JP2004320366A - クライアント装置、ホスト装置、会議システム、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定の操作を行うと(ステップS1のY)、クライアント装置の送信情報生成手段は、あらかじめ保持している接続先IPアドレスへの会議参加要求を生成し(ステップS2)、送受信手段を経てホスト装置に送信する(ステップS3)。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、クライアント装置、ホスト装置、会議システム、プログラム及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビ電話やネットワーク上のミーティング用ソフトなどを用い、電話回線、あるいはインターネットなどのネットワーク網を経由して、遠隔地にいる複数のメンバー間で映像、資料、音声を交換することで会議を行うことは、現在では一般的となってきている。
【0003】
これらのネットワーク会議システムでは、通信を行う複数のメンバーがお互いの電話番号やアドレスを把握していないと通信ができないが、特に近年、モバイルコンピュータ環境が発達してきており、常に同じ場所、同じネットワーク環境から会議に参加するとは限らないため、メンバー全員の連絡先を常に把握しているのは非常に困難である。
【0004】
特許文献1には、無線端末間の通信において、お互いのアドレスを把握するための技術が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、会議グループメンバーリストによって現在会議に参加しているクライアントを管理して、不正なアクセスを防ぐための技術が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−23028号公報
【特許文献2】
特開平10−257064号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来技術によれば、お互いのアドレスを把握し、あるいは、必要なメンバー間のみで会議を行うことが可能であるが、会議のための通信を行うためには通信先のクライアント装置、又は、会議の通信を管理する管理用のホスト装置の接続先を各クライアント装置が知らなければならず、また、複数のグループが通信を行う際に適当なグループ分けをすることが困難となる。
【0008】
本発明の目的は、各クライアントが自分が参加する会議グループについての情報を知ることなく、特定の接続先のアドレスに接続するだけで所望の会議グループに参加することができるようにして、クライアント側では設定や会議グループ内メンバー間の情報伝達を最小限にし、また、ホスト側ではクライアントのグループ分けを接続元のアドレスによって区別することにより容易に行うことができるようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、ホスト装置の管理によりネットワークを介して複数台間の相互通信により会議を行うクライアント装置において、前記会議を行うグループごとに異なる接続先のアドレスにより前記ホスト装置に接続を要求する接続要求手段を備えていることを特徴とするクライアント装置である。
【0010】
したがって、クライアント装置は接続先のアドレスのみによってホスト装置への接続、会議グループへの参加の要求を行うことができ、設定や会議グループ内メンバー間の情報伝達を最小限にすることができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、ネットワークを介して複数台のクライアント装置の各利用者同士が当該クライアント装置の相互通信により会議を行う際に前記クライアント装置からの接続を管理するホスト装置において、前記クライアント装置から前記会議を行うグループごとに異なる接続先のアドレスにより前記接続を受け付ける接続受付手段と、同じ前記アドレスにより前記接続を要求してきた前記クライアント装置を一つの会議グループとして管理する会議グループ管理手段と、
を備えていることを特徴とするホスト装置である。
【0012】
したがって、ホスト装置はクライアント装置のグループ分けを、接続元のアドレスによって区別することにより容易に行うことができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のクライアント装置において、あらかじめ前記接続先のアドレスが設定されている設定手段を備えていることを特徴とする。
【0014】
したがって、設定されている接続先のアドレスによりホスト装置に接続することができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のホスト装置において、あらかじめ前記接続先のアドレスが設定されている第1の設定手段を備えていることを特徴とする。
【0016】
したがって、設定されている接続先のアドレスによりクライアント装置からの接続を受け付けることができる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項2又は4に記載のホスト装置において、前記接続先のアドレスと、そのアドレスに接続する前記クライアント装置の数の上限とが関連付けて設定されている第2の設定手段と、この設定により前記接続先のアドレスに接続する前記クライアント装置の数を制限する制限手段と、を備えていることを特徴とする。
【0018】
したがって、ホスト装置は接続先のアドレスに対応するクライアント数を管理することができるので、不正アクセスの防止を行うことができ、更に接続するクライアント数に応じた料金の課金を行うことができる。
【0019】
請求項6に記載の発明は、請求項2,4又は5に記載のホスト装置において、前記接続先のアドレスと、その有効期限とが関連付けて設定されている第3の設定手段と、この設定により前記有効期限を超えた前記クライアント装置からの接続要求を拒否する拒否手段と、を備えていることを特徴とする。
【0020】
したがって、接続先のアドレスの有効期限を保持するので、会議のための通信を提供する期間ごとに課金を行うことが容易となり、また、特定のアドレスに対する接続を拒否することが一つの会議グループの通信提供を終了することとなり、通信の提供、拒否の選択を容易に行える。
【0021】
請求項7に記載の発明は、請求項2,4,5又は6に記載のホスト装置において、前記第1の設定手段で設定されている前記接続先のアドレスの情報を前記クライアント装置の要求に応じて通知する通知手段を備えていることを特徴とする。
【0022】
したがって、クライアントは接続先のアドレスの情報の通知を受けて各会議に関する情報を持つこととなり、希望の会議への接続を容易に行うことができる。
【0023】
請求項8に記載の発明は、請求項2,4,5,6又は7に記載のホスト装置において、前記会議グループ管理手段は、前記各会議グループの情報を管理していて、前記第1の設定手段で設定されている前記接続先のアドレスがそれぞれ示す各会議グループの情報を公開する条件となる情報を設定する第4の設定手段と、前記各会議グループの情報の要求が前記クライアント装置からあったときは、前記第4の設定手段による設定に応じて前記各会議グループの情報の前記クライアント装置への送信を制限する制限手段と、を備えていることを特徴とする。
【0024】
したがって、会議に参加できるクライアントを制限することによって、適切なメンバーのみが会議に参加できるようにすることができる。
【0025】
請求項9に記載の発明は、請求項2,4,5,6又は7に記載のホスト装置において、前記会議グループ管理手段は、前記各会議グループの情報を管理していて、前記接続先のアドレスがそれぞれ示す各会議グループの議長権限を持つのがそれぞれ何れのクライアント装置であるかについて設定する第5の設定手段と、いずれかの前記会議グループの情報の更新の要求が前記クライアント装置からあったときは、当該クライアント装置が当該会議グループの前記議長権限を持つものとして前記第5の設定手段により設定されていることを条件として前記更新の要求を受け付ける更新手段と、を備えていることを特徴とする。
【0026】
したがって、議長権限を持つクライアントが存在することによって、利用者による会議グループのきめ細かい管理が可能となり、利用状況に従った会議運営が容易となる。
【0027】
請求項10に記載の発明は、ネットワークで接続されたホスト装置と複数台のクライアント装置とを備え、前記ホスト装置の管理により前記クライアント装置の利用者同士による前記クライアント装置間の相互通信により会議を行う会議システムにおいて、前記クライアント装置は、前記会議を行うグループごとに異なる接続先のアドレスにより前記ホスト装置に接続を要求する接続要求手段を備え、前記ホスト装置は、前記クライアント装置から前記会議を行うグループごとに異なる接続先のアドレスにより前記接続を受け付ける接続受付手段と、同じ前記アドレスにより前記接続を要求してきた前記クライアント装置を一つの会議グループとして管理する会議グループ管理手段と、を備えている、ことを特徴とする会議システムである。
【0028】
したがって、クライアント装置は接続先のアドレスのみによってホスト装置への接続、会議グループへの参加の要求を行うことができ、設定や会議グループ内メンバー間の情報伝達を最小限にすることができる。また、ホスト装置はクライアント装置のグループ分けを、接続元のアドレスによって区別することにより容易に行うことができる。
【0029】
請求項11に記載の発明は、ホスト装置の管理によりネットワークを介して複数台間の相互通信により会議を行うクライアント装置としての機能をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムにおいて、前記会議を行うグループごとに異なる接続先のアドレスにより前記ホスト装置に接続を要求する接続要求処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
【0030】
したがって、クライアント装置は接続先のアドレスのみによってホスト装置への接続、会議グループへの参加の要求を行うことができ、設定や会議グループ内メンバー間の情報伝達を最小限にすることができる。
【0031】
請求項12に記載の発明は、ネットワークを介して複数台のクライアント装置の各利用者同士が当該クライアント装置の相互通信により会議を行う際に前記クライアント装置からの接続を管理するホスト装置としての機能をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムにおいて、前記クライアント装置から前記会議を行うグループごとに異なる接続先のアドレスにより前記接続を受け付ける接続受付処理と、同じ前記アドレスにより前記接続を要求してきた前記クライアント装置を一つの会議グループとして管理する会議グループ管理処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
【0032】
したがって、ホスト装置はクライアント装置のグループ分けを、接続元のアドレスによって区別することにより容易に行うことができる。
【0033】
請求項13に記載の発明は、プログラムを記憶した記憶媒体において、請求項11又は12に記載のプログラムを記憶していることを特徴とする記憶媒体である。
【0034】
したがって、記憶されているプログラムにより請求項11又は12に記載の発明と同様の作用、効果を奏することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態について説明する。
【0036】
図1は、この実施の形態である会議システム1の全体構成を示すブロック図である。この会議システム1は、ホスト装置2と、複数台のクライアント装置3とが、インターネット、イントラネットなどのネットワーク4を介して接続されており、クライアント装置3の利用者同士がホスト装置2を介してクライアント装置3により会議を行うためのシステムである。ホスト装置2とクライアント装置3との通信はTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)上で行われる。
【0037】
図2は、ホスト装置2やクライアント装置3となるコンピュータの電気的な接続を示すブロック図である。図2に示すように、ホスト装置2やクライアント装置3は、いずれもPCなどのコンピュータであり、各種演算を行ない、ホスト装置2あるいはクライアント装置3の各部を集中的に制御するCPU11と、各種のROM、RAMからなるメモリ12とが、バス13で接続されている。
【0038】
バス13には、所定のインターフェイスを介して、ハードディスクなどの磁気記憶装置14と、キーボード、マウス、マイク、カメラ、タブレットなどの入力装置15と、表示装置16と、光ディスクなどの記憶媒体17を読み取る記憶媒体読取装置18とが接続され、また、ネットワーク4と通信を行なう所定の通信インターフェイス19が接続されている。なお、記憶媒体17としては、CD,DVDなどの光ディスク、光磁気ディスク、フレキシブルディスクなどの各種メディアを用いることができる。また、記憶媒体読取装置18は、具体的には記憶媒体17の種類に応じて光ディスク装置、光磁気ディスク装置、フレキシブルディスク装置などが用いられる。
【0039】
ホスト装置2、クライアント装置3では、この発明の記憶媒体を実施する記憶媒体17から、この発明のプログラムを実施する通信プログラム20を読み取って、磁気記憶装置14にインストールする。これらのプログラムはインターネットなどのネットワーク4等を介してダウンロードしてインストールするようにしてもよい。このインストールにより、ホスト装置2、クライアント装置3は、それぞれ後述の所定の処理の実行が可能な状態となる。なお、通信プログラム20は、所定のOS上で動作するものであってもよい。
【0040】
図3は、ホスト装置2、クライアント装置3が、それぞれ通信プログラム20に基づいて実行する機能の機能ブロック図である。
【0041】
ホスト装置2は、通信プログラム20に従って、ネットワーク4と接続し、クライアント装置3と情報をやりとりする送受信手段21、会議グループごとの接続先IPアドレスなどの情報を管理して会議グループ管理処理を実現する会議グループ管理手段22、会議に参加しているクライアント装置3の情報を管理するクライアント管理手段23、クライアント装置3から送信された情報を解析する受信情報解析手段24、接続先IPアドレスの有効期限を判定する期限判定手段25の機能を実行する。また、会議グループ管理手段22によって管理される会議グループの情報は、ホスト装置2の磁気記憶装置14などに構築された会議グループデーターベース(DB)26に保存される。
【0042】
また、クライアント装置3は、通信プログラム20に従って、ネットワーク4に接続して、ホスト装置2と情報をやりとりする送受信手段31、参加する会議グループについて、接続先IPアドレスを含む情報を管理する参加会議グループ管理手段32、ホスト装置2に送信する情報を生成する送信情報生成手段33、会議のための情報生成を行う会議情報生成手段34の機能を実行する。
【0043】
次に、会議システム1において実行する処理について説明する。
【0044】
(1)接続時の処理
クライアント装置3が会議に参加するために最初の通信をホスト装置2と行う場合の処理について説明する。図4は、この接続時においてクライアント装置3が実行する処理のフローチャートであり、図5は、ホスト装置2が実行する処理のフローチャートである。
【0045】
クライアント装置3の利用者は、会議参加の際には自己のクライアント装置3を起動し、入力装置15、表示装置16を用いて、接続ボタンを押すなどの会議に参加するための所定の操作を行うと(ステップS1のY)、クライアント装置3の送信情報生成手段33は、あらかじめ保持している接続先IPアドレスへの会議参加要求を生成し(ステップS2)、送受信手段31を経て送信する(接続要求手段、接続要求処理)(ステップS3)。
【0046】
ここでは、IPアドレスが1.1.1.1のクライアント装置3がある会議グループに参加しようとしている場合を例として説明する。会議グループの接続先IPアドレスが1.2.3.4の場合、クライアント装置3から送信される情報の送信元は1.1.1.1、送信先は1.2.3.4ということになる。クライアント装置3が送信する送信先のIPアドレスについては、あらかじめクライアント装置3において設定されているものを用いることができる(設定手段)。
【0047】
ホスト装置2は会議グループ管理手段22によって管理されている接続先IPアドレス宛の情報を全て受け取ることができる。図5に示すように、ホスト装置2のCPU11は、図4の処理を受けて、クライアント装置3からの会議参加要求を受け取ると(接続受付手段、接続受付処理)(ステップS11のY)、受信情報解析手段24によってそこから送信先アドレスと送信元アドレスを取り出す(ステップS12)。会議グループ管理手段22は、会議グループDB26より、受信情報解析手段24から渡されたIPアドレスについての情報を取り出す(ステップS13)。この場合に、会議グループDB26に設定されている接続先IPアドレスについての情報は、例えば、図6に例示するとおりである(第1の設定手段)。
【0048】
図6の例示のように、会議グループDB26に登録されている接続先IPアドレスには、接続有効期限を関連付けて設定することができる(第3の設定手段)。そして、ステップS13で取り出した情報に、この有効期限情報が含まれる場合、期限判定手段25はステップS11のクライアント装置3の要求が、その接続先IPアドレスに付されている有効期限内の要求か否かを判断する(ステップS14,S15)。有効期限外の場合(ステップS15のN)、送受信手段21は、クライアント装置3の要求拒否の返答をクライアント装置3に送信する(拒否手段)(ステップS20)。すなわち、会議グループDB26の有効期限情報は、接続先IPアドレスが示す会議グループにおいて、クライアント装置3が会議に参加できる有効期限を設定するものである。
【0049】
有効期限内の場合(ステップS15のY)、クライアント管理手段23は現在会議に参加しているクライアント装置3の数を判断して(ステップS16)、会議グループDB26に設定されている(第2の設定手段)接続クライアント数上限と比較し、これにより、クライアント数の制限を満たすかどうかを判断する(ステップS17)。すなわち、接続クライアント数上限は、接続先IPアドレスが示す会議グループにおいて、会議に参加しているクライアント装置3の数の上限を示すものである。例えば、図6の例で、接続先IPアドレス1.2.3.4に対して接続が行われた場合、接続クライアント数上限は12である。ここで、クライアント管理手段23が接続先IPアドレス1.2.3.4について管理している現在接続のクライアント装置3に関する情報が図7に示すとおりである場合、クライアント装置3の現在の接続数は5であるので、クライアント1.1.1.1の接続は可能であることになる(ステップS17のY)。
【0050】
クライアント数の制限を超える場合(ステップS17のN)、送受信手段21は要求拒否の返答をクライアント装置3に送信して、特定の接続先IPアドレスに接続するクライアント装置3の数を制限する(制限手段)(ステップS20)。クライアント数が制限内である場合(ステップS17のY)、クライアント管理手段23は接続元IPアドレスを新たに会議に参加するクライアントとして登録する(ステップS18)。これにより、図7に示すように、接続される接続先IPアドレス(この例では、接続先IPアドレスは1.2.3.4)ごとに、クライアントリスト41に接続元IPアドレス(この例では1.1.1.1)と現在の時刻が記録される。そして、送受信手段21により、会議参加許可の返答をクライアント装置3に送信する(ステップS19)。
【0051】
(2)通信時の処理
次に、接続後にクライアント装置3が会議の情報を送受信するために、ホスト装置2と通信を行う場合の動作を説明する。図8、図9は通信時の処理のフローチャートである。図8に示すように、会議参加者はクライアント装置3の入力装置15を用いて会議の情報を入力する。クライアント装置3は、会議を行っているメンバーに対しての情報を、入力された情報に基づいて会議情報生成手段34によって生成し、接続時に用いた接続先IPアドレスに対して送信する(ステップS21)。
【0052】
図9に示すように、ホスト装置2の送受信手段21は情報を受け取り、受信情報解析手段24が接続元IPアドレスと接続先IPアドレスを取得する(ステップS31)。クライアント管理手段23は、接続先IPアドレスについて現在の参加クライアント情報を得て、クライアントリスト41に接続元IPアドレスが含まれるかどうかを判断する(ステップS32)。クライアントリスト41にIPアドレスが含まれない場合、又は、接続先IPアドレスについてのクライアントリスト41が存在しない場合(ステップS33のN)、送受信手段21はグループへの送信拒否の返答をクライアント装置3に送信する(ステップ35)。クライアントリスト41にIPアドレスが含まれる場合(ステップS33のY)、送受信手段21はクライアントリスト41に含まれるその他のクライアント装置3へ受け取った情報を送信する(ステップS34)。
【0053】
(3)終了時の処理
会議での発言が終了し、会議から抜ける場合は、利用者はクライアント装置3から終了操作を行う。クライアント装置3は送信情報生成手段33により終了要求を生成し、接続先IPアドレス宛に送信する。ホスト装置2では、この終了要求を受け取るとクライアント管理手段23が現在の接続クライアントリスト41から終了要求のあった接続元のIPアドレスを削除する。
【0054】
(4)接続グループの追加時
クライアント装置3が参加する会議グループの追加を要求する場合の処理について説明する。図10、図11は接続グループ追加時のフローチャートである。
【0055】
図10に示すように、クライアント装置3は、管理ホストに対して会議グループリストの要求を送信する(ステップS41)。
【0056】
図11に示すように、ホスト装置2は、この要求を受け取り、受信情報解析手段24が接続元IPアドレスと接続先IPアドレスを取得する(ステップS51)。そして、会議グループ管理手段22は会議グループDB26(図6を参照)より全会議グループの情報を取得する(ステップS52)。
【0057】
この場合に、会議グループDB26で各会議グループの情報を公開する条件を設定する公開接続先IPアドレス、公開クライアントアドレス(第4の設定手段)に、会議グループに公開制限情報(図6中で、公開接続先IPアドレス、公開クライアントアドレスが「−」のものは制限なし、「×」のものはこの条件では公開しない、IPアドレスが記されているときは接続先又は接続元のIPアドレスが当該IPアドレスである場合に限り公開することを表す)が含まれる場合は、公開接続先IPアドレス、公開クライアントアドレスから公開できるグループ情報を選択して、公開できるグループ情報を制限する(制限手段)。すなわち、図6の会議グループDB26に登録されている会議グループの情報から会議グループリストを取得する場合、それぞれの公開会議グループIPアドレス、公開クライアントIPアドレスにより。公開できるものを選ぶ。そして、ホスト装置2の送受信手段21はクライアント装置3に対して作成した会議グループリストを送信する(通知手段)(ステップS53)。
【0058】
図10に示すように、クライアント装置3は、この会議グループリストを受信すると(ステップS42のY)、会議グループリストを表示装置16に表示する(ステップS43)。利用者が会議グループリストの表示から希望するグループを選択すると(ステップS44のY)、送信情報生成手段33はグループ情報要求を生成し、送受信手段31よりホスト装置2に送信する(ステップS45)。
【0059】
図10に示すように、このグループ情報要求を送受信手段21で受信すると(ステップS54のY)、会議グループ管理手段22は、要求されたグループについての情報を会議グループDB26より検索し(ステップS55)、クライアント装置3に送信する(ステップS56)。
【0060】
図11に示すように、クライアント装置3では、送受信手段31がこの情報を受け取ると(ステップS46のY)、参加会議グループ管理手段32は会議グループについての情報を保存する(ステップS47)。この場合に、参加会議グループ管理手段32に保存される情報の一例を図12に示す。
【0061】
(5)グループ情報の更新時
議長権限を持つクライアント装置3がホスト装置2上に保管されている会議グループ情報の更新を行う場合の処理を以下に説明する。
【0062】
図13、図14は、グループ情報更新時の処理のフローチャートである。まず、1つのグループには、あらかじめ議長権限を持つクライアント装置3(議長クライアント)を1台以上任意の台数決めておく。この議長クライアントの情報は会議グループDB26に、議長クライアントIPアドレスとして保存されている。この議長クライアントは、クライアント装置3のIPアドレスが固定であると考えられる場合はIPアドレスにより、動的である可能性がある場合はあらかじめクライアント装置3のハード又はソフトにホスト装置2へ情報を送信する際に議長クライアントの識別コードを含めるように設定しておくことで、他のクライアント装置3と区別する。
【0063】
図6に示す会議グループDB26の情報においては、議長クライアントの情報としてIPアドレスが設定されており(第5の設定手段)、この例で、接続先IPアドレス1.2.3.4で表される会議グループにおいては、議長クライアントは2.2.2.2のIPアドレスをもつクライアント装置3である。
【0064】
図13に示すように、議長クライアントであるクライアント装置3より、任意のタイミングで以下の情報の更新要求がホスト装置2に送信される。(ステップS61)
・会議グループの名称作成/更新
・会議の公開条件(クライアント装置3のIPアドレス、参加会議グループなど)
・会議グループの有効期限延長
・接続クライアント数の変更
【0065】
図14に示すように、ホスト装置2は、この情報を受け取ると(ステップS71のY)、そこから受信情報解析手段24が送信元のクライアント装置3および送信先のアドレスを抽出し(ステップS72)、会議グループ管理手段22が議長クライアントであるか否かを判断し(ステップS73)、議長クライアントであれば(ステップS74のY)、要求の内容を会議グループDB26の送信先アドレスが示す会議グループ情報へ反映させるように会議グループDB26を更新する(更新手段)(ステップS75)。なお、送信元クライアントが議長クライアントではない場合(ステップS74のN)、送受信手段21は会議グループ情報の更新拒否返答を送信元のクライアント装置3へ送信する(ステップS76)。
【0066】
【発明の効果】
請求項1,11に記載の発明は、クライアント装置は接続先のアドレスのみによってホスト装置への接続、会議グループへの参加の要求を行うことができ、設定や会議グループ内メンバー間の情報伝達を最小限にすることができる。
【0067】
請求項2,12に記載の発明は、ホスト装置はクライアント装置のグループ分けを、接続元のアドレスによって区別することにより容易に行うことができる。
【0068】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、設定されている接続先のアドレスによりホスト装置に接続することができる。
【0069】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、設定されている接続先のアドレスによりクライアント装置からの接続を受け付けることができる。
【0070】
請求項5に記載の発明は、請求項2又は4に記載の発明において、ホスト装置は接続先のアドレスに対応するクライアント数を管理することができるので、不正アクセスの防止を行うことができ、更に接続するクライアント数に応じた料金の課金を行うことができる。
【0071】
請求項6に記載の発明は、請求項2,4又は5に記載の発明において、接続先のアドレスの有効期限を保持するので、会議のための通信を提供する期間ごとに課金を行うことが容易となり、また、特定のアドレスに対する接続を拒否することが一つの会議グループの通信提供を終了することとなり、通信の提供、拒否の選択を容易に行える。
【0072】
請求項7に記載の発明は、請求項2,4,5又は6に記載の発明において、クライアントは接続先のアドレスの情報の通知を受けて各会議に関する情報を持つこととなり、希望の会議への接続を容易に行うことができる。
【0073】
請求項8に記載の発明は、請求項2,4,5,6又は7に記載の発明において、会議に参加できるクライアントを制限することによって、適切なメンバーのみが会議に参加できるようにすることができる。
【0074】
請求項9に記載の発明は、請求項2,4,5,6又は7に記載の発明において、議長権限を持つクライアントが存在することによって、利用者による会議グループのきめ細かい管理が可能となり、利用状況に従った会議運営が容易となる。
【0075】
請求項10に記載の発明は、クライアント装置は接続先のアドレスのみによってホスト装置への接続、会議グループへの参加の要求を行うことができ、設定や会議グループ内メンバー間の情報伝達を最小限にすることができる。また、ホスト装置はクライアント装置のグループ分けを、接続元のアドレスによって区別することにより容易に行うことができる。
【0076】
請求項13に記載の発明は、記憶されているプログラムにより請求項11又は12に記載の発明と同様の作用、効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である会議システムの全体構成のブロック図である。
【図2】ホスト装置、クライアント装置の電気的な接続のブロック図である。
【図3】会議システムの機能ブロック図である。
【図4】接続時におけるクライアント装置の処理のフローチャートである。
【図5】接続時におけるホスト装置の処理のフローチャートである。
【図6】会議グループデーターベースの概念図である。
【図7】クライアントリストの概念図である。
【図8】通信時におけるクライアント装置の処理のフローチャートである。
【図9】通信時におけるホスト装置の処理のフローチャートである。
【図10】接続グループの追加時におけるクライアント装置の処理のフローチャートである。
【図11】接続グループの追加時におけるホスト装置の処理のフローチャートである。
【図12】参加会議グループ管理手段に保存される情報の一例を示す説明図である。
【図13】グループ情報の更新時におけるクライアント装置の処理のフローチャートである。
【図14】グループ情報の更新時におけるホスト装置の処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 会議システム
2 ホスト装置
3 クライアント装置
17 記憶媒体
20 プログラム
22 会議グループ管理手段
Claims (13)
- ホスト装置の管理によりネットワークを介して複数台間の相互通信により会議を行うクライアント装置において、
前記会議を行うグループごとに異なる接続先のアドレスにより前記ホスト装置に接続を要求する接続要求手段を備えていることを特徴とするクライアント装置。 - ネットワークを介して複数台のクライアント装置の各利用者同士が当該クライアント装置の相互通信により会議を行う際に前記クライアント装置からの接続を管理するホスト装置において、
前記クライアント装置から前記会議を行うグループごとに異なる接続先のアドレスにより前記接続を受け付ける接続受付手段と、
同じ前記アドレスにより前記接続を要求してきた前記クライアント装置を一つの会議グループとして管理する会議グループ管理手段と、
を備えていることを特徴とするホスト装置。 - あらかじめ前記接続先のアドレスが設定されている設定手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のクライアント装置。
- あらかじめ前記接続先のアドレスが設定されている第1の設定手段を備えていることを特徴とする請求項2に記載のホスト装置。
- 前記接続先のアドレスと、そのアドレスに接続する前記クライアント装置の数の上限とが関連付けて設定されている第2の設定手段と、
この設定により前記接続先のアドレスに接続する前記クライアント装置の数を制限する制限手段と、
を備えていることを特徴とする請求項2又は4に記載のホスト装置。 - 前記接続先のアドレスと、その有効期限とが関連付けて設定されている第3の設定手段と、
この設定により前記有効期限を超えた前記クライアント装置からの接続要求を拒否する拒否手段と、
を備えていることを特徴とする請求項2,4又は5に記載のホスト装置。 - 前記第1の設定手段で設定されている前記接続先のアドレスの情報を前記クライアント装置の要求に応じて通知する通知手段を備えていることを特徴とする請求項2,4,5又は6に記載のホスト装置。
- 前記会議グループ管理手段は、前記各会議グループの情報を管理していて、
前記第1の設定手段で設定されている前記接続先のアドレスがそれぞれ示す各会議グループの情報を公開する条件となる情報を設定する第4の設定手段と、
前記各会議グループの情報の要求が前記クライアント装置からあったときは、前記第4の設定手段による設定に応じて前記各会議グループの情報の前記クライアント装置への送信を制限する制限手段と、
を備えていることを特徴とする請求項2,4,5,6又は7に記載のホスト装置。 - 前記会議グループ管理手段は、前記各会議グループの情報を管理していて、
前記接続先のアドレスがそれぞれ示す各会議グループの議長権限を持つのがそれぞれ何れのクライアント装置であるかについて設定する第5の設定手段と、
いずれかの前記会議グループの情報の更新の要求が前記クライアント装置からあったときは、当該クライアント装置が当該会議グループの前記議長権限を持つものとして前記第5の設定手段により設定されていることを条件として前記更新の要求を受け付ける更新手段と、
を備えていることを特徴とする請求項2,4,5,6又は7に記載のホスト装置。 - ネットワークで接続されたホスト装置と複数台のクライアント装置とを備え、前記ホスト装置の管理により前記クライアント装置の利用者同士による前記クライアント装置間の相互通信により会議を行う会議システムにおいて、
前記クライアント装置は、
前記会議を行うグループごとに異なる接続先のアドレスにより前記ホスト装置に接続を要求する接続要求手段を備え、
前記ホスト装置は、
前記クライアント装置から前記会議を行うグループごとに異なる接続先のアドレスにより前記接続を受け付ける接続受付手段と、
同じ前記アドレスにより前記接続を要求してきた前記クライアント装置を一つの会議グループとして管理する会議グループ管理手段と、
を備えている、
ことを特徴とする会議システム。 - ホスト装置の管理によりネットワークを介して複数台間の相互通信により会議を行うクライアント装置としての機能をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムにおいて、
前記会議を行うグループごとに異なる接続先のアドレスにより前記ホスト装置に接続を要求する接続要求処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - ネットワークを介して複数台のクライアント装置の各利用者同士が当該クライアント装置の相互通信により会議を行う際に前記クライアント装置からの接続を管理するホスト装置としての機能をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムにおいて、
前記クライアント装置から前記会議を行うグループごとに異なる接続先のアドレスにより前記接続を受け付ける接続受付処理と、
同じ前記アドレスにより前記接続を要求してきた前記クライアント装置を一つの会議グループとして管理する会議グループ管理処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - プログラムを記憶した記憶媒体において、
請求項11又は12に記載のプログラムを記憶していることを特徴とする記憶媒体。
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---|---|---|---|
JP2003110634A JP2004320366A (ja) | 2003-04-15 | 2003-04-15 | クライアント装置、ホスト装置、会議システム、プログラム及び記憶媒体 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015125556A1 (en) * | 2014-02-24 | 2015-08-27 | Ricoh Company, Ltd. | Information providing apparatus, recording medium, and information providing method |
US10671334B2 (en) | 2018-02-14 | 2020-06-02 | Ricoh Company, Ltd. | Print system, print server, management server, and job list providing method |
KR20200069019A (ko) * | 2018-12-06 | 2020-06-16 | 에스케이텔레콤 주식회사 | 통화 서비스 제공 서버 및 방법 |
-
2003
- 2003-04-15 JP JP2003110634A patent/JP2004320366A/ja active Pending
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