【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、プリント配線板を製造する際に銅張積層板又はプラスチック板に金属ドリルで極小径の孔をあけする時に使用する滑剤を含む孔あけ用補助シートに関するものであり、これを用いて得られた貫通孔は主として高密度の小型プリント配線板のスルーホールとして使用され、小径スルーホールを有する半導体プラスチックパッケージ、マザーボード等として使用される。
【０００２】
【従来の技術】
半導体プラスチックパッケージ等に用いられる高密度プリント配線板においては、近年益々スルーホールの極小径化が進み、最小径が０．１５ｍｍ以下となるものが一般に見られるようになってきた。このような小径の孔をあける場合のエントリーシートとして、アルミニウム箔単体ではドリルの摩耗を低減できない、孔位置精度が向上しない、孔壁粗さが大きい等の問題が発生してきている。これに対応して、近年はアルミニウム等の金属箔の片面に滑剤樹脂を付着させて使用し、ドリルの長寿命化、孔位置精度の向上、孔壁の粗さの改善を行うようになってきている。この改善において、金属箔の片面に樹脂組成物層を厚さ０．１〜３．０ｍｍ付着させる事が知られているが（例えば、特許文献１参照）、 特に０．１ｍｍ以下のドリルを使用した場合には金属箔の粘り抵抗が大きく、ドリル折れが発生しやすいという問題があった。
【０００３】
【特許文献１】特開平５−１６９４００号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、特に０．１ｍｍ以下のドリル径を用いた孔明けに際し、ドリル折損が無く、孔品質に優れた孔明け用補助シートを提供するものである。
【０００５】
【発明が解決するための手段】
本発明は、以上の問題点を解決するために、従来の金属箔に代わり、有機フィルムの少なくとも片面に樹脂組成物層が付着した積層板又はプラスチック板の孔あけ用補助シートにおいて、有機フィルムの少なくとも片面に凹凸を付け、且つその凹凸の凸部の距離が１〜５０μｍであり、この上に滑剤樹脂組成物を付着して成る補助シートを使用してドリルで貫通孔あけを行うことにより、ドリル折損率の大幅な向上を図るものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
本発明は、積層板又はプラスチック板に金属ドリルで極小径の孔あけをするための孔あけ用補助シートに関し、これを使用することにより、ドリル折損がなく、且つ孔位置精度が格段に優れたプリント配線板が得られる。
【０００７】
本発明で使用する滑材シートに使用する樹脂は特に限定はなく、例えば特開平１３−３４７４９３号等に示される熱硬化製樹脂、特開平１３−１４６６００号、特開平１３−３４７６０２号等に示される熱可塑性樹脂、特開平５−１６９４０号、特許第２８５５８１９号、特許第２８５５８２０号、特許第２８５５８２１号、特許第２８５５８２３号、特許第２８５５８２４号、特許第２８２８１２９号、特許第３１６９０２６号等に使用されている水溶性樹脂等が使用できる。更に公知に熱硬化性樹脂組成物、熱可塑性樹脂組成物、光硬化性、その他の樹脂組成物が使用でき、又これらの混合物も使用できる。この樹脂組成物中には各種添加剤が添加可能であり、具体的には、各種有機、無機充填剤等が目的に合わせて適宜添加されている。孔あけ後に孔内部に付着した場合に、その後の銅メッキでの密着性、信頼性に影響を及ぼすために、もし残存しても容易に水で除去できる水溶性樹脂が好適である。
【０００８】
本発明の着色剤は、一般に公知の有機、無機顔料又は染料が使用できる。具体的には、有機顔料としては、レーキレッド、ハンザイエロー、β−ナフトール、ナフトールＡＳ、ベンズイミダゾロン、ジスアゾイエロー、ピラゾロン等のアゾ系顔料、フタロシアニン、キナクリドン、ジオキサジン、ペリレン、チオインジゴ、アンサンスロン、イソインドリン、イソインドリノン、インダンスレン、キノフタロン、金属錯体、ピロロピロール、等の多環式顔料が、フタロシアニングリーン、銅フタロシアニンブルー、ニッケルフタロシアニンブルー、アルミフタロシアニンブルー、アルカリブルー、スカイブルー、紺青、群青、インジゴ、モノアゾイエロー、ベンツイミダゾロンイエロー、アントラキノンイエロー等が挙げられ、１種或いは２種以上が組み合わせて目的とする色調として使用される。
【０００９】
有機染料としては、食用色素が好適に使用される。これは殆どが水溶性であり、毒性も極めて低いため、これらの点からも水溶性滑剤樹脂に使用するには好ましい。具体的には、１Ｈ−ピラゾール−３−カルボン酸，４，５−ジハイドロ−５−オキシ−１−（４−スルホニル）−４−［（４−スルホニル）アゾ］−， トリナトリウム塩（黄色４号）、２−ナフタレンスルホン酸，６−ヒドロキシ−５−［（４−スルホニル）アゾ］−， ジナトリウム塩（黄色５号）等の黄色色素類；２，７−ナフタレンジスルホン酸，３−ヒドロキシ−４−［（４−スルホ−１−ナフタレン）アゾ］− ， トリナトリウム塩（赤色２号）、スピロ−［イソベンゾフラン− １（３Ｈ）， ９’ − ［９Ｈ］キサントン］−３−ワン−３’，６’ −ジヒドロキシ− ２’，４’，５’，７’−テトライオド−、ジナトリウム塩（赤色３号）、６−ヒドロキシ− ５−［（２−メトキシ− ５−メチル−４−スルホフェニル）アゾ］−２−ナフタレンスルホン酸ジナトリウム塩（赤色４０号）、１，３−ナフタレンジスルホン酸， ７−ヒドロキシ−８−［（４−スルホ−１−ナフタレン）アゾ］−， トリナトリウム塩（赤色１０２号）、スピロ［イソベンゾフラン−１（３Ｈ），９−［９Ｈ］キサンセン］−３−ワン，２’，４’，５’，７’−テトラブロム−４，５，６，７− テトラコロロ−３’， ６’−ジヒドロキシ−， ジナトリウム塩（赤色１０４号）、スピロ［イソベンゾフラン−１（３Ｈ），９’−［９Ｈ］キサンセン］−３−ワン，４，５，６，７−テトラクロロ−３’，６’−ジヒドロキシ−２’，４’，５’，７’−テトライオド−，ジカリウム塩（赤色１０５号）等の赤色色素類；ベンゼンメタナミニウム，Ｎ−エチル−Ｎ−［４−［［４−［エチル［（３−スルフェニル）メチル］アミノ］フェニル］（２−スルホフェニル）メチレン］−２，５−シクロヘキサジエン−１−イリジン］−３−スルホ−，ヒドロキシド，分子内塩，ジナトリウム塩（青色１号）、１Ｈ−インドール−５−スルホン酸， ２−（１，３−ジヒロドキシ−３−オキソ−５−スルホ−２Ｈ−インドール−２−イリジン）−２，３−ジハイドロ−３−オキソ−，ジナトリウム塩類等の青色色素類が挙げられる。
【００１０】
これらの着色剤はハロゲン含有物、ノンハロゲンのものいづれも使用可能であるが、この中でも、環境面からはハロゲンを含まないものが好ましい。又、孔壁に残存した場合に容易に水で洗浄除去できる水溶性の着色剤が好ましい。添加量は特に限定はないが、好適には樹脂中の０．１〜５重量％を添加する。無機顔料としては、酸化チタン等の公知の着色顔料が挙げられる。もちろん、有機、無機顔料との混合物も使用し得る。又、公知の染料も使用できる。
【００１１】
有機フィルムの片面或いは両面に滑剤樹脂層を形成しても良い。また有機フィルムそのものに着色しても良く、表裏の区別ができるようにする。
【００１２】
本発明でノンハロゲンとは、ＪＰＣＡ規格（ＪＰＣＡ−ＥＳ−０１−１９９９）記載のＩＣＰ測定法で塩素、臭素それぞれのハロゲン含有量が０．０９％（９００ｐｐｍ）以下のものを言う。
【００１３】
これらの顔料、染料を滑剤樹脂、若しくは有機フィルムと混合する方法は公知の方法が使用し得る。上記顔料、染料と樹脂からなる組成物を作製する方法は、特に限定しないが、例えばニーダー等で無溶剤にて高温で練り、シート状に押し出す方法、溶剤或いは水に溶解する樹脂組成物を用い、これに着色剤を加え、均一に攪拌混合して溶解又は分散し、塗料としてフィルム表面に塗布、乾燥して皮膜とする方法、スプレーでシート表面に直接吹きかける方法、フィルムに塗布、乾燥してシート状にする方法、有機、無機基材に含浸、乾燥して基材入りシートとする方法等、一般に公知の方法が使用し得る。顔料は微粒子のものを使用し、滑剤樹脂組成物中、若しくは有機フィルム中に分散、或いは溶解して使用する。染料は溶剤及び／又は水に溶解或いは分散させて滑剤樹脂組成物若しくは有機フィルムに添加するか、直接添加して分散或いは溶解して使用する。
【００１４】
本発明の樹脂組成物を塗布する有機フィルムとして使い得る樹脂はそれ自体がフィルム化可能なもの又は他のシート状にフィルムが形成できる樹脂ならば特に限定はなく、例えば汎用樹脂、エンジニアリングプラスチック、耐熱性熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、無機高分子またはそれらの混合物より作られた物を指し、具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリカーボネート、積層板等又はそれらの２種以上の混合物があげられる。これら樹脂の選択は機械的な孔加工工程に応じ、耐熱性、水溶性、粘着性、ドリル加工性、ハンドリング性等を考慮し適宜決められる。厚みに関し好適には厚さ５０〜５００μｍ、更に好適には８０〜２００μｍのものが使用される。この有機フィルムの凹凸は化学的、物理的な公知の方法で付与され、凸部の距離が１〜５０μｍ、好ましくは３〜３０μｍとし、更に好適には深さ方向の凹凸が０．５〜１５μｍ、好ましくは１〜３μｍとし、この少なくとも片面に滑剤樹脂組成物を付着して作製する。滑剤樹脂組成物の厚みは特に限定はなく、滑剤等の添加量により適宜選択する。好適には、厚さ１０〜２００μｍとする。又、有機フィルムが透明で、さらに滑剤樹脂が薄くて透明な場合、表裏の区別が付きにくいため、この区別を明確にするために滑剤樹脂層もしくは有機フィルム、或いはその両方に着色剤を添加する両方に着色する場合は異なる色を各々着色する。
【００１５】
本発明の孔あけ補助シートは、積層板又はプラスチック板の少なくとも最上面に樹脂側を上側にして配置し、該最上面側から金属ドリルで孔あけを行う。この孔あけに使用する積層板又はプラスチック板は、銅箔を張っていない積層板、片面或いは両面に銅箔を張った銅張積層板、これを用いて得られた多層板、銅張フレキシブルシート、リジットフレキ板、ポリカーボネート板、アクリル板等が挙げられる。
【００１６】
【実施例】
以下に実施例、比較例で本発明を具体的に説明する。尚、特に断らない限り、『部』は重量部を表す。
（実施例１）
滑剤用樹脂として分子量５０万のポリエチレンオキサイド ３５部、分子量９００のポリグリセリンモノステアレート ６５部、着色剤として食用色素青色１号を２部用い、これらを１３０℃のニーダーを用いて窒素ガスシール下に１時間混練して粘度１６万ポイズの混合物を得た。これを用い、１３０℃の加熱ロールを通して厚さ５０μｍのシートＡを得た。一方、厚さ１００μｍのポリエチレンテレフタレートシートの両面をサンドブラストで処理して、凹凸１〜４μｍで且つ凸部間距離が２０〜３０μｍとしたものの片面に、上記シートＡを重ね、熱ロールで圧着して一体化し、片面青色着色した滑剤を含む孔あけ用補助シートＢを得た。この滑剤を含む孔あけ用補助シートＢを厚さ０．２ｍｍのビスマレイミド−多官能性シアン酸エステル樹脂系両面板２枚の上側に滑剤樹脂層が上を向くように配置し、下側には厚さ１．５ｍｍの紙フェノール積層板を配置し、ドリルビット７５μｍφ、回転数１６万ｒ．ｐ．ｍ．、送り速度７．５μｍ／ｒｅｖ．にて孔あけを行い、その後孔部を温水６０℃で高圧にて洗浄した。孔内部の定性分析では孔内部には水溶性樹脂は残存していなかった。その後、銅メッキを付着させ、孔の評価を行った。評価結果を表１に示す。
【００１７】
（比較例１）
実施例１において、凹凸１〜４μｍで且つ凸部間距離が６０〜８０μｍとしたものの片面に、同様に滑剤を含む孔あけ用補助シートを張り、同様に配置し、孔あけを同一の条件で行った。評価結果を表１に示す。
（比較例２）
実施例１において、有機フィルムの代わりに１００μｍの硬質アルミニウム箔を使用した以外は同様に滑剤を含む孔あけ用補助シートを作製し、これを用いて同一条件で孔あけを行い、評価を実施した。評価結果を表１に示す。
（比較例３）
実施例１において、１００μｍのポリエチレンテレフタレートシートだけを使用して同一条件で孔あけを行った。評価結果を表１に示す。
【００１８】
【００１９】
＜孔位置精度測定方法＞
３枚重ね積層板の最下板の裏側について、ビット５本＊３０００穴／本＝１５０００穴の孔の指令座標とのズレを測定し、その最大値を示した。
【００２０】
【発明の効果】
本発明の凹凸を付けた有機フィルムの少なくとも片面に樹脂組成物を付着させた孔あけ用補助シートを用いることにより、更に好ましくは限定した凹凸を付けた有機フィルムを使用することにより、ドリル折損率が大幅に向上し、孔位置精度等に優れ、水溶性樹脂を使用したものは、孔壁に樹脂が付着した場合にもその後の工程で水洗除去できる、工業的に実用性の高いものが得られた。[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a drilling auxiliary sheet containing a lubricant used when drilling a hole having an extremely small diameter with a metal drill in a copper-clad laminate or a plastic plate when manufacturing a printed wiring board, and using the same. The obtained through-hole is mainly used as a through-hole of a high-density small printed wiring board, and is used as a semiconductor plastic package, a mother board or the like having a small-diameter through-hole.
[0002]
[Prior art]
In recent years, in high-density printed wiring boards used for semiconductor plastic packages and the like, the diameter of through-holes has been increasingly reduced in recent years, and those having a minimum diameter of 0.15 mm or less have been generally seen. As an entry sheet when such a small diameter hole is formed, problems such as abrasion of the drill cannot be reduced, hole position accuracy is not improved, and hole wall roughness is large, using aluminum foil alone. Correspondingly, in recent years, lubricant resin has been adhered to one side of metal foil such as aluminum and used to extend drill life, improve hole positioning accuracy, and improve hole wall roughness. ing. In this improvement, it is known that a resin composition layer is attached to one side of a metal foil in a thickness of 0.1 to 3.0 mm (for example, see Patent Document 1). In such a case, there is a problem that the metal foil has a high sticking resistance and the drill is easily broken.
[0003]
[Patent Document 1] Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-169400
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide an auxiliary sheet for drilling which has no drill breakage and excellent hole quality, particularly when drilling with a drill diameter of 0.1 mm or less.
[0005]
Means for Solving the Invention
The present invention, in order to solve the above problems, in place of the conventional metal foil, in the auxiliary sheet for perforating a laminated plate or a plastic plate having a resin composition layer adhered to at least one side of the organic film, the organic film At least one surface is provided with irregularities, and the distance between the convexities of the irregularities is 1 to 50 μm, and by drilling through holes using an auxiliary sheet formed by attaching a lubricant resin composition thereon, The aim is to greatly improve the drill breakage rate.
[0006]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The present invention relates to a drilling auxiliary sheet for drilling a very small diameter with a metal drill in a laminated plate or a plastic plate, and by using this, there is no breakage of the drill and the hole positioning accuracy is remarkably excellent. A printed wiring board is obtained.
[0007]
The resin used for the lubricating sheet used in the present invention is not particularly limited. For example, thermosetting resins described in JP-A-13-347493, JP-A-13-146600, JP-A-13-347602 and the like. Thermoplastic resin used in JP-A-5-16940, Japanese Patent No. 2855819, Japanese Patent No. 2855820, Japanese Patent No. 2855821, Japanese Patent No. 2855823, Japanese Patent No. 2855824, Japanese Patent No. 2828129, Japanese Patent No. 3169026 and the like. Water-soluble resin or the like can be used. Further, known thermosetting resin compositions, thermoplastic resin compositions, photocurable resin compositions, and other resin compositions can be used, and mixtures thereof can also be used. Various additives can be added to the resin composition. Specifically, various organic and inorganic fillers and the like are appropriately added according to the purpose. A water-soluble resin that can be easily removed with water even if it remains, if it adheres to the inside of the hole after drilling, affects the adhesion and reliability in the subsequent copper plating.
[0008]
As the colorant of the present invention, generally known organic or inorganic pigments or dyes can be used. Specifically, as organic pigments, lake red, Hansa Yellow, β-naphthol, naphthol AS, benzimidazolone, disazo yellow, azo pigments such as pyrazolone, phthalocyanine, quinacridone, dioxazine, perylene, thioindigo, anthanthrone, Polycyclic pigments such as isoindoline, isoindolinone, indanthrene, quinophthalone, metal complex, pyrrolopyrrole, etc. are phthalocyanine green, copper phthalocyanine blue, nickel phthalocyanine blue, aluminum phthalocyanine blue, alkali blue, sky blue, navy blue, Ultramarine blue, indigo, monoazo yellow, benzimidazolone yellow, anthraquinone yellow and the like are used, and one type or a combination of two or more types is used as a target color tone.
[0009]
Food dyes are preferably used as the organic dye. Since these are mostly water-soluble and have extremely low toxicity, they are preferable for use in water-soluble lubricant resins from these points. Specifically, 1H-pyrazole-3-carboxylic acid, 4,5-dihydro-5-oxy-1- (4-sulfonyl) -4-[(4-sulfonyl) azo]-, trisodium salt (yellow 4 No.), 2-naphthalenesulfonic acid, 6-hydroxy-5-[(4-sulfonyl) azo]-, disodium salt (Yellow No. 5) and other yellow pigments; 2,7-naphthalenedisulfonic acid, 3-hydroxy -4-[(4-Sulfo-1-naphthalene) azo]-, trisodium salt (Red No. 2), spiro- [isobenzofuran-1 (3H), 9 '-[9H] xanthon] -3-one- 3 ', 6'-dihydroxy-2', 4 ', 5', 7'-tetraiodo-, disodium salt (Red No. 3), 6-hydroxy-5-[(2-methoxy-5-methyl-4- Sulfophenyl) azo] -2-naphtha Lensulfonic acid disodium salt (Red No. 40), 1,3-naphthalenedisulfonic acid, 7-hydroxy-8-[(4-sulfo-1-naphthalene) azo]-, trisodium salt (Red No. 102), spiro [Isobenzofuran-1 (3H), 9- [9H] xancene] -3-one, 2 ′, 4 ′, 5 ′, 7′-tetrabromo-4,5,6,7-tetracolor-3 ′, 6 ′ -Dihydroxy-, disodium salt (Red No. 104), spiro [isobenzofuran-1 (3H), 9 ′-[9H] xancene] -3-one, 4,5,6,7-tetrachloro-3 ′, Red dyes such as 6'-dihydroxy-2 ', 4', 5 ', 7'-tetraiod-, dipotassium salt (Red No. 105); benzenemethaminium, N-ethyl-N- [4-[[4 -[Ethyl [(3-sulfenyl) methyl Amino] phenyl] (2-sulfophenyl) methylene] -2,5-cyclohexadiene-1-iridine] -3-sulfo-, hydroxide, inner salt, disodium salt (blue No. 1), 1H-indole- Blue dyes such as 5-sulfonic acid, 2- (1,3-dihydroxy-3-oxo-5-sulfo-2H-indole-2-iridine) -2,3-dihydro-3-oxo- and disodium salts Is mentioned.
[0010]
Any of these coloring agents may be halogen-containing or non-halogen, but among them, those containing no halogen are preferable from the environmental point of view. Further, a water-soluble coloring agent which can be easily washed and removed with water when remaining on the pore wall is preferable. The amount of addition is not particularly limited, but is preferably 0.1 to 5% by weight of the resin. As the inorganic pigment, a known coloring pigment such as titanium oxide may be used. Of course, mixtures with organic and inorganic pigments can also be used. Known dyes can also be used.
[0011]
A lubricant resin layer may be formed on one or both sides of the organic film. The organic film itself may be colored so that the front and back sides can be distinguished.
[0012]
In the present invention, the term "non-halogen" refers to those in which the halogen content of each of chlorine and bromine is 0.09% (900 ppm) or less according to the ICP measurement method described in the JPCA standard (JPCA-ES-01-1999).
[0013]
A known method can be used for mixing these pigments and dyes with a lubricant resin or an organic film. The method for producing the pigment, the composition comprising the dye and the resin is not particularly limited, for example, kneading at a high temperature without a solvent in a kneader or the like, extruding in a sheet shape, using a resin composition soluble in a solvent or water. A colorant is added thereto, uniformly stirred and mixed to dissolve or disperse, applied as a paint on the film surface, dried to form a film, sprayed directly onto the sheet surface, sprayed on the film, and dried. A generally known method such as a method of forming a sheet, a method of impregnating an organic or inorganic base material and drying to form a base-containing sheet can be used. Pigments are used in the form of fine particles, which are dispersed or dissolved in a lubricant resin composition or an organic film. The dye may be dissolved or dispersed in a solvent and / or water and added to the lubricant resin composition or the organic film, or may be directly added and dispersed or dissolved for use.
[0014]
The resin that can be used as the organic film for applying the resin composition of the present invention is not particularly limited as long as it can be formed into a film itself or a resin that can form a film in another sheet shape. Thermoplastic resin, thermosetting resin, inorganic polymer or a mixture thereof, specifically, polyethylene terephthalate, polybutylene terephthalate, polypropylene, polyethylene, polyvinyl chloride, nylon, polycarbonate, laminated Plates and the like or a mixture of two or more of them are mentioned. The selection of these resins is appropriately determined in consideration of heat resistance, water solubility, adhesiveness, drilling properties, handling properties, and the like, depending on the mechanical drilling step. Regarding the thickness, one having a thickness of preferably 50 to 500 μm, more preferably 80 to 200 μm is used. The unevenness of the organic film is provided by a known chemical or physical method, and the distance between the protrusions is 1 to 50 μm, preferably 3 to 30 μm, and more preferably the unevenness in the depth direction is 0.5 to 15 μm. Preferably, the thickness is 1 to 3 μm, and a lubricant resin composition is attached to at least one side of the film. The thickness of the lubricant resin composition is not particularly limited, and is appropriately selected depending on the added amount of the lubricant and the like. Preferably, the thickness is 10 to 200 μm. In addition, when the organic film is transparent and the lubricant resin is thin and transparent, it is difficult to distinguish between the front and back surfaces. When both are colored, different colors are respectively colored.
[0015]
The drilling assisting sheet of the present invention is disposed on at least the uppermost surface of a laminated plate or a plastic plate with the resin side facing upward, and drilling is performed with a metal drill from the uppermost surface side. The laminated board or plastic board used for this drilling is a laminated board without copper foil, a copper-clad laminate with copper foil on one or both sides, a multilayer board obtained using the same, a copper-clad flexible sheet , A rigid flexible plate, a polycarbonate plate, an acrylic plate and the like.
[0016]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be specifically described with reference to Examples and Comparative Examples. Unless otherwise specified, “parts” indicates parts by weight.
(Example 1)
35 parts of polyethylene oxide having a molecular weight of 500,000 as a lubricant resin, 65 parts of polyglycerin monostearate having a molecular weight of 900, 2 parts of food color blue No. 1 as a coloring agent, and these were sealed under a nitrogen gas seal using a 130 ° C kneader. For 1 hour to obtain a mixture having a viscosity of 160,000 poise. Using this, a sheet A having a thickness of 50 μm was obtained through a heating roll at 130 ° C. On the other hand, the both sides of a polyethylene terephthalate sheet having a thickness of 100 μm were treated by sandblasting, and the sheet A was overlaid on one surface of a surface having irregularities of 1 to 4 μm and a distance between convex portions of 20 to 30 μm, and pressed with a hot roll. An integrated auxiliary sheet B for punching containing a lubricant which was integrated and blue-colored on one side was obtained. The auxiliary sheet B for drilling containing the lubricant is disposed on the upper side of two bismaleimide-polyfunctional cyanate ester resin-based double-sided boards having a thickness of 0.2 mm so that the lubricant resin layer faces upward, and on the lower side. Has a 1.5 mm thick paper phenol laminate, a drill bit of 75 μmφ, and a rotation speed of 160,000 r.p. p. m. Feed rate 7.5 μm / rev. Then, the hole was washed with hot water at 60 ° C. under high pressure. Qualitative analysis of the inside of the hole showed that no water-soluble resin remained inside the hole. Thereafter, copper plating was adhered, and the holes were evaluated. Table 1 shows the evaluation results.
[0017]
(Comparative Example 1)
In Example 1, the auxiliary sheet for drilling including a lubricant was similarly spread on one side of the one having irregularities of 1 to 4 μm and the distance between the projections being 60 to 80 μm, and the same arrangement was performed. went. Table 1 shows the evaluation results.
(Comparative Example 2)
In Example 1, except that a hard aluminum foil of 100 μm was used in place of the organic film, an auxiliary sheet for drilling containing a lubricant was prepared in the same manner. . Table 1 shows the evaluation results.
(Comparative Example 3)
In Example 1, perforation was performed under the same conditions using only a 100 μm polyethylene terephthalate sheet. Table 1 shows the evaluation results.
[0018]
<Hole position accuracy measurement method>
With respect to the back side of the lowermost plate of the three-ply laminate, deviation from the command coordinates of 5 bits * 3000 holes / number of holes = 15,000 holes was measured, and the maximum value was shown.
[0020]
【The invention's effect】
By using the auxiliary sheet for perforation in which the resin composition is adhered to at least one surface of the uneven organic film of the present invention, more preferably by using an organic film having limited unevenness, the drill breakage rate is reduced. The use of a water-soluble resin with water-soluble resin greatly improves the hole position accuracy. Was done.