JP2004312420A - 画像読み取り装置の画像処理方法 - Google Patents
画像読み取り装置の画像処理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004312420A JP2004312420A JP2003103824A JP2003103824A JP2004312420A JP 2004312420 A JP2004312420 A JP 2004312420A JP 2003103824 A JP2003103824 A JP 2003103824A JP 2003103824 A JP2003103824 A JP 2003103824A JP 2004312420 A JP2004312420 A JP 2004312420A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image data
- image
- data
- reading
- document
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Image Input (AREA)
- Editing Of Facsimile Originals (AREA)
Abstract
【課題】原稿を光学的に読み取って生成する画像データをホスト装置に提供する画像読み取り装置が実行する画像データ処理方法において、画像処理に要するメモリ領域を最小に保ちつつ、画像データ相互の構成を保持させる画像データ処理方法を提供する。
【解決手段】原稿を読み取った画像データが白紙データであると判定されれば、当該画像データをスキップページマーカに置換して保存する。
【選択図】 図1
【解決手段】原稿を読み取った画像データが白紙データであると判定されれば、当該画像データをスキップページマーカに置換して保存する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、原稿を読み取って生成する画像データをホスト装置に提供する画像読み取り装置が実行する画像データ処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、画像読み取り装置が読み取った複数個数の画像データより、白紙を読み取った白紙データを削除するという技術思想は、公知のものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−73294号公報
【0004】
ここで、この発明にかかる以下に示す用語の、ここで適用する定義とその技術的な背景とを述べて、その内包する概念を明確にする。
【0005】
白紙データは、読み取りの対象とする画像が存在せず全面が白紙の原稿を読み取った画像データである。原稿を読み取った画像データが白紙データであるか否かの判定方法としては、例えば白画素の読み取り面内における割合を規定したり、階調差や色相差が規定値より大きい部分を輪郭として残して残った輪郭情報の大きさが規定値を超えていれば当該読み取り面が白紙であったと判定するなどがある。
【0006】
当然のことながら、白紙データは画像データとしては空っぽのデータであり、データファイルのメモリ容量を浪費する要素である。
【0007】
図4ないし図7に基づいて、従来の技術による画像読み取り装置が画像データを生成してホスト装置に提供する画像データ処理の方法を説明する。
【0008】
図4は画像読み取り装置の主要部を示したものである。画像読み取り装置1は当該装置内を定速で搬送する原稿2の表面を読み取る第1の画像読み取り手段であるA面読み取りユニット11と、前記の原稿2の裏面を読み取る第2の画像読み取り手段であるB面読み取りユニット12とを備える。
【0009】
前記の原稿2は当該画像読み取り装置1に備えるホッパ等に積載する中から順次1枚ずつ引き出されて装置内を定速で搬送され、A面読み取りユニット11が当該原稿2の表面を読み取り、引き続きB面読み取りユニット12が裏面を読み取り、読み取った後の原稿2は装置外に排出される。
【0010】
図5に基づいて、従来の技術によって実行する画像データの処理を説明する。
【0011】
図5(a)に示すごとく、1枚目から5枚目にいたる5枚の原稿を当該画像読み取り装置に読み取らせる。
【0012】
図5(b)に示すごとく、1枚目から5枚目にいたる5枚の原稿のA面およびB面を読み取った画像データにおいて、2枚目のB面および5枚目のB面が白紙データであった。
【0013】
すなわちここに示す例では、読み取りの対象とする原稿の2枚目のB面と5枚目のB面とが白紙である。
【0014】
図5(c)に示すごとく、前記の画像データを保存する際に、白紙データを削除する。すなわちここで保存される画像データは、1枚目のA面をデータ1とし、B面をデータ2とし、2枚目のA面をデータ3とし、3枚目のA面をデータ4とし、B面をデータ5とし、4枚目のA面をデータ6とし、B面をデータ7とし、5枚目のA面をデータ8とし、合計8個のデータをもって前記の5枚の原稿の表裏両面を読み取った画像データとする。
【0015】
前記のごとく保存する画像データより白紙データを削除することによって、メモリの無駄が削減されるが、画像データ相互間の関連を示す情報としては当該画像データの並ぶ順番以外の情報は存在せず、当該8個のデータは元来の状態が5枚の原稿から読み取ったものであったという情報を示すものは残っていない。
【0016】
図6および図7に基づいて、当該画像読み取り装置が画像データを処理する方法の手順を説明する。
【0017】
図6に示すブロック図を説明する。画像読み取り装置B01はホスト装置B05に接続して、当該画像読み取り装置B05で生成する画像データをホスト装置B05に提供する。
【0018】
前記の画像読み取り装置B01は既に図4に基づいて説明した構成を持つ装置であり、原稿送り機構B13とA面読み取り部B14およびB面読み取り部B15を有し、演算制御部B11が当該画像読み取り装置B01の制御を行ない、通信制御部B12が画像データをホスト装置B05に転送する。
【0019】
前記のホスト装置B05では前記の画像読み取り装置B01を接続する際に搭載したドライバプログラムB51を備え、白紙認識部B53によって前記の画像読み取り装置B01より転送を受けた画像データより白紙データを判別する。
【0020】
図7に示すフローチャートに基づいて、画像データ処理の手順を説明する。手順の各ステップの説明に引用する符号は、前記の図6による。
【0021】
ステップS51で、画像読み取り装置B01に備える原稿送り機構B13は演算制御部B11に指示に従って読み取りの対象とする原稿を抽出して装置内を搬送する。
【0022】
ステップS52でA面読み取り部B14は原稿のおもて面であるA面を読み取り、ステップS53に進んでB面読み取り部B15は原稿のうら面であるB面を読み取る。
【0023】
ステップS54で、演算制御部B11はA面を読み取った出力データよりA面の画像データを生成し、B面を読み取った出力データよりB面の画像データを生成する。
【0024】
ステップS55で、通信制御部B12は前記のA面の画像データおよびB面の画像データをホスト装置B05に転送する。
【0025】
ステップS56でホスト装置B05はドライバプログラムB51において画像データの転送を受け、ステップS57に進んで受信した画像データが白紙データを含んでいるか否かを白紙認識部B53がチェックする。
【0026】
ステップS58で当該画像データが白紙データを含んでいれば、ステップS59に進んで前記の白紙データを削除し、さらにステップS60に進んで画像データを保存する。
【0027】
前記のステップS58で当該画像データが白紙データを含んでいなければ、ステップS60に進んで当該画像データをそのまま保存する。
【0028】
ステップS61で継続して読み取る原稿がある場合は、ステップS51に戻って後続の読み取り原稿を搬送する。
【0029】
前記のステップS61で継続して読み取る原稿がない場合は、当該画像データ処理を終了する。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
上述したごとく、従来の技術において連続して原稿の表裏を読み取った画像データより白紙データ部分を削除することによって画像データを処理するのに必要なメモリ容量は削減できるが、同一原稿の表裏に関する情報など個々の画像データ相互間の位置関係を規定する情報に欠落を生じる。
【0031】
これより、この発明は、以上の問題点(あるいは欠点)を解消すべくなされたものであって、白紙データ部分を削除しながらも同一原稿の表裏関係の情報など個々の画像データ相互間の位置関係を規定する情報を保持する画像処理方法を実現することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】
前記の問題を解決するために、この発明では次に示す手段を取った。
【0033】
原稿の表面を読み取る第1の画像読み取り手段と、原稿の裏面を読み取る第2の画像読み取り手段とを備える画像読み取り装置の画像データ処理方法において、前記の第1の画像読み取り手段または第2の画像読み取り手段が読み取った画像データが白紙データであると判定すれば、当該画像データをスキップページマーカに置換して保存する。
【0034】
この手段を取ることによって、当該画像読み取り装置は、画像読み取り実行時の画像データの順番に関する情報を保持するという作用を得る。
【0035】
【発明の実施の形態】
図1ないし図4に基づいて、この発明の代表的な実施例による実施の形態を説明する。
【0036】
図4は画像読み取り装置の主要部を示したものである。前記の図4は従来の技術と共通の構成であり既に説明したので、ここではその説明の詳細は省略する。
【0037】
図1に基づいて、この発明によって実行する画像データの処理を説明する。
【0038】
図1(a)に示すごとく、1枚目から5枚目にいたる5枚の原稿を当該画像読み取り装置で読み取らせる。
【0039】
図1(b)に示すごとく、1枚目から5枚目にいたる5枚の原稿のA面およびB面を読み取った画像データにおいて、2枚目の原稿のB面および5枚目の原稿のB面が白紙データであった。すなわちここに示す例では読み取りの対象とした原稿の2枚目のB面および5枚目のB面が白紙であった。
【0040】
図1(c)に示すごとく、前記の画像データを保存する際に、白紙データをスキップページマーカに置換する。すなわちここで保存される画像データは10個のデータであるが、2枚目の原稿のB面および5枚目の原稿のB面に相当する画像データはスキップページマーカに置換されたので画像データとしては存在せず、画像データの保存に必要なメモリ容量を消費することがない。
【0041】
前記のごとく保存する画像データより白紙データをスキップページマーカに置換することによって、メモリの無駄が削減されるが、画像データ相互間の関連を示す情報としては前記の置換されたスキップページマーカが残っているので、常に原稿枚数の2倍の個数の画像データが認識される。
【0042】
これより1枚の原稿に2個の画像データを引き当て、それぞれA面の画像およびB面の画像とすれば、メモリの無駄を削減しつつも原稿の構成に即した画像データを生成して保存することが可能となる。
【0043】
すなわちn枚目の原稿に対応する画像データは、常に(2n−1)番目の画像データが当該原稿のA面を読み取った画像データであり、2n番目の画像データが当該原稿のB面を読み取った画像データである。前記の順序に関する関係は、乱れることがない。
【0044】
図2および図3に基づいて、当該画像読み取り装置が画像データを処理する方法の手順を説明する。
【0045】
図2に示すブロック図を説明する。画像読み取り装置B01はホスト装置B05に接続して、当該画像読み取り装置B01で生成する画像データをホスト装置B02に提供する。
【0046】
前記の画像読み取り装置B01は既に図4に基づいて説明した構成を持つ装置であり、原稿送り機構B13と、A面読み取り部B14およびB面読み取り部B15を有し、演算制御部B11が当該画像読み取り装置B05の制御を行ない、通信制御部B12が画像データをホスト装置B02に転送する。
【0047】
前記のホスト装置B02では前記の画像読み取り装置B01を接続する際に搭載したドライバプログラムB21を備え、白紙認識部B23によって前記の画像読み取り装置B01より転送を受けた画像データより白紙データを判別し、データ変換部B22によって前記の白紙データと判別された画像データをスキップページマーカに置換する。
【0048】
図3に示すフローチャートに基づいて、画像データ処理の手順を説明する。手順の各ステップの説明に引用する符号は、前記の図2による。
【0049】
ステップS01で、画像読み取り装置B01に備える原稿送り機構B13は演算制御部B11に指示に従って読み取りの対象とする原稿を抽出して装置内を搬送する。
【0050】
ステップS02でA面読み取り部B14は原稿のおもて面であるA面を読み取り、ステップS03に進んでB面読み取り部B15は原稿のうら面であるB面を読み取る。
【0051】
ステップS04で、演算制御部B11はA面を読み取った出力データよりA面の画像データを生成し、B面を読み取った出力データよりB面の画像データを生成する。
【0052】
ステップS05で、通信制御部B12は前記のA面の画像データおよびB面の画像データをホスト装置B02に転送する。
【0053】
ステップS06でホスト装置B02はドライバプログラムB21において画像データの転送を受け、ステップS07に進んで受信した画像データが白紙データを含んでいるか否かを白紙認識部B23がチェックする。
【0054】
ステップS08で当該画像データが白紙データを含んでいれば、ステップS09に進んでデータ変換部B22が当該白紙データをスキップページマーカに置換し、さらにステップS10に進んで画像データを保存する。
【0055】
前記のステップS08で当該画像データが白紙データを含んでいなければ、ステップS10に進んで当該画像データをそのまま保存する。
【0056】
ステップS11で継続して読み取る原稿がある場合は、ステップS01に戻って原稿送り機構B13は後続の読み取り原稿を搬送する。
【0057】
前記のステップS11で継続して読み取る原稿がない場合は、当該画像データ処理を終了する。
【0058】
【発明の効果】
この発明により、以下に示すような効果が期待できる。
【0059】
原稿の表面を読み取る第1の画像読み取り手段と、原稿の裏面を読み取る第2の画像読み取り手段とを備える画像読み取り装置の画像データ処理方法において、前記の第1の画像読み取り手段または第2の画像読み取り手段が読み取った画像データが白紙データであると判定すれば、当該画像データをスキップページマーカに置換して保存する。
【0060】
この手段を取ることによって、当該画像読み取り装置は、画像読み取り実行時の画像データの順番に関する情報を保持するので、メモリ容量の浪費を抑止しつつも原稿の構成に即した画像データを生成して保存することが可能になるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の代表的な実施例による原理説明図。
【図2】この発明の代表的な実施例によるブロック図。
【図3】この発明の代表的な実施例によるフローチャート。
【図4】この発明に係る画像読み取り装置の原理構成図。
【図5】従来の技術による原理説明図。
【図6】従来の技術によるブロック図。
【図7】従来の技術によるフローチャート。
【符号の説明】
B01:画像読み取り装置
B02:ホスト装置
B11演算制御部
B12:通信制御部
B13:原稿送り機構
B14:A面読み取り部
B15:B面読み取り部
B21: ドライバプログラム
B22:データ変換部
B23:白紙認識部
【発明の属する技術分野】
この発明は、原稿を読み取って生成する画像データをホスト装置に提供する画像読み取り装置が実行する画像データ処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、画像読み取り装置が読み取った複数個数の画像データより、白紙を読み取った白紙データを削除するという技術思想は、公知のものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−73294号公報
【0004】
ここで、この発明にかかる以下に示す用語の、ここで適用する定義とその技術的な背景とを述べて、その内包する概念を明確にする。
【0005】
白紙データは、読み取りの対象とする画像が存在せず全面が白紙の原稿を読み取った画像データである。原稿を読み取った画像データが白紙データであるか否かの判定方法としては、例えば白画素の読み取り面内における割合を規定したり、階調差や色相差が規定値より大きい部分を輪郭として残して残った輪郭情報の大きさが規定値を超えていれば当該読み取り面が白紙であったと判定するなどがある。
【0006】
当然のことながら、白紙データは画像データとしては空っぽのデータであり、データファイルのメモリ容量を浪費する要素である。
【0007】
図4ないし図7に基づいて、従来の技術による画像読み取り装置が画像データを生成してホスト装置に提供する画像データ処理の方法を説明する。
【0008】
図4は画像読み取り装置の主要部を示したものである。画像読み取り装置1は当該装置内を定速で搬送する原稿2の表面を読み取る第1の画像読み取り手段であるA面読み取りユニット11と、前記の原稿2の裏面を読み取る第2の画像読み取り手段であるB面読み取りユニット12とを備える。
【0009】
前記の原稿2は当該画像読み取り装置1に備えるホッパ等に積載する中から順次1枚ずつ引き出されて装置内を定速で搬送され、A面読み取りユニット11が当該原稿2の表面を読み取り、引き続きB面読み取りユニット12が裏面を読み取り、読み取った後の原稿2は装置外に排出される。
【0010】
図5に基づいて、従来の技術によって実行する画像データの処理を説明する。
【0011】
図5(a)に示すごとく、1枚目から5枚目にいたる5枚の原稿を当該画像読み取り装置に読み取らせる。
【0012】
図5(b)に示すごとく、1枚目から5枚目にいたる5枚の原稿のA面およびB面を読み取った画像データにおいて、2枚目のB面および5枚目のB面が白紙データであった。
【0013】
すなわちここに示す例では、読み取りの対象とする原稿の2枚目のB面と5枚目のB面とが白紙である。
【0014】
図5(c)に示すごとく、前記の画像データを保存する際に、白紙データを削除する。すなわちここで保存される画像データは、1枚目のA面をデータ1とし、B面をデータ2とし、2枚目のA面をデータ3とし、3枚目のA面をデータ4とし、B面をデータ5とし、4枚目のA面をデータ6とし、B面をデータ7とし、5枚目のA面をデータ8とし、合計8個のデータをもって前記の5枚の原稿の表裏両面を読み取った画像データとする。
【0015】
前記のごとく保存する画像データより白紙データを削除することによって、メモリの無駄が削減されるが、画像データ相互間の関連を示す情報としては当該画像データの並ぶ順番以外の情報は存在せず、当該8個のデータは元来の状態が5枚の原稿から読み取ったものであったという情報を示すものは残っていない。
【0016】
図6および図7に基づいて、当該画像読み取り装置が画像データを処理する方法の手順を説明する。
【0017】
図6に示すブロック図を説明する。画像読み取り装置B01はホスト装置B05に接続して、当該画像読み取り装置B05で生成する画像データをホスト装置B05に提供する。
【0018】
前記の画像読み取り装置B01は既に図4に基づいて説明した構成を持つ装置であり、原稿送り機構B13とA面読み取り部B14およびB面読み取り部B15を有し、演算制御部B11が当該画像読み取り装置B01の制御を行ない、通信制御部B12が画像データをホスト装置B05に転送する。
【0019】
前記のホスト装置B05では前記の画像読み取り装置B01を接続する際に搭載したドライバプログラムB51を備え、白紙認識部B53によって前記の画像読み取り装置B01より転送を受けた画像データより白紙データを判別する。
【0020】
図7に示すフローチャートに基づいて、画像データ処理の手順を説明する。手順の各ステップの説明に引用する符号は、前記の図6による。
【0021】
ステップS51で、画像読み取り装置B01に備える原稿送り機構B13は演算制御部B11に指示に従って読み取りの対象とする原稿を抽出して装置内を搬送する。
【0022】
ステップS52でA面読み取り部B14は原稿のおもて面であるA面を読み取り、ステップS53に進んでB面読み取り部B15は原稿のうら面であるB面を読み取る。
【0023】
ステップS54で、演算制御部B11はA面を読み取った出力データよりA面の画像データを生成し、B面を読み取った出力データよりB面の画像データを生成する。
【0024】
ステップS55で、通信制御部B12は前記のA面の画像データおよびB面の画像データをホスト装置B05に転送する。
【0025】
ステップS56でホスト装置B05はドライバプログラムB51において画像データの転送を受け、ステップS57に進んで受信した画像データが白紙データを含んでいるか否かを白紙認識部B53がチェックする。
【0026】
ステップS58で当該画像データが白紙データを含んでいれば、ステップS59に進んで前記の白紙データを削除し、さらにステップS60に進んで画像データを保存する。
【0027】
前記のステップS58で当該画像データが白紙データを含んでいなければ、ステップS60に進んで当該画像データをそのまま保存する。
【0028】
ステップS61で継続して読み取る原稿がある場合は、ステップS51に戻って後続の読み取り原稿を搬送する。
【0029】
前記のステップS61で継続して読み取る原稿がない場合は、当該画像データ処理を終了する。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
上述したごとく、従来の技術において連続して原稿の表裏を読み取った画像データより白紙データ部分を削除することによって画像データを処理するのに必要なメモリ容量は削減できるが、同一原稿の表裏に関する情報など個々の画像データ相互間の位置関係を規定する情報に欠落を生じる。
【0031】
これより、この発明は、以上の問題点(あるいは欠点)を解消すべくなされたものであって、白紙データ部分を削除しながらも同一原稿の表裏関係の情報など個々の画像データ相互間の位置関係を規定する情報を保持する画像処理方法を実現することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】
前記の問題を解決するために、この発明では次に示す手段を取った。
【0033】
原稿の表面を読み取る第1の画像読み取り手段と、原稿の裏面を読み取る第2の画像読み取り手段とを備える画像読み取り装置の画像データ処理方法において、前記の第1の画像読み取り手段または第2の画像読み取り手段が読み取った画像データが白紙データであると判定すれば、当該画像データをスキップページマーカに置換して保存する。
【0034】
この手段を取ることによって、当該画像読み取り装置は、画像読み取り実行時の画像データの順番に関する情報を保持するという作用を得る。
【0035】
【発明の実施の形態】
図1ないし図4に基づいて、この発明の代表的な実施例による実施の形態を説明する。
【0036】
図4は画像読み取り装置の主要部を示したものである。前記の図4は従来の技術と共通の構成であり既に説明したので、ここではその説明の詳細は省略する。
【0037】
図1に基づいて、この発明によって実行する画像データの処理を説明する。
【0038】
図1(a)に示すごとく、1枚目から5枚目にいたる5枚の原稿を当該画像読み取り装置で読み取らせる。
【0039】
図1(b)に示すごとく、1枚目から5枚目にいたる5枚の原稿のA面およびB面を読み取った画像データにおいて、2枚目の原稿のB面および5枚目の原稿のB面が白紙データであった。すなわちここに示す例では読み取りの対象とした原稿の2枚目のB面および5枚目のB面が白紙であった。
【0040】
図1(c)に示すごとく、前記の画像データを保存する際に、白紙データをスキップページマーカに置換する。すなわちここで保存される画像データは10個のデータであるが、2枚目の原稿のB面および5枚目の原稿のB面に相当する画像データはスキップページマーカに置換されたので画像データとしては存在せず、画像データの保存に必要なメモリ容量を消費することがない。
【0041】
前記のごとく保存する画像データより白紙データをスキップページマーカに置換することによって、メモリの無駄が削減されるが、画像データ相互間の関連を示す情報としては前記の置換されたスキップページマーカが残っているので、常に原稿枚数の2倍の個数の画像データが認識される。
【0042】
これより1枚の原稿に2個の画像データを引き当て、それぞれA面の画像およびB面の画像とすれば、メモリの無駄を削減しつつも原稿の構成に即した画像データを生成して保存することが可能となる。
【0043】
すなわちn枚目の原稿に対応する画像データは、常に(2n−1)番目の画像データが当該原稿のA面を読み取った画像データであり、2n番目の画像データが当該原稿のB面を読み取った画像データである。前記の順序に関する関係は、乱れることがない。
【0044】
図2および図3に基づいて、当該画像読み取り装置が画像データを処理する方法の手順を説明する。
【0045】
図2に示すブロック図を説明する。画像読み取り装置B01はホスト装置B05に接続して、当該画像読み取り装置B01で生成する画像データをホスト装置B02に提供する。
【0046】
前記の画像読み取り装置B01は既に図4に基づいて説明した構成を持つ装置であり、原稿送り機構B13と、A面読み取り部B14およびB面読み取り部B15を有し、演算制御部B11が当該画像読み取り装置B05の制御を行ない、通信制御部B12が画像データをホスト装置B02に転送する。
【0047】
前記のホスト装置B02では前記の画像読み取り装置B01を接続する際に搭載したドライバプログラムB21を備え、白紙認識部B23によって前記の画像読み取り装置B01より転送を受けた画像データより白紙データを判別し、データ変換部B22によって前記の白紙データと判別された画像データをスキップページマーカに置換する。
【0048】
図3に示すフローチャートに基づいて、画像データ処理の手順を説明する。手順の各ステップの説明に引用する符号は、前記の図2による。
【0049】
ステップS01で、画像読み取り装置B01に備える原稿送り機構B13は演算制御部B11に指示に従って読み取りの対象とする原稿を抽出して装置内を搬送する。
【0050】
ステップS02でA面読み取り部B14は原稿のおもて面であるA面を読み取り、ステップS03に進んでB面読み取り部B15は原稿のうら面であるB面を読み取る。
【0051】
ステップS04で、演算制御部B11はA面を読み取った出力データよりA面の画像データを生成し、B面を読み取った出力データよりB面の画像データを生成する。
【0052】
ステップS05で、通信制御部B12は前記のA面の画像データおよびB面の画像データをホスト装置B02に転送する。
【0053】
ステップS06でホスト装置B02はドライバプログラムB21において画像データの転送を受け、ステップS07に進んで受信した画像データが白紙データを含んでいるか否かを白紙認識部B23がチェックする。
【0054】
ステップS08で当該画像データが白紙データを含んでいれば、ステップS09に進んでデータ変換部B22が当該白紙データをスキップページマーカに置換し、さらにステップS10に進んで画像データを保存する。
【0055】
前記のステップS08で当該画像データが白紙データを含んでいなければ、ステップS10に進んで当該画像データをそのまま保存する。
【0056】
ステップS11で継続して読み取る原稿がある場合は、ステップS01に戻って原稿送り機構B13は後続の読み取り原稿を搬送する。
【0057】
前記のステップS11で継続して読み取る原稿がない場合は、当該画像データ処理を終了する。
【0058】
【発明の効果】
この発明により、以下に示すような効果が期待できる。
【0059】
原稿の表面を読み取る第1の画像読み取り手段と、原稿の裏面を読み取る第2の画像読み取り手段とを備える画像読み取り装置の画像データ処理方法において、前記の第1の画像読み取り手段または第2の画像読み取り手段が読み取った画像データが白紙データであると判定すれば、当該画像データをスキップページマーカに置換して保存する。
【0060】
この手段を取ることによって、当該画像読み取り装置は、画像読み取り実行時の画像データの順番に関する情報を保持するので、メモリ容量の浪費を抑止しつつも原稿の構成に即した画像データを生成して保存することが可能になるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の代表的な実施例による原理説明図。
【図2】この発明の代表的な実施例によるブロック図。
【図3】この発明の代表的な実施例によるフローチャート。
【図4】この発明に係る画像読み取り装置の原理構成図。
【図5】従来の技術による原理説明図。
【図6】従来の技術によるブロック図。
【図7】従来の技術によるフローチャート。
【符号の説明】
B01:画像読み取り装置
B02:ホスト装置
B11演算制御部
B12:通信制御部
B13:原稿送り機構
B14:A面読み取り部
B15:B面読み取り部
B21: ドライバプログラム
B22:データ変換部
B23:白紙認識部
Claims (1)
- 原稿の表面を読み取る第1の画像読み取り手段と、原稿の裏面を読み取る第2の画像読み取り手段とを備える画像読み取り装置の画像データ処理方法において、
前記の第1の画像読み取り手段または第2の画像読み取り手段が読み取った画像データが白紙データであると判定すれば、当該画像データをスキップページマーカに置換して保存することを特徴とする、画像読み取り装置の画像データ処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003103824A JP2004312420A (ja) | 2003-04-08 | 2003-04-08 | 画像読み取り装置の画像処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003103824A JP2004312420A (ja) | 2003-04-08 | 2003-04-08 | 画像読み取り装置の画像処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004312420A true JP2004312420A (ja) | 2004-11-04 |
Family
ID=33466817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003103824A Pending JP2004312420A (ja) | 2003-04-08 | 2003-04-08 | 画像読み取り装置の画像処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004312420A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008225928A (ja) * | 2007-03-13 | 2008-09-25 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像処理装置、画像処理システム及び画像処理プログラム |
JP2012129910A (ja) * | 2010-12-17 | 2012-07-05 | Canon Inc | 画像処理装置、方法およびプログラム |
-
2003
- 2003-04-08 JP JP2003103824A patent/JP2004312420A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008225928A (ja) * | 2007-03-13 | 2008-09-25 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像処理装置、画像処理システム及び画像処理プログラム |
JP2012129910A (ja) * | 2010-12-17 | 2012-07-05 | Canon Inc | 画像処理装置、方法およびプログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN100378721C (zh) | 文档处理装置以及方法 | |
US8514458B2 (en) | Image output apparatus and image output method | |
US7813565B2 (en) | Image processing apparatus, image forming apparatus, and image processing method | |
JP4027133B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP2004312420A (ja) | 画像読み取り装置の画像処理方法 | |
JP4250289B2 (ja) | 印刷処理装置と印刷処理方法 | |
JP2899498B2 (ja) | 画像出力順制御方法 | |
US20190356815A1 (en) | Image processing apparatus and control program for image processing apparatus | |
EP1001602A3 (en) | Image output processing apparatus | |
JP3997808B2 (ja) | 描画処理装置および描画処理方法 | |
JP3852219B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2003241983A (ja) | 情報処理装置及び情報処理方法 | |
JP2007286750A (ja) | 画像処理装置及び画像形成装置 | |
JP2002259080A (ja) | 画像処理装置およびその制御方法 | |
JP2006195562A (ja) | 印刷システム、方法、及びコンピュータプログラム | |
US20060171003A1 (en) | Image formation system and image formation device | |
US20050243357A1 (en) | Image output control device | |
EP3106975B1 (en) | Image forming apparatus | |
JP2000050001A5 (ja) | ||
JPH06217106A (ja) | 画像処理方法及び装置 | |
JP2002055790A (ja) | 印刷システム及び印刷制御方法 | |
JPH01236772A (ja) | フアクシミリ装置 | |
JP2005109857A (ja) | 画像処理装置及びその制御方法 | |
JPH11203069A (ja) | 印刷制御装置 | |
JPH01196957A (ja) | 原稿管理システムの管理番号印字方式 |