JP2004318827A - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 対象画像において、2つの隣接する画像オブジェクトである対象画像オブジェクトと隣接画像オブジェクトの中間の特性を有する境界領域を検出し、対象画像オブジェクトの特性を有する対象画像オブジェクト領域に接する境界領域の画素から、隣接画像オブジェクトの特性を有する隣接画像オブジェクト領域に接する境界領域の画素への、特性の変化に基づいて、境界領域に属する画素の画素情報を生成する。
【選択図】 図2
Description
図20から図23を参照しながら、従来の領域分離処理よる合成画像の生成方法について説明する。
図20は、縦3×横3画素のビットマップデータを示す模式図であり、図21は、エッジ判定による合成画像生成処理のフローチャートを示す図である。
また、対象画像の中の対象画像オブジェクト領域を他の画像である背景画像に合成して合成画像を生成する場合、対象画像を撮影したときの撮影条件と、背景画像を撮影したときの撮影条件の差異をなくすように、撮影条件に基づいて、対象画像オブジェクト領域の画像情報と背景画像の画像情報のどちらか一方の一部の領域または全部の領域の画像情報を調整していた。
[発明1]発明1の画像処理方法は、
複数個の画素の集合によって構成される対象画像を、複数個の画像オブジェクト領域毎に検出する画像処理方法であって、隣接する画像オブジェクト領域の一方の前記画像オブジェクト領域を第1画像オブジェクト領域とし、他方の前記画像オブジェクト領域を第2画像オブジェクト領域としたとき、前記第1画像オブジェクト領域を構成する第1画素群と、前記第2画像オブジェクト領域を構成する第2画素群とに挟まれた境界画素群を、前記画素の画素情報及び所定の領域判定条件に基づいて、前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界領域として検出するようにしたことを特徴とする画像処理方法である。
ここで、本発明にいう「画素情報」とは、後述するRGB値やCMYK値等の画素値に加え、対象画像中の画素位置等を含む情報のことをいう(以下の、画像処理装置及び画像処理プログラムにおいて同じである)。
[発明2]発明2の画像処理方法は、
複数個の画素の集合によって構成される対象画像を、複数個の画像オブジェクト領域に分割する画像処理方法であって、隣接する画像オブジェクト領域の一方の前記画像オブジェクト領域を第1画像オブジェクト領域とし、他方の前記画像オブジェクト領域を第2画像オブジェクト領域としたとき、前記第1画像オブジェクト領域を構成する第1画素群と、前記第2画像オブジェクト領域を構成する第2画素群とに挟まれた境界画素群を、前記画素の画素情報及び所定の領域判定条件に基づいて、前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界領域として検出し、その後、当該境界領域を構成する画素値に基づいて当該境界領域内に分割線を決定し、当該分割線を境に前記境界領域内を、前記第1画像オブジェクト領域側と前記第2画像オブジェクト領域側とに分割するようにしたことを特徴とする画像処理方法である。
発明2に記載の画像処理方法において、前記境界領域内における分割線は、前記第1画像オブジェクト領域との境界に沿って位置する画素の画素値と、前記第2画像オブジェクト領域との境界に沿って位置する画素の画素値との中間の値又は中間の値に最も近い画素値を有する画素を選択し、選択した画素同士を前記境界に沿って連続した線を用いるようにしたことを特徴とする画像処理方法。
複数個の画素の集合によって構成される対象画像中に存在する任意の画像オブジェクト領域を他の背景画像に合成する画像処理方法であって、前記任意の画像オブジェクト領域を、前記画素の画素情報及び所定の領域判定条件に基づいて、当該画像オブジェクトと境界領域を介して隣接する他の画像オブジェクト領域から前記境界領域と共に分割し、当該画像オブジェクト領域を前記境界領域と共に他の背景画像に合成すると共に、前記境界領域を構成する画素群の画素値を、前記背景画像を構成する画素群の画素値に応じて調整するようにしたことを特徴とする画像処理方法である。
ここで、前記境界領域や前記背景画像を構成する画素群の「画素値」とは、例えば、画その色を表す値であって、表現方法としては、RGB値、CMYK値、CIELabやXYZなどの表色系における色座標、輝度/色差、色相/彩度/明度などがある。また、これらに加えて透明度値を画素値として持つことがある(以下の画像処理装置及びプログラムおいて同じである)。
発明4に記載の画像処理方法において、前記境界領域を構成する画素群の画素値を、前記背景画像側になるに従って当該背景画像を構成する画素群の画素値との差異が徐々に小さくなるように調整するようにしたことを特徴とする画像処理方法である。
発明4に記載の画像処理方法において、前記境界領域を構成する画素群の画素値の透明度を、前記背景画像側になるに従って徐々に大きくなるように調整するようにしたことを特徴とする画像処理方法である。
発明1〜6のいずれかに記載の画像処理方法において、前記所定の領域判定条件が下記の条件1〜3であることを特徴とする画像処理方法である。
(条件2)前記境界画素群は、隣接する前記画素間における前記画素値の差異が前記所定の閾値A以上、かつ、前記画素値の変化の差異が所定の閾値Bよりも小さい、前記所定の方向に前記第1画素群より連続した画素群であり、
(条件3)前記第2画素群は、隣接する前記画素間における前記画素値の差異が前記所定の閾値Aよりも小さい、かつ、前記第1画素群との前記画素値の差異が所定の閾値C以上である、前記所定の方向に前記境界画素群より連続した画素群である。
複数個の画素の集合によって構成される対象画像を、複数個の画像オブジェクト領域毎に検出する画像処理装置であって、隣接する画像オブジェクト領域の一方の前記画像オブジェクト領域を第1画像オブジェクト領域とし、他方の前記画像オブジェクト領域を第2画像オブジェクト領域としたとき、前記第1画像オブジェクト領域を構成する第1画素群と、前記第2画像オブジェクト領域を構成する第2画素群とに挟まれた境界画素群を、前記画素の画素情報及び所定の領域判定条件に基づいて、前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界領域として検出する境界領域検出手段を備えたことを特徴とする画像処理装置である。
[発明9]発明9の画像処理装置は、
複数個の画素の集合によって構成される対象画像を、複数個の画像オブジェクト領域に分割する画像処理装置であって、隣接する画像オブジェクト領域の一方の前記画像オブジェクト領域を第1画像オブジェクト領域とし、他方の前記画像オブジェクト領域を第2画像オブジェクト領域としたとき、前記第1画像オブジェクト領域を構成する第1画素群と、前記第2画像オブジェクト領域を構成する第2画素群とに挟まれた境界画素群を、前記画素の画素情報及び所定の領域判定条件に基づいて、前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界領域として検出する境界領域検出手段と、その後、当該境界領域を構成する画素値に基づいて当該境界領域内に分割線を決定し、当該分割線を境に前記境界領域内を、前記第1画像オブジェクト領域側と前記第2画像オブジェクト領域側とに分割する境界領域分割手段とを備えたことを特徴とする画像処理方法である。
発明9に記載の画像処理装置において、境界領域分割手段によって決定される前記境界領域内における分割線は、前記第1画像オブジェクト領域との境界に沿って位置する画素の画素値と、前記第2画像オブジェクト領域との境界に沿って位置する画素の画素値との中間の値又は中間の値に最も近い画素値を有する画素を選択し、選択した画素同士を前記境界に沿って連続した線を用いるようになっていることを特徴とする画像処理方法である。
複数個の画素の集合によって構成される対象画像中に存在する任意の画像オブジェクト領域を他の背景画像に合成する画像処理装置であって、前記画素の画素情報及び所定の領域判定条件に基づいて、前記任意の画像オブジェクト領域を、当該画像オブジェクトと境界領域を介して隣接する他の画像オブジェクト領域から前記境界領域と共に分割する画像オブジェクト分割手段と、当該画像オブジェクト領域を前記境界領域と共に他の背景画像に合成すると共に、前記境界領域を構成する画素群の画素値を、前記背景画像を構成する画素群の画素値に応じて調整する画素値調整手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置である。
発明11に記載の画像処理装置において、前記画素値調整手段は、前記境界領域を構成する画素群の画素値を、前記背景画像側になるに従って当該背景画像を構成する画素群の画素値との差異が徐々に小さくなるように調整するようになっていることを特徴とする画像処理装置である。
発明11に記載の画像処理装置において、前記画素値調整手段は、前記境界領域を構成する画素群の画素値の透明度を、前記背景画像側になるに従って徐々に大きくなるように調整するようになっていることを特徴とする画像処理装置である。
複数個の画素の集合によって構成される対象画像を、複数個の画像オブジェクト領域毎に検出すると共に、当該画像オブジェクト領域を分割して他の背景画像に合成する画像処理装置であって、隣接する画像オブジェクト領域の一方の前記画像オブジェクト領域を第1画像オブジェクト領域とし、他方の前記画像オブジェクト領域を第2画像オブジェクト領域としたとき、前記第1画像オブジェクト領域を構成する第1画素群と、前記第2画像オブジェクト領域を構成する第2画素群とに挟まれた境界画素群を、前記画素の画素情報及び所定の領域判定条件に基づいて、前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界領域として検出する境界領域検出手段と、前記第1画像オブジェクト領域又は第2画像オブジェクト領域のうちいずれか一方を前記境界領域と共に分割して前記背景画像に合成すると共に、前記境界領域を構成する画素群の画素値を、前記背景画像を構成する画素群の画素値に応じて調整する領域情報生成手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置である。
複数個の画素の集合によって構成される対象画像を、複数個の画像オブジェクト領域毎に検出する画像処理プログラムであって、隣接する画像オブジェクト領域の一方の前記画像オブジェクト領域を第1画像オブジェクト領域とし、他方の前記画像オブジェクト領域を第2画像オブジェクト領域としたとき、前記第1画像オブジェクト領域を構成する第1画素群と、前記第2画像オブジェクト領域を構成する第2画素群とに挟まれた境界画素群を、前記画素の画素情報及び所定の領域判定条件に基づいて、前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界領域として検出する境界領域検出手段を、コンピュータに機能させることを特徴とする画像処理プログラムである。
複数個の画素の集合によって構成される対象画像を、複数個の画像オブジェクト領域に分割する画像処理プログラムであって、隣接する画像オブジェクト領域の一方の前記画像オブジェクト領域を第1画像オブジェクト領域とし、他方の前記画像オブジェクト領域を第2画像オブジェクト領域としたとき、前記第1画像オブジェクト領域を構成する第1画素群と、前記第2画像オブジェクト領域を構成する第2画素群とに挟まれた境界画素群を、前記画素の画素情報及び所定の領域判定条件に基づいて、前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界領域として検出する境界領域検出手段と、その後、当該境界領域を構成する画素値に基づいて当該境界領域内に分割線を決定し、当該分割線を境に前記境界領域内を、前記第1画像オブジェクト領域側と前記第2画像オブジェクト領域側とに分割する境界領域分割手段とを備えたことを特徴とする画像処理プログラムである。
発明16に記載の画像処理プログラムにおいて、境界領域分割手段によって決定される前記境界領域内における分割線は、前記第1画像オブジェクト領域との境界に沿って位置する画素の画素値と、前記第2画像オブジェクト領域との境界に沿って位置する画素の画素値との中間の値又は中間の値に最も近い画素値を有する画素を選択し、選択した画素同士を前記境界に沿って連続した線を用いるようになっていることを特徴とする画像処理プログラムである。
複数個の画素の集合によって構成される対象画像中に存在する任意の画像オブジェクト領域を他の背景画像に合成する画像処理プログラムであって、前記任意の画像オブジェクト領域を、当該画像オブジェクトと境界領域を介して隣接する他の画像オブジェクト領域から前記境界領域と共に分割する画像オブジェクト分割手段と、当該画像オブジェクト領域を前記境界領域と共に他の背景画像に合成すると共に、前記境界領域を構成する画素群の画素値を、前記背景画像を構成する画素群の画素値に応じて調整する画素値調整手段とを備えたことを特徴とする画像処理プログラムである。
発明18に記載の画像処理プログラムにおいて、前記画素値調整手段は、前記境界領域を構成する画素群の画素値を、前記背景画像側になるに従って当該背景画像を構成する画素群の画素値との差異が徐々に小さくなるように調整するようになっていることを特徴とする画像処理プログラムである。
発明18に記載の画像処理プログラムにおいて、前記画素値調整手段は、前記境界領域を構成する画素群の画素値の透明度を、前記背景画像側になるに従って徐々に大きくなるように調整するようになっていることを特徴とする画像処理プログラムである。
複数個の画素の集合によって構成される対象画像を、複数個の画像オブジェクト領域毎に検出すると共に、当該画像オブジェクト領域を分割して他の背景画像に合成する画像処理プログラムであって、隣接する画像オブジェクト領域の一方の前記画像オブジェクト領域を第1画像オブジェクト領域とし、他方の前記画像オブジェクト領域を第2画像オブジェクト領域としたとき、前記第1画像オブジェクト領域を構成する第1画素群と、前記第2画像オブジェクト領域を構成する第2画素群とに挟まれた境界画素群を、前記画素の画素情報及び所定の領域判定条件に基づいて、前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界領域として検出する境界領域検出手段と、前記第1画像オブジェクト領域又は第2画像オブジェクト領域のうちいずれか一方を前記境界領域と共に分割して前記背景画像に合成すると共に、前記境界領域を構成する画素群の画素値を、前記背景画像を構成する画素群の画素値に応じて調整する領域情報生成手段と、をコンピュータに機能させることを特徴とする画像処理プログラムである。
複数個の画素によって構成される対象画像を、前記画素の画素情報に基づいて、複数個の画像オブジェクト領域に分割する画像処理装置であって、隣接する画像オブジェクト領域の一方の前記画像オブジェクト領域を第1画像オブジェクト領域とし、他方の前記画像オブジェクト領域を第2画像オブジェクト領域としたとき、前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界およびその近傍に存在する所定の方向に連続した画素群であって、前記第1画像オブジェクト領域の特性と前記第2オブジェクト領域の特性との中間の特性を有する前記画素からなる前記画素群を、所定の領域判定条件に基づいて前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界領域として検出することを特徴とする画像処理装置である。
発明22において、前記対象画像の任意の前記画素である注目画素から前記所定の方向に連続する複数個の前記画素の特性と、前記所定の領域判定条件とに基づいて、前記第1画像オブジェクト領域の特性を有する前記画素からなる第1画素群、前記第2画像オブジェクト領域の特性を有する前記画素からなる第2画素群、または、前記第1画素群と前記第2画素群とに挟まれた境界画素群に属する前記画素を検出し、これらを領域属性により識別する画像変化検出手段と、前記画像変化検出手段によって検出された前記画素の前記領域属性を、前記画素の一つの前記画素情報として所定の記憶部に記憶する画像変化情報記憶手段と、前記画像変化情報記憶手段によって記憶された前記画素の前記領域属性に基づいて、同一の前記領域属性を有する、連続した前記画素から構成される画素群を、閉領域として検出する閉領域検出手段と、前記閉領域検出手段によって検出された前記閉領域が属する前記画像オブジェクト領域または前記境界領域を識別する領域情報を出力する領域情報出力手段と、を備えていることを特徴とする画像処理装置である。
発明23において、前記所定の領域判定条件が、(条件1)前記第1画素群は、隣接する前記画素間における前記画素値の差異が所定の閾値Aよりも小さい、前記注目画素より前記所定の方向へ連続した画素群であり、(条件2)前記境界画素群は、隣接する前記画素間における前記画素値の差異が前記所定の閾値A以上、かつ、前記画素値の変化の差異が所定の閾値Bよりも小さい、前記所定の方向に前記第1画素群より連続した画素群であり、(条件3)前記第2画素群は、隣接する前記画素間における前記画素値の差異が前記所定の閾値Aよりも小さい、かつ、前記第1画素群との前記画素値の差異が所定の閾値C以上である、前記所定の方向に前記境界画素群より連続した画素群であることを特徴とする画像処理装置である。
発明23または24において、前記所定の方向が、前記注目画素の中心と前記注目画素に接する前記画素の中心とを結ぶ線分方向の中の少なくとも異なる2方向であることを特徴とする画像処理装置である。
発明22から25において、検出された前記第1画像オブジェクト領域と前記第2オブジェクト領域との前記境界領域を、所定の境界領域分割条件に基づいて2個の分割境界領域に分割し、前記分割境界領域のそれぞれが前記第1画像オブジェクト領域と前記第2オブジェクト領域のどちらに付属する領域であるかを判定する境界領域処理手段を備えていることを特徴とする画像処理装置である。
発明22から26において、前記対象画像の画像情報を入力し、前記対象画像を前記画像領域に分割するために必要な前記対象画像を構成する前記画素の前記画素情報を生成し、所定の記憶部に記憶する画像入力手段を備えていることを特徴とする画像処理装置である。
これにより、入力した画像処理の対象となる対象画像の画像情報が、どのような形式の情報であっても、画像処理を実行することができる。
発明22から27において、前記所定の領域判定条件を設定し、所定の記憶部に格納する条件設定手段を備えていることを特徴とする画像処理装置である。
これにより、対象画像を画像オブジェクト領域または境界領域に分割するための最適な領域分割条件を設定することができる。
複数個の画素によって構成される対象画像を、前記画素の画素情報に基づいて、複数個の画像領域に分割する画像処理方法であって、隣接する画像オブジェクト領域の一方の前記画像オブジェクト領域を第1画像オブジェクト領域とし、他方の前記画像オブジェクト領域を第2画像オブジェクト領域としたとき、前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界およびその近傍に存在する所定の方向に連続した画素群であって、前記第1画像オブジェクト領域の特性と前記第2オブジェクト領域の特性との中間の特性を有する前記画素からなる前記画素群を、所定の領域判定条件に基づいて前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界領域として検出することを特徴とする画像処理方法である。
発明29において、(a)前記対象画像の任意の前記画素である注目画素から前記所定の方向に連続する複数個の前記画素の特性と、前記所定の領域判定条件とに基づいて、前記第1画像オブジェクト領域の特性を有する前記画素からなる第1画素群、前記第2画像オブジェクト領域の特性を有する前記画素からなる第2画素群、または、前記第1画素群と前記第2画素群とに挟まれた境界画素群に属する前記画素を検出し、これらを領域属性により識別する画像変化検出工程と、(b)前記画像変化検出工程によって検出された前記画素の前記領域属性を、前記画素の一つの前記画素情報として所定の記憶部に記憶する画像変化情報記憶工程と、(c)前記画像変化情報記憶工程によって記憶された前記画素の前記領域属性に基づいて、同一の前記領域属性を有する、連続した前記画素から構成される画素群を、閉領域として検出する閉領域検出工程と、(d)前記閉領域検出手段によって検出された前記閉領域が属する前記画像オブジェクト領域または前記境界領域を識別する領域情報を出力する領域情報出力工程と、を備えていることを特徴とする画像処理方法である。
発明30において、(e)前記画像変化検出工程によって検出された前記第1画像オブジェクト領域と前記第2オブジェクト領域との前記境界領域を、所定の境界領域分割条件に基づいて2個の分割境界領域に分割し、前記分割境界領域のそれぞれが前記第1画像オブジェクト領域と前記第2オブジェクト領域のどちらに付属する領域であるかを判定し、決定する境界領域処理工程を、前記閉領域検出工程(c)と前記領域情報出力工程(d)との間に備えていることを特徴とする画像処理方法である。
複数個の画素によって構成される対象画像を、前記画素の画素情報に基づいて、複数個の画像領域に分割する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、隣接する画像オブジェクト領域の一方の前記画像オブジェクト領域を第1画像オブジェクト領域とし、他方の前記画像オブジェクト領域を第2画像オブジェクト領域としたとき、前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界およびその近傍に存在する所定の方向に連続した画素群であって、前記第1画像オブジェクト領域の特性と前記第2オブジェクト領域の特性との中間の特性を有する前記画素からなる前記画素群を、所定の領域判定条件に基づいて前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界領域として検出する処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
発明32において、画像処理方法の(a)前記対象画像の任意の前記画素である注目画素から前記所定の方向に連続する複数個の前記画素の特性と、前記所定の領域判定条件とに基づいて、前記第1画像オブジェクト領域の特性を有する前記画素からなる第1画素群、前記第2画像オブジェクト領域の特性を有する前記画素からなる第2画素群、または、前記第1画素群と前記第2画素群とに挟まれた境界画素群に属する前記画素を検出し、これらを領域属性により識別する画像変化検出工程と、(b)前記画像変化検出工程によって検出された前記画素の前記領域属性を、前記画素の一つの前記画素情報として所定の記憶部に記憶する画像変化情報記憶工程と、(c)前記画像変化情報記憶工程によって記憶された前記画素の前記領域属性に基づいて、同一の前記領域属性を有する、連続した前記画素から構成される画素群を、閉領域として検出する閉領域検出工程と、(d)前記閉領域検出手段によって検出された前記閉領域が属する前記画像オブジェクト領域または前記境界領域を識別する領域情報を出力する領域情報出力工程と、(e)前記画像変化検出工程によって検出された前記第1画像オブジェクト領域と前記第2オブジェクト領域との前記境界領域を、所定の境界領域分割条件に基づいて2個の分割境界領域に分割し、前記分割境界領域のそれぞれが前記第1画像オブジェクト領域と前記第2オブジェクト領域のどちらに付属する領域であるかを判定する境界領域処理工程と、を実行させるプログラムである。
複数個の画素によって構成される対象画像の画像情報を、前記画素の画素情報に基づいて、複数個の画像オブジェクト領域に分割する画像処理装置であって、前記対象画像の任意の前記画像オブジェクト領域を対象画像オブジェクト領域とし、前記対象画像オブジェクト領域に隣接する前記対象画像の中の前記画像オブジェクト領域を隣接画像オブジェクト領域としたとき、前記対象画像オブジェクト領域と前記隣接画像オブジェクト領域との境界およびその近傍に存在する画素群であって、前記対象画像オブジェクト領域と前記隣接画像オブジェクト領域との中間の特性を有する前記画素によって構成される前記画素群の、所定の方向への前記画素の前記特性の変化に基づいて、前記画素群に対応する領域に属する前記画素の前記画素情報を生成することを特徴とする画像処理装置である。
また、対象画像オブジェクト領域と境界領域とを、背景画像と合成して合成画像を生成するとき、境界領域の画像情報を背景画像の画像情報と適合させることにより、対象画像オブジェクト領域の周囲に違和感のない合成画像を生成することができる。また、境界領域の画像情報から隣接する隣接画像オブジェクト領域の特性による影響を取り除いた情報を、境界領域の画素の画素情報に付加することにより、合成画像生成処理を他の装置において実行する場合においても、対象画像オブジェクト領域の周囲に違和感のない合成画像を生成することができる。
発明34において、前記対象画像オブジェクト領域と前記隣接画像オブジェクト領域との境界部近傍に存在する所定の方向に連続した前記画素群であって、前記対象画像オブジェクト領域の特性と前記隣接オブジェクト領域の特性との中間の特性を有する前記画素からなる前記画素群を、所定の領域判定条件に基づいて境界領域として検出する境界領域検出手段と、前記境界領域に属する画素のうち、前記対象画像オブジェクト領域に接する前記画素から、前記隣接画像オブジェクト領域に接する前記画素までの、前記画素の前記特性の変化に基づいて、前記境界領域に属する前記画素の前記画素情報を生成する領域情報生成手段と、を備えていることを特徴とする画像処理装置である。
また、対象画像オブジェクト領域と境界領域とを、背景画像と合成して合成画像を生成するとき、境界領域の画像情報を背景画像の画像情報と適合させることにより、対象画像オブジェクト領域の周囲に違和感のない合成画像を生成することができる。また、境界領域の画像情報から隣接する隣接画像オブジェクト領域の特性による影響を取り除いた情報を、境界領域の画素の画素情報に付加することにより、合成画像生成処理を他の装置において実行する場合においても、対象画像オブジェクト領域の周囲に違和感のない合成画像を生成することができる。
発明35において、前記領域情報生成手段が、前記対象画像オブジェクト領域と前記境界領域との境界線に直交する方向へ連続する前記画素であって、前記対象画像オブジェクト領域に隣接した前記境界領域の前記画素から前記隣接画像オブジェクト領域に隣接した前記境界領域の前記画素までのすべての前記画素に対して、前記対象画像オブジェクト領域に接する前記画素から前記隣接画像オブジェクト領域に接する前記画素までの特性の変化の割合に基づいて透明度を算出する透明度算出手段を備えていることを特徴とする画像処理装置である。
[発明37]発明37の画像処理装置は、
発明35において、前記領域情報生成手段が、更に、前記対象画像オブジェクト領域および前記境界領域の画素群と背景画像とを合成したときの合成画像において前記境界領域に隣接する前記背景画像の前記画像情報と前記透明度算出手段によって算出された前記透明度とに基づいて、前記境界領域に属する前記画素の前記画素情報を前記背景画像に適合した情報に更新し、前記合成画像の前記画像情報を生成する合成画像情報生成手段を備えていることを特徴とする画像処理装置である。
[発明38]発明38の画像処理装置は、
発明35において、前記画像オブジェクト領域の前記領域情報と、前記境界領域に属する前記画素の前記画素情報に、前記透明度算出手段によって算出した前記透明度を透明度情報として付加して、前記画像オブジェクト領域の領域情報として出力する領域情報出力手段を備えていることを特徴とする画像処理装置である。
[発明39]発明39の画像処理装置は、
発明37において、前記合成画像情報生成手段によって生成された前記合成画像の画像情報を出力する合成画像情報出力手段を備えていることを特徴とする画像処理装置である。
[発明40]発明40の画像処理装置は、
発明35において、前記境界領域検出手段は、前記対象画像の任意の前記画素である注目画素から前記所定の方向に連続する複数個の前記画素の特性と、前記所定の領域判定条件とに基づいて、前記対象画像オブジェクト領域の特性を有する前記画素からなる第1画素群、前記隣接画像オブジェクト領域の特性を有する前記画素からなる第2画素群、または、前記第1画素群と前記第2画素群とに挟まれた境界画素群に属する前記画素を検出し、これらを領域属性により識別する画像変化検出手段と、前記画像変化検出手段によって検出された前記画素の前記領域属性を、前記画素の一つの前記画素情報として所定の記憶部に記憶する画像変化情報記憶手段と、前記画像変化情報記憶手段によって記憶された前記画素の前記領域属性に基づいて、同一の前記領域属性を有する、連続した前記画素から構成される画素群を、前記閉領域として検出する閉領域検出手段と、を備えていることを特徴とする画像処理装置である。
[発明41]発明41の画像処理装置は、
発明35から40のいずれか1つにおいて、前記所定の領域判定条件を設定し、所定の記憶部に格納する条件設定手段を備えていることを特徴とする画像処理装置。
[発明42]発明42の画像処理装置は、
発明34から41のいずれか1つにおいて、前記対象画像の前記画像情報または前記背景画像の前記画像情報を入力し、内部処理形式の前記対象画像の前記画像情報を生成し、所定の記憶部に記憶する画像入力手段を備えていることを特徴とする画像処理装置である。
[発明42]発明42の画像処理方法は、
複数個の画素によって構成される対象画像の画像情報を、前記画素の画素情報に基づいて、複数個の画像オブジェクト領域に分割する画像処理方法であって、前記対象画像の任意の前記画像オブジェクト領域を対象画像オブジェクト領域とし、前記対象画像オブジェクト領域に隣接する前記対象画像の中の前記画像オブジェクト領域を隣接画像オブジェクト領域としたとき、前記対象画像オブジェクト領域と前記隣接画像オブジェクト領域との境界およびその近傍に存在する画素群であって、前記対象画像オブジェクト領域と前記隣接画像オブジェクト領域との中間の特性を有する前記画素によって構成される前記画素群の、所定の方向への前記画素の前記特性の変化に基づいて、前記画素群に対応する領域に属する前記画素の前記画素情報を生成することを特徴とする画像処理方法である。
また、対象画像オブジェクト領域と境界領域と背景画像とを合成して合成画像を生成するとき、境界領域の画像情報を背景画像の画像情報と適合させることにより、対象画像オブジェクト領域の周囲に違和感のない合成画像を生成することができる。また、境界領域の画像情報から隣接する隣接画像オブジェクト領域の特性による影響を取り除いた情報を、境界領域の画素の画素情報に付加することにより、合成画像生成処理を他の装置において実行する場合においても、対象画像オブジェクト領域の周囲に違和感のない合成画像を生成することができる。
[発明43]発明43の画像処理方法は、
発明42において、(a)前記対象画像オブジェクト領域と前記隣接画像オブジェクト領域との境界部近傍に存在する所定の方向に連続した前記画素群であって、前記対象画像オブジェクト領域の特性と前記隣接オブジェクト領域の特性との中間の特性を有する前記画素からなる前記画素群を、所定の領域判定条件に基づいて境界領域として検出する境界領域検出工程と、(b)前記境界領域に属する画素のうち、前記対象画像オブジェクト領域に接する前記画素から、前記隣接画像オブジェクト領域に接する前記画素までの、前記画素の前記特性の変化に基づいて、前記境界領域に属する前記画素の前記画素情報を生成する領域情報生成工程と、を備えていることを特徴とする画像処理方法である。
また、対象画像オブジェクト領域と境界領域と背景画像とを合成して合成画像を生成するとき、境界領域の画像情報を背景画像の画像情報と適合させることにより、対象画像オブジェクト領域の周囲に違和感のない合成画像を生成することができる。また、境界領域の画像情報から隣接する隣接画像オブジェクト領域の特性による影響を取り除いた情報を、境界領域の画素の画素情報に付加することにより、合成画像生成処理を他の装置において実行する場合においても、対象画像オブジェクト領域の周囲に違和感のない合成画像を生成することができる。
[発明44]発明44の画像処理方法は、
発明43において、前記領域情報生成工程(b)が、前記対象画像オブジェクト領域と前記境界領域との境界線に直交する方向へ連続する前記画素であって、前記対象画像オブジェクト領域に隣接した前記境界領域の前記画素から前記隣接画像オブジェクト領域に隣接した前記境界領域の前記画素までのすべての前記画素に対して、前記対象画像オブジェクト領域に接する前記画素から前記隣接画像オブジェクト領域に接する前記画素までの特性の変化の割合に基づいて透明度を算出する透明度算出工程を備えていることを特徴とする画像処理方法である。
[発明45]発明45の画像処理方法は、
発明44において、前記領域情報生成工程(b)が、更に、前記対象画像オブジェクト領域および前記境界領域の画素群と背景画像とを合成したときの合成画像において前記境界領域に隣接する前記背景画像の前記画像情報と前記透明度算出工程によって算出された前記透明度とに基づいて、前記境界領域に属する前記画素の前記画素情報を前記背景画像に適合した情報に更新し、前記合成画像の前記画像情報を生成する合成画像情報生成工程を備えていることを特徴とする画像処理方法である。
[発明46]発明46の画像処理方法は、
発明44において、前記画像オブジェクト領域の前記領域情報と、前記境界領域に属する前記画素の前記画素情報に、前記透明度算出方法によって算出した前記透明度を透明度情報として付加して、前記画像オブジェクト領域の領域情報として出力する領域情報出力方法を備えていることを特徴とする画像処理方法である。
[発明47]発明47の画像処理方法は、
発明45において、前記合成画像情報生成方法によって生成された前記合成画像の画像情報を出力する合成画像情報出力方法を備えていることを特徴とする画像処理方法である。
[発明48]発明48の画像処理プログラムは、
複数個の画素によって構成される対象画像の画像情報を、前記画素の画素情報に基づいて、複数個の画像オブジェクト領域に分割する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記対象画像の任意の前記画像オブジェクト領域を対象画像オブジェクト領域とし、前記対象画像オブジェクト領域に隣接する前記対象画像の中の前記画像オブジェクト領域を隣接画像オブジェクト領域としたとき、前記対象画像オブジェクト領域と前記隣接画像オブジェクト領域との境界およびその近傍に存在する画素群であって、前記対象画像オブジェクト領域と前記隣接画像オブジェクト領域との中間の特性を有する前記画素によって構成される前記画素群の、所定の方向への前記画素の前記特性の変化に基づいて、前記画素群に対応する領域に属する前記画素の前記画素情報を生成する処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
また、対象画像オブジェクト領域と境界領域と背景画像とを合成して合成画像を生成するとき、境界領域の画像情報を背景画像の画像情報と適合させることにより、対象画像オブジェクト領域の周囲に違和感のない合成画像を生成することができる。また、境界領域の画像情報から隣接する隣接画像オブジェクト領域の特性による影響を取り除いた情報を、境界領域の画素の画素情報に付加することにより、合成画像生成処理を他の装置において実行する場合においても、対象画像オブジェクト領域の周囲に違和感のない合成画像を生成することができる。
[発明49]発明49の画像処理プログラムは、
発明48において、画像処理方法の(a)前記対象画像オブジェクト領域と前記隣接画像オブジェクト領域との境界部近傍に存在する所定の方向に連続した前記画素群であって、前記対象画像オブジェクト領域の特性と前記隣接オブジェクト領域の特性との中間の特性を有する前記画素からなる前記画素群を、所定の領域判定条件に基づいて境界領域として検出する境界領域検出工程と、(b)前記境界領域に属する画素のうち、前記対象画像オブジェクト領域に接する前記画素から、前記隣接画像オブジェクト領域に接する前記画素までの、前記画素の前記特性の変化に基づいて、前記対象画像オブジェクト領域および前記境界領域と前記背景画像とを合成したときの合成画像における前記境界領域に属する前記画素の前記画素情報を生成する領域情報生成工程と、をコンピュータに実行させるプログラムである。
また、対象画像オブジェクト領域と境界領域と背景画像とを合成して合成画像を生成するとき、境界領域の画像情報を背景画像の画像情報と適合させることにより、対象画像オブジェクト領域の周囲に違和感のない合成画像を生成することができる。また、境界領域の画像情報から隣接する隣接画像オブジェクト領域の特性による影響を取り除いた情報を、境界領域の画素の画素情報に付加することにより、合成画像生成処理を他の装置において実行する場合においても、対象画像オブジェクト領域の周囲に違和感のない合成画像を生成することができる。
[発明50]発明50の画像処理プログラムは、
発明49において、前記領域情報生成工程(b)が、前記対象画像オブジェクト領域と前記境界領域との境界線に直交する方向へ連続する前記画素であって、前記対象画像オブジェクト領域に隣接した前記境界領域の前記画素から前記隣接画像オブジェクト領域に隣接した前記境界領域の前記画素までのすべての前記画素に対して、前記対象画像オブジェクト領域に接する前記画素から前記隣接画像オブジェクト領域に接する前記画素までの特性の変化の割合に基づいて透明度を算出する透明度算出工程を備えていることを特徴とする画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させるプログラムである。
[発明51]発明51の画像処理プログラムは、
発明50において、前記領域情報生成工程(b)が、更に、前記対象画像オブジェクト領域および前記境界領域の画素群と背景画像とを合成したときの合成画像において前記境界領域に隣接する前記背景画像の前記画像情報と前記透明度算出工程によって算出された前記透明度とに基づいて、前記境界領域に属する前記画素の前記画素情報を前記背景画像に適合した情報に更新し、前記合成画像の前記画像情報を生成する合成画像情報生成工程を備えていることを特徴とする画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させるプログラムである。
[発明52]発明52の画像処理プログラムは、
発明50において、前記画像オブジェクト領域の前記領域情報と、前記境界領域に属する前記画素の前記画素情報に、前記透明度算出方法によって算出した前記透明度を透明度情報として付加して、前記画像オブジェクト領域の領域情報として出力する領域情報出力方法を備えていることを特徴とする画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させるプログラムである。
[発明53]発明53の画像処理プログラムは、
発明51において、前記合成画像情報生成方法によって生成された前記合成画像の画像情報を出力する合成画像情報出力方法を備えていることを特徴とする画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させるプログラムである。
画像処理装置100は、制御プログラムに基づいて演算および装置全体を制御するCPU101と、所定領域にあらかじめCPU101の制御プログラム等を格納しているROM102と、ROM102等から読み出された情報やCPU101の演算過程において必要な演算結果を格納するためのRAM103と、外部装置に対して情報の入出力を媒介するインタフェース104を備えており、これらは、情報を転送するための信号線であるバス105により相互にかつ情報授受可能に接続されている。
図2は、画像処理装置の機能ブロック図の一例である。
画像処理装置100は、画像変化検出手段201、画像変化情報記憶手段202、閉領域検出手段203、領域情報出力手段204、画像入力手段205および条件設定手段206を備えている。
(条件2)境界画素群は、隣接する画素間における特性の差異が所定の閾値A以上、かつ、特性の変化の差異が所定の閾値Bよりも小さい、所定の方向に第1画素群より連続した画素群である。
ここで、特性の変化の差異ciとは、画素pi−2と画素pi−1との特性差異と、画素pi−1と画素piとの特性差異と、の差分の絶対値である。取り出した画素piの特性を特性aiとすると、隣接する画素間の特性差異biは、bi=ai−ai−1であり、変化の差異ciは、ci=|bi−bi−1|である。また、第1画素群と画素piとの特性差異とは、第1画素群を代表する特性と画素piの特性との差分の絶対値であり、第1画素群を代表する特性をa0とすると、画素piとの特性差異diは、di=|a0−ai|である。
閉領域検出手段203は、画像情報記憶部211に記憶された各画素の領域属性を読み出し、同一の領域属性を有する連続した画素群を閉領域として検出する。例えば、図20において、第1画素群に属する画素の領域属性と同一の領域属性を有する画素を検索し、検索した画素の中から連続する画素によって構成される領域を検出すると、検出された領域は閉領域となり、第1画素オブジェクト領域と同一となる。
条件設定手段206は、上述した画像変化検出手段201において、画素の領域属性を検出するために使用される条件の設定情報を、条件情報記憶部212より読み出して編集したり、また新たに追加したりする。例えば、上述した領域条件情報の閾値A,B,C等の値を変更し、条件情報記憶部212に記憶することも、条件4として他の条件を追加することも可能である。
まず、画像処理の対象となる対象画像の画像情報を入力し、画素ごとの画素情報として画像情報記憶部211に記憶する(S301)。ここで、以降の画像処理に必要な画素情報を、必要に応じて生成することも可能である。次に、対象画像を画像オブジェクト領域または境界領域に分割するための境界条件情報を条件情報記憶部212から読み出す(S302)。
まず、注目画素p0の初期画素を設定し、注目画素p0を第1画素群として設定する(S401)。次に、比較画素piを順次検索する走査方向siを設定する(S402)。ここで、注目画素p0の座標を(x0、y0)とし、比較画素piを(xi,yi)とし、走査方向siを(sx、sy)としたとき、xi=x0+i・sx、yi=y0+i・syである。また、sx、syは、それぞれ1、0または−1のいずれか1つであり、iは正整数である。例えば、走査方向を正のX方向とする場合、(sx、sy)=(1,0)である。次に、比較画素piの初期画素p1を設定する(S403)。
まず、比較画素piに対して、隣接する画素間の特性差異biを算出する(S601)。次に、第1画素群に属する画素を検索中か否かを判定し(S602)、第1画素群に属する画素を検索中である場合(S602;Yes)は、特性差異biが閾値Aより小さいか否かを判定する(S603)。特性差異biが閾値Aより小さい場合(S603;Yes)は、比較画素piを第1画素群に属する画素として設定し(S604)、ステップS625へ移行する。一方、特性差異biが閾値A以上の場合(S603;No)は、第1画素群に属する画素を検索済みとし、境界画素群に属する画素を検索中として設定し(S605)、ステップS625へ移行する。
図9(a)に示すように対象画像の領域として境界領域が存在する場合における境界領域処理の一例を、図10を参照して説明する。以下、図9(a)の境界領域A−Bを2つの分割境界領域に分割する境界領域処理を例に挙げて、説明する。図10(a)は、境界領域を構成する画素の座標位置により分割した場合の例を説明する図であり、図10(b)は、負荷軽減により分割した場合の例を説明する図であり、図10(c)は、境界領域を構成する画素の画像情報により分割した例を説明する図である。
例えば、画素情報がRGB値によって表現されているならば、上述した画素paの中心点と画素pbの中心点とを結ぶ線分710上において、図10(c)に示すように、RGBのいずれの値について、境界領域A−Bに接する画像オブジェクト領域Aの画素pdの値と境界領域A−Bに接する画像オブジェクト領域Bの画素peの値との中間値に相当する中間点を分割点pfとすることも可能である。
ここで、情報記録媒体とは、RAM、ROM等の半導体記録媒体、FD、HD等の磁気記憶型記録媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記録媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記録媒体であって、電子的、磁気的、光学等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータによって読み取り可能な情報記録媒体であれば、あらゆる情報記録媒体を含むものである。
画像処理装置100は、境界領域検出手段208、領域情報生成手段209、領域情報出力手段204、画像入力手段205、条件設定手段206及び合成画像情報出力手段210を備えている。
閉領域検出手段203は、画像情報記憶部211に記憶された各画素の領域属性を読み出し、同一の領域属性を有する連続した画素群を閉領域として検出する。
領域情報生成手段209は、対象画像オブジェクト領域に接する境界領域の画素から隣接画像オブジェクト領域に接する境界領域の画素への特性の変化に基づいて、対象画像オブジェクトと背景画像とを合成した合成画像を生成するための境界領域に属する画素の画素情報を生成し、対象画像オブジェクト領域に属する画素の画素情報と生成した境界領域に属する画素の画素情報とから構成される対象画像オブジェクトの領域情報を生成する。即ち、対象画像オブジェクトを背景画像に貼り付けて合成画像を作成する場合に、対象画像オブジェクト領域の周縁部に違和感がないように境界領域の画像情報を調整する。ここで、対象画像において対象画像オブジェクトと隣接する画像オブジェクトを隣接画像オブジェクトと呼ぶ。また、対象画像オブジェクトの特性を有する画素から構成される領域を対象画像オブジェクト領域と呼び、隣接画像オブジェクトの特性を有する画素から構成される領域を隣接画像オブジェクト領域と呼ぶ。
透明度算出手段224は、境界領域に属する画素について、対象画像オブジェクトと隣接画像オブジェクトとの中間の特性を数値化し、数値化した値をそれぞれの画素の画素情報として、画像情報記憶部211に格納する。即ち、対象画像オブジェクト領域と境界領域との境界線に直交する方向へ、対象画像オブジェクト領域に隣接した境界領域の画素より隣接画像オブジェクト領域に隣接した境界領域の画素までの連続した画素群に対して、対象画像オブジェクト領域に属する画素の特性の値から隣接画像オブジェクト領域に属する画素の特性の値への変化の割合に基づいて透明度を、順次算出する。ここで、図17を参照して、境界領域の画素の透明度についての説明をする。
DGi=(G(pa)−G(pi))/(G(pa)−G(pb))
DBi=(B(pa)−B(pi))/(B(pa)−B(pb))
図17(c)は、画素群{pa、p0、p1、p2、p3、pb}のRGBそれぞれの透明度を算出した結果を画素の並び順に表したものである。
図18(a)に示すように、まず、境界領域に属する画素の中から、領域Aに接する画素p0を検索する。次に、この画素p0から近傍の領域Aと境界領域との境界線に直交する方向(図では、Y方向)に存在する境界領域の画素piを、領域Cに接するまで検索する。即ち、図18(a)において、斜線部の画素群{p0、p1、p2、p3}を検索する。次に、境界線に直交する方向で、p1とは逆の方向に画素p0と接する領域Aの画素paを検索する。更に、画素p0から境界線に直交する方向の最遠の位置に存在する、境界領域の画素piに接する、境界線に直交する方向の領域Cの画素pcを検索する。
R(pi)=R(pa)+(R(pc)−R(pa))×DRi
G(pi)=G(pa)+(G(pc)−G(pa))×DGi
B(pi)=B(pa)+(B(pc)−B(pa))×DBi
図18(b)は、検索した画素群{pa、p0、p1、p2、p3、pc}のRGBそれぞれの値の変化を、画素の並び順に表したものである。図18(b)からもわかるように、境界領域に属する画素において、元画像である対象画像の領域Bの画像情報を背景画像の領域Cの画像情報に置き換えることにより、領域Aと領域Cとを違和感なく合成することができる。
領域情報出力手段204は、境界領域検出手段208によって検出した対象画像オブジェクト領域と境界領域の領域情報に、領域情報生成手段209によって生成された境界領域の画素の透明度を透明度情報として、画素情報に付加し、対象画像オブジェクトの領域情報として出力する。
まず、画像処理の対象となる対象画像の画像情報を入力し、画素ごとの画素情報として画像情報記憶部211に記憶する(S501)。ここで、以降の画像処理に必要な画素情報を、必要に応じて生成することも可能である。次に、合成画像を生成するか否かを判定し(S302)、合成画像を生成する場合(S502;Yes)は、背景画像の画像情報を入力し、画素ごとの画素情報として背景画像情報記憶部213に記憶する(S503)。次に、対象画像を画像オブジェクト領域または境界領域に分割するための領域判定条件情報を条件情報記憶部212から読み出す(S504)。
まず、図19に示すような注目画素p0の初期画素を設定し、注目画素p0を第1画素群として設定する(S801)。次に、比較画素piを順次検索する走査方向siを設定する(S802)。ここで、注目画素p0の座標を(x0、y0)とし、比較画素piを(xi,yi)とし、走査方向siを(sx、sy)としたとき、xi=x0+i×sx、yi=y0+i×syである。また、sx、syは、それぞれ1、0または−1のいずれか1つであり、iは正整数である。例えば、走査方向を正のX方向とする場合、(sx、sy)=(1,0)である。次に、比較画素piの初期画素p1を設定する(S803)。
まず、領域Aに隣接する初期の境界領域mを設定する(S901)。mは境界領域の識別子である。次に、設定した境界領域に属する画素の中から、領域Aに隣接する画素をすべて検索する(S902)。ここで、検索した画素をpmk0とし、検索した画素群を{pmk0}とする。また、kは検索した画素の識別子である。次に、画素pmk0から近傍の領域Aと境界領域との境界線に直交する方向(図中、「画素検索方向」と呼ぶ)を検索する(S903)。ここで、画素検索方向をrmkとする。
DmjGi=(G(pma)−G(pmji))/(G(pma)−G(pmb))
DmjBi=(B(pma)−B(pmji))/(B(pma)−B(pmb))
次に、画素群{pmji}のすべての画素に対する透明度を算出するまでステップS908およびステップS909を繰り返す(S610)。即ち、識別子iのすべての値に対する画素pmjiの透明度を算出する。
最後に、領域Aに隣接するすべての境界領域に属する画素の透明度をすべて算出するまでステップS901からステップS911までを繰り返し(S912)、終了する。即ち、識別子mのすべての値に対する画素pmjiの透明度を算出する。
まず、領域Aに隣接する初期の境界領域mを設定する(S701)。mは境界領域の識別子である。次に、設定した境界領域に属する画素の中から、領域Aに隣接する画素をすべて検索する(S702)。ここで、検索した画素をpmk0とし、検索した画素群を{pmk0}とする。また、kは検索した画素の識別子である。次に、画素pmk0から近傍の領域Aと境界領域との境界線に直交する方向(図中、「画素検索方向」と呼ぶ)を検索する(S703)。ここで、画素検索方向をrmkとする。
次に、画素群{pmji}の画素pmjiに対して、領域Cの特性からの影響を考慮したRGBのそれぞれの値を、下記の式を利用して算出し(S708)、算出したRGBのそれぞれの値を画素pmjiの画素情報として合成画像情報記憶部214に格納する(S709)。ここで、DmjRi、DmjGi、DmjBiは、画素pmjiのRGBそれぞれの値に対する透明度を表す。また、R(pmji)、G(pmji)、B(pmji)は、画素pmjiのRGBそれぞれの値である。
R(pmji)=R(pma)+(R(pmc)−R(pma))×DmjRi
G(pmji)=G(pma)+(G(pmc)−G(pma))×DmjGi
B(pmji)=B(pma)+(B(pmc)−B(pma))×DmjBi
次に、画素群{pmji}のすべての画素のRGBそれぞれの値を算出するまでステップS708およびステップS709を繰り返す(S710)。即ち、識別子iのすべての値に対する画素pmjiのRGBそれぞれの値を算出する。
最後に、領域Aに隣接するすべての境界領域に属する画素のRGBそれぞれの値をすべて算出するまでステップS701からステップS711までを繰り返し(S712)、終了する。即ち、識別子mのすべての値に対する画素pmjiのRGBそれぞれの値を算出する。
図15および図16においては、透明度Dmjとして、RGBそれぞれの値であるDmjRi、DmjGi、DmjBiを画素pmjiの画素情報として画像情報記憶部211に格納しているが、DmjRi、DmjGi、DmjBiの平均値を透明度Dmjとすることによって、画素pmjiの画素情報の情報量を軽減することもできる。また、RGBの1つまたは2つの値が、領域Aと領域Bとの間で変化がないか、少ない場合には、適切な透明度が得られないことがある。このような場合は、領域Aと領域Bとの間において変化のあるRGBの値の透明度をRGBすべての値の透明度とすることも可能である。ここで、RGBのうち2つの値について適切な透明度が得られた場合は、2つ値の平均値を残りの1つの値とすることも可能である。更に、境界領域における画像情報の変化が画素検索方向に対して線形であると考えて、画素ごとに格納している透明度情報を関数によって表し、格納することも可能である。
Claims (44)
- 複数個の画素の集合によって構成される対象画像を、複数個の画像オブジェクト領域毎に検出する画像処理方法であって、
隣接する画像オブジェクト領域の一方の前記画像オブジェクト領域を第1画像オブジェクト領域とし、他方の前記画像オブジェクト領域を第2画像オブジェクト領域としたとき、前記第1画像オブジェクト領域を構成する第1画素群と、前記第2画像オブジェクト領域を構成する第2画素群とに挟まれた境界画素群を、前記画素の画素情報及び所定の領域判定条件に基づいて、前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界領域として検出するようにしたことを特徴とする画像処理方法。 - 複数個の画素の集合によって構成される対象画像を、複数個の画像オブジェクト領域に分割する画像処理方法であって、
隣接する画像オブジェクト領域の一方の前記画像オブジェクト領域を第1画像オブジェクト領域とし、他方の前記画像オブジェクト領域を第2画像オブジェクト領域としたとき、前記第1画像オブジェクト領域を構成する第1画素群と、前記第2画像オブジェクト領域を構成する第2画素群とに挟まれた境界画素群を、前記画素の画素情報及び所定の領域判定条件に基づいて、前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界領域として検出し、その後、当該境界領域を構成する画素値に基づいて当該境界領域内に分割線を決定し、当該分割線を境に前記境界領域内を、前記第1画像オブジェクト領域側と前記第2画像オブジェクト領域側とに分割するようにしたことを特徴とする画像処理方法。 - 請求項2に記載の画像処理方法において、
前記境界領域内における分割線は、前記第1画像オブジェクト領域との境界に沿って位置する画素の画素値と、前記第2画像オブジェクト領域との境界に沿って位置する画素の画素値との中間の値又は中間の値に最も近い画素値を有する画素を選択し、選択した画素同士を前記境界に沿って連続した線を用いるようにしたことを特徴とする画像処理方法。 - 複数個の画素の集合によって構成される対象画像中に存在する任意の画像オブジェクト領域を他の背景画像に合成する画像処理方法であって、
前記任意の画像オブジェクト領域を、前記画素の画素情報及び所定の領域判定条件に基づいて、当該画像オブジェクトと境界領域を介して隣接する他の画像オブジェクト領域から前記境界領域と共に分割し、当該画像オブジェクト領域を前記境界領域と共に他の背景画像に合成すると共に、前記境界領域を構成する画素群の画素値を、前記背景画像を構成する画素群の画素値に応じて調整するようにしたことを特徴とする画像処理方法。 - 請求項4に記載の画像処理方法において、
前記境界領域を構成する画素群の画素値を、前記背景画像側になるに従って当該背景画像を構成する画素群の画素値との差異が徐々に小さくなるように調整するようにしたことを特徴とする画像処理方法。 - 請求項4に記載の画像処理方法において、
前記境界領域を構成する画素群の画素値の透明度を、前記背景画像側になるに従って徐々に大きくなるように調整するようにしたことを特徴とする画像処理方法。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の画像処理方法において、前記所定の領域判定条件が下記の条件1〜3であることを特徴とする画像処理方法。
(条件1)前記第1画素群は、隣接する前記画素間における前記画素値の差異が所定の閾値Aよりも小さい、前記注目画素より前記所定の方向へ連続した画素群であり、
(条件2)前記境界画素群は、隣接する前記画素間における前記画素値の差異が前記所定の閾値A以上、かつ、前記画素値の変化の差異が所定の閾値Bよりも小さい、前記所定の方向に前記第1画素群より連続した画素群であり、
(条件3)前記第2画素群は、隣接する前記画素間における前記画素値の差異が前記所定の閾値Aよりも小さい、かつ、前記第1画素群との前記画素値の差異が所定の閾値C以上である、前記所定の方向に前記境界画素群より連続した画素群である。 - 複数個の画素の集合によって構成される対象画像を、複数個の画像オブジェクト領域毎に検出する画像処理装置であって、
隣接する画像オブジェクト領域の一方の前記画像オブジェクト領域を第1画像オブジェクト領域とし、他方の前記画像オブジェクト領域を第2画像オブジェクト領域としたとき、前記第1画像オブジェクト領域を構成する第1画素群と、前記第2画像オブジェクト領域を構成する第2画素群とに挟まれた境界画素群を、前記画素の画素情報及び所定の領域判定条件に基づいて、前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界領域として検出する境界領域検出手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 複数個の画素の集合によって構成される対象画像を、複数個の画像オブジェクト領域毎に検出すると共に、当該画像オブジェクト領域を分割して他の背景画像に合成する画像処理装置であって、
隣接する画像オブジェクト領域の一方の前記画像オブジェクト領域を第1画像オブジェクト領域とし、他方の前記画像オブジェクト領域を第2画像オブジェクト領域としたとき、前記第1画像オブジェクト領域を構成する第1画素群と、前記第2画像オブジェクト領域を構成する第2画素群とに挟まれた境界画素群を、前記画素の画素情報及び所定の領域判定条件に基づいて、前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界領域として検出する境界領域検出手段と、
前記第1画像オブジェクト領域又は第2画像オブジェクト領域のうちいずれか一方を前記境界領域と共に分割して前記背景画像に合成すると共に、前記境界領域を構成する画素群の画素値を、前記背景画像を構成する画素群の画素値に応じて調整する領域情報生成手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 複数個の画素の集合によって構成される対象画像を、複数個の画像オブジェクト領域毎に検出する画像処理プログラムであって、
隣接する画像オブジェクト領域の一方の前記画像オブジェクト領域を第1画像オブジェクト領域とし、他方の前記画像オブジェクト領域を第2画像オブジェクト領域としたとき、前記第1画像オブジェクト領域を構成する第1画素群と、前記第2画像オブジェクト領域を構成する第2画素群とに挟まれた境界画素群を、前記画素の画素情報及び所定の領域判定条件に基づいて、前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界領域として検出する境界領域検出手段を、コンピュータに機能させることを特徴とする画像処理プログラム。 - 複数個の画素の集合によって構成される対象画像を、複数個の画像オブジェクト領域毎に検出すると共に、当該画像オブジェクト領域を分割して他の背景画像に合成する画像処理プログラムであって、
隣接する画像オブジェクト領域の一方の前記画像オブジェクト領域を第1画像オブジェクト領域とし、他方の前記画像オブジェクト領域を第2画像オブジェクト領域としたとき、前記第1画像オブジェクト領域を構成する第1画素群と、前記第2画像オブジェクト領域を構成する第2画素群とに挟まれた境界画素群を、前記画素の画素情報及び所定の領域判定条件に基づいて、前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界領域として検出する境界領域検出手段と、
前記第1画像オブジェクト領域又は第2画像オブジェクト領域のうちいずれか一方を前記境界領域と共に分割して前記背景画像に合成すると共に、前記境界領域を構成する画素群の画素値を、前記背景画像を構成する画素群の画素値に応じて調整する領域情報生成手段と、
をコンピュータに機能させることを特徴とする画像処理プログラム。 - 複数個の画素によって構成される対象画像を、前記画素の画素情報に基づいて、複数個の画像オブジェクト領域に分割する画像処理装置であって、
隣接する画像オブジェクト領域の一方の前記画像オブジェクト領域を第1画像オブジェクト領域とし、他方の前記画像オブジェクト領域を第2画像オブジェクト領域としたとき、前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界およびその近傍に存在する所定の方向に連続した画素群であって、前記第1画像オブジェクト領域の特性と前記第2オブジェクト領域の特性との中間の特性を有する前記画素からなる前記画素群を、所定の領域判定条件に基づいて前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界領域として検出する画像処理装置。 - 前記対象画像の任意の前記画素である注目画素から前記所定の方向に連続する複数個の前記画素の特性と、前記所定の領域判定条件とに基づいて、前記第1画像オブジェクト領域の特性を有する前記画素からなる第1画素群、前記第2画像オブジェクト領域の特性を有する前記画素からなる第2画素群、または、前記第1画素群と前記第2画素群とに挟まれた境界画素群に属する前記画素を検出し、これらを領域属性により識別する画像変化検出手段と、
前記画像変化検出手段によって検出された前記画素の前記領域属性を、前記画素の一つの前記画素情報として所定の記憶部に記憶する画像変化情報記憶手段と、
前記画像変化情報記憶手段によって記憶された前記画素の前記領域属性に基づいて、同一の前記領域属性を有する、連続した前記画素から構成される画素群を、閉領域として検出する閉領域検出手段と、
前記閉領域検出手段によって検出された前記閉領域が属する前記画像オブジェクト領域または前記境界領域を識別する領域情報を出力する領域情報出力手段と、
を備えていることを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。 - 前記所定の領域判定条件が、下記の条件であることを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
(条件1)前記第1画素群は、隣接する前記画素間における前記画素値の差異が所定の閾値Aよりも小さい、前記注目画素より前記所定の方向へ連続した画素群であり、
(条件2)前記境界画素群は、隣接する前記画素間における前記画素値の差異が前記所定の閾値A以上、かつ、前記画素値の変化の差異が所定の閾値Bよりも小さい、前記所定の方向に前記第1画素群より連続した画素群であり、
(条件3)前記第2画素群は、隣接する前記画素間における前記画素値の差異が前記所定の閾値Aよりも小さい、かつ、前記第1画素群との前記画素値の差異が所定の閾値C以上である、前記所定の方向に前記境界画素群より連続した画素群である。 - 前記所定の方向は、前記注目画素の中心と前記注目画素に接する前記画素の中心とを結ぶ線分方向の中の少なくとも異なる2方向であることを特徴とする請求項13または14に記載の画像処理装置。
- 検出された前記第1画像オブジェクト領域と前記第2オブジェクト領域との前記境界領域を、所定の境界領域分割条件に基づいて2個の分割境界領域に分割し、前記分割境界領域のそれぞれが前記第1画像オブジェクト領域と前記第2オブジェクト領域のどちらに付属する領域であるかを判定する境界領域処理手段を備えていることを特徴とする請求項12から15のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記対象画像の画像情報を入力し、前記対象画像を前記画像領域に分割するために必要な前記対象画像を構成する前記画素の前記画素情報を生成し、所定の記憶部に記憶する画像入力手段を備えていることを特徴とする請求項12から16のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記所定の領域判定条件を設定し、所定の記憶部に格納する条件設定手段を備えていることを特徴とする請求項12から17のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 複数個の画素によって構成される対象画像を、前記画素の画素情報に基づいて、複数個の画像領域に分割する画像処理方法であって、
隣接する画像オブジェクト領域の一方の前記画像オブジェクト領域を第1画像オブジェクト領域とし、他方の前記画像オブジェクト領域を第2画像オブジェクト領域としたとき、前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界およびその近傍に存在する所定の方向に連続した画素群であって、前記第1画像オブジェクト領域の特性と前記第2オブジェクト領域の特性との中間の特性を有する前記画素からなる前記画素群を、所定の領域判定条件に基づいて前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界領域として検出する画像処理方法。 - 下記の工程を備えていることを特徴とする請求項19に記載の画像処理方法。
(a)前記対象画像の任意の前記画素である注目画素から前記所定の方向に連続する複数個の前記画素の特性と、前記所定の領域判定条件とに基づいて、前記第1画像オブジェクト領域の特性を有する前記画素からなる第1画素群、前記第2画像オブジェクト領域の特性を有する前記画素からなる第2画素群、または、前記第1画素群と前記第2画素群とに挟まれた境界画素群に属する前記画素を検出し、これらを領域属性により識別する画像変化検出工程と、
(b)前記画像変化検出工程によって検出された前記画素の前記領域属性を、前記画素の一つの前記画素情報として所定の記憶部に記憶する画像変化情報記憶工程と、
(c)前記画像変化情報記憶工程によって記憶された前記画素の前記領域属性に基づいて、同一の前記領域属性を有する、連続した前記画素から構成される画素群を、閉領域として検出する閉領域検出工程と、
(d)前記閉領域検出手段によって検出された前記閉領域が属する前記画像オブジェクト領域または前記境界領域を識別する領域情報を出力する領域情報出力工程。 - (e)前記画像変化検出工程によって検出された前記第1画像オブジェクト領域と前記第2オブジェクト領域との前記境界領域を、所定の境界領域分割条件に基づいて2個の分割境界領域に分割し、前記分割境界領域のそれぞれが前記第1画像オブジェクト領域と前記第2オブジェクト領域のどちらに付属する領域であるかを判定する境界領域処理工程を、前記閉領域検出工程(c)と前記領域情報出力工程(d)との間に備えていることを特徴とする請求項20に記載の画像処理方法。
- 複数個の画素によって構成される対象画像を、前記画素の画素情報に基づいて、複数個の画像領域に分割する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
隣接する画像オブジェクト領域の一方の前記画像オブジェクト領域を第1画像オブジェクト領域とし、他方の前記画像オブジェクト領域を第2画像オブジェクト領域としたとき、前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界およびその近傍に存在する所定の方向に連続した画素群であって、前記第1画像オブジェクト領域の特性と前記第2オブジェクト領域の特性との中間の特性を有する前記画素からなる前記画素群を、所定の領域判定条件に基づいて前記第1画像オブジェクト領域と前記第2画像オブジェクト領域との境界領域として検出する処理をコンピュータに実行させるプログラム。 - 下記の画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させる請求項22に記載のプログラム。
(a)前記対象画像の任意の前記画素である注目画素から前記所定の方向に連続する複数個の前記画素の特性と、前記所定の領域判定条件とに基づいて、前記第1画像オブジェクト領域の特性を有する前記画素からなる第1画素群、前記第2画像オブジェクト領域の特性を有する前記画素からなる第2画素群、または、前記第1画素群と前記第2画素群とに挟まれた境界画素群に属する前記画素を検出し、これらを領域属性により識別する画像変化検出工程と、
(b)前記画像変化検出工程によって検出された前記画素の前記領域属性を、前記画素の一つの前記画素情報として所定の記憶部に記憶する画像変化情報記憶工程と、
(c)前記画像変化情報記憶工程によって記憶された前記画素の前記領域属性に基づいて、同一の前記領域属性を有する、連続した前記画素から構成される画素群を、閉領域として検出する閉領域検出工程と、
(d)前記閉領域検出手段によって検出された前記閉領域が属する前記画像オブジェクト領域または前記境界領域を識別する領域情報を出力する領域情報出力工程と、
(e)前記画像変化検出工程によって検出された前記第1画像オブジェクト領域と前記第2オブジェクト領域との前記境界領域を、所定の境界領域分割条件に基づいて2個の分割境界領域に分割し、前記分割境界領域のそれぞれが前記第1画像オブジェクト領域と前記第2オブジェクト領域のどちらに付属する領域であるかを判定する境界領域処理工程。 - 複数個の画素によって構成される対象画像の画像情報を、前記画素の画素情報に基づいて、複数個の画像オブジェクト領域に分割する画像処理装置であって、
前記対象画像の任意の前記画像オブジェクト領域を対象画像オブジェクト領域とし、前記対象画像オブジェクト領域に隣接する前記対象画像の中の前記画像オブジェクト領域を隣接画像オブジェクト領域としたとき、前記対象画像オブジェクト領域と前記隣接画像オブジェクト領域との境界およびその近傍に存在する画素群であって、前記対象画像オブジェクト領域と前記隣接画像オブジェクト領域との中間の特性を有する前記画素によって構成される前記画素群の、所定の方向への前記画素の前記特性の変化に基づいて、前記画素群に対応する領域に属する前記画素の前記画素情報を生成する画像処理装置。 - 前記対象画像オブジェクト領域と前記隣接画像オブジェクト領域との境界部近傍に存在する所定の方向に連続した前記画素群であって、前記対象画像オブジェクト領域の特性と前記隣接オブジェクト領域の特性との中間の特性を有する前記画素からなる前記画素群を、所定の領域判定条件に基づいて境界領域として検出する境界領域検出手段と、
前記境界領域に属する画素のうち、前記対象画像オブジェクト領域に接する前記画素から、前記隣接画像オブジェクト領域に接する前記画素までの、前記画素の前記特性の変化に基づいて、前記境界領域に属する前記画素の前記画素情報を生成する領域情報生成手段と、
を備えていることを特徴とする請求項24に記載の画像処理装置。 - 前記領域情報生成手段は、前記対象画像オブジェクト領域と前記境界領域との境界線に直交する方向へ連続する前記画素であって、前記対象画像オブジェクト領域に隣接した前記境界領域の前記画素から前記隣接画像オブジェクト領域に隣接した前記境界領域の前記画素までのすべての前記画素に対して、前記対象画像オブジェクト領域に接する前記画素から前記隣接画像オブジェクト領域に接する前記画素までの特性の変化の割合に基づいて透明度を算出する透明度算出手段を備えていることを特徴とする請求項25に記載の画像処理装置。
- 前記領域情報生成手段は、更に、前記対象画像オブジェクト領域および前記境界領域の画素群と背景画像とを合成したときの合成画像において、前記境界領域に隣接する前記背景画像の前記画像情報と前記透明度算出手段によって算出された前記透明度とに基づいて、前記境界領域に属する前記画素の前記画素情報を前記背景画像に適合した情報に更新し、前記合成画像の前記画像情報を生成する合成画像情報生成手段を備えていることを特徴とする請求項26に記載の画像処理装置。
- 前記画像オブジェクト領域の前記領域情報と、前記境界領域に属する前記画素の前記画素情報に、前記透明度算出手段によって算出した前記透明度を透明度情報として付加して、前記画像オブジェクト領域の領域情報として出力する領域情報出力手段を備えていることを特徴とする請求項26に記載の画像処理装置。
- 前記合成画像情報生成手段によって生成された前記合成画像の画像情報を出力する合成画像情報出力手段を備えていることを特徴とする請求項27に記載の画像処理装置。
- 前記境界領域検出手段は、
前記対象画像の任意の前記画素である注目画素から前記所定の方向に連続する複数個の前記画素の特性と、前記所定の領域判定条件とに基づいて、前記対象画像オブジェクト領域の特性を有する前記画素からなる第1画素群、前記隣接画像オブジェクト領域の特性を有する前記画素からなる第2画素群、または、前記第1画素群と前記第2画素群とに挟まれた境界画素群に属する前記画素を検出し、これらを領域属性により識別する画像変化検出手段と、
前記画像変化検出手段によって検出された前記画素の前記領域属性を、前記画素の一つの前記画素情報として所定の記憶部に記憶する画像変化情報記憶手段と、
前記画像変化情報記憶手段によって記憶された前記画素の前記領域属性に基づいて、同一の前記領域属性を有する、連続した前記画素から構成される画素群を、前記閉領域として検出する閉領域検出手段と、
を備えていることを特徴とする請求項25に記載の画像処理装置。 - 前記所定の領域判定条件を設定し、所定の記憶部に格納する条件設定手段を備えていることを特徴とする請求項25から30のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記対象画像の前記画像情報または前記背景画像の前記画像情報を入力し、内部処理形式の前記対象画像の前記画像情報を生成し、所定の記憶部に記憶する画像入力手段を備えていることを特徴とする請求項24から31のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 複数個の画素によって構成される対象画像の画像情報を、前記画素の画素情報に基づいて、複数個の画像オブジェクト領域に分割する画像処理方法であって、
前記対象画像の任意の前記画像オブジェクト領域を対象画像オブジェクト領域とし、前記対象画像オブジェクト領域に隣接する前記対象画像の中の前記画像オブジェクト領域を隣接画像オブジェクト領域としたとき、前記対象画像オブジェクト領域と前記隣接画像オブジェクト領域との境界およびその近傍に存在する画素群であって、前記対象画像オブジェクト領域と前記隣接画像オブジェクト領域との中間の特性を有する前記画素によって構成される前記画素群の、所定の方向への前記画素の前記特性の変化に基づいて、前記画素群に対応する領域に属する前記画素の前記画素情報を生成する画像処理方法。 - 下記の工程を備えていることを特徴とする請求項33に記載の画像処理方法。
(a)前記対象画像オブジェクト領域と前記隣接画像オブジェクト領域との境界部近傍に存在する所定の方向に連続した前記画素群であって、前記対象画像オブジェクト領域の特性と前記隣接オブジェクト領域の特性との中間の特性を有する前記画素からなる前記画素群を、所定の領域判定条件に基づいて境界領域として検出する境界領域検出工程と、
(b)前記境界領域に属する画素のうち、前記対象画像オブジェクト領域に接する前記画素から、前記隣接画像オブジェクト領域に接する前記画素までの、前記画素の前記特性の変化に基づいて、前記境界領域に属する前記画素の前記画素情報を生成する領域情報生成工程。 - 前記領域情報生成工程(b)は、前記対象画像オブジェクト領域と前記境界領域との境界線に直交する方向へ連続する前記画素であって、前記対象画像オブジェクト領域に隣接した前記境界領域の前記画素から前記隣接画像オブジェクト領域に隣接した前記境界領域の前記画素までのすべての前記画素に対して、前記対象画像オブジェクト領域に接する前記画素から前記隣接画像オブジェクト領域に接する前記画素までの特性の変化の割合に基づいて透明度を算出する透明度算出工程を備えていることを特徴とする請求項34に記載の画像処理方法。
- 前記領域情報生成工程(b)は、更に、前記対象画像オブジェクト領域および前記境界領域の画素群と背景画像とを合成したときの合成画像において前記境界領域に隣接する前記背景画像の前記画像情報と前記透明度算出工程によって算出された前記透明度とに基づいて、前記境界領域に属する前記画素の前記画素情報を前記背景画像に適合した情報に更新し、前記合成画像の前記画像情報を生成する合成画像情報生成工程を備えていることを特徴とする請求項35に記載の画像処理方法。
- 前記画像オブジェクト領域の前記領域情報と、前記境界領域に属する前記画素の前記画素情報に、前記透明度算出方法によって算出した前記透明度を透明度情報として付加して、前記画像オブジェクト領域の領域情報として出力する領域情報出力方法を備えていることを特徴とする請求項35に記載の画像処理方法。
- 前記合成画像情報生成方法によって生成された前記合成画像の画像情報を出力する合成画像情報出力方法を備えていることを特徴とする請求項36に記載の画像処理方法。
- 複数個の画素によって構成される対象画像の画像情報を、前記画素の画素情報に基づいて、複数個の画像オブジェクト領域に分割する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記対象画像の任意の前記画像オブジェクト領域を対象画像オブジェクト領域とし、前記対象画像オブジェクト領域に隣接する前記対象画像の中の前記画像オブジェクト領域を隣接画像オブジェクト領域としたとき、前記対象画像オブジェクト領域と前記隣接画像オブジェクト領域との境界およびその近傍に存在する画素群であって、前記対象画像オブジェクト領域と前記隣接画像オブジェクト領域との中間の特性を有する前記画素によって構成される前記画素群の、所定の方向への前記画素の前記特性の変化に基づいて、前記画素群に対応する領域に属する前記画素の前記画素情報を生成する処理をコンピュータに実行させるプログラム。 - 下記の画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させる請求項39に記載のプログラム。
(a)前記対象画像オブジェクト領域と前記隣接画像オブジェクト領域との境界部近傍に存在する所定の方向に連続した前記画素群であって、前記対象画像オブジェクト領域の特性と前記隣接オブジェクト領域の特性との中間の特性を有する前記画素からなる前記画素群を、所定の領域判定条件に基づいて境界領域として検出する境界領域検出工程と、
(b)前記境界領域に属する画素のうち、前記対象画像オブジェクト領域に接する前記画素から、前記隣接画像オブジェクト領域に接する前記画素までの、前記画素の前記特性の変化に基づいて、前記境界領域に属する前記画素の前記画素情報を生成する領域情報生成工程。 - 前記領域情報生成工程(b)は、前記対象画像オブジェクト領域と前記境界領域との境界線に直交する方向へ連続する前記画素であって、前記対象画像オブジェクト領域に隣接した前記境界領域の前記画素から前記隣接画像オブジェクト領域に隣接した前記境界領域の前記画素までのすべての前記画素に対して、前記対象画像オブジェクト領域に接する前記画素から前記隣接画像オブジェクト領域に接する前記画素までの特性の変化の割合に基づいて透明度を算出する透明度算出工程を備えていることを特徴とする画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させる請求項40に記載のプログラム。
- 前記領域情報生成工程(b)は、更に、前記対象画像オブジェクト領域および前記境界領域の画素群と背景画像とを合成したときの合成画像において前記境界領域に隣接する前記背景画像の前記画像情報と前記透明度算出工程によって算出された前記透明度とに基づいて、前記境界領域に属する前記画素の前記画素情報を前記背景画像に適合した情報に更新し、前記合成画像の前記画像情報を生成する合成画像情報生成工程を備えていることを特徴とする画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させる請求項41に記載のプログラム。
- 前記画像オブジェクト領域の前記領域情報と、前記境界領域に属する前記画素の前記画素情報に、前記透明度算出方法によって算出した前記透明度を透明度情報として付加して、前記画像オブジェクト領域の領域情報として出力する領域情報出力方法を備えていることを特徴とする画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させる請求項41に記載のプログラム。
- 前記合成画像情報生成方法によって生成された前記合成画像の画像情報を出力する合成画像情報出力方法を備えていることを特徴とする画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させる請求項42に記載のプログラム。
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