JP2004317361A - 棒状化粧料の外観検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】外観検査を自動化して検査員の削減を図ると共に、外観検査について均一な判断基準を設定し、棒状化粧料の品質を安定化し得る、棒状化粧料の外観検査方法を提供する。
【解決手段】本発明の口紅10の外観検査方法は、近紫外線領域に含まれる光を照射するリングライト2を用いて、近紫外線光を口紅10に対し均一に照射し、近紫外線領域に分光感度を有するCCDカメラ3(3a、3b、3c)を用いて、口紅10の外観画像を撮像し、外観画像に対し画像処理を行い、口紅10の外観不良を検査する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の口紅10の外観検査方法は、近紫外線領域に含まれる光を照射するリングライト2を用いて、近紫外線光を口紅10に対し均一に照射し、近紫外線領域に分光感度を有するCCDカメラ3(3a、3b、3c)を用いて、口紅10の外観画像を撮像し、外観画像に対し画像処理を行い、口紅10の外観不良を検査する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、口紅、スティックアイシャドウ、スティックファンデーション等の棒状化粧料における、ピンホール、艶無し等の外観不良を検査する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、例えば口紅の製造工程においては、上型及び下型からなる成形用金型に口紅バルクを充填し、赤外線を照射してひけ防止を図ると共に、冷却して口紅バルクを固化させた後、上型を離型して下型に口紅バルクを残し、その下型に対し、口紅容器を装着した別の上型を嵌合することにより、口紅バルクと口紅容器とを一体化して口紅を製造している。
【0003】
その後の外観検査工程においては、口紅バルクの充填の際に主に生じるピンホールや、離型の際に主に生じる艶無し等の外観不良を、1、2名の検査員の目視により判別している。
【0004】
ところで、近年、人間の目視による外観検査を、検査員の削減、及び均一な判断基準の下での品質の安定化等の観点から、光学的に画像処理して自動化することが望まれており、このような技術に関連するものとして以下に示す従来技術がある。
【0005】
例えば、特許文献1に示す従来技術においては、繊維や金属棒材のような円柱状の検査物に対し、リング状照明装置からハロゲン光を全面に照射すると共に、検査物の同心円上に複数配置したCCDカメラで撮像することにより、検査物の異物、黒点、傷をリアルタイムに検査するようにしている。
【0006】
また、特許文献2に示す従来技術においては、検査物としての、回転させている感光ドラムに対し、UVランプから波長が250〜370nmの紫外線を照射すると共に、暗所槽に取り付けた窓を介してCCDカメラで撮像することにより、感光ドラムの表面に発生した色むらを検査するようにしている。
【0007】
さらに、特許文献3に示す従来技術においては、検査物としてのコンクリート構造物に対し、CCDカメラのレンズにバンドパスフィルタを装着して380〜520nmの透過光を撮像することにより、コンクリート構造物のひび割れを検査するようにしている。
【0008】
【特許文献1】
特開平2001−337046号公報
【特許文献2】
特開平2001−99787号公報
【特許文献3】
特開平7−77498号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような特許文献1〜3の従来技術を口紅の外観検査に適用した場合、ピンホールのように、口紅の外観上に表れた凹状の欠陥は、検出されるものの、艶無しのように、口紅の外観上に凹凸として表れない欠陥は、検出されないという問題があった。
一方、口紅の外観検査を画像処理により行う場合、口紅の色の影響を受けずに、同一の外観画像から、ピンホール、艶無し等の外観不良を簡便に検出することが望まれている。
【0010】
従って、本発明の目的は、外観検査を自動化して検査員の削減を図ると共に、外観検査について均一な判断基準を設定し、棒状化粧料の品質を安定化し得る、棒状化粧料の外観検査方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、棒状化粧料の色の影響を受けずに、ピンホール、艶無し等の外観不良を簡便に検出し得る、棒状化粧料の外観検査方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明等は、紫外線特有の蛍光作用を有効に利用し、口紅のように光沢・艶のある棒状化粧料に近紫外線を照射した場合、ピンホールのみならず、艶無しのように外観の表面上に凹凸として表れないような外観不良を検査し得ることを知見した。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、近紫外線領域に含まれる光を照射する環状照射装置を用いて、近紫外線を棒状化粧料に対し均一に照射し、前記近紫外線領域に分光感度を有する撮像装置を用いて、前記棒状化粧料の外観画像を撮像し、前記外観画像に対し画像処理を行い、前記棒状化粧料の外観不良を検査することを特徴とする棒状化粧料の外観検査方法を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0012】
本発明によれば、近紫外線を棒状化粧料の表面に均一に照射して撮像し、その外観画像を用いて画像処理したため、ピンホールのように、棒状化粧料の外観上に表れた凹状の欠陥だけでなく、艶無しのように、棒状化粧料の外観上に凹凸として表れない欠陥をも検出できる。
その結果、かかる外観検査を自動化して検査員を削減できると共に、外観検査について均一な判断基準を設定して棒状化粧料の品質を安定化することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の棒状化粧料の外観検査方法の好ましい一実施形態(第1実施形態)を図面を参照して詳細に説明する。
図1(a)(b)に示すように、本実施形態の口紅(棒状化粧料)10の外観検査方法は、近紫外線領域に含まれる光を照射するリングライト(環状照射装置)2を用いて、近紫外線光を口紅10に対し均一に照射し、近紫外線領域に分光感度を有するCCDカメラ(撮像装置)3(3a、3b、3c)を用いて、口紅10の外観画像を撮像し、外観画像に対し画像処理を行い、口紅10の外観不良を検査する。
まず、かかる外観検査方法に用いられる外観検査装置1の一例を説明するが、本実施形態の外観検査方法は、以下に述べる外観検査装置1に限定されるものではない。
【0014】
図1(a)(b)に示すように、外観検査装置1は、リングライト2と、3台のCCDカメラ3a、3b、3cと、画像処理装置4とから構成されており、CCDカメラ3a、3b、3cが、それぞれ、画像処理装置4に接続されている。
検査対象物としての口紅10、リングライト2、及びCCDカメラ3は、暗所槽(図示しない)に収容されて遮光されており、外乱光の影響を受けないようになっている。
【0015】
リングライト(ブラックライト)2は、蛍光作用の強い近紫外線を効率良く放射する観点から用いられるもので、円環状ガラス管の内壁に、近紫外線放射蛍光体が塗布されたランプである。
近紫外線は、その波長をCCDカメラ3の分光感度特性に合わせる観点から、波長領域が300〜400nmであり、ピーク波長が360〜380nm程度であることが好ましい。
リングライト2は、口紅10の表面に近紫外線を均一に照射する観点から、口紅10に対して同心円となる平面上に配置されている。
【0016】
CCDカメラ3は、近紫外線を口紅10に照射してその近紫外線を含む蛍光を撮像する観点から用いられるもので、波長が300〜420nm(中心波長380nm)の近紫外線領域に分光感度を有する白黒カメラである。
CCDカメラ3は、口紅10の外観画像を均一に撮像する観点から、口紅10に対する同心円上に3個均等配置されており、それぞれ、全表面についての外観画像を120度の中心角で分割した画像を取り込むようになっている。
【0017】
画像処理装置4は、CCDカメラ3から送られた電気信号(アナログ値)をデジタル信号にAD変換し、所定のしきい値に基づいて2値化処理した白黒画像を出力するように構成されている。
【0018】
次に、本実施形態の外観検査方法は、口紅10を製造した後に行われる外観検査を、上述した外観検査装置1を用いて自動化したもので、かかる外観検査方法を説明する。
口紅10の表面に対し、リングライト2から近紫外線を均一に照射し、3台のCCDカメラ3a、3b、3cにより、120度毎に分割された外観画像を撮像する。
画像処理装置4により、各CCDカメラ3a、3b、3cから送られた外観画像の情報を、8バイト(256ビット)のデジタル画像に変換する。
【0019】
ピンホールの検査については、75〜90ビット値を第1のしきい値とし、この第1のしきい値に基づき、白黒反転の2値化処理とする第1の画像処理を行う。
ここでは、ピンホールの無い外観表面からの蛍光は、第1のしきい値より高いデジタル値を示し、黒色画像に変換される。また、ピンホールの部分からの蛍光は、第1のしきい値より低いデジタル値を示し、白色画像に変換される。
【0020】
艶無し(離型の際の艶無しを含む)の検査については、ピンホールの検査に用いた同一の外観画像について、230〜240ビット値を第2のしきい値とし、この第2のしきい値に基づき、白黒の2値化処理とする第2の画像処理を行う。
ここでは、艶の無い外観表面からの蛍光は、第2のしきい値より高いデジタル値を示し、白色画像に変換される。艶のある外観表面からの蛍光は、第2のしきい値より低いデジタル値を示し、黒色画像に変換される。
【0021】
この場合、艶の無い外観表面から生じた蛍光輝度や、艶のある外観表面から生じた蛍光輝度は、本実施形態で用いたCCDカメラの性能により、口紅の色によって変化しない。
【0022】
そして、第1〜第2の画像処理により得られた白黒画像に含まれる白色画像部分について、ピンホール、艶無し等の外観不良を目視により判別する。
ここで、外観検査方法を、さらに自動化する観点から、目視に依らず、白色画像部分を計数して面積値として表し、その面積値の大きさに応じて、ピンホール、艶無しの程度を定量化することも可能である。
なお、外観画像の濃淡度を、例えば、16バイト(512ビット)のように、8バイト以外のデジタル画像に変換する場合には、第1、第2のしきい値は、上記実施形態で示した値と比例した値が採用される。
【0023】
以上述べたように、本実施形態によれば、近紫外線を口紅10の表面に均一に照射して撮像し、その外観画像を用いて画像処理したため、ピンホールのように、口紅10の外観上に表れた凹状の欠陥だけでなく、艶無しのように、口紅10の外観上に凹凸として表れない欠陥をも検出できる。
その結果、かかる外観検査を自動化して検査員を削減できると共に、外観検査について均一な判断基準を設定して口紅10の品質を安定化することができる。
【0024】
また、本実施形態によれば、CCDカメラ3から得られた同一の外観画像に対し、第1、第2のしきい値に基づいて、ピンホール、艶無しを共に検出できるため、外観検査を均一な判断基準の下で簡便に行うことができる。
特に、艶無しに関する蛍光輝度が口紅10の色に影響されないため、口紅10の色毎に異なるしきい値を設定する必要がなくて済み、かかる点からも、艶無しの検出を簡便に行うことができる。
【0025】
さらに、本実施形態によれば、ピンホールについて白黒反転の2値化処理を行い、艶無しについて白黒の2値化処理を行ったため、外観不良を判別する際に白色画像部分のみに着目すれば足り、かかる点からも、外観検査を簡便に行うことができる。
特に、白色画像部分を面積値として定量化すれば、外観検査についての均一な判断基準を更に得られると共に、外観検査の自動化を更に進めることができる。
【0026】
さらにまた、本実施形態によれば、略円柱状の口紅10に対し、その同心円上にCCDカメラ3a、3b、3cを3個均等配置したため、口紅10の全表面についての外観画像を均一に分割して撮像することができる。
【0027】
以下、本発明の棒状化粧料の外観検査方法の好ましい他の実施形態(第2実施形態)を図面を参照して詳細に説明する。
図2に示すように、本実施形態の口紅の外観検査方法は、上記第1実施形態と比較した場合、CCDカメラ3を1個だけ用い、そのCCDカメラ3に対し、口紅10をその円周方向の所定の中心角毎に回転させ、口紅10の全表面についての外観画像を複数に分割して撮像するようにしている。
【0028】
具体的には、口紅ホルダ5aと回転軸5bとを有する回転機構5を用い、口紅10を口紅ホルダ5aに装着した状態で、その回転軸5bを120度の中心角毎に回転させて停止する。
そして、CCDカメラ3により、外観画像を1/3毎に均等分割した画像を撮像する。このような処理を、その後、2回繰り返して口紅10の全表面について撮像する。外観検査方法におけるその他の処理は、上記第1実施形態と同様である。
【0029】
以上述べたように、本実施形態によれば、1個のCCDカメラ3のみでも、口紅10の全表面についての外観画像を均一に分割して撮像できるため、上記第1実施形態と比べ、CCDカメラ3の数が少なくて済む点で有利である。その他の作用効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0030】
本発明は、上記実施形態に限られることなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、上記口紅10のほか、スティックアイシャドウ、スティックファンデーション等のような棒状化粧料を、ピンホール、艶無しの外観不良の検査が必要な対象物として含めることができる。
また、上記CCDカメラ3のほか、撮像装置としてCMOSカメラ等を用いることができる。
さらに、CCDカメラ3を、4個以上、均等配置してもよく、また、1個のCCDカメラ3に対し、外観画像を1/4、1/5…に均等分割した中心角(90度、72度…)毎に口紅10を回転させてその都度分割した画像を撮像するようにしてもよい。
さらにまた、2次元配列素子のカメラの他に、1次元配列素子のカメラを用いて、被撮像物(棒状化粧料)を回転させるスキャン操作を行ってもよい。
【0031】
【実施例】
[実施例1]
環状照射装置として、ブラックライト蛍光ランプ(電通産業(株)社製、型式:110−B−BLB、φ110mm)を用いた。撮像装置として、近紫外線対応のCCDカメラ(ソニー(株)社製、型式:XC―EU50)を用いた。このCCDカメラに使用されたレンズは、焦点距離が25mmのものである。画像処理装置には、シャープ(株)社製の型式IV―S30のものを用いた。
【0032】
上記第1実施形態で示した外観検査方法に従い、口紅(例えば、花王(株)社製、型式PK212)を外観検査した。ここでは、ブラックライト蛍光ランプと口紅との距離を、10〜15mmに設定し、CCDカメラと口紅との距離を、約300mmに設定した。第1のしきい値を75ビット値とし、第2のしきい値を235ビット値とした。
【0033】
上述のような機器及び設定条件に従って得られた外観画像を図3に示す。また、第2のしきい値に基づいて艶無し部分を白色画像にした白黒画像を図4に示す。なお、第1のしきい値に基づいてピンホール部分を白色画像にした白黒画像は、後述の比較例における白黒画像とほとんど差違がないため図示しない。
【0034】
図3及び図4に示すように、近紫外線を照射してその蛍光を撮像した外観画像には、艶無し部分を含む領域、及びピンホール部分が表れ(図3参照)、その外観画像を2値化処理することにより、艶無し部分が他の部分と明確に区別された(図4参照)。
【0035】
[比較例1]
環状照射装置の代わりに、赤色LEDリング照明((株)モリテックス社製、型式:KDR―90B、φ90mm)を用いた。撮像装置として、可視光領域のCCDカメラ(シャープ(株)社製、型式:IV−S30C1)を用いた。検査対象物は、上記実施例1で用いた口紅である。
ここでは、ピンホール部分についてのしきい値(上記第1のしきい値に相当)を110ビット値とし、艶無し部分についてのしきい値(上記第2のしきい値に相当)を185ビット値とした。
その他の機器及び設定条件は、上記実施例1の場合と同一である。
【0036】
上述のような機器及び設定条件に従って得られた外観画像を図5に示す。185ビット値に基づいて2値化処理した白黒画像を図6に示す。
図5及び図6に示すように、赤外線を照射してその蛍光を撮像した外観画像には、ピンホール部分のみが表れ(図5参照)、その外観画像を2値化処理しても、艶無し部分が表れなかった(図6参照)。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、外観検査を自動化して検査員の削減を図ると共に、外観検査について均一な判断基準を設定し、棒状化粧料の品質を安定化し得る、棒状化粧料の外観検査方法を得ることができる。
また、本発明によれば、棒状化粧料の色の影響を受けずに、ピンホール、艶無し等の外観不良を簡便に検出し得る、棒状化粧料の外観検査方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、第1実施形態の外観検査方法に用いられる外観検査装置の概略構成を示す平面図、(b)は、(a)の切断線AOAに沿って示す鋭角断面図である。
【図2】第2実施形態の外観検査方法に用いられる外観検査装置の概略構成を示す側面図である。
【図3】実施例において撮像した口紅の外観画像を示す図である。
【図4】実施例において第2のしきい値に基づいて2値化処理した白黒画像を示す図である。
【図5】比較例において撮像した口紅の外観画像を示す図である。
【図6】比較例において所定のしきい値に基づいて2値化処理した白黒画像を示す図である。
【符号の説明】
2 リングライト(環状照射装置)
10 口紅(棒状化粧料)
3(3a、3b、3c) CCDカメラ(撮像装置)
【発明の属する技術分野】
本発明は、口紅、スティックアイシャドウ、スティックファンデーション等の棒状化粧料における、ピンホール、艶無し等の外観不良を検査する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、例えば口紅の製造工程においては、上型及び下型からなる成形用金型に口紅バルクを充填し、赤外線を照射してひけ防止を図ると共に、冷却して口紅バルクを固化させた後、上型を離型して下型に口紅バルクを残し、その下型に対し、口紅容器を装着した別の上型を嵌合することにより、口紅バルクと口紅容器とを一体化して口紅を製造している。
【0003】
その後の外観検査工程においては、口紅バルクの充填の際に主に生じるピンホールや、離型の際に主に生じる艶無し等の外観不良を、1、2名の検査員の目視により判別している。
【0004】
ところで、近年、人間の目視による外観検査を、検査員の削減、及び均一な判断基準の下での品質の安定化等の観点から、光学的に画像処理して自動化することが望まれており、このような技術に関連するものとして以下に示す従来技術がある。
【0005】
例えば、特許文献1に示す従来技術においては、繊維や金属棒材のような円柱状の検査物に対し、リング状照明装置からハロゲン光を全面に照射すると共に、検査物の同心円上に複数配置したCCDカメラで撮像することにより、検査物の異物、黒点、傷をリアルタイムに検査するようにしている。
【0006】
また、特許文献2に示す従来技術においては、検査物としての、回転させている感光ドラムに対し、UVランプから波長が250〜370nmの紫外線を照射すると共に、暗所槽に取り付けた窓を介してCCDカメラで撮像することにより、感光ドラムの表面に発生した色むらを検査するようにしている。
【0007】
さらに、特許文献3に示す従来技術においては、検査物としてのコンクリート構造物に対し、CCDカメラのレンズにバンドパスフィルタを装着して380〜520nmの透過光を撮像することにより、コンクリート構造物のひび割れを検査するようにしている。
【0008】
【特許文献1】
特開平2001−337046号公報
【特許文献2】
特開平2001−99787号公報
【特許文献3】
特開平7−77498号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような特許文献1〜3の従来技術を口紅の外観検査に適用した場合、ピンホールのように、口紅の外観上に表れた凹状の欠陥は、検出されるものの、艶無しのように、口紅の外観上に凹凸として表れない欠陥は、検出されないという問題があった。
一方、口紅の外観検査を画像処理により行う場合、口紅の色の影響を受けずに、同一の外観画像から、ピンホール、艶無し等の外観不良を簡便に検出することが望まれている。
【0010】
従って、本発明の目的は、外観検査を自動化して検査員の削減を図ると共に、外観検査について均一な判断基準を設定し、棒状化粧料の品質を安定化し得る、棒状化粧料の外観検査方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、棒状化粧料の色の影響を受けずに、ピンホール、艶無し等の外観不良を簡便に検出し得る、棒状化粧料の外観検査方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明等は、紫外線特有の蛍光作用を有効に利用し、口紅のように光沢・艶のある棒状化粧料に近紫外線を照射した場合、ピンホールのみならず、艶無しのように外観の表面上に凹凸として表れないような外観不良を検査し得ることを知見した。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、近紫外線領域に含まれる光を照射する環状照射装置を用いて、近紫外線を棒状化粧料に対し均一に照射し、前記近紫外線領域に分光感度を有する撮像装置を用いて、前記棒状化粧料の外観画像を撮像し、前記外観画像に対し画像処理を行い、前記棒状化粧料の外観不良を検査することを特徴とする棒状化粧料の外観検査方法を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0012】
本発明によれば、近紫外線を棒状化粧料の表面に均一に照射して撮像し、その外観画像を用いて画像処理したため、ピンホールのように、棒状化粧料の外観上に表れた凹状の欠陥だけでなく、艶無しのように、棒状化粧料の外観上に凹凸として表れない欠陥をも検出できる。
その結果、かかる外観検査を自動化して検査員を削減できると共に、外観検査について均一な判断基準を設定して棒状化粧料の品質を安定化することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の棒状化粧料の外観検査方法の好ましい一実施形態(第1実施形態)を図面を参照して詳細に説明する。
図1(a)(b)に示すように、本実施形態の口紅(棒状化粧料)10の外観検査方法は、近紫外線領域に含まれる光を照射するリングライト(環状照射装置)2を用いて、近紫外線光を口紅10に対し均一に照射し、近紫外線領域に分光感度を有するCCDカメラ(撮像装置)3(3a、3b、3c)を用いて、口紅10の外観画像を撮像し、外観画像に対し画像処理を行い、口紅10の外観不良を検査する。
まず、かかる外観検査方法に用いられる外観検査装置1の一例を説明するが、本実施形態の外観検査方法は、以下に述べる外観検査装置1に限定されるものではない。
【0014】
図1(a)(b)に示すように、外観検査装置1は、リングライト2と、3台のCCDカメラ3a、3b、3cと、画像処理装置4とから構成されており、CCDカメラ3a、3b、3cが、それぞれ、画像処理装置4に接続されている。
検査対象物としての口紅10、リングライト2、及びCCDカメラ3は、暗所槽(図示しない)に収容されて遮光されており、外乱光の影響を受けないようになっている。
【0015】
リングライト(ブラックライト)2は、蛍光作用の強い近紫外線を効率良く放射する観点から用いられるもので、円環状ガラス管の内壁に、近紫外線放射蛍光体が塗布されたランプである。
近紫外線は、その波長をCCDカメラ3の分光感度特性に合わせる観点から、波長領域が300〜400nmであり、ピーク波長が360〜380nm程度であることが好ましい。
リングライト2は、口紅10の表面に近紫外線を均一に照射する観点から、口紅10に対して同心円となる平面上に配置されている。
【0016】
CCDカメラ3は、近紫外線を口紅10に照射してその近紫外線を含む蛍光を撮像する観点から用いられるもので、波長が300〜420nm(中心波長380nm)の近紫外線領域に分光感度を有する白黒カメラである。
CCDカメラ3は、口紅10の外観画像を均一に撮像する観点から、口紅10に対する同心円上に3個均等配置されており、それぞれ、全表面についての外観画像を120度の中心角で分割した画像を取り込むようになっている。
【0017】
画像処理装置4は、CCDカメラ3から送られた電気信号(アナログ値)をデジタル信号にAD変換し、所定のしきい値に基づいて2値化処理した白黒画像を出力するように構成されている。
【0018】
次に、本実施形態の外観検査方法は、口紅10を製造した後に行われる外観検査を、上述した外観検査装置1を用いて自動化したもので、かかる外観検査方法を説明する。
口紅10の表面に対し、リングライト2から近紫外線を均一に照射し、3台のCCDカメラ3a、3b、3cにより、120度毎に分割された外観画像を撮像する。
画像処理装置4により、各CCDカメラ3a、3b、3cから送られた外観画像の情報を、8バイト(256ビット)のデジタル画像に変換する。
【0019】
ピンホールの検査については、75〜90ビット値を第1のしきい値とし、この第1のしきい値に基づき、白黒反転の2値化処理とする第1の画像処理を行う。
ここでは、ピンホールの無い外観表面からの蛍光は、第1のしきい値より高いデジタル値を示し、黒色画像に変換される。また、ピンホールの部分からの蛍光は、第1のしきい値より低いデジタル値を示し、白色画像に変換される。
【0020】
艶無し(離型の際の艶無しを含む)の検査については、ピンホールの検査に用いた同一の外観画像について、230〜240ビット値を第2のしきい値とし、この第2のしきい値に基づき、白黒の2値化処理とする第2の画像処理を行う。
ここでは、艶の無い外観表面からの蛍光は、第2のしきい値より高いデジタル値を示し、白色画像に変換される。艶のある外観表面からの蛍光は、第2のしきい値より低いデジタル値を示し、黒色画像に変換される。
【0021】
この場合、艶の無い外観表面から生じた蛍光輝度や、艶のある外観表面から生じた蛍光輝度は、本実施形態で用いたCCDカメラの性能により、口紅の色によって変化しない。
【0022】
そして、第1〜第2の画像処理により得られた白黒画像に含まれる白色画像部分について、ピンホール、艶無し等の外観不良を目視により判別する。
ここで、外観検査方法を、さらに自動化する観点から、目視に依らず、白色画像部分を計数して面積値として表し、その面積値の大きさに応じて、ピンホール、艶無しの程度を定量化することも可能である。
なお、外観画像の濃淡度を、例えば、16バイト(512ビット)のように、8バイト以外のデジタル画像に変換する場合には、第1、第2のしきい値は、上記実施形態で示した値と比例した値が採用される。
【0023】
以上述べたように、本実施形態によれば、近紫外線を口紅10の表面に均一に照射して撮像し、その外観画像を用いて画像処理したため、ピンホールのように、口紅10の外観上に表れた凹状の欠陥だけでなく、艶無しのように、口紅10の外観上に凹凸として表れない欠陥をも検出できる。
その結果、かかる外観検査を自動化して検査員を削減できると共に、外観検査について均一な判断基準を設定して口紅10の品質を安定化することができる。
【0024】
また、本実施形態によれば、CCDカメラ3から得られた同一の外観画像に対し、第1、第2のしきい値に基づいて、ピンホール、艶無しを共に検出できるため、外観検査を均一な判断基準の下で簡便に行うことができる。
特に、艶無しに関する蛍光輝度が口紅10の色に影響されないため、口紅10の色毎に異なるしきい値を設定する必要がなくて済み、かかる点からも、艶無しの検出を簡便に行うことができる。
【0025】
さらに、本実施形態によれば、ピンホールについて白黒反転の2値化処理を行い、艶無しについて白黒の2値化処理を行ったため、外観不良を判別する際に白色画像部分のみに着目すれば足り、かかる点からも、外観検査を簡便に行うことができる。
特に、白色画像部分を面積値として定量化すれば、外観検査についての均一な判断基準を更に得られると共に、外観検査の自動化を更に進めることができる。
【0026】
さらにまた、本実施形態によれば、略円柱状の口紅10に対し、その同心円上にCCDカメラ3a、3b、3cを3個均等配置したため、口紅10の全表面についての外観画像を均一に分割して撮像することができる。
【0027】
以下、本発明の棒状化粧料の外観検査方法の好ましい他の実施形態(第2実施形態)を図面を参照して詳細に説明する。
図2に示すように、本実施形態の口紅の外観検査方法は、上記第1実施形態と比較した場合、CCDカメラ3を1個だけ用い、そのCCDカメラ3に対し、口紅10をその円周方向の所定の中心角毎に回転させ、口紅10の全表面についての外観画像を複数に分割して撮像するようにしている。
【0028】
具体的には、口紅ホルダ5aと回転軸5bとを有する回転機構5を用い、口紅10を口紅ホルダ5aに装着した状態で、その回転軸5bを120度の中心角毎に回転させて停止する。
そして、CCDカメラ3により、外観画像を1/3毎に均等分割した画像を撮像する。このような処理を、その後、2回繰り返して口紅10の全表面について撮像する。外観検査方法におけるその他の処理は、上記第1実施形態と同様である。
【0029】
以上述べたように、本実施形態によれば、1個のCCDカメラ3のみでも、口紅10の全表面についての外観画像を均一に分割して撮像できるため、上記第1実施形態と比べ、CCDカメラ3の数が少なくて済む点で有利である。その他の作用効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0030】
本発明は、上記実施形態に限られることなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、上記口紅10のほか、スティックアイシャドウ、スティックファンデーション等のような棒状化粧料を、ピンホール、艶無しの外観不良の検査が必要な対象物として含めることができる。
また、上記CCDカメラ3のほか、撮像装置としてCMOSカメラ等を用いることができる。
さらに、CCDカメラ3を、4個以上、均等配置してもよく、また、1個のCCDカメラ3に対し、外観画像を1/4、1/5…に均等分割した中心角(90度、72度…)毎に口紅10を回転させてその都度分割した画像を撮像するようにしてもよい。
さらにまた、2次元配列素子のカメラの他に、1次元配列素子のカメラを用いて、被撮像物(棒状化粧料)を回転させるスキャン操作を行ってもよい。
【0031】
【実施例】
[実施例1]
環状照射装置として、ブラックライト蛍光ランプ(電通産業(株)社製、型式:110−B−BLB、φ110mm)を用いた。撮像装置として、近紫外線対応のCCDカメラ(ソニー(株)社製、型式:XC―EU50)を用いた。このCCDカメラに使用されたレンズは、焦点距離が25mmのものである。画像処理装置には、シャープ(株)社製の型式IV―S30のものを用いた。
【0032】
上記第1実施形態で示した外観検査方法に従い、口紅(例えば、花王(株)社製、型式PK212)を外観検査した。ここでは、ブラックライト蛍光ランプと口紅との距離を、10〜15mmに設定し、CCDカメラと口紅との距離を、約300mmに設定した。第1のしきい値を75ビット値とし、第2のしきい値を235ビット値とした。
【0033】
上述のような機器及び設定条件に従って得られた外観画像を図3に示す。また、第2のしきい値に基づいて艶無し部分を白色画像にした白黒画像を図4に示す。なお、第1のしきい値に基づいてピンホール部分を白色画像にした白黒画像は、後述の比較例における白黒画像とほとんど差違がないため図示しない。
【0034】
図3及び図4に示すように、近紫外線を照射してその蛍光を撮像した外観画像には、艶無し部分を含む領域、及びピンホール部分が表れ(図3参照)、その外観画像を2値化処理することにより、艶無し部分が他の部分と明確に区別された(図4参照)。
【0035】
[比較例1]
環状照射装置の代わりに、赤色LEDリング照明((株)モリテックス社製、型式:KDR―90B、φ90mm)を用いた。撮像装置として、可視光領域のCCDカメラ(シャープ(株)社製、型式:IV−S30C1)を用いた。検査対象物は、上記実施例1で用いた口紅である。
ここでは、ピンホール部分についてのしきい値(上記第1のしきい値に相当)を110ビット値とし、艶無し部分についてのしきい値(上記第2のしきい値に相当)を185ビット値とした。
その他の機器及び設定条件は、上記実施例1の場合と同一である。
【0036】
上述のような機器及び設定条件に従って得られた外観画像を図5に示す。185ビット値に基づいて2値化処理した白黒画像を図6に示す。
図5及び図6に示すように、赤外線を照射してその蛍光を撮像した外観画像には、ピンホール部分のみが表れ(図5参照)、その外観画像を2値化処理しても、艶無し部分が表れなかった(図6参照)。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、外観検査を自動化して検査員の削減を図ると共に、外観検査について均一な判断基準を設定し、棒状化粧料の品質を安定化し得る、棒状化粧料の外観検査方法を得ることができる。
また、本発明によれば、棒状化粧料の色の影響を受けずに、ピンホール、艶無し等の外観不良を簡便に検出し得る、棒状化粧料の外観検査方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、第1実施形態の外観検査方法に用いられる外観検査装置の概略構成を示す平面図、(b)は、(a)の切断線AOAに沿って示す鋭角断面図である。
【図2】第2実施形態の外観検査方法に用いられる外観検査装置の概略構成を示す側面図である。
【図3】実施例において撮像した口紅の外観画像を示す図である。
【図4】実施例において第2のしきい値に基づいて2値化処理した白黒画像を示す図である。
【図5】比較例において撮像した口紅の外観画像を示す図である。
【図6】比較例において所定のしきい値に基づいて2値化処理した白黒画像を示す図である。
【符号の説明】
2 リングライト(環状照射装置)
10 口紅(棒状化粧料)
3(3a、3b、3c) CCDカメラ(撮像装置)
Claims (7)
- 近紫外線領域に含まれる光を照射する環状照射装置を用いて、近紫外線を棒状化粧料に対し均一に照射し、
前記近紫外線領域に分光感度を有する撮像装置を用いて、前記棒状化粧料の外観画像を撮像し、
前記外観画像に対し画像処理を行い、前記棒状化粧料の外観不良を検査することを特徴とする棒状化粧料の外観検査方法。 - 前記外観画像に対し第1のしきい値に基づいて第1の画像処理を行い、前記棒状化粧料の外観におけるピンホールを検査し、前記外観画像に対し第2のしきい値に基づいて第2の画像処理を行い、前記棒状化粧料の外観における艶無しを検査することを特徴とする棒状化粧料の外観検査方法。
- 前記第1の画像処理において、白黒反転の2値化処理を行い、該2値化処理により得られた白色画像部分を前記ピンホールと判定することを特徴とする請求項2記載の棒状化粧料の外観検査方法。
- 前記第2の画像処理において、白黒の2値化処理を行い、該2値化処理により得られた白色画像部分を前記艶無しと判定することを特徴とする請求項2記載の棒状化粧料の外観検査方法。
- 前記第2の画像処理において、前記白色画像部分の面積を計数し、該面積の大きさに応じて前記艶無しの程度を判定することを特徴とする請求項4記載の棒状化粧料の外観検査方法。
- 少なくとも3以上の前記撮像装置を前記棒状化粧料の同心円上に均等配置し、前記撮像装置毎に前記外観画像を分割して撮像することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の棒状化粧料の外観検査方法。
- 前記撮像装置に対し、前記棒状化粧料をその円周方向の所定の中心角毎に回転させ、前記外観画像を分割して撮像することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の棒状化粧料の外観検査方法。
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- 2003-04-17 JP JP2003113058A patent/JP2004317361A/ja active Pending
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