JP2004311878A - 静電気抑制回路 - Google Patents

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Tatsuya Inoue
竜也 井上
Hideaki Tokunaga
英晃 徳永
Hidekazu Uryu
英一 瓜生
Naotsugu Yoneda
尚継 米田
Takeshi Oda
武司 織田
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Abstract

【課題】静電気パルスをバイパスさせて機器の電気回路に印加される電圧を抑制することができる静電気抑制回路を提供する。
【解決手段】被保護回路の信号ラインにインダクタ202の片方の端子204を接続し、インダクタ202のもう一方の端子203に非直線性抵抗素子201の片方の端子を他の部品を介さずに接続し、非直線性抵抗素子201のもう一方の端子205をグランドに接続した静電気抑制回路であり、この回路構成を適用することによって、信号ラインに直列に接続されたインダクタが静電気パルスの立ち上がり部の高周波成分に対しては相対的に高インピーダンスになるため、静電気パルスの信号ラインへの通過を抑制し、非直線性抵抗素子の特性が支配的となり非直線性抵抗素子により短時間にグランド側にバイパスさせ被保護回路にかかる電圧を大幅に小さくできる。したがって、接続された電気回路を確実に保護することのできる静電気抑制回路となる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子機器を静電気から保護する静電気抑制回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、携帯電話などの電子機器の小型化、高性能化は急速に進み、それに伴い電子機器に用いられる電子部品の耐電圧は低下する。そのため、人体と電子機器の端子が接触したときに発生する静電気パルスによる機器内部の電気回路の破壊が増えてきている。静電気により0.5〜2ナノ秒程度の速度でかつ数百〜数キロボルトという高電圧が印加されるからである。
【0003】
従来、このような静電気パルスへの対策としては、静電気が入るラインとグランド間にバリスタやツェナーダイオードなどの非直線性抵抗素子を設け、静電気をバイパスさせ、機器の電気回路に印加される電圧を抑制する方法が提案されている。なお、静電気パルスの対策に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開昭63−56023号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような、バリスタやツェナーダイオードにより静電気をバイパスさせ機器の電気回路に印加される電圧を抑制する方法では、バリスタやツェナーダイオードの静電気パルスに対する反応速度が遅く、その素子の大きさや組成によって多少の差はあるが0.5〜2ナノ秒程度の速度のものは十分にバイパスできない。つまり、結果的に、従来の静電気抑制回路では、静電気の0.5〜2ナノ秒程度の最も早く高いピーク電圧を十分に抑制することは困難であり、これによって、破壊する電子部品・電子機器があることが問題になっている。
【0006】
また、静電気の0.5〜2ナノ秒程度の早いピーク電圧を押さえるには、バリスタやツェナーダイオードの容量を数nF以上の非常に高い容量にすることである程度は可能になるが、この場合、数十MHz以上の高速伝送回路では使用することはできないという問題もあった。
【0007】
そこで本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、静電気パルスの0.5〜2ナノ秒程度の早いピーク電圧を抑制することができる静電気抑制回路を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は以下の構成を有するものである。
【0009】
本発明の請求項1に記載の発明は、電気回路において、被保護回路の信号ラインにインダクタの片方の端子を接続し、前記インダクタのもう一方の端子に非直線性抵抗素子の片方の端子を他の部品を介さずに接続し、前記非直線性抵抗素子のもう一方の端子をグランドに接続した構成であり、この回路構成を適用することによって、信号ラインに直列に接続されたインダクタが静電気パルスの立ち上がり部の高周波成分に対しては相対的に高インピーダンスになるため、静電気パルスの信号ラインへの通過を抑制し、非直線性抵抗素子の特性が支配的となり非直線性抵抗素子により短時間にグランド側にバイパスさせ被保護回路にかかる電圧を大幅に小さくできる。したがって、機器の電気回路に印加される電圧を抑制する効果が大きい静電気抑制回路となる。
【0010】
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、インダクタは測定周波数300MHzから800MHzの範囲で200Ω以上のインピーダンスを有するという構成であり、これにより、より確実に静電気パルスの0.5〜2ナノ秒程度の早いピーク電圧を抑制することができ、機器回路の保護効果をより確実にすることができる。
【0011】
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、非直線性抵抗素子はツェナーダイオードであるという構成であり、これにより、静電気パルスの0.5〜2ナノ秒程度の早いピーク電圧を抑制することができるだけでなく、インダクタのインダクタンスによるフィルタ効果により、ローパスフィルタ(ノイズフィルタ)の機能を有することができる。
【0012】
本発明の請求項4に記載の発明は、特に、非直線性抵抗素子はバリスタであるという構成であり、これにより、静電気パルスの0.5〜2ナノ秒程度の早いピーク電圧を抑制することができるだけでなく、インダクタのインダクタンスとバリスタのキャパシタンスによるフィルタ効果により、より効果の高いローパスフィルタ(ノイズフィルタ)の機能を有することができる。
【0013】
本発明の請求項5に記載の発明は、特に、被保護回路の信号ラインが2ライン以上であり、それぞれの信号ラインに接続したインダクタをコンデンサによって結合させたという構成であり、これにより、信号ラインの静電気パルスの0.5〜2ナノ秒程度の早いピーク電圧を抑制し、さらに、コモンモードチョークフィルタの機能も追加した回路を実現できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1,2および4に記載の発明について説明する。
【0015】
図1は本発明の実施の形態1における静電気抑制回路のブロック図であり、非直線性抵抗素子としてバリスタを用いた場合である。図1において、201はバリスタ、202はインダクタ、203は入力用端子、204は出力用端子、205はグランド用端子である。そして出力用端子204が被保護機器に接続されているのである。
【0016】
続いて、本実施の形態1の静電気抑制回路について、図1のインダクタ202として測定周波数300MHzから約600MHzの範囲で200Ω以下のインピーダンスを持つチップインダクタを用い、バリスタ201として静電容量が75pF、1mAが流れる時の電圧を示すバリスタ電圧V1mAが27Vの積層バリスタを用いた場合、および、図1のインダクタ202として測定周波数300MHzから800MHzの範囲の全域で200Ω以上のインピーダンスを持つチップインダクタを用い、バリスタ201として静電容量が75pF、バリスタ電圧V1mAが27Vの積層バリスタを用いた場合について、静電気試験を行い評価した。
【0017】
静電気試験は、図2に示す回路により行った。スイッチ103を接続して直流電源101より抵抗102を介し所定の電圧を印加して、静電容量150pFの容量ボックス104に電荷をチャージした後、スイッチを切り替えてスイッチ103を開放しスイッチ105を接続して、容量ボックス104にチャージした電荷を静電気パルスとして、抵抗106を介して信号ライン108を通して被保護機器110に印加するというものである。
【0018】
そして、図2に示すように、本実施の形態1の静電気抑制回路は、評価試料109として、入力用端子203を信号ライン108の入力側つまり抵抗106側に接続し、出力用端子204を信号ライン108の出力側つまり被保護機器110側に接続し、グランド用端子205をグランドライン107に接続した。すなわち、インダクタ202を被保護機器110に接続する信号ライン108に直列に接続し、バリスタ201を信号ライン108の入力側とグランドライン107間に接続して設けた。
【0019】
そして静電気パルスを印加した時の、被保護機器110の直前の信号ライン108とグランドライン107間の電圧波形を測定することにより、静電気パルスをバイパスさせて被保護機器110に印加される電圧を抑制する効果、つまり、評価試料109である静電気抑制回路の静電気パルスに対する吸収抑制効果を評価した。また、比較のために、静電容量が75pF、バリスタ電圧V1mAが27Vの従来の積層バリスタを信号ライン108とグランドライン107間に接続して設けた場合の静電気パルスに対する吸収抑制効果も評価した。
【0020】
評価結果の電圧波形を、図3、図4、図5、図6および図7に示す。図3は、静電気抑制回路を設けない場合、すなわち図2に示す静電気試験回路により8kVを印加した静電気パルスの電圧波形である。そして、図4は従来の積層バリスタを信号ライン108とグランドライン107間に接続して設けた場合の被保護機器110に印加される電圧波形であり、図5は本実施の形態1におけるインダクタ202として測定周波数300MHzから約600MHzの範囲で200Ω以下のインピーダンスを持つチップインダクタを用いた静電気抑制回路を設けた場合の被保護機器110に印加される電圧波形であり、図6は本実施の形態1におけるインダクタ202として測定周波数300MHzから800MHzの範囲の全域で200Ω以上のインピーダンスを持つチップインダクタを用いた静電気抑制回路を設けた場合の被保護機器110に印加される電圧波形である。また、図7は、上記実施の形態1のインダクタ202として測定周波数300MHzから800MHzの範囲の全域で200Ω以上のインピーダンスを持つチップインダクタを用いた静電気抑制回路について、上記実施の形態1とは逆に、入力用端子203を信号ライン108の出力側つまり被保護機器110側に接続し、出力用端子204を信号ライン108の入力側つまり抵抗106側に接続し、グランド用端子205をグランドライン107に接続し、図2に示す回路により印加される静電気パルスの電圧8kVを印加し、被保護機器110に印加される電圧波形である。
【0021】
図4、図5および図6の評価結果から明らかな様に、図4の従来の積層バリスタを設けた場合はピーク電圧が155Vであるのに対して、本実施の形態1における静電気抑制回路を設けた場合は、パリスタ部の静電容量およびバリスタ電圧V1mAが同じであるにもかかわらず、図5のインダクタ202として測定周波数300MHzから約600MHzの範囲で200Ω以下のインピーダンスを持つチップインダクタの場合でピーク電圧は75V、図6のインダクタ202として測定周波数300MHzから800MHzの範囲の全域で200Ω以上のインピーダンスを持つチップインダクタの場合でピーク電圧は65Vであり、それぞれ大きな電圧抑制効果を有することがわかる。また、本実施の形態1の静電気抑制回路は、被保護機器110に対して正しく接続した場合には、大きな電圧抑制効果を有するが、図7に示すように、被保護機器110に対して入力用端子203と出力用端子204とを逆に接続した場合には、被保護機器110に印加される電圧波形のピーク電圧は180Vになり、正しく接続した場合に比べて電圧抑制効果は小さくなる。
【0022】
上記のように、本実施の形態1の静電気抑制回路を設けた場合には、バリスタを信号ラインの入力側とグランドラインに接続して設け、さらに信号ラインに直列にインダクタを接続した構成になっているため、信号ラインに直列に接続されたインダクタが静電気パルスの立ち上がり部の高周波成分に対しては、相対的に高インピーダンスになるため静電気パルスの信号ラインへの通過を抑制し、バリスタの特性が支配的となりバリスタにより短時間にグランド側にバイパスさせ被保護回路にかかる電圧を大幅に小さくできる。
【0023】
(実施の形態2)
以下、実施の形態2を用いて、本発明の特に請求項3に記載の発明について説明する。
【0024】
図8は本発明の実施の形態2における静電気抑制回路のブロック図であり、非直線性抵抗素子としてツェナーダイオードを用いた場合である。図8において、207はツェナーダイオード、202はインダクタ、203は入力用端子、204は出力用端子、205はグランド用端子である。そして出力用端子204が被保護機器と接続されているのである。
【0025】
そして、本実施の形態2の静電気抑制回路について、静電気試験を行い評価した。具体的には、図8のインダクタ202として測定周波数300MHzから800MHzの範囲の全域で200Ω以上のインピーダンスを持つチップインダクタを用い、ツェナーダイオード207として、1mAが流れる時の電圧を示すツェナー電圧が6.3Vのツェナーダイオードを用いた場合について評価した。
【0026】
評価は、実施の形態1で説明した静電気試験と同様に、本実施の形態2の静電気抑制回路を図2に示す評価試料109として、入力用端子203を信号ライン108の入力側つまり抵抗106側に接続し、出力用端子204を信号ライン108の出力側つまり被保護機器110側に接続し、グランド用端子205をグランドライン107に接続し、図5に示す回路により印加される静電気パルスの電圧8kVを印加し、被保護機器110に印加される電圧波形を測定して、その抑制効果を評価した。その評価結果の電圧波形を、図9および図10に示す。図9は比較のためにツェナー電圧が6.3Vの従来のツェナーダイオードのみを信号ライン108とグランドライン107間に接続して設けた場合の被保護機器110に印加される電圧波形であり、図10は本実施の形態2における電圧波形である。
【0027】
図9および図10の評価結果から明らかな様に、図9の従来のツェナーダイオードのみを設けた場合はピーク電圧が110Vであるのに対して、本実施の形態2における静電気抑制回路を設けた場合は、ツェナーダイオードのツェナー電圧が同じであるにもかかわらずピーク電圧は30Vであり大きな電圧抑制効果を有することがわかる。
【0028】
上記のように、本実施の形態2の静電気抑制回路を設けた場合には、ツェナーダイオードを信号ライン入力側とグランドラインに接続して設け、さらに信号ラインに直列にインダクタを接続した構成になっているため、信号ラインに直列に接続されたインダクタが静電気パルスの立ち上がり部の高周波成分に対しては、相対的に高インピーダンスになるため静電気パルスの信号ラインへの通過を抑制し、ツェナーダイオードの特性が支配的となりツェナーダイオードにより短時間にグランド側にバイパスさせ被保護回路にかかる電圧を大幅に小さくできる。
【0029】
(実施の形態3)
以下、実施の形態3を用いて、本発明の特に請求項5に記載の発明について説明する。
【0030】
図11は本発明の実施の形態3における静電気抑制回路のブロック図である。図11において、201aは第1のバリスタ、201bは第2のバリスタ、202aは第1のインダクタ、202bは第2のインダクタ、203aは第1の入力用端子、203bは第2の入力用端子、204aは第1の出力用端子、204bは第2の出力用端子、205はグランド用端子、206は2本のラインを結合するためのコンデンサである。
【0031】
そして、本実施の形態3の静電気抑制回路について、静電気試験を行い評価した。具体的には、図11のインダクタ202aおよび202bとして測定周波数300MHzから800MHzの範囲の全域で200Ω以上のインピーダンスを持つチップインダクタを用い、バリスタ201aおよび201bとして静電容量が75pF、バリスタ電圧V1mAが27Vの積層バリスタを用いた場合について評価した。
【0032】
評価は、実施の形態1で説明した静電気試験と同様に、本実施の形態1の静電気抑制回路を図2に示す評価試料109として、第1の入力用端子203aを信号ライン108の入力側つまり抵抗106側に接続し、第1の出力用端子204aを信号ライン108の出力側つまり被保護機器110側に接続し、グランド用端子205をグランドライン107に接続し、図2に示す回路により印加される静電気パルスの電圧8kVを印加し、被保護機器110に印加される電圧波形を測定して、その抑制効果を評価した。
【0033】
その評価結果を図12に示す。また、第2の入力用端子203bを信号ライン108の入力側つまり抵抗106側に接続し、第2の出力用端子204bを信号ライン108の出力側つまり被保護機器110側に接続し、グランド用端子205をグランドライン107に接続し、その抑制効果を評価した場合も、図12と同様の結果を得た。
【0034】
図12に示すように、本実施の形態3の静電気抑制回路を設けた場合には、被保護機器110に印加される電圧波形のピーク電圧は60Vであり、上記実施の形態1と比較しても、さらに大きな電圧抑制効果を有することがわかる。
【0035】
さらに、本実施の形態3における静電気抑制回路は、2ラインの信号ラインに対応することができる。さらに、2つのインダクタが互いに容量結合しているため、コモンモードノイズフィルタとしての機能も有している。たとえば、2本の信号ラインのそれぞれに上記実施の形態1における静電気抑制回路をそれぞれ取りつけた場合、コモンモードでの100MHzのインピーダンスは数〜数十Ωであったのに対し、本実施の形態3における静電気抑制回路を2ラインに対し取りつけた場合、コモンモードでの100MHzのインピーダンスは100Ω以上になりコモンモードでのノイズフィルタとして大きな効果を持っていた。
【0036】
なお、上記実施の形態1〜3の静電気抑制回路においては、インダクタのインダクタンス、バリスタのキャパシタンス、ツェナーダイオードのキャパシタンスにより、ローパスフィルタの機能を有しているので、これらのインダクタンスとキャパシタンスを適当な値に合わせることで、L型やπ型の多段のローパスフィルタとすることができ、ローパスフィルタとしての機能の効果をさらに高めることもできる。また、より多段のローパスフィルタを実現するため、インダクタと出力端子の間にインダクタを追加してもよいし、また、出力端子とグランド端子の間にバリスタやツェナーダイオードを追加してもよい。
【0037】
また、上記実施の形態3の静電気抑制回路においては、バリスタをツェナーダイオードに置き換えても構わないし、バリスタおよびインダクタをそれぞれ4つ、8つと増やし、ラインを4本、8本と増やしても良い。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明は、電気回路において、被保護回路の信号ラインにインダクタの片方の端子を接続し、前記インダクタのもう一方の端子に非直線性抵抗素子の片方の端子を他の部品を介さずに接続し、前記非直線性抵抗素子のもう一方の端子をグランドに接続した静電気抑制回路であり、この回路構成を適用することによって、信号ラインに直列に接続されたインダクタが静電気パルスの立ち上がり部の高周波成分に対しては相対的に高インピーダンスになるため、静電気パルスの信号ラインへの通過を抑制し、非直線性抵抗素子の特性が支配的となり非直線性抵抗素子により短時間にグランド側にバイパスさせ被保護回路にかかる電圧を大幅に小さくできる。したがって、接続された電気回路を確実に保護することのできる静電気抑制回路となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における静電気抑制回路のブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における静電気試験の回路図
【図3】静電気試験回路により印加される静電気パルスの電圧波形を示す図
【図4】従来の積層バリスタを接続した場合の被保護機器に印加される電圧波形を示す図
【図5】本発明の実施の形態1における静電気抑制回路を設けた場合の被保護機器に印加される電圧波形の一例を示す図
【図6】同静電気抑制回路を設けた場合の被保護機器に印加される電圧波形の他の例を示す図
【図7】同静電気抑制回路を逆に接続して設けた場合の被保護機器に印加される電圧波形を示す図
【図8】本発明の実施の形態2における静電気抑制回路のブロック図
【図9】従来のツェナーダイオードを接続した場合の被保護機器に印加される電圧波形を示す図
【図10】本発明の実施の形態2における静電気抑制回路を設けた場合の被保護機器に印加される電圧波形を示す図
【図11】本発明の実施の形態3における静電気抑制回路のブロック図
【図12】同静電気抑制回路を設けた場合の被保護機器に印加される電圧波形を示す図
【符号の説明】
101 直流電源
102,106 抵抗
103,105 スイッチ
104 容量ボックス
107 グランドライン
108 信号ライン
109 評価試料
110 被保護機器
201,201a,201b バリスタ
202,202a,202b インダクタ
203,203a,203b 入力用端子
204,204a,204b 出力用端子
205 グランド用端子
206 コンデンサ
207 ツェナーダイオード

Claims (5)

  1. 電気回路において、被保護回路の信号ラインにインダクタの片方の端子を接続し、前記インダクタのもう一方の端子に非直線性抵抗素子の片方の端子を他の部品を介さずに接続し、前記非直線性抵抗素子のもう一方の端子をグランドに接続した静電気抑制回路。
  2. インダクタは測定周波数300MHzから800MHzの範囲で200Ω以上のインピーダンスを有する請求項1に記載の静電気抑制回路。
  3. 非直線性抵抗素子はツェナーダイオードである請求項1に記載の静電気抑制回路。
  4. 非直線性抵抗素子はバリスタである請求項1に記載の静電気抑制回路。
  5. 被保護回路の信号ラインが2ライン以上であり、それぞれの信号ラインに接続したインダクタをコンデンサによって結合させた請求項1に記載の静電気抑制回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010213487A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Kyosan Electric Mfg Co Ltd 雷サージ保護装置
WO2015152664A1 (en) * 2014-04-04 2015-10-08 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and electronic device for dispersing noise signal
JP2015197942A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 日本電産サンキョー株式会社 電子機器装置

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