JP2004314621A - くすり服用済みチェックの広告欄つきシール台紙 - Google Patents

Abstract

【課題】
くすりの服用には、服用忘れと共に薬害の懸念される二重服用の問題がある。これを然り気なく、しかも“目に見える形”でチェックしたいということ。そのド忘れの増えつつある働き盛りの年代層から熱望されていた。
【解決手段】
くすり服用の後に、シールを所定の張替え先スペースに張替えるチェック手法を採っている。少なくともシート材の一つの面に、仄かな潤いが得られるように、彩りを添える“癒しの欄”と、コスト面の支え役を担う、広告用スペースを設けたことに特徴がある、広告欄つき張替えチェックのシール台紙である。
【選択図】 図２

Description

この発明は、シールの張替えによって、くすりの服用済みをチェックするシール台紙に、広告と癒しの欄を設けたものに関する。

従来のシール活用法は、何回分かに薬を小分けしてパックに詰め、日付などのシールをパック表面に張り付ける、単に、服用忘れや二重服用をしないようにしている。

従来、飲み薬のテーマにあっては、次のような問題点があった。
１）テーマが、“くすりの服用忘れ策”が主流になっている。
２）二重服用の問題も、薬害の点から重要である。特に働き盛りの服用者などからは、然り気なく、しかも目に見える形のチェック手法が、強く求められている。
３）「くすり」というイメージに、反射的に伴いがちな“暗さの件”については、何らの緩和策もとられていない。
公開特許公報、平成９年第１９４７８号 登録実用新案公報、第３０５０９８８号

特許文献の１と２（以下、単に文献という）は、内容的に密接な関連があり、日付け・曜日欄の甘さの点でも共通し、勘違い対策の不備が見られる。
医師の指示、もしくは服用者本人の要請にしても、“薬剤の識別”に混乱が認められるようでは、日付け・曜日の“勘違い”も、あって当然と考えられる。
したがって、個人差があるとはいっても、上記の両文献では“色分けする”だけで十分な筈との判断らしく、余りにも視野が狭すぎる。

健常者の非常識は、“加齢に「ポカ」が比例し、またさらにそのポカに「思い込み」が比例する”という、この法則に近い現実を見落している。経験則だけでは、健常者に体得できない闇の部分に課題が残る。

また一方、服用者が働き盛りの５０代前後では、“忘れっぽさ”を、知られたくない心理が旺盛である。度忘れが平均的であっても、やはりプライドに邪魔されてしまう。いわゆる、まだまだ、年より扱いは、ご免だという年代層の存在が問題である。
記憶力が、体力の一つであって、文献のようなパック詰めを要請することは、本人にとって、まさに弱音に等しく、スンナリ言い出せる人は、変わり者なのかも知れない。
殊に、朝の食後３０分の指示は、服用したかどうかも思い出せない時間帯である。

この痩せ我慢年代の、“服用忘れ”による処方薬が、かなり屑入れ行きになっているらしい。本人の負担増はともかく、苦しい財政運営の健康保険に、余分な負担増を強いるお荷物的な存在にある。
上記のような、見栄っ張りの弊害には、服用忘れと反対に“二重服用”の問題もある。服用済み忘れを棚に上げ、「くすりが不足していた」と、薬局に何度も抗議する人がいるという。
文献例では、この潜在的な度忘れの年代層、痩せ我慢対策の配慮が欠けている。

さらにまた、一般的に「くすり」の服用時に伴いがちな、負の晴れやかなイメージ、つまり、暗さの軽減策については、その対象の形跡が見られない。
この発明は、薬局から受け取った袋のまま、服用の都度「くすり」を取り出している人達の意志を尊重しながら、これらの難点を取り除くためのものである。

この発明は、チェック用シールの台紙に、下記のような構成を施してある。
ア）くすり服用済みのチェックシート面に、少なくとも一つの張替えシール（片）の群を設けてある。
イ）上記のシール群とペアに、シール張替え先のスペース群を側方に設ける。

ウ）広告宣伝用のスペースを、縦・横、双方の組合わせ等、適宜に設ける。
エ）写真・イラスト、文字等をもって、シート面に彩りを添える癒しの欄を設ける。この欄には、有名人などの顔写真や、殊にシートの背面には、プロマイド形式にして、プロフィールも添えられる。
オ）故事・ことわざ、百科事典式のシリーズものなど、一部例外を除き何でもよい。

カ）なお、日付け欄が、横並びでは、左側から順に右方向へ、日付け（曜日）を記入する。また、縦方向の日付け欄では、上段から記入する。
日付け欄の全数に、記入するまでもない人は、最初だけにしてもよい。

カ）このチェックシートは、シールと、そのシール張替え用スペース（群）との位置関係については、上下左右を含むいずれの位置に設けてもよい。
キ）また、シートの取付け位置は、薬局などから受け取つた内服薬の外袋（図示しない）の裏面が望ましい。その位置は、上記と同様に上下左右を含む何処でもよく、服用者の好きな処に張ることができる。

ク）なお、シールの形状や模様等については、長方形、正方形、円、長円形など、またダイヤ、ハート、星とか地球、花や鳥、海、山、すべての動植物、すなわち、一般のシールと変わらないもので構成する。
ケ）シールの識別表示は、個々のシール表面に、朝・昼・夕などの漢字とか、ひらかな（記号・マーク類を含む）以外にも、写真・イラストその他、広い年代層向けに、諸々の表示ができる。
また、複数枚のシール群をもって、一つの絵柄になる構成にしてもよい。

コ）１日４回の服用については、食事の時刻以外のシールは、かなり明確な色や楕円形で囲むなどの強調を施し、４回目もあるということを意識させるとよい。
サ）つぎにレイアウトは、１日１回〜何回にもできる。服用回数に応じて、日数も自由に決められる。
シ）シール張替え先のスペース群（表側）にも、上記同様に文字や絵柄などを印刷するとよい。その場合は、見分けが付きやすいように、文字を小さめにするとか、印刷を薄目にするなどの配慮をする。
ス）シートと、シールとの色合いには、どちらも暖色系が望ましく、具体的には、シールの地色には、ピンク系を好む人が多いようである。ピンク系と、ブルー系のツートンカラーなどもよい。
セ）シート地色では、圧倒的に黄色系が多く、断卜ツである。ここにも適宜に文字や絵柄を印刷して、イメージアップを目指したい。
ソ）チェックシートは、全体的に明るく見栄えのするカラフルな彩りに構成し、癒しの時代に相応しく、あまり抵抗感のないものが好ましい。

１、この発明のシール張替え手法について記述をする。
ａ）くすり服用済みのチェックが、然り気なく、しかも目に見える形できること。
ｂ）シート面に設けた、癒しのスペース（欄）によって、程のよい彩りが添えられる。
この添えられれた彩りによって、くすりの服用時に伴いがちな“億劫さ”が、殆んど感じられない。
いや、億劫どころか、却って憧れの人の写真を早く見たいという気持ちになる。
ｃ）快いムードの漂う中で、服用の都度シールを張替えられる。
このシール張替え手法は、次の通り三段階の確認チェックに相当する。
第一段階は、シールを剥がし取る行為、これだけでも充分にチェックとなる。
第二の段階、張替え先のスペース群へ、シールを移動の上、張替える。
第三段階のチェックが、シールを剥がし取った後のシート面へ、ボールペンなどで強く記入跡をつける。
このトリプルチェックによって、広範な服用者サイドのサポートが可能になり、ルール違反、つまり二重服用の隠れ薬害が、激減するものと期待がもてる。
間接的ながら“服用忘れの防止”にも役立つという、張替えシールである。
ｄ）前提が、服用者の自主的な励行によって確保できるが、前記、文献例のパック詰め方式と併用すれば、相乗効果が見込める。“至れり尽くせり”のバックアップとは、ムリであっても、かなりの改善が期待できるものと思える。

２、つぎに、シート面の宣伝広告欄と、癒しの彩りスペースについて記述する。
イ）広告欄には、新聞の折り込みと比べ、確かに手にする人の範囲に限りがある。
しかしながら、普通一日３回の服用がある。広告欄が、その服用の都度、無意識のうちに視野に入り、このメリットは、広告の命とも言えるであろう。
スポンサーにとって、この素晴らしいメリットは、極めて大きな魅力に相違ない。
ロ）広告の世界、特に活字メディアの分野に、一つの広告媒体としての役割と期待を併せ持ち、新たな活路を切り開くものである。
ハ）シールに関する費用の件は、広告スポンサーの負担で、ほぼ解決できる。

ニ）もちろん、製藥会社などの純然たる好意で、癒しの欄も広告スペースもない、単純に張替えシールと張替え先のスペースだけでもよい。

服用者サイドには、チェック以外にも、見逃せないメリットがある。
ホ）癒しの欄に託つけ、彩りの所為することで、さほどの抵抗感がなく使用できる。
ヘ）チョッピリ遊び心・遊び半分で、シート選びができる。
ト）中・長期間の服用者には、１週〜２週ごとにシートが切替えられる楽しみがある。その度に、シートの絵柄が異なる楽しみは、癒しの効果をさらに高めてくれる。

チ）別用途の拡大には、健康食品類の袋入りの他に、瓶入りにも、使える。
リ）戸締まりその他、同類のチェックが必要なさまざまな用途がある。ボールペンでのチェックは、紙面を見る度に、紙面の汚れた感じで好ましくない。

以下、この発明の実施形態の一実施例を、図１〜図３に基づいて説明する。
（イ）図１のシート材１は、日付け欄が横にならび、中程の縦型の空白部分が“癒の欄”３である。日付け欄の下が、斜線で示した縦と横の混在型シール（群）２である。
シール面の表示は、ひらかなとお日さまのマークがあり、下部の横形シール２文字を、楕円で囲んである。
その下に横方向（癒の欄で中断）の仕切りスペース７があり、その下がスペース群５で、最下段に横長の空白部分を広告スペース（欄）６として設けたものである。
（ロ）なお、癒のスペース（欄）３は、任意間隔で、複数に設けたほうがよい。癒の欄３の総面積に比例し、ある程度の範囲なら、潤いがアップする
（ハ）図１のシート材１背面の一端に、一般の薬局で受けとったくすり袋（図示しない）に張付ける際の粘着部（図示しない）を設ける。
（ニ）くすり袋背面の一端に、シート材１背面の粘着部を接合する。
（ホ）服用の後に、所定のシール２を剥し取り、側方の張替えスペース（群）５の指定された位置に移動して、シール２を張替える。

（ヘ）なお、上記の一般的な手順でも、カバーできない服用者には、シート材１のシール２を剥し取った跡（欄）４を活用する。ボールペンなどを使って、服用の時間を記入する手法を使うとよい。これがいわゆる第三のチェックである。
通常のシール１材には、剥離材が使われているので、よく書けない。そこで服用した時間を、斜め方向から見て、ペンの跡がハッキリと読み取れるように、なるたけ強く押しつけながら、記入するとよい。

（ａ）図２は、日付け欄が縦方向に、そしてシール２欄は右端にあって、その上方から、５枚分のシール２は、張替え移動済み（斜線で表示）の図である。
中程の左側が、張替え先のスペース群５で、その右側の空白部分の上方に“癒の欄”３と、下側を広告欄６としたものである。
（ｂ）シート１サイズの拡大は、縦方向には、くすり袋の高さとの関係で広げられない。しかし、右方向への拡大は、屏風状に折り畳めば、幾らでも広げられる。
したがって、癒の欄３は、なるたけゆったりサイズのスペースが欲しい。

（ア）図３は、変わり種のシート材１で、シール２（図示しない）は、別紙もしくは、図の欄外に設ける。日付け欄（符号なし）と張替え先のスペース群５が、左右にある。中央には、幅広の癒の欄３と広告欄６が構えている、前記と同じに、癒の欄３のサイズを大きくして、広告欄６のほうは、半分にしてある。
（イ）一日３回服用の場合には、３〜６枚のシール２で、上の段から順繰りに、剥がして張りを繰り返し、チェックのための張替えをする。
（ウ）シート材１面は、ビニールなどで保護しておき、シール２の粘着力も、数倍にアップし、シート材１愛用者の好みを重視する。ニーズの掘り起こし策である。
（エ）癒の欄３側と、スペース群とをペアにすることも、ニーズ次第で決まる。したがって、図示の配置と反対に、癒の欄３などを、複数にも対応できる。
（オ）高齢者用のシールは、面積および文字等のジャンボ化に配慮する。

１、少子化・高齢化社会に伴って、チェック用シール材などの、生産および消費の拡大が見込める。

この発明の正面図 この発明の使用状態を示す正面図 この発明の異種タイプの正面図

符号の説明

１ シート材
２ シール
３ 癒のスペース
４ シール跡
５ スペース群
６ 広告スペース
７ 仕切りスペース

Claims (1)

1. シート面に、張替えチェック用のシール群と、その群とペアにシール張替え先のスペース群とを設け、さらにシートの両面、特に前記双方の群内、もしくはその境界・外周部の少なくとも一部分に、広告宣伝用の欄とともに、彩りを添える癒しのスペースを設けた、くすり服用済みチェックの広告欄つきシール台紙。
   

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