JP2004314032A - と畜場の血油処理排水を血油凝集物と液体に分離する資材の製造方法及び固液分離装置の製造方法及び製造物を農業用肥料に製造する方法。 - Google Patents
と畜場の血油処理排水を血油凝集物と液体に分離する資材の製造方法及び固液分離装置の製造方法及び製造物を農業用肥料に製造する方法。 Download PDFInfo
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Abstract
[課題]1.と畜場の血油排水処理においては、貯留槽やバクテリア分解やバッチ槽や分離槽の複数設備や工程を得ているので設備投資やランニングコストが高くついている。
2.脱臭にバクテリア処理を行っているが期待する効果が出ていないでいる。
3.処理物をリサイクル出来ずに多くは最終処分している。
[解決手段]1.廃棄物から出来ている各種人工ゼオライトと利用が低迷している鉱物資源を利活用して製造したトン・ゼオ凝集剤を用いて凝集処理作業の時間短縮化と、固液分離装置で合流混合撹拌し血油と液体とを速かに分離する設備の縮小簡素化によりランニングコストの低減を行う。
2.トン・ゼオ剤で脱臭化促進を行いクリーンな環境を作る。
3.凝集固形化した物を脱水処理して農業用肥料として完全リサイクルする。
【選択図】 図1
2.脱臭にバクテリア処理を行っているが期待する効果が出ていないでいる。
3.処理物をリサイクル出来ずに多くは最終処分している。
[解決手段]1.廃棄物から出来ている各種人工ゼオライトと利用が低迷している鉱物資源を利活用して製造したトン・ゼオ凝集剤を用いて凝集処理作業の時間短縮化と、固液分離装置で合流混合撹拌し血油と液体とを速かに分離する設備の縮小簡素化によりランニングコストの低減を行う。
2.トン・ゼオ剤で脱臭化促進を行いクリーンな環境を作る。
3.凝集固形化した物を脱水処理して農業用肥料として完全リサイクルする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
[発明の属する技術分野]
本発明は、従来は廃棄物であると畜場の血油を、廃棄物のリサイクルや利用が低迷している鉱物資源等を利活用したトン・ゼオ剤を用いて、トン・ゼオ装置で血油排水とトン・ゼオ剤とを撹拌混合により、凝集沈殿物と液体に速かに分離処理すると共に、排水のBODの向上と脱臭を行う方法である。また、処理後の凝集沈殿物を脱水したもの物を農業用肥料にリサイクルできるトン・ゼオの製造方法である。
【0002】
[従来の技術]
現在、と畜場においては、豚1頭換算当りのと血の約25パーセント1キログラム程度が、解体洗浄水と共に概ね1トン程を流出後、貯留槽に流入している。
【0003】
脱臭除去のため貯留槽からバッチ槽に流しバクテリアにて分解させている。
【0004】
さらに、バッチ槽から分離槽に流入させて、バクテリアにて脱臭を減少させて血油を分離沈殿させた後に上澄を排水放流している。
【0005】
分離槽の下部に沈殿している1トン当り約4パーセント程の血油に化学性合成凝集剤を投入混合してフロックという粘液状化されたものに凝集固形化している。
【0006】
フロックされた、血油を脱水機に入れ約85パーセント程の脱水率後に最終処分場へと処理されている。
【0007】
しかし、約85パーセント程に脱水された血油処理物は、処分場等での処理作業は含水率が高いため難易であり、脱水率を65%以下にし、農業用の資材等に加工しリサイクルする事が強く望まれている。
【0008】
前述のような方法では貯留槽やバッチ槽や分離槽の個数や容量が大きく、また、使用する敷地面積が広く、しかも、稼働人員等メンテナンスが膨大であり、ランニングコストが高くついている。
【0009】
また、分離槽の下部層に沈殿している物を全部化学性合成凝集剤で終末処理されているため、血油のリサイクル方法に難易性がある。簡易にリサイクルできる方法の開発が強く求められている。脱臭も期待する効果が出ていない。
【0010】
[発明が解決しようとする課題」
血油排水処理場の、設備の簡便化及びランニングコストの減少と脱臭効果の向上及び最終処理物のリサイクル化を行う。
【0011】
[発明を解決するための手段]
本発明は、前述のような問題点を解決するために、現在、化学性合成凝集剤のみを使用する方法から、自然界に存在する無害である天然物の粘土鉱物の1対1型のカオリナイトやハロイサイトやメタハロイサイト、2対1型のモンモリロナイトやベントナイト等(以下粘土等という)と、及びリサイクル資材である石炭灰や製紙スラッジ焼却灰や木炭焼却灰やいろいろな廃棄物からなる各種類の人工ゼオライト化(以下人工ゼオライトという)されたものを用いて、速かに血油凝集物と液体とに分離する方法である。
【0012】
数マイクロミリ以下の極微粒子から数百マイクロミリ乃至から数千マイクロミリまでの幅広い範囲の粒子を多く吸着する粘土等や人工ゼオライトを単独で又は複数種類を混合して、凝集時間短縮や凝集量を少なくする事ができると共に、脱臭効果を担持させることができる。
【0013】
前述の処理方法により、凝集沈殿の時間短縮や脱水率65パーセント以下にする事により、処理後にリサイクルしやすい物になる。
【0014】
[発明の実施の形態]
トン・ゼオ剤の製造について、粘土等や人工ゼオライトとの混合比率は用いる種類により混合比率を変えます。又、人工ゼオライトの吸着能や脱臭能の高い物の場合は人工ゼオライト単独を使用します。
【0015】
トン・ゼオ剤を用いたと畜場の血油排水の処理方法について、と畜場の豚1頭換算で解体中に排出される約25パーセントの1キログラムのと血と約1トンの洗浄水を合流混合・撹拌槽に流入させ、トン・ゼオ剤ホッパーからトン・ゼオ剤の粉末を流出して撹拌混合後に貯留槽に流出し、貯留槽に固定されている撹拌モーターにて、更に、流入されてくる血油及び洗浄水とトン・ゼオ剤とを撹拌混合し、血油がトン・ゼオ剤に吸収凝集された物と液体とに分離する効果を高めます。
【0016】
一日のと畜場作業が終了するまで同様な工程が流れて、血油と洗浄水とトン・ゼオ剤は間断なく混合槽にて合流混合され貯留槽にて撹拌される。
【0017】
トン・ゼオ剤が合流混合された時点から徐々に血油と洗浄水は、トン・ゼオ剤と共にドロドロした固形物様と液体物様の水分に絶え間なく流入と固液分離を繰り返し、血油凝集物は貯留槽の下部に沈殿貯留される。
【0018】
作業終了後、数分後に血油と洗浄水の貯留槽への流入は終了する。同時にトン・ゼオ剤の注入も中止する。
【0019】
血油と洗浄水やトン・ゼオ剤の停止により貯留槽の撹拌機は停止される。
【0020】
撹拌機の作動を停止後、数分後に貯留槽全体の血油と洗浄水は血油凝集物と液体に急速分離され、血油凝集物は貯留槽の下部層に沈殿する。
【0021】
この状態で一夜置き、翌日の作業時間帯に、上澄を排出する。上水澄排出後、下部層に沈殿されている固形物様になっている血油凝集物を取り出します。
【0022】
取り出した血油凝集物を脱水機に入れて65パーセント以下に脱水を行う。
【0023】
65パーセント以下に脱水された物は加工しやすい粉末状態になっている。
【0024】
粉末状態の物はリサイクル用途として、血油の成分内容やトン・ゼオ剤の成分内容から見て農業用肥料が最適である。
【0025】
血油排水を固液分離するトン・ゼオ剤を撹拌混合する装置について説明します。装置は別紙図面1のとおりの物です。
【0026】
本装置は、血油排水は1と2の連結パイプを通過し7の合流混合撹拌槽へ流入される。同時に3に入っているトン・ゼオ剤のホッパーから4の電磁開閉機で弁は開かれトン・ゼオ剤は適宜調整して5のパイプを通過して7の合流混合撹拌槽へ流入され、6の撹拌モーターにて8のシャフトにより9のプロペラーが回転し血油とトン・ゼオ剤は合流混合されて、固液分離が開始される。この態様を絶え間なく繰返します。
【0027】
前述の0026の態様を繰返し行い、10の連結パイプと11の電磁開閉機と12の連結パイプを経て14の貯留槽に一時貯留します。
【0028】
14の貯留槽に流入された血油排水とトン・ゼオ剤の混合物は13のモーターにて15と17の駆動連結パイプにより16と20のプロペラーを回転させて撹拌混合をと畜作業終了まで行います。
【0029】
と畜作業終了と共にトン・ゼオ剤の流入が停止される。同時に4の電磁開閉機は閉じられてKK剤の流出は停止する。その後、7の合流混合撹拌槽に血油排水が無くなった時点で6のモーターを停止させます。
【0030】
14の貯留槽内では7のタンクから血油排水とトン・ゼオ剤の流入停止後に13のモーターも停止させます。
【0031】
14の貯留槽内で固液分離が行われ、排水のBODが目標値に達した時点で、18の電磁開閉機を開き19の排水パイプを通し、うわ水の部分を排水します。うわ水排水終了後、18の電磁開閉機を閉じます。
【0032】
14の下部に沈殿している固形物様を22の排水連結パイプを通し23の電磁開閉機を開き、24の吸排水モーターを駆動させて、沈殿している血油凝集物を25の排水パイプを通して脱水機へと排出する。
【0033】
最後に14の下部に凝集沈殿している血油凝集物が全て排出された時点で24の電磁開閉機は閉じられて血油処理排水を固液分離する全ての作業が終了します。
【0034】
[実施例]
と畜場の貯留槽に貯留している血油凝集物を取出し、血油1リットルを透明なビンに入れた後、トン・ゼオ剤である粘土鉱物メタアロハサイト3.5グラムとモンモリロナイト0.1グラム、製紙スラッジ焼却灰人工ゼオライト0.5グラム、石炭灰人工ゼオライト0.5グラム、化学性合成凝集剤カチオン0.3グラムをビンに入れてある血油をステンレス製品の棒にて毎分120回転相当で撹拌しながら約5秒間の内に徐々に入れた瞬間から固液分離が行われました。約10秒間経過後に観察したところ、固液分離が進行しいました。更に、1分経過後に観察したところ凝集物様の物が沈殿中であり排水のBODは透明度が600程度になっていました。10分経過後に観察したところ更に凝集物様の物が殆どがビンの下部に沈殿されていて、排水のBODは透明度が500程度になっていました。1時間経過後に観察したところ凝集物様の物は10分経過後のものより更に沈殿が進み、排水のBODは300程度以下になっていました。2時間後の観察では凝集物様の物の増加は殆どなく排水のBODが300以下に改善されて透明度が増していました。このような観察を1時間間隔で12時間観察したところでは、凝集物様の物は少しではあるが固まり小さくなっていました。排水のBODは12時間後は100程度に改善されていました。この様な状態で24時間後の観察では固形物様の物である沈殿物状のものは12時間の物と殆ど変化はなかったが排水のBODは更に改善され50程度に改善されていました。
【0035】
血油排水液を、前述の方法でトン・ゼオ剤の内容をいろいろな混合比率で実験した結果、経済性と効果を比較したところ、沈殿と脱臭効果を上げるには、1トン当り製紙スラッジ焼却灰の人工ゼオライト2.0キログラム乃至3.0キログラムと少量の粘土等と凝集分離を促進させるために化学性合成凝集剤を0.5キログラム乃至1.0キログラム程度を混合したトン・ゼオ剤の効果が良い事が判明しました。
【0036】
また、固液分離の凝集固形物様のフロック状態を少なくするためには、沈降や反応時間を数時間乃至場合によって一昼夜経過させる事により、化学性合成凝集剤を殆ど使用せずとも可能である事が判明しました。
【0037】
但し、化学性合成凝集剤を使用しない場合は、血油とトン・ゼオ剤が共に貯留槽の下部に固く沈殿するので固形物の取出し方法の一つとして、底部にロータリースパイラル装置等の取付けが必要である事が判明しました。
【0038】
化学性合成凝集剤を使用しない物は、天火乾燥方法でも比較的簡単に脱水率を65パーセント以下に容易にする事ができました。
【0039】
[発明の効果]
本発明のトン・ゼオ剤を用いて、トン・ゼ装置の使用により、これまでと畜場の血油排水処理が数箇所の設備や処理工程を得てリサイクルできずに最終処分されていた物がリサイクル可能であります。
【0040】
また、短時間で血油排水の固液分離が可能である事から処理設備が縮小できて簡便化となり、又びランニングコストダウンに繋げて行く事ができます。
【0041】
乾燥させたトン・ゼオは、化学性合成凝集剤を使用しない場合は、農業用肥料としてリサイクルできます。
【0042】
農業用に使用する乾燥させたトン・ゼオは窒素成分の含有が15パーセント程とその他植物に必要な多くの物質やミネラルが含有されており作物の生長にとって好ましい肥料です。
【0043】
リサイクルにより最終処分場の狭隘解消や延命解消等の環境保全の維持向上にもなります。
【0044】
化学肥料を極力使用しない農作物の生産が求められている今日、と畜場の血油のリサイクルは農業用肥料に利活用でき、私たち人間の健康に大変好ましい作物づくりに繋がると共に資源の循環型社会にも大いに貢献出来ます。
【図面の簡単な説明】
【図1】排水貯留槽とトン・ゼオ剤ホッパーと撹拌モーター取付け断面図である。
【符号の説明】
1.血油排水の受槽。
2.合流混合槽との連結パイプ。
3.固液分離トン・ゼオ剤ホッパー。
4.電磁開閉機。
5.連結パイプ。
6.撹拌モーター。
7.合流混合・撹拌槽
8.シャフト。
9.撹拌プロペラー。
10.連結パイプ。
11.電磁開閉機。
12.連結パイプ。
13.撹拌モーター。
14.貯留槽。
15.連結パイプ。
16.撹拌プロペラー。
17.連結パイプ。
18.電磁開閉機。
19.排水パイプ。
20.撹拌プロペラー。
21.シャフト受台。
22.排水連結パイプ。
23.吸排水モーター。
24.排水パイプ。(脱水機との連結パイプ)
[発明の属する技術分野]
本発明は、従来は廃棄物であると畜場の血油を、廃棄物のリサイクルや利用が低迷している鉱物資源等を利活用したトン・ゼオ剤を用いて、トン・ゼオ装置で血油排水とトン・ゼオ剤とを撹拌混合により、凝集沈殿物と液体に速かに分離処理すると共に、排水のBODの向上と脱臭を行う方法である。また、処理後の凝集沈殿物を脱水したもの物を農業用肥料にリサイクルできるトン・ゼオの製造方法である。
【0002】
[従来の技術]
現在、と畜場においては、豚1頭換算当りのと血の約25パーセント1キログラム程度が、解体洗浄水と共に概ね1トン程を流出後、貯留槽に流入している。
【0003】
脱臭除去のため貯留槽からバッチ槽に流しバクテリアにて分解させている。
【0004】
さらに、バッチ槽から分離槽に流入させて、バクテリアにて脱臭を減少させて血油を分離沈殿させた後に上澄を排水放流している。
【0005】
分離槽の下部に沈殿している1トン当り約4パーセント程の血油に化学性合成凝集剤を投入混合してフロックという粘液状化されたものに凝集固形化している。
【0006】
フロックされた、血油を脱水機に入れ約85パーセント程の脱水率後に最終処分場へと処理されている。
【0007】
しかし、約85パーセント程に脱水された血油処理物は、処分場等での処理作業は含水率が高いため難易であり、脱水率を65%以下にし、農業用の資材等に加工しリサイクルする事が強く望まれている。
【0008】
前述のような方法では貯留槽やバッチ槽や分離槽の個数や容量が大きく、また、使用する敷地面積が広く、しかも、稼働人員等メンテナンスが膨大であり、ランニングコストが高くついている。
【0009】
また、分離槽の下部層に沈殿している物を全部化学性合成凝集剤で終末処理されているため、血油のリサイクル方法に難易性がある。簡易にリサイクルできる方法の開発が強く求められている。脱臭も期待する効果が出ていない。
【0010】
[発明が解決しようとする課題」
血油排水処理場の、設備の簡便化及びランニングコストの減少と脱臭効果の向上及び最終処理物のリサイクル化を行う。
【0011】
[発明を解決するための手段]
本発明は、前述のような問題点を解決するために、現在、化学性合成凝集剤のみを使用する方法から、自然界に存在する無害である天然物の粘土鉱物の1対1型のカオリナイトやハロイサイトやメタハロイサイト、2対1型のモンモリロナイトやベントナイト等(以下粘土等という)と、及びリサイクル資材である石炭灰や製紙スラッジ焼却灰や木炭焼却灰やいろいろな廃棄物からなる各種類の人工ゼオライト化(以下人工ゼオライトという)されたものを用いて、速かに血油凝集物と液体とに分離する方法である。
【0012】
数マイクロミリ以下の極微粒子から数百マイクロミリ乃至から数千マイクロミリまでの幅広い範囲の粒子を多く吸着する粘土等や人工ゼオライトを単独で又は複数種類を混合して、凝集時間短縮や凝集量を少なくする事ができると共に、脱臭効果を担持させることができる。
【0013】
前述の処理方法により、凝集沈殿の時間短縮や脱水率65パーセント以下にする事により、処理後にリサイクルしやすい物になる。
【0014】
[発明の実施の形態]
トン・ゼオ剤の製造について、粘土等や人工ゼオライトとの混合比率は用いる種類により混合比率を変えます。又、人工ゼオライトの吸着能や脱臭能の高い物の場合は人工ゼオライト単独を使用します。
【0015】
トン・ゼオ剤を用いたと畜場の血油排水の処理方法について、と畜場の豚1頭換算で解体中に排出される約25パーセントの1キログラムのと血と約1トンの洗浄水を合流混合・撹拌槽に流入させ、トン・ゼオ剤ホッパーからトン・ゼオ剤の粉末を流出して撹拌混合後に貯留槽に流出し、貯留槽に固定されている撹拌モーターにて、更に、流入されてくる血油及び洗浄水とトン・ゼオ剤とを撹拌混合し、血油がトン・ゼオ剤に吸収凝集された物と液体とに分離する効果を高めます。
【0016】
一日のと畜場作業が終了するまで同様な工程が流れて、血油と洗浄水とトン・ゼオ剤は間断なく混合槽にて合流混合され貯留槽にて撹拌される。
【0017】
トン・ゼオ剤が合流混合された時点から徐々に血油と洗浄水は、トン・ゼオ剤と共にドロドロした固形物様と液体物様の水分に絶え間なく流入と固液分離を繰り返し、血油凝集物は貯留槽の下部に沈殿貯留される。
【0018】
作業終了後、数分後に血油と洗浄水の貯留槽への流入は終了する。同時にトン・ゼオ剤の注入も中止する。
【0019】
血油と洗浄水やトン・ゼオ剤の停止により貯留槽の撹拌機は停止される。
【0020】
撹拌機の作動を停止後、数分後に貯留槽全体の血油と洗浄水は血油凝集物と液体に急速分離され、血油凝集物は貯留槽の下部層に沈殿する。
【0021】
この状態で一夜置き、翌日の作業時間帯に、上澄を排出する。上水澄排出後、下部層に沈殿されている固形物様になっている血油凝集物を取り出します。
【0022】
取り出した血油凝集物を脱水機に入れて65パーセント以下に脱水を行う。
【0023】
65パーセント以下に脱水された物は加工しやすい粉末状態になっている。
【0024】
粉末状態の物はリサイクル用途として、血油の成分内容やトン・ゼオ剤の成分内容から見て農業用肥料が最適である。
【0025】
血油排水を固液分離するトン・ゼオ剤を撹拌混合する装置について説明します。装置は別紙図面1のとおりの物です。
【0026】
本装置は、血油排水は1と2の連結パイプを通過し7の合流混合撹拌槽へ流入される。同時に3に入っているトン・ゼオ剤のホッパーから4の電磁開閉機で弁は開かれトン・ゼオ剤は適宜調整して5のパイプを通過して7の合流混合撹拌槽へ流入され、6の撹拌モーターにて8のシャフトにより9のプロペラーが回転し血油とトン・ゼオ剤は合流混合されて、固液分離が開始される。この態様を絶え間なく繰返します。
【0027】
前述の0026の態様を繰返し行い、10の連結パイプと11の電磁開閉機と12の連結パイプを経て14の貯留槽に一時貯留します。
【0028】
14の貯留槽に流入された血油排水とトン・ゼオ剤の混合物は13のモーターにて15と17の駆動連結パイプにより16と20のプロペラーを回転させて撹拌混合をと畜作業終了まで行います。
【0029】
と畜作業終了と共にトン・ゼオ剤の流入が停止される。同時に4の電磁開閉機は閉じられてKK剤の流出は停止する。その後、7の合流混合撹拌槽に血油排水が無くなった時点で6のモーターを停止させます。
【0030】
14の貯留槽内では7のタンクから血油排水とトン・ゼオ剤の流入停止後に13のモーターも停止させます。
【0031】
14の貯留槽内で固液分離が行われ、排水のBODが目標値に達した時点で、18の電磁開閉機を開き19の排水パイプを通し、うわ水の部分を排水します。うわ水排水終了後、18の電磁開閉機を閉じます。
【0032】
14の下部に沈殿している固形物様を22の排水連結パイプを通し23の電磁開閉機を開き、24の吸排水モーターを駆動させて、沈殿している血油凝集物を25の排水パイプを通して脱水機へと排出する。
【0033】
最後に14の下部に凝集沈殿している血油凝集物が全て排出された時点で24の電磁開閉機は閉じられて血油処理排水を固液分離する全ての作業が終了します。
【0034】
[実施例]
と畜場の貯留槽に貯留している血油凝集物を取出し、血油1リットルを透明なビンに入れた後、トン・ゼオ剤である粘土鉱物メタアロハサイト3.5グラムとモンモリロナイト0.1グラム、製紙スラッジ焼却灰人工ゼオライト0.5グラム、石炭灰人工ゼオライト0.5グラム、化学性合成凝集剤カチオン0.3グラムをビンに入れてある血油をステンレス製品の棒にて毎分120回転相当で撹拌しながら約5秒間の内に徐々に入れた瞬間から固液分離が行われました。約10秒間経過後に観察したところ、固液分離が進行しいました。更に、1分経過後に観察したところ凝集物様の物が沈殿中であり排水のBODは透明度が600程度になっていました。10分経過後に観察したところ更に凝集物様の物が殆どがビンの下部に沈殿されていて、排水のBODは透明度が500程度になっていました。1時間経過後に観察したところ凝集物様の物は10分経過後のものより更に沈殿が進み、排水のBODは300程度以下になっていました。2時間後の観察では凝集物様の物の増加は殆どなく排水のBODが300以下に改善されて透明度が増していました。このような観察を1時間間隔で12時間観察したところでは、凝集物様の物は少しではあるが固まり小さくなっていました。排水のBODは12時間後は100程度に改善されていました。この様な状態で24時間後の観察では固形物様の物である沈殿物状のものは12時間の物と殆ど変化はなかったが排水のBODは更に改善され50程度に改善されていました。
【0035】
血油排水液を、前述の方法でトン・ゼオ剤の内容をいろいろな混合比率で実験した結果、経済性と効果を比較したところ、沈殿と脱臭効果を上げるには、1トン当り製紙スラッジ焼却灰の人工ゼオライト2.0キログラム乃至3.0キログラムと少量の粘土等と凝集分離を促進させるために化学性合成凝集剤を0.5キログラム乃至1.0キログラム程度を混合したトン・ゼオ剤の効果が良い事が判明しました。
【0036】
また、固液分離の凝集固形物様のフロック状態を少なくするためには、沈降や反応時間を数時間乃至場合によって一昼夜経過させる事により、化学性合成凝集剤を殆ど使用せずとも可能である事が判明しました。
【0037】
但し、化学性合成凝集剤を使用しない場合は、血油とトン・ゼオ剤が共に貯留槽の下部に固く沈殿するので固形物の取出し方法の一つとして、底部にロータリースパイラル装置等の取付けが必要である事が判明しました。
【0038】
化学性合成凝集剤を使用しない物は、天火乾燥方法でも比較的簡単に脱水率を65パーセント以下に容易にする事ができました。
【0039】
[発明の効果]
本発明のトン・ゼオ剤を用いて、トン・ゼ装置の使用により、これまでと畜場の血油排水処理が数箇所の設備や処理工程を得てリサイクルできずに最終処分されていた物がリサイクル可能であります。
【0040】
また、短時間で血油排水の固液分離が可能である事から処理設備が縮小できて簡便化となり、又びランニングコストダウンに繋げて行く事ができます。
【0041】
乾燥させたトン・ゼオは、化学性合成凝集剤を使用しない場合は、農業用肥料としてリサイクルできます。
【0042】
農業用に使用する乾燥させたトン・ゼオは窒素成分の含有が15パーセント程とその他植物に必要な多くの物質やミネラルが含有されており作物の生長にとって好ましい肥料です。
【0043】
リサイクルにより最終処分場の狭隘解消や延命解消等の環境保全の維持向上にもなります。
【0044】
化学肥料を極力使用しない農作物の生産が求められている今日、と畜場の血油のリサイクルは農業用肥料に利活用でき、私たち人間の健康に大変好ましい作物づくりに繋がると共に資源の循環型社会にも大いに貢献出来ます。
【図面の簡単な説明】
【図1】排水貯留槽とトン・ゼオ剤ホッパーと撹拌モーター取付け断面図である。
【符号の説明】
1.血油排水の受槽。
2.合流混合槽との連結パイプ。
3.固液分離トン・ゼオ剤ホッパー。
4.電磁開閉機。
5.連結パイプ。
6.撹拌モーター。
7.合流混合・撹拌槽
8.シャフト。
9.撹拌プロペラー。
10.連結パイプ。
11.電磁開閉機。
12.連結パイプ。
13.撹拌モーター。
14.貯留槽。
15.連結パイプ。
16.撹拌プロペラー。
17.連結パイプ。
18.電磁開閉機。
19.排水パイプ。
20.撹拌プロペラー。
21.シャフト受台。
22.排水連結パイプ。
23.吸排水モーター。
24.排水パイプ。(脱水機との連結パイプ)
Claims (3)
- 吸着能力が高い二次鉱物である1対1型鉱物や2対1型鉱物や及びイオン交換能力や極微粒子物の吸着能力が高い各種人工ゼオライト等の複数種類の機能を持った物を混合したものが、と畜場の血油排水を血油凝集物と液体に速かに分離可能にする血油凝集剤(以下トン・ゼオ剤という)の製造方法。
- トン・ゼオ剤を用いて血油凝集物と液体に分離し浄化する固液分離装置(以下トン・ゼオ装置という)の製造方法。
- トン・ゼオ装置で製造した物(以下トン・ゼオという)を農業用肥料に製造する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003144175A JP2004314032A (ja) | 2003-04-15 | 2003-04-15 | と畜場の血油処理排水を血油凝集物と液体に分離する資材の製造方法及び固液分離装置の製造方法及び製造物を農業用肥料に製造する方法。 |
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JP2003144175A JP2004314032A (ja) | 2003-04-15 | 2003-04-15 | と畜場の血油処理排水を血油凝集物と液体に分離する資材の製造方法及び固液分離装置の製造方法及び製造物を農業用肥料に製造する方法。 |
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JP2003144175A Pending JP2004314032A (ja) | 2003-04-15 | 2003-04-15 | と畜場の血油処理排水を血油凝集物と液体に分離する資材の製造方法及び固液分離装置の製造方法及び製造物を農業用肥料に製造する方法。 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105236672A (zh) * | 2015-10-10 | 2016-01-13 | 青岛亿士科环境科技有限公司 | 一种高浓度污水预处理装置 |
KR101586768B1 (ko) * | 2015-07-20 | 2016-01-21 | 이성민 | 도축 부산물을 이용한 사료 원료의 제조방법 및 이를 통해 제조된 사료 원료 |
CN112607805A (zh) * | 2020-12-16 | 2021-04-06 | 铜陵六国威立雅水务有限责任公司 | 一种用于污水处理化学处理装置 |
CN113233574A (zh) * | 2021-07-13 | 2021-08-10 | 山东拓路智能装备有限公司 | 高浓有机废水催化氧化反应装置 |
-
2003
- 2003-04-15 JP JP2003144175A patent/JP2004314032A/ja active Pending
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KR101586768B1 (ko) * | 2015-07-20 | 2016-01-21 | 이성민 | 도축 부산물을 이용한 사료 원료의 제조방법 및 이를 통해 제조된 사료 원료 |
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