JP2004313783A - 虫歯検出装置及び虫歯検出方法 - Google Patents

虫歯検出装置及び虫歯検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004313783A
JP2004313783A JP2004109871A JP2004109871A JP2004313783A JP 2004313783 A JP2004313783 A JP 2004313783A JP 2004109871 A JP2004109871 A JP 2004109871A JP 2004109871 A JP2004109871 A JP 2004109871A JP 2004313783 A JP2004313783 A JP 2004313783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
caries
fluorescence
degree
wavelength band
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004109871A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4471709B2 (ja
Inventor
Atsushi Yamagishi
敦 山岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2004109871A priority Critical patent/JP4471709B2/ja
Publication of JP2004313783A publication Critical patent/JP2004313783A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4471709B2 publication Critical patent/JP4471709B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

【課題】 初期虫歯を感度良く正確に検出し、しかもその進行度合をも検出できる虫歯検出装置及び虫歯検出方法を提供する。
【解決手段】 本発明の虫歯検出システム1は、紫外線照射装置2と、紫外線照射装置2から照射された紫外線により歯からの蛍光を受光する蛍光受光装置3と、蛍光受光装置3から送信された蛍光データを解析する蛍光データ解析部4と、蛍光データ解析部4により解析された解析データを表示する表示装置5とを備えている。蛍光データ解析部4は、前記蛍光データを可視光領域の2以上の波長帯における蛍光強度に基づいて解析をするように構成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、虫歯を検出する技術に関し、特に、歯からの蛍光情報に基づいて非破壊的に初期段階の虫歯を検出する技術に関する。
光を用いて虫歯を検出する従来技術として、特許文献1に記載された装置がある。かかる装置は、赤色光(600〜670nm)を励起光として歯に照射し、その歯からの蛍光をフォトダイオードにより受光した光の強度のみを測定するものである。また、前記装置は口腔内細菌由来の蛍光により虫歯を検出するものであるため、虫歯が進行し歯に穴が開いてしまい、その中に細菌が繁殖しているような場合には虫歯の検出が可能である。
しかしながら、初期虫歯の進行度合いは、必ずしも細菌の存在及びその量とは相関していない。特に初期虫歯の場合は、該当箇所に口腔用組成物内細菌が検出されないことがむしろ多いため、前記特許文献1に記載の装置でかかる初期虫歯を検出することは困難である。すなわち、このような蛍光情報によって解析した結果は、口腔内細菌の有無等によって左右されるため、初期虫歯の有無を正確に判断することが困難である。
上記特許文献1の問題を解決すべく、非特許文献1、2に記載されたQLF(quantitative light-induced fluorescence)方法及びこの方法を実現させた装置が開発されている。この装置は、380±70nmの紫外線で照射し、得られた520nm以上の蛍光の強さのみ検出するものであり、虫歯部位からの蛍光強度が歯の健常部位からの蛍光強度に比較して弱くなるという現象を利用して虫歯を検出するものである。この場合の虫歯検出は、細菌の存在に影響を受けないため、特許文献1に開示の装置と比較して虫歯の有無の検出をより正確にできるようになっている。しかし、後述の比較例2に示すとおり、実際のミネラル減少率の変化と上記520nm以上蛍光強度の変化とは一致しないため、初期虫歯の進行度合を計測することは困難である。
さらに、虫歯を検出する装置として、360〜580nmの紫外線を歯に照射し、歯からの620mn以上の蛍光を測定する装置がある(特許文献2)。この装置は虫歯部位に特異的な赤色蛍光のみを測定対象とするものであり、特許文献1のように、口腔内細菌まで検出してしまうことはない。しかし、特許文献2に記載の装置は、蛍光強度の弱い赤色蛍光のみを測定対象とするため、虫歯の有無を検出するのに蛍光強度が不十分で外光などの計測環境の影響を受けやすく検出感度が低くなるという問題がある。
他方、虫歯の進行度合いを正確に検出し定量できる技術として、非特許文献3に記載された技術がある。この技術は、抜去した虫歯をスライスし、その断面をマイクロX線写真で撮影し、前記写真における情報に基づいて、健常歯と比較しつつ、ミネラル減少率を算出し、虫歯の進行状況を定量するものである。かかる方法は、確実に虫歯の進行状況を確認することが可能であるが、歯を抜去およびスライスしなければ、測定することができないという問題がある。
特開平2001−299699号公報 欧州特許出願公開第0555645号明細書 Stookey,G.K.,et al. Dental caries diagnosis, Dent Clin North Am.,43;665-77,1999. Shi X.Q,et al. Comparison of QLF and DIAGNOdent for quantification of smooth surface caries, Caries Res., 35(1):21-6,2001. 好川正ら,「エナメル質の脱灰におよぼす0.1M乳酸のpHならびに作用時間の影響」,口腔衛生学会雑誌,1990,第40巻,p.671〜677
本発明の目的は、初期虫歯を感度良くかつ正確に検出し、虫歯の進行度合をも検出できる虫歯検出装置、虫歯検出方法及び前記検出方法を実現させるためのプログラムを提供することにある。
本発明者等は、歯に紫外光(水銀ランプのi線365nm)を照射した場合、健常歯については、400〜500nm付近(青色相当)に強い蛍光が生じるのに対し、虫歯については、400〜500nm付近の蛍光が弱くなり、その一方で、600〜800nm付近(赤色相当)に蛍光が生じることを知見した。
また、本発明者等は、紫外光の照射光強度を減少させた場合、虫歯については、青色相当及び赤色相当の蛍光が弱くなるのに対し、健常歯については、青色相当の蛍光が弱くなるものの、赤色相当の蛍光が強くなることを知見した。
本発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、紫外線光源と、該紫外線光源から照射された紫外線により歯からの蛍光を受光する蛍光受光部と、該蛍光受光部から送信された蛍光データを解析する蛍光データ解析部と、該蛍光データ解析部により解析された解析データを表示する解析データ表示部とを備えた虫歯検出装置であって、前記蛍光データ解析部は、前記蛍光データを可視光領域の2以上の波長帯における蛍光強度に基づいて解析をする虫歯検出装置である。
本発明に係る検出装置を用いることにより、初期虫歯を感度よく検出することが出来るため、初期虫歯を削らずに非外科的な処置による治療がよりしやすくなる。さらに、本発明に係る虫歯検出装置は、虫歯の進行度合いも計測することができる。前記初期虫歯の治療経過の観察が可能になり、その回復の度合いの確認ができるため、患者に虫歯の進行状況や回復状況を具体的に示すことができる。さらに、虫歯予防処置の重要性や処置の効果に関する理解を得ることができ、口腔の健康の維持向上に貢献することが可能になる。
本発明に係る虫歯検出装置により、歯の表面を計測することによって、虫歯を精度良く検出できるのみならず、歯の隙間等のような計測が困難な部位や(1カ所で計測)、歯の健常部位と虫歯部位との対比測定(2カ所で計測)をも行うことが可能である。また、これらの蛍光データを可視光領域の2以上の波長帯における蛍光強度に基づいて解析をすることにより、虫歯(特に初期虫歯)とその進行度合いを感度良く正確に検出することができる。
また、本発明に係る虫歯検出装置により、紫外線の照射光強度の変化に伴って変化する歯からの蛍光データの中から、虫歯と健常歯とで異なる変化を示す波長帯を選択し、その波長帯における複数の蛍光強度に基づいて解析することができ、それによって虫歯(特に初期虫歯)とその進行度合いを感度良く正確に検出することができる。
本出願において、「第1波長帯」とは、赤色相当の波長のみならず、緑色相当の波長まで含めた、550〜810nmの波長帯から選ばれる任意の波長幅を有する波長帯を意味する。「第2波長帯」とは、青色相当の波長のみならず、緑色相当の波長まで含めた、380〜550nmの波長帯から選ばれる任意の波長幅を有する波長帯を意味する。「第3波長帯」とは、緑色相当の波長のみならず、赤色相当の波長及び青色相当の波長まで含めた、450〜650nmの波長帯から選ばれる任意の波長幅を有する波長帯を意味する。
第1波長帯の波長幅は0.1nm以上260nm以下であって、好ましくは10nm以上260nm以下であり、さらに好ましくは50nm以上260nm以下である。第2波長帯の波長幅は0.1nm以上170nm以下であって、好ましくは10nm以上170nm以下であり、さらに好ましくは50nm以上170nm以下である。第3波長帯の波長幅は0.1nm以上200nm以下であって、好ましくは10nm以上200nm以下であり、さらに好ましくは50nm以上200nm以下である。
また、バンドパスフィルタを使用して蛍光データを複数の波長帯に分割する場合は、そのフィルタの性能により、波長帯に含む波長の数値範囲が変化し得る。たとえば、すでにバンドパスフィルタが素子に組み込まれている原色カラーCCDを用いた場合に、第1波長帯(赤色相当)は、中心波長が650±50で、第2波長帯(青色相当)は、中心波長が450±50で、第3波長帯(緑色相当)は、中心波長が550±50が代表的であるが、これらの波長には限定されず、フィルタの特性により、前記各波長帯は、相互に波長の範囲が重なる場合も含む。
第1波長帯の中心波長と第3波長帯の中心波長は、10nm以上離れていることが好ましく、20nm以上離れていることがさらに好ましい。また、第2波長帯の中心波長と第3波長帯の中心波長についても、10nm以上離れていることが好ましく、20nm以上離れていることがさらに好ましい。なお、中心波長とはバンドパスフィルタの二点の相対透過率が50%のポイント間の中間の波長を意味する。
また、図1(フィルタ特性)に示すフィルタの場合は、赤色の波長帯は、350〜450及び550〜750であり、これらも本願の第1波長帯に含むものとする。
本発明によれば、初期虫歯を感度良く正確に検出し、しかもその進行度合をも検出できる虫歯検出装置及び虫歯検出方法を得ることができる。
以下、本発明の虫歯検出装置及び虫歯検出方法並びに虫歯検出プログラムの最も好ましい一実施形態を詳細に説明する。
図2に示すように、本実施形態の虫歯検出システム(虫歯検出装置)1は、紫外線照射装置(紫外線光源)2と、紫外線照射装置2から照射された紫外線により歯からの蛍光を受光する蛍光受光装置(蛍光受光部)3と、蛍光受光装置3から送信されたデータを解析するデータ解析部4と、データ解析部4により解析された解析データを表示する表示装置(解析データ表示部)5とを備えている。
データ解析部4は、蛍光データを可視光領域の2以上の波長帯に分割し、それぞれの波長帯における蛍光強度に基づいて解析ができるように構成されている。
まず、かかる虫歯検出システム1を詳細に述べる。
虫歯検出システム1は、このシステム全体を統括的に制御する主制御部10(詳細後述)を有する。この主制御部10には、入出力制御部11を介して、紫外線照射装置2、及び蛍光受光装置3が接続されていると共に、記憶装置12、表示装置5、及び出力装置13が接続されている。
紫外線照射装置2は、波長が300〜400nm程度の紫外線を照射するもので、照射光強度が調整可能に構成されていればよい。このような紫外線照射装置2には、例えば、紫外線LED、水銀ランプ、メタルハライドランプ等がある。紫外線LEDは、紫外線の照射光強度が調整されるように構成されている。例えば、通電量に関して入出力制御部11で制御する、もしくは複数のLEDの点灯個数を変えることにより、光の強度調整を行う。
水銀ランプ又はメタルハライドランプは、照射光が可視光カットフィルタを通過して紫外光になり、その紫外光の強度が調整できるようになっている。強度調整は例えば電流値の制御やNDフィルタを用いることにより行う。
そして、このような紫外線照射装置2から紫外線を導光するものとしては、紫外線吸収率が低いものであれば特に限定はないが、例えば石英ガラスや高分子材料からなるコアを有する光ファイバを通して歯に直接照射されるようになっている。
蛍光受光装置3は、紫外線の照射により歯からの蛍光が、紫外線カットフィルタ14を通過することにより紫外線領域の光が吸収され、可視光領域の光のみが、光ファイバを通して光デバイスに受光されるように構成されている。
光デバイスは、可視光領域の蛍光から、色情報を含んだ情報を蛍光データとして取り込み、その情報を入出力制御部11に送信可能なものであればよい。入出力制御部11は、光デバイスからの情報をAD変換するように構成されている。
上述の光デバイスには、例えば、分光輝度計、カラーCCD、CMOS、又は2色以上の色フィルタ付き光センサ等がある。
具体的には、分光輝度計は、蛍光をプリズム等により色分解し、各色光(赤色光、緑色光、青色光等)を光センサ取り込むことにより、各色毎の情報を得るように構成されている。
また、カラーCCDは、色フィルタ(原色RGB,補色CMYG)を有する2次元配列された素子で受光し、それぞれの素子からの電気信号に基づいて色情報を得るように構成されている。
さらに、2色以上の色フィルタ(バンドパスフィルタ)付き光センサは、蛍光の特定波長のみを、例えば、フォトマルやシリコンフォトダイオードのような受光素子からの電気信号に基づいて各波長帯毎の情報を得るように構成されている。
記憶装置は、データ解析部4により解析された解析データを保存できるものであればよく、例えば、ハードディスク、フレキシブルディスク、光ディスク等がある。
表示装置5は、上記解析データや解析データの選択(測定部位の数、光強度の変化)に必要な情報を表示できるものであればよく、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ等がある。
出力装置13は、上記解析データを出力できるものであればよく、例えば、プリンタ等がある。
主制御部10は、CPU15、内部メモリ16、蛍光データ解析部4等を有する。CPU15は、OS(Operating System)等の制御プログラムや虫歯検出プログラムからの命令を解読して実行するように構成されている。内部メモリ16は、入出力制御部11からの情報や、記憶装置12からの解析データを一時的に保存するものである。
蛍光データ解析部4は、虫歯検出プログラムがCPU15により実行されることにより、虫歯検出プログラムと、CPU15、メインメモリ等のハードウエア資源(コンピュータ)とが協働した手段として構成されている。
そして、虫歯検出プログラムは、CPU15に実現させる機能として、測定部位数選択機能、光強度変化機能、データ取込機能、波長帯選択機能、虫歯度合演算機能、虫歯有無・進行度合判断機能等を有し、これらの機能により、以下に述べる虫歯検出方法が構築される。
次に、本実施形態の虫歯検出方法を、虫歯検出プログラムの諸機能と関連させつつ、図3〜図9を参照して説明する。
虫歯検出方法は、メイン処理(S1〜S3、S5)を共通にし、検出目的や検出方法の違いにより、単一部位測定方法(S4、S11〜S19)、対比測定方法(S21〜S30)、光強度変化測定方法(S31〜S35、S41〜S48、S51〜S58、S61〜S68)の3通りに大別される。
単一部位測定方法は、外から見える虫歯部位又は虫歯と疑われる部位や、特に歯の隙間や噛み合わせ等のような見えない虫歯部位の虫歯の有無又はその虫歯の進行度合を検出する方法で、虫歯部位と思われる1箇所を1回以上測定する。
対比測定方法は、外から見える虫歯部位又は虫歯と疑われる部位(単に「虫歯部位」とする)の虫歯の有無又はその虫歯の進行度合を検出する方法で、同一の歯における虫歯部位と健常部位の2箇所をそれぞれ独立して測定する。
光強度変化測定方法は、外から見えるか否かにかかわらず虫歯の有無及びその虫歯の進行度合の検出する方法で、紫外線の照射光強度を変化させつつ、虫歯部位と思われる同一箇所を複数回測定する。
具体的には、図3に示すように、CPU15が、測定するか否かを表示装置5に表示させ(S1)、測定する場合には、虫歯検出プログラムの測定部位数選択機能に基づき、測定部位の数が「1」であるか否かを表示させる(S2)。
測定部位の数が「1」でない場合には、「対比測定方法」の処理に分岐し(分岐B、詳細後述)、測定部位の数が「1」である場合には、CPU15が、虫歯検出プログラムの光強度変化選択機能に基づき、光源の光強度を変化させるか否かを表示させる(S3)。
光源の光強度を変化させる場合には、「光強度変化測定方法」の処理に分岐し(分岐C、詳細後述)、光源の光強度を変化させない場合には、CPU15が、「単一部位測定方法」の処理を実行する。
ここで、単一部位測定方法においては、まず、測定者が、紫外線照射装置2を用いて、対象部位に照射し、蛍光受光装置3を用いて、歯からの蛍光より情報を得る。
次いで、CPU15が、虫歯検出プログラムのデータ取込機能に基づき、光デバイスからの情報を、入出力制御部11によりAD変換されたデジタル信号として内部メモリ16に取り込み、そのデジタル信号を、第1〜第3波長帯毎の輝度(蛍光強度)R、B、Gを内部メモリ16に記憶する(S4)。
ここに、第1波長帯(赤色相当)は、可視光領域(380〜810nm)において、波長が、550〜810nmであることが好ましく、より好ましくは、600〜700nmである。
また、第2波長帯(青色相当)は、可視光領域において、波長が、380〜550nmであることが好ましく、より好ましくは、400〜500nmである。
さらに、第3波長帯(緑色相当)は、可視光領域において、波長が、450〜650nmであることが好ましく、より好ましくは、500〜600nmである。
その後、図4に示すように、CPU15が、虫歯検出プログラムの虫歯度合演算機能に基づき、輝度R、B、Gを求め、その値を次の式(1)に従って虫歯度合CD1を演算する(S11)。
CD1=R/B…式(1)
この虫歯度合CD1は、虫歯の進行に伴って、虫歯部位につき、輝度Rが増加する一方で、輝度B、Gが減少するという特性を利用し、虫歯の進行度合を定量的な増加関数として表したものである。
ここでは、輝度Bの絶対的強度が輝度Gより大きいため、外光等の影響を受けにくくノイズが小さいため、虫歯度合CD1をより高い精度で算出できる。
また、輝度Bの代わりに輝度Gを用いて次の式(1.2)に従って虫歯度合CD12を演算してもよい。
CD12=R/G…式(1.2)
S12〜S19の処理は、CPU15が虫歯検出プログラムの虫歯有無・進行度合判断機能に基づいて実行する処理である。
S12では、虫歯度合CD1を、下限しきい値E1と比較する。ここに、「下限しきい値」とは、健常歯と虫歯(特に初期虫歯、以下同じ)とを判別するための値で、紫外線照射装置2における照射光強度、照射面積等の条件や、蛍光受光装置3における光路長、受光素子の感度等の条件によって異なり、虫歯検出システム1におけるキャリブレーションによって決定される。
虫歯度合CD1が、下限しきい値E1より小さい、又は下限しきい値E1と等しい場合には、健常歯である旨(解析データ)を表示してメイン処理のS1に戻り(S18、19)、虫歯度合CD1が下限しきい値E1より大きい場合には、虫歯である旨(解析データ)を表示する(S13)。
S14では、虫歯度合CD1を、上限しきい値F1と比較する。ここに、「上限しきい値」とは、軽度の虫歯と重度の虫歯とを判別するための値で、上記下限しきい値と同様に決定される。
虫歯度合CD1が上限しきい値F1より小さい場合には、軽度の初期虫歯である旨(解析データ)を表示し(S15)、虫歯度合CD1が、上限しきい値F1より大きい、又は下限しきい値F1と等しい場合には、重度の初期虫歯である旨(解析データ)を表示し(S16)、メイン処理のS1に戻る(S17)。
上記S2において、測定部位の数が「1」でない場合には、CPU15が、「対比測定方法」の処理を実行する。
ここで、対比測定方法においては、まず、測定者が、紫外線照射装置2を用いて、紫外線を、同一の歯において、虫歯部位(虫歯と疑われる部位)と、その近傍の健常部位とにそれぞれ照射し、蛍光受光装置3を用いて、虫歯部位の蛍光から第1情報を得ると共に、健常部位の蛍光から第2情報を得る。
次いで、図5に示すように、CPU15が、虫歯検出プログラムのデータ取込機能に基づき、光デバイスからの第1、第2情報を、それぞれ、入出力制御部11によりAD変換されたデジタル信号として内部メモリに取り込み、それぞれのデジタル信号を、虫歯検出プログラムの波長帯選択機能に基づき、第1〜第3波長帯毎に分解した、虫歯部位の輝度(Rc、Bc、Gc)、健常部位の輝度(Rn、Bn、Gn)を、それぞれ内部メモリ16に記憶する(S21)。
その後、CPU15が、虫歯検出プログラムの虫歯度合演算機能に基づき、虫歯部位の輝度(Rc、Bc、Gc)、及び健常部位の輝度(Rn、Bn、Gn)のそれぞれの平均値を求め、それぞれの平均値を次の式(2)に従って虫歯度合CD2を演算する(S22)。
CD2=|Rn−Rc|×|Bn−Bc|…式(2)
この虫歯度合CD2は、虫歯の進行に伴って、虫歯部位の輝度Rcが健常部位の輝度Rnより大きくなり、かつ、虫歯部位の輝度Bc、Gcが健常部位の輝度Bn、Gnより小さくなるという特性を利用し、虫歯の進行度合を定量的な増加関数として表したものである。
ここでは、輝度Bの絶対的強度が輝度Gより大きいため、外光等の影響を受けにくくノイズが小さいため、虫歯度合CD1の精度を高める観点から、輝度Gを用いていないが、単に輝度Rとの比較の観点からでは、輝度Bの代わりに輝度Gを用いて次の式(2.2)に従って虫歯度合CD22を演算したり、輝度Bと共に輝度Gを用いて次の式(2.3)に従って虫歯度合CD23を演算してもよい。
CD22=|Rn−Rc|×|Gn−Gc|…式(2.2)
CD23=|Rn−Rc|×{|Bn−Bc|+|Gn−Gc|}…式(2.3)
S23〜S30の処理は、CPU15が虫歯検出プログラムの虫歯有無・進行度合判断機能に基づいて実行する処理であり、上記S12〜S19の処理とほぼ同様である。
S23では、虫歯度合CD2を、下限しきい値E2と比較する。
虫歯度合CD2が、下限しきい値E2より小さい、又は下限しきい値E2と等しい場合には、健常歯である旨を表示してメイン処理のS1に戻り(S29、S30)、虫歯度合CD2が下限しきい値E2より大きい場合には、虫歯である旨を表示する(S24)。
S25では、虫歯度合CD2を、上限しきい値F2と比較する。
虫歯度合CD2が上限しきい値F2より小さい場合には、軽度の初期虫歯である旨を表示し(S26)、虫歯度合CD2が、上限しきい値F2より大きい、又は上限しきい値F2と等しい場合には、重度の初期虫歯である旨を表示し(S27)、メイン処理のS1に戻る(S28)。
上記S3において、光源の光強度を変化させる場合には、CPU15が、「光強度変化測定方法」の処理を実行する。
ここで、光強度変化測定方法においては、まず、測定者が、紫外線照射装置2を用いて、光強度U1、U2(U1>U2)を変化させた紫外線を、同一歯の同一部位にそれぞれ照射し、蛍光受光装置3を用いて、光強度U1についての蛍光から第1情報を得ると共に、光強度U2についての蛍光から第2情報を得る。
次いで、図6に示すように、CPU15が、虫歯検出プログラムのデータ取込機能に基づき、光デバイスからの第1、第2情報を、それぞれ、入出力制御部11によりAD変換されたデジタル信号として内部メモリ16に取り込み、それぞれのデジタル信号を、第1〜第3波長帯毎の光強度U1についての輝度(R1、B1、G1)、光強度U2についての輝度(R2、B2、G2)を、それぞれ内部メモリ16に記憶する(S31、S32)。光強度は2つに限定されるものではなく、2つ以上であってもよい。
その後、CPU15が、虫歯検出プログラムの虫歯有無・進行度合判断機能に基づき、光強度U1の輝度R1と、光強度U2の輝度R2との大小関係、すなわち、(R1―R2)の符号が「正(+)」であるか否かを判断し(S33)、「正(+)」の場合には、虫歯の可能性がある旨を表示し(S34)、「負(−)」の場合には、健常歯である旨を表示してメイン処理のS1に戻る(S35)。判別方法はこれに限らず、複数の輝度データと照射強度との相関関係を求め、その相関が「正」である場合は虫歯、「負」である場合は健常と判断する方法を用いてもよい。
S33〜S35の処理は、虫歯部位については、輝度R2が輝度R1より小さくなる(紫外線照射強度に正の相関)のに対し、健常部位については、輝度R2が輝度R1より大きくなる(紫外線照射強度に負の相関)という特性を利用し、虫歯の進行度合を判断する前に、虫歯の有無を判断したものである。
S34に進んだ後の処理は、虫歯度合の演算処理の違いにより、虫歯度合CD3の処理(分岐D1、S41〜S48)、虫歯度合CD4の処理(分岐D2、S51〜S58)、虫歯度合CD5の処理(分岐D3、S61〜S68)の3つに分岐する。
図7に示すように、虫歯度合CD3の処理においては、CPU15が、虫歯検出プログラムの虫歯度合演算機能に基づき、光強度U1の輝度(R1、B1、G1)、及び光強度U2の輝度(R2、B2、G2)のそれぞれの値を求め、それぞれの値を次の式(3)に従って虫歯度合CD3を演算する(S41)。
CD3=(R1/R2)×(B1/B2)…式(3)
この虫歯度合CD3は、虫歯部位については、輝度R2、B2、G2が、それぞれ、輝度R1、B1、G1より小さくなるのに対し、健常部位については、輝度B2、G2が、それぞれ、輝度B1、G1より小さくなるものの、輝度R2が輝度R1より大きくなるという特性を利用し、虫歯の進行度合を関数として表したものである。
S42〜S48の処理は、CPU15が虫歯検出プログラムの虫歯有無・進行度合判断機能に基づいて実行する処理であり、上記S23〜S30の処理とほぼ同様である。
S42では、虫歯度合CD3を、上限しきい値F3と比較する。虫歯度合CD3が、上限しきい値F3より大きい、又は上限しきい値F3と等しい場合には、健常歯である旨を表示してメイン処理のS1に戻り(S47、48)、虫歯度合CD3が、上限しきい値F3より小さい場合には、S43に進む。
S43では、虫歯度合CD3を、下限しきい値E3と比較する。虫歯度合CD3が下限しきい値E3より大きい場合には、軽度の初期虫歯である旨を表示し(S44)、虫歯度合CD3が、下限しきい値E3より小さい、又は下限しきい値E3と等しい場合には、重度の初期虫歯である旨を表示し(S45)、メイン処理のS1に戻る(S46)。
図8に示すように、虫歯度合CD4の処理においては、上記虫歯度合CD3の処理の比較した場合、S51の処理のみが異なる。
S51では、光強度U1の輝度(R1、B1、G1)、及び光強度U2の輝度(R2、B2、G2)のそれぞれの値を次の式(4)に従って虫歯度合CD4を演算する。
CD4=(R1/R2)×(G1/G2)…式(4)
その他の処理は、上記同様であるので説明を省略する。
図9に示すように、虫歯度合CD5の処理においては、上記虫歯度合CD3の処理の比較した場合、S61、S62、S63の処理のみが異なる。
S61では、光強度U1の輝度(R1、B1、G1)、及び光強度U2の輝度(R2、B2、G2)のそれぞれの値を次の式(5)に従って虫歯度合CD5を演算する。
CD5=(R1/R2)×{(B1/B2)+(G1/G2)}…式(5)
S62では、上限しきい値F5の設定の仕方が異なり、S63では、下限しきい値E5の設定の仕方が異なる。その他の処理は、上記同様であるので説明を省略する。
このような光強度変化測定方法においては、図示しないが、上記虫歯度合CD3、CD4、CD5のほか、次の式(6)に従って虫歯度合CD6を演算してもよい。
CD6=(R1/R2)×(B1/B2)×(G1/G2)…式(6)
以上述べたように、本実施形態によれば、虫歯検出方法において、虫歯度合CDを、エネルギー値の高低にわたる輝度R、B、Gに基づいて定量的な関数で表し、その虫歯度合CDを下限しきい値E及び上限しきい値Fと比較することにより、細菌の侵襲を受けていない初期段階の虫歯について、「健常歯」、「軽度の虫歯」又は「重度の虫歯」の何れであるかの判断を感度よく正確に行うことができる。
また、本実施形態によれば、虫歯検出方法を、1カ所から得られるデータを用いた測定方法、2カ所から得られるデータを対比する測定方法、光強度を変化させる測定方法の3つに大別できる、これらの方法を検出目的、計測部位により使い分ける、組み合わせることを可能にすることにより、効率的に精度良く虫歯の有無や虫歯の進行度合を検出できる。
すなわち、1カ所から得られるデータを用いた測定方法にあっては、見えている部分のみならず歯の隙間や噛み合わせ等のような比較部位の得られにくい部位に用いることができ、その1箇所を測定するだけで、虫歯の有無や進行度合を検出できる。この測定方法は、得られた虫歯度合CD1に基づいて虫歯の検出を瞬時に行える方法としてあらゆる部位の測定に有利である。
また、2カ所から得られるデータを対比する測定方法にあっては、見えている虫歯部位又は虫歯と疑われる部位について、健常部位との比較において、2箇所測定することにより、虫歯の有無や進行度合を検出できる。この測定方法は、虫歯部位と健常部位との比較を考慮に入れた虫歯度合CD2のみに基づいて瞬時に虫歯の進行度合を検出できる点で有利である。
さらに、光強度変化測定方法にあっては、紫外線の光強度を変化させつつ、同一の虫歯部位について、少なくとも2回測定することにより、虫歯の進行度合を検出できる。この測定方法は、光強度の異なる輝度R1、R2の大小を比較するだけで虫歯の有無を瞬時に判断できる点や、光強度の変化により歯の深度に応じた、虫歯の進行度合を得られる点で有利である。
本発明に係る虫歯検出方法は、虫歯検出プログラムを組み込んだ虫歯検出システム1を用いることにより、実現することができる。
本発明は、上記実施形態に限られることなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、上記光強度測定方法においては、光強度を2種に変化させたが、これに限られず、光強度を3種以上に変化させ、このうち、任意の2つの情報(蛍光データ)を取り込み、虫歯度合CD3〜CD6を演算してもよい。
また、虫歯度合CD3〜CD6を演算するにあたって、光強度の異なる輝度の比(R1/R2)等を用いたが、この代わりに、輝度の傾きや相関関係を用いることもできる。
さらに、虫歯度合CDと、下限しきい値E及び上限しきい値Fとの比較のほか、さらに、別のしきい値を加えることにより、重度と軽度との中間的な程度の中等度を示すこともできる。さらにまた、表示装置5に解析データとして、健常歯である旨等のデータのほか、虫歯度合CD自体を表示してもよく、このような解析データを出力装置13に出力してもよい。
本発明者等は、現在のところ最も正確に虫歯の進行度合いを測定できる非特許文献3記載の方法と実施例1〜4と比較例1、2との相関関係を求めることにより本発明に係る虫歯検出装置の検出精度を評価した。
実験に用いた抜去歯は、表層が脱落してなく非外科的処置で回復可能な初期虫歯であるものを選んだ。これらの抜去歯は経験を積んだ歯科医師の目視により、ごく初期のもの(軽度)、ある程度進んだもの(中等度)、穴のあく寸前のもの(重度)の3種類に分類した。
分類した抜去歯をまず本発明に係わる虫歯検出装置で計測した。その後、非特許文献3に記載の方法に基づき、前記の抜去歯をスライスし、マイクロX線写真撮影用の試料を作成した。実施例において、本発明に係る虫歯検出装置での計測結果と非特許文献3で示した方法で得られたミネラル減少率との相関係数を求めることにより本発明の虫歯検出装置の正確さを検証した。
ミネラル減少率とは、虫歯の進行度合を示すもので、上記非特許文献3に従い、マイクロX線写真を用いて、表面から深さ300ミクロンまでの部位についてコンピュータ画像解析により得られた値であり、健常部位のミネラル減少率を0%とし、溶けて歯のすべてが無くなった場合はミネラル減少率を100%とする。
本実施例で用いた虫歯検出システム1及びこれを用いた虫歯検出方法について説明する。紫外線照射装置2として水銀ランプ(ニコン社製、形式:CSHG1)を用いた。この水銀ランプは、400nm以下の波長の紫外線を透過するバンドパスフィルタ(ニコン社製、形式:E365/10)の装着により、i線を効率よく照射できるようにした。また、水銀ランプは、NDフィルタ(ニコン社製、形式:ND4)の装着により、光強度をU1(=340mV/cm2)、U2(=94mV/cm2)の2段階に変化できるようにした。水銀ランプからの紫外線は、光ファイバー(石英製)により直接歯に照射した。
蛍光受光装置3としてカラーCCDカメラ(ポラロイド社製、形式:PDMCIIi)を
用いた。カラーCCDは、400nm以上の光を透過するUVカットフィルタ(ニコン社製、形式:BA400)の装着により、可視光領域の蛍光を撮像できるようにした。データはA/D変換を行い各16bitの輝度R、B、Gを得た。
歯の測定部位及び光強度U1、U2を変化させた測定について説明する。
虫歯部位について、軽度部位L、中等度部位M、重度部位Hの3箇所を測定の対象にすると共に、それぞれの近傍(同一歯の中)にある健常部位について、健常部位(軽)L’、健常部位(中)M’、健常部位(重)H’の3箇所を測定の対象とした。
それぞれの測定部位について、光強度U1と、光強度U2とに対応して、測定部位の記号に添字「1」、「2」を付す。例えば、「L1」は、光強度U1の紫外線を照射した、虫歯の軽度部位についての測定部位を示し、「H2、1」は、光強度U1、U2の紫外線をそれぞれ照射した、虫歯の重度部位についての測定部位を示す。
本実施例において計測した、各測定部位毎の光強度U1、U2と輝度R、B、Gとの関係を図10に示し、光強度U1、U2、輝度R、B、Gのデータ(最大216=65536)を表1、表2、表3に示した。
Figure 2004313783
Figure 2004313783
Figure 2004313783
〔実施例1〕
実施例1では、上記実施形態で示した虫歯検出方法の「1カ所から得られるデータを用いた測定方法」に従い、光強度U1の測定部位L1、M1、H1、L1’、M1’、H1’について、それぞれ、虫歯度合CD1を算出し、虫歯度合CD1とミネラル減少率とのそれぞれの相関係数を求めた。
〔比較例1〕
比較例1では、上記特許文献2に記載の技術に従い、紫外線の光強度をU1にし、測定部位L1、M1、H1、L1’、M1’、H1’について計測した。カラーCCDに、620nm以上の光を透過するカットフィルタを装着し、カラーCCDが赤色蛍光のみの画像を取り込めるようにした。この画像をグレー画像に変換し、各測定部位毎に赤の輝度(16bit)を得た。赤の輝度とミネラル減少率とのそれぞれの相関係数を求めた。実施例1と比較例1の計測結果を表4に示す。
Figure 2004313783
表4に示したように、ミネラル減少率が高い場合は虫歯が進行していることを意味している。本発明に係る実施例1の虫歯度合CD1とミネラル減少率との相関係数が高く、虫歯度合CD1は、虫歯の進行度合を客観的に定量値することができることが実証された。
虫歯の進行度合いを的確に捉えるためには、ミネラル減少率の値に応じて、赤の輝度も高くならなければならない。しかし、これに対し比較例1の場合は、虫歯の中等度部位M1と重度部位H1の間で、赤の輝度の大小関係が逆転しており、必ずしも虫歯の進行度合とは一致していないため、虫歯の進行度合いの検出は困難である。
〔実施例2〕
実施例2では、上記実施形態で示した虫歯検出方法の「対比測定方法」に従い、光強度U1の測定部位(L1、L1’)、(M1、M1’)、(H1、H1’)について、それぞれ、虫歯度合CD2を算出し、虫歯度合CD2とミネラル減少率とのそれぞれの相関係数を求めた。
〔比較例2〕
比較例2では、上記特許文献1で示した従来技術に従い、紫外線の光強度をU1にし、測定部位(L1、L1’)、(M1、M1’)、(H1、H1’)について計測した。カラーCCDに、520nm以上の光を透過するカットフィルタを装着し、カラーCCDが520〜800nmの単色光の画像を取り込めるようにした。この画像をグレー画像に変換し、各測定部位毎に、虫歯部位の輝度(16bit)と、健常部位の輝度(16bit)とを求め、その比を相対輝度として算出した。相対輝度とミネラル減少率とのそれぞれの相関係数を求めた。実施例2と比較例2の計測結果を表5に示す。
Figure 2004313783
表5から、虫歯度合CD2とミネラル減少率との相関係数が高く、虫歯度合CD2は、虫歯の進行度合について客観的な定量値で示すことができることが実証された。その一方、虫歯の中等度部位(M1、M1’)と重度部位(H1、H1’)の間で、相対輝度の大小関係が逆転しており、単色光の輝度のみでは、必ずしも虫歯の進行度合とは一致していないため、虫歯の進行度合いの検出は困難である。
〔実施例3〕
実施例3では、上記実施形態で示した虫歯検出方法の「光強度変化測定方法」に従い、光強度U1、U2の測定部位L2、1、M2、1、H2、1、L2、1’、M2、1’、H2、1’について、それぞれ、輝度変化(R1−R2)、(G1−G2)、(B1−B2)と、虫歯度合CD3、CD4とを演算し、虫歯度合CD3、CD4とミネラル減少率とのそれぞれの相関係数を求めた。実施例3の計測結果を表6、表7に示す。
Figure 2004313783
Figure 2004313783
表6から、輝度変化(R1−R2)の符号は、虫歯の有無を示す客観的な判断基準であることが明らかになった。また、表7から、虫歯度合CD3、CD4とミネラル減少率との相関係数が高く、虫歯度合CD3、CD4は、虫歯の進行度合について客観的な定量値で示すことができることが実証された。
〔実施例4〕
実施例4では、上記実施例3と同様に、虫歯度合CD5、CD6とを演算し、虫歯度合CD5、CD6とミネラル減少率とのそれぞれの相関係数を求めた。
上記虫歯度合CD3、CD4が、輝度Rと、輝度B、Gの何れか一方との二者を演算対象にしているのに対し、虫歯度合CD5、CD6は、輝度R、B、Gの三者を演算対象にしている点が異なる。実施例4の計測結果を表8に示す。
Figure 2004313783
表8から、虫歯度合CD5、CD6とミネラル減少率との相関係数が高く、虫歯度合CD5、CD6は、虫歯の進行度合について客観的な定量値で示すことができることが実証された。
本発明によれば、初期虫歯を感度良く正確に検出し、しかもその進行度合をも検出できる虫歯検出装置及び虫歯検出方法を得ることができる。
本発明は、非破棄的に初期虫歯を検出する技術分野において、初期虫歯の有無、初期虫歯の進行度合を検出する技術に利用できる。
カラーCCDのフィルタ特性を示す図である。 本実施形態の虫歯検出システムの概略構成を示す図である。 本実施形態の虫歯検出プログラムに基づいて虫歯検出処理(メイン処理及び単一部位測定処理)を示すフローチャートである。 本実施形態の虫歯検出プログラムに基づいて虫歯検出処理(単一部位測定処理、CD1)を示すフローチャートである。 本実施形態の虫歯検出プログラムに基づいて虫歯検出処理(対比測定処理、CD2)を示すフローチャートである。 本実施形態の虫歯検出プログラムに基づいて虫歯検出処理(光強度変化測定処理)を示すフローチャートである。 本実施形態の虫歯検出プログラムに基づいて虫歯検出処理(光強度変化測定処理、CD3)を示すフローチャートである。 本実施形態の虫歯検出プログラムに基づいて虫歯検出処理(光強度変化測定処理、CD4)を示すフローチャートである。 本実施形態の虫歯検出プログラムに基づいて虫歯検出処理(光強度変化測定処理、CD5)を示すフローチャートである。 (a)〜(f)は、実施例1〜4に用いられる光強度及び輝度の関係を示す。(a)は、健常歯部位(軽)について示すグラフ、(b)は、健常歯部位(中)について示すグラフ、(c)は、健常歯部位(重)について示すグラフ、(d)は、虫歯の軽度部位について示すグラフ、(e)は、虫歯の中等度部位について示すグラフ、(f):虫歯の重度部位について示すグラフである。
符号の説明
1 虫歯検出システム(虫歯検出装置)
2 紫外線照射装置(紫外線光源)
3 蛍光受光装置(蛍光受光部)
4 蛍光データ解析部
5 表示装置(解析データ表示部)
CD1、CD2、CD3、CD4、CD5 虫歯度合

Claims (23)

  1. 紫外線光源と、該紫外線光源から照射された紫外線により歯からの蛍光を受光する蛍光受光部と、該蛍光受光部から送信された蛍光データを解析する蛍光データ解析部と、該蛍光データ解析部により解析されたデータを表示するデータ表示部とを備えた虫歯検出装置であって、
    前記蛍光データ解析部は、前記蛍光データを可視光領域の2以上の波長帯における蛍光強度に基づいて解析をする虫歯検出装置。
  2. 紫外線光源と、該紫外線光源から照射された紫外線により歯からの蛍光を受光する蛍光受光部と、該蛍光受光部から送信された蛍光データを解析する蛍光データ解析部と、該蛍光データ解析部により解析されたデータを表示するデータ表示部とを備えた虫歯検出装置であって、
    前記蛍光データ解析部は、前記紫外線の照射光強度の変化に応じて変化する1つ以上の波長帯における複数の蛍光強度に基づいて解析をする虫歯検出装置。
  3. 前記蛍光データ解析部は、550〜810nmの波長帯から選ばれる0.1nm以上260nm以下の波長幅を有する第1波長帯における前記蛍光強度と、380〜550nmの波長帯から選ばれる0.1nm以上170nm以下の波長幅を有する第2波長帯における前記蛍光強度とに基づいて虫歯の進行度合を演算する請求項1又は2に記載の虫歯検出装置。
  4. 前記蛍光データ解析部は、550〜810nmの波長帯から選ばれる0.1nm以上260nm以下の波長幅を有する第1波長帯における前記蛍光強度と、380〜550nmの波長帯から選ばれる0.1nm以上170nm以下の波長幅を有する第2波長帯における前記蛍光強度及び/又は450〜650nmの波長帯から選ばれる0.1nm以上200nm以下の波長幅を有する第3波長帯における前記蛍光強度とに基づいて虫歯の進行度合を演算する請求項1又は2にに記載の虫歯検出装置。
  5. 前記蛍光受光部には、前記可視光領域から前記第1波長帯及び前記第2及び/又は第3波長帯における前記蛍光強度に関する情報を抽出可能な光デバイスが設けられている請求項1〜4の何れかに記載の虫歯検出装置。
  6. 前記光デバイスは、分光輝度計、カラーCCD、CMOS、又は2色以上の色フィルタ付き光センサの何れか一つである請求項5に記載の虫歯検出装置。
  7. 前記紫外線光源は、出力強度が調整可能に構成されている請求項5又は6に記載の虫歯検出装置。
  8. 前記紫外線光源は、紫外線LEDである請求項7に記載の虫歯検出装置。
  9. 光源から紫外線を歯の測定部位に照射し、該測定部位からの蛍光によって虫歯を検出する方法であって、
    前記測定部位からの蛍光情報を取り込む第1ステップと、
    前記取り込んだ蛍光情報を550〜810nmの波長帯から選ばれる0.1nm以上260nm以下の波長幅を有する第1波長帯、380〜550nmの波長帯から選ばれる0.1nm以上170nm以下の波長幅を有する第2波長帯及び450〜650nmの波長帯から選ばれる0.1nm以上200nm以下の波長幅を有する第3波長帯から選ばれる2つ以上の波長帯における前記蛍光の強度を求める第2ステップと、
    前記蛍光の強度に基づいて演算し、前記演算結果に応じて虫歯の有無及び/又は虫歯の進行度合を判断する第3ステップとを含む虫歯検出方法。
  10. 前記第3ステップには、前記第1波長帯の蛍光の強度Rと、前記第2波長帯の蛍光の強度B又は前記第3波長帯の蛍光の強度Gとを対象とし、次の式(1)あるいは(2)に従って虫歯度合CD1を演算する第3.1ステップと、
    CD1=R/B ・・・式(1) あるいは
    CD1=R/G ・・・式(2)
    前記虫歯度合CD1の値と下限しきい値E1とを比較する第3.2ステップと、
    前記虫歯度合CD1の値が、前記下限しきい値E1より大きい場合には虫歯であると判断し、前記虫歯度合CD1の値が、前記下限しきい値E1より小さい又は前記下限しきい値E1と等しい場合には健常な歯であると判断する第3.3ステップとを含む請求項9に記載の虫歯検出方法。
  11. 前記第3.3ステップに虫歯であると判断された場合において、前記虫歯度合CD1の値と上限しきい値F1とを比較する第3.4ステップと、
    前記虫歯度合CD1の値が、前記上限しきい値F1より大きい場合には重度の虫歯であると判断し、前記虫歯度合CD1の値が、前記上限しきい値F1より小さい又は前記上限しきい値F1と等しい場合には軽度の虫歯であると判断する第3.5ステップとを含む請求項10に記載の虫歯検出方法。
  12. 光源から紫外線を歯の測定部位に照射し、該測定部位からの蛍光によって虫歯を検出する方法であって、
    前記測定部位の数が2つの場合には、前記測定部位の蛍光をそれぞれ第1情報及び第2情報として取り込む第1ステップと、
    前記第1、第2情報に基づきそれぞれ、550〜810nmの波長帯から選ばれる0.1nm以上260nm以下の波長幅を有する第1波長帯、380〜550nmの波長帯から選ばれる0.1nm以上170nm以下の波長幅を有する第2波長帯及び450〜650nmの波長帯から選ばれる0.1nm以上200nm以下の波長幅を有する第3波長帯から選ばれる2以上の波長帯における前記蛍光の強度を求める第2ステップと、
    前記蛍光強度に基づき、次の式(3)あるいは(4)に従って虫歯度合CD2を演算する第3ステップと、
    CD2=|Rn−Rc|×|Bn−Bc| ・・・式(3) あるいは
    CD2=|Rn−Rc|×|Gn−Gc| ・・・式(4)
    n − 第1情報の第1波長帯の蛍光の強度
    n − 第1情報の第2波長帯の蛍光の強度
    n − 第1情報の第3波長帯の蛍光の強度
    c − 第2情報の第1波長帯の蛍光の強度
    c − 第2情報の第2波長帯の蛍光の強度
    c − 第2情報の第3波長帯の蛍光の強度
    前記虫歯度合CD2の値と下限しきい値E2とを比較する第4ステップと、
    前記虫歯度合CD2の値が、前記下限しきい値E2より大きい場合には虫歯であると判断し、前記虫歯度合CD2の値が、前記下限しきい値E2より小さい又は前記下限しきい値E2と等しい場合には健常な歯であると判断する第5ステップとを含む虫歯検出方法。
  13. 前記第5ステップに虫歯であると判断された場合において、前記虫歯度合CD2の値と上限しきい値F2とを比較する第5.1ステップと、
    前記虫歯度合CD2の値が、前記上限しきい値F2より大きい場合には重度の虫歯であると判断し、前記虫歯度合CD2の値が、前記上限しきい値F2より小さい又は前記上限しきい値F2と等しい場合には軽度の虫歯であると判断する第5.2ステップとを含む請求項12に記載の虫歯検出方法。
  14. 光源から紫外線を歯の測定部位に照射し、該測定部位からの蛍光によって虫歯を検出する方法であって、
    異なる2以上の光強度U1、U2…Un(U1>U2……>Un)につき前記測定部位の蛍光をそれぞれ第1情報、第2情報….第n情報として取り込む第1ステップと、
    第1情報、第2情報….第n情報を、550〜810nmの波長帯から選ばれる0.1nm以上260nm以下の波長幅を有する第1波長帯、380〜550nmの波長帯から選ばれる0.1nm以上170nm以下の波長幅を有する第2波長帯及び450〜650nmの波長帯から選ばれる0.1nm以上200nm以下の波長幅を有する第3波長帯から選ばれる2以上の波長帯における前記蛍光の第1蛍光強度R1、B1、G1及び第2蛍光強度R2、B2、G2…….第n蛍光強度Rn、Bn、Gnを求める第2ステップと、
    下記の式(5)に従い演算する第3ステップと、
    (R1−R2)+(R2−R3)+…+(Rn-1−Rn) …式(5)
    式(5)から得られる結果の符号が正であれば虫歯の可能性があると判断し、負もしくは0であれば健常な歯であると判断する第4ステップを含む虫歯検出方法。
  15. 前記第4ステップに虫歯の可能性があると判断された場合において、次の式(6)に従って虫歯度合CD3を演算する第4.1ステップと、
    CD3=(Rn-1/Rn)×(Bn-1/Bn) ・・・式(6)
    前記虫歯度合CD3の値と上限しきい値F3とを比較する第4.2ステップと、
    前記虫歯度合CD3の値が、前記上限しきい値F3より大きい又は前記上限しきい値F3と等しい場合には健常な歯であると判断し、前記虫歯度合CD3の値が、前記上限しきい値F3より小さい場合には虫歯であると判断する第4.3ステップとを含む請求項14に記載の虫歯検出方法。
  16. 前記第4.3ステップに虫歯であると判断された場合において、前記虫歯度合CD3の値と下限しきい値E3とを比較する第4.4ステップと、
    前記虫歯度合CD3の値が、前記下限しきい値E3より大きい又は前記下限しきい値E3と等しい場合には軽度の虫歯であると判断し、前記虫歯度合CD3の値が、前記下限しきい値E3より小さい場合には重度の虫歯であると判断する第4.5ステップとを含む請求項15に記載の虫歯検出方法。
  17. 前記第4ステップに虫歯の可能性があると判断された場合において、次の式(7)に従って虫歯度合CD4を演算する第4.1ステップと、
    CD4=(Rn-1/Rn)×(Gn-1/Gn) ・・・式(7)
    前記虫歯度合CD4値と上限しきい値F4とを比較する第4.2ステップと、
    前記虫歯度合CD4の値が、前記上限しきい値F4より大きい又は前記上限しきい値F4と等しい場合には健常な歯であると判断し、前記虫歯度合CD4の値が、前記上限しきい値F4より小さい場合には虫歯であると判断する第4.3ステップとを含む請求項14に記載の虫歯検出方法。
  18. 前記第4.3ステップに虫歯であると判断された場合において、前記虫歯度合CD4の値と下限しきい値E4とを比較する第4.4ステップと、
    前記虫歯度合CD4の値が、前記下限しきい値E4より大きい又は前記下限しきい値E4と等しい場合には軽度の虫歯であると判断し、前記虫歯度合CD4の値が、前記下限しきい値E4より小さい場合には重度の虫歯であると判断する第4.5ステップとを含む請求項17に記載の虫歯検出方法。
  19. 前記第4ステップに虫歯の可能性があると判断された場合において、次の式(8)に従って虫歯度合CD4を演算する第4.1ステップと、
    CD5=(Rn-1/Rn)×{(Gn-1/Gn)+(Bn-1/Bn)} ・・・式(8)
    前記虫歯度合CD5値と上限しきい値F5とを比較する第4.2ステップと、
    前記虫歯度合CD5の値が、前記上限しきい値F5より大きい又は前記上限しきい値F5に等しい場合には健常の歯であると判断し、前記虫歯度合CD5の値が、前記上限しきい値F5より小さい場合には虫歯であると判断する第4.3ステップとを含む請求項14に記載の虫歯検出方法。
  20. 前記第4.3ステップに虫歯であると判断された場合において、前記虫歯度合CD5の値と下限しきい値E5とを比較する第4.4ステップと、
    前記虫歯度合CD5の値が、前記下限しきい値E5より大きい又は前記下限しきい値E5に等しい場合には軽度の虫歯であると判断し、前記虫歯度合CD5の値が、前記下限しきい値E5より小さい場合には重度の虫歯であると判断する第4.5ステップとを含む請求項19に記載の虫歯検出方法。
  21. 前記nが2である請求項14〜20の何れか一つに記載の虫歯検出方法。
  22. 請求項9〜20の何れか一つに記載の虫歯検出方法をコンピュータに実現させる虫歯検出プログラム。
  23. 光源から紫外線を歯の測定部位に照射し、該測定部位からの蛍光によって虫歯を検出する方法であって、
    異なる2以上の光強度U1、U2…Un(U1>U2……>Un)につき前記測定部位の蛍光をそれぞれ第1情報、第2情報….第n情報として取り込む第1ステップと、
    第1情報、第2情報….第n情報を、550〜810nmの波長帯から選ばれる0.1nm以上260nm以下の波長幅を有する第1波長帯における前記蛍光の第1蛍光強度R1及び第2蛍光強度R2…….第n蛍光強度Rnを求める第2ステップと、
    下記の式(5)に従い演算する第3ステップと、
    (R1−R2)+(R2−R3)+…+(Rn-1−Rn) …式(5)
    式(5)から得られる結果の符号が正であれば虫歯の可能性があると判断し、負もしくは0であれば健常な歯であると判断する第4ステップを含む虫歯検出方法。
JP2004109871A 2003-04-03 2004-04-02 虫歯検出装置 Expired - Fee Related JP4471709B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004109871A JP4471709B2 (ja) 2003-04-03 2004-04-02 虫歯検出装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003099917 2003-04-03
JP2004109871A JP4471709B2 (ja) 2003-04-03 2004-04-02 虫歯検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004313783A true JP2004313783A (ja) 2004-11-11
JP4471709B2 JP4471709B2 (ja) 2010-06-02

Family

ID=33478848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004109871A Expired - Fee Related JP4471709B2 (ja) 2003-04-03 2004-04-02 虫歯検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4471709B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006174977A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Masaki Kanbara 歯科用検査装置及び歯科用検査方法
JP2007236707A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Lion Corp 携帯型口腔内観察器具
WO2016140199A1 (ja) * 2015-03-02 2016-09-09 シチズンホールディングス株式会社 光測定装置及びこれを備えた歯ブラシ
US10849506B2 (en) 2016-04-13 2020-12-01 Inspektor Research Systems B.V. Bi-frequency dental examination

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006174977A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Masaki Kanbara 歯科用検査装置及び歯科用検査方法
JP4652800B2 (ja) * 2004-12-21 2011-03-16 正樹 神原 歯科用検査装置
JP2007236707A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Lion Corp 携帯型口腔内観察器具
WO2016140199A1 (ja) * 2015-03-02 2016-09-09 シチズンホールディングス株式会社 光測定装置及びこれを備えた歯ブラシ
US10390708B2 (en) 2015-03-02 2019-08-27 Citizen Watch Co., Ltd. Optical measuring device and toothbrush provided with same
US10849506B2 (en) 2016-04-13 2020-12-01 Inspektor Research Systems B.V. Bi-frequency dental examination

Also Published As

Publication number Publication date
JP4471709B2 (ja) 2010-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7955076B2 (en) Carious tooth detection device
US8520922B2 (en) Method and apparatus for detection of caries
JP5657865B2 (ja) う蝕状態のリアルタイムの視覚化のための方法
US8224045B2 (en) System for early detection of dental caries
JP5977302B2 (ja) 齲蝕の検出方法
CN101426420B (zh) 龋齿的光检测
JP6461797B2 (ja) 蛍光観察装置
US7596253B2 (en) Method and apparatus for detection of caries
Seremidi et al. Comparative in vitro validation of VistaProof and DIAGNOdent pen for occlusal caries detection in permanent teeth
Almaz et al. Influence of stains on lesion contrast in the pits and fissures of tooth occlusal surfaces from 800–1600-nm
JP2006527615A (ja) 歯のような物体のイメージを獲得して処理するための方法および装置
Chen et al. Quantitative method to assess caries via fluorescence imaging from the perspective of autofluorescence spectral analysis
JP4471709B2 (ja) 虫歯検出装置
JP4338425B2 (ja) 虫歯検出装置及びこれを実現する虫歯検出プログラム
JP2005087509A (ja) 虫歯検出装置および虫歯検出方法
KR101162604B1 (ko) 치아 영상 촬영장치 및 상기 장치에 의한 분석방법
JP6721939B2 (ja) 蛍光画像解析装置
KR102085572B1 (ko) 우식치아 검출장치 및 검출방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100302

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100302

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4471709

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140312

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees