JP2004311081A - 基板コネクタ - Google Patents

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Kenji Kaihara
健司 貝原
Koji Konno
幸司 近野
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Abstract

【目的】充分な強度を持ち、静電気の影響が少なく、子基板を傷つけることがない、基板コネクタを提供する。
【構成】絶縁樹脂で形成されたハウジング21に、子基板51を所定傾斜方向から挿脱可能に形成された子基板収容凹部22と、前記子基板収容凹部22に挿入された子基板51の複数の導電パターン55、56を前記親基板11の対応する導電パターンに電気的に接続するコネクタ31、32を有する基板コネクタにおいて、前記子基板収容凹部22の両端外方位置から前記子基板収容凹部22に対して直交する方向に略平行に延びて、前記子基板収容凹部22に挿入され、親基板11と略平行な固定位置まで回動された子基板51の両側面を弾性的に挟持する、前記ハウジング21と一体に形成された可撓性の一対のラッチアーム23と、前記一対のラッチアーム23の対向面に沿って設けられ、該ラッチアーム23とともに撓み、前記親基板11と略平行な固定位置まで回動された子基板51のグランドパターン53に接触する可撓性のグランド端子33を備えた。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、親基板に取り付けられ、子基板を親基板に対して着脱自在に接続する基板コネクタに関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
従来のいわゆるノートパソコン等のマザーボードには、モデムやランアダプタなどのデータ通信機能の追加を可能にする子基板(カード類)をマザーボードと略平行に接続する基板コネクタ(スタッキング・コネクタ)が取り付けられたものがある。基板コネクタとしては、国際的な非営利の業界標準団体であるPCI SIG (Peripheral Component Interconnect Special Interest Group) (PCI標準化組織)が策定したMini−PCI(ミニ・ピー・シー・アイ)と呼ばれる規格のコネクタがよく知られている。また、この種の基板コネクタとしては、特許文献1、特許文献2などが知られている。
【0003】
しかし、子基板のエッジ部に関しては、曲面付け、面取りなどに関する規定が無い。そのため、子基板の両側縁部を挟持するラッチアームが全て合成樹脂のコネクタ(特許文献1)は、子基板を装着する際に、子基板を保持する強度が不足しやすく、子基板が傾く、ラッチアームが破損しやすい、という問題があった。
【0004】
一方、子基板の両側縁部を挟持するラッチアームが全て金属で形成されているコネクタ(特許文献2)は、子基板を保持する強度は優れている。しかし、ラッチアームが全て金属で形成されているため、コネクタ自体の重量が重くなり、金属が露出しているため手作業によってカード類を着脱する際に静電気によるショートが発生しやすく、ラッチアーム周辺における絶縁対策が必要になる。さらに、子基板をスタッキングコネクタに着脱する際に、金属製のラッチアームによって子基板の表面を傷つけたり、子基板のエッジを削ってしまうおそれがある、などの問題があった。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−110271号公報
【特許文献2】
特開2000−208183号公報
【0006】
【発明の目的】
本発明は、これら従来の基板コネクタの問題に鑑みてなされたもので、充分な強度を持ち、静電気の影響が少なく、子基板を傷つけることがない、基板コネクタを提供することを目的とする。
【0007】
【発明の概要】
この目的を達成する本発明は、親基板に取付けられる、絶縁樹脂で形成された略直方体形状のハウジングと、該ハウジングに子基板を所定傾斜方向から挿脱可能に形成された子基板収容凹部と、前記子基板収容凹部に挿入された子基板の複数の導電パターンを前記親基板の対応する導電パターンに電気的に接続するコネクタ端子を有する基板コネクタにおいて、前記子基板収容凹部の両端外方位置から前記子基板収容凹部に対して直交する方向に略平行に延びて、前記子基板収容凹部に挿入され、親基板と略平行な固定位置まで回動された子基板の両側面を弾性的に挟持する、前記ハウジングと一体に形成された可撓性の一対のラッチアームと、前記一対のラッチアームの対向面に沿って設けられ、該ラッチアームとともに撓み、前記親基板と略平行な固定位置まで回動された子基板のグランドパターンに接触する可撓性を有する金属で形成されたグランド端子を備えていることに特徴を有する。
この構成によれば、絶縁樹脂で形成したラッチアームと、金属製のグランド端子とで子基板を固定位置に着脱可能に保持するので、金属製のグランド端子により強度が得られ、絶縁樹脂のラッチアームにより子基板の損傷を防止することができる。
【0008】
本発明の実施形態の一つでは前記一対のラッチアームの先端部には、他方のラッチアーム方向に突出したラッチ突起を形成し、該ラッチ突起の表面は、先端部が親基板に接近する方向に傾斜させて、該ラッチ突起の前記ハウジング側に前記グランド端子の接片が位置するように形成する。
前記グランド端子は、先端部に互いに他のグランド端子に向かって先端が親基板方向に傾斜する方向に延びた接片を備え、前記子基板収納凹部に挿入された子基板が前記親基板と略平行な固定位置方向に回動されたときに、前記子基板の両縁部が前記接片に接触して前記グランド端子およびラッチアームを互いに離反する方向に撓ませ、前記子基板が略平行な位置乃至該平行な位置を越えて回動したときに前記各接片を乗り越えて、前記グランド端子およびラッチアームが互いに接近する方向に撓んで前記接片が前記子基板の表面上に進出して該子基板の表面に設けられたグランドパターンに接触する構成とする。
また、グランド端子の接片を、平面形状が先端に向かって拡がる三角形または台形状に形成する。この形状により、子基板の縁部が、三角形状の頂点部の縁部に接触してから底辺部に向かって摺接するので、より滑らかにグランド端子が撓み、子基板が回動する。
【0009】
前記子基板の両側縁部には、前記ハウジングの子基板収納凹部に挿入され、前記親基板と平行な位置まで回動されたときに、前記ラッチアームのラッチ突起が嵌合して子基板が前記子基板収納凹部から離脱する方向移動を阻止する係合凹部を係止する。
前記ハウジングはさらに、前記一対のラッチアームより下方部からラッチアームに沿って延びた親基板に接触する脚部と、前記子基板収容凹部から前記脚部の上面に沿って延びて先端部が前記脚部の上面から離反した、前記子基板の背面のグランドパターンに当接する可撓性の第2グランド端子を備える。
前記脚部は、前記一対のラッチアームまたはグランド端子の外側に沿って延びた、前記一対のラッチアームまたはグランド端子の外方への撓みを規制する規制部を備える。
前記子基板収容凹部は、前記ハウジングが親基板に取り付けられた状態で、子基板を、前記親基板に対して平行から所定角度をなす所定方向から着脱位置まで挿入し、該着脱位置から前記固定位置方向に回動可能に形成する。さらに前記脚部は、前記子基板が前記固定位置を越えて回転したときに当接して子基板が親基板方向に回動するのを阻止する規制部を備える。
また、本発明の実施形態は、前記子基板を固定位置に係止した状態において前記一対のラッチアームの先端部が互いに離反する方向に撓むと、前記接片が前記子基板から離反した後に前記ラッチ突起が子基板から離反して前記子基板を解放するように形成されている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明を説明する。図1は、本発明を適用した基板コネクタの実施形態の斜視図、図2は同基板コネクタの要部の拡大斜視図である。図3は同基板コネクタに子基板を装着した状態を示す平面図、図4は同基板コネクタが子基板を係止するラッチ部分を示す拡大平面図、図5は同ラッチ部分の拡大斜視図である。
【0011】
この基板コネクタは、親基板11に取り付けられる、絶縁材で形成された外観直方体形状のハウジング21と、該ハウジング21の長手方向に延びた、子基板51を収容保持する子基板収容凹部22と、この基板収容凹部22の長手方向両端部から同長手方向に対して直角に、互いに平行に延びる一対のラッチアーム23を備え、全体としてコ字形状を呈している。この基板収容凹部22内には、挿入された子基板51の導電パターンと親基板の対応する導電パターンとを導通する複数の上、下コンタクト31、32が、上下に二列、所定ピッチで装着されている(図9、図10参照)。
【0012】
基板収容凹部22は、親基板11に固定されたハウジング21に対して、子基板51を親基板11から所定角度傾斜した着脱方向から挿入、抜去可能に形成されている(図6参照)。さらに基板収容凹部22は、子基板51が着脱方向から先端縁部がストッパ(図示せず)に当接する着脱位置まで挿入された状態で、子基板51を親基板11と略平行な固定位置方向に回動可能に形成されている(図7参照)。子基板51が着脱方向から基板収容凹部22に挿入されると、子基板51は上、下コンタクト31、32の間に挿入され、子基板51の裏面(親基板に対向する面)および表面(親基板とは反対側の面)に設けられた導電パターン(図示せず)に上、下コンタクト31、32が弾性的に接触し、子基板51の対応する導電パターンと導通すると共に、子基板51をその角度に弾性的に保持する。子基板51は、この着脱位置において中立状態となり、上、下コンタクト31、32によって着脱方向に移動可能に保持される。
【0013】
着脱位置の子基板51が固定位置方向に回動されると、各上、下コンタクト31、32は、子基板51を着脱位置方向に弾性的に回動付勢する。したがって子基板51が固定位置まで回動されると、各上、下コンタクト31、32と導電パターンとの接触力が着脱位置よりも強くなり、各上、下コンタクト31、32と導電パターンとの導通がより確実なものとなる。なお、各上、下コンタクト31、32は、中間部分がハウジング21に固定され、基板収容凹部22内に突出する一方の端部が前記子基板51の導通パターンと接触し、他方の端部がハウジング21の底面を越えて前後に延びて親基板11上の所定の導通パターンに接触するように形成されている。
【0014】
一対のラッチアーム23は、先端部が互いに接離する方向に撓み得るように形成されていて、その先端部の対向面にはそれぞれ、ラッチ突起23aが形成されている。ラッチ突起23aの表面は、他方のラッチ突起23aに向かって、親基板11に接近する方向に傾斜している。
さらにハウジング11から、一対のラッチアーム23の対向面に沿って延びるグランド端子33が設けられている。このグランド端子33は、可撓性の金属板で形成されていて、ラッチアーム23と一緒に撓むとともに、ラッチ突起23a直前まで延びる先端部に、子基板51の表面に設けられたグランドパターン53と接触し得る接片33aを備えている。この接片33aは、対向縁部が親基板11に接近する方向に傾斜している。接片33aは、平面形状において、先端に向かって拡がる、例えばラッチ突起23a側が底辺となる三角形状に形成されている。
【0015】
また、このグランド端子33の先端部に形成された突片33cは、ラッチアーム23の先端部に形成された遊び穴23b内に緩く嵌合している。ラッチアーム23とグランド端子33とは、この突片33cと遊び穴23bの緩い嵌合による拘束により、内外方向に撓む際に、長手方向の相対移動は拘束され無いので、ラッチアーム23およびグランド端子33の根元部分(ハウジング11との境界部分)に負荷が集中することがないので、子基板着脱による疲労を抑止し、長寿命化できる。
【0016】
子基板51が着脱位置から固定位置方向に回動されると、子基板51の両側縁部に形成された係止凹部52を規制する裏面側エッジ部がラッチ突起23aに、子基板51の両側縁部が接片33aに摺接するのでラッチアーム23および第1グランド端子33の先端部が離反方向(外方)に撓む。そうして、子基板51が固定位置またはこの固定位置をやや越えた位置まで回動したときに、子基板51がラッチ突起23a、接片33aを乗り越えてラッチ突起23a、接片33aが解放されるので、ラッチアーム23および第1グランド端子33が弾性復元力により自然状態に復帰し、ラッチ突起23aが係止凹部52に進入し、接片33aが子基板51の表面に進出する。したがって、接片33aが、子基板51のグランドパターン53に接触して導通し、さらに子基板51が着脱位置方向に回動するのを阻止する(図3〜5、図7)。ラッチ突起23aは、係止凹部52に嵌合して、子基板51が基板収容凹部22から抜けるのを阻止する。
なお、図4においてラッチ突起23aに隣接して設けられた小突起23bは、子基板51回動時に凹部52の先端エッジが干渉してラッチアーム23またはラッチ突起23aが削り取られるのを防止するために、ラッチ突起23aを削り、上面をラッチ突起23aの上面より低く段差を設けて形成された、干渉防止用の小突起である。
【0017】
各ラッチアーム23は、ハウジング21の両端部に設けられた基部24から互いに略平行に延びているが、この基部24にはさらに、背面が親基板11に接触してハウジング21の傾斜を防止する脚部25が設けられている。
この脚部25の上面には、第1グランド端子33の外方に位置し、第1グランド端子33に沿って延びて、第1グランド端子33が外方に所定量撓んだときにその第1グランド端子33に接触して第1グランド端子33の外方への撓みを規制する外側規制壁26aと、第1グランド端子33内側に位置し、表面が子基板51の回動を規制する内側規制壁26bが形成されている。第1グランド端子33は、これらの規制壁26a、26bの間に位置している。
【0018】
さらに各基部24の表面には、内側規制壁26bよりもさらに内方側に、内側規制壁26bに沿って、つまりラッチアーム23、第1グランド端子33と平行に延びて、内側規制壁26bの表面を含む面から先端部が突出する上方向に屈曲した第2グランド端子34が設けられている。この第2グランド端子34の先端部は、子基板51が固定位置方向に回動されたときに、回動途中から子基板51の裏面に形成された第2グランドパターン54に弾性的に接触し、親基板11のグランドパターンに接続する。
【0019】
さらに脚部25には、第1グランド端子33よりも内方で、基板収容凹部22内において、子基板51が固定位置を越えて回転するのを規制する規制凸状部25aが形成されている。
【0020】
本実施形態の基板コネクタに装着可能な子基板51の一実施例の表面図および裏面図を図1011、図1112に示した。この子基板51は、表面または裏面に、例えばモデム、ネットワーク関係の電子部品が実装される。子基板51の一端部の表面および裏面には、実装した電子部品と親基板とを接続するための導通パターン(コンタクト群)55、56が設けられている。子基板51が子基板収納凹部22に挿入されると、これらの導通パターン55、56がコンタクト31、32と接触して、親基板11の導通パターンに接続される。子基板51の両縁部には係止凹部52が形成され、この係止凹部52よりも導通パターン55、56よりに、表面には第1グランドパターン53が、裏面には第2グランドパターン54が設けられている。第1グランドパターン53には第1グランド端子33の接片33aが接触し、第2グランドパターン54には第2グランド端子34が接触する。
【0021】
本実施形態の基板コネクタの使用状態は、次の通りである。
子基板51を着脱方向から基板収容凹部22内に挿入し、子基板51を固定位置方向に回動させると、
子基板51の下面の側縁部が先ずラッチ突起23aの傾斜面に当接し、摺接しながら第1グランド端子33およびラッチアーム23を離反方向に撓ませる。
途中で子基板51の下面の側縁部が接片33aの傾斜面に当接し、摺接しながら第1グランド端子33およびラッチアーム23を離反方向に撓ませる。
子基板51が固定位置または固定位置を越えた位置まで回動すると、子基板51の側縁部がラッチ突起23aから離反して、接片33aが子基板51の表面に進出し、ラッチ突起23aがグランドパターン53(基板収納凹部22)に嵌合する。この位置が固定位置であり、固定状態である。
【0022】
この固定状態の子基板51をハウジング21から取り外すときは、次のように作用する。
ラッチアーム23の先端部を離反する方向に押し拡げると、先ず、接片33aが子基板51の表面から外れる。続いて、ラッチ突起23aが子基板51の表面から外れ、子基板51の係合が解除される。つまり、子基板51が自由状態になり、コンタクト31、32および第1グランド端子33の付勢力によって着脱位置まで回動する。
【0023】
このように本発明の実施形態によると、子基板51を着脱位置から固定位置まで回動すると、子基板51の縁部が、まず、絶縁樹脂製のラッチアーム23に当接するので、子基板51の表面を傷つけたり、子基板51のエッジを削ってしまうおそれがない。さらに、固定位置の子基板51を抜去するときは、まず接片33aが子基板51から離反し、その後ラッチアーム23が子基板51から離反して子基板51を解放するので、子基板51を解放する最終タッチがラッチアーム23になるので、子基板51を破損することがない。
さらに本発明の実施形態では、金属製の第一グランド端子33の外側を絶縁樹脂製のラッチアーム23が覆っているので、絶縁性がよく、別個絶縁材を設ける必要がない。
【0024】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り本発明は、子基板を親基板に着脱自在に装着する基板コネクタにおいて、絶縁樹脂で形成したラッチアームと、金属製のグランド端子とで子基板を固定位置に着脱可能に保持したので、金属製のグランド端子により強度が得られ、絶縁樹脂のラッチアームにより子基板の損傷を防止することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した基板コネクタの実施形態の斜視図である。
【図2】同基板コネクタの要部の拡大斜視図である。
【図3】同基板コネクタに子基板を装着した状態を示す平面図である。
【図4】同基板コネクタが子基板を係止するラッチ部分を示す拡大平面図である。
【図5】同ラッチ部分の拡大斜視図である。
【図6】同基板コネクタに子基板を所定方向から挿入した挿脱状態を示す斜視図である。
【図7】同基板コネクタに子基板を装着した固定状態を示す斜視図である。
【図8】同基板コネクタの平面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】図8のX−X線断面図である。
【図11】同基板コネクタに装着可能な子基板の実施形態の平面図である。
【図12】同子基板の背面図である。
【符号の説明】
11 親基板
21 ハウジング
22 基板収容凹部
23 ラッチアーム
23a ラッチ突起
24 基部
25 脚部
26a 外側規制壁
26b 内側規制壁
26c 規制凸状部
31 上コンタクト
32 下コンタクト
33 第1グランド端子
33a 接片
34 第2グランド端子
51 子基板
52 係止凹部
53 グランドパターン
54 第2グランドパターン

Claims (9)

  1. 親基板に取付けられる、絶縁樹脂で形成された略直方体形状のハウジングと、該ハウジングに子基板を所定傾斜方向から挿脱可能に形成された子基板収容凹部と、前記子基板収容凹部に挿入された子基板の複数の導電パターンを前記親基板の対応する導電パターンに電気的に接続するコネクタ端子を有する基板コネクタにおいて、
    前記子基板収容凹部の両端外方位置から前記子基板収容凹部に対して直交する方向に略平行に延びて、前記子基板収容凹部に挿入され、親基板と略平行な固定位置まで回動された子基板の両側面を弾性的に挟持する、前記ハウジングと一体に形成された可撓性の一対のラッチアームと、
    前記一対のラッチアームの対向面に沿って設けられ、該ラッチアームとともに撓み、前記親基板と略平行な固定位置まで回動された子基板のグランドパターンに接触する可撓性を有する金属で形成されたグランド端子を備えていることを特徴とする基板コネクタ。
  2. 前記一対のラッチアームの先端部には、他方のラッチアーム方向に突出したラッチ突起が形成され、該ラッチ突起の表面は、先端部が親基板に接近する方向に傾斜していて、該ラッチ突起の前記ハウジング側に前記グランド端子が位置している請求項1記載の基板コネクタ。
  3. 前記グランド端子は、先端部に互いに他のグランド端子に向かって先端が親基板方向に傾斜する方向に延びた接片を備え、
    前記子基板収納凹部に挿入された子基板が前記親基板と略平行な固定位置方向に回動されたときに、前記子基板の両縁部が前記接片および前記ラッチ突起に接触して前記グランド端子およびラッチアームを互いに離反する方向に撓ませ、
    前記子基板が略平行な位置乃至該平行な位置を越えて回動したときに前記各接片および前記ラッチ突起を乗り越えて、前記グランド端子およびラッチアームが互いに接近する方向に撓んで前記接片が前記子基板の表面上に進出して該子基板の表面に設けられたグランドパターンに接触する請求項1または2記載の基板コネクタ。
  4. 前記グランド端子の接片は、平面形状が先端方向に向かって拡がっている請求項3記載の基板コネクタ。
  5. 前記子基板の両側縁部には、前記ハウジングの子基板収納凹部に挿入され、前記親基板と平行な位置まで回動されたときに、前記ラッチアームのラッチ突起が嵌合して子基板が前記子基板収納凹部から離脱する方向移動を阻止する係合凹部が形成されている請求項4記載の基板コネクタ。
  6. 前記ハウジングはさらに、前記一対のラッチアームより下方部からラッチアームに沿って延びた親基板に接触する脚部と、前記子基板収容凹部から前記脚部の上面に沿って延びて先端部が前記脚部の上面から離反した、前記子基板の背面のグランドパターンに当接する可撓性の第2グランド端子を備えた請求項1から5のいずれか一項記載の基板コネクタ。
  7. 前記脚部は、前記一対のラッチアームまたはグランド端子の外側に沿って延びた、前記一対のラッチアームまたはグランド端子の外方への撓みを規制する規制部を備えた請求項6記載の基板コネクタ。
  8. 前記子基板収容凹部は、前記ハウジングが親基板に取り付けられた状態で、子基板が、前記親基板に対して平行から所定角度をなす所定方向から着脱位置まで挿入され、該着脱位置から前記固定位置方向に回動可能に形成されていて、前記脚部は、前記子基板が前記固定位置を越えて回転したときに当接して子基板が親基板方向に回動するのを阻止する規制部を備えた請求項6または7記載の基板コネクタ。
  9. 前記子基板を固定位置に係止した状態において前記一対のラッチアームの先端部が互いに離反する方向に撓むと、前記接片が前記子基板から離反した後に前記ラッチ突起が子基板から離反して前記子基板を解放する請求項8記載の基板コネクタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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