JP2004312880A - モータ構造 - Google Patents

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Akihiro Kubota
晃弘 久保田
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Tamagawa Seiki Co Ltd
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Tamagawa Seiki Co Ltd
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Abstract

【課題】本発明は、筒状ロータ内の筒状ねじ体を一対のナットで固定し、ボールスクリュナットを内蔵して小型化することを目的とする。
【解決手段】本発明によるモータ構造は、ケース(1)に設けたステータ(3)の内側に筒状ねじ体(10)を有する筒状ロータ(11)が回転自在に設けられ、一対のナット(12,13)によって筒状ねじ体(10)を筒状ロータ(11)に結合させ、筒状ねじ体(10)をボールスクリュナットの作用をさせる構成である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータ構造に関し、特に、筒状ロータの内側に設けた筒状ねじ体を一対のナットによって筒状ロータに結合させるための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、用いられていたこの種のリニアアクチュエータのモータ構造としては、ロッドを直動させる構成がある(特許文献1)。
また、特許文献には開示されていないが、リニアアクチュエータと直線型位置センサとは、各々別体として並設し、リンク等で接続して同期させて用いていた。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−340407号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のリニアアクチュエータ及びモータ構造は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、アクチュエータのロッド又はモータの回転軸が中空ではなく、中実状であったため、このロッドや回転軸を利用して内部にセンサ等を内蔵させることができず、直線型位置センサはこれと並設されてロッドと接続され、全体形状としては大型となり、各種機器又は飛翔体等に内蔵させる場合の障害となっていた。
【0005】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、筒状ロータの内側に設けた筒状ねじ体を一対のナットによって筒状ロータに結合させるようにしたモータ構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によるモータ構造は、駆動巻線を有するステータを備えたケースと、前記ケースの両端側に設けられた1対の軸受により回転自在な筒状ロータと、前記筒状ロータの内側に設けられ内面にねじ溝を有する筒状ねじ体と、前記筒状ねじ体の両端側に位置し外周ねじを有する第1ナット及び第2ナットと、前記筒状ロータの内周面に形成され前記外周ねじに螺合する内周ねじとを備え、前記第1ナット及び第2ナットにより前記筒状ねじ体を締付けることによって前記筒状ねじ体と前記筒状ロータとを結合させる構成である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明によるモータ構造の好適な実施の形態について説明する。
尚、本発明のモータ構造は、3重冗長系(他の形態でも可)のリニアアクチュエータに適用した場合について説明する。
図1において符号1で示されるものは全体形状が円筒状をなすケースであり、このケース1の内壁1aには3重冗長系の駆動巻線2を有するステータ3が設けられている。
【0008】
前記ケース1の両端側には、第1軸受4を有する前蓋5と第2軸受6を有する後蓋7が設けられている。
前記前蓋5にはゼンマイばね8が設けられ、前記後蓋7にはモータの磁極切換信号を発生する周知のレゾルバ型の回転磁極検出センサ9が設けられている。
【0009】
前記ステータ3の内側には、その内面にねじ溝(図示せず)を有するボールスクリュナットとしての筒状ねじ体10を固設して有する中空状の筒状ロータ11が前記各軸受4、6を介して回転自在に設けられており、この筒状ねじ体10の両端は外周ねじ12a、13aを有する第1、第2ナット12、13が筒状ロータ11の内周ねじ11aに螺合して締付けることによって前記筒状ロータ11と一体回転するように結合されている。
【0010】
前記筒状ねじ体10内には、外周にねじ20を有する中空ロッド21が螺合されて同軸状に配設されており、この筒状ねじ体10を回転させることにより、中空ロッド21が矢印Aの方向に沿って往復直動するように構成されている。
【0011】
前記中空ロッド21の前端部21aには、フック22が設けられており、このフック22には3本の接続ロッド23、24、25が接続されている。
【0012】
前記後蓋7の内側には、周知の直線型位置センサ30が片持式に設けられ、この直線型位置センサ30の一端30aは前記中空ロッド21内に挿入され、その他端30bは前記後蓋7に固定されている。
【0013】
前記直線型位置センサ30は、3重冗長系を構成するために、3重冗長系の巻線31と3個のコア32(図では1個のみしか示していない)が設けられ、この巻線31と各コア32は、図示していないが3個の筒体に設けられ、3本の接続ロッド23〜25が各々のコア32に接続されている。
【0014】
前記前蓋5内でかつ第1軸受4の隣接位置には前記ゼンマイばね8が設けられ、このゼンマイばね8の一端は前蓋5すなわちケース1側に接続され、このゼンマイばね8の他端は前記筒状ロータ11の外周に接続されている。
従って、前記筒状ロータ11が回転駆動されると、ゼンマイばね8はばねが巻かれて中空ロッド21が直動し、駆動巻線2への励磁が終り筒状ロータ11の駆動が停止されると、ゼンマイばね8のばね力によって筒状ロータ11が逆回転し、中空ロッド21は元の位置へ戻される。
【0015】
尚、前述の場合、中空ロッド21と接続ロッド21及びコア32は一体に直動するため、このコア32の直動によって中空ロッド21の直動位置及びその移動量を前記直線型位置センサ30によって検出することができる。
また、前記駆動巻線2が3重冗長系、前記直線型位置センサ30が3重冗長系であるため、駆動系及び位置検出系を完全な3重冗長系で構成することができる。
【0016】
【発明の効果】
本発明によるモータ構造は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、中空の筒状ロータの内側に取付けた筒状ねじ体の両端にナットを設け、この各ナットを締付けることにより筒状ロータの内側にボールスクリュナットとしての筒状ねじ体を取付けることができ、この筒状ねじ体を利用してセンサを内蔵した中空ロッドを設けることができ、アクチュエータ等の小型化を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるモータ構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ケース
2 駆動巻線
3 ステータ
4、6 軸受
10 筒状ねじ体
11 筒状ロータ
12 第1ナット
13 第2ナット
12a、13a 外周ねじ
11a 内周ねじ

Claims (1)

  1. 駆動巻線(2)を有するステータ(3)を備えたケース(1)と、前記ケース(1)の両端側に設けられた1対の軸受(4,6)により回転自在な筒状ロータ(11)と、前記筒状ロータ(11)の内側に設けられ内面にねじ溝を有する筒状ねじ体(10)と、前記筒状ねじ体(10)の両端側に位置し外周ねじ(12a,13a)を有する第1ナット(12)及び第2ナット(13)と、前記筒状ロータ(11)の内周面に形成され前記外周ねじ(12a,13a)に螺合する内周ねじ(11a)とを備え、
    前記第1ナット(12)及び第2ナット(13)により前記筒状ねじ体(10)を締付けることによって前記筒状ねじ体(10)と前記筒状ロータ(11)とを結合させることを特徴とするモータ構造。
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