JP2004317601A - 電子回路学習装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】絶縁基板34上に所定パターンの導電ランド36を多数形成した実験用基板32を支持する基板支持体38にパーソナルコンピュータ54から供給される制御信号により所定の信号を発生し、測定用端子42b、44bに供給された信号をデジタル化して出力する信号処理部46を備え、信号処理部46によりデジタル化された出力信号をパーソナルコンピュータ54内部で処理して表示装置58上に表示させる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電気・電子工学系の学生や新入社員あるいは電気・電子系技術職へ機械系技術職など他の分野から移行し電気・電子系の経験が浅い技術者などが実際に電子部品を組み合わせて学習用電子回路を組み上げその動作を確認できるようにした電子回路学習装置に関し、特に最小限の設備で学習効果を高めることができる電子回路学習装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気・電子工学系の学校や企業などでは学生や技術者に対して基本的な電子回路理論を教科書やハンドブックを利用して教育し、さらには電子部品を組み合わせて実際に電子回路を組み立てさせこの電子回路に発振装置や電圧計、オシロスコープなどの測定装置を接続して動作を確認させて理解を深めるようにしている。
【0003】
このような教材として特許文献1には図9に示すような電子回路学習装置が開示されている。図において、10は第1の基板で、その表面には印刷により電子部品12の配置図を兼ねた回路図14が表示され、電子部品12の電極(リード)12aや図示省略するが、異なる電子部品12の間を接続する接続線、電源供給線、信号線、出力線などの端部を挿通する貫通穴10aが回路図14上の要部に穿設されている。16は第1の基板10の下方に対向配置された第2の基板で、第1の基板10の貫通穴10aから下方に突出した電子部品12のリード12aを保持し電気的に接続するクリップ部材18が固定され、回路図14に対応して形成した導電パターン20の要部に前記クリップ部材18を接続している。この電子回路学習装置は回路図14の配置図上に電子部品12をその電極12aを貫通穴10aに挿入することにより、電極12aがクリップ部材18に電気的接続し、導電パターン20により回路を構成することができる。
【0004】
また、同文献には図10に示す電子回路学習装置も開示されている。図において、22は配線基板で、絶縁基板24の表面に多数の方形導電ランド26をマトリクス状に多数形成し、各導電ランド26の領域内に複数例えば4つのスルーホール28を形成している。導電ランド26のスルーホール28に電子部品12の電極12aを挿入し、異なる電子部品12間を接続線30により接続して学習用電子回路を構成することができる。
【0005】
図9装置は回路図14上に電子部品12を配置するだけで電子回路を構成できるため初めて電子回路を学ぶ学生に向いている。また、図10装置は配線基板22の構造が簡単で安価であるが、回路図と電子部品12の配置とが必ずしも一致しないため、ある程度経験のある技術者に向いている。
【0006】
一方、特許文献2には外形や寸法が異なる電子部品のリード径、リード間隔を規格化しさらに外表面に電子部品の記号や値を表示した学習用電子部品が開示されている。この電子部品を図9装置に組み合わせることにより学習効果の向上が期待できる。
【0007】
【特許文献1】特開平10−22600号(「従来の技術」の欄、「発明の実施の形態」の欄、図3、図5)
【特許文献2】特開平10−126066号(「発明の実施の形態」の欄、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで図9に示す装置は電子部品12の電極12aを貫通穴10aに挿入するだけで電子回路を構成できるため、電子部品12の交換が容易で電子回路の部品定数を容易に変更できるため学習効果を高めることができる。
【0009】
しかしながら電子回路に対応した第1、第2の基板10、16を用意する必要があり、さらには貫通穴10aやクリップ部材18に適合する太さ、長さの電極12aを備えた電子部品12を用意する必要があるため、コストがかかるという問題があった。また図10に示す装置もスルーホール28に電子部品12の電極12aを挿入して電子回路を構成するため、スルーホール28の径に合わせて電極12aの径を揃える必要があった。さらには図9装置、図10装置はともに、組み上げた学習用電子回路の動作を確認するため電源装置や波形や周期、振幅が設定可能な発振装置(ファンクションジェネレータ)などの信号源と、電圧・電流計、オシロスコープなどの測定装置が必要である。電源装置は複数の学習装置に共用可能であるが、信号源や測定装置は学習装置毎に必要で、アナログ系とデジタル系の電子回路に対応させるために学習装置毎に装置を用意するにはコストが嵩み小規模な学校や企業、個人の導入は困難であった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題の解決を目的として提案されたもので、絶縁基板上に所定パターンの導電ランドを多数形成した実験用基板と、信号供給端子、測定用端子を含む端子群を有し、外部からの制御信号により所定の信号を発生して信号供給端子に供給するとともに測定用端子に供給された信号をデジタル化して出力する信号処理部と、信号処理部を制御して波形、周期、振幅が設定された所定の信号を発生させ、信号処理部から供給される出力信号を処理して表示装置上に表示させるパーソナルコンピュータとを備え、前記端子群から選択された端子を実験用基板上に構成した学習用電子回路の要部に接続し、学習用電子回路の要部の出力信号を表示装置に表示させるようにしたことを特徴とする電子回路学習装置を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を適用した電子回路学習装置の具体的実施形態を図1から説明する。図において、32は実験用基板で、矩形状の絶縁基板34上に、一般使用されるアナログ系電子部品やデジタル系電子部品の電極の形状、寸法、配列を考慮して一例として図2に示すような所定パターンの導電ランド36を多数形成している。38は実験用基板32を支持する基板支持体で、表面に凹所38aが形成され、この凹所38aの対向壁に形成したガイド溝38b、38bに実験用基板32の両側部分を挿入して凹所38a内に実験用基板32を支持している。この基板支持体38には凹所38a近傍に、図示例では正負ゼロ電圧に対応する3個の電源端子40a、40b、40cと、アナログ系信号供給端子群42a、アナログ系測定用端子群42b、デジタル系信号供給端子群44a、デジタル系測定用端子群44bが配置され、必要に応じて電源スイッチやパイロットランプなどが配置されている。この基板支持体38にはさらに外部からの制御信号により所定の信号を発生して信号供給端子群42a、44aに供給するとともに測定用端子群42b、44bに供給された信号をデジタル化して出力する信号処理部46が内蔵されている。48は基板支持体38の外周に固定された外部電源接続端子で、電源端子40a、40b、40cに接続されている。50、52は後述するパーソナルコンピュータに接続される低速用と高速用のシリアルバス端子を示す。54はキーボード56と画像表示装置58、シリアルバス端子60を備えたパーソナルコンピュータで、図示例では低速用シリアルバス端子60がケーブル62によって基板支持体38の低速用シリアルバス端子50に接続されているが、実験用電子回路が高速動作するものでは高速用シリアルバス端子が用いられる。
【0012】
上記基板支持体38の信号供給端子群42a、44a、測定用端子群42b、44bからパーソナルコンピュータ54までの回路ブロックを図3に示す。図において、図1と同一部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。図中、64、66は第1、第2のフォトカプラで、図示詳細は省略するが第1のフォトカプラ64はその発光部がシリアルバス端子50の出力ポートに、第2のフォトカプラ66の受光部はシリアルバス端子50の入力ポートにそれぞれ接続されている。68はマイクロプロセッサで、図示省略するがROM及びRAMを備えている。このマイクロプロセッサ68の入力ポートには、前記第1フォトカプラ64の受光部から出力されさらに2値化された出力が入力され、マイクロプロセッサ68の出力ポートから出力された信号が第2フォトカプラ66の発光部に接続される。70はD/Aコンバータで、マイクロプロセッサ68から供給されるデジタルデータをアナログデータに変換する。72はD/Aコンバータ70の出力電圧範囲を例えば0〜5Vから±10Vの電圧範囲に変換する第1のレベルコンバータで、その出力は信号供給端子群42aに接続されている。74は第2のレベルコンバータで、アナログ系測定用端子群42bから入力される電圧範囲を例えば±10Vから0〜5Vの電圧範囲に変換する。76はA/Dコンバータで、第2のレベルコンバータ74の出力をデジタルデータに変換し、マイクロプロセッサ68の入力ポートに接続される。マイクロプロセッサ68の出力ポートはデジタル系信号供給端子群44aに、入力ポートはデジタル系測定用端子群44bにそれぞれ接続されている。信号処理部46は上記第1、第2のフォトカプラ64、66、マイクロプロセッサ68、D/Aコンバータ70、第1、第2のレベルコンバータ72、74、A/Dコンバータ76で構成され、ケーブル62を介して接続されたパーソナルコンピュータ54から供給される制御信号に基づいてマイクロプロセッサ68のROMに書き込まれたプログラムを実行制御し、波形、周期、振幅が設定された所定の信号を発生し信号供給端子群42a、44aに出力する。また測定用端子群42bに供給されA/D変換されたデジタル信号又は測定用端子群44bに供給されたデジタル信号をパーソナルコンピュータ54に送出する。パーソナルコンピュータ54はキーボード操作又は画面上に表示させた制御コマンドをマウス操作により選択することにより信号処理部46を制御する制御信号を発生するとともに、信号処理部46からのデジタル化された出力信号を内部処理して表示装置58上に表示させる。
【0013】
これにより、信号処理部46はパーソナルコンピュータ54からの制御信号により、所望の信号を発生するファンクションジェネレータを含む信号源として機能し、また信号処理部46から出力されるデジタル信号を処理して、電圧値や電流値を表示する電圧・電流計、あるいは信号の波形を表示するオシロスコープなどの測定装置として機能する。
【0014】
この電子回路学習装置を用いた学習方法を以下に説明する。学習者はまず、実験用基板32上に電子部品を組み付けて例えば図4に示す学習用電子回路を組み立てる。電子部品は電極の径や長さ、配列間隔がまちまちな一般的な電子部品を用いることができる。電子部品の電極を実験用基板32の導電ランド36に電気接続し各電子部品を電気接続して電子回路を構成するが、この電気接続には導電性接着材として銀や銅、ニッケルなどの導電性フィラーをエポキシ樹脂などの耐熱性樹脂に分散させたものや低融点合金、例えば安価な半田を用いることができる。樹脂系導電性接着材は硬化に長時間を要すという欠点があるが接着状態によってばらつく抵抗値が電子回路の動作に影響することを理解させることができる。また半田を用いると短時間で接続でき、半田鏝を用いた半田付け作業も実習でき、これを繰り返すことにより半田付け作業の習熟ができる。この作業は実験用基板32を基板支持体38から取り外した状態で行うことができるため、学習者は実験用基板32と実験用電子部品があればどこででも学習用電子回路を組み立てることができる。このようにして学習用電子回路を組み上げると、電子部品の極性間違いや異部品、誤配線、短絡、断線のないことを確認し、実験用基板32を基板支持体38に装着する。図4に示す実験用電子回路はオペアンプ78の入力端に第1の抵抗R1を接続し、入出力端に第2の抵抗R2を接続した反転増幅器で、正負の電源端子V+、V−を電源端子40a、40bに、接地端子GNDを電源端子40cにそれぞれ接続し、入力端子INを信号供給端子群42aの一つに、出力端子OUTを測定用端子群42bの一つに接続する。このように基板支持体38上で実験用電子回路への接続作業が完了すると、外部電源接続端子48に外部電源(図示せず)を接続し、基板支持体38の信号処理部46とパーソナルコンピュータ54とをケーブル62によって接続し、学習用電子回路の動作を確認できるようにする。
【0015】
この装置ではパーソナルコンピュータ54内部のプログラムにより例えば図5に示す画像が画像表示装置58上に表示される。画面上部には学習用電子回路の入力端子に接続されるファンクションジェネレータの出力信号として、信号供給端子群42aに供給する異なる(図示例では3つの)波形の信号の電圧(振幅)レベルが表示され、キーボードまたはマウス操作により調整可能としている。画面中間部には学習用電子回路の入出力端子だけでなく任意の場所の状態を表示しており、測定用端子群42bに供給される信号の電圧、図示例では2箇所の電圧を横バーグラフと数値で表示している。画面下部には測定用端子群42bに供給される信号の波形を表示するオシロスコープとして機能し、実験用電子回路が反転増幅器の場合、入力信号と出力信号とが反転した波形が表示される。入出力端子が多数ある場合には信号供給端子群42a、44aや測定用端子群42b、44bと学習用電子回路の接続には図6に示すように、コネクタ80に接続した平行ケーブル82の他端にクリップ84を接続した接続治具86を用いることができる。
【0016】
この電子回路学習装置は実験用基板32上で組み立てた学習用電子回路を取り外すことにより繰り返し再利用でき、実験用基板32が損耗すれば、基板支持体38から取り外して新たな実験用基板32と交換できる。また実験用基板32は絶縁基板34上に導電ランド36を形成しただけの簡単な構造であるため安価である。
【0017】
さらにはパーソナルコンピュータ54によって基板支持体38内の信号処理部46を制御して所望の信号を発生させ、この信号を学習用電子回路に供給し、電子回路を通った信号を信号処理部46によってデジタル化し、このデジタル信号をパーソナルコンピュータ54に送出して画像表示させるようにしたから、アナログ系、デジタル系いずれの電子回路でも動作を確認することができ、キーボードまたはマウスを操作するだけで所望の信号源に切り替えることができ、電圧計、電流計、オシロスコープなど個別の測定装置は不要である。
【0018】
このように安価な実験用基板32を交換可能とし、学習用電子部品として特殊な構造の電子部品を用いる必要はなく、信号源、測定装置を信号処理部46とパーソナルコンピュータ54によって実現できるため、導入費、維持費が少なくて済み、小規模な学校や企業、個人でも容易に導入でき、半田付け作業により組立てすることにより、半田付け技能も向上させることができる。
【0019】
図1に示す電子回路学習装置は、以下のような実施形態も可能である。すなわち、パーソナルコンピュータ54に、信号制御部46を制御し信号処理部46から供給される信号を処理する制御ソフトと、電子回路シュミレーションソフトとを内蔵させ、電子回路シュミレーションソフトにより学習用電子回路図と同じ仮想の電子回路をパーソナルコンピュータ54内に構成し、学習用電子回路に供給する信号と同じ波形、周期、振幅の信号データを前記仮想の電子回路に供給して、学習用電子回路と仮想の電子回路のそれぞれの要部の出力信号を表示装置58に異なる発光色で表示させることができる。
【0020】
仮想の電子回路を電子回路シュミレーションソフトで実現するためのデータ群は、キーボード及びマウスを用いて個別に設定することの他、予め学習用電子回路毎に設定したデータ群をパーソナルコンピュータ54に記憶させ、必要なデータ群を選択することにより仮想の電子回路を簡単に設定できる。
【0021】
この実施形態による表示装置58上の表示画面の一例を図7に示す。図において、図5と同一表示部分の説明は重複するため省略する。この画面の右上部分には学習用電子回路と同じ仮想電子回路、図示例では反転増幅器が表示され、画面下部には入出力信号波形を表示している。学習用電子回路は太線、仮想電子回路は細線、入力信号は点線、出力信号実線でそれぞれ表示しているが、色分け表示することにより識別を容易にできる。これにより学習用電子回路の動作状態と仮想電子回路の動作状態とを表示画面上で比較でき、学習効果を高めることができる。
【0022】
図8は実験用基板の変形例を示す。図において、88は配線フィルムで、可撓性、耐熱性を有する絶縁フィルム90上に所定パターンの導電ランド92を形成しものである。94は硬質基板で、導電性を有する金属や電気的絶縁性を有する樹脂などが用いられ、この硬質基板94上に配線フィルム88を剥離可能に貼着して実験用基板96が構成される。この実験用基板96は硬質基板94の材料を選択することにより、放熱性を調整でき、パワートランジスタなど発熱量の大きい電子部品に対応できる上、薄い配線フィルム88を交換することにより実験用基板96を更新できる。また、配線フィルム88を細分化し、電子部品の寸法、電極配列に応じて導電ランド92を形成した配線フィルム88を硬質基板94に選択的に貼り付けることにより、電子回路図上の回路部品の配列位置に近似して電子部品を配列させることができ、特定の電子回路だけでなく特殊な電子回路にも容易に対応させることができ、学習効果の高い実験用基板を安価に実現できる。
【0023】
このように本発明による電子回路学習装置は、信号処理部46をパーソナルコンピュータ54で制御することにより所望の信号を発生し、この信号を必要に応じて実験用電子回路に供給し、実験用電子回路の要部の信号を信号処理部46によってデジタル化してこの出力信号をパーソナルコンピュータ54によって処理することにより表示装置58の画面上に信号の波形、周期、振幅を表示させるようにしたから、アナログ系とデジタル系のそれぞれの電子回路にも対応させることができ、学習装置毎に個別の信号源や測定装置を用意する必要がない。
【0024】
また実験用基板32を支持する基板支持体38内に信号処理部46を配置することにより実験用基板32上に組み立てた実験用電子回路と信号源、測定装置とを近接配置でき、信号供給用端子42a、44aや測定用端子42b、44bを介して実験用電子回路と信号処理部46との接続作業も容易となる。
【0025】
また実験用基板32を基板支持体38に着脱可能とすることにより、実験用基板32単体で実験用電子回路の組立てができ、組立て作業を繰り返すことにより実験用基板32が損耗しても新しいものと交換することにより学習作業を継続できる。
【0026】
また学習用電子回路を半田鏝を用いて半田付けにより組み立てることにより半田付け技能も高めることができる。
【0027】
尚、本発明は上記実施態様にのみ限定されることなく、例えば、実験用基板32は基板支持体38の凹所38aに支持するだけでなく、表面にガイドピンを立設した基板支持体38と周縁部に複数のガイド穴を形成した実験用基板32を用い、ガイド穴をガイドピンに挿通して位置決めすることもできる。また実験用基板32の一部にエッジコネクタを形成し、エッジコネクタを所定の導電ランド、例えば電源ランドや接地ランド、入出力端子などとなる導電ランドに予め接続し、このコネクタを所定の信号供給端子や測定用端子に接続してもよい。これにより実験用基板上の学習用電子回路の信号供給用あるいは測定用の要部と画像表示装置上に表示する信号供給源あるいは測定装置とを直接的に対応させることができる。また信号処理部46内のマイクロプロセッサ68によってプログラム処理して信号を発生させるだけでなく、プログラマブルファンクションジェネレータを付設しこのプログラマブルファンクションジェネレータをマイクロプロセッサ68により制御して所望の波形、周期、振幅の信号を発生させることができる。さらには電源端子40に供給される電圧は外部電源の電圧を直接出力してもよいし、外部電源と電源端子40の間に電圧制御回路を挿入し、手動あるいは信号処理部46により実験用電子回路が必要とする電圧に調整することができ、実験用電子回路の所要電流が微小の場合にはパーソナルコンピュータ54から直接供給してもよい。
【0028】
また表示装置58に電子回路や電子部品の解説や学習用電子回路の組み立て順序などの説明を表示させることにより電子回路理論、組立技術、測定技術など総合的な学習効果を向上させることができる。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、本発明装置は安価で交換可能な実験用基板と一般的に使用される電子部品とを利用でき、信号源、測定装置を信号処理部とパーソナルコンピュータによって実現できるため、導入費、維持費が少なくて済み、小規模な学校や企業、個人でも容易に導入でき、半田付け作業により組立てすることにより、半田付け技能も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子回路学習装置を示す斜視図
【図2】図1装置に用いられる実験用基板の一例を示す平面図
【図3】信号処理部を示すブロック図
【図4】実験用電子回路の一例を示す回路図
【図5】画像表示装置に表示される表示画面の一例を示す平面図
【図6】基板支持体と学習用電子回路との間でデジタル信号を供給する接続治具の斜視図
【図7】本発明の他の実施形態での画像表示装置に表示される表示画面の一例を示す平面図
【図8】実験用基板の他の例を示す斜視図
【図9】従来の電子回路学習装置の一例を示す斜視図
【図10】従来の電子回路学習装置の他の例を示す平面図
【符号の説明】
32 実験用基板
34 絶縁基板
36 導電ランド
42、44 端子群
46 信号処理部
54 パーソナルコンピュータ
58 表示装置
Claims (4)
- 絶縁基板上に所定パターンの導電ランドを多数形成した実験用基板と、
信号供給端子、測定用端子を含む端子群を有し、外部からの制御信号により所定の信号を発生して信号供給端子に供給するとともに測定用端子に供給された信号をデジタル化して出力する信号処理部と、
前記信号処理部を制御して波形、周期、振幅が設定された所定の信号を発生させ、信号処理部から供給される出力信号を処理して表示装置上に表示させるパーソナルコンピュータとを備え、
前記端子群から選択された端子を前記実験用基板上に構成した学習用電子回路の要部に接続し、学習用電子回路の要部の出力信号を表示装置に表示させるようにしたことを特徴とする電子回路学習装置。 - 前記パーソナルコンピュータは電子回路シュミレーションソフトを内蔵し、前記実験用基板上の学習用電子回路と同じ仮想回路をパーソナルコンピュータ上に構成し、学習用電子回路に供給する信号を前記仮想回路に供給して、学習用電子回路と仮想回路のそれぞれの要部の出力信号を表示装置に表示させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電子回路学習装置。
- 前記実験用基板を着脱可能に支持する基板支持体内に信号処理部を配置したことを特徴とする請求項1に記載の電子回路学習装置。
- 前記実験用基板を、可撓性を有する絶縁フィルム上に所定パターンの導電ランドを形成した配線フィルムを硬質基板上に貼着して構成したことを特徴とする請求項1に記載の電子回路学習装置。
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