましくない臭気を効果的
に排除消散させることを可能にした蒸散器及びこれを備
えた線香器に関する。
【０００２】
【従来の技術】所望の香りが、所望の時に自からの周囲
に漂えば、爽快な気分になり、又、精神的にも落ち着
き、新たなる活力を生み出すことは容易に想像すること
が出来る。一方、嫌悪すべき臭気が存在すれば、気分に
苛立ちを覚え、効果的な活動の妨げになることもまた明
らかである。
に漂えば、爽快な気分になり、又、精神的にも落ち着
き、新たなる活力を生み出すことは容易に想像すること
が出来る。一方、嫌悪すべき臭気が存在すれば、気分に
苛立ちを覚え、効果的な活動の妨げになることもまた明
らかである。
【０００３】そこで、従来から所望の香りを空気中に蒸
散させ、あるいはまた、嫌悪すべき臭気を効果的に排除
消散する方法が種々の形態で行われてきた。例えば、ト
イレットに芳香剤を置き常時香りを気散させて、トイレ
ット内のいやな臭気をマスキングしたり、線香のような
芳香剤では燃焼させることによって香りをも楽しむこと
を１つの目的とするものである。
散させ、あるいはまた、嫌悪すべき臭気を効果的に排除
消散する方法が種々の形態で行われてきた。例えば、ト
イレットに芳香剤を置き常時香りを気散させて、トイレ
ット内のいやな臭気をマスキングしたり、線香のような
芳香剤では燃焼させることによって香りをも楽しむこと
を１つの目的とするものである。
【０００４】又、上述のように、香りを空気中に常時蒸
散せず、必要時にのみ香りを蒸散したり、火気を使用し
ないで香りを空気中に蒸散する蒸散器として図８、９に
示すものが知られている。この蒸散器ａは、容器ｂに収
容した香料及び消臭剤等の被蒸散物ｃに吸上芯ｄの一端
を浸し、他端を容器ｂから突出させ、その他端の周囲を
セラミックヒータｅやニクロム線ｆなどの導電性発熱体
で囲み、これら導電性発熱体であるセラミックヒータ
ｅ、ニクロム線ｆに電流を流すことで、吸上芯ｄの他端
を輻射伝熱により加熱して、被蒸散物ｃを蒸散させるも
のである。
散せず、必要時にのみ香りを蒸散したり、火気を使用し
ないで香りを空気中に蒸散する蒸散器として図８、９に
示すものが知られている。この蒸散器ａは、容器ｂに収
容した香料及び消臭剤等の被蒸散物ｃに吸上芯ｄの一端
を浸し、他端を容器ｂから突出させ、その他端の周囲を
セラミックヒータｅやニクロム線ｆなどの導電性発熱体
で囲み、これら導電性発熱体であるセラミックヒータ
ｅ、ニクロム線ｆに電流を流すことで、吸上芯ｄの他端
を輻射伝熱により加熱して、被蒸散物ｃを蒸散させるも
のである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような芳香剤を気散させる方式では、常時芳香剤を気散
させるものであるため、その効果の持続期間が短く、種
々の香りを必要に応じて楽しむことができない。
ような芳香剤を気散させる方式では、常時芳香剤を気散
させるものであるため、その効果の持続期間が短く、種
々の香りを必要に応じて楽しむことができない。
【０００６】又、線香などの芳香剤は焼香することによ
って芳香性を発揮するものであるため、必要時に火気を
必要とするものであり、老人の一人住いのような時に
は、火災等の事故の発生があった場合人身事故になる虞
があり、使用するのに自ずと限界がある。
って芳香性を発揮するものであるため、必要時に火気を
必要とするものであり、老人の一人住いのような時に
は、火災等の事故の発生があった場合人身事故になる虞
があり、使用するのに自ずと限界がある。
【０００７】また、図８、９に示す従来例では、吸上芯
ｄをセラミックヒータｅやニクロム線ｆなどの導電性発
熱体で囲んでいるため発熱面積が大きくなり、吸上芯ｄ
と導電性発熱体との隙間があることや、特にセラミック
ヒータｅの場合内側への印刷が不可能等の結果、小電流
の導電性発熱体を製作する事が、ほとんど不可能な状態
である。従って、従来この種の導電性発熱体を使用する
場合は、全て電源を家庭用の電灯線（100V) を使用しな
ければ、吸上芯ｄを加熱させるだけの電流が得られない
状態であり、単１の乾電池以下の電池の使用は、電池の
寿命を考えれば蒸散器ａとしてはとても使用出来る製品
にはならないものであった。
ｄをセラミックヒータｅやニクロム線ｆなどの導電性発
熱体で囲んでいるため発熱面積が大きくなり、吸上芯ｄ
と導電性発熱体との隙間があることや、特にセラミック
ヒータｅの場合内側への印刷が不可能等の結果、小電流
の導電性発熱体を製作する事が、ほとんど不可能な状態
である。従って、従来この種の導電性発熱体を使用する
場合は、全て電源を家庭用の電灯線（100V) を使用しな
ければ、吸上芯ｄを加熱させるだけの電流が得られない
状態であり、単１の乾電池以下の電池の使用は、電池の
寿命を考えれば蒸散器ａとしてはとても使用出来る製品
にはならないものであった。
【０００８】また、この種の円筒型の導電性発熱体を使
用した場合は、吸上芯ｄの他端を周囲から均等に輻射伝
熱により加熱するために、吸上芯ｄの加熱部分の上下
に、被蒸散物ｃの固形成分が固まり目詰りを起こしやす
くなり、徐々に蒸散量が減少していく状態になってい
た。
用した場合は、吸上芯ｄの他端を周囲から均等に輻射伝
熱により加熱するために、吸上芯ｄの加熱部分の上下
に、被蒸散物ｃの固形成分が固まり目詰りを起こしやす
くなり、徐々に蒸散量が減少していく状態になってい
た。
【０００９】そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたもので、必要時にのみ必要な香り及び消臭の効果を
容易に得ることが可能であると共にこれらの香り及び消
臭等の速効性を期待出来、しかも火災等の危険性がな
く、電池など小容量の電源で対応でき、吸上芯の目詰り
もない蒸散器及びこれを備えた芳香器を提供することを
課題とする。
れたもので、必要時にのみ必要な香り及び消臭の効果を
容易に得ることが可能であると共にこれらの香り及び消
臭等の速効性を期待出来、しかも火災等の危険性がな
く、電池など小容量の電源で対応でき、吸上芯の目詰り
もない蒸散器及びこれを備えた芳香器を提供することを
課題とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の蒸散器は、導電性発熱体と、該導電性発熱
体に接触すると共に香料及び消臭剤等の被蒸散物を収容
した容器から突出した吸上芯と、前記導電性発熱体の発
熱作用を制御する電気回路と、該電気回路を開閉成する
スイッチとからなるものであり、また、前記導電性発熱
体はセラミックヒータであるのが良く、更に前記吸上芯
はその先端部に導電性発熱体をはさむスリットを設けて
あるのが良い。
め、本発明の蒸散器は、導電性発熱体と、該導電性発熱
体に接触すると共に香料及び消臭剤等の被蒸散物を収容
した容器から突出した吸上芯と、前記導電性発熱体の発
熱作用を制御する電気回路と、該電気回路を開閉成する
スイッチとからなるものであり、また、前記導電性発熱
体はセラミックヒータであるのが良く、更に前記吸上芯
はその先端部に導電性発熱体をはさむスリットを設けて
あるのが良い。
【００１１】本発明の線香器は、導電性発熱体と、該導
電性発熱体に接触すると共に線香の香を有する被蒸散物
を収容した容器から突出した吸上芯と、前記導電性発熱
体の発熱作用を制御する電気回路を基板上に一体に構成
すると共に該電気回路内に前記導電性発熱体の発熱作用
と同時に先端が発光する疑似線香を有する配線基板と、
該配線基板上に構成された前記電気回路を開閉成するス
イッチと、を備えたものである。
電性発熱体に接触すると共に線香の香を有する被蒸散物
を収容した容器から突出した吸上芯と、前記導電性発熱
体の発熱作用を制御する電気回路を基板上に一体に構成
すると共に該電気回路内に前記導電性発熱体の発熱作用
と同時に先端が発光する疑似線香を有する配線基板と、
該配線基板上に構成された前記電気回路を開閉成するス
イッチと、を備えたものである。
【００１２】
【作用】上記構成によれば、必要時スイッチをオンする
と、電気回路が閉成になり導電性発熱体を加熱し、これ
に接触している吸上芯の部分を加熱するから、吸上芯内
に含浸している香料及び消臭剤等の被蒸散物が吸上芯に
おける導電性発熱体の非接触部分から蒸散し、この際吸
上芯を必要以上に加熱しないから目詰りが起こりにく
く、一定した被蒸散物の蒸散が継続する。不必要になっ
たらスイッチをオフし、電気回路を開成させ被蒸散物の
蒸散を止める。
と、電気回路が閉成になり導電性発熱体を加熱し、これ
に接触している吸上芯の部分を加熱するから、吸上芯内
に含浸している香料及び消臭剤等の被蒸散物が吸上芯に
おける導電性発熱体の非接触部分から蒸散し、この際吸
上芯を必要以上に加熱しないから目詰りが起こりにく
く、一定した被蒸散物の蒸散が継続する。不必要になっ
たらスイッチをオフし、電気回路を開成させ被蒸散物の
蒸散を止める。
【００１３】
【実施例】以下、本発明の実施例を図１〜７に基づいて
詳述する。図１は本発明の蒸散器を適用した線香器を示
す斜視図、図２は図１のＰ部の拡大拡大断面、図３は線
香器の分解斜視図である。図面において、１は線香器
（蒸散器）を示し、該線香器１は、上部開口部に取付基
板２が設けられている上部ハウジング４ａと内部に電池
３が収納されている下部ハウジング４ｂとで構成される
ハウジング４と、該上部ハウジング４ａの取付基板２の
孔２ａに臨んで後述の配線基板９に取り付けられた導電
性発熱体５と、該導電性発熱体５に接触すると共に香料
及び消臭剤等の被蒸散物を収容した容器６から突出した
吸上芯７と、前記上部ハウジング４ａ内に収納され、且
つ、導電性発熱体５及び極小ランプ（発光素子）８を制
御する後述の電気回路18を組み込んだ配線基板９と、該
電気回路18を開閉成するスイッチ10と、前記ハウジング
４を収納する線香立11とから構成されている。
詳述する。図１は本発明の蒸散器を適用した線香器を示
す斜視図、図２は図１のＰ部の拡大拡大断面、図３は線
香器の分解斜視図である。図面において、１は線香器
（蒸散器）を示し、該線香器１は、上部開口部に取付基
板２が設けられている上部ハウジング４ａと内部に電池
３が収納されている下部ハウジング４ｂとで構成される
ハウジング４と、該上部ハウジング４ａの取付基板２の
孔２ａに臨んで後述の配線基板９に取り付けられた導電
性発熱体５と、該導電性発熱体５に接触すると共に香料
及び消臭剤等の被蒸散物を収容した容器６から突出した
吸上芯７と、前記上部ハウジング４ａ内に収納され、且
つ、導電性発熱体５及び極小ランプ（発光素子）８を制
御する後述の電気回路18を組み込んだ配線基板９と、該
電気回路18を開閉成するスイッチ10と、前記ハウジング
４を収納する線香立11とから構成されている。
【００１４】前記ハウジング４は、電気絶縁性で比較的
熱に強い合成樹脂により構成され、円筒状に形成され上
述のように上部ハウジング４ａ及び下部ハウジング４ｂ
に分かれている。上部ハウジング４ａの上部の開口部に
は、前記取付基板２が取り付けられ、この開口部外周面
には、前記線香立11にハウジング４が収納された時すき
間が生じないように、弾力性のあるゴム部材12が貼り付
けられている。下部ハウジング４ｂは、上端が円板によ
り閉鎖され、下端は開放されており、下端側から前記電
池３を着脱出来るようになっている。尚、下部ハウジン
グ４ｂの下端外周面にはストッパ13が略等間隔をなして
設けられている。このストッパ13によって前記ハウジン
グ４は、前記線香立11に収納された時、線香立11から抜
け落ちないようになっている。
熱に強い合成樹脂により構成され、円筒状に形成され上
述のように上部ハウジング４ａ及び下部ハウジング４ｂ
に分かれている。上部ハウジング４ａの上部の開口部に
は、前記取付基板２が取り付けられ、この開口部外周面
には、前記線香立11にハウジング４が収納された時すき
間が生じないように、弾力性のあるゴム部材12が貼り付
けられている。下部ハウジング４ｂは、上端が円板によ
り閉鎖され、下端は開放されており、下端側から前記電
池３を着脱出来るようになっている。尚、下部ハウジン
グ４ｂの下端外周面にはストッパ13が略等間隔をなして
設けられている。このストッパ13によって前記ハウジン
グ４は、前記線香立11に収納された時、線香立11から抜
け落ちないようになっている。
【００１５】前記導電性発熱体５は、図４に示すような
セラミックヒータを使用している。この導電性発熱体５
には、略正方形をなしたセラミック基板５ａに発熱体５
ｂが嵌め込まれ、該セラミック基板５ａからはリード線
５ｃ、５ｃが延出している。この導電性発熱体５は、前
記配線基板９上に設けられた断熱性を有するヒータ台14
に取り付けられている。そして、この導電性発熱体５の
リード線５ｃ、５ｃは、上部ハウジング４ａ内の配線基
板９に組み込まれた後述する電気回路18に接続されてい
る。
セラミックヒータを使用している。この導電性発熱体５
には、略正方形をなしたセラミック基板５ａに発熱体５
ｂが嵌め込まれ、該セラミック基板５ａからはリード線
５ｃ、５ｃが延出している。この導電性発熱体５は、前
記配線基板９上に設けられた断熱性を有するヒータ台14
に取り付けられている。そして、この導電性発熱体５の
リード線５ｃ、５ｃは、上部ハウジング４ａ内の配線基
板９に組み込まれた後述する電気回路18に接続されてい
る。
【００１６】前記吸上芯７は、図５に示すように、丸棒
状をなし、その一端７ａが広口瓶のような容器６内に入
っている線香の香りの被蒸散物15に浸してあり、他端７
ｂは、容器６のフタ16を貫通して外部に出ており、その
側面が切り取られ平面をなし、前記導電性発熱体５に面
積が広い状態で接触して熱伝導し易いようになってい
る。従って、導電性発熱体５により熱せられて吸上芯７
に吸い上げられている被蒸散物15が蒸散し、実際に線香
が焼香されている状態になる。そして、この被蒸散物15
が通常の香料であれば良い香りが蒸散し、又、消臭機能
を持ったものでは、消臭剤が蒸散されいやな臭いを消臭
することが出来る。
状をなし、その一端７ａが広口瓶のような容器６内に入
っている線香の香りの被蒸散物15に浸してあり、他端７
ｂは、容器６のフタ16を貫通して外部に出ており、その
側面が切り取られ平面をなし、前記導電性発熱体５に面
積が広い状態で接触して熱伝導し易いようになってい
る。従って、導電性発熱体５により熱せられて吸上芯７
に吸い上げられている被蒸散物15が蒸散し、実際に線香
が焼香されている状態になる。そして、この被蒸散物15
が通常の香料であれば良い香りが蒸散し、又、消臭機能
を持ったものでは、消臭剤が蒸散されいやな臭いを消臭
することが出来る。
【００１７】なお、吸上芯７は、図６に示すように、他
端７ｂに前記導電性発熱体５をはさむスリット７ｃを有
するものであっても良い。また、吸上芯７は、耐熱性の
もので不織布のような液体を吸い上げ易いような材質の
ものが選択される。
端７ｂに前記導電性発熱体５をはさむスリット７ｃを有
するものであっても良い。また、吸上芯７は、耐熱性の
もので不織布のような液体を吸い上げ易いような材質の
ものが選択される。
【００１８】前記配線基板９には、吸上芯７及び容器６
が貫通する孔９ａが設けられ、３本の疑似線香17が二等
辺三角形となるように立設されている。この疑似線香17
は、図２に示すようにリード線17ａを線香に疑した緑色
の繊維質材17ｂで囲繞し、先端には白色の繊維材による
灰を疑した灰部17ｃを設け、これら繊維質材17ｂと灰部
17ｃとの間に極小ランプ８からの光が出るようになって
いる。これら３本の疑似線香17は、前記取付基板２を貫
通しており、この取付基板２には、前記スイッチ10が取
り付けられ、このスイッチ10は電気回路18に接続されて
いる。
が貫通する孔９ａが設けられ、３本の疑似線香17が二等
辺三角形となるように立設されている。この疑似線香17
は、図２に示すようにリード線17ａを線香に疑した緑色
の繊維質材17ｂで囲繞し、先端には白色の繊維材による
灰を疑した灰部17ｃを設け、これら繊維質材17ｂと灰部
17ｃとの間に極小ランプ８からの光が出るようになって
いる。これら３本の疑似線香17は、前記取付基板２を貫
通しており、この取付基板２には、前記スイッチ10が取
り付けられ、このスイッチ10は電気回路18に接続されて
いる。
【００１９】前記電気回路18は、配線基板９に組み込ま
れて、その具体的構成はダイオードＤのカソードおよび
前記導電性発熱体５の一方のリード線５ｃが接続されて
いる。又、前記抵抗Ｒ6 の他端には極小ランプ８1 〜3
が並列に接続され、前記トランジスタ Tr1のコレクタに
導電性発熱体５の他方のリード線５ｃ、ダイオードＤの
アノード、極小ランプ８1 〜3 および前記抵抗Ｒ5 の他
端が夫々接続されている。
れて、その具体的構成はダイオードＤのカソードおよび
前記導電性発熱体５の一方のリード線５ｃが接続されて
いる。又、前記抵抗Ｒ6 の他端には極小ランプ８1 〜3
が並列に接続され、前記トランジスタ Tr1のコレクタに
導電性発熱体５の他方のリード線５ｃ、ダイオードＤの
アノード、極小ランプ８1 〜3 および前記抵抗Ｒ5 の他
端が夫々接続されている。
【００２０】次に上記構成になる線香器１の操作方法に
ついて述べる。まず、線香の香りの被蒸散物15の入った
容器６をセットした線香器１を用意して、スイッチ10を
オンすることによりスイッチ10の共通接点10ｂが接続さ
れる。すなわち、コンデンサＣに充電された電荷を介し
て、ベース抵抗Ｒ2 によりコレクタが正常にバイアスさ
れたバッファトランジスタ Tr2がオンとなり、トランジ
スタ Tr1は抵抗Ｒ1 を通じて飽和状態となり、導電性発
熱体５に通電される。抵抗Ｒ2 、抵抗Ｒ1 は電流制限用
抵抗である。この時極小ランプ８1 〜3 は電流制限用抵
抗Ｒ6 を通じて点灯する。コンデンサＣの放電が進行し
トランジスタ Tr2のベース電位が略トランジスタのベー
スエミッタ接続電位の２倍となった時にトランジスタ T
r2、トランジスタ Tr1は遮断する。この時、トランジス
タ Tr1のコレクタ電位は上昇し、バイアス抵抗Ｒ5 及び
Ｒ4 によりトランジスタ Tr3は飽和に至る。この時、コ
ンデンサＣは相互に時定数を形成する抵抗Ｒ3 を通じ略
０電位まで逆方向に充電される。これによって、極小ラ
ンプ８1 〜3 は消灯する。この場合、ダイオードＤは前
記電気回路18の保護抵抗である。この時、導電性発熱体
５には、抵抗Ｒ5 、抵抗Ｒ4 を通じて電流が流れるが、
これらの抵抗を適当に設定することにより発熱するまで
に至らなくすることは容易である。これらの過程により
スイッチ10の共通接点10ｂが、接点10ｃと接続され、ト
ランジスタ Tr1が遮断となるまでの間、例えば、30秒〜
２分間、導電性発熱体５及び極小ランプ８1 〜3 には前
記電池３からの電流が通電され、この30秒〜２分間、該
導電性発熱体５及び極小ランプ８1 〜3 が発熱作用及び
発光作用を営むことになる。尚、ここでは30秒〜２分間
としたが、コンデンサ及び抵抗の容量を変えることによ
り、この30秒〜２分間を短縮、又は延長することも可能
である。
ついて述べる。まず、線香の香りの被蒸散物15の入った
容器６をセットした線香器１を用意して、スイッチ10を
オンすることによりスイッチ10の共通接点10ｂが接続さ
れる。すなわち、コンデンサＣに充電された電荷を介し
て、ベース抵抗Ｒ2 によりコレクタが正常にバイアスさ
れたバッファトランジスタ Tr2がオンとなり、トランジ
スタ Tr1は抵抗Ｒ1 を通じて飽和状態となり、導電性発
熱体５に通電される。抵抗Ｒ2 、抵抗Ｒ1 は電流制限用
抵抗である。この時極小ランプ８1 〜3 は電流制限用抵
抗Ｒ6 を通じて点灯する。コンデンサＣの放電が進行し
トランジスタ Tr2のベース電位が略トランジスタのベー
スエミッタ接続電位の２倍となった時にトランジスタ T
r2、トランジスタ Tr1は遮断する。この時、トランジス
タ Tr1のコレクタ電位は上昇し、バイアス抵抗Ｒ5 及び
Ｒ4 によりトランジスタ Tr3は飽和に至る。この時、コ
ンデンサＣは相互に時定数を形成する抵抗Ｒ3 を通じ略
０電位まで逆方向に充電される。これによって、極小ラ
ンプ８1 〜3 は消灯する。この場合、ダイオードＤは前
記電気回路18の保護抵抗である。この時、導電性発熱体
５には、抵抗Ｒ5 、抵抗Ｒ4 を通じて電流が流れるが、
これらの抵抗を適当に設定することにより発熱するまで
に至らなくすることは容易である。これらの過程により
スイッチ10の共通接点10ｂが、接点10ｃと接続され、ト
ランジスタ Tr1が遮断となるまでの間、例えば、30秒〜
２分間、導電性発熱体５及び極小ランプ８1 〜3 には前
記電池３からの電流が通電され、この30秒〜２分間、該
導電性発熱体５及び極小ランプ８1 〜3 が発熱作用及び
発光作用を営むことになる。尚、ここでは30秒〜２分間
としたが、コンデンサ及び抵抗の容量を変えることによ
り、この30秒〜２分間を短縮、又は延長することも可能
である。
【００２１】このように、スイッチ10をオンすると、導
電性発熱体５及び極小ランプ８1 〜 3 に一定時間通電す
るため、その間導電性発熱体５は発熱し、且つ、各極小
ランプ８1 〜3 、も発光し、その光は疑似線香17の緑色
の繊維質材17ｂと灰を模した灰部17Ｃとの間からもれ、
あたかも線香が焼香しているように見える。そして、こ
の導電性発熱体５に接触している吸上芯７は加熱され、
吸上芯７に含浸している線香の香りの被蒸散物15が蒸散
され、あたかも実際に線香を焼香しているような香りを
発散すると共に、蒸散した香りがあたかも実際に焼香の
煙のように見える。
電性発熱体５及び極小ランプ８1 〜 3 に一定時間通電す
るため、その間導電性発熱体５は発熱し、且つ、各極小
ランプ８1 〜3 、も発光し、その光は疑似線香17の緑色
の繊維質材17ｂと灰を模した灰部17Ｃとの間からもれ、
あたかも線香が焼香しているように見える。そして、こ
の導電性発熱体５に接触している吸上芯７は加熱され、
吸上芯７に含浸している線香の香りの被蒸散物15が蒸散
され、あたかも実際に線香を焼香しているような香りを
発散すると共に、蒸散した香りがあたかも実際に焼香の
煙のように見える。
【００２２】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の蒸散器に
よれば、必要時スイッチをオンすると、電気回路が閉成
になり導電性発熱体を加熱し、これに接触している吸上
芯の部分を加熱するから、吸上芯内に含浸している香料
及び消臭剤等の被蒸散物が吸上芯における導電性発熱体
の非接触部分から蒸散し、この際吸上芯を必要以上に加
熱しないから目詰りが起こりにくく、一定した被蒸散物
の蒸散が継続する。不必要になったらスイッチをオフ
し、電気回路を開成させ被蒸散物の蒸散を止める。従っ
て、吸上芯を加熱するのに輻射伝熱でなく伝導伝熱であ
るから、小電流で良く電池でも長時間使用可能になり、
吸上芯に被蒸散物の乾燥による固形成分が出来にくく目
詰しないから、蒸散性能を定常状態で長く保持できる。
更に、使用時以外では被蒸散物が蒸散することがないか
ら、無駄なく利用することが出来、経済的であり、火気
を使用しないから火災の危険性もない。又、スイッチを
オン・オフすることにより導電性発熱体及び極小ランプ
への通電をオン・オフするから、被蒸散物の香り及び消
臭の成分を必要に応じて短時間に得ることが出来、その
持続性も確保出来る。その間極小ランプなどの発光素子
が発光するため、焼香などの火気を利用した線香に似せ
て、あたかも火が付いているように第３者に観賞させる
ことが出来、火気を使用しない線香器として利用出来
る。
よれば、必要時スイッチをオンすると、電気回路が閉成
になり導電性発熱体を加熱し、これに接触している吸上
芯の部分を加熱するから、吸上芯内に含浸している香料
及び消臭剤等の被蒸散物が吸上芯における導電性発熱体
の非接触部分から蒸散し、この際吸上芯を必要以上に加
熱しないから目詰りが起こりにくく、一定した被蒸散物
の蒸散が継続する。不必要になったらスイッチをオフ
し、電気回路を開成させ被蒸散物の蒸散を止める。従っ
て、吸上芯を加熱するのに輻射伝熱でなく伝導伝熱であ
るから、小電流で良く電池でも長時間使用可能になり、
吸上芯に被蒸散物の乾燥による固形成分が出来にくく目
詰しないから、蒸散性能を定常状態で長く保持できる。
更に、使用時以外では被蒸散物が蒸散することがないか
ら、無駄なく利用することが出来、経済的であり、火気
を使用しないから火災の危険性もない。又、スイッチを
オン・オフすることにより導電性発熱体及び極小ランプ
への通電をオン・オフするから、被蒸散物の香り及び消
臭の成分を必要に応じて短時間に得ることが出来、その
持続性も確保出来る。その間極小ランプなどの発光素子
が発光するため、焼香などの火気を利用した線香に似せ
て、あたかも火が付いているように第３者に観賞させる
ことが出来、火気を使用しない線香器として利用出来
る。
【００２３】更に、前記導電性発熱体の発熱作用を制御
する電気回路を基体上に一体に構成しているので、製造
上容易になりコスト面及び配線が外れるなどのトラブル
を減らすことが出来る等の効果がある。
する電気回路を基体上に一体に構成しているので、製造
上容易になりコスト面及び配線が外れるなどのトラブル
を減らすことが出来る等の効果がある。
【図１】本発明の蒸散器を利用した線香器を示す斜視
図。
図。
【図２】図１のＰ部の拡大断面図。
【図３】線香器の分解斜視図。
【図４】導電性発熱体の斜視図。
【図５】吸上芯及び容器の斜視図。
【図６】他の実施例の吸上芯及び容器の斜視図。
【図７】電気回路図。
【図８】従来例を示す斜視図。
【図９】従来例を示す斜視図。
１ 線香器（蒸散器） ５ 導電性発熱体（セラミックヒータ） ６ 容器 ７ 吸上芯 ７ｃ スリット ９ 配線基板 10 スイッチ 15 被蒸散物 17 疑似線香 18 電気回路
Claims (4)
- 【請求項１】 導電性発熱体と、該導電性発熱体に接触
すると共に香料及び消臭剤等の被蒸散物を収容した容器
から突出した吸上芯と、前記導電性発熱体の発熱作用を
制御する電気回路と、該電気回路を開閉成するスイッチ
とからなることを特徴とする蒸散器。 - 【請求項２】 前記導電性発熱体はセラミックヒータで
ある請求項１記載の蒸散器。 - 【請求項３】 前記吸上芯はその先端部に導電性発熱体
をはさむスリットを設けた請求項１記載の蒸散器。 - 【請求項４】 導電性発熱体と、該導電性発熱体に接触
すると共に線香の香を有する被蒸散物を収容した容器か
ら突出した吸上芯と、前記導電性発熱体の発熱作用を制
御する電気回路を基板上に一体に構成すると共に該電気
回路内に前記導電性発熱体の発熱作用と同時に先端が発
光する疑似線香を有する配線基板と、該配線基板上に構
成された前記電気回路を開閉成するスイッチと、を備え
たことを特徴とする線香器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5229927A JPH0780054A (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 蒸散器及びこれを備えた線香器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5229927A JPH0780054A (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 蒸散器及びこれを備えた線香器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0780054A true JPH0780054A (ja) | 1995-03-28 |
Family
ID=16899922
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5229927A Pending JPH0780054A (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 蒸散器及びこれを備えた線香器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0780054A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008229069A (ja) * | 2007-03-22 | 2008-10-02 | Furappu:Kk | 電子香具および電子線香 |
| CN102758785A (zh) * | 2012-07-24 | 2012-10-31 | 胡积献 | 香薰无叶风扇 |
-
1993
- 1993-09-16 JP JP5229927A patent/JPH0780054A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008229069A (ja) * | 2007-03-22 | 2008-10-02 | Furappu:Kk | 電子香具および電子線香 |
| CN102758785A (zh) * | 2012-07-24 | 2012-10-31 | 胡积献 | 香薰无叶风扇 |
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