JP2004312869A - リニアモータ - Google Patents

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JP2004312869A
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coil
yoke
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inner yoke
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Ichiro Masago
一朗 眞砂
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】推力効率と冷却効率のよいリニアモータを提供する。
【解決手段】外周にコイル15を巻回した内ヨーク13は磁束密度の低い中央部に冷媒21を通す中空孔13aを有し、さらにその中に金属パイプ14を配設しており、マグネット12の磁極とコイル15に流す電流の向きによって外ヨーク11側が移動し、マグネット12と対向するコイル15の全周にわたり推力に変換できるため推力効率がよい。内ヨーク13、金属パイプ14および冷媒21によって、コイル15を効率よく冷却し、温度上昇による推力低下を防止する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボイスコイル型リニアモータの冷却構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、産業用機器の小型高性能化により、機器の駆動用に使われるモータの高性能化の要望が強くなり、回転電機とボールネジの組合せでは対応できない用途にリニアモータが検討されている。
【0003】
従来の外ヨークにマグネットを備えたボイスコイル型のリニアモータについて説明する。
【0004】
図3において、外ヨーク31、内ヨーク32と側ヨーク33とで日の字形の閉鎖磁気回路を構成し、外ヨーク31と内ヨーク32で構成される対向面に同じ幅のマグネット34を極性が異なるようにストローク方向に2組を上下に固着している。非磁性体のコイルボビン35にコイル36を設け、マグネット34と空隙を介して軸方向に移動自在にしている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、推力低下を防止する冷却構造として、上記の電機子を保持し、かつ、各々のヨークの周囲を覆うように設けたカバーと、各々のヨークとが対向する面の間に液冷却管を設け、液冷却管は給水口から排水口に至る管路を立体的に曲げて一体成形している(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−214530号公報
【特許文献2】
特開2002−27724号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1のボイスコイル型リニアモータは、発熱部であるコイルを冷却するためコイルボビンに冷媒を通す構造にすると、コイルの冷却効果は期待できるものの、今度は磁気ギャップが広くなり推力が低下し、課題があった。
【0008】
一方、特許文献2のボイスコイル型リニアモータのように、固定部である外ヨーク、内ヨークを冷却する場合、発熱部であるコイルに直接接していないため冷却効率が悪く、かつ外ヨーク、内ヨークが磁路のため磁路が小さくなった分、磁気飽和しやすくなり、大推力を得る上で課題があった。
【0009】
特に、ダイボンダのような半導体製造装置は、生産性向上や高精度化のため大推力で温度上昇を低くする必要があった。
【0010】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、推力効率と冷却効率のよいリニアモータを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明のリニアモータは、中空部を有する外ヨークとその中空部の内周全面を単一極で覆い固着したマグネットとを有する外ヨークユニットと、柱状の内ヨークとその外周に巻回したコイルとを有する内ヨークユニットとを備え、前記内ヨークは磁束密度の低い中央部に冷媒を通す中空孔を備えたものである。
【0012】
また、内ヨークの中空孔に複数の金属パイプを備えたものである。
【0013】
さらに、複数の外ヨークユニットは、互いに隣り合う磁極を異極とし、内ヨークユニットのコイルは、マグネットに対応して複数組接続され、互いに隣り合うコイルの電流の向きが反対になるように通電し、外ヨークユニットを可動させるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
上記の課題を解決するために請求項1記載のリニアモータは、磁束密度の低い中央部に冷媒を通す中空孔を備えたもので、発熱部であるコイルを効率よく冷却でき、推力低下を防止できる。
【0015】
また、請求項2記載のリニアモータは、中空孔に複数の金属パイプを設けることで冷却効果がより増加し、温度上昇を抑制する。
【0016】
また、請求項3記載のリニアモータは、マグネットと対向するコイルの全周にわたり推力に変換できるため推力効率と冷却効率のよいリニアモータが得られる。
【0017】
さらに、上記のリニアモータを搭載することで半導体チップを供給するノズル駆動装置の小型・軽量化が可能となり、高速化を実現できる。
【0018】
【実施例】
以下、外ヨークユニットが可動する本発明のリニアモータについて、図を参照して説明する。
【0019】
図1において、12角形の中空部を有する外ヨーク11の中空内周全面にマグネット12を固着し、内周面を単一極にしている。一方、内ヨーク13の外周面を絶縁処理して、コイル15を巻回している。
【0020】
この内ヨーク13の磁束密度の低い中央部には、冷媒21を流す中空孔13aを設けており、その中に複数の金属パイプ14を配設している。
【0021】
この中空孔13aと金属パイプ14内部に冷媒21を流すと、通電によってコイル15が発生する熱を内ヨーク13から冷媒21、冷媒21から金属パイプ14、金属パイプ14から冷媒21に効率よく放散できる。
【0022】
図2において、11は外ヨーク、12はマグネット、13は内ヨーク、13aは中空孔、14は金属パイプ、15はコイル、16、17は取付台、18はマグネット押え板、19は連結スペーサ、20はリニアガイドである。
【0023】
図1で説明したように外ヨーク11にマグネット12を固着したものを2組(ただし、マグネット内周面は異極)を、磁性体で構成した連結スペーサ19の両側に配置する。さらに、マグネット押え板18を外ヨーク11の両外側に配置し、それぞれを一体に連結して外ヨークユニットを構成する。このマグネット押え板18は、温度変化や高速駆動などでマグネット12の固着力が低下して移動または脱落するのを防止する。
【0024】
一方、絶縁処理した内ヨーク13外周上に、2組のマグネット12と対応するように2区間に分け、電流の向きが反対になるように逆巻回したコイル15を接続して内ヨークユニットを構成する。
【0025】
マグネット12とコイル15との推力方向の寸法差がストロークとなり、本実施例ではコイル15を大きくしている。また、連結スペーサ19とストローク長は概ね同じ寸法にする。
【0026】
外ヨークユニットと内ヨークユニットのギャップが一定になるように内ヨーク13の両端を取付台16、取付台17で保持し、さらにリニアガイド20の可動側と外ヨークユニットを連結する。
【0027】
ここで磁路について説明する。2つの外ヨークと磁極の異なる2つマグネット、1つの内ヨークと2つのコイル、連結スペーサ(磁性体)で閉鎖磁路が構成される。すなわち、マグネット内面(仮にN極とする)から内ヨークへ、そして順次、内ヨーク内から隣り合うマグネットの内面(S極)、マグネット内から外周(N極)、外ヨークから連結スペーサ、元の外ヨーク内を経て元のマグネット外周(S極)に環流する。
【0028】
コイル15はこの閉鎖磁路内で鎖交しており、コイル15に通電すると、マグネット12と対向したコイル15の全周にわたり推力に変換され、2つのコイル15に流れる電流の向きと、2組のマグネット12の磁極(異極)とによって決まる推力方向が同じとなり、外ヨークユニットが移動する。
【0029】
一方、冷媒21を流す中空孔13aは、内ヨーク13の磁束密度の低い中央部に設けており、この磁路に対して悪影響を与えることはない。
【0030】
コイル側を固定(マグネット側を可動)する構成であり、コイル断線や冷媒パイプ破断の心配がなく、コイルを効果的に冷却できる。
【0031】
このように、温度上昇と推力低下を抑制できるため、高速、高精度を必要とするダイボンダなどの直線駆動源に適している。
【0032】
なお、本実施例では中空孔に複数の金属パイプを配設して説明したが、コイルの発熱が小さい場合は金属パイプなしでも実施できる。また、中空孔は中央付近に複数設けてもよい。冷媒もコイルの発熱を考慮して、気体冷却あるいは液体冷却を決定する。
【0033】
また、外ヨークの中空部形状を12角形、内ヨークの外形を円形としたが、ヨークの加工性、接着や巻線の作業性を考慮し、マグネットとコイルのギャップを小さくして磁束を有効利用すればよい。また、外ヨークは磁性板をプレス積層して構成すれば、多角形や凹部の形成が容易となる。
【0034】
また、マグネットとコイルを2組(直列)で説明したが、3組以上でも実施できる。特に、4組(本実施例2組を並列)の場合、連結スペーサを非磁性体で構成し、互いに隣り合う磁極を異極にして連結し、互いに隣り合うコイルの電流の向きを反対にすればよく、大推力を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】
上記の実施例から明らかなように請求項1記載の発明によれば、内ヨークの磁束密度の低い中央部に冷媒を通す中空孔を備えたので、コイルを効率よく冷却でき、推力低下を防止できる。
【0036】
また、請求項2記載の発明によれば、中空孔に複数の金属パイプを設けることで冷却効果がより増加し、温度上昇を抑制することができる。
【0037】
また、請求項3記載の発明によれば、マグネットと対向するコイルの全周にわたり推力に変換できるため推力効率と冷却効率のよいリニアモータが得られる。
【0038】
さらに、上記リニアモータで半導体チップを供給するノズルを駆動すれば、温度上昇が抑制され推力低下がなく、高速、高精度の設備が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における要部説明図
【図2】本発明の一実施例におけるリニアモータの断面図
【図3】従来のボイスコイル型リニアモータの要部説明図
【符号の説明】
11 外ヨーク
12 マグネット
13 内ヨーク
13a 中空孔
14 金属パイプ
15 コイル
21 冷媒

Claims (4)

  1. 中空部を有する外ヨークとその中空部の内周全面を単一極で覆い固着したマグネットとを有する外ヨークユニットと、柱状の内ヨークとその外周に巻回したコイルとを有する内ヨークユニットとを備え、前記内ヨークは磁束密度の低い中央部に冷媒を通す中空孔を備え、前記マグネット内面とコイル外周とのギャップを保持し、コイルに流す電流の向きによって一方のユニットが移動するリニアモータ。
  2. 内ヨークの中空孔に複数の金属パイプを備えた請求項1に記載のリニアモータ。
  3. 複数の外ヨークユニットは、互いに隣り合う磁極を異極とし、内ヨークユニットのコイルは、マグネットに対応して複数組接続され、互いに隣り合うコイルの電流の向きが反対になるように通電し、外ヨークユニットを可動させる請求項1または請求項2記載のリニアモータ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のリニアモータで半導体チップを供給するノズルを駆動するノズル駆動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102914850A (zh) * 2012-10-31 2013-02-06 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 双向电磁式镜头驱动装置
CN115313797A (zh) * 2022-10-11 2022-11-08 湖南天友精密技术有限公司 一种采用t形永磁体的直线旋转音圈电机

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