JP2004312166A - 逆f型板金アンテナ - Google Patents
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Abstract
【課題】安価に製造できて小型化を損なうことなく広帯域化が実現できる逆F型板金アンテナを提供すること。
【解決手段】接地導体面12上に固設された逆F型板金アンテナ11は、接地導体面12に対向してほぼ平行に配置された放射導体板13と、放射導体板13の外縁から略直角に延出して給電回路に接続された給電導体板14と、放射導体板13の外縁の2箇所から略直角に延出して接地導体面12に接続された短絡導体板15,16とによって構成されている。そして、給電導体板14を介して放射導体板13に所定の高周波電力を供給すると、短絡導体板15をショートスタブとする共振長の長い第1の共振モードと、短絡導体板16をショートスタブとする共振長の短い第2の共振モードとが発生して、放射導体板13が励振されるようになっている。
【選択図】 図1
【解決手段】接地導体面12上に固設された逆F型板金アンテナ11は、接地導体面12に対向してほぼ平行に配置された放射導体板13と、放射導体板13の外縁から略直角に延出して給電回路に接続された給電導体板14と、放射導体板13の外縁の2箇所から略直角に延出して接地導体面12に接続された短絡導体板15,16とによって構成されている。そして、給電導体板14を介して放射導体板13に所定の高周波電力を供給すると、短絡導体板15をショートスタブとする共振長の長い第1の共振モードと、短絡導体板16をショートスタブとする共振長の短い第2の共振モードとが発生して、放射導体板13が励振されるようになっている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型かつ安価で通信用の内部アンテナ等として用いて好適な逆F型板金アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
金属板を折曲加工してなる逆F型板金アンテナは、比較的安価に製造できて小型化や低背化にも有利であるという優れたアンテナ性能を有するため、通信用の内部アンテナ等に多用されている。
【0003】
図5は従来より知られている一般的な逆F型板金アンテナを示す斜視図である。同図に示す逆F型板金アンテナ1は、導体板や導体箔からなる接地導体面2上に固設されている。この逆F型板金アンテナ1は一枚の金属板を折曲加工して形成されたものであり、接地導体面2に対向して平行に配置された放射導体板3と、放射導体板3の外縁から略直角に延出して図示せぬ給電回路に接続された給電導体板4と、放射導体板3の外縁から略直角に延出して接地導体面2に接続された短絡導体板5とによって構成されている。かかる従来の逆F型板金アンテナ1において、放射導体板3の長手寸法は共振長の約4分の1に設定されており、給電導体板4を介して放射導体板3に所定の高周波電力を供給すると、該放射導体板3が励振されて共振長に対応する所定周波数帯の信号波を送受信できるようになっている。
【0004】
しかしながら、このような構成の逆F型板金アンテナ1は、電圧定在波比(VSWR)が2以下で反射量が−10dB以下となる共振周波数帯域(帯域幅)が狭いという不具合がある。例えば5GHz帯の無線LANで使われる周波数帯域はかなり広いため、アンテナの帯域幅は最低でも300MHz以上、好ましくは500MHz以上必要であるが、図5に示す従来の逆F型板金アンテナ1では約200MHzの帯域幅しか得られないため実用には不向きである。
【0005】
そこで、放射導体板の中央から所定量ずらした位置に別の金属板(短絡導体板)を接続固定し、この金属板を接地導体面上に接続固定するという構成の逆F型板金アンテナが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このように放射導体板を非対称に二分割する位置に短絡導体板が接続固定してあると、放射導体板の略平行な2辺から短絡導体板までの距離が異なるため、この距離の相違を反映して給電時に周波数の異なる2種類の共振モードを発生させることが可能となり、それゆえ逆F型板金アンテナの帯域幅を広くすることができる。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−041026号公報(第3頁、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1に開示された従来技術は、逆F型板金アンテナの広帯域化を図るという点では有効ではあるが、放射導体板の所定位置に別体の短絡導体板をはんだ付け等によって接続固定しなければならないため、一枚の金属板を折曲加工することによって形成できる一般的な逆F型板金アンテナ(図5参照)に比べて、製造コストが嵩んで高価になるという問題があった。また、特許文献1に開示された従来技術では、放射導体板を二分割する位置に短絡導体板が配置される関係上、放射導体板の長手寸法を共振長の約2分の1に設定しなければならず、その結果、小型化が損なわれるという問題もあった。
【0008】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、安価に製造できて小型化を損なうことなく広帯域化が実現できる逆F型板金アンテナを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明では、接地導体面上に固設された金属板製の逆F型アンテナにおいて、前記接地導体面に対向してほぼ平行に配置された放射導体板と、該放射導体板の外縁から略直角に延出して給電回路に接続された給電導体板と、前記放射導体板の外縁の複数箇所から略直角に延出して前記接地導体面に接続された複数の短絡導体板とを備え、これら複数の短絡導体板の形成位置を給電時に各短絡導体板ごとに共振長の異なる複数の共振モードが発生するように設定した。
【0010】
このように構成された逆F型アンテナでは、放射導体板の外縁の複数箇所(例えば給電導体板までの距離が異なる2箇所)に短絡導体板を延設することにより、各短絡導体板ごとに共振長が異なる複数の共振モードを発生させ、共振周波数帯域を広げることができる。また、このように放射導体板の外縁から略直角に延出する短絡導体板の数を増やしても小型化は損なわれず、製造コストの上昇も抑えることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施形態例に係る逆F型板金アンテナの斜視図、図2は該逆F型アンテナの反射特性を示す説明図である。
【0012】
図1に示す逆F型板金アンテナ11は、一枚の金属板を折曲加工して形成されたものであり、導体板や導体箔からなる接地導体面12上に固設されている。この逆F型板金アンテナ11は、接地導体面12に対向して平行に配置された長方形状の放射導体板13と、放射導体板13の外縁から略直角に延出して図示せぬ給電回路に接続された給電導体板14と、放射導体板13の外縁の2箇所から略直角に延出して接地導体面12に接続された短絡導体板15,16とによって構成されている。つまり、放射導体板13の一方の短辺に相当する外縁から図示下向きに短絡導体板15が延出し、かつ、放射導体板13の一方の長辺に相当する外縁から図示下向きに給電導体板14および短絡導体板16が平行に延出している。
【0013】
かかる逆F型板金アンテナ11において、給電導体板14を介して放射導体板13に所定の高周波電力を供給すると、短絡導体板15をショートスタブとする共振長の長い第1の共振モードと、短絡導体板16をショートスタブとする共振長の短い第2の共振モードとが発生して放射導体板13が励振される。そのため、図2に示すように、この逆F型板金アンテナ11の反射特性は、第1の共振モードに対応する低めの周波数f1付近から第2の共振モードに対応する高めの周波数f2付近までの広い範囲内で、電圧定在波比(VSWR)が2以下で反射量が−10dB以下となり、共振周波数帯域(帯域幅)が顕著に広くなっている。例えば、この逆F型板金アンテナ11を5GHz帯の無線LANに適用した場合、帯域幅は約1.1GHzとなるため、極めて広帯域で使い勝手の良いアンテナが得られる。
【0014】
このように本実施形態例に係る逆F型板金アンテナ11には2本の短絡導体板15,16が設けてあり、給電時に各短絡導体板15,16ごとに共振長の異なる2種類の共振モードが発生するように設定してあるため、共振周波数帯域を著しく広げることができる。また、2本の短絡導体板15,16はいずれも放射導体板13の外縁から略直角に延出しているので、逆F型板金アンテナ11の小型化が損なわれることはなく、放射導体板13の長手寸法を低めの周波数f1に対応する共振長の約4分の1に設定しておけば良い。また、この逆F型板金アンテナ11は、一枚の金属板を折曲加工して容易に形成できるので、極めて安価に製造することができる。
【0015】
図3は本発明の他の実施形態例に係る逆F型板金アンテナの斜視図であって、図1に対応する部分には同一符号を付してある。
【0016】
図3に示す逆F型板金アンテナ21は、共振長が相対的に短い第2の共振モードのショートスタブとして動作する短絡導体板16の形成位置が前記実施形態例と異なっており、その他の構成要素(放射導体板13、給電導体板14および短絡導体板15)は前記実施形態例と同等である。つまり、共振長が相対的に長い第1の共振モードのショートスタブとして動作する短絡導体板15は、放射導体板13の一方の短辺に相当する外縁から図示下向きに延出しており、給電導体板14は放射導体板13の一方の長辺に相当する外縁から図示下向きに延出している。そして、放射導体板13の他方の長辺に相当する外縁から図示下向きに短絡導体板16が延出しており、この短絡導体板16を給電導体板14から遠ざけた構成になっている。
【0017】
図4は本発明のさらに他の実施形態例に係る逆F型板金アンテナの斜視図であって、図1および図3に対応する部分には同一符号を付してある。
【0018】
図4に示す逆F型板金アンテナ31では、給電導体板14が放射導体板13の一方の短辺に相当する外縁から図示下向きに延出している。そして、共振長が相対的に長い第1の共振モードのショートスタブとして動作する短絡導体板15が、放射導体板13の一方の長辺に相当する外縁から図示下向きに延出していると共に、共振長が相対的に短い第2の共振モードのショートスタブとして動作する短絡導体板16が、放射導体板13の他方の長辺に相当する外縁から図示下向きに延出しており、短絡導体板15が給電導体板14の近くに形成されているのに対し、短絡導体板16は給電導体板14から遠い位置に形成されている。
【0019】
なお、上述した各実施形態例では、いずれも放射導体板の外縁の2箇所に短絡導体板を延設した場合について説明しているが、逆F型板金アンテナの広帯域化を促進するために短絡導体板の数をさらに増やすことも可能である。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0021】
放射導体板の外縁の複数箇所に短絡導体板を延設し、給電時に各短絡導体板ごとに共振長の異なる複数の共振モードが発生するようにした逆F型板金アンテナなので、小型化を損なわずに共振周波数帯域を広げることができる。また、この逆F型板金アンテナは一枚の金属板を折曲加工して形成できるため、安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に係る逆F型板金アンテナの斜視図である。
【図2】図1に示す逆F型アンテナの反射特性を示す説明図である。
【図3】本発明の他の実施形態例に係る逆F型板金アンテナの斜視図である。
【図4】本発明のさらに他の実施形態例に係る逆F型板金アンテナの斜視図である。
【図5】従来より知られている一般的な逆F型板金アンテナを示す斜視図である。
【符号の説明】
11,21,31 逆F型板金アンテナ
12 接地導体面
13 放射導体板
14 給電導体板
15,16 短絡導体板
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型かつ安価で通信用の内部アンテナ等として用いて好適な逆F型板金アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
金属板を折曲加工してなる逆F型板金アンテナは、比較的安価に製造できて小型化や低背化にも有利であるという優れたアンテナ性能を有するため、通信用の内部アンテナ等に多用されている。
【0003】
図5は従来より知られている一般的な逆F型板金アンテナを示す斜視図である。同図に示す逆F型板金アンテナ1は、導体板や導体箔からなる接地導体面2上に固設されている。この逆F型板金アンテナ1は一枚の金属板を折曲加工して形成されたものであり、接地導体面2に対向して平行に配置された放射導体板3と、放射導体板3の外縁から略直角に延出して図示せぬ給電回路に接続された給電導体板4と、放射導体板3の外縁から略直角に延出して接地導体面2に接続された短絡導体板5とによって構成されている。かかる従来の逆F型板金アンテナ1において、放射導体板3の長手寸法は共振長の約4分の1に設定されており、給電導体板4を介して放射導体板3に所定の高周波電力を供給すると、該放射導体板3が励振されて共振長に対応する所定周波数帯の信号波を送受信できるようになっている。
【0004】
しかしながら、このような構成の逆F型板金アンテナ1は、電圧定在波比(VSWR)が2以下で反射量が−10dB以下となる共振周波数帯域(帯域幅)が狭いという不具合がある。例えば5GHz帯の無線LANで使われる周波数帯域はかなり広いため、アンテナの帯域幅は最低でも300MHz以上、好ましくは500MHz以上必要であるが、図5に示す従来の逆F型板金アンテナ1では約200MHzの帯域幅しか得られないため実用には不向きである。
【0005】
そこで、放射導体板の中央から所定量ずらした位置に別の金属板(短絡導体板)を接続固定し、この金属板を接地導体面上に接続固定するという構成の逆F型板金アンテナが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このように放射導体板を非対称に二分割する位置に短絡導体板が接続固定してあると、放射導体板の略平行な2辺から短絡導体板までの距離が異なるため、この距離の相違を反映して給電時に周波数の異なる2種類の共振モードを発生させることが可能となり、それゆえ逆F型板金アンテナの帯域幅を広くすることができる。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−041026号公報(第3頁、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1に開示された従来技術は、逆F型板金アンテナの広帯域化を図るという点では有効ではあるが、放射導体板の所定位置に別体の短絡導体板をはんだ付け等によって接続固定しなければならないため、一枚の金属板を折曲加工することによって形成できる一般的な逆F型板金アンテナ(図5参照)に比べて、製造コストが嵩んで高価になるという問題があった。また、特許文献1に開示された従来技術では、放射導体板を二分割する位置に短絡導体板が配置される関係上、放射導体板の長手寸法を共振長の約2分の1に設定しなければならず、その結果、小型化が損なわれるという問題もあった。
【0008】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、安価に製造できて小型化を損なうことなく広帯域化が実現できる逆F型板金アンテナを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明では、接地導体面上に固設された金属板製の逆F型アンテナにおいて、前記接地導体面に対向してほぼ平行に配置された放射導体板と、該放射導体板の外縁から略直角に延出して給電回路に接続された給電導体板と、前記放射導体板の外縁の複数箇所から略直角に延出して前記接地導体面に接続された複数の短絡導体板とを備え、これら複数の短絡導体板の形成位置を給電時に各短絡導体板ごとに共振長の異なる複数の共振モードが発生するように設定した。
【0010】
このように構成された逆F型アンテナでは、放射導体板の外縁の複数箇所(例えば給電導体板までの距離が異なる2箇所)に短絡導体板を延設することにより、各短絡導体板ごとに共振長が異なる複数の共振モードを発生させ、共振周波数帯域を広げることができる。また、このように放射導体板の外縁から略直角に延出する短絡導体板の数を増やしても小型化は損なわれず、製造コストの上昇も抑えることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施形態例に係る逆F型板金アンテナの斜視図、図2は該逆F型アンテナの反射特性を示す説明図である。
【0012】
図1に示す逆F型板金アンテナ11は、一枚の金属板を折曲加工して形成されたものであり、導体板や導体箔からなる接地導体面12上に固設されている。この逆F型板金アンテナ11は、接地導体面12に対向して平行に配置された長方形状の放射導体板13と、放射導体板13の外縁から略直角に延出して図示せぬ給電回路に接続された給電導体板14と、放射導体板13の外縁の2箇所から略直角に延出して接地導体面12に接続された短絡導体板15,16とによって構成されている。つまり、放射導体板13の一方の短辺に相当する外縁から図示下向きに短絡導体板15が延出し、かつ、放射導体板13の一方の長辺に相当する外縁から図示下向きに給電導体板14および短絡導体板16が平行に延出している。
【0013】
かかる逆F型板金アンテナ11において、給電導体板14を介して放射導体板13に所定の高周波電力を供給すると、短絡導体板15をショートスタブとする共振長の長い第1の共振モードと、短絡導体板16をショートスタブとする共振長の短い第2の共振モードとが発生して放射導体板13が励振される。そのため、図2に示すように、この逆F型板金アンテナ11の反射特性は、第1の共振モードに対応する低めの周波数f1付近から第2の共振モードに対応する高めの周波数f2付近までの広い範囲内で、電圧定在波比(VSWR)が2以下で反射量が−10dB以下となり、共振周波数帯域(帯域幅)が顕著に広くなっている。例えば、この逆F型板金アンテナ11を5GHz帯の無線LANに適用した場合、帯域幅は約1.1GHzとなるため、極めて広帯域で使い勝手の良いアンテナが得られる。
【0014】
このように本実施形態例に係る逆F型板金アンテナ11には2本の短絡導体板15,16が設けてあり、給電時に各短絡導体板15,16ごとに共振長の異なる2種類の共振モードが発生するように設定してあるため、共振周波数帯域を著しく広げることができる。また、2本の短絡導体板15,16はいずれも放射導体板13の外縁から略直角に延出しているので、逆F型板金アンテナ11の小型化が損なわれることはなく、放射導体板13の長手寸法を低めの周波数f1に対応する共振長の約4分の1に設定しておけば良い。また、この逆F型板金アンテナ11は、一枚の金属板を折曲加工して容易に形成できるので、極めて安価に製造することができる。
【0015】
図3は本発明の他の実施形態例に係る逆F型板金アンテナの斜視図であって、図1に対応する部分には同一符号を付してある。
【0016】
図3に示す逆F型板金アンテナ21は、共振長が相対的に短い第2の共振モードのショートスタブとして動作する短絡導体板16の形成位置が前記実施形態例と異なっており、その他の構成要素(放射導体板13、給電導体板14および短絡導体板15)は前記実施形態例と同等である。つまり、共振長が相対的に長い第1の共振モードのショートスタブとして動作する短絡導体板15は、放射導体板13の一方の短辺に相当する外縁から図示下向きに延出しており、給電導体板14は放射導体板13の一方の長辺に相当する外縁から図示下向きに延出している。そして、放射導体板13の他方の長辺に相当する外縁から図示下向きに短絡導体板16が延出しており、この短絡導体板16を給電導体板14から遠ざけた構成になっている。
【0017】
図4は本発明のさらに他の実施形態例に係る逆F型板金アンテナの斜視図であって、図1および図3に対応する部分には同一符号を付してある。
【0018】
図4に示す逆F型板金アンテナ31では、給電導体板14が放射導体板13の一方の短辺に相当する外縁から図示下向きに延出している。そして、共振長が相対的に長い第1の共振モードのショートスタブとして動作する短絡導体板15が、放射導体板13の一方の長辺に相当する外縁から図示下向きに延出していると共に、共振長が相対的に短い第2の共振モードのショートスタブとして動作する短絡導体板16が、放射導体板13の他方の長辺に相当する外縁から図示下向きに延出しており、短絡導体板15が給電導体板14の近くに形成されているのに対し、短絡導体板16は給電導体板14から遠い位置に形成されている。
【0019】
なお、上述した各実施形態例では、いずれも放射導体板の外縁の2箇所に短絡導体板を延設した場合について説明しているが、逆F型板金アンテナの広帯域化を促進するために短絡導体板の数をさらに増やすことも可能である。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0021】
放射導体板の外縁の複数箇所に短絡導体板を延設し、給電時に各短絡導体板ごとに共振長の異なる複数の共振モードが発生するようにした逆F型板金アンテナなので、小型化を損なわずに共振周波数帯域を広げることができる。また、この逆F型板金アンテナは一枚の金属板を折曲加工して形成できるため、安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に係る逆F型板金アンテナの斜視図である。
【図2】図1に示す逆F型アンテナの反射特性を示す説明図である。
【図3】本発明の他の実施形態例に係る逆F型板金アンテナの斜視図である。
【図4】本発明のさらに他の実施形態例に係る逆F型板金アンテナの斜視図である。
【図5】従来より知られている一般的な逆F型板金アンテナを示す斜視図である。
【符号の説明】
11,21,31 逆F型板金アンテナ
12 接地導体面
13 放射導体板
14 給電導体板
15,16 短絡導体板
Claims (2)
- 接地導体面上に固設された金属板製の逆F型アンテナであって、前記接地導体面に対向してほぼ平行に配置された放射導体板と、該放射導体板の外縁から略直角に延出して給電回路に接続された給電導体板と、前記放射導体板の外縁の複数箇所から略直角に延出して前記接地導体面に接続された複数の短絡導体板とを備え、これら複数の短絡導体板の形成位置を給電時に各短絡導体板ごとに共振長の異なる複数の共振モードが発生するように設定したことを特徴とする逆F型板金アンテナ。
- 請求項1の記載において、前記給電導体板までの距離が異なる2箇所にそれぞれ前記短絡導体板を設けたことを特徴とする逆F型板金アンテナ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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