JP2004318764A - 携帯情報端末を用いた勧誘システム - Google Patents
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Abstract
【課題】特定の条件を満たす者を献血勧誘の候補者として選出し、選出した候補者のうちで特定の範囲にいる者のみを対象として勧誘のための情報を送付する勧誘システムを提供する。
【解決手段】検索サーバ400は、献血者DB410に蓄積されている献血者情報の中から、医療機関端末500において入力された条件に適応するもののみを選出し、選出した献血者情報に係る携帯情報端末100それぞれについて、医療機関端末500が配置された医療機関との距離を位置情報に基づいて算出し、条件に適応する検索者情報に係る携帯情報端末100の中から、医療機関との距離が小さい順に所定数を選出し、選出した携帯情報端末に対して医療機関の位置を示す情報を含んだ電子メールをインターネット網300を介して送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】検索サーバ400は、献血者DB410に蓄積されている献血者情報の中から、医療機関端末500において入力された条件に適応するもののみを選出し、選出した献血者情報に係る携帯情報端末100それぞれについて、医療機関端末500が配置された医療機関との距離を位置情報に基づいて算出し、条件に適応する検索者情報に係る携帯情報端末100の中から、医療機関との距離が小さい順に所定数を選出し、選出した携帯情報端末に対して医療機関の位置を示す情報を含んだ電子メールをインターネット網300を介して送信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク網を介して献血の勧誘のための情報を送付するための勧誘システムに関し、特に、献血が可能で且つ献血会場の近辺に所在する者のみに献血の勧誘のための情報を送信できる勧誘システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、献血の勧誘は、街頭において通行人に直接呼びかけたり、手紙や電子メールをダイレクトメールとして無作為に送付するなどの方法で行われている。
【0003】
しかし、街頭で呼び掛ける方法では声が届く範囲にいない者を勧誘することはできない。すなわち、勧誘できる範囲が狭い範囲に限定されてしまう。また、献血することができない者(前回献血を行ってから所定の期間が経過していない者、輸血経験者など)であるか否かが分からないまま、無作為に献血を呼び掛けることとなるため、勧誘を効率的に行うことはできない。
【0004】
また、ダイレクトメールを送付する方法では、献血可能者のみを勧誘することが可能ではあるが、勧誘の効果に即効性がないため緊急の場合には対応できない。換言すると、献血活動を始める前に予めダイレクトメールを送付しておかなければならない。さらに、ダイレクトメールを送付する方法では、献血を行う場所までの距離に関係なく手紙や電子メールを送付することとなるという問題がある。
【0005】
このように、従来の方法では献血の勧誘を効率的に行うことはできなかったり、勧誘の効果をすぐに得ることができないという問題があった。
【0006】
特許文献1には、ネットワーク網を利用して血液を含む臓器の提供者を募集するシステムとして「ドナー登録支援システム」が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−197195号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に開示される発明は、従来は書面で行っていたドナー登録の処理を、ネットワーク網上で仮登録できるようにしたものである。すなわち、元々登録の意志がある者に対してドナー登録の手続を容易にできる環境を提供するものであるから、ドナー登録の意志がない者や登録するか否かを決めかねている者などを翻意させることはできない。
【0009】
本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、特定の条件を満たす者を献血勧誘の候補者として選出し、選出した候補者のうちで特定の範囲にいる者のみを対象として勧誘のための情報を送付する勧誘システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、第1の態様として、複数の携帯端末と、該携帯端末と移動体通信網を介して接続された管理装置と、献血会場に配置され管理装置と接続された情報処理装置とを有する勧誘システムであって、携帯端末は、移動体通信網を介して電子メールを受信する手段と、自端末の位置情報を生成する位置情報生成手段と、生成した位置情報を管理装置へ送信する手段とを有し、情報処理装置は、携帯端末の所有者の献血履歴の情報及び電子メールアドレスをユーザからの入力操作によって取得し、管理装置へ送信する手段と、検索条件をユーザからの入力操作に応じて取得し、管理装置へ送信する手段とを有し、管理装置は、携帯端末の所有者の献血履歴と該携帯端末の電子メールアドレスとを少なくとも含む献血者情報を蓄積する蓄積手段と、該蓄積手段に蓄積されている献血者情報の中から、検索条件に適応するもののみを選出する第1の検索手段と、該第1の検索手段によって選出された献血者情報に係る携帯端末それぞれについて、献血会場との距離を位置情報に基づいて算出する手段と、第1の検索手段によって選出された検索者情報の中から、献血会場との距離が小さい順に少なくとも検索条件によって指定された数だけ選出する第2の検索手段と、献血会場の位置を示す情報を含んだ電子メールを第2の検索手段によって選出された献血者情報に係る携帯端末へ送信するメール送信手段とを有することを特徴とする勧誘システムを提供するものである。
【0011】
また、上記目的を達成するため、本発明は、第2の態様として、複数の携帯端末と、該携帯端末と移動体通信網を介して接続された管理装置と、献血会場に配置され管理装置と接続された情報処理装置とを有する勧誘システムであって、携帯端末は、移動体通信網を介して電子メールを受信する手段と、自端末の位置情報を生成する位置情報生成手段と、生成した位置情報を管理装置へ送信する手段とを有し、情報処理装置は、携帯端末の所有者の献血履歴の情報及び電子メールアドレスをユーザからの入力操作によって取得し、管理装置へ送信する手段と、ユーザからの入力操作に応じて検索条件を取得し、管理装置へ送信する手段と、自端末の位置情報を生成する献血会場特定手段と、生成した位置情報を戦記管理装置へ送信する手段とを有し、管理装置は、携帯端末の所有者の献血履歴と該携帯端末の電子メールアドレスとを少なくとも含む献血者情報を蓄積する蓄積手段と、該蓄積手段に蓄積されている献血者情報の中から、検索条件に適応するもののみを選出する第1の検索手段と、該第1の検索手段によって選出された献血者情報に係る携帯端末それぞれについて、献血会場との距離を携帯端末及び情報処理装置それぞれの位置情報に基づいて算出する手段と、第1の検索手段によって選出された検索者情報の中から、献血会場との距離が小さい順に検索条件によって指定された数だけ選出する第2の検索手段と、献血会場の位置を示す情報を含んだ電子メールを第2の検索手段によって選出された献血者情報に係る携帯端末へ送信するメール送信手段とを有することを特徴とする勧誘システムを提供するものである。
【0012】
上記本発明の第2の態様においては、献血会場特定手段は、GPS衛星が発するGPS信号を受信して位置情報を生成すること、又は献血会場特定手段は、情報処理装置ががいずれの基地局を介して移動体通信網に接続されているかに基づいて位置情報を生成することが好ましい。
【0013】
また、上記本発明の第1又は第2の態様においては、管理装置は、献血会場近辺の地図と検索条件とを表示するWebページを生成する手段と、該Webページをネットワーク網上において不特定多数者が閲覧可能に公開する手段をさらに有し、メール送信手段は、献血会場の位置を示す情報としてWebページのURLを携帯端末へ送信することが好ましい。また、第2の検索手段は、第1の検索手段によって選出された検出者情報の中から、所定の検索領域内に所在する携帯端末に係る献血者情報を選出し、選出した献血者情報が検索条件によって指定された数に満たない場合は、検索領域を拡大して再度献血者情報を選出することが好ましい。また、位置情報生成手段は、GPS衛星が発するGPS信号を受信して位置情報を生成すること、又は位置情報生成手段は、自端末がいずれの基地局を介して移動体通信網に接続されているかに基づいて位置情報を生成することが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施形態〕
本発明を好適に実施した第1の実施形態について説明する。図1に、本実施形態にかかる献血勧誘システムの構成を示す。
この献血勧誘システムは、携帯情報端末100、GPS衛星200、基地局210、携帯電話網220、インターネット網300、検索サーバ400、献血者データベース(DB)410、Webサーバ420、GPSサーバ430、医療機関端末500,献血ルーム端末510を有する。
【0015】
携帯情報端末100は、基地局210と電波を送受信することによって携帯電話網220を介して情報を送受信する装置である。携帯情報端末100は、GPS衛星200が発するGPS信号を受信して、自端末の位置情報を生成する機能を有する。
【0016】
検索サーバ400は、献血と血液とに関係する情報(献血者の血液型、過去の献血日など)や、献血者の携帯情報端末のメールアドレスや位置情報などを蓄積する献血者DB410に接続されている。検索サーバ400は、献血者DB410内のデータを検索・抽出する機能を有している。
また、検索サーバ400は、献血者DB410から抽出したメールアドレスに対して、▲1▼献血の勧誘する文章、▲2▼献血ルーム端末510又は医療機関端末500の所在地、▲3▼Webページのアドレスが記述された電子メールを送信する機能を有する。
献血者DB410には、医療機関端末500や献血ルーム端末510に入力された献血者情報(献血者の氏名、年齢、血液型、メールアドレスなど)が検索サーバ400を介して登録される。
【0017】
Webサーバ420は、献血ルーム端末510や医療機関端末500から入力された情報(緊急時に必要となる血液型や、必要な献血者の数)や端末の所在地の情報をネットワーク網を介して不特定多数者が閲覧できるようにWebページを作成する。なお、医療機関端末500や献血ルーム端末510において新たな情報が入力されると、Webページを更新する。
【0018】
GPSサーバ430は、携帯情報端末100がGPS衛星200からのGPS信号を受信して生成した位置情報を携帯基地局210及び携帯電話網200を介して取得する。GPSサーバ430は、検索サーバ400からの要求に応じて携帯情報端末100から取得した位置情報を検索サーバ400へ送信する。
【0019】
医療機関端末500は、ユーザからの入力操作に応じて、検索サーバ400に対し緊急時に必要となる血液型の情報を送信する。献血ルーム端末510は、ユーザからの入力操作に応じて、必要な献血者数などの情報を送信する。
【0020】
本実施形態に係る献血勧誘システムの動作について説明する。図2に、献血勧誘システムの動作シーケンスを示す。
災害が発生するなどして輸血用血液が不足した状態となった場合(ステップA1)、医療機関端末500や献血ルーム端末510のユーザは、端末を操作して不足している血液に関する情報(血液型、必要量等)や要求される献血者の数を入力する。医療機関端末500又は献血ルーム端末510は、ユーザから入力された情報を検索サーバ400へ通知する(ステップA2)。検索サーバ400は、献血者DB410に蓄積されている献血者情報の中から、医療機関端末500又は献血ルーム端末510から通知を受けた条件(血液型)の献血者情報を抽出する。さらに、GPSサーバ430を介して各携帯情報端末から取得した位置情報に基づいて(ステップA6)、医療機関端末500又は献血ルーム端末510の近辺に所在する携帯情報端末の所有者に関する献血者情報のみを抽出する(ステップA3)。
【0021】
検索サーバ400は、献血者DB410に蓄積されている献血者情報の中から条件に合致する情報を選別すると、献血者情報の選別が完了した旨をWebサーバ420に通知する。この通知を受けたWebサーバ420は、Webページを作成し、不特定多数者が閲覧可能な状態としてネットワーク網上で公開する(ステップA4)。なお、Webサーバ420がネットワーク網上で公開するWebページには、医療機関端末500が設置されている医療機関周辺の地図や必要とする献血者数などの情報が表示される。
【0022】
Webサーバ420がWebページの作成を終えると、検索サーバ400は献血の勧誘メッセージとWebページのURLとを含んだ電子メールを作成し、携帯情報端末100へ送信する(ステップA5)。携帯情報端末100は、検索サーバ400が送信した電子メールを、インターネット網300及び携帯電話網200を介して献血可能者の携帯情報端末100に到達する(ステップA7)。献血可能者は、受信した電子メールに含まれるURLを参照してWebページを参照することで医療機関の位置や必要とされている献血者の数といった情報を知ることができる(ステップA8)。
【0023】
医療機関や献血ルームにおいて血液提供者から血液を得られたり(ステップA9)、新たに血液需要が発生したりした場合には、医療機関端末500や献血ルーム端末510に新しい情報が入力される。医療機関端末500や献血ルーム端末510は、入力された情報を検索サーバ400へ送信する(ステップA10)。検索サーバ400はこの情報をWebサーバ420へ送信する。Webサーバ420は、受信した情報に基づいてWebページのデータを更新し、ネットワーク網上で新たに公開する(ステップA11)。
【0024】
ここで、検索サーバ400が献血者DB410内のデータを検索して勧誘対象を決定する処理について説明する。図3に示すように、勧誘対象を決定する処理は、献血適応者を選出する処理(ステップB1)と献血適応者の中から勧誘対象を選出する処理(ステップB2)とに大別できる。
【0025】
先ず、献血者DB410に蓄積されているデータの中から献血適応者のデータを選出する処理について説明する。
検索サーバ400は、医療機関端末500又は献血ルーム端末510からの要求に応じて検索を開始すると、全ての献血者情報の中から血液情報のパラメータが一致するものだけを抽出する(ステップB11)。次に、抽出した献血者情報の中から、献血履歴の日付及び種類をパラメータとして前回の献血から規定の期間以上間隔が開いている献血者の献血者情報を抽出する(ステップB12)。検索サーバ400は、血液型が一致しかつ献血が可能な者を献血適応者として決定する(ステップB13)。なお、要求されている血液とは血液型が異なったり、前回献血してから所定の期間が経過していない者は不適応者とする(ステップB14)。
【0026】
次に、検索サーバ400が献血適応者の中から勧誘対象を特定する処理について説明する。
検索サーバ400は、献血適応者が所持する携帯情報端末を特定する情報をGPSサーバ430に送信する(ステップB21)。この情報を受信したGPSサーバ430は、献血適応者の所持する携帯情報端末100の位置情報を検索サーバ400へ送信する(ステップB22)。検索サーバは、予め格納している医療機関や献血ルームの位置情報と各献血適応者の携帯情報端末の位置情報とに基づいて、医療機関又は献血ルームと各献血適応者の携帯情報端末との距離をそれぞれ計算する(ステップB23)。検索サーバ400は、医療機関又は献血ルームから所定の領域内に所在する献血適応者の携帯情報端末の数をカウントする(ステップB24)。この領域内の所在する献血対象者の数が必要とされている献血者の数に満たない場合(ステップB25/No)、検索サーバ400は、勧誘対象を選出する領域を拡大する(ステップB26)。その後、ステップS54に進み、再び所定の領域内に所在する献血適応者の数をカウントする。一方、所定の領域内に所在する献血適応者の数が必要とされている献血者数よりも多い場合(ステップB25/Yes)、検索サーバ400はその領域内に所在する献血適用者を勧誘対象として決定する(ステップB27)。
【0027】
検索サーバ400が勧誘対象者を特定する処理の一例を図6を用いて説明する。献血適応者の中から勧誘対象を選出する領域として、医療機関からの距離がC1以下の領域が設定されているとすると、検索サーバ400はステップB24の処理を行う際に、献血適応者が所持する携帯情報端末の中から、医療機関500との距離がC1以下である携帯情報端末C10を選出する。
【0028】
医療機関500から半径C1の領域内に所在する携帯情報端末の数が必要とされている献血者の数に満たない場合、検索サーバ400はステップB26の処理を行う際に勧誘対象を選出する領域を医療機関からの距離がC2以下の領域に拡大する。その後、検索サーバ400は、ステップB25の処理を行う際に、献血適応者が所持する携帯情報端末の中から医療機関500との距離がC2以下である携帯情報端末C10及びC11を選出する。
【0029】
医療機関500から半径C2の領域内に所在する携帯情報端末の数が必要とされている献血者の数に満たない場合、検索サーバ400は、上記同様にステップB26の処理において勧誘対象を選出する範囲を広げ、ステップB24において拡大した領域の中から携帯情報端末を選出する。
一方、医療機関500から半径C2の領域内に所在する携帯情報端末の数が必要とされている献血者の数以上である場合、検索サーバ400は検索処理を終了する。
【0030】
このように、検索サーバ400が勧誘対象を選出する範囲を拡大しながら勧誘対象を選出することで、必要とされている献血者数以上の勧誘対象を献血適応者の中から選出することが可能となる。
【0031】
このように、本実施形態に係る献血勧誘システムによれば、献血が可能となる条件を満たし、且つ献血会場の近辺にいる者のみを対象として勧誘のメールを送付できる。これにより、献血の勧誘を効率的に行うことができ、その効果をすぐに得ることができるようになる。さらに、勧誘対象には随時更新されるWebページのURLを含んだ電子メールが送付されるため、勧誘対象者は勧誘のメールを受信した後の状況の変化を確認できる。よって、例えば血液の提供者が既に現れて緊急を要する献血が不要となった場合などでも、勧誘対象者はその状況を把握して献血会場に赴くか否かを判断できるようになる。
【0032】
〔第2の実施形態〕
本発明を好適に実施した第2の実施形態について説明する。図7に本実施形態に係る献血勧誘システムの構成を示す。本実施形態に係る献血勧誘システムは、第1の実施形態に係る献血情報勧誘システムとほぼ同様であるが、医療機関端末500や献血ルーム端末510の代わりに移動医療機関端末520を有している。移動医療機関端末520は、基地局220を介して携帯電話網210に接続されている。また、移動医療機関端末520は、GPS衛星が発する電波を受信して自端末の位置情報を生成する機能を有している。
【0033】
本実施形態に係る献血勧誘システムの動作の流れを説明する。図8に、本実施形態に係る献血勧誘システムの動作シーケンスを示す。動作シーケンスは第1の実施形態とほぼ同様であるが、移動医療機関端末から位置情報を取得して勧誘対象を選出する点が相違する(ステップA3’、A6’’)。
【0034】
すなわち、本実施形態に係る献血勧誘システムにおいて、GPSサーバ430はステップB22の処理を行う際に献血適応者の所持する携帯情報端末100の位置情報とともに移動医療機関端末520の位置情報も検索サーバ400へ送信する。これらの情報を受信した検索サーバ400は、ステップB23の処理を行う際に、移動医療機関端末520の位置情報と各献血適応者の携帯情報端末の位置情報とに基づいて、移動医療機関と各献血適応者の携帯情報端末との距離をそれぞれ計算する。
【0035】
また、ステップA4’においてWebサーバ420は、移動医療機関端末520の位置情報に応じた地図が表示されるようにWebページを作成する。
この他の動作は第1の実施形態と同様である。
【0036】
このように、本実施形態に係る献血勧誘システムによれば、献血が可能となる条件を満たし、且つ献血会場の近辺にいる者のみを対象として勧誘のメールを送付できる。これにより、献血の勧誘を効率的に行うことができ、その効果をすぐに得ることができるようになる。さらに、勧誘対象には随時更新されるWebページのURLを含んだ電子メールが送付されるため、勧誘対象者は勧誘のメールを受信した後の状況の変化を確認できる。よって、例えば血液の提供者が既に現れて緊急を要する献血が不要となった場合などでも、勧誘対象者はその状況を把握して献血会場に赴くか否かを判断できるようになる。
【0037】
なお、上記各実施形態は本発明の好適な実施の一例であり、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、上記各実施形態では、献血の勧誘を例に説明を行ったが、情報送付対象候補の中から所定の条件を満たす者を選出し、選出した者が所有する携帯情報端末の位置情報に基づいてどの情報処理端末に情報を送付するかを決定するのであれば献血に献血の勧誘以外の用途にも適用可能である。
また、携帯情報端末が自端末の位置情報を特定する機能は、GPSを用いる方式に限定されることはなく、自端末がいずれの基地局を介して携帯電話網に接続されているかを基にして生成するようにしても良い。
さらに、上記実施形態では検索サーバ、Webサーバ及びGPSサーバが別個の構成である場合を例に説明したが、これらは一体の構成であってもよい。
このように本発明は様々な変形が可能である。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明によって明らかなように、本発明によれば、情報送付候補者のうち所定の条件を満たし且つ所定の領域内に所在する者のみを対象として情報を送付する献血勧誘システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を好適に実施した第1の実施形態に係る献血勧誘システムの構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態に係る献血勧誘システムの動作シーケンスを示す図である。
【図3】勧誘対象を選出する処理の概略を示すフローチャートである。
【図4】献血適応者を選出する処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】勧誘対象を選出する処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】勧誘対象を選出する処理の一例を示す図である。
【図7】本発明を好適に実施した第2の実施形態に係る献血勧誘システムの構成を示す図である。
【図8】第2の実施形態に係る献血勧誘システムの動作シーケンスを示す図である。
【符号の説明】
100 携帯情報端末
200 GPS衛星
210 携帯基地局
220 携帯電話網
300 インターネット網
400 検索サーバ
410 献血者データベース(DB)
420 Webサーバ
430 GPSサーバ
500 医療機関端末
510 献血ルーム端末
520 移動医療機関端末
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク網を介して献血の勧誘のための情報を送付するための勧誘システムに関し、特に、献血が可能で且つ献血会場の近辺に所在する者のみに献血の勧誘のための情報を送信できる勧誘システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、献血の勧誘は、街頭において通行人に直接呼びかけたり、手紙や電子メールをダイレクトメールとして無作為に送付するなどの方法で行われている。
【0003】
しかし、街頭で呼び掛ける方法では声が届く範囲にいない者を勧誘することはできない。すなわち、勧誘できる範囲が狭い範囲に限定されてしまう。また、献血することができない者(前回献血を行ってから所定の期間が経過していない者、輸血経験者など)であるか否かが分からないまま、無作為に献血を呼び掛けることとなるため、勧誘を効率的に行うことはできない。
【0004】
また、ダイレクトメールを送付する方法では、献血可能者のみを勧誘することが可能ではあるが、勧誘の効果に即効性がないため緊急の場合には対応できない。換言すると、献血活動を始める前に予めダイレクトメールを送付しておかなければならない。さらに、ダイレクトメールを送付する方法では、献血を行う場所までの距離に関係なく手紙や電子メールを送付することとなるという問題がある。
【0005】
このように、従来の方法では献血の勧誘を効率的に行うことはできなかったり、勧誘の効果をすぐに得ることができないという問題があった。
【0006】
特許文献1には、ネットワーク網を利用して血液を含む臓器の提供者を募集するシステムとして「ドナー登録支援システム」が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−197195号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に開示される発明は、従来は書面で行っていたドナー登録の処理を、ネットワーク網上で仮登録できるようにしたものである。すなわち、元々登録の意志がある者に対してドナー登録の手続を容易にできる環境を提供するものであるから、ドナー登録の意志がない者や登録するか否かを決めかねている者などを翻意させることはできない。
【0009】
本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、特定の条件を満たす者を献血勧誘の候補者として選出し、選出した候補者のうちで特定の範囲にいる者のみを対象として勧誘のための情報を送付する勧誘システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、第1の態様として、複数の携帯端末と、該携帯端末と移動体通信網を介して接続された管理装置と、献血会場に配置され管理装置と接続された情報処理装置とを有する勧誘システムであって、携帯端末は、移動体通信網を介して電子メールを受信する手段と、自端末の位置情報を生成する位置情報生成手段と、生成した位置情報を管理装置へ送信する手段とを有し、情報処理装置は、携帯端末の所有者の献血履歴の情報及び電子メールアドレスをユーザからの入力操作によって取得し、管理装置へ送信する手段と、検索条件をユーザからの入力操作に応じて取得し、管理装置へ送信する手段とを有し、管理装置は、携帯端末の所有者の献血履歴と該携帯端末の電子メールアドレスとを少なくとも含む献血者情報を蓄積する蓄積手段と、該蓄積手段に蓄積されている献血者情報の中から、検索条件に適応するもののみを選出する第1の検索手段と、該第1の検索手段によって選出された献血者情報に係る携帯端末それぞれについて、献血会場との距離を位置情報に基づいて算出する手段と、第1の検索手段によって選出された検索者情報の中から、献血会場との距離が小さい順に少なくとも検索条件によって指定された数だけ選出する第2の検索手段と、献血会場の位置を示す情報を含んだ電子メールを第2の検索手段によって選出された献血者情報に係る携帯端末へ送信するメール送信手段とを有することを特徴とする勧誘システムを提供するものである。
【0011】
また、上記目的を達成するため、本発明は、第2の態様として、複数の携帯端末と、該携帯端末と移動体通信網を介して接続された管理装置と、献血会場に配置され管理装置と接続された情報処理装置とを有する勧誘システムであって、携帯端末は、移動体通信網を介して電子メールを受信する手段と、自端末の位置情報を生成する位置情報生成手段と、生成した位置情報を管理装置へ送信する手段とを有し、情報処理装置は、携帯端末の所有者の献血履歴の情報及び電子メールアドレスをユーザからの入力操作によって取得し、管理装置へ送信する手段と、ユーザからの入力操作に応じて検索条件を取得し、管理装置へ送信する手段と、自端末の位置情報を生成する献血会場特定手段と、生成した位置情報を戦記管理装置へ送信する手段とを有し、管理装置は、携帯端末の所有者の献血履歴と該携帯端末の電子メールアドレスとを少なくとも含む献血者情報を蓄積する蓄積手段と、該蓄積手段に蓄積されている献血者情報の中から、検索条件に適応するもののみを選出する第1の検索手段と、該第1の検索手段によって選出された献血者情報に係る携帯端末それぞれについて、献血会場との距離を携帯端末及び情報処理装置それぞれの位置情報に基づいて算出する手段と、第1の検索手段によって選出された検索者情報の中から、献血会場との距離が小さい順に検索条件によって指定された数だけ選出する第2の検索手段と、献血会場の位置を示す情報を含んだ電子メールを第2の検索手段によって選出された献血者情報に係る携帯端末へ送信するメール送信手段とを有することを特徴とする勧誘システムを提供するものである。
【0012】
上記本発明の第2の態様においては、献血会場特定手段は、GPS衛星が発するGPS信号を受信して位置情報を生成すること、又は献血会場特定手段は、情報処理装置ががいずれの基地局を介して移動体通信網に接続されているかに基づいて位置情報を生成することが好ましい。
【0013】
また、上記本発明の第1又は第2の態様においては、管理装置は、献血会場近辺の地図と検索条件とを表示するWebページを生成する手段と、該Webページをネットワーク網上において不特定多数者が閲覧可能に公開する手段をさらに有し、メール送信手段は、献血会場の位置を示す情報としてWebページのURLを携帯端末へ送信することが好ましい。また、第2の検索手段は、第1の検索手段によって選出された検出者情報の中から、所定の検索領域内に所在する携帯端末に係る献血者情報を選出し、選出した献血者情報が検索条件によって指定された数に満たない場合は、検索領域を拡大して再度献血者情報を選出することが好ましい。また、位置情報生成手段は、GPS衛星が発するGPS信号を受信して位置情報を生成すること、又は位置情報生成手段は、自端末がいずれの基地局を介して移動体通信網に接続されているかに基づいて位置情報を生成することが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施形態〕
本発明を好適に実施した第1の実施形態について説明する。図1に、本実施形態にかかる献血勧誘システムの構成を示す。
この献血勧誘システムは、携帯情報端末100、GPS衛星200、基地局210、携帯電話網220、インターネット網300、検索サーバ400、献血者データベース(DB)410、Webサーバ420、GPSサーバ430、医療機関端末500,献血ルーム端末510を有する。
【0015】
携帯情報端末100は、基地局210と電波を送受信することによって携帯電話網220を介して情報を送受信する装置である。携帯情報端末100は、GPS衛星200が発するGPS信号を受信して、自端末の位置情報を生成する機能を有する。
【0016】
検索サーバ400は、献血と血液とに関係する情報(献血者の血液型、過去の献血日など)や、献血者の携帯情報端末のメールアドレスや位置情報などを蓄積する献血者DB410に接続されている。検索サーバ400は、献血者DB410内のデータを検索・抽出する機能を有している。
また、検索サーバ400は、献血者DB410から抽出したメールアドレスに対して、▲1▼献血の勧誘する文章、▲2▼献血ルーム端末510又は医療機関端末500の所在地、▲3▼Webページのアドレスが記述された電子メールを送信する機能を有する。
献血者DB410には、医療機関端末500や献血ルーム端末510に入力された献血者情報(献血者の氏名、年齢、血液型、メールアドレスなど)が検索サーバ400を介して登録される。
【0017】
Webサーバ420は、献血ルーム端末510や医療機関端末500から入力された情報(緊急時に必要となる血液型や、必要な献血者の数)や端末の所在地の情報をネットワーク網を介して不特定多数者が閲覧できるようにWebページを作成する。なお、医療機関端末500や献血ルーム端末510において新たな情報が入力されると、Webページを更新する。
【0018】
GPSサーバ430は、携帯情報端末100がGPS衛星200からのGPS信号を受信して生成した位置情報を携帯基地局210及び携帯電話網200を介して取得する。GPSサーバ430は、検索サーバ400からの要求に応じて携帯情報端末100から取得した位置情報を検索サーバ400へ送信する。
【0019】
医療機関端末500は、ユーザからの入力操作に応じて、検索サーバ400に対し緊急時に必要となる血液型の情報を送信する。献血ルーム端末510は、ユーザからの入力操作に応じて、必要な献血者数などの情報を送信する。
【0020】
本実施形態に係る献血勧誘システムの動作について説明する。図2に、献血勧誘システムの動作シーケンスを示す。
災害が発生するなどして輸血用血液が不足した状態となった場合(ステップA1)、医療機関端末500や献血ルーム端末510のユーザは、端末を操作して不足している血液に関する情報(血液型、必要量等)や要求される献血者の数を入力する。医療機関端末500又は献血ルーム端末510は、ユーザから入力された情報を検索サーバ400へ通知する(ステップA2)。検索サーバ400は、献血者DB410に蓄積されている献血者情報の中から、医療機関端末500又は献血ルーム端末510から通知を受けた条件(血液型)の献血者情報を抽出する。さらに、GPSサーバ430を介して各携帯情報端末から取得した位置情報に基づいて(ステップA6)、医療機関端末500又は献血ルーム端末510の近辺に所在する携帯情報端末の所有者に関する献血者情報のみを抽出する(ステップA3)。
【0021】
検索サーバ400は、献血者DB410に蓄積されている献血者情報の中から条件に合致する情報を選別すると、献血者情報の選別が完了した旨をWebサーバ420に通知する。この通知を受けたWebサーバ420は、Webページを作成し、不特定多数者が閲覧可能な状態としてネットワーク網上で公開する(ステップA4)。なお、Webサーバ420がネットワーク網上で公開するWebページには、医療機関端末500が設置されている医療機関周辺の地図や必要とする献血者数などの情報が表示される。
【0022】
Webサーバ420がWebページの作成を終えると、検索サーバ400は献血の勧誘メッセージとWebページのURLとを含んだ電子メールを作成し、携帯情報端末100へ送信する(ステップA5)。携帯情報端末100は、検索サーバ400が送信した電子メールを、インターネット網300及び携帯電話網200を介して献血可能者の携帯情報端末100に到達する(ステップA7)。献血可能者は、受信した電子メールに含まれるURLを参照してWebページを参照することで医療機関の位置や必要とされている献血者の数といった情報を知ることができる(ステップA8)。
【0023】
医療機関や献血ルームにおいて血液提供者から血液を得られたり(ステップA9)、新たに血液需要が発生したりした場合には、医療機関端末500や献血ルーム端末510に新しい情報が入力される。医療機関端末500や献血ルーム端末510は、入力された情報を検索サーバ400へ送信する(ステップA10)。検索サーバ400はこの情報をWebサーバ420へ送信する。Webサーバ420は、受信した情報に基づいてWebページのデータを更新し、ネットワーク網上で新たに公開する(ステップA11)。
【0024】
ここで、検索サーバ400が献血者DB410内のデータを検索して勧誘対象を決定する処理について説明する。図3に示すように、勧誘対象を決定する処理は、献血適応者を選出する処理(ステップB1)と献血適応者の中から勧誘対象を選出する処理(ステップB2)とに大別できる。
【0025】
先ず、献血者DB410に蓄積されているデータの中から献血適応者のデータを選出する処理について説明する。
検索サーバ400は、医療機関端末500又は献血ルーム端末510からの要求に応じて検索を開始すると、全ての献血者情報の中から血液情報のパラメータが一致するものだけを抽出する(ステップB11)。次に、抽出した献血者情報の中から、献血履歴の日付及び種類をパラメータとして前回の献血から規定の期間以上間隔が開いている献血者の献血者情報を抽出する(ステップB12)。検索サーバ400は、血液型が一致しかつ献血が可能な者を献血適応者として決定する(ステップB13)。なお、要求されている血液とは血液型が異なったり、前回献血してから所定の期間が経過していない者は不適応者とする(ステップB14)。
【0026】
次に、検索サーバ400が献血適応者の中から勧誘対象を特定する処理について説明する。
検索サーバ400は、献血適応者が所持する携帯情報端末を特定する情報をGPSサーバ430に送信する(ステップB21)。この情報を受信したGPSサーバ430は、献血適応者の所持する携帯情報端末100の位置情報を検索サーバ400へ送信する(ステップB22)。検索サーバは、予め格納している医療機関や献血ルームの位置情報と各献血適応者の携帯情報端末の位置情報とに基づいて、医療機関又は献血ルームと各献血適応者の携帯情報端末との距離をそれぞれ計算する(ステップB23)。検索サーバ400は、医療機関又は献血ルームから所定の領域内に所在する献血適応者の携帯情報端末の数をカウントする(ステップB24)。この領域内の所在する献血対象者の数が必要とされている献血者の数に満たない場合(ステップB25/No)、検索サーバ400は、勧誘対象を選出する領域を拡大する(ステップB26)。その後、ステップS54に進み、再び所定の領域内に所在する献血適応者の数をカウントする。一方、所定の領域内に所在する献血適応者の数が必要とされている献血者数よりも多い場合(ステップB25/Yes)、検索サーバ400はその領域内に所在する献血適用者を勧誘対象として決定する(ステップB27)。
【0027】
検索サーバ400が勧誘対象者を特定する処理の一例を図6を用いて説明する。献血適応者の中から勧誘対象を選出する領域として、医療機関からの距離がC1以下の領域が設定されているとすると、検索サーバ400はステップB24の処理を行う際に、献血適応者が所持する携帯情報端末の中から、医療機関500との距離がC1以下である携帯情報端末C10を選出する。
【0028】
医療機関500から半径C1の領域内に所在する携帯情報端末の数が必要とされている献血者の数に満たない場合、検索サーバ400はステップB26の処理を行う際に勧誘対象を選出する領域を医療機関からの距離がC2以下の領域に拡大する。その後、検索サーバ400は、ステップB25の処理を行う際に、献血適応者が所持する携帯情報端末の中から医療機関500との距離がC2以下である携帯情報端末C10及びC11を選出する。
【0029】
医療機関500から半径C2の領域内に所在する携帯情報端末の数が必要とされている献血者の数に満たない場合、検索サーバ400は、上記同様にステップB26の処理において勧誘対象を選出する範囲を広げ、ステップB24において拡大した領域の中から携帯情報端末を選出する。
一方、医療機関500から半径C2の領域内に所在する携帯情報端末の数が必要とされている献血者の数以上である場合、検索サーバ400は検索処理を終了する。
【0030】
このように、検索サーバ400が勧誘対象を選出する範囲を拡大しながら勧誘対象を選出することで、必要とされている献血者数以上の勧誘対象を献血適応者の中から選出することが可能となる。
【0031】
このように、本実施形態に係る献血勧誘システムによれば、献血が可能となる条件を満たし、且つ献血会場の近辺にいる者のみを対象として勧誘のメールを送付できる。これにより、献血の勧誘を効率的に行うことができ、その効果をすぐに得ることができるようになる。さらに、勧誘対象には随時更新されるWebページのURLを含んだ電子メールが送付されるため、勧誘対象者は勧誘のメールを受信した後の状況の変化を確認できる。よって、例えば血液の提供者が既に現れて緊急を要する献血が不要となった場合などでも、勧誘対象者はその状況を把握して献血会場に赴くか否かを判断できるようになる。
【0032】
〔第2の実施形態〕
本発明を好適に実施した第2の実施形態について説明する。図7に本実施形態に係る献血勧誘システムの構成を示す。本実施形態に係る献血勧誘システムは、第1の実施形態に係る献血情報勧誘システムとほぼ同様であるが、医療機関端末500や献血ルーム端末510の代わりに移動医療機関端末520を有している。移動医療機関端末520は、基地局220を介して携帯電話網210に接続されている。また、移動医療機関端末520は、GPS衛星が発する電波を受信して自端末の位置情報を生成する機能を有している。
【0033】
本実施形態に係る献血勧誘システムの動作の流れを説明する。図8に、本実施形態に係る献血勧誘システムの動作シーケンスを示す。動作シーケンスは第1の実施形態とほぼ同様であるが、移動医療機関端末から位置情報を取得して勧誘対象を選出する点が相違する(ステップA3’、A6’’)。
【0034】
すなわち、本実施形態に係る献血勧誘システムにおいて、GPSサーバ430はステップB22の処理を行う際に献血適応者の所持する携帯情報端末100の位置情報とともに移動医療機関端末520の位置情報も検索サーバ400へ送信する。これらの情報を受信した検索サーバ400は、ステップB23の処理を行う際に、移動医療機関端末520の位置情報と各献血適応者の携帯情報端末の位置情報とに基づいて、移動医療機関と各献血適応者の携帯情報端末との距離をそれぞれ計算する。
【0035】
また、ステップA4’においてWebサーバ420は、移動医療機関端末520の位置情報に応じた地図が表示されるようにWebページを作成する。
この他の動作は第1の実施形態と同様である。
【0036】
このように、本実施形態に係る献血勧誘システムによれば、献血が可能となる条件を満たし、且つ献血会場の近辺にいる者のみを対象として勧誘のメールを送付できる。これにより、献血の勧誘を効率的に行うことができ、その効果をすぐに得ることができるようになる。さらに、勧誘対象には随時更新されるWebページのURLを含んだ電子メールが送付されるため、勧誘対象者は勧誘のメールを受信した後の状況の変化を確認できる。よって、例えば血液の提供者が既に現れて緊急を要する献血が不要となった場合などでも、勧誘対象者はその状況を把握して献血会場に赴くか否かを判断できるようになる。
【0037】
なお、上記各実施形態は本発明の好適な実施の一例であり、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、上記各実施形態では、献血の勧誘を例に説明を行ったが、情報送付対象候補の中から所定の条件を満たす者を選出し、選出した者が所有する携帯情報端末の位置情報に基づいてどの情報処理端末に情報を送付するかを決定するのであれば献血に献血の勧誘以外の用途にも適用可能である。
また、携帯情報端末が自端末の位置情報を特定する機能は、GPSを用いる方式に限定されることはなく、自端末がいずれの基地局を介して携帯電話網に接続されているかを基にして生成するようにしても良い。
さらに、上記実施形態では検索サーバ、Webサーバ及びGPSサーバが別個の構成である場合を例に説明したが、これらは一体の構成であってもよい。
このように本発明は様々な変形が可能である。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明によって明らかなように、本発明によれば、情報送付候補者のうち所定の条件を満たし且つ所定の領域内に所在する者のみを対象として情報を送付する献血勧誘システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を好適に実施した第1の実施形態に係る献血勧誘システムの構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態に係る献血勧誘システムの動作シーケンスを示す図である。
【図3】勧誘対象を選出する処理の概略を示すフローチャートである。
【図4】献血適応者を選出する処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】勧誘対象を選出する処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】勧誘対象を選出する処理の一例を示す図である。
【図7】本発明を好適に実施した第2の実施形態に係る献血勧誘システムの構成を示す図である。
【図8】第2の実施形態に係る献血勧誘システムの動作シーケンスを示す図である。
【符号の説明】
100 携帯情報端末
200 GPS衛星
210 携帯基地局
220 携帯電話網
300 インターネット網
400 検索サーバ
410 献血者データベース(DB)
420 Webサーバ
430 GPSサーバ
500 医療機関端末
510 献血ルーム端末
520 移動医療機関端末
Claims (8)
- 複数の携帯端末と、該携帯端末と移動体通信網を介して接続された管理装置と、献血会場に配置され前記管理装置と接続された情報処理装置とを有する勧誘システムであって、
前記携帯端末は、
前記移動体通信網を介して電子メールを受信する手段と、
自端末の位置情報を生成する位置情報生成手段と、
生成した位置情報を前記管理装置へ送信する手段とを有し、
前記情報処理装置は、
前記携帯端末の所有者の献血履歴の情報及び電子メールアドレスをユーザからの入力操作によって取得し、前記管理装置へ送信する手段と、
検索条件をユーザからの入力操作に応じて取得し、前記管理装置へ送信する手段とを有し、
前記管理装置は、
前記携帯端末の所有者の献血履歴と該携帯端末の電子メールアドレスとを少なくとも含む献血者情報を蓄積する蓄積手段と、
該蓄積手段に蓄積されている献血者情報の中から、前記検索条件に適応するもののみを選出する第1の検索手段と、
該第1の検索手段によって選出された献血者情報に係る携帯端末それぞれについて、前記献血会場との距離を前記位置情報に基づいて算出する手段と、
前記第1の検索手段によって選出された検索者情報の中から、前記献血会場との距離が小さい順に少なくとも前記検索条件によって指定された数だけ選出する第2の検索手段と、
前記献血会場の位置を示す情報を含んだ電子メールを前記第2の検索手段によって選出された献血者情報に係る携帯端末へ送信するメール送信手段とを有することを特徴とする勧誘システム。 - 複数の携帯端末と、該携帯端末と移動体通信網を介して接続された管理装置と、献血会場に配置され前記管理装置と接続された情報処理装置とを有する勧誘システムであって、
前記携帯端末は、
前記移動体通信網を介して電子メールを受信する手段と、
自端末の位置情報を生成する位置情報生成手段と、
生成した位置情報を前記管理装置へ送信する手段とを有し、
前記情報処理装置は、
前記携帯端末の所有者の献血履歴の情報及び電子メールアドレスをユーザからの入力操作によって取得し、前記管理装置へ送信する手段と、
ユーザからの入力操作に応じて検索条件を取得し、前記管理装置へ送信する手段と、
自端末の位置情報を生成する献血会場特定手段と、
生成した位置情報を戦記管理装置へ送信する手段とを有し、
前記管理装置は、
前記携帯端末の所有者の献血履歴と該携帯端末の電子メールアドレスとを少なくとも含む献血者情報を蓄積する蓄積手段と、
該蓄積手段に蓄積されている献血者情報の中から、前記検索条件に適応するもののみを選出する第1の検索手段と、
該第1の検索手段によって選出された献血者情報に係る携帯端末それぞれについて、前記献血会場との距離を前記携帯端末及び前記情報処理装置それぞれの位置情報に基づいて算出する手段と、
前記第1の検索手段によって選出された検索者情報の中から、前記献血会場との距離が小さい順に前記検索条件によって指定された数だけ選出する第2の検索手段と、
前記献血会場の位置を示す情報を含んだ電子メールを前記第2の検索手段によって選出された献血者情報に係る携帯端末へ送信するメール送信手段とを有することを特徴とする勧誘システム。 - 前記献血会場特定手段は、GPS衛星が発するGPS信号を受信して位置情報を生成することを特徴とする請求項2記載の勧誘システム。
- 前記献血会場特定手段は、前記情報処理装置ががいずれの基地局を介して移動体通信網に接続されているかに基づいて位置情報を生成することを特徴とする請求項2記載の勧誘システム。
- 前記管理装置は、前記献血会場近辺の地図と前記検索条件とを表示するWebページを生成する手段と、
該Webページをネットワーク網上において不特定多数者が閲覧可能に公開する手段をさらに有し、
前記メール送信手段は、前記献血会場の位置を示す情報として前記WebページのURLを前記携帯端末へ送信することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の勧誘システム。 - 前記第2の検索手段は、前記第1の検索手段によって選出された検出者情報の中から、所定の検索領域内に所在する携帯端末に係る献血者情報を選出し、選出した献血者情報が前記検索条件によって指定された数に満たない場合は、前記検索領域を拡大して再度献血者情報を選出することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の勧誘システム。
- 前記位置情報生成手段は、GPS衛星が発するGPS信号を受信して位置情報を生成することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の勧誘システム。
- 前記位置情報生成手段は、自端末がいずれの基地局を介して移動体通信網に接続されているかに基づいて位置情報を生成することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の勧誘システム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003115487A JP2004318764A (ja) | 2003-04-21 | 2003-04-21 | 携帯情報端末を用いた勧誘システム |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101642318B1 (ko) * | 2015-03-02 | 2016-07-29 | 한남대학교 산학협력단 | 헌혈 증서 기부 문화 활성화를 위한 엔스크린기반 헌혈 서비스시스템 |
WO2018062672A1 (en) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Blood management method, blood management server apparatus, and blood management system |
JP2019053676A (ja) * | 2017-09-19 | 2019-04-04 | 沖電気工業株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、及び情報処理システム |
JP7432582B2 (ja) | 2018-08-26 | 2024-02-16 | ヘモネティクス・コーポレーション | 血漿献血者の契約のためのシステム及び方法 |
-
2003
- 2003-04-21 JP JP2003115487A patent/JP2004318764A/ja active Pending
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