JP2004317432A - 半導体デバイスの温度調節装置及び半導体デバイスの検査装置 - Google Patents

半導体デバイスの温度調節装置及び半導体デバイスの検査装置 Download PDF

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司 田内
Mitsuhiro Yoshihira
光宏 吉平
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Abstract

【課題】ケーブルを有する半導体デバイスを効率よく均一に温度調節することができる温度調節装置を提供する。
【解決手段】半導体デバイスの温度調節装置10は、デバイス本体12及び該デバイス本体12に接続されたケーブル14を有してなる半導体デバイス16をデバイス本体12の周辺部分に限定して外部から遮蔽するためのデバイス本体遮蔽手段18と、所定の温度の温調ガスをデバイス本体遮蔽手段18内に供給するための温調ガス供給手段20と、を備える構成とした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーブルを有する半導体デバイスの各種特性の検査のための温度調節装置及び半導体デバイスの検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスは、その特性が環境温度の影響を受けやすいため、各種特性の検査は温度調節して行われることが多く、従来、半導体デバイスの検査方法としては、密閉された恒温槽内に複数の半導体デバイスを収容し、一様に加熱又は冷却して各種特性を測定するという手法が広く採用されていた。
【0003】
一方、恒温槽における温度調節には長い時間を要するという事情がある。一例を示すと、容積が数mの恒温槽で半導体デバイスを所望の検査温度に調節するためには数時間を要することが多い。
【0004】
そこで、一台の恒温槽に多数の半導体デバイスを収容して同時に温度調節しつつ各種特性を検査し、検査効率を高めるようにしていた。一度に収容できる半導体デバイスの個数が多ければそれだけ検査効率が高くなるため、大型の恒温槽が選択・設置されることが多かった。
【0005】
又、半導体デバイスは種類により生産量に若干ばらつきがあり、半導体デバイスの種類により被検査体の個数もばらつくことがあるが、生産量が多い種類の半導体デバイスの検査に適した大型の恒温槽であれば、生産量が若干少ない種類の半導体デバイスの検査にも対応でき、汎用性が高いため、この点でも大型の恒温槽が選択・設置されることが多かった。
【0006】
尚、恒温槽は一般的に大型であるほど温度調節のために長い時間を要するが、恒温槽に収容する半導体デバイスの個数が多ければ、半導体デバイス1個あたりの検査時間を短縮することが可能である。
【0007】
しかしながら、ケーブルを有する半導体デバイスは一般的に多品種少量生産であり、検査温度を各半導体デバイスの種類毎に様々に設定しなければならないことが多い。従って、ケーブルを有する半導体デバイスの各種特性を検査する場合、温度調節に長い時間を要する大型の恒温槽を用いて少数の半導体デバイスを検査することが多く、検査効率が悪かった。
【0008】
更に、ケーブルを有する半導体デバイスは、仮に生産量が多い場合であっても、デバイス本体だけでなく、ケーブルの部分についても恒温槽内の容積を占有することになるため、それだけ恒温槽内に収容することができる個数が少なく、この点でも検査効率が悪かった。
【0009】
このように、ケーブルを有する半導体デバイスは、ケーブルを有しない半導体デバイスに対し、同じ種類の生産量が著しく少ないという特殊な事情を有するため、検査効率が悪く、検査効率の改善が強く要望されていた。
【0010】
ここで、ケーブルを有する半導体デバイスはケーブルが撓むために自動搬送による検査の自動化が困難であるという問題もあったが、本出願と同一の出願人は、ケーブルを有する半導体デバイスをトレイに保持して順次搬送し、自動的な検査を実現した半導体デバイスの自動検査装置を既に開発している(例えば、特許文献1参照。)。
【0011】
この半導体デバイスの自動検査装置は、温度調節手段に半導体デバイスを順次搬送し、デバイス本体の周辺部分をカバーで覆って冷却、加熱するようにしている。
【0012】
尚、ケーブルが接続されたデバイス本体の周辺部分をカバーで覆うと、ケーブルがカバーを挿通することになり、恒温槽のようにカバー内に温調ガスを封止することが困難であるため、温調ガスを用いた温度調節手法は採用せず、デバイス本体の載置部近傍にペルチェ素子を配設し、ペルチェ素子の伝熱でデバイス本体を冷却、加熱する温度調節手法を採用している。
【0013】
このように、半導体デバイスを1個ずつ温度調節することにより、生産量が少ない半導体デバイスの検査に適切に対応でき、又、デバイス本体の周辺部分をカバーで覆うようにすれば、ケーブルを含む半導体デバイス全体を覆うよりも温度調節の対象となる容積が小さくなるので、それだけ温度調節に要する時間を短縮することができ、検査効率を向上することができると考えられていた。
【0014】
【特許文献1】
特開2002―277510号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ペルチェ素子は発熱及び吸熱効果が小さいため、温度調節の対象となる容積が小さくても、半導体デバイス1個の温度調節のために数分を要することがあった。即ち、上記半導体デバイスの自動検査装置により、一定の検査効率の改善を達成することができたものの、一層の検査効率の改善が要望されていた。
【0016】
尚、大型のペルチェ素子を使用すればそれだけ発熱量、吸熱量が増加するが、これに連動してカバーの容積も大きくなるため、ペルチェ素子を大型化した効果が減殺されると共に、コストが増加するという問題がある。
【0017】
又、ペルチェ素子の伝熱でデバイス本体を冷却、加熱すると、デバイス本体の温度分布が不均一となりやすく、デバイス本体の検査における温度分布と、実際の使用環境における温度分布と、の差が大きくなり、検査の信頼性が低いという問題もあった。
【0018】
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであって、ケーブルを有する半導体デバイスを効率よく均一に温度調節することができる、検査効率が良く、信頼性が高い半導体デバイスの温度調節装置及び検査装置を提供することをその課題とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、デバイス本体の周辺部分に限定して半導体デバイスを外部から遮蔽し、デバイス本体の周辺に温調ガスを供給してデバイス本体の温度を調節するようにし、上記課題を解決したものである。
【0020】
更に詳細に説明すると、従来は、温調ガスを用いる場合、外部から完全に密閉された領域に半導体デバイスを収容し、温調ガスを封止して、温調ガスの漏れを防止していたのに対し、本発明は、温調ガスの漏れを少量に制限しつつ、温度調節の対象となる領域の容積を小さくすることで、温度調節に要する時間を大幅に短縮し、検査効率を著しく改善したものであり、従来の技術とは全く異なる発想に基づいてなされたものである。
【0021】
即ち、以下の発明により上記課題を解決したものである。
【0022】
デバイス本体及び該デバイス本体に接続されたケーブルを有してなる半導体デバイスを前記デバイス本体周辺部分に限定して外部から遮蔽するためのデバイス本体遮蔽手段と、所定の温度の温調ガスを前記デバイス本体遮蔽手段内に供給するための温調ガス供給手段と、を備えることを特徴とする半導体デバイスの温度調節装置。
【0023】
尚、前記デバイス本体遮蔽手段は、上方に開口する略箱状体の下カバーと、下方に開口する略箱状体の上カバーと、を入子構造で組合され、前記温調ガスの外部への漏れが少量に制限されるように構成するとよい。
【0024】
又、前記下カバー及び上カバーの一方の少なくとも一方側にシール部材を配設し、前記下カバーと、上カバーと、が前記シール部材において当接して組合わされるように構成してもよい。
【0025】
又、前記デバイス本体遮蔽手段は、前記下カバーが前記上カバーを収容するように構成し、且つ、前記温調ガスとして空気よりも比重が重いガスを用いるようにしてもよい。
【0026】
更に、この場合、前記上カバーを第1の上カバーとして、該第1の上カバーと前記下カバーとの間の隙間を上方から覆うための第2の上カバーを備えてもよい。
【0027】
又、前記デバイス本体遮蔽手段は、前記上カバーが前記下カバーを収容するように構成し、且つ、前記温調ガスとして空気よりも比重が軽いガスを用いるようにしてもよい。
【0028】
又、前記下カバーに測定用プローブを設け、前記上カバーに前記デバイス本体の端子部を前記測定用プローブに加圧するための加圧部材を設けてもよい。
【0029】
更に、前記上カバーに前記デバイス本体の温度を測定するための温度センサを設けてもよい。
【0030】
又、前記下カバーの底面近傍にペルチェ素子を配設してもよい。
【0031】
又、前記デバイス本体遮蔽手段は、前記デバイス本体を収容するためのデバイス本体収容部と、前記温調ガス供給手段に連通する温調ガス受容部と、を有する構成とし、該温調ガス受容部を介して前記デバイス本体収容部内に前記温調ガスを供給するとよい。
【0032】
更に、この場合、前記温調ガス受容部における前記温調ガスの導入部の近傍に、複数の通気孔が形成されて前記温調ガスを該温調ガス受容部内に拡散して供給するための拡散部材を配設するとよい。
【0033】
更に又、前記温調ガス受容部は、断面積が前記デバイス本体収容部の方向に縮小する形状とするとよい。
【0034】
尚、前記温調ガスとして炭酸ガス、窒素ガス及びドライエアーのいずれかのガスを用いることが好ましい。
【0035】
又、本発明は上記のいずれかの半導体デバイスの温度調節装置を備えることを特徴とする半導体デバイスの検査装置により、前記課題を解決したものである。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0037】
図1は本実施形態に係る半導体デバイスの温度調節装置の構造の概要を示す一部配管図を含む側断面図である。
【0038】
半導体デバイスの温度調節装置10は、デバイス本体12及び該デバイス本体12に接続されたケーブル14を有してなる半導体デバイス16をデバイス本体12の周辺部分に限定して外部から遮蔽するためのデバイス本体遮蔽手段18と、所定の温度の温調ガスをデバイス本体遮蔽手段18内に供給するための温調ガス供給手段20と、を備えている。
【0039】
半導体デバイス16は、略長方形板状体のデバイス本体12の後面中央近傍にケーブル14が接続され、デバイス本体12の両側の側面から複数の端子部12Aが側方に突出した構成とされている。半導体デバイス16は、ケーブル14の先端部(図示省略)及び端子部12Aの一方から入力された信号を所定の態様で変換して他方から出力するものである。
【0040】
デバイス本体遮蔽手段18は、上方に開口する略箱状体の下カバー22と、下方に開口する略箱状体の上カバー24と、が入子構造で組合され、温調ガスの外部への漏れが少量に制限されるように構成されている。具体的には、デバイス本体遮蔽手段18は、下カバー22が上カバー24を僅かな隙間を有して収容するように構成されている。
【0041】
図2は、上カバー24が下カバー22から上方に離間した状態を示す側断面図、図3は同後面図(図2における左側から見た図)、図4は下カバー22を上方から見た平面図である。
【0042】
下カバー22は、デバイス本体12を完全に収容できるように、内側がデバイス本体12の厚さよりも深い形状とされている。
【0043】
下カバー22の後面側の側壁22Aの中央近傍には、ケーブル14と遊嵌するための、上方に開口したU字形切欠き状のケーブル遊嵌部22Bが形成されている。
【0044】
又、下カバー22には、デバイス本体12の端子部12Aに接触し、端子部12Aからの出力信号を受信するための一対の測定用プローブ26が設けられている。尚、測定用プローブ26から端子部12Aに信号を入力することも可能である。
【0045】
又、下カバー22の前面側の側壁22Cには、温調ガス供給手段20のノズル28が挿入・装着されている。
【0046】
一方、上カバー24は、その後面側の側壁24Aの中央近傍に、ケーブル14と遊嵌するための、下方に開口したU字形切欠き状のケーブル遊嵌部24Bが形成されている。
【0047】
又、上カバー24は、その側方両側の側壁24Cに、下方に開口したコ字形切欠き状のプローブ遊嵌部24Dが形成されている。
【0048】
更に、上カバー24は、その前面側の側壁24Eの中央近傍に、温調ガス供給手段20のノズル28と遊嵌するための、下方に開口したU字形切欠き状のノズル遊嵌部24Fが形成されている。
【0049】
図1に戻って、温調ガス供給手段20は、冷却系30と、加熱系32と、から構成されている。
【0050】
冷却系30は、温調ガスとして空気よりも比重が重い炭酸ガスをデバイス本体遮蔽手段18内に供給するように構成されている。具体的には、冷却系30は、一端がノズル28に連通し、他端が液化炭酸ガスを貯留するためのボンベ36に連通した主配管34に、ボンベ36側から、手動開閉弁38と、流量制御弁40と、電磁開閉弁42と、がこの順で設置された構成とされている。又、主配管34におけるボンベ36と、手動開閉弁38と、の間からは副配管44が分岐しており、該副配管44には解放弁46が設置されている。
【0051】
一方、加熱系32は、温調ガスとして窒素ガスをデバイス本体遮蔽手段18内に供給するように構成されている。具体的には、加熱系32は、一端がノズル28に連通し、他端が窒素ガスを貯留するためのボンベ48に連通した主配管50に、該ボンベ48側から、手動開閉弁52と、流量制御弁54と、電磁開閉弁56と、ヒータ58と、がこの順で設置された構成とされている。又、主配管50におけるボンベ48と、手動開閉弁52と、の間からは副配管60が分岐しており、該副配管60には解放弁62が設置されている。
【0052】
次に、半導体デバイスの温度調節装置10の作用について説明する。
【0053】
まず、端子部12Aが測定用プローブ26の所定の位置に接触するように、半導体デバイス16のデバイス本体12をデバイス本体遮蔽手段18の下カバー22内に載置する。尚この際、ケーブル14は、下カバー22のケーブル遊嵌部22Bに挿通させ、デバイス本体12との接続部近傍を除いてケーブル14は下カバー22内に収容しない。
【0054】
次に、デバイス本体12の上方から上カバー24を下降させて、上カバー24と下カバー22とを組合わせ、上カバー24及び下カバー22内にデバイス本体12を収容する。この際、上カバー24のケーブル遊嵌部24B、プローブ遊嵌部24D、ノズル遊嵌部24Fを、それぞれケーブル14、測定用プローブ26、ノズル28に遊嵌させる。これにより、半導体デバイス16は、デバイス本体12の周辺に限定して外部から遮蔽される。尚、上カバー24と下カバー22とは、僅かな隙間を有して組合わされており、その内部は外部から完全には密閉されていない。
【0055】
次に、温調ガス供給手段20からデバイス本体遮蔽手段18内に温調ガスを供給し、デバイス本体12の温度を調節する。
【0056】
まず、デバイス本体12を冷却する場合について説明する。尚、予め冷却系30の手動開閉弁38は開状態とし、流量調整弁40は適度な絞り量に調節しておく。この状態で電磁開閉弁42を励磁して開状態とすると、ボンベ36内の液化炭酸ガスが順次気化してノズル28からデバイス本体遮蔽手段18内に導入される。炭酸ガスはデバイス本体遮蔽手段18内で急激に膨張し、温度が低下する。導入された炭酸ガスは、デバイス本体遮蔽手段18内の空気を上カバー24と、下カバー22と、の間の隙間から外部に押し出し、炭酸ガスがデバイス本体遮蔽手段18内に充満する。即ち、デバイス本体12の周囲に低温の炭酸ガスが充満し、これによりデバイス本体12が均一に冷却される。
【0057】
次に、デバイス本体12を加熱する場合について説明する。上記冷却の場合と同様に、加熱系32の手動開閉弁52は開状態とし、流量調整弁54は適度な絞り量に調節しておく。この状態で電磁開閉弁56を励磁して開状態とすると、ボンベ48内の窒素ガスがヒータ58で加熱されて、ノズル28からデバイス本体遮蔽手段18内に供給される。窒素ガスはデバイス本体遮蔽手段18内の空気を上カバー24と、下カバー22と、の間の隙間から外部に押し出し、窒素ガスがデバイス本体遮蔽手段18内に充満する。これによりデバイス本体12が均一に加熱される。
【0058】
デバイス本体12を所定の温度に冷却又は加熱した後、一定時間経過してから、ケーブル14の先端部から信号を入力し、端子部12Aの出力信号を測定用プローブ26で測定して、半導体デバイス16の各種特性を検査する。尚、測定用プローブ26から信号を入力し、ケーブル14の先端部から出力される信号に基づいて半導体デバイス16の各種特性を検査することも可能である。
【0059】
このように、ペルチェ素子等よりも冷却、加熱効果が大きい温調ガスを用いることでデバイス本体を迅速に冷却、加熱することができる。
【0060】
特に、上カバー24と、下カバー22と、がデバイス本体12周辺に限定して半導体デバイス16を収容しているので、冷却、加熱の対象となる領域の容積が小さく、それだけデバイス本体12の冷却、加熱に要する時間が短縮されている。
【0061】
尚、上カバー24と、下カバー22と、の間の隙間からは空気だけでなく温調ガスも外部に漏れるが、微小な隙間から漏れる温調ガスは少量に制限される。
【0062】
特に、冷却系30は、温調ガスとして空気よりも比重が重い炭酸ガスを用いるため、隙間から漏れた炭酸ガスは自重で下カバー22内に残留しようとする。このため、炭酸ガス自体が言わば上カバー24と、下カバー22と、の間の隙間において炭酸ガスの漏れを制限するシールのような役割を果たし、これにより炭酸ガスの漏れが更に制限される。
【0063】
このように、温調ガスの漏れを少量に制限しつつ、ペルチェ素子等よりも冷却、加熱効果が大きい温調ガスをデバイス本体12の周囲の小さな領域に限定して供給することにより、たとえ少量のガスが外部に漏れてもデバイス本体12を所望の温度に迅速に調節することができ、これにより半導体デバイスの検査効率を大幅に向上させることができる。
【0064】
更に、デバイス本体12の周囲に温調ガスを充満させてデバイス本体12を全体的に冷却、加熱するので、ペルチェ素子の伝熱によりデバイス本体12を部分的に冷却、加熱する構成の温度調節装置よりも、実際の使用環境に近い均一な温度分布にデバイス本体12の温度を調節することができ、半導体デバイスの温度調節装置10は、信頼性が高い。
【0065】
更に又、ケーブル14はデバイス本体12との接続部の近傍を除いて、温調ガスで冷却、加熱されないので、熱負荷によるケーブル14の劣化を防止することができ、この点でも半導体デバイスの温度調節装置10は、信頼性が高い。
【0066】
又、炭酸ガス、窒素ガスがデバイス本体遮蔽手段18内の空気を外部に押し出し、デバイス本体遮蔽手段18内に炭酸ガス、窒素ガスが充満するため、空気中の水分によるデバイス本体12の結露・凍結を防止することができる。
【0067】
又、上カバー24と、下カバー22と、がデバイス本体12の周辺部分に限定して半導体デバイス16を収容する構成であるので、ケーブルを含む半導体デバイス全体を収容する構成に対し、半導体デバイスの温度調節装置10はコンパクトで低コストである。
【0068】
更に、上カバー24と、下カバー22と、がデバイス本体12を外部から完全に密閉する構造ではなく、温調ガスの漏れを少量に制限する構造、言い換えれば少量の温調ガスの漏れを許容する簡単な構造であるので、この点でも半導体デバイスの温度調節装置10は低コストである。
【0069】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
【0070】
図5は、本第2実施形態に係る半導体デバイスの温度調節装置70の全体構造の概要を示す斜視図、図6は同側断面図である。
【0071】
半導体デバイスの温度調節装置70は、デバイス本体遮蔽手段72が、デバイス本体12を収容するためのデバイス本体収容部74と、温調ガス供給手段20に連通する温調ガス受容部76と、を有して構成され、該温調ガス受容部76を介してデバイス本体収容部74内に温調ガスを供給するようにしたことを特徴としている。
【0072】
他の構成については、前記第1実施形態に係る半導体デバイスの温度調節装置10と多くの点において共通であるので、説明を適宜省略することとする。
【0073】
図7は、上カバー82が下カバー78から上方に離間した状態を示す側面図、図8は同後面図、図9は下カバー78を上方から見た平面図、図10は上カバー82を上方から見た平面図である。
【0074】
デバイス本体収容部74は、デバイス本体遮蔽手段72の中央近傍から後面側の領域に設けられ、温調ガス受容部76は、デバイス本体遮蔽手段72の中央近傍から前面側の領域に設けられている。
【0075】
下カバー78におけるデバイス本体収容部74の(前後方向と垂直な方向の)両側には、一対の測定用プローブ26が配設されている。又、デバイス本体収容部74と、温調ガス受容部76と、の境界近傍には前記一対の測定用プローブ26の前面に沿うように一対の下側仕切壁84が配設されている。尚、これら下側仕切壁84は、前後方向と垂直な方向に相互に離間して、デバイス本体収容部74及び温調ガス受容部76の外側に配設されている。
【0076】
又、下カバー78の前面側の側壁78Aの中央近傍にはノズル28が挿入・装着されている。更に、下カバー78の内側、且つ、ノズル28の近傍には、温調ガスを温調ガス受容部76内に拡散して供給するための拡散部材86が配設されている。拡散部材86は、球面を4等分したような形状で複数の通気孔が形成されている。
【0077】
又、下カバー78における上カバー82の開口端が当接する位置には材質がスポンジ、ゴム等のシール部材88が配設されている。
【0078】
尚、下カバー78における後面側の側壁78BにはU字切欠状のケーブル遊嵌部78Cが形成されている。
【0079】
一方、上カバー82は、デバイス本体収容部74と、温調ガス受容部76と、の境界近傍に一対の第1の上側仕切壁90が、下カバー78の下側仕切壁84の前面側に近接するように配設されている。
【0080】
又、これら第1の上側仕切壁90の中央側の端部から後面側(図10における左側)には前記デバイス本体収容部74を構成する一対の第2の上側仕切壁92が延在されている。これら一対の第2の上側仕切壁92はデバイス本体12の幅よりも若干大きな間隔を有して略平行に対面するように配設されている。又、第2の上側仕切壁92は、測定用プローブ26と遊嵌するための、下方に開口するコ字切欠状のプローブ遊嵌部92Aが形成されている。
【0081】
更に、第1の上側仕切壁90の中央側の端部から前面側(図10における右側)には前記温調ガス受容部76を構成する一対の第3の上側仕切壁94が延在されている。これら一対の第3の上側仕切壁94はデバイス本体収容部74の方向に狭幅する略ハ字形状をなすように配設されている。即ち、温調ガス受容部76は、断面積がデバイス本体収容部74の方向に縮小する形状とされている。
【0082】
又、上カバー82における前面側の側壁82Aには下カバー78の拡散部材86に遊嵌するための略半円切欠状の拡散部材遊嵌部82Bが形成されている。更に、上カバー82における後面側の側壁82CにはU字切欠状のケーブル遊嵌部82Dが形成されている。
【0083】
又、図11に拡大して示されるように、上カバー82にはデバイス本体12の端子部12Aを測定用プローブ26に加圧するためのパッド(加圧部材)96が圧縮コイルばね98を介して取付けられている。パッド96は、圧縮コイルばね98の付勢力に抗して上側に引き込み自在とされ、常態で下限に保持されている。
【0084】
尚、図12に示されるように、パッド96は、基部97と共に上カバー82に着脱自在とされており、半導体デバイスの種類に応じて交換可能とされている。
【0085】
更に、基部97の上側壁中央近傍にはデバイス本体12の温度を測定するための温度センサ100が圧縮コイルばね102を介して取付けられている。温度センサ100も、圧縮コイルばね102の付勢力に抗して上側に引込み自在とされ、常態で下限に保持されている。
【0086】
又、上カバー82には、該上カバー82と下カバー78との間の隙間を上方から覆うための可撓性カバー(第2の上カバー)104が装着されている(図5参照、図6〜図12では図示省略)。可撓性カバー104は、具体的にはゴムシート、ビニールシート、布等で、上カバー82の外周に沿って取付けられ、自重により周縁部が下方に垂れ下がり、下カバー78の開口端を覆うように構成されている。
【0087】
次に、半導体デバイスの温度調節装置70の作用について説明する。
【0088】
まず、デバイス本体12を下カバー78に載置し、上方から上カバー82をその開口端が下カバー78のシール部材88に当接するように下降させて、上カバー82及び下カバー78内にデバイス本体12を収容する。尚、この際、上カバー82のケーブル遊嵌部82D、プローブ遊嵌部92A、拡散部材遊嵌部82Bを、それぞれケーブル14、測定用プローブ26、拡散部材86に遊嵌させる。これにより、半導体デバイス16は、デバイス本体12の周辺部分に限定して外部から遮蔽される。
【0089】
又、この際、パッド96がデバイス本体12の端子部12Aに当接して圧縮コイルばね98の付勢力に抗して若干引き込み、端子部12Aを測定用プローブ26に加圧する。
【0090】
更に、この際、温度センサ100がデバイス本体12に当接して圧縮コイルばね102の付勢力に抗して若干引き込み、加圧状態でデバイス本体12に密着する。
【0091】
次に、温調ガス供給手段20からデバイス本体遮蔽手段72内に温調ガスを供給し、デバイス本体12の温度を調節する。尚、デバイス本体12を冷却する場合の作用と加熱する場合の作用は同様であるため、ここでは、デバイス本体12を冷却する場合の作用について説明することとし、加熱する場合の作用については説明を省略する。
【0092】
まず、冷却系30のボンベ36内の液化炭酸ガスをノズル28からデバイス本体遮蔽手段72内に供給すると、炭酸ガスは急激に膨張しつつ拡散部材86の複数の通気孔を通って拡散され、温調ガス受容部76内に均一に放出される。更に、温調ガス受容部76内に放出された炭酸ガスは、上カバー82の第3の仕切壁94に案内されて、デバイス本体収容部74内に供給される。
【0093】
このように、炭酸ガスを温調ガス受容部76内に一旦拡散させてから、更に、デバイス本体収容部74側に狭幅する第3の上側仕切壁94で案内してデバイス本体収容部74内に供給することにより、炭酸ガスをデバイス本体12の周囲に効率良く、均一に供給することができる。
【0094】
これにより、実際の使用環境に近い温度分布となるようにデバイス本体12の温度を均一、且つ、迅速に調節することができ、半導体デバイスの温度調節装置70は、信頼性が高く、且つ、検査効率がよい。
【0095】
又、温調ガスの圧力が多少変動しても、デバイス本体12の周辺に温調ガスを均一に供給することができ、温調ガス供給手段の構造の簡略化、低コスト化に寄与する。
【0096】
尚、温調ガス受容部76内の炭酸ガスは、第3の上側仕切壁94の下端と、下カバー78との間から温調ガス受容部76の外側に少量漏れ出すが、上カバー82の第1の上側仕切壁90及び下カバー78の下側仕切壁84により、測定用プローブ26への炭酸ガスの漏れは制限される。
【0097】
特に、炭酸ガスは、空気よりも比重が重いため、炭酸ガスが下側仕切壁84の下端から第1の上側仕切壁90に漏れても、下側仕切壁84と、第1の上側仕切壁90との隙間に残留しようとするため、炭酸ガス自体が言わば下側仕切壁84と、第1の上側仕切壁90と、の間の隙間からの炭酸ガスの漏れを制限するシールのような役割を果たし、これにより、測定用プローブ26への炭酸ガスの漏れを低減する効果が高められている。
【0098】
従って、測定用プローブ26が過度に冷却されることを防止することができ、検査精度が良い。
【0099】
又、下カバー78の側壁と、上カバー82の側壁と、の間においても前記第1実施形態と同様に、炭酸ガス自体がシールのような役割を果たし、下カバー78及び上カバー82から外側に漏れる炭酸ガスの量が低減されているのに加え、下カバー78と、上カバー82と、がシール部材88において当接するように組合わされているので、それだけ下カバー78及び上カバー82から外側に漏れる炭酸ガスの量が少なく、温調ガスの使用効率が良い。
【0100】
又、デバイス本体遮蔽手段72内に温調ガスを断続的に供給すると、温調ガスの一部が外部に断続的に漏れ出し、温調ガスの供給が断状態のときに周囲の空気が反動でデバイス本体遮蔽手段72内に逆流しようとすることがあるが、可撓カバー104が、このような空気の逆流を制限し、空気中の水分によるデバイス本体12の結露・凍結を確実に防止することができる。
【0101】
又、半導体デバイスの温度調節装置70はパッド96を備えているので、デバイス本体12の端子部12Aを測定用プローブ26の所定の位置に確実に接触させることができ、この点でも検査精度が良い。
【0102】
又、半導体デバイスの温度調節装置70は温度センサ100を備えているので、デバイス本体12の温度を実測しつつ、温調ガスの供給量、温度等を制御してデバイス本体12を所望の温度に確実に調節することができる。例えば、電磁開閉弁42を断続的に開閉し、開時間と閉時間との比率を適宜調節することにより、温調ガスの供給量を自動的に調節することができる。
【0103】
尚、本第2実施形態では、デバイス本体12を冷却する場合について温度調節装置70の作用を説明したが、前述のようにデバイス本体12を加熱する場合についても同様の効果が得られる。
【0104】
又、前記第1及び第2実施形態において、冷却用の温調ガスとして炭酸ガスを使用し、加熱用の温調ガスとして窒素ガスを使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、冷却用の温調ガスとして窒素ガスを使用し、加熱用の温調ガスとして炭酸ガスを使用してもよい。又、冷却、加熱双方に共通の温調ガスを使用してもよい。例えば、前記第1実施形態、第2実施形態において冷却系と同様に加熱系でも空気より比重が重い炭酸ガスを用いるようにすれば、加熱系でも温調ガス自体によるシール効果が得られる。尚、デバイス本体の凍結を防止するためには、温調ガスは、炭酸ガス、窒素ガス、ドライエアーを使用することが好ましい。
【0105】
更に、冷却、加熱双方に共通の温調ガスを使用する場合、例えば、図13に示される温調ガス供給手段106のように、冷却系、加熱系のボンベを共通としてもよい。尚、図13における符号108は、温調ガスを冷却するための液体窒素を貯留するデュワー瓶である。他の構成については前記温調ガス供給手段20と同様であるので図1と同一符号を付することとして説明を省略する。このように冷却系、加熱系のボンベを共通とすることにより、一層のコンパクト化、低コスト化を図ることができる。
【0106】
又、前記第1及び第2実施形態において、温調ガスだけを用いてデバイス本体12を冷却、加熱しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば下カバーの底面近傍にペルチェ素子を配設し、温調ガスとペルチェ素子と、を併用してデバイス本体12を冷却、加熱してもよい。このようにすることで、デバイス本体を一層迅速に温度調節することができ、検査効率を更に高めることができる。
【0107】
又、前記第1及び第2実施形態において、デバイス本体遮蔽手段18(72)は、上カバー24(82)が下カバー22(78)の内側に収容される構成であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、下カバーが上カバーの内側に収容される構成としてもよい。尚、この場合、温調ガス自体によるシール効果を得るため、温調ガスとして空気よりも比重が軽いガスを使用することが好ましい。
【0108】
又、前記第1実施形態において、デバイス本体遮蔽手段18は、上カバー24及び下カバー22の2つのカバーを有して構成され、前記第2実施形態において、デバイス本体遮蔽手段72は、上カバー82、下カバー78及び可撓性カバー104の3つのカバーを有して構成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、4つ以上のカバーでデバイス本体遮蔽手段を構成してもよい。
【0109】
又、前記第1及び第2実施形態において、デバイス本体12は端子部12Aが側方両側に突出した構成であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、端子部が上下方向に突出した構成の半導体デバイス、端子部がデバイス本体の表面に沿って設けられた半導体デバイス等、様々な形状のケーブルを有する半導体デバイスの検査に対しても、本発明は適用可能である。
【0110】
更に、半導体デバイスの入出力信号についても特に限定されず、入出力信号が共に電気信号である半導体デバイス、入出力信号が共に光信号である半導体デバイス、入力信号及び光信号の一方が電気信号で他方が光信号である半導体デバイス等、様々なタイプのケーブルを有する半導体デバイスの検査に対しても、本発明は適用可能である。
【0111】
又、前記第1及び第2実施形態において、半導体デバイスの温度調節装置10(70)は、独立した温度調節装置であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前記特許文献1、特許文献2に示されるようなケーブルを有する半導体デバイスの自動搬送手段を有する自動検査装置に半導体デバイスの温度調節装置10(70)を備えることにより、ケーブルを有する半導体デバイスの検査効率を一層高めることができる。
【0112】
(実施例)
前記第2実施形態に係る半導体デバイスの温度調節装置を用いて、デバイス本体を室温から−40℃まで冷却した。冷却に要した時間は約20秒だった。
【0113】
(比較例)
前記第2実施形態に係る半導体デバイスの温度調節装置と同等の上カバー及び下カバー内にデバイス本体を収容し、下カバーの底面近傍に備えたペルチェ素子を用いて、デバイス本体を室温から−40℃まで冷却した。冷却に要した時間は約6分だった。
【0114】
即ち、実施例は比較例に対し、デバイス本体の温度調節時間が大幅に短縮されていることがわかる。
【0115】
【発明の効果】
以上に説明したとおり、本発明によればケーブルを有する半導体デバイスを効率よく温度調節することが可能となるという優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る半導体デバイスの温度調節装置の構造の概要を示す一部配管図を含む側断面図
【図2】同温度調節装置の上カバーと下カバーとが離間した状態を示す側断面図
【図3】同後面図
【図4】同下カバーを上方から見た平面図
【図5】本発明の第2実施形態に係る半導体デバイスの温度調節装置の全体構造の概要を示す斜視図
【図6】同側断面図
【図7】同温度調節装置の上カバーと下カバーとが離間した状態を示す側面図
【図8】同後面図
【図9】同下カバーを上方から見た平面図
【図10】同上カバーを上方から見た平面図
【図11】同上カバーにおけるパッド周辺部の構造を拡大して示す斜視図
【図12】同パッド周辺部の着脱構造を示す斜視図
【図13】本発明の実施形態に係る温調ガス供給手段の他の構成例を示す配管図
【符号の説明】
10、70…半導体デバイスの温度調節装置
12…デバイス本体
12A…端子部
14…ケーブル
16…半導体デバイス
18、72…デバイス本体遮蔽手段
20…温調ガス供給手段
22、78…下カバー
24、82…上カバー
26…測定用プローブ
28…ノズル
74…デバイス本体収容部
76…温調ガス受容部
86…拡散部材
88…シール部材
96…パッド(加圧部材)
100…温度センサ
104…可撓性カバー(第2の上カバー)

Claims (14)

  1. デバイス本体及び該デバイス本体に接続されたケーブルを有してなる半導体デバイスを前記デバイス本体周辺部分に限定して外部から遮蔽するためのデバイス本体遮蔽手段と、所定の温度の温調ガスを前記デバイス本体遮蔽手段内に供給するための温調ガス供給手段と、を備えることを特徴とする半導体デバイスの温度調節装置。
  2. 請求項1において、
    前記デバイス本体遮蔽手段は、上方に開口する略箱状体の下カバーと、下方に開口する略箱状体の上カバーと、が入子構造で組合され、前記温調ガスの外部への漏れを少量に制限するように構成されたことを特徴とする半導体デバイスの温度調節装置。
  3. 請求項2において、
    前記下カバー及び上カバーの一方の少なくとも一方側にシール部材が配設され、前記下カバーと、上カバーと、が前記シール部材において当接して組合わされるように構成されたことを特徴とする半導体デバイスの温度調節装置。
  4. 請求項2又は3において、
    前記デバイス本体遮蔽手段は、前記下カバーが前記上カバーを収容するように構成され、且つ、前記温調ガスとして空気よりも比重が重いガスを用いるようにしたことを特徴とする半導体デバイスの温度調節装置。
  5. 請求項4において、
    前記上カバーを第1の上カバーとして、該第1の上カバーと前記下カバーとの間の隙間を上方から覆うための第2の上カバーが備えらえたことを特徴とする半導体デバイスの温度調節装置。
  6. 請求項2又は3において、
    前記デバイス本体遮蔽手段は、前記上カバーが前記下カバーを収容するように構成され、且つ、前記温調ガスとして空気よりも比重が軽いガスを用いるようにしたことを特徴とする半導体デバイスの温度調節装置。
  7. 請求項2乃至6のいずれかにおいて、
    前記下カバーに測定用プローブが設けられ、前記上カバーに前記デバイス本体の端子部を前記測定用プローブに加圧するための加圧部材が設けられたことを特徴とする半導体デバイスの温度調節装置。
  8. 請求項2乃至7のいずれかにおいて、
    前記上カバーに前記デバイス本体の温度を測定するための温度センサが設けられたことを特徴とする半導体デバイスの温度調節装置。
  9. 請求項2乃至8のいずれかにおいて、
    前記下カバーの底面近傍にペルチェ素子が配設されたことを特徴とする半導体デバイスの温度調節装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかにおいて、
    前記デバイス本体遮蔽手段は、前記デバイス本体を収容するためのデバイス本体収容部と、前記温調ガス供給手段に連通する温調ガス受容部と、を有して構成され、該温調ガス受容部を介して前記デバイス本体収容部内に前記温調ガスが供給されるように構成されたことを特徴とする半導体デバイスの温度調節装置。
  11. 請求項10において、
    前記温調ガス受容部における前記温調ガスの導入部の近傍に、複数の通気孔が形成されて前記温調ガスを該温調ガス受容部内に拡散して供給するための拡散部材が配設されたことを特徴とする半導体デバイスの温度調節装置。
  12. 請求項10又は11において、
    前記温調ガス受容部は、断面積が前記デバイス本体収容部の方向に縮小する形状とされたことを特徴とする半導体デバイスの温度調節装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれかにおいて、
    前記温調ガスとして炭酸ガス、窒素ガス及びドライエアのいずれかのガスを用いるようにしたことを特徴とする半導体デバイスの温度調節装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれかに記載の半導体デバイスの温度調節装置を備えることを特徴とする半導体デバイスの検査装置。
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