JP2004316980A - 空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】再熱のための格別な熱源を必要とせず、簡単な構成で省エネルギを達成する。
【解決手段】冷却塔46で冷却した冷却水を冷熱源とする冷凍機32と、この冷凍機32と冷却塔46との間で冷却水を循環させる冷却水循環ライン44と、冷凍機32から供給された冷水34によって取り入れ空気14を冷却する冷却コイル22と、この冷却コイル22で冷却された空気を加熱する再熱コイル24と、冷凍機32での熱交換によって昇温した冷却水の一部を冷却水循環ライン44から抜き出し再熱コイル24に供給して熱交換させた後に冷却水循環ライン44に戻すようにした冷却水抜出しライン50とを具備する。
【選択図】 図1
【解決手段】冷却塔46で冷却した冷却水を冷熱源とする冷凍機32と、この冷凍機32と冷却塔46との間で冷却水を循環させる冷却水循環ライン44と、冷凍機32から供給された冷水34によって取り入れ空気14を冷却する冷却コイル22と、この冷却コイル22で冷却された空気を加熱する再熱コイル24と、冷凍機32での熱交換によって昇温した冷却水の一部を冷却水循環ライン44から抜き出し再熱コイル24に供給して熱交換させた後に冷却水循環ライン44に戻すようにした冷却水抜出しライン50とを具備する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は冷房装置に係り、特に冷却塔を用いた空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷却塔を用いた空気調和装置はオフィスビルの中央式空調や工場空調など比較的大容量の空気調和装置として従来から多用されている。図2はその一例を示す概略系統図である。装置本体1は冷却コイル2と再熱コイル3とを備えている。夏季などの高温多湿な時期では取り入れ空気4を冷却コイル2で過冷却することによって除湿した後に再熱コイル3で加熱し、給気5として図示しない被空調エリアに送り込む。冷却コイル2には冷凍機6で冷却された冷水などの冷却体7が供給される。冷却コイル2で取り入れ空気4との熱交換によって昇温した冷却体7は冷凍機6に戻り、再冷却されて循環使用される。冷凍機6には冷却塔8が接続し、冷却塔8で冷却された冷却水9が冷凍機6の冷熱源として利用される。冷凍機6での熱交換によって昇温した冷却水9は冷却塔8に戻り、再冷却されて循環使用される。再熱コイル3には温水又は蒸気などの熱媒10を供給し、空気を加熱する。
【0003】
このように、高温多湿な時期に冷却コイル2で過冷却した空気を再熱コイル3で再熱する主な理由は、給気5の相対湿度を所定値に調整するためである。しかしながら、このような方法は過冷却のために冷凍機8の負荷が増大し、さらに再熱のために温熱源を必要とするので、二重の意味で省エネルギの目的に反する。この従来技術の欠点を改善するために、特許文献1には空気調和器に供給される空気中の湿分を予め除湿器によって除去する構成が記載されている。また、特許文献2には過冷却や再熱の負荷を最小限に抑制するための制御システムが開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−141706号公報
【特許文献2】
特開平11−101486号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載された構成は、空気中の湿分を予め除湿するための除湿機構が複雑となり、また除湿のために廃熱などの新たな熱源を必要とする問題点がある。また、特許文献2に開示された構成は制御の手法が複雑であり、実用装置に適用し難いという問題点がある。
本発明の目的は前記従来技術の問題点を解決し、高温多湿な時期における過冷却や再熱という従来式の構成を踏襲しつつ、再熱のための格別な熱源を必要とせず、簡単な構成で省エネルギを達成することが可能な空気調和装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る空気調和装置は、冷却塔と、この冷却塔で冷却した冷却水を冷熱源とする冷凍機と、この冷凍機と前記冷却塔との間で前記冷却水を循環させる冷却水循環ラインと、前記冷凍機から供給され冷却体によって取り入れ空気を冷却する冷却コイルと、この冷却コイルで冷却された空気を加熱する再熱コイルとを備えた空気調和装置において、前記冷凍機での熱交換によって昇温した前記冷却水の一部を前記冷却水循環ラインから抜き出し、前記再熱コイルに供給して熱交換させた後に前記冷却水循環ラインに戻すようにした冷却水抜出しラインを設けたことを特徴とする。
【0007】
上記の構成において、前記再熱コイルの出口空気の温度に基づき前記冷却水抜出しラインから前記再熱コイルに供給する冷却水の流量を制御する手段を設けたことが好ましい。また、前記冷却水循環ラインに前記冷却塔をバイパスするバイパスラインを付設し、冷却水循環ラインを循環する冷却水の温度に基づき前記バイパスラインに通す冷却水の流量を制御する手段を設けたことが好ましい。
【0008】
【作用】
本発明によれば、冷凍機での熱交換によって昇温した冷却水の一部を再熱コイルに供給し、この冷却水を空気の再熱に利用する。このため、再熱コイルに温水や蒸気などの熱源を供給することなく、空気を再熱することができる。また、再熱コイルに供給された冷却水は空気との熱交換によって熱を放散し、冷却されて冷却塔に戻るので、冷却塔での冷却負荷が低減する。
【0009】
また、再熱コイルの出口空気の温度に基づき、再熱コイルに供給する冷却水の流量を制御することによって、給気の温度を所望の設定値に安定に維持できる。さらに、冷却水循環ラインを循環する冷却水の温度に基づき前記バイパスラインに通す冷却水の流量を制御することによって、再熱コイルに供給する冷却水の温度を再熱に有効な温度に調整することができ、安定運転に寄与する。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る空気調和装置の実施形態を示す装置系統図である。装置本体12は取り入れ空気14を空気調和し、給気16として図示しない被空調エリアに供給する。装置本体12は上流側から順番にフィルタ18、加熱コイル20、冷却コイル22、再熱コイル24,加湿器26及び送風機28を備える。
【0011】
フィルタ18は取り入れ空気14に含まれる塵埃を除去する。加熱コイル20は冬季などにおいて取り入れ空気14を加熱し、被空調エリアを暖房するために使われる。加熱コイル20を使う際には、当該加熱コイル20に温水や蒸気などの熱源30が供給され、取り入れ空気14が熱源30によって所定の温度までに加温される。
【0012】
冷却コイル22は夏季や梅雨などの高温多湿時において取り入れ空気14を冷却し、被空調エリアを冷房するために使われる。冷却コイル22を使う際には、当該冷却コイル22に冷凍機32から冷却体として冷水34が供給され、取り入れ空気14が冷水34によって所定の温度までに冷却される。この冷却の際に空気中の湿分がコイル表面に凝縮して除湿が同時に進行する。多湿時には除湿を目的として取り入れ空気14を過冷却する。再熱コイル24は前段の冷却コイル22で過冷却が行われた場合に、空気を加熱して目標の空調温度に戻す。加湿器26は空気の湿度が低い時に所定の湿度となるように加湿する。送風機28は所定の温度、湿度に調和された空気を給気16として図示しない被空調エリアに強制送風する。
【0013】
冷却コイル22用の冷水34を冷却する冷凍機32は圧縮式冷凍機であり、主に圧縮機36、凝縮器38、膨張弁40及び蒸発器42によって構成される。凝縮器38は冷却水循環ライン44を介して冷却塔46と接続している。これらの機器を閉ループで循環する冷媒48はガス状で圧縮機36によって昇圧され、凝縮器38で冷却塔46からの冷却水によって冷却されて凝縮する。凝縮した冷媒48は膨張弁40で断熱膨張して温度が急低下し、蒸発器42に送られる。蒸発器42では冷媒48と冷水34とが熱交換し、冷水34は冷却され前記冷却コイル22に送られる。冷却コイル22で取り入れ空気14との熱交換によって昇温した冷水は蒸発器42に戻り、循環使用される。蒸発器42で冷水34と熱交換した冷媒48は蒸発し、ガス状で圧縮機36に戻る。
【0014】
凝縮器38と冷却塔46とを接続する冷却水循環ライン44は、凝縮器38に対して冷却水の流入側の往路管44Aと、流出側の復路管44Bとからなる。往路管44Aは循環ポンプ45を備え、冷却水を凝縮器38,復路管44B,冷却塔46の順に強制循環させる。この往路管44Aから例えば30℃程度で凝縮器38に流入した冷却水は、冷媒48との熱交換によって例えば35℃程度に加熱され、復路管44Bから冷却塔46に送られる。冷却塔46に散水された冷却水は外気との接触によって、その一部が蒸発した際の気化熱が奪われることによって再び30℃程度に冷却される。この冷却塔46で冷却した冷却水を往路管44Aに設けた循環ポンプ45によって凝縮器38に循環させて、冷凍機32の冷熱源とする。以上に説明した事項は従来技術でも同様である。
【0015】
本実施形態では、冷却水の一部を冷却水循環ライン44から抜き出し、再熱コイル24に供給して熱交換させた後に冷却水循環ライン44に戻すようにした冷却水抜出しライン50を備えている。この冷却水抜出しライン50は再熱往管50Aと再熱復管50Bとからなる。再熱往管50Aは一端が復路管44Bの上流側から分岐し、他端が再熱コイル24の入口側に接続している。また、再熱復管50Bは一端が再熱コイル24の出口側に接続し、他端が復路管44Bの下流側に設けた三方式の第1流量調節弁52に接続している。さらに、復路管44Bの流量調節弁52の下流側には冷却塔46をバイパスするバイパス管54の一端が分岐し、その他端が往路管44Aの途中に設けた三方式の第2流量調節弁56に接続している。
【0016】
上記の構成において、高温多湿時の除湿を目的として冷却コイル22では取り入れ空気14を例えば12℃程度にまで過冷却し、再熱コイル24ではこの過冷却した空気を再熱して例えば16℃程度の目標の空調温度に戻す。この場合に、前記復路管44Bに流れる冷却水の一部が再熱往管50Aを介して再熱コイル24に供給される。復路管44Bを流れる冷却水の温度は前記したように例えば35℃程度であるから、再熱コイル24での加熱源として十分に利用できる。再熱コイル24における熱交換によって冷却され例えば30℃程度に降温した冷却水は再熱復管50Bから第1流量調節弁52を介して復路管44Bに流れる残部の冷却水と合流する。なお、再熱コイル24の空気側の出口に温度センサ58が配置されている。この温度センサ58によって検出される空気の温度が目標の空調温度となるように第1流量調節弁52の開度が調節され、再熱コイル24に供給する冷却水の流量が制御される。
【0017】
上述のとおり、本実施形態によれば再熱コイル24での加熱源として復路管44Bを流れる冷却水を利用でき、温水や蒸気などの格別の加熱源を必要としない。このため、省エネルギな空気調和装置を実現することができる。また、再熱コイル24で冷却され降温した冷却水が再熱復管50Bから復路管44Bに合流するので、冷却塔46に流入する冷却水の温度がその分低下する。このため、冷却塔46の冷却負荷を低減することができ、酷熱時対策として特に有効である。
【0018】
なお、外気の温度が比較的低い時期には、冷凍機32の冷凍負荷が小さくなり、それに伴って冷却水循環ライン44を循環する冷却水の温度も低くなる。すると、凝縮器38出口の冷却水、すなわち復路管44Bに流れる冷却水の温度が例えば25℃以下になり、再熱コイル24用の加熱源として不適切になる場合がある。したがって、このような場合には第2流量調節弁56の開度を調節し、復路管44Bに流れる冷却水の一部をバイパス管54から直接に往路管44Aにバイパスさせる。すると、冷却水循環ライン44を循環する冷却水の温度が上昇する。バイパス管54から流すバイパス流量の制御は、往路管44Aを流れる冷却水の温度を温度センサ60で検出し、この温度センサ60の検出値が常に例えば30℃となるように、第2流量調節弁56の開度を調節することによって行う。このような制御を行えば、凝縮器38出口の冷却水の温度を再熱コイル24用の加熱源として有効な例えば35℃程度に引き上げることができる。なお、バイパス流量の制御では、凝縮器38出口の冷却水の温度を検出し、この冷却水の温度が加熱源として有効な例えば35℃となるように第2流量調節弁56の開度を調節するようにしてもよい。
【0019】
上述のとおり、本実施形態によれば冷房負荷が比較的低い時期においても、冷却塔46を通さない冷却水のバイパス流量を制御することによって、再熱コイル24に供給する冷却水の温度を再熱に有効な温度に調整することができる。このため、再熱コイル24での再熱を必要とするすべての時期に、凝縮器38出口の冷却水を再熱用の加熱源として有効に利用できる。
【0020】
前記実施形態に係る空気調和装置は、暖房と冷房の機能を備えたものについて説明した。しかしながら本発明はこれに限らず、冷房専用に冷却コイルと再熱コイルを備えた暖房機能を有しない空気調和装置にも適用することができる。また、前記実施形態では冷凍機として圧縮式冷凍機32を用いた場合について説明した。しかしながら本発明はこれに限らず、冷凍機として吸収式冷凍機を用いた場合や、ヒートポンプ式冷凍機の場合にも適用することができる。また、前記実施形態では冷却コイル22に供給する冷凍機32からの冷却体として冷水34を用いた場合について説明した。しかしながら本発明に係る冷却体はこれに限らず、例えば圧縮式冷凍サイクルに使用される冷媒を直接に冷却コイルに供給するようにし、蒸発器を冷却コイルとして兼用させた直膨式のものにも適用することができる。また、再熱コイル24に供給する冷却水やバイパス管54でバイパスさせる冷却水の流量制御は三方式の流量調節弁に限らず、通常の二方式流量調節弁を用いて制御することも可能である。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、冷凍機での熱交換によって昇温した冷却水の一部を再熱コイルに供給し、この冷却水を空気の再熱に利用する。このため、再熱コイルに温水や蒸気などの熱源を供給することなく、空気を再熱することができ省エネルギを達成できる。また、再熱コイルに供給された冷却水は空気との熱交換によって熱を放散し、冷却されて冷却塔に戻るので、冷却塔での冷却負荷が低減する。
【0022】
また、再熱コイルの出口空気の温度に基づき、再熱コイルに供給する冷却水の流量を制御することによって、給気を目標温度に維持できる。さらに、冷却水循環ラインを循環する冷却水の温度に基づきバイパスラインに通す冷却水の流量を制御することによって、再熱コイルに供給する冷却水の温度を再熱に有効な温度に調整することができ、安定運転に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和装置の実施形態を示す装置系統図である。
【図2】従来技術に係る空気調和装置の一例を示す概略系統図である。
【符号の説明】
12………装置本体、14………取り入れ空気、16………給気、20………加熱コイル、22………冷却コイル、24………再熱コイル、26………加湿器、32………冷凍機、34………冷水、36………圧縮機、38………凝縮器、42………蒸発器、44………冷却水循環ライン、46………冷却塔、50………冷却水抜出しライン、52………第1流量調節弁、54………バイパス管、56………第2流量調節弁、58,60………温度センサ。
【発明の属する技術分野】
本発明は冷房装置に係り、特に冷却塔を用いた空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷却塔を用いた空気調和装置はオフィスビルの中央式空調や工場空調など比較的大容量の空気調和装置として従来から多用されている。図2はその一例を示す概略系統図である。装置本体1は冷却コイル2と再熱コイル3とを備えている。夏季などの高温多湿な時期では取り入れ空気4を冷却コイル2で過冷却することによって除湿した後に再熱コイル3で加熱し、給気5として図示しない被空調エリアに送り込む。冷却コイル2には冷凍機6で冷却された冷水などの冷却体7が供給される。冷却コイル2で取り入れ空気4との熱交換によって昇温した冷却体7は冷凍機6に戻り、再冷却されて循環使用される。冷凍機6には冷却塔8が接続し、冷却塔8で冷却された冷却水9が冷凍機6の冷熱源として利用される。冷凍機6での熱交換によって昇温した冷却水9は冷却塔8に戻り、再冷却されて循環使用される。再熱コイル3には温水又は蒸気などの熱媒10を供給し、空気を加熱する。
【0003】
このように、高温多湿な時期に冷却コイル2で過冷却した空気を再熱コイル3で再熱する主な理由は、給気5の相対湿度を所定値に調整するためである。しかしながら、このような方法は過冷却のために冷凍機8の負荷が増大し、さらに再熱のために温熱源を必要とするので、二重の意味で省エネルギの目的に反する。この従来技術の欠点を改善するために、特許文献1には空気調和器に供給される空気中の湿分を予め除湿器によって除去する構成が記載されている。また、特許文献2には過冷却や再熱の負荷を最小限に抑制するための制御システムが開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−141706号公報
【特許文献2】
特開平11−101486号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載された構成は、空気中の湿分を予め除湿するための除湿機構が複雑となり、また除湿のために廃熱などの新たな熱源を必要とする問題点がある。また、特許文献2に開示された構成は制御の手法が複雑であり、実用装置に適用し難いという問題点がある。
本発明の目的は前記従来技術の問題点を解決し、高温多湿な時期における過冷却や再熱という従来式の構成を踏襲しつつ、再熱のための格別な熱源を必要とせず、簡単な構成で省エネルギを達成することが可能な空気調和装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る空気調和装置は、冷却塔と、この冷却塔で冷却した冷却水を冷熱源とする冷凍機と、この冷凍機と前記冷却塔との間で前記冷却水を循環させる冷却水循環ラインと、前記冷凍機から供給され冷却体によって取り入れ空気を冷却する冷却コイルと、この冷却コイルで冷却された空気を加熱する再熱コイルとを備えた空気調和装置において、前記冷凍機での熱交換によって昇温した前記冷却水の一部を前記冷却水循環ラインから抜き出し、前記再熱コイルに供給して熱交換させた後に前記冷却水循環ラインに戻すようにした冷却水抜出しラインを設けたことを特徴とする。
【0007】
上記の構成において、前記再熱コイルの出口空気の温度に基づき前記冷却水抜出しラインから前記再熱コイルに供給する冷却水の流量を制御する手段を設けたことが好ましい。また、前記冷却水循環ラインに前記冷却塔をバイパスするバイパスラインを付設し、冷却水循環ラインを循環する冷却水の温度に基づき前記バイパスラインに通す冷却水の流量を制御する手段を設けたことが好ましい。
【0008】
【作用】
本発明によれば、冷凍機での熱交換によって昇温した冷却水の一部を再熱コイルに供給し、この冷却水を空気の再熱に利用する。このため、再熱コイルに温水や蒸気などの熱源を供給することなく、空気を再熱することができる。また、再熱コイルに供給された冷却水は空気との熱交換によって熱を放散し、冷却されて冷却塔に戻るので、冷却塔での冷却負荷が低減する。
【0009】
また、再熱コイルの出口空気の温度に基づき、再熱コイルに供給する冷却水の流量を制御することによって、給気の温度を所望の設定値に安定に維持できる。さらに、冷却水循環ラインを循環する冷却水の温度に基づき前記バイパスラインに通す冷却水の流量を制御することによって、再熱コイルに供給する冷却水の温度を再熱に有効な温度に調整することができ、安定運転に寄与する。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る空気調和装置の実施形態を示す装置系統図である。装置本体12は取り入れ空気14を空気調和し、給気16として図示しない被空調エリアに供給する。装置本体12は上流側から順番にフィルタ18、加熱コイル20、冷却コイル22、再熱コイル24,加湿器26及び送風機28を備える。
【0011】
フィルタ18は取り入れ空気14に含まれる塵埃を除去する。加熱コイル20は冬季などにおいて取り入れ空気14を加熱し、被空調エリアを暖房するために使われる。加熱コイル20を使う際には、当該加熱コイル20に温水や蒸気などの熱源30が供給され、取り入れ空気14が熱源30によって所定の温度までに加温される。
【0012】
冷却コイル22は夏季や梅雨などの高温多湿時において取り入れ空気14を冷却し、被空調エリアを冷房するために使われる。冷却コイル22を使う際には、当該冷却コイル22に冷凍機32から冷却体として冷水34が供給され、取り入れ空気14が冷水34によって所定の温度までに冷却される。この冷却の際に空気中の湿分がコイル表面に凝縮して除湿が同時に進行する。多湿時には除湿を目的として取り入れ空気14を過冷却する。再熱コイル24は前段の冷却コイル22で過冷却が行われた場合に、空気を加熱して目標の空調温度に戻す。加湿器26は空気の湿度が低い時に所定の湿度となるように加湿する。送風機28は所定の温度、湿度に調和された空気を給気16として図示しない被空調エリアに強制送風する。
【0013】
冷却コイル22用の冷水34を冷却する冷凍機32は圧縮式冷凍機であり、主に圧縮機36、凝縮器38、膨張弁40及び蒸発器42によって構成される。凝縮器38は冷却水循環ライン44を介して冷却塔46と接続している。これらの機器を閉ループで循環する冷媒48はガス状で圧縮機36によって昇圧され、凝縮器38で冷却塔46からの冷却水によって冷却されて凝縮する。凝縮した冷媒48は膨張弁40で断熱膨張して温度が急低下し、蒸発器42に送られる。蒸発器42では冷媒48と冷水34とが熱交換し、冷水34は冷却され前記冷却コイル22に送られる。冷却コイル22で取り入れ空気14との熱交換によって昇温した冷水は蒸発器42に戻り、循環使用される。蒸発器42で冷水34と熱交換した冷媒48は蒸発し、ガス状で圧縮機36に戻る。
【0014】
凝縮器38と冷却塔46とを接続する冷却水循環ライン44は、凝縮器38に対して冷却水の流入側の往路管44Aと、流出側の復路管44Bとからなる。往路管44Aは循環ポンプ45を備え、冷却水を凝縮器38,復路管44B,冷却塔46の順に強制循環させる。この往路管44Aから例えば30℃程度で凝縮器38に流入した冷却水は、冷媒48との熱交換によって例えば35℃程度に加熱され、復路管44Bから冷却塔46に送られる。冷却塔46に散水された冷却水は外気との接触によって、その一部が蒸発した際の気化熱が奪われることによって再び30℃程度に冷却される。この冷却塔46で冷却した冷却水を往路管44Aに設けた循環ポンプ45によって凝縮器38に循環させて、冷凍機32の冷熱源とする。以上に説明した事項は従来技術でも同様である。
【0015】
本実施形態では、冷却水の一部を冷却水循環ライン44から抜き出し、再熱コイル24に供給して熱交換させた後に冷却水循環ライン44に戻すようにした冷却水抜出しライン50を備えている。この冷却水抜出しライン50は再熱往管50Aと再熱復管50Bとからなる。再熱往管50Aは一端が復路管44Bの上流側から分岐し、他端が再熱コイル24の入口側に接続している。また、再熱復管50Bは一端が再熱コイル24の出口側に接続し、他端が復路管44Bの下流側に設けた三方式の第1流量調節弁52に接続している。さらに、復路管44Bの流量調節弁52の下流側には冷却塔46をバイパスするバイパス管54の一端が分岐し、その他端が往路管44Aの途中に設けた三方式の第2流量調節弁56に接続している。
【0016】
上記の構成において、高温多湿時の除湿を目的として冷却コイル22では取り入れ空気14を例えば12℃程度にまで過冷却し、再熱コイル24ではこの過冷却した空気を再熱して例えば16℃程度の目標の空調温度に戻す。この場合に、前記復路管44Bに流れる冷却水の一部が再熱往管50Aを介して再熱コイル24に供給される。復路管44Bを流れる冷却水の温度は前記したように例えば35℃程度であるから、再熱コイル24での加熱源として十分に利用できる。再熱コイル24における熱交換によって冷却され例えば30℃程度に降温した冷却水は再熱復管50Bから第1流量調節弁52を介して復路管44Bに流れる残部の冷却水と合流する。なお、再熱コイル24の空気側の出口に温度センサ58が配置されている。この温度センサ58によって検出される空気の温度が目標の空調温度となるように第1流量調節弁52の開度が調節され、再熱コイル24に供給する冷却水の流量が制御される。
【0017】
上述のとおり、本実施形態によれば再熱コイル24での加熱源として復路管44Bを流れる冷却水を利用でき、温水や蒸気などの格別の加熱源を必要としない。このため、省エネルギな空気調和装置を実現することができる。また、再熱コイル24で冷却され降温した冷却水が再熱復管50Bから復路管44Bに合流するので、冷却塔46に流入する冷却水の温度がその分低下する。このため、冷却塔46の冷却負荷を低減することができ、酷熱時対策として特に有効である。
【0018】
なお、外気の温度が比較的低い時期には、冷凍機32の冷凍負荷が小さくなり、それに伴って冷却水循環ライン44を循環する冷却水の温度も低くなる。すると、凝縮器38出口の冷却水、すなわち復路管44Bに流れる冷却水の温度が例えば25℃以下になり、再熱コイル24用の加熱源として不適切になる場合がある。したがって、このような場合には第2流量調節弁56の開度を調節し、復路管44Bに流れる冷却水の一部をバイパス管54から直接に往路管44Aにバイパスさせる。すると、冷却水循環ライン44を循環する冷却水の温度が上昇する。バイパス管54から流すバイパス流量の制御は、往路管44Aを流れる冷却水の温度を温度センサ60で検出し、この温度センサ60の検出値が常に例えば30℃となるように、第2流量調節弁56の開度を調節することによって行う。このような制御を行えば、凝縮器38出口の冷却水の温度を再熱コイル24用の加熱源として有効な例えば35℃程度に引き上げることができる。なお、バイパス流量の制御では、凝縮器38出口の冷却水の温度を検出し、この冷却水の温度が加熱源として有効な例えば35℃となるように第2流量調節弁56の開度を調節するようにしてもよい。
【0019】
上述のとおり、本実施形態によれば冷房負荷が比較的低い時期においても、冷却塔46を通さない冷却水のバイパス流量を制御することによって、再熱コイル24に供給する冷却水の温度を再熱に有効な温度に調整することができる。このため、再熱コイル24での再熱を必要とするすべての時期に、凝縮器38出口の冷却水を再熱用の加熱源として有効に利用できる。
【0020】
前記実施形態に係る空気調和装置は、暖房と冷房の機能を備えたものについて説明した。しかしながら本発明はこれに限らず、冷房専用に冷却コイルと再熱コイルを備えた暖房機能を有しない空気調和装置にも適用することができる。また、前記実施形態では冷凍機として圧縮式冷凍機32を用いた場合について説明した。しかしながら本発明はこれに限らず、冷凍機として吸収式冷凍機を用いた場合や、ヒートポンプ式冷凍機の場合にも適用することができる。また、前記実施形態では冷却コイル22に供給する冷凍機32からの冷却体として冷水34を用いた場合について説明した。しかしながら本発明に係る冷却体はこれに限らず、例えば圧縮式冷凍サイクルに使用される冷媒を直接に冷却コイルに供給するようにし、蒸発器を冷却コイルとして兼用させた直膨式のものにも適用することができる。また、再熱コイル24に供給する冷却水やバイパス管54でバイパスさせる冷却水の流量制御は三方式の流量調節弁に限らず、通常の二方式流量調節弁を用いて制御することも可能である。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、冷凍機での熱交換によって昇温した冷却水の一部を再熱コイルに供給し、この冷却水を空気の再熱に利用する。このため、再熱コイルに温水や蒸気などの熱源を供給することなく、空気を再熱することができ省エネルギを達成できる。また、再熱コイルに供給された冷却水は空気との熱交換によって熱を放散し、冷却されて冷却塔に戻るので、冷却塔での冷却負荷が低減する。
【0022】
また、再熱コイルの出口空気の温度に基づき、再熱コイルに供給する冷却水の流量を制御することによって、給気を目標温度に維持できる。さらに、冷却水循環ラインを循環する冷却水の温度に基づきバイパスラインに通す冷却水の流量を制御することによって、再熱コイルに供給する冷却水の温度を再熱に有効な温度に調整することができ、安定運転に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和装置の実施形態を示す装置系統図である。
【図2】従来技術に係る空気調和装置の一例を示す概略系統図である。
【符号の説明】
12………装置本体、14………取り入れ空気、16………給気、20………加熱コイル、22………冷却コイル、24………再熱コイル、26………加湿器、32………冷凍機、34………冷水、36………圧縮機、38………凝縮器、42………蒸発器、44………冷却水循環ライン、46………冷却塔、50………冷却水抜出しライン、52………第1流量調節弁、54………バイパス管、56………第2流量調節弁、58,60………温度センサ。
Claims (3)
- 冷却塔と、この冷却塔で冷却した冷却水を冷熱源とする冷凍機と、この冷凍機と前記冷却塔との間で前記冷却水を循環させる冷却水循環ラインと、前記冷凍機から供給され冷却体によって取り入れ空気を冷却する冷却コイルと、この冷却コイルで冷却された空気を加熱する再熱コイルとを備えた空気調和装置において、前記冷凍機での熱交換によって昇温した前記冷却水の一部を前記冷却水循環ラインから抜き出し前記再熱コイルに供給して熱交換させた後に前記冷却水循環ラインに戻すようにした冷却水抜出しラインを設けたことを特徴とする空気調和装置。
- 前記再熱コイルの出口空気の温度に基づき、前記冷却水抜出しラインから前記再熱コイルに供給する冷却水の流量を制御する手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
- 前記冷却水循環ラインに前記冷却塔をバイパスするバイパスラインを付設し、冷却水循環ラインを循環する冷却水の温度に基づき前記バイパスラインに通す冷却水の流量を制御する手段を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気調和装置。
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