JP2004312595A - テレビジョン受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】テレビジョンの操作性と、パソコンのデータ処理能力を兼ね備える
【解決手段】TV放送受信系の信号を表示するためのチューナ、デジタル信号処理装置、画像処理装置、表示装置を備えるとともに、ブロードバンドネットワークにより配信されてくる映像、音声、データなどの各種デジタル圧縮されているコンテンツを受信し、そのままリアルタイムにて圧縮伸長して再生する機能を有し、またハードディスクなどの蓄積装置を有することでネットワークからのコンテンツの蓄積ができるブロードバンド配信コンテンツ受信機能を備えたテレビジョン受信装置。
【選択図】 図1
【解決手段】TV放送受信系の信号を表示するためのチューナ、デジタル信号処理装置、画像処理装置、表示装置を備えるとともに、ブロードバンドネットワークにより配信されてくる映像、音声、データなどの各種デジタル圧縮されているコンテンツを受信し、そのままリアルタイムにて圧縮伸長して再生する機能を有し、またハードディスクなどの蓄積装置を有することでネットワークからのコンテンツの蓄積ができるブロードバンド配信コンテンツ受信機能を備えたテレビジョン受信装置。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、通常のテレビジョン放送受信機能に加えて、ブロードバンドネットワークにより配信されてくる映像、音声、データなどの各種デジタル圧縮されているコンテンツを受信し、そのままリアルタイムにて圧縮伸長して再生する機能を有するテレビジョン受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータ(以下パソコンという)の普及やADSL、光ファイバ等による通信速度の大幅な向上により、インターネットを利用して、文字などの電子メールによるものから、画像や音の情報も送信されるようになり、テキストデータ、音声、静止画のみならず動画情報を送信したり受信したりすることが盛んに行われるようになっている。
【0003】
一方、このようなインターネットによる情報の閲覧には、パソコンを持ったユーザがインターネット閲覧用ソフトを使用して見るしかなかった。
しかし、パソコンの操作は、ユーザインターフェイスの改善により、かなり容易になったとはいえ、単に、インターネットによる情報を手軽に閲覧したいだけである層の人々には、パソコンの操作はかなり負担のかかるものである。
【0004】
そこで、一般家庭にあるテレビジョン受像機をディスプレイの代わりに用いて、インターネットの情報を閲覧することが考えられ、インターネット受信装置を内蔵したテレビジョン受像機も販売されている。
このインターネット受信装置を内蔵したテレビジョン受像機を使用すれば、パソコンを購入しなくても良く、インターネットの情報を見ないときには、テレビジョン受像機の機能として働くために、上述したようなユーザにとっては、パソコンより操作の容易なテレビジョンのインターフェイスを利用してのインターネットの閲覧は非常に容易なものとなる。
【0005】
また、放送衛星や通信衛星を利用したテレビジョン放送信号をデジタル伝送するデジタル放送が普及してきている。また、地上波デジタル放送もまもなく開始される状況にある。
【0006】
このようなデジタル放送では、例えば放送番組の内容に関連した選択肢を提示して視聴者の選択を促すような制御用のスクリプトを伝送する等、映像/音声だけではなく、他の多様な種類のデータも伝送することが可能である。
このようなデータ放送は、例えば、モノメディアを操作すると、番組関連情報のURLにハイパーリンクするようになっており、リンクしたWWWページを表示するようになっている。これに対応するテレビ放送受信装置としては、データ放送のコンテンツを閲覧する機能と、インターネットに接続してHTMLで記述されたWWWページを閲覧する機能とを備えている。
そして、上述のようにしてデータ放送のコンテンツに対する操作を視聴者であるユーザが行うようにすれば、インターネット上にアップロードされている番組内容に関連した情報(番組関連情報)を取得することが容易に可能となる。
【0007】
また、インターネットでVHS並の動画を配信する、コンテンツ配信網も整備されつつある。ケーブルテレビ、ADSLや光ファイバを使用したインターネット回線といったリアルタイムに大量のデータを送信しなければならない動画像のストリーム配信に対応できるブロードバンド回線が整備される中、テレビ局各社が動画をインターネットで配信するサービスを始めるなど、急速に普及しつつある。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−204403号公報
【特許文献2】
特開平10−27087号公報
【0009】
特許文献1に記載されているテレビジョン受像機は、図5に示すように、テレビジョン放送あるいは外部映像入力からの映像信号を選択する場合は、操作部109を操作して、チューナあるいは外部映像入力を選択する選択信号をCPU108に送り、チューナーや外部映像入力からの映像信号が映像信号処理回路101を介してCPU108の制御下により信号切替回路102にて切替選択し、電話回線からデジタルデータを受信する場合は、操作部109を用いて、電話側の信号を選択するための信号をCPU108に送り、CPU108はモデム107に対してサーバーと電話回線を接続するようシリアル通信を行い、サーバーに電話回線を接続した場合は、モデム107からのデジタルデータが映像変換処理回路106にて映像信号に変換後、信号切替回路102に入力され、CPU108は信号切替回路102を映像変換処理回路106側に切替え、信号切替回路102から出力された映像信号は映像調整回路103を介し、CRT105により電話回線を通して入手したデジタルデータに基づいた映像を画面に表示するようにしたものである。
【0010】
特許文献2に記載されているインターネット受信機内蔵テレビジョン受像機は、テレビジョン受像機に通信インターフェース、モデム処理部、メイン処理部、グラフィックコントローラを備えたインターネット処理部を備え、ユーザがテレビジョン画面とインターネット画面を切り換えてそれぞれの画面を見ることができるというものである。
特許文献1、特許文献2に記載されているテレビジョン受像機は、いずれも、単に、TV放送用受信機にインターネット端末(パーソナルコンピュータ)を組み合わせた装置であるが、ブロードバンド対応のコンテンツ配信受信に対応するものではなかった。
【0011】
従来のインターネットストリーミング受信機能を有するパーソナルコンピュータは、図6に示すように、インターネットからのストリーミング動画、音声信号は、インターネット回線と接続されているイーサネット(登録商標)207より入力され、ノースブリッジ(CPUやメモリー、PCIバスやAGPの間で行われるデータのやり取りを制御するPCIシステムコントローラーチップ。)203、サウスブリッジ(PCIバスとISAバスを接続するPCI/ISAブリッジチップ)202を介してホストCPU201にてデコードの処理がなされ、画像・音声データはエンコーダ205を介してディスプレイに出力され、ディスプレイに表示され、音声データは、音声出力手段206を介してスピーカ等に出力される。また、これらのデータの記憶装置として、ハードディスクドライブ装置208、DVDドライブ装置209等が設置される場合もある。
【0012】
テレビ放送受信機能とインターネットストリーミング受信機能の両方を実現する場合の従来システム例を、図7に示す。インターネットストリーミング受信装置については、図6と同様の機能のものは、同一の図番で示されている。
インターネット回線と接続されているイーサネット(登録商標)207より入力されるインターネットストリーミング動画信号、音声信号は、ホストCPU201にてデコード処理され、SWブロック210に送られ、また、放送受信されたコンテンツについては、アナログチューナ301から出力されるアナログ放送の場合は復調された出力がSWブロック210に出力され、またデジタルチューナ302から出力されるデジタル放送の場合はフロントエンドプロセッサ303、デジタル圧縮の伸長デバイス(MPEGデコーダー)304のプロセスを通った後にSWブロック210に送られ、ユーザーの選択によりSWブロック210の出力がディスプレイに表示される。
【0013】
また、ハードディスク装置などの蓄積装置208、209を持つ場合には、アナログ放送信号の場合は、デジタル圧縮デバイス(MPEGエンコーダ)305が必要になり、圧縮された信号がブリッジ203を介して蓄積装置208、209に送られる。またデジタル放送の場合は圧縮されたまま、ブリッジ203を介して蓄積装置208、209に送られる。
【0014】
このように、従来の技術では、一般にインターネットからの信号の処理はPCが持つ機能により行い、放送の信号の処理はTVの技術をベースに、それらを併せ持つ装置を作る場合には、特許文献1、特許文献2にも示されているように、両者を物理的に足し合わせるようなシステム構成となっていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような、従来技術の場合、次のような問題点があった。
(1)インターネットのストリーミングデータは圧縮されているレートが高いほど画質がよくなるが、表示能力の高い表示装置で、動画コンテンツを視聴しようとすると、デジタル動画は時間あたりのデータ量が膨大であるため、受信側のハードウェアの負担は大変なものがある。
【0016】
パーソナルコンピュータによって、この動画コンテンツを視聴しようとすると、専用のソフトウェアを使用して表示させることになるが、ホストCPU201に依存してデコード処理が行われるために、ホストCPU201の性能に画質が大きく左右されることになり、また一般にホストCPU201はユーザーインターフェイスなどのほかの処理も行うために、他の処理を実行中にストリーミング画像が途切れたり、コマ落ちが生じたり、また画質が劣化するなどの問題が生じる場合がある。また画質のよいストリーミング動画を再生するためには、数ギガクラスの高価なCPU、大容量のメモリが必要となり、ハードウェア自体もかなり高価なものが必要となる。さらに、現在のパーソナルコンピュータは、テレビジョン受像機と比べると、その設定、操作にかなりの知識を必要とし、誰でも容易に動画コンテンツを視聴できるとは言い難いものであった。
【0017】
(2)放送系の信号処理は、一般にアナログTVやデジタルTVで用いられているシステムが用いられる。よって、インターネットと放送の両方の動画、音声の視聴のための統合型テレビジョン受信装置を実現しようとする場合、従来のTVやデジタルTV相当のハードウエアがシステムの中にそれぞれ必要とされることとなる。
【0018】
このように、従来技術で実現しようとすると、問題点(1)、(2)ともに、ハードウェアが高価とならざるを得ず、コスト増加につながる。
【0019】
本発明は、ブロードバンド接続を容易にできるとともに、インターネットストリーミングの視聴を容易に高画質でもって可能にし、しかもTV放送とインターネットの映像・音楽のコンテンツをシームレスに視聴することのできるテレビジョン受信装置を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は、テレビジョン放送のアナログ信号、デジタル信号を受信する放送受信手段と、ブロードバンドネットワークの配信コンテンツのデジタル信号を受信するコンテンツ受信手段と、上記2つの受信手段が受信したアナログ信号、デジタル信号を圧縮・伸長処理、及びエンコード・デコード処理をし、表示用信号を出力するマルチコーデック処理手段と、上記マルチコーデック処理手段から出力される表示用信号を調整処理し、表示手段に出力する画像処理手段と、上記画像処理手段からの出力された画像信号を表示する表示手段とから構成される。
【0021】
さらに、第2の発明は、テレビジョン放送のアナログ信号、デジタル信号を受信する放送受信手段と、ブロードバンドネットワークの配信コンテンツのデジタル信号を受信するコンテンツ受信手段と、上記2つの受信手段が受信したアナログ信号、デジタル信号を圧縮・伸長処理、及びエンコード・デコード処理をし、表示用信号及び蓄積用信号を出力するマルチコーデック処理手段と、上記マルチコーデック処理手段から出力される表示用信号を調整処理し、表示手段に出力する画像処理手段と、上記画像処理手段からの出力された画像信号を表示する表示手段と、上記デジタル信号処理手段によって出力された蓄積用信号を蓄積手段に蓄積/再生処理を行う蓄積制御手段とから構成される。
【0022】
そして、上記マルチコーデック処理手段は、受信された各種信号のデータ形式に応じて、該信号のエンコード・デコードをプログラマブルに切換えて実行する。
また、上記受信される信号の形式は、MPEG形式及びストリーミング形式である。
さらに、上記マルチコーデック処理手段は、デジタル信号プロセッサである。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の態様の第1の実施例を、図1、図2に基づいて、以下に説明する。
図1は、通常のTV放送受信機能に加えて、ブロードバンドネットワークにより配信されてくる映像、音声、データなどの各種デジタル圧縮されているコンテンツを受信し、そのままリアルタイムにて圧縮伸長して再生することのできるテレビジョン受信装置の構成例を示すブロック図である。
【0024】
本発明のテレビジョン受信装置10(以下、受信装置10という。)は、インターネット11と接続され、ブロードバンド対応のモデム等のネットワーク接続部13、家庭内LANを形成するLAN用スイッチ(ハブ)14、LAN用ケーブル15、及びメディア受信装置20と接続された大型プラズマパネル、液晶パネル等の表示装置17、テレビジョン放送受信用のアンテナ12、及び必要であればLANケーブル15によりパーソナルコンピュータ16が接続されている。
【0025】
実施例において、受信装置10は、アナログ放送、デジタル放送とアンテナ(無線、又は有線であってもよい。)12を介して接続されている。
さらに、この実施例において、受信装置10は、インターネット(ISP、プロバイダ)11とインターネットのバックボーン回線としての広域情報通信網(WAN、wide area network )による高速回線によって、ネットワーク接続部13を介して接続されている。高速回線としては、例えば、ADSL(加入者電話回線を使って高速データ通信を可能とする通信方式、asymmetric digital subscriber line)、FTTH(光ファイバを用いて個々の家庭に敷設される高速デジタル通信網、fiber to the home)、ISDN(サービス総合デジタル網、integrated services digital network)などがある。ネットワーク接続部13としては、ブロードバンド対応モデムの他、ブロードバンド対応ルータ、ターミナル・アダプタ等、通信方式により種々のものが使用されている。
表示装置17は、図1、2には、PDP(プラズマディスプレイパネル)として示しているが、大型の表示装置が望ましく、LCDパネル(液晶ディスプレイパネル)や、CRTディスプレイ(ブラウン管ディスプレイ)でもよい。
【0026】
インターネット11から受信されるデータは、ネットワーク接続部13、LAN用スイッチ14を介して、LAN用ケーブル15により、メディア受信装置20に送られ、アンテナ12からの放送用データも、同様に、メディア受信装置20に送られる。
【0027】
受信装置10では、インターネットストリーミングの動画、音声の処理、及び放送系のアナログ及びデジタル放送の動画、音声の処理を統合して、メディア受信装置20によって行う。メディア受信装置20は、アナログ・デジタル放送の画像・音声とインターネットの配信コンテンツの種々の画像・音声圧縮フォーマットに対応したエンコード、デコード処理を、行えるように構成されているもので、必要に応じてタスクを切り替えることにより、インターネットの動画、音声のコンテンツ及び放送系のコンテンツの視聴ができるようにされている。
【0028】
図2は、本発明のメディア受信装置20の第1の実施例を示すブロック図である。
メディア受信装置20は、アナログ放送用のメインチューナ21、データ放送用のサブチューナ22、BS/CS放送・地上波デジタル放送用デジタルチューナ23、AVスイッチ24、マルチコーデック処理を行うデジタル信号処理装置25(以下、「DSP」という、)、画像処理装置26から構成されている。
画像処理装置26は、デジタルコンポーネントプロセッサ(DCP)やデジタルインターフェイス(TMDS、DVI)を備えている。
【0029】
本発明のデジタル信号処理装置25は、デジタル信号の加工を行うためのマイクロプロセッサーであるデジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor)を、特に、アナログ・デジタル放送の画像・音声や、インターネットの配信コンテンツのメディアに対して、デコード・エンコード、圧縮・伸長等のデータ処理を行えるようにしたマルチコーデック処理装置である。
【0030】
入力ソースがアナログ放送信号の場合、メインチューナ21に入力後、ベースバンド信号に復調された後に、AVスイッチ24を通って、画像処理装置26に出力され、画像処理がなされてから、表示装置に出力され、表示される。
通常のCRT−TVの場合は、画像処理装置26によって画質改善処理がなされてから、偏向回路(図示なし)に出力されて、CRTディスプレイにより表示される。
【0031】
LCDやPDPなどの固定画素ディスプレイの場合は、画像処理装置26において、IP変換(インターレース・プログレッシブ変換)処理の後に、DVIなどのデジタルインターフェイスを介して、若しくは直接表示装置17に出力され、表示される。この処理は、従来のTVシステムと全く同様である。
【0032】
入力ソースがデジタル放送信号の場合、デジタルチューナ23に入力され、復調された後に、DSP25に入力され、デジタル圧縮デコード処理がなされ、アナログ信号と同様の処理がなされ、表示装置17に出力され、表示される。このデジタル放送の処理も、従来のデジタルTVシステムと同様である。
【0033】
入力ソースがインターネットからのストリーミングコンテンツの場合、イーサネット(登録商標)のような高速LAN15から入力された信号は、DSP25に入力され、ストリーミング圧縮フォーマットに応じてストリーミングデコード処理を行った後に、画像処理装置26により、従来の放送信号と同様のプロセスにて表示装置17に送られ、表示される。
【0034】
受信装置10は、上記のような構成を有しているため、従来のアナログ放送、デジタル放送に加え、インターネットからのストリーミングコンテンツをテレビジョンの受信と同様の操作感でリアルタイムに視聴することができ、装置自体も、パーソナルコンピュータに装備されているような、高価なCPU、メモリを必要とせず、安価なDSP25のみを装備することで実現できるもである。
【0035】
ユーザが本発明のテレビジョン受信受信装置10を受信するには、アナログ放送、デジタル放送の場合は、従来のテレビジョン受信機の視聴と全く同様の操作、例えばリモートコマンダを使用して行えばよい。
コンテンツ配信を視聴しようとする場合は、図示されていないリモートコマンダを使用して、コンテンツ配信先を設定登録し、その後は、登録されたコンテンツ配信先を選択するだけで、視聴できるようになる。
【0036】
図3は、本発明の第2の実施例を示すブロック図で、第1の実施例に加えて、蓄積装置34を備えた蓄積制御部30を備えたものである。
この図3において、メディア受信装置20は、アナログ放送用のメインチューナ21、サブチューナ22、BS/CS放送用デジタルチューナ23、AVスイッチ24、デジタル信号処理装置25、画像処理装置26、及びCPU31、主記憶装置32、PCIバス33、デジタル蓄積装置34から構成されている蓄積制御部30から構成されている。
【0037】
蓄積制御部30は、高速LAN15からの入力端子を備え、PCIバス33を介してDSP25、CPU31、蓄積装置34が接続されている。CPU31は、圧縮処理された入力ソースを、主記憶装置32を介して蓄積装置34に書き込み処理をして蓄積し、又、読み出し処理をして、DSP25に出力する。
【0038】
インターネット系の入力ソースは、そのままPCIバス33を介して、蓄積装置34にCPU31に制御されて、書き込み処理がなされ、蓄積される
放送系の入力ソースは、アナログ放送の場合はチューナ21で復調されたベースバンド信号はAVスイッチ24に入った後にDSP25に入り、DSP25によってMPEG2やMPEG4などのデジタル圧縮フォーマットにてエンコードされ、PCIバス26を介してCPU31に制御されて蓄積装置34に、書き込み処理がなされ、蓄積される。
デジタル放送の場合は、デジタルチューナ23で復調され、デコード前の信号がPCIバスに送られて、CPU31に制御されて蓄積装置34に、書き込み処理がなされ、蓄積される。
また、デコードされてアナログ信号になった状態でDSP25に送り、アナログ放送と同様にDSP25にてエンコードして蓄積装置に記録してもよい。
【0039】
メディア受信装置20に、ハードディスク、記録型DVDなどの蓄積装置34(HDD、DVD、DVD−RW、CD等)を付加することによって、第1実施例の装置のようにリアルタイムで視聴できることに加えて、ネットワークからの入力された動画コンテンツ等のインターネットストリーミングの動画・音声は、蓄積装置34にダウンロードし、また放送系のコンテンツは予約録画などにより蓄積装置34に圧縮した動画・音声として記録することにより、蓄積装置34にインターネット11からのコンテンツと放送系の番組を一緒に蓄積することができ、時間を問わずにインターネット系と放送系の両方のコンテンツを楽しむことができるようになる。
【0040】
蓄積装置34に蓄積されている動画・音声データを再生する際には、放送コンテンツ、インターネットコンテンツともに、蓄積装置34より呼び出されたデータは、PCIバス33を介してDSP25に送られ、DSP25はデコーダーとして機能することによって、MPEG2若しくはMPEG4などの圧縮されているフォーマットに応じてデコード処理を行い、表示装置17に出力して、画像と音声を再生する。
【0041】
本発明は、以上の説明から明らかなように、テレビジョン放送のコンテンツのみならず、インターネット上の映像(動画)や音楽のコンテンツを同じテレビジョン受信装置で、従来のテレビジョン受信機の操作感覚で再生表示することができるものである。
【0042】
本発明のテレビジョン受信装置がテレビジョンの良好な操作性と、パーソナルコンピュータのデータ処理能力の両方を兼ね備えた統合型テレビジョン受信装置といえるのは、デジタル信号の加工を行うためにデジタル信号処理装置25(DSP)を備え、該デジタル信号処理装置25に、インターネット系の入力ソースの処理と、放送系の入力ソースの処理を行うようにした点にある。
【0043】
デジタル信号処理装置25は、放送系で一般的に用いられているMPEG方式ばかりでなく、インターネット系で用いられているインターネットストリーミングの圧縮やその他各種の圧縮フォーマットに応じて、ハードウエアを追加することなく、デコード・エンコードの処理、圧縮・伸長処理を行うことができるものである。
【0044】
以下に、デジタル信号処理装置25の処理の詳細を説明する。図4は、本発明の第2の実施例の構成に対応したデジタル信号処理装置のマルチコーディク処理を示すブロック図であり、第1の実施例の場合も、蓄積制御の以外は同様の処理を行うものであるため、第2の実施例に基づいて説明する。
【0045】
デジタル信号処理装置25は、本発明の場合、マルチコーデック処理装置としての機能を有していることが特徴となるものである。
マルチコーデック処理装置としてのデジタル信号処理装置25は、複数の処理機能(MPEG2形式のソースのエンコード・デコード処理、MPEG4形式のソースのエンコード処理、ストリーミング形式のソースのデコード処理や、種々の入力ソースのデータ形式によるエンコード・デコード処理)が、入力ソースのデータ形式に応じて、プログラマブルに切換えられることに特徴を有している。
【0046】
つまり、本発明は、インターネットストリーミングの動画・音声の処理、及び放送系のアナログ及びデジタル放送の動画、音声の処理をも統合して、マルチコーデック処理装置としてのデジタル信号処理装置25によって、種々の画像音声圧縮フォーマットに対応したエンコード、デコード処理をプログラマブルにしたことを特徴とする。
入力ソースのデータ形式に応じて、タスクを切り替えることにより、上記のようにシンプルな構成で、インターネットの動画・音声のコンテンツ及び放送系のコンテンツの視聴が可能となるものである。
【0047】
なお、以下の説明では、マルチコーデック処理装置としてのデジタル信号処理装置25を、第1の実施例及び第2の実施例の場合と同様に、DSP25と略記する。
【0048】
図4に示されているように、DSP25は、高速LAN15、アナログ放送用のメインチューナ21、サブチューナ22、BS/CS放送用デジタルチューナ23からの信号が入力され、データ形式を判別してマルチコーデック処理を行い、所定の機器に出力される。
リモコン27からの信号は、CPU31がホストCPUとして機能し、DSP25を制御し、必要なマルチコーデック処理を行わせることになる。
DSP25と、蓄積制御部30として示した、CPU31、RAM32、蓄積装置34は、PCIバス33(図4には、図示なし)を介して接続され、本実施例の場合、特に各入力されたソースの蓄積処理の際に機能し、各種データ信号が入出力される。
NTSC方式エンコーダ及び音声出力手段を備える画像処理回路26には、表示されるべき画像信号、音声信号が、DSP25から出力される。
【0049】
マルチコーデック処理を、以下に、詳細に説明する。
まず、入力ソースがデジタル放送信号の場合、ソース(MPEG2形式)がデジタルチューナ23に入力され、フロントエンド部にて復調された後に、DSP25に入力される。DSP25は、復調された信号が入力されると、自動的に入力信号のデータ形式を判別し、デジタル圧縮デコード処理を行い、デコードされた信号を画像信号処理回路30に出力し、画像信号処理回路30は、画像処理を行ってから表示装置17に送信し、表示されることとなる。
【0050】
入力ソースがインターネットからのストリーミングコンテンツの場合、高速LAN15から入力された信号は、DSP25に入力される。DSP25は、ストリーミング形式であることを判別し、ストリーミング圧縮フォーマットに応じてストリーミングデコード処理を行った後に、画像信号処理回路30に出力し、以下上記と同様の処理がなされてから、表示装置17に送られ、表示されることとなる。
【0051】
蓄積制御の場合は、インターネット系の入力ソースは、そのままPCIバス33を介して、蓄積装置34にCPU31に制御されて、書き込み処理がなされ、蓄積される。
【0052】
放送系の入力ソースは、アナログ放送の場合はチューナ21で復調されたベースバンド信号はAVスイッチ24に入った後にDSP25に入力され、DSP25によってMPEG2やMPEG4などのデジタル圧縮フォーマットにてエンコードされ、PCIバス26を介してCPU31に制御されて蓄積装置34に、書き込み処理がなされ、蓄積される。
デジタル放送の場合は、デジタルチューナ23で復調され、デコード前の信号がPCIバスに送られて、CPU31に制御されて蓄積装置34に、書き込み処理がなされ、蓄積される。
【0053】
蓄積装置34に蓄積されている動画・音声データを再生する際には、放送コンテンツ、インターネットコンテンツともに、蓄積装置34より呼び出されたデータは、PCIバス33を介してDSP25に送られ、DSP25はデコーダーとして機能することによって、MPEG2若しくはMPEG4などの圧縮されているフォーマットに応じてデコード処理を行い、表示装置17に出力して、画像と音声を再生する。
【0054】
以上のように、本発明は、デジタル信号処理装置25を備えたメディア受信装置より、放送系で一般的に用いられているMPEG方式ばかりでなく、インターネット系で用いられているインターネットストリーミングの圧縮やその他各種の圧縮フォーマットに応じて、ハードウエアを追加することなく、デコード・エンコードの処理、圧縮・伸縮処理を行うことができるものである。
【0055】
さらに、ハードディスクや記録可能なDVD等のデジタル蓄積装置34を合わせて組み入れることにより、放送とインターネットの両方のコンテンツを合わせて蓄積することで、入力ソースにとらわれることなく、また時間の制約も考慮することなく、再生が行えるものである。
【0056】
【発明の効果】
本発明は、ブロードバンド接続をテレビジョン受信装置で容易に可能とするとともに、インターネットストリーミングデータとして配信されているコンテンツを容易に視聴することができる。
さらに、テレビジョン放送とインターネットの映像・音楽のコンテンツをシームレスに視聴することができるものである。
【0057】
本発明は、テレビジョンの良好な操作性と、パーソナルコンピュータのデータ処理能力の両方を兼ね備えた統合型テレビジョン受信装置を提供することができる。
【0058】
本発明は、マルチコーデック処理装置を備えたため、テレビジョン放送系で一般的に用いられているMPEG方式ばかりでなく、インターネット系で用いられているインターネットストリーミングの圧縮やその他各種の圧縮フォーマットに応じて、ハードウエアを追加することなく、デコード・エンコードの処理、圧縮・伸長の処理を行うよう構成されているので、従来の装置と比べ、高価なCPUやメモリを備える必要がないため、大幅な装置の簡略化を実現するものである。
また、この場合、ホストCPUは、入力ソースの信号処理に直接関与しないために、安定した高画質でのコンテンツ視聴が可能となる。
【0059】
また、ハードディスクや記録可能なDVD等の蓄積装置34を合わせて組み入れることにより、放送とインターネットの両方のコンテンツを合わせて蓄積することで、入力ソースにとらわれることなく、また時間の制約も考慮することなく、コンテンツ視聴に対する自由度を大きく広げることが可能となる。
さらに、この場合、DSPが圧縮処理も行えるために、第1の実施例のシステムに大幅な追加をすることなく、蓄積装置の追加をすることだけで、第2実施例のシステムが実現可能となり、大幅なコスト削減や商品のバリエーション展開などに貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビジョン受信装置の構成例を示すブロック図。
【図2】本発明のメディア受信装置の第1の実施例を示すブロック図。
【図3】本発明の第2の実施例の構成を示すブロック図。
【図4】本発明の第2の実施例の構成に対応したデジタル信号処理装置のマルチコーディク処理を示すブロック図。
【図5】特許文献1に記載されているテレビジョン受像機の構成を示すブロック図。
【図6】従来のインターネットストリーミング受信機能を有するパーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図。
【図7】従来のテレビ放送受信機能とインターネットストリーミング受信機能の両方を実現する場合テレビシステムを示すブロック図。
【符号の説明】
10 テレビジョン受信装置、 11 インターネット、12 アンテナ、
13 ネットワーク接続部、14 LAN用スイッチ、
15 LAN用ケーブル、
17 大型プラズマパネル、液晶パネル等の表示装置、
20 メディア受信装置、 21 アナログ放送用のメインチューナ、
22 サブチューナ、 23 BS/CS放送用デジタルチューナ、
24 AVスイッチ、 25 デジタル信号処理装置、 26 画像処理回路
27 リモコン、 30 蓄積制御部、 31 CPU、 32 主記憶装置
33 PCIバス、 34 デジタル蓄積装置、
【発明が属する技術分野】
本発明は、通常のテレビジョン放送受信機能に加えて、ブロードバンドネットワークにより配信されてくる映像、音声、データなどの各種デジタル圧縮されているコンテンツを受信し、そのままリアルタイムにて圧縮伸長して再生する機能を有するテレビジョン受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータ(以下パソコンという)の普及やADSL、光ファイバ等による通信速度の大幅な向上により、インターネットを利用して、文字などの電子メールによるものから、画像や音の情報も送信されるようになり、テキストデータ、音声、静止画のみならず動画情報を送信したり受信したりすることが盛んに行われるようになっている。
【0003】
一方、このようなインターネットによる情報の閲覧には、パソコンを持ったユーザがインターネット閲覧用ソフトを使用して見るしかなかった。
しかし、パソコンの操作は、ユーザインターフェイスの改善により、かなり容易になったとはいえ、単に、インターネットによる情報を手軽に閲覧したいだけである層の人々には、パソコンの操作はかなり負担のかかるものである。
【0004】
そこで、一般家庭にあるテレビジョン受像機をディスプレイの代わりに用いて、インターネットの情報を閲覧することが考えられ、インターネット受信装置を内蔵したテレビジョン受像機も販売されている。
このインターネット受信装置を内蔵したテレビジョン受像機を使用すれば、パソコンを購入しなくても良く、インターネットの情報を見ないときには、テレビジョン受像機の機能として働くために、上述したようなユーザにとっては、パソコンより操作の容易なテレビジョンのインターフェイスを利用してのインターネットの閲覧は非常に容易なものとなる。
【0005】
また、放送衛星や通信衛星を利用したテレビジョン放送信号をデジタル伝送するデジタル放送が普及してきている。また、地上波デジタル放送もまもなく開始される状況にある。
【0006】
このようなデジタル放送では、例えば放送番組の内容に関連した選択肢を提示して視聴者の選択を促すような制御用のスクリプトを伝送する等、映像/音声だけではなく、他の多様な種類のデータも伝送することが可能である。
このようなデータ放送は、例えば、モノメディアを操作すると、番組関連情報のURLにハイパーリンクするようになっており、リンクしたWWWページを表示するようになっている。これに対応するテレビ放送受信装置としては、データ放送のコンテンツを閲覧する機能と、インターネットに接続してHTMLで記述されたWWWページを閲覧する機能とを備えている。
そして、上述のようにしてデータ放送のコンテンツに対する操作を視聴者であるユーザが行うようにすれば、インターネット上にアップロードされている番組内容に関連した情報(番組関連情報)を取得することが容易に可能となる。
【0007】
また、インターネットでVHS並の動画を配信する、コンテンツ配信網も整備されつつある。ケーブルテレビ、ADSLや光ファイバを使用したインターネット回線といったリアルタイムに大量のデータを送信しなければならない動画像のストリーム配信に対応できるブロードバンド回線が整備される中、テレビ局各社が動画をインターネットで配信するサービスを始めるなど、急速に普及しつつある。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−204403号公報
【特許文献2】
特開平10−27087号公報
【0009】
特許文献1に記載されているテレビジョン受像機は、図5に示すように、テレビジョン放送あるいは外部映像入力からの映像信号を選択する場合は、操作部109を操作して、チューナあるいは外部映像入力を選択する選択信号をCPU108に送り、チューナーや外部映像入力からの映像信号が映像信号処理回路101を介してCPU108の制御下により信号切替回路102にて切替選択し、電話回線からデジタルデータを受信する場合は、操作部109を用いて、電話側の信号を選択するための信号をCPU108に送り、CPU108はモデム107に対してサーバーと電話回線を接続するようシリアル通信を行い、サーバーに電話回線を接続した場合は、モデム107からのデジタルデータが映像変換処理回路106にて映像信号に変換後、信号切替回路102に入力され、CPU108は信号切替回路102を映像変換処理回路106側に切替え、信号切替回路102から出力された映像信号は映像調整回路103を介し、CRT105により電話回線を通して入手したデジタルデータに基づいた映像を画面に表示するようにしたものである。
【0010】
特許文献2に記載されているインターネット受信機内蔵テレビジョン受像機は、テレビジョン受像機に通信インターフェース、モデム処理部、メイン処理部、グラフィックコントローラを備えたインターネット処理部を備え、ユーザがテレビジョン画面とインターネット画面を切り換えてそれぞれの画面を見ることができるというものである。
特許文献1、特許文献2に記載されているテレビジョン受像機は、いずれも、単に、TV放送用受信機にインターネット端末(パーソナルコンピュータ)を組み合わせた装置であるが、ブロードバンド対応のコンテンツ配信受信に対応するものではなかった。
【0011】
従来のインターネットストリーミング受信機能を有するパーソナルコンピュータは、図6に示すように、インターネットからのストリーミング動画、音声信号は、インターネット回線と接続されているイーサネット(登録商標)207より入力され、ノースブリッジ(CPUやメモリー、PCIバスやAGPの間で行われるデータのやり取りを制御するPCIシステムコントローラーチップ。)203、サウスブリッジ(PCIバスとISAバスを接続するPCI/ISAブリッジチップ)202を介してホストCPU201にてデコードの処理がなされ、画像・音声データはエンコーダ205を介してディスプレイに出力され、ディスプレイに表示され、音声データは、音声出力手段206を介してスピーカ等に出力される。また、これらのデータの記憶装置として、ハードディスクドライブ装置208、DVDドライブ装置209等が設置される場合もある。
【0012】
テレビ放送受信機能とインターネットストリーミング受信機能の両方を実現する場合の従来システム例を、図7に示す。インターネットストリーミング受信装置については、図6と同様の機能のものは、同一の図番で示されている。
インターネット回線と接続されているイーサネット(登録商標)207より入力されるインターネットストリーミング動画信号、音声信号は、ホストCPU201にてデコード処理され、SWブロック210に送られ、また、放送受信されたコンテンツについては、アナログチューナ301から出力されるアナログ放送の場合は復調された出力がSWブロック210に出力され、またデジタルチューナ302から出力されるデジタル放送の場合はフロントエンドプロセッサ303、デジタル圧縮の伸長デバイス(MPEGデコーダー)304のプロセスを通った後にSWブロック210に送られ、ユーザーの選択によりSWブロック210の出力がディスプレイに表示される。
【0013】
また、ハードディスク装置などの蓄積装置208、209を持つ場合には、アナログ放送信号の場合は、デジタル圧縮デバイス(MPEGエンコーダ)305が必要になり、圧縮された信号がブリッジ203を介して蓄積装置208、209に送られる。またデジタル放送の場合は圧縮されたまま、ブリッジ203を介して蓄積装置208、209に送られる。
【0014】
このように、従来の技術では、一般にインターネットからの信号の処理はPCが持つ機能により行い、放送の信号の処理はTVの技術をベースに、それらを併せ持つ装置を作る場合には、特許文献1、特許文献2にも示されているように、両者を物理的に足し合わせるようなシステム構成となっていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような、従来技術の場合、次のような問題点があった。
(1)インターネットのストリーミングデータは圧縮されているレートが高いほど画質がよくなるが、表示能力の高い表示装置で、動画コンテンツを視聴しようとすると、デジタル動画は時間あたりのデータ量が膨大であるため、受信側のハードウェアの負担は大変なものがある。
【0016】
パーソナルコンピュータによって、この動画コンテンツを視聴しようとすると、専用のソフトウェアを使用して表示させることになるが、ホストCPU201に依存してデコード処理が行われるために、ホストCPU201の性能に画質が大きく左右されることになり、また一般にホストCPU201はユーザーインターフェイスなどのほかの処理も行うために、他の処理を実行中にストリーミング画像が途切れたり、コマ落ちが生じたり、また画質が劣化するなどの問題が生じる場合がある。また画質のよいストリーミング動画を再生するためには、数ギガクラスの高価なCPU、大容量のメモリが必要となり、ハードウェア自体もかなり高価なものが必要となる。さらに、現在のパーソナルコンピュータは、テレビジョン受像機と比べると、その設定、操作にかなりの知識を必要とし、誰でも容易に動画コンテンツを視聴できるとは言い難いものであった。
【0017】
(2)放送系の信号処理は、一般にアナログTVやデジタルTVで用いられているシステムが用いられる。よって、インターネットと放送の両方の動画、音声の視聴のための統合型テレビジョン受信装置を実現しようとする場合、従来のTVやデジタルTV相当のハードウエアがシステムの中にそれぞれ必要とされることとなる。
【0018】
このように、従来技術で実現しようとすると、問題点(1)、(2)ともに、ハードウェアが高価とならざるを得ず、コスト増加につながる。
【0019】
本発明は、ブロードバンド接続を容易にできるとともに、インターネットストリーミングの視聴を容易に高画質でもって可能にし、しかもTV放送とインターネットの映像・音楽のコンテンツをシームレスに視聴することのできるテレビジョン受信装置を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は、テレビジョン放送のアナログ信号、デジタル信号を受信する放送受信手段と、ブロードバンドネットワークの配信コンテンツのデジタル信号を受信するコンテンツ受信手段と、上記2つの受信手段が受信したアナログ信号、デジタル信号を圧縮・伸長処理、及びエンコード・デコード処理をし、表示用信号を出力するマルチコーデック処理手段と、上記マルチコーデック処理手段から出力される表示用信号を調整処理し、表示手段に出力する画像処理手段と、上記画像処理手段からの出力された画像信号を表示する表示手段とから構成される。
【0021】
さらに、第2の発明は、テレビジョン放送のアナログ信号、デジタル信号を受信する放送受信手段と、ブロードバンドネットワークの配信コンテンツのデジタル信号を受信するコンテンツ受信手段と、上記2つの受信手段が受信したアナログ信号、デジタル信号を圧縮・伸長処理、及びエンコード・デコード処理をし、表示用信号及び蓄積用信号を出力するマルチコーデック処理手段と、上記マルチコーデック処理手段から出力される表示用信号を調整処理し、表示手段に出力する画像処理手段と、上記画像処理手段からの出力された画像信号を表示する表示手段と、上記デジタル信号処理手段によって出力された蓄積用信号を蓄積手段に蓄積/再生処理を行う蓄積制御手段とから構成される。
【0022】
そして、上記マルチコーデック処理手段は、受信された各種信号のデータ形式に応じて、該信号のエンコード・デコードをプログラマブルに切換えて実行する。
また、上記受信される信号の形式は、MPEG形式及びストリーミング形式である。
さらに、上記マルチコーデック処理手段は、デジタル信号プロセッサである。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の態様の第1の実施例を、図1、図2に基づいて、以下に説明する。
図1は、通常のTV放送受信機能に加えて、ブロードバンドネットワークにより配信されてくる映像、音声、データなどの各種デジタル圧縮されているコンテンツを受信し、そのままリアルタイムにて圧縮伸長して再生することのできるテレビジョン受信装置の構成例を示すブロック図である。
【0024】
本発明のテレビジョン受信装置10(以下、受信装置10という。)は、インターネット11と接続され、ブロードバンド対応のモデム等のネットワーク接続部13、家庭内LANを形成するLAN用スイッチ(ハブ)14、LAN用ケーブル15、及びメディア受信装置20と接続された大型プラズマパネル、液晶パネル等の表示装置17、テレビジョン放送受信用のアンテナ12、及び必要であればLANケーブル15によりパーソナルコンピュータ16が接続されている。
【0025】
実施例において、受信装置10は、アナログ放送、デジタル放送とアンテナ(無線、又は有線であってもよい。)12を介して接続されている。
さらに、この実施例において、受信装置10は、インターネット(ISP、プロバイダ)11とインターネットのバックボーン回線としての広域情報通信網(WAN、wide area network )による高速回線によって、ネットワーク接続部13を介して接続されている。高速回線としては、例えば、ADSL(加入者電話回線を使って高速データ通信を可能とする通信方式、asymmetric digital subscriber line)、FTTH(光ファイバを用いて個々の家庭に敷設される高速デジタル通信網、fiber to the home)、ISDN(サービス総合デジタル網、integrated services digital network)などがある。ネットワーク接続部13としては、ブロードバンド対応モデムの他、ブロードバンド対応ルータ、ターミナル・アダプタ等、通信方式により種々のものが使用されている。
表示装置17は、図1、2には、PDP(プラズマディスプレイパネル)として示しているが、大型の表示装置が望ましく、LCDパネル(液晶ディスプレイパネル)や、CRTディスプレイ(ブラウン管ディスプレイ)でもよい。
【0026】
インターネット11から受信されるデータは、ネットワーク接続部13、LAN用スイッチ14を介して、LAN用ケーブル15により、メディア受信装置20に送られ、アンテナ12からの放送用データも、同様に、メディア受信装置20に送られる。
【0027】
受信装置10では、インターネットストリーミングの動画、音声の処理、及び放送系のアナログ及びデジタル放送の動画、音声の処理を統合して、メディア受信装置20によって行う。メディア受信装置20は、アナログ・デジタル放送の画像・音声とインターネットの配信コンテンツの種々の画像・音声圧縮フォーマットに対応したエンコード、デコード処理を、行えるように構成されているもので、必要に応じてタスクを切り替えることにより、インターネットの動画、音声のコンテンツ及び放送系のコンテンツの視聴ができるようにされている。
【0028】
図2は、本発明のメディア受信装置20の第1の実施例を示すブロック図である。
メディア受信装置20は、アナログ放送用のメインチューナ21、データ放送用のサブチューナ22、BS/CS放送・地上波デジタル放送用デジタルチューナ23、AVスイッチ24、マルチコーデック処理を行うデジタル信号処理装置25(以下、「DSP」という、)、画像処理装置26から構成されている。
画像処理装置26は、デジタルコンポーネントプロセッサ(DCP)やデジタルインターフェイス(TMDS、DVI)を備えている。
【0029】
本発明のデジタル信号処理装置25は、デジタル信号の加工を行うためのマイクロプロセッサーであるデジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor)を、特に、アナログ・デジタル放送の画像・音声や、インターネットの配信コンテンツのメディアに対して、デコード・エンコード、圧縮・伸長等のデータ処理を行えるようにしたマルチコーデック処理装置である。
【0030】
入力ソースがアナログ放送信号の場合、メインチューナ21に入力後、ベースバンド信号に復調された後に、AVスイッチ24を通って、画像処理装置26に出力され、画像処理がなされてから、表示装置に出力され、表示される。
通常のCRT−TVの場合は、画像処理装置26によって画質改善処理がなされてから、偏向回路(図示なし)に出力されて、CRTディスプレイにより表示される。
【0031】
LCDやPDPなどの固定画素ディスプレイの場合は、画像処理装置26において、IP変換(インターレース・プログレッシブ変換)処理の後に、DVIなどのデジタルインターフェイスを介して、若しくは直接表示装置17に出力され、表示される。この処理は、従来のTVシステムと全く同様である。
【0032】
入力ソースがデジタル放送信号の場合、デジタルチューナ23に入力され、復調された後に、DSP25に入力され、デジタル圧縮デコード処理がなされ、アナログ信号と同様の処理がなされ、表示装置17に出力され、表示される。このデジタル放送の処理も、従来のデジタルTVシステムと同様である。
【0033】
入力ソースがインターネットからのストリーミングコンテンツの場合、イーサネット(登録商標)のような高速LAN15から入力された信号は、DSP25に入力され、ストリーミング圧縮フォーマットに応じてストリーミングデコード処理を行った後に、画像処理装置26により、従来の放送信号と同様のプロセスにて表示装置17に送られ、表示される。
【0034】
受信装置10は、上記のような構成を有しているため、従来のアナログ放送、デジタル放送に加え、インターネットからのストリーミングコンテンツをテレビジョンの受信と同様の操作感でリアルタイムに視聴することができ、装置自体も、パーソナルコンピュータに装備されているような、高価なCPU、メモリを必要とせず、安価なDSP25のみを装備することで実現できるもである。
【0035】
ユーザが本発明のテレビジョン受信受信装置10を受信するには、アナログ放送、デジタル放送の場合は、従来のテレビジョン受信機の視聴と全く同様の操作、例えばリモートコマンダを使用して行えばよい。
コンテンツ配信を視聴しようとする場合は、図示されていないリモートコマンダを使用して、コンテンツ配信先を設定登録し、その後は、登録されたコンテンツ配信先を選択するだけで、視聴できるようになる。
【0036】
図3は、本発明の第2の実施例を示すブロック図で、第1の実施例に加えて、蓄積装置34を備えた蓄積制御部30を備えたものである。
この図3において、メディア受信装置20は、アナログ放送用のメインチューナ21、サブチューナ22、BS/CS放送用デジタルチューナ23、AVスイッチ24、デジタル信号処理装置25、画像処理装置26、及びCPU31、主記憶装置32、PCIバス33、デジタル蓄積装置34から構成されている蓄積制御部30から構成されている。
【0037】
蓄積制御部30は、高速LAN15からの入力端子を備え、PCIバス33を介してDSP25、CPU31、蓄積装置34が接続されている。CPU31は、圧縮処理された入力ソースを、主記憶装置32を介して蓄積装置34に書き込み処理をして蓄積し、又、読み出し処理をして、DSP25に出力する。
【0038】
インターネット系の入力ソースは、そのままPCIバス33を介して、蓄積装置34にCPU31に制御されて、書き込み処理がなされ、蓄積される
放送系の入力ソースは、アナログ放送の場合はチューナ21で復調されたベースバンド信号はAVスイッチ24に入った後にDSP25に入り、DSP25によってMPEG2やMPEG4などのデジタル圧縮フォーマットにてエンコードされ、PCIバス26を介してCPU31に制御されて蓄積装置34に、書き込み処理がなされ、蓄積される。
デジタル放送の場合は、デジタルチューナ23で復調され、デコード前の信号がPCIバスに送られて、CPU31に制御されて蓄積装置34に、書き込み処理がなされ、蓄積される。
また、デコードされてアナログ信号になった状態でDSP25に送り、アナログ放送と同様にDSP25にてエンコードして蓄積装置に記録してもよい。
【0039】
メディア受信装置20に、ハードディスク、記録型DVDなどの蓄積装置34(HDD、DVD、DVD−RW、CD等)を付加することによって、第1実施例の装置のようにリアルタイムで視聴できることに加えて、ネットワークからの入力された動画コンテンツ等のインターネットストリーミングの動画・音声は、蓄積装置34にダウンロードし、また放送系のコンテンツは予約録画などにより蓄積装置34に圧縮した動画・音声として記録することにより、蓄積装置34にインターネット11からのコンテンツと放送系の番組を一緒に蓄積することができ、時間を問わずにインターネット系と放送系の両方のコンテンツを楽しむことができるようになる。
【0040】
蓄積装置34に蓄積されている動画・音声データを再生する際には、放送コンテンツ、インターネットコンテンツともに、蓄積装置34より呼び出されたデータは、PCIバス33を介してDSP25に送られ、DSP25はデコーダーとして機能することによって、MPEG2若しくはMPEG4などの圧縮されているフォーマットに応じてデコード処理を行い、表示装置17に出力して、画像と音声を再生する。
【0041】
本発明は、以上の説明から明らかなように、テレビジョン放送のコンテンツのみならず、インターネット上の映像(動画)や音楽のコンテンツを同じテレビジョン受信装置で、従来のテレビジョン受信機の操作感覚で再生表示することができるものである。
【0042】
本発明のテレビジョン受信装置がテレビジョンの良好な操作性と、パーソナルコンピュータのデータ処理能力の両方を兼ね備えた統合型テレビジョン受信装置といえるのは、デジタル信号の加工を行うためにデジタル信号処理装置25(DSP)を備え、該デジタル信号処理装置25に、インターネット系の入力ソースの処理と、放送系の入力ソースの処理を行うようにした点にある。
【0043】
デジタル信号処理装置25は、放送系で一般的に用いられているMPEG方式ばかりでなく、インターネット系で用いられているインターネットストリーミングの圧縮やその他各種の圧縮フォーマットに応じて、ハードウエアを追加することなく、デコード・エンコードの処理、圧縮・伸長処理を行うことができるものである。
【0044】
以下に、デジタル信号処理装置25の処理の詳細を説明する。図4は、本発明の第2の実施例の構成に対応したデジタル信号処理装置のマルチコーディク処理を示すブロック図であり、第1の実施例の場合も、蓄積制御の以外は同様の処理を行うものであるため、第2の実施例に基づいて説明する。
【0045】
デジタル信号処理装置25は、本発明の場合、マルチコーデック処理装置としての機能を有していることが特徴となるものである。
マルチコーデック処理装置としてのデジタル信号処理装置25は、複数の処理機能(MPEG2形式のソースのエンコード・デコード処理、MPEG4形式のソースのエンコード処理、ストリーミング形式のソースのデコード処理や、種々の入力ソースのデータ形式によるエンコード・デコード処理)が、入力ソースのデータ形式に応じて、プログラマブルに切換えられることに特徴を有している。
【0046】
つまり、本発明は、インターネットストリーミングの動画・音声の処理、及び放送系のアナログ及びデジタル放送の動画、音声の処理をも統合して、マルチコーデック処理装置としてのデジタル信号処理装置25によって、種々の画像音声圧縮フォーマットに対応したエンコード、デコード処理をプログラマブルにしたことを特徴とする。
入力ソースのデータ形式に応じて、タスクを切り替えることにより、上記のようにシンプルな構成で、インターネットの動画・音声のコンテンツ及び放送系のコンテンツの視聴が可能となるものである。
【0047】
なお、以下の説明では、マルチコーデック処理装置としてのデジタル信号処理装置25を、第1の実施例及び第2の実施例の場合と同様に、DSP25と略記する。
【0048】
図4に示されているように、DSP25は、高速LAN15、アナログ放送用のメインチューナ21、サブチューナ22、BS/CS放送用デジタルチューナ23からの信号が入力され、データ形式を判別してマルチコーデック処理を行い、所定の機器に出力される。
リモコン27からの信号は、CPU31がホストCPUとして機能し、DSP25を制御し、必要なマルチコーデック処理を行わせることになる。
DSP25と、蓄積制御部30として示した、CPU31、RAM32、蓄積装置34は、PCIバス33(図4には、図示なし)を介して接続され、本実施例の場合、特に各入力されたソースの蓄積処理の際に機能し、各種データ信号が入出力される。
NTSC方式エンコーダ及び音声出力手段を備える画像処理回路26には、表示されるべき画像信号、音声信号が、DSP25から出力される。
【0049】
マルチコーデック処理を、以下に、詳細に説明する。
まず、入力ソースがデジタル放送信号の場合、ソース(MPEG2形式)がデジタルチューナ23に入力され、フロントエンド部にて復調された後に、DSP25に入力される。DSP25は、復調された信号が入力されると、自動的に入力信号のデータ形式を判別し、デジタル圧縮デコード処理を行い、デコードされた信号を画像信号処理回路30に出力し、画像信号処理回路30は、画像処理を行ってから表示装置17に送信し、表示されることとなる。
【0050】
入力ソースがインターネットからのストリーミングコンテンツの場合、高速LAN15から入力された信号は、DSP25に入力される。DSP25は、ストリーミング形式であることを判別し、ストリーミング圧縮フォーマットに応じてストリーミングデコード処理を行った後に、画像信号処理回路30に出力し、以下上記と同様の処理がなされてから、表示装置17に送られ、表示されることとなる。
【0051】
蓄積制御の場合は、インターネット系の入力ソースは、そのままPCIバス33を介して、蓄積装置34にCPU31に制御されて、書き込み処理がなされ、蓄積される。
【0052】
放送系の入力ソースは、アナログ放送の場合はチューナ21で復調されたベースバンド信号はAVスイッチ24に入った後にDSP25に入力され、DSP25によってMPEG2やMPEG4などのデジタル圧縮フォーマットにてエンコードされ、PCIバス26を介してCPU31に制御されて蓄積装置34に、書き込み処理がなされ、蓄積される。
デジタル放送の場合は、デジタルチューナ23で復調され、デコード前の信号がPCIバスに送られて、CPU31に制御されて蓄積装置34に、書き込み処理がなされ、蓄積される。
【0053】
蓄積装置34に蓄積されている動画・音声データを再生する際には、放送コンテンツ、インターネットコンテンツともに、蓄積装置34より呼び出されたデータは、PCIバス33を介してDSP25に送られ、DSP25はデコーダーとして機能することによって、MPEG2若しくはMPEG4などの圧縮されているフォーマットに応じてデコード処理を行い、表示装置17に出力して、画像と音声を再生する。
【0054】
以上のように、本発明は、デジタル信号処理装置25を備えたメディア受信装置より、放送系で一般的に用いられているMPEG方式ばかりでなく、インターネット系で用いられているインターネットストリーミングの圧縮やその他各種の圧縮フォーマットに応じて、ハードウエアを追加することなく、デコード・エンコードの処理、圧縮・伸縮処理を行うことができるものである。
【0055】
さらに、ハードディスクや記録可能なDVD等のデジタル蓄積装置34を合わせて組み入れることにより、放送とインターネットの両方のコンテンツを合わせて蓄積することで、入力ソースにとらわれることなく、また時間の制約も考慮することなく、再生が行えるものである。
【0056】
【発明の効果】
本発明は、ブロードバンド接続をテレビジョン受信装置で容易に可能とするとともに、インターネットストリーミングデータとして配信されているコンテンツを容易に視聴することができる。
さらに、テレビジョン放送とインターネットの映像・音楽のコンテンツをシームレスに視聴することができるものである。
【0057】
本発明は、テレビジョンの良好な操作性と、パーソナルコンピュータのデータ処理能力の両方を兼ね備えた統合型テレビジョン受信装置を提供することができる。
【0058】
本発明は、マルチコーデック処理装置を備えたため、テレビジョン放送系で一般的に用いられているMPEG方式ばかりでなく、インターネット系で用いられているインターネットストリーミングの圧縮やその他各種の圧縮フォーマットに応じて、ハードウエアを追加することなく、デコード・エンコードの処理、圧縮・伸長の処理を行うよう構成されているので、従来の装置と比べ、高価なCPUやメモリを備える必要がないため、大幅な装置の簡略化を実現するものである。
また、この場合、ホストCPUは、入力ソースの信号処理に直接関与しないために、安定した高画質でのコンテンツ視聴が可能となる。
【0059】
また、ハードディスクや記録可能なDVD等の蓄積装置34を合わせて組み入れることにより、放送とインターネットの両方のコンテンツを合わせて蓄積することで、入力ソースにとらわれることなく、また時間の制約も考慮することなく、コンテンツ視聴に対する自由度を大きく広げることが可能となる。
さらに、この場合、DSPが圧縮処理も行えるために、第1の実施例のシステムに大幅な追加をすることなく、蓄積装置の追加をすることだけで、第2実施例のシステムが実現可能となり、大幅なコスト削減や商品のバリエーション展開などに貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビジョン受信装置の構成例を示すブロック図。
【図2】本発明のメディア受信装置の第1の実施例を示すブロック図。
【図3】本発明の第2の実施例の構成を示すブロック図。
【図4】本発明の第2の実施例の構成に対応したデジタル信号処理装置のマルチコーディク処理を示すブロック図。
【図5】特許文献1に記載されているテレビジョン受像機の構成を示すブロック図。
【図6】従来のインターネットストリーミング受信機能を有するパーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図。
【図7】従来のテレビ放送受信機能とインターネットストリーミング受信機能の両方を実現する場合テレビシステムを示すブロック図。
【符号の説明】
10 テレビジョン受信装置、 11 インターネット、12 アンテナ、
13 ネットワーク接続部、14 LAN用スイッチ、
15 LAN用ケーブル、
17 大型プラズマパネル、液晶パネル等の表示装置、
20 メディア受信装置、 21 アナログ放送用のメインチューナ、
22 サブチューナ、 23 BS/CS放送用デジタルチューナ、
24 AVスイッチ、 25 デジタル信号処理装置、 26 画像処理回路
27 リモコン、 30 蓄積制御部、 31 CPU、 32 主記憶装置
33 PCIバス、 34 デジタル蓄積装置、
Claims (5)
- テレビジョン放送のアナログ信号、デジタル信号を受信する放送受信手段と、
ブロードバンドネットワークの配信コンテンツのデジタル信号を受信するコンテンツ受信手段と、
上記2つの受信手段が受信したアナログ信号、デジタル信号を圧縮・伸長処理、及びエンコード・デコード処理をし、表示用信号を出力するマルチコーデック処理手段と、
上記マルチコーデック処理手段から出力される表示用信号を調整処理し、表示手段に出力する画像処理手段と、
上記画像処理手段からの出力された画像信号を表示する表示手段と
からなることを特徴とするテレビジョン受信装置。 - テレビジョン放送のアナログ信号、デジタル信号を受信する放送受信手段と、
ブロードバンドネットワークの配信コンテンツのデジタル信号を受信するコンテンツ受信手段と、
上記2つの受信手段が受信したアナログ信号、デジタル信号を圧縮・伸長処理、及びエンコード・デコード処理をし、表示用信号及び蓄積用信号を出力するマルチコーデック処理手段と、
上記マルチコーデック処理手段から出力される表示用信号を調整処理し、表示手段に出力する画像処理手段と、
上記画像処理手段からの出力された画像信号を表示する表示手段と、
上記デジタル信号処理手段によって出力された蓄積用信号を蓄積手段に蓄積/再生処理を行う蓄積制御手段と
からなることを特徴とするテレビジョン受信装置。 - 上記マルチコーデック処理手段は、受信された各種信号のデータ形式に応じて、該信号のエンコード・デコードをプログラマブルに切換えて実行することを特徴とする請求項1又は2に記載のテレビジョン受信装置。
- 上記受信される信号の形式は、MPEG形式及びストリーミング形式であることを特徴とする請求項1又は2に記載のテレビジョン受信装置。
- 上記マルチコーデック処理手段は、デジタル信号プロセッサであることを特徴とする請求項1又は2に記載のテレビジョン受信装置。
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Cited By (7)
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